■ガンダムビルドファイターズ 第21話「きらめく粒子の中で」

 
 

「何してんだって聞いてんだよ…!アイナ!!」

「あ…うぅ…」

「…人違いではないか?彼女の名はアイラだ、アイナなどではない」

「名前なんてどうでもいいッ!ファイターなのを隠していたこともだ…!
 けどなぁ…!これだけは宣言するぞ!
 あんな戦い方をするお前を!俺は絶対許さねェッ!!」

「!!」

「倒すッ!!次のバトルで!必ずお前を倒すッ!!」

「あ…あ…」

いやああああああ!!いきなりとんでもない修羅場で始まってしまった今回の話!
前回ラストでアイラの正体を知ってしまったレイジでしたが、あの戦いぶりについて完全に激怒!
「お前は絶対に許さん、必ずブッ潰す」とまで宣言されて、もはやアイラはショックなんてもんじゃありません
実際この瞬間のアイラの顔やばすぎます、なんだか一気に50歳くらい老けちゃったんじゃないか!?(えー

「アリアン王家の!名誉と誇りにかけて!!」

「ほ…ほあああああ!?ア、ア、アリアン!?や…やはりあの少年は…
 アリアンの王子…!アリーア・フォン・レイジ・アスナ!」

って、レイジの口からアリアンの名前が出てきたその時、いよいよレイジ=アリアンの王族だと確信するマシタ会長!
というかまだ半信半疑だったんだなあんた…ようやく今回確信に至ったというわけか
それとレイジの本名なんですが、アリーア・フォン・レイジ・アスナということで



なんだかアリー・アル・サーシェスを連想してしまいますね(えー
いや、だって「アリーアなんたら」って名前を言われたら、ガンダムで思いつくのはアリーアルサーシェスしか…

「…やっぱりあの人、アイナさんだったのね…でもどうしてウソの名前を…」

「あんなえげつない戦い方しとるから、正体を知られたないんちゃいますか?」

「…あの戦い方…数えるほどしか会ってないけど、アイナ…ううん、アイラさんがあんなことする人だとは
 思えないんだ。委員長もそう思うよね?」

「うん…」

「例えば…彼女が着ていたスーツに、特別な仕掛けが施されているとか?」

「Gガンダムのバーサーカーシステムみたいな…?」

そして、アイラのことについて色々と話し合うセイ達でしたが…おおお、ここで出てきたか
Gガンダムのバーサーカーシステム!わざわざ映像付きで!
俺も前回アイラの凶暴な戦いぶりを見て、「なんだかバーサーカーシステムみたい」と書いてましたよね
やはりガンダム好きなら考えることは同じか、ともかくセイ達がアイラを操るシステムに気づいたことは大きな進歩ですが…

「ないない。そんなことしたら、選手権の規定違反で失格ですわ」

って、せっかくの重要な気づきを「ないわ〜」とアッサリ否定してしまうマオ。
お前なんかさっきから薄情な反応してねーか!?(えー
なんか他人事っぽくないかマオ!?そういえばマオってアイラとまともに話したことないんだっけか…

「だったら、他に理由が…」

「理由もクソもねぇ…!あいつは…!あの女は!
 戦う相手に敬意も払わねぇ!クソッタレのガンプラファイターだ!!」

「レ、レイジ…本当にそう思ってるの…?それでいいの…?」

「いいも何もねぇ…!あいつは俺達の敵だ!次の対戦でブッ潰す相手だ!!」

ああ、アイラにも何か事情があるはずと語るセイですが、
激怒したレイジによって話は遮られてしまいます。相当に殺気立ってますなレイジ…
これほどピリピリしたレイジは今回が初めてかもしれません、ここまでアイラとの関係が悪化しようとは…

「…」

「アイラの状況はどうだ?」

「脳波、脈拍、ともに正常。身体的な問題もありません」

「では、なぜ準々決勝でアイラとエンボディとの同調率が低下した…?」

「心理的な問題だと推測します。理由は不明ですが、彼女はガンプラバトルをすることを
 意識下で拒んでいるものかと…」

「戦いたくない…?あのレイジとかいう少年の影響か…?
 我がフラナ機関の最高傑作が…淡い恋心程度で揺らぐというのか…!?」

一方その頃アイラは、金髪男たちのラボで精密検査を受けていました
前回あれだけ苦しんでたから後遺症でも残るかと思いましたが、検査の結果は正常ってことで一安心ですね
あと寝転がってるアイラはいい体してんな〜(えー
仰向けのポーズでおっぱいの膨らみがあるって凄いよね、凄い巨乳だよね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



チュドッガアアアアン!!

『わぁ〜!また当たったよ!すげえなアイラ!
 お前の言った通り、あの赤いガンプラが勝ったぁ!』

『これで47回連続だぁ!何で分かんだよ!?』

って、ここでアイラの過去回想シーンが始まりますが…
まるで予言者のように、バトルで勝つガンプラをズバズバと言い当てていた幼女時代のアイラ。
このシーンで戦っているのは…何これガンキャノン?イケメンなガンキャノンですか?(えー
調べてみたらGキャノンマグナという機体だそうです。あーなんか…Gジェネとかでたまに名前を聞くような気が…

『感じるんだよ。あのオモチャの周りにキラキラしたものが流れてるのを。
 その流れで、オモチャが次に何をやるか分かる。どっちが強いのかもね』

(…!?この少女、プラフスキー粒子の流れを感覚で捉えている!?
 すばらしい…!ガンプラの製作技術でもなく、操縦技術でもない…
 これは第3の才能だ…!)

って、なんとアイラの能力の秘密とは、プラフスキー粒子の流れを肌で感じて予測する能力!
ガンプラバトル限定の予知能力ってことか…ニュータイプで言うと「見える!!」って感覚でしょうかね
そんなアイラと偶然出くわした金髪男は、この能力に惚れ込んでアイラをスカウトしたようです

ちなみに「キラキラしたものを感じるんだよ」ってアイラが話してるシーンで映ってるのは
V2バスターガンダムですね。アサルトバスターじゃなくてバスターとは!
要はV2ガンダムがバスターパーツを装備した状態ですが、この形態ってなかなか見ないよなー

『赤が右に動く…青は下へ、次に後ろ…赤が前へ…青は左、そして上…』

『的中率87.3%…!驚異的な数字です!』

『こいつは使えるぞ…!ぜひとも100%にしたい!』

『ええ、やってみましょう!』

そんなわけで、アイラをスカウトして能力の研究を始めた金髪男ですが…
どうやらアイラの能力は、エンボディシステムのサポートなしでは87%ほどの的中率なようです
それでも十分な数字ですが、「やだやだ100%にしたいもんね」と金髪男が欲張った結果、
アイラの能力を底上げする目的で作ったのがエンボディシステムってことみたいですね…



『粒子視認率99.97%!エンボディシステム、良好です!』

『エンボディ…アイラの脳波と連動して粒子を映像化し、
 ヘッドマウントディスプレイに表示するシステム…ついに完成だな』

『ええ、超能力にたとえるなら、予知能力と言えます。
 未来が見える彼女のことを、誰も傷つけることはできないでしょう』

『エンボディが選手権の規定に違反する可能性は?』

『彼女以外の者が着用しても反応しません。
 他人から見れば、ただのコスプレ衣装ですよ』

そんなわけでついに完成したエンボディシステム。アイラが調子いい時は的中率99.97%って、マジでもう100%ですな
それがこの間のフェリーニ戦では、レイジのことで思い悩んで的中率30%ぐらいにまで落ち込んでましたから、
「ええい!エンボディの数値が上がらん!」って金髪男が騒いでたのも分かる気がしますね

しかしこれがコスプレ衣装ってのは無理あるだろ!(えー
アイラ以外には反応しないスーツとはいえ、なんのコスプレだって言い張る気だよ!
いっそのことシャアのマスクと同じデザインにしとけば分かりやすかったのに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

『何をしているアイラ…訓練の時間だぞ』

『もーやんない!なによここ!毎日毎日、訓練・実験!訓練・実験!
 やってらんないよ!』

がしかし、そんなモルモットのような生活を繰り返しているうちに、とうとう嫌気が刺してきた様子のアイラ。
見てみるとさっきの幼女時代よりだいぶ成長してきてるし、それだけ長い間あんな実験をずっとやってりゃ
さすがに文句のひとつも言いたくなるか

『(イラッ…)代価は十二分に支払っている!
 それでも不満だと言うなら、故郷に戻れ!』

『う…』

『あの貧しい生活に戻れ!!』

『…わ…わかったよ…』

『その口のきき方も直せ』

『…わかり…ました、先生…』

乗るなら早くしろ!でなければ帰れ!!(えー
うわああ最低やな金髪男!実験に対して明らかな嫌悪感を持つようになったアイラに対して、
「嫌なら帰れよバーカ!帰れ!さっさと帰れ!」と怒鳴って余計に追いつめるとは!
メンタルケアぐらいちゃんとやってやれよ…こんな冷え切った関係が続いて、アイラもどんどん心を閉ざしていったわけですな…

(あうっ…このスーツを着ると…頭がしびれる…!
 うぅ…なんでこんなことさせんのよ…!ぐぐっ…なにがガンプラバトルよ…!?
 くだらない…!くだらない!くだらないわ…!)

