10月9日

アニメ感想:ガンダムビルドファイターズ 第1話「セイとレイジ」



チュドドドボガアアアアン!!

《くっ…!最終防衛ライン突破されました!》

さて、今期から新たに始まったガンダム最新作、ガンダムビルドファイターズですが…
なんと冒頭から宇宙で戦闘の真っ最中、ジムの残骸が流れながらアルビオンが砲撃戦を行うという
なんともシブい場面で始まります。ホワイトベースとかアークエンジェルじゃなくてアルビオンってところが渋いなおい

《ガンダム発進!ガンダム発進!》

《頼んだぞ…イオリ!》

「大丈夫ですよ…イオリ・セイ!ビルドストライク!行きます!」

そして主人公イオリ・セイの乗ったガンダムが出撃!その名もビルドストライク!
どうやらガンダムSEEDの主役機・ストライクガンダムを改造した機体のようです
そのせいかセイの服装もキラのパイロットスーツとそっくりな感じに!雰囲気出てるなぁおい

ギュオオオオオオ!

「ザクが来る…でも僕が作ったガンダムなら!」

《セイ!それではダメだ!》

「えっ、父さん!?」

《お前が作ったそのガンプラは…!》



《腕がちゃんとハマっていないんだーーっ!!》

あんですとーー!?なんやこの出来そこないの機体は!
敵機のザクが眼前に迫り来る中、迎撃しようとしたセイですが腕がすぽーんと景気よくすっ飛んでいともあっさり戦闘不能に!
そう、これはセイが見ていた夢、ガンプラ作りが趣味のセイは、作りかけのビルドストライクに乗って戦う夢を見ていたという…

「(ガバッ)…はっ!?ガンプラは!?…あぁ…右腕作る前に寝ちゃったのか」

「セイー!店番代わってー!」

「あ…はーい!」

「イオリ・リン子大佐、補給物資調達のため08スーパーへと向かいます。んじゃ、よろしくねー!」

そしてエロママンキター!!うおおーー!!
店番をするように母さんから呼び出されたセイですが、その母さんというのがナイスなおぱーいでお色気むんむんの美女ママン!
やはりキッズアニメといえば、主人公が子供 → 母さんが若くてエロいという法則が確実に存在するよな…実にすばらしい

ちなみにリン子ママの声は、ガンダムSEEDでマリュー・ラミアスを演じた三石琴乃です。
マリューも相当な巨乳でしたが、リン子ママもまったく引けをとらないな…
あとセイの声優は、ヒーローマンのジョーイ君を演じた小松未可子ですね。
今ではだいぶ経験積んだみたいだし、ジョーイ君の時より演技が安定してる気がするなぁ

「わぁー!ガンダムだ!ガンダムがいっぱいだぁ!」

「へぇー、よくできてるなぁ!」

って、そんなセイが店番をしていると、店にやってきたのは小さい子供とお父さんの親子連れ!
そう、実はセイの家というのは町はずれのプラモ屋だったのです。今どきプラモ屋ってのも珍しいよなー
そして客の子供が目を輝かせているように、セイの店にはショーケースにずらりと並んだ歴代のガンプラが!おおお!
ターンXとターンエーの後ろ姿がクソかっけぇなおい

上段の列は初代ガンダム、ガンダムMk-U、Ζガンダム、ΖΖガンダム、νガンダム、ユニコーンガンダム
中段の列は陸戦型ガンダム、ガンダムNT−1アレックス、GP01ゼフィランサス、GP02Aサイサリス、GP03ステイメン、
スペリオルガンダム

下段の列はクロスボーンガンダムX1、ターンX、∀ガンダム、ウイングガンダム、ガンダムXとよりどりみどり!

うーむこれは、上段はニュータイプが主人公の宇宙世紀メイン作品のガンダム達で、
中段はオールドタイプが主人公の宇宙世紀外伝作品のガンダム達で、
下段は宇宙世紀とは関係ないアナザー作品のガンダム達って具合に列分けしてるんでしょうな
特に上段は、やっぱり初代ガンダム → Mk−U → ゼータ → ダブルゼータ → ニュー → ユニコーンって年代順に
並べたくなるよなー、いい並び順ですよ



「ありがとうございます!えへへ…それ、展示用に僕が作ったんです」

「へえ、そりゃ凄いなあ!これだけ作れるってことは、もちろんガンプラバトルもしてるんでしょ?
 きっと強いんだろうなぁ」

「えっ…そ、それは…」

「ん?”第二回ガンプラバトル世界大会準優勝”…ええ!?凄いじゃない!」

「あ…いえ、それは…僕の父さんが…」

そんなショーケースのガンプラは全部自分で作ったというセイ。それを聞いて「ガンプラバトルも強いんでしょ?」
言い出した客のお父さん…そう、この世界ではガンプラをダンボール戦機のように戦わせることのできる
”ガンプラバトル”というのが流行しているんです。どうやらセイの父さんは、そのガンプラバトルで世界2位まで行ったほどの
凄腕のようですね

ちなみにこの映像がセイの父さんが戦った時の様子。愛機は初代ガンダムか!渋いな!
そして戦っている相手は黒いリ・ガズィ!?リ・ガズィのカスタム機ですか!?プラモならではのカラーリングだなぁ
もう一機はアッシマーですね、2対1で狙われまくっていた父さんでしたが、1発のビームで2機を同時に撃破して
会場を沸かせていたという…この場面、リ・ガズィやアッシマーのビーム音はピシュウウウとかバヒュウウウとかなんだけど、
父さんの初代ガンダムだけズッキュウウウウンなのがいいですね
やっぱ初代ガンダムのビームはこの音じゃないとなー

「ねえねえパパ!このガンプラはなあに?」

「ん?ん〜…なんだったかなぁ…」



「ウイングガンダムです!」

「え?」

「特徴は高速飛行できるバード形態への変形機能!
 大口径のバスターライフルも装備!火力と機動性の両方に優れた機体です!
 ちなみにウイングガンダムは地球圏統一連合に反抗する地下組織が開発した
 モビルスーツで、開発者はドクターJ!オペレーションメテオの発動によって
 地球降下作戦を…(ペラペラ)」

「あ〜…も、もう分かったから…」

って、そこで客の少年が注目したのはウイングガンダム!その途端にセイがペラペラをすごい勢いで解説を!
すげぇドクターJとかオペレーションメテオのことまで喋るんか!ガンダムWで実際に使用した用語を…
ウイングガンダムといえばやっぱり特徴的なのは、極太ビームを発射できる超高火力なバスターライフルですよね
「高火力なビーム持ちガンダム」っていうのが、このウイングあたりから一気に加速した気がするなー

でもそんな凄いビームが撃てる一方で、ウイングガンダムといえばアニメ本編での
ありえないくらい不遇な扱いで有名ですよね
ちょうど2chに「ウイングガンダム不遇伝説」というコピペがあったので、そいつを貼ってみると

・Gガンダム最終回にゲスト出演するもデビルガンダムに撃墜される
・OP映像でトールギスから直撃を食らってラストカットでは一機だけボロボロ(毎回)
・第一話でリーオーに組み付かれたまま海底に沈む
・デュオが引き揚げるもヒイロの魚雷攻撃で再び海底に沈む
・自爆により大破
・修復されるもトールギスとの決闘で使ってもらえない
・ヒイロが宇宙に上がる際「目立ちすぎる」と海底に置き去り
・ルクセンブルクでダメージを受けすぎたため戦場のド真ん中に置き去り
・忘れた頃にレディ・アンが乗ってきてリーブラの主砲で大破

こんな感じです。こんな主役機普通ありえないよ!不遇ってレベルじゃねーぞ!
いや、なんでこうなったかというと、ガンダムW主人公のヒイロがガンダムは任務遂行のための道具でしかないって
考えの持ち主なせいなんですよね。任務さえ遂行できればなんでもいいから、他に有効なもんがあったらそっちを使うし、
ガンダムが使えなくなったらあっさり捨てるし、ガンダムにこだわらずに色んなマシンに乗ってた気がします。
ウイングガンダムはそんなヒイロのパーソナリティの犠牲になったのだ…

「ケイスケ、買うのはこのガンプラ(ウイングガンダム)にするか?」

「うん!」

「よし、あのお兄ちゃんみたいなガンプラが作れれば、バトルの勝利も間違いなしだぞ!」

「お客さぁ〜ん、それはいかがなものかと思いますよ?」

「げっ…サザキ!」

「イオリ・セイのガンプラは確かに出来がいい。プラモをただ組み立てるだけでなく、
 パーツの合わせ目を消し、専門塗料で着色。商品見本と見間違うほどの
 出来栄えです…しかーし、出来のいい作品だからといって
 ガンプラバトルに勝てるわけではありません。だよねぇ?」

「うっ…そ、そんなこと…!」

って、客の子供がせっかくウイングガンダムを買う気になったその時、
ぬっと現れて横から口を出してきた嫌味な男が一人!どうもサザキというセイの知り合いのようです
セイのプラモ作り自体は上手いと認めているようですが、それだけではガンプラバトルには勝てないと…

それにしても「パーツの合わせ目を消す」って、上手いモデラーのテクニックとしてよく聞く言葉なんですが
実際どうやってやるもんなんですかね?実は俺ガンプラって
元祖SDガンダムとBB戦士しか作ったことないんで…(えー

「だったら試してみようじゃないか、君のガンプラと僕のガンプラ…
 どっちが優れているかをガンプラバトルでねぇ!」

「うっ…」

「わぁ〜!見たい見たい!」

「ほ〜ら、お客さんもこう言っているよ?逃げる気かい?」

「…や、やるよ!ガンプラバトル!」

「フフ…そう来なくっちゃ」

そんなサザキの不敵な挑戦により、ガンプラバトルをやるハメになってしまったセイ。
セイが使うガンプラはウイングガンダム、そしてサザキのガンプラはなんとギャンであります
ギャンが愛機とか渋い選択だなオイ!自信満々だからよっぽど凄いMSかと思いきやギャンだとは…

そんなわけで、セイの店のシミュレーター部屋へとやってきた2人。ここでガンプラバトルを行うのか
どうやらこの機械でガンプラをスキャンして、立体映像みたいにして戦うみたいですね
しかしガンプラで戦うってなるとプラモ狂四郎を知る世代にはたまらんものがあるぜ
プラモシミュレーション・ゴー!!

