■遊戯王5D’s 第138話「未来への架け橋 虹の橋ビフレスト」

 

《遊星、あなたがアーククレイドルを止めようとするなら、私は全力でそれを阻止する》

「なんだと!?オレ達の敵に回ると言うのか!」

「なぜだシェリー!お前はネオドミノシティが滅びてもいいと言うのか!?
 そんなことをすれば、数千…いや、数万の命が犠牲になるんだぞ!」

《けれどもその犠牲で、将来の何十億という命が助かるわ。
 未来を見て私の考えは変わった、私はあなた達とは違うのよ(ブツッ)》

「シェリー…!」

さて前回「さあて…のりこむか、アーククレイドルへ!」と決意を固めていた遊星たちの前に、突然現れて冷や水を浴びせたシェリー…
前回は「死ぬから来るな」とだけ忠告していたシェリーですが、話を聞いてみると完全にイリアステル派へ考えを変えてしまったようで
さらには「私は客観的に未来を見ることができるんです。あなたとは違うんです」
いよいよ遊星達とも決別してしまったシェリー…どうやらこれは力づくで倒すしかなさそうです

「とにかくアーククレイドルへ急がなければ…」

「でもよ、ヘリも飛行機も動力はモーメントだ…飛べる乗り物は一台もないぜ」

「遊星、話がある。我々の北欧神話では、神々の住む世界と人間達の住む世界には、
 虹の橋ビフレストが架かっている」

「…?」

「これから我々の手で、アーククレイドルへ行く橋・ビフレストを出現させる」

「なに!?そんな事ができるのか!?」

「ああ、オレ達のDホイールと三極神の力でな」

って、ここで私も前回心配していた「アーククレイドルへ飛んでいける乗り物ないじゃん」という問題にぶつかる遊星達…
ところがそこで対策を提案してきたのは、意外にもチームラグナロクの3人でした
「ラスボスの城へは虹の橋で乗り込めってドラクエ1で言ってました」
3極神の力で虹の橋・ビフレストを具現化させるつもりのようで…

「降臨せよ!極神皇トール!」
「降臨せよ!極神皇ロキ!」
「天地神明を統べよ!極神聖帝オーディン!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「我々の全身全霊を注ぎ込め!現れよ…!神の世界へと続く橋・ビフレスト!!」

バシュウウウウウウウウ

「あれがビフレスト…!チームラグナロク、やったな!」

そしてチームラグナロクの尽力により、ついに竜王の城へと向かって姿を現した虹の橋!
いつもクールな遊星も、この時ばかりは「ついに世界の半分をもらう時がきたか…」と闘志ギンギンな表情です(えー
ともかく虹の橋をDホイールで疾走し、一気にアーククレイドルへと突入したチーム5D’sですが…

バオオオオオオ!

(来ましたか遊星…チーム5D’s…)

バチバチバチィッ!

「つぅっ!ヴァルハランダーが…!」

「ここまでか…!後は頼んだぞ…!チーム5D’s!」

シュウウウウウウウ…

「なっ…!?ビフレストが…消える!?チームラグナロク…!」

ところが遊星たちがアーククレイドルへ辿り着いたその時、オーバーヒートして大爆発を起こしてしまった
チームラグナロクのDホイール・ヴァルハランダー!ああ…3極神の力を持ってしても、あんな超常現象を起こすのは無理があったのか…
そして3極神の力が途絶えたことで、ビフレストもみるみるうちに弱々しくなり完全に消えてしまいます

ううむ、これではアーククレイドルの落下を阻止できたとしても、遊星たちは地上に帰る術がないですね…
はっ(゜д゜)そ、そうか、シェリーの言っていた「遊星はアーククレイドルに行けば死ぬ」というあの言葉は
「うわーん!おりられないよー!」と帰れなくなって死ぬという意味だったんだよ!!(えー  次回に続く!


■遊戯王5D’s 第139話「幻惑のフィールド!エコール・ド・ゾーン」

 

「ここがアーククレイドルか…で、ここからどうする?」

「これを見てくれ。この三本の通路は、それぞれ太陽ギアを取り巻く3つの遊星ギアに繋がっている…
 まずその遊星ギアを止めなければ、マイナスモーメントをプラスに戻すことはできない」

「みんな、ここから先は3組に分かれてそれぞれのギアに向かうことにしよう。
 オレはみんなを信じている、必ず太陽ギアで合流することが出来ると!」

さて前回、虹の橋ビフレストからアーククレイドルへと乗り込んだ遊星達ですが…
当面の目的はマイナスモーメントをプラスに戻すこと、そしてそのために必要なのが3つある遊星ギアの動きを止めること…
そんなわけで遊星たちは、遊星&ブルーノ組、ジャック&龍亞&龍可組、クロウ&アキ組の3手に分かれ、
それぞれ別の遊星ギアを目指して進んで行きますが…

「残念だけど、あなた達はここから先には進めないわ」

「なっ…シェリー!?」

「このアーククレイドルの落下を決して止めさせはしない。
 遊星ギアの可動装置と私のライフは直結している…
 私を倒さない限り、あなた達は遊星ギアを止めることはできない!」

「そんな…あなたはずっと言っていたじゃない!イリアステルは両親の仇だって!」

「こんな事をして、お前の親父さん達が喜ぶと思ってんのか!?」

「なんと言われようと私の思いは変わらない。幸せな生活をイリアステルに壊されたあの日…
 あれ以来、私は人生の全てを賭けて両親の仇を探してきた…
 だが今や、両親の仇の存在自体がこの世界から消えてしまった!
 復讐だけを誓って生きてきた私に、この先何が出来るというの!?」

ところがその時、遊星ギアに向かうクロウ&アキの前に姿を現したシェリー!しかも自分のライフと遊星ギアのコントロールを直結させ、
何が何でも遊星ギアを止めさせないつもりのようです。そんなシェリーの暴挙の理由とは、
「私がイリアステルを倒したかったのに遊星がやっちゃったからよー、くっそーもうこんな世界シラネ」
ヘソを曲げてしまったからということのようです:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ううむ…どうも「両親の仇を討つ」という目的を見失ってしまったところに、ゾーンから色々と入れ知恵をされてしまったようですが…