しかも、スーツを来てエンボディシステムを作動させると、
「なんだ…!?このザラッとした感覚は…!!」
アイラは非常に不愉快な感じを受けるらしく、そんな状態で金髪男たちにガンプラバトルを強要され
みるみるうちにガンプラバトルが大嫌いになっていったようですね…
いつだったかのアイラが「ガンプラバトルなんて辛いだけよ」って言ってたのもこれが原因か…

(私はただ…普通に…普通にっ…!)

ギロッ!!



「はっ!?はあっ…!はあっ…!はあっ…!」

ああ、そんな中激怒したレイジの険しい顔が脳裏に浮かび、思わずその場で飛び起きるアイラ!
相当追い詰められてますなこれは…これだけ嫌なことだらけの毎日で、
レイジとの出会いだけがアイラにとって唯一の癒やしだったんでしょうけれども
あれだけこっぴどくレイジに嫌悪されてしまった今、アイラは完全に心の支えを失ってしまったわけですな…

『倒すッ!!次のバトルで!必ずお前を倒すッ!!』

「はぁ…!はぁ…!はぁっ…!」

「苦しいか?」

「はっ!?」

ってお前いたのかよ!息を荒げるアイラの後ろで、さも当然のように立っていた金髪男!
いきなりなんやねん、心臓止まるわ!アイラが寝てるそばで、こいつもずっといたってことでしょうか
お前アイラが寝てる間に胸とか揉んでないだろうな…俺ならやるかもしれん…(えー

「苦しければ目を閉じて耳をふさげ。目を閉じれば相手の顔は見えない。
 耳をふさげば相手の声は届かない。これはビジネスだ
 結果が全て、感情も感傷もいらない」

「…はぁ…はぁ…」

「お前はただ、勝ちさえすればいいのだ。次の試合に…そしてこれからも」

ああ、そしてアイラにアドバイスを送る金髪男ですが…とんでもないこと言ってますよこれ
目を閉じろとか耳をふさげとか、要するにアイラにもっと自分を殺せと言ってるようなもんです
人間らしい感情は全部捨てろと、完全に自分を殺してしまえば苦しみすらも感じなくなると

まったくこいつは…ただでさえアイラは、普段あれだけ金髪男の前ではひたすら自分を殺しているというのに、
それでもまだ足りないってか。外道すぎるぜ金髪男
どんどんアイラのメンタルが崩壊する方に向かわせてるとしか思えません、どれだけ酷使する気だよ
こいつ前回は結構まともな奴に見えたのに、今回で落ちるところまで落ちたなぁ…

「あ〜くそ…!なんだよ、どいつもこいつも…!」

「ご機嫌ななめだな、ええ?レイジ」

「フェリーニ…?今日のバトルは…残念だったな」

「ああ、まったくだ」

一方その頃、ムシャクシャが収まらずに、公園の木をガスガスと蹴飛ばしていたレイジ。
そんなレイジの前に、アイラに負けた張本人であるフェリーニが現れました
むう…もしかしたらショックから立ち直れていないかと思いきや、意外とサバサバしてますね



「あとは任せな…あんたのカタキは俺とセイで討ってやるよ!
 あのクソッタレなガンプラファイターを…」

「余計なお世話だ」

「え…?」

「それとも、そういう理由でも作らないとあの娘と戦えないか?」

「な…」

「相手を憎まないとできないバトルなんてやめちまえ。
 イタリアの伊達男も落ちたもんだ、こんな青臭いガキと引き分けるとはな」

って、アイラをひたすら憎んで叩きのめすというレイジの物言いに、
「そんな気持ちでやるバトルなんてやめちまえ」と一刀両断するフェリーニ!
おお…フェリーニお前…確かに、言われてみればガンプラバトルは好きな気持ちをぶつけ合うための場所、
憎しみなんて気持ちはガンプラバトルに持ち込むべきじゃないと…

それに、アイラに対する過剰なまでのレイジの怒りも
実はアイラと戦うのに抵抗があって、それをムリヤリ押し込めるために
必要以上に怒りを前面に押し出していたってことみたいですね…フェリーニのやつ、自分が一番辛いはずなのに
よく周りを見てるじゃないか、いい奴だのう

「おい…ケンカ売ってんだな…?」

「ようやくわかったか?頭の悪いヤツだ」

「フェリーニィィーーッ!!」

「い、いてっ、いてててて…!もうちょっと優しく…!」

「もう、子ども相手に何やってんだか…」

「ははっ…言葉で通じないならこれしかないさ。男同士ならなおさらそうだ」

「お人良しねえ…」

「自分への戒めだよ…憎しみじゃなく、あいつらにはバトルを楽しんでほしいんだ」

そしてレイジを挑発し続けた結果、ガチの殴り合いにまで発展してしまうフェリーニでしたが…
やはり今のやりとりというのは、「俺のために復讐なんかして欲しくない、あいつらにはバトルを楽しんで欲しい」
気を利かせたフェリーニが、レイジの憎しみを晴らしてやるために行ったようですな…

フェリーニマジいいやつだなあ、あれだけ大事な愛機をメチャクチャにされた直後に、
これだけ他人を気遣うなんてそうそうできませんよ。世界大会スタート直後はダメ男の印象が強かったフェリーニですが、
今ではもう株が上がりすぎて凄いことになってるな…

「くっそ〜…フェリーニの野郎…どうしろってんだよ…」

(僕に何ができるんだろう…レイジやアイラさんのために、僕は何を…)

そんなフェリーニとの殴り合いの末に、改めて自分の心を見つめ直すレイジ。
そしてセイもまた、明日の試合でアイラを救うべく考えを巡らせているようで…

「べ、ベイカーちゃん、今度こそ大丈夫なんだろうね!?ねえっ!?」

「もちろんですわ会長、もはや小細工は要りません。
 彼らの相手は、不敗神話を誇るアイラ・ユルキアイネンなのですから」

いよいよレイジとアイラが激突する試合の日、マシタ会長はいつものごとくガタガタ震えながら、レイジが負けるのを祈っていました
むしろ、レイジがアリアンの王子だとハッキリ確信した今、これまで以上にビビっているようですな
それに対して秘書は「もはや小細工は要りません(キリッ)」ってまた今日もノープランかよ!(えー
ニルスの時それで全然ダメだったじゃねーか!どこまでもポンコツなやっちゃでぇ…

「アイラさーん!」

「あっ…」

「…」

「今日のバトル頑張ってください!応援してます!
 これ、お守りなんですけど(スッ)」

「え、あの…」

って、会場に向かおうとするアイラの前になぜかチナちゃんが登場!ニコニコしながらお守りを差し出しますが、
隣で金髪男が目を光らせているので、アイラは受け取っていいものか戸惑ってしまいます

「受け取ってあげなさい」

「ど、どうも…」

「試合前なので、これで」

「あ、はい!ありがとうございました!」

「これからはファンサービスも必要になる。身に着けてやれ」

「はい…」

って、なんとファンサービスのために受け取りを許可する金髪男!ファンサービスって!
これ遊戯王ゼアル見てる人は絶対吹き出したと思う(えー
「ファンサービス」と言えばゼアルの有名なネタ台詞ですからね…5D’sで言えば「満足」みたいなもんです
ちなみに実際どんな感じで使われるかというと

・自分のファンをデュエルに誘う

→ファンの攻撃を受けるなどして、自分のライフを減らす

→ファンのエースモンスター召喚を成功させて希望を与える。そしてファンが勝負を決めようとした瞬間…

「だがしかし!まるで全然!この俺を倒すには程遠いんだよねぇ!!」

→ファンのエースモンスターをグロい演出で破壊し、その際の効果でライフにダメージを与える

さらにループコンボでそれをもう1回やる

→さらにさらに、ライフが0になったファンに攻撃を加える追加サービス

「お前らは破滅の糸に操られたデク人形!俺の支配から逃れる事はできん!」

→最後の締めとして、丁寧にもファンの墓を建てる

以上、これが基本的な遊戯王のファンサービスの流れになります。
ファンサービスは僕のモットーですから!(えー

《ただ今より、準決勝・第1試合を始めます》

「(まるっ)」

「あ…!」

そんなわけで試合開始の時間となりますが、そのとき観客席から
セイに向かって大きくマルのポーズを取るチナちゃん!それを見て胸を撫で下ろすセイ、これは…
どうやらさっきのお守りにセイが何か細工をしておいたようですね
アイラをエンボディシステムから解放するような何かを、あのお守りに仕込んでおいたということなのか…?

「なあセイ」

「何?」



「やっぱ、無い知恵しぼっても答えなんか出やしねぇ。だからさ…俺は何も考えないことにした」

「へっ?」

「それでいいか?」

「…ああ!」

そしてフェリーニとの殴り合い以降、アイラのことをもう一度考え直していたレイジですが…
考えても分からないのでそのうちカーズは考えるのをやめたという
カーズ様の気持ちになって戦うことを決めたようです(えー
まああれだ、要は余計なことを考えずに目の前の試合に集中するってことだしな…それでいいんじゃないでしょうか

「スタービルドストライク!」「出るぜ!!」

ギュオオオオオオ!



「アイナ!…あ、アイラだっけ?まあどっちでもいいや…!さあ、やろうぜ!!」

「…」

そんなわけで戦場に降り立った両者の機体、レイジの方は本当にガンプラバトルに集中する気のようで
すっかりいつもの調子に戻ってますね。そしてアイラも今のところおかしな様子は見られません
そして戦闘が始まってすぐ、クリアファンネルをボシュボシュと出してくるアイラでしたが…

「レイジ!バルカンを!」

チュドドドドド!

