■とある科学の超電磁砲<レールガン> 第10話「サイレント・マジョリティ」
 

「ふんっ!ふぅぅぅぅぅんっ!!」

ふよふよふよ

「わっ!?わわわわっ!?」

「おお〜!!」

「す、凄いよ涙子ぉ!私紙コップ持ち上げるのもやっとだったのにぃ!」

前回「私持ってるんだけど…」と佐天が切り出したレベルアッパー…佐天とその友達は、この悪夢のアイテムをついに使ってしまいました
もともとはこの友達も、ほんの軽い物体しか動かせないような、微弱なサイコキネシスの持ち主だったようですが…
今となっては人間相手でもほらこの通り、格段に能力が上がったことを無邪気に喜んでいました

(能力…!能力だぁ!白井さんや御坂さんに比べればささやかな力だけど、
 他人から見ればどうって事ない力だけど…!)

そして佐天もまた、初めて発現させた自分の力に感動している真っ最中…
どうやら佐天の能力は風を操るもののようで、手の上で浮かせた葉っぱを回しながら感激していますが…

(私…私…能力者になったんだぁ!!)

もう本当に能力を使えるのが嬉しくて嬉しくて仕方ないといった様子、それだけにこの後のことを考えると心が痛いですな…
しかしこのセリフだと勘違いしやすいですが、学園都市のレベル0というのは超能力の才能が完全に0という意味ではなく、
ほとんど何もできないくらいに微弱な力しか持っていないという意味です。つまり今までの佐天は、ドラクエで言うなら
一応MPは0じゃないけど、MP1か2くらいしかなくて「唱えられる呪文がねー」という状態だったわけですな(えー
で、今回レベルアッパーを使ったことで、初めてまともにバギを唱えられたという:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
完全にゼロってわけじゃないなら、地道に努力すれば少しずつMPだって増えていくかもしれないのに…佐天…

「完了…っと。でもこれを聞くだけでレベルアップなんて、本当にそんな事あるんですかねぇ。
 正直マユツバと言うか…」

その頃の初春と黒子は、前回ビルの戦いでとっ捕まえた不良リーダーから、なんとレベルアッパーのデータを入手していました
そんなもの持ってて大丈夫なのか!?レベル1の初春がこんなの入手してしまったら、悪魔の誘惑に耐えられずにこっそりと…

「はっ!?でもこれを使って白井さん以上の能力者になったら、
 今までの仕返しにあんな事やこんな事も!?」

「思考がダダ漏れですのよぉ〜?私に恨みを晴らしたいのならぜひ!!」

「わーっ!!嘘です、嘘ですよぉぉぉ!!」

って、「へっへっへこれを聞いて私もレベルアップしてやるぜ」などと冗談を飛ばしつつ、
「あっそうじゃあ聞けよ」と黒子が本当に聞かせようとすると、必死の抵抗でそれを拒む初春!
やっぱり初春はレベルアッパーで能力を上げたいなんてまったく思ってないんですね。いいことだ
口では「レベルアッパー使っちゃおうかなー」と言いつつ、絶対に使わないのが初春
口では「レベルアッパーなんて使っちゃダメだ…」と言いつつ、我慢できずに使ってしまうのが佐天
一体どうしてこんなに差がついてしまったのか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まあ、初春はレベルアッパー使ったら植物人間になるってことを知ってるんで、一概には比べられないんですけども…



ピリリリリ ピリリリリ

「はい…はい。また学生が暴れているらしいですの…!初春は木山先生に連絡を!」

「は、はい!」

そんな2人がじゃれ合っている最中、またしても町中で事件を起こしまくっているハタ迷惑な不良の情報が!
つくづくこの町って治安悪いよな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  なんでこんなに不良が多いんだ学園都市
黒子は前回廃ビルでの激戦を終えたばかりですが、「やれやれまたか」と不良退治に駆り出されることになり、
事務所に残った初春は、木山先生と連絡を取りつつレベルアッパーについての解析を進めることに…

「くっくっくっ、どうだいオレの力ヴォオオオオオオ!!」

「なんだいあんた、私とやろうなんて十年早いぎいいいいいい!!」

「ふ…俺のこの力をごおおおおおおお!!」

「はあ…はあ…はあ…も、もういい加減にして欲しいですわ…!」

ところが黒子が倒しても倒しても、次から次に湧いて出てくるレベルアッパー使いの不良ども!
さすがに介旅や不良リーダークラスの使い手はいないとは言え、一筋縄ではいかないくらいに強くなっている連中ばかりです
そんな激戦を繰り返すうちに、黒子のダメージはどんどん溜まっていく一方…
そういや不良リーダーとの戦いでも肋骨ヘシ折られてるんだったな…このままでは黒子の体がいつまで持つか分かりません

「日に日に生傷が増えていきますね…」

「仕方ないですわ…レベルアッパーの使用者が増えてるんですもの」

「どれくらい広まってるのか想像もつきませんね…」

「泣き言を言っても始まりませんわよ、とにかく私達がなすべきことは3つ。
 レベルアッパー拡散の阻止、昏睡した使用者の回復、そしてレベルアッパー開発者の検挙…
 これを開発しネットに広めた何者かを、必ず見つけ出して目論見を吐かせてやりますわ!」

すでにあちこち傷だらけで満身創痍の黒子でしたが、まだまだ事件解決に向けて全力で取り組む気のようです。よくやるなぁ
それにしてもレールガンのキャラで、こういう風にズタボロになるのっていつも黒子だけですよね(えー
何か事件があるたびに、足潰されるわ腕潰されるわ肋骨折られるわ全身傷だらけになるわ…ひえー
あれか、黒子はプリキュアで言うと美希と同じポジションなんだな…;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「本当は御坂さんに巻いて欲しいんじゃないですかぁ?」

「お姉様に私のこんな姿を見せるわけにはいきませんわ」

そして初春に包帯をくるくる巻いてもらいながら、「こんなみっともない姿お姉様には見せたくない」と語る黒子。
おま…この間はあれだけ「私のおっぱい見てください!さぁ見てください!さぁ!!」
さんざん見せびらかしていたのに、
おっぱい+包帯になるとダメなのか!?(えー
いやまあ、本来ならレベルの低いただの不良を相手に、ズタボロになってる姿を見せたくないってだけなんだろうけどさ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「大丈夫ですよぉ、誰も見たくないですから!」

「(ピキ…)」

って、その時「起伏に乏しい白井さんの体を見て、劣情を催す男性がいるとは思えない」
容赦ない一言をかましてしまう初春!そうですね木山先生だったら大喜びだったんですけどね(えー

「やっほー!私も何か手伝うことおごぁっ!!」

「ご、ごきげんよ〜う、お姉様!」

そんなバカな話をしている最中、突然ドアを開け放って部屋に踏み込んできた御坂!
自分のケガを見られたくない黒子は、初春を吹っ飛ばして御坂に激突させてまでそれを隠してしまいます
包帯おっぱいがそこまで恥ずかしいものだったなんて…(えー

「ふむ…ではその線で調査を進めてみよう、ツリーダイアグラムの使用許可も降りるだろうしな」

「ツリーダイアグラム!?学園都市一のスーパーコンピュータじゃないですか!」

「結果が出たら知らせるよ」

「あ、じゃあ今からそっちに行ってもいいですか!?
 ツリーダイアグラムを使うところ、私も見てみたいんです!」

「ふふ、構わんよ」

そしてレベルアッパーの解析を進めていた木山先生は、ツリーダイアグラムとかいうなんか凄いコンピュータを使うつもりのようで…
そんな話を聞いた初春は、次の瞬間ギラギラと目を輝かせて「見たい見たいそれ見たい」と言い出してしまいます
そういえば初春はパソコン使うのが特技なんでしたっけ、それだけにコンピュータのことには人一倍興味があるんでしょうかね



ピリリリリピリリリリ

(ん…?佐天さん!)

