ジャンプ感想:食戟のソーマ 第137話「希望の灯火」



「えりなを救ってやって欲しい。薊の手口はおそらく10年前と同じだ。
 えりなの外界への接触をすべて管理・制限し、頼れるものは薊だけという
 状態を作り上げる…忘れもしない、アリスが北欧からえりな宛に送った手紙を
 薊は全て切り刻み処分していた…このままではえりなは、
 誰の声も届かぬ寂しい場所に再び閉じ込められてしまう」

「…」

さて前回、ソーマにえりなお嬢様の過去話を詳しく語り、「えりなを救ってやって欲しい」と頭を下げていた最強ジジイ。
今回はその続きとなっていますね、なぜこんなことをわざわざ頼みに来たのかというと
このまま放っておけばお嬢様は、中村くんの手によって引きこもりニートと化してしまうからだとか…(えー

いやそれは冗談ですが、外界との接触を絶たれ、悪の権化のような男と2人きりというえりなお嬢様の状況は
なんだか魔王にさらわれてしまったお姫様のような状態ですよね。ピーチ姫やローラ姫みたいなもんかと
そしてソーマは、そんなお姫様を助けに行く勇者であり、ジジイはというと勇者に対して
「おお勇者よ!どうか姫を助け出してくれい!」って頼む王様のポジションですよね(えー
だから今回ジジイはこうして頼みに来たんだと思います。どうもそういうRPGみたいな雰囲気をこの話からは感じるんだよなー

「えりな…!えりな…!えりな!(ぐぐぐぐ)」

「!?」



「何をモタモタしているのっ!?お屋敷から逃げ出すのよ!!」

「ア、アリス…!?」 

「家出よっ!こういう時、世間の少年少女は家出をするの!
 このまま薊おじさまの好きにさせるわけにはいきません!」

「で、でもお父様に逆らうなんて…」

「情けないこと言わないの!意地を見せつけてやるのよえりな!」

ってそんな中、いきなりお嬢様の屋敷に現れたかと思うと、「モタモタしてねーでこんな屋敷からはすぐ逃げようぜ!!」
言い出したアリス!ちょ、ちょっと待ってくださいよ!アリスあんたって人は、さらわれたお姫様を
勝手に救出しようとしちゃダメじゃないですか!(えー

ソーマがジジイから頼まれていた一方で、アリスがこんな動きをしていたなんて…、
たとえるなら、勇者が王様に頼まれて「これから旅の支度をするぞ」と思っていたら、一方その頃
村人その1が魔王の城に忍び込んで姫を救出してしまったとかそんな感じの…(えー
ダメじゃないですかこんなん!ゲームが始まらないですよ!村人その1は自重してください村人その1は!

「家出するってのはいいですけど、どこにですか?」

「新戸家のお屋敷でいいんじゃない?」

「え!?新戸家には薙切の人間もしょっちゅう出入りするから、
 かくまうなんて不可能だ!」

「アリスお嬢や俺の部屋も薙切の敷地内だし…」

「えー、誰か飼える人いないのぉ!?」

「えりなお嬢様のこと捨て猫みたいに言うなぁ!!」

ともかくお嬢様を強引に連れ出してしまったアリスですが、その後どうするかはまったく考えていなかったようで
行くあてもないままその辺りをウロウロすることに…村人その1にはやはりこれが限界か…(えー
その後もアリス、黒木場、えりなお嬢様、秘書子の4人であーだこーだと案を出し合いますが、
まったくいいアイデアは浮かばずに途方に暮れてしまいます。やはり勇者様の救出を待つしかないのか…

ザアアアアアアア

「やー、雨が本降りになってきましたね…こりゃさっさと帰った方がよさげっすね」

「幸平創真…」

「俺のやることは最初から決まってるんで。家の事情とか何か大変そうですけど、
 俺には別にカンケーないんで。”不味いわよ”って言われたままなんす、
 俺はあいつに”美味い”って言わせなきゃ気がすまねーっすから」

ってそんな中、我らが勇者様であるソーマが出した結論は
「なんか大変そうだけど俺にはカンケーないんで」と帰宅することでした
おいいいいい!!ソーマああああああ!!とらわれのお姫様がお前の助けを待っとるんやでええええ!!
それ見捨ててさっさと帰るんかい!王様に姫の救出を頼まれて、これからゲームが始まるっていうその時に
「ふーん。でも俺にはカンケーないんで」って断っちゃったらゲームオーバーだろうが!!(えー



まあともかく、ソーマが考えていることは自分の料理をえりなお嬢様に食べさせて「美味い」と言わせるという
ただその一点のみであり、屋敷から連れ出してかくまうとかそういうことではないようですね
ただまあ、ソーマの料理を食べてお嬢様がそれを認めることができれば、
思想という意味ではお嬢様が救われることになるような気がしますね

なぜならソーマの料理は、薊が餌と呼んで忌み嫌っている大衆料理だから。お嬢様がそれを認める時というのは
薊の支配から抜け出して自分の言葉で話せるようになった時だろうから、
結果的にそれがお嬢様を救うことにも繋がりそうですよね
「とりあえず家出させよう」と考えているアリスとは、まったく別の方向性でソーマはお嬢様の救出に関わることになりそうです

あともうひとつ、えりなお嬢様が「まずいわよ」って過去に発言した件について
「あの発言はこのままにはしない」ってことが、この場面でも語られてますよね
ソーマがこれだけ明確に「まずいって言われたままじゃ終わらせない、必ず美味いって言わせてみせる」って
言い切ってるわけで。それだけ附田先生も、あの「まずいわよ」発言を今でも強烈に意識していると思うんですよ

あの発言はいつか必ずソーマが覆してみせると。まずいって言ったままで終わるような話じゃないと。
だからあの「まずいわよ」発言を叩き続けるのはもうやめてほしいっていうのが
附田先生の読者への気持ちなんじゃないかと思います。俺はそれをこの中村編からすげービンビン感じるんだよね…
いまだに叩かれてるあの発言をどうにかしたいんだなっていうね…

ガサガサ

「わっ!?ど、どうしたの、こんな茂みの中で!?」

「田所恵ちゃん!?」

「あなたこそどうしてここに…?」

「えっ、寮の裏から声がしたから見に来たんだけど…
 と、とにかくこのままじゃ風邪引いちゃうべさ!みんな早く雨宿りしていって!」



そんな一方で、行くあてのなかったお嬢様たちはどうなったかというと、
たまたま極星寮の近くを通りがかって恵ちゃんに拾われるというラッキーなことになっていました
極星寮って確か空き部屋あるから、他人を泊めるのも簡単だろうしね

あと極星寮は周囲から独立していて、治外法権がなんたらかんたらと以前にも言われていたので、
ここなら中村くんも簡単には手出しできないとか、そういう展開なんじゃないでしょうか。次回に続く

