■ガンダムビルドファイターズ 第5話「最強ビルダー」
 

「わあああーーっ!!HGのグフですねラルさん!?」

「その通りだよセイ君!」

「すごい塗装です!塗り分けも完璧だし、砂漠用のウェザリングが施されてる!
 ヒートロッドもリード線で可動できるようにしてあるんですねぇ!
 かっこいいですーーっ!!」

「はははは、ベストメカコレクションとは違うのだよ!ベストメカコレクションとは!」

さて今回の冒頭ですが、なんとラルさんが超かっこいいグフを持参してきたシーンで始まりました
す、すげえ、やはりこの間のとは別にこれほど強そうなグフを持っていたのかラルさん!話を聞く限りでは
この間使ったグフは1980年代に発売されたベストメカコレクションのグフ、
今回持ってきたのは2000年代に発売されたHG(ハイグレード)のグフってことみたいですね
こいつを使いさえすれば、多分ラルさんもとんでもない強さを発揮するはず…



「このガンプラとならいい特訓になりそうだ…!
 ラルのおっさん!俺らと勝負しようぜ!」

「いや…やめておこう」

「へ?」

「レイジ君、ガンプラとはバトルをするためだけに作るものではない、
 私のHGグフのように、アニメの作品世界を忠実に再現しようとするものもあれば
 アニメにあったシーンをジオラマで再現したり、
 モビルスーツのディテールを自分なりの解釈で構築したり…
 ガンプラには様々な楽しみ方があるのだよ」

ってアレー!?このHGグフについては単なる観賞用であり、実戦で使うつもりはないというラルさん!
うーん…まああれだけ芸術的に仕上げたもんだしなあ、バトルでキズモノにはしたくないってことでしょうか
この辺は人によって考えが分かれそうですね、上手く作れたから強さを試したいって人や
壊れるのがもったいないからバトルには使わないって人もいるだろうし。
単なる戦いの道具でなく幅広い楽しみ方があるってことをラルさんは言いたいんだと思います



ちなみにラルさんが「アニメのシーンをジオラマで再現したり…」と語った場面で映し出されたものは!こ、これは!
シャイニングガンダムからゴッドガンダムへ乗り換える
Gガンダム名シーンの再現じゃねえかああああああ!!うわあああああああああ

東方不敗そのまま寝ていろ!俺はネオホンコンへ行く!!(えー

Gガンダムを見た人なら誰もが覚えているであろうこのシーン、激闘の果てに力尽きたシャイニングガンダムを抱え上げ、
その戦闘データを受け継いだゴッドガンダムが「今までよく頑張った、後は任せろ」と言わんばかりに雄々しく立つこのシーン、
主役機の乗り換え場面としては屈指の名シーンであります

大抵のロボットアニメでこういう乗り換えイベントというと、新機体をカッコよく見せようとするあまり
古い機体は「もうお前用済みだから」とゴミのように捨てられるのが当たり前ですが、この場面は一味違うんですよね
最初のゴッドガンダムは生まれたての赤ん坊同然であり、シャイニングガンダムの戦闘データがなければ戦うことすらできない機体で
シャイニングガンダムの魂(戦闘データ)を受け継ぐことで完成するという
シャイニングガンダムにも最後の大きな役目が用意されているわけです

そしてこのシーンでのゴッドガンダムには主人公ドモンが搭乗、シャイニングガンダムはヒロインのレインが動かすことで
ボロボロになりながら戦闘データを渡してくれた、シャイニングガンダム&レインを抱え上げるドモンの
シャイニングガンダム&レインへの愛をヒシヒシと感じるという演出がなされております
そう、この瞬間のシャイニングガンダムは、旧主役機であると同時にヒロインでもあるという特別なものなんですよね
Gガンダムは単なる勢いだけの作品じゃなくて、こういった考えの巡らされた工夫が多数あるのが実にイイですね

「…作って眺めるだけで楽しいのか…?」

「もちろん!ガンプラを通して、ガンダムという作品世界への想像力を
 膨らませるんだぁーーっ!!」

「そういうもんかねえ…」

そしてやはりレイジはガンプラバトルには興味があるけど、ガンプラを作って飾るという楽しみ方については
いまいちピンときてないみたいですね。これはそのうち、レイジが自分でガンプラ作って
その楽しさに目覚める回とかありそうな気がするな…

「けどラルさん!このHGグフは本当にすごいです!」

「いやいや、私などまだまだだよ。噂では関西に物凄いビルダーがいると聞いている…
 歳はそう、セイ君と同じくらいだそうだよ」

「えっ…?」

「おっちゃーん!ありがとうー!乗せてくれたお礼ですわ、
 それ子供さんに見せたら絶対喜びますよー!」

「ほんと、すっげえなこのガンプラは…」

「さてと、どこにおるんかな?イオリ・セイはんっちゅうお人は」

そんな中、ラルさんの口から飛び出したのは関西にいるという超凄腕ビルダーの噂!
そう、この細目ショタこそ噂の少年ヤサカ・マオであります。どうやらこいつもセイに興味があって上京してきたみたいですな…
関西からヒッチハイクでわざわざやってきたようですが、乗せてくれたオッチャンにお礼として渡したのが
車の中でひょいひょいと組み上げたこのクシャトリヤであります。かっけえなおい…見てると欲しくなるぜ
これはやはりマオのテクニックが凄いんだろうか、素人が組もうと思ったらこうはならんのかな?



しかし二次元キャラの関西人はなぜみんな細目なのだろうか…(えー
マオの顔を見てるともず屋の女社長がどうもちらついて仕方ないぜ



「関西の少年ビルダーかぁ…どれがラルさんの言ってた人の作品なんだろう」

「なあセイ、この前のバトルで壊れたガンプラは直さなくていいのか?」

「実は…直す時ビルドストライクに手を加えたいんだ、レイジも三回戦で見ただろ?
 ユウキ先輩のザクにはチューンが施されていた…きっと僕らと戦う時にも
 さらなるチューンをしてくると思う。ビルドストライクをこのまま直すだけでいいのかなって…」

「おいおい、そんな弱気でどうすんだよ」

「何かが足りない気がするんだ、だからラルさんの言ってた人の作品を見れば、
 ヒントが得られないかなって思ってさ…」

「セイ、もっと自分を信じろよ!負けることを考えても仕方ねーだろ、
 俺は出かけてくる。ガンプラは頼んだぜ」

「…」

一方でセイは、マオの作品が一体どんなものか気になって、インターネットで調べている最中でした
それというのも、どんどん凄みを増しているユウキ先輩のザクアメイジングを見るにつれて、
ビルドストライクもこのままじゃまずいと思い始めたようで…レイジはそんなこと気にすんなと全然不安を感じてないようですが、
セイはまだビルドストライクも完璧じゃないと思っているらしく…

「ふう…」

「お待たせしました。ガンプラでございます」

ってぶふー!?な、なんじゃこりゃ!場面変わってどこかの喫茶店のシーンになりますが、綺麗なお姉さんが
優雅にお茶をたしなんでいると、「ガンプラでございます」と店員がガンプラを運んでくるという
カオスな光景が!なんじゃこの店は!ガンプラの提供サービスをやっている喫茶店だとでも…?わけがわからねーぜ!



「は、はあ…?」

「あちらのお客様からです」

「フフッ…」

「(ズキュウウウウウン)まあっ…!こ、このガンプラはあなたが…!?」

って、あ、あれ?どうやらこのガンプラは店のサービスじゃなかったようで、別の客がお姉さんにプレゼントしたもののようです。
その客というのがこの男リカルド・フェリーニ!何しとんねんお前!どうもこいつはナンパをする時に
ガンプラを使って相手の気を引くのをいつもやっているようです。
その成功率はなんと80%を超えるという…意味がわからねー!!

「ヴィクトリーガンダムです…洗練されたデザイン、流れるようなフォルム、
 このガンプラはあなたのような美しい方にこそふさわしい…
 どうか貰ってやってください」

「そ、そんな…こんな素晴らしい作品、いただくわけには…」

そして今回も見事に成功しております。どういうことだよ!!
恐ろしいなガンプラ式ナンパ術…こうも一瞬でお姉さんのハートを虜にするとは…
でもこのお姉さん、ガンプラ渡されてもフェリーニの顔を見るまで「はあ?」って全然ピンと来てなかったから
やっぱりイケメンがやらないと意味ないっぽいな…(えー



「じゃあ俺がもらっとく!」

「え?」

「レ、レイジ!?てめぇナンパのために3日もかけたガンプラをぉっ!」

「…」

「つーかなんでお前がここにいる!?」

「決まってんだろ、あんたとバトるためだ!
 どんなことをしても勝ちたい奴がいる、手伝ってくれ!」

「時と場所ってもんがあるだろ!?…あ、あれ?セニョリータ?セニョリータは?」

「空気を読んでお帰りになりました」

「オーッ!ディオミーオー!!」

ってぐわー!!哀れフェリーニ!お姉さんが「こんないいガンプラをいただくわけには…」と言った瞬間、
「じゃあ俺がもらっとく」とひょっこり現れたレイジ!「空気読めやー!!」と言い争いをするフェリーニですが、
お姉さんの方が空気を読んで帰ってしまったという…そっちが空気を読んでどうする!(えー

それと「ディオミーオ―!」ってのはあんまり聞き覚えがない言葉なんですが、
要するに「オーマイガー!」みたいな意味で言ってると思えばいいんですかね?

