■遊戯王5D’s 第114話「イェーガー捕獲作戦U!」
 

「な、なぁぁぁにぃぃぃぃ!?すでに売り切れているだとォ!?何故だ…何故だあああああ!!」

「仕方ねえだろ、新製品・激甘おしるこヌードルは大人気なんだからよ…
 って、そんなモン買い占めるためにオレ達を引っ張り出すんじゃねーよ!」

「この店にあるという情報を得るために、どれだけ苦労したかお前には分からんのかぁーっ!!」

「そんな事より働けぇーっ!!」

アホの子ジャックが帰ってきた!お帰りジャック・アトラス!(えー
前回バーニングソウルを会得したきれいなジャックはどこへやら、今回の冒頭ではすっかりいつもの調子でギャーギャーわめいていたジャック。
一体何の騒ぎかと思えば、今流行りのカップラーメンを買いに来たところ、ちょうど売り切れてしまって地団駄を踏んでいるようで…
まったくジャックときたらスーパーで泣きわめくお子様みたいな奴なんだから…(えー
そんなジャックのママなクロウも頭痛の種が絶えないってもんです

「ま、まあ、また買いに来ればいいじゃないか…」

「ヒヒヒ…ヒヒヒヒヒ…」

「ん…?あれは…」

「ヒーッヒッヒッヒッヒ!久し振りのごちそう!
 それも新発売の激甘おしるこヌードルでございます!」

「嬉しそうだな、イェーガー」

「ヒィッ!?お、お前達は!?」

って、そんなおしるこヌードルを抱えてウヒウヒ笑っていたのは、治安維持局で副長官を務める男・イェーガーでした
治安維持局の副長官…要するにネオドミノシティの警察の中で2番目に偉い人ってことですね
ちなみに1番偉い長官の座に君臨しているのが、あのイリアステル3人組(プラシド・ホセ・ルチアーノ)なわけで…

つまりイェーガーは、立場的にイリアステルと最も近い位置にいる人間なわけです。いまだに謎が多いイリアステルのことをもっと知るためにも、
今ここでイェーガーを見逃す手はありません。遊星たちはずいずいと詰め寄ってイェーガーに質問攻めを始めますが…

「お前には聞きたい事がある。治安維持局の副長官のお前なら、イリアステルの事を知っているはずだな?」

「ほ、ほほう、私にイリアステルの事を教えてもらいたいと…?で、その見返りは?」

「調子に乗るな!!貴様はオレのカップラーメンを盗み食いしたのだぞ!
 忘れたとは言わせんッ!!吐け!さあ吐いてしまえぇぇぇっ!!」

「うぶぅぅぅぅっ!?」

「お、落ち着けよジャック!」

「貴様にはオレの悔しさは分からーーんっ!!」

えっ、カ、カップラーメン?ジャックは何をそんなに興奮して…?どうも以前イェーガーにカップ麺を食われたことについて怒っているようですが…
一体いつの話でしょうか、そんなことってありましたっけ?記憶があるようなないような…(えー

ちなみにちゃんと調べてみたら、その盗み食い事件とやらは第80話での出来事だったみたいですね
今が114話だから34話前…っていうかリアル時間で言うとそれって8ヶ月以上前の出来事じゃねえか!!
覚えてないよ!そんな昔のこと全然覚えてないよ!(えー  そんな昔に食われたカップ麺のことをいまだに根に持ってるなんて…ジャック…

「ヒヒッ…ヒッヒィーーッ!!」

バシイイイッ!!

「な、なに!?」

「あの時のカップラーメンは最高に美味しゅうございました!
 ではさらばなのです、ヒーッヒッヒッヒッヒ!(ズダダダダダ)」

「ぬっぐぅぅぅ!!」

「相変わらず逃げ足の速いヤローだぜ!」

ところがジャックがカップラーメンの恨みを語っているスキに、遊星たちの包囲網を突破して逃げ出してしまったイェーガー!
イェーガーはイリアステルの敵でも味方でもない微妙なポジションですが、遊星達に情報を漏らす気はまったくないようですな…
なにしろ、遊星達にイリアステルの情報を伝えるということは、イリアステルと完全に敵対する立場を取るのと同じこと…
イェーガーには愛する妻と子もいるために、そんな危険な立場に身を投じるわけにはいかなかったのです

「本日はピリ辛レッドデーモンズヌードル、発売3周年記念イベントへようこそー!」

「本日のスペシャルゲストは!最強デュエリスト・カップラーメンマーン!
 カップラーメンマンとデュエルで戦い買った人には、
 ピリ辛レッドデーモンズヌードル1年分をプレゼントー!」

(ぐっ…な、なんでオレがこんな仕打ちを受けなきゃなんねーんだ…!)

(しょうがないわよね、ジャンケンで負けたんだから)

ゲェー!?そんな中、再びイェーガーをおびき出すためのトンデモ作戦を開始した遊星たち!
なんとクロウをカップラーメンマンなどというアホな格好に変装させ、カップ麺1年分を賭けたデュエル大会を始めたという…
イェーガーは極貧生活を送っているカップラーメン大好き男なだけに、レアカップ麺1年分と聞いたら必ず現れるはずですが…
しかしこの格好はラーメンマンというよりどう見てもミキサー大帝ですよね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「オラオラァーッ!ダイレクトアターック!!」

ズバッドバアアアアン!!

