■ガンダムビルドファイターズ 第15話「戦士のかがやき」

 

「き、ききき、君、どうやってここに!?」

「中に入れてくれって頼んだんだよ…!ほどほど穏便にな!
 テメェか?俺らに横槍入れている野郎は!!」

「ひ、ひいっ!?あわわわ…」

さて前回、マシタ会長の妨害工作にとうとう激怒して、会長室に怒鳴りこんできたレイジですが…
どうやらこの部屋、ドアの前でSPの皆さんが警護していたようですが、それも全員ぶっとばして無理やり入ってきたようです
ケガが治ったばっかなのに無茶してんなレイジ!それと「中に入れてくれって頼んだ」ってこのセリフ、
「(性的な意味で)中に入れてくれって頼んだ」って書くとすごいエロいですね(えー

「はっ!?」

(こ…この宝石は!?やはりこの少年、アリアンの…第1王子…!)

って、そんなレイジにグイグイ締め上げられながら、レイジが手首につけている宝石を見てぎょっとするマシタ会長!
この宝石、どうやら「異世界アリアンの王子」を意味するもののようで、これまで「ど、どうせこいつは王子の他人の空似だし」
現実逃避していたマシタ会長も、いよいよレイジがマジモンの王子だと分かって震え上がっております

「ごっ、誤解だよぉミスターレイジ!確かに私は大会のメインスポンサーで
 主催者のトップではあるが…大会の運営にはタッチしていない!
 君に横槍を入れることなど…」

「あ?現実に俺らは襲われてるッ!(ぐいぐい)」

「あ、あうっ…!そ、それは由々しき事態だ、すぐさま運営側に事実関係の調査と
 警備体制の強化を指示することにしよう!
 ミ、ミスターレイジには迷惑をかけてしまった、
 主催者として謝罪させていただく…ご、ごめんなさい〜っ!」

って、レイジにこれだけ追い詰められながらも、
「私は大会運営にノータッチです!ノータッチですぞー!」と見苦しい言い訳をかますマシタ会長!
この期に及んで何をぬかすか!まあそれでも、見苦しいなりに「ごめんなさい〜!」と謝罪したのでちょっとは気も晴れましたけどね
「知らんよ?私は何も知らんよ?知らんぞお前!知らんぞオラァァァ!!」
キレて暴れまくった大和田常務(半沢直樹)よりはマシといったところか…(えー

「ちっ…!(パッ)」

「ひ、ひいっ…!」

「ま、別に俺はいいんだよ…横槍だろうが邪魔者だろうが、
 ケンカならいつでも買ってやる。けどな…!この大会に命賭けてる奴らに
 アヤつけるような真似したら…!どこのどいつだろうが容赦しねえぞ!!」

そんなマシタ会長の謝罪でちょっとは落ち着いたのか、ようやく締め上げていた手を緩めて去っていったレイジ。
しかし捨て台詞として、「ガンプラに命賭けてる真剣勝負を邪魔しやがったらもう容赦しねえ」という言葉を残していくのでした
会長もこれには相当ビビってるようですから、今後は多少おとなしくなりますかねえ

「(ぶるぶる)こ、怖い…怖いよぉベイカー…」

「もう心配はありませんわ、会長」

ってなにーーー!?ひざまくらだとーーー!?
ひ、ひ、ひざまくらだとおおおお!?レイジに脅されてビビりまくりの会長は、なんと秘書さんに甘えてこんな形で慰めてもらうことに!
こんな事までしてくれるのかよこの秘書さんは!サービスよすぎだろ!
これは多分あれだな、「ママのおっぱいが恋しいよ〜」とか言ってみたら
「私のでよければ」とか躊躇なくおっぱい出してくれそうだなこの人(えー

しかしここまで母性に溢れた人だったとは…これはシャアが見たら泣いて喜ぶレベルだろ
シャアの理想の女性って、まさにこういう母性があって甘えさせてくれる女の人だからなー
まあララァがそうだったんですけど、いろいろあって死んじゃって、傷心のシャアは心の穴を埋めようと何人も女を作るんですが
女はみんなシャアを頼って依存してくる性格だったから、「あーめんどくせえ…そうじゃねえんだよ」っていつもシャアが疲れちゃって
結局全部めんどくさくなって最後はヤリ捨てするパターンになるんですよね(えー

「あの少年、今は覚えていないようだけど…思い出しちゃうかも…」

「…?何を思い出すのですか?」

「私の秘密だ…そしてプラフスキー粒子の…」

「はっ!?」

ガタタッ!

「おああ!?あ、あいたぁ!」

って、会長がレイジを恐れている理由を話そうとしたその時、
「くせ者じゃー!!であえであえー!!」と、くせ者の気配を感じた秘書さん!
咄嗟に会長を押しのけて窓際に駆け寄ると、くせ者の姿を探して周囲をうかがいますが…

「ど、どうしたのぉ!?」

「(きょろきょろ)…申し訳ありません、気のせいだったようです…」

「お、脅かさないでよぉ〜!」

(やはり僕のにらんだ通り、PPSEのマシタ会長は
 プラフスキー粒子製造の秘密を握っている。しかし、なぜここまで極秘に…)

ドッギャーーン!!なんとそこには、特製のニンジャスーツに身を包み
「偵察でござる」と会長たちの様子をうかがうニルスの姿が!何をしとんじゃいおのれは!
プラフスキー粒子について探りたいのは分かるが、忍者のコスプレとか予想外すぎるぞ!マジで愉快な奴だなニルス
やはり必殺仕事人とか暴れん坊将軍とか、毎度バトルの様子が面白いのも
本人がもともと日本かぶれの変態なせいなのか…(えー

「名人!最後のピリオドの試合内容と組み合わせが決定したよ!
 試合形式は1対1のバトルだ、君の相手はオマーン代表の…」

「そ…そんな!フェリーニさんが僕らの対戦相手だなんて!」

そんなある日、いよいよ予選最後の第8ピリオドについて発表が行われたようです
試合形式は1対1のタイマン勝負、勝てば4ポイントで負ければ0ポイントという分かりやすい内容ですが
そこでセイが戦うのは、言わずと知れた強豪キャラのフェリーニだったという…
まあ強豪といっても最近はヘッポコぶりの方が目立ってますけど(えー

今回はさすがにマシタ会長が何かしたせいではなく、単純にクジ運が悪くてフェリーニと当たってしまったようです
まあ会長がセイ達を落とすためにやるんだったら、フェリーニよりもアイラとぶつけりゃ済むことだしな(えー

「ヘッ…!面白えじゃねぇか、ようやく本気のフェリーニとガチでやりあえる!」

「せやけど、もし負けでもしたらセイはんたちは…」

「そういう後ろ向きな発言するなって。なあセイ!」

「う、うん!」

さすがにフェリーニは一筋縄ではいかない相手とあって、「こりゃやばいっすよー」と微妙に落ち込んだ様子のセイ達。
しかしレイジだけは普段通りの調子で、「ようやく本気のフェリーニとやれるぜ」と喜んでおります
ふむ…レイジは日本ブロックでの予選の間、暇さえあればフェリーニとさんざん戦って特訓してましたが
それだけ戦っても本気のフェリーニとやるのは今回初めてなんですね
考えてみれば、あの時レイジはそのへんのガンプラを使って戦ってたから、ある程度までいい勝負はできても
フェリーニの本気を引き出すまではできていなかったということか。

しかし今となってはその立場も逆転した感があるような…スタービルドストライクの方が
ウイングガンダムフェニーチェよりも数段性能が上のように思いますが、果たしてフェリーニはまともな勝負ができるんですかね?

そんな中、セイ達より先に第8ピリオドの試合を消化するルワン・ダラーラ!
それに対する相手の機体は…って、こ、この趣味悪い金ピカの機体は!
アルヴァトーレじゃねーか!!
ガンダム00一期のラスボスとして登場した機体!GNドライヴを7個も積んで、バカみたいに高いパワーを持った
強固なバリアと超高火力のビーム砲が特徴的な機体でしたね
「GNドライヴを超いっぱい積んだ俺つえー」って発想自体はバカそのものですが(えー
しかしそんなゴリ押しな発想でも圧倒的な強さを誇った機体、ド素人の大使が操縦しても恐ろしく強かったという…



チュボボボボッガアアアアアアン!!

