HEROMAN 第13話「ゲッタウェイ」
 

ジリリリリリン!!ジリリリリリン!!

「むにゃ…?もしもし…こちらジョーンズ…」

《やあジョーイかい!?私だ!”アラン・スミシー”だ!実は”明日デート”なんだ!》

「え…!?(こ、これって…デントン先生が、緊急事態を知らせるための暗号だ…!)
 あ、あぁ、アランかぁ、それでパーティ会場は…?」

《いやぁ、映画は10月に公開で…あぁ〜これはオフレコだった!いいね!?》

「は、はい!」

《あと、くれぐれも人には見られないように!ご近所さんにご迷惑はかけられないからねぇ!》

さて前回、リナとの夢のようなデートを終えたジョーイは、家に帰ると幸せいっぱいの様子で眠りについていました。
ところがまさにその日の真夜中、突然デントン先生から妙な内容の電話がかかってきて…
しかも、いきなり緊急事態の暗号を口走るほど緊迫している様子です。そんなデントン先生が伝えたいことは、要するに

「ジョーイ大変な事になった、誰にも見られないようにすぐ家を出て欲しい。この電話も盗聴されているぞ」

ということのようで…何やら尋常でない事態が起こっていると悟ったジョーイは、
家とお祖母ちゃんのことは姉に任せて、デントン先生の待つ廃工場へと向かうことに…

「ジョーイ!無事に辿り着いたようだね」

「デントン先生!サイも!あの、何かあったんですか?」

「…」

「…ヒーローマンと君との繋がりが政府にバレた。これを見てくれ、
 ロボットの暴走事件は報道によれば、ヒーローマンが復興施設を襲い、
 そこをロボットに撃退され、逃亡したという事件内容にすり替えられている…
 さもヒーローマンが悪者のようにね…
 しかも政府は、ヒーローマンをスクラッグの残党だと正式にコメントした」

「…!?そ、そんな…!」

「…ジョーイ、一刻も早くこの町を離れよう。
 おそらく政府の連中は、全力で君とヒーローマンを捕えようとするはずだ」

しかしそんな廃工場で知らされたのは、想像以上に最悪な立場に立たされていたジョーイ達の現状!
マスコミは前回姿を晒したヒーローマンのことを、「平和な復興施設を襲撃した白い悪魔」として報道し、
政府の方はもっと最悪、事もあろうに「スクラッグの残党である人類の敵」だと正式に認定したという…

まさかここまでヒーローマンを排除する構えを見せるとは…
やはりこれらは全て、あのヒューズがヒーローマンを敵とみなした結果なんでしょうか

「この報道はなんだ…!こういうやり方はあまり好かんッ!!」

バシイッ!!

「は…はっ!」

「今後は俺に断ってからやってくれ!!」

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「なんなのよまったく…!私達のレポートと取材がなんでこんな事に!」

「ぼやくなよ、政府からのお達しなんだからな」

「こんなの嫌よ私は!」

「そりゃ俺だってそうさ!俺が撮った真実の映像が、醜く歪められる姿を見るとゾッとするよ!」

ところが意外なことに、ヒーローマン達を陥れる報道を見てメラメラと怒りをあらわにしていたしていたヒューズ!なんだってー!?
さらにヒューズだけでなく、前回ヒーローマンの姿をカメラに捉えた報道陣も同じ不満を持っていたという…
なんと…どうやらこの件は、ヒューズの部下が勝手に先走って、政府に事実を歪めた報告をした事が原因のようですね
そのせいで政府はヒーローマンを敵とみなし、政府から報道管制を受けたマスコミはこんな報道をさせられたという…

うーんそういう事だったのか…考えてみれば、ヒューズ自身はジョーイと喫茶店で何度も話してるわけだしなあ
ジョーイの優しい人柄を知っているなら、いきなり人類の敵だなんて宣言するはずもありません
ヒューズはもっと穏便な方法を選ぶつもりだったようですが、バカな部下が暴走したせいでそれもオジャンになってしまったのか…

ブロロロロロ

「これからどうするつもりなんだ?」

「知り合いに1人、偏屈な学者がいる。人嫌いの世捨て人でね…
 彼はネバダの山奥に1人で暮らしているんだ、隠れるにはもってこいの場所さ」

「…」

そんなわけでチョビヒゲをつけたりと少々変装を施しながら、3人でセンターシティを旅立つことにしたジョーイ達。
なんでも人里離れた山奥にたった1人で住んでいるという仙人のような知り合いを訪ねるつもりのようですが…
それにしても、さっきから一言も喋らないジョーイの落ち込みようがヤバイです。
こんな状況になってしまっては当然ですが、いつもの健気なジョーイ君を知っているだけにこの姿は痛々しいな…

「むう、この道もダメか…どこもかしこも検問だらけだ!」

「あぁ…」

「…あの…やっぱり僕一人の方が…みんなに迷惑をかけるわけには…」

「「そういう問題じゃない!!」」

「ひぇぇ!?」

「確かに君一人の方が逃げやすいかもしれない、だが車はあった方がいい!
 それに適度に励まし合う仲間は絶対にね!」

「今のお前を一人にできるか!教授、なんとしてもこの町を抜けるぞ!」

「サイ…デントン先生…」

しかし車で逃げ出そうにも、センターシティ全域で行われている厳重な検問…これでは3人もなかなか逃走ルートを確保できません。
そこでジョーイは「もう僕一人で逃げます、ナギッナギッて北斗無想流舞使えば簡単だし」と言い出しますが、
サイとデントン先生は頑として言うことを聞こうとはせず…1人より2人がいいさ、2人より3人がいい、
1足す2足すサンバルカン、太陽戦隊サンバルカン
(えー
要するにそういう事です、今のジョーイでは1人で逃げ切ることは出来ても、精神の方がそう長くは持たないでしょうからね…

「ヒーローマァァン!エンゲージ!!」

バッシュウウウウ!!