「す、すげぇ…カップラーメンマンはレベルが違う!」

「ヒッヒッヒッヒ!次の相手は私でございまーす!」

「ふふん…来たな、また会えて嬉しいぜ!」

「はて…?どこかでお目に…?」

「(ばっ)今度こそ逃がさん!カップラーメンの恨み!!」

「イリアステルの事を教えてくれないか」

「はうっ!?な、なんとしつこい…!お前達に話す事など何もない!」

「だったらこうしようぜ!俺とデュエルして、お前が勝ったらもうつきまとわねえ。
 俺が勝ったらイリアステルの事を話してもらうぜ!」

「むう…いいでしょう…私の実力をとくとご覧に入れましょう!」

そんなカップラーメンマンが連戦連勝を続けるうちに、とうとう会場に姿を現したイェーガー!
「かかったなアホが!!」とすかさず正体を現してとっ捕まえる遊星達でしたが…
しかし相変わらずイェーガーの口は固く、その口を割らせるためにクロウがデュエルを挑むことになってしまいます

というかイェーガーが勝った場合の条件が「つきまとわないだけ」ってちょっとしょぼいですね
さっきのレッドデーモンズヌードル一年分くらいはそれに上乗せしてやれよ…(えー

「お父ちゃまをいじめるなぁー!!いつもいつもお父ちゃまをいじめてるのはお前だな!?」

「なっ…いじめてねーし!つーかお前家族いたのかよ!?」

「当たり前です、私は立派な社会人なのです」

「立派な社会人だと?フン、笑わせる!」

ところがそんな2人のデュエルの最中、偶然にもその場に居合わせてしまったイェーガーの妻子たち!
この妻と子供、声優さんの声が妙に可愛いこともあってか、見た目以上に可愛く感じてしまうな…
顔はイェーガーと同じなのに…くやしい…!(ビクッビクッ)

それとジャックは、イェーガーの「立派な社会人」宣言が「ハン何をえらっそーに」と気に入らないようですが、
ニートのあんたがそれを言っても説得力ないですよ!(えー

「勝って!勝ってお父ちゃまー!!」

「あなたぁっ!」

「アツコ…カオル…!我が家族よ…!私は家族を守るのです!
 絶対に負けるわけにはいかないのです!お前達にもイリアステルにも…!
 捕まるわけにはいかないのですッ!!」

「ぐっ…!だからって…!逃げ回ってるだけじゃどうにもならねぇだろうが!
 なんで分からねえ!?俺達と共にイリアステルと戦えぇぇぇっ!!」

「…!!」

そんなクロウとのデュエルの最中、常にイェーガーの頭にあったのは愛する家族を守ることだけ…
それはこのデュエルに限った話ではありません、イェーガーの行動はすべて家族を思う気持ちから生まれたものだったのです
しかしいくら家族のためを思っても、イリアステルを倒さない限りいつまでも恐怖から解放される日が来ないわけで…
「もう逃げるのはやめろ」というクロウの一撃がイェーガーを貫き、ついにこのデュエルを制する結果となるのでした

「ウ、ウソだぁ…お父ちゃまが負けるなんてウソだぁぁぁーっ!!」

「…泣く必要はありません。お父ちゃまは『戦うために』負けたのです。
 お前達を本当の意味で守るために」

「あなた…」

「お約束通りお教えしましょう…私が知っている治安維持局と、イリアステルの全てを!」

そしてクロウの言葉に心を動かされ、ついにイリアステルと真っ向から戦う決意を固めたイェーガー。
そのために、これからは遊星達に惜しみない協力を始めることに…
なにげに今回はイェーガーの家族愛が強調されたいい話でしたね。次回に続く!


■遊戯王5D’s 第115話「謎にせまれ!詰めライディングデュエル!!」

「それでは全てをお伝えしましょう!私と治安維持局、そしてイリアステルの関係は…!
 (かくかくしかじか)…というわけでございます。お役に立てましたでしょうか?」

「い、いや…どうやら遊星たちの方が、知っていることは多いみたいだ」

「(゜д゜)え?」

「奴らは町が破壊された日に、オレ達の前に姿を現して目的を明かしたのさ」

「イリアステルの目的は、未来を変えるためモーメントを消滅させること…」

「そのために、このネオドミノシティの存在自体を消し去るとな」

「なんですとぉーっ!?そ、それでイリアステルの正体は!?」

「それをお前に聞いてるんだろーが!!」

「ええい話にならんッ!!」

イェーガーの情報まったく使いものにならず!
なんてこと!前回やっとの思いでとっ捕まえて、遊星たちの仲間に引きずり込んだイェーガー…
しかし肝心のイリアステルの情報はさっぱり持っておらず、逆に遊星たちから色々教えられて「ヒャーそいつは初耳だァー!!」
仰天している始末でした。こいつを仲間にした意味はなんだったんだ!

「あ、ああっ、えーと何か他に覚えていることは…はっ!?そ、そうです!電話ですよ!」

「電話…?」

「実は一度だけ、3人の長官相手に外部の企業から電話がかかってきた事がありまして!」

「相手の名前は…?」

「詳細は治安維持局の、極秘データベースに記録されているはずです!」

そんな中、たったひとつだけイリアステルと関連のある情報を持っていたイェーガー!
なんでもイリアステルの3人に「もしもしイリアステルさんのお宅ですかー?」と電話をかけてきた企業があったとか…
いや…うん、なんていうか…手がかりになるんだかならないんだか、すげぇ微妙そうな気もしますが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ともかくそんなような情報でも、完全に手がかりのない今の状態よりはマシ…
遊星たちはその会社を特定するために、イェーガーの言う極秘データベースを閲覧しに行くことにします

「こ、こんなところにデータベースだと!?」

「どう見てもただのゲーム機だけど…」

「ヒッヒッヒ、そうでしょう?こんなところに極秘データベースへのアクセス端末があるなど、
 誰も思いはしません。ついでにサボってゲームをしていても、
 任務だと言えば問題なしですからねえ」

「そ、そっちが本音じゃないの…?」

ゲェー!?ところがイェーガーに連れられてやってきた場所は、なんと近所のゲームセンター!
そして「これがアクセス端末でござーい」とイェーガーが言い出したのは、どっから見ても単なるバイクゲームでした。
どうやらこいつにパスワードを入力してやると、普通のゲームからアクセス端末の役割に切り替わるようですが…

「これでよし…っと(ピッピッ)」

《ホワッチャアアアアアー!!》

「げぇ!?カ、カップラーメンマン!?」

「こいつは…詰めデュエルか!」

「そう、パスワード代わりの詰めライディングデュエルなのです!」

ってイェーガーがピッピッと設定をいじり終えたかと思ったら、なんと突然ライディングデュエルのゲームが開始!
どうやらこのゲームをクリアすること自体がパスワードとなっているようですが…
それにしてもデュエルの相手をするのはカップラーメンマンかよ!こいつ前回だけのテキトーなコスプレキャラじゃなかったのか!?