って、初春が木山先生の研究室へ向かうその途中、初春の携帯に佐天からの電話が!
レベルアッパーを使ってから数日、初春達のことを避けるようにコソコソしていた佐天…
向こうから連絡を取ってくるのは久しぶりのことですが…

「佐天さん!心配してたんですよ!学校でもよそよそしいし、電話しても着信拒否だし!」

《…ちゃった…》

「はい?」

《アケミが…!急に倒れちゃったの…!
 レベルアッパーを使ったら倒れたちゃうなんて、私知らなくて…!》

ああ…ついに来てしまったのかこの時が…レベルアッパーを使ってからというもの、毎日のように公園に集まっては
存分に能力を堪能していた佐天とその友達。しかし、とうとう現れてしまったレベルアッパー悪夢の副作用…
まずは友達の一人・アケミが倒れ、意識不明の植物状態になってしまったのです

「なんで…なんでこんなことに…!私、そんなつもりじゃ…!」

「お、おち、落ち着いて…!ゆっくり、最初から…!」

「…レベルアッパーを…手に入れちゃったんだけど…所有者を捕まえるって言うから、でも捨てられなくて…
 それで、アケミ達がレベルアッパーが欲しいって…
 ううん、違う…!本当は、一人で使うのが恐かっただけ…!」

「と、とにかく今どこですか!?」

「私も…倒れちゃうのかな…そしたら、もう2度と起きられないのかな…
 レベル0って、欠陥品なのかな…それがズルして力を手にしようとしたから、
 バチが当たったのかなぁ………ママ…!」

…なんで…?なんでこんなことに…!
やめればよかった…こんなこと…
もう…やめたい…!
レベルアッパーなんかいらない…!
もういらないっ…!

レベルが上がれば…惨めな暮らし…
落ちこぼれ生活とも…さよならできる…と思って…
けど…もういらないっ…!
レベルアッパーなんか
いらない…!
(C)福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

レベルアッパーを使ってしまったことをひたすらに後悔し続けながら、自責の念に潰されてしまう佐天…痛々しい場面ですな…
佐天がこうも追い詰められていることを初めて知らされ、戸惑いを隠せない初春。
ひたすら自分を責め続ける佐天を前に、すぐにはかける言葉が出てきません



「な、何を…」

「危ないものに手を出して、周りを巻き込んで…!私…!」

「…」

「うっ…うっ…うぅぅ…!」

「…大丈夫ですっ!!」

「…!?」

「もし眠っちゃっても、私がすぐに起こしてあげます!
 佐天さんもアケミさんも、他の眠ってる人達もみーんな!だからどーんとぉ!!
 私に任せちゃってください!佐天さんきっと、あと5分だけ〜とか言っちゃいますよぉ!」

ところがその時、ついに開き直ったように、佐天へ底抜けに明るい声で言葉をかけ始めた初春!
それがカラ元気なのは見るからに明らか…しかし、今心の中が不安と恐怖で埋め尽くされている佐天には、
とにかくその不安を少しでも取り除き、安心を与えることが何より必要だったのです。初春いい子だなぁ

「う…うい…はる…」

「佐天さんは欠陥品なんかじゃありません!能力なんか使えなくたって、
 いつもいつも私を引っ張ってくれるじゃないですか!
 力があってもなくても佐天さんは佐天さんです…!私の親友なんだから!!」

「…!」

「ひぐっ…ひぐっ…だから…そんな悲しいこと…言わないで…!」

必死に明るい言葉を搾り出してはいても、すでに初春の顔は涙でくしゃくしゃ…それでも佐天に励ましの言葉をかけ続けます
そんな初春の必死な気持ちが佐天にも届いたのか、ほんのわずかにいつもの元気が戻ってきたようで…

「あ…あはは、あははははっ…初春を頼れって言われてもねぇ」

「わ、私だけじゃないですよ!御坂さんや白井さんや、他にも凄い人がいっぱい!」

「ふふ…うん、分かってる…ありがとね、初春…迷惑ばっかかけてごめん…あと…よろしくね」

相変わらず佐天の目からは涙が止まりませんでしたが、「初春が友達でよかった」という救われたような表情を浮かべる結果に…
そして最後の最後、「よろしく」とだけ残して電話を切ると、ついに佐天にも避けられない瞬間が訪れてしまいます
その後、懸命に佐天の家へと辿り着いた初春でしたが、そこにはすでに物言わぬ体となってしまった佐天の姿が…うああ…

「佐天さん…お守り持ってたでしょ」

「ああ…いつも鞄にぶら下げてる」

「あれね…お母さんにもらったんだって。学園都市に来る前に…」

「そんな話をお姉様に…」

「うん…多分色々話したかったんだと思う、それなのに私…」

「佐天が倒れた」という知らせはすぐに御坂と黒子にも伝えられることになり、2人は沈痛な面持ちで佐天のことについて話していました
今になって思い返してみれば、佐天が御坂に色々話していたのは助けを求めるサインのようなもの…
そのことに気づいてあげられなかったことを、御坂は相当悔やんでいるようです

「お姉様…」

「私はさ…目の前にハードルが置かれたら、それを飛び越えないと気が済まないタチだから…
 レベル5もその結果なだけで、別に凄いとも思わなかった…
 でも、ハードルの前で立ち止まっちゃう人もいるんだよね…そういう人もいるってことを考えたこともなかった…
 ”レベルなんてどうでもいいんじゃない?”なんて…無神経な話だよね…」



御坂は目の前にハードルがあったら、一生懸命努力してそれを乗り越えようとする人間…
佐天は目の前にハードルがあったら、努力する気も起こらずに諦めてしまう人間…っておいおい
それって「諦めちゃうなら仕方ないね」で済ましていい問題か!?(えー
諦めんなよ!諦めんなお前!どうしてそこでやめるんだそこで!もう少し頑張ってみろよ!
俺だってこのマイナス10度のところ、シジミが取れるって頑張ってんだよ!!
って
「もっと励ましてあげるべきだった…」と反省するんならともかく、「諦め早いダメ人間ってことに気づいてあげるべきだった…」っていうのは
なんか違う気がするんだが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  空気読めてなかったことを反省するのはいいんですが…うーんうーん