ジャンプ感想:食戟のソーマ 第138話「えりな、極星寮へ」



さて今回のソーマですが、まず扉絵は竜胆先輩がでかでかと飾ってますね
なんというか、この扉絵を見て思うのはくやしいけど可愛いなってことでしょうか
くやしい…認めたくないのに…くやしい…でも…(ビクッビクッ)っていうそんな感じです(えー

俺にとっての竜胆先輩の印象というのは、登場した当初は「美人だし結構好きなキャラだな」って気に入ってたんですけど
やっぱり中村くんサイドに寝返ったところから一気に印象が変わってしまいましたね
なめた真似しやがってこの裏切り者が!絶対に許さねーかんな!?っていう風に
総帥を裏切ったことへの怒りが渦巻いているわけなんですが、そういうマイナスポイントを差し引いても
この扉絵は可愛いと思ってしまうな…くやしいけどな…

そういえばこの間のジャンプフェスタで附田先生が言ってましたよ、
最近ソーマの人気投票やったら竜胆先輩の人気が凄かったと。
この人気投票はまだ結果が発表されてないやつですけど、集計途中の勢いで言えば竜胆先輩は相当な上位だったみたいですね

他にも竜胆先輩について色々と語っていたので、せっかくだからその裏話を紹介しておこうと思います
最初の構想段階だと竜胆先輩はメデューサみたいな見た目になる予定だったとか言ってましたね
附田先生が「こんな感じでお願いします」とtosh先生に渡したラフデザインは、モロにメデューサ女だったみたいですが
しかしtosh先生が「もう少しいじってもいいですか?」と、デザインに手を加えて今の形になったんだそうです

そう言われてみると今でも目とか口元にヘビっぽい名残がありますよね
牙が口から出てるのも多分それだと思う。個人的には竜胆先輩ってネコのイメージだったけど、
そうじゃなくてヘビのイメージで描かれたキャラだったんだなぁ

あとは「竜胆は司と2人でひとつのキャラクター」ってことをずいぶん強調してました
2人は切っても切れない仲だとかそんな感じのことを…どうやらこの2人って思った以上に色々ある仲のようですね
それを読み解くには名前にヒントがあるみたいで、「竜胆(リンドウ)というのは花の名前なんですけど、その花言葉が
竜胆と司の関係をあらわしてる」
ってことを語ってました

「花言葉といっても色々あるから見つけるのは難しいかも」とも言ってましたが、
まあとりあえず、ウィキペディアで真っ先に出てきたリンドウの花言葉が何かっていうと
”悲しんでいるあなたを愛する”ってやつでして…なんかすごいの出てきたなオイ!!
何このエロい感じの花言葉!?附田先生が言ってたのはこれなのか!?
俺はウィキペディアを信じていいのか!?(えー

いやーウィキペディアのこれがもしも当たりだったら、色々と竜胆先輩の行動も見え方が変わってきますね
たとえば中村くんサイドに寝返ったのは、単に面白そうだとかそんな理由じゃなくて
司のそばにいたかったからとかそういうエロい事情があったりして…うひょー
なんかそうなると2人にちょっと興味が湧いてきたな。今まで単なる裏切り者としか思ってなかったけど、
お互いに求め合うようなエロい恋愛事情とかがあるんだったらすげー気になりますわ




さて竜胆先輩語りはこのへんにして、そろそろ今回の本編を見て行きたいと思います
前回は雨の中を家出してきたお嬢様が極星寮へ辿り着いたという内容でしたが、今回はちょうどその続きになってますね
びしょ濡れになったお嬢様はとりあえず極星寮に招き入れられ、こうしてタオルで体を拭いていたという…

ちなみに前回お嬢様と一緒だったアリス&黒木場は、
極星寮に着くなり「あとよろしく、さいなら」と帰っていったようです
あいつら出てきたばっかでもう帰ったんかい!!風のように出てきてあっという間に去っていったな…

「ともかく雨に打たれて冷えただろう。とりあえず風呂へ行きな」

と、ここで体の冷えたお嬢様を気づかって「風呂へ行きな」とすすめるふみ緒ばあちゃん。
ほほーなかなか気の利いた提案をするじゃないですか、たぶん多くの読者は「お嬢様の入浴キター!!」
大喜びする一言なんじゃないでしょうか。ただ俺はどうかと言いますと、このふみ緒ばあちゃんの一言では
俗人を喜ばすことはできても我々には通じんな!!(えー

なぜかっていうとですね、お嬢様はこれまで着替えシーンだとか入浴シーンだとか
そういう直接的にエロい場面っていうのをとにかく避けてきたキャラなんですよ
パンチラとかも全然ありません。恵ちゃんはパンチラも入浴もありましたが、お嬢様にはないんですよ
お嬢様がそういう場面になりそうな時って、いつもカットが入って気がついたら入浴が終わってるとか、そういう扱いなんですよね。
だからこう、お嬢様についてはなるべくお色気描写を避けようという意思すら感じるというか、
ここでパンツだの裸だのが描かれるはずがないっていうかね…



ってめっちゃ描かれてるじゃねーか!!(えー
おいおいおい!なんだよおい!俺の予想と全然違うんだが!?パンツもブラも描かれまくりじゃねーか!
いやちょっと待ってください、みなさん以前描かれた夏休みのエリナを思い出してくださいよ!

あの時はお嬢様がアリスに連れられてプールに行ったわけですが、いざロッカールームで着替えをしようとした時には
なんかてるてる坊主みたいな格好で全身を隠して、下着を一切見せなかったんですぜ!?
あの時の厳重なガードは一体!?絶対見せないってくらい隠してたのに!?あの行動には別に意味はなかったのか!?
そ、そんな…どうせ意味がないんなら…あの時もパンツ描いてくれればよかったのに!!(えー
当時の感想で俺めっちゃ期待してたのに!なぜ今回になって急に解禁されたのか…



さらにはその後も、風呂場でゆったりするお色気シーンをがっつり描かれるお嬢様。おいおいおいおい
ちょっと待ってくださいよ!地獄の合宿の時にも、ソーマとお嬢様がそれぞれ風呂場に行くシーンがありましたけど
あの時に入浴シーンが描かれたのはソーマだけでお嬢様は全部カットだったじゃないですか!

