■とある科学の超電磁砲<レールガン> 第8話「幻想御手<レベルアッパー>」
 

「えっ、風邪?」

《はい…微熱なんですけど、なかなか下がらなくって…》

「そっか…ゆっくり休んでね」

ある日のこと、佐天に電話してきた初春は新型インフルにかかってしまったとかで学校を休んでしまいました(えー
そんな中いつものように授業を受ける佐天でしたが、初春がいなくなるとどうにも元気がなくなってしまいます。
佐天は前回も初春に遊んでもらえなくて元気なくしてたっけな…というわけでただでさえ授業に身が入らない性格なのが、
今日は余計にうわのそらになってしまいます

「以上の事柄から、学園都市で行われている能力開発カリキュラムで重要なのは、パーソナルリアリティ。
 つまり自分だけの現実を獲得するということだ。これは超能力と呼ばれるものの基盤に他ならない。
 そして、パーソナルリアリティを理解するうえで避けて通れないものが、
 ハイゼンベルグが提唱した、不確定原理を元にする量子論だ。パーソナルリアリティと量子論、
 ともに共通するのは、それが確率論に根ざしているという点だ。例えば諸君はシュレディンガーの…」

「(ぼけー)」

「…佐天?佐天涙子っ!!」

「えっ!?あ、はいっ!」

「なんだかずいぶん余裕あるな、今んとこ簡単に説明してみろ」

「は、はいっ!」

ところがそんなボケッとしている最中に、「お前話聞いてたかコノヤロー」と先生に当てられてしまう佐天!ニンフと同じ状況すぎる!
慌てて答えようとしても何と言っていいやら分からない佐天でしたが、しかし今の説明を一言で言ってみろって
ちゃんと話を聞いてる僕でもさっぱりです先生!!(えー
不確定原理やら量子論やら確率論やらワケの分からん事を長々と…これをどう一言にまとめりゃいいんだよ!

「え、えっと、えーっと…」

キーンコーンカーンコーン

「はあ…もういい、次までにパーソナルリアリティについて勉強しておくように」

「へっ…!?」

教科書と睨めっこしながらうんうん悩む佐天でしたが、ちょうどチャイムに助けられて授業が終わってしまいます
ところがほっとしたのもつかの間、佐天は今の小難しい話をまとめてくるよう宿題を出されてしまうことに…

「黒子は何にするー?」

「お姉様と同じものを!」

「はい、イチゴ2つですねー」

一方その頃御坂と黒子は、学校帰りにカキ氷を買って公園でまったりしていました
というか学園都市のカキ氷って、単なるイチゴ味ってんじゃなくて本物のイチゴまで中にどさどさ入ってるんですね
なんて変わったカキ氷なんだろう…

どうでもいいけど御坂の乳でっけぇー(えー  でかいよ!この場面だけ異様に御坂の胸がでかいよ!
なんだか固法先輩クラスのばいんぼいんのような…いくらなんでも増量しすぎだろ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あっ、御坂さん!白井さーん!」

「佐天さん!」

「美味しそうですねぇ!」

って、そんな御坂達の前に偶然通りがかった佐天が登場!こいつら偶然よく会いますね、確か前回も御坂と佐天がばったり会ってたし。
その時もここの公園で話してましたが、お互いに共通の通学路なんでしょうか。
そして御坂達のカキ氷を見た佐天は、自分もレモン味のカキ氷を買ってきますが…

「佐天さん、良かったら一口どーお?」

「いいんですか?いただきまーす!」

「はおうっ!?」

「あむん…美味しい〜!お返しにレモン味食べます?」

「ありがと!あむあむ…」

「ぎゃああああああああああす!!」

なんとレモンとイチゴのカキ氷を仲良く食べっこし始めた2人!普通なら単なる微笑ましい光景ですが、
黒子からしたら世界の破滅にも匹敵する凄まじい光景です(えー
御坂と間接キスし放題なんて、考えただけで黒子には発狂もの!ともかく自分も超高速でカキ氷を差し出す黒子でしたが…

(た…食べ比べ…!その手があったとは、黒子一生の不覚ですわ…!!)

「で、では私とも間接キ…もとい、食べ比べを…!」

「あんた私と同じイチゴ味じゃない」

「あが…ッ!!バカバカバカバカ!黒子のバカ!うあがああああんッ!!」

がすんがすんがすんがすん

同じイチゴ味なせいで御坂と交換してもまったくの無意味!ああ…宇治金時にでもしておけばこんなことには!(えー
カキ氷屋っていうと必ずあるよね宇治金時…あんなイロモノっぽいのがなんであそこまでメジャーなのか俺には分からない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「そういや佐天さん、初春さんは一緒じゃないの?」

「夏風邪で今日は学校休んだんですよ、それで私はこれから薬を届けに」

「かなり悪いの?」

「大したことはないらしいんですけど、やっぱり心配ですしね…あ、もしよかったら!」

って、佐天はどうやらこれから初春の家にお見舞いに行くようです
新型インフルにかかった初春のためにタミフルを持っていくつもりのようですな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そしてせっかくだからということで、御坂や黒子も一緒になって初春のお見舞いに行くことに…

「お見舞いに来ったよーん!」

「おじゃましまーす!」

「おじゃまいたします!」

「すいません、わざわざ…」

「気にすんなって!ちょっと動かないでねー(ピッ)」

「ひゃうん…」

「37度3分…まぁ微熱だけど、今日は一日寝てること!もうお腹出して寝ちゃダメだよ〜」

「佐天さんが私のスカートめくってばっかりいるから冷えたんですよ!」

というわけで初春の家にやってきた3人。ここが初春の部屋なのか…なんだか二段ベッドの下を物置きにしてたりして、
思ってたより色気がない部屋というかなんというか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
頭にいつもあんな花咲かせてるくらいだから、部屋の中ももっと女の子女の子してると思ってたんですが、
「これ男の部屋なんじゃないの?」ってくらい殺風景な部屋してますね初春(えー

「そういえば白井さん、グラビトン事件の方は何か進展はありましたか?」

「あると言えばある…ないと言えばないですの。分かったのはあの犯人の能力がレベル2ということだけ…」

「え…?」

「けど…あれは間違いなくレベル4クラスよ?」

「それはつまり…さらに分からないことが増えたという進展ですか」

「うーん…そういえば佐天さん、前にレベルアッパーがどうとか言ってなかったっけ」

「はい…?」

そしてグラビトン事件のその後のことを尋ねる初春でしたが、なんと逮捕されたあの介旅はたったレベル2の能力者だったようです
あんなとてつもない大爆発を引き起こせる能力者がレベル2…?
御坂も言ってるように、予想では確実にレベル4はあるって話だったんじゃ…
一体どうなっているのかと頭を抱えてしまった御坂は、ふと佐天の言っていたレベルアッパーの話題を思い出してしまいます