「イオリ・セイ!ウイングガンダム!行きます!」

バッシュウウウウウウウ!!



おお!出撃はカタパルトから射出するのか
これはいい演出ですねえ、ガンダムの出撃シーンといえばやっぱりカタパルト射出でしょう
そんなわけで戦場に降り立ったウイングガンダムとギャン、さっそく交戦状態に入りますが…

ガキイイイン!ガキガキイイイン!

「ぐっ、ぐぐ…!」

「今回も教えてあげるよぉ!プラモの出来栄えが、
 ガンプラバトルに勝つための絶対条件ではないということを!」

こいつ、シャアのようなことを!「MSの性能の違いが戦力の決定的差でないことを教えてやる!」
シャアみたいなセリフを吐きながら一気に攻め立てるサザキ!接近しての素早い連続攻撃で、
セイにバスターライフルを撃つ暇を与えておりません。大口を叩くだけあって腕前はかなりのもんですね
それと「今回も教えてあげるよ!」ってセリフからして、どうもセイはサザキに連敗中で全然勝ったことがないっぽいですね…



「くっ…バードモード!」

「させないッ!!」

ドッガアアアアン!!

「うわっ!?く、くそっ…!」

グググ…

「相変わらず反応速度が遅いッ!!」

ズバッシャアアアアアア!!

うわあああ!バードモードになって間合いを取ろうとしたセイですが、すかさずシールドをブン投げてそれを叩き落すサザキ!
墜落したセイは必死にバスターライフルを構えるものの、「遅いんだよー!」と一気に接近されて腕を斬り飛ばされる結果に…



もはや万事休すのセイですが、「うおおーっ!ちっくしょー!!」と必死に
バルカンとマシンキャノン撃ちまくる姿
が涙を誘います
しかしセイの反撃もここまで、今度は頭までサザキの蹴りで吹っ飛ばされ、
トドメの串刺しを腹部に食らって撃破されてしまうことに…

ボグアアアアアアン!!

「す、すっごーーい!お兄ちゃんのガンプラ、すごく強いんだね!」

「ふっふぅん。そう、強い者が勝ーーつ!!」

「お父さん!僕あのお兄ちゃんとおんなじ奴が欲しいーっ!!」

「ん〜、そうか、ならそうするかぁ!」

「…はぁ…」

な、なんてこと!そんなサザキの勝ちっぷりに目を輝かせて、「なんちゅうもんを見せてくれたんや…なんちゅうもんを…
ギャンに比べたらウイングガンダムはカスや」と、すっかりギャンに魅了されてしまった少年!
大ハシャギしながらギャンのガンプラを買って帰っていったという…しかも負けたウイングガンダムは
実際にダメージを受けてボロボロに!えっ何これシミュレーターで戦った傷はそのままガンプラも受けるの!?マジで!?
こんな首チョンパされた姿を晒してウイングガンダムの不遇伝説にまた新たな1ページが…(えー

「これで分かったはずだよ?君の操縦技術じゃガンプラバトルには勝てなぁい」

「…」

「だからさ、僕と組もうよぉ」

「…」

「君が作った高性能なガンプラで僕が戦う!
 2人で選手権に出れば勝利と栄誉が手に入る!
 そうすれば、このさえない店の売り上げだって…」

「断るよ。何度も答えただろ?君は強いけど、戦い方が乱暴だ。
 僕のガンプラを預ける気にはなれない」

って、サザキは何がしたいのかと思えばセイと組みたかったのかよ!
さんざんセイの操縦をディスっていたのは「僕が動かせば勝てるのになーもっと勝てるのになー」
アピールしてたんかい…まあ逆効果としか思えないけど…(えー
セイもサザキと組む気にはなれないようで、あっさりと「お前なんかと組みたくない」と断っております

断った理由は戦い方が乱暴だからってことですけど、俺としてはやっぱり自分が手塩にかけて一生懸命作ったものを
「へっへっへじゃあ俺が使ってやるぜ」と嫌な奴に持ってかれたら
絶対腹立つだろうしな…やっぱ性格が問題すぎるぜサザキは

「やせ我慢だねぇ。選手権は間近に迫ってる、このままでは君の敗北は必至。
 勝ちたいならよーく考えておくことだ(スタスタ)」

(…悔しい…!僕にもっと操縦技術があれば…!
 父さんのように…勝ちたい…!僕のガンプラで、僕が求める理想の動きで…
 ガンプラバトルに勝ちたい…!)



そして捨てゼリフを残して帰っていったサザキでしたが、セイとしてもその心中は穏やかじゃありませんでした
このままじゃ勝てないことは嫌というほど分かっているのに、どうにもならず理想とかけ離れた戦いしかできない悔しさ、
どうにかして勝ちたい、父さんのように勝ちたいと、そんな気持ちだけが心の中で膨らんでいくのでした

「はあ…どうにかして勝てる方法を考えないと…」

《第7回ガンプラバトル選手権ッ!間もなく開催!君は生き延びる事ができるか…》

そんな中、トボトボと途方に暮れながら町中に繰り出したセイですが…
大会の告知映像がなにげにワクワクしますねこれ

メッサーラvsリグ・シャッコー、アインラッドを乗り回すデナン・ゾン、そしてフリーダムガンダムを一刀両断するディジェ
作品の壁を超えた組み合わせばかりで、何が飛び出てくるか分からないビックリ箱的な面白さがあります
ディジェみたく主役機より脇役のモビルスーツが目立ってるのも新鮮でいいよなー

「なあ。あそこに流れてる映像、ありゃなんなんだ?」

「え…?ガンプラバトルを知らないの?」

「なんだそりゃ?」

「ガンダムのプラモデル、通称ガンプラを作って対戦するんだ。その大会の告知映像だよ」

「対戦?要するに武闘大会みたいなもんか?」

「ま、まぁ…そうとも言える…かなぁ…?(この人、日本人じゃない?)」

ってその時、いきなりセイに声をかけてきた謎の少年が1人!
ずいぶんと世間知らずな少年のようで、ガンプラの大会のことを教えられると「なにそれ武闘大会?」とか
なんともヘンテコなことを言い出しました。武闘大会って…一体どんなところで育ってきたんだ

ちなみにこの少年の声はモンスーノのノアを演じた人となっております
そうか…変な言動が多いのは強力すぎるモンスーノエナジーに頭をやられてしまって…(えー

ぐぅぅぅ〜

「あう…」

「ん、これ食うか?美味いぞ」

「あ、いや、僕は…」

「ぬおおおお!!見つけたぞ泥棒小僧!
 ウチの店からパンを盗みやがってぇぇぇ!!(ガシッ)」



「お…おいおい人をいきなり泥棒呼ばわりすんなよな!
 これは店の外に捨ててあったから持ってきただけだぞ!」

「それは店頭販売なの!勝手に持って行かれちゃ困るんだよッ!!」

「…?だったら奥にしまっとけよ!」

「な、なんだとぉ!?」

って、その時すごい勢いでドタバタやってきたパン屋のオッサンが登場!
何かと思えば、この少年がさっきからムシャムシャ食っているパンは、この人の店から盗んできたものだったようです
どうも世間知らずすぎるせいで、パンが売り物だとは気づかなかったようですな…
すいません山ごもりしながら育った僧侶なもんで…(えー

「盗っ人猛々しいとはまさにこのこと!警察に突き出してやる!」

「あ、あの、ちょっと待って下さい!悪気があってやったわけじゃないみたいだし…
 今回は僕が立て替えますから…!」

「え…?あ、ああ…うーん…」

「…」

 