なぜ今回になって急に!?なぜ!?なぜなんだ!?一体なにが起こっているんだ!?
お嬢様のお色気シーンが急に解禁されたことについて誰か俺に説明してくれよ!!(えー
うーむ、別にお色気禁止とかそういうこともなくて、単なる偶然だったんだろうか。今回のこの着替えと入浴はかなりビックリしたなー

「あの、お風呂ありがとうございました…」

「薙切くん、夕飯は?」

「あ、まだ…」

「ならば好都合だね!みんな!極星寮にスペシャルゲストがやってきた!
 今日は大宴会といこうじゃないか!」

「よっしゃあ!まずは俺の品からだ!白身魚に低温バターでゆっくりと火を入れた!
 魚の繊細な身質を活かすべく、しっとり仕上げてみたぜ!」

って、えりなお嬢様が風呂からあがってみると、すぐさま一色先輩に招かれて宴会に混ざることになってしまいます
ただ、宴会とは言っても、極星メンバーが次々と料理を披露する食事会みたいなもんで
まず一番手に名乗りを上げたのは青木大吾ですね。こりゃまたなんとも
すげー地味なやつが最初に出てきたっつーか…(えー
青木大吾と名前を言ってもみんなに伝わるんだろうか。あれですよ、モブキャラみたいな扱いの極星メンバーで
ゴリラみたいなもみあげしてる黒髪の…

「(もぐもぐ)素材の持ち味は活かせているかと思います」

「だろぉー!?」

「でも、確かに低温バターによってしっとり仕上がっていますが
 これは少し味がくどくなっている。ワインビネガーで酸味を加えるなどして
 バランスを保つことを考えつかないのかしら?これは大きなマイナスね。
 ソースに使ったのはヴァン・ジョーヌとマクヴァン・デュ・ジュラ?
 ジョーヌのクルミに似た個性的な香りを活かすように配合を工夫すべきです。
 付け合わせにはクロゼを使ってるけれど
 この蕎麦粉風味がコンテチーズと合っていません、減点。
 例えるなら出かけようとした瞬間に雨が降ってきたような、そんな味かしら」



って、そんな青木の料理はお嬢様にボロクソに言われるハメに!やっぱこいつじゃ無理だったんだよ!(えー
やはり料理のこととなるとお嬢様は容赦なくなってしまうのか、こうもダメ出ししまくる一面は中村くんの教育のせいなんだろうか
それにしても「例えるなら出かけようとした瞬間に雨が降ってきたような、そんな味かしら」って
この言い方なにげにめっちゃ懐かしいですよね

お嬢様が最初期の頃によく言ってたやつですよ。なつかしいなー
「例えるならニシローランドゴリラと混浴してるような味」とか
「例えるなら田園を歩いてる時に5万匹のワタリガニが横切ったような味」とかそんなやつ。
もうずいぶん久しぶりに聞いたような気がします、もしかしたら第1巻以来ずっと言ってなかったんじゃないか?

「じょ…上等だコラァーー!!神の舌がナンボのもんじゃコラァーー!!」

「ぶ…無礼ね!この私を誰だと…」

「お次は俺の皿を味わいやがれー!!」

「えりなっち!私のも味見してしてー!!」

「わ、分かりましたから順番に整列なさいっ!」

がしかし、あれだけケチョンケチョンに言われても青木はしょぼくれることなく、
「上等だコラァー!」とすぐに次の料理に取りかかるだけの刺激になったようです
さらには青木だけでなく、次々と他のメンバーもやってきてお嬢様をワイワイと取り囲むことに…

「えりな様…少しずつ変わられている。
 穏やかになられた。少しずつ、少しずつ…変わられている」



そしてこれには秘書子も実に満足げな表情です。極星メンバーの明るい雰囲気は、お嬢様にいい意味で変化をもたらしてるみたいですね
それはそれとして、秘書子もお嬢様と一緒にびしょ濡れになって極星寮にやっZてきたわけですが
秘書子の着替えシーンと風呂シーンは描かれないんですか!?(えー

どうなんですか!?秘書子の着替えと風呂は!?ねえねえねえ!秘書子はそういうのないんですか!?
あ、でも考えてみたら、秘書子はこないだのスタジエールの時に着替えシーンがあったばかりだから
ちょっと前に読者に生着替えを見せたばっかりなんですね。そうかなるほど、あんまり短期間に脱げ脱げ言うのもなんだから
あの時のブラジャーに免じて許してあげましょう(えー

あと秘書子といえば、今回極星寮にやってきてすぐのシーンで
「えりな様をしばらく匿ってもらえないだろうか!?」って言ってる時の
ワカメっぽい髪型が個人的に好みでしたね



これですよ。雨に濡れて髪の毛がなんかワカメっぽくなってるの。こういうのいいですねー
個人的にこういう髪型ってなんかそそるんですよ。ふわっと曲がっててウェーブがかってるというか
ピシッとストレートになってるのより、こういう髪型の方が俺は好きですねー

「薊様…えりな様がお部屋にいらっしゃいません。アリスお嬢が連れ出した模様です」

「流石アリスだな、行動が早い」

「人員を出しますか?」

「行き先を探っておくだけで構わないよ。今はえりなの行動を尊重したいと思う」

一方その頃、中村くんにもお嬢様の脱走騒ぎのことが知らされていましたが、
中村くんは涼しい顔で「今は放っておいていいよ」と答えていました。こいつはなんとも意外ですね
あれほどお嬢様に執着して束縛しようとしていた男が、こうもあっさりとお嬢様の自由を許すというのは…

「それに学園内の仕事で僕も大忙しだからね。明日は、大変革の幕開けの日だ」

とそんな中、「明日は大変革の幕開けだ」と不穏なことを呟く中村くん。
どうやらいよいよ総帥としての権限を駆使して、学園の大改造に乗り出すようです
えりなお嬢様のことを放置しているのも、今は学園の改革をしたいから構っている暇がないってことのようですね
それほどまでに中村くんが力を入れている改革の内容とは…次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第139話「崩れゆく学園」

《生徒の諸君ごきげんよう、薙切薊だ。今から話すのは僕が目指す理想の世界…
 遠月学園を改革する内容についてである》



さて今回のソーマですが、冒頭の場面では中村くんが学園の改革プランを校内放送で流している場面で始まります
中村くんは前回の話で「改革の内容を考えるので忙しい」と言ってましたが、
それがいよいよまとまって発表の場を設けたということでしょうか

それはいいんですけど、遠月では校内放送をするのにこんなテレビみてーなモニターを使うのか…
なんかめっちゃハイテクですね、最近の学校はこういうテレビ風モニターが常備されてるもんなんだろうか
俺の学生時代は校内放送なんて音声スピーカーだけだったから、テレビモニターで見るなんてとても考えられないなー

《まず1つ目…いま学園内に存在している調理の授業、ゼミ、研究会、同好会…
 それらの勢力をすべて解体する。全部ゼロに。研究会もゼミ制度も一切廃止だ》

「な…なんだとぉーー!?ふざけんな!ど、どういうことだよ!?」

《そして2つ目…学園内に新たな組織を立ち上げる。
 僕がピックアップした生徒だけが集う、新たな美食を探求する精鋭組織。
 これを仮に、中枢美食機関(セントラル)と呼称する。
 君たちがこれから作る料理は、すべてセントラルのメンバーが決定する。
 君たちはもう料理を創造しなくていいんだ》