「こいつを解けばパスワードを突破できるわけかぁ!オレに任せろォォォーッ!!」

なにこのジャックの嬉しそうな顔
そんなパスワード代わりのデュエルができると聞いて「ヒャッハァーー!!詰めデュエルだぁーー!!」
大喜びでゲーム機にまたがったジャック!ジャック…もしかして収入のないニート生活だから
こんなゲームをやるお小遣いすら持っていないのか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  それにしても、そんな大はしゃぎのジャックと対照的に
「なによこのクソゲーふざけてるの?」思いっきり冷めたツラしてるブルーノときたら…(えー

ドバアアアアアン!

《YOU WIN!》

「いよっしゃあ!」

「さあ早くデータを!」

「は、はいはい、外部からの通信記録はっと…(ピッピッ)」

ブウウウウン

「これです!3人の長官に電話をかけてきたのは…!」

「これは…」

「”モーメントエクスプレス開発機構”…?」

そんな詰めデュエルを見事クリアーし、ついにデータベースからイリアステルに電話してきた奴らを突き止めた遊星たち!
…( ^ω^)いや、それにしても何かむなしさを感じてしまうのは一体なぜだろうね(えー
ただ電話してきただけの奴らの名前が分かっただけだしな…何かこう達成感を感じないというか…
この場にスパロボKのミストさんがいたらどれだけ文句を並べていたことか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

         ,、ヽr,
     / ̄ ̄.ヽγ ̄ヽ 
    / ///W`ヽヽ ゝ
  γ / / / //V\ l l .|
  l ル(● )W(● ) l リ ル   イリアステルに電話した奴らの名前?そんなのが分かっても
  レV ⌒(__人__)⌒ レノ^) ゝ   本質的な解決にならないですよね?
  |  l^l^lnー'´   V | /   
  \ヽ   L  ミスト/
     ゝ  ノ
   /_/ \ヽ /ノ \
    _,、,、_
  /::::::::::::::::::::::::ゝ
 ∠::::::::::::::::::::::::::::\
 /::::::::::::/WノハVWソ 
 レ::::::::V ( ⌒)(⌒)     …だとしても、僕たちは、ネオドミノシティを救うために
. |:::Wレ u (__人__)     少しでも手がかりを探すしかないんです
  ルW   ` ⌒´ノ      
.  | ソ        }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   | き   \   \         \
    | ら  |ヽ、二⌒)、          \
    _,、,、_
  /::::::::::::::::::::::::ゝ
 ∠::::::::::::::::::::::::::::\            ,、ヽr,
 /::::::::::::/W_ノVWソ         / ̄ ̄.ヽγ ̄ヽ 
 レ::::::::V ( ○)(○)       / ///W`ヽヽ ゝ
. |:::Wレ   (__人__)     γ / / / //V\ l l .|
  ルW   ` ⌒´ノ      l ル(● )W(● ) l リ ル  それ本質的な解決になってないですよね?
.  | ソ        }       レV ⌒(__人__)⌒ レノ^) ゝ 本質的な解決にならないですよね?
.  ヽ        }        |  l^l^lnー'´   V | /  
   ヽ     ノ        \ヽ   L  ミスト/
   /    く  \        ゝ  ノ
   | き   \   \      /_/ \ヽ /ノ 
    | ら  |ヽ、二⌒)、         \

やはりミストさんは最高に虫酸が走る主人公やでぇ…(えー  次回に続く!


・ウィキでは、スカーレッド・ノヴァの『スカーレッド』は、次のように書かれています。
 →緋色を意味する「スカーレット(scarlet)」と赤の「レッド(red)」を重ねた造語で、究極の赤と表現されている。
・スカー・レッドでもないですね。公式サイトでスカーレットとレッドをかけてスカーレッドっていってます。
・スカーレッドノヴァについて、公式のワンポイントレッスン113によるとスカーレッドは緋色を意味する「スカーレット(scarlet)」と
 赤の「レッド(red)」を重ねた造語で、究極の赤と表現されている。「ノヴァ(nova)」と併せて赤き超新星のドラゴン
 と説明されていますよ。あと傷んだ赤はたぶん空の境界かと思います by ジャックと豆の木

      ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
結局スカーレットが元ネタだったんかい!最初の予想の方が正解だったのかよ!
ぬう…いや、私もスカー+レッドという話を聞いて「おお〜、なるほど」とか思ってたから別にいいんですけど、
それより私がひとつ言いたいのはあれだよ!元々の私の予想が当たっていたということなら
「実は最初の予想の方が正解だったんです!
大志さん凄いですね!頭いいですね!」とか
君達は私をもっと誉めまくるべきじゃないのかな?:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■遊戯王5D’s 第116話「モーメントエクスプレス開発機構」
 

「私がここの責任者のクラークです。お待ちしておりましたよ、ミスター…ええと」

「ダニエル」

「ティモシー」

「エヴァです」

さて前回、イリアステルと何らかの繋がりがあることが明らかになったモーメントエクスプレス開発機構、通称ME…
そこで遊星・ブルーノ・シェリーの3人は協力会社の社員を装って、MEの拠点への潜入を行っていました
それにしても不動遊星 → ダニエルって偽名のネーミングセンスに吹いた  ダニエル!?不動ダニエル!?
ブルーノのティモシーっていうのも無駄にキャピキャピした名前で笑ってしまいますね(えー 
しかし偽名といえばチェリーというのも捨てがたいような気が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「うーん…イリアステルに関する情報はないね…あと調べてないのは、”インフィニティ”に関する情報だけだ」

そしてスーパーハッカーのブルーノがMEの内部から情報を次々に引き出しますが、イリアステルの情報はなかなか発見できず…
その結果最後に残された怪しい極秘情報が、「インフィニティ」という次元転送システムに関する情報でした

ふーむ…インフィニティというとイリアステルが持つ機皇帝の象徴的なマークですし、確かに怪しい臭いがプンプンしますが…
しかしそのインフィニティというシステムは、MEの中でも最重要機密と言ってもいいシロモノ…
それを探るには厳重な機密エリアに忍び込む必要があり、クラーク所長の目を盗んで潜入するために
遊星が一人残って所長を足止めすることになりますが…