「迷惑かけたみたいだな…」

「まあ仕方ないよ、きみ外国から来たばかりで日本のことよく分からないんでしょ?
 困った時はお互い様だよ」

「…この恩は必ず返す!絶対だ!」

「えっ?い、いいよ別に…」

「そうは行かない!一族の沽券に関わる!名誉が傷つく!(スッ)これをやるよ」

「えっ…な…なに?宝石!?そんな高価なもの!」

「ハハッ、ただの石ころだよ。えーとお前…」

「あっ、セイだよ。イオリ・セイ」

「俺はレイジだ。困った事があったらその石に祈れ!
 どんな時でも、どんな状況でもこの俺が駆けつける!
 どんな困難でもこの俺が打開する!」

「…?」

「これは約束であり俺の宣誓だ!」

そして結局、パン屋とのいざこざについては、セイが料金を払うことで丸く収まりましたが…
そのことで恩義を感じたレイジは、何やらセイに「お礼にこれをやるよ」と不思議な石を手渡しました
どうも困った時にこれに祈ると、レイジが力を貸してくれるもののようですが…
なんだか話の流れ的にウルトラマンの変身アイテムみたいだな…(えー

カチャカチャ カチャカチャ

「へへっ…よし!母さーん!できたよー!
 ガンプラバトル選手権用に作った、ビルドストライク!
 ストライクガンダムをベースに改造した、僕だけのオリジナルなんだ!」

「へえ〜、素敵じゃない!」

「あはは、ライフルとかはまだなんだけどね」

「母さんはガンプラのこと詳しくないけど…お父さんが作ったプラモデルと、どことなく雰囲気似てるわね」

「へへっ…そ、そうかな?」

そんなある日、ガンプラ選手権のために製作を続けていた機体をついに完成させたセイ。その名もビルドストライクガンダム
ガンダムSEEDのストライクガンダムをベースにした機体で、武器とかはまだ作っていないみたいですね
それを見て「父さんの機体(初代ガンダム)に似てる」と語るリン子ママ。まあガンダムSEEDは
「21世紀のファーストガンダム」、「原点回帰」をテーマに作られたものですからねえ
ストライクガンダムが初代ガンダムに似てるっていうのも、まあ分からんではないですな

しかしマリューの声でストライクガンダムを語るシーンってのは、なんだか見ててニヤニヤしてしまうもんがあるな…

「(ぬっ)ついに出来上がったようだねぇ〜」

「わっ、サ、サザキ!?」

「おおっ…!素晴らしい出来だよ!僕が操るにふさわしい機体だ!」

「そのガンプラは君のじゃないっ!」

「おいおい、まだ分からないのかい?君の操縦じゃバトルに勝てないってことを」

「…なら…バトルで証明するよ、そのガンプラで!」

「ん〜?いい気合だ、つまり君が負けた場合は…」

「そのガンプラを好きにしていいよ」

「その言葉を待っていたぁ!」

ってああ、どこから話を聞きつけたのか、ハイエナのようにまたしても現れたサザキ!
ビルドストライクのことをずいぶん気に入ってしまったようで、いきなり我が物顔で「いやー僕にふさわしいMSだわ」とか
言い出しました。そして結局、サザキのことを黙らせるために、セイはビルドストライクを賭けたガンプラバトルを今ここで行うことに…

「いいの?セイ…」

「いいんだ、ここで負けるくらいなら…!」

「事情は聞かせてもらった」

「え?」

「そのバトル、不詳このラルがジャッジを引き受けよう」

ってあああああーー!?青い巨星ランバ・ラルきたーーーーー!!
な、なぜラルがこんなところに!初代ガンダムでアムロの前に立ちふさがった強敵が!
どうやら名前も声優もガチでラルそのもののようです、なにげに手にはグフのガンプラの箱持ってるしな
すげぇ…まさかラルをこんな形で出してくるとは思わなかった

「ラルさん!来てたんだ!」

「だ、誰…?」

「うちの常連のラルさんだよ!」

「へぇ…」

「ほう、いい目をしているな…自信と野心に彩られた目だ、度胸もある。
 しかし戦場に絶対はないぞ少年」

そして「いい目をしているな」と有名なセリフを言いつつ、サザキを値踏みするラル。ますます気に入ったよ
どうやらラルはこの店の常連客のようですね。今回は審判をやってくれるようですが、
今後も審判役の定番としてちょくちょく登場するんですかね?

「君たちの真剣勝負、刮目させてもらおう!」

「イオリ・セイ!ビルドストライク!行きます!!」

「サザキ・ススム!ギャン!出る!!」

ギュオオオオオオ!

「…!?速い!」

「ガンプラの性能は、その出来栄えによって左右される…
 さすがはセイ君の新型だ。しかし…」

「くっ…くうっ…!」

「高すぎる機体性能に振り回されている…」

そんなわけで始まった2人のガンプラバトル、さっきのウイングガンダムより遥かに素早いビルドストライクに
驚愕するサザキでしたが、セイの腕ではその機体性能を扱い切れないようで…
ぎこちない操縦でどうにも攻めに回ることができず、次第に防戦一方になってしまいます

それにしても今回のフィールドは、初代ガンダムとギャンが戦ったテキサスコロニーに似てるな…
やっぱギャンとの戦いってことで似せたんでしょうか、スタッフは分かってるなぁ

「ふふふ、高性能な機体を作っても満足に操縦することができない…
 悲しい現実だ!!」

ガキガキガキイイイイン!!

「う、ううっ!?」

「これ以上その機体を痛めつけたくはない…場外に出して勝負を決める!」

そしてみるみるサザキの攻撃に晒され、フィールドの端へと追い込まれてしまったセイ!
場外負けなんてルールがあるのか…追い込まれたセイはもはや万事休す、完全に後がなくなってしまいましたが…

(に、逃げられない…!父さんだったらどうする…!?)

「ふふふ…」

(負けたくない…!もう負けたくない…!ちくしょうっ…!!)

「諦めんな!前に出ろォッ!!」

「えっ!?」

ドッガアアアアアン!!

「うっ!?な、なに!?」

「レ…レイジ!?どうして!?」

「お前が祈ったんだ、だから俺は来た」

ってなにぃー!?あわや敗北というその時、突然現れてセイの操縦を手伝い始めたレイジ!
本当にいきなり現れやがった!こいつは普通の人間じゃないのか!?
それにしても、バトルの途中で乱入しちゃった件についてはルール的に問題ないんだろうか…

「セイ、約束は守るぜ…お前の代わりに俺が戦う!」

「ええっ!?で、でもやったことないんじゃ…!」

「(ガチャガチャガチャ)よーし…大体わかった」

「セイのお友達かしら…?」

「さあ…」

そして「操縦は俺に任せろ」と、完全にセイから選手交代することになったレイジ。審判役のラルさんはというと
「お友達なのかなー」ってすごい軽く流してるんでまぁ問題ないようです(えー
レイジはこれが初めてのガンプラバトルのようですが、一通り操縦系統をいじっただけで操作をマスターしてしまったようで…

「ゆ、許せないなセイ君…ド素人にその機体を預けるなんて…!
 それは…そのガンプラは…僕のものなのにィィィィッ!!」

バシュバシュバシュウウウウ!!

「ちいいっ!!」

(初めてのガンプラバトルであのマニューバ…!?
 あの少年、ニュータイプとでも言うのか!!)

この世界にもニュータイプいるんかい!
華麗な動きでサザキの攻撃を見事にかわし、ガスガスと反撃を叩き込んでいくレイジ!
ラルさんも「まるでNTだ」とその戦いぶりに驚愕しております、ラルの口からこのセリフが出るとなんかワクワクしてしまうな

「み、認めない…こんなこと、僕は認めないぃぃぃっ!!」

ドキュンドキュンドキュウウウン!

って、おいサザキお前!?レイジの神がかった操縦に圧倒され、取り乱しながらビームライフルを見苦しく撃ちまくるサザキ!
あかん!ギャン使いがビームライフルに頼ったらあかんで!
ギャン使いの誇りを失ったかサザキ!乱心してビームライフルに頼ってしまうとは…

もともとギャンというのは初代ガンダムの終盤に登場した機体なんですが、
ギャンと同じ時期に開発されたゲルググとライバル関係にあり、どっちがジオンの主力量産機となるか争ったという
設定があるんですよね

そのゲルググはジオンで初めてビームライフルを実用化した機体であり、それまでマシンガンとかバズーカしかなかった
ジオンに強力な射撃武器をもたらした凄い機体だったわけで。しかも射撃が強いうえに、近距離戦でも強力なビームナギナタを持ち
総合的にガンダムすらも上回る性能を持つと言われるくらい、非常に優秀な万能機だったんですよね

それに対してギャンはというと、メイン武装はビームサーベル1本のみで、
サブウェポンとして牽制用の威力しかないシールドミサイル、そして待ち伏せ用の機雷・ハイドボンブという
すごい扱いにくい武器しか持ってなかったんですよね。
基本的には剣一本で斬り合いに持ち込むしかないという。遠距離からの強力なビーム射撃が発達していく新時代に
中世の決闘のような接近戦しかできないギャンは時代錯誤すぎる機体だったわけで…

そんなギャンがゲルググにかなうはずもなく、ジオンの主力機体にはゲルググが輝くこととなり
ギャンは人知れずひっそりと姿を消してマ・クベみたいな物好きしか乗らなかったという…(えー
そう、ギャンとは物好きのための機体、ビームライフルによる射撃戦がメインとなる時代に
あえて剣一本で戦うという、時代の流れに逆らった機体なのです。
それがビームライフルなんか使ったらあかん!あかんで!ギャン使いとして最大のタブーや!