そしてついに改革の内容を具体的に語り出した中村くん。ふむ…これを一言で言うと要するに
今まであったものを全部ぶっ壊して、新たにセントラルという組織を作り
そこでは中村くんの気に入った料理人だけを優遇する
っていうことですわな。
まさに今まで中村くんの言っていた「真の美食とは限られた人間だけで愛でるもの」という学校へと作り変えるってことか

それと今後の生徒たちは、「自分で料理を創らずにセントラルの真似だけをする」ってことは、
そうなってしまったらセントラル以外の生徒は自分のスペシャリテに到達できないってことですよね
なぜなら、スペシャリテとは「自分にしかできない自分だけの料理」であって、
他人の真似だけをしている料理人には絶対に作れないものだから。

中村くんとしては、セントラル以外の生徒がスペシャリテを作れなかろうが、そんなことはどうでもいいと思ってるんでしょう
大事なのは真の美食を追求するために選ばれたセントラルであり、それ以外の生徒の料理なんぞ知ったことじゃないと。
このまま中村くんの思い通りになったら、とんでもなく差別的な学校になってしまう気がしますねー

あと中村くんの考えって、とことんソーマの親父とは考えが真逆だなという風にも思いました
以前にも”ゆきひらの料理”と”真の美食”は目指す方向性がまったく逆だと語ったことがありましたが、
今回の話でもそれをひしひし感じましたねー。なぜならソーマの親父は、料理のなんたるかをソーマに教えた時に
”料理ってのは、皿の上に自分のぜんぶを載っけることだ”と教えたわけですよ



そう、皿の上で自分を表現するのが料理なんだと。だけど遠月の生徒たちは、そんな風に自分を表現することを
今後一切やらなくていいと中村くんに言われてしまったわけで。
「君たちはもう料理を創造しなくていい」というのがそれで、これはソーマの親父の教えとはまったくの正反対ですよね
だから今こうして、中村くんとソーマ達が対立している図っていうのは
中村くんVSソーマの親父っていう父親同士の対決でもあると思うんだよなー



「意味不明…馬鹿げている…!誰が従うかそんなもん!!」

《逆らう者は、とても残念だが学園を去ってもらうことになる。
 それに君たちは考え違いをしている。今までのシステムのほうがよほど不条理だ。
 実力主義を口実にして脱落者は完全放棄…
 料理人にも性格の差異があり、成長のスピードが違うにも関わらずだ…
 あまりにも暴力的だとは思わないか?》

そして中村くんの話を聞いて、「ふざけんなバカヤロー」と激怒する生徒もいましたが、
そんな生徒たちを「今までの仕組みの方が酷かったじゃん?」と丸め込もうとする中村くん。
俺はこれについてどう思うかっていうと、確かに今までの仕組みに欠点はあったかもしれないけど
だからと言って「中村くんの改革案の方がいい」とはまったく思わないですね
中村くんの改革案は、あまりにも差別的で生徒の個性をぶっ潰すものだから、
「今までのシステムは不条理だったよね」とかいう一言を聞いた程度じゃ、中村くんに味方したいとは全然思わないです

それと「脱落者を完全放棄するのはひどい」とか、「料理人ごとに成長のスピードが違うのに」ってことをぶつぶつ言ってますけど
中村くんの改革を実行すればこの問題は本当にちゃんと解決するんですかね?
俺は全然そうは思わないんですよ。いくら今までの問題点をあげつらったところで、この改革でそれが改善するとはとても思えないと。

なぜなら、脱落者がどうとか料理人ごとの成長スピードがどうとかっていう話は、一言でまとめると
1人1人の生徒のことをもっとちゃんと考えるべきだって話なわけですよね。
生徒にはそれぞれ個性があるから、それをもっと大事にして育てるべきだと。そういう言い方をしてるわけですが
でも中村くんの行う改革っていうのは生徒の個性を全部ぶっ潰してセントラルの猿真似をさせる
ってものなわけで。

これが決定的におかしいところなんですよ。口先では「生徒の個性をもっと大事にしなきゃダメだ」みたいなことを言っておいて
実際の改革は個性を完全に捨てさせて他人の言いなりになる人間を作ろうとしてるっていう。
だからもう、生徒を騙すためにもっともらしいことを言っているとしか思えないんですよ
実際は生徒の個性を大事にしようなんてまったく考えてないし、適当に騙して自分の改革が受け入れられればそれでいいと。
聞いていてヘドが出るような話ですね

《これからの調理の授業は、すべてセントラルの教えを伝える場となる。
 誰もが等しくその恩恵を享受する。つまり…十傑レベルの技術、アイデア、レシピを
 やがてここにいる全員が修得するんだ。そこは無益なぶつかり合いのない世界だ。
 不必要な退学、不必要な選別、不必要な競争…そこから君たちは自由になる。
 いいかい、よく聞いて…君たちは、捨て石なんかじゃない》

そしてさらに「僕は君たち全員を見捨てずに十傑レベルまで育てるよ」と甘い言葉をかけ続ける中村くん。
退学や選別をしないって言ってますけど…この一言にも俺は全然納得がいきませんねー
なぜなら中村くんは、この間最強ジジイと話していた時に
「真の美食を醸成するには、不要な学生を持て余しておくことは愚の骨頂」
って言ってたからですよ



どういうことだよオイ!今回とまったく逆のこと言っとるやんけ!不要な学生を持て余しておくことは愚の骨頂!
不要な学生を持て余しておくことは愚の骨頂!(2回言った)
そんな風に言っていた中村くんが、「君たちは捨て石なんかじゃない」とか言い出して
生徒たちを切り捨てずにみんなを大事にするとか言ってるっていう…
お前の言ってることさっきからメチャクチャじゃねーかよ!!(えー

もはや信用できるかボケ!生徒を騙そうとしてうわべだけの主張を繰り返しやがって!
俺としては結局、中村くんは生徒のことを「この学園に不要なクズども」っていう風に考えてると思います
ではなぜ、そんな不要なクズどもをわざわざ学園に残しておくのか?ってことなんですが、
それについては以前に中村くんが言っていた
「大衆は上流で決定された価値を有難がり、訳もわからず群がっているだけだ」
っていう一言が気になりますね。なぜなら遠月の生徒たちは、今後はこの”大衆”とまったく同じ存在になってしまうからですよ



そう、遠月の生徒たちは今後、セントラルで作られたレシピを有難がって、訳もわからず群がるだけの存在になる。
そんな下等な存在になってしまう。そういう生徒たちを学園に残しておくってことは、中村くんは多分
「群がるだけなら許してやるよ。お前らはそれしかできない哀れな生き物だからな」
ぐらいに思ってるってことですかね。もはや生徒のことを餌をまいたら群がってくる家畜のようにしか思ってないというか