「だから捜査に協力させて…!佐天さんを助けるためにも!」

「ふぅ…分かりましたわ」

「ありがと…よろしくね!」

「で、これがレベルアッパー被害者の全脳波パターンだ。
 脳波は個人個人で違うから、同じ波形なんて有り得ないんだがね…
 ところがレベルアッパー被害者には、共通の脳波パターンがあることに気がついたんだよ」

「どういうことですの…?」

「誰か他人の脳波パターンで、ムリヤリ脳が動かされているとしたら…人体に多大な影響が出るだろうねぇ」

「レベルアッパーにムリヤリ脳をいじられて、植物状態になったってこと…!?」

ともかく佐天が倒れたことで奮起した御坂は、黒子と一緒に捜査を担当することに。
すると早速、佐天達を預かっている病院の医師から貴重な情報を得ることができました。
なんでもレベルアッパーを使った人間は、必ず脳みそにとある人間の脳波パターンをねじ込まれているそうで…
ううむ…そんな真似して犯人が最終的に何をしたいのかは分かりませんが、
ともかくその「とある人間」さえ特定できれば、事件の捜査が大幅に進むのは間違いなさそうです

「誰がなんのつもりで…」

「僕は医師だ、それを調べるのが君達の仕事だろう?」

      ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
ちょ、ここまで教えてくれたのにあとは全部丸投げですか医者のオッサン!?
てっきり「むっ、この共通の脳波パターンは…そういえば見たことがある!!」とかヒントくれると思ったのに!(えー
医者のオッサンめ…有能な人かと思いきや肝心なところで頼りにならないな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「そうか…この間の彼女まで…」

「…私のせいなんです…」

「あまり自分を責めるもんじゃない…少し休みなさい、コーヒーでも淹れてこよう」

「悠長なことをしてるヒマは…!」

一方その頃、一刻も早く事件を解決しようと木山先生を訪ねていた初春は、レベルアッパーの解析を手伝っていたようですが…
あまりにも焦りすぎているせいで、「少し落ち着きなさい」という木山先生の言葉にも「トロくさいこと言ってんじゃないよカス」
噛み付いてしまう始末です。これほど冷静さを失っていては、かえって危なっかしいですな…

「解析結果はまだ出ていないが…お友達が目覚めた時に、君が倒れていては元も子もないだろう?」

「…」

そんな初春を優しくなだめる木山先生。大人の女ですなあ、単なる世間ズレした変な人かと思いきや、
しっかりした常識的な一面もあるんじゃないですか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「大丈夫…最後はきっと上手く行くさ」

「…」

ぱたん

「…?」

というわけで、初春を落ち着かせるためにコーヒーを用意しようと研究室を出て行った木山先生。
部屋に一人残された初春でしたが、その時たまたま戸棚からはみ出している資料に目を留めてしまい…

「特定の脳波パターンがはっきりしてるなら、初春にバンクの検索をしてもらえば…」

「バンクにデータがなかったら?」

「大丈夫ですわ。能力開発を受ける学生はもちろん、
 病院の受診や職業適性テストを受けた大人のデータも全て保管されて…って、初春がいないんですのぉ」

「まったく、何を騒いでいるの」

その頃の黒子と御坂は、ジャッジメントの事務所で脳波パターンの検索を…って俺達の固法先輩キター!!
先輩!先輩!今日も素敵なおっぱ…いえなんでもありません:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そして今まで能力者の検索に使っていたどうやらバンクのデータですが、
そこには学園都市に住む人間全ての脳波パターンまでも登録されているようですね
バンクの検索は初春のようにパソコンスキルがある人間じゃないと出来ないようですが、
初春の代わりに固法先輩がそれを担当してくれました。さすが先輩は頼りになるぜ

「でも、なんでレベルアッパーを使うと同一人物の脳波が組み込まれるのかな…」

「しかも能力のレベルが上がるなんて、さっぱり分かりませんわ」

「うーん…コンピュータだって、あるソフトを使ったからって性能が格段に上がるってわけじゃないわよね。
 ネットワークに繋ぐならいざ知らず…」

「ネットワークに繋ぐと、性能が上がるんですか?」

「個々の性能が上がるわけじゃないわ、でもいくつものコンピュータを並列に繋げば、演算能力が上がって…」

「そうか…!もしかして、レベルアッパーを使って脳のネットワークを構築したんじゃ!」

「可能性はあるわね…」

「あ…でも私達の脳はコンピュータで言えばOSがバラバラだから、繋がっても意味ないんじゃないですか?」

「コンピュータネットワークもOSはバラバラだし、使ってる言語だって違うわ。
 だけどネットワークが作れるのは、プロトコルがあるからでしょ?」

「特定人物の脳波パターンが、プロトコルの役割をしているというんですの…!?」


(C)大場つぐみ・小畑健/集英社

…何が何だか、わからない…(えー

検索の最中にあーだこーだと議論する3人ですが、何言ってんだか全然分かんないよ!
プロトコルの役割って言われても!えーっとうーんと…コンピュータを並列に繋ぐって話だから…
要はファティマ同士を並列に繋いでライド・ギグしたLEDミラージュは星団最強とかそういう事でいいのかな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「そうやって脳を並列に繋げば、莫大な量の計算をすることができる…!
 単独では弱い能力しか持っていない人でも、ネットワークと一体化することで処理能力が向上する。
 それに加えて、同系統の能力者の思考パターンが共有されることで、より効率的に能力を扱えるようになる!」

「恐らく昏睡患者は、脳の活動全てをネットワークに使われているんじゃないかしら」

ピィーン!

「…!出たわよ、脳波パターン一致率99%!」

そんな話を長々としているうちに、ついに例の脳波を持つ「とある人物」を発見する一同!
や、やった!これでやっと小難しい話から解放されるぜ!(えー
ともかくこれで犯人が分かったも同然、レベルアッパーの開発に深く関わっているその人物とは…

「こ…これは…!?」

「登録者名…木山春生!?」

な…なにィーーーーーッ!?
ちょ…ちょっと待てオイ!レベルアッパー事件の黒幕が木山先生!?そんなバカな!
こんないいおっぱいの持ち主が悪人なんて信じられない!(えー
こいつはたまげたな…まさかよりにもよって木山先生が犯人とは…捜査に協力しているように見せていたのは全部うそっぱちだったのか
しかしそうなると、たった今その木山先生と2人きりな初春の身が心配ですが…!?

「これも…これも共感覚性の論文…なんで…?」

「いけないなァ。他人の研究成果を勝手に見ては」

「ひっ…!?」

って言ってるそばからやべえー!さっき初春が偶然見つけてしまった木山先生の研究資料、
その中身はどれもレベルアッパーの脳波ネットワークに関するものばかり!そんな決定的証拠を見つけてしまった初春は、
ついに本性を現した先生に捕まり手錠をかけられてしまいます。そしてそのまま車に乗せられて拉致されてしまうことに…
お、おいおいヤバイ証拠を掴んだ結果、犯人と車に2人きりってなんかどこかで見た覚えが…


(C)創通・サンライズ・毎日放送

「ウロチョロしていたネズミを
 掃除しておきましたよ」(えー

ぎゃああー!!このままでは初春は致命傷を負わされたあげく路地裏に打ち捨てられる結果に!初春逃げてー!!