バヒュウウウバヒュウウウ!

(こ、この動き…父さんの…!?僕が求めていた、理想の…!)

「な、なんなんだお前はぁーーっ!!」

「これで…終わりだぁぁぁーーっ!!」

ドッグアアアアアアン!!

あーんギャン様が死んだ!
苦し紛れのビームライフルもレイジには軽々と避けられ、とどめのビームサーベルで真っ二つに切り裂かれてしまったギャン!
あの壺を…キシリア様に届けてくれよ!あれは…いいものだ!!(えー
ビルドストライクには武器がビームサーベル一本しかなかったみたいですが、
ギャンがビームライフルに頼った結果、サーベル一本のビルドストライクに負けるとはなんとも皮肉ですな

「こ…この僕が…負けるなん…て…」

「やったわね、セイ!」

「見事な勝負だった!」

「ぼ、僕じゃないよ!僕のガンプラを勝たせてくれたのは…!」

(やっと会えた…!僕のガンプラを一番うまく操れるファイターに!
 僕の理想を体現してくれるやつに!レイジ…一緒にガンプラバトルをやろう!
 君と一緒に戦いたいんだ!)

そして最後にレイジが見せたギャンとの攻防、華麗にビームをかわしながら必殺の一撃を繰り出した姿に、
父さんと同じ理想のファイターの姿を垣間見たセイ。自分のガンプラを任せられるのはこいつしかいないと、
レイジと一緒に戦っていきたいと強く願うのでした。

・ガンダムビルドファイターズ1話を見ましたが、今の子供達だけじゃなくガンダム好きだったり子供の頃
 よくホビー漫画(アニメ)を見ていた大人達も思わずニヤけてしまう様な内容でしたね。2話以降も楽しみです!

そうですねー俺のレビューとしてもやたら力が入ってしまいました
さっきも書いたけどプラモ狂四郎の世代はこれ凄い楽しめると思う
ガンプラが動き出して戦うって聞くと嫌でもワクワクする世代だしね…劇中に登場するモビルスーツも
歴代ガンダムみたいなメインどころから、リグ・シャッコーやディジェみたいな脇役まで幅広く描写してるし
ガンダム好きならかなり楽しめる内容になってますね、俺も今期アニメではこれが一番楽しみです。次回に続く

(C)創通・サンライズ・テレビ東京


10月7日

アニメ感想:ロック・リーの青春フルパワー忍伝もういっちょ
第1話 「ロック・リーは忍術の使えない忍者です/ロック・リーのライバルはナルトです」

そんなわけで再び始まりましたね、ロック・リーの青春フルパワー忍伝。
以前ナルトの感想の中で「見とけばよかった」と書いていただけに、もう1度始まったのはまさに俺得であります
今回の放送は「ロック・リーの青春フルパワー忍伝もういっちょ」という具合に、タイトルの末尾にもういっちょがつくんですが
本編のタイトル見ると「もういっちょ」はついてないので、どうやら普通の再放送のようです。
わざわざもういっちょの公式サイトまで用意してるのはなんでなんだろう?



それで内容のほうなんですけど、予想よりかなりお下品なギャグが多いですね
パンツとかうんことかパンツとかうんことかうんことかうんことかそんな感じの。(えー
特にうんこネタ多いな!リーも歩けばうんこに当たるって感じで、
かなりの頻度でうんこが出てきますね、やっぱり小学生向けのギャグといえばうんこが鉄板なんだろうか

ただまあ、リーの必殺技で「犯通丸観得(ぱんつまるみえ)」とか「華路舞雨(はなぢぶう)」とかってのは
バカバカしくていいですね。うんこはともかくとして、こういう子供向けギャグってのは
最近のアニメでめっきり見なくなったので、逆に新鮮だなと思って楽しんでます。

それとナルト達の姿がたまにSDじゃない普段の姿になったりするのもなかなかフリーダムでグッド。
これは多分、普段のナルト本編もフルパワー忍伝も同じ制作会社だからできるんじゃないですかねぇ
本編をギャグに有効活用してるあたり、上手いやり方だなと好感持てます

あとはやっぱりテンテンがいいですね、やっぱり田村ゆかりのテンテン声最高や
以前から「田村ゆかりは声を作って演技するより、自然な演技をする時が一番いい」という主張をしてきましたが、
このテンテンではまさにそういう演技が見れるので、俺の理想通りの田村ゆかりボイスが堪能できるのがいいですね

基本的に主人公のリーは、仲間のネジ、テンテンと一緒に三人一組で行動するんですが
リーはボケ役で基本的にいつもおかしなことばかりやってるのと、
ネジは一見まともに見えて実はリー並みにボケてる奴で、
テンテンだけが常識人で2人へのツッコミを一手に担っているので
リーが喋るとテンテンが突っ込む、ネジが喋るとテンテンが突っ込むって感じで
必然的にテンテンの喋る機会はかなり多いです。それがベリーナイス

思う存分テンテンボイスを堪能できるこの作風、正直それだけでも見る価値は十分ある番組やな…すばらしいぜ
なにげに女性キャラとかも結構可愛いしなー、女装ネジが一番可愛いんだけどな…(えー
とりあえず今後も楽しみにしていきたいと思います

(C)平健史・岸本斉史/集英社・テレビ東京・ぴえろ


10月6日

今週のジャンプ感想:NARUTO 第648話「忍の夢」

 

(うずまきナルト…まるでかつての兄者を見てるようだ…
 バカで甘く、キレイ事を大声で口にするガキだ。だが…なぜだか皆に好かれ…頼りたくなる…)

今週のナルトですが、やっぱり今回も「うずまきナルト…まるで兄者のようだ…」
ナルトが柱間に似てることを語る卑劣様。それはもういいから!さすがにしつこいから!
卑劣様それと同じようなことをもう5回くらい言ってますよ!いいかげん耳にタコができそうだよ!

それとバカで甘くキレイ事の多い兄者の面倒見てる時代の卑劣様もちょっと描写されましたね
しかし現役時代の卑劣様ってすっげぇ人相悪いな…これが味方サイドのキャラとはとても思えねーよ!
なんだかそのうちに裏切りそうな腹黒い悪の参謀とかに見えるわ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

 
 

「今こそ我ら忍の痛みから、苦悩から、挫折から…紡いでみせてくれ!
 我ら忍の…本当の夢を!!」

そして現代の火影・雷影・水影・土影・風影が勢揃いし、柱間が「忍すべてが助け合いお互いに手を取り合う」という
忍の夢を託すシーン。生前の自分たちが成せなかった夢ということで、しんみりとした表情の卑劣様がカッコいいです
卑劣様って穢土転生の状態の方が目つき悪い感じが緩和されてかっこよくないか?
ずっと穢土転生でいいんじゃないか?(えー  しかしいよいよ今の時代に託すって感じのこの雰囲気、
卑劣様や柱間はこれで自重してしまう流れなのかな…もうちょっと何かやって欲しいんだけどなー、次回に続く!

(C)岸本斉史/集英社



今週のジャンプ感想:食戟のソーマ 第41話「修羅と呼ばれた男」

「みんな!おかえり!ふみ緒さん曰く、今夜は前祝いのパーティーだそうだ!さ、みんな食堂へ!」

「ひゃっほぉ〜!」



「一色先輩!あの…十傑の叡山先輩ってどんな人すか?」

「叡山くん…?ヤンキーだね!」

「ヤンキーですか」

「中等部の頃から武闘派としてならしていてね、負かした相手を従わせ、次々と手下を増やしていった。
 高等部に入る頃には一大勢力を築き上げていたよ、その手腕は着実で堅実…
 インテリヤクザそのものなんだ、そして自分に歯向かう者は決して容赦しない…しかしどうして彼のことを?」

「やー別に!大したことじゃないんす」

さて今週のソーマですが、前回選抜への合格を告げられたソーマ達が寮に帰ってきた場面で始まります
一色先輩と顔を合わせるなり、叡山のことが気になって尋ねてみるソーマ。すると帰ってきた答えは
チンピラだの武闘派だのインテリヤクザだの…穏やかじゃないわね…(えー
なんだか料理と関係ない部分で色々恐そうな相手ですが、そんなのと全面対決してソーマは無事でいられるんでしょうか

ジュウウウウウウ



「おう創真!帰ってきたか、手伝ってくれ」

「ん、わかった」

「こっちの下ごしらえ頼むわ、もう出汁は引いてあるからよ」

「おう!…って何やってんだこんなところで!?」

ってゲェー!?その後ソーマが厨房に向かってみれば、そこにはさも当然のように料理をしている親父の姿が!
あまりの自然さに思わず実家のノリで手伝ってしまうソーマ、ふと我に返って「何やってんだ親父!?」と声を荒げますが…

