■ガンダムビルドファイターズ 第17話「心の形」

 

『うわぁ〜!すげぇ作り込み!』

『かっこいい〜!いいなぁ〜!』

『んっふっふっふ…』

(幼稚園の頃からガンダムを見て、ガンプラ作って…模型雑誌にもでかでかと紹介されて、
 自分よりガンプラ作りが上手いヤツなんて、いない思うてました)

さて今回のビルドファイターズですが、冒頭の場面はマオが昔の自分を回想しているシーンで始まります
物心ついた時からガンダム漬けの日々を過ごし、小学生になる頃にはこんな
めっちゃ作るの大変そうなスペリオルガンダムまで自作していたというマオ。

当然ながら周囲に自分と並ぶやつなんていなかったようで、
「ガンプラのことはワイがナンバーワンやねん」地元じゃ負け知らずな毎日を送っていたマオ。
しかしこのスペリオルガンダムvsバウンド・ドックの戦闘作画すごいな…めちゃめちゃ細かいところまで描かれてないか

スペリオルガンダムって、もともとはガンダムセンチネルっていう小説の主役機なんですけど、
ゲームにはちょくちょく出てくるけどアニメには全然出てきたことないんですよね
そういう意味では、アニメで動くスペリオルガンダムが見れてすごい貴重なシーンですよねこれ

(天狗になってました。今考えるとホンマにガキやと思います、でも…)

『流派!東方不敗は王者の風よ!!』

ズドドドッゴオオオン!!

『え、ええっ…!?』

(上には上がいる、ガンプラには果てがない…それをあの人が、師匠が教えてくれはったんです)

しかしそんなある日、流派東方不敗を自在に操り、5機のガンプラを瞬殺してしまった老人の姿が!あ、あなた様は!
ワシを誰だと思うておる?いまだ負けを知らぬは東方不敗よ!!
まあ、誰がどう見ても珍庵じーさんなんですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



しかし珍庵じーさんの愛機は、やはり東方不敗に関係する機体だったか!
これはGガンダムで東方不敗が搭乗したクーロンガンダム!
そちてビーム布(クーロンクロス)を引き抜く時に文字が出る演出、これは
GガンOPでシャイニングガンダムがビームソードを引き抜くシーンの再現!
本家では「G.GUNDAM」の文字が出てましたが、珍庵じーさんの場合は「ガンプラ心形流」って文字が出てますね
本日のGガンネタはこの場面か…ほんと毎回何かしら用意してるなぁ

(ついにこの日がやってきました、第7回ガンプラバトル選手権世界大会、
 予選を勝ち進んだ16チームが優勝をかけて戦う決勝トーナメントが、今日から始まるのです。
 おそらく、これからのバトルは苛烈を極めることになると思います…
 出場するファイターの人たちは、どのような気持ちでこの日の朝を迎えたのでしょうか…)

そして場面変わってチナちゃんのシーンになりますが、
なぜかすごい説明口調で「決勝トーナメントが始まります」って解説してますね
一体どうしたんだチナちゃん…まるでVガンダム次回予告のシャクティが乗り移ったように感じるぜ…
私たちは艦を取り戻しましたけど、ウッソはルペシノという女性に捕まって、恐ろしい拷問を受けるのです。
命からがら宇宙に脱出したウッソは、裸のまま新しいガンダムに乗り込まなければならないのです。
次回、機動戦士Vガンダム”新しいスーツ V2”見てください!
やっぱり似てる。シャクティや…チナちゃんはシャクティになってしまったんや!(えー

(そして、イオリ君とレイジ君は…)

「2人とも起きなさぁーいっ!!」

「むにゃ?」

「ん〜なんだよ寝かせろよぉ…」

「ふわぁ…母さん、僕らさっきまでビルドストライクの…」

「いいから起きなさい!今日は決勝トーナメントの組み合わせ発表の日でしょ!?
 早く起きないと遅刻する!というかもう遅刻しそうなの!」

「えーっ!?」

って、セイとレイジはというと、決勝トーナメントの組み合わせを控えた大事な日に
思いっきり寝坊して遅刻ギリギリとなっていました。お前らそんなんばっかりやな!
まあ今回は、壊れたビルドストライクの修理を朝までやっていたみたいなんで、寝坊するのも仕方ないんですけども…

「はあひい、はあひい…!ああ、人類はニュータイプになって
 いつか時間さえ支配できるというのにぃ!」

「セイ!ワケのわかんねーこと言ってねえで、もっと早く走れっ!」

「なんで僕たちは同じ過ちを繰り返してるんだ〜!?」

人は同じ過ちを繰り返す…まったく…!(えー
大事な時にいつも遅刻ギリギリなのはセイも自覚しているようで、バタバタ走りながらすっかり嘆いております
ちなみに「いつか時間さえ支配できる」というのは、初代ガンダムでララァが死んだ時のアムロのセリフ
「人は同じ過ちを繰り返す」というのは、Zガンダムでフォウが死んだ時のアムロのセリフですね

「はあはあ…なんとか間に合ったな…」

「ぼ、僕たちの初戦の相手は…?」

「ワイです」

「え?」

「セイはん、レイジはんたちと戦うんは…このワイ、ヤサカ・マオです!」

って、セイ達が会場についてみれば、そこにはすでに組み合わせを知らされていたマオの姿が!
というかお前が1回戦の相手!?そ、そんな!GXが一回戦でもう負けてしまう運命だなんて!(えー
せめて2回戦とかでぶつかってほしかったですが、マオの活躍もここまでなのか…

「へへっ、そうかいついに来たってわけか…!」

「はい、ついに来ました決着の時が…!

「マオ君…うん!」

しかしお互いに「いや1回戦が君だなんてまいったわー」といったような慣れ合いの空気はなく、
この時を待っていたと言わんばかりの闘志を前面に押し出す両者。
予選では協力的な描写が目立ったマオでしたが、やはり最終的にはバチバチの真剣勝負で決着を望んでいたというわけですね



それとトーナメント票も公表されているんで、全体的な組み合わせを見ていくと

左ブロック
知らない人 VS リカルド・フェリーニ
知らない人 VS アイラ・ユルキアイネン
知らない人 VS ニルス・ニールセン
セイ&レイジ VS ヤサカ・マオ
右ブロック
知らない人 VS 知らない人
知らない人 VS 知らない人
レナート兄弟 VS ルワン・ダラーラ
知らない人 VS メイジン・カワグチ

こんな感じになってますね、なんか右ブロックが手薄だなオイ!
明らかに名人が勝ち上がってくる組み合わせじゃないですか、実際に名人の対戦相手を見てみると
1回戦知らない人、2回戦レナート兄弟もしくはルワン、3回戦知らない人って感じで、
2回戦さえ注意すればあとは雑魚しかいないじゃねーか!
我々はいい加減はっきり言うべきなのですッッ!
名人は保護されているッッッ!!
(えー
うーん、世界大会に入ってから名人って強豪キャラと全然戦ってないし、なんかいまいち強さを実感できないんだよな

そういう意味では、レナート兄弟vsルワン・ダラーラの試合はぜひともルワンに勝って欲しいですね
ルワンは「私は全力での熱い勝負がしたいんだ!」って性格で、実力も十分にあるから
このところぬるい戦いの繰り返しで燃え上がってない名人に、いっちょバトルの熱さを取り戻させて欲しいもんです

あと気になるカードは2回戦のフェリーニvsアイラでしょうか。とんでもないのと当たっちまったなフェリーニ…
フェリーニといえば、つい最近セイ達との戦いで株を上げたばかりですが、アイラ相手に果たしてどこまで通用するのか…

それと2回戦といえば、セイ達がマオに勝ったら2回戦でぶつかるのはニルスなんですね
ニルスは絶対フェリーニと戦うと思ってたんだけど…
まさかセイ達と戦うことになるとは。なにげにニルスってセイ達と喋ったことすらないんですよね
接点といえばキャロラインとチナちゃんを通した関係くらいなわけですが、これはやっぱり
キャロラインが再登場してチナちゃんと応援合戦を繰り広げるとかそんな流れか?