「は〜、ようやく駅についたわ…ワイなんでこんな方向オンチなんやろ、自分が嫌になるわ。
 さてとイオリ模型店は…(ぐぅぅぅ〜)うぐ…その前に腹ごしらえしとかんとなぁ」

そんな一方でマオは、イオリ模型店を探してけやきが丘駅という場所に来ていました
どうもここがセイ達の住んでる最寄り駅みたいですが…けやきが丘ってどこなんだろ、実在する場所なのか?
検索してみたら横浜の地名が出てきたけど、うーん…横浜なのか…?

それにしても細目の関西人が駅前の商店街に降り立ったところを見ると
やはりどうしてももず屋の女社長を思い出さずにはいられねーな…(えー



「(ぼけーっ)」

「イオリ君、この前はプラモデルの作り方教えてくれてありがとう」

「あ…うん、もう完成した?」

「ううん、まだ半分くらい」

「そっか…」

「…?ねえ、何か悩みごと?」

「うん…少しね…」

その頃セイは、チナちゃんと2人で学校から帰っているところでした。
しかしガンプラ改造計画のことで、ひたすら悩んでいるセイ…頭の中はそのことでいっぱいのようです
それにしても当たり前のように2人きりで下校するとかなにげにスゲーことだよな…
まだセイには振り向いてもらってないけど、チナちゃんのセイに接近する計画は順調に進んでる気がするぜ(えー

「あの、よかったら…うちの店に寄っていかない?パパのシャーベットを食べたら気分転換になるかも!」

「えっ?悪いよそんな…」

「ガンプラのお礼もちゃんとさせて(にこっ)」

ってうおおおおお!!ここでチナちゃんのセイお持ち帰り作戦が発動!
ほ、本気や…チナちゃんは本気やでー!!セイが悩んでいることを知るなり、それを口実にして自分の家に連れ込むとは!
「弟がガンプラを欲しがってて…」と弟を口実にする → セイと会える
→ 「ガンプラの作り方がわからなくて…」と自分が素人なのを口実にする → セイと会える
→ 「教えてもらったお礼がしたいから…」とお礼を口実にする → セイと会える
徹底してるなチナちゃん…すべての行動がセイ攻略に繋がっておる…(えー

「うう〜ん…まいったなぁ…」

「あれ?パパ、どうかしたの?」

「ああ、このお客さんが足りない代金の代わりに、おもちゃで勘弁してくれって…」

「へ…?」

「おもちゃやなんて!ガンプラですよぉ
 見てください、イイ感じで出来てますやろ〜!?」

「ああ…いやそういうことじゃなくて…」

って、そんなチナちゃんの家に向かってみれば、そこにいたのはなんとマオ!
さっき腹ごしらえをするって言ってたからな…それでチナちゃんの店にやってきたわけか
どうもチナちゃんの家はレストランを経営しているようで、お父さんがこうして切り盛りしているようですが…

「ああっ!?あれは!?」

「え?」

「エ…エクストリームガンダム!?すごい完成度だ!!」

ってゲェーッ!?このマオが作ったのってエクストリームガンダムなのかよ!!
ゲームのガンダムEXVSでラスボスとして登場した機体!まさかそれがアニメに登場するとは…
ちなみにエクストリームガンダムに乗るのはあのGACKTで、登場するデモシーンの
「ふんす!!」「うわああああああああ」「極限の絶望をくれてやる…(だってお)」
のネタ台詞3連コンボは、EXVSプレイヤーにとってはあまりにも有名であります。この動画の17:00からがそれですね

「こ、このガンプラは君が作ったの!?」

「いやぁ、あんまりジロジロ見んとってください、
 ついさっきここでチャチャッと作ったやつやから、粗が多くて恥ずかしいわぁ」

「こ、ここで作った!?このガンプラを!?」

「そやさかい、あんまり見んといてぇ〜」

そんなエクストリームガンダムの完成度に思わず目を奪われ、食い入るようにジロジロ見てしまうセイ!
それにしてもマオの反応がスゲー女の子っぽいな…キャラ設定では少年って書かれてるけど、
これで実は女の子だったら面白いんだけどな…その場合チナちゃんにとっては最大のライバルになってしまうけど…(えー

「ホンマにありがとう!店長さんにうまいこと取りなしてもろて」

「ううん、いいの。あのガンプラは大切に飾っておくから…」

「いやぁそこまで言うてもらうほどのもんじゃ…
 ホンマうらやましいわ〜、こんな可愛い彼女はんがいはって!」

「えっ?」

(…い、いい人…)

結局エクストリームガンダムはチナちゃんが引き取る形で、代金についてはお父さんを説得してくれたようです
店を出てスタスタと町を歩いていた3人ですが、セイの彼女と言われてめっちゃ機嫌よくなるチナちゃん
さすがにぶれませんなぁ

「ねえ君、言葉遣いからして東京の人じゃないと思うけど、こっちには何をしに来たの?」

「行きたいところがあるんです、イオリ模型ってプラモ屋さんなんやけど…」

「えっ、ウチ!?」

「え?」

「僕の実家がそのイオリ模型なんだけど…」

「…!?ということはもしかして…あんたがイオリ・セイはん!?」

「う、うん…」

「…そうか…そうなんや…ようやく会えたなぁイオリ・セイ!
 ワイの終生のライバル!!」

「ええっ!?」

とその時、ついにお互いのことを探していた人物だと気づいた2人!
すると温厚だったマオも、ライバル心をむき出しにしてセイに宣戦布告を始めてしまいました
マオの方もセイの噂を聞いて、相当意識していたということなのか…?

「ワイの名前はヤサカ・マオ!ガンプラバトル選手権・日本第5ブロックの優勝者で、
 世界一を目指しとるガンプラビルダーや!うおおおおおイオリ・セイ!
 ここで会ったが百年目ぇーっ!!」

「(すたすた)」

「ちょっ!?ど、どこへ行きますのーん!?」

「いやその…店番があるんでもう時間が…」

「同じく…」

って、変なポーズをビシバシ決めながら話すマオを見るうちに、「他人のフリ他人のフリ…」とそそくさトンズラしようとするセイ!
完全にただの変態扱いですか!探してた関西の凄腕ビルダーなんだから、もう少し話聞いてやれ!
それともセイはまだ、マオのことは「ただの関西人」としか思ってなくて、探してた人物だとは気づいてないんかな?



「なんやそんなら手短かに。ワイの名前はヤサカマオガンプラバトル選手権
 日本第5ブロックの優勝者で世界一を目指しとるガンプラビルダーやーっ!!」

「…僕の周りって変な人が集まってきてると思う…?」

「うん…思う…」

そしてもう1度名乗り直すマオですが、やはり2人からはただの変態としか思われないのでした。
哀れなやつ…それとチナちゃんの言ってる変な人っていうのは、多分ラルさんとかも含まれてるんだろうな…(えー

ドキュウンドキュウウウウン!!

ってうおおおおお!!一方その頃砂漠で行われていたのは、
ウイングガンダムフェニーチェvsヴィクトリーガンダムの激闘!
フェリーニvsレイジの戦闘か!砂塵を巻き上げながら飛ぶヴィクトリーガンダムかっけええええええええ
Vガンダムってあんまりカッコいいってイメージないんだけど、この描写は普段より何倍もかっこよく見えるな…
ウイングガンダムフェニーチェも決まってるし、ビルドファイターズスタッフの手腕ハンパねーぜ

ああそしてこのウイングフェニーチェが顔を上げるシーンは、ガンダムW後期OPテーマの再現!
ピピピピピピピピピピピピピピ(ゼロシステムの音)あいじゃーすとりーずむえもーおしょーん
それにしても今ガンダムWの映像見返してみるとヒイロがイケメンすぎてびびるな…
やっぱガンダムWのイケメンっぷりは他の作品とはレベルが違うよなー

ズズウウウン…

「ふうっ…もういいだろ、これくらいに…」

「まだだ…!まだ俺はやられちゃいねえ!やめるって言うなら俺の勝ちになるぜ!」

「ったくこの意地っ張りが…!」

「悪いねぇしつこくて!」

「本当だぜまったく!」

「そいつが俺の!持ち味なんだよォォォッ!!」

そして機体にかなりのダメージを負いながらも、最後までVガンダムで戦い抜こうとするレイジ!
うおおおこのビームサーベルを手首から取り出す仕草は!!これこそがVガンダムの戦闘だよ!!

