電波女と青春男 第7話「誰かさんの思い出になる日」
 

ありゃー電波女とうとう並作画回きちゃったか…(えー
これまで作画的な意味でよく持ちこたえていた電波女でしたが、とうとうそれも限界の時を迎えてしまったようです
まあシャフトアニメだもんな…シャフトと言えば本放送で作画崩壊、DVDで修正しますというのがすでにお約束だから…
むしろこれぐらいなら十分許容範囲、これまで6話も高水準を維持していたのが不思議なくらいだったんや…シャフトスタッフはよくやったよ…

「店長よりよく働く、店長代理の小牧さん。独自の和菓子を作って、小数ながら販売をしている」

そんな今回の話は前川さんメイン回。い、いやちょっ…ちょっと待ってくださいよ!別に前川さんは嫌いじゃないけどさ…
前々回でエリオの評価が急上昇して、「ヒャアーもうエリオだけいればいい!エリオ万歳!」という気分になったのに
前回ではリュウシさんメインでエリオは脇役、今回では前川さんメインでまたエリオが脇役だとォ!?
構成がおかしいだろ!!(えー  ここは一気にエリオ推しで視聴者の支持を集めるべきじゃないんかい!
なんでこんな生殺しみたいなことを…二話連続でおあずけくらってめっちゃモヤモヤしてるよ…
まあ店長代理の小牧さんが可愛いから、それに免じて許してやるけどさ…(えー

「お次は自給自足給食のお時間です」

「私が作ったのは親子丼だよ」

「私のは、鶏肉抜きの親子丼!」

「俺は目玉焼き丼」

「ハム丼」

「なんでみんな、ご飯に何かを乗せるという形態の料理なんだろう…」

「手軽だし」

「得意だし」

「ハムだし」

まあそれはそれとして、前回に引き続きエリオの家に集まって色々と遊んでいた一同。
どうやら晩メシも自分たちで作ることになったようで、それぞれ思い思いの料理をみんなの前に出しますが…
ハム丼とかいうヘンテコ料理しか作れないエリオ萌え
いやあ料理は下手なんだろうとは思ってましたが、まさかハム丼とは…予想外すぎて笑ってしまったわ

「いただきまーす(もぐもぐ)うっごぼぉ!?」

「お味はどーお?」

「こ、これ…パイナップル入ってない…?」

「うん!流子さん、酢豚のパイナップルが大好き派ですから!ねえ美味しいかなぁ、どう、どう?」

「しょ…食事中には喋るなと母にしつけられたので…」

しかしそんな4人の中で一番ゲロマズだったのは、意外にもリュウシさんのパイナップル丼でした
マジかリュウシさん…料理ダメだったんだな…と言うよりは味覚オンチっぽい感じでしょうか
酢豚に入ったパイナップル大好きとのことですが、私はそういう酢豚食ったら
なんだこの店は!!この私を海原雄山と知りながらこんなものを出したのか!
この私も舐められたものよな!女将を呼べいッッ!!
って切れ始めるかもしんない(えー

「さーて、前川先生の工作教室の始まりだ!じゃあ各自ペットボトルを1本用意して。
 まずは噴射ノズルを飲み口に取り付ける」

「んっしょ、んっしょ…」

「できましたー!」

「じゃあ2本目のペットボトルを用意。下の線より少し余分を残して、底を切り落とすんだ。
 コツはカッターを動かさずに、ペットボトルを前に回して切ること。リンゴの皮むきと一緒だよ。
 次はハサミで淵を綺麗に切りそろえよう。大事なのは下から切っていくことで…」

そしてご飯の他には、ヒマつぶしに前川さんからペットボトルロケットの作り方を教えてもらう3人。
なにげに私はペットボトルロケットって作ったことないなぁ。せっかく前川さんが詳しく語ってくれてるから
完成まで全部聞きたかったんですが…残念ながら説明は途中カットでした。まあそういうアニメじゃないしなぁ

なんにしても、工作タイムが終わって完成品を抱えて出かけるエリオが可愛かった。すげえ可愛かった
もう何度言ったか分からんが、エリオの可愛さだけはこの番組で大変な価値があるぜ…次回こそはエリオメイン回でお願いしますよ!
ただ今回は、風呂でのぼせてばたんきゅーする前川さんもよかったなぁ。性格も人畜無害だし、この人も結構な可愛さですね
ただリュウシさんは別に…(えー  あの人腹黒いとこがよく見え隠れするし…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■電波女と青春男
第8話「ツィオルコフスキーの祈り」
 

「今日は女々ちんのお誕生日!洗濯とか掃除なんぞやってられねぇ!
 筋肉痛だと悟られず自然に生活する方法といえばこれよ!」

電波女第8話…まさかの40歳回で俺はもうどうしたらいいのか…(えー
いい加減にせんかこらああああああああ!!前々回はリュウシさん回、前回は前川さん回、そして今回は40歳回っておい!
どんだけエリオを放置プレイする気だよ!今回のエリオの出番とか5分あったかどうか分からないレベルじゃねーか…
スタッフは一体この番組をどうしたいんだよ…相変わらずシャフトスタッフは俺の見たいものをちっとも作ってくれねーなもー!

