■イナズマイレブンGOクロノ・ストーン 第42話「11人目の時空最強!」
 
 

「いよいよ2回戦だ…いいか!?俺達にはもう後がない!
 相手が誰だろうと負けるわけには行かないんだ!」

しぃーん

「(無視)ふむ、2回戦の相手はギルが出てきたか。
 厄介だな、戦術能力では1回戦のザンを上回っている」

「あらら〜?もしかして勝つ自信がなかったりしちゃいます?」

「おやおや誰にものを言っているのかな?
 念のため言っておくけど、試合中に僕の足を引っ張る真似だけはしないでおくれよ」

「私も同じことをお願いしちゃおうかしらぁ。アルファにもね〜」

「答えるまでもない」

さて前回、セカンドステージチルドレンとの決戦で、いきなり1回戦の試合を落としてしまった雷門&プロトコルオメガ連合軍…
3本勝負なので次に負けたらもう後がなく、2試合目のキャプテン・神童が気合を入れておりますが…
完璧に無視されまくってめっちゃ不安バリバリであります(えー

ベータちゃん達まったく神童に従う気ねえな!お互いのチームワークもまったくなさそうだし
まあ状況的にはシロッコハマーンシャアブライト艦長に仕切られてるようなもんだしなー
そりゃ誰も言うこと聞いてくれないよなー(えー



「あいつら本当に大丈夫なのかよ…せめて時空最強イレブンが揃っていればなぁ…」

「でも最後の11人目はまだ見つかってないぜ?」

「”11の力、灼熱の熱風と激震する雷鳴の力で、すべてを貫くオールラウンドプレイヤー”…」

「大輔さん、11人目は例えば誰のような…というのはないんですか?」

「そうだな…あえて言うなら…あの敵にいたザナークとかいう男か」

「ザ、ザナークって…!待ってください!敵が11人目だと言うんですか!?」

「あいつからは熱風のような熱さ、雷鳴のように暴れ狂う激しさを感じた…
 奴がもし味方になるならば、条件を満たすやもしれん」

そんな中、「あんな奴らと一緒にやるより時空最強イレブンで戦いてーわ」と言い出した狩屋。
ですが、まだ時空最強イレブンは最後の11人目が見つかっておらず…唯一大介じいちゃんが目星をつけているのが、
前回の1回戦で敵として戦ったザナークでした。「敵ながらあいつのパワーは凄かったわー」と語る大介じいちゃん。
とはいえ、敵側に属するザナークを引き抜くことなどできるはずも…

「そう言うと思ったぜ」

「!?」

「ザ…ザナーク!?なんでお前がここに!?」

「あいつらのやり方は気持ちワリいんだよな、あれならエルドラドのじじいどもの方が
 まだ可愛く見えちまってよ」

「…」

「そういうわけで、こっちに混ぜてもらうぜ?」

「ふざけるなァ!そんなことが認められるか!」

「俺も反対だ!お前は信用できない!」

とか言ってたら向こうから勝手にやってきてるし!ザナークお前いきなりだな!
まあ、もともとザナークは用心棒みたいな扱いでセカンドステージチルドレン側にいたわけですが、
前回のあの「ブレイクアタックー!!」と反則しまくるクソ野郎どもの姿を見て
「あんな奴らと一緒にいてもつまらん」と雷門サイドで戦いたくなったようです

ただ、それに対して「うるせーとっとと帰りやがれー!!」と声を荒げているのがガンマ…なぜかというと、
ガンマは以前ザナークにコテンパンにやられて洗脳されたという苦い思い出があるんですよね
なのでザナークとは死んでも手を組みたくないという…



「悪いが俺はもう決めたんでな…」

「(スッ)まあ待てザナークよ、確かにお前の力は凄い…
 だがワシに言わせれば物足りん」

「そう言うと思…なにィ!?こ、この俺が物足りんだと!?」

「そうだ、だが11人目となりうる可能性は持っておる。
 ワシの指示に従い修行を積むのだ!」

「チッ…!断る!石のじじい!どうやらお前は俺様の本当の力を分かってねえようだな!
 すでに俺は、その時空最強イレブンの力に達してるってことを
 次の試合で証明してやるぜ!!」

「つ、次の試合に出る気なんだ…(ドン引き)」

って、大介じいちゃんが「お前はまだ修行不足」とザナークに指摘しますが、その言葉に憤慨して
次の試合への出場を決めてしまうザナーク!仲間にするしないで揉めてたのに、そんな都合なぞ一切お構いなしのザナークを見て
ドン引きしてる天馬に笑ってしまった さすがの天馬もザナークにはついていけなかったか…

《さあラグナロク2回戦!エルドラドチーム02vsチームギル!
 いよいよキックオフですーっ!》

「みんな!絶対に負けられない試合だ!主導権を握って先制するぞ!
 俺の指示通りに動いてくれ、いくぞ!神のタクトーッ!!」

「(無視)」

「な、なに!?」

「はっはっはっ、何故この僕が君の命令を聞かなきゃいけないのかな?
 この前はザナークに不意をつかれたが、あれは僕の実力ではない!
 この試合で証明してみせよう!」

「まぁガンマったらいきがっちゃって。
 だが点を決めるのはオレだ!ボールをよこしなーっ!!」

そしていよいよ試合が始まりますが、やはりというかシカトされ続けるあわれな神童キャプテン!(えー
まったく相手にされてねーし!なんかこう無駄に張り切ってるところが余計に哀愁を誘います:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そんなわけで「俺だ俺だ」「いや俺だ」とボールを取り合うように攻め上がっていくガンマ達ですが…

ズバアアアッ!

「くっ、しまった!」

《あーっとどうしたエルドラドチーム02!?まったく連携が取れていないぞーっ!》

「くすくす。しょせんただの人間のチームなんてこんなものよね。
 私たちがお手本を見せてあげるわ!行くわよギリス!」

「OKメイア!」

ババババババババシイッ!!

「なっ…す、凄いパス回しだ!寸分の狂いもなく相手の足元に返してる…!」

「お互いの動きを正確に把握していなければできない、
 完璧なコンビネーションプレイだ…!」

しかし自信満々で突っ込んだわりに、いともあっさりボールを取られてしまったガンマ!口ほどにもねえなお前!(えー
さらに、相手の主力プレイヤー・メイア&ギリスは、ガンマ達とは反対に流れるようなコンビネーションプレイが売り。
なぜかというと、この2人は恋人同士なんですな。以心伝心のパス回しが可能で、雷門DF陣はまったく動きを捉えられません

「「デッドフューチャー!!」」

ズッバアアアアアアン!!

《決まったあああーーっ!!メイアとギリスのペアが先制点を決めましたあーっ!!》

そんな2人に必殺シュートを決められてしまい早くも1点献上!負けられない試合なのに、いきなりこれとは先が思いやられます
そして再び雷門ボールでキックオフとなりますが…とりあえず神童は
一番素行がマシそうなアルファにパスを送ります。まあベータちゃんやガンマよりこいつだよな…(えー

「くっ…アルファ、行くぞ!」

「遅いんだよォ!!」

ダダダダダダ!

「な、なに!?」

「もらったぁーっ!!」

ズバアアアッ!

「ふっふぅん!」

「ちいいっ!」

って、神童がアルファにパスを送った途端、そのボールに群がってくるベータちゃん!
さらに、ベータちゃんのせいで軌道の変わったボールを、横からかすめ取ってしまうガンマ!
お前ら本当に邪魔しかしないな!(えー  これでまたもガンマのボールになってしまったわけですが…

「これで同点!!僕の得点ーっ!!」

ズバアアアッ!