「…能力のレベルを上げる!?」

「いやぁ、だから噂ですって!実態もよく分からない代物ですし」

「実態が分からない?」

「そうなんです、噂も中身がバラバラで…」

「そっか、まあそんなに都合のいい話はないかぁ」

「……実は、バンクに登録された能力のレベルと、被害状況に食い違いがあるケース…
 今回が初めてではありませんの」

「え…?」

「常盤台狩りのマユゲ女…銀行を襲ったパイロキネシスト…それ以外にも、
 レベルと被害状況に差がある事件が発生していますの」

「おいおいレベルアッパーなんて確実に釣りだろ(笑)」と佐天に言われて、やっぱりただの真っ赤な嘘かと溜め息をつく御坂。
しかし意外にも黒子は、本当にそれが実在する可能性があると思い始めていました。
それというのも、第一話で御坂に叩きのめされた強盗や、常盤台の生徒にマユゲを書きまくっていた重福…
あの2人も元々は大したことない能力者だったのが、短期間で急激に力を増してあんな事件を起こしてしまったというのです

「それって…!」

「レ、レベルアッパーってマジモンなんですか…?」

「何か他に知ってることはない!?」

「えっ、えーっと…ホントかウソか分かんないんですけど、レベルアッパーを使った人達が
 ネット掲示板に書き込みをしてるとか…」

「どこの掲示板が分かる!?」

「うぅ〜ん…ええと…えーっと…」

「これじゃないですか?この掲示板!」

「あっ!そこそこ!」

「お手柄ですわ!」

いよいよレベルアッパーの真実味が増してきて御坂も真剣な表情に…もっと情報はないのかと佐天に聞いてみると、
レベルアッパーを使った連中の溜まり場的掲示板があるとかで、ちょうど初春がそれを見つけてきてくれました。
なるほどここを見てみれば新たな手がかりが…って

2ちゃんじゃねーかこの掲示板!!
なんてこと!レベルアッパー使った奴らはみんな2ちゃんねら!?というかそんな掲示板をすぐ見つけてきた初春も2ちゃんねら!?
おいおい初春、掲示板の話題はたった今出たばかりなのに、すでにPCの電源つけて2ちゃん開いてるってことは
布団の中でこっそりずっと2ちゃんやってたろ!(えー

「ありがとう初春さん!行ってみるわ!」

「お姉様!?それは私の仕事ですのよ!お姉様ーっ!」

そんな2ちゃんスレで「近所のファミレスでオフ会やろーぜ」という書き込みを見つけた御坂は、
すぐにそのファミレスに突撃しようと外へ飛び出してしまいます
そして黒子もそんな御坂を追いかけて、一緒にファミレスへドタドタやってきましたが…

「ここね!じゃあ行きますか!」

「またお姉様は…!」

「あんたはジャッジメントだから面が割れてるかもしれないでしょ?」

「で、でも…」

「いーから私に任せておきなさいって!それじゃ、あんたは離れた席で待機ね!」

ところがファミレスに踏み込む前に、「2ちゃんねらの相手は私に任せろ」と黒子には引っ込んでいるよう打ち合わせする御坂。
どうやらあくまでレベルアッパーの情報収集が第一目的のようで、黒子がいると警戒されるから一人で接触する気のようです
ここは下手に波風を立てないよう、御坂は穏便に2ちゃんねら達に話しかけますが…

「あ?レベルアッパーについて知りてぇだ?」

って、えええ!?(゜д゜;)思ってたよりもなんだか凄まじくガラの悪そうな2ちゃんねらの人たち!まるっきり不良じゃないですか!
まさかこんな奴らだったとは…私はてっきりデブでメガネでアニメキャラのTシャツ着ててリュックから丸めたポスターはみ出してるような
人たちだとばかり:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  ともかくヘタな話し方をしたら、すぐに首根っこ掴まれて因縁をつけられてしまいそうです
果たして御坂はどうやって情報を聞き出すのか…

「うんー!ネットに偶然〜、お兄さん達の書き込みを見つけてぇ〜、
 できれば私にも教えて欲しいなぁーって!おねがぁい!」

ゲェー!?誰だよお前!(えー  なんとか不良たちに取り入ろうと可愛こぶりっこを始めた御坂!
普段からは想像もできないような態度ですが、それに対する不良達の反応は…

「しつけえぞ…!ガキはもうおねむの時間だろ!!」

(う、うぅ…)

(ま、まずいですの、早くも頓挫の予感が…)

ぜ…全然効いてねぇー  せっかくのぶりっこ作戦もむなしく、イライラした様子で御坂を追い返す不良たち!
やはり御坂では色気が足りないのだろうか…これが固法先輩だったら…(えー
そんな様子を見守る黒子も「ああ、こりゃ聞き込み作戦失敗だわ」と諦めムードになってしまいます

「えぇ〜?私ぃ、そんなに子供じゃないよぉ〜!」

「ぶふぅ!?」

「へへ、確かに子供じゃないよなぁ〜?俺はあんた、好みだぜ」

「きゃ〜ん!ホントにぃ?じゃあ教えてくれるぅ〜?」

ゲェー!?なんとさらなる超絶ぶりっ子演技で媚を売りまくる御坂!
そして不良の仲間の中に生足フェチの男がいてくれて助かりました(えー
その男に「この女いい生足してんじゃんハァハァ」とエロイ目でまじまじ見られてしまいますが、
情報を聞き出すならこのフェチ男が一番狙い目な感じでしょうか

「でもやっぱりタダってわけには行かねーよなあ」

「え、えっと…お金なら少しは出せますぅ」

「金もいいけど、こういうときゃやっぱりこっちの方かねぇ…!」

「で、でもそういうのはやっぱ恐いっていうかぁ…私まだよく知らないしぃ…やっぱりお金じゃダメ?」

なんとか金だけ払って情報が欲しい御坂でしたが、フェチ男は一発やらせろと言い出して聞きません
やはりここは体を売るしかないのか、御坂にとってある意味最大のピンチですが…

(ハァハァ…!ハァハァ…!ハァハァハァ…!)