仮にセントラルが中村くんの家だとするなら、そこに入れてもらえない生徒は家の外で飼われてるブタみたいなもんっていうか
こうなってしまったら人間としての尊厳すら失われた状態って気がしますね…
どこまで見下されてるんだっていう。もはや中村くんの改革に従うことは、家畜のような暮らしを受け入れることだと俺には思えます

「ふざけている…!こんな暴挙を許せるものか!!」

「でもさ甲山…逆らおうにもどうすりゃいいんだ?十傑相手に食戟挑むとか…?」

「アホか、無謀すぎる」

「何を言っている!絶対に屈してはならない!!」

「それにさぁ、私達も十傑のおこぼれがもらえるんだよね…?
 それって将来プロとしてやっていくのに、
 確実にプラスになることなんじゃないのかな…?」



そんな中村くんの話を聞いて、「絶対に許さない!!」と激昂する生徒もいれば、
「でも従えば私達もおこぼれがもらえるし…」となんとなく賛成したい生徒もいるようで…
おこぼれがもらえるってお前…それ自分で言ってて悲しくならないのか…
家畜のような扱いでおこぼれもらえるっていうのはそんな嬉しいことか!?
ブタ同然のような扱いで喜んでしまうんだなんて真性のドMやなこのメスブタは…(えー

とりあえずこのメスブタちゃんにはこの間のウメハラの配信を見てもらいたいよ、マジで。
どういうことかというと、ウメハラはこれまでスト5をプレイする時にずっとリュウを愛用してきたんですが
そのリュウの性能が、最近のアプデでがくーんと落ちて凄く弱くなってしまったんですよね。
「こんなんじゃもうリュウは最前線で戦えない」と言われるくらい弱体化してしまったわけで。

そんな一方で、逆にめちゃくちゃ強くなったのがガイルでして、要するにこのアプデを期に
今まで使ってきたリュウを捨てて、優遇されたガイルのおこぼれをもらうべきかという
そういった判断を迫られることになったんですよ。ウメハラもかなり悩んでみたいですが、最終的に出した結論というのは
自分は今まで通りリュウを使うってことだったんですよね。それについてウメハラが語った時の言葉が

「ここで自分の信念を曲げてしまったら、今まで俺がやってきたことは
 なんだったんだという話になる。そりゃ俺だって勝ちたいし、
 ガイル使えばいいじゃん、ガイル使えば勝てるじゃんって言い訳は立つけど、
 なんだか嘘をついてるみたいで嫌なんだよね。それが恥ずかしい。
 もしも俺がもう1人いたら、ガイルを使う俺を見てカッコ悪いって思っちゃう。
 他の人には言い訳できても俺の中の基準では選べなかった。
 
だから俺はリュウを使って勝つよ。ガイルもザンギもバイソンも倒すよ。
 ”この弱いリュウじゃ勝てなくてもしょうがない”なんて理由で選ぶことはないよ。
 ガイルを使う時よりもリュウで勝つよ」

ということだったんですよ。要するにウメハラにとっては、
リュウを捨てることは自分を捨てることと同じだったってことですよ
それがどうしても我慢できなかったし、ガイルのおこぼれもらって勝つということを選んでしまったら
自分で自分が恥ずかしいってことだったんですよ。たとえ他人が「別にいいじゃん」と言っても自分だけはそれを我慢できないと。
このウメハラのセリフをソーマの世界に置き換えるなら

「もしも俺がもう1人いたら、おこぼれをもらう俺を見てカッコ悪いって思っちゃう。
 他の人には言い訳できても俺の中の基準では選べなかった。
 
だから俺は自分の料理で勝つよ。十傑も中村くんも俺の料理で倒すよ。
 ”この不利な状況じゃ勝てなくてもしょうがない”なんて理由で選ぶことはないよ。
 他人の料理を真似するよりも俺のスペシャリテで勝つよ」

ってことなんですよ。これがウメハラなんだよなぁ…まるで物語の主人公のようなカッコよさですよ
俺が最近ウメハラのことを熱心におっかけてるのは、こういうウメハラの言葉とかものの考え方が好きだからなんですよね
だからウメハラの出してる本だとか配信を欠かさず見てるわけで。ウメハラの言葉を聞くのが本当に好きでしょうがないんだよなー

さてそんな中で、いよいよもって改革のために動き出してしまった中村くんの手下たち。
肉魅の丼研や汐見さんのゼミも潰され、さらには極星寮も不要だと断言されることになってしまいました
というかえりなお嬢様が前回極星寮に逃げ込んできたと思ったらもう今回潰されるのかよ!!
極星寮での安らぎの日々も短かったなオイ!もしかしたら中村くんは、こうなると分かってたからお嬢様を放っておいたんですかねー
無理にお嬢様を連れ戻そうとしなくても、どうせ極星寮は潰れてなくなるから中村くんのところへ帰らざるをえないと。
そういう考えがあっての改革優先だったのかもしれないな…次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第140話「見せしめ」



「極星寮を…潰すだって…!?」

「その通り、当該建築物はセントラルに接収される。
 要はお前らのものじゃなくなるってことだ。この書類に退去の期日等が書いてある」

「ちょっといいすか。寮を潰すって決定は、まだひっくり返せるんじゃないすか?
 たとえば…食戟で」

さて前回、中村くんの手下として極星寮に姿を現し、「この寮は潰すことになったんで」と宣言した叡山ですが…
今回はというと、そんな叡山に向かってソーマが「それって食戟でひっくり返せないんすか?」と待ったをかける場面で始まります
食戟で寮の存続を勝ち取るってことですけど…うーん…俺としては正直、その食戟ってルール自体が
今の遠月に適用されんのかな?って気がしますね

だって中村くんがあれだけ「今まで遠月にあったものはすべて解体する。すべてゼロにする」みたいなこと言ってたから
食戟ってルールも真っ先に解体されそうというか、このルールを残しておいても中村くんには得がなさそうだなって思うんですよね
今回のソーマみたいに、中村くんに逆らう手段として食戟を使う人間も出てくるかもしれないし。
だから「食戟なんてルールはもうなくなった」と言われても不思議じゃないと思うんですが…

「まったくどいつもこいつも…廃部や解体を取り消せと、ほとんどの団体から
 食戟の申し込みが殺到してる。こちら側に食戟を受ける責任なんて
 一切ないにも関わらずだ。放っておけば勝手に潰れていくわけなんだが…」

ところが叡山の反応によると、まだ食戟のルール自体は残ってるようで、廃部や解体に納得の行かない生徒から
大量に食戟の申し込みが殺到しているという…みんなソーマと同じ発想で動いてるっていうことか
ただ、「俺らが食戟を受けなければいいだけの話」ということで、
この食戟をスルーされればどの団体も潰れるしかないってことのようです