ってあっという間にやられとるううううう!!よ、よえええええ!
なんとルワン・ダラーラの一斉砲撃を食らいまくって、一瞬にして沈んだアルヴァトーレ!
GNフィールドはどーしたオイ!強固なGNフィールドに守られてるから、
実体剣でしか効果がないっていうのがもともとの機体なのに!あのバリアがなきゃお前なんてただの置物じゃねーか!(えー

・大志さん、大変です!アルヴァトーレがなさけなかったんです!・・・取り乱してしまいました
 しかし仮にもOO一期のラスボスなのにあの扱いはひどくないですか!
 せめて中から「アルヴァアロンが出てきて出落ちする」ぐらいの遊び要素はあって良かったと思うんです
 スローネツヴァイと言い悪役側のOO機体は残念な役回りが多い気がします
 やっぱり自分が制作にかかわってた作品だからちょい役に使いやすいとかあるんですかね?
 出番があるかはわからないですがアルケーとレグナント等OOの残りの悪役機体に期待したいです…! by 鉄琴

このアルヴァトーレのやられっぷりにはマジで残念がっている鉄琴さんのコメントが。
「中からアルヴァアロンが出てきてほしかった」ということですが、実はアルヴァアロンについては
すでにルワン・ダラーラのタイ予選の時に出てきてやられちゃってるんですよね
だから再び出てこなかったのかなぁと。というかルワン・ダラーラはアルヴァトーレとアルヴァアロン両方倒したのか…どういう因縁だよ

そしてこちらはニルスの試合、なんだか勇者ロボみたいな派手カラーリングの機体と戦ってますが
何かと思ったらこれサイコガンダムかよ!最初何が出てきたかと思ったわ!
しかしそんなサイコガンダムも、難なく自慢の愛刀でなます斬りにしてしまったニルス。
今回の戦いではいつものようなネタはなかったですね(えー
さっきの偵察忍者っぷりで十分すぎるほどネタやってるけど!

その次はマオの試合、GX魔王と戦うのは…ってザンネックじゃねーか!!
Vガンダムに登場し、すさまじい火力を持つザンネックキャノンが持ち味の機体!
なんと宇宙空間から撃って地上を狙い撃てるという、バカげた射程距離と威力を持った武装であります
これと正面からやりあうのは、さすがのサテライトキャノンを持つGXも分が悪いか…って

正面からやり合ったーー!!そして勝ったーー!!
サテライトキャノンつええええ!!ザンネックキャノンをものともしねえ!
というかマオのハイパーサテライトキャノンってなにげに誰にも破られてないよね
アプサラスの大型メガ粒子砲を突き破ってIフィールドも貫通し、バスターライフルも効かなかったチョマーのガウを一発で撃墜し、
そして今回ザンネックキャノンを正面から突き破って勝利し…って、とんでもねー武器作りやがったなあ
せいぜいこないだの光の翼で防いだV2くらいか、あれも受け切った後は相当ボロボロになってたけども

そしてこちらはメイジン・カワグチの試合ですねー、相手はガンダムSEED Destinyのレジェンドガンダム!
ファンネルと同系統の武器・ドラグーンが持ち味の機体ですが、それを自在にかわしまくって
めったやたらに落としまくる名人!化け物かおのれは!?
ドラグーンをこうも余裕で対処するとは…なにげにSEEDの世界だと、ドラグーンってほとんど撃ち落されたことないよね
キラとかもプロヴィデンスのドラグーンには手を焼いて、かなりフリーダムが損傷してた気がするし

「おお、ルワンのおっさんも勝ちやがった!」

「これで彼も決勝トーナメントへの出場権を手に入れたことになる
 ルワンに続けよ、レイジ君!」

「当然だ!」

「イオリ君は見に来ないの?」

「部屋でスタービルドストライクの調整やってる、
 うかつに声かけられねぇくらい真剣にな」

そんなわけで順調に第8ピリオドを勝ち抜いたライバル達は、これで決勝トーナメントへの出場権を獲得したようです
ルワン・ダラーラもセイ達につけられた一敗を苦にせず、無事に決勝へと進んだかぁ
というかこの人レイジに「ルワンのおっさん」って呼ばれてんのね
俺的にフェリーニと同じくらいの歳かなと思ってたんですが、レイジのやつフェリーニは呼び捨てでルワンはおっさん呼ばわり!?
このくらいの人はおっさんって呼ばれると傷つくんだぞ!(えー

「隣、よろしいですか?セニョリータ」

「あら?フェリーニさん」

「へっ!?ど、どこかでお会いしたことが…?」

「むー…なに言ってるのよ、私よ私!」

「キ、キララちゃん!?」

「わかんなかったんだ…」

「え!?も、もちろんわかってましたよぉ!は、はは、あははは…」

第8ピリオドの半分が消化された日の夜、キララとフェリーニはバーでお酒を一杯やっていました
もっとも、フェリーニは相手がミホシ状態のキララだと全然気づかず、「ヒャアー俺好みのお嬢さんがいるぜ!」
ナンパしにやってきたようですが…フェリーニのやつ、最近キララに一途なのかと思いきや
ちょっと可愛い女の子がいると即ナンパしちゃうくらいには軽い性格なのね…

「ま、それはともかく…(チンッ)予選突破、おめでと」

「あ、ああ、グラッツェ」

「さすがねぇ、明日の試合を待たずに決勝トーナメントにコマを進めるなんて」

「まっ、それほどでもあるけどねぇ〜」

って、まだ明日にセイ達との試合を控えているフェリーニですが、もうすでにフェリーニは
これまで全勝でポイントを貯めてきてるので、明日勝っても負けても決勝進出は確定しているようです
ふむ、明日負けてもいいのか…。それ聞いちゃうとじゃあセイ達に勝たせてやってくれませんかねと思ってしまいますが…

「これで明日は気兼ねなく負けてあげられるわね」

「え…」

「だってそうでしょ?1日目の終了時点で予選通過者は14名、あなたが可愛がってるイオリ・セイ、
 レイジ組は現在17位…あなたが負けてあげれば、一緒に決勝トーナメントに行けるじゃない」

「…」

「…?そうする気なんでしょ?」

「えっ…い、いやぁばれた〜!?」

「あはははっ、もうフェリーニったら!」

「あ、あははは!あはは…」

ってこの反応は!?「じゃあ明日はもちろん負けるのね」とキララに言われた途端、
「え…」と硬直してしまい言葉を失うフェリーニ!全然そんなつもりじゃなかったっぽい!?
これはなんというか…フェリーニにとって世界大会は真剣勝負の場、人情がどうとかで勝たせてやるような
甘いところじゃないということか…?

(スタービルドストライクガンダム…短期間でよくもあそこまで作り込んだもんだ…
 しかもその進化は留まることを知らない、あれとガチでやり合ったら無事じゃすまない…
 わざと負けて、決勝トーナメントのために機体を温存しておく手もある…
 ましてや相手はセイとレイジだ…、勝たせてやりたいと思う自分もいる…)

その後ひとり自室に戻ったフェリーニは、真剣な面持ちで明日の試合のことを思案していました
レイジ達は強敵、まともにやったらフェリーニの機体もタダじゃすまない、さっさと負けて余力を残した方が賢い選択、
それにレイジ達を勝たせてやりたいとも思う…
理屈で考えればそうです、理屈の上では

(でもよ…それじゃらしくないよな…!
 イタリアチャンプのリカルド・フェリーニらしくない…!そうだろ…?フェニーチェ…!)

しかし、そんな理屈をすべて吹き飛ばすほど熱い気持ちが、フェリーニの中に渦巻いていました
なんというかあれですね、はじめの一歩で世界戦を前にした鷹村がつぶやいた
「ボクシングにだけはウソをつきたくねえんだ」を思い出しました


(C)森川ジョージ/集英社

鴨川会長いわく、普段ふざけてばかりの鷹村がリングの中だけは誠実だった、どんな時でも果敢に闘い抜いたとのことですが
おそらくフェリーニもそれと同じなんだと思います
ふだん軽薄でナンパな男でも、ガンプラバトルにだけはウソをつきたくないという熱意で溢れ、
手を抜いてわざと負けるなんてことができないんだという…

「ファンネルッ!!」

ピシュピシュピシュピシュウン!

その翌日、第8ピリオドの残りの試合が行われ、セイ達とフェリーニの前にまずはアイラの試合が消化されますが
対戦相手はなんと、ギュネイ・ガスのそっくりさん!逆襲のシャアのギュネイがこんな形で!
最近こういうそっくりさんもいっぱい出てくるようになったなー

そんなギュネイの機体はもちろんヤクト・ドーガ…ん?なんか違う?
ギラ・ドーガがヤクト・ドーガのコスプレしたような機体?何コレ?(えー
よく分からんので調べてみたんですが、ギラ・ドーガサイコミュ試験型ってやつなのか…?うーむ



ボシュボシュボシュボシュ!

「やはり透明の…!」

しかし得意のファンネルをアイラに全弾撃ち落とされ、そのままあえなくやられてしまったギュネイ。
ですが視聴者に対して重要な一言を残していきました
そう、今まで正体不明だったアイラの「見えないファンネル」、俺はこれを速すぎて見えないもんだと思ってましたが
ギュネイの活躍により、爆風の中を突き抜けてくる透明なファンネルの姿が確認できる結果に!