「さあ…2人まとめて相手してあげるわ!」

「シェリー…今はあなたと戦うしかないようね…」

「くそっ…仕方ねえ…!」

「「「デュエル!!」」」

「私のターン!私はフィールド魔法”エコール・ド・ゾーン”を発動!」

ずももももも

「えっ…!?シェ、シェリーが2人に!?」

「これがエコール・ド・ゾーンのフィールド効果…
 あなた達には別々のフィールドで、2人の私と戦ってもらうわ!」

そんなわけで、やむなくシェリーとのデュエルに突入したクロウ達でしたが…
なんとシェリーは魔法カードの効果で2人に分裂してしまい、別々のフィールドへと飛ばされたクロウとアキは
それぞれシェリーとのタイマン勝負を開始することに!一体どういう説明文が書いてあるんだこのカード…(えー
「このカードはプレイヤーを分裂させ別の場所へワープさせることができる」とか
そんな感じのことが書いてあるんだろうか…意味不明すぎる…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「私のターン!私はナイト・ローズ・ナイトを召喚!(攻撃力1000)」

ぼわわわわん

「えっ!?わ、私のモンスターが…同じ攻撃力のモンスタートークンに変えられた!?」

「ふふふ…」



ゲェーッ!?ところがこれは一体どうしたことか、アキが自分のモンスターを召喚してみると、そのモンスターはみるみるうちに
しぼんだちんこみたいな姿に早変わり!ウギャア気持ち悪い!(えー
どうやらこれもまたエコール・ド・ゾーンの効果のようですな…召喚したモンスターをちんこに変えてしまうだなんて…
なんて恐ろしいカードなんだエコール・ド・ゾーン…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

どうやらモンスターがちんこ化しても攻撃力は変わらないようですが、モンスター効果の発動ができなくなってしまうみたいですね。
アキ、クロウ、シェリー全員がこの影響下に置かれているわけですが、
シェリーはモンスター効果を封じての殴り合いを狙っているんでしょうか…?

(くそっ、妙な魔法を使いやがって…これじゃブラックフェザーのコンボが使えねえ…!
 …ん?待てよ…それでもこいつなら…!)

「オレのターン!オレはブラックフェザー・さすらいのコガラシを手札から特殊召喚!」

バシュウウウウウウ!

「ヘッ!さすらいのコガラシの特殊召喚は、効果では無効にはできない!
 こいつはモンスタートークンにはならねえぜ!(攻撃力2300)」

「ちっ…トラップ発動!”フルール・ド・ヴェルティージュ”!
 相手フィールド上にモンスターが特殊召喚された時、そのモンスターを除外する!」

「なに!?そうはさせねえよ!カウンタートラップ発動!”ダウン・フォース”!
 自分のモンスターが相手のカード効果によってフィールドを離れる時、
 その効果を無効にして破壊する!」

ところがその時、ちんこ化を免れる効果を持ったモンスター・さすらいのコガラシを召喚したクロウ!
それを見たシェリーはすかさず妨害カードを発動しますが、クロウはきっちり防御トラップを張っており、召喚は無事に成功したという…
それはいいんですが、シェリーが血相を変えてコガラシ召喚を邪魔しようとしたことが気になりますね。
普通のモンスターを召喚されると、そんなに都合の悪いことでもあるんでしょうか…?

「ようし…バトルだ!さすらいのコガラシでモンスタートークンを攻撃!」

バッゴオオオオオン!!

「つうっ…!(LP4000→2800)」



バッゴオオオオオン!!

「くうう…!シェ、シェリー…
 どうしてあなたがブラックフェザーを…!?(LP4000→2800)」

ってアレェー!?なんとクロウがコガラシで攻撃したその時、まったく同じ状況でコガラシからの攻撃を受けていたアキ!
これはまさか…2人ともシェリー相手に戦っているように見えて、実際は同士討ちをやらされているということでしょうか?
それがバレないようにシェリーは普通のモンスターが召喚されるのを恐れ、コガラシの召喚をあれだけ妨害していたという…

(…さすらいのコガラシ…もしかして…?)

「どうやら何か気づいたようね…けど、そこから出ることは不可能よ!」

「…シェリー、あなたは5D’sの絆を甘く見ているようね!私のターン!
 私はレベル1のモンスタートークンに、レベル6のさすらいのコガラシをチューニング!」

「なに!?私の場にあるさすらいのコガラシで!?」

「さすらいのコガラシは、モンスター効果により
 私のシンクロ召喚の素材とすることが出来るのよ!
 冷たい炎が世界の全てを包み込む!漆黒の花よ開け!
 シンクロ召喚!現れよ、ブラック・ローズ・ドラゴン!」

「くっ…」

「ブラックローズドラゴンは、シンクロ召喚に成功した時
 フィールド上のカードを全て破壊する!」

バキバキバッキイイイイン!!

そしてクロウ専用カードのブラックフェザーがシェリーの場にいるという違和感から、とうとう同士討ちの可能性に感づいたアキ!
「相手が召喚した場合でも自分のシンクロ素材にできる」というコガラシの特性を利用し、
ブラックローズドラゴンを召喚して場にあるカード全てを破壊!これでエコール・ド・ゾーンも破壊されることとなり、
通常空間に戻ってきたアキとクロウは、ようやく本物のシェリーと対峙することになります

「まったく…卑怯な手を使ってくれたじゃねえか!」

「あなたのフィールドはこれで終わりよ、シェリー!」

「ふふ…ふふふ、あははは!あっはははは!
 私の罠を見抜いたところまでは褒めてあげるわ。
 でも、それが本当の恐怖を招くことになろうとは皮肉なものねえ」

「どういうこと…!?」

「気付かなかったのかしら?今のブラック・ローズ・ドラゴンの効果で、
 私のフィールドにセットされていた”Z-ONE”が破壊されていたことに」

「なっ…!」

「このカードは、破壊され墓地に送られた時に発動できる!
 私はマジックカード・Z-ONEの効果を発動!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

「う、ううっ…!?」

「ふふふ…お父様が遺したこのカードの力で…あなた達を葬り去ってあげるわ!!」

ところがシェリーを追い詰めたかに見えたその時、逆にシェリーの切り札であるZ-ONEの発動を許してしまったアキ達!
Z-ONE…そもそもこのカードをイリアステルが危険視したために、それを持っていたシェリーの両親が殺されてしまったという
相当ヤバい効果を持ったカードのようですが…果たしてこれから何が起きるというのでしょうか、次回に続く!


