■ガンダムビルドファイターズ 第19話「アストレイの刃」

 

さて今回のビルドファイターズですが、なんと冒頭の場面では
戦国アストレイと戦うガンダムヴァーチェの姿が!
こんなところに出てきたかヴァーチェ!それにしてもこのカラーは!?うんこ色!?どういう趣味!?(えー

しかしまあ色はともかく、ヴァーチェ本来の猛烈な火力は健在!
出ましたよヴァーチェの代名詞GNバズーカ・バーストモード!
この恐るべき極太ビームの前には、さすがの戦国アストレイも防御のしようが…

バチバチバチバチ!



って防げるんかい!なんやこのチート刀は!バーストモードの極太ビームさえも通じないとは…
とその時、「だったらこいつもかましてやるぜ!」両肩のGNキャノンも発射!
おおすごい!00の本編で、ヴァーチェがキャノンとバズーカの同時斉射をしたことがあっただろうか
どっちか片方だけでも十分すぎる火力の武器ですからね、それが3発同時とあって想像を絶するほどの破壊力に!



バチバチバチバチ!

ってそれでも防ぐんかい!防御力高いってレベルじゃねーぞ!
これほどの火力のビームを受けてもなお、ビクともしないアストレイの刀!どういうことなの…
というかヴァーチェに乗ってるおっさんがティエリアのヘルメット被ってて吹いた
もっと正確に言うと、このおっさんってあれなのか

劇場版00で沙慈が男友達と一緒に見ていた
スーパーヒーローなソレスタルビーイングの映画に出てきた
ティエリアポジションの変なおっさんがモデルなのか!?また変なところからネタを拾ってきたな!

「く…!あの刀、こちらのビームと同じ粒子帯にして!?」

「その通り…この刀には、粒子変容塗料が塗られています。
 刀の向きで粒子帯を変えることにより、ビームを斬り裂き…!」

ズッシャアアアッ!!

そして完全にヴァーチェのビームを打ち消してしまった戦国アストレイ!
うーむ、どうやらビームの粒子そのものを解析して打ち消しているために、どんな威力のビームでも無力化できるようですな
そして一気に距離を詰めて接近戦へと転じるニルス!ヴァーチェはそれに対してGNフィールドを展開…って、あ、あかんやん!
「実体剣にはGNフィールドは効かない」ってロックオンさんが言ってたじゃないですかー!!(えー



「フィールドも粒子帯を合わせれば…このようになります」

ズバアアアアッ!

しかしそんなGNフィールドすらも、やはり粒子を解析してあっさりと破ってしまうニルス!
まあもともと実体剣には効かないんですけどね(えー
なんにしろ、これでヴァーチェを倒し危なげなく一回戦突破…これで次はセイ&レイジと戦うことになるわけですな

「うわぁーっ!凄いガンプラ!どうやって作ったんだろう!?」

「へへっ…!次の相手に不足ねぇぜ!」

「うん!」

そんなニルスの戦いは、セイ&レイジも観戦していたようで…戦国アストレイのあまりの強さに、すっかり感心していました
それはいいけどビルドストライクで戦国アストレイとどう戦えばええんや…?
ビルドストライクの直線的なビームだと、全部あの刀で無力化されそうだし、かといって接近戦はニルスの望むところだしな…

戦国アストレイって、そういう素直な武装しか積んでない相手にはメチャメチャ強い機体ですよね
特にマオあたりはどうしようもないと思うわ(えー
「ハイパーサテライトキャノンやぁぁ!」→粒子ごと無力化→「そ…そんな…」
「これがワイの魔王剣やぁぁぁ!」→粒子ごと無力化→「そ…そんな…」
ってこうなる未来しか見えない…(えー

逆になんとか戦えそうなのは、アイラやレナート兄弟あたりでしょうか。
アイラは見えないファンネルでのオールレンジ攻撃が可能だし、レナート兄弟は自走砲で背後からの攻撃とか出来るしね
ニルス相手には正面切って戦うより、そういう変則的な武装も駆使しないと辛そうだなー

(これでベスト8に進出…次の対戦相手は…)



「ニルス・ニールセン君、少しお時間をいただいていいかしら?」

「ん…?」

(ふふ…喰いついてきた…!)

って、試合を終えたニルスが会場を去ろうとしていると、その前に現れたのはポンコツ秘書!
どうやら次の試合でニルスがセイ達と戦うとあって、何かセイたちを負かす作戦を企んでいるようです
そしてプラフスキー粒子の秘密を知りたいニルスとしては、運営側から接近してきてくれたのは願ってもない展開…
ニヤリと笑みを浮かべたニルスは、詳しい話を聞いてみることにします

「単刀直入にお伝えします。我がPPSEには、ニルス・ニールセンの個人スポンサーを
 させていただく用意があります」

「えっ?」

「ガンプラ製作のための資材、最新鋭の工作室、優秀なサポートメンバー、それらを無償で提供させて…」

「ちょっと待ってください。僕の個人スポンサーには、すでにヤジマ商事がついてくれています。
 それにPPSEは、ワークスチームのメイジン・カワグチを全面的にバックアップしているはずでは?」

「うふふ…会長のマシタはガンプラバトルをより広めるために、優秀な人材を
 幅広くサポートすることを望んでおります。貴方が我々のスポンサードを引き受けてくださっても、
 見返りは求めませんし、ご迷惑をおかけするつもりもありません」

(見返りはいらない…?そうまでして僕を取り込みたい理由がある?)

そんな秘書の作戦とは、ニルスのスポンサーについて次の試合に勝てるよう後押しするというものでした
スポンサー…スポンサーね…正直、この番組においてスポンサーの存在が
どれだけ重要なのかよくわかんねーのがな…(えー
PPSEがバックアップについて、本当にニルスの役に立つんかな?

「いかがですか?」

「(ニコッ)光栄です。僕のことをそんなにも評価していただいて」

「では…」

「スポンサード、ありがたくお引き受けいたします」

「ありがとう、会長のマシタもきっと喜びますわ。では早速、我が社の工作室にご案内を…」

「いえ、それには及びません。僕の戦国アストレイは、これ以上手を加える必要のないほど
 完璧に仕上がっていますので」



って、スポンサーの話については了承したニルスですが、「では早速バックアップを…」という件については、
「いやそんなの必要ないほど仕上がってるんで」とあっさり断ってしまいます
やっぱりバックアップとか役に立たないんじゃん!(えー
あってもなくても変わらねーよ!このスポンサーの話、「プラフスキー粒子の情報が引き出せる」ってこと以外は
ニルスにとっちゃ別になんもメリットないっぽいな…(えー

「ですが、1つだけPPSEにお願いしたいことがあります」

「何でしょう?」

「ガンプラのバトルシステム…プラフスキー粒子発生装置の製造工場、
 そこを見学させていただけますか?」

「…製造工場をですか?」

「粒子の製造過程を理解すれば、ガンプラとプラフスキー粒子のマッチングは飛躍的に高まります。
 これ以上の機体強化策は、他にないと思いますので」

(…なるほど、スポンサードを受けたのはこれが目的ね?)

(さあ、どう出る?)

って、バックアップは不要と断ったニルスですが、その代わりに「おいプラフスキー粒子作るとこ見せろよ」
粒子の秘密へ踏み込むことに!それを聞いた秘書さんも、ニルスの思惑にすぐさま勘付いております
しかしそのことはニルスも承知の上のようで…ここからはキツネとタヌキの化かし合い、
表面上はニコニコしていながらも、腹の底ではお互いの思惑が交錯することに…

「(ニコッ)分かりました。見学の許可を得るよう、上層部に掛け合ってみます」

「ありがとうございます」

「ただし…許可が下りるまで、多少の時間が必要かと思われます。
 見学は、次の準々決勝が終わってからでいかがでしょう?」

「わかりました」

「では、許可が下りたらすぐにご連絡差し上げますわ」

(ニルス・ニールセン…天才科学者の彼が唐突に大会に出場したのは、
 プラフスキー粒子の秘密を探るため…でもね坊や……あそこは不可侵なのよ)

って、この場は「許可が下りたら連絡しますんで」と、口では協力的な秘書さんですが
腹の底では当然協力する気なんぞありませんでした
これは大人によくある手段やでぇ…何か面倒臭い質問とかが来た時は
とりあえず「後ほど確認してご連絡します」って言っとくパターンやな…(えー
面倒事を回避するのにこれはメチャメチャ有効なんよ…良い子は真似したらあかんで(俺は使うけど)

(工場見学は準々決勝の後でか…ずいぶん限定的な条件だな。何か理由が…?)