ふう…そういう意味じゃイカちゃんは上手いことやったなと改めて思いますね。
あれは30分でA・B・Cパートの3話構成だったから、1話ぐらいイカちゃんの存在感がない回があっても
残りの2話で十分フォローのできる構成だったというね…
実際、原作を毎週読んでると「今週イカちゃん出番なかったな…」「また今週も出番なかったな…」と思うことが多々あるんですが
アニメでは3話まとまっているから、そういう不満を感じたことは全然なかったんですよ

DOG DAYSや電波女を見ていて思うのは、それぞれ「レオ閣下が可愛い」「エリオが可愛い」という強みがあるのに
あれこれ色々なキャラの出番を増やしすぎちゃって、結局その強みが埋もれてるよなーということでしょうか
似たようなことをギアス二期や00二期の時にも思ったな…「こいつ必要あんの?」というキャラの描写が多すぎて
本当に見たいキャラの出番が大きく削られた
っていうか
だからさ…あれこれ全部やろうとしなくていいよ…まずこっちが見たい部分から優先的に仕上げてくれよ
なんかこう上に挙げた4作品はどうでもいいキャラから優先的に描写してばっかりだった気がするわ…次回に続く

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今月、アニメディアのエリオが可愛かったのでついつい買ってしまいました
やっぱなんつーか可愛さだけなら今期はエリオがダントツ最強だよなー
だから本編も少しはそれを活かした作りにしろよ…(えー
なんであんなに影が薄いんだよ!本編以外の版権イラストとか完全にエリオ一色だっつーのに!やってることがチグハグですよ!

版権イラストでは完全にエリオ一点押し、しかし本編では出番少なくて空気…何がしたいんだ…
イカちゃんみたいにいさぎよく「この番組はイカ娘の可愛さが全て」って意思統一してくれれば、こっちとしてもすんなり盛り上がれるのになぁ


■電波女と青春男
第9話「地域限定宇宙事件」
 



「かち、かち、かち!(メール受信中)ふんふん、嘘の番号は教えられていないようですなぁ!
 かち、かち、かち!」

「それは何かの儀式かい?」

「番号を交換したんだよ」

「あ、私も交換しておこうかな…そうだ、藤和は電話とか持ってないのかな?」

「うん、たぶんね」

「ふーん…ないんだ…にひひ、夏休みが始まるとやっと夏がきたーって実感するよね!」

「うん。で、ダラダラしてるといつの間にか終わってる」

「私は部活とかあるよーん!試合もあるし、今年はもしかしたら出番あるかも!」

「へえ…やったじゃん!応援行くかも」

「えっ…く、来るの?来てくれるの?ちょ、ちょっとタイム。
 リュウコちゃんでばんでばーん!ミッキーチェーンジ!
 ふう…で、出番ありそうなので、よろしければお越しください」

「了解です」

「そ、それでですね…丹羽くんは、メールとか沢山やりとりするの面倒派?」

「いいや、普通に嬉しい派」

「じゃあビシバシめるめるメールめっちゃう!
 丹羽くんも私の携帯にバッチコイですよ!楽しい夏休みにしよーね、丹羽くん!」

さて電波女第9話なんですが…今回はいきなり冒頭から主人公がエリオそっちのけでリュウシさんとクソらぶらぶちゅっちゅ状態で
海より広い俺の心もここらが我慢の限界です(えー
も、もう…もういい加減にしろ!どんだけエリオ空気だよ!これまでリュウシさん回→前川さん回→40歳回と続いてきて
またリュウシさん回に戻るのか!?振り出しに戻る!?ああ…この主人公のリュウシさん優遇っぷりホントどうにかしてくれよ
今回もメアド交換したら「ぐっへっへエリオの奴は携帯持ってないのか、ざまあ」とか
黒いこと考えてるような人ですよ!?リュウシさんのいいところなんて顔だけじゃねーか!顔だけ!(えー

「あっ」

「よっ、今日はフトン巻いてないんだな」

「(じーっ)」

「…なに?」

「望遠鏡」

「…?」

「空」

「…?」

「ノート」

「…天体観測?」

「うん!イトコも、する?」

「要するに付き合えってこと?」

「うんうん!」

「ま、いっか…その時ヒマだったら付き合う」

「あは…!かんげい!」

そして主人公がリュウシさんと別れて家に帰るとやっとエリオの出番キター!!
今まで散々待たせやがって!主人公とエリオがまともに会話したのってどんだけ久しぶりだよ!
そして主人公と天体観測の約束をして喜ぶエリオのこの可愛いこと。やっぱりエリオ最強すぎる
つくづくこのアニメは、ひたすらエリオとイチャイチャし続けてればそれだけで神アニメだと思うんだけどな…
なぜベストを尽くさないのか。どうしてエリオをこうも空気にしまくるのかまったく理解できないぜ…

《やあ、草野球チームに入る気はないかい?》

「…なんで?スカウトでもやってんの?」

《私が関わるのは夏季限定だけどね。試合は朝、河川敷でやってるよ》

「ふーん…早朝野球ねえ…」

《毎回じゃなくていいんだ、人数が足りない日に助っ人で入ってもらいたい》

「うーん、まあいいけど…」

《ありがとう、助かるよ》

って、主人公が自室に戻ると今度は前川さんからお誘いの電話が!おいおい学校から家に帰るまでのわずかな時間に
「部活の試合見にきてね(はあと)」「一緒に天体観測してね(はあと)」「野球のチームに入ってね(はあと)」
次から次へと美少女に誘われまくるってどんな主人公補正だよコノヤロウ(えー
ま…早朝野球ってぐらいなら別に好きにしてもらっていいですけどね、これが夜の約束だったら
エリオと約束がダブっちゃうから絶対に許さないところだったけどね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ちゃ〜んちゃ〜かちゃ〜ちゃ〜♪ちゃ〜ちゃ〜ちゃ〜ん♪」

「よっす」

「あっ、イトコ…どこ行ってた?」

「ん?河原。野球してたんだ」

「や…きゅう?今夜も…?(くいくい)」

「あ〜分かった分かった、付き合うから」

「てへへ…」

ああああエリオの可愛さやべえわ本気でやべえわ(えー
そんなわけで夏休み1日目から早朝野球をやってきた主人公。家に帰ってくるとラジオ体操をしていたエリオと出くわしますが、
「イトコは今夜も野球するのかなぁ、私と天体観測しないのかなぁ」と心配するエリオがいじらしくて死にそう
主人公もようやくエリオの可愛さに気づいたようで、真っ赤になってオドオドしております。そろそろリュウシさんルートから脱出しようぜ…