「むっ!?砲弾の中に、特殊塗料を仕込んだのか!」

「さすがセイはん!」

「へっ、見えさえすりゃあこんなもん!」

ボボボボッガアアアアン!

って、その時ペイント用の煙幕入りバルカンを乱射したセイ&レイジ!
するとクリアファンネルにぬりぬりと色が塗られ、簡単に目で見えるという具合に!
なるほど「見えないんなら塗っちゃえばいいじゃない」とは…その発想はなかった…(えー
レイジも見えるファンネルについてはそれほど苦にならないようで、一気にクリアファンネルを全滅させてしまいます

ギュオオオオオオウ!!

「うっ!?」

「終わりだ!!」

って、レイジがクリアファンネルの撃墜に気を取られているその時、
一気に猛スピードで急接近してきたアイラ!レイジもこれは想定外だったようで、ほとんど無防備な状態!
ランスを突き刺すには絶好のタイミング!



「う…っ…!」

ガッキイイインン!

「…?」

「なっ、エンボディの数値が…!」

って、ビルドストライクに乗っているのがレイジだと思うと、思わずランスを外してしまうアイラ!
おいおい、アイラがレイジに惚れてなかったら今のでもう試合終わってたぞ!(えー
しかもエンボディの数値までグングン下がり始め、またフェリーニ戦のように30%前後まで落ちてしまいます



「戦えアイラ!元の生活に戻りたいのかァッ!!」

「うぅ…」

「ええい!女は御し難い!!」

ピピピピピピピ

「う!?うあっ…!うああああああ!!」

ってまたもエンボディ全開モードキター!!金髪男きさまー!!
て、てめえ!前回は「これを使ったらアイラの体が…」と、全開モードを使うのを躊躇していた金髪男ですが
今回は1ミリも躊躇することなく使いやがったな!(えー
きさまって奴は…さては今回、アイラの精密検査してみたら特に何も異常なかったから
「なんだ全開モード使っても平気じゃん、どんどんやっちゃえ」と味をしめたのか…(えー

グゴゴゴゴ…

「こ、これは…フェリーニさんの時と同じ!?」

「ヘッ、何が来ようが!」

バシュウッ!バシュバシュウウッ!

「なっ…当たらねえ!?」

ギュオオオオオ!

「さ、先回りを!?」

ドゴワッシャアアアアン!!

「ぐああああーっ!」

ああ、そして全開モードのアイラにレイジまったく手も足も出ず!
接近戦でも射撃戦でも、レイジの攻撃はすべてカスリもせず、動き回ってチャンスをうかがおうとしても
先回りされてボコボコにされるという、アイラの予知能力にまるで歯が立ちません



ガシャアアアン!ゴワシャアアアン!

そんなアイラにやられ続けた結果、武装をすべて破壊され丸腰となってしまったレイジ!
ちなみにこの時アブソーブシールドも破壊されてしまいました。今回もまた役立たずかよこの盾は!(えー
ああ…ファンネル主体の武装を持つアイラが相手なら、一発くらいはビーム吸収できると思ったのに…
マジでアブソーブシールドさんが役立たずすぎて泣ける

「う、うぐぐぅっ…!」

「さあ…トドメを刺せ!アイラ!!」

「うっ…ううっ…!」

ボシュボシュボシュ!

そして武器が何もないレイジに対し、ファンネルを次々に射出するアイラ!
すでに盾もライフルもないこの状況では、ファンネルから身を守る術が何もありません
いよいよ完全にチェックメイトとなってしまったレイジ、出来ることと言えば悔しさのあまり叫ぶくらいしか…



「くっそぉぉぉーーっ!!」

「い…いやぁ…!いやああああーーっ!!」

ビッカアアアアッ!!

「な、何だ!?」

「助けてっ…!」

「この声…?」

って、その時アイラが悲鳴を上げると同時に、まばゆい光を放ち始めたレイジの腕の宝石!
そしてアイラが胸につけているペンダントも同様の光を…そう、これは第1話でレイジがセイにあげた宝石ですが、
さっきチナちゃんが「お守り」と言ってアイラに渡したのがこれだったのです
これを持っているとレイジが目の前にワープしてきたり、不思議な力を持つ宝石でしたが…

カアアアアアア!

「な、何やあの光!?」

「プラフスキー粒子が増大して…!?」

「なんだこの現象は!?」

「心の光だとでもいうのか!?」

分かってるよ!だから世界に心の光を見せなけりゃならないんだろ!!(えー
そんな宝石の光はどんどん輝きを増していき、会場全体を包み込むほどすさまじい光を放つほどに!
それを見ている誰もがこの状況を理解できず、あぜんとしながら見守っていましたが…

「(ぽかーん)」



カアアアアアア!

「会長!何か光ってます!」

「へ!?う、うわっ、ア、アリスタがぁ!」

ってあんたもそれ持ってたんかい!!
なんとマシタ会長の胸ポケットからも同様の輝きが!会長も同じ石を持ってたのか…
どうも名前はアリスタって言うみたいです、てっきり俺はアリアン王家に伝わる秘宝か何かだと思ってたけど
この人まで持ってるのは一体どういうわけなんだ?



《痛い…!頭が割れそう…!》

《ん…?》

《もう嫌…!戦いたくない…!》

そんな中、アイラと心が繋がったかのように、真っ白な空間でアイラの声を聞くレイジ!
ああ、この空間はまるで高濃度やおい領域でのホモンザムバーストのようだ!(えー
「プラフスキー粒子が増大してる」ってさっきニルスが言ってたから、原理としてはトランザムバーストと同じなんじゃないかなぁ
要するに粒子がドバーといっぱい出た結果、人と人との心がつながる空間が出来あがったってことですね

《な、なんだお前、嫌々やってたのか?ならやんなきゃいいだろ》

《ダメ…!私には、家族も肉親もいないもの…戦わないと生きていけない…!
 勝たないと居場所がなくなっちゃう…!》

《居場所なんてどうにでもなるさ》

《え…?》

《俺もこっちじゃ流れ者だけど、こうして生きてる》

《…》

《そうだ、なんだったらセイんちに来いよ!
 俺も世話になってる、1人や2人増えたってどうってことねぇさ!》

いやどうってことあるだろ!(えー
レ、レイジお前、その場の思いつきでなんつーことを!セイの家で一緒に暮らそうと言いますが、
お前ら2人とも大食いすぎるから食費がガチでやばいだろ!(えー

《ほ、本気で…言ってるの…?》

《俺はいつだって本気だ!!》

《…》

そんな食費の心配はともかくとして、一緒に暮らそうと言うレイジの提案に心揺れるアイラ。
しかし「俺はいつだって本気だ」という言葉を聞くと…確かに思い返してみれば
肉まんのことで争った時も、不良に絡まれた時も、一緒にガンプラを作った時も、ガンプラバトルで戦う時も…
アイラが見てきたレイジはいつでも本気そのもの、それに気づいたアイラは穏やかな表情に変わっていき…

《…そうだね…バカがつくぐらい…そうだったね…》

プシュウウウウウウ…

「な…!?エンボディの数値がゼロに!なぜだ!?」

やがてアリスタの光が消えていき、今の不思議な現象もおさまりますが…
その時には、もうエンボディシステムは完全に停止し、アイラも苦痛から解放されていました
ついでにファンネルも動かなくなったようです。レイジとしてはとりあえずラッキーだなこれ(えー

「ったく、悩んでんならさっさと言えよな、正体まで隠しやがって」

「だ、だって…あんなにガンプラバトル楽しそうにしてるのに、
 あんたと戦ったら…私が勝っちゃうし…」

「は?」

「そしたらもう、今までみたいに…」

「は〜ん?勝つのはオレに決まってんだろ?ば〜っかじゃねえの!?」

「(ブチッ)だ…誰がバカですってええええええっ!!」


(C)岩明均/講談社

ば〜〜〜っか
じゃねえの!?

 

大事なことなので2回言いました(えー
ああ、しんみりとしたアイラのムードをブチ壊すレイジの一言!もじもじしているアイラにバカと言い放ち、
「んんんんん〜!許るさ〜ん!!」とアイラを切れさせる結果に!
完全に激怒してしまったアイラは、ヘルメットをブン投げてバトルを再開し…

「バカはアンタでしょおおおお!!」

どばきゃー!!

「なんだとおおおおお!」

ごわしゃー!!

「バーカバーカ!ヘナチョコパンチ〜!」

「ぐぬぬぬ…!」

小学生かお前らー!!
「バーカバーカ!」と言い合いながら低レベルすぎる争いを繰り広げる2人!
あのキュベレイがまさかこんなアホなポーズを取る日が来るとは!
これハマーン様が見たら「恥を知れ俗物!!」ってマジギレするんじゃないか(えー

「へへっ、さっきまでベソかいてたくせによぉ!」

「してないし!全然してないし〜!」

「してただろぉ!?」

「してないって言ってるでしょお!?」

「や、やめろアイラ!」

「嫌よ!アンタの言うことなんかもう聞かない!」

ガスッ!