「はっ…」



『怖い…!怖いよおベイカー…!あの少年、今は覚えていないようだけど…思い出しちゃうかもっ…!』

『何を思い出すのですか…?』

『私の秘密だ…そしてプラフスキー粒子の…』

(あの時マシタ会長は言っていた…自分とプラフスキー粒子の秘密を、少年が思い出すかもしれないと…
 会長が怖れている少年…工場見学を準々決勝後に設定した理由…
 この状況から推理すると、その少年は僕の次の対戦相手…!
 イオリ・セイ、レイジ…!どちらかがその秘密を知っている…!
 マシタ会長は、2人のどちらかが秘密を思い出す前に、この大会から排除したいと考えている…
 僕に近づいてきたのもそのため…ということは、僕が勝っても工場見学は出来ないと考えた方がいい。
 しょせんは口約束…いくらでも理由をつけて断ることが…)

そしてホテルの自分の部屋に戻ってきたニルスですが、やたらと準々決勝を意識している秘書さんの態度に
妙な引っかかりを感じていました。準々決勝で自分が戦うのはセイ&レイジ、そして以前にマシタ会長が少年を恐れて
ガクブルしていたことから、会長がレイジ達を恐れているという結論まで一気に導き出してしまいます。さすがに天才少年やな

そろりそろり…

「…ん…?」

ガバッ!

「い、いたたたたぁっ!ギ、ギブギブぅっ!」

「えっ!?ミス・キャロライン!?す、すみません」

「あいたた…さすが武道の達人ですわね」

「合気道を少しかじってるだけですよ…」

ってなにー!?その時、ニルスの部屋にそろそろと入ってきたのはキャロライン!
物音も立てずに入ってきた輩に、「ふざけやがってこのくせ者が」と即座に腕を極めるニルスですが
その正体を見てびっくり仰天であります。まあニルスをおどかそうとコッソリ入ってきたんでしょうね

「それより、どうしてここに?」

「あら、彼氏の応援に来てはいけませんの?」

「え?」

「(にこにこ)」

「へ!?彼氏!?か、彼氏って僕がですか!?」

「決まってますわぁ!あなたはパパの会社のスポンサードを受けている!
 そしてパパのものは私のもの!つ・ま・り…
 あなたは私のものですわぁ〜〜!!」

いきなりなんじゃそりゃーー!!えーーーー!?
キャロラインお前そんなにニルスのこと好きだったの!?この間はチナちゃんのことばっかり意識してたから
あんまりよく分からなかったですが…本人は完全に恋人同士のつもりだったようです、
まさかそんな風に言われると思ってなかったニルスは、珍しく思いっきり動揺しまくる結果に…

「そっ、その計算式は間違ってますっ!
 道理にも理屈にも合いませんっ!」

「(ずいっ)」

「!?」

「私が彼女じゃ不満ですの…?」

「え、あ、あの…」

完全に取り乱して必死に「そんな理屈があるかーー!ぼけーー!」と抗議するニルス。
ニルスのこんな表情って今まで見たことないな、しかしキャロラインはそれを聞くなり
即座に泣き落としアタックを開始してしまい…

「不・満・で・す・の!?」

「い、いえ…こ、光栄です…」

「あはぁ♪」

って結局強引に押し切られたーー!!
泣き落としかと思ったら最後は強引に!キャロラインの剣幕に何も言えなくなってしまったニルスは、
キャロラインとの恋人関係を認めるしかなくなってしまい…完全に尻にしかれマンの立場やないか!
しかし尻と言えばキャロラインの尻すごいなー、これにしかれるなら本望か:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



(…今僕が選ぶべき選択は決まっている…目的に最速で近づける選択は…)

って、そんなキャロラインとのやり取りでおまぬけな姿を晒したニルスですが、
次の場面ではマジメな顔で目的について考えていました
急にどうしたニルス…ニルスの目的といえば、もちろんプラフスキー粒子の秘密を解明することですが…、

「お呼びだてしてすみません、ミスター・イオリ、ミスター・レイジ」

「あ、あはは…セイでいいよ、ニルス君」

「俺もレイジでいいぜ」

「それで、用って何かな?僕ら明日対戦するんだし、こんな所で会ってるのを誰かに見られたら
 色々まずいんじゃ…」

なんと、そこでニルスが取った行動とは、セイとレイジに直接接触することでした
むう、どうやら秘書さんから情報を引き出すのは難しいとみて、
この2人からプラフスキー粒子の秘密を聞き出そうと考えたようですが…

「セイ君、レイジ君。君たちはプラフスキー粒子がどのような特性を持っているか、知っていますか?」

「え?ガンプラを動かす特別な粒子としか…」

「どうやって粒子が作られているかは?」

「わ、わからないけど…レイジは?」

「俺が知るわけねぇだろ」

「なら、思い出してください」

「思い出す…?」

「そうです。僕の推理では、君たちのどちらかが粒子の秘密を知っている」

「ぼ、僕らが…?」

「はい、今すぐにとは言いません。ですが、思い出した時に秘密を話すと約束してくれるなら…
 僕は明日のバトルを…棄権します」

「えぇっ!?」

って、なんと「思い出した時でいいから粒子の情報教えて」という簡単な条件で、
明日のバトルを棄権するというニルス!そんなアッサリと棄権するんかい!
うーむ、もともとニルスはPPSEと接触するために大会に参加してましたが、
秘書さんのガードが硬くて正攻法では無理だと分かった以上、大会に参加し続ける意味は薄いと思ったんでしょうか…

「おい…今なんて言った?」

「君たちに勝ちを譲ると言ったんです」

「お前…!」

「ニルス君、それ本気で言ってるの…?」

「もちろんです」

「…」

「僕がこの選手権に出場したのは、PPSEがひた隠しにしている
 プラフスキー粒子発生のメカニズムを知るためですから。
 君たちの目標は選手権に優勝すること…双方にメリットがあります」

淡々と自分の目的を明かすニルスですが、それを聞くうちに不快感をあらわにするセイ達!
うーむ…「メリットがあるから」と簡単に負けを選ぼうとするニルスですが、それについてはほんの最近
負けた方が確実にメリットがあるのに、
ガンプラファイターの誇りで激闘を繰り広げた男
がいるだけに
こう簡単には言ってほしくなかったな…



「…信じられない…そんなんで勝ち上がっても、何の価値もないじゃないか…!
 大会に出場しているみんなが、どんな思いでガンプラを作り戦ってるか!
 君には分からないの!?」

「…理解はしますが、共感はしません。しょせん、おもちゃのバトルじゃないですか」

「…!」

「プラフスキー粒子は、さまざまな分野に応用が利く画期的な粒子の可能性が高い。
 もしそうであれば、その秘密を解き明かすことは科学の発展に繋がるんです!」

「そんなのよそでやれよッ!!
 ここはガンプラバトル会場じゃないか!!」

「…PPSEの中枢に近づくには、最適な方法なんです!」

「真剣に戦ってるみんなに失礼だろ!」

「僕だって真剣です!」

「君の真剣は、僕らの本気とは違う!!」

ってうわああああ!そんなニルスの話を聞いているうちに、とうとう我慢ならず激怒してしまったセイ!
うーむ、確かにカチンとくるのは分かるんだが正直そこまで切れるとは…
なんだろう、今のセイって俺が第4話でキララ相手に切れた時とか、俺が第8話で初登場のニルスに切れた時
まったく同じ理由で怒ってますよね。「変な思惑でガンプラバトルに寄ってくるんじゃねえ」と

ただキララとニルスに関しては、最初は確かにそんな風に腹が立ったけど
これまでの話でいい所も色々見てきましたからね
今ではもうこの2人に対する腹立たしさとかすっかりなくなったし、
今回の件はニルスの計算高い一面が強く出ちゃっただけで、それがニルスの全てとは思ってないんで…

なので俺としては、「ああ、ニルスの奴ちょっと先走っちゃったな」と思ってはいますが、苛立ちとかそういうものは感じてません
その一方で、セイがこれだけ切れてるのが、「え?」って少々戸惑ってますけどね…ここでそんなに怒るの?っていう
まあセイはニルスと話すの今回初めてだからなぁ…まさしく第8話の俺と同じ立場というわけか
そういう「以前の俺と同じ心境で怒ってんだな」という意味では


(C)板垣恵介/秋田書店

そんなふうに考えていた時期が
俺にもありました
としか…(えー
 
 

「セイ、こんな野郎と話す必要はねぇよ」

「交渉は決裂ですか…」

「ニルスとか言ったか?欲しいもんがあるなら、
 人に頭下げてねぇで自分の力で勝ち取れよ!!」

「勝ち取る?」

「言った通りの意味だ、明日のバトルでお前が勝ったら
 何でも言うこと聞いてやるよ!いいよなセイ!」

「ああ!」

って、今度はレイジの方までカンカンに怒り出してしまいました。お前もそんなに激怒しちまうのか…



・大志さんはもしかしたら、ニルスが八百長を申し込んだことに嫌な気持ちがあったかもしれませんが
 (俺もやっちまったなとは思いましたが)、あれは秘書との会話のせいで目先の欲に眩んでしまったからだと思うんですね。
 普通に試合に臨もうと思ってたのに、餌をちらつかされたせいであんなこと言ったんじゃないかなぁって。
 まぁつまり何が言いたいかというと、「全部秘書が悪い」 by your

拍手コメントでも俺がニルス叩きをするんじゃないかと心配する声が。この一連のシーンに関しては、さっきも言いましたが
ニルスに関しては俺は嫌な気持ちとかはないですね。計算高いとこが出ちゃってちょっと残念だなとは思ってますけど
それよりセイとレイジがここまで怒るってのがよく分からないです

なんでかっていうと、この2人はキララに関しては割とあっさりスルーしたという過去があるんで
「キララはよかったのになんでニルスはダメなんだ?」と、俺としてはよく分からんのですよね
キララの時も怒ってたなら、そういう違和感もなかったと思うんですけど