「おい、デュエルしろよ」

「ダニエル…?私とデュエルを?」

そんなわけで遊星のおいデュエルしろよ作戦が発動!なんという失礼な!(えー
これには「いきなりデュエルしろだなんて横柄ですね」と、クラーク所長もブチ切れて挑発に乗ることに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
えー、冗談は置いといて、「お待ちしていました所長」と珍しく敬語で紳士的にデュエルを挑んだ遊星。
こう見えて所長もかなりのデュエリストらしく、遊星の挑戦を受けることにしますが…

「ここはひとつ、変則デュエルで勝負しましょうか」

「変則デュエル…?」

「名づけて…神経衰弱デュエル!(ばらばらばら)
 さらにこのデュエルに勝った方は、相手のデッキを丸ごといただくというのはどうでしょう」

(なっ…負けたらデッキを失う…だがシェリーとブルーノのために時間を稼がなければ…)

「…分かりました、その条件で始めましょう」

ところが所長の申し出により、2人のデュエルはなんとも一風変わったルールで開始!その名も神経衰弱デュエル…
テーブルの上に自分のカードを全て伏せ、「オレはマジックを使う!」「オレはトラップを使う!」と先に宣言してから
当てずっぽうでカードをめくって戦うという、かなり運要素の強いデュエル…こいつは一筋縄ではいかない感じですが…

「オレはマジックカードを発動する!(ぺらっ)」

「それはトラップカードだ。発動はできないな」

「ならオレは、トラップカードを発動!(ぺらっ)」

「ふふ、それはモンスターカードだな」

「く…ターンエンド!」

「では私のターン、私はマジックを発動させるとしよう(ぺらっ)
 ほう…どうやら私の方にツキがあるようだ。私が引いたカードは、
 マジックカード”等価交換”!デッキからカードを3枚ドローし、
 その中のモンスターのレベルの合計の枚数だけ、相手のデッキを破壊する!」

「なに!?」

「1枚目…(ぺらっ)おおっと、いきなりいいカードを引いてしまった。
 レベル10のモンスター、デカゴナイト!」

「レベル…10!?」

「そして2枚目は…(ぺらっ)なんという偶然!同じくレベル10のモンスター、デカゴナイト!
 そして3枚目は…(ぺらっ)ははははは!どうやら神は私に奇跡を起こしたようだ!」

「バカな…!3枚ともデカゴナイトだと!?」

「これでレベルの合計は30!よって君のデッキから30枚のカードを墓地に送る!」

ところがカードを思うように当てられず苦戦する遊星に対し、都合のいいカードを次から次に当てまくり
一気に遊星のデッキを30枚も破壊してしまった所長!こいつは…まるでカードが透けて見えているかのような引きの良さ、
どう考えてもイカサマをしているとしか思えません



それにしても、次々と狙い通りのカードを引き当てることより、テーブルをバーンとぶっ叩いてカードを30枚墓地に送る姿の方が
なんだか凄く見えてしまうな…(えー

(奴はこれまでの攻防の中で一度も失敗していない…!
 そして同じカードを3枚連続で引き当てた…それが偶然起きたというのか…!?
 同じカード3枚を引き当てる確率は、約一万分の一…そんなことが有り得るのか…!?)

あまりにもあからさまな所長のインチキドローに、遊星は激しく疑惑の目を向け始めます
3枚連続で同じカードを引き当てるドローだなんて…そんなことが実際に起こり得るわけが…

「なにィ!?3枚連続でブルーアイズのドローだとォ!?」って
やってる社長もいたけど…
(えー
というか考えてみればドローチューナーモンスター!ドローチューナーモンスター!5連続チューナードローをやってた遊星も
確率的に似たようなもんじゃねえか!人のこと言えないよ!
やはり遊戯王界ではこれぐらいよくあることなんだろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ん…?(ピク…)なるほど…!こんなせこいイカサマはオレには通用しない!!
 オレのターン!オレが選ぶのはこのカードだ!(ぺらっ)ジャンクシンクロンを召喚!
 そしてジャンクシンクロンの効果発動!召喚に成功した時、
 墓地からレベル2以下のモンスターを特殊召喚する!蘇れロードランナー!」

「なに!?墓地の効果を使い、モンスターを一気に2体だと!」

「レベル1のロードランナーと、レベル4のマックスウォリアーに
 レベル3のジャンクシンクロンをチューニング!
 集いし願いが新たに輝く星となる!光差す道となれ!
 シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!!」

ところがその時何かに気づいた遊星は、所長と同じく場のカードを見透かしたかのような猛反撃を開始!
そして虎の子のスターダストドラゴンを召喚すると、そのままの勢いで一気に所長を片づけてしまいました
ハンデさえなくなればこの強さとは、さすが遊星…しかしなぜ急にカードを見通せるようになったのか…?
ハッΣ(゜д゜ )もしや遊星は、さっき所長がテーブルをぶっ叩いた時に飛んだカードを全部記憶して…(えー

「ぐっ…な、何故だ…!」

「部屋の停電の時、わずかだがメガネにカードが反射した。
 あなたはそのメガネで何のカードかを識別していたんだろう」

「な…その一瞬だけでカードの配置を覚え、私の仕掛けを見破ったのか…!」

なんとそんな所長のイカサマの正体は、カード一枚一枚が発光して見えるようになるという特殊なメガネ!
所長はそんなカードごとの光り方の違いから判断して、裏返しのカードでも見破ることができたという…
というか遊星は部屋が一瞬だけ停電した時にそのことに気づいて、所長のメガネの反射から場のカードを全部記憶したという…
に、人間業じゃねえええええーー!!一体どんな記憶力と洞察力の持ち主だよ!あんたの存在自体がチートだよ!

「ふふ…完敗だよ、不動遊星」

「な!?なぜオレの名前を!」

「最初から君達の正体など分かっていたさ。
 少々いたぶろうと思っていたが、甘く見ていたようだ」

「やはりお前達とイリアステルは…!」

「クク…そんな事より今ごろ君のお友達は安全かな?」

ところがその時、「ふふ…完敗だよダニエル」でなく遊星の本名を言ってのけた所長!
そう、単に遊星たちは今回、この所長の手の上で泳がされていただけだったのです
そしてシェリーとブルーノに危険が迫っていることを聞かされた遊星は、すぐさま部屋を飛び出して2人と合流しますが…

ガッシャアアアアン!!

