■ジュエルペット てぃんくる☆ 第10話「ふしぎな夜にドッキ☆ドキ!」
 

「これはお兄ちゃんから聞いた話なんだけどね…誰もいない美術室にあかりがついてて…
 それを消したらね…”誰だ…あかりを消したのは誰だ…”って不気味な声が…」

「き…きゃあああああーーーっ!!」

「知ってるー!それ、この学校の七不思議なんでしょ〜?」

「う、うぅ、うううぅう…」

なんと今回のジュエルペットは冒頭からいきなり大事件発生!こいつはとてつもない事態ですよ!
珍しいことにあかりが現実で友達と仲良くお喋りをしているという、それはもう普段まったく目にすることのない光景が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
珍しい…珍しすぎる…(えー  あかり…これまでの回では姉のファンにつきまとわれたりしてた事はありましたが、
友達と仲良く喋るシーンというと本当に記憶にないから…まさかあのあかりちゃんに友達が…

さて、そんなあかりと友達の会話とは、「あかりがついてて…あかりを消して…」などとあかりの目の前で話すという
単なるダジャレが言いたいだけだったようです:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
はっ(゜д゜)ま、まてよ、このダジャレってあかりがお喋りに加わってないと成立しないから、
そのためにこの友達は、普段お喋りする機会のないあかりをわざわざ利用しようと…(えー

「私は夜になると、12段の階段が13段になるって話聞いた〜!」

「音楽室のピアノも鳴るらしいよ!面白そうだよね〜!」

「ねえ!今度みんなで確かめに行かない?」

冗談は置いといて、友達が盛り上がっていた話題は学校の七不思議に関することでした。
みんなで話しているうちに友達はどんどん興味が湧いてきたようで、「今度確かめてみようよ!」なんて意見も飛び出しますが…

「ねえあか…あ、あれっ?あかりは?」

しかしふと気がついてみると、さっきまでいたあかりの姿がどこにも見当たりません。一体どこに行ったのかと思ったら
怪談話が苦手なあかりは「なにそれこわい」と逃げ出してジュエルランドへ旅立った後でした
また今日も速攻で現実逃避しとるううううう!!ちょ、ちょっと待ってよ!早い、早いよ!早すぎるよ!
まだ番組始まってわずか1分30秒だよ!1ラウンドKO!?あかりvs現実は1ラウンドで現実のKO勝ちですか!?(えー

「これより本日のメインイベント!魔法学校七不思議大会を始めるよ!」

「え…えぇえええ!?」

ところがジュエルランドへとやってきて一安心かと思いきや、
魔法学校でも同じように七不思議の話題に巻き込まれてしまうあかり!
まあ、冒頭での現実の描写はいつも、ジュエルランドでの話の前フリみたいなもんですからな…
現実で七不思議の話が出た時点で、ジュエルランドに来ても結局逃げ道なんてなかったということか…

「七つの不思議を解明した勇気ある生徒には、とっておきの商品を用意しているよ!」

「とっておきの商品って…?」

「まだナイショだけど、ジュエルの名がつく星型のもの、とだけ言っておこう!」

「そ、それってもしかしてジュエルストーン!?」

さっきの現実の時と同じように、七不思議なんて怪談話にはまったく乗り気がしないあかりでしたが…
しかし「クリアしたらご褒美あげる」エサを見せられると話は別です(えー
そのご褒美は絶対ジュエルストーンだろうということで、あかりはコロッと参加を決めてしまうことに…

しかしわざわざそんな回りくどい言い方をするってことは、むしろジュエルストーンがご褒美ってことはまずなさそうですね
うーん「ジュエルの名がつく星型のもの」か…私の予想ではジュエル荒川河川敷の星とか
そんなとこかなと思うんですがどうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「おいおい…校長の次はキノコ駆除か?まさか全部こういうオチなんじゃないだろうな…」

「あ、あはは…」

ところがいつものメンバーで七不思議探しを始めてみたものの、次々と発覚するアホな真相に頭を抱えてしまうレオン達。
あっと言う間に七不思議のうち5つが見つかりますが、その内容はどうだったかというと

不思議その1、悪魔のうめき声筋トレ中な校長のあえぎ声
不思議その2、全てを溶かす悪魔の霧 サラのキノコ抹殺用バルサン
不思議その3、びしょ濡れのさまよう生徒 噴水にダイブしたニコラ
不思議その4、分裂する銅像毎年の誕生日に銅像を作っていた校長
不思議その5、真夜中に鳴るピアノ鍵盤をガスガス踏んでいた鳥

と、まあこんな感じです。レオンが呆れるのも無理のない話ですな…
でもまあ、こんな体験でジュエルストーンがもらえるなら逆にお得と言うべきか。本当にもらえるならだけど…

コツコツコツ…

「む…?誰だ!」

「(キラキラ)やあ、よかった皆さんご無事でしたか。
 もう大丈夫ですよ、私がついてますからね。ハハハハハッ」

「は、はい…!な、なんか素敵…先生頼もしい…!」

って、あかり達がそんな不思議探求を進めているうちに、突然急激にイケメンになって姿を現したサルファー先生!誰だよお前!
あのショタで小心者で頼りないサルファー先生が、なぜ急にこんなナイスガイに…その理由はまだ分かりませんが
とりあえずあかりは完全に落とされてしまったようです
あかりのやつ祐馬くん一筋なのかと思ったらァー!!レオンに赤面したりジュディに赤面したり先生に(以下略)って相当な尻軽じゃねーか!(えー