「たわっ!?」

「あらあら、せっかくパスしてあげましたのにぃ」

が、しかしやはり一瞬にしてボールを奪われてしまうガンマ
もうお前弱いんだから引っ込んでろよ!(えー 
ガンマめ…やはりこいつ、しょせんはザナークに瞬殺された程度の腕前しかないのか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「なぜ邪魔をした?私がパスを受けていれば、決まっていた可能性は高かった」

「はい?あなたが私にダメ出ししちゃうんですかぁ?」

「ケンカなら手ぇ貸すよ!」

「オルカ!余計なことはするなっ!」

「やめるんだ!そのエネルギーは相手のゴールに向けろ!」

「まあまあご立派、さすがキャプテンねぇ」

「くっ…」

って、さすがにパスを横取りされて腹が立ったのか「俺の邪魔してんじゃねえぞボケ」とベータちゃんに食ってかかるアルファ。
しかしそうなると、ベータちゃん派のオルカアルファ派のエイナムまでもわらわらと寄ってきて、
4人で睨み合いになってしまいます。なんとかここは神童が止めましたが、この雰囲気の悪さをどうにかしないことには…

ズバアアアッ!

《おっとザナークがボールを奪ったーっ!》

「いいかよく聞け…!このチームが勝つための
 方法を教えてやる!!」

「ザ、ザナーク…」

って、そんな悪い流れを変えたのはザナーク!敵からあっさりとボールを奪い取り、
「お前らいい加減にしろ」とベータちゃん達に一言物申してくれるようです
おお、この男だけはライバルキャラの中でもまともな奴だったか、ここは一言ガツンとお願いしますよザナーク先生!

「それは…この俺様が一人で活躍することだーっ!!」

「!?」

な、なに言ってんだーー!!アホか!アホかきさまーー!!
なにを言い出すかと思えば!ベータちゃん達も相当ひどいと思いましたがこいつが一番ダメだった!
なんと「ボールは今後俺様が独占する」と宣言して1人だけで突っ込んでいったザナーク!
さっきのガンマと同じじゃないか、これじゃまたあっさりとボールを奪われて…

「フフ、僕たち相手に1人で戦うって?どこまでやれるか楽しみ…」

どがーん!!

「ごああーっ!!」

「ふん、まぐれが2度も通じると…」

どがーん!!

「んがあーっ!!」

ってアレーー!?な、なんと!さっきガンマがまったく歯が立たなかった連中を
まったく寄せ付けずに猛突進していくザナーク!マ、マジか!
ザナークの力はこれほどまでの別格だったのか、こいつ違うぞ…ガンマなんかとは装甲もパワーも!!(えー

どがーんどがーんどがーん!!

《フィールドを縦横無尽に駆け巡るザナーク!しかし敵も味方もお構いなしだーっ!》

しかし荒っぽすぎるザナークのプレーでは、なかなか綺麗にゴールを決められず
「あーくそ入んねーなー」とやりたい放題その後暴れまくる結果に!ひでえー!
もはや敵も味方も関係なし、誰かがボールを持ったらザナークがすっとんでくるというある意味罰ゲーム状態
スパロボFで言うならエヴァ初号機が暴走したようなもんです、もう誰にも止められない!
それにしてもここでもザナークにぶっとばされてるガンマが笑える、お前もう完全にネタキャラだな!

「ほ、放っておいていいんですか!?」

「無視しろ。関われば無駄に体力を消耗するだけだ」

「ぐぬぬ…ザナークーッ!!僕にパスだぁ!
 フィニッシュはこの僕が決めるーーっ!!」

そんな中、賢明なアルファは「あいつはスルーするに限る」と傍観を決め込みますが
物凄い勢いで無駄に体力を消耗する男・ガンマがまたもザナークに絡んでいきました(えー
お前もうやめときなさいって!こりない男だなあ本当にもう

「そらよっ!」

ばごー!!

「ぐわーーっ!!」

《ああっザナーク、味方を壁にしたワンツーで抜き去ったーっ!!》

ああ、やっぱりやられてしまった!ザナークの無情な顔面ワンツーを食らって壁役にされるガンマ!
どんだけ踏み台にされるんだお前は!
ガンマのネタキャラっぷりもここまできたか、こいつ面白いやつだなぁ

「でえやあああっ!!」

ズッドオオオオオオ!!

「ぐうっ…!ぐぬぬ…!ぐうおおおおおっ!!」

バッチイイイイイッ!

「ちっ…」

「ふふ、彼のパワーは認めるけれど、ああやって強引に来てくれる分には怖くないわ」

「そうだね、それに美しくない。パスは愛、連携こそが美しい…」

そして強力なシュートを放ったザナークですが、ここは敵キーパーの好セーブにより阻まれてしまう!
しかし今回の敵チームはなにげにすごいまともな連中ですよね
キーパーも頑張って必死で守ってるし、メイアとギリスも「連携せずに一人相撲をやってるような相手は恐くない」
至極もっともなことを言っております。ラフプレーだって一切してないしね…むしろザナークのがひどい(えー
イナズマでこうもまっとうに強い敵キャラって初めてなんじゃなかろうか



(やはり、いくらザナークでも1人で得点するのは無理だ…!)

「みんな!連携するんだ!この試合、絶対に勝たなくてはいけないんだ!」

「俺様1人の活躍で勝てるのだー!」と言うだけあって、確かに異様なまでの突破力を持つザナークではありましたが…
とはいえ1人のプレーには限界があり、実際これまでのプレーではゴールを決められていませんでした
やはり連携がなければ勝てないと悟った神童は、これまで以上に仲間へ声をかけ始めますが…

「エイナム!逆サイドのガンマがフリーだ!」

「(無視してアルファにパス)」

「くっ…」

「オルカ!こっちにパスだ!」

「OK神童キャプテン♪(と言いつつベータにパス)」

「なっ…!」

「ごめーん、怖い顔しないで♪」

「ふぅん!」

「いいぞガリング!ここは中盤でパスを繋いで行こう!」

「ガンマーッ!!(最前線のガンマにパス)」

「な、なに!?」

しかしどいつもこいつも完全無視!き、きさまらあ〜!!
せっかく神童がフリーの選手を教えているのに、プロトコルオメガの連中はそれを無視して自分の上司にしかパスを出そうとしません
そう、エイナムの上司はアルファ、オルカの上司はベータちゃん、ガリングの上司はガンマなんですな…
この派閥を超えたパスを全然出してくれないわけです

せっかくフリーの選手がいるのに、それを無視してきついマークで身動き取れない上司にパスを出してばかり。
そんなパスが綺麗に通るはずもなく、あっさりと相手に奪われてチャンスを潰してばかりです
これだから内輪の馴れ合いしかしない連中は…(えー

「センタリングが来るぞ狩屋!マークしろ!」

「了解!」

「もらっちゃいまーす!」

「なっ…ベータ!」

「ちょっ…うわーっ!!」

どっしゃーん!!

「うふふっ」



そんな中、敵が上げてきたセンタリングに対して、DFの狩屋を突き飛ばすようにボールを奪うベータちゃん!
ベータちゃんあんたFWだろうが!もはやポジションも関係なくやりたい放題か!
なんとかセンタリングは叩き落としたからいいものの、頭痛はタネがますます増えるばかりです

「くっそ…!」

「オルカ、こっち!」

「OK!」

「ていっ!」

バシイッ!

「あーっ!?」

「ヘヘッ!」

「か、狩屋!?どういうつもりだ!?」

「ぶ〜…やってくれるじゃねえか!」

「(ニヤニヤ)ポジションとか関係ないんだろ?」

「あてつけかよ!?」

「や、やめろ2人とも!」

「「ぐぬぬぬぬぬ〜!」」

「くっ…お前たちィィッ…!」

って、その時「なら今度は俺様がFWやったるわー!!」とベータちゃんへのパスをカットしてしまう狩屋!
お前までそんな真似するんかい!「ぐぬぬ」「ぐぬぬ」とベータちゃんとボールを取り合う図が微笑ましくはありますが、
雷門のキャラまでこんなことをやり始めて神童のブチ切れ具合がやばい
お、お前らその辺にしとけ!これ本当に神童爆発寸前ですよ!ここは一刻も早く普通のプレーをだな…

「邪魔だアアアアア!!」

ドッガアアアアン!!