「む!?ヤ、ヤツが出たぞ!追い込めぇぇぇ!!」

そんなわけで3人でこの検問を突破するために、ヒーローマンを変身させての陽動作戦を買って出たジョーイ!
検問をしている警官からすれば、ターゲットのヒーローマンが出てくれば全力で捕獲に向かうのが当然です
そうなればしめたもの、ガラガラになった検問をサイ達が突破するのは造作もないわけで…
あとはジョーイがこの警官達を振り切って、サイ達と合流すれば作戦は成功ですが…

「ヒーローマァァン!マグネット!!」

バリバリバリバリバリ!

「うおっ!?な、なんだこれは!?」


(C)ゆでたまご/集英社

マグネットパワー!
マグネットパワーじゃないか!!
(えー

ゲェーッ!?なんとここで、警官隊を無力化するためにヒーローマンの新必殺技が炸裂!
ヒーローマン・マグネット…これはジョーイがスクラッグとの決戦後に、デントン先生との特訓で編み出した技のようですね。
その名の通り磁力を自在に操作して、警官隊の持っていた銃を全て奪い取ってしまいました
ふむ…確かに電流を操る能力さえあれば、磁力も操れるというのはこの人が証明済みですもんね(えー

「よし、これで…」

バババババババ!

「えっ!?」

「ターゲット補足!攻撃しますか!?」

「必要ない、足はこっちの方が速い。あとは地上の部隊を展開させろ、包囲して逃げ道を塞げ!」

ところが警官隊を無力化したと思ったその時、今度はジョーイの頭上に突如として軍用ヘリが出現!
そのヘリを指揮しているのはヒューズ…攻撃してこないのは幸いですが、しかし捕獲することにかけてはヒューズも容赦がないようです
むしろジョーイがこれ以上立場を悪くする前に、早く自分の目の届くところへ置いてやろうと思っているんでしょうか…

バババババババ!

「くそっ、このままじゃ…!一体どうすれば…あっ!?あれは…!」

「む…?まずい、炭鉱の跡地か!あそこに入られては…!」

「くそ、見失った!着陸しますか!?」

「いや…無駄だ。彼らのことだ、きっともう姿を消している」

ともかくそんなヒューズのヘリから逃げ惑うジョーイでしたが、もうダメかと思われた時偶然にも炭鉱の跡地を発見!
これこそまさに地獄に仏、炭鉱のトンネルの中に入ってしまえば、ヘリはそれを追ってくることができません
こうしてジョーイは、なんとかヒューズのヘリから逃れることに成功するのですが…

それにしても…「炭鉱の中に入られちゃどうにもならんわ…」というヒューズのこのセリフ、
手元にジョーイの父ちゃんの写真を持ちながら話しているのが気になりますな…
ヒューズはジョーイ父と何かしら面識があるのか…?それともジョーイ父は何か有名な炭鉱マンだったとかで、
その息子のジョーイなら炭鉱のことに詳しいと思ったのか…?うーむ…

「あっ、みんなー!」

「ジョーイ、おかえり!あんまり遅いんで心配したぞ!」

「とにかく無事でよかった!さあすぐに出発しよう!」

「…」

「どうした?ジョーイ!」

「あっ…なんでもありません、今行きます!」

その後はなんとか無事にサイ達と合流し、再びデントン先生の車で旅を続けることになったジョーイ。
しかし車に乗ろうとするその瞬間、ジョーイはなんとも寂しそうな顔でセンターシティを振り返ります
スクラッグとの戦いでは、自分が命を懸けて必死に守り抜いてきたこの町…
それが今、まるでここから追い出されるようにして出ていかなければならないなんて…

この境遇ではとても心中穏やかではいられないでしょう、それに姉やお祖母ちゃん、
なによりリナとここで別れなければならないわけですから…
ジョーイが汚名を晴らすことが出来なければ、下手をすると今生の別れになってしまうわけですが、果たして…

そういえば今回からOPとEDが一新されましたね。ぽてぽて歩くジョーイ君も、もにゅもにゅ食べるジョーイ君も可愛いんですが
やはり一番目を引いたのは、ロリ時代のリナとショタ時代のジョーイだなぁと:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まあちょっとこの等身は頭でかすぎな気もしますけども…次回に続く!


■HEROMAN 第14話「ビリーガー」
 

《では次のニュースです。中学校教師とその生徒が、行方不明になっています。
 行方不明になっているのは、センターシティミドルスクール教師、マシュー・デントンさんと
 その生徒のジョセフ・カーター・ジョーンズ君です》

「んぶっ!?」

「え!?」

《警察では何らかの事件に巻き込まれたと見て、公開捜査に踏み切りました。心当たりのある方は、お近くの…》

「こんな事までしてくるのかよ、体のいいお尋ね者じゃねえか…!てか俺は無視か!?」

「(ぼそぼそ)早くこの店を出よう…!これからは外食も控えた方がよさそうだ…」

「いやぁねえ本当に、昨日の事件だってこの近くじゃない。何なのよあの白い宇宙人、いかにも悪そうな顔してたわ」

「大丈夫、政府が動いてるんだからすぐにやっつけてくれるだろ。スクラッグの残党ぐらいなんてこたぁない」

(…なんで…なんで、こんな事に…)