しかしそんな御坂の危機に一番興奮してるのは黒子でした  お前自重しろやー!!
御坂のベッドシーンを想像して興奮しまくりとはどうしようもないやつだ!やはりここは
「た…頼む、レベルアッパーの情報をくれ!あなたが望むなら私の全てを捧げよう!
 金だと言うなら墓場に入るまで働く!体が欲しいのなら好きにしてくれていい!
 だから…頼む!!」
セシリー流なんちゃって土下座をするしか方法はないのか…(えー

体は好きにしてくれていい…!
好きにしていいが…ククク…
まだその時と場所の指定まではしていない
つまり私がその気になれば、体で払うのは
10年後、20年後ということも
可能だろう…!ということ…!
(C)2009 三浦勇雄/メディアファクトリー・アーススターエンターテイメント

まったくセシリーさんはつくづく悪どいお人やでぇ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「うっ…うっうっ…うぅ…」

「なっ…」

「くすん…私、家に嘘ついてるの…」

「い、いきなりなんだぁ…!?」

「私…もうレベルアッパーしか頼れるものがないのぉ…うう…」

こ、今度は嘘泣き!?なんとかして不良達の同情心をくすぐろうと今度は嘘泣きを!
もはやどんな手を使ってでも不良たちに取り入るつもりのようです御坂、これには今までニヤついていたフェチ男も途端にオロオロと…
涙は女の武器とはよく言ったものですなぁ

「ひっく…ひっく…だ、だから…ダメ…かな…?」

「はうっ…!」

「(ぼそぼそ)あの制服、常盤台じゃねえか?意外といい金づるになるかもしれねえぜ」

「…」

そんな御坂のお色気アタックにフェチ男ついに陥落!ところがその時、他のメンバー達は
「こいつ相当な金持ちだからむしれるだけむしろうぜ」と、金だけでも利用価値はあると思い始めていました
さすがお嬢様学校と有名な常盤台、そのおかげでついに情報を教えてくれることになり、御坂は薄暗い路地へと連れて行かれますが…

「まずは有り金全部出してもらおうか」

「えっ?」

「キャッシュカードと暗証番号も忘れずにね。あとクレジットカード、
 常盤台のお嬢様なら持ってるよねえ」

「え、えっとぉ、少しは持ってきたんですけどぉ、さすがにそれ全部は…」

「あ?話聞きてぇんだろ…!とっとと払えっての!!」

ところが話を聞かせてもらう前に、御坂の金を何から何までむしり取ろうとする不良達!
キャッシュカードなんて渡したら貯金が全額取られてしまうし、
クレジットカードはもっと最悪、これから先もずっと御坂の金を使われ放題になってしまいます
そんなものはさすがに渡せずに言葉を濁す御坂でしたが、不良達はそれを出さないと情報を教えてくれそうにないようで…

「はーあ…めんどくさ」

バチチチイッ!!

「あがあッ!?」

「もういいわ…せっかく人が下手に出てやったのに!!」

実力行使キター!!ここまでくると、ついに穏便なやり方なんてやってらんないと電気攻撃を仕掛けた御坂!
一番威勢のよかった男を瞬く間に瞬殺し、残る2人も赤子の手をひねるようにあっさりと片づけてしまいます
こいつらもレベルアッパーでパワーアップしてるはずなんですが、さすがに御坂の強さにはまったく追いつけていないようですな


(C)鳥山明/集英社

あたりまえだ…
たった3匹のアリが
恐竜に勝てると思ったのか?
(えー

ともかく後は、ボコボコにした連中からレベルアッパーの情報を吐かせるだけですが…

「ずいぶんと派手にやってくれたじゃないか」

「あ、姉御!?」

「おいお前達…あんな嬢ちゃん相手に何やってんだ?女のサイフなんか狙いやがって…!」

「す、すいません!」

「謝る相手はあたいじゃねえだろうッ!!」

「ほ…本当にサーセンっした!!」

「「したあッ!!」」

「これでケジメはついたろ?許してやっとくれ。お前ら!もう帰んなッ!!」

「「「ウ、ウス!お先です!!」」」

ちょ、ちょっと!いきなり出て来てなんですかあんたは!空気読んでくださいよ!(えー
せっかくこれから情報を聞き出そうという時に、不良達のボスっぽい女がそこにやってくると、
「ケンカ売ってすんません、こいつらはもう帰しますんで」と不良達を全員帰らせてしまいました
いや別に謝るとかいいから、レベルアッパーの情報をくれないと困るんだが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あんた、あいつらのボス?ならレベルアッパーのことも知ってるわよね」

「そんなことより、あたいの舎弟をかわいがってくれたんだ…覚悟は出来てんだろうね」

「か、覚悟って…さっき謝ってくれたのは!?」

「あれはあれ、これはこれ…借りはキッチリ返さないとねぇ!!」

な、なにぃ!?話を丸く治めたかと思いきや、今度は一対一でのタイマン勝負を仕掛けてきた女ボス!
一体どういうことなのか…って、要するに不良達がカツアゲしようとしたことはさっきの「サーセンした」でケジメがついたものの、
御坂が不良達をボコボコにしたことについてはケジメがついてないから、今からその借りを返そうというわけか…

「行くよォ!!」

ぐももももも

「…!?な、何これ、地面が!?」

「あたいの能力はフラックスコート…アスファルトの粘性を
 自在にコントロールする事ができるのさ!」

そんな女ボスの武器は意外なことにアスファルト!こんなものを操る能力って今まで聞いたことないな
しかしその能力は思ったよりもかなり強力!足下のアスファルトをドロドロにして御坂の動きを封じ、
さらには御坂の電撃もタタミ返しのような盾を作ってあっさり防いでしまいます。攻防一体でかなり応用範囲の広そうな能力ですが…

「ふふふ、こんな攻撃あたいにゃ…はっ!?」

なにィー!?ところが女ボスが電撃を防いだその時、気がつけばえっさほいさと建物の壁を垂直に登っていた御坂!
こ、これは!?どうやら手足から電流の磁場を作り出して、建物の鉄骨に体を吸いつけているようですが…
上条さんと戦った時の高周波ブレードといい、御坂の能力も相当応用範囲が広いですな

ドッゴオオオオオン!!