「くっ、閉じ込められた!?」

「これも罠か!?」

「ククク…次元の狭間に消えてもらおうか!不動遊星!」

その時遊星たちをシャトルのようなものに閉じ込め、インフィニティの出力を全開にしてしまう所長!
さっきも言いましたがインフィニティの機能とは次元転送システム…時空を歪めることで物質を転送するこの機能を使えば、
遊星たちを次元の狭間に消し去ることなど造作もないこと!
それにしてもシャトルの中でオタオタする遊星たちがカッコ悪すぎて吹いた
ブルーノちゃんはともかく、いつもキリッとしてる遊星とシェリーがこんな無様な最期を遂げるなんて…(えー  次回に続く!


■遊戯王5D’s 第117話「歪められた過去」
 

《これはこれは不動遊星、シェリー・ルブラン、そのお友達。
 君達はまんまと私の罠にはまってくれた》

「こんな事をするなんて…!やっぱりこの会社はイリアステルと!」

《フフフ…簡単に言えば、インフィニティはあらゆる時代を繋ぐ装置だ。
 イリアステルはインフィニティを使って歴史の改竄を行っていたのさ》

「な…!歴史の改竄!?」

《これは世界に知られてはならないタブーだ…
 こんな話を聞かせたからには、無事に帰すつもりはないのでね。
 やがて君達のシャトルはワームホールを外れ、時空の歪みに飲み込まれる。
 さらばだ不動遊星!ははははは!》

前回インフィニティが作り出したワームホールの中に飲み込まれ、異空間をシャトルで漂っていた遊星達。
ところが所長の話によると、インフィニティとは単なる次元転送システムではなく
イリアステルがタイムマシンとして使うことで、好き放題に世界を改竄するためのものだったようです

それにしても所長、「わーっはっは冥土の土産に教えてやろう」と得意気に語ってますが、
そんなセリフを吐かれてそのまま死んだ試しはありません(えー
遊星たちもシャトルの中をいじくり回した結果、なんとかシャトルのコントロールを奪取して、元いた世界を目指そうとします



《コース確認、シャトルを軌道に戻します》

ギュゴゴゴゴゴゴゴ!!

「う、うわっ!?」

「きゃああああーっ!!」

「シェ、シェリーッ!!」

ゲェーッ!?ところが「軌道に戻します」と言った瞬間にものっそい超乱暴運転を開始したシャトル
こ、この明らかにデタラメすぎる運転は一体なんなの!?もう少し安全運転でやってくれよ!(えー
そんなシャトルの運転で窓ガラスが割れてしまった結果、なんとシェリーが外に放り出されて時空の彼方に消えてしまうことに…うわあああ!
な、なんだかえらい事態になってしまいましたな…シェリー結構好きだったんですけど、この先どうなってしまうのか…

「そ…そんな…!?お嬢様が…!?」

「…何と言っていいか…」

「シェリーは…まだ死んだと決まったわけじゃない。
 俺達も出来るだけ、シェリーの手がかりを探してみる」

そんなわけで、無事に元の世界へ戻って来られたのは遊星とブルーノの二人だけ…
「シェリーは犠牲になったのだ…」という遊星の話を聞いて、ミゾグチはガックリと肩を落としてしまいます
というかミゾグチさん、ここ数回シェリーが出演していながらなぜかずっとハブられていたのに
今回はちゃんと出番を用意してもらえたんですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

でもせっかくの出番なのに、結局今回ラストで「旅に出ます。探さないでください ミゾグチ」
傷心のミゾグチさんは物語から消えてしまうハメに…ミゾグチいいキャラなのにマジ扱い悪いよな…



「遊星!とんでもねぇ事が起きてるぜ!」

「なっ…!これは…トーナメント表が変わっている!?」

「私とお嬢様のチームが消えている!!」

「歴史が改竄されたんだ…イリアステルが過去を操作して、現在の歴史を変えた!」

「そんな馬鹿なことが…!?」

「それじゃあさっき感じた衝撃は、過去が改竄された歪みの影響…?」

「そ、そっか、俺達だけは赤き竜の力で、その影響から守られたのかも…」

そんな中、WRGPの情報を集めていた遊星たちの前に、ハッキリと現れたイリアステルの歴史改竄!
一体どんな改竄が行われたのかと思いきや、予選を突破して決勝トーナメントに参加していたシェリー&ミゾグチのチームが
なぜか改竄によってハブられてしまったという…な…なんでじゃー!!
イリアステルまで一緒になってミゾグチさんをハブるなんて!お前らミゾグチに何か恨みでもあるのか!?

「ん…?今の衝撃は…」

「どうかなさいました?」

「今の振動、気付かなかった?」

「振動…?」

「なんでもない、ありがとう。(ぼそぼそ)どうやら今の現象に気づいているのは、
 私たちだけのようだ…恐らく過去で何かが変わった。
 私たちだけがその影響を受けないとなると…
 どうやら”星界の三極神”のカードが守ってくれているようだな」

そんな改竄の餌食になった哀れなミゾグチさんと違って、遊星たちシグナーは赤き龍の力で守られているので
改竄の影響を受けることはないようです。ところがWRGPに参加するチームの中には、遊星たちのように強烈な力で守られており
改竄の影響を跳ねのけていたチームが!それは今回初登場のチームラグナロクという3人…

しかしこの3人で気になるのは、星界の三極神と呼ばれる3体の神のカードを持っているということでしょうか

3体の神と言えば、初代遊戯王に登場した
三幻神
(オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵、ラーの翼神竜)
遊戯王GXに登場した
三幻魔
(神炎皇ウリア、幻魔皇ラビエル、降雷皇ハモン)

遊戯王Rに登場した三邪神(邪神イレイザー、邪神ドレッド・ルート、邪神アバター)と、
どれも作中では究極のモンスターと恐れられていた特別な連中ばかり…
極神皇トール、極神皇ロキ、極神聖帝オーディンというこの星界の三極神も、
この神々に匹敵するパワーを秘めているんでしょうか…?ともかく新たなライバルの登場で面白くなりそうですね、次回に続く!