(今日のバトルは2試合…メイジン・カワグチとアイラ・ユルキアイネンの2人が
 勝ち進むとみて、まず間違いないな)

「よっ、サムライボーイ!お互い初戦は楽に勝てそうだな」

「油断は禁物ですよ、ミスター・フェリーニ。とはいえ、どう精査しても僕に負ける要素はありませんが」

「かわいくないガキだぜ〜。だが初戦を突破できたとしても、次のは手ごわいぜ?」

「僕の2回戦の相手…ヤサカ・マオ、イオリ・セイ&レイジ組の勝者…」

「なあ、天才君の意見を聞かせてくれよ。アイツらのどっちが勝つと思う?」

「そうですね、僕の予想では…」

って、ニルスがトーナメント表を見て考え込んでいると、そこに「いよーう」と声をかけてきたフェリーニ。
やっぱニルスと一番関係が深いのってフェリーニですよね
これで対戦しないってなんでなんだろう?あとフェリーニ、「お前の2回戦の相手は手ごわいぜ〜」とか
ニヤニヤしながら言ってますが、2回戦お前の方がやばいがな!アイラと戦うんやろ!(えー

(…通常ライフルでの攻撃は…シールドで粒子ビームを吸収。
 吸収した粒子をディスチャージして加速開始…!アカン…!
 なら、シールドで吸収しきれへんハイパーサテライトキャンで先制攻撃…
 いや、レイジはんには避けれられてまう…これもアカン!
 ビルドストライクが接近、バルカンで応射、さらに接近…!ビームサーベルで対応、つばぜり合い…
 離れ際にハイパーサテライトキャノン発射…アカン、避けられる…!
 通常ライフルの使用は禁止、ミサイルポッドつけて…いや、弾数に限りが…!
 接近戦でもパワーで負ける…ビルドストライクにはあの光るシステムが…!ぐっ…)

一方その頃、マオは公園のベンチに寝転がって対ビルドストライクのイメトレを行っていましたが…
しかしその結果、何をどうやってもビルドストライクに勝てないという
無慈悲な現実を突きつけられてしまうマオ。なんというかGX魔王ってビルドストライクと相性最悪ですね

GX魔王といえば、サテライトキャノンを撃ってナンボな機体なわけですが
レイジの反応とビルドストライクの機動性の前には、サテライトキャノンを当てられるイメージがまったく浮かんでこないという…
じゃあサテライト以外はどうかというと、ビームライフルを撃てばアブソーブシールドで吸収され、
ビームサーベルでの斬り合いを挑めば、RGシステムを使われてパワー負けするという…
もはや詰んでる状態ですな…それはマオ自身が一番痛感しているようです

「あ〜!勝つイメージが全然想像できへん!」

ミーンミンミン

「は〜あ…」

『じーさん!じーさーん!さっきのすごい技、ワイに教えて!』

『はん?すごい技?』

『さっきやったやん!相手のガンプラをバババーッて吹き飛ばすヤツ、教えてぇ!』

『嫌やめんどーくさい』

『そんなん言わんと教えて!あの技ワイもやってみたい!もっと強うなりたいねん!
 世界一のガンプラビルダーになりたいねーん!教えて教えて!
 教えてくれなここから動かへ〜ん!』

ってそんな中、ふと珍庵師匠の道場へ初めて押しかけて行った時のことを思い出すマオ。
あの流派東方不敗の神業を見て、自分もやりたいとひたすらねだるマオでしたが…
珍庵師匠は「お前に流派東方不敗は10年早い」となかなか首を縦に振ってくれません

『じいさん!今日こそ教えてや〜!』

『アカン、今から修行や』

『しゅ、修行!?何すんの!?ワイにもやらしてぇ!』

『え、釣りが修行なん?』

『そうや』

『これでバトル強なんの?』

『もちろんじゃい!ぬぅーん!』

ザッバアアアアア!

『お、おおー!』

そんなある日、修行だと言いながら川へ釣りに出かけた珍庵師匠。釣りをすることでバトルが強くなると言いますが…
じいさんあんた、相手が子供だと思ってテキトーにあしらおうとしてないか!?(えー
さらにその後、川に入って水遊びをしたり、森の中で虫取りをしたり、天真爛漫に遊び続ける珍庵師匠。
マオもそれについて行ってますが、うーむしかしこの一連のシーンって

ガンダムAGEのフリットとユリンがイチャイチャするシーン思い出したわ(えー
川に入って水遊び&魚取り、森を走り回って遊んだり…って、なんか思い出しちゃうんだよな
じ、じいさんまさか、修行と称してマオとフラグを立てるためにこんな真似を…(えー

『酔舞!再現江湖デッドリーウェイブ!!』

ドッバゴオオオオオオ!!

『ああっ!?す、す、すごい!』

がしかし、そんな遊んでばかりのじーさんでもやはりガンプラバトルの腕前は超一級。
流派東方不敗の絶技を自在に繰り出し、地面に超強大なクレーターをやすやすと作っております
なんて威力だ…これはニルスがグレコ戦で見せた奥義・無空波をさらに上回っているというか
師匠はこのレベルの技を操れるほどのレジェンドクラスだったんですね

『し、師匠、やっぱりすごいお人やったんですね!その技ワイに教えてください!』

『こんなん大したことあらへん。ワイぐらいの歳までガンプラ心形流を
 やり続けとったら、こんくらいのことは出来る』

『そんな意地悪言わんと、教えてください!』

『マオ…これは教えて出来るものやない。
 よしんば教えてやれたとして、それで嬉しいんか?』

『え?』

『人様が作ったガンプラをそっくり真似て作っただけで、満足できるんか?』

『う…』

『心形流はそんなもんやない。ガンプラは想像力と独創性…
 それは己自身で見つけなアカン。正解なんてないんや。
 自分が経験したものを糧にイメージを膨らませ、
 心の中に浮かんだ理想を形にしていく…それがガンプラ心形流や』

『…』

そんな師匠の技を教わろうとするマオでしたが…しかし、ガンプラ心形流とは他人を真似ることじゃない
再び教えることを拒む師匠。なるほど心形流というのは「自らの心の形を具現化する」ことを
理念としているんですね、流派の名前もそこから来てるのか

ちなみにこの場面、師匠の後ろの棚にさまざまな形のガンプラが映ってますが、
これって番組の企画で募集していたオリジナルモビルスーツ選手権とやらに入賞したガンプラたちなんですね
なるほど、「誰の真似をしたわけでもない、自分の心を形にしたガンプラ」という意味では
この入賞者たちもみんなガンプラ心形流の申し子と言っていいわけか

「…いつまでそこにおる気や?」

「…」

「どないしたマオ、大会の真っ最中のはずやろ」

「師匠…!ワイに…ワイに…!ワイに師匠の技を教えてください!
 心形流の教えに反してるんは重々承知してます!
 せやけど…せやけどワイ!どうしても明日のバトルに勝ちたい!
 お願いします師匠!ワイに技を!ガンプラ心形流の極意を教えてください!!」

そんなマオの回想シーンが終わりますが、ビルドストライクに勝つ方法がまるで見い出せないマオは
師匠の道場を訪れて新しい技を教わろうと…「他人の真似をしても意味がない」というのが心形流の教えですが、
マオはそれに反してでも、今度ばかりは勝ちたいと思っているようで…

「…少し、つきおうたる」

 

「し、師匠、これは…?」

「心形流の極意を教えたる。ただし頭ではなく体にや!!かかってきい!!」

って、マオの熱意に動かされて初めて心形流極意の伝授を始めた師匠ですが、
なぜか柔道着に着替えて組み手をすることに!な、生身での修行!?やはりあれなのか、心形流の極意は
流派東方不敗のごとく強靭な肉体を持つことから始まるということなのか!?

「やあああっ!」

ドザアアアッ!

「ぐはっ!?う、うう…」

「はよ立てい!時間ないんやろうが!