キララは「ガンプラとか興味ないけど、アイドルになりたいから大会出ます」
ニルスは「ガンプラとか興味ないけど、粒子の研究したいから大会出ます」
ってことで、俺の中では相当似通ったキャラとして認識してるんで…

さっきのニルスが嬉々として「科学の発展に役立つんですよ!」って語ったシーン、
第4話のキララが、試合中に嬉々として「歌手デビューや武道館が待っているのよ〜!」って語ったシーンと
すげえダブッて見えました

そういう意味では、わなわなと震えて不快感をあらわにするセイは
まさしく第4話のキララを見た俺の姿そのもの。
これぐらい4話当時の俺はキララにメチャメチャ怒ってましたが、でもセイはそんなキララを見てもぜんぜん怒ってなかったからなあ
それが分からないですね、なんで今になってニルスにだけそんな怒るのかっていうのがね



キララとニルスの違いっていうと、思い当たるのは
キララはひたすら勝ちに固執して、どんな手を使ってでも勝とうとしたけど、
ニルスはまったく勝つ気がなくて、さっさと負けようとしてるってことですかね

この点に関しては、レイジがニルスにだけ怒る理由ってのはこれかなと思うんですよ
レイジはガチで戦うバトルが好きでやってるわけだから、キララのようにどんな理由であれ勝つ気満々で向かってくるなら
望むところなんじゃないかなーと。逆に試合前から勝負を捨ててるニルスに関しては、怒るのも仕方ないかというね

問題はセイの方なんだよなー、なんでキララはよくてニルスはダメなんだろう
キララの時にも怒ってたら、俺的になんの問題もなく見れたと思うんですけどね。そう例えば



「そんな…!まさかミホシさん、僕らと戦うことを知って近づいてきたの!?
 しかも、故意にガンプラを傷つけるなんて!」

「そうよ!そのまさかよ!
 うふふふ、戦場に向かう前から戦いは始まっているのよぉ〜?
 さあ行けガーベラテトラ!」

「…信じられない…!そんなんで勝ち上がっても、何の価値もないじゃないか!
 大会に出場しているみんなが、どんな思いでガンプラを作り戦ってるか!
 ミホシさんには分からないの!?」

「可愛いわねぇ〜セイくん?私はガンダムもガンプラも興味な〜いの。
 事務所の方針で、ガンプラアイドルとして売り出すことになって
 必死に勉強しただけ」

「…!」



「よく分からないアニメを20作品以上も見て、ザクだのグフだの名前を覚えて…
 時々自分がアイドルなのかモデラーなのかわからなくなったわ、
 それでもやり続けたのは夢を実現させるため!
 アイドルになるためよーっ!」

「そんなのよそでやれよッ!!
 ここはガンプラバトル会場じゃないか!!」

「ごめんねセイくぅ〜ん?おわびにアリーナのチケットを送るわ!」

「真剣に戦ってるみんなに失礼だろ!!」

この展開だったらなんの違和感もなかったんだけどなあ(えー
この時にこのセリフが聞けてたら、むしろセイにめっちゃ共感してたと思うんだけど



「ふっ…その言葉に二言はありませんね?(ニマアッ)僕は強いですよ?」

「確かに君が作ったガンプラは強い…でも!」

「勝つのは俺達だ!」

やたら話が脱線しちゃいましたが、「お前が勝ったら言うこと聞いてやるよクソが」というレイジに対し、
「そうかい望み通りボコボコにしてやるよ」と返すニルス。結局戦うことになっちゃいましたねえ
しかし、ニヤニヤしながら「僕は強いですよ?」とか、「確かに君は強いけど勝つのは僕たちだ」とか
完全にニルスが悪役ポジションやな…少なくともセイ達からしたら、超ウルトラ嫌な奴に見えてるんじゃなかろうか
俺的にはそんなに悪い子じゃないと思うんだけど…

《ただ今より、準々決勝第三試合を始めます》

「ぜってー勝つぞ!セイ!!」

「うん!!」

「(ぺこり)」

あの公園でニルスと話した次の日、いよいよ会場での激突の時を迎えたセイ達。
レイジやセイはすっかり「あのクソ野郎を叩き潰してやろうぜ」と、ニルスへの嫌悪感と敵視がすごいですが
ニルスの方はどこ吹く風で、いつも通り落ち着いたもんです。そして試合が始まりますが…

「スタービルドストライク!」「行くぜぇっ!」

ギュウウウウン!

「セイ、奴はどこだ!」

「あそこだ!城の天守閣!」

なんと今回のバトルフィールドは和風な城の天守閣。
この雰囲気はなんだかストUのリュウのBGMが聞こえてきそうなステージですね(えー
ともかくニルスの正面に降り立ったレイジは、挨拶代わりのビームを一発お見舞いしますが…

ドッキュウウウウン!

「ふ…」

ズッシャアアアアッ!

「ああっ!?ビームが斬られた!」

「やはり、ライフルでは歯が立たんか…!」

「イオリ君…」

「ライフルだけじゃない」

「え?」

「粒子を吸収するシールドもだ。
 ビーム兵器がない戦国アストレイには、無用の長物…!」

やはりというか、戦国アストレイには一切通用しないビームライフル!「やっぱ撃つだけ無駄かー」とラルさん達がざわつく中
フェリーニ曰く、「アブソーブシールドも今回の試合では使う意味がない」と…
今回もまた使えねーのかよあの盾!(えー
強敵との戦いではまったく使う機会ないじゃねーか!すぐ壊されたり通用しなかったり、なんて見せ場の少ない盾なんだ…

「だとすれば…!やることは1つだ!」

「RGシステム起動!!」

って、どうせ通用しないならと盾やライフルなどの武装を全部投げ捨てて、
RGシステムを起動しての接近戦を開始する2人!ま、またそれかよ!
おいおい…なんだか最近のビルドストライクって、毎回RGシステム起動して殴り合いに持ち込むパターンしか
やってない気がするんだが…前回の名人vsレナート兄弟が豊富な武装を駆使した戦いだっただけに、
ビルドストライクの戦い方がやけにワンパターンに見えてしまうなぁ

「なるほど…確かにその選択は間違っていません。
 ですが…どのルートを選んでも、僕の勝利は揺るがない!!」

って、こ、これは!?背中から激しい炎を吹き出しながら、ビルドストライクへ一気に突撃する戦国アストレイ!
なんだかめっちゃかっこいいな…戦国アストレイってこんな炎が吹き出すギミックまで用意されてるのか
ビルドナックルって見た目的にえらい地味だし、こういう見栄えのいい機能をもっと取り入れて欲しいところですねぇ

ガカァァッ!!

「…ん…?」

ピキピキ…バッキャアアアン!

「なに…!?拳の加速で粒子帯が変化して…!」



ってアレー!?そんなカッコイイ炎をまとったニルスの突撃ですが、ビルドナックルと正面から激突した結果
一方的にニルスの刀だけがダメージを受けて、バラバラに破壊されてしまう結果に!
またか!またビルドナックルが一方的に勝つのか!
魔王剣の時といいビルドナックルのチートっぷり半端ないな…見た目的に相手の攻撃より地味だから、いまいち納得できねーぜ

「へへっ…もらったぁーっ!」

「…!」

スッ…バッキャアアアン!

「な、なに!?」

「あの技は…!グレコを破った!」

がしかし、刀を失ったニルスではありますが、慌てず騒がず陸奥圓明流奥義・無空波でビルドナックルを迎撃!
すると今度は、ビルドナックルの方が一方的にやられて片腕を粉々に吹っ飛ばされてしまいました
マジかよ無空波!たった今チートだチートだと言ったビルドナックルを、やすやすと上回るほど強力だったとは…



「人呼んで…!粒子発勁!!」

そんな無空波の正式名称は…い、いやいや呼んでねーだろ!誰もその名前呼んでねーだろ!(えー
人呼んでないよニルス!それ人呼んでないわ!みんな「グレコを破った技」とかその程度の認識しかないやん…
まあともかく、粒子発勁というのがこの技の正式名称のようですが…



「ラ、ラルさん、はっけいってなんです?」

「中国武術に伝わる奥義です。己の中にある気を相手の体内に送り込み、
 内部から破壊する…」

「そ、それをガンプラでやったんですか…!?」

「おそらく、気の代わりにプラフスキー粒子を使ったのだろう…」

むう、ここでラルさんから発勁についての解説が。俺的に発勁ってなんかすごい張り手って印象しかなかったんですが
気の力で相手の体を内部から破壊するって、そりゃまたえらい超常的な技ですな
内部から破壊ってことは北斗神拳ぐらい派手に「ひでぶ!!」ってなるんだろうか(えー

ともかく、ビルドナックルに勝ったのは単純に破壊力の比べ合いじゃなくて、「内部から破壊する」って特性があるから
そういう攻撃の質の違いで勝ったってことみたいですね

 

「不可解な…!戦国の名を付けておいて、中国武術とは!」

そしてなぜかネーミングのことでめっちゃ切れていた名人。どっちでもええやろ!(えー
名人そんなしょうもないこと気にしてたのかよ!いっそのこと中国アストレイとか名づけておけば
「なるほど。中国だ」とか言って納得してくれたんだろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふふふ…言ったはずですよ?僕は強いと」

「…フン、なに調子乗ってんだよ」

「…?」

グギギギ…!バッギャアアアアン!!