■遊戯王5D’s 第118話「新たなるライバル」
 

たったったったっ

「はぁ、ふぅ、はぁ、今日は遊星たちのDホイールのプラクティスの日だった…間に合うかなぁ…!」

バオオオオオオン!!

「どわぁーっ!!どいてどいてどいてぇーっ!!」

「えっ!?う、うわあーーっ!!」

ドッグシャアアアアアン!!

「あ、あいててて…危ないじゃないかぁ!?」

「ご、ごめん、急にDホイールの制御がきかなくなっちゃって…」

WRGPの決勝トーナメント開催が目前に迫っていたある日、龍亞は最終調整に入っていた遊星たちの練習場へ向かおうと
町をたったか走っていました。するとその時、突然暴走しまくったDホイールで龍亞へと突っ込んできた男が!
危うくひき殺されるところだった龍亞ですが、Dホイールの調整をしていたという話を聞いて、その男たちに少し興味を持ったようで…

「えっ?Dホイールって…」

「オレ達、WRGPに出るために田舎から出てきたんだ」

「腕だめしっていうか、自分達の力がどこまで通用するか確かめたくってね」

「えっ!?てことは君達も決勝トーナメントに!?
 オレは龍亞!チームファイブディーズにいるんだ!って言ってもピットに入ってるだけだけど…」

「ファ、ファイブディーズ!?すごいよ龍亞!それって不動遊星のチームじゃない!
 オレ遊星の大ファンなんだ!あの絶対諦めないところとかさぁ!」

「つまりライバルってことかぁ、オレ達はチーム太陽!
 オレがリーダーの太郎で、こっちは甚兵衛と吉蔵!よろしくな!」

チ、チーム太陽!?なんとこいつらは、前回明らかになった決勝のトーナメント一覧に名を連ねていたチーム!
てっきり単なる初心者Dホイーラーかと思ったら、決勝にまで勝ち進むほどの実力者とは驚きですな
しかし山下太郎、谷川甚兵衛、林吉蔵というネーミングといい、イモっぽいジャージがコスチュームなことといい
相当な田舎からやって来たおのぼりさんのようです。さらにDホイールも、手作り感溢れる工作チックなマシンのようで…

しかしそんな3人のDホイールには、この決勝トーナメントまでの激しい戦いで相当なガタが来ていました。
さっき龍亞の目の前で暴走しまくっていたように、今はまともに走ることさえ難しい状態…
もはや自分達の腕では修理も限界に来ているようで、太郎たちはかなり頭を抱えているようです

「ヒャアー!!これかぁ手製のDホイールって!!」

「えっ、る、龍亞!?」

「あはは…余計なこととは思ったんだけど、まだもし直ってなかったらと思って…」

「ありがとう龍亞、実は困ってたとこなんだ…もう何をどうやったらいいんだか…」

「へぇ〜!!こんな風になってるのかぁ〜!!」

そんなわけで、修理に行き詰まっている太郎たちを見かねて、スーパーメカニックのブルーノ&遊星を連れてきた龍亞。
立場上は敵同士の間柄ではありますが、このままでは出場もままならない太郎たちは、ありがたく龍亞の好意を受けることにします
ブルーノはというと、敵とか味方とか関係なしに手作りDホイールを見て大興奮状態。
「ヒャアー!!手作りだあー!!」と大喜びでDホイールをいじり始めました。ブルーノって登場遅かった割にキャラ立ってるよなあ

「おお、なるほど…この空き缶でモーメントエネルギーを繋いでるのかぁ!」

「ああ、レギュレーターがない時は、コイツが一番効率がいいからな」

「うん?なんだこれ?

「ハンガー?」

「なんでこんな所に入ってるんだろう?」

「あぁ…あ、あはは、それは…」

「ふふ、よくやるんだよ…Y字フックがない時に。しなりがあって、フィットしやすいんだ」

「あぁ〜、なるほどね!」

「オレも昔はこうやって、集めてきた部品を使ってDホイールを作っていたからなあ」

「えっ、ゆ、遊星が!?」

「ああ、まだサテライトにいた頃だ。車の廃材からおもちゃの基板まで、何でも使ったなあ…ふふ」

そんなわけでハッスルしながら手作りDホイールを観察するブルーノでしたが、それと同じくらい遊星も楽しそうに手を動かしていました
空き缶やハンガーのようなジャンク品もパーツに利用している太郎たちを見て、「そうそう、やるんだよこれ」と深く共感しているようです
それとやっぱり機械いじりが好きなんだろうなあ。こういう関係ってなんかいいですね、
これほどにこやかな遊星の姿っていうのは相当レアなんじゃないでしょうか

「あ、あ、あの!えっと、その…!サ、サインもらえますか!!」

「えっ!?」

「おかんとおとんとじっちゃんとばっちゃんと、隣の田吾作の分も!」

ところがその時、何をテンパっているのか急に遊星にサインをねだり始めた吉蔵!
吉蔵はさっきから遊星の大ファンだって言ってましたし、とうとう我慢し切れなくなって言い出したって感じですな…
しかし吉蔵が取り出したのはなんと自分のデッキ、手ごろなサイン色紙がなくてつい取り出してしまったようですが、
そこに並んでいるのは低レベルな通常モンスターばかり…もしかしてこんなデッキでいつも戦っているのか…?

なぁにこれぇ
全部戦闘タイプのモンスター
じゃない。ダメだよこれじゃ。
デュエルモンスターズじゃ、
魔法カードとモンスターカードの
コンビネーションが重要なんだ。
モンスターだけじゃ
相手の魔法カードに
軽くいなされちゃうよ
(えー

「わっ、ノーマルモンスターばっかり」

「バ、バカ!人にデッキ見せる奴があるかよ!?ったくお前って奴は…!」

「だ、だってノート忘れちゃって、他にサインもらうものなかったから…」

「だからってなぁ!これからデュエルするかもしれない相手なんだぞ!?」

「ご、ごめん…以後気をつけます…」

「…」

そんな吉蔵を「バカヤローなに自分のデッキバラしてんだ」とすぐさま叱りつける甚兵衛。しかしこの慌てぶりからすると
やはりこの低レベルモンスターだらけなデッキが、いつも試合で使っている吉蔵のデッキのようで…
しかしこんな貧弱すぎるデッキで、予選を勝ち抜いて来たとは一体どうやって…?と遊星は神妙な顔になってしまいます