「くっ…おりゃあああーーっ!」

ドザアアアッ!

「あがっ!」



ドザアアアッ!

「うぐっ!?」

ドザアアアッ!

「うああああっ!」

ドザアアアッ!

「う…うぐ…ぐ…はあ、はあ、はあ…」

「何寝とる?起きんかい!」

(こ…これが何になるん…?ただ投げ飛ばされとるだけ…体が痛いだけやん…)

がしかし、師匠に延々と投げ飛ばされながら、一体この組み手になんの意味があるのかまったく理解できないマオ。
あかんでマオ、Gガンダムのドモンも錆びた刀で大木を斬る修行を延々とやらされて、
「こんな修行になんの意味が…」と思いつつも、最終的には最強の力を引き出す明鏡止水の境地に目覚めたんや!
あれも他人が手取り足取り教えるものじゃなくて、自分自身が掴むものだったな…つまりそういうことなんや…(えー



「し…師匠、ワイ…」

「ふん…もうしまいか、だらしない…
 土下座までしてもう音を上げるんか、自分の覚悟はその程度か!?」

貴様の覚悟はその程度のものか!?
それでもキング・オブ・ハートか!!
足を踏ん張り腰を入れんかァァッ!!
全身ズタボロになってしまい、もはや倒れたまま体が痛くて動けないマオ。
しかし「ああん?最近だらしねえな」と容赦なく師匠からの檄が飛んできます
その言葉に突き動かされるように、再びマオは師匠へと向かっていき…

「う…うぐぐぐっ…!」

「さあ来んかいーっ!!」

「ぬああああーーっ!!」

『ねえ師匠!師匠はガンダム作品の女性キャラん中で、誰が好きなんです?
 ワイは断然エマ・シーンさんですぅ!美人さんやし、芯がしっかりしたところが
 ええなぁ〜思います!』

ってえええー!?ここで再びマオの回想シーンとなりますが、
今度の場面は「好きなガンダム女性キャラは誰か」という話題に!というかエマ中尉が好きなのかよマオ!
エマさんはなんつーか…いつもキーキー怒鳴りながらカミーユを平手打ちしてる恐い女ってイメージというか…(えー
そういうのが好みだったとは…あとエマさんって髪型が特徴的で、
ちんこ頭とか亀頭ヘッドとか公然猥褻カットとか色々言われてるよね…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

『で、師匠は?』

『ワシか?ワシは…』

『てぇーっ!』 『てぇーっ!』 『あ、あううっ…!』

『マリュー・ラミアス一択やぁ〜!!』

や、やりやがったー!!うわああああああ!!
なんと実際の声つきでSEEDのマリュー登場!リン子ママと声優同じだからいつかやるかと思っていたが!
本当にやるとは思わなかったなー、しかも新規作画でわざわざ!なんというファンサービス!
この被弾した時のマリューの乳揺れ、もはやSEEDのお約束でしたよね

『やらしぃわ〜師匠!』
 
『カッカッカッカ!好きなもんに理屈なんかいるかい!
 ただ好きでおればええんや。そうやろ、マオ!』

「う…ん…し、師匠は…?」

って、ここで回想が終わり意識を取り戻したマオ。どうやらさっきの組み手の結果、しばらく気を失っていたようで
ふと気がつけば布団に寝かされている状態でした。そして周囲に師匠の姿はなく、
ただ置き手紙だけが置いてあったという…

「…手紙…?」

ぺらり…



《疲れたから帰る 珍庵》

「な、何なんあの人ー!!」

ってゲエエエエーー!?一体どんな手紙なのかと思いきや、
「疲れたから奥義とかもういいよね」とさっさと帰ってしまった師匠!そんなんありですかい!
結局さっきの組み手はやるだけ損だったということに…

「わがまま過ぎるやん!好き勝手やってぇっ!!」

って、師匠のフリーダムっぷりに愚痴らずにはいられないマオですが、ふと視線を横にやってみると
師匠の集めた美少女フィギュアコレクションが!おお、左から順に
セイラさん、マリュー、貧乏姫、マリーダさん、変なキュベレイ、ラクス、王留美、ルナマリア、SDララァ、フェルト、ミネバ
様々なラインナップが!可愛かった頃の王留美や!劣化する前の王留美やで!(えー



やっぱ1期のこいつはすごい可愛かったよなー、2期に入ってからは大幅に劣化したけどなー:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というよりガンダム00のヒロインは、全員が1期に比べて2期で劣化しましたよね。おっぱいの大きさ的な意味で(えー

「…好き勝手…ふっ、ふっふふ…そうか…そうですよね師匠…
 でもやっぱりワイ、エマさんが一番やと思います。だって…好きなんですもん」

とその時、「好き勝手」という言葉から何かを掴んだらしいマオ。師匠はエマさんに興味ないらしく、これだけフィギュアがあっても
エマさんの姿はありませんでしたが、「それでもワイはエマさんが好き」とつぶやいて道場を後にするのでした。
ふむ…つまり他人がエマさんを好きじゃなくてもそんなことは関係ない、自分が好きかどうかか大事という気持ちを掴んだんやな…
そう、他人がエマさんをちんこ頭と呼ぼうが亀頭ヘッドと呼ぼうが公然猥褻カットと呼ぼうが
そんなことは関係ない!関係ないんです!(えー  エマさん好きは修羅の道やなマオ…

「ええっと、入り口は…」

「(あら?あの人…)あのっ」

「ん?あっ、あなた旅館に泊まりに来てくれた!」

「やっぱり、あのときの旅館の!」

「はい、ミサキです!」

「もしかして、ヤサカ・マオ君の応援ですか?」

「はい!イオリ君たちには悪いんですけど…えへへ」

って、そんなマオとセイ達との試合の日、あの旅館のミサキがまさかの応援に登場!
わざわざ来てくれるとは!「マオ君の応援ですか?」と言われて「はい!」と答えるあたり、
相当好感度高いみたいですよねー、こないだはマオのやつ「1年後の予選突破したらまた来ます」とか
1年しないと会いに行かないみたいなこと言ってましたが、もっとちょくちょく会いに行ってやりなさいよもったいない

《ただ今より、決勝トーナメント1回戦第3試合を始めます》

「マオのヤツおっせぇな…このままじゃ不戦勝になっちまうぞ」

「大丈夫だよ、世界大会で戦おうって約束したんだ。マオ君は来るよ、絶対に」

そしていよいよマオとセイ達の試合の時が…って、もう試合開始の時間だというのになかなか姿を現さないマオ。
客席のミサキ達も浮かない表情ですな…レイジとしても「おいおいあいつおせーな」と言ってますが
遅刻の常習犯のお前に言われちゃおしまいだよ!(えー

ダダダダダッ!

「あ…!」

「ふうっ…!遅れてすんません!」

がしかし、試合時間ギリギリになってついに姿を現したマオ!
さらにその表情からは、さっきまでの焦りがすっかり消え失せております
ついに腹をくくったかマオ、打つ手なしと判断したビルドストライクに果たしてどこまで通用するか…

「スタービルドストライクガンダム!」「行くぜぇっ!!」

「ガンダムX魔王!行きます!!」

ギュイイイイイン

「…はっ!?」

ゴッバオオオオオオオ!!

「くうっ…!?い、いきなり!?」



ってうおおおお!?出撃して早々、挨拶代わりにサテライトキャノンをぶっぱなすという
いきなりぶっとんだ先制攻撃が!受ける方からしたら寿命が縮むなこれ
しかしサテライトはそうそう連発できる武器じゃないはず、どうにか避けたレイジの方が有利に…

ギュイイイイイイ

「なっ…!」

「連続発射!?どうやって!?」

ゴッバオオオオオオオ!!