「ごあーっ!?」

ああ、そして会場全体にみっともない姿を晒すアイラに、「や、やめろアイラ(切実)」
止めに入る金髪男でしたが…すでにレイジから「一緒に暮らそう」と言われたアイラにとって、
もうコイツの下で我慢して暮らす必要など皆無、
「うるせー馬鹿!!」と突き飛ばし、完全に金髪男と決別してしまいます

《ア、アイラ、何をしておるか!》

「うるさいジジイ!!」

《!?》

「そこの子供も!ガンプラバトルに勝ちたかったら
 自分でやんなさい!!」

《え!?は、はい!》

ああ、次は通信に割り込んできたネメシス会長にも「ジジイは黙ってろ!!」と怒鳴り散らして一喝!
ついでに孫の方にも一言怒鳴っておくアイラ。孫は関係ないやんか!(えー
ジジイが余計な口出ししたせいで孫も怒られたんやな…あれだ、シャア風に言うなら君のジジ上がいけないのだよ

「さあ…行くわよレイジ!本気でバトルをやる私がどれだけ強いか!
 見せてあげるわ!!」

「上等だぁーーっ!!」

「(ぽかーん)」

「セイ!RGだ!」

「ひゃ、ひゃい!」

そして邪魔者がいなくなり、ついにレイジと純粋な決着をつけようとするアイラ!
レイジもこれに全力で応えるべく、RGシステムを起動しての最後の勝負に挑む!
でもセイはこの怒涛の展開に全然ついて行けてなかったみたいですね
まあレイジとアイラ以外は会場の誰もがついて行けてませんが…(えー  ある意味2人の世界だな…

ギュオオオオオオ!!

「ビルドォォッ!ナックルゥゥッ!!」

「そんなもの!粒子を感じる私に、アンタの攻撃が通用するわけ…」

ブワアアアアアア!!

「えっ!?な、何これ…避けられない!?」

「くらええええ!アイラァァッ!!」

な、なんだってー!?レイジ渾身のビルドナックルに対し、「へっへーこんなん避けりゃ済むし」
余裕のアイラでしたが、その瞬間にアイラを包むすさまじい勢いの粒子の奔流!
これを見て「逃げ場がない」と悟ったアイラは、身動きできずにビルドナックルを食らってしまったという…

つまり…どういうことだってばよ!?(えー
うーむ…ビルドナックルに込められた粒子があまりにも強力すぎて、
アイラの視界いっぱいに粒子が広がったのでビックリして避けられなかったとか?

それともビルドナックルの軌道は変幻自在で、どこに避けても必ず追いかけてくる技だったとか?
うーん…それはなんか考えにくい気がするから、やっぱり予想以上の粒子がドバーと出てきて
アイラがビックリして避けられなかったってことなのかなぁ。ま、まぁ今まで見たことがない強力な攻撃だったってことで



ビュオオオオオオ!

「…!」

バッグオオオオオン!!

「これが…本当のガンプラバトル…なんだ、私…特別でもなんでもないじゃない…」

そんなビルドナックルが炸裂した瞬間、まるで一陣の風が吹き抜けるような気持ちに包まれるアイラ!
キュベレイは爆散しアイラの敗北となりますが、初めて体験するガンプラバトルの本当の熱さに
アイラは爽やかな笑みを浮かべて、この試合を締めくくるのでした

「「んぐ、んぐ、んぐ…プッハー!」」

「へっへー!俺らの勝ちだな!」

「ふんっ。そうね、今回は私の負けだわ」



「それはともかくさっきの約束、ちゃんと守ってくれるんでしょうね?」

「え、約束?なんだっけ」

「ちょっと!行くあてないんならセイんちに来いって言ったじゃない!」

「「ええええええええ!?」」

「ああ、あのことかぁ」

そして試合が終わった後、ジュースを飲みながら約束のことについて話す2人ですが…
当然セイ本人はそんな話聞いてないので仰天であります
それとこれってチナちゃんにとってもただごとじゃないですよね
いくらアイラがレイジにぞっこんとは言え、このナイスバディな美少女がセイと一緒に暮らすのかと思うと…

「ちょ、ちょっと!なに勝手に約束してんのさぁ!」

「いいだろ別に」

「えーっ!?」

「お世話になるね、セイ」

「も、もう呼び捨て…」

驚いて抗議するセイですが時すでに遅し。アイラとレイジはすっかりその気になっていました
さらにセイを呼び捨てにされてチナちゃんも複雑な反応を…いまだにチナちゃんは「イオリ君」って呼んでますからねぇ

「うわああああああ!!ミサキちゃあああん!!」

そんな同棲だの嫉妬だのとカップル4人のラブい会話が続く中でマオ発狂!
主要人物みんながくっついていく中で、マオだけは上手くいってないんやな…悲劇やな…
なんつーかマオって完全にマギのアリババポジションやな!(えー

(C)大高忍/小学館

「名人と呼ばれる男が!」

「名人に最も近い男との決戦に挑む!」

「次回、”名人VS名人”!」

「2つのMが、立ち上がる!」

最後に次回予告ネタですが、注目のフレーズは「2つのMが立ち上がる!」ですね
全然わからねぇ…2人のマゾが立ち上がる?どんな変態だよ(えー
調べてみたら、1998年に映画のガンダム08小隊ミラーズ・リポート、ガンダムWエンドレスワルツが同時上映された際に
「2つのGが立ち上がる」ってキャッチフレーズがあったらしいので、それが元ネタっぽいですね
98年は俺がまだガンダムに興味持ってない頃だからなぁ…これは仕方ないね。次回に続く!


・大志さんは、ガンダムXで一番印象に残ってる所はどこですか?
 自分は一話の冒頭に出てくる、「かつて戦争があった・・・」というナレーションが入る所です。
 小学生の頃にガンダムXを見ましたが、あの部分はナレーションの声、台詞、BGMとすべてが印象に残っています。

・自分もガンダムXが一番好きですね、メカも好きですがストーリーの結末もしっとりと終わる感じがイイです
 主人公のガロードも好きな女の子の為に命を賭けるという真っ直ぐな感じで応援できるし
 最初は従来の有りがちな神秘的無表情NTキャラだったティファがガロードに惹かれていき
 普通の女の子みたいに気を引こうとしたりにこやかに笑うようになったりするのが最高に愛らしいです
 最高に幸せな結末を迎えられた応援したくなるカップルですね、あとテクス先生も渋カッコいいので好きです

・Xは…テクス(フリーデンの医師)という、戦闘もメカニックマンもなければヒロインでもない男のセリフの数々が好きでした。
 無論ビリヤードの秘密特訓セリフも。他の医師って大体ケガ人治す時以外基本空気なのに、
 テクスは色々とティファの心情面的にも関わっているんですよね。

だいぶ前に来たガンダムXのコメントですが、ちょっと時間かかっちゃったけど返信したいと思います
なんで時間かかったかと言うと、俺がガンダムX見たのってもう15年くらい前のことだから
色々忘れちゃってて「やべー答えらんねえ」って思ってたんだよね。はっはっは!

なので今回、XのDVDをどっさり借りてきて復習してみました。最初から見返してみて印象に残ったのは
やっぱり全体的にテクス先生がいい味出してるなってことなんですよね



さっきのコメントでも2番目・3番目の人が言ってますが、この人の存在が
ガンダムXの良さを象徴するものだなと思いました。
派手さはないんだけど、しっとりと染み入るような良さがあるというか、
「うおおおおお!!ガンダムXすげええええ!!マジ神アニメ!!」っていうんじゃなくて
「ガンダムXいいよね…」ってしみじみと感じるような、そんな感覚ですね

ちなみにテクス先生がどんな風にいいキャラなのかというと、
ニコニコ動画にテクスの名言集という動画があるので、これを見てもらえればちょっとは雰囲気掴めるかな?

まずはこの動画の最初のシーンでもある、第4話「作戦は一刻を争う!」のガロードがティファの見舞いに行こうとする場面ですね
この時のティファは体に毒素を注入されてしまって、早く解毒しないと数日も持たないかもしれないという状態で
絶対安静なんですが、ガロードが見舞いをしようと忍び込んでくるんですよね
この時のガロードは仲間になってなくてティファにしか興味がないので、テクス先生に睡眠薬をかがせようとしますが…

「読書の邪魔をせんでもらいたいな」

「うっ!?」

「外にいる。用が済んだら呼べ(すたすた)」

なんとガロードの気配にあっさり気づいて、「見舞いがしたいなら構わんよ」
気を利かせて外に出て行くテクス先生!まだ仲間になっていない、コソ泥同然の小僧に対してこの度量、
ガロードがティファのことをよほど大事に思っていると、この時点ですでに気づいているんですな
多分そのことに一番最初に気づいたのは、テクス先生なんじゃなかろうか

「ティファ、ごめんな…こんなことになっちまって…俺、あのジャミルって人のこと誤解してたんだ…
 てっきり悪い奴だとばっかり思ってた、でも全然違ってた…
 俺なんかよりもずっとティファのこと大切に思ってた…なんだか俺、自分が情けなくなっちまって」

「(コンコン)見舞いはそれくらいにしろ、人が来るぞ」

「あっ…ティファ、また来るから死ぬなよ…絶対死ぬなよ!」

そんなわけで見舞いを終えたガロードですが、
この時にテクス先生に対して深々とお辞儀をしてから立ち去っていくというのがいいんですよね
「お礼のできるええ子やん」っていう。やっぱこういうシーンがあると、俺的に主人公の好感度がグンと上がるよな