「なんだい知り合いかい」

「ど、どなたですか?」

「遠月学園および、極星寮のOBだよ」

「遠月OB!?」

「ジェネレーションギャップだねぇ…元十傑第2席、才波城一郎を知らないとは」

「元十傑第2席!?」

「さ…さいば?」

「あ、そろそろ米が炊けるぞ創真」

「うるせぇ!いいから説明しやがれ親父!!」

「親子ぉ!?」

って、誰一人として親父のことをちゃんと知ってる人間がおらず、場がいろいろとめんどくさいことに!
ふみ緒ばあちゃんは親父とソーマが親子なのを知らない、
ソーマは親父が遠月にいたことを知らない、
恵ちゃん達は親父のことをなんにも知らないと、知らないことだらけですね
それとソーマは親父の以前の苗字のことも知らないのか…
フリーダムそうな親父ですからねぇ、わざわざ昔のことを説明するとか全然してなかったのか

「親父が遠月OBで…極星寮出身で…しかも十傑…?さすがにこれは…一度に飲み込むのは気力が…」

「おお…珍しく幸平が動揺してる」

「ジョーイチロウ・サイバ…」

「へぇ、君は俺の事を知ってるのか?」



「ええ、過去の資料でお名前を拝見したことがあったもので…
 世界中のあらゆる名店で腕を振るった流浪の料理人!
 当時の料理雑誌で、その名が載っていないものはないほどでした。
 だがある時、業界の第一線から忽然と姿を消した、知る人ぞ知る伝説の人物であると…」

そんな中、ソーマ達の世代で唯一親父のことを知っていた一色先輩。いろいろ解説してくれるのはありがたいんですが
その前にそのケツなんとかしろよ!(えー
ケ、ケツが!一色先輩のケツが!うげえー!というか一色先輩って、裸エプロンになる時はふんどし取ってるのか!?
裸エプロンってくらいだしホントにすっぽんぽんで…これ後ろから見ると破壊力でかすぎんよ!とても耐えられねー!

「幸平ぁ!あんた全然知らなかったわけ!?」

「やー…海外で仕事してたことがあるってのは最近知ってさ…
 あ、でも今思えばガキの頃、なぜかときどき外国語の電話がかかってきたり
 外国人と写ってる親父の写真が大量に出てきたことはあったな…」

「気づけよ!!」

「さぁ料理は次々出るぞ!乾杯と行こうぜ!」

ゴクリ…

(元十傑の作る品…)

(創真くんのお父さんがそんな凄い人だったなんて…な、何だか緊張するよ…)

「どうぞ、めしあがれ(ニコッ)」



そうこうしているうちに、とうとう完成した親父の料理。それを前にしてギクシャク緊張してしまう恵ちゃん達ですが
親父はその緊張をほぐすように「めしあがれ」と柔らかい微笑みを…
というか親父はソーマみたいに「おあがりよ!」とは言わないんですね
なんだかどことなく気品を感じるよな…まあ海外の最高級ホテルでシェフやってるくらいだから、これぐらいの雰囲気があって当然か

パクッ

「あああああっ、見える!!」

「行ったこともない異国の情景が浮かんでくるぅ!」

あらびあ〜〜ん



そんな料理を食った2人は、今まで体験したこともないあらびあ〜んな雰囲気に!あらびあ〜ん
世界中の名店で腕を振るったと言うだけあって、やはりあらゆる国の料理を極めているということか
あとこのシーンで注目すべきは2人にもそれなりに胸あんだなってことですよね(えー
特に吉野は、こないだの卓球シーンで自分が貧乳なのを気にしてたし…
とりあえずお色気シーンを担当できるくらいはちゃんと胸があるのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「美味しい〜〜!!」

「すごーい!めちゃくちゃ美味いっすー!!」

「子羊肉に塗ってあるこのペースト、なんだろう?」

「それは”ハリッサ”、唐辛子などから作る北アフリカ発祥の万能調味料だ。
 中東の伝統料理を下敷きに、今回はパセリとガラムマサラを混ぜてみた」

「じょ、城一郎さん!これは…?」

「そいつはリグーリア風の魚介スープに…」

そしてハリッサとかリグーリアとか、初めて聞くような用語を交えて料理の説明をする親父。
アフリカとか中東とか、ほんとに色んな国の料理をミックスしてるのね
そういえばソーマも第1巻でめばえ茶漬けを作った時に、親父から教わったフランス料理の技法
一色先輩を驚かせてましたよね。あの時からすでに、親父が世界の技法を取り入れた料理人ってことは示されてたのか

「なんだか男の人!って感じがするよ…!」

「ええ…大人の色気ムンムンね、なんだか男子達までときめいてない…?」

((幸平も将来こうなるのカナ…?))

ドキドキドキ

「あ…?何だよ…」

そして親父のダンディな雰囲気にあてられて、すっかりメロメロになってしまった恵ちゃん達!
こういう男らしいデキる大人が恵ちゃんのタイプなのか!?というかソーマが将来こうなるのを夢見てドキドキするって
今現在のソーマにはあんまり興味なかったのか!?(えー
恵ちゃんがソーマを好きなのかどうかって微妙なところですからねー、恋してるって言うより友達って感じだし

「すげぇ!どれも超うめえぜ〜!!」

「こっちの品はどうかな?」



「不味ぅううううううう!!(ビクッビクッ)」

「おーそれな!先月食った蛇料理を再現してみた!
 これが不味いんだ!皮付きのままぶつ切りにして…」

そしてゲテモノ料理で悶絶していたのはまさかの丸井!ま、丸井ー!!
お前こないだの強キャラオーラはどこにやったんだよ!(えー
まるで雲の上から愚民どもを見下ろす天帝のごとく静かに読書していたあの姿はどこへ!
もしかして丸井ってあれか、二重人格の持ち主でもう1人のボクが目覚めた時だけ強くなるとかそういう設定が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そう、おそらくもう1人の丸井はまさしく天帝、天帝の眼(エンペラーアイ)の持ち主で
「頭が高い」と決め台詞を…(えー

「ま…ゲテモノ料理は置いとくとして、城一郎…フフ、かつて修羅と呼ばれた男が…」



「やさしい料理を…作るようになったね」

「…ああ」

とその時、おやじの料理を食べながら何やら感慨深げな表情を浮かべるふみ緒ばあちゃん。
「やさしい料理を作るようになった」ということは…昔の親父は全然優しくない料理を作ってたってことですかね?
それこそ鉄鍋のジャンみたいに「ギャハハハハーーッ!カカカカカーーッ!」と
高笑いしながら
どうだ美味いだろう、ざまあみろと相手を威圧する料理だったとか…

「銀にもいつか食わせてやりな」

「そーだなぁ…」

「…ぎん?銀ってまさか…」



「うっぎゃー!2人とも若いー!!」

「堂島シェフも極星寮出身だったんだ…!」

「それは2人が高2の頃の写真だね」

ってここで、なんと堂島さんまでもがこの寮の出身ということが発覚!マジでか!?
堂島さんと親父が同期ということは知ってましたが、まさか寮まで同じだったとは…
そうなるとふみ緒ばあちゃんが「昔は良かった、この寮の黄金時代はすごかった」ってやたら言いまくる気持ちも分かりますね

なにせ十傑の第1席と第2席が揃ってこの寮にいて、特に堂島さんはただの1席じゃなくて
遠月で史上最高の成績を残した伝説の人だからなぁ
そりゃあ黄金時代はすごいって言いたくもなるわ…

「堂島銀、才波城一郎、この2人が中心となって極星に黄金期をもたらしたのさ」



「食戟で土地を奪って敷地面積を増やして…厨房設備の投資なんかも自力で賄ってたからねぇ。
 そのうち極星寮だけで独立採算制を取るようになって…」

「もはや独立国家みたいなもんだよなぁ」

そして当時のことを思い返したふみ緒ばあちゃんのイメージ映像がこれ。
どんな暗殺集団なんだよ!親父怖すぎるわ!
こうして見ると人相悪いな当時の親父…優しくないとか修羅だとか言われてるのがちょっと分かる気が

「それにしても、銀は毎年年賀状とお中元を欠かさないのに…
 
城一郎!アンタ手紙のひとつでもよこしたらどうだい!?」

「だから時々こーして顔見せに来てるだろ」

「よく言うよ!フラッとやってきてはまた勝手に出て行って!」

「まさに伝説の卒業生…ですね!」

「まぁ…俺は卒業はしてねーんだけどな」

「え?そうなんすか?」

それとふみ緒ばあちゃんの話によれば、親父と堂島さんはずいぶんと対照的なようですね。
堂島さんは今でも定期的に極星寮との付き合いを欠かさないのに対して、
親父は忘れた頃にフラッと寄ってフラッといなくなるという。そういえば制服の着こなしもまるで逆ですよね
キチッとネクタイやボタンをしめている堂島さんに対して、親父はネクタイゆるめてシャツ出してボタン外しのラフな格好。

卒業後の進路にしても、800店以上からのオファーをすべて蹴って遠月リゾートにがっしりと根を張った堂島さんに対して、
世界中のありとあらゆる店を渡り歩いて根無し草となった親父という、なにからなにまで正反対です
それと親父は、遠月を卒業していないという意味深な発言が…どういうことでしょうか
中退するような何かがあったってことなのか…?まだまだ謎が多いですねこの親父は