《それでは登場していただこう!WRGP優勝最有力候補!チーム・ラグナロクゥゥゥゥ!!
 チームラグナロクは、神の力が宿るカードを使う世界最強のデュエリスト!
 これまでにも数々の伝説を残している、プロのライディングデュエルチームだぁぁぁ!》

「あれがチームラグナロクか…」

「すごい貫禄ね…本当に神の国から来たみたい」

「フン、何が神の力だ、こけおどしに決まっている!」

《それでは早速エキシビジョンデュエル!
 対戦相手は、怒れる神の腕を持つ男・ドラガンが指名する!!》

一方その頃クロウ・アキ・ジャックの3人は、決勝トーナメントの前夜祭で行われているエキシビジョンデュエルを見物しに来ていました
そんなエキシビジョンデュエルを行うデュエリストは、なんとあのチーム・ラグナロク
どうもこの3人、作中でも「神のカードを持つ世界最強のデュエリスト」と名が轟くほどの超大物だったようで
「チームラグナロク様、どうぞお好きな相手をお選びください!」とこんなエキシビジョンを任されたようです
ともかくこれはクロウ達にとって、チームラグナロクの手の内を見るには絶好の機会なわけですが…

「オレの相手は、お前…ジャック・アトラスだ!!」

「…」

《な、なんとぉー!!ドラガンが指名したのは元キングのジャック・アトラス!
 これは面白い戦いになりそうだぁーっ!!》

「いいだろう…!相手になってやる!オレを選んだことを後悔させてやろう!」

ゲェー!?そんなドラガンが会場から選び出したデュエリストは、なんと我らのキング、ジャック・アトラス!
こ、こいつは…奇しくも王vs神の戦いという構図!タイムリーにも今日の拍手コメントで話した
「王と神ではどっちが強いか」という話題そのままの対決であります
まあ、ここでジャックが勝つ図というのはまったく思いつかないわけですが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「オレのターン!オレは極星獣タングリスニを召喚!(攻撃力1200)
 カードを一枚伏せてターンエンド!」

そんなわけで始まった2人のデュエル、先攻のドラガンは壁モンスター1体に伏せカード1枚で1ターン目を終わり、
特に動きを見せていない普通の立ち上がりです。それに対して後攻のジャックは…

「攻撃力1200…?そんなカードでこのジャック・アトラスを倒すことは出来ん!
 オレのターン!バイス・ドラゴンを召喚!(攻撃力1000)
 このカードは、相手フィールドにのみモンスターが存在する時、手札から特殊召喚できる!
 さらにダーク・リゾネーターを召喚!(攻撃力1300)
 レベル5のバイスドラゴンに、レベル3のダークリゾネーターをチューニング!
 王者の鼓動、今ここに列を成す!天地鳴動の力を見るがいい!
 シンクロ召喚!我が魂!レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」

いつものレモン召喚コンボキター!!(えー  ※レモン:レッドデーモンズの略  
バイスドラゴンを特殊召喚 → ダークリゾネーターを通常召喚 → レッドデーモンズをシンクロ召喚
というこの流れ、
ジャックのデュエルでは毎回これをやっているというか、ジャックのデュエルの90%はこれというか、
いい加減バイスリゾネレモン以外のコンボ覚えなさいよとかそんな感じなんですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ともかくいきなりエースモンスターを召喚して圧倒的優位に立ったジャック、そのままドラガンの壁モンスターを粉砕して流れを握ります

「レッドデーモンズドラゴンで、極星獣タングリスニを攻撃!アブソリュート・パワーフォース!!」

ドッバアアアアアン!!(ドラガンLP4000→2200)

「フ…これが元キングの一撃か…これほど軽いとは!!」

「なに!?」

「この程度か?貴様のフィールは」


「オレのフィールが…!効いてない!?」(えー

ところがこの一発で半分近くライフを削られたというのに、ドラガンはまだまだ顔色を変えずに余裕綽々!
キングのフィールも神には通用しないということでしょうか、漫画版のジャックとはまるで逆の状況だな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「極星獣タングリスニは破壊された時、極星獣トークンを2体特殊召喚する!」

「ち…カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

「オレのターン!極星獣グルファクシを召喚!(攻撃力1600)
 レベル3の極星獣トークン2体に、レベル4の極星獣グルファクシをチューニング!
 星界の扉が開く時、古の戦神がその魔槌を振り上げん!
 大地を揺るがし、轟く雷鳴と共に現れよ!
 シンクロ召喚!降臨せよ!極神皇トール!!」

2ターン目でいきなり神キター!!ぬおおー!さすがは神のカード…めっさ強そうでいらっしゃる!
これまでの予選では一切神のカードを使ってこなかったというチームラグナロクですが、
ジャック相手にはそれを迷わず召喚するあたり、一応ジャックも強敵として認められてるんでしょうか
なんにしろトールの基本攻撃力は3500、レッドデーモンズを上回る驚異的なパワー…このまま激突すればジャックの不利は明らかですが…?

グゴゴゴゴゴゴ…!!

「う、うわっ!?なんだ!?」

「な、なにが起こっているのです!?」

キイイイイインキイイイイインキイイイイン

「ま…まさか、赤き竜の力と神の力が共鳴して!?」

とその時、お互いに睨み合いながら猛烈な力の波動を発し始めたトールとレッドデーモンズ!
三極神と赤き竜、お互い神秘の力に加護されているモンスター同士、その力が共鳴を起こしているようで…
ただ対峙しているだけだというのに、会場全体がビリビリ震えを起こすとは…この2体が激突したら一体どうなってしまうのか…

「極神皇トールでレッドデーモンズドラゴンを攻撃!サンダー・パイル!!」

「レッドデーモンズドラゴンッ!!」

ゴッバアアアアアアア!!

「ぐうっ…!共鳴し合っていやがる…!」

ズゴゴゴゴゴゴゴ!