って連発キター!!な、なしてーー!?一体どういうカラクリなのか、レイジが接近する暇もなく
続けざまのサテライトキャノンを撃ってきたマオ!なんとか直撃だけは避けたレイジですが、
無傷とまではいかずアブソーブシールドが破壊されてしまいます。また今回も壊されちゃったよ!(えー
ほんとよく壊れるなアブソーブシールド…まあ相手からしたら、まず最初に壊さないと始まらない道具だしな

「あっ…!こ、これは太陽パネル!?そうか…ソーラーシステムを動力源にして
 周囲の粒子を集めてるんだ!リフレクターも以前より強化されてる!」

その時セイの分析により、こうまでサテライトキャノンを連発できる理由が明らかに!
そう、マオは改造によってリフレクターにソーラーパネルを仕込み、太陽エネルギーを吸収することで
常にチャージを行っているという…なんてこった、太陽エネルギーを利用したビーム砲と言えば
初代ガンダムのソーラ・レイじゃねーか!ジオン最大最強の兵器だよ!
それをサテライトキャノンに組み合わせるとは、恐ろしい発想をしたもんだぜマオ…

「セイ、そういう理屈は意味ねえぜ」

「えっ?」

「マオのガンプラの動き見てたらわかんだろ…
 アイツ…このバトル、楽しんでやがる!」

「ふふふ…行きますよぉーっ!」

ゴッバオオオオオオオ!!

「だったらこっちも全開だぁぁっ!!」

もはや出し惜しみなしといった感じに、3発、4発と次々にサテライトキャノンを撃ちまくってくるマオ!
そのたびに全速での回避を繰り返しながら、射撃武器を最大限に活用して対抗するレイジ!
激しい撃ち合いの末にマオのサテライトキャノン、レイジのビームライフルはどちらも破壊され、
接近戦での斬り合いメインの戦いへと移行していくことに…

ギュオオオオウ!!バチバチバチ!!

(ええで…マオ、それでええ!)

「すごいなマオ君…昨日はよほど鍛えたとみえる」

「目先の勝利に目がくらみおってたさかいにな…
 迷いを吹っ切ってやっただけや。今のマオは無心、曇りなき心で戦っとる…!
 ガンプラ心形流は、その心をガンプラで具現化させる流派…
 バトルもまたしかり。心形流の極意、会得しとるでぇ…!マオ!」

そしてまるで流星のように動き回りながら、激しい激突を繰り返す2人!
その光景を見ながら、師匠はマオが心形流の極意を掴んだことを確信していました
それはすべての迷いを捨て無心となり、曇りなき心でガンプラに向き合うこと。

ああ、これはGガンダム第23話のシュバルツのセリフ
「曇りのない鏡のごとく、静かにたたえた水のごとき心!
 それが勝つための唯一の方法だ!」
まさしく明鏡止水の境地!マジに明鏡止水がガンプラ心形流の極意だったとは!

ブァチィィッ!!バチチチチ!!

「たまんねぇぜ…!このバトル!!」

「す…すごい…」

そして一進一退の激しい斬り合いが続き、どちらも徐々にダメージを深めていくことに!
ですが両者とも一歩も引く様子はありません、勝つのは俺だと言わんばかりに熾烈な攻防を続けるばかりです
それを見て、ついにあのニルスも手に汗握りながら釘付けとなる結果に…
「ガンプラに興味のない天才少年」という呼び名も、いよいよ返上する時が来たようですな

「とびきり痛いの行きますよぉっ!!ソーラーシステム起動!
 そしてえええーっ!!」



うおおーーっ!あれはサテライトキャノンとソーラ・レイの合わせ技!
ここで一気に勝負を決めに出たマオ!なんとソーラーシステムで太陽からのエネルギーチャージを行うと同時に
サテライトシステムで月からのエネルギーを上乗せするという荒業を!
太陽と月が両方そなわり最強に見える!
まさか太陽と月を両方使ってパワーを大幅強化するとは!サテライトキャノンとソーラ・レイの合体技が出るのか!?
一体どんなとんでもない技が出てくるんだ、サテライトソーラーキャノンとかそんな感じに!?



「これがワイの!魔王剣やぁぁぁっ!!」

えーーっ!?剣ですかァーーー!?
こ、ここで剣が出てくるんかい!予想外すぎるわ!魔王剣ってそのネーミングYAIBAじゃねーか!
でもキャノン砲だとレイジに避けられるから、剣の方がビルドストライクに勝つには好都合なのか!?
そして威力についてはビームサーベルなどとは比べ物にならんでしょう、果たしてレイジ達はどうするのか…

「こっちも行くぜぇっ!!」

「RGシステム起動!」

ギュイイイイイン!

「行くぜ!ビルドナックル!!」

俺のこの手が光ってうなる!お前を倒せと輝き叫ぶ!ってやるのはいいけど
それじゃ勝てねーだろ!(えー
おま…サテライトキャノンとソーラ・レイの力を持つ剣に対して、ビルドナックルはさすがに勝ち目ねーだろこれ!
ビルドナックルって、こないだフェリーニのマントで包んだパンチと互角の殴り合いしてた武器だし、
これで魔王剣に対抗するっていうのはさすがに威力足りないんじゃ…

「おりゃああああーーーっ!!」

「ぬあああああーーーっ!!」



バッキャアアアアアン!!

「!?」

って一方的に勝ちやがったーー!!
ええええええ!?ちょっ、えええ!?ええええええええええええ!?なんで勝つの!?
なんでビルドナックルが勝つの!?ええええええええ!?

いや…いやいや、ここでまさかビルドナックルが一方的に勝つとは…
なんだろう、冷静に考えてみると、フェリーニ戦よりビルドストライクの損傷が少なかったから出力がでかかったとか?
それにしたってサテライトキャノン+ソーラ・レイの武器に勝つってお前…
出力がでかいってレベルじゃねーぞ…こんなガンダム世界最強の武器をミックスしたような超強力兵器に…

うーん、マオがソーラーシステム+サテライトシステムの組み合わせで挑んできたんだから、
この場面はセイ達もRGシステム+ディスチャージシステムの組み合わせで迎え撃った方がよかったんでないか?
盾を壊される前に、どっかでビーム数発分のエネルギー吸収とかしてさ…そうでないと、RGシステムだけで勝てるってのは
あまりにチートすぎるぜ…それにこの間、RGシステム使ってもフェリーニと互角に殴り合うのがやっとってことがあったから、
いくら今回損傷が少なくたって、異常なほど強くなりすぎって気がするしなー

「あ…」

コツ…コツ…コツ…

「マオ君…」

「あ…ミサキちゃん…はは、見に来てくれたんや…遠いとこ、ありがとう…嬉しいわ…」

コツ…コツ…コツ…

「…」



ともかく、魔王剣を破られたその後はなすすべなく敗北してしまったマオ。
マオの世界大会はここで終わり…そして、出口の廊下でミサキがマオを待っていてくれましたが…
抜け殻のようになったマオは、言葉少なにミサキの横を通り過ぎてしまいます。マ、マオおおおおお!
お前もうちょっとミサキちゃん大事にせえよ!せっかく会いに来てくれたのに!(えー
まあ、自分の情熱すべてを賭けたバトルで負けた後だしな…分からなくもないんですが…

コツ…コツ…コツ…

「…すごかった!!かっこよかった!!」

「…」



とその時、マオの背中に向かって精一杯の誉め言葉を送るミサキ。マオもその言葉に片手を上げて応えるのでした
うーん、ミサキとマオの絡みってこれで終了なのか…
このアニメの女性キャラでミサキが一番好きなんだけどな…チナちゃんやアイラのように
ニヤニヤできる描写がもっと欲しかったぜ…残念無念

「う…うっ、う…!ううっ…!うあ…あああああっ…!」

そして誰もいない海岸で、ひとり肩を震わせてむせび泣くマオ。
さっきミサキに対する反応が味気なかったのも、今にも泣き出しそうな気持ちを抑えるので必死だったからなんでしょうな…

「…」

「し…師匠…」

「おもろいバトルやったなぁ…これだからガンプラはやめられへん」

「…師匠…ワイ…もっとええガンプラ作りたい…!
 いえ!作ってみせます!見といてください!」

「うむ…!」



とその時、涙に濡れるマオの前に現れた師匠。「ガンプラはやめられない」というその言葉に応え、
マオは涙をぬぐって、この先もっと凄いガンプラを作ることを誓うのでした
なんかミサキより師匠とフラグ立ってないか!?(えー
なんてこったマオ…ヒロインより師匠とフラグ立てることまでGガンと同じにしなくても!それとこの後2人で絶対

「美しいな…(太陽を見ながら)」

「はい…とても美しゅうございます…」

「ふ…ならば…流派!東方不敗は!!」

「王者の風よ!!」

「「全新系裂!!」」

「「天破侠乱!!」」

「「見よ!東方は赤く燃えている!!」」

ってやってるよね。間違いないと思うわ(えー

「マオ君…やっぱり強かった」

「ああ…」

「次に戦う時は、もっともっと強くなってると思うよ」

「へへ…望むところ、だろ?」

「うん!」

ワアアアアアアア!!