前回ついにセンターシティを飛び出して、デントン先生たちと政府からの逃避行を続けていたジョーイ。
ところがテレビでもついにジョーイ達の名が大々的に放送され、まるで指名手配のような扱いを受けていました
これではますます肩身の狭い思いをすることに…さらに町を歩けば、真実を知らない一般人が
「あのスクラッグの残党うぜぇ死ね」と愚痴りまくっているのが聞こえてきました。これにはジョーイの心の傷は深まっていくばかりで…

関係ないけどジョーイの本名って、ジョセフ・カーター・ジョーンズって言うんですね
普段はジョーイ・ジョーンズとみんなに言われてるんで、てっきりこれが本名なのかと思ってましたが…
ジョセフ・カーターを略してジョーイってどういう愛称のつけ方なんだろう。それよりもジョセフ・ジョーンズなんだから
「これからてめえの事をジョジョって呼んでやるぜ!」って人はいないんだろうか(えー

プルルルルプルルルル

《もしもし?》

「…リナ?」

《ジョーイ!?ジョーイなのね!?どうなってるの、テレビでヒーローマンのことやってるし、
 あなたの家に行ったら、黒い服の人達にジョーイのこと色々聞かれるし…
 デントン先生まで行方不明で…!》

「ごめん、色々あって…」

《そんな事よりジョーイ、大丈夫なの!?》

「うん、教授もサイも無事だよ。さすがに元気ってわけじゃないけど…とにかく、僕達のことは心配しないで」

《ジョーイ…また、会えるよね?》

「………もう、切らないと」

《ジョーイ!?ジョ…(がちゃん)》

そんな中、立ち寄った町で公衆電話からリナへ連絡を取るジョーイ。やはり自分の周り全てが敵になってしまったせいで、
精神的に参ってしまったんでしょうか。それで誰か心を許せる人と話がしたくてこんな電話を…
しかし現状がこんな最悪な状況では、リナの下へ戻れるのは一体いつになるか…
ジョーイはリナと再会の約束をすることもできず、短い会話を終えてしまうのでした

「逆探知完了!ルークスビル・ノースストリート4649番地、スーパー内の公衆電話です!」

「よくやった!すぐに現場に移動だ!」

ところが、そんなジョーイからの連絡はヒューズ達の追跡部隊に筒抜け!
どうやらリナの電話に連絡が来るまで網を張っていたようで、逆探知でまんまと今の居場所を突き止められてしまいました
すぐにヒューズは自ら現場に急行するべく、何機もの軍用ヘリを発進させますが…

「ミスター・ヒューズ?ひとつ言っておきますが、相手は地球外のテクノロジーだ。
 今までのような生ぬるいやり方では、また失敗する」

「…生ぬるい?」

「見たところあなたは、ゴーストよりも同行する人間の方に興味があるようだ」

「相手が人間だからこそ、こうして手がかりを掴むことが出来たのでは?」

「ハッ、まあいいでしょう…でもこれだけは覚えておいて欲しい、
 我々が戦うべき相手は人間ではない!」

「では私も言っておきます。指揮権は私にある事をお忘れなく!」

(はん、いつまでそんな事を言っていられるかな?ミスター・ヒューズ…)

(ドクター・ミナミ…軍の関係者の圧力で、捜査に介入してきた分際で…!)

ところがそんなヘリの中の一機には、あのドクターミナミの姿まで…
MR-1があんな無様にブッ飛ばされた今、ヒューズに協力してもミナミが得することなんて何もないはずなんですが
「もう何でもいいからあのゴーストだけはブッ殺したる」と、ヒーローマンへの復讐心だけで捜査に介入してきたようで…

「砲撃開始っ!撃て撃てえーっ!!」

ドドドドドド!!

「うおっ!?く、くそっ!」

「僕とヒーローマンが引きつけます!」

「た、頼む!」

ところがそんなヒューズ達の到着を待たずに、すでにジョーイ達への攻撃を開始していた現地の部隊!
なんと戦車まで担ぎ出しての激しい攻撃…何の変哲もない車のデントン先生達は、こうなるとヒーヒー言いながら逃げ回るしかありません
そこでジョーイがヒーローマンを変身させ、なんとか車への攻撃を押さえ込んでいましたが…

「どうなっている!?なぜ待機命令を無視して作戦を開始した!!」

「か、確認したところ、チャンスがあれば攻撃を開始せよとの命令が出ていたと…」

「なに…?ミナミの仕業か…!」

「ククク…これは戦争だ、戦いは先手必勝!」

そんな中、「オイ誰が攻撃しろつったよバカヤロー」と、現地部隊の軽率な攻撃にブチ切れていたヒューズ!
ところが確認してみれば、ヒューズの目を盗んでミナミが勝手に攻撃命令を下していたようで…
ううむ、前回からヒューズは出来るだけ穏便に解決しようとしているのに、周りの奴らのせいでそれが台無しにされてる感じですな…

《無駄な抵抗はやめろ、逃げ道はもうないぞ!大人しく投降すれば危害は加えない!》

「く…!」

「そんな戯れ言、信じられないなぁっ!!」

バオオオオオン!