「ところで…以前から気になっていたんだが、その頭の花はなんだい?君の能力に関係あるのかな」

「お答えする義務はありません」

って…あ、あれ?(゜д゜;)本性を現した木山先生にゴミのように扱われるのかと思いきや、
「ねえねえその頭の花ってなんなの?」とまるっきり和やかに世間話を振られる初春!なんだそりゃ!?
なんか一気に毒気を抜かれたというか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  どうも根っからの悪人だとは思えませんな木山先生
しかし初春の頭のことは、今までの登場人物が全員スルーしてたから学園都市じゃ普通なのかと思いましたが、
やっぱり「え…なんでこの人頭に花咲いてるの…」っていう異様な光景だったんですね、そりゃそうだよなぁ(えー

「そんな事より、レベルアッパーってなんですか!?どうしてこんな事したんですか!
 眠っている人達はどうなるんです!?」

「矢継ぎ早だなぁ…こっちの質問には答えてくれないのに…」

聞きたいことが山ほどある初春は、次から次へと木山先生に質問攻めを開始!
それにしても「私の質問は聞かないのにそっちばっかりずるい…(´・ω・`)」ってつぶやく木山先生が
あまりにも可愛すぎる  こんないいキャラが黒幕ってどういうことなの…

「誰かの能力を引き上げてぬか喜びさせて、何がそんなに面白いんですか!
 佐天さんだって…佐天さんだって…」

「他人の能力に興味はないよ…私の目的は、もっと大きなものだ」

「…」

ぬう…どうやら木山先生は、他人の能力の上げ下げを目的にこの事件を起こしたわけではないようですが…
大きな目的というからには、もっとスケールの大きな何かを企んでいるようですね。
その辺りのことはどうやら次に語られることになりそうです。次回に続く!


■とある科学の超電磁砲<レールガン> 第11話「木山せんせい」
 

「演算装置…?」

「あれはAIM拡散力場を媒介としてネットワークを構築し、
 複数の脳に処理を割り振ることで高度な演算を可能とする。それがレベルアッパーの正体だよ」

「どうしてそんなことを…」

「あるシミュレーションを行うために、ツリーダイアグラムの使用申請をしたんだが…
 どういうわけか却下されてね。代わりになる演算装置が必要だった」

「そ…そんな事のために能力者を!?」

「一万人ほど集まった。十分代用してくれるはずだ」

前回木山先生が言っていた「レベルアッパーの真の目的」、冒頭からいきなりそれについてペラペラと語ってくれました
やはり先生は能力者達のレベルを上げることには興味がなく、本当の目的は高度な演算のできる演算装置として
能力者達の脳のネットワークを使うことだったと…うーむ、人間の脳ってのはそんなに凄い演算に使えるもんなのか
それにしても単に高度な演算がしたいだけだなんて…PS3買いましょうよ木山先生!
あれがあればタンパク質のすごい演算ができるのに!タンパク質の演算ができるのに!!(えー

「…」

「そんな恐い顔をしないでくれ…もうすぐ全てが終わる、そうすればみんな解放する」

「これは…?」



「レベルアッパーをアンインストールする治療用プログラムだ。君に預ける」

「えっ?え…?」

「後遺症はない。全て元に戻り、誰も犠牲にはならない」

「…信用できません!臨床研究が十分でないものを安全と言われても、気休めにもならないじゃないですか!」

「はは…手厳しいな」

どうやら木山先生は本当にその「とあるシミュレーション」がやりたいだけのようで、最終的には誰一人犠牲を出す気はないようです
その証拠として、初春に「倒れた人達を元通り元気ピンピンに治すワクチンプログラム」を渡すことに…
初春は「何が安全だふざけんな」と切れてますが、倒れた人達を救うにはこいつを使うしかなさそうですな

「うん…?」

「木山春生だな!レベルアッパー頒布の被疑者として拘束する!ただちに降車せよ!」

「アンチスキルか…上から命令があった時だけは、動きの速い奴らだな…」

ところがそんな木山先生たちの行く手に、すでに道路を封鎖している大勢のアンチスキルが登場!
いつもは「ジャッジメントもアンチスキルも来るのおせーよな(笑)」と犯罪者どもに舐められているアンチスキルですが、
今日は指揮系統がしっかりしていたらしく、素早く逃げ道を封じてしまいました

「どうするんです?年貢の納め時みたいですよ」

「ふぅ…レベルアッパーは、人間の脳を使った演算機器を作るためのプログラムだ。
 だが同時に、使用者にある副産物をもたらしてくれるんだよ」

「え…?」

「面白いものを見せてやろう」

「プギャーm9(^Д^)木山終わったな、ざまあ」と捕まる寸前の木山先生にニヤニヤする初春でしたが、
どっこい木山先生はずいぶん余裕綽々です。さらには「面白いものを見せてやる」とまでつぶやきながら車を降り、
アンチスキルの前に無防備な姿を晒しますが…

「両手を頭の後ろで組んで、その場でうつ伏せになれ!」

「…」

「人質の少女は無事です!」

「うむ…確保じゃん!!」

ドバアアアアン!!

「ぐわあっ!?」

「き、貴様一体何を!」

「ち、違う!俺の意思じゃない!」

なんとアンチスキル達が木山先生を包囲したその時、木山先生の左目が真っ赤に変色!
すると次の瞬間、いきなりアンチスキルの一人が体を操られて同士討ちを始めてしまう!こ、これは…?

ルルーシュ・ヴィ・
ブリタニアが命じる!
貴様達は死ね!!
(えー

ギアス!?木山先生の言っていた「面白いもの」とはギアス!?いやまあ確かにこいつは意外な能力ではありますが…
って、木山先生がすっと右手を前に差し出すと、なんとアンチスキル達をたやすく吹き飛ばす爆風が出現!ギアスだけじゃなかったのか!?

ドガアアアアンバゴオオオオン!!