■遊戯王5D’s 第140話「魂縛門!封じられた未来!」

 

「私は魔法カード”Z−ONE”の効果を発動!お父様が遺したこのカードの力で…!
 あなた達を葬り去ってあげるわ!」

「待ってシェリー!何があなたをそうまでさせるの!?
 あなたはさっきみたいな卑怯なデュエルをする人じゃなかった…なのになんで!」

「私は…大切な家族を取り戻すためにここにいるのよ!あなた達を倒せば、
 ゾーンの力で私の過去が変わる!幸せだった暮らしが戻ってくるのよ!」

「なっ…シェリー!お前はネオドミノシティを滅ぼしてまでも家族を取り戻そうってのか!?」

「私は未来になんの希望もないことを知った!
 それならせめて、幸せだった過去を取り戻したいのよ!!」

さて前回、クロウとアキに同士討ちをさせようとしてまで、クロウ達を倒すことにこだわっていたシェリー…
シェリーがそうまで勝とうとする理由とは、「こいつらに勝ったらご褒美に好きなだけ過去を変えてあげちゃう^^」
ゾーンに過去の改竄を約束されていたからでした。これまでは「死んだ家族の仇を取ること」しか頭になかったシェリー、
それが今度は家族の復活のため未来さえ捨てて戦うと…本当にシェリーの頭の中には、今も昔も家族のことしかないんですなあ

「Z−ONEの効果により、デッキからフィールド魔法”魂縛門”を除外する!
 この時Z−ONEは、魂縛門としてフィールドに発動できる!
 さらに、この効果でフィールドに現れたZ−ONEは破壊できない!」

そしてついに発動したシェリーの切り札・Z−ONE!これまで並のカードとは段違いの威圧感を放ち続けていたこのカード…
気になるその効果とは「フィールド魔法の代用カードになります、そして壊れなくなります」というものでした
た…たったそんだけなのかよ!!(えー
こ、これだけ大物扱いを受けていながら、「フィールド魔法の場持ちをよくする」ってそれだけで終了!?

いや…もっとこうなんていうか、自分は5枚ドローして相手モンスターが戦闘不能になり相手はモンスターをドローできなくなるとか
装備しただけで相手のドラゴン族モンスターが全て死ぬとか
毎ターン相手のデッキ半分を破壊してモンスターも破壊してダメージも与えて
マジックでもトラップでもモンスター効果でも破壊できないフィールド魔法
とか
それぐらいやりたい放題な効果でも別によかっただろ!(えー

「レベル4・黒槍のブラストにレベル4・竜巻のハリケーンをチューニング!
 黒き疾風よ、秘めたる思いをその翼に現出せよ!
 シンクロ召喚!舞い上がれ!ブラック・フェザー・ドラゴン!!」

「何をやろうとムダよ!私は過去を変え、幸せな世界に戻る!
 お父様が遺したこのカードの力で!!」

「いい加減にしろシェリー!!お前の親父さんは、
 そんなことのためにそのカードを託したのか!?」

「黙れェェッ!!私は会いたいのよ!お父様とお母様に!
 あの大きな腕で抱き締めて欲しい…!あの優しい手で撫でて欲しい!
 それがどうしていけないの!?何が悪いの!?」

そんなシェリーに対し、ブラックフェザードラゴンを召喚して応戦するクロウ!
そして戦いの中で、シェリーに考えを改めるよう何度も説得を試みますが…
しかしシェリーの両親の愛に対する飢えは相当なもののようで、悲痛な叫びを上げながら戦闘を続けるばかりです

私は会いたいのよお父様に!
あの大きな腕で
抱き締めて欲しい…!
あの優しい手で撫でて欲しい!
それがどうしていけないの!?
何が悪いの!?

なんだか聞いててゆりの姿を思い浮かべてしまったのは俺だけだろうか…(えー
「抱きしめて欲しい、撫でて欲しい」のくだりは、あのサバーク博士とのやり取りを思うと余計にな…



「どうして分かってくれねえんだ…!オレ達が今を懸命に生きるのは、
 たった一度しか人生がないからじゃねえか!
 過去に戻ってやり直したって意味はねえんだ!どんなに辛いことや悲しいことがあっても、
 未来を信じて今を強く生きていくしかねえんだよ!!」

「黙れ…!黙れ…!黙れェェェー−ッ!!」

「…お前を救うには…もうこれしかねえのか…!
 ブラックフェザードラゴン!フルール・ド・ソルシエールを攻撃しろ!」

「う…う、あああああーーっ!!(LP1700→0)」

(C)細井雄二/講談社

おれも…愛する肉親を失う悲しみは知っている…
だがそれを乗り越えねば人は生きていけない
後ろをふり返っている者には、新たな光は見えてこない
時を止めた者が前に歩を進める者に勝てるわけがない!!(えー

最後までどうしても戦いをやめようとしないシェリーに対し、とうとうBF龍でトドメの一撃を打ち込んだクロウ!
あえなく残りライフ0となり敗北を迎えたシェリー…そしてシェリーのライフと直結していた遊星ギアもこれで破壊され、
マイナスモーメントの停止に一歩近づいたことになりますが…

「シェリー…シェリー…」

(う…こ、この…声…は…)

「シェリー、父さんの話をよく聞きなさい」

(おとう…さま…?)