「「ぐわあああああ!!」」

ってそこにお前来るんかーー!!空気読めやーー!!
ただでさえ揉めてる最中だってのに!そこへ暴走機関車ザナークが突っ込んでくるというウルトラカオスな状況!
もう完全に無法地帯  あまりにもルール無用すぎて爆笑してしまいます
ここまでハチャメチャな試合は今までのイナズマでもなかったでしょうね、面白すぎるんだが…

《ザナークの蹴り出したボールがメイアに渡ったぁーっ!!》

「決めるわよギリス!」

「ああ!」

「「情熱のラヴァーズ!!」」

「なっ…ど、同時に化身を!?」

って、さっきザナークの蹴飛ばしたボールはなんとそのまま敵へのパスに!ほんとに空気読めねーな!(えー
そしてメイア&ギリスが発動したのは切り札のダブル化身・情熱のラヴァーズ…
その圧倒的パワーでみるみるうちに雷門ゴールへと迫ってしまいます

ドッガアアアアアン!!

「「ぐああああーーっ!!」」

《す、凄まじい突破力だ!一気にDF2人を蹴散らしたぁーっ!!》

「くっ…!止める!奏者マエストロ・アームド!!」



そして自軍のDF陣がまとめて吹っ飛ばされたその時、最後の砦として立ちはだかる神童!
必殺の化身アームドを発動して一気に突撃する!ダブル化身がなんぼのものよ、
無駄なでかさと迫力だけの化身より、テクニックで化身の力を限界まで凝縮した化身アームドの方が強力なはず!

このわたしに化身アームドの
テクニックなど問題ではない!
なんたってダブル化身が
ついているんだからな!
ド迫力パワーこそ強さのすべてだと
言いたいのだろうが、
わたしに言わせりゃそんなものは
ムダな力としかおもえん
たとえ化身の数がすくなくとも!
鍛えぬかれた繰り出す技や
テクニックは
どんな巨大な力もたおせる!

そんなダブル化身など
この化身アームドで
粉砕してくれる!!


(C)ゆでたまご/集英社

「ハリケーンミキサーーッ!!」

「ウギャアキン肉マーーン!!」

全然ダメじゃねえかこれーーー!!まったく歯がたたねえー!!
ああ、まるでハリケーンミキサーで宙を舞うウォーズマンのように、一撃でお空の星にされてしまった神童!い、一撃で…
これでもう邪魔する者は誰もおりません、メイア&ギリスはゆうゆうと必殺シュートの体勢に入ってしまい…

「さあメイア!決めておくれ、君の華麗なシュートで!」

「ええ…任せて!」



「ばぁーん!ハートレイピア!ええーい!!」

ズッバアアアアアアン!!

《またもメイアとギリスの2人が得点をあげたぁーーっ!!》

あー2点目いったーー!!もうあかん、神童たちの希望を打ち砕く悪夢の2点目をもぎ取ってしまったメイア達!
ただでさえチームはガタガタなのに、こんな追加点まで取られてしまって一体どうすればいいのか…

「く…くっそぉぉぉっ…!」

ピイイイーーッ!

「俺にまわせぇぇーーーッ!!」

「!?」

「俺にまわせっ!ガンマぁぁぁーーッ!!」

って神童ブチ切れたーー!!つ、ついに我慢の限界を超えてしまったのか!
度重なるイライラでとうとう爆発してしまった神童は、「とっとと俺にパスをよこさんかー!!」とガンマに怒鳴り始める始末!
あまりの剣幕にさすがのガンマも身の危険を感じたのか、珍しく素直に神童へパスを出すことにします

ぱしっ

「よし…!今度こそ成功させてみせるッ!
 行くぞ神のタクトオオオオーーッ!!」

「えっ!?」

ドッガアアアッ!

《ああーっと!?神のタクトはまたも失敗だぁーっ!!》

「なっ…なぜだ…!なぜ思うようにいかないんだっ…!」

ああしかし、平常心を失っているせいか不発に終わる神のタクト!
最適なパスルートを指示する技のはずが、指示のミスによりベータちゃんとアルファが激突してしまいます
珍しくガンマ達が言うことを聞いてくれたのにこの失敗…神童の焦りはますます募るばかりです

ズッシャアアアアッ!!

「ぐううううっ!」

《ザナークがボールを奪ったぁーーっ!!》

「うおおおおおおーーっ!!」

ドドドドド!

「ザナーク…!あいつまた強引にッ!!」

そんな中、1人だけいつもの調子で敵陣に突撃していったザナーク。やっぱり空気読めない奴だな…(えー
そんなザナークを見て神童はさらにイライラ。それに相手チームも、好き放題ザナークにやられるばかりではなく、
常に数人がかりで抑えるようにザナークを自由にさせてはおりません



「ちいいっ…!」

「ザナーク!強引に行くなっ!いったん戻すんだッ!!」

「…」

「1人じゃ無理だっ!!戻せザナークゥゥゥーーッ!!」

「うるせえええーーッ!!俺が決めてやる!!」

ドッガアアアアン!!

「「うわあああああ!!」」

ああしかし神童の怒鳴り声は火に油!ガンマ達とは違って、いくら怒鳴ってもまったく言うことを聞かないザナーク!
結局は「うるせーボケー!!」とさらに強引な突破をはかり、敵をまとめて吹っ飛ばしていく始末!
もはやザナークを止める術はないのか…というその時!

ドドドドドドド!!

「なに!?」

「俺たちには!連携が必要なんだァーーーーッ!!」



何してんだよォーーッ!?オメーーーッ!?ち、血迷ったかあああーー!!
何してんのこの人!なんと神童、言うことを聞かないザナークに対して
「おとなしく連携せんかーー!!」と正面から潰しに行くというムチャクチャを開始!
もはやギャグだろこれ!「連携しろ」と言いつつ潰しに行くってなんというハチャメチャなことを…

「どけえーーーッ!!」

どっがーん!!

「ぐわああああああ!!」



し、神童ー!!やはり結局は「何言ってんだコイツ」と言いたげに
神童を吹き飛ばし敵陣に突っ込んでいったザナーク!やばいこれ面白すぎる
まさか神童がこれほどまでに錯乱したプレーを見せようとは…(えー

「はああああっ!ディザスタアアアーッ!」

「必殺シュートは撃たせないっ!!」

「なに!?」

って、ゴール前まで切り込んだザナークでしたが、必殺シュートのディザスターブレイクを撃とうとした瞬間
そうはさせじと飛び込んできた敵DF陣!こ、この人たち…なにげに凄く頑張ってますよね
ザナークにいくら吹き飛ばされても文句ひとつ言わないし、1人で無理ならみんなで勝とうとチームプレーでザナークに立ち向かってるし、
今もまた必殺シュートを撃つ暇を与えまいと果敢に飛び込んできてるし…敵ながらいいチームだなと感心してしまいます

「ちっ…!うらあーーっ!!」

バッゴオオオオオ!!

「「「ぐあああーーっ!!」」」

ドッシイイイッ!!

「ぐ…!ぬうううううっ!!」

《と、止めたあーっ!!ザナークのシュートをがっちりキャッチーッ!!》

そして普通のシュートを打たざるを得なくなったザナークですが、それは敵のGKがなんとか押さえ込んでキャッチに成功!
ラインギリギリでのキャッチでしたから、DFの3人が体を張って壁になってくれたおかげでしょう
4人の力を合わせて止めたファインプレーと言えます。マジでいいチームだなこいつら

 

「カウンター!」

バシイイイッ!!