「黒子!どうなってるの、黒子!」

《き、木山が…アンチスキルと交戦してますの…それも能力を使って…!》

「彼女、能力者だったの!?」

《バンクには木山が能力開発を受けたというデータはないわ…!でも…
 これは明らかに能力だわ…それも複数の能力を使っているとしか…!》

「そんな!?能力は一人に一つだけ、例外はないはずでしょう!?」

《レベルアッパーではないでしょうか…
 一万人もの能力者をシナプスで繋いだあのシステムは、言わばひとつの巨大な脳…
 それを操れるのなら、人間の脳では有り得ないことも起こし得ますの…!
 この推測が正しいなら、今の木山は実現不可能と言われた幻の存在…
 多重能力者、デュアルスキルですわ!》

アンチスキル達が次々と吹き飛ばされる中、木山先生を止めるべく現場のすぐ近くまでやってきていた御坂!
どうやら今の木山先生は、レベルアッパーのネットワークを自ら掌握している状態のようで、
レベルアッパーを使った人達のあらゆる能力を好きに使えるようです。
しかも、そのどれもがレベル4クラスの強力な能力ばかり…対能力者用に武装しているアンチスキルですらまったく歯が立たず、
御坂が到着する頃にはすでに全員が倒されていた後でした

ゴオオオオオオオ…

「ア、アンチスキルが全滅…!?」

「…」

「初春さん!?しっかりして初春さん!」

「安心しろ、戦闘の余波を受けて気絶しているだけだ。命に別状はない」

車の中に閉じ込められたままの初春も、あまりの戦闘の激しさに気を失ってしまう始末…
もはやこの場で木山先生と対峙できるのは御坂一人だけ、見知った間柄ではありますが
これだけの事をしでかした木山先生を相手に、御坂も情けをかけるつもりはないようです

「御坂美琴…学園都市に7人しかいないレベル5…
 さすがの君も、私のような相手と戦ったことはあるまい。
 君に10000の脳を統べる私を止められるかな?」

「…止められるかな、ですって?当たり前でしょッ!!」

そう言うが早いか、「能力が多いからって調子こいてんじゃねー!!」と先生へ向けて突っ込む御坂!
ところが落とし穴暴風攻撃烈風拳バリア地面崩しと、そんな御坂に次から次へと能力のフルコースをお見舞いする木山先生!
とんでもねーなこりゃ…いくらレベル5クラスの能力は持っていないとはいえ、
これだけのすさまじい連発が可能となると、さすがの御坂も攻撃するチャンスがほとんどありません



「驚いたわ…本当にいくつも能力が使えるのね、
 デュアルスキルだなんて楽しませてくれるじゃない!」

「私の能力は、理論上不可能とされるアレとは方式が違う。
 言わば多才能力(マルチスキル)だ」

…?(゜д゜;)え、えーっと…「私の能力はデュアルじゃないよ」と御坂に訂正を入れる木山先生ですが、
マルチとデュアルで何が違うのかよく分かりません(えー
マルチとデュアル…うーんうーん、マルチって言ったら某ギャルゲーで有名なメイドロボだし
デュアルって言ったら某格ゲーで有名な金属野郎だから…つまり木山先生は可愛い方が好きと言いたいんだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ズドドドドバッゴオオオン!!

(な、なんて奴…!?自分を巻き込むのもお構いなしに能力を振るってくる!)

「拍子抜けだな…レベル5というのはこの程度のものなのか?」

「(むかっ)電撃を攻略したくらいでぇ…!勝ったと思うなぁぁッ!!」

バシイイイイン!!

「はいっ!?えっ、し、しまっ!?」

ズッドオオオオン!!

そして木山先生の圧倒的な制圧力の前に、とうとう押され始めてしまった御坂!
不良ねーちゃんを倒した壁はりつきアタックも、木山先生のライトセーバーに楽々跳ね返されてしまいます
うおおこんなジェダイの能力まで使えるのか…木山先生かっけえな…(えー
今までの能力の中でこのライトセーバーが一番うらやましいんだが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「げほっ、げほ、げほっ…!」

「もうやめにしないか?私はある事柄について調べたいだけなんだ。
 それが終われば全員解放する、誰も犠牲にはしない」

「ふざけんじゃないわよッ!!誰も犠牲にしない…!?
 あれだけの人を巻き込んでおいて…人の心を弄んでおいて!
 そんなもの、見過ごせるわけないでしょうが!!」

「やれやれ…レベル5とはいえ、所詮は世間知らずのお嬢様か。君達が日常的に
 受けている能力開発…あれが安全で人道的なものだとでも思っているのか?」

「えっ…?」

「学園都市の上層部は、能力に関する重大な秘密を隠している。
 それを知らずにこの町の教師達は、学生の脳を日々開発しているんだ…
 それがどんなに危険な事か分かるだろう」

まだまだ戦意の萎えない御坂にうんざりしながらも、木山先生は少しだけ本心を覗かせるような発言を…
以前にも話したように、学園都市の超能力というのは脳みそに電極をぶっ刺して刺激を与えることで目覚めさせるという
脳改造も同然の代物…脳を直接いじるとなると廃人にでもなりそうで恐ろしいですが、木山先生の口ぶりからすると
そんなようなドス黒い秘密が学園都市には隠されているようで…

「…なかなか面白そうな話じゃない。あんたを捕まえた後でゆっくりと…
 調べさせてもらうわッ!!」

そんな話を聞かされても「ふーん…そいつは初耳だ…でも関係ねえなそんな事は」と攻撃の手を緩めない御坂!
今度は上条さんとの戦いで使った砂鉄カッターを撃ち込みますが、そんな不意打ち攻撃も木山先生にはまるで通じず!
つえーな木山先生…マルチスキルの能力が強いというより、それを完璧に使いこなす木山先生が凄いって感じです
普通なら反応するのも難しいようなタイミングで、こうも的確に最適な能力を使い分けるとは…

「残念だが…まだ捕まるわけにはいかない!」

ガララララララ!!

そして御坂の砂鉄攻撃を防いだその時、木山先生はなんとも不可解な反撃を開始!
その攻撃とはなんと空き缶…手近にあったゴミ箱をサイコキネシスで持ち上げると、御坂の頭上へ一度にそれをバラ撒きますが…

「あ…空き缶?はっ…!?」

先生の狙いが掴めずに一瞬きょとんとする御坂、しかし次の瞬間、空き缶から連想される強烈な能力を思い出すことに!
空き缶と言えばアルミ、アルミと言えばグラビトン事件、そう、木山先生はあの介旅の能力・シンクロトロンさえも
自在に扱うことができるのです、この頭上の空き缶が一度に爆破されたら、一体どれほどの破壊力を生み出すか…!?

「さあ…どうする?」

「ふん…全部吹っ飛ばすッ!!」

チュドドドドドボガアアアアン!!

ゲェー!?御坂つええ!なんと頭上へ無数にバラ撒かれた空き缶を、一個残らず電撃で綺麗さっぱりコナゴナに!
さすがはレベル5というかなんというか…その気になった時のパワーは目を見張るものがありますな

「…すごいな…だが」

ヒュン!

「ふぅ、ざっとこんなもん…なっ!?」

バッゴオオオオオオオン!!

ってああああああ!?木山先生の奇襲攻撃がモロに炸裂!なんてこった!御坂が空中の空き缶を全て始末して
一息ついたその時、転がっていた空き缶を御坂の背後へテレポートさせて即爆破!一瞬緊張の緩んでいた御坂は、
それに反応できずに爆風をモロに食らうことに!テレポートまで自由自在とは恐れ入ったぜ木山先生…まさかこれほどまでに強かったとは…

「もっと手こずるかと思ったが…こんなものか、レベル5」

「…」

そして爆風が晴れた後には、土砂に埋もれたままピクリとも動かない御坂の姿が…
さすがにあの至近距離で爆風を食らえばこうなるか…というかちゃんと生きてるんだろうか
でもそれはそれとして、御坂を見下ろす木山先生があまりにも美人すぎて困る
う、美しい…!もうこれ残念美人なんてもんじゃないよ!誰もが認める美女だよ!木山先生ばんざーいばんざーい
む?ところでこの先生の足下に倒れてる、サイバイマンにやられたヤムチャみたいな子って誰だっけ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

おい!きたないから片づけておけよ
そのボロクズを!
(えー
(C)鳥山明/集英社

「恨んでもらって構わんよ(すたすた)」

ガシイッ!!