「えっ、な、なに!?」

「なんだ!?」

その時セイ達は、会場の廊下で勝利の余韻に浸りながら座り込んでいました
ところが和やかに話している途中で、突然会場から割れんばかりの大声援が!
どうやらセイ達の次の試合で何かが起こったようです、慌ててその様子を見に行くと…

「ああっ!?そ、そんな…!」

「…」

「ル…ルワンさんが…負けた!?」

ええええええーー!?ま、またこのパターンかよ!
あのカルロス・カイザーと同じパターンでルワン・ダラーラまさかの敗退!
ちょ、ちょっと待てこらああああああ!描写すらなしで瞬殺されて退場かよルワン!

カルロス・カイザーの時も思ったけど、こういう風に「目を離したスキに強豪キャラがいつの間にか負けてる」ってパターンは
「勝った方が強い」っていう風には見えねえんだよ!負けた方が弱すぎって見えるんだよ!(えー
いやほんと、あのカルロス・カイザーが強いなんて思ってる視聴者おらんやろ!?
「前回優勝者(笑)」とかネタにされて完全にザコ扱いされてるやろ!?だからほんとこのパターンって
負けた方の株を下げるだけなんでやめて欲しいですね俺的に…まさかルワンがこうなるとは…



「ヘッヘッヘッヘッ…何が優勝候補の一角だ、楽勝だっつーの」

そんなルワンに勝利したのは、さっきの組み合わせの時も書きましたがレナート兄弟。
こいつらがメイジン・カワグチと戦うことになるのか…うーん、なんだか小細工を多用しそうな雰囲気からして
燃え上がるバトルにはなりそうにもねーな…(えー

「メイジン・カワグチに襲い掛かるレナート兄弟の高等戦術!」

「次回!ブラッド・ハウンド”!」

「その戦略に、僕たちは脅威する…」

そして今回の次回予告ネタはこちら、「その戦略に脅威する」…
なんだろうこのフレーズ、まったく聞いたことないぞ…(えー  なんなんでしょうねこれ、次回に続く!


■ガンダムビルドファイターズ 第18話「ブラッド・ハウンド」




プルプルプルプル

「どこにいる…?」

さて前回、まさかの敗北を喫してしまったルワン・ダラーラですが、
今回の冒頭ではそんなルワンとレナート兄弟との戦いが描写される結果に!
おおよかった、あのまま描写なしで瞬殺じゃルワンが哀れすぎだもんな
しかし毎度ながら羽プルプルさせながら飛んでるアビゴルバインはなんか笑えるな(えー

ドキュウウウン!

「うっ…超長距離射撃!?ジムスナイパーK9か!
 この射撃精度、さすがにベスト16だ…!」

とその時、遥か遠くからルワンを狙って放たれたビーム砲!
どうやらレナート兄弟の愛機は、ガンダム0080に登場したジムスナイパーUの改造機のようです
まるでロックオンさんばりの精密射撃をこなしてのけるレナート兄弟、それに対してルワンは
ミサイルで弾幕を張りながら接近戦へと持ち込みますが…

「接近戦ならこっちが!」

ガッキイイイイン!

「もたせろ、20秒だ」

「了解!」

しかし何か接近戦の対策があるらしく、20秒でそれを用意するというレナート兄!
この兄弟、どうやら弟が操縦を、兄がサポートを担当しているようですが
強キャラなのは弟よりもむしろ兄の方ですよね。この間セイ達とレースで戦った時も、
この兄はディスチャージが切れる時間を正確に見抜いてたし

ドウドウドウドウッ!

「その程度の力では!このアビゴルバインに傷一つ!」

そんなわけで、迫ってくるルワンにハンドガンを連射して時間を稼ぐ弟!
撃っているのは牽制用のハンドガンといった感じなので、これだけでは致命傷にはほど遠いようですが…

ボガボガボッガアアアアアン!!

「な!?」

っていきなり吹っ飛んだーー!!なんじゃこりゃ!?
軽微な損傷でのっしのっしと歩いていたアビゴルバインですが、突然謎の大爆発を起こし
バラバラに吹っ飛んでしまう結果に!こういう負け方だったのか…一体どんな手品を使ったんでしょうか
アイラの見えないファンネルのように、初見の相手ではまるで対応できない特殊武器を使ったようですが…

「フフフ…何が優勝候補の一角だ、楽勝だっつーの」



「ガンプラ心形流ヤサカ・マオ!完全復活でぇーす!」

「立ち直り早っ…」

「くよくよしてても仕方ありません!反省すべきことは分かったし、
 あとは前に進むだけです!それからワイ、大会終わるまでこっちにおりますんで
 何か手伝うことあったら遠慮なく言うてくださいね!」

「う、うん、ありがとう」

って、前回セイ達に敗北してしまったマオですが、この後どうなるのかと思ったら
セイ達の味方キャラとしてサポートに徹するようです。ほほぉ…これは結構心強いですな
なにしろこの後のセイ達は、ニルス、アイラ、メイジンといった強豪を相手に勝ち抜かないといけないわけですから
今まで以上に機体もハデにぶっ壊れるでしょうしね
それを1日やそこらで修理するとなると、マオの協力も不可欠になるんじゃないかなあ



「むふふ…ところでぇ…ワイ、これからどこに行くと思います?むふふふ」

「ど、どこにいくのマオ君?」

「んふふぅ〜…実は!ミサキちゃんとホビーセンターに見学に行くんですぅ!
 デートやん!?デートやん!?んふふ、んっふっふ〜!!」

な、なにぃ!?なんと今回、ミサキと一緒にデートに出かけると言い出したマオ!
ミサキまだ帰らずに残ってくれてたの!?(えー
ええ娘やん…てっきり前回の出番が最後で、もう家に帰ってしまったのかと思ってましたが
これは嬉しい誤算ですよ。あとホビーセンターっていうのは、いつぞやの拍手コメントで教えてもらったガンプラの名所ですよね

「えっ、ヤサカ君がデート?もしかしてミサキさんと…」

「うん、そう言ってたよ」

「へええ…!いいなぁ」

「あ…あの、た、大会が終わったら…僕らも…」

「(ぽっ)う…うん」

って、マオ達がデートすると聞いて、セイとチナちゃんもデートの約束を!
うーむ、ラルさんじゃないがケツがかゆくなるぜ!(えー
この2人も、いよいよまともにデートとかするようになったか…思えば遠くに来たもんだ…(遠い目)

「おおぉっ!この焼きそばおいしそう〜!!
 ああ、でもあの餃子もいいわよねぇ〜!じゅるじゅる」

とその時、セイとチナちゃんが熱々ムードになっているすぐ横で
空気読めずにエキゾチックジャパンしている女が1人!また今日も食べ歩きかよアイラ!