「これからお前の人生には、辛いこと…悲しいことが起こるかもしれない。だが、決して挫けてはいけないよ。
 自分の信念を…正義を曲げずに生きるんだ、そうすれば未来は必ず切り開ける」

(あ…そうだ…お父様は”強く生きろ”とこのカードを私に…なのに…なのに私は…)

ところが遊星ギア崩壊の衝撃で意識が遠のく中、シェリーの脳裏にかつての父親との会話が浮かんできました
どうやらこれは、幼いシェリーがZ-ONEを託された際に交わした言葉のようで…
シェリーの父もクロウと同じく、シェリーには悲しみに負けず未来を強く生きてくれることを願っていたのです

そう、「いつまでも終わった事に
こだわっていてもしょうがないわよ」

すごい勢いで親の死を振り切った
この人ぐらいに…
(えー

「…私は今まで…なんてことを…お父様、ごめんなさい…!」

「なあシェリー…今からでも遅くねえ。オレ達と一緒に未来を変えようぜ!」

「未来を…変える…?」

「ああ!この町を…遊星を救うんだ!」

「…クロウ…分かったわ、私も共に行く!」

シェリーが なかまに くわわった!
父親とクロウの言葉に背中を押され、もう一度遊星たちの仲間として戦う道を選んだシェリー。
いいシーンなんですが、クロウの背の低さが絵ヅラ的にすげー気になるのが
なんか色々と惜しい場面だな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!

(C)ABC・東京アニメーション


■遊戯王5D’s 第142話「生死を懸けた闘い!機皇神龍アステリスク」

 

「あうう…あ…うううっ…な…なんで…なんで…こんなことにっ…!」

不覚にも1話ぶん見逃したでござるの巻(えー
いきなりジャックと龍可が瀕死状態、龍亞だけなんとか戦える状態でデュエル中という今回の話…
実はこの前の話にあたる第141話は、年末年始の放送スケジュールで普段と違う時間にやっていたので
私はそれに気付かずまんまと見逃してしまいました。
「なんでこんなことに…」
という龍亞のセリフはまさに俺の心境そのものです(えー
ただひとつ俺に分かることは、龍亞きゅんの泣き顔かわいいということぐらいか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「心が痛いか少年?心があるから人間は愚かな希望を抱く…
 そしていともあっさりと望みは絶たれ、苦しみにまみれのたうつ…!
 心がなければ未来の破滅もなかった!」

「う…う、ううっ…」

「少年…これが…絶望だ…!!」

そんな龍亞たちとデュエルしている相手というのが、ゾーンの手によって完全復活を遂げたアポリアでした
ジャックと龍可がこれほど疲弊している中、いまだに無傷のLP4000を保っていたアポリア…
さらにこのデュエルはLPと自分達の命が完全にリンクしているようで、LPがなくなれば本当に死ぬという恐ろしいデュエルです
そしてLPが0にならなくとも、残り数百ともなれば瀕死で立つこともままならない状態…
実際、ジャックや龍可はさっきから倒れたままほとんど反応がありません



それにしても瀕死な龍可の表情エロすぎ
な、なんというフェロモンだ龍可のやつ…こんな可愛い龍可は今までに見たことがないぜ!(えー

「はあ…はあ…」

(ああ…オ、オレのせいだ…オレが余計なことをしたばっかりに、龍可とジャックが…!)

「ま…まだだ…!オレがこんなことで敗れると思っているのか…!」

「ジャ…ジャック!?」

「龍亞…オレ達はまだ負けてはいない…!お前も望みを捨てるな!!」

(ジャック…そ、そうだよ…オレが頑張らなきゃいけないんだ…!今の状態じゃ
 ライフの少ないジャックや龍可は動けない、まだライフが3200あるオレがなんとかしないと…!)

ところがその時、傷ついた体に鞭打って再びアポリアと対峙するジャック!
そんなジャックの闘志が伝染したのか、ガクガク怯えていた龍亞も気を張ってデュエルを再開することに…
というか龍亞はさっきからどうも弱気だなと思ってましたが、どうやら前回は
龍亞のカードをアポリアに利用されてジャックと龍可が痛めつけられたみたいですね。だから責任を感じて戦意を喪失してたのか…

「”望みはある”か…くだらん…!お前たち人間がむさぼる望み、
 世界を破滅へ導いたシンクロ召喚という望み!それを今ここで絶ち切ってくれる!!
 私は手札から…機皇神龍アステリスクを特殊召喚する!!」

ゴゴゴゴゴゴ

「な…なんだ…!?このモンスターは…!」

「機皇神龍アステリスクの攻撃力は…私の場で攻撃表示となっている
 機械族モンスターの攻撃力の合計となる!私の場には3体の機械族モンスターがいる…
 よってアステリスクの攻撃力は4600!!」

「くっ…!」

「そしてアステリスクの効果により、シンクロモンスターを召喚したプレイヤーは
 1000ポイントのダメージを受けることになる!」

「そ、そんな…これじゃシンクロ召喚は封じられたのと同じ…!」

ところが龍亞たちが希望に手を伸ばしたその時、さらなる絶望で押し潰すべく切り札モンスターを召喚してきたアポリア!
機皇神龍アステリスク…4600という高い攻撃力に加え、シンクロ召喚を抑え込む効果のある厄介なカードですが…
しかし機皇神龍アステリスクってこの名前、なんかすごいバトスピ的なネーミングですよね(えー 
いや実際、似たような名前の奴らにアステリスク混ぜてみるとすごいですよ

太陽神龍ライジング・アポロドラゴン
超神星龍ジークヴルム・ノヴァ
天王神獣スレイ・ウラノス
滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ
海王神獣トライ・ポセイドス
天蠍神騎スコル・スピア
冥王神獣インフェルド・ハデス
堕天神龍ヴィーナ・ルシファー
木星神龍ノブナガード・ゼウシス
天地神龍ガイ・アスラ
機皇神龍アステ・リスク
土星神龍クロノ・ボロス
宝瓶神機アクア・エリシオン
火星神龍アレス・ドラグーン
水星神龍メルクリウス・サーペント


アステリスクがどこにいるのかもう全然分からねぇ!!(えー
この異常なまでの溶け込みようときたら…まさかアステリスクが12宮Xレアの一員だったなんて…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(くそっ…これじゃ今までと何も変わらない…!
 龍可を守るなんて言いながら、龍可のヒーローになるなんて言いながら、
 オレは見守ることしか出来なかった…!何もしてやれなかった…今も同じだ…!)