「な…っ!!」

「どーお?そろそろ大人しく喋ってくれる気になった?」

そんな女ボスの射程外から、ひときわ大きな電撃をブチかます御坂!すると女ボスの目の前のアスファルトが跡形もなく粉々に!
どうやらさっきタタミ返しで防がれたのは様子見の電撃だったようで、本気になった御坂の電撃はアスファルトでは
到底防ぎ切れないようですな…

「…最初の一撃は本気じゃなかったってわけだ…?
 そして今の一撃もわざと外してくれたと…」

「そうよ、分かったら大人しく…」

「ふざけんなァッ!!あたいはまだ負けちゃいないんだよ!
 あんたも能力者なら本気で来な!!
 あたいの鉄の意志、そんなチンケな電撃ごときで砕けるもんなら砕いてみな!!」

ところがなんと、「手加減されるくらいなら叩きのめされた方がマシだ」と言わんばかりに
思いっきり御坂にタンカを切る女ボス!こうまで言われては御坂も黙っていられません
「お望み通り食らわせてやんよ」とばかりに、これまでとは比較にならないほど強烈な電撃をチャージし始める!

「嫌いじゃないわそういうの…じゃあお言葉に甘えて…!」

ドバババババババ!!

「お、お姉様待って!」

「分かってるって…!」

「分かってませんのっ!!」

しかしそんな電撃チャージの最中、血相を変えて御坂を止めにやってきた黒子!
「おいやめろ殺す気かー!」とでも言いたいんでしょうか、それに対して御坂は「大丈夫だよ半殺しで済ますから」と言いますが、
黒子が言いたいのはそうではないようで…?

ゴロピシャアアアアン!!

「わっ…て、停電!?」

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「…」

「だから待ってと申しましたのに…」

「…仕方ないじゃない、まさかこんな所にこんなものがあるなんてぇ!!」

御坂が電撃を最大限に溜めたその時、辺りの町一帯が真っ暗になりなんと停電!
そう、御坂達が戦っているその場所は変電所だったのです
ご町内の皆様にとんだ迷惑をかけてしまった御坂は、そのまますごすごと退散することに…ってレベルアッパーの情報は!?

「…あたいの…負けか…」

そして女ボスはどうなったかというと、変電所に一人ぽつんと残されたままうなだれていました
どうやら最後の電撃は受けずに済んだようですが…なんて釈然としない決着だよこれ!(えー
レベルアッパーの情報を聞きたくて戦っていた御坂は、結局何も聞けないままであっさり帰っていき
全力で私を倒してみろと言っていた女ボスは、なんか勝手に自爆して帰った御坂に負けを認めるという…
一体なんだったんだよこの戦いは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  なんだかものすげぇ微妙な決着になってしまったな…

「初春はさー…高レベルの能力者になりたいって思わない?」

「えっ?」

「御坂さんや白井さんみたいな」

「うーん…そりゃ能力は高いにこしたことないし、進学とかもその方が断然有利ですけど…」

一方その頃まだ初春の部屋にいた佐天は、濡れタオルで初春の汗を拭いてあげているところでした
う、初春の肩甲骨エロス!!37度3分くらいの熱ならさっさと風呂入ってくりゃいいのにという疑問を
軽く吹き飛ばすほどのエロさですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「やっぱりさぁ…普通の学校生活なら外の世界でもできるし、超能力に憧れて学園都市に来た人って
 結構いるでしょ?私もさ…自分の能力ってなんだろう、どんな力が秘められているんだろうって…
 ここに来る前の日は、ドキドキして眠れなかったよ。それが最初のシステムスキャンで、
 ”あなたには全く才能がありません、レベル0です。”だもん…あーあって感じ。正直へこんだし…」

もともとは家族たちと一緒に平凡な暮らしを送っていながらも、超能力に憧れながら学園都市にやってきて能力開発を受けた佐天。
しかしそんな能力が最底辺のレベル0だったことで、佐天にこれほどのコンプレックスを持たせる結果になってしまったようです


(C)PEACH-PIT・講談社/ エンブリオ捜索隊・テレビ東京

自分の才能を一番ダメだと
思ってるのは自分じゃない!
レベル0って言われたから何!?
それなら沢山
頑張ればいいじゃん!
いつかきっとレベルが上がるよ!

と、自分の分身が励ましてますよ佐天さん:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  この分だと佐天から×たまが生まれるのも時間の問題だな…(えー

「その気持ち…分かります。私も能力レベルは大したことありませんから…
 けど白井さんと仕事したり、佐天さんと遊んだり、毎日楽しいですよ。
 だってここに来なければ、皆さんと会うことも出来なかったわけですから」

「初春…」


(C)鳥山明/集英社

そのおかげでオラは
この学園都市に来れたんだ、
感謝しなきゃな。それによ…
落ちこぼれだって必死で努力すりゃ、
エリートを超えることがあるかもよ

と、佐天と似たような落ちこぼれの境遇でも、あくまで前向きに充実した学園都市での生活を送っている初春。
そんな初春の言葉を聞いて、佐天も少しは気が楽になったようです。これでコンプレックスも多少は解消してくれるといいんですが…

「え!?介旅初矢が意識不明!?」

「詳しいことは分からないのですが、アンチスキルの取調べ中に突然…!」

ところが翌日になるとまた新たな事件が!あの介旅が取調べを受けている最中、
突然意識を失って倒れてしまったというのです。そのまま意識がまったく戻らないようで、そのまま植物状態になってしまったとか…
何がどうなっているのかも分からないまま、とにかく黒子と御坂は病院で医者から話を聞きますが…

「ジャッジメントの白井です!容態は…!?」

「最善は尽くしていますが、依然意識を取り戻す様子は…」

「あ、あの、私この前そいつの顔、思いっきりぶん殴っちゃったんですけど…」

「いえ、頭部に損傷は見受けられません。そもそも、彼の体にはどこにも異常が見受けられないのです」

「原因不明というわけですの…?」

「ただ…おかしなことに、今週に入って同じ症状の患者が次々と運ばれてきていて…」

話によれば、介旅の体はまったくの無事なのに、魂でも抜かれたかのように意識だけが戻らないそうです
さらに意外なのは、介旅と同じく突然意識を失った患者が何人も病院に運ばれているという事実。
そんな患者リストを見てみると、あの重福と第一話の強盗までも患者の中に!
介旅・重福・強盗の共通点といえばもちろんレベルアッパー…もしかすると、これはレベルアッパーの副作用による症状なのか…

「情けない話ですが…当院の施設とスタッフの手に余る事態ですので、
 外部から大脳生理学の専門家を招きました」

「お待たせしました」

「…!?あ、あなたは…!」

「水穂機構病院院長から招聘を受けました、木山春生です」

残念な木山先生キター!!こんなところで再登場ですか木山先生!なんという残念な!
相変わらずの薄暗〜い残念な顔ですが、私はこの人結構好きなので出て来てくれたのは素直に嬉しいです
というわけで来週は木山先生の残念な脱ぎっぷりに期待しましょう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■とある科学の超電磁砲<レールガン> 第9話「マジョリティ・リポート」
 