「あれっ…?あの人、レイジ君と一緒にいた…」

「ああ〜…!」

「ん?」

「こ、こんにちわ」

「えっ、どこかで会ったこと…」

「あっ、いきなりすいません」

「この前、レイジ君と一緒にいるのを見たので…」

「えっ、レ、レイジ!?」

「おお〜い!」

「はうっ!?」

「わりぃ遅れちまって!…ん?」

そんな中、思いきってアイラに声をかけてみたセイ。「えっ、誰ですかあなた…」と最初は引き気味のアイラでしたが
レイジの名前を出した途端に発情してしまいます(えー
そして、ちょうどタイミングよく姿を現したレイジ…というかお前今日も遅刻してきたのかよ!
もはやレイジは毎回の遅刻がお決まりみたいになってるな…

「まず自己紹介しますね、ガンプラバトル選手権に出てるイオリ・セイと言います!」

「イオリ君のクラスメートのコウサカ・チナです」

「はっ、はあ…」

「俺はレイジだ!」

「知ってるわよ!」



そして、せっかくなので4人で一緒にファミレスに入ることになった一同。
自己紹介を始めるセイ達ですが無駄に一番元気よく言うレイジに吹いた
お前もう何回も会ってるだろ!それとセイと話すアイラの初々しい反応もなんかいいですねえ

「あのう、お名前は?」

「え?あ、私はアイ…はっ!?」

「…?」

「ア、アイ…アイ…アイナと言います!」

俺はアイナと添い遂げる!!(えー
とその時、自分の立場を明かしたくないせいでついついアイナと名乗ってしまうアイラ。
あかんでアイラ…アイナなんて名乗ってしまったら、檜山修之声の08小隊隊長(23歳)が凄い勢いで迫ってくるで!
アイナあああーー!!好きだあああーー!!

「おお〜!08小隊のヒロインと同じ名前なんですねぇ!」

「そ、そうなの?」

そしてアイナと聞いてしまったら、08小隊のことを思い浮かべずにはいられないセイ。やっぱそうだよなぁ
08小隊といえば、主人公であるシローの有名なセリフが
「倍返しだ!!」でシローの通称が「あまちゃん」ってなんか凄いですよね(えー
倍返しであまちゃんかよお前!08小隊が作られたのって1996年ですから
今から17年も前に時代の先を行っていたんやな…うーんミラクルやで

「へえ〜お前の名前アイナってんだ、知らなかったぜ」

「い、言ってなかったしね」

「アイナさん、ここにはガンプラバトル選手権の観戦に来たんですか?」

「へっ?あ、はあ、まあ…」

「あれ?お前ガンプラに興味ないって言ってなかったか?」

「はうっ…と、友達に誘われたの!付き合いよ付き合い!」

「お前に友達なんかいんのかあ〜?」

「どーゆー意味よ!?」

「ガサツだって言ってんだよ」

「アンタにだけは言われたくないわよ!」

「んだとぉ!?」

「なによぉ!?」

「ああ、お、落ち着いて…」

「あ、あの〜、スイーツでも食べませんか?」

「食べる!!」「食べます!!」

って、アイラの嘘から話がこじれて言い合いに発展してしまう2人。
なんというかアイラとレイジの関係って90年代のラブコメアニメみたいだな(えー
らんま1/2とか、主人公とヒロインがいつもこんな会話してた気がする。
ともかく、スイーツで釣ってなんとかこの場をおさめるチナちゃんでしたが…

「うめえな〜これ!(ガツガツ)」「うん、おいしい〜!(バクバク)」

「た、食べすぎなんじゃ…?」

「ふふふ、似たもの同士ね」

「「何か言った?」」

「う、ううん、別に」

って、スイーツを食べ始めた途端にみるみる意気投合して満面の笑顔となってしまった2人!ほんとに似たもの同士だな!
それにしても山ほどのスイーツを次々とたいらげてますが、一体この料金は誰が払うんだろうか…(えー
食べ放題?食べ放題なのか?そうじゃないと中学生のおサイフには厳しすぎる量を食ってやがるぜ…

「…ええですね…楽しそうで…」

「えっ!?マ、マオ君、いつからそこに!?」

「ど、どうしたの?デートしてたんじゃ…」

「…デート…しました…デート…してました…」

とその時、セイの背後からこの世の終わりのような声で話しかけてきたマオ!お前いつの間に!
しかしその落ち込みようはハンパではありません、さっきの浮かれようとはまるで正反対
よほどミサキとのデートがひどいことになってしまったのか…

「マオく〜ん!(にこにこ)」

「ミサキちゃ〜ん!(ダダダダ)」

「マオく〜ん!(にこにこ)」

「ミ・サ・キ・ちゃああああ〜ん!!(ダダダダダダ)」

「マオく〜ん!(にこにこ)」

「はぁはぁ…ミ、ミサキちゅわん!ミサキちゅわああああ!
 ミサキぃぃぃーーっ!!」

「きゃああああーーーっ!!」



スッパアアアアアン!!

「早いっ!早すぎるわ!こういう時、慌てたら負けなのっ!(すたすた)」

「そ、そんな…ミサキちゃあああ〜〜ん!!」

ああ、そんなマオのデート風景というのがこれ、待ち合わせに来てくれていたミサキを見た瞬間
性的興奮を抑え切れずに即チューを迫ってぶん殴られるというアホすぎる結果に!
なにしとんねんマオ!今までミサキに対する関心薄いなと思ってたらいきなりこれとは!
お前には0か100しかないんか!(えー

ちなみにミサキの言ってる「早い、早すぎるわ!こういう時慌てたら負けなの!」っていうのは、初代ガンダム第32話の
「早い、早いよ!こういう時慌てた方が負けなのよね!」ってカイ・シデンのセリフですよね
ドレンのムサイを相手に、スレッガーが1人で突出しちゃったことに対して「早い、早いよ!」って言ってるやつかと

「はううぅ…ミサキちゃんが…ミサキちゃんがぁぁぁ…」

「お前が悪い」

「えー!?バッサリ!?もっと他に言い方ありますやん!?」

「ないね」

「ひ、ひどい!?」

「デリカシーがなさすぎる」

「い、いけずや!レイジはんのいけず!いけずいけずぅぅ〜〜!」

って、そんな打ちひしがれたマオに対して容赦なくズバズバと欠点を指摘するレイジ!
ちょ、ちょっと待て!デリカシーがないって、ついさっきアイラに向かって
「お前に友達なんかいんのか?」って言って激怒させたお前が言うのか!?(えー

「うふふふっ…」

って、そんなギャーギャー言い合いする2人を見て、なんだか楽しそうにクスッと微笑むアイラ。
レイジ達と一緒にこうやってバカ騒ぎするのは、アイラにとっても楽しい時間のようですな
こうなると、ネメシスで感情を殺しながら戦い続けるのも、そろそろ変化がありそうな気が…

《ただ今より、準々決勝第1試合を始めます》

「あれ?フェリーニが来てねえな」

「どうせユウキ先輩が勝つから、あとでビデオで見るって」

「ま、そりゃそうか」

セイ達がファミレスでワイワイやってからしばらく後、ついに開かれることになった決勝トーナメント第2回戦。
激突するのはメイジン・カワグチとレナート兄弟…この勝負、セイ達をはじめとして
観客の誰もが名人の勝ちを確信しているようです。しかし、レナート兄弟にはまだまだ勝つための秘策が残されているようで…

(俺たちの戦争を見せてやるぜ…ええ?名人さんよ…!)

「メイジン・カワグチ!ケンプファーアメイジング、出撃する!」

ドッシュウウウウウッ!

「カワグチ、相手はすでに狙撃可能状態にあると考えた方がいい。
 ここを狙えるポイントは…(ピッピッピッ)この3つのうちどれかだ。どうする?」

「相手に策を弄じる時間は与えん。藪をつつく!」

ドガアアアンボガアアアン!

そんなわけで戦場へ降り立った両者ですが、今回の戦場は寂れた町。
待ち伏せを得意とするレナート兄弟には、まさにうってつけのフィールドであります
そして、街中には狙撃に最適な高い塔が3つありますが…名人はまずこの3つを潰そうと、ビームを乱射して攻撃を始めます

ドッガアアアン!