「ね…イトコ、野球って楽しい?」

「興味あるの?」

「あ、うう…イトコが行ってるの、河川敷の草野球?」

「そうだよ」

「えへ…私も…一緒にやっていい?」

「え、野球を?(エリオが集団競技への参加を表明した…?)…分かった、聞いてみるよ」

「ありがと…!」

そしてその日の晩、エリオと一緒に天体観測をしながら野球の話をする主人公。
するとエリオも野球チームに入れて欲しいと言い出して、次の日から一緒に野球をやりに行くことに…
エリオが野球とはずいぶん予想外な展開ですがこれでエリオの出番が増えるなら大歓迎だな!(えー

「というわけで、入部希望の子を連れてきました」

「よ、よろしく…っす…」

「藤和んとこの子か…うーん、まぁいっかあ」

「おお…!」

「よかったな」

「うんうん!」

「あっれー?丹羽くんじゃーん!ちょわーー!!」

ってお前は来るなーーー!!うわあああああああああああ!!
な…な…なんでここでアンタが来るんだ!冗談じゃない!せっかくエリオが野球チームに入って出番が増えるぜーというその時、
たまたまそこへ通りかかったリュウシさんがその場に乱入!く、来るな!これ以上エリオの見せ場を奪うなー!



「むぅぅぅぅ!前川さんもいるし藤和さんもいるのに!
 丹羽くんが私をのけ者にした!だけだけぇぇぇ!!」

「ち、違う違う、ところでどうしてここに…」

「ん?自主練。あっちの公園にバスケのゴールあるから」

「へえ〜、熱心だね」

「や…あのですね、丹羽くんが応援に来るなら活躍しないとなーって…(チラッチラッ)」


(C)鳥山明/集英社

きえろ…!!
きさまのような打算的ヒロインには
もう用はない
シャフトスタッフなどに期待した
オレの方がなさけないぜ
(えー

はーまったく…どうやらリュウシさんはバスケの朝練をやりに河原へやってきたようですが、
それというのも「主人公が今度の試合を見にきてくれるから」という理由でやる気を出しているようです
そりゃまたなんつーか…もし本当に主人公がリュウシさんの試合を見に行くとしたら、
その時のサブタイは「虹のシュートでドッキ☆ドキ」これに決まりだな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

【その後リュウシさんは不機嫌ステップでバスケの練習に向かった。
 そして3回裏、7番藤和エリオの初打席!】

とりあえずリュウシさんはあれだけ愚痴ったらバスケの練習に向かったようです、まったく居座るかとドキバクもんだったぜ…(えー
そんなわけで試合が始まり3回裏…ってスコアボードじゃ4回裏になってるじゃねーか!!
しっかりしてくださいよ!というか3回裏で7番エリオの初打席って、1回裏は1・2・3番三者凡退、2回裏は4・5・6番三者凡退したってことか…
もしかして相手はそれほどすごいピッチャーなんだろうか。となると素人のエリオが簡単に打てるわけが…

「ちぇい!!」

カッキイイイン!!

「うお!?」

どぐしゃー!!

「…」

「げっ…だ、大丈夫か!?」

「ご、ごめんなさい…!」

とか言ってたら打ったー!そしてレフト死んだー!!(えー
エリオの打球は高々と上がったレフトフライ、落下点に入ってボールをキャッチしようとしたレフトでしたが、
グローブで捕るのを失敗してボールが顔面を直撃!そのままブッ倒れて試合続行不能になってしまったという…


(C)ひぐちアサ・講談社/おお振り製作委員会

「ク・ソ・レ・フ・ト〜ッ!!
 パーフェクトがなくなっちまった!!」(えー

完全にこの状態じゃねーか!相手ピッチャーはこの回まで完璧に抑えてたわけだしなー
この場に阿部くんがいたらそれはもう大層お怒りになるだろうて…

「(ビクンビクン、ビクンビクン)」

「な…なんでこの町はこんなのばかりなんだ…?」

って、そんなクソレフトを心配して主人公たちが駆け寄ってみると…そのレフトというのがなんともおかしな奴でした
どういうわけか宇宙服のコスプレをして素顔も分からんような格好をしているという…
というか夏休み真っ最中の時期にこんな格好して暑くないのかこいつは…?(えー

ガバッ!

「ナンジャ コ リャアアーーッ!!」

「ふぇ!?」

「ダンガリカトテ ニ スンデイル セイブツ ニ ニテイル」

「え…?え?」

「オマエ コンカイノ コトト ナニカ カンケイ アルノカ? ソレニ…
 あ、ちょっとタイム。んっんん!あっあー、あーあー、待たせたな!バッチコイ!」

「…えーっと、何者ですか?」

「ワタシは、超能力者だ!」

どう見ても宇宙人じゃないですかァーーー!!
いやいや何言ってんだこいつは!?エリオの顔を見るなりどっかの星の生物に似てるみたいなこと言い出すし
この見た目からしても明らかに宇宙人っぽいんですが、「俺が超能力者だ」とすっとぼけたことを言い始めるとは…
おいおい宇宙人でしかも超能力者って


(C)谷川流・いとうのいぢ/SOS団

お前出る番組
まちがってんじゃないのか!?
コイツの大好物すぎるだろ!
(えー

うーむ…そんなこんなで第9話は終わりなんですが、最後に今回の「青春ポイント」について一言。
このアニメには主人公が脳内で設定している青春ポイントというのがあって、
嬉しい出来事があったらポイントアップ、損した気分になったらポイントダウンという感じで
いつも最後に話の内容を振り返って採点しているわけですが…その今回の採点がこれです