以前拍手コメントで、「クリアパーツを使うことで透明になっているから見えない」って説を推してた人がいましたね
見事正解ですよこれ!おめでとうございます
クリアパーツを使って、さらに表面に特殊加工をして透明にしてるとかそんなんかなぁ
クリアパーツ使うだけなら誰でも透明な武器が使えちゃうしね

《ただいまより第8ピリオド26試合目、イオリ・セイ、レイジ組vsリカルド・フェリーニの
 ガンプラバトルを開始いたします》

「…(じーっ)」

「…?アイラ、帰らないのか?」

「バトルを見学させてください」

「珍しいな…お前がバトルに興味を示すなんて」

そしてアイラの試合が終わってすぐ、会場に姿を現したセイ&レイジ。
アイラとしては気になるアイツから目が離せないようで、レイジに熱い視線を注ぎながら観戦していくようです
この間「ガンプラバトルの何が楽しいのよ」ってレイジにそっけない態度を取ってましたが、
やはりまだまだアイラにとってレイジは気になる存在みたいですね

「スタービルドストライク!」「行くぞ!」

「ウイングガンダムフェニーチェ、出る!」

ギュウウウウウン!

「…撃ってこない…?こっちのアブソーブシールドを警戒してる?」

そして戦場へと飛び出した2機のガンダム!バスターライフルによる強力な射撃が持ち味のフェニーチェですが、
最初からそれをバスバス撃ってくるような真似はしておりません
うかつに撃てばビルドストライクにはたちまち吸収されてしまいますからな…どうやらマジに対策を練ってきた感じです

「それだけじゃねえな」

「え?」

ギュオオオオオオ!!

「ご挨拶だよォッ!!」

「ちょっ…!ぶ、ぶつかる!」

ゴワッキャアアアアン!!



ってああーー!?出撃したままの勢いで、両者とも猛スピードのまま一直線に向かっていき
猛烈な爆弾パチキのご挨拶!ひええー
まるでボクシングの試合前、お互いに一歩も引かずにメンチを切りまくるボクサー達のように
「引いたら負け」という雰囲気の漂う、意地の張り合いがいきなり開始しております

「フフ…!」

「アンタの覚悟…!受け取ったぜ!!」

ドウドウドウッ!



「どこを見ている!!」

グワキイイッ!

「うぐっ!」

そして戦闘開始直後、ビームライフルを連射し射撃戦に入るレイジですが、
巧みな機動でレイジの目を幻惑し、先手の飛び蹴りを食らわすフェリーニ!
さらにそこから追い打ちのビームをどんどん連射、「くっそービームだったら吸収してやるぜー!」と盾を構えるレイジですが…



バッゴオオオオン!

「なにっ!?」

ズッバアアアアアア!

「シールドが!?」

「バトルは地形を利用しろって教えたろう!!」

な…なにー!?なんとレイジが盾を構えた瞬間「見え見えなんだよ」と言わんばかりに
背後の岩壁を狙い撃ちしたフェリーニ!後ろからの爆風でレイジが体勢を崩したその時、
一気に急接近してアブソーブシールドをまっぷたつに!マジで強いぞフェリーニ!

こうも簡単にアブソーブシールドを破壊してのけるとは…ビームを一発も吸収できないまま盾を壊されてしまったので、
今回ビルドストライクはディスチャージによるパワーアップを1度も使うことができません
盾さえ壊せばビーム吸収のアブソーブシステム、パワー解放のディスチャージシステムは両方使えませんから
フェリーニはいきなりビルドストライクの切り札を2つも封じてしまったわけですな

(な、なんで…?どうして…負けてあげるんじゃないの?フェリーニ…)

「やはり、スタービルドストライクが劣勢…!」

「ガンプラの性能はイオリ・セイの方がやや優れているが…
 ファイターの経験値は、圧倒的にミスター・フェリーニの方が高い」

そんな戦いを見守りながら、本気で戦うフェリーニに動揺を隠せないキララ、そして両者の戦力について分析するマオ&ニルス…
むう、俺の予想としてはフェリーニとレイジの腕は互角、ガンプラの性能はビルドストライクの方が遥か上だと思ってましたが
実際はレイジよりフェリーニの方が上、そして機体性能ではそこまで大差ない状態のようですね

確かにさっきの攻防を見るに、鮮やかに盾を破壊してみせたフェリーニの方が腕では上を行っているのと
すでにアブソーブシステムもディスチャージシステムも使えないビルドストライクは、
フェニーチェに対して性能で勝っているとは言えない状態となってしまいましたな…

「そこか!」

「いただきだぁーっ!!」

ドウドウウウウッ!

とその時、射撃戦での戦いを繰り広げた結果、お互いのライフルを失ってしまう両者!
これはレイジ的によく撃ち落としたんじゃないでしょうか、ライフルを失っての接近戦なら
どちらかというとレイジの方が得意なはず…って!

ボッガアアアアン!

「くっ…!」

「もらったぁーーっ!」

ズッシャアアアア!



「ぐ…!?野郎ーーっ!!」

なにー!?レイジのライフルが爆発したその瞬間、わずかな隙を見逃さず
高速の踏み込みで接近戦を仕掛けてきたフェリーニ!それによって激しく吹き飛ばされながら、
レイジも反撃して一矢を報いますが…ううむ、さっきの盾を破壊された場面といい
フェリーニは一瞬の隙も逃さずに瞬速の接近戦を仕掛けてきますね、これは接近戦なら有利ってわけでもなさそうだな…

バチバチッ…バチバチバチ…

「ス…スタービルド…ストライクが…」

「…」

そんな激しい攻防により、すでにかなりの損傷を受けてしまった両者の機体。
客席から見守るチナちゃんは、ビルドストライクが壊れていく姿に涙が止まらず、
そしてキララも「なんでこんなになってまで戦わなきゃならないの」と悲しげな表情に…

バチッ…バチバチッ…

「…痛いかフェニーチェ…?すまねえ…でもな、俺がお前を作ったのは…
 棚に飾って愛でるためじゃねえ…!!」

そして戦っているフェリーニもまた、愛機が壊れていくのが平気なわけがありませんでした
しかしウイングガンダムフェニーチェは、飾るための機体じゃない、戦うための機体なんだと
そして自分もまだ闘志は尽きていないと…なんて熱い奴でしょうかフェリーニ、ここまでの男とは思ってませんでした

そんなフェリーニの脳裏に浮かぶ、ウイングガンダムフェニーチェとの出会い…
最初は子供の頃だった、棚に飾るよりコイツを手に持って遊ぶのが好きだった
そう言っているようにも見えますね、「ぶぅーんぶぅーん!」と子供の頃なら誰もがやるであろう遊び

それとこの頃はまだ、ほとんどノーマルのウイングガンダムで子供なりに緑色に塗ってみたというレベルの
改造だったみたいですね、しかしそれだけでもウイングガンダムを自分だけのガンダムに改造したという
達成感はひとしおだったことでしょう

それから何年かすると、ガンプラバトルシステムの普及により
バトルフィールドでまるで生きているかのように動き出したウイングガンダムフェニーチェ。
こんなに嬉しいことはなかった、コイツが実際に動くなんて夢のようだった
若きフェリーニの笑顔がそれを物語ってますね、もともとガンプラ大好きな人間だったらそれこそ夢見る気持ちでしょう

確かプラフスキー粒子の発見と、バトルシステムの普及は10年前ってことですから
フェリーニがこのくらいの歳だったというのもうなずけますね

しかし今ではイタリアチャンプとなったフェリーニも、最初から強いというわけではなかったようです
勝って嬉しい時もあり、負けて悔しい時もあった。
勝って負けてを繰り返し、そのたびにフェニーチェをひとつひとつ改造してきた。
世界でただひとつの「俺の相棒」を、どんな奴よりも強くしてやりたかった

ただひたすらに一途なフェリーニの相棒に対する愛、負けて壊れたからといって決して放り出すことなく、
「こいつと一緒に強くなりたい」と何度でも直して、世界の舞台に立てるまで一緒に戦ってきたのです
ウイングガンダムフェニーチェ、その”フェニーチェ”が意味する言葉は”不死鳥”のようですね
どんなに壊れても俺の相棒はお前だけ、必ず蘇らせてまた一緒に強くなるという
フェリーニの覚悟が伝わってくるようです



そして現在、世界の舞台で戦えるほどに成長した愛機とフェリーニですが
しかし、それだけ強くなっても昔からずっと変わらない気持ちがある、心から主張したいものがある、その言葉とは…

「俺の作ったガンプラが…ウイングガンダムフェニーチェが…!
 一番強いんだと!世界に向かって叫ぶためだ!!」

ボクのガンダムが世界で一番なんだ!子供の頃、自分でガンダムを改造した子供は
誰もがそう思うことでしょう、フェリーニもまたその1人、そして今でもその気持ちは変わっていない、
世界で一番の、最高の相棒、こいつがどれだけ凄いのかをみんなに見せてやりたい、世界に向かって叫びたい
その気持ちこそがフェリーニを戦わせる原動力だったのです

「だから…!もう少し付き合ってもらうぜ…相棒!」

とその時、フェリーニの闘志に応えるかのように、瞳に再び光を灯すウイングガンダムフェニーチェ!
さらにこの場面は、ガンダムW後期OPの冒頭の場面と生き写し!
I JUST FEEL RHYTHM EMOTION!
傷ついてもいい、熱く激しく生きていたいという、RHYTHM EMOTIONの歌詞と重なるような名場面であります

「レイジ…RGシステムをフルモードで使う!」

「なっ…いいのかセイ!?こんな状態であれを使ったら、
 スタービルドストライクは…!」

「あの人に勝つには…僕にもスタービルドストライクにも覚悟が必要なんだ!」

僕は…あの人に、勝ちたい!!
そんな不屈の闘志を放つフェリーニを前にして、機体が壊れようとも勝ちに行くという覚悟を固めるセイ!
ビルドストライク最後の切り札RGシステム、これだけはシールドがなくとも発動できるようですが
すでにズタボロのビルドストライクには負担の大きすぎるシステム…しかし、勝ちに行くにはもうこれを使う他にない!