「はぁ…それにしても暑いなぁ…」

「そうですわねぇ…」

「ここは真夏日でも冷房を入れない主義なのか…?」

「申し訳ありません、それが昨夜停電がありまして…まだ復旧してないんです」

「うぐっ…」

「そうか…非常用電源は手術や重篤患者に使われているしな…」

さて前回、御坂達の前に姿を現した木山先生でしたが、病院内のあまりの暑さにヒーヒー音を上げていました
どうやら前回御坂がやらかした停電のせいで、院内の冷房がストップしてしまったようですね。
にしても丸一日経っても復旧してないとは、一体どんだけハデに変電所をぶっ壊したんでしょうか御坂は
それとこの暑さはやっぱり木山先生が脱ぎ出す前フリですよね 今日もスーパー脱ぎ脱ぎタイムが来るか!?来るのか!?…って

「(ぬぎぬぎ)ぷは〜〜」

「ま、また始まった…!」

「な…!何をいきなりストリップしてますのッ!!」

言ってるそばからーー!!「もしかしたら脱ぐかなぁ」なんて思ってたらもう脱いでるだと!?早い、早いよ木山先生!
木山先生は最初っからクライマックスだぜ!!(えー 
相変わらず存在そのものがエロスです木山先生、この白衣の脱ぎ方とか激烈に扇情的でたまんないんだが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「いや、だって暑いだろ?」

「殿方の目がありますのッ!!」

「下着つけててもダメなのか…」

「ダ・メ・で・す!!」

「これだけ暑けりゃ普通脱ぐでしょ」と当然のように答える木山先生でしたが、
このアニメを代表する痴女な黒子ですら顔を真っ赤にして、先生に無理矢理服を着せてしまいます
それにしても先生、「下着つけててもダメなのか」ってこの物言い、まるで
以前は下着すらもすっぽーんと脱いで怒られたように聞こえるんですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ま、まさか…この下着シーンもDVDでは下着が消えておっぱい見えますという例の商法なのか!?
なんてこった…俺はレールガンのDVDをいくつ予約すればいいんだ…(えー

「き、木山先生、専門家としてご意見を伺いたいんですが…」

「ふう…それはいいが…ここは暑すぎる…」

そしてようやく木山先生から情報を得ようと本題に入る御坂ですが、暑がりの木山先生はこんなところで話なんて耐えられないらしく、
3人は病院を出て近くの喫茶店へ向かうことに…

「はあ、遅いなぁ佐天さん」

「(がばっ)今日は青のストライプかーあ!!あっははははは!!」

一方その頃初春は、恐ろしくスーパーハイテンションな佐天と一緒に町へ繰り出していました
さ、佐天のこのゴキゲンっぷりは一体…?初春と一緒の時はいつもハイテンションとはいえ、いくらなんでも今日の佐天は異常です
それもそのはず、今日の佐天はある念願をついにかなえてしまったわけで…

「見せたいものがあるとメールで言ってましたけど…」

「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました!克目しなさーい!!」

「う、うぉぉっ!?」

「ついに見つけたの!あの噂のアイテム!じゃじゃーん!!」

「…?お、音楽プレーヤー…ですよね?」

「んふふふ、中身が問題なのよね〜!あ・と・で・教えてあげる!」

そう、佐天がここまでご機嫌な理由は、なんとネット上であのレベルアッパーを発見したから!
なんでも暇潰しに音楽でもダウンロードしようとしていたところ、偶然レベルアッパーをダウンロードできる箇所を見つけてしまったとか…
それにしてもレベルアッパーってどんなアイテムなのかと思ったら、意外にも音楽ファイルなんて形式のものだったんですね
ともかく初春を色々とじらして遊びたい佐天は、もったいぶってなかなかレベルアッパーのことを明かそうとはせず…

「レベルアッパー…?それはどういったシステムなんだ?形状は?どうやって使う?」

「まだ分かりませんの…」

「とにかく君たちは、それが昏睡した学生たちに関係しているのではないかと考えているわけだ…」

「はい」

「そんな話をなぜ私に?」

「能力を向上させるということは、脳に干渉するシステムである可能性が高いと思われますの。
 ですからもしレベルアッパーが見つかったら、専門家である先生にぜひ調べていただきたいんですの」

そしてあれから喫茶店に来ていた御坂達は、改めて木山先生にレベルアッパー調査についての協力を頼んでいました
今のところはほとんど手がかりがないながらも、一応木山先生も手伝ってくれる気のようですが…

「むしろこちらから協力をお願いしたいね、大脳生理学者として興味がある」

「(わきわき わきわき)」

「…ところで、さっきから気になっていたんだが…あの子達は知り合いかね?」

って、その時窓の外を見てみると、偶然にも道ばたから御坂達を見つけて窓にへばりついている佐天が!
また今回も偶然通りがかったのかよ佐天!改めて考えてみると佐天の偶然パワーは凄いですよ!
2話:町を初春と歩く → 偶然にも上条さんとバトル後の御坂を発見する
3話:ケーキ屋のトイレに入る → 偶然にも通り魔を発見する
7話:初春に構ってもらえず一人で帰る → 偶然にも御坂を発見して愚痴を聞いてもらう
8話:初春の見舞いに行く → 偶然にも御坂を発見してカキ氷食う
8話:ネットサーフィンをする → 偶然にもレベルアッパーを発見する
9話:初春と町で遊ぶ → 偶然にも御坂を喫茶店で見つける

このサーチ能力はもうほんと異常だろ… テキトーに町を歩いてると必ず何かと遭遇してますよ!
もしかしてこれが佐天がわずかに持っているレベル0の能力なのだろうか…(えー

「へぇ〜、脳家学者さんなんですかぁ!はっ、し、白井さんの脳に何か問題が!?」

「レベルアッパーの件で相談してましたの!」

「レベルアッパー?あ、それなら!!」

「黒子が言うには、レベルアッパーの所有者を保護するんだって」

「…へっ?」

「どうしてですか?」

「まだ調査中ですのではっきりしたことは言えませんが、使用者に副作用が出る可能性がありますの。
 それに容易に犯罪に走る傾向が見受けられまして…」

「…」

そして黒子達がレベルアッパーの話をしていたと聞いて、「ワハハハそんなのいくらでも見せてやるよ」と例のブツを取り出そうとする佐天。
しかし、使うと副作用があるやら使用者は保護するやら、そんな黒子の話を聞くうちにどんどん気まずくなってしまい
とても自分がレベルアッパーを持っているとは言い出せなくなってしまいます

「…?どうかしました、佐天さん?」

「へっ!?あっ、やぁ、べ、別に!」

バッシャアアアアア!!