・リュウシさんとアドレス交換した +2
・リュウシさんと下校した +1
・リュウシさん可愛い +2
・エリオの世話を焼いた −1

リュウシがそんなに好きかああああああああ!!
ふ、ふざけるなー!!主人公にとって今回の話の内容こんなんかよ!?
プラス内容はリュウシさんのことばっかで、エリオと一緒にいたことはプラスどころかマイナスだとォ!?
エリオの可愛さを知らぬ愚か者はァ!!地に這いつくばって消えてもらう!!(えー

はーまったく…この主人公の見る目のなさには呆れてしまいますな
そもそも青春ポイントもなにも、学校から家に帰るまでのわずかな時間に
美少女たちが3人も寄ってきてお誘いしてくる時点でそんなもんMAX振り切ってるだろーが!!(えー
これでもまだ「いやー理想の青春にはまだまだ遠いわー」とかいう段階なのか!?
まったくこのトンチンカンヤローを誰かどうにかしてくれよ…

あと関係ないけど今回のエリオって妙にイカちゃんと似たようなアングルがいくつかあった気がするな…
しかしイカちゃんって他作品のキャラと並べてみると、すんごいシンプルに見えちゃって困る:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■電波女と青春男
第10話「軒下少女」
 

「ふぁっふぁっふぁっふぁっふぁっふぁ!イッツア仲間!!」

ガバッ!!

「わっ、わ…わぁぁぁっ!?」

「ちょっ…ま、待てって!」

「よこせぇ!そいつは宇宙人だ!同じ宇宙人として仲良くしようではないか!」

「はぁ?お前超能力設定だろ、宇宙人関係ないぞ!」

「ついでに宇宙人だ!」

「いい加減な設定だなぁ…」

さて前回、早朝野球をやりに行ったグラウンドで謎の宇宙コスプレ超能力者と遭遇してしまったエリオ達でしたが…
超能力者なんだか宇宙人なんだかよく分からないコイツは、エリオのことも同じ宇宙人だと思い込んでいるようで
嫌がるエリオにやたらとつきまとうようになってしまいました



「設定じゃねーよ!全然信用してないだろ!おいこら!貴様ー!!」

「(すたすた)はぁ…あのくらい自分で追い払うように」

「うぅ…きょ、今日はフトン巻いてないから…」

「フトンに頼るのは寝る時だけにしなさい」

「じゃ、じゃあ…」

ぐいっ

「へ?」

「イトコに頼る…」

「えっ、う…も、もう十分頼ってるでしょ」

「うん、だからもっと頼る…(すりすり)へへ、イトコの腕つめたい」

「そ、それ、汗が冷えてるだけだぞ」

「ひぇえ!?」

ってうぉお!?そんな謎宇宙人のことはさっさと放置して、スタスタ帰りながらぴっとり寄り添ってイチャつく2人!
そ、そうか!あの謎宇宙人は2人がイチャつくためのアイテムだったのか!(えー
それにしてもエリオの可愛さは今日もハンパねーぜ…主人公を頼って寄り添うシーンもそうですが、
「イトコー!すてててて〜!」とニコニコしながら主人公のところへ駆け寄ってくるシーンとかもたまんねえ

「”リュウシさん、いま公園で練習中ですか?”っと…(ピッ)」

「”秘密特訓中”」

「”見学に行ってもいいですか?”」

「”首を洗って待っています!…………藤和さんも来るの?”」

「”えっと…もし仮にですが、一緒に行く場合は拒否されるんでしょうか?”」

「”あたしと藤和さんはとても仲が良いので、それはすごく素敵なことだと思います!
 ですが、今日は都合が急に悪くなったので会えそうにありません”」

かと思えば次の瞬間「リュウシさんの練習が見たいよぉ〜><」
リュウシさんラブメールを送りまくっていた主人公。
て、てめえはあああああああ!!
なんでそこでリュウシさんなんだよ!せっかくエリオといい感じになってきたかと思ったらいきなりこれですか!

しかもそのリュウシさんのメールというのが、「丹羽くんが来るならいくらでも待ってますよ〜!え、もしかして藤和さんも来るの?
いやなんか急に都合が悪くなったわー。今日は会えないわー」
明らかにエリオを毛嫌いしている相変わらずの腹黒っぷり。
いい加減この腹黒は切ってエリオに専念すべきだろ!(えー



「イトコ…う、うう…に、丹羽くん!」

「は、はぁ!?」

「イ、イトコの名前、丹羽…」

「いや、そりゃそうだが…急にどうした?リュウシさんの真似か?」

「に、にわ、丹羽く、うう…」

とか言ってたら再びエリオのターンキター!!おっしゃあああああああああ
やたら主人公がメールを送っているリュウシさんに対抗意識を燃やし始めたのか、急に主人公を「丹羽くん」などと呼び出したエリオ!
いやー恥ずかしそうにもじもじ言う姿がたまりませんな…しかしこれは、いよいよエリオも主人公への恋を意識してきた感じでしょうか?

「やあやあやあ、そこにおわすはボケナスさん!」

「ひゃっ!?」

「うっ!?な、なんでお前がいるんだよ!」

「はっはっは!素敵な軒下があったので、つい。この星の人間は我が母星を訪れた際、
 このように狭苦しい船内の寝床を利用していたのだ!郷に従えというやつだ!」

ところがその時、2人の時間を邪魔するように地べたを這いずりながら現れた宇宙人野郎!
こ、この野郎!せっかくいい雰囲気になってたっていうのに!アイテムのくせに自己主張するんじゃねえ!(えー
というかこの宇宙人野郎、これでも中身は割とまともな外見の女の子だったみたいですね。
やっとこさヘルメットを脱いで正体を現したかと思うと、エリオ達に向かってあれこれ話し始めることに…

「は〜…で、なんか御用でしょうか?」

「申し遅れたな、私の名は星宮社(ほしみややしろ)!本物の超能力者にして宇宙人だ!
 この星への滞在は旅行じゃなくてビジネスなんで、そこんとこよろしく!」

「…」

ガラガラバタン!