ビームサーベルは色々なガンダムによって収納部分が違いますが、(初代ガンダムは肩、Zガンダムは腰、ビルドストライクも腰)
Vガンダムは手首にビームサーベルが収納されてるんですよね、なので抜刀する時はこういう風に
パカッと手首が開いてクルクル回転しながら出てくるという…ああ、懐かしい、懐かしすぎる

手首から先さえ動けば抜刀できるので、敵に組み付かれて身動き取れないような状態からでも
クルクルッと抜刀して反撃するシーンが多かった気がしますねー
こんなところまで再現してくれるとは、ビルドファイターズは本当にすごいアニメだぜ…ガノタとして冥利に尽きるわ

「ええなあ〜…綺麗に出来とるガンプラ見ると、心洗われますわぁ…
 ここに飾ってあるガンプラは、みんなセイはんが作りはったん?」

「うん、そうだけど…」

結局マオはあの後イオリ模型までくっついてきたようで、セイが作ったガンプラをしげしげと眺めていました
というか改めてショーケースのガンプラ見るとスターゲイザーガンダムとかも並んでるんだな…
ショーケースの下段の奥から2番目にある輪っか背負ってるガンダムがそれです、ガンダムSEEDの外伝に登場した機体ですが、
SEEDの外伝というと、ガンダムアストレイの方が知名度あるのにスターゲイザーを選ぶとは…セイの趣味かなり渋いな

「ふむなるほど…確かに師匠の言うとおりですわ」

「え、なにが?」

「ワイなぁ、小さい頃からガンプラが大好きで、自分で言うのも何やけど
 かなりスペシャルやと思ってました。せやけどワイの師匠が…」

 

『甘い!甘いでマオ!うぬぼれるのも大概にせい!世界は広いでぇ…
 ガンプラ心形流を極めたこのワシにさえ、脅威に感じた男がおるんや!』

『ホ、ホンマですか!?』

『その男の名はイオリ・タケシ…東京のイオリ模型っちゅうプラモ屋の店主や。
 その男にはセイという息子がおるらしい…お前と同じく相当な実力者という噂や』

『…!』

『まずはその男に会うてこい。世界の広さを痛感してくるんや』

「それで、はるばる京都からやってきたんです」

(と、父さん何をしたんだろう…)

そんなマオはなんと京都でガンプラ心形流というヘンテコ道場に通っていたようです
なんだよガンプラの道場って!遊戯王に登場したサイバー流道場じゃねえんだから!(えー
そんなガンプラ心形流を極めたマオの師匠は、なんとセイの父さんと浅からぬ因縁があったようで…
父さんは操縦の腕が凄かったというのは知ってましたけど、ガンプラ作りについてもそこまですごい人だったのか…

「そんな凄い人から一目置かれてたなんて!さすが私の旦那さまぁ!
 セイー!パパから受け継いだ才能をババーンと見せたんさーい!!」

「な、なに言ってんだよ!」

「その必要はありません」

「え?」

「ここにあるガンプラを見て、正直拍子抜けしましたわ…
 ここにあるガンプラには、プラモを作る上においてもっとも重要な、
 想像力が圧倒的に足りてない。商品をそのままキレイに作っとるだけ…」

って、セイの作ったガンプラを「綺麗なガンプラ」と褒めていたかと思いきや、
「でも全然想像力が足りてないね」と実は失望していたマオ!
うーむ…想像力ってことについては、今回の冒頭でセイ自身がレイジに
「ガンダムの世界への想像力を膨らませながら、ガンプラを組み立てるんだー!」
と語っていたほど大事みたいですからな…
それが全然足りてないと言われてしまっては、セイとしても「なんだとコノヤロー」と言わずにはいられないでしょう

「(ムッ…)こ、ここに展示してあるのは商品の見本だから!」

「ならセイはんの本気の作品、見せてもらえますか?
 ワイも修行の末のとっておきがあるさかい」

「えっ…ガンプラバトルをするの!?」

「そないなことせんでも、本物のビルダーやったら
 作品を一目見るだけで優劣が分かります…そうでっしゃろ?セイはん」

「…分かった…!持ってくるよ!」

そしてやはり黙っていられなかったセイ、「ここに並んでるのは見本だし!」とかなりの負けん気を見せております
マオとセイがバチバチと火花を散らす中、決着をつけるためにお互いの最高傑作で
見せ合いっこ対決を行うことに…(えー

「お互い同時に見せ合いましょ…!」

「分かった…!」

じりじり…

「これが僕のぉっ!」「これがワイのぉっ!」

「ビルドストライクだ!!」「ガンダムX魔王です!!」

「!?」「!?」

「こ…これは…!」「こ…このガンプラはっ…!」

「「で…できる!!」」

ってなんじゃそりゃー!まるで西部劇ガンマンの決闘のように、「どうじゃオラー!!」と互いのガンプラを見せ合う2人!
その瞬間2人に電流走るっ…!(えー
まるで雷に打たれたようにズガビーンと大ショックを受ける2人、どちらも互いがこれほどデキる相手とは思っていなかったようで…

「あの機体…ガンダムXをベースにした強襲型か!」

「そういうあんたはストライクベースやね…!
 出力調整のできるライフルにチョバムシールド!
 そのバックパックは分離して可変するんとちゃいますか!?」

「読まれている!?けど…!!」

そして2人の対決は脳内妄想の世界へ!な、何コレ!?
お互いの機体を見ているうちに、イメージの世界へどっぷりハマって脳内戦闘を開始した2人!
こんな対決の仕方もあるのか!?そしてマオの駆る機体はガンダムXなわけですが
妄想なだけにガロードのコスプレしながら戦うところがゾクゾクするぜたまんねぇ!(えー

実を言うと、数あるガンダムシリーズの中でも俺が初めて視聴したものがガンダムXですからね
俺にとってガンダムの全ての始まりになった思い入れのある作品、それだけにこういった原作再現をしてもらえると、
いつも以上に「うおおおおお」とこみ上げてくるものがあります



バチチチチチィ!!

「出力もなかなかや…!」

チュドドドドドドド!

「ふふ…強度対策もしっかりしとる!」

「すごい…!マオくんのこのガンプラはすごいっ…!」

そしてビームサーベルをお互いぶつけ合いながら、つばぜり合いの最中に
ブレストバルカンを撃ち込んでビルドストライクの装甲強度を確認するマオ!
おおお…使いこなしておる、ガンダムXの武装を使いこなしておる!!

ガンダムXのバルカン砲は頭じゃなくて胸についてるわけですが、
それをこんな風に、ビームサーベルで手がふさがってる最中に撃ち込むとかすごいなー
ビルドファイターズの戦闘は、従来のガンダム作品より本当に工夫されてて見応えありますよね

「…(カチーン)」

「…(カチーン)」

「…??どうして2人とも動かないの?」

「戦っているんだと思います」

「え?」

「イオリ君達の想像力がガンプラを動かしている…」

そんな2人の脳内バトルも外から見るとこんなでした。固まったまま動いてねええええ!
リン子ママからしたら「こいつら何やってんだろう…」と意味不明な光景ですが
チナちゃんは「きっと脳内で戦っているんだわ…」と状況を理解しているようです。なんで分かるんだあんた!

「距離を空けちゃダメだ…!離れれば強化型のサテライトキャノンが来る!!」

「その目論見はお見通しですッ!!」



シュドオオオオン!!

「うわあっ!?プ…プラフスキー粒子を圧縮して放出した!?そんな使い方が!」

「これはガンプラ心形流の初歩…
 そしてここからが!ワイのガンダムX魔王の真骨頂!」

どうにか接近戦でケリをつけようとするセイですが、マオのガンダムX魔王にはそんなセイの目論見を打ち砕く武装が!
その名もリフレクトスラスター…全身に組み込まれたこの武器は、プラフスキー粒子を衝撃波のようにズドンと撃ち出して
相手の体勢を崩す効果があるようです。そしてここから使われる必殺武器はもちろんアレ!
月は出ているか?月は出ているかと聞いている!

「つ…月が…出ている!」

「月にある発電システムから送信された、スーパーマイクロウェーブを受信…!
 エネルギーに変換する!これぞガンプラ心形流奥義!
 ハイパーサテライトキャノン!!」

チュドオオオオオオ!!

あなたに力を!サテライトキャノンキター!!
うおおおおついに出たかサテライトキャノン!ガンダムXといえばこれ、全ガンダムシリーズの中でも屈指の破壊力を誇る武装!



ただでさえ大量破壊兵器と言っても過言ではない武器ですが、マオの改造によってさらにその威力は増しており
まるでコロニーレーザーのような無茶苦茶な破壊力となっているという…もはやモビルスーツ1機の火力じゃねー!

「う…あ…!あああああーっ!!」

ゴッバアアアアアアア!!

「ふふ…どないですセイはん?ワイのガンプラは…」

ギュオオオオ!

「…!?な、なんやて!?なんで避けてはるん!?」

って、そんなサテライトキャノンの光の中に飲まれていったセイでしたが…
次の瞬間、無事な姿で再びマオの前に現れる結果に!今のを食らっていなかったのか!?
完全に仕留めたと思っていただけに、マオもこれには驚愕しております。一体どんなカラクリでセイは窮地を脱したのか…?