「あ」

って、その時初春に「佐天さん何固まってんの?」と突っ込まれてオタオタ慌て出した佐天!
ところがその途端コップに腕をぶつけてしまい、こぼれたジュースが木山先生のストッキングにぶっかかってしまう結果に!
お、おいおい前にも似たような事がありましたが、まさか…

「あぁ!?すっ、すみません!」

「気にしなくていい、かかったのはストッキングだけだから脱いでしまえば…(ぬぎぬぎ)」

ってやっぱりすぐ脱いだー!!またか!また脱いでしまうんですか木山先生!
佐天も前は脱ぎ女脱ぎ女とはしゃいでましたが、実際にそれを見ると「なんじゃこの人ー!!」って目が点になって何も言えないようです。
それにしても佐天がびっくりしてるこの画像、実に形のいいおっぱいですね
木山先生の胸にばかり目がいってしまうのは俺だけでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  木山先生いいな…凄くいいな!

「だ・か・ら!!人前で脱いじゃダメだと
 言ってますでしょうがッ!!ええ!?」

「しかし…起伏に乏しい私の体を見て、劣情を催す男性がいるとは…」

って、木山先生は自分の体に女としての魅力が全然ないと思っているようです
おいおい何を言ってるんですかどう考えても大好きですよ木山先生!!(えー
というかマジな話、木山先生ってかなりスタイルいい方なんじゃないでしょうか。木山先生の体が女失格ってことになったら
世の中の6割の女性は女失格ってことになりそうだなぁ。その理屈でいくと、とりあえずこの場にいる
御坂・黒子・初春・佐天はもう失格中の大失格で間違いないんだが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふう、一度支部に戻らないといけませんわね」

「乏しいですけど、木山先生に渡すデータも揃えておかないと」

「そうですわね、というわけで私達は支部へ…あれ?お、お姉様は?」

ともかく今日のところは、もう日も暮れたことだし木山先生とお別れした一同。
黒子達はこれから支部に戻ってまた仕事をする気のようですが、ふと気がつくといつの間にか御坂の姿がありませんでした
それに御坂だけでなく佐天の姿まで…「2人とも私ら無視して帰りやがったのかよチクショー」といぶかしむ黒子でしたが…

(はぁ…はぁ…まだ使ったわけじゃないし、黙っていればいいよね…?せっかく見つけたんだもん…!)

「どうしたのー?」

「み、御坂さん!?どうして…」

「だって急にいなくなるんだもん、心配するでしょ」

「な、なんでもありません」

「でも…」

「だ、だってほら!私だけ事件とかそういうの、関係ないじゃないですか!
 ジャッジメントじゃないし!」

って、佐天はどうしていなくなったのかというと、レベルアッパーを手放すのが惜しくて黒子達から逃げ出していたのです
そして御坂は、急にどこかへ走り出した佐天が心配で追いかけてきたという…
それにしても、ついに「ヘッどうせ私だけ仲間外れなんだよ!」みたいなことを言い出してしまったなぁ佐天は
もうちょっと精神的に強い子だと思っていたんだが…

ぽとっ

「あっ…」

「それ…いつもカバンに下げてるやつでしょ?」

「ええ…母に貰ったんです。お守りなんて科学的根拠、なんにもないのに」

とその時、不意に佐天の手から落ちてしまったのは、いつも肌身離さず持っているお守りでした
どうやら母親から貰った物のようですが、「こんなもん非科学的で持ってても意味ない」と口では言いつつも
常に持ち歩いてるところを見ると相当大事にしているようで…

「姉ちゃん超能力者になんの!?かっけー!!」

「へっへーん!」

「涙子、母さん本当は今でも反対なんだからね?頭の中いじられるなんて、やっぱり恐いわ」

「全然そんな事ないってぇ!」

「ははは、母さんは心配性だからなぁ」

「はい、お守り…何かあったらすぐ戻ってきていいんだからね?あなたの身が、何より一番大事なんだから」

そしてこれが、母親からお守りをもらった時の光景…佐天が学園都市で能力開発を受けることが決まった日、
これから離れ離れになることを心配して、このお守りを渡してくれたのです。カーチャン…
まあ学園都市の超能力というのは、いわゆる脳改造手術をして覚醒させるものなので、母親が心配するのも当然なんですけどね

要するにこのお守りは「超能力なんてどうでもいい、ただ無事でいてほしい」という母親の気持ちが詰まったもの…
身の危険も省みずにレベルアッパーを使いたがっている佐天にとって、このお守りこそ何よりもブレーキとなってくれるものじゃないでしょうか

「優しいお母さんじゃない…佐天さんを気遣ってお守りをくれたんでしょう?」

「でも…その期待が重い時もあるんですよ、いつまで経ってもレベル0のままだし…」

は…はい!?(゜д゜;)期待が重いって佐天は何をすっとぼけた事を!?(えー
な、なぜに!?”早く一人前の超能力者になれよ”っていう母ちゃんの期待が重い」ってなぜそうなるんですか!?
母ちゃんの言ってることはまったく逆なのに…お守りがブレーキじゃなくて逆にアクセルになるっておいおい!それはおかしいだろ佐天…

レベルなんてどうでもいい事じゃない」

「…」

うわああああ、そして最後に御坂から特大のダメ押しを食らってしまった佐天!
レベルのことを死ぬほど気にしてる佐天にとって、この言葉は最大の禁句というかなんというか
「お前がそう言うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」とかそういう心境でしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
でもなぁ…「レベルがいくつとかどうでもいい」っていうのは第一話で佐天自身が言ってたことなのにな…
あの時は佐天のことを能力は弱いけど精神的には強いキャラだと思ってたんですが、どうしてこうなってしまったのか…

(レベルアッパーかぁ…私でも能力者になれる夢のようなアイテム…
 だけど得体の知れないものは恐いし、よくないよね…)

ところが日数を置いたら少しは冷静になったのか、しばらく経ったある日、佐天は「やっぱりこんなのは消さなきゃダメだ」
レベルアッパーのデータを消去しようとしていました。しかし「消去してよろしいですか?」という画面を前にすると
途端にこんなガクブル顔になってしまいます
佐天精神がけっぷちすぎだろ!ここまで劣等感に苛まれていたとは…
なんだかクスリをやめたいのにやめられない麻薬常習者を見てる気分だよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ま、待ってくれ!レベルアッパー譲ってくれるんじゃなかったのか!?」

「え…?」

「さっき値上がりしてさ〜あ、こいつが欲しかったら50万持ってきてくれよ」

「だ…だったら金を返してくれぇ!」

「はッ…ウダウダうっせぇんだよオラァ!!」

って、道ばたで佐天がそんな葛藤をしていたその時、偶然にも不良達に金を騙し取られている哀れな少年を発見!
またか!また偶然か!佐天の偶然を引き寄せる程度の能力はほんとに効果抜群だな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

バキドカボスウッ!!