それと動画の中にはないですが、第6話「不愉快だわ…」の場面も印象深いです
この回では、仲間になったばかりのガロードが、格納庫での作業中に大きなミスをやらかしてしまうんですよね
「人使い荒いんだよなー、ティファに会いたいなー」とか思いながらGXを動かしてるうちに、
操縦をミスして他の作業員たちの大勢にケガをさせてしまったという…その時の会話というのが

「み、みんな大丈夫か!?」

「う、うぐっ…いててて…!」

「あ…あの…俺…くっ…!(ダダダダッ)」

「ちっ…なんだあの野郎!一言もなしかよ!」

「はは…あれで精一杯なんだろう」

「ふん、そういやアイツずっと一人だったんだってな。
 こんな時代に一人で生きてりゃ、気持ちも歪んじまうか」

「いいや…そうじゃない。そうじゃないんだ」

こんな感じですね、ケガをした大勢の仲間達を前にして、謝ることが出来ずに駆け出してしまったガロード。
それを見た仲間たちは、「なんだあの態度は」「性格歪んでやがる」と軽蔑した様子ですが
でもこの時、ガロードの心の中は仲間に対する申し訳なさでいっぱいなんですよね
ただガロードは、今までずっと1人で生きてきたから「仲間に迷惑をかける」という体験をしたことがなくて
どう償ったらいいのか分からず困惑して、いたたまれなくなって駆け出してしまったという…

そしてテクス先生だけはそのことに気づいてるんですよね
ガロードを軽蔑してしまった仲間に対して、「そうじゃないんだ」って声をかけたりもしてるし
こんな風にテクス先生は、仲間たちの間を取り持つ潤滑油的なキャラクターとして非常に重要なんですよね

6話から7話にかけては、さらにテクス先生のそういった面が光るシーンがあります
さっきの失敗でガロードがあまりにもどんより落ち込む中、それを見かねたクルーの1人が
「ティファがお化粧してにっこり微笑んであげれば、ガロードも元気出すんじゃない?」って
ティファに入れ知恵をするんですよね。それでティファはガロードが元気づけるために化粧をしてみるわけですが

ところがどっこい、「どうにかして失敗を取り返さなきゃ」と焦ってしまったガロードは
勝手に出撃をして超危険な動力施設に1人で向かってしまうんですよね
下手な刺激を与えれば、この辺り一面が全て吹っ飛ぶような危険な施設で、
やむなく艦長のジャミルが「ガロードは私が連れ戻す!クルーは全員防護服を来てここから逃げろ!」と出撃していくわけです

そうとは知らずガロードのために化粧をしていたティファ、
そこへ副長のサラが「ティファも早く防護服を着て!」と飛び込んでくるわけですが…

この非常事態にのん気にお化粧しているティファを見てブチ切れるサラ。
「あの人が命を賭けているっていうのに…不愉快だわ…!!」
ティファとサラの間に決定的な亀裂が入ってしまうんですよね

その後、ジャミルはガロードをかばう形で瀕死の重傷を負ってフリーデンに戻ってくるんですよね
すぐさま医務室にかつぎ込まれるジャミル、なんとか一命は取り留めるわけですが
ジャミルの容態が心配で、サラとティファが医務室へ見舞いにやってくることになり…



「あっ…(そそくさ)」

「…」

しかし医務室でサラと目が合ったその時、逃げるようにしてその場を去ってしまうティファ
自分と顔を合わせるなり逃げて行ったティファの姿に、サラはますますイライラを募らせるばかり
気まずくてサラを避けたいティファの気持ちも分かりますが、こうなると人間関係は悪くなっていくばかりです
そんなわけで、ティファとサラの関係はますます険悪になってしまうわけですが…

「顔、きつくなったなぁ…」

「え?」

「艦長代理は激務だもんな、仕方ないか」

「は、はぁ…」

とその時、サラがいかに険しい表情をしているかを指摘するテクス先生。
しかしティファの件を直接指摘するんでなく、「艦長代理の仕事って大変だもんな、分かるよ」
サラの労をねぎらう形で、遠回しにやんわりと表情のことを指摘しています
この細やかな気配りがニクイですよね
直接的に「そんなにティファを睨まなくてもいいだろ」と指摘していたら、サラは余計に機嫌を損ねていたんじゃないでしょうか
さらにこの後、サラが医務室を出て行ってティファが再びやってきますが…

「…(きょろきょろ)」

「サラなら帰ったよ」

「あ…」

「さっきのアレ、よくないな」

「え?」

「あんな真似をされたら、誰だっていい気分はしない」

「あ…私は…」

「ま、おいおい分かればいいかな」

そして今度はティファに対しても、さっきの態度がよくないことをたしなめるテクス先生。
それでいてキツく言い聞かせるんでなく、「ま、おいおい分かればいいかな」という
このやんわりとした言い方がいいんですよね。人にものを教える立場って、どうしても言ったことはすぐに身に付けろ
言いたくなるもんですが、そうじゃなくて「ゆっくり覚えていけばいい」というこの懐の深さがね…いいんですよねえ

そんな一方でガロードは、度重なる失敗で仲間たちに合わせる顔がなくなってしまって
とうとうフリーデンを飛び出してしまうんですよね。そこで出会ったのが、この年上美女のエニル・エルなわけですが…
自分もずっと1人で生きてきたと言うエニルは、ガロードに対して「自分と同じ匂いがする」と言い
本気でガロードを誘惑して一緒に暮らそうとします

この場面、ガロードの止まってる部屋にエニルが真夜中にやってきて夜這いしてるシーンなんですよ
なので、「よ、よろしくお願いします!」と言ってしまえば即セクロス開始というぐらいに
ガチのお誘いをしてきているシーンなんですが…

そんなエニルに対し、「そういうの間に合ってますんで」と言わんばかりに
銃を向けて牽制するガロード。エニルの色香に惑わされない鉄の自制心っつーんですか
ガロードさんかっけーと思う場面ですね

食戟のソーマとか見てても、ソーマが冷ややかなダークサイド顔で悪党と対峙するシーンが多いですが
俺はこういうの見るとなんか主人公を尊敬しちゃいますねえ
エニルといえばスパロボに乳揺れカットインを根付かせた元祖おっぱい神と言われるくらい
ファンの間でもエロねーちゃんとして有名なので、そのお誘いを蹴るっていうのはそうそうできるもんじゃないぜ…

 

「ふぅ…」

その後エニルを部屋から追い出した後のガロードの表情がこれ
なんかすごいフェロモンむんむんだよね
それでいて作画がすげー勇者シリーズっぽい感じに見えますねえ
ガロードって服装も勇者シリーズの主人公に似てるから、よくコラ画像で勇者シリーズに混ぜられてるよね
「ガロード 勇者シリーズ コラ」でググればすぐに見つかるかと…

まあともかく、俺的にガロードってたまにすげーフェロモンむんむんの顔する時があるなって思うんですよ
たとえば第10話「僕がニュータイプだ」でベルティゴに撃墜されたシーンとかね
気絶してコクピットに横たわるガロードのこの色気ときたら…

というかガロードって、なにげに歴代ガンダム主人公でも指折りの美形キャラだと思うんだよなー
1位はヒイロだとしても、2位ぐらいには入ってくるんじゃないか?
そういう外見的にかっこいいっていうのも俺としてはポイント高いですね

ただまあ、ガロードがこんな風にキリッとした顔をするのはかなりレアで
普段は三枚目みたいに仲間に色々茶化されてる役どころですけどね

大体こんな感じ。なのでどっちかというと、頼りになるカッコイイ男って言うより
母性本能をくすぐるタイプの可愛らしい奴って感じだろうか
このティファにアイスクリーム食べさせてもらうシーンとか、ほのぼのしてて初めて見た時から好きだったなー

またテクス先生の話になりますが、第18話「ローレライの海」でも好きなシーンがありますね
この回では、初めてティファが「私もみんなの手伝いをしたい」って仲間に申しでるんですよね
今までのティファって基本的に自分の部屋からあまり出てこなくて1人で絵を描いてることがほとんどだったわけですが、
仲間のみんなともっと交流したいと、自分から言い出したわけですが…

「私も手伝います」

「えっ、これ力仕事だぜ?」

「やらせてください」

「う、うーん…」

「(スッ)ティファ、こいつを医務室に頼む。手伝ってくれるんだろう?」

「はい!」

「値の張る薬だからな、落としたらただじゃあおかん。他にも用があるからすぐに戻ってくれ」

「(とてとて)」

「大丈夫かなぁ…血圧低そうだぜ、ティファって」

「やっぱり俺が…!」

「やめとけ、ガロード。お前には分からんか…?あの子はいま心を開き始めている。
 部屋に閉じこもるよりも、誰かと一緒に行動することに喜びを感じ出しているんだ」

「そういやぁ、最近メシ食う時によく見かけるようになったっけ」

「大切に思うのと、大切にするというのは似ているようで違う。こと女性に関してはな」

「いやいや力仕事だし」とか「そんなの俺がやるから」と、ティファの手をわずらわせないようにするガロードでしたが
テクス先生はティファの気持ちを尊重して、色々と頼み事をするというシーンです。空気読めてますよねえ