ビッカアアアアアッ!

「あの光は…!」

「プラフスキー粒子を外側だけやのうて、内側にも浸透させて…!」

「ガンプラを制御し、機体出力を極限にまで上げている…!」

「あれが、イオリ君の…」

「レイジのガンプラ…」

そしてついにRGシステムをフル稼働させたセイ!どんな仕組みのシステムなのかと思ってましたが、
マオ達の解説によると、周囲のプラフスキー粒子を取り込むことで、機体性能を極限に上昇させるシステムなんだとか…
ふむ、ということは相手のビームを吸収した分パワーアップするディスチャージシステムと同時に使用することも可能なのか?
まあそんな二重パワーアップをしたら、界王拳4倍の悟空みたいに一瞬で機体がガタガタになると思いますが…

「行くぞぉっ!セイ!」

「ああ!」

ギュオオオオオウ!

「速いっ…!」

そんなビルドストライクの素早い突進に、思わず目を丸くするフェリーニ!
斬りかかってくるサーベルを受け止めるのがやっとという感じですが、なんとその鍔迫り合いとなった状態から
一瞬だけサーベルの刃を消し、レイジが空振りした隙に攻撃するという離れ業を!
ここに来てまだそんな高等技術を使えるのかフェリーニ!身体強化したビルドストライクには分が悪いかと思いきや、なかなかどうして…

ズバッシャアアアアアッ!

「ちいいいっ…!」

しかしビルドストライクも負けじと、フェニーチェに向かって防御用のビームマントごと叩き斬っての攻撃という
強化状態ならではのダイナミックな攻撃を!まさに一進一退、お互いに全身全霊の攻撃を繰り出しながらも
不屈の闘志で立ち上がり反撃するという、すさまじい死闘へと突入していきます

バチバチッ!バチバチバチイッ!

「な…なぜ…ああまでして戦う…?ミスター・フェリーニは
 決勝の出場権を得ているというのに…」

「分からないのか?」

「メイジン・カワグチ…」

「君は、ガンプラがあまり好きではないようだな…
 ならばよく見ておくといい、本物のガンプラファイターの戦いというものを…!」

あまりにも激しい2人の死闘に、なぜこうまでして戦い続けるのか分からないニルス。
まだ完全にはガンプラファイターとして目覚めていなかったか…
好きなことだから誰にも負けたくない、心からガンプラバトルが好きだから勝ちたい
この気持ちを、ニルスはこの戦いを見て知ることができるのか…

「うおおおおおおおっ!!」

グワッキイイイイッ!!

「ぬああああああっ!!」

ゴワッシャアアアッ!!

そんな両者の戦いは、ついにサーベルすらもどこかへ吹き飛び決死の肉弾戦へともつれ込む結果に!
猛烈なパンチがお互いに直撃し、頭部を叩き壊されながらも
まだだ!たかがメインカメラをやられただけだ!と戦い続ける2人!
そんな2人の熱い闘志に感化されたのか、最初は困惑しながら観戦していたキララも
まさに手に汗を握りながら「がんばって、負けないで」という表情で試合に釘付けとなっております

「行っけぇぇーーっ!レイジぃーーっ!!」

「これで終わりだぁぁーーっ!!」

「負けるものかぁぁぁーーっ!!」

ドッガアアアアアアッ!!

プッシュウウウウウ…

「はぁっ…はぁっ…」

「はぁっ…はぁっ…」

《た…ただ今のバトルは…ドロー!引き分けです!》

そして最後の最後、お互いに闘志の全てを乗せた一撃は、壮絶な相討ちとなりドローで終わる結果に!
しかし、もはや立つ力さえ残っていない2機が、まるで互いに支え合うようにして立ったままKOされるというのは
なんだか見てて清々しい決着ですね、キララも最後は感動の涙を目に溜めながら拍手を送っております



「えーっ!?よ、予選通っちゃったのーっ!?」

「は、はい…イオリ・セイ、レイジ組は引き分けの2ポイントを手に入れ、
 16位での決勝トーナメントへの出場を…」

「な…な…なんなのよそれはぁ〜っ!!」

そして気になるセイ達の決勝進出は、引き分けによる2ポイントをゲットしたことで
無事に進めることが決定!まあ他の試合で引き分けなんて決着の付き方はまずないだろうしなー
まだまだレイジが帰ってくれないとあって青ざめまくるマシタ会長、あんたもいい加減覚悟決めろよ!

「(カチャカチャ)ん〜…セイ、ピンバイス貸してくれ、ドリルは0.5φな」

「はい、紙やすりも使います?」

「ああ、880番で頼む!」

「昨日あんなにやり合ったくせに…なあ、ガンプラ作りってそんなに楽しいのか?」

「もちろん!」「もちろんだ!」

そしてラストシーン、お互いに壊れてしまった愛機を直そうと、椅子を並べて仲良く修理していた2人。
戦いが終われば、こうして後腐れなく意気投合できるっていうのもいいですね。とにかく今回は
「ガンプラが大好き、ガンプラは最高だ」っていう気持ちに溢れた神回でした
最後もこんな風に「ガンプラ作りってそんなに楽しいのか?」「もちろんだ!!」と力強く答えてるのを見ると、
ガンプラを作ったことがない身としては、ついつい自分もやってみたくなっちゃいますよね

「街で変なおっさんと会ったぜ!」

「もしかしてその人は…!?」

「次回、”再会、父よ?”」

「子供を愛していない親なんて、いないね」

最後は恒例の次回予告ネタなんですが、今回は「再会、父よ?」ってサブタイからして
初代ガンダム第13話「再会、母よ…」だろうなと思います
「子供を愛してない親なんていない」ってセリフも、この回でアムロの母親が言った
「子供を愛さない母親がいるもんかい!」が元ネタでしょうねえ。次回に続く!


■ガンダムビルドファイターズ 第16話「再会、父よ?」

 

「父さん!父さぁ〜ん!」

「ははっ、よく来たなぁセイ!きょうはお前のお祝いだぁ!」

「ふふ、やったぁ〜!」

どんちゃんどんちゃん

さて今回のビルドファイターズですが、なんと冒頭の場面は
初代ガンダムのアムロの親父の家にセイの父さんが住んでおり、
周りにはセイのお祝いに集まったモビルスーツ達が盆踊りをしているという
わけのわからないシーンで始まりました。完全に夢オチの流れじゃねーか!!

「世界大会ベスト16、おめでとうセイ!」

「父さんも、ガンプラ普及のため世界中を旅してお疲れさま!」

久々の父さんとの再会に、お互い見つめ合いながらくるくる回るセイですが
この場面のセイの色っぽさマジヤバイ
もう完全に美少女じゃねーか!嫁の面影を残すこの美少女を前にして
父さんが野獣と化してしまうのも時間の問題なんでは…(えー

「セイ、プレゼントを持ってきたんだ!」

「うわぁ〜!ありがとう!父さん!」



そんな父さんがプレゼントとして持ってきたものは、なんと光り輝くニッパーでした
こんな古いもの!!(BYアムロ・レイ)
アムロなら父さんからのプレゼントは、思いっきり投げ捨てて「父さん…酸素欠乏症で…」と嘆くのがお約束ですが
どうやらセイと父親との関係はかなり良好のようですね

「「ガンプラが好きでよかったぁ!ガンプラバンザーイ!」」

「ばんざ〜…むにゃ…あ、夢か…父さん、今ごろどこにいるんだろう…」

そんな父さんとのヘンテコなやりとりは、やっぱりセイの見ていた夢でした
しばらく会っていない父さんのことが少々気になっているみたいですね
「今ごろどこにいるんだろう」って口ぶりからして、連絡もあまりきていないようですが…

《みなさーん!こんにちはぁ!、世界大会も今日で10日目、予選ピリオドが終了し
 決勝トーナメントに進む16のチームが決定しましたが、今回は惜しくも予選で敗退した
 ドイツ代表のライナー・チョマーさんにお越しいただきましたー!!》

でぇーーー!?ここでいきなりのチョマーだとぉ!?
場面変わってリポーターの仕事をこなすキララのシーンとなりますが、そこにゲストとしてやってきたのは我らのライナー・チョマー!
そういやチョマーは予選敗退したから決勝に出れないんでしたっけ、こいつは賑やかしキャラとして活躍しただけに惜しいな

《さてチョマーさん、どのような大会が予想されるのでしょうか!》

《ま、この際だからはっきり言わせてもらいますが、
 フェリーニの野郎は負けますね!》

《ぬぐ…》

《ボコボコにされて終わりですよ!》

《ぐ、ぐぐ…》

《あんなしょーもない男にときめいているキララちゃんは実に趣味が悪い!》

《ぐぬぬぬ…!チョマーさ゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!》

《のわっ!?ちょ、お、おあああああ!》

がしかし、インタビューの場だろうとお構いなしにひたすらフェリーニをディスりまくるチョマー!
チョマーお前はそれしかないのか!それと「フェリーニにときめく女は趣味が悪い」ってことですが、
お前の彼女もフェリーニにときめいてたんやでチョマー…お前それでいいのか…(えー

「んっふっふ〜♪準備よしっ!おめかしよし!待っててねセイ!レイジ君!
 