「あ…が…!や、やめ…やめてくれ…!」

(ど、どうしよう…とりあえずジャッジメントかアンチスキルに…!)

ぷつん!

(じゅ…充電切れ!?そんな…しょ、しょうがないよね、私が何か出来るわけじゃないし…
 あっちはいかにもな連中が3人、こっちはちょっと前まで小学生やってたんだし…)

金を騙し取られた上に、不良達から執拗なまでの暴行を受けてしまう哀れな少年。佐天はすぐに携帯で通報しようとしますが、
タイミングの悪いことになんと電池切れに!どうしようもなくなった佐天は、見て見ぬフリをしてその場から駆け出してしまいます。ああ…
仕方のないこととはいえ、上条さんなら即座に飛び込んでいく場面なだけに…上条さんはやくきてくれー!!(えー

「やっ…やめなさいよ!」

「あーん…?」

「そ、その人ケガしてるし…す、すぐにアンチスキルが来るんだからっ!」

って、なんと一旦はその場から逃げ出したものの、すぐに取って返して不良達を止めに入った佐天!
こ、これは…震える声で勇気を振り絞るその姿は立派ですが…とはいっても、心ない不良達にそんな佐天の言葉も届くかというと…

ドッガアアアアン!!

「ひゃあっ!?」

「今…なんつった?」

グイイッ!!

「あ…ひっ…!」

「ガキが生意気言うじゃねーか…
 何の力もねえ奴に、ゴチャゴチャ指図する権利はねーんだよ!!」


(C)武論尊・原哲夫/集英社

きさまらに生き死にの理由はいらん!
すべておれたちの気分しだいよ!!
(えー

なんと顔面のすぐ横にとんでもない蹴りを叩き込まれ、さらに物凄い力で頭を掴まれてしまう佐天!うわあ痛い痛い!
今この場に不良は3人いますが、佐天を襲っているリーダー的な男は相当ヤバイ感じです
たった今哀れな少年を半殺しにした後も、「そんじゃこいつを能力の実験台に使うか」とか言い出してたくらいだしな…
佐天もこれから一体どんな目に遭わされてしまうのか…って

「貰い物の力を自分の実力と勘違いしているあなた方に、
 彼女をとやかく言う権利はありませんわ」

「し…白井さん!」

「ジャッジメントですの。暴行障害の現行犯で拘束します!」

ところが佐天が今にもメチャクチャにされようというその時、偶然にもその場に居合わせた黒子が佐天を助けに登場!
これも佐天が持つ偶然パワーの力なのか…(えー
どうやら黒子はレベルアッパーの取引を取り締まるために、それらしい場所をあちこち回っていたようですが…
それにしても偶然現れるタイミングよすぎですよ!

「何かと思えば、ガキが一匹増えただけじゃねーか」

「お気をつけあそばせ。ただでさえ無駄足が続いたあげく
 ようやく辿り着いた取引現場で、友達が暴行されていたのですから」

「…なぁに言ってんだァッ!!」

ズッシャアアアアアン!!

「がは…ッ!?」

「今日の黒子は危ないですのよ」

黒子を完全に見下して不用意に近づく不良でしたが、その時黒子必殺の当て身投げが炸裂!あ…?あ…?
相手に触れた瞬間にテレポートさせて頭から叩き落とすこの当て身投げ、
さらに自分がテレポートして相手の虚をつく不意打ちアタックで、いともあっさり不良2人を片づけてしまう黒子!
あとは一番やばそうな不良リーダーが残るのみですが…

「俺達はよォ…レベルアッパー手に入れる前は、
 お前達ジャッジメントにビクビクしてたんだ。でけぇ力が手に入ったら、
 ギタギタにしてやりてえと思ってたんだぜェッ!!」

なんだかジャッジメントには特別な恨みがあるようで、黒子に向けて猛烈な突進を始めた不良リーダー!色々恨み買ってるなぁジャッジメント
しかし正面からの突撃なら、黒子にとって回避するのは造作もないこと。すかさず不良の後ろにテレポートして反撃を…って



いきなり尻見せ!?(えー  おいおいおい!テレポートした途端、スカートがめくれて黒子の半ケツがあらわに!
く、黒子お前…今日もこんな尻が見えるくらい面積が小さいヒモパンはいてるのかよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「まあ結局返り討ちに…えっ!?消え…た!?」

「ずぇぇいッ!!」

ドッゴオオオオッ!!

(な…!?う…後ろから!?私の方が回り込むように跳んだはずなのに…!)

って、不良の背後を取って振り向きざまに一撃入れようとしたものの、突如として不良の姿を見失ってしまった黒子!
「あれあれ?(゜д゜;≡;゜д゜)どこいったの?」と黒子が混乱していると、いきなり黒子の背後から飛んできた不良の蹴り!
こ、これは…!?背後を取ったつもりが逆に背後を取られるとは…不良が能力を使って何かしたのは間違いないようですが…?

(仕方ありませんの…!体内に直接!)

得体の知れない不良の能力を相手に、接近戦を挑むのは危険と悟ったか
すかさずけしからんふとももに装備したダーツを手に取る黒子!
このダーツもテレポートを駆使して敵を無力化する黒子の主力武器ですが…

しゅぱあああああん

「な…!?外した!?」

ところが確かに不良の体めがけてテレポートしたはずなのに、なぜかあさっての方向に出現してしまったダーツ!また何か妨害を!?
なんとも正体の掴めない不良の能力、そうこうしているうちに黒子は不良の猛攻に晒される一方です
どうにかして相手の能力を掴まなければ、このままではジリジリと追い詰められてボコボコにされるだけに!

(なんで予想と違うところにヒットするのか、見極めますの…!)