「ふーむ、七不思議その6!鐘つき堂の階段が夜になると増えるんだってー!」

「でもこれも、確かめてみたら全然平気なものでしたって話かしらね」

「ふふ、じゃあ恐くないね!」

そしていよいよ七不思議の6つ目の場所へやってきたあかり達。今度のやつは「夜になったら階段が増える」という、七不思議の王道中の王道ですね
しかし今までの七不思議があんなんだっただけに、「どうせ今度もアホみたいな真相なんでしょ」とすでにミリアは呆れているようです

「えっほ、えっほ…」

「えっほ、えっほ、えっほ…」

「えっほ、えっほ、えっほ、えっほ…」

「お、おかしいぞ、さっきから同じところをグルグル回ってないか?」

「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…ま、まさかこれって本当の七不思議…?」

「ぜぇはぁ…ふぅはぁ…も、もうダメ…疲れたよぉ…」

しかしこの階段、増えると言っても12段が13段になるとかいう程度のシロモノではなく、
まるで無限ループにはまったように延々と増え続ける奇妙な階段!まったく終わりが見えないその階段に、
あかり・ミリア・サラの3人は完全にグロッキーとなってしまいました。というか一人だけ涼しい顔してるレオンはすごいな
こいつ生徒の中で一番魔法のレベル高いし、体力はあかり達の数倍あるし、顔もイケメン性格もイケメンって
どこを取ってもパーフェクトなやっちゃなあ

「ふぇへぇええぇ…」

「ギ…ギブアップぅぅ…」

「脈拍…異常…」

そしてとうとう階段の途中で力尽き、へなへなとその場にぶっ倒れてしまった一同。しかしあかり達、レオンの前でそんな寝転んだりしたら
確実にパンツ丸見えだと思うんですがそれでいいんですか!(えー
あ…でもあかりはサラの実験回でも、逆立ちしてパンツ丸見え状態になったのに
「嬉しい〜!嬉しい〜!」
と喜んでいる痴女だったから…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「むぐぐぐ…あ、諦めないぞぉ…!(へろへろ)や、やっぱり無理ぃ〜」

「じゃあ、これ…元気になる特効アメ」

そんな中、へろへろの体でまだ階段を登ろうとするルビーのために、発明品の特効アメとやらを取り出したサラ。
ふむ…なんだか分かりませんが、相当なドーピングパワーを得られるアメのようです。
そんな特効アメのおかげで、たちまち元気を取り戻したルビーは…


(C)LEVEL-5/FCイナズマイレブン・テレビ東京

特効アメの力が
こんなに素晴らしいとは
思わなかったでヤンス。
全身に溢れるこの力を
見せてやるでヤンスよ
(えー

「ふおおおおおおお!!ルビーちゃんふっかぁぁぁぁぁつ!!」

どどどどどどどど

「ル、ルビー!?」

「今の私は栗松気分!誰も私を止められないです!!」と元気が有り余りすぎて暴走を始めてしまったルビー!
一人だけ無駄に元気になりすぎたルビーは、さっさとあかり達を置いてどひゅーんと階段を駆け上がってしまいます

「無理しないでルビー!」

「やぁぁぁぁだぁぁぁぁ!!しゅぼぼぼしゅぼぼぼしゅぼぼぼ(ずるっ)へあっ!?
 わっわっ、わぁぁぁぁぁ!?」

「ル、ルビーーっ!!」

ルビー死んだー!!なんと調子に乗って階段を走り回った結果、足を滑らせて真っ逆さまに階段から転落してしまったルビー!
相当な高さまで登ってきたので、この高さから落ちたらもはや死は免れないレベル…
しかもあかりまで咄嗟に階段から飛び降りてしまい、このままでは二人揃って無残なミンチ姿に…

「きゃあああああ!!も、もうダメぇぇぇぇーっ!!」

ぼんよよ〜〜ん

「大丈夫ですか…?」

「あ…!?サ、サルファー先生…!?」

ミンチよりひでえや…(えー 
なんと地面にぶつかる瞬間にサルファー先生が助けてくれたおかげで、なんとか九死に一生を得たあかり!
それ自体はよかったんですが…しかしサルファー先生のイケメンっぷりを見て、再びあかりはメロメロになるばかりです
祐馬君なんてこのアニメにはいなかった!最初からいなかったんだよ!(えー

「ええ!?七不思議は全部ウソだったの!?」

「まったく、なんでこんな事を…」

「ふふ、イベントには盛り上がりが必要だろ?でも最後はやりすぎてしまったね、申し訳ない」

そしてあかりとルビーが助かったその時、今回の七不思議探しはただのドッキリ企画だったことを明かしたトール。
さっきの無限ループのように続いていた階段も、トールとサルファー先生が事前に階段に細工をしていただけだったのです