《繰り返す!投降しろ!くっ…》

「交渉決裂!攻撃開始だァァァッ!!」

そしてついにジョーイ達の車に追いついたヒューズでしたが、「大人しく投降しろ」という警告をデントン先生たちは完全無視!
あれだけ問答無用で攻撃をかまされた後ではなぁ…いきなり待ち伏せして奇襲を仕掛けてきた相手が、
今さら「危害は加えないから」と言っても「うるせー馬鹿」と信じられるわけがなかったという…ヒューズがなんか可哀想ね
そしてまたミナミが勝手にヘリの小型ミサイルを撃ちまくり、ジョーイ達の車をズタボロに破壊してしまい…

「あ…あいだだだ…」

「む…?仲間はどこだ!」

「な、仲間?はは、私には何の事だか…(逃げ切ってくれよ…)」

ところが大破した車の中から這い出てきたのは、デントン先生ただ一人だけ!
どうやら車が破壊されるドサクサに、サイとジョーイはなんとか逃がしていたようです
しかしデントン先生だけはこうして一人残って捨て石に…ああ…先生、安らかに眠れ…(えー

「んっ…くっ…」

ガラガラッ

「うわっ!?」

「サ、サイ!大丈夫!?」

「あ、ああ…って、言いたいところだが…どうやら俺は足手まといのようだ…行ってくれ、ジョーイ」

一方その頃、人気のない町の裏山へと身を隠していたジョーイ達…
しかし足場の悪い山道を歩くには、松葉杖生活のサイにはどうしても無理がありました
モタついていてはヒューズ達に発見されるのも時間の問題…そこでサイは、自分を置いてジョーイに逃げろと言い出してしまいます

「そんな…サイを置いてなんか行けないよ!」

「2人一緒に捕まりたいのか?お前達さえ捕まらなければ
 俺も教授もなんとでもなる…!行くんだ!」

「サ…サイ…」

そんなサイの申し出に困惑するジョーイですが、サイの決意は固くここでサイとも別れてしまうことに…ああ…
でも考えてみたら、サイってジョーイやデントン先生と違って指名手配されてないから
一人だけでウロウロしてたらヒューズ達もスルーしてくれるんじゃないか?:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…はあ…」

「見つけたぞ」

「えっ!?」

そんなわけでたった一人になってしまったジョーイ。これからどうしたら…と溜め息をついていたら
き、貴様ぁ!何故ここに!やめろぉぉぉぉ!!(えー
っていつの間にやらジョーイの前に先回りしていたヒューズ!うわあああ!しかしヒューズもたった一人でやってきたようですが、
これはピンチなのか、それとも良い人フラグの立ちまくっているヒューズと話し合うチャンスなのか…?次回に続く!


■HEROMAN 第15話「リヴォルト」
 

「ジョーイ!会いたかったよ!」

「えっ…?えっ?」

「おいおい俺だよ、もう忘れちまったのか?俺だよ!俺!」

「あっ…!?ヒュ、ヒューズさん!?」

俺だよ俺俺!俺だよ俺!(えー
前回ついにジョーイと対面することになったヒューズ。一体ジョーイになんと声をかけるのかと思いきや
なんと意外にもフレンドリーさ全開のこのセリフ…もしかしたら味方してくれるかもとは思ってましたが、ここまでとは予想外でしたな

「政府は恐れているんだ、君達の力をね」

「えっ…?」

「無理もない、アメリカ軍の力がまったく通用しなかったスクラッグを、誰が滅ぼしたのか分からないままなんだから」

「そ、それは…」

「だが…俺は最初から考えていたんだ。ゴーストとは、話し合える」

「…?」

「だってそうだろう?世界を征服しようとしてる奴が、町の復興を助けたりなんかしない。
 それに工事現場の人達は、みんな口を揃えて君達のことを正義の味方だと言っていたしな」

「えっ…!?み、みんながヒーローマンを!?」

「ん、そうか、ヒーローマンっていうのか。すまない…最初から君と
 話すことができていれば、こんな事にはならなかった。全て俺の責任だ」

「ヒューズさん…」

最初はヒューズの素性を知って表情がこわばっていたジョーイでしたが、ヒューズの心情を知らされるにつれて
だんだんと心を許し始めたようです。これまでずっと周囲が敵だらけだったのが、ヒーローマンに感謝してくれてる人もいるという
話を聞いたのも大きいみたいですね。

それにしても本当に全面的に味方してくれるんだなあ、「君としっかり話ができなかった俺の責任」とヒューズは自分を責めていますが
でも最初に廃ビルで話し合おうとしたのに「話し合いなんざクソ食らえだぜェー!!」って
ジョーイが逃げちゃったからなぁ(えー
  今思えば、あそこで逃げなければ全て丸く収まっていたのか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まあジョーイもあの時は突然のことに驚いて、衝動的に逃げてしまったって感じだったからしょうがないんですけどね

「約束するよ、俺が合衆国大統領と直接かけあってみよう。(プルルルル プルルルル)
 まずはこの騒ぎを終わらせてから、その後の事はゆっくり話し合…」

「ククククッ!そんな事…!させるものかよォ!!」

バチチチチチチイッ!

「むうっ!?」

「ヒュ、ヒューズさん!?」

《全軍に通達!ポイント451でターゲット発見!ただちに攻撃に移れ!
 なお、エージェント・ヒューズがターゲットと同行しているが、
 彼はアメリカを裏切りゴーストと内通していたようだ!ゴーストと共に排除せよ!
 諸君!この戦いは世界の命運を左右することになるだろう、
 必ずターゲットを殲滅せよ!繰り返す!必ずターゲットを殲滅せよォッ!!》

「ぐっ…!ドクターミナミィィィッ!!」

ところがせっかくヒューズとの話がまとまろうとしていたその時、「何よそのハッピーエンドふざけてるの?」
突如として乱入してきたドクターミナミ!何しやがるー!激しい電流を発する武器でヒューズの携帯を破壊したミナミは、
なんと嘘八百を並べ立てヒューズを裏切者扱い!その場の部隊を扇動しまくったミナミは、ジョーイとヒューズに向けて総攻撃を開始してしまいます

ドドドドドドドド!!