「つっかまーえた」

「なっ!?バ、バカな!」

何ィーッ!?ところが木山先生が背を向けたその時、突然むくりと起き上がって先生を捕らえてしまった御坂!
なんてこった、さすが主人公だけあってヤムチャ死には免れていたのか!(えー
どうやら爆発の瞬間、さっきの木山先生のように磁力でガレキの盾を作った御坂は、
爆風の衝撃をなんとか軽減するのに成功していたようです。電磁力も色々と応用効くなあ

「ゼロ距離からの電撃…あのバカには効かなかったけど、
 いくらなんでもあんなトンデモ能力までは持ってないわよねぇ!!」

「ぐっ…!」

ドバババババババババ!!

「うああああああーーっ!!ぐ…あ…!ああああああーーっ!!」

いやあああああ先生がー!!御坂に抱きつかれたまま先生を貫く激しい電流!
さすがのマルチスキルでもこれを防ぐ手立てはなく、黒コゲ寸前になるまで電流をお見舞いされてしまいます
これにてついに勝負あり。意識を失って倒れる木山先生を、抱きついたまま御坂が支える形になりますが…

「…」

「ふぅ…一応手加減はしといたから…」

《せんせー!》

「えっ…?」

《せんせ!》

《せーんせー!》

「な…何これ…?頭の中に直接…?」

お…女の声!?なんとその時、突然御坂の頭の中に聞こえてきた少女の声!
辺りを見回してみてもそこには誰の姿もありません、一体何が…やはりこれは木山先生の体を通して出る力が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

バチバチ…バチチッ…

「こ…これは…木山春生の記憶…?私と木山の間に…電気を介した回線が繋がって…!」

《せんせー!木山せんせい!》

なんとその声の正体は、木山先生の記憶の中に存在する少女達の声!
御坂の電気が先生に流し込まれていることで、偶然にも二人の意識をを繋げてしまったとかなんとか…
うーん…これはあれでしょうか、脳量子波でお互いの意識を繋げたイノベイターのごとく、
電磁波で意識を繋げたとかそんな感じでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「私が教師に…?何かの冗談ですか?」

「いやいや、君は教員免許を持っていたよねぇ。なら教鞭を取っても何もおかしくはないじゃないか」

「しかし、あれはついでに取っただけで…」

そんな御坂に流れ込んできた木山先生の記憶…その始まりは、木山先生がまだ新米の研究者だった頃の姿でした
今のように目にクマもなく、若々しい姿の木山先生…そんなある日、師事している教授から
「いいこと思いついた、お前学校の先生しろ」と突拍子もない話を聞かされてしまったようで…

「研究から離れろと言っているわけではないよ。それどころか統括理事会、肝入りの実験を任せようと言うんだ」

「本当ですか!?」

「あの子供達…チャイルドエラーと言ってね。なんらかの事情で学園都市に捨てられた、
 身寄りのない子供たちだ」

わいわいがやがや

「そして今回の実験の被験者であり、君が担当する生徒でもある」

「え…?」

「実験を成功させるには、被験者の詳細な成長データを取り、最新の注意を払って調整を行う必要がある…
 だったら、担任として受け持った方が手間が省けるでしょう」

「それは…そうかもしれませんが…」

突然木山先生が教師役を任されることになった理由、それはいずれ行う重要な能力実験の日に備えて、
その被験者の子供達を万全な状態にしておくためでした。何しろ脳みそをいじる実験なわけですから、絶対に失敗は許されません。
長い時間をかけて、100%安全かどうかじっくりと確認する必要があるというわけですね

ちなみに統括理事会というのは、この学園都市のトップに君臨する超絶的なお偉いさんのことです
それが関係してる実験というくらいですから、ぺーぺーの木山先生にとってはとてつもなくビッグな話なんじゃないでしょうか

「あ〜…今日から君達の担任になった、木山春生だ。よろしく」

「「「よろしくおねがいしまーす!!」」」

(うぅ…厄介なことになった)

というわけで早速その子たちの教師となってしまった木山先生。みんな捨てられた子だと聞いていましたが、
そんな暗い境遇を感じさせないような元気バリバリの生徒ばかりです。むしろ元気がよすぎるくらいで
木山先生は赴任早々ドア開けた瞬間頭上から水ザバーンという小学校にありがちな洗礼を受けてしまい…

バッシャアアアアン!!

「…」

「やーい引っかかったぁ!」

「引っかかった引っかかったぁ!」

「こらぁー!!先生大丈夫!?」

「ああ…晴れてることだし、干しておけばすぐに乾く(ぬぎぬぎ)」

「わ、わーっ!!こんなとこで着替えないでぇ!」

ゲー!!「あーあびしょ濡れだ、これじゃ脱ぐしかないな…」と、この時からすでに脱ぎグセのついていた先生!
何してんの!ここでもまた純真な少年達に性の目覚めをうながすつもりですか!(えー
バケツトラップを仕掛けた悪ガキ達も、先生のまったく予想外な行動に目を白黒させております

「男子、あっち向いてろー!!」

「べっ…べ、別に先生のペチャパイ見てもしょうがねーよな!」

「お、おう!」

「ペ…ペチャ…!?」

明らかにドギマギしているのに、「べ、別に先生のおっぱいなんて興味ないんだからね」と強がりを言う男子生徒たち。
ところがそんな強がりを真に受けてしまった先生は、ずがーんと言った様子で相当ショックを受けてしまったようです。先生かわいいぞ
もしかして今でも「私の起伏に乏しい体なんて…」と言っているのは、この時の体験が原因になってるのかなぁ

子供は嫌いだ…デリカシーがない

「先生ってモテねーだろー!彼氏いんのー!?」

「なっ、何を…」

「なんなら俺が付き合ってやろうかー!!」

失礼だし…

「えー、そしてこのように…
ふぎゃあっ!?」

「あはははは!あっははははは!!」

イタズラするし…

「うぅ…うっうっ…うぅぅ…」

「ど、どうしたんだ?何か困ったことがあるなら先生が…」

「うああああーん!!ああああああーん!!」

「えっ、え…?(おろおろ)」

論理的じゃないし…

「(かちゃかちゃ)」
←シチューのニンジンを残そうとする

「あー!好き嫌いしちゃダメなんだよぉ!」

「えっ?あ…」

馴れ馴れしいし、すぐに懐いてくる…


その後も次々と先生に降りかかる学校での受難の数々。
彼氏の話でからかわれたり、教科書にムカデを仕込まれたり、わけも分からず泣かれたり、好き嫌いを注意されたり…
さんざん生徒達に振り回されて、先生もだいぶ参ってきているようです