「でも、七不思議はさっきの階段で6つ目だったよな…ひとつ足りないんじゃないか?」

「7つ目はこれだ…七不思議を探していると、誰か一人増えている」

「だ、誰か一人…?」

「はぁひぃ…み、皆さ〜ん!こちらでしたか、探しましたよぉ〜!」

「えっ!?」

「サ、サルファー先生が2人!?」

「ひぃっ!?だ、誰ですかそれはぁぁぁ!?」

『…』

って、その時なんとあかり達の前に2人目のサルファー先生がドタドタと登場!
とはいえ、今現れたこのサルファー先生はショタで小心者で頼りなくて普段のサルファー先生そのもの…
ということは、さっきからあかり達と一緒にいたイケメンで背が高くてナイスガイなサルファー先生こそが…

『ふふ…楽しい夜でした』

しゅぱあああああ

「え…!?え…!?え!?ひ、ひああああああああ!!」

「7つ目だけは本物だったみたいだなぁ!さあみんな、賞品を受け取りたまえ!」

しかし正体がバレた途端にイケメンなサルファー先生は忽然と消えてしまい、
トールはそんな最後の七不思議を軽くスルーしてさっさと賞品配りを始めることに…って、ちょ、ちょっと待てこらー!!
結局お前は何がしたいんだよトール!!
「7つ目の謎を突き止めたくて今回のイベントを企画した」とか、「7つ目の謎なんて予想すらしてなくて小便ちびるほどびびった」とか、
そういう話だったらまだ分かりますが…「そんなことよりプレゼント配ろうぜ!」って
ロクに関心も示さずにさっさと賞品配り開始
ってなんじゃそりゃー!!この7つ目の謎って何か意味あったのかよ!

「賞品はこのジュエルランド名物・星型クッキーだー!」

「「「………」」」

さらには賞品までクソみたいなものを用意して大ひんしゅくを買うトール
こ…こいつ空気読めてねえええー!!さんざん中身のない探検をさせて、ガチの不思議現象は軽くスルーして
最後にはありがたみのないプレゼントを用意する
ってなんやねん!だから賞品は荒川河川敷の星にしておけとあれほど…(えー
とりあえずブチ切れ顔のサラが恐すぎる…この後トールがどうなったかはお察しください。次回に続く!


■ジュエルペット てぃんくる☆ 第11話「パパの会社でドッキ☆ドキ!」
 

「今日は変身魔法の勉強をしましょう。この魔法で大事なのは、パートナー同士が変身したいもののイメージを
 合わせることよ。まずは身近な家族がイメージしやすいんじゃないかしら」

「ふっふーん、私のパパなんかカッコいいんだから!ティンクルティンクル・リルリット!パパになーれ!
 (ぼわんぼわん)どーお、これが私のパパよ!」

「た、確かに格好良いけど…若すぎない?」

「そうですよぉ、どう見たって20代にしか見えないです!」

さて今回の冒頭は、魔法学園で変身魔法を習っている場面から始まります。イメージ次第で何にでも変身できる魔法…こいつは便利ですな
手始めにミリアが自分の父親に変身してみますが、「ずいぶんと若作りした変身だなオイ」とあかり達からツッコミの嵐が…
う、うんまあ確かにその通りなんですが、あかりのママさんも相当見た目若いんでそこまであーだこーだ言うほどのもんでは…

「そんなこと言われても、もうパパとは5年も会ってないもーん。だから5年前のパパのイメージなの」

「えっ?そ、それって…」

「んん?なんなのその目は、言っとくけど私ちっとも寂しくなんてないわよ」



って、その時なにげにミリアの口から爆弾発言が!5年も前から父親と全く会ってないって…本人はしれっとしてますが
5年前に両親が離婚でもしたのか、なんだか複雑な家庭で育ってきたようです
それにしてもミリアってまだ8歳なのに、5年前のパパの姿を鮮明に覚えてるってなにげにすごいですね。3歳児の時の記憶なんて全く覚えてねえぞ…

「それではあかり、もっとお父さんを観察して、来週までにちゃんと変身できるように家でも練習してくださいね」

「は、はい」

そんな中であかりは、自分の父親に変身しようとしてみても「だらしがなくてグータラで、うだつの上がらないダメな父親」の姿しか
イメージすることが出来ず、あまりの情けなさに「いやぁちょっと普段の観察が足りなくて」と思わず口走ってしまいます。
そこで先生に「じゃあもっと観察してこいよ」と宿題を出されてしまったあかりは、いったん人間界の実家へ帰ることになりますが…

「あかり〜!留守番頼むわね〜!」

「はーい!あっ、ところでお父さんは?」

「さっき連絡があってね、会社でトラブルが発生しちゃって、いつ帰れるか分からないって。それじゃ行ってきまーす!」

ブロロロロ

「う〜ん、そうなんだあ…」

「いないんじゃ観察のしようがないよね…」

ところがあかりが現実に帰ってきてみると、父親は仕事が忙しいせいで会社に残りっぱなしの残業地獄を味わっていました
どうやらこの日は休日みたいですが、それも返上して休日出勤するハメになっているようで…なんという哀れな社畜…

プルルルルプルルルル

「はい、もしもし」

《ああ、あかり!お母さんいるか?》

「あっ、お父さん!お母さんはお姉ちゃんの撮影に立ち会うって出かけちゃったけど…」

《う〜ん、そうなのか…あかり、設計図が保存されてるフラッシュメモリがどうしても必要なんだ。
 悪いけどお父さんの部屋のパソコンのUSBについてるフラッシュメモリを、会社まで届けてくれないかなあ》