「ヒュ、ヒューズさん!一体どうなってるんですか!?」

「政府にねじ込んできた悪者が、俺達の和平交渉を握り潰そうとしてるってことだ!」

「ええ!?」

「軍関係の人間には顔が利く男だが…しかるべきスジに話を通せば、奴の目論見は防げる!
 ジョーイ、そのためにも協力してくれないか!」

「は…はい!」

「ありがとう…!俺は必ず通信手段を確保する、それまでになんとか
 奴らの目を引きつけておいてくれ!頼むぞジョーイ!ヒーローマン!」

そんなわけで激しい銃弾の雨に晒されてしまった2人は、一緒にあちこち駆け回りながら逆転の策を練ることに!
ヒューズによれば、ミナミの暴挙はドサクサ紛れにやらかした一時的なものなので
きっちりと連絡手段さえ確保できれば、この濡れ衣を晴らすことも可能だそうで…
そんなヒューズが連絡手段を探す時間稼ぎのために、ジョーイはヒーローマンを変身させてミナミに戦いを挑むことに…
ああ、時間を稼ぐのはいいが…別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?(えー

「ヒーローマン!エンゲェェェジッ!!」

バシュウウウウン!!

「ヒャッハァァァァァァッ!!いいぞいいぞぉ予定通りの展開だ!電磁パルス砲起動!!」

「イエッサー!」

ところがそんな対ヒーローマン用に、今回は強力な切り札を用意していたミナミ!その名も電磁パルス砲「EMP」!
この間はあんな無様なワンパンKOを食らったミナミでしたが、今日はそのヒーローマンを前にしてこの自信…
今度のEMPとやらは、MR−1よりも遥かに強力な兵器なのか…?

「クククククッ…!お見せしよう!これこそが動く芸術!
 このドクターミナミが開発した宇宙最強の最終決戦兵器ィ!MR−1!!」

「え…MR−1?」

「さあ行くぞ悪の手先ゴースト!正義の怒りを受けるがいいわァ!」

って結局またMR−1なのかよ!!こ…こいつ進歩ねえー!!
えーと…どうやらEMPというのは、MR−1に搭載された必殺兵器のことを言っているようですな、
まあこの間は武器を使わない肉弾戦で負けたわけですから、今度はその辺やりたい放題で戦うつもりなのか…

「食らえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!E・M・P!!」

ドギョバアアアアアアア!!

「…!!」

「ヒャーッハハハハハハハ!分かっている!分かっているぞぉ貴様の弱点はなぁ!
 貴様には遠距離用の兵器が搭載されていなぁぁぁぁい!!
 格闘レンジにさえ近づけさせなければ問題ないのだ!!」

そんなわけでついに火を噴いた驚異の新兵器EMP!言うだけあって確かにこの破壊力は並大抵ではありません
そして今回のミナミの作戦は、ヒーローマンを近づかせずに遠距離からEMPを撃ちまくる作戦のようで…
ヒーローマンの動きはさほど素早くありませんから、確かにこの作戦は有効かもしれませんね
しかしこのビームの太さといい、射程距離外からの攻撃といい

まるで俺のプレシアたんの戦いぶりを見ているようだぜ…(えー

「どうしたどうした?元気がないぞどうしたぁぁぁぁ!?」

ドドドドドドドド!!

「くうっ…!」

「ぐははははは!よく聞け小僧!学のない貴様にこのドクターミナミが教えてやる!
 この電磁パルス発生装置はなァ!広範囲に強烈な電磁波を発生させることにより…
 半導体や電子機器を完ッッ全に破壊することができるのだァ!!
 オーバーテクノロジーとは言っても所詮ゴーストは精密機械、
 この一撃を食らえばひとたまりもないぞ?ぶわーっはっはっはっは!」

さらにはEMPの他にも、MR−1の遠距離武装を駆使してヒーローマンに集中砲火を叩き込むミナミ!
意外にもMR−1の武装はどれもかなりの破壊力、まともに食らえばヒーローマンのボディでさえみるみる破壊されてしまいます
その中でもEMPは機械相手に絶大な威力を持っているようで…さすがのジョーイ達も今日のMR−1はやすやすとは攻略できず、
決め手を欠いたまま攻めあぐねていましたが…

《そこまでだァッ!!全機に告ぐ!戦闘をただちに終了せよ!
 これはアメリカ合衆国大統領の命令である!繰り返す!戦闘を終了せよ!》

「あっ…!?ヒューズさん!」

(すまない、遅くなったなジョーイ…!)

《ドクターミナミ!速やかに投降しろ!戦闘はこれで終わりだ!》

「ちっ…!ヒューズ…!」

って、そんなジョーイ達の戦闘のさなかにヒューズを乗せたヘリが登場!
どうやら約束通りに通信手段を確保して、部隊の指揮権を取り戻すことに成功したようです
ふむ、ヒューズはもともと大統領の直属の部下なだけに、
「うわーん助けてよー!大統領えもーん!」「ンモーしょうがないな〜のびーズ君は〜」
ぐらいの感覚で大統領とやり取りできるみたいですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ともかく、そんな重要なポストに就いているヒューズに濡れ衣を着せて殺そうとしたミナミ
もはや単なる犯罪者なわけで…どうやらヒーローマンを倒して勝ち組人生を歩むどころか、
ブタ箱にぶち込まれて臭い飯を食うハメになりそうですな

「あーあー分かったよ…おっしゃる通り…
 これで戦闘は終わりだぁぁぁぁぁぁッ!!」

ドバババババチイイイッ!!