「くっ…しまった!戻れ!戻るんだーっ!」

ああそして、ザナークのシュートを防いだ敵チームは即座にカウンター攻撃を開始!
それにしても、敵ながら実にスムーズなパス回しで前線までボールを繋いでおります
さっきから神童が死ぬほどやりたがってる連携サッカーを、敵が完璧にやってるというのも皮肉な話ですなあ



「「デッドフューチャー!!」」

ズッバアアアアアン!!

《ゴオオオール!メイアとギリスの合体技が決まったあーっ!!》

「あ…?あ…?さ…3点差…?このチームをまとめることはできないのか…?
 このチームで戦うにはどうすれば…?」

そして三たびメイア&ギリスの必殺シュートが炸裂!キーパーは手も足も出ずこれでとうとう3−0!
ああ…まるでチームをまとめる見通しが立たないまま、ダメ押しとなる形で入れられてしまった3点目…
ついに神童もこれには心折れてしまい、「もうダメだ…おしまいだぁ…」とレイプ目になって座り込んでしまいます

「おっ、おい、大丈夫かよ…!」

「う…ぐうっ…!」

《おおっと!?キーパーのルジク、立ち上がることができない!》

「ど、どうしますか…!?神童キャプテン…!」

「…くっ…」

さらに悪いことに、今のシュートを食らったキーパーが負傷退場!あの強力なシュートがドテッ腹に直撃してしまってはな…
ちなみにこのキーパー、ロココと横顔が似てますがまったく関係ありません(えー

↓ルジクさん

↓ロココさん

似すぎだろお前ら…まあともかく、ただでさえ絶体絶命なのがキーパーまでいなくなってしまい、
「どうすりゃいいんだよ…」と悲壮感が漂い始めた神童たち。
というかキーパーの事でまで「どうしましょうキャプテン」とか神童に頼らないであげて!
そんなもん知るわけないじゃない!(えー  ただでさえテンパってるんだから少しは負担軽くしてあげて!



「(キラーン)フ…思ったよりは早いが…使うとするか」

「えっ…?」

ザッ…ザッ…ザッ…

「なっ…!?こ…これは!?」

ドッギャーーン!!

ってなんかキター!!なんとここで監督サカマキの秘密兵器出現!
その名もメカ円堂!エルドラドの最新鋭技術を駆使して作り上げたロボットだそうですが、どの実力のほどは果たして…?
なんか頭にオンオフスイッチついてるし、顔面にボール食らったら即機能停止しそうだな…(えー

それにしても今回はメチャメチャ面白くて盛りだくさんな内容でしたねー
正直言ってイナズマイレブン全シリーズ見渡しても確実に5本の指に入る神回だったと思います

前回の試合は「またいつもと同じ展開か…毎度同じことの繰り返しで話の引き出しがなさすぎる」と書きましたが、
今回のこの試合は今までのイナズマになかった新しい面白さがてんこ盛りだったので、
見ていてとても楽しめました、ぜひとも今後この調子でやってもらいたいですね…次回に続く!

 


■イナズマイレブンGOクロノ・ストーン 第43話「メカ円堂登場!」

 

《エルドラドチーム02は、負傷したルジクに代わり新たなキーパーが入るようです!
 そ、その名も…メカ円堂だぁーーっ!!》

「え…円堂監督のアンドロイド!?」

「フ…こんな事もあろうかと円堂守のデータを渡し、作らせていたのだ」

さて前回、キーパーの負傷により突如として現れた謎の援軍・メカ円堂ですが…
その正体はこんな事もあろうかとサカマキが作らせていたアンドロイドでした
そうなのか…こんな事もあろうかと作っていたんじゃ納得するしかないな…(えー

ピッピィーッ!!

《そしてここで前半終了だぁーっ!!》



「いいかみんな!俺達が負けたら、ラグナロクはもうそこで終わりなんだ!
 すべての希望が失われることになるんだぞ!」

「言われなくても分かってますわ」

「イエス。勝つことが私の任務だ」

「へー。みんな自分勝手にやってて、それで任務が果たせるんスかねー」

しかし、メカ円堂が加入してすぐ試合はハーフタイムへ。その活躍はもう少しお預けかぁ
こうなるとやはり、チームワークのことについて神童は一言言わずにいられません。しかしベータちゃん達は話を聞いてくれず…
皮肉屋の狩屋は「あのザマで任務果たせるんスかねー」と言いますがお前は人のこと言えんだろ!(えー
狩屋め…前回ベータちゃんとボールの取り合いしてたのを忘れたとは言わさんぞ!

「我々は最善を尽くしているさ。しかし味方に足を引っ張られてはな…(チラッ)」

「なに!?」

「俺達が悪いってのかよ!」

「…お前たちがお互いをどう思っていようと構わない。
 だがこの試合、絶対に負けることはできないんだ!
 俺の指示に従ってくれ!勝つためだ!」

「ふむ…ま、そんなに言うんならね」

さらにはエイナム、オルカ、ガリングがまた派閥丸出しのいがみ合いを始めますが、
「絶対に負けるわけにはいかないんだ!絶対に負けられないんだ!」
あまりにも神童がしつこいのでガンマ達も根負けしたようです(えー
今回の試合で神童このセリフ何回言ってるんだろう、もうちょっと他の言い方をですね…



「フン。まあザコはつるまなきゃ何もできないってことだな、俺は俺の好きにやる」

「ザナーク…!」

「うふふ、偉そうに。あなただって1点も取ってませんけど?」

「なに!?」

「ふんっ」

「ち…!今に見ていろ、俺に足りないものなんかねえってことを証明してやるぜ!!」

がしかし、ベータちゃん達が協力を約束してくれた一方で、
「へへーんだ俺様は勝手にやるもんね」相変わらず一人相撲を取る気満々のザナーク。
お前ってやつは…しかし「偉そうなこと言うわりにお前点取ってないよね」とベータちゃんに痛いところを突かれ、
ちょっとは能天気な余裕がなくなってきた感じです

《さあ!3−0でギルのリード!後半戦の開始だぁーっ!!》

「よし!アルファ、ベータ、ガンマ!行くぞ!神のタクトーッ!!」

ぼひゅーん

「…全然ダメじゃないか」

「くっ!?な、なぜなんだ!?」

「神童…攻撃の流れをつかめていない…」

っておいおい結局ダメなんじゃん!神童キャプテン使えねえな!(えー
後半開始と同時に、さあやったるぜーと気合十分で神のタクトを発動する神童でしたが…
しかし今回もヘンテコな指示を出し、神のタクトに導かれたパスはあさっての方向へ!
ああ…せっかくこんなカメラ目線でかっこいいポーズ決めたのに!(えー
神童キャプテン…そんなVサインとかする前にみんなの動きちゃんと見てくださいよ!

「神童ーっ!(くいっくいっ)」

「(イラッ)…なんだ!!」

「おいおい、今は私が監督だということを忘れるなよ?まあ話を聞け」

とその時、悩める神童にアドバイスをしようと声をかけてきた監督サカマキ。
しかし明らかに「チッうるせーなー」とイラついてる神童がなんだか笑えますね(えー
「おいおい私は監督だぞ構ってくれよ」というサカマキもなんだか微笑ましい場面だな…

「今からお前に、あるデータを教える」

「データ…?」

「アルファ、38と48。ベータ、30と52。ガンマ、45と50。いいな?」

「な、なに?なんのデータだそれは?」

「フフ…お前なら分かるさ。神童”キャプテン”?」

って、その時サカマキが言い出したのは意味の分からない数字の羅列…
なんでしょうかこれは、偏差値?志望校のランク?でも30とか40ってベータちゃん達あんまり勉強してねえな(えー
結局なんの数字かについては「お前なら分かるさ」とはっきり言わないサカマキ。
わけが分からない神童はキョトンとしながら試合に戻りますが…



(アルファ、38と48…ベータ、30と52…ガンマ、45と50…
 一体どんな意味があるんだ、このデータには…?)