「ええっ!?」

《それがないと大事な設計が出来ないんだ…》

「う、うん、分かった、すぐ持っていく!」

《すまないなあ、じゃあ頼んだぞ》

ってなにいいいいい!?その時仕事場から父親が「忘れ物を届けて欲しい」と電話をかけてきたわけですが…
会社で使うデータを家に持ち帰って個人用パソコンにぶっ刺しておいたっておいいいいい!!
コンプライアンスって言葉を知らねえのかよ父ちゃん!
(※コンプライアンス:企業が社会的信用のために守るべきルールのこと)

例えばこんなページを見てみると、「情報漏洩問題で最も危険な記録メディアがUSBメモリ」だとか書かれてたりします
今の世の中じゃ、そういった情報漏洩防止のために、どこの会社でも「会社内の情報をUSBメモリとかで外に持ち出すのは厳禁」って
言われているっていうのに…ああ…

「えっ、桜部長のお嬢さん?」

「はい!」

「部長は12時くらいに到着するっておっしゃっていたけど…」

ともかくそんな父親のフラッシュメモリを持って会社へ向かったあかり。しかし、「早く届けてあげた方がいいよね」
ワープ魔法を使ってきたせいで、予定よりもずいぶん早く到着してしまったようです。
予定では12時に着くはずだったのが、今は11時15分…45分早く着いたのか…
まあでも「一刻も早く持ってきて欲しい」って感じでしたし、ちょいっと父親を呼んでくれれば済む話なんじゃないでしょうか

「怪しいわねぇ…(ジロジロ)残念だけど通すわけにはいかないわ」

Σ(゜д゜;)!?なっ…ちょっ、ええ!?い、今なんと!?この受付は一体何を言ってるんですか!
「ウチの娘が重要なメモリを届けに来るから、来たら通してあげてくれ」って、すでに父親から聞いているというのに!
それをこんな風に不審者扱いですって!?アタマ大丈夫か!?

「そ、そんな!お父さんに連絡してもらえば、分かってもらえると思いますけど…!」

「むっ…出て行かないとガードマンを呼びますよ!!」

「ええええええええ!?」

なんじゃこのキチガイはああああああ!!く、狂っておる!こやつは狂っておる!
「お父さんを呼べば分かる」という至極もっともな主張に対して、「うるせーとっとと出て行けカス」と問答無用で追い出すとは!
どんだけデタラメな受付雇ってるんだよこの会社…こんな奴は一刻も早くクビにするべきだろ…(えー

「ああ…どうしよう、早く着きすぎちゃったのが悪かったのかな…」

「あかりちゃん!こういう時こそ変身魔法だよぉ!」

「そ、そっか!ようし、お父さんに変身よ!」

って、そんなバカ受付に追い返されてしまったあかりは、ルビーのアイデアで変身しての潜入作戦を開始!
まんまと父親そっくりに変身したあかりは、バカ受付を簡単にスルーして会社の中へと突入するのでした
しかし今さらながら、ジュエルランドで覚えた魔法は現実でも使い放題なんですねえ。これは便利な設定だなあ

「むっ?桜君!」

「はっ、はい!?」

「設計図を元に戻す作業は一体どうなっとるんだ!」

「えっ、あ、はい、そ、それはその…」

「設計部全員で作業に当たっていますから、大丈夫ですよ。ねえ部長!」

「あ…ああ!」

ところが会社の中に入って早々、いきなり専務に捕まって仕事の進行状況を問い詰められてしまうあかり!
すいません専務、それについてはバカな受付のせいで無駄な足止めを食らって…(えー
ともかくそこに父親の部下が居合わせてくれたおかげで、なんとか話を合わせることができましたが…



「依頼主はウチのお得意様なんだよ!一体何をやっとるんだ!(すたすた)」

「す、すいません…(なんで私が謝らなきゃいけないのよぉ!)」

「(ぼそぼそ)片岡専務ったら本当アタマに来ますよね!部長が反対したにも関わらず、
 設計図を変更したのは専務だったのに!それに比べて部長は立派ですよ、
 文句ひとつ言わず、徹夜で修正作業をしてるんだから…本当尊敬しちゃいます!」

「あ、あはは…(お父さんって部下の人達に慕われてるんだ…知らなかった…)」

そして「仕事おせーんだよバカヤローコノヤロー」と散々あかりに怒鳴り散らしながら去って行った専務。
しかしこの仕事がこれほど遅れているのは、元々この専務がヘタな変更を加えたからのようで、あかりの父親は全然悪くないみたいです
「なんだこの設計図!ワシがもっといい形に変えてやる!」
「やっぱり手を加えない方がよかった。今すぐ元に戻せ!」って
どっかのルーピーと言ってることが一緒だなこの専務…(えー



「あっ、桜部長!この間の日曜には、わざわざ病院まで鯛を届けていただいて
 ありがとうございました!」

「えっ?えっ?」

「入院中の主人に食べさせたらとっても喜んでくれて…!
 桜部長にくれぐれもよろしくと言っておりました!本当にありがとうございました!」

「あっ…(そ、そういえばこの間の日曜日…)」

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『ええーっ!?1匹も釣れなかったの!?』

『あはは、面目ない…』

『絶対に鯛を釣ってくるって言ってたのに!』

『どうするの、オカズ作ってないのよ!』

『い、いやあ、本当にすまないねえ、あはは…ははは…』

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(私達にはあんなこと言ってたのに…お父さんったら…)