「すごいよマオくん…君のビルダーとしての腕は僕より上だ、素直に認めるよ…
 今の攻撃も僕じゃ避けられなかった…!
 でもこのビルドストライクの正式パイロットは!」

僕じゃない!レイジだ!レイジなら避けられる!戦えるッ!!」

ゲエエエエエエーー!?な、なんだそれーー!!
さっきのサテライトキャノンが直撃する瞬間、すさまじい妄想力によりレイジへと変身していたセイ!
ほんとになんでもありだなこれ!さすが妄想の世界や…想像力でこんな芸当も可能になるなんて

ともかく変わり身の術によりパイロットをレイジにするという離れ業を見せたセイ、
レイジの操縦技能を考えたらここからが本番であります。一気に距離を詰めながらビームサーベルを抜くレイジ、
マオもそれを迎え撃つべく、大型ビームソードを起動して接近戦を挑む!

ギュオオオオオオ!!

「それまでエエエッ!!」

「!?」「!?」

「この勝負ラルが預かったッ!2人の想像の中だけで終わらせるには、
 あまりに惜しい戦いだ…君たち2人が雌雄を決するのは、
 想像の中ではなく輝ける舞台!世界大会こそがふさわしいッ!!」

とその時、ラルさんの仲裁により現実に引き戻される2人!むう…この妄想ファイトで決着をつけるのはもったいないということか
それにしてもこのラルさんの物言い、チナちゃんですら「たぶん戦ってるんだと思います」って2人の戦いは見えてませんでしたが
ラルさんには2人の戦う姿がハッキリ見えていたということか…
やっぱりガンプラ道を極めてくると、こういう妄想力がそなわってくるもんなのかな…(えー



「…どこのどなたか存じませんが、なかなかええことおっしゃいますね…
 セイはん、ここで終わりにしときましょ」

「マオくん…」

「勘違いせんといてください、ガンプラ製作勝負については、
 ワイはセイはんより上やと思っとります。せやけどセイはんのガンプラの
 正式パイロットである人…その人がワイの想像力を上回るとおっしゃるなら、
 対戦しとうなりますやんか!」

「うん…!きっと驚くと思うよ!」

そしてここはラルさんの言うことを聞いて、大人しく引き下がることにしたマオ。
ガンプラ製作の腕は自分の方が上だとしつつも、レイジが操縦して戦ったらどうなるか分からない
セイ&レイジとの対決を楽しみにしながら帰っていったマオ。この出会いはセイにとって相当な刺激になったようで、
マオが帰った後にはビルドストライクの改良のために、一心不乱に作業を始めるのでした

(ヤサカ・マオ…全国、いや世界にはあんな凄いビルダーがたくさんいるんだ!
 出会いたい…!そしてバトルをしたい!僕のガンプラで!)

チュドオオオオオン!!

「イオリ君達が勝ったぁ!」

「すげーイイ感じに仕上がったじゃんかセイ!」

「うん!」

「ヤサカ・マオ君と出会い、ビルドストライクの完成度にもさらに磨きがかかってきたな!」

そして数日後、予選大会の4回戦で新武装をひっさげて見事に相手を撃破する2人!
これは2連装の高出力ビーム砲ですかね、相手の機体はガンダム0083に登場したGP02Aサイサリス、
巨大なシールドを持つ防御力の高いガンダムですが、シールドごと貫いてバラバラに粉砕するという
すさまじい威力を見せるセイの新兵器!うーむ、これはビルドストライクの武器の中で一番の高火力ってことになるのかな?

「これであの人にも…!」

「ああ!ユウキ・タツヤ…!俺達のビルドストライクが相手だ!」

ピンポンパンポーン

《準々決勝第4試合は、ユウキ・タツヤ選手が出場辞退を申し出たため
 サザキ・ススム選手の不戦勝となりました》

「!?」

な、なんだってー!?おいいいいいいいい!!どういうことだよユウキ先輩!
せっかくレイジ達がユウキ先輩との対決に向けて盛り上がる中、突然の出場辞退によりトーナメントから姿を消したユウキ先輩!
そして勝ち上がったのはお前かよサザキ!
なんてこった…まさかサザキがここまで生き残ることになるなんて

「や、やったぁー!僕の勝ちだぁー!絶対負けると思ってたけど。むふふ」

そしてユウキ先輩とやったら100%負け確定だったらしいサザキ。
サザキはある程度ユウキ先輩にも認められてたけど、実際に対戦したらまったくかなわない腕前だったのね…
とするとホントに今までライバルがいなかったんだなユウキ先輩、強敵を欲するのも分かる気がしますが、
それがこんな形の幕切れになるなんて…

「ど…どういうことだよ!?セイ!?」

「そ、そんなこと僕に言われたって!?ユウキ先輩、どうして…!?」

「ぐっ…ユウキ・タツヤぁぁぁっ…!逃げやがったのかァッ!!」

そして珍しく取り乱しながらセイに「どういうことだよ!?」と詰め寄るレイジ、セイも事情なんて知るわけがありませんが
ユウキ先輩が逃げたという状況を理解するうちに、激しい怒りに包まれてしまうレイジ…ああ、これはあれでしょうか
ユウキ先輩がいなくなったことで戦う気をなくすレイジ→次の戦いはセイが操縦するハメに→サザキくん大勝利という
サザキ優勝のシナリオも有り得るんでは…(えー

そんな急展開で終わった今回のビルドファイターズですが、毎回のようにネタ機体が出てくる会場のモニターについては
今回なんとSDガンダムからサタンガンダムが登場!!うおおおおおおおまさかのサタンガンダム!
俺が以前語ったラクロアの勇者に登場したラスボス!ああ…まさかサタンガンダムが登場するとは予想外すぎるぜ

それとやっぱり今回は、ガンダムX魔王の登場によりネットの各所がガンダムXの話題で盛り上がってるのが
俺的にめちゃ嬉しいですねー、さっきも言いましたがガンダムXは俺が初めて視聴したガンダム、
それだけに思い入れもひとしおです。でも今までガンダムXと言えばとにかく不遇な作品だったんですよね

どういう風に不遇かと言うと、ガンダムSEEDやガンダムAGEみたいによく叩かれるガンダムってことではなくて
とにかく空気なんですよねガンダムXは…存在感が薄いというか話題にされないというか
SEEDやAGEが良くも悪くもあーだこーだと言われる中で、Xはそもそも語られる機会がないという
そんな哀れなことになっているんです



なんでそんなことになったのかというと、当時テレビ朝日で放送していたガンダムXは
テレ朝の番組再編がどうのこうのというゴタゴタに巻き込まれて
26話まで金曜夕方5時に放送していたのが、27話から土曜の早朝6時まで飛ばされてしまったんですよね
(戦隊シリーズも、Xのすぐ後の金曜夕方5時30分にやってたのが、この時期に枠移動して日曜朝7時30分になった)

それにしても朝の6時という時間帯、あまりにも早すぎる時間です。リアルタイムで見れる人が少ないあまり、
Xの視聴率はひどいことになりました。ガンダムAGEが放送されるまでは
ガンダム歴代最低視聴率といえばXのことでした

←歴代シリーズ平均視聴率。
Xは金曜夕方の時期は3.51%だったのが
土曜朝になって1.21%まで低下。
合わせると2.75%となり、AGEが始まるまで歴代最低だった

そして放送枠の移動と同時に話数の短縮を言い渡され、ガンダムXは全39話で打ち切り。
最低の視聴率で世間に認知度のないままひっそりと姿を消しました。Xが空気な原因は主にこれでしょうね
それとやっぱり他のガンダムに比べて作風が大人しめというか、あまり派手さはないというか、ちょい薄味というか…
地味って言うなや!地味って!(えー

他のガンダムシリーズが濃ゆい特徴に溢れてる中で、Xはどうしてもそれに比べて地味な印象を受けるんでね…
そういう部分も影の薄さに繋がってるよね…

そんなわけで、ガンダムXと言えばまず第一に影が薄いんです。あまり話題にされることがなくて
たまに語られることがあるかと思えば
「打ち切りガンダム」「視聴率最低」「主人公の声がおっさん」
そんなことしか言われないわけで。ガロードの声(高木渉)ってそんなにおっさんか?
俺は別にそんな違和感ないんだけどな…そこまで老けて聞こえるかな

ちなみに高木渉は、ガンダムX打ち切り後の飲み会で責任を感じて号泣していたんだそうです
これ以上高木渉をいじめたら俺が許さねえぞ!!(えー

ともかくガンダムXと言えば、ガンダムファンからの扱いはずっとそんな感じでした
存在感がない、話題にされない、打ち切りの汚名…まともに語られることのない日々がずっと続いていたんですが
ガンダムX魔王の登場で、今週は驚くほどの盛り上がりを見せました

各地にガンダムXスレが多数立ち、ガンダムXってああだったねこうだったねと、
内容について穏やかに語られる場面がいくつも見受けられるようになって…
これって本当にすごいことだよ、Xがこれだけ注目されてきちんと語られることなんて今まで見たことないよ…そう今の気分は

「まるで夢を見てるみたい」

(ガンダムX第19話サブタイ)