「うがー開けろー!おいこらー!!」

「イ、イトコ…」

「気にするな。ああいうのは取り合わないのが一番だ、おやすみ」

がしかし、「こう見えて私は宇宙人でビジネスマンだぞ!」という社の突拍子のない話を聞いて、
「こんなゴミと会話するだけ時間の無駄か…」と言わんばかりに
さっさと家の中へ引きこもってしまった主人公!結局社のことはまたもロクに相手をしないまま、
すたすたと部屋に戻って寝ることにしますが…

プルルルルプルルルル

「ん…?おおっ!」

《もすもす丹羽くんですか?》

「そういうあなたはリュウシさん!」

《流子やっちゅーに!ちゅうに〜!》

「ははは、それでどうしたの?」

《うん、目がちぱちぱで眠れなくてさ〜》

「昼寝が長かったとか?」

《なんだその夢のない発想はぁ!…はっ!?眠れないから夢がない!?
 今リュウシさん上手いこと言った!》

「ぱちぱちぱちぱちぱち!」

《どもども〜!いやあ、実は今緊張してるの、二重の意味で。
 ダブルミーニングってやつでっちゅわぁ》

「誤用うんぬんの前に、その崩壊した語尾に心惹かれましたぁ♪」

《ち、ちがうよぉ!噛んだんだよぉ!》

「なにを緊張しておいでで?」

《いやぁ…だって…丹羽くんとお電話するの、初めてじゃん?》

「あ…そ、そうだね」

《もうてんやわんやだよぉ!丹羽くんがさ、耳元にいるみたいでさ…
 頭がこう、フワーッてならない?》

「あはは、まぁ、そこそこ…」


(C)板垣恵介/秋田書店

見るに耐えねェ…ッ!!

なんなんだこのクソ甘ったるいリュウシさんとの会話はー!!ぐへー!!
主人公が寝ようとしたところでリュウシさんから電話がきて、こんな会話が繰り広げられているわけですが…
おいおいこの主人公、リュウシさんと話す時だけあまりにも態度変わりすぎの持ち上げすぎだろう…
「ぱちぱちぱちぱち!」「心惹かれましたぁ♪」あたりの物言いはここまでヨイショしてると気持ちわりーよ…(えー
他のキャラに対する無愛想っぷりが、リュウシさんに対してだけまったくないよなー…こいつはリュウシさんの何がそんなに好きなんだろう

「で、もういっこはですね〜。実は来週、バスケ部の試合があるのです!」

「あ〜!約束通り行こうかな!」

「そ、それで、もし試合で、キャー流子ちゃん八面六臂〜!みたいに活躍なんかしちゃったりしたら、
 ご褒美なんか期待しちゃおっかな〜、なんてね」

「んー、俺の力を超えない願いなら」

「んふふ…じゃあねぇ…お祭り一緒に、とかどうっすか!大きいお祭りが8月の半ばくらいにあって…
 1人で出店を回るのも、そろそろきついお年頃ですしなぁ〜」

「ま、祭り…!(むしろ俺への褒美じゃねーか…!)」

まだまだリュウシさんとのイチャイチャトークは続き、なんと2人は祭りの日にデートする約束までしてしまいます
あと残り2話しかないのにリュウシさんとデートの約束…最後までリュウシさんルートは外れそうにねえなあ(えー
つーかこの2人の姿を対比するような映像の数々…まるっきり付き合い始めたカップルみたいじゃねーか…
なんかもうこの場面だけ見てるとエリオの入り込む余地がない気がするんだが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふあ〜…おはようございま…うわ!?」

「おはようまっこりーん!!」

「うむ」

「…その呼び方より違和感のあるそちらは?」

「まこくんまこくん!朝お洗濯に庭へ出たら、軒下に倒れていたのよ!」

「寝ていたんだ」

「で、拾っちゃったぁ!」

「ぶわっはははははは!!」

「でっははははははは!!」

「談笑するな意気投合するなそして拾うな!!」

って次の日主人公が起きてきてみれば、居間にはあの変態宇宙女・社の姿が!
どうも昨日はあのまま帰らず軒下で寝ていたらしい社は、今朝になって40歳に発見されて家に入ってきたんだとか…
しかし相変わらずリュウシさん以外の女には手厳しいよなー主人公は(えー 
リュウシさんと社と何が違うのか俺にはよく分からねーぜ…

(なぜか俺は、社を家に送っていくことになった…こいつの家ってどこだよ)

「言っておくけど、俺の自転車は空飛べないからな」

「そんな高次元の親切を期待するか。指示するから送れ、それで勘弁してやる」

「そりゃどーも…」

「そこ右!そこを…む!?ストップストォォォップ!!」

ギギギギギギ!!

「う、うわ!?ちょっと待て無理無理無理!」

ドガッシャアアアアン!!

「うぐぐぐ…いてぇ…あ、危ないなこのバカ!」

「溜め池だ!ひゅーほほほほほほ!地球人はこんなところだけ知恵が回るなぁ!
 冷たい水の池を作るなんて!」

「溜め池…?いやプールだろ…」

そんな社が居間でくつろいでいった後、社の家へ自転車で送り届けるハメになってしまった主人公。
2人乗りしながら指示通りにキコキコこいでいきますが、途中でとある学校のプールが目に入った途端
急に社が大騒ぎしてプールに飛び込んでいってしまいました。こいつはそんなにプールが好きなのか…?
それにこのプール、一般開放されてないから完全に不法侵入なんですが、社はそんな都合なんぞ知ったこっちゃないようです

バシャバシャバシャ

「むっははは!わーっははははは!」

「おーい、ここが目的地なのかぁ?なら俺は帰るぞ…人に見つからないうちに出ろよ、じゃーな(すたすた)」

「…」

ドバッシャアアアアアン!!