「はああ〜、超楽しかった!」

「そろそろお開きだね」

「親父ー、俺の部屋で寝るか?」

「んー…ん?ははっ創真!お前303号室かよ!」

「へ?そーだけど…」

「部屋の真ん中辺り、床にナベを落とした焦げ跡があるだろ。俺が暮らした部屋だ」

「…」

「ふみ緒さーん、どっか空き部屋貸してくれー」

「あいよー」



(この部屋に…親父が…)

そして今日のパーティはお開きとなりますが、ソーマの暮らしている部屋は以前に親父が使っていた部屋だということが発覚!
かつて親父がつけたという床の焦げ跡を見て、感慨深そうな表情になるソーマ…ってそれはいいんですけど
この部屋一体何年修繕してねぇんだよ!?(えー
十数年前に親父がつけた傷がそのままって…こういう時のために敷金ってものがあるんでは!?
ふみ緒ばあちゃん管理人の仕事してねえな…(えー

「創真…創真!」

「…う?」

「起きたか?いま厨房にいるからよ、お前も自分の包丁持って降りてきな」

「ふあー…分かった…(朝飯の準備かな…)」

って、そんな翌日の早朝、まだ誰も起きていない時間にソーマを呼び出した親父。
朝飯の準備でもするんだろうかと、ソーマは眠い目をこすりながら厨房へ向かいますが…

(…そーいや結局、親父はなんで海外から帰ってきたんだろ?日本での仕事でもあったのかね)

ガチャ

「おう来たか、包丁は研いであるな?」

「もちろん、砥石の匂いが抜けるように昨日の晩」

「よしOKだ、んじゃ早速でわりーが…お前がどれだけ成長したか、今ここで見せてくれ」

「?」

ザワ…!

「久方ぶりに、料理勝負といこうじゃねーか…創真よ…」

ってうわあああああ親父の挑戦キター!!ソーマの眠気を一気に吹き飛ばす親父の強烈な殺気!
相対しただけでここまでソーマを戦慄させたキャラは初めてじゃないでしょうか、やはり親父は最強ラスボスキャラなのか
「親父が帰ってきた用事ってなんだろ?」とさっきソーマが言ってましたが、それってやっぱりソーマをつまみ食いするためですよね
この状況というのはつまりお父さんを喜ばせなさいッッッ!!
刃牙と違って守ってくれる母親がいませんが、果たしてソーマは親父との戦いに生き残れるのか!?

それとやっぱり親父って、殺気立った顔するとますますトリコの三虎に似てますね
これはやはり親父も「ハングリートング!」と言いつつ口からちんぽ出して攻撃するフラグか

そして巨大ちんぽの影から「ウホッ!いい男…」と熱い視線を注ぐ一龍参戦、これはアリね…(えー

あと今回、ジャンプ本誌に漫画家のネーム大公開!というページがありまして、
そこに疾駆先生が描いたソーマ本編のネームが載せられてましたね
まだtosh先生が手を入れる前のネーム原稿、一体どんな形で渡されてるのかとても気になります。そんなネームというのが…

ゲゲェー!?タマゴ人間じゃねーか!!
この状態でtosh先生に渡されるんか!てっきり単行本のおまけページみたいな絵柄で描かれてるかと思いきや、
タマゴ人間だったとは…絵柄に関しては完全にtosh先生に一任されてるんだなー

というかソーマが「ここだけヤンキー漫画みてーだ…」って言ってるコマで
「クローズみたいな叡山イメージ」とか書いてあって吹いた、他社の漫画じゃねーか!
ネーム公開企画でなんでこんな他社ネタ載ってるページ選んだんだ!色々見てて面白れーなこれ

もひとつドン。今度のページはあらびあ〜んの場面ですが、
ネームの段階ではあらびあ〜んが存在しなかったのか!?
「異国のさまざまな人々と交流する城一郎」って一言だったんかい!
こういうリアクションの場面ってtosh先生が考えて描いてるんかなー、エロ関係のスキルはtosh先生が上だろうし

ちなみにこの「異国のさまざまな人物と交流する城一郎」については、ジャンプ編集部のコメントがありまして
「食戟のソーマの真骨頂とも言える料理の描写は、
 自分のイメージを伝えたうえで作画家にゆだねている!」だそうです
ゆだねている!って丸投げじゃねーか!わざわざそんなことコメントすんな!
やーなかなか面白いネーム公開企画でした、こういうのまた見てみたいな



それと先週「ソーマの掲載順が1位とか2位ばかりだぜイエーイ!」と喜んでいましたが、
今回はなんと一気に後退して10位という結果に!らめえええええええええええええええ
あかんやん!やっぱり唐揚げ編が不評だったのか!?ソーマがジャンプの看板クラスになるのも夢じゃないかと思いましたが
油断ならないもんだなぁ…結構上下に激しく推移するもんなのね。ソーマの地位が安泰するのももうちょっと時間がかかりそうかな…

(C)附田祐斗・佐伯俊/集英社


10月4日

やー更新遅くなって申し訳ない、本当ならもう1〜2日早く更新できるはずだったんですが
一度は感想を書き切ったのに、保存する前にホームページビルダーが強制終了したせいで
全部パーになってしまったという悲劇が…おかげでもう1度書き直すハメになりますた。疲れたぜちくしょうめ

ちなみに先週の土日は、親戚一同での旅行ということで石川県の能登半島まで行ってきました。
本来はお盆休みにでも行こうかと計画していたんですが、混雑を避けるために時期をずらしての旅行であります
能登半島の海岸線をぐるりと一回りするようなルートを通ったんですが、眺めのいいとこが多くて写真の撮り甲斐がありましたね



これは海沿いのパーキングエリアで撮った写真。



これは見付島(通称軍艦島)で撮った写真。



これは白米千枚田で撮った写真。



これは泊まったホテルの部屋の窓から撮った写真。



これは偶然通りすがった花咲くいろは電車の写真。
この電車にはマジでびびりました。いきなり目の前にこれがプアーンと現れたんで
ひたすら車でバイパス的な道を走ってたら、いきなり横の線路にこの電車が現れたんですよね。

「うおおー!写真!写真ー!!」と車の中から大急ぎでシャッター切りました
すごいのはそのバイパス的な道と線路がずーっと何キロも並走してて、
しかも信号が全然ない道なので、ほとんど同じような速度で並走しながらじっくり電車を眺めることができるんですよね

電車の方が若干速いスピードなので、しばらくすると俺達の車は追い越されてしまったんですが、
電車には駅で止まる時間があるので、駅で止まってるうちにビューンと俺達の車が追い越して、
また後ろから電車がやってきてじっくり鑑賞できるというお得なことになってました
ただ普通に車で走ってるだけなのに3回も同じ電車と遭遇しましてね…
3回も花咲くいろはの電車をじっくりと堪能できたんやで…いやー貴重な経験でした、アニメもちゃんと見とけばよかった

それに他の写真を見ての通り、土日ともすっげー天気のいい日だったんですよね
海岸線を走ってるだけでもいい景色が堪能できました。かなり満足度の高い旅行でしたねえ

 

話は変わりますが、ツイッターでも書いたんですけどTo Heart2のソーシャルゲーで
笹森花梨がとてつもない美少女になってて目ん玉飛び出た
誰だよこの美少女は!こんなの嘘やろ!?



笹森花梨つったらあなた、元々の外見はこれですよ!?別人すぎるだろ!
花梨はTo Heart2でもぶっちぎりの不人気ヒロイン
他のヒロイン達が「タマ姉」とか「さーりゃん」とか、プレイヤー達に親しみを込めて呼ばれる中で、
花梨は「黄色はいらない子」と言われてマジ哀れな扱いだったんですが
それがまさか、10年の時を経てこれほどの美少女になろうとは…世の中何が起こるか分からんな…

というか花梨に限らず、ささらのイラストとかも破壊力高すぎですねこれ
To Heart2のソシャゲ始めてみるか!なぁ!(えー
しかし花梨にせよささらにせよ、絵師のカワタヒサシが絶好調ですね
実はカワタヒサシって、もうプロ暦20年近い大ベテランなんですが、ここ数年で絵柄がものすごい超進化を遂げて
ここまでの神絵師にまでなってしまったんですよね。さっきの花梨の昔の絵は、その超進化の前の頃だったんです



昔のカワタ絵と言えばこんなん。とにかく髪の毛がガチガチで硬そうだなぁという印象でした
これは1999年に発売したPS版To Heartなんですが、俺はこの頃のカワタ絵があんまり好きじゃなくて
「チッこのキャラはカワタがイラスト担当かよー、いっそ全員水無月徹に描かせろや!」とかめっちゃひどいこと思ってましたね
(※水無月徹はTo Heartで描いてたもう1人の絵師さんです)

2006年にTo Heart2が出た時も、まだそんなに変わってはいませんでしたが
2010年あたりですかね…明らかに進化してるって実感したのは。実際に年代ごとにカワタ絵を並べてみると