「な、なに!?」

「届いていたのか…!ビルドナックル!」

って、さっきの激突から数秒遅れて、粉々に吹っ飛ぶ戦国アストレイの腕!
相性的に発勁が勝ったのかと思いきや、ビルドナックルの破壊力で腕をやられていたのか…
とすると、結局はどちらの技にも優劣はないってことなんですかね



「レイジ!もう一撃だっ!」

「おうよぉ!!」

「ぐっ…よくもォーッ!!」

「ビルドナックル!!」

「粒子発勁!!」

 
 
 

ゴッバアアアアアン!!

ああ、再びビルドナックルと粒子発勁が正面から壮絶な激突を!
やはりどちらの技にも優劣はないようで、今度もお互いの腕が粉々に吹っ飛ぶ結果に!
両者とも腕がまるごとなくなってしまいましたな…これほどまでに大きなダメージを負いながらの戦いになろうとは

しかし両腕がなくなったガンダムといえば、やはり連想してしまうのはGガンダム第37話。
ゴッドガンダムとの激闘により両腕を失ったドラゴンガンダムの場面がありありと浮かんできます
そこからGガンダムでも指折りの名シーンが始まるんですよねえ
絶体絶命に追い込まれたサイ・サイシーが、少林寺の誇りをかけて最終秘伝に目覚めるあのシーン



オイラ…小さかったから父さんの顔も覚えてないけど…
でも父さんが夢を追う姿はハッキリ見えるよ…!
だから約束する…!少林寺再興は!オイラがやり遂げるッ!!



天に竹林!地に少林寺!目にもの見せるは最終秘伝!!

これは…!いまや失われたという少林寺最高奥義!
だが、命と引き換えに撃たれるというその技の名は…!

真!流星胡蝶剣!!

「いけない!やってちょうだい!」

「(フッ)い?な、なんだ?」

「(フッ)うっ…?」

《お客様にご説明します。バトル継続が困難なため、一時中断とします。
 一分間の補修作業ののち再開いたしますので、しばらくお待ちください》

っておいイイイイイイ!?ひ、秘書お前という奴は!
両者のガンダムが腕を失ったその瞬間、試合を中断して修理の時間を設ける秘書!
バ、バカお前ここからBGMに”我が心 明鏡止水・されどこの掌は烈火の如く”がガンガンに流れ出して
「俺のこの手が真っ赤に燃える!!」「勝利を掴めと轟き叫ぶ!!」って
お互いに絶叫しながら大決着するシーンが始まるというのに水をさしやがって(えー

まあともかく、試合を中断させた秘書さんがニヤニヤしているところを見ると、
この中断でニルスに有利な状況を作り出すつもりでしょうかね?
あらかじめ用意してあった両腕パーツをニルスに渡すとか、セイ達の修理を邪魔するとか…

「僕は右腕をやる!レイジは左を!できるね?」

「当たり前だ!」

そして急いで修理に取りかかるセイ達ですが、2人で作業を分担して
左腕の修理をレイジ1人に任せているっていうのが印象深いですね
この間は「レイジに修理なんて無理に決まってるよ」と絶対に触らせなかったセイですが、
レイジがビギニングガンダムを作ったのをきっかけに、2人でガンプラをいじる機会も多くなったんでしょうか
今ではガンプラ作りでもレイジをすっかり信頼しているようで、修理の半分を任せるほどになるとは…



カタカタ…カタカタカタ…

(か…完全無欠の…僕の戦国アストレイをっ…!
 よくも…!よくもやってくれたなぁっ…!!)

一方こちらはニルスの様子ですが、無残な姿になって帰ってきた戦国アストレイを見て
「ちくしょう…!ちくしょおおおおお!!」と悔しさに震えていまいした
ああ…今までのバトルではすべてが思うままだった天才が、初めて思い通りにならない悔しさを実感したというわけですな…

それにしても、「完全無欠の僕の機体をよくもやってくれたなぁっ…!」っていうのは、なんだか歳相応の子供みたいで
子供らしくて可愛らしいなと見てて思いますね。あとやっぱりめちゃくちゃ悔しそうにしてる分だけ
ねえどんな気持ち?ねえ今どんな気持ち?と言ってみたいという欲求が…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「イオリくーん!」

「ん…?」

「がんばってぇーっ!!」

「…へへ…!」

って、修理中のセイに向かって、いきなり大きな声をかけてきたチナちゃん!
何かと思えば単なる声援がしたかったようです。この1秒を争う時にそんな場合かという気もしますが
セイが満面の笑顔でめっちゃ嬉しそうにしてるので、声をかけてよかったみたいですね

「ニルスー!」

「ん…?」

「勝つのよ!私のためにーっ!!」

「がっ…ご、ごちゃごちゃとぉっ…」

そしてチナちゃんに対抗してか、こちらもニルスに向かって大声の声援を飛ばすキャロライン。
でもニルスの反応からして、こっちはマジで「この1秒を争う時にそんな場合か」って思ってそうですね(えー
ニルスは1人で修理を全部やらなくちゃいけないから大変だ…というかPPSEのメカニックとかが手伝ってくれるのかと思いきや
結局ニルス1人で修理やってんのかよ!バックアップとかほんと役に立たねーな!(えー
秘書は一体この修理時間を設けて何がしたかったんだろうか…

《バトル再開まで15秒です。プラフスキー粒子、散布再開》

「ふうっ…」

「…セイ!?何してる!?」

「…(カチャカチャ)」

「早くしろ!セイ!」

「いかん!失格になるぞ!」

「セイーッ!!」

って、バトル再開の15秒前、すでにニルスは修理を終えてフィールドに戻っていましたが、
なぜかセイだけが修理を終えておらず、まだ作業を続けていました。
とっくにレイジも修理は終えたようですが、なぜにセイだけが…?
やはりチナちゃんの応援でデレデレしてたせいなのか?チナちゃんのせいなのか?(えー

ドッシュウウウウッ!

《バトルを再開します》

「間に合ったか!」

「よかったぁ…!」

そんな制限時間が終わる超ギリギリのタイミングで、ようやく修理を終えてフィールドへと舞い戻ったセイ!
あやうく失格になるところでしたが…まさか本当にチナちゃんのせいで遅れたとは考えにくいので、
勝つための改造をギリギリで施したとかそんな感じですかね?

「今度こそ倒す…!僕の戦国アストレイで!」

「負けるのはお前だ…!」

「いいえ君たちです…!」

そして戦闘が再開されて間もなく、パワーを最大限に高めて一気に勝負を終わらせようとする両者!
もはや様子見など無用ということか、この渾身の一撃で勝負の行方が決まりそうです
それにしても2人とも闘志が前面に出すぎて顔が凄いことになってるよ!お前ら恐すぎだから!

「勝つのは…!」

「僕です!」

「俺たちだァッ!!うおおおおおーーっ!!」

「出力全開ィーーッ!!」

そしてついに放たれた最大パワーの粒子発勁VSビルドナックル!
周囲にすさまじい衝撃波が発生し、これまでよりもひときわ強烈な激突となる結果に!
果たしてこの必殺技の撃ち合いに勝利したのはどちらか…

ズゴゴゴゴゴ!

「…!?何だこの手ごたえは…!?発勁の粒子が…届いていない!?
 この右腕…瞬間接着剤で覆われている!」

とその時、さっきまでと違うビルドナックルの異様な手ごたえに気づいたニルス!
何かと思えば、ビルドストライクの右腕は瞬間接着剤で隙間なく覆われていたという…
粒子を流し込んで内部から炸裂させる粒子発勁は、こうされると威力を発揮できないということなのでしょう
さっきセイがギリギリまで作業していたのはこれだったのか…ということは、この対決はビルドナックルに軍配が…

シュウウウウ…

「ふふ…しかし、その状態ではビルドナックルは…!」

「撃てるさ!」

「…!?」

「ビルドストライクの内部構造を流れる粒子で、僕たちのガンプラは…動く!」



って、あ、あれ?いったん離れて仕切り直しながら、ビルドナックルが撃てるか撃てないかの話をする両者。
え、いやちょっと待って…つまり今のってビルドナックルじゃない普通のパンチだったの!?
「これからビルドナックルをお見舞いしてやるぜ」ってそういうことだよね!?
レイジも「ビルドナックル!」じゃなくて「うおおおーっ!!」って言いながら殴ってたし
それに戦国アストレイの腕が無事なところを見ても、今のがビルドナックルだったとは思えないし…ふ、普通のパンチだったの…?

いやその、「ビルドナックルは撃てる、撃てるのだ…」とかそんな話はどうでもいいから
ゴチャゴチャ言うより今やっちゃえば早かっただろ!(えー
何をしとんねんセイは!「今のはビルドナックルではない、パンチだ」とかそんなんやっとる場合か!
まるで意味が分からんぞ…今普通のパンチを出す意味って何かあったんだろうか…

「生意気にィーーッ!!」

ドガシャアン!ゴワッシャアアアン!!