「んがああああああ!?お、おい!心臓止まりかけたぞ!冗談じゃなく!」

「…」

(はっ…?ちょっと待てよ、この距離で…?バケツもないのにどうやって…)

ところがその時「勝手に泳いでろよじゃーな」と帰ろうとする主人公でしたが、そこへいきなり滝のような水を浴びせた社!
突然のことに驚いて怒鳴る主人公でしたが、冷静に考えると明らかに人間が飛ばせる水の量を超えています
一体どういうことだ…?こいつはツナミブーストを使えるとでもいうのか…?(えー
それとも超能力者というのは本当で、念動力みたいなものを使って大量の水を飛ばしてきたんでしょうか…?

ごろーん

「お、おい…こんなところでいいのか?」

「いい。せんきゅー」

「ふーん…じゃあな」

結局その後も社の気が済むまで付き合わされることになり、一緒に社の家へと向かう主人公でしたが…
社が「ここでいい」と言ったのは、どっかのグラウンドにちょこんと建っている小屋の軒下でした。
ここに来るなり、ごろーんと寝っ転がって眠り始めてしまった社。家ってのはこの軒下のことなのか…?
なんにしろ、社がいいと言うのでこれで帰ることにした主人公。しかし話の中身が全然ねえな…(えー
このストーリーのなさは正直やばいレベルだと思うんだが…絵が可愛いからまだいいけど、それがなかったら何か他に残るものはあるのか…?

キーコキーコ

「あっ、イトコ!」

「よっ」

「…?髪変わった?」

「ああ、まだ濡れてるから…ちょっとプールに飛び込んできた」

「プール…?いいなぁ、わたし海よりプールが好き」

「連れて行けと?」

「行きたいたい!」

「そのうちな…ん、エリオ、お前すこし日に焼けたな」

「うん!」

そして家に帰ってきた主人公は、道端でエリオと顔を合わせて和やかに言葉を交わすのでした
それにしてもプールに行く約束って…これはあれか!?さっきはリュウシさんと祭りに行く約束をしたわけですが
エリオともプールの約束して互角!?互角なのか!?(えー
リュウシさん圧倒的優勢の中、エリオもまだまだヒロインとして死んではいないな…次回に続く!


■電波女と青春男
第11話「今年の夏はバスケと超能力と布団と天体観測と祭りと野球と女々たんと」
 

(小学5年生の頃、俺は地元の少年サッカー団に所属していた。練習にはそれなりに熱心だった。
 だけど潔くも悲しいことに認めるなら、俺はサッカーに向いてなかった。ユニフォームはずっと綺麗なまま、
 試合に出られない息子のためにわざわざ両親が見に来ることが申し訳なくて、1年で退団した。
 グラウンドを駆け巡る友達を眺めても、悔しくなくなったという理由もある。自分はもう状況を
 受け入れてしまったのだと悟った。その頃から、自分の背丈より高いものに手を伸ばすことに躊躇し始めたっけ…)

ミーンミンミンミンミン

(1日の中で最もヒマを持て余すのが日中だ…エリオは田村商店で店番、女々さんは一応出勤、
 前川さんはバイト、リュウシさんは部活…みんなそれぞれやることがある。
 やっぱ俺だけかな…こんなに何もないのは…)

さて今回の電波女ですが、冒頭からずいぶんアンニュイになっている主人公の独白シーンで始まります。
むう…サッカーを始めたもののまるで活躍できず1年でやめてしまった過去、
そして今なお取り柄がなく、夏休みの暇な時間をただただ無意味に過ごしている現在の自分…
そんな自分のカラッポな人生を考えると、なんとも気分が沈んでしまうようです。まあなんと言いますか最近のサッカーは
必殺技を覚えてない奴はゴミというくらいのスポーツですからな…サッカーを選んだことが間違いだったんや…(えー

キーコキーコ

「ん…あれっ?」

「やあ転校生」

「どっか行くとこ?」

「届け物の帰りだよ。転校生は?」

「ご飯でも食べに行こうかなって…」

「ふむ…じゃあこれから私の家に遊びに来ない?昼ご飯ごちそうするから」

「えっ!?(せ、青春ポイントの予感絶大!)」

って、主人公が昼飯を食べに行こうと外へ出たところ、そこで道を歩いていた前川さんと遭遇!
てっきりバイトしていると思っていた前川さんも今日はヒマだったようで、主人公を家に招いて一緒に食事することに…
つーか取り柄がなくてもこのフラグ体質なだけで十分幸せだろ…(えー
道を歩いていたら美少女が家に招いてくれてご飯をごちそうしてくれるんだぜ…?それだけで誰よりも勝ち組だろ!!

「おや、誰もいない…仕込みに行ってるのかな?あ、両親は居酒屋経営なんだ」

「ふ、ふーん…(どきどき)」

「(がさごそ)」

「…ん?お、おい!」

「ふっふっふ。貴様がここに来ることは分かっていた!」

「また無断侵入か…しかもトマト泥棒って、いい加減家に帰れよ!」

って、そんな前川さんの家に案内されてみれば、庭先にはあのおかしな宇宙女・社の姿が!
どうも腹を空かして前川さん家で栽培されているトマトを盗みに来たようですが…まったく社の奴め、
せっかく「今日は両親が留守なの…」と前川さんと2人きりになったというのに…(えー
しかし主人公も前川さんを大分意識してるみたいですし、意外にヒロイン候補としては有力な人なのかもしれませんな…



「(ぐぅぅぅ〜)あ、あう…」

「はあ…ちょっと待ってろ。前川さん、あのさ…トマトいただけませんか?」

「うん?」

「あ〜…庭にネコがいて、こうガリガリっとトマトを要求してくるから…」

「別に構わないよ」

「ドリーム感謝!あむあむあむ…んふ〜!」

ですがひもじい様子の社を見て不憫に思ったのか、前川さんの許しを得てトマトをめぐんであげる主人公。
そして大喜びでトマトにむしゃぶりつく社…ああ、社ってなんかバカで何考えてんだかさっぱり分かんないけど
とりあえず顔はすごい可愛いよな…顔はな…(えー  ↓このトマト食べた手をぺろぺろする図とかたまらんぜ…