「”大切に思う”のと”大切にする”のは似ているようで違う」
というのは、
ただ”大切にする”だけじゃ、このガロードのように過保護になってしまって、相手の成長の機会を潰すことになるから
本当に”大切に思う”なら、相手の自立を見守るのも必要だっていうことですよね

なんというかテクス先生って教育者の素質あるよなぁ、
さっきもサラを避けてしまったティファに「ああいうの、よくないな」ってちゃんと教えたりとか、
ガロードやティファが精神的に成長していのにすごく貢献してますよね

あと好きな話といえば、第24話の「ダブルエックス起動!」ですかね
この回ではXにおけるランバ・ラルポジションのカトックさんが登場するわけですが(声優もラルと同じ)
ゲリラ戦でのカトックさんの獅子奮迅の戦いぶりが印象的でした

このgif画像のシーンは、敵がブン投げてきた手榴弾に対して
「ヘッ、投げるのが早ぇぇぜ!!」と爆発タイミングを読んで蹴り返すという
プロのゲリラ屋ならではのシーンとなっております、ここ好きだったわぁ。さすがXのランバ・ラルやで



それとこのカトックさんは嫁と娘がめっちゃ可愛いのも印象的でした
特に嫁さん美人すぎる…こういうウェーブがかったロングヘアって好きだわぁ
残念ながら2人とも故人なのでXの本編には登場しませんが、この絵のシーンだけでもよく覚えてますね



さらにこの話といえばなんと言ってもテクス先生なわけですよ
今回のテクス先生は、たまたまフリーデンに回収されたエニル・エルの治療を行うんですよね
しかしそんな中でフリーデンが敵の軍隊に捕まってしまって、どうにかして脱出しないとやばいわーって状況になるわけです
そしてどうにかして脱出作戦の準備を進め、手はずを整える一同でしたが…

「えっ…明日の夕方、ここから逃げるって?」

「ああ、ブリッジの連中から聞いた」

「…そんなこと、何故しゃべる気になったの?」

「私は医者だ、患者あってのな」

この時点ではまだ仲間になっていないエニル・エル、むしろ立場としては敵に近いと言ってもいいでしょう
それでも脱出作戦のことを教えるテクス先生。エニルはかなりの重傷を負っているので、
「君は私の患者だ、一緒について来なさい」と説得しているんでしょう

「なに、逃亡計画…?くっくっく、どうやら君が
 フリーデンの乗組員でないというのは本当だったようだな」

「…」

ところがどっこい逃亡計画を全部敵にバラしてしまうエニル
なんてこった、テクス先生の気持ちを裏切りやがって!そんなわけで脱出作戦は敵にモロバレとなってしまい、
テクス先生は敵兵に連行されてしまいます

「どうやら君を信じすぎたようだ…」

「(ジャキッ)さあ、貴様にも同行願おうか」

「え…!?」



がしかし、敵兵からすればエニルもしょせんは邪魔者、「この際だから一緒に始末してやる」と連行されてしまいます
恩を仇で返されてしまったエニル、このまま処刑されるしかないのか…と2人で連行されていきますが

「私が甘かったよ…やはり君には逃亡計画を話すべきではなかった」

「…」

「だが後悔はしていない」

「え…?」

「医者としては、あれがベストの答えだからな」

なんと、今から銃殺刑にされるというこの時にも
「医者としてあれがベストの選択だった」とにっこり微笑むテクス先生
あ、あんたって人は…「やはり話すべきではなかった」と言っている通り、
自分が生き残るには話すべきではなかったんでしょう、しかしエニルも生き残る可能性を考えたらあれがベストだったとい
生存者として不適、だが医者として素敵!

「そこまで言われたら…何か罪ほろぼしでもしなくっちゃね。
 と言っても今は、こんな事ぐらいしかできないけど…(脱ぎ脱ぎ)」

って、なんとその時「じゃあお礼に脱ぎますんで…」といきなりストリップを始めるエニル!
なんでやねん!?この世の最期の思い出にいいもの見せてあげるとかそういうこと!?まさに冥土の土産!?
そんなわけでマジにおっぱいを露わにするエニル、どういうことなの…それを目にしたテクス先生の反応は…

「十分すぎる…!(ニマアッ)」

そしてこの顔である テ、テクス先生ーー!!
なにその邪悪な微笑みは!この画像だけ見たら、マジにテクス先生が悪のメガネ男にしか見えねーよ!
おっぱいを前にしてテクス先生の邪悪な一面が目覚めてしまったのか…



と、思いきやおっぱいの間に武器が挟まってましたというお話。
しかしこの一連の流れは笑うわー、どう見てもテクス先生がおっぱい見せられて邪悪な微笑みを浮かべるスケベ親父にしか
見えないのが爆笑ですよ

俺がXで好きなシーンは大体こんなところですかね、やっぱりテクス先生の場面が大半を占めているというか
「神展開!神アニメ!」ってわーわー騒ぐんじゃなくて
「いいこと言うなぁ…」ってしんみりと良さを実感するという
やはりXはそういう雰囲気を楽しむアニメですね



最後にひとつ、今回見直してみて思ったのはロアビィ足長すぎ 何頭身あるんだよおまえー!

(C)創通・サンライズ


■ガンダムビルドファイターズ 第22話「名人vs名人」

 

「(カチャカチャ)ふふ、こうして徹夜で作業していると、まるでガンプラ塾のようだね」

「ああ、あれは地獄だった…」

「2代目メイジンの言葉を思い出すよ、ガンプラバトルは勝利こそ絶対、
 たとえ戦う相手が仲間や親兄弟としても、それを押しのけ勝利の頂を目指すべし…
 ガンプラ塾での過酷な経験があったからこそ、僕はビルダーとして大成できたんだ
 2代目には感謝しかないよ」

「私も2代目には感謝している。反面教師としてな…」

「えっ…?それって…」

さて今回のビルドファイターズは、名人とアランが徹夜でエクシアの仕上げ作業を行っている場面で始まります
この間「未完成でいいからさっさとよこせ」って言ってたアレですな
そしてこの2人、ガンプラの超スパルタ育成機関・ガンプラ塾とやらに以前所属していたようで、
そこでの思い出を語っていますが…

「2代目名人にはほんと感謝してますわ」と語るアランに対し、
「あのろくでなし野郎は反面教師だった」と、2代目を軽蔑しているような物言いの名人…
むう、さっきの話からして2代目は仲間や親兄弟でも平気で踏み台にする人物だったっぽいから
名人としてはそこが許せなかったのか…?

「準決勝の相手は、イギリス代表ジョン・エアーズ・マッケンジー卿だったな」

「あ、ああ。御歳78歳、大会最高齢参加者…
 そして、2代目メイジンと死闘を繰り広げた歴戦のファイターだ」

そんな2代目をディスる名人に対して、「え、な、なんで?」と困惑するアランでしたが
次の対戦相手のことに話題を切り替えられてしまいます
そんな次の相手はなんと78歳のじーさん。ベテランってレベルじゃないなコレ
マッケンジーって名前のようですが、ガンダム0080のクリスチーナ・マッケンジーとなんか関係あるのかな?

「う、うぐうううっ、心臓があああっ…!」

「マ、マッケンジー准将!?しっかりしてください!マッケンジー准将ーっ!!」

がしかし、そんなマッケンジー爺さんは「じ、持病の癪がああああああ!!」
急に体調を崩してぶっ倒れてしまう結果に!さすがに78歳じゃ、いつまでも元気ってわけには行かないか…
そんなわけで倒れてしまったマッケンジー爺さんは、病院へとかつぎ込まれることになり…

「セイ〜!レイジく〜ん!チナちゃんと一緒にお弁当作ってきちゃった♪」

「せ、選手村の食事ばかりじゃ味気ないかなぁと思って…」

「えっと…あ、ありがとう…」

「ん?どしたの?」

「え、え〜っと…」

一方その頃、ホテル暮らしのセイのところへ手作り弁当を持ってきていたリン子ママ&チナちゃん。
セイの喜ぶ顔を期待していたようですが、セイはなんだか歯切れの悪い反応を繰り返すばかりです
そう、「早く2人に部屋から出て行ってほしい」と言わんばかりの…

「ああぁっ!それ、ジャパニーズベントーですかぁ!?」

「「!?」」

「私お腹ペコペコだったんですぅ〜ありがとうございますっ!」

ドッギャーーン!!なんとそんなセイの背後から現れたのは、バスタオル一枚で
ゆうべはおたのしみでしたねと言わんばかりな格好のアイラ!
というかアイラと相対したセイの「ら、らめえええええ」って顔を覆ったポーズがなんか笑えてくるぞ
ともかく、こんなものを見せられたら問い詰めずにはいられないチナちゃん達ですが…

「い、行くあてがないって!昨日いきなり泊まりにきてぇ!」

「そんなのだめぇっ!!」

「そうよ!セイにはチナちゃんというガールフレンドがいるでしょう!?」

「ええ!?」

「そ、そういうことではなくて!」

「(ばくばく)ん〜このおにぎりおいひいです」

「って勝手に食べてるし!?」

セイが他の女と一晩を共にするなんて耐えられないチナちゃん、それはリン子ママも同じのようです
リン子ママ的にはセイの彼女なら誰でもいいってわけじゃなくて、チナちゃんじゃないと納得できないのね
そしてそんなのお構いなしに「弁当うめー」と食いまくるアイラ。お前はもうちょっと気にしろよ!