「はあ…はあ…」

(…いや…違う…!今はデュエルをしてるんだ…今はデュエルで龍可と繋がってる!
 オレはもう傍観者なんかじゃないんだ、まだ絶望なんかしない!
 希望の光はある…!オレのライフが…命が…!オレの武器だ!!)

ところが、これほどの絶望を見せつけられてもまだ希望を失っていなかった龍亞!
今の龍亞を支えているのは、これまで嫌というほど感じてきた自分の無力さ、ふがいなさへの怒り…
それはこのデュエルに限った話ではありません、赤き竜に選ばれシグナーとなったのも龍可一人だけの話であり、
龍亞の方は立場的に龍可のオマケのような存在…これまでも遊星たちの死闘をただ見守ることしかできず、
さんざん歯がゆい思いをしてきたのです。そんな龍亞の凡骨の意地がついにこの土壇場で爆発する!、

「手札からマジックカード”二重波紋”を発動!それぞれのエクストラデッキから
 召喚条件の同じシンクロモンスターを1体ずつ選択し、選択したモンスターを
 守備表示で特殊召喚する!この効果でオレと龍可の場に、
 パワー・ツール・ドラゴンとエンシェント・フェアリー・ドラゴンを呼ぶ!」

「なっ…龍亞!?一体何を!?」

「愚かな…!血迷ったか!機皇神龍アステリスクの効果で、
 シンクロモンスターを召喚したプレイヤーは1000ポイントのダメージを受ける!
 さらに”レベル・カノン”の効果で、召喚したモンスターのレベル×200ポイントの
 ダメージを受けてもらう!合計3800ポイントのダメージをな!!」

「そ…そんな…!」

そんな龍亞が発動したカードは、複数のシンクロモンスターを一度にフィールドに喚び出すカード!
その効果で自分の主力モンスター・パワーツールドラゴンと、龍可の主力モンスター・エンシェントフェアリードラゴンを一度に揃えますが…
しかし、龍亞の行動はアポリアの用意していたシンクロ封じの格好の餌食!アステリスクの効果だけでなく
トラップカード”レベル・カノン”の効果まで重なり、このままではライフが一気に消し飛ぶほどのダメージを受けることに…

ズゴゴゴゴゴゴゴ

「…う…うう…!」

「それでも人間はシンクロから逃れることは出来なかった…そして…破滅したのだ…!
 少年よ、絶望して死ぬがいい…!」

「いいや…違う!絶望はしない…!希望を繋げたんだ!!
 エンシェントフェアリードラゴン、龍可を…守ってやってくれ…!」

「あ…あ…」

「る…龍亞ァァァァァー−ーッ!!」

ズドッバアアアアアアア!!

「うああああああーーっ!!(LP3200→0)」

まともに食らったあああああああああ!!
うわあああああ!!な…な…なんてこった!てっきり何かダメージ無効化のトラップでも用意してるかと思ってましたが…
なんと文字通り自分の命と引き換えに主力モンスターを仲間に託して散ってしまった龍亞!
ライフが0になると直接心臓がブチ抜かれる仕組みになっているので、治療の余地もなく完全に絶命してしまった龍亞…
うう…死の瞬間にぐるんと目が上を向く演出とかスクールデイズを思い出しました(えー 
まさか遊戯王でこんなシーンを見ることになろうとは…

「ああ…う…あああ…る…龍亞…龍亞…(LP100→99→98)」

「なに…!?バカな!ダメージも受けていないのに龍可のライフが!?」

「言っただろう…ライフと命はリンクしていると!
 命の鼓動が弱まれば、ライフも削られていくのだ」

「はぁ…はぁ…はぁ…っ…」

なんとこの状況に激しいショックを受けてしまった龍可は、これまでの度重なるダメージも手伝って生命力が一気に低下!
アポリアが手を下さずともみるみるライフを失ってしまいます。今度は龍可まで犠牲になってしまうのか…

パアアアアアアア

「え…?」

《龍亞…あなたの使命はまだ残っています。龍可を救えるのはあなただけなのです》

ところがその時、なんとエンシェントフェアリードラゴンが龍亞の亡骸に声をかけ始めました
おお龍亞よ!しんでしまうとは なさけない!そなたにもういちど きかいをあたえよう
とでも言うつもりなんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ピピピピ…ピピピピ…

「…?龍亞の場のD・ライトンが点滅を…はっ…そうか!
 守備表示のライトンはプレイヤーのライフが0になった時、
 光の点滅が緑で止まればライフを100に戻す!ということは…」

ピィィィーーン!

「……(LP0→100)」

って…ふと気がついてみれば、龍亞のフィールドでひそかに特殊効果を発動していたモンスターが!
「プレイヤーのライフが0になった時、ルーレットのように光が点滅し、それが緑のマスに止まればライフが回復する」
という…
ふむ…そのおかげで龍亞のライフは回復することになりますが、すでに物理的に心臓をブチ抜かれて死んでいる龍亞が
この程度のことで息を吹き返すことは可能なのか…?

ドクン ドクン ドクン

「うっ…!?なんだ…?アザが…!
 だがこの感じは…?今までとは違う、感じる…息吹を…!」

「こ、これは…龍亞が…!?」

「な…っ…バカな…!こんな小僧が…シグナーに進化したというのか!!」

ってなにいいいいいいい!?なんとその時第六のシグナーのアザが出現し、新たに赤き竜の力を注ぎ込まれていく龍亞!
お、おいおいおい!そんな…龍亞がシグナーに目覚めてしまったら…
タイトルが6D’sになってしまうじゃないですかァーー!!(えー

ちなみに他の5人が持つアザにはそれぞれ名前があるわけなんですが
(遊星:ドラゴンヘッド、ジャック:ドラゴンウイング、クロウ:ドラゴンテイル、アキ:ドラゴンレッグ、龍可:ドラゴンクロー)
龍亞のアザはなんだろうこれ…なんかドラゴンどんぐりって感じに見えるんだが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ちゃんと調べてみたら、龍亞のアザはドラゴンズハートってことみたいですね。ふむ…つまり心臓ってことか
人の心臓を失った龍亞が龍の心臓を得て復活というのは、確かになるほどと思わされる設定ですね
ただ見た目的にはどんぐりにしか見えないが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「う…ん…オ、オレが…シグナー…?遊星やジャック達と同じ力を…?」