ビルドファイターズの凄いところは、放送後にガンダムファンが集まって穏やかに盛り上がれるところなんですよね

今までのガンダムシリーズはどうだったかというと、放送後には必ず
「こんなのガンダムじゃねーよ、あれだけ糞だった○○ガンダムよりさらに糞だわ」
「は?○○ガンダムのこと叩いてんじゃねーよ!」
「やっぱガンダムは初代以外見る価値ねーな」
「今さら初代とか老害は黙ってろ」
とか各作品の信者とアンチが入り乱れて、殺伐とした罵り合いが続きスレは必ず炎上するという
ひどい有り様になってしまうんですが、このビルドファイターズにはまったくそういう争いがないんですよね
色んな作品のファンが集まってみんなで穏やかに語り合うという、かつてないほどに平和な盛り上がりを見せているんです

俺からしたら信じられない光景です、かれこれ15年ほどガンダムXのファンをやってますがこんな光景見たことない
これまでずっとXの不遇さに嘆いてきた悔しさとか胸のつかえが、この1週間でみるみる浄化されていくような気分です
そう、ガンダムXのOPで言うところの

忘れかけた夢が今動き出す
胸の隙間、少しずつ埋めるように
凍りついた記憶が目覚める瞬間
始まる未来だけをいま願う

まさにこんな気持ちです。素晴らしい…素晴らしいですよ、まるで夢を見てるみたい(2回言った)

ちなみに俺がなぜガンダムXを見始めるようになったかというと、
1998年にリアルロボッツファイナルアタックというゲームが発売されまして、
それに登場してたガンダムXディバイダーを見たのがきっかけですね

やっぱXはOP曲のDREAMSがいいんだよね…凄くいい。特に前奏の部分で一気に引き込まれる
リアルロボッツファイナルアタックでは、「ラウンドワン…ファイッ」って声に合わせてちょうどその前奏が始まるんですよね
あれを聞いて「なんてかっけえ曲なんだ」と思って興味を持ったのが始まります。
DREAMSがなければ俺がガンダムを見始めることもなかったかもしれない

そんなリアルロボッツファイナルアタックの動画はこれです。
ちょうど再生してすぐXの出番ですね、今聞いてもやっぱいい曲だねえ
この動画、ガンダムXの次はダンバインも出てきますが、中原茂の声も久々に聞くと素晴らしいね
3:31で言ってる「もらったっ!!」とかカッコよすぎて濡れる
「もらったっ!!」なんて普通のセリフをこうもカッコよく言えるのは中原茂しかいないと断言できる

話がそれましたが、俺が歴代のガンダムの中で一番好きなのも
このガンダムXディバイダーです。
ちなみに2番目はΖガンダム、3番目はガンダムエクシア、4番目はガンダムデュナメス、5番目はガンダムヘビーアームズ、
6番目はV2アサルトバスターガンダム、7番目はガンダムデルタカイかな

ガンダムXディバイダーの何がいいかと言うとね…やっぱバランスがいいんだよね、あらゆる意味で
まずはこの通常のガンダムXとガンダムXディバイダーの比較画像を見てもらいたいんですが、

左:ガンダムX

右:ガンダムXディバイダー

通常のガンダムXは全体的にカラーが白に偏ってるんだよね
ボディも大半が白、背中に背負ったサテライトキャノンも白、ビームライフル(シールドバスターライフル)も白
あらゆる部分が白になってるわけです、ちょっと白すぎなんじゃ?と思うくらいに白で統一されてるわけですが

ガンダムXディバイダーはどうかというと、まず目につくのは巨大なシールド(ディバイダー)ですよね
こいつが赤・黒・白とバランスよく配色されており、さらに手持ちのビームライフルも
真っ白だったシールドバスターライフルから、黒のビームマシンガンへと変更されて
全体的なカラーリングがすごくバランスよくなってるんですよね、そういう見た目のバランスがまずイイと思います

あとは性能的なバランス。通常のガンダムXは、ご存知サテライトキャノンによる超極大火力がウリなわけですが、
サテライトキャノンは月が出ている時じゃないと使えないし、強力すぎる火力を持て余していつでも使える武器じゃないんですよね
そんなわけでサテライトキャノンを使わずに戦う場面が多いわけですが、そうなるとガンダムXの武器は
ビームライフルにビームサーベルという、なんだかすごく地味なことになってしまうんです

そこでガンダムXディバイダーなわけですが、ディバイダーを装備することで巨大な盾により防御力がアップしてます
それとこのディバイダーはブースターも兼ねているので、盾を構えながらの高速移動が可能という機動力アップにもなっています
さらにディバイダーは高出力ビーム砲の必殺武器にもなり、サテライトキャノンには及びませんが
敵MSをまとめてなぎ払うくらいはできるような、使いやすい高火力の武装となっています

さらにビームライフルも2連装のビームマシンガンとなり、別々の銃口からビームを連射できたり
2つの銃口のビームを合体させて火力を上げたり、普通のビームライフルより使い勝手のいい武器です

そんなわけで、全体的にバランスよく性能がアップしてるんですよね
サテライトキャノンの極大火力に偏っていたガンダムXと違って、攻撃力・防御力・機動力がバランスよく高いという
そんなところが好きだったりします。

ただ、ひとつだけ気になる点は、ガンダムXディバイダーって色んなゲームに出演してるけど
ゲームだとビームマシンガンを使う時にやたら細かい弾を大量に連射することが多いんだよね…
あれやめて欲しいね…GジェネとかEXVSがそうだと思うんだけど。

ビームマシンガンって、名前ではマシンガンだけど実際の性能としてはZZのダブルビームライフルみたいなもんで
要するに銃口が2つある強化型ビームライフル的な武器なんだよね。だからせいぜい連射できるのは2発くらいのもんで
大量の弾をバラ撒くなんて使い方はアニメ本編だとやってないんで…

←ビームマシンガンを構える
ガンダムXディバイダーの図

そもそもビームマシンガンって戦艦用の二連装メガ粒子砲を手持ち武器に改造したもんやで?
だからかなりデカイし普通のビームライフルより火力あるぐらいなのに、細かい弾をペチペチ撃つっておかしいやろ?
ゲームのスタッフはビームマシンガンって名前だけ聞いて、グラフィック決めてんじゃねえかなーと前から気になってます

銃口が2つあって強力なビームを発射するってなると、今回セイが開発した新しい武器と似たようなもんかもしれませんね
まあさすがにシールドを貫いて敵機を撃墜するなんて芸当は、ビームマシンガンにはできそうにないですけど…

だいぶガンダムXについて長々と語ってしまいましたが、ビルドファイターズに話を戻しまして。
今週の次回予告ネタは「本当の戦いに挑むべく、飛べ!ガンプラ!」と三石琴乃が喋るという
完全にガンダムSEEDネタでしたね(三石琴乃はSEEDの次回予告で、似たようなセリフを毎週言ってた)

しかし逆襲のシャアの次でSEEDとな!?0080だと思っていたのに!うーむ、となると次は一体何が来るんだろう
順番がまったく読めなくなったな…これは予想するのも厳しいか

それとガンプラ再販情報も公開されましたね、来週登場する脇役MSについては目星がつきそうかな。来週の再販予定は
ケンプファー、スーパーガンダム、キュベレイMk-U、ゾゴック、フルアーマーユニコーン、ローゼンズール、ネモ砂漠カラー、

MS以外だとホワイトベース、アーガマ、マゼラン、サラミス、エターナル、ミネルバ、ジェットコアブースター、メビウスゼロ、
スカイグラスパー、エグザス、ヒルドルブ
って感じですか…うーん、戦艦とかは出番があるか分からんから置いとくとして、
MSだとケンプファー・スーパーガンダム・キュベレイに関しては、作中でカスタム機が出てくるだろうから出ないんじゃないかなと…
やはりここはゾゴックだろ…ユニコーンでもゾゴックは印象的な出番があったしね

そんなわけで俺の予想は本命:ゾゴック、対抗:ネモ砂漠カラー、大穴:ケンプファーってとこですかね
フルアーマーユニコーンとかはまあ出ねーだろと思うけど…ジャスティスガンダムとか結構強キャラのガンダムでも
このスタッフは脇役に出したりするからなー、ちょっとその辺分からないよなー…次回に続く!