「…!?ウオアアアアーーッ!!」

「ヒ…ヒーローマァァァーーン!!」

なっ!何をするだァーーッ!ゆるさんッ!!
なんとヒューズによって追い詰められたその時、何をトチ狂ったかヒーローマンにフルパワーのEMPを直撃させたミナミ!
どうせ逮捕されるならと、ヒーローマンを地獄の道連れにでもするつもりですか!?
そしてどんな機械をも破壊するというEMPの直撃を受けて、激しく悶え苦しむヒーローマン…
こんなものを受けてしまったヒーローマンの安否はどうなるのか…?次回に続く!


■HEROMAN 第16話「デシジョン」


「ハハハハハ!ハーッハッハッハッハッ!やった…!とうとうやったぞ!
 これで私のMR-1が、宇宙最強であることが証明されたァ!
 私の発明に対向出来る者は!いなくなったのだァァァァ!!
 ハーッハッハッハッ!ハーッハッハッハッハッハ!!」

「(もぞもぞ)」

「…は?な、なんだとぉぉぉ!?」

「ヒーローマンの力の源は電気!ヒーローマンは雷に打たれて誕生したんだ!
 たとえどんなに強い攻撃だったとしても!
 それが電気の力なら、ヒーローマンがやられるはずがない!!」

な、なんだってー!?ヒーローマンさん全然ダメージ受けてねええええ!!
前回ドクターミナミの電磁パルス砲を食らって、窮地に陥ったかに見えたヒーローマン。
しかしその実態は「もともと電気属性な俺様に電気攻撃とか(笑)」と、まったく効いていなかったことが発覚!
あぁ…これはつまり、御坂さんにスタンガン攻撃がまったく効かなかったのと同じ理屈だということか…(えー

「ヒーローマァァァン!マグネットォォォッ!!」

バチチチチチイッ!!

「ぬうっ!?ええい小癪なぁっ!」

「これでもう距離は取らせない!」

「ふ…ふふふ、ふふふふふ!フハハハハハ!いいだろう…!
 受けて立とうではないか!貴様の得意とする格闘戦で完膚なきまで叩き潰してこそ、
 MR-1の勝利もいっそう美しく!際立つというものだ!」

そしてミナミの砲撃がEMPの発射で途切れた瞬間、例のマグネットパワーを発動したヒーローマン!
自分とMR-1の間に磁力のクサリっぽいものを作り出し、お互い繋がれた状態でガチの殴り合いをする気のようです
もはや間合いの取れなくなってしまったミナミですが、なんとそんな接近戦を真っ向から受けて立つことに!
ヒーローマンとの接近戦といえばこの間は無様なワンパンKOでしたが、今回は一体どこまで戦えるのか…?

「クサリひとつで勝った気になるな…!引きずり回してくれるわァァァッ!!」

ドガドガドガドガドッガァァァァン!!

「ヒ、ヒーローマン!?」

《ドクターミナミ!いい加減にしないかッ!すみやかに戦闘をやめて投降しろ!》

「投降…?なんの話ですかな?」

《とぼけても無駄だ!お前には国家反逆罪が適用されることになる、覚悟しておけよ!》

「そうですか…それはどうもすみませんでした」

《なっ…》

「なんて事言うとでも思ってんのかよオオオオオ!!
 通信はここまでだ!思う存分やらせてもらうぞぉッ!」

ぐわーしかしとんでもない気迫でヒーローマンを完全に圧倒し始めたミナミ!
スパロボで言うなら気力200状態と言いますか、テンションが突き抜けすぎてまったく手がつけられません

さらに今回は、MR-1が人間の形と同じ巨大アームを装備していることも、戦闘力アップに繋がっているようです
以前ヒーローマンに倒された時は、土木作業用のショベルアームを装備してましたからな…
ショベルアームは攻撃面積が少なくて、ヒーローマンにひらりひらりとかわされてましたが
今は避ける場所がないほど巨大な拳でブン殴っているので、ミナミは一方的にヒーローマンへ猛攻を叩き込んでしまいます



《み、みなさん!この光景をご覧いただけますでしょうか!
 昨今メディアを騒がせている謎の地球外生物・ゴーストと、
 軍事目的で作られたロボット・MR-1が凄まじい死闘を繰り広げているのです!》

「あれは…テレビ局!?」

「マスコミか…クク、ちょうどいい!衆人環視の中、貴様を八つ裂きにしてくれるわぁ!」

ズドドドドドド!!

《ご覧ください!MR-1はスクラッグのタマを止めるために、
 軍の要請で出動したことがあります!しかし力を使う寸前にタマが自然停止…
 その後はセンターシティの復興支援に回されていました!
 そのロボットが今再び戦闘用にカスタマイズされ、激しく暴れまわっています!
 対するゴーストは、センターシティにたびたび出没しては復興を助け、
 市民の間では正義の味方だと噂されていました!しかし、あるニュースをきっかけに
 噂は否定的なものへと変わったのです!そのニュースとは…》

って、そんな両者の激闘の最中、その様子を中継すべく上空にテレビ局のヘリコプターが出現!
そのヘリに乗っていたのは、タマ事件の時からおなじみの金髪リポーター・キーシャ…
もともとヒーローマンを悪者扱いするニュースが大嫌いだったキーシャは、
ここぞとばかりに全国のお茶の間へ、ヒーローマンを擁護するコメントを伝え始めました。うーむこれで汚名返上することができるのか…?