「はっ!?そ、そうか…!分かったぞ!」

「…?」

「お前たち!点を取りたいんだろう!取らせてやるッ!
 はああああっ!!神のタクト・ファイアイリュージョンッ!!

シュボオオオオッ!!

「ガンマぁぁーーっ!!」

バシイイイッ!!

「えっ!?僕から!?」

とその時、データを理解した神童が神のタクト・ファイアイリュージョンに開眼!
さらに持っていたボールを即座にガンマへパス!これにはガンマも驚いておりますが…なぜかというと、これまでの神童は
神のタクトでパス回しする時に必ずアルファ→ベータ→ガンマの順にボールを回していたんですよね
それがいきなり今回はガンマが真っ先にパスされたという…それで面食らってしまったわけなんですが

スパアアアアン!

「な、なんだ…!?完璧なタイミングだ!」

「ベータ!」

スパアアアアン!

「すげえ…!俺のスピードにシンクロしたぜ!?」

「アルファ!」

スパアアアアン!

「…ボールが繋がった…!いい気持ちだ…!!」

さらに続けざまにベータちゃん、アルファへと完璧なパスが通り、一気に敵陣深くまで攻め込む結果に!
今までの失敗が嘘のようで、これにはベータちゃん達も驚愕しております。それにしてもアルファの
「繋がった…いい気持ちだ…」ってセリフがホモっぽくて吹いた。ああ…次はションベンだ…(えー

「決めろーーっ!!」

「イエス!今なら我らの力を合わせられる!」

「「おう!」」

「「「シュートコマンド24!”オメガアタック”!!」」」

「させるか!リジェクショ…ぐわーー!!」

ズッバアアアアン!!

《ゴォォール!エルドラドチーム02、ついに1点を返したぁーーっ!!》

そしてここで、3人の大技オメガアタックが炸裂!敵キーパーをなんなく弾き飛ばし、念願の1点をついに獲得!
とうとうやったか…それにしても、オメガアタックを撃ちに行く寸前の腕組みしながらドヤ顔のベータちゃんがいいですね
クソアマ可愛いベータちゃんの本領発揮と言いますか、やっぱこうやって敵を圧倒しながらドS顔をしてるシーンが似合うなあ

「神のタクト、できちゃいましたね!」

「ああ!」

(あの数字は…ボール保持率と走力のデータだったんだ!
 まずはキープ力のあるガンマにボールを預け…
 スピードのあるベータを裏のスペースに走らせ、
 そして両方のバランスが取れたアルファを攻撃の起点にする!
 今なら…あいつらの力を使うことができる!)

そして結局さっきの数字の正体はこれだそうです。
要するに3人のボール保持率(キープ力)走力(スピード)を数値化したデータだったんですな…それによって、
今まで3人の動きをイメージできていなかった神童が、ハッキリそれを把握して適切なパスを指示できるようになったという…

  キープ力 スピード
アルファ 38 48
ベータ 30 52
ガンマ 45 50

ちなみに一覧にするとこうなります。キープ力の高いガンマ、走力の高いベータちゃん、バランスのいい…ん?バランスのいい?
なんかアルファの能力低くないか?(えー  両方ともガンマの劣化だし!
というかアルファが低いと言うより…ガンマの能力が実はすごく高いのか!?
ガンマってザコなイメージしかなかったけど実はすごく強かったのか!?(えー



それにしても、「キープ力の高いガンマにボールを預けて、走力の高いベータちゃんを空いたスペースに走らせ、
バランスのいいアルファを攻撃の起点にする」
って
この考え自体はすごくいいですね。ちゃんとサッカーらしい戦い方を考えてて。
映像を見てみても、相手の厳しいマークに耐えながらベータちゃんにボールを繋げるガンマとか、
ガンマのキープ力が高いことを証明するシーンがしっかり描写されてて、とても良かったと思います。
普段のイナズマはこういう丁寧な描写が不足してるからね…
ドーンと化身出してバーンと必殺シュート撃ってズバーと吹き飛ばして終わりとか、そういう大味すぎる試合が多いんで…
いくら超次元サッカーとはいえ、そういうのが続くと全然サッカーらしくないというか。
あまりにもサッカーとかけ離れた描写になってしまうので、サッカーらしい基本のプレーはすごく大事だと思うんですよね



「ククク、3人でやっと1点かよ?」

まだ1点も取ってないやつがなんか言っております(えー
ザナークお前…「3人集まらないと点取れないとか雑魚だわー」って完全に負け犬の遠吠えだよ!
1人で暴れてるけどいつまでも点が取れない子が言ってもむなしいだけだぞ…早く自分の過ちに気づくといいんだが

「はああああっ!神のタクト・ファイアイリュージョンッ!!」

シュボオオオオッ!!

「ガンマ!」

スパアアアアン!

「スマート!!」

「ベータ!」

スパアアアアン!

「うおおおおーーっ!!」

「アルファ!」

スパアアアアン!

「パーフェクト!!ここまでは!」

さあそして、完全に勢いに乗った一同は再び神のタクトFIを発動!
猛攻を仕掛けながらガンマのスマートきた!スマート入りましたー!!(えー
「スマート!」っていうのはガンマの決め台詞なんですよね、「よっしゃあ!」みたいな時に使うというか
でも今まで全然言う機会なかったね、活躍できてなかったからね…仕方ないね…(えー

「おっと…!同じ手は通じないぜッ!」

がしかし敵もさるもの、今度はガンマとベータちゃんをがっちりマークしてオメガアタックを撃つスキを与えてくれず!
やっぱ今回の試合はこういうところがちゃんとしてていいな…同じ手は食わんと相手がしっかり対策してきたり、
敵チームなのに丁寧なマークを怠らなかったり…イナズマの敵キャラって
すぐに舐めプして棒立ちになってロクに守ろうとしないことが非常に多いんで、
こんな一生懸命にしっかり守ってくれる敵というのはとても貴重なんですよ



「同じ手は食わない」っていうのもいいなあ…たとえば一期ラストの世宇子戦なんかは、0−3で試合終了間際という大ピンチの状況で
ファイアトルネード+ツインブーストの合体シュートを編み出した豪炎寺と鬼道さんが
何発も同じシュート繰り返して一瞬にして逆転したというテキトーすぎる試合だったからな…(えー 
さすがに世宇子も何か対策しろよっていうね…一期信者の俺でもあれはないと思ったわ…

「ノー…同じではない!」

バシイイイッ!!

「なに!?」

「はああああっ!ミキシトランス・信長!刹那ブーストォッ!!」

「リジェクショ…ぐわー!!」

ズッバアアアアン!!

《決まったーっ!これでスコアは1点差だぁーっ!!》

「ちっ…」

って、しかしオメガアタックを警戒されていることはなんとアルファもお見通し!
すかさず走り込んできた神童に絶好のパスを送り、ミキシトランス+刹那ブーストを叩き込んで2点目をゲット!うーむすばらしい
そして今度は神童1人のシュートなのでザナークは何も言えません。ねえ今どんな気持ち?(えー

ズザアアアッ!

「いいぞエイナム、こっちだ!」

「ふっ!」

バシイイイッ!

「うおおおーっ!!」

「なっ…ザナーク!?」

「こいつは俺が決めるーーっ!!」

ってああ!?完全に雷門押せ押せムードになっていたその時、嫉妬に狂ったザナークが神童のボールを横取り!
せっかくエイナムも派閥の壁を超えて、神童にパスをくれるようになったというのに…
ザナークの奴、やっぱ1人のシュートを先に決められちゃって悔しかったんだろうな…(えー

「うおおおおおお!!」

ドクン!!

「はうあ!!う、うぐっ…?」

ズザアアアッ!