「おまたせ。焼きうどんだよ」

「おお…!(どきどき)い、いただきます」

「どうだい?」

「ん〜、このまったりとしたこの…ん〜」

「いや、普通の感想でいいから」

「そう?美味しいよ、すっごく!花沢さんが前川さん家に嫁入りしたいって気持ちが、分かる味だなぁ」

「えっ…あ、あとでゲームでもしようか」

「え?前川さんゲームとかするの?」

「背が伸び出す前まではよく遊んでたよ」

社はというとトマトを食ったら満足そうに去っていき、その後は前川さんと2人きりでの食事を満喫する主人公。
というかさっきもそうでしたが、主人公は前川さんのエプロン姿にずいぶんときめいているようですな
エプロンフェチってやつでしょうか、私はそういうフェチ心ってあんまりないんだけど、しいて言えば
焼き肉の美味しさに感動して幸せいっぱいに食べる姿フェチってところかな…(えー

それと主人公に「おいしすぎて前川さんと結婚したい」と誉められた前川さんも、妙にドギマギして主人公を意識してる感じですな…
今までは前川さんって、主人公・エリオ・リュウシさんの三角関係をニヤニヤしながら脇で見ているだけの人でしたが
これはそろそろヒロイン争奪戦に直接関わってくることになるということか…?

プオオーンプオオオーーン

「ぬううう…くのっ!くのっ!」

ってマリオカート始めやがったー!!
ゲェー!?「ゲームやろう」っていうのはスーファミでマリオカートすることだったのかよ!
他にもキャプテン翼とマザー2が転がってるし…そういえばマザー2は前にもどせいさんをネタにしてたっけなー
作者は相当マザー2が好きな人なんだろうか、まあ私もRPG史上最高のゲームだと思ってるけど

「こうやって遊んでると楽しいかな?転校生」

「うん、面白いけど…そういえばさ、俺ってまだ転校生なの?」

「ん?」

「呼び方。その身分もそろそろ期限切れな気がするけど」

「え、ああ…今さら呼び方を変えるのは恥ずかしいじゃないか…」

「なんで?」

「…なんでも…」

って、その時「いつまで俺のこと転校生って呼んでんの?」と素朴な疑問を投げかけてみたところ、
「恥ずかしくて名前で呼べないんだもん…」とまたも頬を染めてしまう前川さん!こりゃいよいよ本物だな…
まあかくいう私も「主人公」って呼んでばかりで全然名前で呼んでないんだけどな…
今さら呼び方を変えるのは恥ずかしいじゃないか…
(えー

「じゃあまた。本当は両親に紹介したかったんだけど」

「勘弁してください」

「あはは、で、でだよ…こほん」

「…?」

「ま、また家に呼んでもいいかな…丹羽くん…」

「その名前で呼ばないのなら大歓迎だよ」

っておいィィィィィ!!しゅ、主人公きさまという奴はー!いよいよ前川さんの家から去ろうというその時、
前川さんが思いっきりデレながら「丹羽くん…」と呼んだというのに
「なにいきなり呼び方変えてきてるわけ?」とあっさりそれを否定するとは!なんなんだお前は!
さっき自分で「転校生って呼び方やめてよ」みたいに言っておきながら…一体前川さんにどうしろって言うんだよ…

《いやー、ついに明日ですな!午後1時からウチの学校の体育館ね!
 距離も時間もリーズナブルでございます!》

「そりゃ助かる!その試合って夏の大会とか?」

《そんなのは先月に負けちゃってるもん。今回は普通の練習試合》

「あ、そうなんだ…ていうか負けたのか…」

《弱小ですもの!おほほほほ!毎年初戦敗退でござーます!》

「つかぬことをお伺いしますが、万年がけっぷちチームでのリュウシさんのご活躍は?」

《流子やっちゅーに!いやーほら、流子ちゃん部活中に50キロのパワーリストとか
 つけてたからね!動きがにぶくて誤解されがちだけど、あの子は優しい子なのですよ!》

「山のふもとに住む赤鬼ですか!」

そして家に帰るなり、またリュウシさんとのイチャイチャ電話タイムを満喫する主人公。またか!またこれか!
はー、前川さんとのイチャイチャタイムは許せるのに
リュウシさんは許す気になれないのはなんでだろうなー:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「(ぱたぱた)イトコー、星見るぞ〜!」

「げっ!!」

「ん〜、電話中?」

「(こくこく)」

《む?どったの丹羽くん、急に無口さんになって》

「あ、あ〜、ごにょごにょほにゃららほにゃら」

《む〜?ビークワイエット!!あ、違ったかな?アテンションプリーズ!!》

ってここでエリオキター!!やったあああああああああああ
こんな夜中に電話していたのが運の尽き、今日もまた主人公と天体観測しようと飛び込んできたエリオ!
リュウシさんはというとビークワイエットやらアテンションプリーズやら意味不明なことを言っていますが
どうも主人公の反応が悪いのでプンスカし始めてしまったようです

「相手だれ…?」

「うう…」

「なんとかリュウシ?」

「うぐっ…!」

「当たった…む〜…」

《丹羽くーん?そばに誰かいる?》

「あ、ああ、お世話になっているおばさんの家に住んでいるイトコが…」

《…藤和さんか。ぷっぷくぷー!!》

「そ、それ、どういう反応…?」

そして完全にエリオとリュウシさんの板挟みにあってしまい、あうあうあーと動揺し続ける主人公。
なんというか、いよいよエリオもリュウシさんに嫉妬するようになってきた感じですな
そんなヒロイン争奪戦が過激化する一方で、主人公は結局どっちを選ぶでもなくgdgdのまま時間が過ぎてしまい…