あー…そういえばありましたね、食戟を挑まれてもスルーされたら勝負は成立しないって設定が。
どれだけ大量の食戟申し込みが殺到したとしても、「そんな食戟受ける気ねーから」って言っちゃえば
すべての食戟を握り潰すことができるというわけか。だから中村くんは食戟のルールをそのまま放置しておいたんでしょうかね

要は「生徒の声なんて全部無視しとけばいい」ってわけで…それにしても、ほとんどの生徒達から抗議の声が殺到するってくらい
ぜんぜん望まれてない改革なのに、「中村くんと十傑が決めたから」って理由だけで誰も逆らえないこの状況って
あまりにも権力を横暴に使っているというか、こんなことなら十傑なんていらなかったとか
十傑に権力なんて与えるもんじゃないって気持ちになっちゃいますね。全部十傑のバカどもが悪いんや!
あんなクズ連中に権力なんて与えたのが間違いだったんや!!(えー

「ただ…俺は連中の想いを汲んで、食戟を受けてやることに決めた」

「ほー…受けなくてもいい勝負なのに、大盤振る舞いっすねー」

「ま、ちょうどいい見せしめになるだろう」

「…?」

「今日さっそく食戟の予定が入ってる…それを見てもまだやる気が萎えなかったら、
 テメェも好きにかかってきていいぜ?幸平」

がしかし、そんな受けなくてもいい食戟をあえて受けると言い出した叡山。
なぜそんな危険をわざわざ犯すのかと思ったら、ちょうどいい見せしめになると不穏なことを言っております。
どうやら叡山には、食戟なんかにすがっても無駄という秘策が用意してあるようで…



「俺が勝ったら串打ち研は潰させん…!」

「俺が勝てばお前は即日退学。それで文句ねえな?」

「いいだろう…俺が日々磨いてきた技術の重みを、お前に思い知らせてやる!」

そしていよいよ始まった今日の食戟ですが、勝負を挑んできたのは串打ち研の甲山先輩のようですね
この人って確か、スタジエールを終えたソーマに対して食戟を挑んできた人ですよね
あと前回の中村くんの演説を聞いて「こんな暴挙を許せるものか!!」って相当に激怒していたので、
退学を賭けてでも逆らう道を選んだってことですか。しかし…

「ん?おい、機器の不良か?まだ食べもしていないのに結果が出ているぞ」

「ククク…残念でした」

「…!?叡山、お前まさか審査員を…!!」

「勝負あり。串打ち研は解体決定とする」

「お…おい待て!待て!!叡山お前、審査員を丸め込んだのか!?
 ふざけるな!こんな食戟がまかり通るものか!!」

「もう今までの遠月とは違うんだ。退学決定、甲山よさらばだ」

ドッギャーーン!!なんということか、もはや食戟の審査員も完全に中村くんサイドの人間となっており
料理を食べずに勝敗を決めてしまうというデタラメな審査が行われる結果に!
食戟の勝敗なんていくらでも操作し放題っていうことか…それにしても、こうまで手ひどく食戟を踏みにじられて
叡山以外の十傑はなんとも思わねえのかよ!!

十傑の奴らも今までは、食戟を繰り返して切磋琢磨するような学園生活を送ってきたんじゃないんですか!?
そんな今までの生活に泥を塗って地に貶めるこの行為を許しておけるんですか!?
この間のウメハラの言葉で「俺が今までやってきたことはなんだったんだという話になる」って
一言がありましたが、まさしくそんな気持ちにならないんですか!?今までの自分に対する誇りやプライドは持ってないのかよ!

やー…ほんともう十傑に対する好感度が爆下がりすぎてやばいです。
こいつらが寝返った理由があるなら早く明かして欲しいよ、でないととても納得できるもんじゃない
寝返った理由が分かってるのって今のところ竜胆先輩だけですが、「新しい波に乗るほうがドキドキするじゃん」っていう
ものすごい軽薄な理由だったから

(C)和月伸宏/集英社

お前は…たったそれだけの事で
この学園をメチャクチャにしたのか…

っていうような失望と怒りしか感じなかったというか、もっと他に納得できるような理由を持ってる奴を出してくれ…
そうじゃないと十傑=クズっていう意識が強まっていくばかりなんですよ…

「う…嘘でしょ…頼みの綱の食戟まで…乗っ取られちゃうなんて…」

「ククク…どうだ幸平?これが見せしめだ。食戟は死んだんだ」



そして最後はクソむかつく叡山のドヤ顔で締めとなっております
いや腹立つわ〜、こいつ腹立つわ〜。というか十傑の中で一番こいつが目立ってるっていうのも
「十傑はクズの集まり」っていう印象に拍車をかけてるよね。こんなんで本当にいいんですか!
十傑なんてクズしかいねーな!こんなもん目指す価値ねーわ!
みたいなイメージが強まっていくばかりで、十傑に対する憧れがすっかり俺の中から消し飛んだんですが
この展開で本当にいいんですか!?次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第141話「思い出」

「無茶苦茶だ…!まさか食戟で、審査員まで全員敵に回るなんて!」



「味の審査すらしてもらえないってことは…
 食戟を挑んでも挑まなくても、どちらにせよ極星寮はもう終わり…!?」

さて前回、食戟の場で審査員を買収したことで、あまりにも理不尽な勝利を収めてしまった叡山。
そんな様子を見ていた吉野たちは、これでは食戟を挑んでも自滅するだけだということで
「じゃあもうこの寮潰れるしかないじゃん」と、極星寮を守る方法を見失ってしまいます

言われてみればそうですね、もともと寮を守る方法が食戟しかないって状況だったのに
それが無意味になってしまったわけだから、もう何もできることがなくなってしまったと…もうどうしようもないんやな…
じゃあ近いうちにみんなでちょっと不動産屋でも行ってアパート探そうか…(えー

「薊政権め…!神聖不可侵の真剣勝負…それが食戟だぞ…
 奴らはそれを汚したのだ…!」

とそんな中、食戟のルールが踏みにじられたことに対して、激しい怒りを燃やしていた男が一人。
誰かと思ったら食戟管理局局長のおっさんですよ。そういえばいたなこんな人
かなり脇役のおっさんではありますが、食戟に対してかなりのプライドを持って仕事をしていたようで
叡山のあの卑劣な行いが許せずにわなわな震えていました