《そうです…こうなることを私も龍可もずっと望んでいました。
 あなたが成長することを信じていましたよ》

「エンシェントフェアリードラゴン…ようし…!だったらこの力で龍可を助けるんだ!
 レベル7のパワーツールドラゴンに、
 レベル1のライトンをチューニング!」

「なんだと!?」

「世界の未来を守るため!勇気と力がレボリューション!
 シンクロ召喚!進化せよ、ライフ・ストリーム・ドラゴン!!」

「こ、これが…シグナーである龍亞の…新たなドラゴンか…!」

き…きめえええええーー!!何これきめえー!!
ちょ、ちょっと!ついに赤き竜の力を得て復活し、新たなシンクロ召喚までも披露した龍亞でしたが
なんだよこの乾いたうめぼしみたいな体したキモドラゴンは!(えー
お、おいおい、正直言ってかっこ悪いよ…なんかこの龍可の画像をとなりに貼ってみると
「えー…このデザインは正直ないわ…」と言っているように見えるのは俺だけか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■遊戯王5D’s 第143話「命の奇跡、ライフ・ストリーム・ドラゴン!!」

 

「こ、これが…!シグナーに進化した龍亞の、新たなるドラゴンなのか!」

「ふざけるなァッ!なにが進化だ!許さんぞ…シンクロ召喚など!!
 機皇神龍アステリスクの効果発動!
 シンクロ召喚を行ったプレイヤーに1000ポイントのダメージを与える!!」

「いいや…ライフ・ストリーム・ドラゴンが場にいる限り、効果ダメージは無効となる!」

「なんだと!?」

「さらにライフストリームドラゴンは、シンクロ召喚に成功した時
 2000以下のプレイヤーのライフを2000まで回復する!(LP100→2000)」

「ちぃぃぃぃ…っ!」

さて…前回シグナーとなった龍亞が喚び出したうめぼし龍ことライフストリームドラゴン。
今回は冒頭からその効果を発動して、一気に龍亞達はピンチを脱出することになります
その名の通りライフを操ることを重視したドラゴンのようで、相手からの効果ダメージを無効にする効果、
それとプレイヤーを瀕死状態から回復させる効果を持っているようですな…

まあ瀕死からの回復効果は、1人だったら「ないよりマシ」程度ですが、今はジャック・龍亞・龍可の3人がみんな残りライフ100の状態なので
その3人が全員ライフ100から2000まで回復と、かなりチーム的にはオイシイ効果です

「…う…ううん…あっ…?龍亞、それ!」

「へへっ…オレもシグナーになっちゃった!驚きだろ?」

「…ううん、驚かないよ!だって龍亞はいつも私を守ってくれてたから…
 自分のことより、私のことをいつも考えてくれてたから!ずっと変わらない…龍亞は私のヒーローだから!」

「龍可…へへっ…」

「やめろォォォォ!!ライフ2000のつかの間の休息が…!
 まやかしの希望がなんだと言う!くだらんッ!!」


(くさいラブシーンを見せるのは)やめろォォォォォ!!と、ここでアポリアさん大激怒!
ライフが回復したおかげで龍可も元気になりましたが、アポリアさん的に双子の近親純愛ラブを見せつけられるのは
耐えがたい光景だったようです(えー

「まだ分からないのか!お前は龍亞に絶望を与えた…!
 しかしそこから龍亞は希望をもぎ取った!絶望の先にも希望はあるのだ!!」

「ふざけるな…!永続トラップ”カースド・シンクロ”を発動!
 この効果により、シンクロモンスターは今後攻撃できない!!」

「ち…攻撃までも封じに来たか…!」

「させぬ…!させぬぞ…!シンクロモンスターなどに好きにはさせぬゥゥゥッ!!」

しかし龍亞たちの反撃ムードが高まっていく中、そうはさせじと再びシンクロ殺しのカードを発動するアポリア!
今龍亞たちの場に存在しているのはすべてシンクロモンスターのみ。その攻撃を封じるこのカードはなかなかの壁になりそうです
でもアポリアもそろそろ血管ブチ切れすぎて顔がやばいことになってきました(えー
なんですかこのギャグ顔は!デュエルが終わる前にアポリアの頭に血が昇りすぎてポックリ逝っちゃいそうな雰囲気ですよ!



「私のターン!フィールド魔法”シンクロ・モニュメント”を発動!
 これでチューナーモンスターの召喚およびシンクロ召喚を行う時、
 相手プレイヤーはカードを発動できない!」

「く…小娘が…っ!!」

「いいぞぉ龍可!これで安心してじゃんじゃんシンクロを使えるぜ!」

「や、やめろ…シンクロ召喚など…!また私に…絶望を与えようというのか…!」

「アポリア…まだ分からんようだなァ!!オレのターン!
 マジックカード”クリムゾン・ヘル・セキュア”を発動!
 自分の場にレッド・デーモンズ・ドラゴンが存在する時、
 相手フィールド上のマジック・トラップカードを全て破壊する!!」

チュドドドドドドド!!

「うおおおおおやめろオオオオオオオ!!」



「や…やめて…やめて…くれ…」

あああああアポリアさん泣いちゃったじゃないですかァーー!!(えー
何すんだお前ら!「効果ダメージはもう効かないぜー」「これからシンクロしまくるぜー」「お前の罠も魔法も全部壊すぜー」
3人でいじめてしまったせいで、とうとうすごい泣きそうな顔になってしまったアポリアさん。なんてかわいそうな!
さっきの「シンクロモンスターの攻撃を封じる」というカードもジャックが今ブチ壊してしまったので
文字通りの涙目であります。も、もう十分だろう…とりあえずここらでターンエンドを…

「さらにマジックカード”コール・リゾネーター”発動!!
 デッキから、リゾネーターと名のつくモンスターを手札に加える!
 オレが加えるのはクリエイト・リゾネーター!こいつはオレのフィールドに
 シンクロモンスターがいる時、特殊召喚できる!(攻撃力800)
 そしてドレッド・ドラゴンを通常召喚!(攻撃力1100)
 行くぞ…!荒ぶる魂!バーニングソウル!!」

なに勘違いしているんだ?まだオレのバトルフェイズは終了してないぜ!!
ジャ…ジャックー!!お前ってやつはなんて容赦のない!アポリアが涙目だろうがなんだろうが関係ねえなそんなことはとばかりに
モンスターを連続召喚!これでジャックの場にはレッドデーモンズドラゴン、クリエイトリゾネーター、ドレッドドラゴンの3体が…
つまり切り札のスカーレッド・ノヴァドラゴンを召喚する準備が完了したということです
ああ、このうえまだ追い討ちをするというのか!もうやめてあげて!