「くっ…居場所が気づかれたのか!?」

「うろたえるな、ただの牽制だ。どうやらメイジンは狙撃戦がお望みらしい。
 プランS4で行くぞ、ハウンドを出せ!」

「了解!」

そしてレナート兄弟は、まさにその塔の1つに身を隠していたようで…
「や、やべえ居場所がバレたかも」とびびる弟ですが、兄貴の方は「あんなのはただの牽制だ」とまさに冷静そのもの。
やはりこの兄貴こそレナート兄弟の強さの秘訣か。
そんな兄貴の指示に従い、背中のパーツを変形させてわんわんメカを出動させた弟。
こんな遠隔操作できるサポートわんわんを持っていたとは…ビルドストライクで言うところのビルドブースターみたいなもんですかね



「配備完了!」

「では始めよう」

「オッケイ!」

ズギュウウウン!

「動いた!」

「居場所さえわかれば!」

ドッキュウウウン!

「ぬっ!?」

「背後から!?くっ、右足のコンテナが!」

「別方向からの攻撃…?あれは自走砲じゃないか!」

そんなわけで、名人の前方からジムスナイパーの狙撃、さらに後方からわんわんメカのビームで攻撃するレナート兄弟!
さすがの名人も背後からの攻撃には反応できなかったようで、
メイン武器のスナイパーライフルと、足に装着していた武器コンテナを同時に失ってしまいます。これは痛いな…

「カワグチ!上からは無理だ、相手を引きずり下ろせ!」

ドウドウドウドウッ!

「ぬうう…!」

「敵の移動を確認!」

「逃がさん!」

ピンッ…

「…!ワイヤートラップだと!?」

ボボボボッガアアアアン!



気を取り直して、低空飛行をしながらミサイルとマシンガンでの攻撃を仕掛けていく名人!
しかし地上には、いつの間にやらレナート兄弟の仕掛けた多数のワイヤートラップが!
ワイヤーに引っかかれば周囲に大爆発が起こるという仕組みです、なんという抜け目ない…
レナート兄弟は、この手の戦いに相当場数を踏んでいるようですな

「いただき…!」

ドキュウドッキュウウウウン!



「ちいいっ…!」

「カワグチ!右斜め後方の施設へ!」

「仕方あるまい…!」

隙あらば飛んでくるジムスナイパーの狙撃、呼吸を合わせて撃ってくるわんわんメカの援護射撃、
さらに至るところに仕掛けてあるワイヤートラップ…「うひーこりゃたまらん」とみるみる追い詰められてしまった名人は、
いったん引いて近くのドーム球場へと身を隠すことに…ド、ドーム球場!?これって初代ガンダム第10話「ガルマ散る」
ホワイトベースが隠れたドーム球場と同じヤツや!

「ふう…ここに逃げ込んで正解だったね。
 相手が2機を出していても、この狭い場所なら君に分がある」

「いや…私は、彼らが意図的にここへ誘い込んだと見ている」

「えっ…どういうことだい?」

「へへっ、かかったぜ兄貴」

「よし…ブラッド・ハウンド隊を出せ!」

しかし、そんなドーム球場に名人が隠れることもレナート兄弟は織り込み済み!
ここで名人を仕留めるためにブラッド・ハウンド隊とやらを使うようです
そして、わんわんメカの一部のパーツが分離すると、そのパーツから小さい人影のようなものが次々出て行って…



「ん…?セイあそこ、何か小さいのが動いてるぞ…」

「えっ、小さいの…?な、何あれ…?」

ビービービー!ビービービー!

「ん…!?なんだ、何かが近くにいる!」

「タイムストップ作戦を敢行する…!」

「了解!」

カチャッカチャッカチャッ

「あ…あれは!ジオン兵の1/144フィギュア!?関節部に時限爆弾を!」

な、なんだってー!?なんとレナート兄弟の言う「ブラッド・ハウンド隊」というのは、
ミニサイズのジオン兵フィギュア!そんなのまで活用できるんかい!
そんなジオン兵たちの接近に気付かなかった名人たちは、機体の全身に爆弾を次々と設置されてしまう結果に!

ああ、こんな風に機体に大量の時限爆弾をつけられてしまうという展開、そして「タイムストップ作戦」という名前は!
初代ガンダム第14話「時間よ、とまれ」が元ネタ!この話では、アムロのガンダムに
ジオン兵たちが身軽なメカを使って、時限爆弾を次々にセットしてしまうという回でしたねえ

その後、アムロが爆弾に仲間を巻き込まないように、1人だけホワイトベースから離れて爆弾処理を行って
「おいおい、あのパイロット爆弾処理でも始めるつもりらしいぜ、正気かよ」とジオン兵がニヤニヤしながら双眼鏡で見守るんだけど
アムロを助けようと、ブライト、カイ、ハヤト達が飛び出して行って、懸命に爆弾の処理を手伝って
ニヤニヤしてたジオン兵達も「あ、あそこまで粘るのかよ…間に合うのか…?」って、
むしろ爆弾処理が無事に終わるのを願うような心情になってしまって、最後に爆弾処理が無事終わったのを見ると

「よう、一体どんな奴があれをやったのか、ちょっと顔を見に行こうぜ」って一般人を装って、アムロのそばを車で通りがかって
「あんたが連邦軍のパイロットさんかい?これからも頑張れよ」ってエールを送って去っていくという…
ジオンと連邦の両方に人間味が感じられる良エピソードであります
初代ガンダムはこういう話が多いのがいいよね…どっちの陣営のキャラクターにも血が通っているというかね
ニコニコで5分で見る第14話ダイジェストというのがあるので、興味ある人はどうぞ

「フ…起爆!」

ボッガアアアアアン!!

「ユ、ユウキ先輩!?何が起こったんですか!?」

「爆弾を仕掛けたのか…!」

「爆弾…!?」

「ああ、おそらくルワン・ダラーラに使った戦法と同じだ…!
 彼らが行っているのは…ガンプラバトルではない!!」

ともかく、そんな時限爆弾の大爆発に飲み込まれてしまった名人!
うーむ、ラルさん的にはこの作戦は、「ガンプラバトルを逸脱している」とお気に召さなかったようですね
まあフィギュア使ってるからフィギュアバトルってことになっちゃうのかな…(えー

「よし…ハウンドは後方待機、ジムを突入させろ」

「へっへっへ…もう木っ端微塵だろうけどな」

ググ…グググ…!

「うっ!?」

「おおっ…!野郎生きてやがる!」

「あの爆発に耐え切るなんて!」

がしかし、大爆発の業火の中でまだ原型をとどめていたケンプファーアメイジング!
結構なダメージは受けたようですが、致命傷だけはどうにか避けていたようです
アビゴルバインを瞬殺してのけたあの爆風に、一体どうやって耐えたというのか…?

「な、なぜだ…!む…!?このぬめりと光は…グリスか!」

「その通り…!」

「ルワン・ダラーラのやられ方を見て、
 関節部に何か仕込んでくることは予想できた…」

「だからあらかじめ、滑りやすいグリスを塗っておいたのさ!」

グリスが固まってるじゃねえか!!(えー
ルワンの敗北したあの様子から、関節部に対策だけはしておこうとグリスを塗っていた名人達!
滑りやすくなったその状況から即座に爆弾を周囲に振り払い、爆風の直撃を避けていたのです

それにしても俺の世代からしたら、グリスといえばミニ四駆、ミニ四駆といえばレッツ&ゴー、
そしてレッツ&ゴーのグリスがらみのエピソードといえばグリスが固まってるじゃねえか!!
このセリフ、以前は有名なネタとして大量のMADが作られてたんですが、今では全部削除されちゃったみたいですねえ、うーん残念

「マジックはもう終わりか?ならば引導を渡す!!」

ドウドウドウッ!

「ちっ…貴様ァーッ!!」

そしてジムスナイパーが不用意に近づいてきたこのスキに、一気に反撃に転じる名人!
ジムスナイパーの持っていたハンドガンを即座に破壊し、ビームサーベルを引き抜いての接近戦へ突入!
こうなってしまえば、もうレナート兄弟は手も足も出ずやられるのみ…って

ギュオオオオウッ!