「ういーっす丹羽くーん!久しぶりーん!」

「うん、本日は活躍を見に来ました!」

「見られに来てます!イエーイ!」

そうこうしてるうちに一夜明け、とうとうリュウシさんの練習試合の日がやってきました
相変わらずリュウシさんとイチャつきながら、試合前に見学場所を探す主人公でしたが…

「さてと、どこ座ろうかなっと…」

「地球の皆さん、こんにちはぁ〜!」

「…はは、ははは、くのっ!くのくのっ、くのっ!(ぐいぐい)」

「だわっ、やめろっ!やめろやめろ、この星が滅びたら真の責任だぞ!」

って、そんな体育館にはなぜかまたしても社の姿が!神出鬼没にもほどがあるだろ!
こいつ宇宙ビジネスマンのくせに、こんな学校の体育館なんかにやってきて何をやってんだ…というか今まで社が現れたのって、
藤和家の庭(エリオ)、藤和家の居間(40歳)、前川家の庭(前川さん)、体育館(リュウシさん)って感じで
必ず主人公が他のヒロインに会いに来た時に現れるよな…この法則には何か深い意味があるのか…?

「あ、これも片付けてー!」

「ボールこっちにもあるよー!」

ばたばた ばたばた

「ひゅー、リュウシさんかっけえ…」

「今ごろ気づいたのか?矮小なる真よ」

って、試合が始まる前に邪魔なボールを片付けたりと色々雑用をこなすリュウシさん。
しかしそんな雑用シーンを見て「リュウシさんかっけえ…」「今ごろ気づいたのか?」ってなに言ってんだこいつら(えー
なんでそんな雑用に「やだ…かっこいい…」って見とれてんの!?なんで社は「かっこよくて当然だろ」みたいな顔してんの!?わけわかんねー!

「アレは見込みがある。数センチを埋められる側の人間だ」

「…なんだそりゃ?」

「まぁ、真とペアを組んだ場合だが…そのうち分かる」

さらにリュウシさんを見ながら妙なことを言い出した社。見込みがあるとか数センチを埋められるとか…
なんだかよく分かりませんが、要するに社はリュウシさんを色々と評価してるってことでしょうか
ただ「リュウシさんと主人公がペアになった場合」とも言ってるので
社は主人公×リュウシさん派だということなのか…?だとしたら許すわけにはいかんな…(えー

《第3クオーター、後半開始》

「おっ…!」

「やっと出てきたか…」

「いや…でも活躍は難しいんじゃねえかな、御船は今日が初めての試合なんだぜ…?」

そんなこんなで試合が進み後半になった頃、補欠のリュウシさんにもようやく出番が回ってきました
しかし、実はリュウシさんはこれが初めての試合でありすごくバスケが下手だったという…
練習を積んでいるのにドリブルに失敗したり相手に向かって転んだり…素人のような目も当てられない状況になってしまいます



ドダダッ!

「あううっ!」

「あ、ああ…」

「どいつもこいつも見る目がない…!
 あれは認知できないほどの秒速だが、進んでいける人間だというのに!
 いいか?人は誰もが目前の超能力に目覚めようと歩み寄っている。
 伸ばした指先より数センチ先、日常の延長線上にあるもの。
 それを捉えることが超能力の芽生える兆しになる!至れる者はほとんどいない、
 誰もが近づくだけだ。まれに超能力へ辿り着く秒速が優れている者もいるが、
 目前の数センチが遠すぎて諦める者が圧倒的に多い。リュウシは秒速が遅い…
 一般の半分以下だ。丸一日かけて誰にも伝わらないぐらいの秒速で、
 しかしあいつは諦めていない。遅咲きの超能力を開花させる可能性は十分にある!」

しかしリュウシさんが失敗を重ねる中、唯一それでもリュウシさんの可能性を信じているのが社でした。
超能力がどうたらとよく分からんことを言ってはいますが…ただ、社の言う「伸ばした指先から数センチ先」を「自分の限界の先」とするなら
自分の限界に直面した時、それでも頑張り続けることができるという力を超能力だと言いたいんでしょうか?

それに「ほとんどの奴には無理」と言っている通り、たとえば昔の主人公には無理でした。
サッカーを始めて自分の限界が見えてしまった時、そこで諦めてしまったから。社の言う超能力者というのは、そう例えば…


(C)高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS

社が教えてくれたはずだ…!
自分の可能性を信じれば!
自分の限界を超える事ができる!
自分の限界に挑めと!
超えてみせる…!
オレは自分の可能性を!
限界をォッ!!

あ、そうか…超能力ってのはクリア・マインドのことを言いたいんだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「おっ…!御船のフリースローだぜ!」

「…」

「今だ真、超能力を使え」

「は…?俺が?」

「ただ見ているだけのためにここへ来たのか?歩け、進め、声を張り上げろ!
 貴様だって歩みは遅くとも、超能力を目指す人間だろうが!!」

貴様だってニュータイプだろうに!(えー  試合終盤、注目の場面でついにフリースローを得たリュウシさんでしたが…
これまで何もかも失敗続きだったために、さすがのリュウシさんも心が折れかけていました。ここでもまた失敗するのかと
心細そうな顔のリュウシさん。それを見た社は、主人公に超能力を使えと…そう、社がここで言っている超能力というのは…

いくら失敗したって…!
いくら笑われたって!
リュウシさんがずっと
かっとび続けてきたのは!
自分を信じて来たからだ!!
リュウシさんのかっとビングは
まだ…!終わってねえーっ!!

超かっとビングだ!リュウシさん!!
要するにただ声援してやれということが言いたかった社。それを聞いた主人公は「かっとビングだリュウシさん!」と声をかけ、
それに後押しされたリュウシさんはフリースローを綺麗に決めるのでした。
あ、そうか…超能力ってのはかっとビングのことを言いたいんだな(えー  次回に続く!






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