1995年 

Legam(デビュー作)
1998年 

ホワイトアルバム
1999年 

To Heart
2006年 

To Heart2
2010年 

ホワイトアルバム
(リメイク版)
2011年 

To Heart2
ダンジョン
トラベラーズ
2013年 

To Heart
ハートフルパーティ

進化しすぎやろこれ!!
どういうこっちゃ!?何が起こった!?2006年から2010年の間の進化ぶりが何度見ても信じられないぜ…
このリメイク版ホワイトアルバムの絵、初めて見た時から一発で目を奪われたくらい好きで
当時の俺は、描いたのがカワタヒサシだとさっぱり気づいておらず
「おっリメイク版は絵師がカワタヒサシから別の人になったんか!なんかめっちゃ上手い人やな!」とか
トンチンカンなこと考えてました。それぐらい今までよりも急激に進化を遂げたんや…



ホワイトアルバムに関しては、リメイク版の緒方理奈の絵がめっちゃ好きなんですよねー
俺はこういうちょっと高飛車っぽい二次元キャラにめっぽう弱いんで…
確か声優も水樹奈々だし文句のつけようがないですな
これでストーリーさえ浮気前提のNTR物語じゃなければ…(えー

いや、マジでホワイトアルバムは、彼女持ちの主人公が色んな女の間でふらふらして
人間関係をメチャクチャにしながら自己正当化していくというひでぇストーリーなので、買うかと言われると…
どれくらいひどいかと言うと、主人公の藤井冬弥の名前がスクールデイズの伊藤誠と肩を並べて
「3大クズ主人公」とか「3大へタレ主人公」とか言われまくるくらいなんで…せっかくの進化したカワタ絵がなんともったいない

しかしカワタヒサシの凄いのは、95年〜98年で1度絵の方向性を固めて、その後98年〜2006年あたりまで8年ほど
変化がなかったのに、2006年〜2010年の時期に急激に絵柄を変えてきたってことですよね
つまり、2006年の時点でキャリア10年以上の絵師であり、自分の絵も8年くらい変えていなかったわけですが
そこで大改造を施して自分の絵を生まれ変わらせたっていうんだから…
並大抵のことで出来るもんじゃないと思います、よっぽどの覚悟と努力のたまものなんじゃないでしょうか

普通、これだけキャリアを積んだ絵師はもうそれ以上絵が変化しなくなるか、
逆に悪い方に変わってしまうかのどっちかだと思うんですが
良い方向にこれだけ劇的に変えてきたのはカワタヒサシぐらいしか知らないからね…すごい人だよね

なので、他の絵師よりも「カワタヒサシは凄い」というイメージが俺の中では根強いのです。ぜひとも応援したいですねぇ

しかしTo Heartのソシャゲ色々見てみたらカワタヒサシ以外の人もいい絵描いてんなこれ!(えー
特に目を引いたのはやっぱり委員長でしょうか、委員長がメガネ外して三つ編みほどいたら超美人というのは
To Heartの時からすでにあった設定ではありますが、やっぱいいねこういうのは…美少女の王道設定やね…

最近こういうベタな設定あんまり見なくなったけど、王道設定というのは素晴らしいからみんな真似して王道になったわけで
改めて見るとやっぱいいもんがあるね…久々にTo Heartやりたくなってきちまったぜ
Leafは最近とらのあなに買収されたとかあんまりいい噂聞かないけど、ここらでカワタヒサシのメイン原画で
一作どーんとなんかのゲーム作って欲しいですねえ、そしたら即買いなのに…



今週のジャンプ感想:銀河パトロールジャコ 最終話



「おいジャコ!」

「なんだ」

「おそろしい宇宙人がやってくるってホントか!?」

「ああ、計算ではこの辺りにな。だからここに不時着した。
 計算によればそろそろ隕石のように落ちてくるはずだ」

「もちろんやっつけてくれるんだろ?」

「やってくるヤツがまだ小さければ倒せるが、成長したヤツだと無理だ」

「えーっ!どうすんだよ!」

「その危険な宇宙人というのはどんなヤツなんだ?」

「やつらの目的は多くの星を乗っ取ることだが、おそろしいのは戦闘そのものを好む
 邪悪な宇宙人だということだ。銀河パトロールでさえ太刀打ちできず、絶滅爆弾も効かない。
 地球のような大した戦力を持たない人間が支配している星には、たいてい子供を送り込み
 じわじわと人間を減らしていく…やつらは子供時代が長く、青年になるまで幼児体型のままで
 相手を油断させる。その後一気に戦闘に向いた体型に成長し、以後ほとんど老化せずに
 ずっと暴れ続けるのだ」

「へ〜…おそろしいな、なんという宇宙人かね?」



「惑星ベジータのサイヤ人だ」

そんなわけで鳥山明の「銀河パトロールジャコ」も最終回ですが、
最後を飾るにあたってドラゴンボールの話を大きく絡めてきました
実は第1話の時点から、ジャコの話数表示には「DB−11」と書かれていて、
それが第2話では「DB−10」、第3話では「DB−9」という具合に、だんだんカウントダウンされていくんですよね
そしてこの最終話では「DB−1」となり、ドラゴンボールの1つ前の話だということが示されてるんですよね



このカウントダウンのことには前から気づいてたので、最後はドラゴンボールと繋がるだろうと予想はしてましたが、
まさかここまでがっつり話に絡めてくるとは思いませんでした
ジャコも戦闘力はかなり強いと思うんですが、それでも大人のサイヤ人にはかなわないんですね

まあナッパとかクンするだけで地球の一部が吹っ飛ぶしな…
さすがにあれほどの敵と戦うのは無理か、しかし銀河パトロールのジャコがサイヤ人にかなわないとなると
フリーザ軍とかマジで誰も手のつけようがない悪魔の軍団だったんだろうなー

あとジャコの解説で「サイヤ人は子供時代が長く、青年になるまで幼児体型のまま相手を油断させる。
その後一気に戦闘向きの体型に成長し、以後ほとんど老化しない」
という話も興味深かったですね



「われわれサイヤ人は戦闘民族だ、闘うために若い時代が長いんだ」と、老化が遅いことはベジータが解説してましたが、
幼児体型の時期が長くて、青年になると一気に成長することは今回が初めての解説なので、
悟空がピッコロ大魔王撃破〜次の天下一武道会までに、あれだけ急にでっかくなった理由とかも分かって
なかなか興味深かったです



「信用できる会社か…うーんどうしようかな、カプセルコーポレーションって知ってるか?」

「え?ああもちろんだ、西の都にある世界一の資産家、天才ブリーフ博士の大企業だろ?
 それがどうした?」

「ブリーフ博士ならぜったいに信用できるぞ」

「確かに評判はいいが…ぜったいとは言えんだろ、だいいちそう簡単に会ってもらえるとも思えん」

「パパだよあたしの」

「えーっ!?タ、タイツくんはカプセルコーポレーションのご令嬢か!」



「タイツちゃんハロー!お元気?」

「ママと妹のブルマだ」

「妹は背が低いな、気に入ったぞ」

そしてなんと、この作品のヒロイン・タイツはブルマの姉であることが発覚!マジで!?
この時代のブルマは5歳だそうです、そうか…タイツって名前で気づくべきだった…
ブルマ一家の名前はみんな下半身に履くものから取ってますからね、家族一同の名前を並べてみると

父:ブリーフ
母:???
姉:タイツ
妹:ブルマ
息子:トランクス
娘:ブラ

っていう感じで。娘だけブラ(ブラジャー)で上半身なんだな…あとやっぱり母親の名前が気になりますよねー
ブルマの母ちゃんは「ブルマのママ」としか表記されないから、実際に名前が明かされたことって今までないんですよね
俺の予想ではやっぱパンツが一番有力だと思うけどなー(えー  パッと思いつくのはやっぱりパンツだよな…

他にありそうなのは、ショーツとかスパッツとかストッキングとかそんな感じ?今回明かされたらすごかったんだけどな
あとブリーフ博士って世界一の大金持ちだったんですね、金持ちってことは知ってましたが
世界一とまでは今回はじめて聞いた気がするな…ブルマってとんでもないお嬢様だったんだな



「これどうぞ、ズゴックのプラモデルですのよ」

「え?」

そしてなぜかズゴックのガンプラを土産に持ってきたブルマの母ちゃん。ズ、ズゴック!?
鳥山明の漫画でまさかのズゴック!?これには驚いたなー、鳥山明がガンダムの話をするとこなんて初めて見たよ
ちなみにプレゼントされたズゴックについては、後のページでひっそりと組み立てて飾ってあったりします。芸が細かい



「ところでお前、さっきから持っているそれはなんだ?」

「光線銃。あたしが作ったんだよ、もしかしてあなたが悪い宇宙人だとやばいからね」

「ははは、そういうところは5歳なんだな」

ズゥオッ!!