ああそして、右腕には発勁が効かないと聞いたニルスは、「うるせえならばここだ!!」
狙いを顔面や腹に移しての攻撃を!この場面、顔面を思いっきり殴られたビルドストライクが
「が、顔面っすかーー!?」みたいな顔してるのがすごい笑ってしまうんだが
殴ったね!?オヤジにもぶたれたことないのに!!(えー

「粒子…!発勁ィィーーッ!!」

ギャウン!!

「う!?」

 

「これが…!最後の一撃!RG!!」

「ビルド!」

「「ナックルゥゥーーッ!!」」

ドゴワッシャアアアン!!

ああーーーニルス逝ったーーー!!
ビルドストライクに猛攻を仕掛けながら、最後に思い切り振りかぶっての粒子発勁を放ったニルスですが
見事にかわされてのカウンターでビルドナックルを食らってしまい、あえなく爆散する結果に!

最後はカウンターで散ったかニルス…カウンターで…いやあの、なんていうかこの最後の攻防って
接着剤と全然関係ねえええええええ!!
接着剤つけた意味ねええええーーー!!なんなんだよ!てっきり発勁とのぶつかり合いを接着剤パワーで制するのかと思ったら
避けてんじゃんこれ!接着剤関係ねえじゃん!さっきのパンチでしか活躍してねえよ!

なんだったんだこの接着剤は…さっきのパンチの時に、ビルドナックル使って戦国アストレイの腕を一方的に破壊するとかやれば
すごい戦果だったものを…結局は「せ、接着剤つけやがった!」って言いながら仕切りなおすだけの役割だったし
なんも意味なかったよね…ギリギリまで作業してたのはなんだったのか…

「勝ったぁぁーっ!」

「はいっ!」

「やったわねっ!」

「いやはや、感服だぜ」

「…」

そしてセイ達の勝利を喜ぶリン子ママ達でしたが、
秘書さん1人だけぼーぜんとアホ顔を晒していました。だめだこのポンコツ秘書!
結局あんたの試合中断とか一体なんだったんや!あの時「うふふふ、これでイオリ・セイ&レイジは終わりだわ」みたいな
超ドヤ顔してましたけど、ただ普通に修理させただけで罠もなんもなかったしな…
あそこでニルスが有利になるような何かを用意しとくだろ普通…ポンコツってレベルじゃねーぞ…

「ナイス、セイ!

「えへへ!」

「…」

「む…!」

今度は試合後のセイ達の様子ですが、ニコニコ笑い合っていたところにニルスが寄ってくると
「うわ、嫌な奴が来やがった」みたいに露骨に嫌な顔をするセイ
お前本当にニルスが嫌いなんだな…なにもそこまで睨まなくても

「…次に戦う時は…!絶対僕が勝ちますッ!!」

「…へ…?てっきりまた粒子の話かと思ったぜ」

「えっ?」

「おいおい、バトルに熱中してて忘れてたのかよ」

「…」

「なんだよ、お前もガンプラ好きなんじゃねーか!
 まっ、いつでも相手になってやるよニルス。けど次も俺たちが勝つけどな!」

「ニルス君、あの…昨日はごめん、誤解してた。戦ってよくわかったよ…
 僕らにできることがあれば言ってね、じゃあ!」

「…」

がしかし、今のニルスの頭にあったのは「ガンプラバトルに負けたのが悔しい」というただ一点のみ。
プラフスキー粒子の秘密のことなんて、すっかり頭から消え去っていました
純粋にガンプラバトルのことだけを考えるその姿に、レイジやセイも今までのわだかまりを捨ててくれたようです

「ニルス…」

「すみませんキャロライン…負けてしまいました」

「立派でしたわよ」

「いえ…謎を解くことばかり考えて、僕は自分自身のことも分かっていなかった…
 僕は、ガンプラが好きなんだ…」

「ふふふ…安心なさい、ニルスのことは今後もヤジマ商事が
 全面的にバックアップさせていただきますわ!もちろん私も協力いたしますわよ
 彼女ですもの!オーッホッホッホッホッホ!」

「は、はは…」

そしてラストシーン、キャロラインと会話しながら自分がいかにガンプラを好きかということを
噛み締めるように実感するニルス。この試合でニルスの敗退は決まったものの、
キャロラインはこれからもバックアップという名の押しかけ女房を続ける気満々のようで、
ニルスは困ったような嬉しいような表情を浮かべるのでした

「フェリーニの準々決勝が始まったぁっ!」

「レイジ、あのファイターは!?」

「次回、”裏切りのアイラ”!」

「嘘だと言ってよ!アイナさん!」

そして最後は次回予告ネタですが、今回のやつはメチャ簡単ですね
「嘘だと言ってよアイナさん!」ということで、これはガンダム0080第5話



「嘘だといってよ、バーニィ」
ガンダム好きなら誰もが聞いたことのある超有名なサブタイですね
0080はここからの「ガンダムから逃げるの?」っていうバーニィの葛藤と、
命を散らしたその後のビデオレターが超泣けるんだよなぁ…特にあのビデオレターの最後の一言があまりにも悲しすぎる
「戦争の悲しさ」って意味では、ガンダムでは0080が一番だと思うんだよね
果たして次回はそんな悲しいアイラのお話になるのかどうか。次回に続く!


■ガンダムビルドファイターズ 第20話「裏切りのアイラ」

 

プルルルルプルルルル

「(ガチャ)はい、こちら第1ラボ…あっ、アラン主任?…え?A5を今すぐそちらに送るのですか?
 ですが、まだフェイズ3を終了したばかりで…」

《最終調整はこちらでやる》

「あの、しかし武装が…」

《こちらでやると言っている》

「わ、わかりました…(ガチャ)開発終了!A5をロールアウトする!」

「ええっ!?」

「そんなの無茶ですよ!」

「主任命令だ、やるんだよ!」

さて今回のビルドファイターズですが、冒頭の場面はPPSEの開発者たちが
何やらアランに無茶振りされている場面で始まります。なんでも、開発中のガンプラ「A5」とやらを
無理矢理にでも今すぐ送れと言ってきたアラン…むう、おそらくケンプファーアメイジングがこの間の戦闘で大破してしまったから、
代わりのガンプラを用意するために、このA5を送れと言ってきたんでしょうか?

(…未完成とはいえ、史上最高性能を誇るガンプラ…
 アラン主任がこの機体を必要とするほど、
 世界大会は混迷を極めているというのか?)

なんと、そのA5のことを史上最高性能とまで言い切る開発者。
そんなとんでもない隠し玉を用意していたのか…未完成とはいえ、一体どんなガンプラなんでしょうか?

ってエクシアやないかーい!!
エクシアやこれ!頭のアンテナがついてないけどエクシアや!ハゲたエクシアやで!(えー
ご丁寧にプトレマイオスに積んだ状態で開発していたとは!なんという原作再現…
しかしエクシアが史上最高性能の機体って、ゲームのガンダムEXVSをやってる身としては変な笑いが出てきますね

だってEXVSのエクシアは史上最低性能の機体として有名だったんやで!?(えー
いや、史上最低は言いすぎかもしれないですけど、まぁほんと世間 評判はボロクソもいいところでした
俺なんかはそんな世間の叩きに耐えて耐えて、ひたすらエクシアに愛を注いでエクシアだけを使い込んでましたが
そんなエクシアが史上最高性能とまで絶賛される日が来るとは…なんてこった…俺がガンダムだ…(えー

「長旅お疲れ様でした、会長」

「ああ、順当に勝ち上がっておるようだな」

「はっ、ベスト8に名乗りをあげました。明日の準々決勝でベスト4を目指します」

「ベスト4…?私が欲しいのは優勝トロフィーだけだ!!
 そのためにフラナ機関に大金をつぎ込んでいる!必ず勝て!これは命令だ!!」

「は、はっ…!」

って、こちらの描写はずいぶん久しぶりに出てきたネメシス会長のシーンであります
金髪男の出迎えを受けて、世界大会の会場にやってきたネメシス会長ですが、
「明日はベスト4を目指しますよー」という金髪男の言葉に「優勝するのが当たり前だろカスが!!」
激しくブチ切れてしまいました。うーむ…なんかこのキレるジジイを見ていると老害フリットを思い出すな(えー



「おじいちゃーん!」

「おお、どうしたルーカス!」

「明日になったら、ガンプラバトルみられるんだよね!」

「おお〜そうだよぉ!」

「おじいちゃんのチームが勝つんだよね!?」

「もちろんだとも〜!ルーカスのお誕生日のプレゼントに、
 大きな優勝トロフィーをプレゼントしてあげるからね!」

「…」

ゲエエエエーーー!?なんやねんこの変貌ぶりは!?
なんと孫のルーカスという坊やが登場した途端、完全にただの孫かわいがりじーちゃんになって
「明日はガンプラバトルを見せてあげるよ〜」などと言い出したネメシス会長!まさかこんな一面が…

あかんでネメシス会長、孫にはそんな風に過保護にするだけじゃなくて
「ヴェイガンとは邪悪な魔王だ」とか「奴らを必ず根絶やしにするのだ」とか
ちゃんと教えてヴェイガンを殺す戦闘マシーンに育て上げないと…(えー