いま母さんが、応援に行っきまーす!」

って、一方その頃リン子ママは、出発の荷物をまとめて静岡の世界大会会場へ向かおうとしていました
ついにリン子ママもレギュラー復帰の時が!店があるのでなかなか動けなかったリン子ママですが、
さすがに決勝トーナメントの間くらいは店を休んで行くようですね
しかし戸棚をガサゴソするリン子ママの尻のエロさときたら…(えー
「どうぞバックから突いてください」と言わんばかりじゃないですか!くそっ、こんな人が目前にいたら理性がもたねぇ!

「悪かったなセイ、そんなに壊しちまって…」

「何度も言わなくてもいいよ。仕方ないさ、相手はあのフェリーニさんだったんだから」

「でも、明後日の決勝トーナメントまでに直さないといけないんだろ?」

「大丈夫、委員長とラルさんに手伝い頼んであるから!」

一方でホテルの自室にいたセイとレイジは、壊れてしまったビルドストライクの修理について話していました
前回フェリーニとの戦いであれだけ派手に壊れただけに、やはり修理にはまだ時間がかかるようです
というかチナちゃんが手伝うって、そういえばチナちゃんはベアッガイ作る時にセイから色々教えられたから、
少なくともレイジよりだいぶガンプラ作りの上達してるんですね。これは意外だったな…

「おっ、そうだ!俺も手伝ってやるよ!」

「えっ?でもガンプラを作ったことのないレイジに、手伝いは無理だよ」

「俺にかかりゃそんなの簡単だって!ほら、貸してみろよ!」

「え、ちょ、ちょっと!」

「いいからいいから!(ぐいぐい)」

「や、やめてよ!だめだってばっ!!(ぐいっ)」

ボキイッ!

「ああーっ!?」

「いっ…!?」

「な、何てことするのさあっ!!」

「お、お前が貸さないからだろ!?」

ああ、その時善意から「俺も修理を手伝いたい」と言い出したレイジですが、
「いやいや素人には無理だから」とセイと揉み合いになり、ビルドストライクのパーツを壊してしまう結果に!
なんかこの壊れる前後のやり取りがリアル小学生みたいで微笑ましいですね
2人ともまだ13歳かそこらだもんなぁ、こういう子供みたいな取り合いもたまにはやっちゃうもんかな

 

「む〜…もう邪魔しないで!1人で作業させてよっ!」

「ぐっ…あぁそうかいそうかい!わかったよ!少しばかりガンプラ作りが
 上手いからって威張りやがって!じゃーな!(バタン!)」

そんなわけで険悪な感じになってしまった2人は、お互いにわーわー言い合ってちょっとしたケンカになってしまいます
最後にはレイジが部屋を飛び出し、ムスッとした様子で街へ向かうことになってしまいますが…

「お、おいし〜!!日本の食べ物ってどうしてこんなにおいし〜のかしら!
 B級グルメって書いてあってもすっごくおいしいし!
 まさにっ!エキゾチック!ジャパァ〜ン!!」

ってお前なにしとるー!!お…おいいいいいい!!
アイラのキャラがどんどんポンコツ方面へ向かっておる!(えー
今日も今日とて町で買い食いしていたアイラですが、ソフトクリームの美味しさに感動して
喜びの舞を踊りながらエキゾチックジャパンと叫ぶという、もう本当に自重しない感じに!

「ん…?」

「ママ、ねぇママ〜!ハロ買って〜!」

「はいはい、うふふ」

とその時、アイラの目に入ってきたのは仲睦まじく買い物をする親子の姿でした
それを見て、家もなく1人ぼっちで暮らしていた自分の幼い頃を思い出すアイラ…
むう、ポンコツ大歓喜モードから一転、なんだか悲しい記憶を思い出してしまいましたね
これはアイラの抱えている闇の部分が顔を出してしまいそうな…

「は〜、ずっとこの国で暮らせたらいいのに」

って軽ーー!!リアクション軽ーー!!
ア、アイラお前意外と過去のことは大して気にせん性格やな!(えー
あの親子に嫉妬してダークな気持ちになるかと思ったら、「私もずっと日本で暮らしたいわ〜エキゾチックジャパン」とか
そんな感じの軽い心境だったとは…

「あっ…」

「セイのやつ見てろよ〜…すっげぇガンプラを作って大口叩けなくしてやる」

とその時、アイラの視界に入ってきたのはプラモ屋に向かっているレイジの姿!
どうやら「お前にガンプラ作り無理だし」とセイに言われたことを気にして、自分にだって出来ることを
証明してやろうと思っているようです。そんなレイジを見てしまったアイラはもちろん後をつけていきます
お前なんだかんだ言ってほんとにレイジ好きだよな

ずらずらずら

「うお…改めて見るとものすげぇ数だな、ザクって書いてあるヤツだけで何種類あるんだ?
 えーと、ららぁ・すん専用もびるあーま…これガンプラの名前かぁ?」

ってエルメスキター!!プラモ屋にやってきたレイジ、「ララァ・スン専用モビルアーマー」という名前に困惑してますが
この機体、もともとエルメスって名前なのが、ファッションブランドの「エルメス」と名前がかぶっているので
発売する時に著作権とかで揉めないようにと「ララァ・スン専用モビルアーマー」なんて名前になっちゃったんですよね

「それには色々と事情があるんだ!」

「へ?」

「見たところ、ガンプラを買うのは初めてのようだねぇ」

「な、なんだおっさん…」

「世界中を旅して回っている、通りすがりのガンプラマニアだよ!
 悩んでるようなら、僕が君に合いそうなガンプラをチョイスしてあげようか!
 どれがいいかな〜!」



って親父キター!!な、なにいいい!?レイジがどのガンプラにしようかと悩んでいる中、
突如としてそこに現れたセイの父さん!なんであんたがここに!?
それと超ヒゲモジャなその顔は一体…まるでSEEDのモラシムさんじゃないか…(えー

「ああ!これがいい!ビギニングガンダム!
 模型戦士ガンプラビルダーズ・ビギニングGの主役機だ!
 操縦者であるイレイ・ハルも劇中で初めてこの機体を作ってね〜!
 機体特性はなんと言っても稼動範囲の広さ!普通に組み立てるだけでも、
 ガンプラバトルで高い機動性を発揮する!
 武装はビームライフルにビームサーベルがなんと9基もぉ!」

「か、勝手に話進めんなよおっさん!」

そんな父さんが手に取ったガンプラとは、ビルドファイターズと兄弟のようなアニメ
ガンプラビルダーズ・ビギニングGの主役機ビギニングガンダム!こんなのまで出てくるんか!
それにしてもガンプラを前に夢中で語るその姿は、第1話でウイングガンダムについて語っていたセイとまさに生き写し!
血は争えませんなー、父さん自身もこんなガンプラに夢中な性格だったとは

「むうう…何なのよあの人…(こそこそ)」

って、レイジと馴れ馴れしく話す父さんの姿に、アイラは物陰でめちゃめちゃ嫉妬していました
いやいやあんた、これが美人の女の人だったらともかく
こんなヒゲモジャのおっさんに何をそんな嫉妬することがあるんだ!(えー

「そこの物陰から見ているお嬢さん!」

「え!?」

「君にはコマンドガンダムがいいと思うよ!!」

「え、あ、私!?」

「あっ!お前!」

がしかし、そんなアイラの姿も目ざとく見つけてしまった父さん!
そして取り出したものはコマンドガンダム!
コマンドガンダム…コマンドガンダム?これ俺は知らないガンダムだなあ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
見たところSDガンダムなのは明らかですが、こんなガンダムいつの間に出てたんだろう

「あ、あの、私ガンプラ作ったことなくて…」

「だったら僕が教えてあげるよ!道具もちゃんとあるから!」

そんなセイの父さんにコマンドガンダムを押し付けられたアイラは、レイジと一緒にプラモ製作コーナーへ連れて行かれて
ガンプラ製作のいろはを叩き込まれることになってしまいます。まあレイジと一緒にやれるってことで
アイラ的には願ったり叶ったりなのかもしれないですけどね(えー

「なんでお前がここにいんだよ」

「た、たまたまよ、たまたま!っていうか、何なのあのおじさん」

「俺が知るかよ…」

バンッ!!