さらに今度は、廊下で出会った掃除のおばちゃんまで「入院中の主人にごちそうしてくれてありがとう」と変身中のあかりにお礼を…
何の話かと思えば、そのごちそうしてあげた鯛というのは、本当は父親があかり達に持って帰るはずのものだったようです
しかしおばちゃんの旦那さんが入院中だという話を聞いて、少しでも元気になればとその鯛を差し出したという…

あかり達からすれば、鯛を釣りそこねて帰ってきたダメ親父…しかし実際は、そんな風に影で人助けをしていた優しい男だったのです
そんな話の数々を聞いて、あかりは今までの「うだつの上がらないダメな父親」というイメージを捨て去ったようで…

「今日はあかりには悪いことさせちゃったなあ」

「ううん、お父さんのお仕事、上手く行ったみたいでよかった!」

「ああ」

「お父さんの会社に来てよかった!お父さんが部下思いで、みんなに慕われてるのが分かったもの!」

「はははっ、そうかぁ」

そしてなんとか父親の仕事の方も片付いたようで、帰り際に公園で一息ついていた2人。この上目遣いのあかりが可愛すぎてやばい…
しかしあかりも完全に父親のことを見直したようですが、私も違う意味でこの父親は凄いと思いました
今回会社の人が何度も言っていたように、あかりの父親って部長だったんですよね。
いやまさか部長だとは…うだつの上がらない人生どころか、この若さで部長だなんて驚異的な超エリートじゃないでしょうか

みなさん部長というと「課長より1ランク上の人でしょ?」ぐらいの認識なんじゃないでしょうか。まあ別に間違いじゃないですが、
課長より1ランク上は部長…じゃあその部長より1ランク上の人となると、どんな役職の人になるかご存知でしょうか?
それはなんと常務とか専務のような会社役員、いわゆる経営層の人間になるんですよ。

お分かりでしょうか、そんな経営層の下に管理職の人達がズラリと並んでるわけですが、部長はその管理職の中で一番偉い役職なのです。
「中間管理職」って言葉を聞いたことがあると思いますが、あれって課長や係長のことで、
部長のことは中間なんて言い方はしないんです、何度も言うようですが部長は管理職の中で一番偉いから。
たとえば「営業部長」は営業で一番偉い人間、「設計部長」は設計で一番偉い人間、「生産技術部長」は生技で一番偉い人間…
という風に考えてもらえればいいと思います。ちなみにあかりの父親は設計部長だそうですね(会社は造船関係、タンカーを設計してるとか)

私のような平社員からすると、社長だの専務だの経営層の人達っていうのは、ふだん全然顔を合わせる機会もないし
別世界に住んでるよく分からない神様みたいなもんです。じゃあ同じ世界に住んでて、実際に自分達を統治してる王様は誰なの?っていうと
それが部長です。
要するにそんなとこまで出世してるあかりパパは、半端なくすげぇ人だな…と
感心してしまったというお話です。次回に続く!


■ジュエルペット てぃんくる☆ 第12話「夢とマンガでドッキ☆ドキ!」
 

「はぁ〜あ…今日の作文、ちっとも上手く書けなかったよぉ。私、大人になったら何になってるのかなぁ」

「あかりちゃんの夢!それはジュエルスターになることでぇーす!」

「ジュエルスターラブぅ〜!」

「それって作文に書けないし…そうねぇ、やっぱり漫画家?それで素敵な恋のストーリーを書いちゃうの!」

さて今回の冒頭では、学校で書かされた”将来の夢”という作文のことについて、何もアイデアが浮かばなかったあかりが思い悩んでいました。
どうやら夢なんて言われても、将来の自分を具体的にイメージできないようで…
しかしそんな時は、第2話で実際に自分が言ったセリフを思い出せばいいんじゃないかなぁ

↓第2話のあかり
「わ、私…!私の夢は…!テストで100点連発しちゃうの!運動会ではリレーの選手!
 クラスの人気者になって!みんなに勉強を教えてあげて、生徒会長にもなるの!
 それからお小遣いをいっぱいもらって!漫画家にだってなっちゃう!
 ミュージカルのスターにもなりたいし!それから、それから…!」

とりあえずこれを全部並べて、ひとつひとつ解説を加えていけば作文くらいすぐ書けそうな気が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「(コンコン)あかり〜?」

「あっ、お姉ちゃん?」

「ねえねえ、あかりは前に漫画家に憧れてるって言ってたよね!
 実は今度、中等部で漫画コンテストを開くことになったの!あかりも描いて応募してみたら?
 初等部の子も参加OKなの!」

「えっ、で、でも…」

「あかりはね、色んな事に憧れてどれも中途半端になっちゃうとこあるでしょ?
 もう6年生だもん、何か1つの事を最後までやってみるのもいいと思うよ」

「え…うん…」

ところがその時、「漫画家になりたい」とあかりが呟いた瞬間に「話はすべて聞かせてもらったぞ!」
部屋に乱入してきたモニカ!なんですか一体!しかもこの絶妙なタイミングで漫画コンテストのチラシを持ってきたとか…
いきなりそんな物を見せられても戸惑ってしまうあかりでしたが、
「お前はいつも中途半端で物事を投げ出すからな、そろそろ現実見ろよ」
モニカにきっつい一言をお見舞いされてしまいます:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
モニカ…一見優しいお姉ちゃんのようですが、微妙に痛いところをチクチクと突いてくるやっちゃな…(えー