「なに!?」

バッキャアアアアン!

「く…!」

「な、なんだ!?」

「急に出力が上がった!?」

アレー!?予想外の急加速と素早い反応でビームサーベルの一撃をかわし、
カウンターの痛烈なパンチを叩き込むジムスナイパー!これは一体!?
スナイパータイプが接近戦でこんな機敏な動きをできるもんなのか…?この一瞬で急に出力が上がったようですが…

「あれはトランザムシステム…!?」

「いや…!頭部のカメラが緑から赤に染まっている…あれはトランザムではなく
 対ニュータイプ用に開発された、EXAMシステム!!」

うおおおお!!EXAMシステムスタンバイ!!
ここで出てきたのはまさかのEXAM!「機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルーディスティニー」に搭乗したシステムで、
ニュータイプの驚異的な反応速度と戦闘力を、普通の人間でも駆使できるようにしたシステムであります

さっきビームサーベルを瞬時に避けてみせたのはそのためか…
それとやっぱりEXAMシステムといえばジム頭ですよね
ガンダムの頭でも使われてるシステムだけど、あまりにもブルーディスティニー1号機のジム頭が印象的すぎるからなー



「奥の手は最後まで隠す…戦術の基本だ。行けェッ!」

バシュバシュバシュウッ!

「速い…!くぅっ!」

「貴様は名人にふさわしくない…!それを世界中に見せつけてやるよ、
 俺たちの戦争でなぁ!」

「戦争だと…!?」

「そう、貴様のような平和ボケした甘ちゃんにはできない、本物の戦いだ!」

EXAMの発動によって、接近戦での異常な強さを手にしてしまったジムスナイパー!
さすがの名人も、斬り合いで圧倒されてどんどんダメージを受ける一方です
さらには「僕らの求めた戦争だ」と、ガンダムXのフロスト兄弟みたいなことを言い出したレナート兄弟…
平和ボケがどうとか言ってる点からして、この兄弟は本物の戦争が身近にある環境で生きてきたのか…?

ボッガアアアン!

「くそっ…!最後の武装が!」

ドキュウドッキュウウウウン!

「ぐううっ…!」

「いかんッ!」

「ユ、ユウキ先輩…!」

「ヤツが…負ける…!?」

ああそして、手持ちのビームサーベルも弾き飛ばされ、他の武装をも全て壊されてしまった名人!
さらには、後方に下がっていたわんわんメカも敵の援護に現れ、完全に万事休すとなってしまいます
もはや敗北必至なこの状況に、レイジ達も顔面蒼白となって見守ることに…

バチバチ…バチバチバチ…

「ぼ…僕らのガンプラが…負ける…PPSEの技術の粋を集めた…ガンプラが…」

「…アラン…人には運命というものがある、筋書きのないドラマがある…
 しかし!これは必然だァッ!!」

ジャキイッ!!

「な!?」

 

チュドドドドドドド!!

「バ…バカなっ…!コンテナが落ちた場所に、俺らを誘導して…!?」

がしかし、丸腰になってしまった名人ですが、そこにはまだフィールドに存在している武器が!
そう、最初にわんわんメカから狙撃を受けた時に、足から外れてしまった武装コンテナです
その中に収容されていたのは、大火力の大型ガトリングガン!まんまと武器の回収に成功した名人は、
ガトリングガンの全弾をジムスナイパーに叩き込み、蜂の巣にして撃破に成功することに!

「まだだ…!まだハウンドがある!」

ですが、ジムスナイパー本体がやられてもその場にはまだわんわんメカが!
そういえば、レイジvsユウキ先輩のバトルでも、ガンプラ本体がやられた後に支援メカ同士で戦ってましたっけ…
さらに、今の名人はガトリングガンを全弾使った直後でまたも丸腰の状態!この状況でわんわんメカとまともに交戦したら…



ジャキイッ!!

「ライフル!?」

「これは戦争などではない…!ガンプラバトルだァァッ!!」

ズッキュウウウウウン!

「カ…カワグチィィーーッ!!」

な、なんと!今度はわんわんメカの攻撃を避けながら、スナイパーライフルを構える名人!
おお、これもコンテナと一緒に落とした武器だったというわけか!さすがよく把握してますね
そして「ガンプラバトルを舐めるな」という意地の一撃が、ついにわんわんメカをも粉砕する結果に!

ワアアアアアアア!!

「野郎、魅せてくれるぜぇ!」

「やっぱり凄い!ユウキ先輩は!」

「…あ…兄貴…」

「…こんなところで終わるのか…俺たち兄弟の戦争が…」

そんなわけで、最後は名人の大逆転勝利で決着した今回の対決…
しかし、やたら「戦争」という言葉にこだわるレナート兄弟は一体なんだったんでしょうか
単なるフロスト兄弟の熱心なファンとか…(えー  どうしてもフロスト兄弟と重ねて見ちゃうところがあるよね

「ありがとうカワグチ…この戦い、君がファイターでなければ勝てなかった」

「…私は憤っている」

「えっ?」

「機体をここまで傷つけてしまった…名人失格だな」

しかしどうにか勝利した名人ですが、ケンプファーの方も相当深刻な大ダメージを受けてしまいました
むう…これは次の戦いでどうなるんだ?急ピッチで直してくるのか、それとも別の機体での参戦か?
「名人失格」って言ってることから、ユウキ・タツヤとしてとっておきの機体を出してくるとか、そんな展開はないかな…

「はい…申し訳ありません会長…お戻りになるまでに、
 必ずやイオリ・セイとレイジ組を…はい…失礼いたします…(ピッ)
 …ふふふ…今度こそ彼らは勝てない…!
 なぜなら次の相手はアーリージーニアス!サムライボーイよ!」

って、そんな中で「も、申し訳ありません、次こそは必ずや奴らを…」
よくある悪の三下キャラみたいに、マシタ会長と電話で話していた秘書さん!
さらにドヤ顔で「今度こそあいつらは絶対に勝てないわ」とニヤニヤ笑ってますが
次の相手はニルスだからってこれ策もクソもねーよ!
パーフェクトプランはどうしたんじゃ!!(えー
この秘書ポンコツすぎる…以前から片鱗はありましたが、マジでこんなアホの子だったとは

「僕は僕の中にある信念で、この闘いに勝利する!
 次回、”アストレイの刃”…これが未体験のガンプラバトルです!」

そして今回の次回予告がこちら、アストレイの刃…アストレイの刃?
俺的にはブレンパワード第9話の”ジョナサンの刃”を連想するんですが違うよね(えー
それはともかく、「これが未体験のガンプラバトルです!」がキーワードのようですが、うーん…わからん
調べてみたら、最近発売されたゲームのガンダムブレイカーに使われてる宣伝文句、
「未体験ガンプラアクション!」っていうのがそうなのかな?

それにしても今回の話、俺が17話の段階でいろいろと不安に思っていた点が
全部解消されててなにげに凄い回だなと思いました

前回:「ミサキとマオの絡みって、マオが負けた後の廊下のシーンで最後なの?だとしたら残念だわ」
今回:2人ともまだ出番があり、今回はデートへ行った

前回:「目を離したスキにルワン・ダラーラが負けてるなんてひどいわ…ちゃんとバトルの描写してくれよ」
今回:冒頭の場面で、ルワン・ダラーラとレナート兄弟の詳細なバトルがちゃんと描かれた

前回:「レナート兄弟って小細工ばっかりしそうで、なんか熱いバトルになるとは思えない」
今回:ガチに名人を追いつめるほど強い奴らで、EXAMシステム登場など超熱いバトルだった

やっぱビルドファイターズのスタッフってすごいわ
俺ごときが不安に思ってることなんて全部わかってるってぐらい、こうしてキチッと満足なものを作り上げてくれるんだもんなあ
顧客が満足できるものを考えて出してくれる、まさにプロの仕事ですよ
うーん凄い。期待以上のものが見れた、とてもいい回だったと思います、次回に続く!






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