「く、くそっ…!」

《あーっと!?ザナークボールを奪われた!ギルのカウンター攻撃だぁーっ!!》

が、しかしその時ザナークに異変が!まるで「最高だぜプリンセス」の時のノアみたく
突然「はうあ!!」と苦しみ出し、スキだらけになったところを簡単にボールを奪われてしまったという…
ザナークの奴どうしたんでしょうか、これもモンスーノエナジーの影響か?手動でシャットダウンしないとダメか?(えー

「行くわよギリス!」

「OKメイア!」

バシバシバシバシイッ!

そしてやはり、ひとたびボールを持てば見事なパス回しでゴール前まで突き進んでくる敵チーム!
綺麗なパスですねえ、なにげに今回は作画もすごくいいよな…パスの受け渡しも止め絵じゃなくてきちんと動いてるのがいいな

「「デッドフューチャー!!」」

ズドバッゴオオオオ!!

『来い…!止める!!』

そしていよいよ必殺シュートが放たれメカ円堂の出番到来!気になるメカ円堂の必殺技とは…

『ペンギン・ザ・ハンド!!』

バッチイイイイイン!!

《と、止めたぁぁーっ!!メカ円堂止めましたあーっ!!》

「す、すごい…!」

「あの技は…?」

「メカ円堂には特別なデータがインプットしてある。
 過去に円堂守が体験した戦いのデータすべてがな…あの技は、その戦いの中で
 最強の組み合わせと判断された必殺技の融合なのだ!」

うおおーっ!あれはゴッドハンドと皇帝ペンギン1号の合わせ技!
ついに放たれたメカ円堂の必殺技!その名もペンギン・ザ・ハンド!
サカマキ曰く、円堂が経験した戦いの中で最強の技同士を合体させたそうですが…
お前それ本当か!?本当なのか!?(えー



皇帝ペンギン1号はイナズマ二期で佐久間が使っていた技ですが、
三期でデモーニオが「うわっはっはこの皇帝ペンギンXは1号などよりはるかに強いのだあー!!」という
上位互換の皇帝ペンギンXを使ってましたよね。1号が最強技って…本当なのか…?
まあデモーニオはちょっと頭悪そうだったしテキトーなこと言ってただけかな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

しかし元ネタの1つが皇帝ペンギン1号なのは間違いないとして、もう1つはゴッドハンドでいいのかな?
それとも○○・ザ・ハンドって名前の技なんだろうか。そうなると
マジン・ザ・ハンドか
ムゲン・ザ・ハンドか
イジゲン・ザ・ハンドか
魔王・ザ・ハンドか
タマシイ・ザ・ハンドか
オメガ・ザ・ハンドか
グレイト・ザ・ハンドか
多すぎなんだよ!特定できねーっつうの!(えー  この系統の技もえらく増えたよなー

「こっちだーっ!」

『おうっ!』

バシイイイッ!!

「よし…ベータ!トップスピードだ!」

「任しちゃってください♪ブチかましてやるぜェーーッ!!

ともかく、メカ円堂が防いでくれたおかげで神童たちは即座にカウンター攻撃を開始!
こんな速攻の時はスピードに優れるベータちゃんの出番であります
神童からの大きな縦パスを受けると、ベータちゃんは快速を飛ばして一気に敵ゴール前へ!

「はああああっ!!虚空の女神・アテナ!!」

「いけえーっ!」

「シュートコマンドK02!”アテナ・アサルト”!!」

「リジェクショ…ぐわーー!!」

ズッバアアアアン!!

そしてベータちゃんの化身シュート炸裂!同点のゴールに突き刺さり3−3!
それにしてもリジェクションの人哀れすぎるな!(えー
ベータちゃんの単独シュートにも力負けするとは…意外とキーパー自体はそんなでもなかったんですね

ただ、そんなキーパー相手になんで今までチャンスがなかったかというと、単独で敵ゴールまで突破できるのはザナークのみであり、
ベータちゃん達にはそこまでの突破力がなくて、ゴールまで辿り着けなかったんですよね
だからパスで繋げていく必要があったんですが、それはチームワークが悪すぎてどうにもできなかったという。

でも今みたいに連携できるようになったなら、ベータちゃん達でも決められるチャンスは作れるわけで…
つまりもうザナークはいらない子ってことだな、うん(えー
だってあれですよ!そもそもベータちゃん達がゴールまで辿り着けなかった理由の半分は
ボール持ってるとザナークが襲いかかってきてぶん取っていくからだったし…
もはやザナークはいない方がいいんや…(えー

シュウシュウシュウウウ

「あっ…?おい、大丈夫かよ!?」

「ショートしてるド!?」

『ああ…このくらい平気さ!まだ動ける、サッカーやろうぜ!!』

「や、やろうぜって…」

「…分かったド!俺たちもやるド!」

「は…はい!」

しかしその時、さっきのキャッチに無理があったのか、体からシューシュー煙を吹いていたメカ円堂!
こ、これは…無理をすると体がショートして煙を吹いてしまうウォーズマン的体質!?(えー

あーっとメカ円堂の
体のスキマから
煙がたちこめているーーっ!!

ですがそれでも、「こんなの平気さ」と笑顔でみんなを励ますメカ円堂。
ああ…この感じ、最初は何だかうさんくさいメカ野郎だと思ってましたが、なかなかどうして
全盛期の円堂そのものじゃないかこいつ…なんだか懐かしいな…
どの辺が全盛期かって、ピンチの時にはしっかりゴールを守ってくれて、それで自分の体が傷ついても
みんなを鼓舞して闘志を湧き上がらせてくれるというね。やっぱりしっかり守ってくれるところがいいんですよ

たとえば三期の円堂はピンチの時に「ぐわー!!」と吹っ飛ばされながら点を取られて
「だ、大丈夫ですか円堂さん!」
「なーに平気さ、まだ試合は終わってないぜ!」
(このピンチでも笑っていられるなんて…円堂さんは凄い!!)という
意味不明な持ち上げられ方をするうさんくさい男でしたからね…

やっぱり辛い時こそ頼りになるというのが円堂の真骨頂ですから、
ピンチの時にしっかり守ってくれなければ個性が生きてこないわけで。
円堂のそういう姿はもうずいぶん見てなかった気がするので、今回のメカ円堂はなんだか見ていて嬉しいですね

「ハンターズネットV2!」

ドッガアアアン!

「ぐあああーっ!」

「アトランティスウォールG2!だド!!」

バッガアアアン!

「があああーーっ!!」
がしかし、メカ円堂の言葉で奮い立った狩屋&天城先輩ですが現実は非情である(えー
敵チームの攻撃をどうしても止めることができない2人…天城先輩のアトランティスウォール好きなんだけどなー
こう超サイヤ人みたいに猛烈な気をブワーッて出すのと、
他の必殺技と違って「アトランティスウォォォル!!」の声にエコーがかかってるので
物凄く強そうな技っていう印象があるんだけど…やっぱり無理なものは無理だったね…(えー

「「デッドフューチャー!!」」

「ペンギン・ザ・ハンド!!」

バチバチッ…!バチバチバチイイッ!!

「ああっ!?」

ドッバアアアアアン!!

『うぐあああーーっ!!』

ってうわあああ!再びデッドフューチャーを迎え撃ったメカ円堂でしたが、
なんとその時メカ円堂のボディが負荷に耐え切れず爆発を!大丈夫かメカ円堂!
しかし、そんな爆発で吹き飛びながらもしっかりとゴールだけは死守しているメカ円堂。すげえ…よくやってくれてるよメカ円堂は

「このままじゃ終われないわ…!」

「ああ、フィナーレは美しくなければ!」

「「情熱のラヴァーズ!!」」

ゴゴゴゴゴゴ!

ですがなんということ!それほどの無理をしてゴールを守ったメカ円堂ですが、
こぼれてしまったボールは再びメイア&ギリスの前へ!さらにトドメと言わんばかりに切り札のダブル化身を発動!
あまりに絶望的なこの状況ですが…

バチバチッ!バチチチチィッ!!