それにしても、「ムカデこわいよおおおおおおお」とびびる先生とか
「ああ、慰めてるのに余計泣いちゃった…」とオロオロする先生とか
「このシチューなんでニンジン入ってるの…(´・ω・`)」ってニンジンをよける先生とか
なんでいちいちこう愛くるしいんだこの人は 木山先生好きだーー!!(えー
これはもうイタズラされるのも仕方ないね、むしろイタズラしなきゃ損だね、木山先生がこうも魅力的なキャラだったとはなぁ

「…うん?」

「うぅ〜…あいったぁ〜…」

「どうした、枝先?」

「あっ、木山先生!えへへ、滑って転んじゃったぁ」

ところがそんなある日、木山先生は学校帰りに道ばたですっ転んでいる生徒を発見します
枝先というその女の子は、雨の中転んでしまったせいですっかり全身ズブ濡れに…
その姿を見かねた先生は、自分の家で風呂に入っていくようにと勧めますが…

「私のマンションはすぐそこだが、風呂を貸そうか?」

「えっ!いいのぉ!?わぁぁいお風呂だお風呂だぁ!!」

「風呂がそんなに嬉しいか…?」

「うん!うちの施設、週2回のシャワーだけだもん!みんなに自慢しちゃおーっと!!」

「…」

なんと、普段から風呂にも満足に入れないようなわびしい生活を送っていた枝先!マジか…
捨て子だとは聞いていましたが、そんなに厳しい生活だとは思いませんでした
こういう孤児を預かる「施設」ってのはよく聞くフレーズですけど、実際どんな生活を送ってるもんなんでしょうね
現実でもこういう風に風呂とかまともに入れなかったりするんだろうか…

かぽーん

「せんせ〜」

「うん?」

「私でも、頑張ったらレベル4とか5になれるかなぁ」

「今の段階ではなんとも言えないな…」

そして「あ〜極楽極楽」と先生の家の風呂に浸かった枝先は、なんとなく先生に能力の相談をし始めました
ちなみに先生は一緒に入らずに洗面所に突っ立っております。何故だよ!!
何故一番肝心な時に脱いでくれないんだ先生!!
(えー

「高レベルの能力者に憧れがあるのか?」

「んー、もちろんそれもあるけど…私達は学園都市に育ててもらってるから、この町の役に立ちたいなぁって」

「…」

こ、これは…枝先が高レベルの能力者になりたいと言い出したその理由、それはなんと
「自分を拾ってくれたこの町に恩返しがしたい、自分の力を人のために役立てたい」という思いからでした
考えてもみてください、こんな幼い頃から親に捨てられ、普通なら親や世間への恨みで性格の歪んでしまいそうなものが…
恨むどころか、自分を育ててくれた学園都市に感謝して、その恩返しをしたいと考えているんです
風呂にも満足に入れない生活を送っているのに、愚痴の一つもこぼさずに他人に優しくすることが第一だなんて…本当にいい子です枝先

「すぅ…すぅ…」

(はぁ…研究の時間がなくなってしまった。本当にいい迷惑だ)

「すぅ…すぅ…」

「(にこ…)」

いつもなら研究に時間を費やしているはずなのに、今日は枝先がいるせいでちっとも作業がはかどらない先生。
しかし、ソファーで寝こける枝先の姿を見て、先生はとても穏やかで優しい表情を浮かべております
辛い境遇で暮らしていながら、誰よりも明るく優しい性格の枝先…その人柄に惹かれて、先生の心境も大きく変わってきたようですね

子供は…嫌いだ。騒がしいし、デリカシーがない

「ねえねえ、俺の彼女になんなよー!」

「はいはい」

「む〜!」

失礼だし

「わ〜い!わ〜い!!」

「(ずどどどどどどど)」

イタズラするし

「(似顔絵を差し出す)」

「えっ…わ、私?」

「うん!」

論理的じゃないし

「「「「せんせー!お誕生日おめでとー!!」」」」

「おめでとう!」

「先生おめでとー!!」

「え…あ…」

馴れ馴れしいし、すぐに懐いてくる

「(かちゃかちゃ)」←シチューのニンジンを残そうとする

「む〜!好き嫌いはぁ!」

「あ…しちゃあダメだったな。はぐ…!むぐ…むぐ…」

「ふふふ、先生やればできるじゃん!」

「ははは…」

子供は…

そしてその後の生活で、枝先以外にも沢山の子供達の明るさや優しさに触れた木山先生。
誕生日を祝ってもらったり、似顔絵を描いてもらったり…相変わらずからかわれたり、イタズラされたり…
しかし教室はいつでも、子供達の溢れんばかりの笑顔でいっぱいになっていました
そしていつしか、先生も自然と笑顔を見せることが増えていくように…
最初は「子供は嫌い」と言っていたのも、今では「子供は…」とその後に続く言葉が出てきません
それこそ先生が子供達を限りなく好きになっている証拠…いつまでもこんな幸せな時間が続けばいい、誰もがそう思うような光景です

「チクッとするよ?」

プシュッ!

「あうっ…!」

「数値に異常はないか?」

「こちらに問題はありません」

ところが、そんな教師生活もとうとう終わりの日がやってくることに…最初に教授に言われていた「重大な実験の日」です
考えてみれば子供達との学校生活も、すべてはこの日のためにやってきたもの。
この実験が終わったら、木山先生は前と同じ研究者に逆戻り…慣れてきた教師の立場ともお別れしなければなりません

「恐くないか?」

「ぜーんぜん!だって木山先生の実験なんでしょ?先生のこと信じてるもん!」

(はは、これで先生ごっこもおしまい…か)

実験室は薄暗くてなんとも不気味な雰囲気、普通なら思わず尻込みしてしまいそうな感じです
でも先生のことを心から信頼している枝先は、そんな不安などこれっぽっちも持ってはいませんでした
木山先生としても、その信頼に応えるだけの準備を、長い時間をかけて入念に進めてきたことでしょう。すべては万全…
順調に終わることが約束されたその実験は、ついに開始の時を迎えますが…

ビービービー!!ビービービー!!