「フフフ…面白いところへ飛び出したなぁ!ここで勝負を決めてやろう!」

ドガアアアンバゴオオオン!

「…!」

「ヒャッヒャッヒャ逃げろ逃げろぉ!いつまでも足場が持つとは限らんがなぁ!」

「な、なんてことを…!」

ところがその時、目まぐるしく戦場を移しながら戦っていたヒーローマン達は、近くに建設されていたダムにやってきてしまいます
ダムの上で対峙する両者でしたが、なんとミナミはダムが壊れるのもお構いなしに猛烈な攻撃を開始!
対してヒーローマンは、ダムへの被害が気になってまともな攻撃を繰り出せないという…
こんなダム決壊を戦術に組み込むだなんて…ユダ様は本当に頭の良いお方(えー
ジョーイ君がいつもナギッナギッしてるから、ついにミナミもチートダムを使い始めてしまったんや…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「砲撃開始ィィィィッ!!」

ズドドドドドド!!

「…!」

「あぁ!?」

「ま、まずいぞジョーイ!」

ビキビキビキィッ!

《ダ…ダムが!?ダムの壁面が、MR-1の攻撃で破壊されていきます!》

さらにダム周辺で戦っているうちに、ダムの中へ転げ落ちて壁を背にする形になってしまったヒーローマン!
するとミナミは、そんなヒーローマンへ向けてめったやたらに腕のスピア弾を乱射してしまう!
スピア弾はヒーローマンとダムの壁に激しいダメージを与え、特にダムの壁はみるみるうちに破壊されてしまいます
こ、こいつ…ダムの近くにはデントン先生が捕まった町もありますから、ダムが壊れたら一体どれだけの被害が出るか…

ドドドドドドドド!!

「グ…ウ…!オオオオオオオーーッ!!」

ドバババババババ!!

「な…!こ、これは!?」

《あぁ!?ゴ、ゴーストが…ゴーストがMR-1のスピアを受け止め始めました!》

「なめおってぇっ!ダムは守れても、貴様のふところはガラ空きだ!!」

ズドドドドドドドド!!

「ムウウ…!ウウ…!オオオオオーーッ!!」

「ヒ…ヒーローマン…!ヒーローマァァァーン!!」

うわあああ!ところがその時、せめてダムだけは守ろうとフルパワーの電撃を発し始めたヒーローマン!
ダムの壁へと向かったスピア弾は電撃で撃墜されていますが、代わりに無防備なヒーローマンがひたすらスピア弾に串刺しにされてしまうことに…
それでもボロボロの体を投げうって、ダムだけは死守しようとするその姿に、キーシャは激しく心を打たれてしまいます

《ドクターミナミは
 何を考えているんでしょうか…!
 ダムが破壊されれば、下流の人民に
 甚大な被害が出ることは明らかです!》
《にも関わらずドクターミナミの兵器は、
 容赦のない攻撃を続け…
 世間に悪とレッテルを貼られたゴーストは、
 ダムを守ろうと必死の努力を続けています!》
《これは一切編集を加えていない
 ライブ映像です!
 皆さんはこの映像を見て、
 どう感じられるでしょうか!?》
《私にはこう見えてなりません…!
 彼は人類を脅かす存在ではなく…
 彼こそが…私達の…
 真のヒーローなのだと!!》

わたしこそ しんの ゆうしゃだ!!(えー
ダムを壊そうとするミナミ、ダムを守ろうとするヒーローマン…誰が見てもどちらが正義で、どちらが悪か丸分かりの様子
キーシャのカメラを通して全米の国民へと中継されていきます。
工事現場のオッサン達も、町を歩く市民も、家でくつろいでいた姉ちゃんも、ホワイトハウスの大統領も…
この状況を見てしまったら、誰もが画面の向こうのヒーローマンを応援しているんじゃないでしょうか

カチカチッカチッ

「チッ、弾切れか…しかし…!」

「……………」

「ククククク…トドメだぁぁぁーーっ!!」

ところがミナミの激しい弾幕が止んだその時、すでに見るも無残な体に変わり果てていたヒーローマン!
無数のスピアの直撃を食らいズタズタになったボディ、さらに全エネルギーを放出し尽くしたせいで体がこんな灰色に…
もはや生命力もまったく感じないようなひどい状態…しかしそんなヒーローマンに、嬉々としてトドメの一撃を放とうとするミナミ!きさまって奴はー!

バチチチッ…バチチチチィッ!

「むおっ!?な…なんだ!?」

って…こ、これは!?このオラにほんのちょっとずつだけ元気を分けてくれ!ってまさかの元気玉!?(えー
なんとミナミがトドメのパンチを繰り出そうとした瞬間、突如として周囲から電気の力を吸収し始めたヒーローマン!
なぜ急にヒーローマンがこんな吸収能力を発揮し始めたのか…?って

「ジョーイ!これで発電施設はフル稼働状態になったはずだ!」

「ありがとうございます!」

「しかし、これで本当に…?」

「ヒーローマンにも、ご飯は必要なんです!」



そんなヒーローマンの電力吸収は、自然にヒーローマンがやっていることではなくジョーイとヒューズによる機転!
そう、ダムと言えばその場所に付き物なのは…水力発電所!ジョーイ達はダムの水力発電を最大にまで高めることで、
発生させた電気をヒーローマンに吸収させていたのです

「ぐっ…まずい…!これはまずいぞッ…!」

グゴゴゴゴゴゴゴ!