ふむ、これについては至極まっとうな反応と言いますか、俺が思うのはこのおっさんだけじゃなくて
十傑の中にもこういうキャラが欲しいってことなんですよ
前回もちょっと書いたけど、これまで真剣に食戟をやってきた人間ほど叡山の行いは許せないだろうし
FFタクティクスのザルバッグ兄さんみたいに、正義感を爆発させて叡山と敵対するとか
そういうキャラいないのかなって思うんですよね。もし仮にザルバッグ兄さんが十傑の中にいたとしたら
聖十傑ザルバッグ
「叡山ッ、叡山はそれでも
 第九席の名を継ぐ者かッ!!」
「何故、審査員を…
 審査員を買収するような卑劣なマネを
 したのだッ!!」
「十傑は正々堂々と食戟に勝ち続けた
 
者にのみ与えられる勇者の称号!
 叡山にはその資格がないッ!!」
「十傑の名を汚し
 地に貶めるその行為、
 許すわけにはいかんッ!!」

とかこれぐらいは言ってくれると思うんですよね。
こういう熱いキャラは誰かいないのかよ!叡山のあの暴挙を見てもボケーと見守ってるとか、十傑の倫理観はどうなってんだよ
というかこの件に限らず、最近のソーマを見てるとFFタクティクスのシーンがよく頭に浮かぶんですよねー
たとえばこの間のおこぼれもらってセントラルの犬のように生きる女子生徒の場面では
アグリアスのこのセリフがピッタリだなと思いました

「恥ずかしくないのか!?
 犬になりさがっている自分が!
 人間としての誇りはないのかッ!?」

っていうね。結構そういうシーン多いんだよなー、ここからの展開でも強烈にそう思うやつが出てくるし



「そうか…郷土料理研究会にも解散命令が届いたのか」

「うん…丸井君の方も…?」

「ああ…撤回させるのは、残念ながら不可能だろうね…」

そんな風に思ったのがこのシーン。セントラルの魔の手が伸びて、丸井が通っていたゼミや恵ちゃんの部活までもが
潰されてしまった場面です。すでに半数以上の生徒たちがそんな目に遭っているようで、こうなると本当に一般生徒たちにとっては
住み辛い学校になってきたというか、自由がどんどん奪われていく一方ですよね。
あとはもうセントラルに従順に従って家畜のように生きるしかないという…そんな場面を見て俺が思い浮かべたのが

剣士メグミーダ
「セントラルがなんだというんだ!
 私たちはセントラルの家畜じゃない!」
「私たちは人間だわ!
 貴方たちと同じ人間よッ!」
 
「なぜ私たちの部が潰れなければならない?
 それは貴方たち十傑が奪うからだ!
 部活やゼミのすべてを奪うからだッ!!」
剣士エイザン
「同じ人間だと?
 フン、汚らわしいッ!」
「入学した瞬間からおまえたちは
 オレたち十傑に尽くさねばならない!」
 
「入学した瞬間からおまえたちは
 オレたち十傑の家畜なんだッ!!」
 
剣士メグミーダ
「誰が決めたッ!?
 そんな理不尽なこと、誰が決めたッ!!」
剣士エイザン
「それは天の意志だ!」

 
剣士メグミーダ
「天の意志?
 神がそのようなことを宣うものか!」
「神の前では何人たりとも平等のはず!
 神はそのようなことをお許しには
 ならない! なるはずがないッ!!」

剣士エイザン
「家畜に神はいないッ!!」
 
剣士メグミーダ
「!!!!」
 

とまあ有名なこのシーンですね。もう叡山のことがアルガスに見えて仕方ないです
こうして見るとFFタクティクスって、人間の尊厳について熱い気持ちをぶつけ合う内容だったんだなー
今のソーマの展開って、そういう尊厳が中村くんやセントラルによってどんどん奪われてる内容だと思うんですよね
だから色々とFFTの場面を連想してしまうんだろうな

「この寮ほんとになくなっちゃうのかな…寮生活…長いようであっという間だったなぁ…」

「おぉ…思い返すとマジで色々あったよなぁ…」

「うん、本当に…色んなことがあったよね…いろんな…ことが…」

「悠姫ちゃん…?」

「…やっぱヤダよぉ〜〜〜っ!!極星寮がなくなるなんてやだぁーーーー!!」



そしていよいよ極星寮も潰れる日が間近となってしまいますが、その悲しさを受け止めきれなかった吉野は大号泣してしまいます
それだけ極星寮は思い出深い場所だったんやな…ただ、そういうことなら
もうちょっと極星寮の描写増やしてほしかったな(えー

俺としては正直、吉野の号泣に共感するには極星寮への思い入れがちょいと足りなかったかな
何しろ極星メンバーの特徴が判明したのって選抜の時が初めてだったし
そういう意味じゃ、ストーリーに本格参戦した時期が葉山あたりと変わらないんですよね

たとえば葉山のゼミもこの改革で潰れちゃったけど、ソーマとの関わりが少なかったせいか俺はそこまでの悲しさはなくて
極星寮もそれと結構似たものがあるというか…たとえばこの間の学園祭で、極星メンバーみんなで芋煮会をやろう!って時に
「あ、俺はいいんで」ってソーマは不参加だったり、あと選抜が終わった直後に極星メンバーみんなで特訓しよう!って時に
「あ、俺はいいんで」ってソーマは不参加だったり、なんかちょっと関わり薄いなと思って…(えー

やっぱりもうちょっとソーマと極星メンバーを中心にしたドラマが欲しかった気がする。
「この寮がなくなる」ってことに対して、ずーんと重い気持ちになるようなそういうドラマがね

「…はぁ?頼むぜ幸平…あんまりマヌケな事ぬかすのは勘弁してくれ。
 状況がまだ分かってねぇのか?審査員は全員敵、負ければ退学、
 勝ち負け以前にお前の料理なんて食ってももらえねぇよ。
 なのにお前今…食戟って言ったのか?」

「うす」

「…寮のお友達に泣きつかれでもしたのか?
 人助けする英雄を気取りたいのはわかるが、やめとけや。勇敢と無謀は違うぜ?」

「別に寮の奴らのためなんかじゃないっすよ。
 俺のため…極星寮は俺の料理を究めるための城なんだ。だから…
 受けろよ食戟。俺の寮は潰させねー」



ってそんな中、「俺の極星寮」を守るために立ち上がり、叡山に果たし状を叩きつけるソーマ!
ふーむ、絵ヅラとしてはかなりカッコいいシーンで、四宮に食戟を挑んだ時のことを彷彿とさせるわけですが…
ただやっぱり、ソーマが極星寮を「俺の寮」と言い切るだけの熱いドラマを感じるかというとうーん…(えー
やっぱりそこがもったいなかった気がする。ソーマは極星メンバーよりもタクミとか肉魅との交流を多くやってるから
寮に対するつながりの強さを実感しにくいのが、俺のこのもったいなく感じる理由ですかね。次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第142話「卑劣極まれり」



さて今回のソーマなんですが、サブタイトルが卑劣極まれリ…卑劣極まれリ!?
こんなタイトルを聞いちゃったらもう卑劣様を思い出すしかないじゃない!!(えー
卑劣様レビューをやって以来、卑劣って言葉を聞いただけで笑えるようになっちゃったから困るわ