「レベル7・レッドデーモンズドラゴンに!
 レベル2・ドレッドドラゴンとレベル3・クリエイトリゾネーターをダブルチューニング!
 王者と悪魔、今ここに交わる!
 荒ぶる魂よ!天地創造の叫びを上げよ!!」

「シンクロ召喚!出でよ!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン!!」

「くぅぅ…!」

「スカーレッドノヴァドラゴンの攻撃力は、
 オレの墓地のチューナー1体につき500ポイントアップする!
 墓地に眠るチューナーは4体…!よって攻撃力は5500!!」

ついにアポリアを粉砕すべく現れたスカーレッドノヴァドラゴン!
アポリアの最後の希望である機皇神龍アステリスクも、攻撃力はどうがんばっても4300が限界…
スカノヴァならアステリスクを殴り殺し、さらにアポリアの残りライフも一気に削り切ることが可能なほどのパワーがあります
どうやらアポリアもいよいよこの辺りが年貢の納め時…って

「スカーレッドノヴァドラゴンで機皇神龍アステリスクを攻撃!」

「ぐぅ…!絶望はしない…!せぬぞォォォォォッ!!
 トラップカードオープン!”カオス・インフィニティ”!
 デッキから機皇モンスターを一体特殊召喚する!
 出でよ、機皇神マシニクル!!(攻撃力4000)」

「な、なに!?」

「これでアステリスクの攻撃力は、
 新たな攻撃表示モンスターの攻撃力分アップする!(攻撃力4300→8300)」

「こ…攻撃力8300!?」

ゲェー!?なんとここで、遊星をさんざん苦しめた機皇神マシニクルを引っぱり出してきたアポリア!
しかもその目的は直接戦闘させるためではなく、アステリスクの攻撃力を底上げするため…
知っての通り攻撃表示モンスターが増えるほど攻撃力を増していくアステリスクは、
これでまた強くなり攻撃力が8300まで上昇してしまいます

「ククククッ…私はもう絶望しない!絶望するのはお前達だ!
 見よ!この圧倒的な攻撃力をォォォー−ッ!!」

そしてこのドヤ顔である  ア…アポリアあんたって人はー!!
さっきまであれだけ半泣きでガタガタ震えてたのに、状況が変わった途端にコロッと元気出しやがって!
お前に同情した俺がバカだったよ…まったくなんてお調子者なんだろう(えー

「まだだ!絶望はしない!トラップカードオープン!”シンクロ・ビッグ・トルネード”!
 オレの場のモンスターの守備力分だけ、相手モンスターの攻撃力を下げる!」

「ちぃっ…!(攻撃力8300→5900)2400削られたとしても、
 アステリスクの攻撃力はスカーレッドノヴァドラゴンを超えておるわ!!」

「カウンタートラップオープン!”フェアリー・ブレス”!
 私の場にエンシェントフェアリードラゴンがいる時、
 他のモンスター1体の守備力を3000ポイントアップする!」

「なっ…!なんだとォォォ…ッ!!」

「(守備力2400→5400)へへ…!オレ達の思い、受け取ってくれ!ジャック!!」

「ああ!!」

がしかし、そんなお調子者アポリアを再び奈落の底へ突き落とすトラップ効果発動!
まずは龍亞のうめぼし龍の守備力分だけ相手の攻撃力を下げる効果、
そして龍可のうめぼし龍の守備力を3000アップする効果…双子の連携プレーによって、みるみる攻撃力を奪われたアステリスクは
2900にまで弱体化、そしてジャックが満を持してトドメの一撃を撃ちにいく!

「スカーレッドノヴァドラゴンで、機皇神龍アステリスクを攻撃!
 バーニング・ソウル!!」

ドバッゴオオオオオン!!

「うぁがあああーーっ!!(LP1800→0)…う…うう…な、なぜだ…!?
 なぜ…人間をやめた私の心が痛い…?また私は…絶望の中にのたうつのか…」


「いいや…お前は絶望などしていない!希望を持っているからな!」

「な…何を言っている!?」

「龍亞が龍可のために戦ったように…お前はゾーンのために戦っていた!
 ゾーンに繋げた希望がある限り、お前は絶望などしない!
 そしてオレ達の希望は遊星に繋ぐ…!だからオレ達も絶望はしない!!」

(な…そうなのか…!?この痛みは…絶望ではないのか…?痛みではなく、疼き…?それが…希望…)

ついにスカノヴァの攻撃がアステリスクとアポリアを貫き、このデュエルの勝利を決めたジャック達!
しかしライフを失い心折れそうになるアポリアに、なんと意外にもエールを飛ばし始めたジャック…
思えば、このデュエルではずっと「オレ達は絶望しない!まだ希望はある!分からないのかアポリア!」ということを
主張し続けた戦いでした。そんなジャックが言っていた「分からないのか」というのは、自分達の希望のことではなくて
「アポリア、お前にだって希望はあるじゃないか」という主張をしていたってことなんでしょうか

絶望のことだけを考えて戦っていた自分が、実は心のどこかで希望を抱いていた…
そんな自分の心理をジャックに指摘され、アポリアは今やっと本当の自分に気づいたような微笑みを浮かべていました
こうして激しく対立しながらも、「希望を繋げるために戦う」という意味では共通していた両者。
アポリアはジャック達に奇妙なシンパシーを感じながら、崩れ行く第二の遊星ギアと運命を共にするのでした