「うわっ!?に、逃げろぉ!崩れるぞぉっ!」

「ちゅ、中止です!すぐにデュエルは中止しなさいぃぃぃッ!!」

そしてついにその攻撃を繰り出した極神皇トール!しかしレッドデーモンズがそれを受け止めた瞬間、より一層激しさを増した力の共鳴!
もはや会場そのものを吹き飛ばしかねないほどの猛烈なパワーが巻き起こり、慌ててイェーガーがデュエルを中断して
この勝負は引き分けで終わってしまいます

「フ…命拾いしたな」

「ち…!」

「なんてぇモンスターなんだ…!」

しかしまるで自分の勝ちだと言いたげに会場を後にしたドラガン。攻撃力では負けていたのでジャックは何も言い返すことができません
それにしても、ただ激突しただけで試合会場が吹き飛ぶほどのパワーを発揮するとは…
チームラグナロクとチーム5D’sが試合をする時は、一体どんな会場で戦ったらいいんだろうな…次回に続く!


・チーム太陽の応援ダンスだせぇー!?
・今回の遊戯王5D’s、チーム太陽を急に応援しだした観客の動きがなんか一番笑えたw
 
たーいーよう!たーいーよう!
たーいーよう!たーいーよう!

きんもーっ☆変な踊りする観客がぶぁぁぁぁっているの。恐い!きもい!(えー
いやなんなんでしょうね、この観客たちが突然始めたおかしなダンスは…
5D’sの観客は遊星vsアキ戦の時もこんな奴らがずらずら並んでましたがまともな観客はいないのだろうか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■遊戯王5D’s 第122話「信じる力!最強の巨人ズシン VS シューティング・スター・ドラゴン」
 

「どれだけ強力な攻撃を仕掛けられても、ズシンの攻撃力はそれを絶対に上回る!
 トラップも、マジックも、モンスター効果もズシンには効かない!さあ、次の手はあるか!」

「く…!確かに太郎の言う通り、そうそうズシンを攻略できる策があるわけではない…
 だが…なんとしても打開策を見つけるんだ!」

ここ数回続いていたチーム太陽vsチーム5D’sのデュエルもいよいよクライマックス、
今回の話は、チーム太陽最大最強のモンスター・眠れる巨人ズシンが遊星に猛攻を仕掛けている場面から始まります
誰もが持っているノーマルカードでありながら、あまりにも厳しすぎる召喚条件により、誰からも見捨てられたモンスター・ズシン…
そんなズシンを初めて使いこなした空前絶後の凡骨デュエリストが、チーム太陽の3人だったのです。

↓ズシンの召喚条件と特殊効果
・レベル1のザコモンスターを場に召喚し、そのモンスターを20ターン守り続けることで初めてズシンの召喚が可能になる
・ズシンの攻撃力は、戦闘する敵モンスターの攻撃力を必ず1000ポイント上回る
・ズシンに対して使用したマジックの効果、トラップの効果、モンスター効果は全て無効化される

すさまじく弱いザコモンスターを20ターンも守らなければならない代わりに、ひとたび呼び出してしまえば
神にも匹敵するという無類の強さを発揮するズシン…チーム太陽のデッキが低級ザコモンスターばかりだったのも、
すべてはこのズシンを呼び出すことに賭けたデッキであり、ザコだらけのデッキでも無限の可能性を秘めていることを証明するためだったのです

「すげーぜチーム太陽!」

「チーム太陽頑張れ!」

「太陽ー!太陽ー!」

たーいーよう!たーいーよう!たーいーよう!たーいーよう!

「みんなが俺達を応援してくれてる…!聞こえるか、この声が…太郎!」

「ああ…!オレ達が…チーム太陽が、こんな声援を受けるなんて…!
 たった3人で、1台しかないDホイールと
 誰もが持っているノーマルカードだけで出場したオレ達が…
 誰からも見向きもされなかった、無名のオレ達が…!
 そんなオレ達がこんな最高の舞台で、自分の全てをぶつけてデュエルが出来るなんて!
 仲間を信じて、自分を信じていれば必ず勝機は訪れる…!
 不可能と言われたことも可能になる!どんな世界のどんな奴だって、
 自分の気持ちひとつで未来に輝くことができる!」

そんなデュエルを見守るスタジアムの観客たちは、もはや誰もがチーム太陽の勝利を願って熱い声援を送っていました
これまで誰一人として達成したことがなく、絶対不可能と言われ続けてきたズシン召喚…
そんな偉業を特別なレアカードなど一切使わず、誰でも持っているありふれたカードだけで達成したチーム太陽は、
同じように平凡なカードばかりを持つ観客たちにとって、まさしく太陽のように輝く希望の象徴となっていたのです

「太郎…君達チーム太陽は、眠れる巨人を目覚めさせ
 前人未到のデュエルを実現させてきた強敵だ…!
 君達に勝つために…!オレも全力で立ち向かう!
 レベル8シンクロモンスター・スターダストドラゴンに!
 レベル2シンクロチューナー・フォーミュラシンクロンをチューニング!」

「集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く!光差す道となれ!
 アクセルシンクロ!生来せよ!シューティング・スター・ドラゴン!!」

そんな眠れる巨人ズシンに対抗すべく、遊星も切り札のシューティングスタードラゴンを召喚!
相変わらず雲を吹っ飛ばして律儀に光差す道からやってくるシューティングスターさんには、こだわりを感じますね(えー

しかしチーム太陽戦でもシューティングスターを使うハメになるとは…
この後のチームラグナロク戦、イリアステル戦でも使わなきゃ絶対勝ち抜いて行けないだろうし、
この決勝トーナメントはシューティングスターさん大忙しの大会になりそうですね



《決まったぁぁぁーっ!!不動遊星、倒すのは不可能と思われたズシンを倒し、
 奇跡の逆転勝利を収めましたぁーーっ!!》

そして眠れる巨人ズシン爆☆殺
シューティングスターの攻撃で腹をブチ抜かれたズシンは、さらにその後ずがーんぼがーんと跡形もなく大爆発!ひでえー!
観客たちの夢と希望の結晶をこうも手酷くブチ殺すとは!遊星…

そういえばプラシドの時も「もうやめて!オレのライフはゼロよ!」と泣き叫ぶプラシドに
容赦ない連続攻撃を叩き込んだりしてましたっけ(えー
どうやらシューティングスターさんは相当なドSのようらしい:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  というわけで次回に続く!





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