「へぇ〜!漫画コンテストかぁ!」

「ふふふ、アニメオタクの私としては驚きだわぁ!あかりが漫画を描くとはね!」

なかなかコンテストに応募する踏ん切りがつかないあかりは、とりあえずジュエルランドでミリア達にも相談してみることにします
すると意外や意外、アニメオタクを自称するミリアは「そんな面白そうなイベントがあるなら参加しとけ」
あかりを後押しする気満々のようで…にしてもミリアがアニメオタクだったとは意外だったな…一見すごいリア充っぽい性格してるのに。
でもよくよく考えてみたら、OPで流れるプロフィールでも「日本のアニメ大好き!」って書いてあるんですねぇ。なるほどなー



「ねえねえ、あかりちゃんなら絶対優勝すると思わない!?」

「そう?それは甘いんじゃない?」

「えっ?」

「優勝する作品はきっとハイレベルよ、それともあかりは漫画家になるために
 ちゃんと努力してるの?」

「(ぐさっ)うっ…」

ところがミリアはそんなオタク気質のせいか、漫画のための意見となるとまったく妥協なし!
ルビーが「その気になれば優勝なんて楽勝っすよね〜」と軽口を叩きますが、


(C)武論尊・原哲夫/集英社

「いや…今のあかりでは
 1%の勝機もない!!」

「な!!」(えー

と、見通しが甘いことを痛烈にダメ出しするという…しかし、実際ミリアの意見はもっともな話…
実はあかりは今まで絵の練習をしたことはあっても、きちんとストーリーを用意して漫画を描いたことは一度もなかったのです
それで早くも勝った気になるのは、確かに考えが甘いとしか…

「それに比べてミリアは、いつも夢に向かって頑張っているにゃーん!」

「そう!世界のクイーンオブポップになるために、私は毎日努力しているわぁ!」

「ミリアは毎日2時間も歌のレッスンをしているのよ!」

「ダンスのレッスンだって欠かさないにゃん!」

「へえ、知らなかったなぁ…ミリアはそんなに頑張っていたのか」

「ふふふ、ママも言っていたわ。努力をしなければ夢はいつまで経っても
 本当にならないって!私は頑張るの!夢をこの手に掴むために!」

そして意外なことに、ミリア自身も人間界では、日々アイドルになるための特訓を欠かしていない事が発覚。
なんと…それもこんな本格的な機材のある場所でいつも練習してるのか…ここまで本気で目指してるとは思いませんでした
そうとは知らず、今まで「私はクイーンオブポップになるのよー!」ってミリアが口走るたびに


(C)島本和彦/小学館

ばかばかしい…
夢を見るのは
夜だけにしてくれませんかね
(えー

と、まともに聞いてなかった俺をお許しください:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ちなみに努力と言えば、サラも暇さえあれば研究に没頭している相当な努力家なわけで…
こちらも人間界ですでに努力の功績が認められて、大学3年にまで飛び級をしているくらいですからねえ。(サラはまだ13歳)
そんなサラとミリアが夢に向かって努力していると知ったあかりは、ついに自分も漫画家という夢にチャレンジすることを決めるのでした

「うん…!私、描いてみる!コンテストに応募するの!
 ミリアもサラもこんなに頑張ってるんだもん、私だって!」

「そうこなくっちゃな!」

「頑張れあかり!」

「目指せコンテスト入賞ーっ!!」

「うーんと…それでエリーナが言うの、”ユーリ、私じゃなくて姫君の恋人になってあげて”…
 あぁ、何か違うよこれ〜!」

「頑張れ頑張れあかりちゃん!」

「えっと、ここで姫君が…”私はユーリが好き、ユーリが私を好きになってくれなければ死んでしまうわ!”
 姫君は悲しみのあまり死んでしまい、エリーナとユーリは幸せに暮らしました…って、これも面白くないよぉ〜!」

それからは自分の時間を全て使って漫画描きに励むあかりでしたが、やはり一番の泣き所はストーリーの練り方でした
とりあえず女主人公のエリーナ、エリーナと両思いの剣士ユーリ、ユーリに恋する美しい姫と、3人のキャラを考え出したようですが
この3人でラブストーリーをどう動かしていくか、それがあかりには一番頭の痛いポイントのようで…

しかし「ユーリが私を好きになってくれないなんて、切なくて死んじゃう!」 → 本当に死ぬ という話の流れは
シリアスな笑いとしては神なので意外といけるかも:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というかあかりって思ってたより絵は上手いんですね、とりあえず絵の方は小学生でこれだけ描ければ十分なんじゃないかな…



「あうう…あと2日で締切りなのに、まだ半分もできてない…ううん、諦めちゃダメ!」

「むにゃ…あかりちゃん、まだ起きてたの…?」

「うん…でも私、絶対最後まで描き上げるよ!この漫画だけは最後までやるって決めたんだもん!」

そんなわけで話作りに煮詰まっているあかりは、無数のボツ原稿と格闘しながら、とうとう締め切り2日前の日を迎えていました
原稿の進み具合はまだ半分という厳しい状況…しかしそれでもあかりは、眠い目をこすりながら必死に原稿を描き続けます