ブオオオオオオン

「もうすぐ遊星ギアか…クロウやジャック達も、遊星ギアを守るデュエリスト達と戦っていた…」

「私達にも、倒すべき相手がいるということだ。その相手を倒すことにより、太陽ギアへの道が開かれるはず…」

「ああ…!」

「むっ、着いたぞ!」

一方その頃、第三の遊星ギアへと向かってDホイールを走らせていた遊星&ブルーノ組。
第一の遊星ギアではシェリーが、第二のギアではアポリアが現れジャック達と戦っただけに、
自分達にも誰かが待ち受けているはずだと警戒を強めております。そして、ついに第三のギアへと到着することになりますが…



「…?誰もいない…?オレ達の相手はどこに…」

パアアアアアア

「うっ…!?なんだ!?」

「っ…!こ、これは…!」

「おい!危険だ、離れろ!!」

「う…ぐあああああーーっ!!」

ところがそんな第三のギアは、意外なことに誰もいない丸腰状態!「えー何この無防備っぷり」と遊星が困惑していると、
突然遊星たちの前に正体不明のまばゆい光が出現してしまいました。敵の罠かと察知してすぐさま間合いを取る遊星、
しかしブルーノは何かに気づいたのか、あえて棒立ちとなり光の中へ飲み込まれていったという…
むう…どうやら肉体的ダメージは受けていないようですが、ブルーノは頭の中をかき乱されているようで…?

「おい、大丈夫か!おい!」

「う…思い…出した…!すべてを…思い出した…!私に課せられた使命を…」

「し、使命…?」

「ああ、君と戦うべき相手は…」

「ボクだ!!」

「な!?ブ、ブルーノ…!?お前は…ブルーノだったのか!?」

なんとその時、突然ブルーノが遊星に向かって敵対宣言を!…って遊星のやつ驚くとこが違うだろ!!(えー
敵になったことより正体の方に驚いてんのかよ!そういえば遊星は、今までずっとこのゴーグル男の正体を知らなかったんですな…
「なんかよく知らないけどオレ達を助けてくれるやつ」程度の認識だったようですが、
とうとうその正体を知り、さらに敵になったとあって、さすがの遊星も動揺を隠せないようで…

「ボクの本当の名はアンチノミー…そしてこの遊星ギアを、アーククレイドルを守る者だ!」

「ア、アンチノミー…!?ふざけるな!!お前はオレ達の仲間…!ブルーノだ!!」

「違う。ボクはゾーンの仲間、アンチノミーだ!ここから先に君を通すことは出来ない!」

「お前が…倒すべき敵だと言うのか!?オレ達を…騙していたと…!?」

「そうだ。君達に近づいたのは、君達の力を利用してアーククレイドルを呼び出し、
 ネオドミノシティを消滅させるため…君達の信用を得るために
 ボクの記憶はゾーンによって消され、”君を守り、助ける”という使命だけが残された…」

「そ…それじゃ…」

「ここに辿り着くまで、ずっとボク自身も君の味方であると思っていたよ…
 だが…今は全てを思い出した!
 君はボクを倒さない限り、この遊星ギアを止めることは出来ない!
 君に残された道は…ボクと戦う事だけだ!!」

そしてハッキリと自分がゾーンの側の人間であり、今までの関係は偽りのものだったと語るブルーノ…
ううむ…未来人の中でもブルーノだけは、本当に遊星達の味方だと思ってましたが…
結局のところゾーン・アポリア・ブルーノの意思は、「ネオドミノシティを滅ぼす」ということで一致しているようです

それとブルーノの役割ですが、本来このアーククレイドルはアポリアが遊星に勝たなければ出現しないという物だったのを
アポリアが負けた場合でも出てくるようにするという、保険のような役割だったってことでしょうか
細かいことは分かりませんが、そのために遊星たちに力をつけさせる必要があったから、今まで記憶を消して協力していたという…

「なぜだブルーノ…!なぜオレ達が戦わなければならないんだ!」

「君が仲間を裏切れないように、ボクもゾーンから与えられた使命を裏切れない」

「他に道はないのか…!?ブルーノ!!」

「ボクは…アンチノミーだ!!」

「…っ…そうか…ブルーノ…。いや…アンチノミー…!
 オレはこいつを止めにここへ来た…その前に立ち塞がる敵がいるなら、
 そいつが誰であろうと…!オレは…倒す!!」

「ふ、それでいい…かかって来い…遊星!!」

繰り返し仲間としてブルーノに声をかけ続ける遊星、そんな仲間の絆をブルーノも忘れてはいないようですが、
それでもゾーンと交わした誓いの方が重要であり、そっちを選ぶことに微塵の躊躇もないようです。
敵としての態度をまるで崩そうとしないブルーノに対し、とうとう遊星も「アンチノミー」と戦う覚悟を決めたようで…

それにしてもアンチノミーって変な名前だなと思いましたが、哲学用語で「二律背反」を意味する言葉のようですね
遊星の仲間とゾーンの仲間、どちらにも属するキャラだからこういう名前になったってことか…
ちなみにアポリアは「行き詰まり」だそうです。絶望を象徴するキャラだけあってネガティブな名前だな…(えー

ゾーンには哲学的な意味合いはないようですが、Z-ONEと書くことから「Z(最後の)」「ONE(ひとり)」という
人類最後の生き残りって意味を表してるんでしょうね。実際、未来のアポリア達はみんなゾーンより先に逝ってしまったわけだし…

《デュエルモードON》

バシュウウウウウウ

「う…!?これは!?」

「遊星、君の最期を飾るにふさわしい死のコースだ。
 どちらかが負け消滅しない限り、この空間からは抜け出すことができない」

「なんだと!?」

「さあ…行くぞ不動遊星!デュエル!!」

そしてついに始まってしまった2人のデュエル。ところがその瞬間宇宙のような異空間にワープさせられてしまい、
ブルーノを殺さなければ元の空間に戻れないという、過酷な運命を強いられることに!
むう…いくら戦う覚悟を決めたとはいえ、仲間を殺して自分が助かるなど遊星には考えられないことのはず…
このデュエル、果たしてまともな戦いとなるんでしょうか。次回に続く!





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