「私語は慎めいッ!!ガンプラ制作に邪念を持ち込むな!!」

「!?」

「お、おっさん性格変わりすぎだろ…!?」

「返事は、サー・イエスサーだ!それ以外の言葉は受け付けん!いいな!!」

「「サ、サー・イエスサー!」」


(C)土山しげる/日本文芸社

修行中の質問は
一切受け付けん!!
(えー

ってなんじゃこりゃ!?ガンプラ作りをいざ始めようとしたその時、突然ハートマン軍曹のような性格になり
鬼教官と化してしまった父さん!こんな激しい一面があったのか…でも文章にするとおっかない感じですけど
見た目的には目がキラキラしたまんま変わってないので、そこまでガンプラの鬼って印象ではないですね

「まず中にある組み立て説明書を取り出して熟読しろ!時間は1分だ!
 作る前にはパーツを確認する!説明書に記載されている内容物が
 ちゃんとあるかを確かめろ!ポリキャップや付属のシールも忘れるな!」

--------------------------

「説明書の組み立ては、1番の手順から製作する!
 ニッパーの扱いには細心の注意を払え!
 ゲートは少し長めに切り、はみ出た部分をもう一度切る”二度切り”が効果的だ!
 切り取ったパーツは説明書どおりに組み合わせろ!
 ポリキャップの入れ忘れに注意だ!」

--------------------------

「シールの張りなおしは粘着力が弱まる!慎重に位置を合わせろ!
 張り込んだシールは、綿棒などで押さえてやるとより効果的だ!」

--------------------------

「組み立てながら機体の可動域を確認しろ!
 ガンプラを理解するとバトルを有利に進められるぞ!」

そしてガンプラの作り方について、ひとつひとつ説明していく父さん。
俺はガンプラ製作の素人なんで、どうコメントしていいかよく分からんのですが
一緒に作りながら「なーここはどうやるんだ?」「こうじゃない?」みたいに
見せ合いっこしながら作ってる2人が微笑ましいですね
小学校とか中学校の図工の時間なんかに、こういう光景ってあったよなー

「「できました!サー!」」

「すばらしい!初めて作ったとは思えないほど、基本に忠実に作られている!
 2人ともよくがんばったね!そのニッパーと紙やすりは
 初めてガンプラを作った記念に、君たちにプレゼントするよ!」

(せ、性格が戻ってる…)

「せっかくだから、そのガンプラたちに少し手を加えてみようか。
 マーカーで墨入れして、つや消しスプレーを吹くだけで
 段違いに見栄えが変わるんだ!」

-------------------------------

「サー!マーカーでの墨入れ、終わりました!」

「ようし!仕上げに入るぞッ!!」

「サー!イエスサー!」

(ガンプラのことになると豹変する…まるで誰かさんみたいだぜ)

そして一旦は完成した2人のガンプラですが、せっかくだからちょっとだけ工夫してみようと
墨入れやスプレーで見栄えをよくすることに。そして父さんは、ガンプラの製作中かそうでないかで
やっぱり性格がまるっきり違うようです。それを見てレイジは、なんとなくセイとの共通点を意識してるようですが…

「どう、イオリ君?あさっての決勝トーナメントまでにガンプラは直りそう?」

「うーん、ギリギリってところかな…」

「大丈夫!出来上がるまで私もここで頑張るから!」

「ええっ!?お、終わるまでここに!?」

「えっ!?あ、え、あの…」

「え、ええっと…」

って、レイジ達がガンプラを作っている一方、ビルドストライクの修理に四苦八苦していたセイですが
「大丈夫!明後日まで私もこの部屋で寝泊まりするから!」ってチナちゃんの爆弾発言が!
完全にそれを性的な意味で捉えてしまい真っ赤になるセイ、チナちゃんもそれを察して赤くなるばかりです
思いがけず2人で大人の階段を登ることになるなんて…とりあえずゴムを買ってこなきゃなゴムを…(えー



「うおっほん!!」

「はっ!?」

「たとえ遅くなってもチナ君は、私が責任を持って親戚の家に送ります!!」

「え、あ、ああ、よ、よろしくお願いします!」

「…(かああああ)」

がしかし、「そんな不埒な真似はこのラルが許しませんぞ〜!!んんんんん〜!!」
文字通り目を光らせていたラルさん!まあ確かにこんな不純異性交遊をやらせるわけにはいかないもんな…(えー
もしもチナちゃんが妊娠でもしてしまったら親御さんに申し訳が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「では行ってくる。ベイカー君、わたしの出張中に例の件を…」

「はい、決勝トーナメントまでには次の手を考えておきます」

「よろしく頼む」

「お気をつけて、会長」

ブロロロロ

って、そんな中でマシタ会長は、決勝トーナメントを目前にしてどこかへ出張に出かけてしまいました
この人しばらく帰ってこないのか?いっそのことこのまま出張先でのんびりしてた方が
レイジと顔合わせずに大会終わって万事オッケーなんじゃないか?(えー

(マシタ会長は出張か…さて、どうやってPPSEの開発工場に近づこうか…?
 メイジン・カワグチに接近するのが手っ取り早いが、
 うかつなことをすればこちらの尻尾を掴まれかねない…)



ってお前はまた忍者ごっこ中かい!?
ニルスお前って奴は!今日もまたPPSEの秘密を探ろうと、忍者のコスプレで偵察中とは!
やっぱニルスはマジで素の趣味がちょっとズレてる子なんだろうか

「何ですって!?」

「!?」

「ちょっと待ちなさい!」

(なんだ…?)

「依頼は終わってるはずでしょう!…プライドが許さない…?そんなこと知りません!
 それにあの依頼は、大会のバトル中でないと意味がないわ!
 とにかく表沙汰になるようなことはしないで!…もしもし?もしもし!?」

(…?)

とその時、いきなり怒声を張り上げ始めた秘書さん!この人にしては珍しい光景ですが
何かと思えば誰かと電話をしているようです。「依頼は終わってるはずでしょう」とか言ってるこの内容からして…
どうやらレースの時にレイジを攻撃するよう依頼した、Cとの電話をしているようですね

あの時結局ラルさんの邪魔が入り、任務に失敗してしまったCですが…それではプライドが許さないということで、
再びレイジ達を付け狙う気満々のようですね、秘書さんは「もう予選終わったんだから意味ないだろ」と止めてますが…
そして、この会話を聞いたニルスは大会側の不正行為に気づくのか…?

「はぁ〜…!すっげえ!」

「おじさんに教えてもらってちょっと手を加えただけなのに、
 こんなにも出来栄えが変わるなんて!」

「ガンプラは手を加えれば加えるほど、それに応えてくれる!
 カラーリングや武装の変更、機体改造、創意工夫は無限大だ!
 それがガンプラの楽しさであり、奥深さでもある!」

一方その頃、アイラとレイジはビギニングガンダム・コマンドガンダムの墨入れ、ツヤ消しを終わらせており、
ちょっとした工夫でも明確な違いが出ることに驚いていました
それにしてもこの場面のアイラの胸の谷間すげえな(えー
かなりの巨乳だなアイラ!これでもまだ13歳くらいのはずだが…末恐ろしい女だぜ

「よっしゃ!さっそく動かすとすっかぁ!なあ、お前バトルできるか?」

「えっ?」

「ガンプラバトルだよ」

「え、わ、私がそんなのやるわけないじゃない!やり方だってわかんないわよっ」

「なんだよしょうがねーなあ」

「…仕方ないでしょ…」

って、早速このガンプラで遊ぼうとするレイジでしたが、アイラは「わ、私ガンプラバトルとかやったことないし」という嘘を…
ううむ、アイラとしては、自分があの変なスーツ着てバトルに参加してることはバラしたくないんですかね
やっぱあのスーツがダサすぎて恥ずかしいとか…(えー
そういえばレイジにはまだ名前も教えてないんだっけ?アイラ・ユルキアイネンって教えたらすぐバレちゃうしな

「大丈夫!この店にあるバトルシステムには、
 対コンピュータ戦用の無人機体が搭載されているんだ!
 1人でもバトルを楽しめるはずだよ」

「よーし…レイジ!ビギニングガンダム!行くぜぇ!」

ドッシュウウウウッ!!

結局「1人用でも遊べるから」ということで、CPUを相手に戦うことにしたレイジ。
父さんのバトルとか見てみたかったんですけどね、かつての世界2位だしレイジに戦闘スタイル似てるらしいし…
ともかくバトルを始めたレイジですがその戦闘フィールドはソロモン宙域!
おお、アムロがエルメスやビグザムと戦ったあの…CPUもそれ関係の機体が出てくるのかな?



ギュオオオオオウ!!