「はあ…孫のためにガンプラバトルに参戦か。道楽にもほどがあるが…
 フラナ機関にとっては貴重な出資者だ。無下にはできんな」

「…くだらない…」

「ん?何か言ったか?」

「…いえ。ネメシスの勝利のために全力を尽くします」

そんなネメシス会長は、ガチで孫のためだけにガンプラバトル優勝を目指してるようで、
これには金髪男も相当あきれております。というかこの人、会長からはメチャクチャ怒鳴られるしアイラは言うこと聞かないし
あんたも大変だな本当に…(えー  この金髪男、なんだか悪いやつには見えないんだけど
なんでアイラはこんなに金髪男のことを嫌ってるんだろう

「ほぎゃああああ〜〜!!あの2人勝ち進んでるじゃないッ!
 ベスト4ってどういうこと!?私に任せてください(キリッ)とか
 アンタ言ったじゃない!?説明してよぉベイカーちゃん!」

一方で、こちらは会長つながりでマシタ会長の様子であります
どうやら出張から帰ってきたようですが、レイジが相変わらずトーナメントに残っているのを見てメチャクチャに発狂!
キーキー怒鳴りながら秘書のことを責めまくろうとしますが…

「あ、あれ、ちょっとどこに行ったの!?ベイカーちゃん!ベイカーちゃーん!?」

 

「…」

ってあんたは何しとんねん!マシタ会長が泣き叫びながら秘書を探す中、
「ふー、避難しておいてよかったぜ」と言わんばかりに机の下に隠れていた秘書!
いい年してかくれんぼか!(えー  あんたも大人ならきっちり責任を取らんかー!

(イオリ・セイ、レイジ…!まさか、あのニルス・ニールセンに勝つとは…!)



さらに、「まさかこの私のパーフェクトプランが破られるとは…!」みたいに
セイやレイジに対してぐぬぬ顔をする秘書さん。あんたがポンコツだっただけやろ!(えー
この人もすっかりポンコツキャラが板についてきたなー、優秀な秘書かと思いきやマジのアホの子とは…

「それでは目を閉じて…」

「…」

「姿勢と呼吸を正して…」

「…」

「心を澄ませて、記憶の奥底へと向かうんだ…そこに眠っているプラフスキー粒子の秘密を…」

 

「ぐが〜」

「ね、寝てる!?」

「あははは、ニルス君、レイジは何も知らないと思うよ」

「(キラーン)ならセイ君がプラフスキー粒子の秘密を?」

「そ、それもないよ!」

って、一方その頃、レイジの記憶を頼りにプラフスキー粒子の秘密を探ろうとしていたニルス!
結局お前らニルスに協力するんか!そういえば前回のバトルの後、
「僕たちに出来ることがあったら言ってね」ってセイが言ってたっけなぁ
ニルスに対するわだかまりが消えたから、協力してもいいって気持ちになったんだろうか

「うーん、でも1つだけ心当たりがあるとすれば、父さんかなあ」

「お父さん?」

「うん、10年近く前に、ガンプラバトルのシステム開発にモニターとして参加したって
 聞いたことがあるから」



とその時、セイの口から意外な一言が。なんとセイの父さんは10年前、
ガンプラバトルのシステム開発に参加していたという…へー、視聴者からしたら粒子の秘密は
レイジしか手がかりがないと思ってましたが、意外なところに繋がりがありましたね

「(ずるるるる)ああ〜リンちゃん、早く戻ってきてぇ〜〜」

一方その頃、父さんはというと家でカップラーメンをすすっている最中でした。
やっぱ家の鍵持ってたんだなこの人。まあ家の主だから当然だけど
しかし空のカップラーメンとペットボトルが散乱してるところを見ると、生活能力はゼロっぽいなこの人…
世界のあちこち旅してるのに、誰かの世話がないと生きていけないタイプだったとは

「それだよセイ君!!」

「え、えっ?」

「10年前といえばセイ君はまだ3歳!お父さんがシステム開発に協力していた時、
 何かを見ていたとしても!その記憶は深層心理の奥底に眠ってしまっている!
 そうは考えられないかな!!」

「え、ど、どうかな…」

「(スッ)試させてもらえるかい」

「な、何を?」

「催眠療法で、セイ君の記憶を呼び覚ますんだよ」

「ええっ!?僕にはスタービルドストライクの修理が…」

「終わったら僕が手伝うから!少しの時間だけでいいんだ!」

「ちょ、ちょっと待って…」

「いいや待てないよ」

って、その時セイの話に激しく興味を引かれてしまったニルス!「きっとセイ君の記憶にプラフスキー粒子の秘密が!」
五円玉を使ってそれを呼び覚まそうとします
なんかいちいちやること面白いなニルス!前回から俺はかなりニルス寄りのコメントをしてましたが
この番組の男性キャラでは一番ニルスが好きかもしれない

「…楽しそうですねぇ…」

「えっ、マオ君!?」

「う…うう…ううう…びえええ〜〜!!ミサキちゃあ〜〜ん!!」

「い、いきなり!?」

「ミぃぃサぁぁキぃぃぃちゃあああ〜〜〜ん!!」

っていきなりどうしたマオ!その時セイ達の部屋にやってくるなり、
ミサキのことでハチャメチャに号泣を初めてしまったマオ!まさかミサキはマオに呆れて家に帰ってしまったんだろうか…
それともあのデートの後で、また何かやらかしてしまったのかマオ?マオとミサキの関係はこんな感じがデフォなのか?

バゴオッ!

「んぎゃ!?」

「うっせーぞ!眠れねぇだろうが!」

「レ、レイジはん!傷心のワイになんてことしはりますの!」

「お、なんだやる気か?」

「レイジはんのアホ〜!!」

「や、やめてよレイジ!マオ君も!

「さあセイ君、催眠療法を始めよう」

「この状況で!?(ガビーン)」

そして事態はメチャクチャな状況に!うるさいマオに枕を投げつけるレイジ、
「もっとこの俺をなぐさめろ」とわめくマオ、なんとか仲裁しようとするセイ、
お構いなしに催眠療法を始めようとするニルス…なんというカオスな!
しかしニルスはやっぱりやることがいちいち笑えるな

どたばたどたばた

「はぁ…ったく、うるせ〜ガキどもだなぁ!こっちはこれから準々決勝でナーバスになってるつーのに…
 少し早いが…行くか、相棒」

って、そんなセイ達の部屋と隣の部屋にいたのはフェリーニ。あんたら隣同士の配置だったのか
どうやらこれからアイラとの試合を控えているようで、部屋で静かに集中したかったようでうsが…
セイ達がドタバタとやかましいので、仕方なく試合会場へ向かうことにします



「おっ?ラルさん!」

「いよいよ準々決勝だな」

「ええ」

「相手は、前回大会の優勝者カルロス・カイザーを破り、
 世界大会でも不敗神話を続けるアイラ・ユルキアイネン…勝算は?」

「なくても見つけますよ。準決勝であいつらが待ってる…予選での引き分け、その決着をつけねえとな」

「そうか…戦果を期待しているよ」

「ふふ、青い巨星の異名を持つラル大尉にそう言っていただけると、心強いですよ」

そして部屋を出たフェリーニですが、ちょうどそこへ試合前の激励にやってきたラルさんが。
「勝算は?」って聞かれて「なくても見つけますよ」って答えるフェリーニはなんかかっこいいな
それと青い巨星の異名を持つラル大尉ってやっぱランバ・ラルとして認識されてんのかラルさん!
これまで作中で「ランバ・ラルに似てますね」とかって話がまったくなかったから、周囲にどう思われてるのかずっと謎だったぜ

「ウイングガンダムフェニーチェ…火力と機動力、サポートメカ、
 そしてファイターであるリカルド・フェリーニの操縦テクニック…どれをとってもSクラスだ、油断するな」

「問題ありません」

(…この戦いに勝てば、次の対戦相手は…)

そんなフェリーニと戦うアイラの様子ですが、試合前にフェリーニの戦闘記録を見てバトルに備えていました
そして口では「問題ない」と答えるアイラでしたが…しかし、この試合に勝てば次の相手はレイジ。
それを考えると、どうにもアイラは気分が沈まずにはいられないようです

「やめてくださいよ…!そんなにガンダムを動かしたいんなら、
 あなた自身がやればいいんですよ!!」

「…」

「(ぼかっ)あっ!?殴ったね…?ぼ、僕が…そんなに安っぽい人間ですか!?」

「…」

「(ぼかっ)うっ!2度もぶった!親父にもぶたれたことないのに!!
 も、もうやらないからな!?誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものか!!」

「…」

「フラウ・ボゥ、ガンダムの操縦は君には無理だよ
 くやしいけど、僕は男なんだな…」

「な、なあ…さっきからセイは何を言ってんだ…?」

「…アニメ、機動戦士ガンダムのアムロ・レイのセリフです…第9話まで来ました…」

「シャアめぇっ!や、やる!」

「ああ…3歳児の記憶に眠っているのが、ガンダムのセリフだらけなんて…
 セイ君…きみはどこまでガンダムバカなんだ…」

「マチルダさん…」

なんじゃこりゃ!その頃のセイは催眠療法のせいですごいアホな事態に!
幼いころに見たガンダムの記憶が呼び覚まされ、ひたすらにアムロごっこを繰り返していたという…
ニルス達も完璧に呆れてますな…とりあえず今のセイに言っておきたいセリフがあるとすれば
アムロ、今のままなら貴様は虫ケラだ!!(えー 

《ただ今より、準々決勝・第4試合を始めます》

「チームネメシス、キュベレイパピヨン!」「出ます!」

ギュオオオオオ!