「オオオ…オオオオオオオ!!」

そして発電所のパワーをみるみる吸収した結果、ボディの損傷を全て修復して新品同様の体を取り戻したヒーローマン!
さらにブラストのコマンドを起動してもいないのに、電撃が体中から溢れ出るほどの超フルパワー状態!
もはや完全にミナミは詰んだと言っても過言ではないでしょう、あとは目の前の自称宇宙最強ロボをスクラップへと変えるのみ!

「ヒーローマァァン!!ブラストォォォォッ!!」

「ウオオオオオオオーーッ!!」

ドッボガアアアアアアアン!!

「う…ぎゃああーーっ!!」

今までのうっぷんを晴らす超猛烈パンチ炸裂!
ただでさえブラスト状態のようなものなのに、そこへさらにブラストのコマンドを重ねがけした最大火力の一撃!
まるで天を貫くような巨大な稲妻を発生させたその一撃は、ミナミのMR-1をこっぱみじんに吹き飛ばし、ついにこの戦いに決着をつけるのでした
しかしジョーイ君の格好がスポットライトの当たったスーパースターにしか見えなくてこれは吹くな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



《や…やりました!ゴーストの大勝利ですっっ!!》

「「「うおおおおおお!ヒャッホオオオオオ!!」」」

「やったあああああああ!!…こほん」

「ヒーロー様ぁぁぁ…!(ぽわわ〜ん)」

そんな”真のヒーロー”の大勝利に、誰もが興奮し湧き上がっていた全米の人間たち!
あの凶暴なホリーもぽわわ〜んと画面に見とれ、大統領も子供のようにハシャぎまくっていたという…
こんな風に誰もが無邪気になって憧れてしまうところが、まさに真のヒーローと呼ぶに相応しい点かもしれませんね

関係ないんですけどジョーイ達の教室で喜んでる一番左の子、これってスクラッグが初めて襲ってきた時にラジカセ持ってた子ですよね?
この子おっぱいでかいからもっと出番増やしてほし:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
だってリナの乳は小さいから…リナの乳は小さいからァァァ!(えー

(こうして僕たちの逃避行は終わった。
 ヒューズさんのおかげで、僕らの濡れ衣は晴れて無罪放免。
 後で知ったテレビでの生中継は、ヒーローマンを悪者から正義の味方へと押し上げていた。
 マッドサイエンティスト・ドクターミナミとその一味は…)

ガッシャアアアアン!

「「「とほほ…」」」

(こうして僕らはまた、いつもの日常に戻ることができた!)

「ジョーイ、コーヒーのおかわりをもらえるかな?」

「はぁーい!」

そんなわけで政府から逃げ回る生活も終わり、やっと無罪を証明してセンターシティに戻ることができたジョーイ達。
ドクターミナミはあえなくブタ箱入り、リポーターのキーシャは、ヒーローマンの汚名返上に貢献したせいか
マスコミなのに取材をされる側になってしまったようです。

サイとデントン先生もジョーイと一緒に無事戻ってきたようですが、それにしてもデントン先生はよく許してもらえたなあ
この人逃避行の最中に軍事衛星にコンピュータウイルス送り込んで軍のネットワークをまるごと潰したりしてたんだが…
「僕らも勘違いしてたから許してあげちゃう!」ってアメリカ政府はなんて寛大なんだ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ともかくこれで第二章・アメリカ政府編は完結ですね。来週からの第三章は一体どういう話になるのやら…次回に続く!


・初めまして。いつも楽しく拝見させていただいています。HEROMAN16話を視聴したのですが、
 ラストに出てきたマント(コート?)の男が気になります。あと、『リポーターのヴェロニカ』と書いてありましたが、
 ヴェロニカはミナミの秘書のほうで、リポーターの名前はキーシャだったはずでは…。長文失礼しました。

お、お許しください!もうなんていうかお許しください!(えー
言ってる先から別の間違いが発覚してしまいました。ヒャアー!!
すまない…「リポーター子の名前ってなんだったかなー」と思いつつスタッフロールを見たら
「あっ、なんかヴェロニカって見慣れない女の名前がある!こいつに違いない!」と思い込んで
ロクに確かめもせず書いてしまったんだ…バカだよ俺は!ヴェロニカはちゃっかり一人だけ逃げてたミナミの秘書だったんですなあ
というわけで正しいリポーターの名前はキーシャでした。しくしく



それと最後に登場したマントマンなんですが、今までに登場したキャラだとしたらやっぱりウィルなんじゃないかなー
そうじゃないとしたら完全な新キャラか、もしくは「山奥に住んでる偏屈な知り合いが1人いるんだ」とデントン先生が言っていた
謎の仙人ジジイが人里へ降りてきたとか…(えー



・ヒーローマン!!相変わらず展開早くていいですね。しかし今回もジョーイ君可愛すぎました。はい。
 リナに抱き着かれてるシーンが、お花畑にしか見えないのがもう末期だと思います(笑) 次回こそウィルの登場ですかね?

おっとこちらの人も私と同意見っぽいですね、やっぱりマントマンの正体予想はウィルが本命でしょうか
それと確かにリナとジョーイの再会シーンもよかったんですが、今回のジョーイ君は色々と普段見せないような表情が多かったですね
なんかくしゃみが出そうで出なさそうな顔に
なってしまったジョーイ君
「ウゲエーッ!!ヒーローマァーン!!」
凄い勢いでビックリしてしまったジョーイ君
ネコ人間のようなツリ目に
なってしまったジョーイ君
「チッあのヒーローマンのうすのろ野郎、
 これで奴との関係もご破算、
 この次はオレ自身が
 ドクターミナミをたおしてやる!」
腐ってる時のロビンマスクみたいな
顔のジョーイ君






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