「とにかく!男女が同じ部屋で寝泊りするなんてダメ・ゼッタイ!!
 アイラちゃんは大会が終わるまで、私が泊まっている旅館に
 来てもらうことにします!そのあとは…」

「セイの家にお世話になります」

「え!?うち!?」

「はい、レイジが「行くアテねーんならセイんちに来いよ」って!」

「レ、レイジ君…私そんな話聞いてないわよぉ?」

「ん?いいじゃんかぁママさん」

ともかく一緒のホテルに泊まってる状況をやめさせようとするリン子ママですが、
大会が終わった後についても「セイの家にお世話になります」と当然のように言い出すアイラ!
そんなの初めて聞かされたリン子ママは寝耳に水であります、「ちょっと待てオイ」とすぐには受け入れられそうにありませんが…

「あ…すみません、ご迷惑ならいいんです…(しょぼん)」

って、リン子ママの困惑した様子を見て「やっぱりいいです…」急にしおらしくなってしまうアイラ。
さっきまで自重してないと思ったら突然これか!0か100しかないのかお前は!(えー
そうなると今後のアイラの身の振り方は…

「じゃあ、アンタんちに世話になるから」

「えっ、なんでそうなんだよ」

「自分が言ったことに責任持ちなさいよっ!」

なんと今度はレイジの家に行くと言い出したアイラ。とは言ってもレイジも居候の身だしな…
しかし「責任持ちなさいよ!」ってこの会話、なんだかまるで
ゴムなしでやっちゃってレイジの子供を孕んだ会話みたいだな(えー
それにしてもこのシーンのアイラの胸でっけーなぁ、まあ妊娠すると胸がでかくなるってよく言うしな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ん〜…でも無理、俺んちアリアンにあるから」

「…?アリアン?」

「あ〜…アリアンは異世界にある国の名前のようなんです」

って、自分の家は異世界にあるから連れて行けないと言うレイジ。
そういえば最初期の頃に、セイも「そんな異世界が本当にあるなら僕も連れてってよ」「あーそれ無理」って言われてしましたが
この世界の人間はアリアンには連れて行けないのか!?
むう…そうなると、最終話でレイジがアリアンに帰りでもしたら、アイラがめっちゃ可哀相なことになると思いますが…

「レイジ君はぁ、その国のおーじさまなのよね〜」



「え…そうなの?」

「スッゲーだろ!」

「ぷっ…ぶはははははは!!」

「な、なんで信じねーんだよおっ!!」

って、そんなレイジの話を「バッカでーこいつ」と、誰一人として信じていない一同!
セイもアイラもリン子ママもチナちゃんも、完全に笑いのネタにしてるだけで1ミリも信じる気はないようですな…
お前らそんなこと言って最終話で泣いても知らんぞ!?(えー  レイジ異世界に帰っちまうでホンマに!

ピンポーン

「あれ、ニルス君?」

「いきなりお邪魔してすみません、実はレイジ君にお願いがあって来ました」

「ん、俺か?」

「レイジ君、昨日のバトル中でのあの現象…あれはどのようにして起こったのですか?」

「あれか?ありゃあこの石が光ったんだよ」

そしてアイラたち女性陣が部屋を去ったその時、入れ替わるようにセイたちのところへやってきたニルス。
どうやら前回、レイジとアイラのバトル中に起こった高濃度粒子領域の発生について調べたいようです
あれはレイジの持つアリスタが、アイラに預けたアリスタと反応して起こったものでしたが…

「その石が…?お願いします!その石を少しの間だけ、僕に預けていただけませんか?」

「ああ、別にいいぜ」

「あ、ありがとうレイジ君!」

「もしかしてその石…ニルス君が解き明かそうとしてる、プラフスキー粒子の秘密と関係があるの?」

「調べてみないことにはわかりませんが…僕はその可能性を感じています!」

そんなアリスタを割とあっさりニルスに渡したレイジ。大事なもんかと思ったら簡単に渡しちゃうんだな
しかしこれでニルスがアリスタの謎を解き明かしてくれそうですね…たぶん、レイジがこっちの世界に来たのも
このアリスタの力だと思うので、ニルスがこれを研究してくれればレイジの世界との行き来が可能になるんじゃないか?
そうなればアイラが最終回で泣かずに済みますが…

「はぁはぁ…!グランパ!」

「うう…ジュ、ジュリアン…よく来てくれた…わざわざすまんなぁ…」

そんな中、入院中のマッケンジー爺さんのところへ孫のジュリアンが見舞いにやってきたようですが…
お、おい、それはともかくラルさんと一緒にいる医者ってテクス先生じゃねーか!!
俺がこれを初めて見た時の衝撃たるや…それを分かってもらいたくて一昨日わざわざテクス先生について語ったというわけですよ

「グランパ、ニュースで見ましたよ選手権…準決勝まで勝ち進んだそうですね」

「ああ、齢78にして初めて訪れたチャンスだ…しかしワシの次の相手は…名人だ」

「えっ…名人!?3代目を襲名した人物が現れたのですか!?」

「ああ…しかもその実力は、ワシなど足元にも…う、うぐっ…!」

「グランパ!?」

「はあ…はあ…ジュリアン…ワシはもうだめだ…」

「何を弱気な…!」

「こ、これを頼む…ジュリアン、ワシの代わりに戦ってくれ…!」

「グランパ…僕はガンプラバトルはもう…」

「ワシの最後の願いだ!頼むっ…!ワシに…マッケンジー家に勝利と栄光をっ…!」



そしてずいぶん苦しそうに「ああ…ワシはもうだめだ…」と語るマッケンジー爺さん、
到底ガンプラバトルなどできる体ではないようで、代わりにジュリアンに戦って欲しいと懇願しております
それにしてもやっぱりテクス先生がいるだけで吹くな
ガンダムXファンにとってテクス先生は特別な存在だからなー

(ずるいですよグランパ…あんなふうに頼まれたら断れるわけがない…
 しかし3年のブランクを埋められるかどうか…)

「対戦相手がおりませんの?」

「えっ、君は?」

「世界大会ベスト16!ヤサカ・マオいいます!よろしかったらワイがお相手しますけど」

「え、いいのかい?」

「んふ〜、しばらくバトルしてへんから体がうずうずしてるんです!」

「はは、助かるよ!」

(にっひっひ…ここんとこうっぷんが溜まっとるさかい、本気で行かせてもらいます!)

って、そんなマッケンジー爺さんの頼みを受けることにしたジュリアンですが、
「3年もブランクがあるから練習しないとな…」と悩んでいると、その前に現れたのはマオ!
どうやらマオのやつ、最近いい所がないから雑魚狩りにいそしんでうっぷんを晴らす気のようです
サイテーじゃねーかマオ!対戦ゲームとかでも雑魚狩りする奴がいるからゲーセンがどんどん過疎になっていくんやで!(えー
ともかくマオを相手にガンプラバトルを始めるジュリアンでしたが…

「さてと…教授に頼んでこの国の研究機関に協力を…ん?あれは…ガンダムX魔王!?」

ゲゲェーー!?GXがバラバラ殺人死体にいいいいい!!
うわああああああ!!次のシーンではなんと、無残にも全身ムチャクチャに壊されたGX魔王の姿が!
マオ完全敗北!?そ、そんな、テクス先生の登場でXファンとして胸が高鳴っていたのに
GXが完全かませになるとかあんまりじゃないですかー!!

「…」

「マオ君!いったい何があったんですか!?」

「…つ…強すぎる…」

「え…?」

「あのガンプラ…バケモンです…」

そしてマオはジュリアンとの対戦でよほど恐ろしい思いをしたのか
ユーマに初めて負けた時のこなみ先輩みたいになっていました(えー

(C)葦原大介/集英社

ジュリアンとはそれほどまでに凄腕のガンプラファイターなのか…?それにしてもマオはほんと最近いいとこないなぁ

「ふう…とりあえず形にはなったが、完成度は8割といったところか」

「構わんさ、この機体のポテンシャルなら今のままでも…」

「アラン主任、準決勝の相手が、ファイターの登録変更を行ったようです」

「なんだって?名前は?」

「登録名はジュリアン・マッケンジーです」

「な…!」

「ジュリアン・マッケンジーだと!?」

「は、はいっ…」

「…カワグチ…」

「ああ…明日の準決勝…我々は負けるやもしれん…」

一方その頃、エクシアの調整をどうにか8割方終わらせていた名人&アランでしたが…
準決勝で戦う相手がジュリアンと聞いたその時、血相を変えて2人とも激しく動揺してしまいます
名人にしては珍しく、「に、逃げるんだぁ…勝てるわけがない…」などとブロリーを前にしたベジータのように
えらい弱気な発言してますね、ジュリアンの実力はそこまで高いのか

「ジュリアン・マッケンジー…世界レベルの実力者でも入塾が難しい
 最高峰のガンプラビルダー育成機関・ガンプラ塾1期生筆頭…
 その天才的な製作能力で、最も次期名人に近いとされていた男…」

「ああ、私も彼こそが3代目名人にふさわしいと思っていた…」

「だが彼は、突如としてガンプラ塾を辞め、ガンプラバトルの表舞台から姿を消した…」

「その天才が、3年の時を経て舞い戻ってきたか…」

「カワグチ、塾生時代に彼と何度対戦した?