ともかく不良の能力を確認するべく、一旦攻め手を封じて守りに徹する黒子!
そして右のハイキックを繰り出してきた不良に対して、カバンを盾にしながらその蹴りを凝視しますが…

(来た!!)

「ずぇあああああああ!!」

バッゴオオオオオオオッ!!

「うぁが…っ!?」

ぎゃー直撃したー!!なんと不良のハイキックが激突する瞬間、
一瞬のうちにミドルキックに変化して直撃を食らってしまった黒子!
脇腹に殺人的な蹴りが入ってしまった黒子は、物凄い勢いで吹っ飛ばされると窓ガラスをブチ割って廃ビルの中へ!
おいおいおいなんつーキック力してんですかこの不良は!人間一人吹っ飛ばしてガラス貫通とか、お前本当に単なる不良か!?

「あぐ…っ!はあ…はあ…はあ…!」

「ククククッ…!いい感触だったぜ、アバラの2・3本もいったか?」

「くっ…!」

ダダダダダダ!

「あ?次は鬼ごっこかぁ?いいぜ、ただしこの廃ビルの外に逃げたら…
 外のデブと女を殺す!!」

逃げるんだよォスモーーキーーッ!!(えー
深手を負ってしまった黒子の次なる作戦はなんと敵前逃亡!一目散に廃ビルの中へドタドタ姿を消してしまいました。そ、そんな!
そんな黒子をニヤニヤしながらゆっくりと追い詰める不良…まあもちろん黒子は本当に逃げ出したんじゃなく、
不良を倒す作戦のために誘い出したようですが…?

「はあ…はあ…はあ…取り壊し予定だけあって、隠れるところは何にもありませんのね…」

「いい加減ケリつけようや…!可哀相だなぁ?
 自分がどんな能力にやられたのかも分からないまま死んで行くのか…!」

「分かっていますわ…!あなたの能力は、自分の周囲の光を捻じ曲げるだけですの!
 足が有り得ない角度で曲がる、投げたものが不自然な軌道を描く…
 光を曲げて誤った位置に象を結ばせ、方向感覚を狂わせたのですね…!」

「ヒュー♪気づいてたのか?偏光能力<トリックアート>ってんだけどな…
 だからってテメーに何が出来る?自分の目しか頼ることは出来ないだろうが!」

なんとさっきまでのやり取りで、すでに不良の能力の正体を掴んでいた黒子!
その正体は光を歪めて相手の目を惑わせる能力要するにマヌーサを使っていたようです
しかし、それが分かっても不良の姿を目で捉えられないのは同じこと…それなら一体どうやってこいつを倒せば…?


(C)三条陸・稲田浩司/集英社

そうだ!なまじ見てしまうから
本体がわからなくなるんだ!
心の目で感じるんだ!
(えー

「覚悟なさい…あなたのその小賢しい目くらましごと、叩き潰して差し上げますわ!」

「あん…?」

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!

「私のテレポートは…移動する物体が移動先の物体を押しのけて転移しますの。
 ご覧のように、窓ガラスで鉄筋コンクリートの柱を切断することも出来ますのよ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「なっ…!?ま、まさか…!」

ビルを支える柱が、全部切断されたらどうなるか…お分かりですわよねぇ?」

「ビ…ビルごと…!?ムチャクチャだああああああああッ!!」

ドゴワッシャアアアアアアアアアン!!

ビルひとつぶっ潰しやがったー!!な…なんというムチャクチャなー!
不良を倒すための黒子の策とは、なんとビルの中に誘い込んでビル自体を全部叩き潰すというとんでもない戦術!
これなら本体の位置に多少惑わされようが全然関係ないというわけです。ひえー

「あ、あが…あがが…」

「ふむ、少々やり過ぎてしまった感はありますが…ま、元々取り壊す予定だったようですし」

あのまま放っておけばペシャンコになって100%死亡確定でしたが、さすがにギリギリの所で不良をテレポートで助けてやった黒子。
不良もこれだけ人生オワタという気分を嫌というほど味わわされて、とうとう観念する気になったようです。よかったよかった

(よかった…白井さん、無事だった…やだな、この気持ち…私と同じ中学生で、私と同じ年齢で…
 私と同じ女の子なのに、私と違う世界に住んでる人がいる…能力者とレベル0では、何もかもが違う…)

ところが黒子に助けてもらった佐天はというと、お礼も言わないまま嫉妬にまみれてどこかへ駆け出してしまいました
うわぁ…これはダメすぎるだろ佐天、これだけ黒子が命張って助けてくれたのに無視して帰るとかあんまりですよ!
それに黒子は第一話で「私もお姉様も最初からこんなに強くなかった、さんざん努力して能力鍛えた」って言ってるしなあ
そんな努力を積み重ねたレベル4の黒子に対して、何の努力もしてない佐天が妬みまくるっていうのは正直どうなのよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「涙子ー!やっほー!」

「えっ?アケミ!むーちゃん、マコちんも!」

ところがその時、町をふらふら歩くうちに偶然にも学校の友達に出会ってしまった佐天!
今回何度目の偶然だよこれ!佐天の偶然を呼び込む能力ハンパねえ!
これだけ凄い能力を持ってるのに、レベル0だレベル0だなんて佐天は一体何を言ってるんだろう…(えー

「あ、そういえばさー!聞いた?レベルアッパーっての!」

「えっ…!」

「あ、知ってるー!能力が上がるとかいうやつでしょ!」

「そうそう、噂じゃ今高値で取り引きされてるらしーよ!」

「お金なんかないよぉー!」

「…」

ところがそんな友達たちとの会話の中でも、また出てきてしまうレベルアッパーの話題!
どうやらこの友達たちも、あまり能力は高くないらしく「私もレベルが上がったらなー」と興味を持っているようですが…
それにしても、高値で取り引きされてて普通ならとても手が出せないレベルアッパーを
偶然にもタダで見っけてダウンロードした佐天って、ほんとどういう偶然パワーの持ち主なんだよ:;y=_ト ̄|○・∵.

「あっ…あのさ…!」

「うん?」

「私…それ…持ってるんだけど…」

うわあああああああああああああ!!
やっちまった…人としてやっちゃいけないことをついにやっちまったよ佐天!
副作用があると知りながら、レベルアッパーをみんなに渡すなんて…まるっきり麻薬に手を出した哀れな学生の末路ですよ!
この元気な友達も多分来週には全員植物人間か…あああ…前に私は「佐天は人をダメにするタイプの友達」と書いたことがありますが
まさかここまでひでぇとは思ってなかった:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!





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