「さあて…口説かせてもらおうか?不敗伝説のセニョリータ!」

さて、ついに行われることとなった準々決勝第4試合、アイラvsフェリーニのバトル。
今回のフェニーチェは、バトルホッパーもといメテオホッパーにまたがっての出撃であります
フィールドはビュービューと吹雪に包まれた雪山…そして出撃して間もなく、両者が交戦することになりますが

「アイラ、ファンネルを出せ!

「了解!」

ボシュボシュボシュ!

「クリアファンネルか…!」

ギュオオオオオオ!!

「これだけスピード差があれば、ファンネルも追いつけまい!」



さっそく見えないファンネルを発射するアイラでしたが、それを見るなりバトルホッパーの最高速度で走り回るフェリーニ!
この速度にはファンネルも追いつけないようです、さすがはバトルホッパー
415馬力の最高時速500キロなだけあるぜ(えー
それとフェリーニは見えないファンネルの仕組みをとっくに見抜いていたようですね。さすが経験値が違うな

「ファンネルの速度が遅い…!?アイラ、どうした!?」

「…」

(…この戦いに勝てば…次は…)

って、フェリーニがファンネルから逃げ切っている理由は、バトルホッパーが速いだけでなく
アイラが戦いに集中できていないせいもあったようです。フェリーニに勝ってしまったら、準決勝ではレイジとの戦い…
その心の準備ができていないアイラは、今回のバトルでどうも精彩を欠いているようですね

「へっ…!見えなくても居場所がわかれば!」

チュボボボッガアアアン!

「ぐっ…!クリアファンネルが全滅!?アイラ!」

「…」

おお!そのとき周囲の雪を巻き上げることで、クリアファンネルの位置を見抜いたフェリーニ!
そこにバスターライフルの極太ビームをお見舞いし、なんとクリアファンネルを一掃するという見事なプレーを!
アイラが不調だとはいえ、クリアファンネルをものともせずに全滅させるとは、さすがの試合巧者ぶりですなあ

「アイラァァッ!!」

「…はっ!?」

ズッシャアアアッ!

「おおーっ!無敗神話の機体に、初めて直撃を喰らわせた!」

「くっ…!」

ボシュボシュボシュ!

「今度は色つきかい!」

邪魔くさいクリアファンネルを片付けたフェリーニは、ビームサーベルを引き抜くと一気に接近戦へ突入!
まだ試合に集中できていないアイラは、フェリーニの攻撃を避けきれずにダメージを食ってしまいます
さらに襲いくるフェリーニからなんとか距離を取ろうと、今度は普通のファンネルを発射するアイラ!
普通のやつも積んでたのかよ!一体何基のファンネルを積んでるんだこの機体は

ドウッ!ドウッ!ドウドウッ!

「まとめていただきぃっ!」

ドドドッガアアアアアン!!

な、なんですとーー!?なんてこったい、つえーぞフェリーニ!普通のファンネルが全然通用しねえ!
普通のファンネルもかなり厄介な装備のはずですが、それをライフル二刀流でバスバス叩き落とし
さらには狭い岩壁の間にファンネルを誘導して、ファンネルがまとまったところをバスターライフルで一掃!う、うめえ…

以前レイジとの戦いでも「バトルは地形を利用しろって言ったろ!」と語っていたフェリーニですが、
確かにフェリーニは地形の利用が抜群に上手いですね、さっきのクリアファンネルを落とすのに周囲の雪を使ったり
普通のファンネルを落とすのに岩壁を使ったり…

ズッキュウウウウン!!

「くうっ…!」

ピピピピピピピ

(アイラのエンボディ数値が下がっている…!?何故だ…!?)

クリアファンネルと普通のファンネルをすべて失い、いよいよ追い込まれていくアイラ。そんなアイラの様子を見て
「エンボディ数値が下がっている」と金髪男が気になる一言を…エンボディってなんだ?
よくは分かりませんが、金髪男の操作しているパネルを見るとエンボディシステムという文字が。
むう…アイラはバトルを行う時に、何かそういう補助システム的なものを使っているのか?
あの変なスーツをなんでアイラが着てるのか謎でしたが、エンボディシステムとやらを使うのに必要だったからなのか…?

ドドドドドド!

「…ねえおじいちゃん、おじいちゃんのガンプラ…」

「だ、大丈夫だよ、すぐに逆転するから!少し待ってなさい」

《何をしているッ!!押されているではないか!!》

「か、会長!?」

《孫はネメシスの圧倒的な勝利を望んでいるのだぞ!!》

って、大苦戦するアイラを見て「おじいちゃんのガンプラやられちゃいそうだよ…」と不安げな顔をする孫。
それを見たネメシス会長は、「おい孫が不安がってるだろ殺すぞ!!」
ただちに金髪男に回線を繋いで怒鳴り散らす結果に!じーさんちょっとは自重しろ!

「す、すみません、エンボディの数値に問題が…」

《なら今すぐに出力を全開にしろ!!》

「…!?し、しかし、それではアイラの体が!」

《それがどうした?この試合に勝てばそれでいい!
 使い物にならなくなれば次から別のヤツを用意しろ!!》

「なっ…」

《これは出資者としての命令だ!!》

「わ…分かり…ました…」

「(ピッ)フン…!くだらんことで手間取りおって!」

ジ、ジジイきさまあああーー!!なんということを!
「アイラが廃人になっても構わんからシステムを全開にしろ」とムチャクチャを言い出すジジイ!
これは許されんだろ…さっきまでは単なる孫が好きすぎるじーさんって感じで悪党には見えませんでしたが
孫のためなら他人を踏みにじっても構わんというこの態度は、最低にもほどがあります

(…悪く思うなよ…調子を崩したお前に非がある…!)

ピピピピピピピ

「うっ…!?な、なに!?」

 

ピピピピピピピ
「あううっ…!あああ…!あああああああ!!」

そしてエンボディシステムを一気に最高出力にされた結果、激しく悶え苦しむアイラ!
ちなみに数値的には、今まで30%とかそんな数字で表示されていたのを
一気にムリヤリ300%まで上げてしまいました。加減しろ馬鹿!!(えー
なんでいきなり300%やねん!ジジイに最大まで上げろといわれたからって、本当にそこまで上げるやつがあるか!
というか自分で操作できるなら、もうちょっと早いうちに「とりあえず80%くらいに上げとくか…」とか
なんでやっとかないんやこの金髪男は…(えー

ギュオオオオオウ!!

「…!?キュベレイの動きが!?」

ガキイッ!ガキガキイッ!

「くうっ!?」

ドガッシャアアアン!!

「ぐあああーっ!!」

そんなシステムを最大にされた結果、見違えるような動きでフェリーニを圧倒するアイラ!
その戦いぶりは破壊的にして獰猛、まるでGガンダムのバーサーカーシステムのようです
それと体にムチャクチャ負担かけて300%まで出力を上げるこの姿は


(C)鳥山明/集英社

カラダもってくれよ!!
3倍界王拳だっ!!

 

って界王拳で無理する悟空の姿を思い出しますね(えー  界王拳は相手からするとこんなおっかない技なんだな
ベジータの気持ちが分かった気がするわ。バ…バカな…オレの戦闘力を…こ、超えやがった…!

どたばたどたばた

「ったく…!セイのせいでまた遅刻だよ!」

「何ゆうてはるんですか、いつも遅刻してはるんはレイジはんですやん」

「いいや、今回はセイのせいだ!」

「だってぇ!ニルス君が催眠療法なんかするから!」

「想定外でした…まさかガンダム全43話のセリフを、
 しゃべり切るまで意識が戻らないなんて…」

「いいから急げ!フェリーニのバトルが終わっちまう!」

そんな一方で、大遅刻しながらドタバタ会場に向かっていたズッコケ4人組。
レイジの遅刻が多いことは以前に俺も突っ込んでましたが、
やっぱマオから見てもそう見えるのか。やっぱそうだよなー

それと「セイのせいだ!セイのせいだ!」って二度も言ってるレイジですが、それってもしかして
せいのせいだってダジャレで言ってるのか?そうなのか?(えー
ダジャレだと気づいて欲しくて2度も同じことを…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はあはあ…フェリーニは!?」

ワアアアアアア!!

「えっ、な、何?ああっ!?」

「ウイングガンダムフェニーチェが…!」

「な、なんなん、あのやられ方…!」

「相手の…アイラ・ユルキアイネンのキュベレイは!?」



「ほ…ほとんど無傷かよ…」

「そんな…あのフェリーニさんが、こんな一方的に…!」

そして会場に到着した4人ですが、そこで目にしたものは見るも無残に傷めつけられていたフェリーニの姿!
対するアイラはほとんど無傷、もはや完全に勝敗は決しております
それでも撃破の一歩手前のせいか、まだアイラ勝利のコールはされていないようで…

「くっ…完全に動きが読まれている…それがコイツの強さの秘密か…!」

そんなアイラの異常な強さは、動きの先読み能力からきているものだと実感するフェリーニ。
マジかよそれって完全にニュータイプじゃねーか!
いや、むしろシステムによってその能力が与えられているなら、これこそまさにEXAMシステムですよ
これはあれだな、レイジが次にアイラと戦う前に、レナート兄弟にEXAMシステムの攻略法を教えてもらう流れ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「だが…まだだ!まだ終わりじゃねえ…!」

ググ…グググ…!