それにしても締切りまで残り時間がないですか…実はこの問題を一発で解決できる裏技があるんですよね
なぜならジュエルランドに行っている間は現実世界では時間が止まった状態になるので、
ジュエルランドで原稿を書けば何日かかってもOKという手が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
爆丸の奴らはこういうセコイ手を何度か使ってたしな…もっとズルくなろうぜあかりちゃん…(えー

「そういうことなら私がお手伝いいたしますよ!」

「えっ…!?だ、誰!?」

「私はアイアムペンと申します!締切り前の漫画家を助けるのが私の仕事…
 私が呪文を唱えれば、誰もが涙し感動する傑作漫画が出来てしまうんです!」

ところがあかりがウトウトしながら作業を続けていたその時、
なんと「締切り前の漫画家がぐーすか寝た時に原稿を進めてくれる」という妖精さんが出現!(えー
おお…これがかの有名な妖精さんというやつか…それにしてもこいつの声はどこかで聞いたことがありますが…


(C)高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS

楽しそうだな!
イェーガー!!
(えー

イェーガー!イェーガーじゃないか!
このカン高い声と無駄に丁寧な敬語、完全にイェーガーの声ですよ!
まさかこんな所でこの声を聞くことになろうとはなぁ、最近遊戯王の方でもイェーガーが目立ってるだけに、余計吹き出しそうになってしまうなぁ

「ほ、本当!?あ…でも、それっていいのかな…
 私、自分で描かなきゃいけないんじゃないかな…」

「まあまあそうおっしゃらずに!私の魔法はスゴイんですから、是非ともご利用くださいませ!
 グリーラグリーラ・ロンぺティーラ!傑作漫画よ出来上がれ!」

ぱしゅううううううん

「えっ!?な、何これ!?」

「こ、ここってもしかして…」

「わ、私が描いた漫画の世界!?」

「ハハハハ何か手違いがあったようで、漫画の世界に入ってしまったようです」

「も、もう〜!」

ところがそんなイェーガーが「原稿を完成させる魔法」を唱えてみると、どういうわけか漫画の世界に入ってしまったあかり達!
何なのかと思えば、単なる間違いでうっかり漫画の中に入ってしまったようです。何しとんねんお前
これがほのぼのした漫画だから良かったようなもの、北斗の拳だったら漫画の中に入った瞬間に
いきなり核の炎に包まれてあかりちゃんは消し炭に:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「エリーナ!」

「あっ!?ゆ、祐馬くん…じゃなくて…ユーリ!?」

「(キラーン)」

「は、はうっ…!(ドキドキ)」

って、その時あかりの前に現れたのは、あかりが作り出したイケメンキャラのユーリ!もう完全に祐馬そのもののキャラであります
そしてどうやらこの世界では、あかり自身が主人公のエリーナになっているようで…
エリーナとユーリは両思いという設定。なので2人の甘々なラブラブ空間が出来上がってしまいます

「エリーナ、さあ行こう!」

「う、うん!」

ばひゅうううううん

「わぁ〜!素敵〜!」

「素敵なのは君さ」

「えっ…」

「俺はいつも君を見ていたんだ…」

そしてここは漫画の世界だけあって、軽く念じるだけで自在に空まで飛べるようですが…そんな空中散歩を楽しみながら
「君の瞳に乾杯」とユーリに口説かれるあかり。なんて恥ずかしい光景だよ!
なんとも見てるだけで歯が浮きそうなユーリの求愛行動ですが、そんなユーリに対してあかりは…



「え、あ…や、や、やだぁ!そ、それ恥ずかしすぎるからぁぁぁぁ!!」

どどどどどどどど

「あかりちゃん違うよ!あかりちゃんの漫画だと、”うふふ私もよ”って言うんだよ!」

「そ、そんなの言えないよぉぉぉ!!」

ゲェー!?ところがその時「誰だよこんな恥ずかしいセリフ考えた奴はよおおおおお」
あまりの恥ずかしさに発狂して駆け出してしまったあかり!あんたのセリフだあんたの!これ自分の原稿通りの展開ですから!

うーん、自分が頭を悩ませて作った展開でも、ちょっと視点を変えてみると恥ずかしくて死にそうに見えるとかいうやつでしょうか
ともかくあかりは、ユーリを置いてドタドタ逃げ出してしまったわけですが…

「エリーナ…」

「はっ!?ひ、姫君!?」

「私はユーリが好き…胸が壊れそうなほど…あなたは息が苦しくなるほど、
 恋をしたことがあるの…?私よりも、ユーリを愛しているというの…?」

って、そんな逃亡者あかりの前に現れたのは、ユーリに片思いしている美しい姫君!この姫はまんまモニカの格好ですか!
切なさが一定量を超えると死んじゃうこの姫君は、すでにユーリとあかりのラブラブっぷりに耐えかねているようで
溢れるような切なさをあかりに訴えかけてきます。このままでは姫君が死んでしまう!(えー
というか正直姫君可愛すぎるだろ…こりゃどう考えてもあかりちゃんに勝ち目はないぞ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「エリーナ…君の気持ちを聞かせてくれ、お願いだ!」