『ぐううっ…!まだだ…!まだやれる!おおおおおおおッ!!』

ああ、しかしそれでも体中から煙を吹き出し立ち上がるメカ円堂!ボロボロの体を引きずりながら、その闘志だけは決して死なず!
やっぱりお前は全盛期だよ、真の円堂守だよ!それにしてもこのメカ円堂が立ち上がるシーンの作画凄すぎる
まるで映画みたいな動きなんだよね…うーんGIF作ってみたけどいまいち再現できてないのが悲しい

『英知の王!ブ・ン・グ・オーーーッ!!』

ゴゴゴゴゴゴ!

 

ってなんじゃこりゃー!!ガオガイガー出たー!!
おいちょっとこれ!もくもくとした煙の中を突き抜けてくる合体パーツ、本体の周りをぐるぐる回ってガキンガキンと合体、
最後は頭のパーツが上から降ってきて目がキュピーン、「ガオ!ガイ!ガーッ!!」のポーズでキメって
完全にガオガイガーのファイナルフュージョンじゃねーか!
なんてこった、この状況でまさか勇者ロボを引きずり出してくるとは…化身でこんな演出があるなんてメカ円堂が初めてですよ

「ふん…ロボットの化身なんて!」

「吹き飛ばしてやるわ!!」

ド迫力パワーこそ強さのすべてだと
言いたいのだろうが、
わたしに言わせりゃそんなものは
ムダな力としかおもえん
たとえ化身の数がすくなくとも!
鍛えぬかれた繰り出す技や
テクニックは
どんな巨大な力もたおせる!

そんなダブル化身など
この英知の王ブングオーで
粉砕してくれる!!
あーっとメカ円堂の体が
1200万パワーの
光の矢となったーーっ!!

『おおおおおおおおおおッ!!』

ドババババババ!!

そしてなんと、迫り来るダブル化身の圧倒的パワーに対し、凄まじい闘志をもって持ちこたえるメカ円堂!
バッファローマン!お前を上回る1200万パワーだ!!(えー
神童の化身アームドさえも吹っ飛ばしたダブル化身を相手に、通常の化身1体で持ちこたえるとは…
それほどメカ円堂の精神力が強いということでしょう

チュドドドドドドド!!



そして見よ!このガトリング式ロケットえんぴつ速射ミサイルの威力を!(えー
ロケットえんぴつって言って分かるかな今の若い子は…知らないかなー
あったんですよ昔、まだシャーペンが普及する前の、えんぴつに代わるものが作られ始めた過渡期あたりにね

要は「削らなくても済むえんぴつ」「芯が交換式」という思想自体はシャーペンに似たものだったんですが、
えんぴつの頭の部分だけ切り落としたような芯パーツをいっぱい連結して、
そいつがプラスチックの筒に繋げて入れてあるものだったんですよ
芯が丸まってしまったら、一番先の芯パーツを外して筒の一番ケツに突っ込んでやると
新しい芯パーツがにゅっと顔を出すという。「アンパンマン新しい顔よ!」みたいな交換方式のえんぴつでしたね(えー

ただね…こいつの弱点というのが、連結してる芯パーツを1個でもなくしてしまうと
引っ込んでる芯を押し出すことができずに使用不能に陥るという欠陥を抱えてましてね…
シャーペンなら芯の1本や2本なくしたところで痛くも痒くもありませんが、
ロケットえんぴつは芯パーツ1個なくしてしまうともうそれだけで再起不能という大弱点があったんで…

落ち着きのある大人ならともかく、バタバタ常にはしゃいでる小学生なら
芯パーツをなくさずに持ってられるわけがないので、
「ママーこのロケットえんぴつ使えなくなったー」「はあ!?昨日買ってあげたばかりでしょ!」
といった光景が日常茶飯事だったという…ロケットえんぴつは普通のえんぴつよりめちゃ高いので、全国のママ達は頭を痛めたことでしょう

さらにパーツをなくさず持っていた場合でも、ロケットえんぴつは削ることができないので、
「丸まっちゃったけどまだ書ける芯」というのが大量に残りやすいのです
特に尖ってる芯が好きな人ほど、ちょっと丸まったらすぐ次の芯を出す→またすぐ丸まる→次のを出す→すぐ丸まる→次のを出す…
と繰り返してるうちに、芯パーツ全部丸まった状態になるということにすぐなります
丸まった芯でもまだ十分書けるので捨てるのはもったいない。するとどうなるかというと、
丸まった大量の芯をすべて使い切るまで尖った感覚を一切味わうことができないという…おお…

普通のえんぴつなら軽く削れば済むのにね…ロケットえんぴつは延々と丸まったままで書き続けなければならないからね…
そんな欠点だらけの商品だったせいで、シャーペンの普及と同時にあっという間に淘汰されてしまったわけです。ナンマンダブ 
なのでメカ円堂のガトリング式ロケットえんぴつ速射ミサイルは、
不良在庫となったロケットえんぴつ達の有効活用だったんや…(えー

バチッ…!バチバチッ!ブァチィィィッ!!

『くっ…うおおあああああーーーッッ!!』

ボッグアアアアアアアン!!

って、メ、メカ円堂ーー!!うわあああああ!!なんてこったちくしょう!
最後の最後まで諦めずに立ち向かったメカ円堂ですが、ついにそのボディは耐えられなくなり
凄まじい大爆発を起こし壮絶に散ったメカ円堂!メカ円堂おおおおおおおおおお
あああ…全盛期の円堂が…その場にトレードマークのバンダナだけ残る演出が泣かされます
しかし、粉々に吹き飛びながらも決してゴールだけは割らせなかったメカ円堂。お前こそは真の円堂守だったよ…

「くっ…止められるなんて…!?」

「いいえ…!まだよ!!」

ボッシュウウウウッ!

そんなメカ円堂が必死に防いだボールは、衝撃によって吹き飛びゴールの真上へ!
まだボールは生きているーっ!!イナズマでこういう状況になるのもすごい珍しいな…
なぜならイナズマのシュートはいつも完璧に決まるか完璧に防がれるかのどっちかですからね
0か100かしかないから、こんな風になんとか防いだけど止め切れなくて次のプレーに繋がるっていうのは珍しいんだ…
こういうシーンがあると描写の幅が広がるから、もっと増やして欲しいよなあ

がらーん

「シュ…シュートされたら終わりだドーーッ!!」

そしてガラ空きのゴールと天城先輩の叫びに吹いた
なんかこの場面シュールすぎて笑っちまうな…しかしどちらが先にボールを取るか運命の分かれ目!
ここでかかるBGMが俺の好きなあの曲なので思わず燃えた やっぱここぞという時にこの曲かかるとカッコいいなー

「今度こそ決めてみせる!」

「僕たちの美しさを賭けて!」

「「デッドフューチャー!!」」

バッゴオオオオオン!!

あーやられたー!!あろうことか先にボールを奪ったのはギリス&メイア!
メカ円堂に防がれ続けた屈辱を晴らすべく、本日最後のデッドフューチャーを発射!
このシュートを止められる人間はもう味方には…って!

ドッシイイイイイッ!!

「ぐうううううっ…!」

「ザ…ザナーク!?」

「うぐうおおおおっ…!ぬうあーーっ!!」

バッチイイイイン!!

「な…!?」

なにー!?なんとこのシュートをザナークが受け止めてゴールを阻止!
同じシュートを受けたルジクが吹っ飛ばされて病院送りになったシュートを真っ向から受け止めるとは…
やはりザナークは、その力さえ使い方を誤らなければ凄まじく強いということなのか

「くっくっくっく…止めたぜじじい?見たか?見たよなァ!俺様の力を!!」

「やれやれ…困った奴だわい」

《残り時間はもうわずかだーっ!》

「どけえーーっ!!」

ドッギャアアアアッ!!

「「うわああああああ!!」」

ズドドドドドドド!