■ガンダムビルドファイターズ 第6話「戦う理由」

 

「ハハハッ…そうかいそうかい、つまりユウキ・タツヤはガンプラバトルをやめて、
 ついでに学校ってとこもやめたってわけか」

「休学した理由を聞いても誰も知らないんだ…先生方も一身上の都合としか聞いてないって…」

さて今回のビルドファイターズですが…なんと冒頭では、前回失踪したユウキ先輩が
なんと学校までやめていたという事実が明らかになります。ううむ…大会の出場辞退だけならまだしも、
まさか学校までやめるとは…名人がどうたらとかいうあの問題は、それほどまでに大きなものなんでしょうか?
そんな話を聞いて、「呆れてものも言えねえぜ」とばかりに乾いた笑いを浮かべるレイジでしたが…

「シッポ巻いて逃げたんだよ、俺らのガンプラに恐れをなしてな。
 ったくそんな腰抜けと戦いたがってたなんてなあ?自分がバカみてーだ」

「レイジ…」

「けどま、野郎がいなくなったおかげで優勝がぐぐっと近づいたんじゃね?ハハッ、ハハハハッ!」

「レイジ!ユウキ先輩はそんな人じゃ…」



「あいつは逃げたッ!!
 名誉も誇りも捨てて俺らから逃げたんだッ!!」

って、次の瞬間ものすごい怒鳴り声で怒りをあらわにするレイジ!情緒不安定ですな…
無理もありません、レイジはがガンプラバトルをやってきた目的はただユウキ先輩に勝つことのみ…
大会に参加したのも全てそのため、それだけを考えて日々の特訓も欠かさずやってきたというのに、
それがこんな形で裏切られてしまったら…

「…」

「…もう2度とあいつの話はするな。次は準決勝だな…勝つぞセイ」

「あ…うん…」

もはやユウキ先輩のことを考えるだけでもイラつきが止まらないのか、吐き捨てるような一言を残して
セイの部屋を出て行ってしまったレイジ。しかし意外なのは後の試合もちゃんと出場する気はあるみたいですね
てっきりガンプラバトルに興味をなくして大会も放り投げるかと思っていたので、こいつは予想外でした

《ただいまより、地区予選準決勝・第一試合を始めます》

「はっはっはっはぁ!前回の不戦勝で、圧倒的なまでに僕に運が向いてきた!
 さらなる武装強化を施した、このギャンギャギャンで
 世界大会へのキップを手に入れされてもらうーっ!!」

ゲエエエエエーーー!?そんな準決勝にはなんとも予想外な相手が登場!
相手はお前かよサザキ!そして何よりその機体はなんやねん!?
ギャンギャギャンというヘンテコな名前をつけて、ギャンにまさかの改造を施しております
その装備はなんとシールドとシールドを組み合わせたまったく新しい武装という
まさかのシールド二刀流!なんやそれ!?ガンダムのアニメでシールド二刀流なんてやった奴今までいないよな…
サザキの奴新しい世界を開拓してきやがったぜ…

バヒュウウ!バヒュバヒュウウ!

「ちいいいっ…!」

「レイジ、前!」

ボガボガボッガアアアアン!

「あ、ああっ!?」



そんなシールド二刀流から放たれるミサイルを避けきれず、次々と直撃を受けてしまうレイジ!
ああ、普段の回避力に定評のあるレイジなら、この程度ひらりひらりと避けてしまいそうなものですが…
やはり今はユウキ先輩の一件で集中力が乱れているのか、動きにいつものキレがないような気がします

「ぐっ…!よくもォォォーーッ!!」

「レイジ!?」

ギュオオオオオオオ!!

「もらったぁーっ!!」

「お前ごときィィーーッ!!」

 

ズッシャアアアアア!!

「この俺の!敵じゃねえッ!!」

「ぎゃんぎゃぎゃーーん!!」

ああ、最後は凄まじい勢いで激怒して、強引な接近戦で決着をつけてしまったレイジ!
思い通りに動けないイラつき、以前なら無傷で倒したサザキに手こずったことへの怒り…
それに何より、「お前ごときこの俺の敵じゃねえ!」って、
「俺とやり合えるのはユウキの野郎だけだ、
 なんであいつじゃなくてお前が相手なんだ」
ユウキ先輩がここにいないことへの苛立ちが大きいように思います

「ぐぬぬ…つ、次こそ…次こそは…僕のギャンでぇぇっ…」

「セイ…悪い、ちょっと油断しちまった…」

「レイジ、さっきの戦い…」

「あ、ああ…はは、なんだか腹減っちまったな…悪い、先帰らせてもらうわ」

「…」

そして負けてしまったもののまた次もギャンで出る気満々だったサザキ
お前そこまでギャン好きだったんかい!?まさかそこまでギャンに殉じる気とはビックリですよ

今回のギャンギャギャンの塗装を見ても、茶色、紫、白っぽい黄ってこの三色は
ギャンのパイロットであるマ・クベに合わせたもんだと思います。
どんだけギャンとマ・クベ好きなのサザキ!?

サザキはセイのビルドストライクも欲しがってたけど、これだけギャンが好きならアレを手に入れても仕方ないのでは…
はっ(゜д゜)ま、まてよ、さてはビルドストライクのガンダム頭をギャンに取り替えて
ビルドストライクギャンを作るつもりだったのでは…(えー

「決勝にコマを進めることはできたが…レイジ君のマニューバに繊細さが欠けている。
 こんな状態では、次の決勝は危ういな…」

「やっぱりユウキ会長が出場辞退したことを気にして…」

「だとしても、それを払拭せねばなるまい…レイジ君も分かっているはずだ、
 戦う理由のないものに勝利は訪れんということを」

そんなレイジの戦いぶりについて、動きが乱れていることを指摘するラルさん。やはりこの人の目はごまかせません
レイジ自身迷っているんでしょう、ユウキ先輩がいなくなった今、ガンプラバトルを続ける意味があるのかということを
そんなレイジが「戦う理由」を新たに見つけなければ、次の決勝に出たところで確実な敗北が待っていると…

「セイー、コウサカさんがいらしたわよー」

「あ、はーい」

「いきなり電話してごめんなさい…」

「謝る必要なんてないよ」

「うんうん!」

「コンプレッサーを使いたいんだよね?」

「うん」

「うんうん!」

「使い方は…」

「あ、分かる、美術部員だから」

「じゃあ始めよっか」

「うんうん!んふふ、んふふふふ」

そんなある日、またガンプラ作りのためにセイの家を訪れたチナちゃんですが
なぜか一番大喜びしているのはリン子ママでした
ママン…息子を訪ねて女の子がやってきたのがよほど嬉しかったのか
とりあえずすっかり親公認の仲みたいで、チナちゃんにとっては願ってもない展開ですね(えー

シューシューシュー

「上手いじゃん委員長!」

「え、そ、そうかな…今日はレイジ君、来てないの?」

「あ、うん…実は先週の準決勝が終わってから会ってないんだ。
 ユウキ先輩がいなくなったことで、レイジがやる気なくしてるのも仕方ないよ…」

「ガンプラバトル、やめちゃうのかな…」

「それはないよ」

「えっ?」

「勝手な思い込みかもしれないけど、レイジにとってガンプラは多分…」

って、2人きりでガンプラ作りを進める2人ですが、なぜか話題の中心はレイジのことでした
いやいや他にもっと色気のある話題はないのか!せっかく2人きりなのに!チナちゃんこれ内心
「レイジ君の話題振ったの失敗だったわ…」とか思ってるんじゃないか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「ところで…」

「(じーっ)」

「なに見てるのさ!母さんっ!!」

「私のことは気にしないでください」

「気になって仕方ないよ!!」

そんな2人のお喋りする姿を興味津々でガン見していたリン子ママ
そこまで2人のことが気になるのか!内心では「これが若さか…」と思っているに違いない(えー
これだけチナちゃんのことを気に入ってるなら、今後2人がくっつくようにママンがお膳立てする展開とかありそうだな

「…(スタスタ)」

「いけぇーっジンクス!」

「負けるなアッシマー!」

「…」

そんな一方で、あてもなく町をぼーっとさまよっていたレイジ。その目に飛び込んできたのは、
アッシマーとジンクスでガンプラバトルを行っている町の少年たちでした。
アッシマーいいよね…とは言うものの、ガンダムに目もくれずアッシマーとジンクスで戦うとか
なんて渋い少年たちなんだ…つーかもしかして、ジンクス使いの少年ってこれガンダム00のコーラサワーか?
ずいぶんと貧相な顔してるけどコーラサワーなのか!?(えー

「おおレイジ君、バトル相手を探しに来たのかな?」

「はは、やるわけないだろ、あんな弱っちいのと」

「確かにな、ガンプラバトルを始めて2ヶ月で、予選大会のファイナリストに名を連ねた君の実力は
 もはや世界レベルと言っても過言ではない」

「そりゃどーも」

とその時、ひょっこりとレイジの前に姿を現したラルさん。この人本当に神出鬼没よね
というか劇中では、レイジがガンプラバトルを始めてからもう2ヶ月も経ってたのか…
思ったよりずいぶん時間経ってたんだなあ、てっきり2〜3週間ぐらいのもんかと思ってたけど。

2ヶ月って言ったらあれやで、初代ガンダムで言ったら
アムロがガンダムに初めて乗ってからオデッサ作戦が終わるまでくらいの時期やで
(アムロがガンダムに乗った日:宇宙世紀0079年9月18日、オデッサ作戦が終わった日:同じ年の11月9日)
ちなみにそんなオデッサ作戦が終わった話は機動戦士ガンダム第25話。
初代ガンダムで25話の時間を、ビルドファイターズは6話で駆け抜けてきたのかよ…すげーな

「改めて見るとよー、なんだか滑稽だな」

「何がだね?」

「たかがオモチャの遊びに本気になってよ、どいつもこいつも気が知れねーな」

「別に、やめても構わんのだよ」

「…」

「ガンプラ作りもガンプラバトルも趣味の領域…機動戦士ガンダムの作中のように
 戦争状態でもなければ、命の駆け引きをする必要もない…しょせんは遊び、その通りだ。
 しかし、だからこそ人はガンプラにもバトルにも夢中になれる。
 好きだからこそ本気になれる」

「…」

ああそして、ガンプラバトルに対して冷めたことを言うレイジに対し、
「やめても構わんのだよ、義務でやってるわけじゃない。遊びなのだから好きかどうかが大事」と語るラルさん
おお…俺がキララに言いたかったこともまさにこれなんですよ
「ガンダムなんて好きじゃないけど義務感だけで全部見ました、つらい勉強してあれこれ覚えました」なんて言われても、
そんな形でガンダムに関わってどうすんのって感じですよ、義務感だけでそんなことしてもらっても何も嬉しくないよ…

「私は君の中にも本気を見ているよ、あの男と同じようにね」

「…(スタスタ)」

「…!?」

そしてレイジの中にも、ガンプラバトルを好きな気持ちは存在すると語るラルさん。
本気になれるということはそういうこと、ラルさんがそれを語ると同時に、
レイジの前に1人の少年が現れますが…Bパートに続く!