「はっはぁ!どーだ俺の作ったガンプラはぁ!」

「はいはい、すごいすごい」

「初めて扱う機体でも、自分で作ったものなら機体特性もつかみやすいだろ!」

「まったくだぜぇ!」

って、まずは戦う前にその辺を飛び回って自分のガンプラの動きを堪能するレイジ!
頑張って作っただけあってかなりの機動性ですね、あれだけ腕のあるレイジの動きにちゃんとついてきてるし
ムキムキマッチョポーズを取ったりなんかしてレイジも相当ご満悦のようですよ

「さーてと、俺のお相手は…」

ゴゴゴゴゴ…

「…ん?あの機体、どっかで…」

「大きい…」

「ジオングに大型クローを組み合わせたガンプラ…?
 あれほどよくできた改造ガンプラが、なぜバトルシステムの中に入ってるんだ…?」

「クックックッ…」

がしかし、そんなレイジの前に現れたのはCの操るヘルジオング!
お前ここで出てくんのかよ!「このまま引き下がるのは俺のプライドが許さん」って秘書さん相手に言ってましたが
初心者が初めて作ったガンプラを壊しにやってくるとかサイテーすぎやろお前!(えー
お前アホか!ビルドストライクを狙うならまだしも、レイジが遊びで作ったガンプラを襲うとかただの嫌がらせすぎる…

ドシュドシュウウッ!!

「うおっ!?なんだ!?腕が取れやがった!」

「オールレンジ攻撃だ!」

「ちいっ…!死角がねぇ!うわっ!」

「レイジ!」

そして前回は触手での電流攻撃を仕掛けてきたヘルジオングですが、やはりジオング本来の戦闘スタイルといえばこれ!
両腕を飛ばしてのオールレンジ攻撃!
飛ばした腕を相手の周囲にまとわりつかせ、360度あらゆる角度からビームを飛ばしてくる非常に避けにくい攻撃です
これにはレイジも対処しきれず、じわじわと追い詰められていきますが…

バシュウウウッ!!

「くっ、野郎…!人が苦労して作ったガンプラを…!」

(はっ…?そうか…セイのヤツは、バトルの最中いつもこんな思いを…
 しかもあいつのビルドストライクは、俺のと違って
 何日も、何十日もかけて作ってる…)

とその時、戦いの中で自分のガンプラが壊されていく気持ちを初めて実感したレイジ…
セイはいつもこんな気持ちを抱えて戦っていたのかと、改めてその心境を理解しますが…
でもレイジって、すでに普段からビルドストライクが壊れるたびにかなり申し訳なさそうにしてたよね
ユウキ先輩との戦いとか、フェリーニとの戦いとか、「まずい、機体が!」って壊れるのを気にしてて
「構うなぁーーっ!!」っていつもセイに背中を押されてたというか
そういう意味では、こういう心境を知ってしまうともっと壊れるのを躊躇しちゃうんじゃないか?という心配が(えー

「レイジ!前!」

「くっ…!」

「相手の懐に飛び込むんだ!ガンダムのパイロット、アムロ・レイも
 その戦法でシャアのジオングを攻略している!」

こう近づけば
四方からの攻撃は
無理だな!
シャア!!

そう、アムロがジオング戦でやったように、オールレンジ攻撃の対策といえばこれ
思いっきり敵のふところに飛び込んでの徹底した接近戦です
まあハマーンほどの相手になるとこれも通じないわけですが
Cの腕前は一体どれほどなのか、シャア級なのかハマーン級なのか!?

グワッシャアアアン!!

「し、しまったー!!足があることを忘れていたーっ!」

「このうそつきーっ!」

って腕前とか関係なかったー!!なんとこのタイミングでヘルジオングは足が出る!
接近戦対策の足を使ったクロー攻撃により、レイジのビギニングガンダムはまんまと動きを封じられてしまいます
「足など飾りです!偉い人には分からんのです!」というのが足のないジオングを評価する
整備兵の言葉でしたが、やっぱり足って必要だったんや…(えー

ギュインギュインギュイン

「ぐっ…!くそっ…!」

ああそして、動けないレイジに向けて放たれようとする口からメガ粒子砲!
ジオングは全身の色んな箇所にビーム砲がありますからね、口に1つ、指に10つ、腰に2つ
そう考えると凄い出力の機体だよな…って、感心してる間にビギニングガンダム死んでまう!

チュボボボボウッ!

「なっ…援護!?」

「まったく、見ちゃいられないわね!」



とその時、レイジのピンチにアイラのコマンドガンダム出撃!ついに出る気になったかアイラ!
一生懸命レイジが作ったガンプラが壊されようとしているのに、「私ガンプラバトルやったことないから」なんて
つまらない嘘をついてる場合じゃないというわけでしょうか

「お前…!?」

「腕が来る!」

 

「お前素人だったんじゃ…」と戸惑いの隠せないレイジですが、
「そんな事はどうでもいい!!(Gガンダム的な意味で)」と一蹴するアイラ!
ジオングの厄介な腕部メガ粒子砲も、2人の息の合った連携でやすやすと撃破しております

「へっ…腕がなくなれば!」

「残っているのは!」

「そのバカでけぇ!」

「本体だけよ!」

そしてジオングが最大の武器を失った今、一気に逆転へ向けての猛攻を仕掛ける2人!
レイジのビギニングガンダムはビームサーベル三刀流という
どこぞの奥州筆頭みたいなことをやっております。レッツパーリー!
ビギニングガンダムは、父さんの説明だとビームサーベル9基も装備してるって話でしたが
こんな風に何本もまとめて使う機体だったのか

さらにアイラのコマンドガンダムもかなり凄いことをやっております
ヘビーアームズのようなフルオープンアタックからの、弾切れになった全武装解除→身軽になってアーミーナイフで突撃!
なんて豪快な戦いっぷり…ヘルジオングもタジタジですよ、そしてコマンドガンダムのこの戦いっぷりは、
ヘビーアームズの子孫とかなんかそういう設定の機体なんですかね?

・コマンドガンダムはGアームズと言う作品で年代的には騎士ガンダムと同じぐらいに登場したSDガンダムですね
 作中に出てきたキット自体は2年前ぐらいに販売されたものです

G-アームズを知らない……だと……?
 コマンドガンダムは、ナイトガンダムや武者ガンダムと同じ映画にもでた事があるのに……? by ぬるねこ

・コマンドは武者・騎士と並んで3大SDガンダムの一つだったんですけどね
 シリーズ毎にミリタリーだったりSFだったり異種格闘技戦になったりと落ち着かない感じで
 いつの間にか打ち切られちゃったという

・コマンドガンダムのプラモの種類は『レジェンドBB』というよく動く最近のプラモデルで、
 ナイトガンダムや武者頑駄無、殺駆頭とか出てます
 ガンダムの種類、という事であればコマンドガンダムはかなり大昔からいるSDオリジナルのガンダムですね

・コマンドガンダムをお知りにならなかったとはちょっと意外でした。確かに武者ガンダム、騎士ガンダムと比べて
 知名度は低いけれど、この3作品がクロスオーバーするビデオ作品がなんかの特典であった記憶があります

・え、マジで…武者頑駄無や騎士ガンダムと同時期のSDガンダムの主力じゃないですか。

って全然違ったーー!?(ガビーン)
ヘビーアームズよりもっとずっと前の機体!?武者頑駄無やナイトガンダムと肩を並べたSDの主力だったんですか!?
マ、マジで…?俺は本当に知らないんだけど、そんな懐かしのガンダムとは…これだけ総ツッコミが来てるところを見ると
かなり有名なSDシリーズだったんだなぁ、なんで知らないんだ俺…

ザシュザシュザシュドッガアアアアアン!!

「よっしゃあーっ!」

「やったわぁーっ!」

そんな2人の連携攻撃により、ヘルジオングを見事に仕留めてついに勝利した2人!
この場面で注目したいのはアイラの表情ですよね、ヘルジオングに突撃するシーンと勝利したシーンが
どっちもにこやかな笑顔です。「ガンプラバトルなんて辛いだけよ」と、これまでは
バトルに関わる時は仏頂面だったアイラですが、今回のことで初めてガンプラバトルの楽しさが分かったんじゃないですかね

「へへっ、やるじゃねぇか!」

「当然よぉ!私を誰だと思って…はっ!?」

「あれ?お前ガンプラバトルやったことなかったんじゃ」

「え、あ、あんたの操縦を見て、見よう見真似でやっただけよ!
 い、意外と簡単よね〜」

「本当かよ…」

「も、もちろんよぉ!」

ああ、しかし勝利の余韻に浸るのもつかの間、さっきバレバレな嘘をついたことを突っ込まれてしまうアイラ。
「うるせー私は今日初めて操縦したんじゃ」と言い張ってますが、
さすがのレイジもこれには疑いの目をめっちゃ向けております

「て、ていうかいつまで握ってるのよ!」

「お前が握ってきたんだろ」

「違うわよ!」

「違ってねーだろ!?」

「「ぐぬぬぬぬぬぬ…!」」

「…あれ?ちょっと待って、あのおじさんは?」

「え?…あれ?」

そこからはいつものように小競り合いが始まりますが、ふと気がつけば
父さんの姿が周囲から忽然と消えていました。どこ行っちゃったんだ父さん
急に消えたり現れたりするのはレイジの専売特許だというのに…

「…」

「あの改造ジオングを見てピンと来たよ」

「!?」

「まさか、こんな所で出会えるとはね」

「くっ…」

って、その頃の父さんはずらかろうとしていたCの前に現れて「やっぱりお前の仕業だったか」と問い詰めている真っ最中!
おお、父さんが急に姿を消したのは、こいつを逃がすまいと先回りするためだったのか。
さすがに世界中でガンプラを広める立場なだけあって、こういった影で暗躍する連中のことも知ってたんだな…って

「ある時は場末の模型店店主…ある時はガンプラを普及させるため、
 世界中を旅して回っているガンプラマニア…しかしてその実態は…!」

バッ!