「「「ぐあああああああ!!」」」



「俺の力を思い知れェーーッ!!」

ゴッバアアアアア!!

「「があああーーっ!!」」

「なっ…く…!ぐおおーーっ!!」

ズッバアアアアン!!

《ゴ…ゴォォォール!ザナーク1人で決めてしまったぁーーっ!!》

ゲェー!?さらにその後、味方ゴールから弾丸のように飛び出したザナークは、
物凄い勢いで敵チームを一気に吹き飛ばし決勝点となる4点目をゲット!まったくなんて野郎だ!
まさかの11人抜きゴールトゥゴールとは!久保さんかお前は!?
さっきは「基本的なサッカーらしいプレーが大事」と言いましたが、
そんな俺から見てもこのザナークのゴールシーンは凄まじいな…ドガーンバゴーンと物凄い勢いで敵を蹴散らしていく姿は
痛快としか言いようがないぜ

ピッピッピィィィ!!

《ここで試合終了ーっ!ラグナロク第2回戦はエルドラドの勝利だぁーっ!!》

「か…勝った…?」

「(にこにこ)」

そんなわけでザナークの得点が決定的となり、4−3でついに勝利を手にした神童たち!
それにしてもベータちゃんがこうしてにっこり微笑んでくれるようになったことが
この試合で何よりの収穫だな…(えー  なんだかんだ言ってベータちゃんは可愛いからなー

「くっくっく、石のじじい…どうだ?俺様の実力が分かったか?」

「いいや?お前はまだ自分の力を出し切ってはおらん。
 そんな力では時空最強の1人に数えるわけにはいかんな」

「…俺が力を出し切れていないだと…!?ヘッ!そんな馬鹿なことがあるかよ!」

そして決勝点をあげたことにご満悦のザナークは、すかさず大介じいちゃんに向かって自慢しますが…
しかし「あの程度で何いい気になってるわけ?」と、大介じいちゃんはまったく満足していませんでした
最後に見せたあの凄まじいプレーでも、まだまだ力を使いこなせていないということなのか…?

「分かっとらんな…お前は恐れているのだ、自分の中の暴れ馬をな」

「…暴れ馬?」

「そうだ。お前は以前に起こった自分の力の暴走を恐れている」

「…!」

「だから自分の力を抑え込んでいる…だが時空最強となるには
 抑え込むのではなく、暴れ馬を乗りこなさなければならん」

そして大介じいちゃんの不満というのがこれ、ザナークは全力を出すのを恐れて常に力をセーブしていると…
そう、実は以前天馬たちと戦った時に、ザナークは溢れる力の暴走を抑えきれずに
発狂して自滅してしまったことがあるんですよね

今回の試合でも、ドリブルの途中で急に「はうあ!!」と様子がおかしくなる時がありましたが、
あれが力の暴走が始まる瞬間だったわけです、それを恐れたザナークはドリブルを緩めてボールを奪われてましたからね…
それでは時空最強を名乗る資格がないってことなんでしょう

「…」

「まあ無理かもしれんなー。
 しょせんただの荒くれに、力をコントロールするなど
 夢のまた夢かなー」

「な、なんだとォォォッ!!」

ってゲェー!?押し黙ってしまったザナークに対して
「あーやっぱ無理だったかーお前ごときじゃ無理だったかー」
思いっきり挑発しまくるじいちゃん!なんという露骨な!
そんな挑発に思いっきり釣られてムキーと激怒するザナーク。なんて煽りに乗りやすいやつなんだ…



「力はコントロールできてこそ本当の力なのだからな。
 宝の持ち腐れとはまったくこの事だ」

「ぐぬぅっ…!いいだろう…石のじじい!俺は俺という暴れ馬を乗りこなしてみせる!
 それまで時空最強イレブンは空けておけいッ!!」

そして「宝の持ち腐れ」とガツンと言われてしまい、ついにザナークも自分の欠点を認めざるを得なくなったようで…
すると次の瞬間「だったらそんなもん克服してやるよ」ザナーク専用スーパーバイクに乗り込み、
どひゅーんとどこかへすっ飛んでいってしまいました。ううむ、どうやらパワーアップして帰ってくるつもりのようですが…

「アルファ、ベータ、ガンマ、勝てたのはお前たちのおかげだ…ありがとう!」

「うふふん、別にあなた達のためにやったわけじゃないですわ。
 セカンドステージチルドレンに負けるなんて、プライドが許しませんもの」

「そういうことさ。ま、僕がキャプテンだったらもっと楽に勝てただろうけどね!はっはっは!」

「ははっ、そうか」

そんな一方で神童は、あらためてベータちゃん達に今回の件のお礼を言っていました
得意げなベータちゃんお調子者のガンマも、今となってはすっかり微笑ましいキャラになったなぁ
こいつら今後もチョイ役か何かで出てきてくれると嬉しいんだけど

「私は任務を遂行しただけだ。だが…私の中に渦巻いていた、トゲのような感覚は消えたようだ。
 あれは一体なんだったのか…?」

「…ねえ、それってひょっとして悔しかったってことじゃない?」

「…悔しい?」

「うん、前に俺たちにサッカーで負けたのが悔しかったんだと思う。
 でも今日はこんなにいい試合ができて、きっと気持ちが良かったんだよ!」

「…そうか…」

「どう?サッカーのこと、少しは好きになった?」

「…イエス…」

そして冷静なアルファはというと…どうやら少し人間らしい感情が芽生えてきたようです
「トゲのような感覚」ってのは胸の中がチクチクするってことでしょうから、天馬の言うように
雷門に負けてしまってプロトコルオメガからリストラされた時のことが悔しかったんでしょう

そしてそんなアルファにニッコリ微笑むベータちゃん可愛すぎ
あぁ…やべーなマジで、今までこのアニメの評価は星3つだったけど
ベータちゃんが可愛いから星4つに上げることにするわ(えー

そんなわけで今回の話は終わりです。試合の決着までえらく長い感想になってしまいましたが
それだけの価値がある神回だったと思ってます。感想の途中でもいっぱい誉めましたが

・アルファ、ベータちゃん、ガンマ、ザナークという個性あふれるメンバー
・胃に穴が空きそうな状況でとうとうハジケた神童
・敵ながらチームプレーを大事にし、ラフプレーも一切せず非常にまともな相手チーム
・一発ネタのギャグキャラかと思いきや、全盛期の円堂の熱さを持ったメカ円堂
・まさかのファイナルフュージョンで現れたブングオー
・サッカーの基本プレーを疎かにしない丁寧な試合描写
・シュート撃ったらはい終わり、ではなく「ボールはまだ生きているー!」と次に繋げる展開
・全体的にとてもよく動いていた作画のよさ

と、非常に見どころが多くて素晴らしかったですね
これまでのイナズマに対して抱えていた不満がすべて解消されているような、そんな話だったと思います

特にベータちゃん達4人が、敵だった時とほぼそのままの特徴で仲間になったのが良かったですね
敵だったキャラが味方になるというのは、イナズマではよくあることなんですが
そういう時って前と全然違う性格になってて妙に丸くなっちゃったりとか、
以前は凄まじい強さだったのに味方になったらパッとしない強さになったりだとか、
「味方になったら前とは別人になっちゃった」ってパターンが多いんですよね

そんな中で、味方になっても以前の性格のままだったベータちゃん達や、
敵をドッカンドッカン弾き飛ばすほど圧倒的に強いザナークが健在だったので、
それがとても新鮮に思えました。ザナークみたいに敵をドカドカ吹っ飛ばすような味方キャラなんて
今まで全く見たことないですからね。敵の時にそうやってた奴も、味方になった途端にできなくなるから…

そんなわけでこのラグナロク第2試合、とても満足のいく試合でした。イナズマ史上でも屈指の神回だったと思います
この雰囲気を今後も継続していけるといいんですけどね、次回に続く!

(C)ゆでたまご/集英社






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