「はぁ、はぁ、はぁ…!セイーッ!!」

バタン!

「レ、レイジ!?どうしたの急に…」

「セイ、お前のガンプラを貸してくれ!決勝の前なのに傷つけるかもしれねえ…
 壊しちまうかもしれねえ…でも…貸してくれ!頼むっ…!」

商店街でラルさんの言う少年と出会ってすぐ、ひどく慌てた様子でセイの家へと走ってきたレイジ。
そして開口一番「ビルドストライクを貸してくれ」と…しかしこれはあれですね、レイジがドアをバターンと開けた瞬間に
セイとチナちゃんがお楽しみ中の二次創作絵とか誰か描きそうな気がするな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

冗談は置いといて、レイジもかなりビルドストライクについては、大事なものだという認識が強いんですね
セイが一生懸命作ったことを知っているせいか、借りて行くだけでこれだけ申し訳なさそうにするとは好感が持てます



「…言ったろ?このガンプラは…ビルドストライクは、レイジ専用機だって!」

「セ…セイ…!」

「ただし僕も行く。待ってるんだろ、あの人が!」

「…ああ!」

しかし、そんなレイジに胸を張ってビルドストライクを差し出すセイ。
あのレイジがこれだけ必死に頼むくらいですから、セイとしても力になってあげたくなるでしょう
やはりサザキは横柄すぎたんや…いきなり「これが僕の機体かぁ」とか
持って行こうとするから
(えー  ビルドストライクを100%自分のものとして扱おうとしたサザキ、
あくまでセイが作ったものだということを忘れないレイジ、操縦技術がどうとか以前にこの差はでかいぜ…

「…」

「待たせたな…!」

「ユ、ユウキ会長!?どうして!?」

「…」

「教えてください、なぜ地区予選を辞退されたんですか、なぜ学校を…」

「理由なんかいいだろ。いま野郎がここにいて、ガンプラを持ってきてる…
 それだけで十分だ!!」

そんなレイジ達が向かった先にいたのは、やはりこの人ユウキ先輩!
その姿を見るなり、様々な質問を投げかけるチナちゃんでしたが…「そんなのどうでもいいだろ」とレイジに一蹴されてしまいます
そ、そんな…すごい気になるんだけど…(えー  名人がどうとかの説明を早く聞きたいぜ…
1つだけ分かるのは、ユウキ先輩はレイジとの決着をつけるために舞い戻ってきたということでしょうか
その事実さえあればいい、ユウキ先輩と決着がつけられるならなんであろうと構わない、そう思ったレイジはいよいよ決戦の場へ…

「ビルドストライクガンダム!」「行くぜェッ!!」

ドシュウウウウウ!

「ザクアメイジング!ユウキ・タツヤ、出る!!」

ドシュウウウウウ!

おお、やっぱりライバルの出撃シーンは「出る!」で決まりだよな
主人公が「行きまーす!」でライバルは「出る!」っていうのが、なんとなくガンダムシリーズのお決まりな気がします



チュドドドドウッ!ズキュウウウンズキュウウウン!

そして戦闘開始直後、遠距離からの砲撃戦を開始する2人!まずは小手調べといったところでしょうか
ユウキ先輩はミサイルポッド、レイジは二連装ビームキャノンを主に使用していますが…
しかしビルドストライクの二連装ビームキャノンは、2つの発射口のうち片方ずつから発射して連射力をアップしたり、
両方から同時発射して一発の威力をアップしたりと、やっぱビームマシンガンによく似てますね

ズギャギャガキイイイン!



ドウウウッ!メキメキメキイッ!

ってそんな中、レイジがミサイルポッドを撃ち落としているスキに急速接近したユウキ先輩!
ビルドストライクに肉迫しての接近戦を挑み、顔面に照準を合わされながらも強引に銃をそらして握り潰すという
離れ業を披露!うおおおおおすげえ、ひとつ間違えば顔面が吹き飛んでいるこの緊張感、まさに手に汗握る戦いだぜ…

ズッシャアアアアア!!

「くうっ…!」

ドッガアアアアッ!!

「ぬうう…!」



バチイイッ!バチバチイッ!

続けてヒートナタでシールドをも破壊するユウキ先輩、しかしレイジも負けじと鋭い蹴りを放って応戦!
そしてレイジもビームサーベルを引き抜くと、両者が激しく斬り結ぶ接近戦へと移行していきます

「ヘッ…逃げたかと思ったぜ!」

「すまない…他言無用の理由があった!」

「どうでもいいさ…!あんたと競り合えればそれでいいッ!!」

「私もだッ!!」

バチバチバチバチイッ!



「ラルのおっさんが言ってた…!
 ガンプラはしょせん遊びだそうだ…!
 だからこそ本気になれるってよォッ!!」

「私がそうだ…!そして今の君も!!」

お互いの血が沸騰するような激闘の中、ガンプラバトルの楽しさをハッキリと感じ取っていくレイジ!
最初はただユウキ先輩が気に入らないだけだった、しかし今ではそのユウキ先輩とのバトルが何より楽しいものとなっていました
おそらくユウキ先輩が不在の時ガンプラバトルをやめなかったのも、すでにレイジの中にガンプラバトルを好きな気持ちが
くすぶっていたからでしょう。それが今完全に開花したと…ラルさんの言っていた「戦う理由」を、レイジは今ついに見つけたようです

ギュオギュオオオオボッガアアアアアン!!



ドウウッドッバアアアアン!

「ちいいっ…!」

「レイジ!壊れたら何度だって直す!前に出るんだ!!」

そして素早く飛び回るユウキ先輩にビームキャノンを直撃させたレイジですが、すぐさま反撃に転じるユウキ先輩!
ライフルの手痛い砲撃を2発連続で叩き込まれるレイジ、ビームを当てたからといってまったく油断できません
ユウキ先輩の凄みを改めてレイジが実感する中、「壊れたら何度だって直す!」と力強く背中を押すセイ!
頼りがいのある言葉を言ってくれますセイ、この声援でさらなる闘志を受け取ったレイジは、
ビームサーベル二刀流の体勢で一気に距離を詰めていく!

ギュオオオオオオオオ!!



「俺の本気を見せてやるッ!!」

「その本気!私の本気で応えようッ!!」

それを真っ向から迎え撃つユウキ先輩!お互いに最高速で突撃しながら、持てる力のすべてを持って激しくぶつかり合う!
両者ともに自分の100%以上の力を引っ張り出すような、それでいて一歩も引かずに真っ向から激突するという
すさまじい戦いとなっております

「レイジ君…ユウキ君…!」

「たまりませんね…ラルさん…!」

「フェリーニ…」

「こんなのを見せられたら…体がうずくねぇ…!」

(タツヤ…君がそうまでしてこだわる理由が、理解できたよ…
 イオリ・タケシの息子イオリ・セイ…そして君と同等の操縦技術を誇る少年・レイジ…
 戦いたいに決まっている…!男なら…!ファイターなら!!)

そんな2人の激闘を見守っている人物が3人…ラルさん、フェリーニ、そしてユウキ先輩の友人・アランであります
お互いの闘志のすべて、技術のすべて、ガンプラのすべてをぶつけ合うような凄まじい戦いに、
見ているとファイターの血が騒いで仕方ないという…

それとこのシーン、激しい戦いで機体がどんどん壊れていくわけですが、
セイ達もやはり機体が壊れるのは平気なわけじゃないんですよね
激しい損傷を受けるたびに焦りを隠すことができず、これ以上はまずい、大事な機体がもうもたない、そんな顔をしているわけですが
それでも戦わずにはいられない、それが男の性、ファイターの性だから

機体のことを思えば、ここらでやめておいた方が利口なのかもしれません、しかし男とは馬鹿なもの、馬鹿であってこそ男
これについては俺も「ガンプラが壊れるのってもったいない」と今まで繰り返してきましたが、
俺の見方にはこういう男らしさが足りてなかったのかもしれません

Gガンダムがいい例ですよね、戦うことでしか自分を表現できない不器用な男たち、
拳を合わせることでしか分かり合うことのできない馬鹿な男たち、
それこそがガンダムファイター。ビルドファイターズとて同じ

しいて言えばみっつの条件…!

男のみっつの条件が、
おれたちに無茶をさせているのさ!

その条件とは!?
ひとつ!!
男はイザという時には
やらなければならない!