「国際ガンプラバトル公式審判員!イオリ・タケシ!
 ガンプラマフィア・C!公式バトル大会への不正参加、
 ガンプラ違法操縦など36の罪で、
お前を逮捕・拘束する!!」

「ち…!」

な、なんだってー!?父さんこう見えてガンプラの治安を守る警察的立場なの!?
こいつは予想外だったな…でもこういう秘密の警察なんかが手帳見せて立場を明かすシーンってのは
見ててなんだか憧れちゃうものがありますよね

こういう場面から連想するものっていうと、水戸黄門とかスケバン刑事とかデカレンジャーとか、人によって違うと思いますが
俺はやっぱり特警ウインスペクターかな。子供の頃大好きだったわ

ウインスペクターは警察に所属している「特別救急警察隊」って部隊のヒーローなんですよね、略して特警。
主な役割は、ただの警察じゃ歯が立たない凶悪犯を逮捕することと、そして何よりも災害に巻き込まれた市民を守ること
単に敵を倒すことだけが目的じゃないというのが印象深いです
「市民の安全を守るのが使命」って胸を張って言えるヒーローなんですよね、そのために組織が作られたって話だし

そして特にOP曲がいいんですよねえ、歌詞的には「市民に危険が迫った時は俺達がいつでも駆けつけるぜ」といった
内容なんですが、個人的に一番好きなフレーズなのが
「戦いの痛み、苦しみは俺達だけが知ればいい」って部分かな

これがもうね、すごい頼れるタフガイっぽくてカッコイイよね。何かの脅威が迫った時には
俺達が矢面に立って市民を守る、誰も傷つけさせはしないって感じでたまりません
なんというか、そういうタフガイっぽさってやっぱ憧れるなぁ。たとえ過酷な戦いの中に身を投じても
そういう過酷な状況にも耐え得るだけの訓練を俺達は積んできたって感じで、
一般人よりも遥かにたくましい存在っていうかね。俺にとってのヒーローってやっぱりそういう存在だな

あとは何よりもやっぱり宮内タカユキが歌ってるっていうのがデカイよね
ある意味これが一番ポイント高いっていうか、やっぱ宮内タカユキの力強い声でヒーローソングを歌われると
カッコよさがまるで段違いというか、やっぱりこの人は特撮界の神だなと思いますね

 

「ぬうううっ…!」

さて、思いっきり話が脱線してしまいましたが本編に話を戻しますと、
父さんに追い詰められたことにより逆上して襲いかかってきたC!ああ、これは父さんヤバイですよ
このCはラルさんをいとも簡単に殴り倒せる腕前ということを忘れてはいけません
たかがガンプラオタ1人、殴り飛ばして逃げることなどCにとっては造作もないこと…って!



スパァン!!

「うっ!?」

ガッシャアアン!!じゃばー

「ガンプラ使って、しょうもねぇことしてんじゃねぇぞ」

な、なにー!?しかし父さん強し!殴りかかってきたCを、いとも簡単にさばいて即KO!
哀れにもCは便器に思いっきり顔を突っ込んで気を失うのでした。悪いことはするもんじゃねえな
しかしこういう「もう逃げ場はないぞ、観念しろ」と犯人を追い詰めて、「く、くそー!」と逆上して襲いかかってきたところを
華麗になぎ倒して「まったくバカな奴だ…」みたいに解決するのってやっぱ憧れるよね
秘密警察の一番おいしい場面だと思うわ。こういう秘密警察っぽいのもっとやってほしいな

「ええ〜っ!?こ、このビギニングガンダムをレイジが作ったの!?」

「ふっふーん、どうよ!俺にかかればガンプラを組み立てることなんか、
 簡単だってーの!」

「むう…ただ組み立てただけでなく、
 モールドに墨入れし、全体にツヤ消しスプレーまで…!」

「すごくかっこいい!」

「ぬっふっふっふ」

そんなわけで無事にビギニングガンダムを持ち帰ったレイジ、どうやらセイ達の目から見てもなかなかの出来栄えだったようで
3人とも目を丸くして驚いております。製作中のレイジの手つきは危なっかしかったですが、最終的にちゃんと出来てるあたり
意外と素質あるのかもしれませんね、父さんも「初めてとは思えないくらいちゃんと出来てる」って言ってたし

「ほ、本当にこれをレイジが1人で?」

「ん…ま、まあちょっとは手伝ってもらったりしたけどよ」

「手伝うって、誰に?」

「それがなぁ、普段は穏やかなくせにガンプラ作る時だけえらいスパルタでよ〜…
 あ、そのおっさんからこれもらったんだ(スッ)」

 

「そ、そのニッパーは!?」

「え、何?」

「あ、う、ううん、なんでもないんだ」

(父さん…!)

って、父さんからもらったニッパーを取り出したレイジですが、それを見るなり思いっきり仰天するセイ!
これってつまり、冒頭のセイの夢で父さんがくれた光り輝くシャイニングニッパー
これと同じニッパーだったってことですかね?光ってないからなんかいまいちよく分からないけど…(えー

(すまないセイ…正体を明かせず、世界を飛び回ってばかりだが…テレビで活躍は見ていたよ!
 いいビルダーになったな!決勝トーナメントも頑張るんだぞ、セイ!)

(頑張るよ…!父さん!僕の作ったビルドストライクで、レイジと一緒に!)

そして今回父さんに会うことはかなわなかったセイですが、離れた場所でも以心伝心するかのように
お互いのことを思い合っていました。ガンダム主人公でこれだけ親子仲がいいのも珍しいですね
ガンダムでは「親子の仲が上手く行ってない」というのはもはや常識みたいなところありますからねぇ

アムロ:父親は酸素欠乏症でキチガイ化、母親は「人様に銃を向けるなんて…」と平和ボケしており軍属のアムロと相容れない

カミーユ:父親は愛人と浮気、母親は仕事のことしか考えておらず、のちに両親とも死亡

ジュドー:両親とも出稼ぎに行ったままで帰ってこない。音信不通

シーブック:母親が仕事を優先したまま帰ってこない。父親はまともな人物だが劇中で死亡

ウッソ:両親ともリガ・ミリティアに参加したまま帰ってこない。のちに母親は死亡、父親は行方不明

ドモン:家族の仲は良好だったが軍の陰謀で母親が死亡、父親は冷凍刑

ヒイロ:両親?それよりお前を殺す

ガロード:過去の戦争により両親ともすでに死亡

まあだいたいこんな感じですね、一番ヤバイのは刹那なんですけども。なにせ自分の手で両親を殺してるし
そんな真似をしたのは「神がそう望んでいる」とサーシェスに洗脳されちゃったせいなんですが、つくづく親の死亡率高いね…
生きてても家庭のことを考えないって確率が高すぎてヤバイ、セイと父さんみたいな関係は他のガンダムじゃまず見られないな

「セイー!レイジくーん!」

「あっ!?母さん!」

「決勝トーナメント出場おめでとう!母さん応援に来ちゃった〜!」

「サンキューママさん!」

「か、母さん、店はどうしたの!?」

「しばらく臨時休業にしちゃった!てへ」

「い、いいの?お店の売り上げが…」

「へーきへーき!」

「来ちゃったもんはしょうがねぇだろ」

「ま、まあそうだけど…」

って、そんな中セイ達の応援にいよいよ静岡へ到着したリン子ママ。
数日の休みくらい別にいいじゃんと思いますが、セイは店の売り上げをかなり気にしてますね
やっぱこのご時世に模型屋じゃ暮らしが大変なんだろうか…
まあいざとなればリン子ママが体を売ればいくらでも:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「え…ええええええ!?せっかく東京に来たからわざわざ立ち寄ったのに、
 どうしてクローズド!?きょう定休日じゃないよね!?
 なかなか帰ってこないからって僕のこと怒ってるの!?ねぇ開けてよリンちゃんっ!
 リンちゃんてばぁっ!リンちゃん愛してるよぉぉーーっ!!」

ああしかし、そんなリン子ママと完全に入れ違いになっていた哀れな父さん!
シャッターの閉まった家の前でオタオタと泣き叫ぶばかりです。完全に不審人物や!
というか仮にも自分の家なんだから鍵くらい持っとるやろアンタ!父さん…酸素欠乏症で…(えー

そんなわけで本編の話はここまで、あとは次回予告ネタなんですが

「セイはん、レイジはんとの決着の時…ワイのガンプラ心形流奥義!
 見せてあげます!次回”心の形”に…レディィィィッ!ゴゥッ!!」

というわけで「次回、○○にレディィィィッ!!ゴゥッ!!」と明らかにGガンダムなのでした
今回は本編にGガンネタが登場してなかったですが、代わりに次回予告でこれをやるとは
毎週のGガンネタを欠かさずやる気やなスタッフは…このGガン愛には脱帽するぜ、次回に続く!






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