「ド、ドーパミン値低下中!!」

「抗コリン剤の効果、ありませんッ!!」

「広範囲熱傷による低容量性ショックが…!」

「乳酸カロリンゲル液、輸血急げぇっ!!」

「無理です!これ以上は…!」

「早く病院に連絡をッ!!」

「うぁ…あ…」

ああああああああああああああ
なぜこんな事になってしまったのか、何もかも順調に終わるはずだったその実験は、
取り返しのつかないほどの大事故を起こしてしまっていました
緊張感を煽る警報の音、焦りに満ちた研究員達の叫び声…もはや子供達の命さえ危ういという緊迫した状況で、
木山先生はただただ目の前の光景が信じられずに目を見開いていました



「あ〜いいからいいから。浮き足立ってないでデータをちゃんと集めなさい」

「し、しかしこのままでは!」

「この実験については所内に緘口令を布く、実験はつつがなく終了した。
 君達は何も見なかった、いいね」

ところが研究員達が子供達を助けようと必死な中、ただ一人余裕ヅラを浮かべて「データ取りを最優先しろ」と言い出した教授!
このクソジジイは何を言ってやがる!それは子供達を見殺しにしろと言っているのと同じ、しかもそれどころか
「この実験は無事終了した」などと涼しい顔で事故のことを隠蔽し始める始末…こいつはまさか…

ぽんっ

「っ!?」

「木山君。よくやってくれた」

「…ぁ…」

「彼等には気の毒だが…科学の発展にはつきものだよ



そう言いながらすさまじく下卑た笑みを浮かべる教授。そう、実験の失敗はすべてこの男の仕組んだ事だったのだ
人間の脳が壊れるデータを取るために子供達を利用したのだ
クソがぁああああああああああああ!!
本気でヘドが出そうだわ…一体どんだけゴミカス野郎なんだよこの教授は!!
こんな心底腐った男のせいで、あの明るかった子供達は全員が犠牲になってしまいました
計り知れないほどの喪失感に襲われる中、木山先生が誰もいなくなった実験室にフラフラと入り込むと
子供達の未来を奪った実験台の上には、血まみれになった枝先のカチューシャだけが…うぁがああああああ!!

「い…今のは…?」

「ぐっ…!み…見られたのか…」

そこまでの記憶を御坂が辿ったところで、電気の回線が切れ意識を取り戻した木山先生。
もはや先生に戦う力は残っていないようですが、御坂の方も完全に戦意を失ってぼうぜんとした表情です

「なんで…なんであんなことに…」

「ふ…ふふ…あれは表向き、AIM拡散力場を制御するための実験とされていた…
 が、実際は…!暴走能力の法則解析用、誘爆実験だ…!!」

「な…」

「AIM拡散力場を刺激して、暴走の条件を知るのが本当の目的だったというわけさ…
 はは…暴走は意図的に仕組まれていた…!あの子達は一度も目覚めることなく、
 今なお眠り続けている!私達はあの子達を…!使い捨てのモルモットにしたんだッ!!」

「じ…人体…実験…」

子供達を最初から破滅させるつもりだった、この狂った実験に対する憎しみ、
実験に裏があることに気づかず、それに加担してしまった愚かな自分への怒り、
そして、死人同然のまま何年も子供たちが目を覚まさない悲しみ…
あの実験の日からずっと、心の中に渦巻いていた感情をついに爆発させてしまった木山先生。
木山先生が声を荒げたシーンはこれが初めて…それだけ強烈な感情をずっと心の奥に押し込めていたんでしょう
目からは自然と涙まで溢れ出し、それを見る御坂も完全に圧倒されているようで…

「で、でも…そんな事があったんなら、アンチスキルに通報して…」

「23回…!あの子達の回復手段を探るため…
 そして事故の原因を究明するシミュレーションを行うために、
 ツリーダイアグラムの使用を申請した回数だ!
 ツリーダイアグラムの演算能力を持ってすれば、あの子達を助けられるはずだった…!
 だが却下された!23回とも全てッ!!」

「え…!?」

「統括理事会がグルなんだ!アンチスキルが動くわけがないッ!!」

あの子達を救う方法を探るには、学園都市最高のスパコンほどの演算能力がなければ不可能…
そのために何度も何度も諦めずにツリーダイアグラム使用の申請を出した木山先生ですが、
”実験は無事に成功した、子供達は今も元気に暮らしている”というふざけた事実を作り上げた上層部の連中によって
その全てが握り潰されてしまったのです。

そういえば、あの実験はそもそも学園都市トップに君臨する統括理事会からの命令で行われたもの…
アンチスキルはしょせん統括理事会の下部組織、いくら通報してみたところで上から握り潰されて当たり前です
もはやこの学園都市そのものが木山先生に立ちはだかる壁…
どんな手を尽くしたところで、子供達を救えるまともな方法は何一つ残されていなかったのです
ならばもうまともじゃない方法を使う以外にない…それで木山先生が作り上げたのが、このレベルアッパーだったというわけですな…

「だ、だからってこんなやり方…」

「君に何が分かる!!」

「…!?」

「あの子達を救うためなら、私は何だってする!この町の全てを敵に回しても!
 やめるわけにはいかないんだァッ!!」

しかし、「だからって一万人を危険に晒していいのかよ」と御坂が漏らした途端、今までで一番悲痛な叫びを上げる木山先生!
この「やめるわけにはいかない」という言葉、まるで迷いをかき消すために自分に言い聞かせているようです
そういえば、レベルアッパーを使った人間達が「植物状態になる」というこの現象…
皮肉なことに廃人になった子供達と非常に似た状態になってしまうわけです
いくらワクチンプログラムを用意してあるとはいえ、一万人もの人達を子供達と同じ目に遭わせてしまう…
木山先生にとって、一体それがどれほど辛く苦しいことか…
このレベルアッパーを使うことを決断するのに、一体どれほどの苦悩があったんでしょう
それほどの苦悩を抱えても、それでも子供達を助けることが木山先生の全てなんでしょうな…
そしてもちろん、レベルアッパーのせいで植物状態になってしまった人も、必ず全員元の元気な姿に戻したいんでしょう
だから木山先生は、何度も繰り返し「誰も犠牲にはしない」と口にしているんだと思います

ドクン…!

「ぐぅッ…!?う…ぐ…あ…!?」

「ちょ、ちょっと…!?」

「ネ…ネットワークが…暴走して…!?」

ところが木山先生が感情を爆発させたその時、気が昂ぶりすぎたあまりにネットワークの暴走を招いてしまうことに!
みるみる木山先生の体から離れて実体化し始めたネットワークの力は、なんだか胎児のような奇妙なモンスターへと姿を変えてしまいます
実体化して間もなく見境なしに暴れ出したモンスター。どうやらこいつがレベルアッパー編のラスボスのようですが…次回に続く!

いやあ…今回はなんというか、木山先生と子供達に100%肩入れして同情してしまう話でしたね
こんなに善良な人達が、なぜあんなドス黒くて腐った連中の食い物にされなければならんのか
しかしそんなクソ共とはまた違った意味で酷かったのが予告の御坂でしょうか

木山の野望は私が挫く!佐天さんは私が助けてみせる!」

お前は今まで話の何を聞いとったのかと
アホか!アホかお前は!「木山の野望は私が挫く!!」ってどんだけ的外れなこと言ってんですか御坂は!
木山先生の野望=子供達を助けることなのに、「それだけは絶対に私が阻止してみせる!!」とか
もう本当にアホすぎて言葉もねえよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
「佐天さんは私が助けてみせる!」っていうのも、先生は最初からちゃんと佐天を助けるつもりで、
初春にもワクチンプログラム渡してある
し、モンスターの問題はともかく、佐天が助かることは間違いないじゃないですか!
なんで今になって張り切り出したのか意味が分かりません:;y=_ト ̄|○・∵. ターン 
なんかもうすげぇアホ予告だったな…予告の御坂は本編の御坂とは別人だということを祈りたい





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