「7回…戦績は0勝7敗…全敗だ」

なんと、そんなジュリアンは冒頭で言っていたガンプラ塾で最強を誇った男であり、
ユウキ先輩がかつて7回対戦した時も、まるで歯が立たずに全敗を喫していたという…
うーむ、それだけやって勝てなかったとなると、確かに勝ち目がないと嘆きたくなるのも当然ですな…

『ジュリアン先輩!なぜガンプラ塾を辞めるんですか!』

『…僕はガンプラを楽しみたいからこの塾に入った。
 だが仲間を蹴落とし、恨みを買ってでも勝とうとする2代目名人のような生き方は…僕にはできない』

『…』

『逃げたと思ってくれていいよ…』

そんなジュリアンがガンプラ塾を辞めていった時の会話がこちら。
どうやら外道すぎる2代目名人のやり方に我慢がならず、「あんなクソ野郎にこれ以上関わりたくない」
去って行ってしまったんだという…どんだけクズだったんだよ2代目名人!

今回初めてスポットが当てられた2代目名人ですが、聞けば聞くほど最低なファイターのお手本みたいな奴ですな…
一体どんな奴だったんだろう、しかし2代目といえば2代目火影、2代目火影といえば卑劣様、
「2代目と言えば卑劣」というのはどこも同じなんだろうか…(えー

ワアアアアアア!

《ただいまより、準決勝第2試合を始めます》

(タツヤ…君は2代目の思想にとらわれてしまったのか?ただ勝利だけを求める修羅に…!)

そんなわけでジュリアンと名人が対戦する日がやってきますが、
名人の名を受け継いだユウキ先輩を前にして、卑の意志までも2代目から受け継いでしまったのではと
ジュリアンはあまり快く思っていないようです。ここまでくると名人を名乗るのとかもう罰ゲームだな!(えー
てっきり名人ってあらゆるファイターから尊敬される存在なのかと思いきや、2代目がクズすぎたせいで
名人=クズの図式が出来上がっているというか…ここまで毛嫌いされていたとはなぁ

(ジュリアン先輩…!乗り越えてみせる!)

「メイジン・カワグチ、アメイジングエクシア!出る!!」



そしていよいよバトル開始となりますが、エクシアで出撃というだけで俺には特別な思い入れがありますねえ
なぜかと言えば、俺はガンダムEXVSでエクシア一択だけで何千回とプレーしてるからね



これはEXVS FBの戦績ですが、前作でも3000戦ぐらいやってるんで何千回ってのは本当です
ご覧の通りエクシアしか使ってなくて今は大尉ですぜ大尉!エクシアだけで大尉ってそれなりにすごくないっすか?
強機体を使うならともかく、並機体のエクシア一択ですぜ。どうにかして少佐まで行きたいところですけども
大尉になってからは周囲も強い人が増えてきたんで、そう簡単には上がらせてもらえないかなって感じです

「無敵を誇ったジュリアン・マッケンジーのF91イマジン…!
 しかし!しょせんは3年前に作られたガンプラ!」

ギュオオオオオウ!

「エクシアが仕掛けた!」

バッヒュウウウウウッ!

「ちいっ…!」

「なっ…機体が3つに増えた!?」

「質量を持った残像だよ!F91が高速で動いた瞬間、ガンプラの塗装が剥離して
 残像現象を引き起こし、まるで分身したように見えたんだ!」

「久しぶりに見せてもらった…!あれこそ次期名人と言わしめた技…
 バックジェットストリーム!!」

って、果敢に攻撃を仕掛けていく名人ですが、F91特有の質量を持った残像により動きを捉えさせないジュリアン!
ジュリアンはこれに「バックジェットストリーム」って名前をつけてるようですね
EXVSでもF91を相手に接近戦すると、これ使われたらエクシアは辛いんだよなぁ
攻撃がまるで当たらなくなるから、うかつに格闘を振った瞬間にこれを合わされるとエクシアが隙だらけになって
手痛い反撃を食らうという…これのせいでF91って仕留めるのが大変だからいやらしいわー、F91っていやらしいわー(えー

ドキュウンドキュウウン!!

「やるようになったな!タツヤ!」

「さすがだな…!往年のキレ、まったく衰えていない!」

そしてここからは、互いに距離を取りながらの射撃戦を繰り広げる2人!
ジュリアンはヴェスバー、名人はGNソード・ライフルモードで応戦してますが…
いやもうほんと、F91を相手に中距離射撃戦するのってエクシアマジで辛いのよ

F91のビームライフルに一発でも引っかかると、即座にキャンセルヴェスバーが飛んできて追い打ちされるし
無尽蔵に撃ってくるビームバズーカ3連射も避けるのが大変だし、
どうにかして接近戦に持ち込んでも質量を持った残像でいなされて逆に反撃食らうし
エクシアでムキになるとF91の思うツボなんですよね、F91ってほんといやらしい機体だわー(えー

「タツヤ!なぜ3代目を襲名した!?2代目の思想に取り込まれたのか!」

「そんな理由で名人の名を継ぐなど!」

「他に理由があるなら見せてくれ…!君の思いを、その覚悟を!」

そして今度は接近戦で激しく剣を交えながら、お互いの名人に対する思いをぶつけ合う2人!
当然ながらユウキ先輩は2代目の卑の意志などは関係なく名人になったようですが、
この戦いでジュリアン相手にそれを見せられるのか…?

「もらったあああーーっ!!」

ビッカアアアアアア!!

 

地獄の底にたたきおとしてやるーーっ!!
グオルルルーーッ!!
(えー
ああ、そんな接近戦でジュリアンが使用したのはフェイスオープンからの拡散ビーム砲!
これってもともとのF91では、機体のオーバーヒートを防ぐためにフェイスカバーを開けて冷却材を出してるだけなんですよね
でも原作の描写的に、まるで口からビーム出してラフレシアを倒したように見えるから
それのオマージュで、ジュリアンはマジに口からビームを出せるように改造したという…

←原作でラフレシアが撃墜されたシーン。
実際は口ビームでやられたんじゃなく
F91のビームバズーカや
ラフレシア自身が放った触手ビームでやられている

しかし今見てもF91は作画ええのー、さすが映画で作られただけあるぜ
あとフェイスカバーが開くシーン、ボンボン版だとシーブックが野獣丸出しの発言をするので有名ですよね
俺がさっき書いたのがそれです。地獄の底にたたきおとしてやるーーっ!!グオルルルーーッ!!

「ちいいいっ…!!」

って、そんなジュリアンの奥の手ビームをすんでのところでかわす名人!
目くらましを受けての一撃でしたが、それでも反応が間に合うとは…
とにかくピンチの後にチャンスあり、ジュリアンの奥の手をかわした名人は一気に勝負を決めに出る!

「紅蓮をまとえエクシア!トランザム!!」

トランザムキター!!おおお!やはりエクシアといえばこれですよ!
目には目を、分身には分身を!トランザムといえば、戦闘能力を一定時間3倍に引き上げるシステム…
その変わり、時間切れとなれば能力がガタ落ちしてしまいますが、ここで勝負をつけるということなのでしょう



ガキイイイン!ガキガキイイイン!

「タツヤァァァーーッ!!」

「これが…!私の覚悟だァァァッ!!」

ズッバアアアアアアッ!!



そして激しい斬り合いの末に、とうとうF91を一刀両断するエクシア!
おお、この縦に斬り裂いてソードをブンッと横に振る動作は!
ガンダム00最終話でアルヴァアロンを倒したシーンの再現や!俺達がガンダムだ!!

(わ…私のすべての技を受け止めて…!?この戦い方は2代目のそれじゃない…
 タツヤ…君はあえて名人になることで、ガンプラのありようを
 変えようとしているのか…それが君の覚悟か…!)

ボッガアアアアアアン!!

「ふふ…僕の完敗だよタツヤ…いや、3代目メイジン・カワグチ」

「このサングラスがなければ、撃墜されていたのはこちらだ…」

「はは、名人の衣装に感謝だな」

そんなわけで見事に勝利を収めた名人、正々堂々と力を出し尽くしての勝利を得たその姿に、
ジュリアンは卑劣だった2代目の姿とはまったく違うものを感じるのでした
それとF91の奥の手ビームを避けられたのは、サングラスのおかげで目くらましが効かなかったって
そういうことなんかい!太陽拳をサングラスで防いだ悟空か!まさかあの服装がバトルに役立つ日が来るとは…

(やはり僕の推理は当たっていた…レイジ君が身に着けていた石は、
 プラフスキー粒子の結晶体だ…!)

そしてラストシーン、ニルスがアリスタの成分を分析しているシーンで幕となります
アリスタはプラフスキー粒子の結晶体…ふむ、まだちょっとそれの何が凄いのかよくわからないですね
ここからニルスがどんな風に分析結果を生かしていくか注目といったところでしょうか

「僕はガンダムが好きで!」

「ガンプラバトルが好きで!」

「こんなにも仲間が増えた!」

「次回”ガンプラ・イブ”!」

「今が永遠に続けばいいのに…!」

あとはお決まりの次回予告ネタですが、「今が永遠に続けばいいのに…」って
なんのネタなのかさっぱりわからないですね(えー
とりあえず調べてみたんですが、元ネタはないのかこれ…?今回に限っては普通の予告?
うーん、まあそういうこともたまにはあるのかな…次回に続く!






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