ふたつ!!
今がイザという
時である!!


(C)島本和彦/小学館

そしてみっつ!!

おれは…
おれたちは…

男なんだッ!!

バキイッ!ガギギイッ!ドウドウチュドドドド!!

そして両者の死闘はいよいよ最終局面へ!腕を失い、頭部を失い、武器を失い…
すべてのパーツを使ってでも戦い抜こうとする壮絶すぎる死闘!
お互いにもう動いているのが不思議なぐらいのダメージを抱えながら、死力を尽くして戦い抜いた結果…

バチバチバチッ…ボッガアアアアアン!!

「…!」

ああ、お互いに組み合ったままで大破!
とうとう機体の方が耐え切れなくなり、両者ともに凄まじい爆発を!引き分けという結果になってしまったか…
あまりに壮絶な幕切れに、チナちゃんは最後まで直視できず目をそむけてしまいますが…

「まだだ!!」

「!?」



「まだあーーっ!!」

おおお!?なんとここでビルドブースター分離!
ビルドストライクが大破した一方で、まだこの手が残されていたか!
この間のキララ戦で出番が終わったかと思いきや、この土壇場で再び切り札となるアイデアに脱帽であります
スタッフの手腕すごいな…これで圧倒的有利なのはセイ達の方か、あとは死に体となったザクアメイジングにトドメを加えれば…

ボシュウウウウウ!!

「ああ…!まだだ!!」



うおおおおお!こ、これはあああああ!こ、ここで…ここで出てくるのかこれが!
本邦初公開!ザクアメイジングの各種パーツが分離変形した支援機形態!アメイジングブースター!!
まさかこんな形で出番があるとは!熱すぎるぜ!
このアメイジングブースター、ザクアメイジングとは別売りで発売されているキットなんですが
俺的に「こんなのアニメでどう登場させんだよ」と思って、正直まともな形で出番なんて作れないと思ってました

それがまさかこんな!ビルドブースターと最後の一騎打ちを演じるための、一番重要な場面で使われることになるとは!
このスタッフ凄すぎんよ!俺の想像をはるかに超えてやがる!

「これが僕たちの!!」「俺たちの!!」

「これが私の!!」

「「「ガンプラだああああああッ!!」」」

ビルドブースターvsアメイジングブースター、お互いの全てをかけた最後の激突!
互いに本体が大破しての支援メカ同士での決着という、まさに最後のパーツひとつまで使い尽くしての死闘です
この勝負もいよいよこれで完全決着、そんな壮絶な戦いを制することとなったのは…

「ああ〜〜〜負けた負けた!言い訳できないくらいに負けちまったぜ!」

「やっぱりユウキ先輩は凄かったね、でも…この次は勝つよ!」

「へへ…おうよ!」

勝ったのはユウキ先輩のアメイジングブースター!
最後の最後でユウキ先輩がほんのわずかに上を行ったか…
しかしレイジの表情は実に晴れやかです、ユウキ先輩との戦いは今日が最後じゃない、何度でもまた挑戦すればいい
終わりじゃなくて始まり、今日初めてガンプラバトルの楽しさを実感した分、
レイジのガンプラバトルはここからが真のスタートと言えるでしょう

「あ…けどよ、ビルドストライクはさっきの戦いで…」

「確かに決勝戦までに直すのはちょっと難しいかもしれない…
 でもレイジがいない間、僕が何もしないでいたと思う?」

「え…?セイ、それって…」

「ふっふっふっふ…」

「おおっ…こ、こいつは!?」

「ビルドガンダムMk−U!機体番号RX−178B、
 ジオンの残党狩りを目的に設立された、
 地球連邦軍の精鋭特殊部隊・ティターンズが開発した機体だ!」

ガンダムMk−Uキター!!ここでこいつが出てくるのか!
機動戦士Zガンダムに登場し、主人公カミーユが物語前半で使用した機体・ガンダムMk−U!

それにしても、ストライクガンダムの代わりに出てくるのがガンダムMk−Uっていうのはあれですかね
まずセイの父さんの愛機が初代ガンダムっていうのがあって、
ストライクガンダムは「21世紀の初代ガンダム」という具合に初代をリファインした機体、
ガンダムMk−Uは「初代ガンダムの後継機」という具合に後継として生まれた機体、
つまりどっちも初代ガンダムの息子だからってところかな?セイと父さんの関係を機体でも現してるという

それとセイの作ったMk−Uは色がグレーのようですが、これはやっぱり
黒のティターンズカラーと白のエゥーゴカラーの間をとったからとかそんな感じ?
まあ全部俺の想像で言ってるんで、違ってたらすいません

↓ガンダムMk−U・ティターンズカラー

↓ガンダムMk−U・エゥーゴカラー

「アニメ設定だと、装甲やフレームに旧来の規格品が使われてたけど
 僕のは違う!ここ!ここ見て!最新の素材が使われてるんだ〜!」

「お、おう…はは、よくわかんねーけど、そいつがあれば戦える!
 お前が作ったガンプラがあれば!」

セイも盛り上がってるので、ついでだから俺もガンダムMk−Uについて色々語っておくと、ガンダムMk−Uといえば
特徴的なのはやっぱり内部骨格のムーバブルフレームでしょうね
ムーバブルフレームってのは、簡単に言えば「色々とモビルスーツを動かしやすい便利な骨格」なわけでして
ガンダムMk−Uはこのムーバブルフレームが初めて採用されたモビルスーツなんですよね

それがすんごい技術と評価されて、Zガンダム以降の世界で爆発的に広まり、
ムーバブルフレームがないポンコツ:第一世代MS
ムーバブルフレームがあるちょーハイテク機:第二世代MS
と、世代分けにまで使われるほどになりました

ただガンダムMk−Uは、それだけすごいムーバブルフレームを持っていながら
それ以外の性能はてんで大したことなくて
実は他の機体と見比べてもあんまり強くないという、哀れな立ち位置の機体となっております

セイも言っているように特に装甲材は古くてしょぼいのを使ってるともっぱらの評判で
劇中でシャアがその話を聞いた時には「Mk−UはしょせんMk−Uだというのか(落胆)」
ガッカリしていたのが印象的であります。

ガンダムMk−Uの生みの親であるフランクリン・ビダン(カミーユの親父)も、
ガンダムMk−Uが強奪されそうになった時に「あんなものはやってもいいでしょう」
まるで興味なかったり、主役機なのに第2話でこんなこと言われるくらい不憫な機体であります

そんな機体を選ぶとはセイもチャレンジャーだよなあと思います
まあこのビルドガンダムMk−Uでは、装甲とかの欠点は解消されてるみたいなので
原作のMk−Uよりもやれる子になってると思いますけどね

《ただいまから地区予選・決勝を始めます!》

ワアアアアアア!

「対戦相手は大会常連のベテラン・ガトーさんだよ!」

「誰だそいつ?知らねーな!」

「ふふ、そう言うと思った!」

そんなビルドガンダムMk−Uをひっさげて、ついに予選大会決勝の日を迎えた2人!
決勝を戦う相手は…ってガ、ガトーさん!?ソロモンの悪夢アナベル・ガトーさん!?
どうもネットの感想では「カトーさんって言ってる」と耳にしますが…実際聞いてみるとガトーさんって言ってるとしか思えねぇ…

「ここで勝てば世界大会に行ける!そこにはもっと凄い人たちが待ってる!」

「へへ…!」

「ビルドガンダムMk−U!」「行くぜェッ!!」

ギュオオオオオ!

「まさかユウキ・タツヤが辞退とはな…
 よく見ておけ、どちらかと戦うことになるかもしれん」

「白いガンプラが勝ちます」

「む…?ふふ、そうか」

そしてラストシーン、セイ達の戦いをテレビで見ている謎の一行が…
この女は…とりあえずあれだな…ララァは賢いな!(えー  まるっきりララァと同じことを言ってやがる!
セイが今言った「世界大会の凄い人たち」、おそらくこいつらがその一角ってことなんだろうな…

そんなわけで今回の話は終わりです、ユウキ先輩とのバトルが想像以上に凄くて大満足の回でしたが
でもガンプラの再販スケジュールから予想した機体は見事に全部外れちゃいましたね
ゾゴック出てくると思ったのに影も形もなかったな…とりあえず次回の再販スケジュールはスルーでいいか

それと次回予告ネタに関しては
「さあさあ皆さんお待ちかね!」
「海で水着でサービス回だよ!」
「「ガンプラバトル!レディィィゴウッ!!」」というわけで
皆さんお待ちかね!ガンダムファイト!レディィィィィゴウッ!!
今週はGガンネタできたかぁ、先週がSEEDだっただけに、どういう基準で選んでるのか予想つかなくなってきたなー



それと水着サービス回ということで次回は女性陣のお色気大爆発!リン子ママの水着とはやってくれる!
チナちゃんとのおっぱいに物凄い差がありますが、この「世界の実力」ってサブタイが
おっぱいのこと言ってるみたいで笑っちまうなこれ
リン子ママの世界的なおっぱいを見せつけられるチナちゃんの図!
ワールドクラスのおっぱい…その破壊力やいかに…次回に続く!






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