「あ…わ…分からないよそんなの…だ、だって私…
 恋とか愛とか、本当はよく分からないんだもん…
 祐馬くんと話すとドキドキするけど、それって恋なのかどうか、
 またちょっと違う気がするし…だ、だから…どうしたらいいのか…
 本当は恋のお話なんて、どんな風に描いたらいいのか…分からないんだもん…!」

そしてユーリと姫君の両方から、「あんたはユーリをどう思ってるの?」と問い詰められるあかりでしたが…
まだ小学生のあかりは、愛なんてものが実際どういうものなのか実感出来ていないようです

むう…確かになあ。私も歌手のSPEEDがまだ小学校卒業したばっかの頃に
「愛してる」「きっと愛してる」「ずっと愛し続けるよ」「本当に愛してた」「胸いっぱいの愛で」「生まれたての愛を」みたいなフレーズの曲を歌ってるのを見て
「こんな最近までランドセルしょってた奴らに、愛とか言われても実感ねえな…」と思っていたことが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


 


 

ぱっしゅうううううん

「あ、あれっ!?」

「戻ってきた!?」

ところがあかりがそんな内面を明かすうちに、だんだんと消え始めてしまった漫画の世界!
そして「どんな風に描いたらいいか分からない」という言葉と同時に、完全にあかり達の前から消えてしまったという…
なるほど…あの漫画の世界はあかり自身が作り上げた国のようなものですからね、そんな国に対して
「国というものがよく分からない」と意識したから消えてしまったというわけか…(えー

「あぁ…今夜はもう、魔法が切れてしまったようで…申し訳ありません」

「ううん…もういいの、これは応募しない」

「ええーっ!?ど、どうして!?」

「分かったの、素敵な恋のストーリー…私にはまだ最後まで描けないの」

「あかりちゃん…」

「大丈夫…私、落ち込んでなんかないよ。また描けばいいんだもん」

そしてそんな漫画の世界の経験により、「自分はまだ愛とか恋について何も分かってない」と悟ってしまったあかり。
そんな自分が愛や恋をテーマにしたラブストーリーを描いても、中身のカラッポな作品しか出来上がらないと気づいてしまったようで…

こうして、残念ながら今回の漫画コンテストは参加見送りという結果に…。漫画自体はこれからも描き続けるようですが、
やはりあれだけ頑張った作品がつまずいてしまったあかりは、どこか寂しそうな表情を浮かべており…

「あっかりちゃあーん!!」

「ん…なあに?」

「私も描いてみたよ!漫画!」

「ラブラもぉ〜!!」

「あかりちゃんの役に立つ!?」

「こんなので良ければ、ぜひ参考にしてくださいまし!!」

「頑張れあかりちゃん!」

「頑張れラブぅ〜!」

「あは…!」

ところがその時、あかりを元気づけるために、自分達も一生懸命漫画を描き始めたルビー達!
絵そのものは幼稚園児のようなヘタさではありますが…自分のためにせっせと絵を描くルビー達の姿を見て、
感激したあかりは2人に抱きついてしまいます。しかしあかりちゃん…ルビーとラブラだけじゃなく
イェーガーもがんばって絵描いたんですから少しぐらい構ってやっても…(えー

「ありがとう…!ちょっとぐらいダメだからって、私あきらめないよ!
 だって2人がこんなに…!あっ!?そうだ!(かきかきかき)」

「どうしたの、あかりちゃん?」

「思いついたの!今度こそ!」

って、こ、これは?そんなルビー達への感謝で頭がいっぱいになったその時、あかりの脳裏にキュピーンと創作のインスピレーションが!
即座に机に向き直ったあかりは、さっそく新しい作品の執筆を始めることに…
それにしてもあかりちゃん…「ルビーとラブラ2人のおかげで思いついたの!
あれ、イェーガーお前いたの?早く遊戯王の世界に帰れば?」って
イェーガーに何の恨みがあってこんなひどい仕打ちを…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「(かきかきかき)」

「へえ…漫画?」

「えっ!?あ、え、ゆ、祐馬くん!?あ、あの、そ…それはね、
 私の大好きなウサギをモデルにして描いたんだけど…」

そんなあかりが描き始めた作品とは、ルビーとラブラをモデルにした動物の4コマ漫画でした
今やコンテストとかは関係なく、生き生きとその漫画を描いていたあかり。
すると学校の教室でも描いていたところ、それが祐馬の目に留まってしまったようで…

「ふふ…面白いじゃん」

「え!?ほ、ほんとに!?」

「なになに?これ桜さんが描いた漫画?」

「かっわい〜!」

「ほのぼのしてて笑える〜!ねえ、この漫画学級新聞に載せない?」

「えっ、あ、あの…えーと…」

「私も見たい!連載してよ、あかり!」

「…は…はい!か、描きます!私!」

そして祐馬を皮切りに、あれよあれよとその漫画はクラスメートに気に入られてしまい、なんと学級新聞で連載をすることになったあかり。
なんだか思わぬところで小さな成功を掴む結果に…漫画家としてはまだまだスタート地点に立ったばかりの身ですが、
少なくとも今、1つだけあかりの胸に去来する確かなことがありました
「チッそれにしてもイェーガーの奴1ミリも役に立たんかったな…」と…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
あかりちゃん…頑張った仲間の労を少しはねぎらってやれよ!!(えー  次回に続く!






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