「も、もうやめてフェリーニ!そんな状態じゃバトルにならない!」

「バカ言うんじゃねぇっ!!この俺が…!
 このまますごすご引き下がれるかあーーっ!!」

まだだ!まだ終わらんよ!と、クワトロ・バジーナのごとく
ボロボロの機体で一矢を報いようと、再びアイラに飛びかかっていくフェリーニ!
しかし、ランスの強烈な一撃を胸に食らってしまい、深々と機体を貫通されてしまい…

ドッズウウウウウッ!

「…へへっ…!」

「あいつ、何を!?」

「まさか!」

「付き合ってもらうぜ…!俺の自爆ショーに!!」

始めるか俺の自爆ショーを…ってトロワキター!!
なんとガンダムWのトロワのセリフを吐きながら、自爆の体勢に入るフェリーニ!
ここで自爆が来るとは!しかし言われてみればガンダムWと言えば自爆、自爆と言えばガンダムW
「死ぬほど痛いぞ」とここは派手に吹っ飛んで、アイラに一泡吹かせるのもアリなのか…?



「これが…!イタリアの伊達男の!男の花道だ!!」

「軟弱者ォォッ!!」

「…う!?」

「何カッコつけてんのよ…相打ち覚悟の自爆…?笑わせないでよ!
 アンタ何のために戦ってんのよ!勝つためでしょ!!」

「…」

「今日負けても、明日勝てばいいだろ!
 明日じゃなくても明後日に勝て!フェニーチェと一緒に!!」

それでも男ですか軟弱者!って、今度は初代ガンダムのセイラさんのセリフを吐きながら
「自爆とかふざけんな」とフェリーニに説教するキララ!何をそこまで怒っているのかと思ったら、
自爆というのは勝つための行為じゃないからだという…

うーむ、言われてみればここで自爆してもよくて相討ち、それは勝ちを目指した行為じゃなくて
負けを認められなくて引き分けを狙った行為だから、潔くないと言われたらそうか…
あれだな、ドラゴンボールのセルが超サイヤ人2の悟飯に勝てなくて
「ぐふふふ…きさまらはもう終わりだ…」って自爆しようとしたアレみたいなもんか…(えー

「…はは、言ってくれるじゃねぇか…確かにこれはクールじゃない…
 クールじゃないよな…(スッ)」

《会場の皆さまにお知らせします。リカルド・フェリーニのバトル棄権により、
 アイラ・ユルキアイネンの勝利となります》

そして最後はキララの説得に応じ、いさぎよくバトルを棄権して負けを認めたフェリーニ。
まあアレですよね、ガンダムWと言えば確かに自爆なんですけど、もう少し詳しく言うなら
主人公達が追い詰められると「ここまでか…」ってすぐ自爆しようとするんだけど、なんだかんだで助かって自爆せずに済んで
「また自爆装置が無駄になったな…」って言うところまでがテンプレなので
自爆せずに終わったこの結末もアリかなと…(えー  ヒイロだけは1回ド派手に自爆したけどね



「…フェリーニさんが…」

「負けた…」

「セイはん、レイジはん…」

ググ…グググ…

「ん…!?なんだ!?」

ドガッシャアアアン!

「なっ…何をしているアイラ!?もうバトルは…!」

「…」

「うっ!?エンボディの出力を上げすぎて、意識が…!」

って、セイ達がフェリーニ敗北の感慨に浸る暇もなく、再びフェニーチェを攻撃し始めたキュベレイ!
「何をするだァーーッ!!」と金髪男が止めようとしますが、システムの出力を上げすぎた後遺症で
意識が吹っ飛んだまま戦い続けるアイラ!そ、そんな…「KOの後も意識がないまま戦おうとする」って普通それは
負けた方がするもんやろ!ウォーズマン…敵としてあいたくなかったぜ!(えー

 

ドガシャアッ!ガッシャアアアン!

「あ…ああ…」

ガシャアアッ!ズッガアアアッ!

「ぐ…!」

ドガアアアッ!ズガシャアアアン!

「や、やめて…やめて…!もうやめてえええええっ!!」

「てめえええええーーーっ!!」

うわああああああ!!そこからもうひたすらに凄惨な追い打ちをやり続けるキュベレイ!
ランスを思い切り振りかぶり、何度も何度もフェニーチェに突き降ろしてメッタ刺しにするという…
フェリーニがどれだけ愛機を大事に思っているか、この間の戦いで知っているだけにあまりに酷い光景…

フェリーニもこんな仕打ちを受けて完全に激怒しております、こんな目に遭ったら当然でしょう
というか運営はいつまでバトルを続行する気なんだよ!さっさと台の電源切っとけや!!(えー
フェリーニが降参した時点で、バトルは強制終了させるだろ普通…どこまでも使えねー運営だぜまったく



ギュオオオオオウッ!!

「えっ!?」

「何やってんだよてめえ…!勝負はついただろうがァッ!!」

「レ、レイジ!?」

な、なんですとーー!?なんとその時、この惨劇を見ていられなくなったレイジが
ビギニングガンダムを駆りフィールドに乱入!お前それ持ってきてたのかよ!
公式大会なのにえらい事態になってしまいました、そしてキュベレイはまだ止まる様子はないようです
どうやらレイジが立ち向かう流れのようですが、果たして無改造のビギニングでどこまでやれるか!?

「勝負はてめぇの勝ちだ…!だから!すっこんでろォーーッ!!」

ズババアアアアッ!!

「な…!」

「レ…レイジのビギニングが!?」

「いくら素組みとはいえ、ああもたやすく…!」

ビ、ビギニングーーー!!(泣)
なんたる無情!暴走したキュベレイの前にはレイジでさえもまったく手も足も出ず!
せっかく作ったビギニングがこんなズタズタに…それにレイジがこんなに一方的に負けるのって初めてですよね
初めて作ったガンプラを壊され、そして初めて味わう無残な敗北…レイジのショックも相当なものでしょう

「…なんだ今の動きは…なんなんだお前は…!
 よくも…よくもやってくれたな…!許さねえええッ!!」

ダダダダダダ!

「レ、レイジ!?」

「…」

ドサッ!

「アイラ!?おいアイラ!」

そしてわなわなと抱え切れない怒りに震えてしまったレイジは、「キュベレイのファイター絶対許さん」と飛び出してしまう結果に!
それと同時に、これまで無意識に戦い続けていたアイラも、動きが止まってその場に倒れてしまうことに…
その際、ヘルメットを地面に打ち付けてアイラの素顔が見えるようになってしまいます。ああ…こ、この展開は…

「アイラ!目を覚ませ!」

「…う…ん…?私…どうして…」

「おいッ!お前!!」

「!?」

「な…」

「レ…レイ…ジ…?」

「あ…ああっ…!?」

「…アイナ…何してんだ…?」

「…あ…う…」

「おい…!何してんだって聞いてんだよ…!
 アイナアアアアアアーーーッ!!」

ぐわあああああああああああ!!
あああ…最悪のご対面や!レイジに正体をバラしたくないあまり、今回は不調に陥ってしまったアイラでしたが…
その結果がまわりまわって、こんな最悪の形で正体を知られてしまう結果に!
レイジのこの軽蔑するような鋭い目、アイラにしたらキツすぎる展開やな…

「ヤツを倒す…!必ず倒すッ!!」

「それでも、分かり合いたくて…」

「次回、”きらめく粒子の中で”!」

「レイジ!人の心の光を見せるんだ!」

そして次回予告でもレイジに敵視されまくりのアイラ。もうやめて!アイラのライフは0よ!
レイジ…せめて次回予告くらい…そんな予告の元ネタは、「人の心の光を見せるんだ!」ってことで
分かってるよ!だから世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ!!
というわけで逆襲のシャアのアムロのセリフですな、νガンダムは伊達じゃない!

しかし今回の話、サブタイトルが「裏切りのアイラ」ってことでしたが
今回のアイラそんなに裏切るようなことしたかな?
まあレイジの「ガンプラバトルとは関係ない食い物友達」って気持ちは裏切ったかもだけど…なんかサブタイとしちゃ違う気がするな

雰囲気に合ったサブタイはそうだなー、「衝撃のアイラ」とか。
でも衝撃のアルベルトみたいでなんか嫌だな(えー
じゃあ「悲しみのアイラ」とか。他には「カラダ持ってくれよ!3倍界王拳のアイラ」とか。
いっそ「気になるアイツの大事なガンプラ壊しちゃってアイツの友達のガンプラも壊しちゃって
 おまけに自分の正体もバレちゃってホントどうしようもう死にたいのアイラ」とか。
まあ好きなのを選んでもらうとして…(えー  次回に続く!






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