「…」「…」

そしてこの頃のブルマですが、なんと5歳にも関わらずかめはめビーム砲を開発できる
驚異の超天才だったことが発覚!こんな武器作れたのかよ!初期の悟空より強いんじゃないか
ブルマってドラゴンボールでもいろんなもの作ってるけど、武器は作ったことないんですよね
パッと思いつくものを並べてみると

・ドラゴンレーダー 
ドラゴンボールを探し出す携帯式のレーダー。
レッドリボン軍が作った据え置き型巨大レーダーより、小型で持ち運びが簡単のうえ遥かに精度が高い。
アラレちゃんの則巻千兵衛も「これ作ったやつ天才すぎる…」とまったくメカニズムが理解できなかった



・PPキャンディー
食べた人間に対してピーピー言うと下痢になるキャンディー。ウーロンに食わせた

・ミクロバンド
腕時計のように腕にはめて、スイッチを押すと人形のように小さくなるバンド。
悟空のドラゴンボール探しに同行するために使った



・偵察用飛行機
筋斗雲で飛んでいった悟空を探すために作った無人の小型飛行機。
撮影した映像をリアルタイムで転送でき、飛行スピードは筋斗雲より遥かに速い。
カメハウスにあったありあわせの材料で作った




・電話
悟空がレッドリボン軍に殴りこむ直前、ヤムチャと連絡するために作った。
カメハウスにあったありあわせの材料で作り、わずか1コマで完成



・タイムマシン
未来のブルマが作ったタイムマシン。これに乗ってトランクスが未来からやってきた

・緊急停止コントローラー
人造人間の機能を停止させるコントローラー。人造人間の設計図を見ながら、停止用回路が存在することに気づいて作った。



・グレートサイヤマン変身バンド
悟飯がグレートサイヤマンに変身するためのバンド。変身というか変装で、一瞬にして着替えさせてくれる

と、まあこんなところですかね。要するに便利なものはいっぱい作ってるけど武器は作ってないという
なので今回はブルマが武器を作った貴重なワンシーンであります。こういう分野でも普通以上のものがパパッと作れちゃうんだなー

←5歳なのに小難しいメカの解説をするブルマ
 

「おいこらもっと落ち着いて食え!あんなに暴れた後で、よくそんなに食えるもんだ。
 それにしてもおめえ、なにものか分からんが小さいくせにおっそろしく強えなあ、
 わしが武術の達人でなきゃあぶねえとこだったぞ、だけど躾はろくにされてねえようだな、
 もし帰る家がねえんだったらここでいろいろ教えてやろう」

そしてとうとう惑星ベジータからやってきて、孫悟飯じいちゃんに拾われた悟空…って、あ、あれ!?
なんか悟空でかくね!?サイヤ人の戦闘服着てるし…初めて地球に来た時の悟空って赤ん坊じゃなかったのか!?
どうなってるんや…ドラゴンボール本編で、この時期の悟空のことを確認してみると

悟空よ…その昔、死んだ孫悟飯が言っておった…
尾の生えた赤ん坊を拾ったが、性格が荒く
どうにもなつこうとはせず
ほとほと困り果てていたそうじゃ…

だがある日、あやまって谷に落ち、頭を強打して死にかけたが
信じられん生命力でその赤ん坊は助かったらしい
その後性格の荒さは消え、おとなしいいい子になったという…
全宇宙一の強戦士
サイヤ人の誇りを見失ったのか!
カカロットよ!!

うーん、「赤ん坊」って言葉は何度も出てくるんですが、拾われた頃の悟空が実際どんなだったかは原作だと描写がないんですよね
ラディッツの「カカロットよ!」ってイメージ映像では描かれてるけど…悟飯じいちゃんに拾われたシーンじゃないしなあ
アニメだと何度も赤ん坊の悟空が拾われたシーンを映してるんですが、アニメはアニメで
悟空が拾われた瞬間から速攻で悟飯じいちゃんに懐いてたり、原作以上に設定がテキトーなので
あんまりアテにはならんと思います。特にアニメオリジナルの回とGTは、設定無視のデタラメ展開やりまくってたしな…

まあ、今回ジャコの話で「サイヤ人は赤ん坊から幼児期までの成長速度が速い」との解説がありましたので、
その設定に合わせて練り直したということなら、この描写でも特に違和感はないですけどね。
ちなみにドラゴンボール本編でブルマは16歳、悟空は12歳なので、このジャコではブルマが5歳の時代だから
拾われた悟空は1歳ってことになりますね。1歳であそこまで育つのか…サイヤ人ハンパねえな

「名前がわからねえからわしがテキトーにつけちゃうぞ、
 そうだな…空からやってきたから…悟空ってのはどうだ?孫悟空」

それと悟空の名前の由来についても語られてましたね、空からやってきたから悟空。なるほどなぁ
そう考えると悟天も同じつけ方なんだなって思いますよね、空と天は似たような意味だし、悟空の息子だから悟天という。



悟天が生まれた時って悟空はセルとの戦いで帰らぬ人になってるから、
チチもやっぱりそれが寂しかったんでしょうね、だから悟天には悟空と似た名前をつけたんじゃないかなあ

←悟空の死に悲しむチチの図

実際、悟天がすくすくと悟空そっくりに育っていくのはチチ的に嬉しかったろうなー
悟飯の時は「悟飯ちゃんは闘いなんてやる必要ねぇだ!」と言って過保護に育てたのが
悟天には組み手とか闘い方を教えながら育ててたし、それってやっぱりチチ的に悟空がいないのが寂しくて
悟天には悟空みたいに強く育って欲しかったんじゃないですかね。いろいろと想像が広がるぜ…

「重力コントロール装置の社会への貢献度は計り知れない!報酬はどのぐらいがお望みかな?」

「もう大金は必要ないのでいらない。地球のお金がいっぱいあってもわたしには意味がないからな、
 オーモリとタイツで少しだけもらっておけ」

(2日後、使命を終えたジャコはお気に入りのミルクとチーズをいっぱい積み込んで帰っていった。
 その後カプセルコーポレーションから、ほんのお礼ということで1000億ゼニーもの大金が送られてきた。
 こちらではなんと1500億円だ!その一部で私は正式にこの島を買い取ることができた)

ジャコの方に話を戻しますが、重力コントロール装置のことをブリーフ博士に教えたことで
オーモリ博士たちが1000億ゼニーの収入をもらうシーン。
この場面で1ゼニー=1.5円ということが明らかになりましたね

これでドラゴンボールの世界のお金のことがハッキリ分かるようになったな…
天下一武道会の優勝賞金は50万ゼニーだから75万円かぁ

 
 

ちなみに悟空が腹八分目まで飯を食うと、1食で47万ゼニーかかるので70万5000円。
それが1日3食となると211万5000円。
さらに毎日そのペースで1ヶ月続けば、30日分の食費はなんと6345万円!ぎええええええええええ
養えるかこんな大飯食らい!いくらなんでも食いすぎだ!悟空と結婚してからチチがキレやすくなったのも分かる気がするぜ

(そういえばこの前、タイツの妹のブルマがやってきた。超天才なのでとっくに大学も卒業し、
 旅に出ている途中で立ち寄ったらしい…)



(7個揃えるとどんな願いもかなうという、ふしぎな球を探す旅だと言っていた…
 すでに集めた2個の球を見せてもらったが、ブルマは地球には存在しない物質なので
 宇宙からやってきたものだと推理していた)

そしてラストシーン、いよいよブルマが成長してドラゴンボール本編とも繋がる場面であります
ドラゴンボール探しの旅に出たブルマ、そしてこの車は
ドラゴンボール第1話でブルマが乗っていたものですよね!おお!



でも車のナンバーが違っとる!(えー
ドラゴンボールの時はナンバーがPF-880、ジャコの時はナンバーが01-CC-05になってますね
まあこんなのはどうでもいい違いでしかないけども。

あと「ブルマは超天才なのでとっくに大学も卒業した」って、ちょ、ちょっと待ってくれ!
ブルマがドラゴンボール探しの旅に出たのは学校の夏休み中だったはずでは!?

「いまは学校が夏休みになったから
それ利用してきてるわけ!」

悟空に語るブルマの図
←夏休みが終わってしばらくした後、
「学校はもう終わったのかね?」と警官に聞かれて
「つまんないからサボッちゃった」と答えるブルマの図

やっぱ学校に通ってるんじゃん!忘れてるよ鳥山先生!
ああ…やっぱ鳥山先生は忘れっぽいから…悟空が赤ん坊って件も単に忘れてただけなのかな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

そして最後は「大漁大漁!」と巨大な魚を引きずる悟空のシーンで締めとなります
ただ背景が森と岩場で違ってたり、魚のヒレの形とかも違うんで、
鳥山先生これなんも見ないで描いたんじゃないかなと思うんですが、そうなると鳥山先生の記憶力って凄くないですか!?
なんでもかんでも忘れるばっかの人じゃないんだよ!?(えー

そんなわけでジャコの最終話レビューは終わりです、前回までの話は正直そこまで注目するほどのもんでもなかったかなという
気もしますが、やっぱりドラゴンボールが絡んでくると読んでるこっちの目の色も変わっちゃいますね。
ドラゴンボールと絡めて色々新しい発見がある最終話だったので、読んでて楽しめました。
久しぶりにまたドラゴンボールを最初から読みたくなっちゃったな

鳥山先生はこの銀河パトロールジャコを自分の最後の連載にすると語っていたので、
もう雑誌で連載を持つことはないと思います。ドラゴンボール連載中も物凄く苦労してたみたいなので、
ここまで十分よくやってくれたんじゃないでしょうか。鳥山先生、長い間お疲れ様でした

(C)鳥山明/集英社






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