《食戟が成立しました!叡山枝津也は勝負を受けた模様!
 間もなく試合開始とのことです!》

そして本編についてですが、前回ソーマが叡山への食戟を挑んだ結果、今回冒頭でもうそれが行われることになってしまったようです
そりゃなんとも素早い展開ですな…まさかいきなりもう試合開始とは思いませんでした
ただ叡山からしてみたら、審査員とグルになってて100%勝てる食戟だからさっさと受けてさっさと終わらせるのが
一番お手軽に済むってわけか…

「テーマ食材は鹿児島産の地鶏…さつま地鶏だ。
 名古屋コーチン、比内地鶏と並ぶ日本三大地鶏のひとつ。
 脂肪分が少なく適度な歯ごたえが特徴で旨味は抜群…
 天然記念物にも指定されてる薩摩鷄をベースに配合・作出された高級鶏だ。
 お前のようなチンケな料理人が扱えるかは大いに疑問だがな…」

「えーざんこらあー!!」

「な…!?何しに来やがった竜胆テメェ!」




って、叡山がソーマ相手に食材の説明をしていたその時、いきなりその場に乱入してきて叡山にヘッドロックをかけ始めた竜胆先輩!
なぜいきなり叡山を叱るようなことを!?まさか叡山の卑劣な罠に納得いかなくてやってきたんでしょうか
だとしたらこの人にもまだ良心はあるんだなって感じで、ちょっと嬉しいわけですが…そんな竜胆先輩の真意はというと

「十傑メンバーは改革の書類作成と公務で大忙しだってのに!
 食戟なんかやりやがって、おかげで叡山の分の仕事が
 全部あたしに降ってきたんだぜー!周りの迷惑を考えない行為はやめろー!」

「お前が仕事サボるせいであたしが大変だろボケ」ってただそれが言いたいだけかー!!(えー
そんなしょうもない理由でやってきただけかー!「どうせなら正々堂々と戦え」とかそういう話じゃないのかよ!
こいつに期待した俺がバカだった…「周りの迷惑を考えない行為はやめろー!」とも叫んでますが
お前が中村くんに味方したせいで全校生徒に迷惑かけたというのに何言ってんですか!?(えー

「じゃあ何で竜胆先輩もここに居るんすか?」

「え?全部司に押し付けてきたから」



ちなみにさっきの「叡山のせいで増えた仕事」については、自分でやらずに全部司に押し付けてきたようです
お前ってやつは!周りの迷惑を考えない行為はやめろー!!(えー
うーん、なんていうかマジで竜胆先輩は細かいことを考えない自由人って感じのキャラですよね
ただこれだけ自由に振る舞うキャラだったら、やっぱり中村サイドに味方するんじゃなくて中立であって欲しかったなー

こういう自由なキャラっていうのは、何にも縛られない、何にも属さないっていうところがポイントだと俺は思うんですよ
だから今回の改革についても、中村くんの派閥に入るんじゃなくて「あたしは自分の好きにやらせてもらうぜ」って
どこにも属さずに自由な立場を貫いて欲しかったですね

さっきの「えーざんこらあー!!」についても、叡山をはじめとする中村派の横暴があまりにも目に余るから
さすがに中立としても放っておけずに文句を言いに来たとかだったら、いい場面だったと思うんですよね
十傑に対してあれだけ強く出られるのって竜胆先輩くらいだろうし、ソーマ達がずっとやられっぱなしなのもシャクだから
ちょっと叡山にヘッドロックかまして読者のストレスを発散させる感じで…竜胆先輩はそういう風に
敵と味方の間をうまく行き来するバランサーになって欲しかったですね

「とにかく…食戟開始時刻まであと少しだ。
 事前に仕込みが必要なら済ませておけよ」

「あ、どーもっす。んじゃこっちの厨房借りますわー」

「ところで言い忘れてたが…いま極星寮に俺の部下たちが向かってる」

「…ふーん、なんでですか?何か用事でもあるんすか?」

「いや〜〜本当に悪いと思ってんだけどよ、
 寮の退去日は10日後だと伝えてた件、ちぃーっと予定が早まっちまったんだ」

「…」

「非常に気の毒なんだが、極星寮の強制退去は
 本日これから謹んで執り行う」

って、なんと今から食戟開始というその時、「あっごめんさっき部下たちに極星寮潰してこいって命令しちゃった」
とんでもないことを口走る叡山。お前なんてことを…そもそもこの食戟は「極星寮の存続」という要求があってのものなのに
それすら無視して食戟を始める前からもう寮を潰させるとは、叡山のやつ本当にまともな勝負をする気がないんですね

「食戟が終わる頃にはもう極星寮はカラッポ。お前を待ってるのは
 もぬけの殻になった元住み処と、お友達みんなの絶望した顔だ。
 さぁて…食戟だ。いい試合にしようぜ」



そんな状況で「いい試合にしよう」などと白々しいセリフを吐く叡山。
すでに試合をするまでもなく極星寮は潰される運命であり、そもそも試合の審査員も八百長で丸め込まれてるので
100%勝つのは叡山でありこの勝負自体やる意味がないという…

たぶん叡山は、ソーマをそういう状況に追い込んで心をへし折りたいんでしょうね
もう何をやっても無駄だっていう無力感を味わわせて屈服させたいと。そのためにこれだけゲスなことをやってるんだと思います
そんなわけで完全に八方ふさがりになってしまったソーマですが、果たしてここから逆転の策はあるのか…
そう、逆転の策が…もちろんありますよね逆転の策が!ノープランなんてことないですよね!?(えー
まさかノープランで料理だけ食わせようなんてそんな…そんなことがあるわけないですよね!次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第143話「火蓋は切られた」



「(ニヤニヤニヤ)50人の兵隊を寮に集めた…今から1時間もかからず
 退去終了の報告が入る。まぁそんなわけでお友達は大ピンチだ。
 悔しいか?大事な寮がもうすぐ潰れちまうぜぇ?」

「…」

さて前回、ソーマとの食戟をやるまでもなく、極星寮へと取り潰しの兵隊を向かわせてしまった叡山。
そして今回は、ふんぞり返って椅子に座りながら「ねえどんな気持ち?ねえ今どんな気持ち?」
寮を失うソーマに今の心境を尋ねていました。こいつ他人に嫌がらせするのが大好きなんだろうなー

「あのー叡山先輩、でももし俺がこの食戟で勝てたらぁ、
 寮の取り潰しはなかったことになって強制退去も当然キャンセルっすよね?」

「は?」

「それならいいっすわ別に。料理がんばるんで!」



って、なんと大して気にしたような様子もなく、「いいっすわ別に」と料理の準備をするソーマ!
さっきの叡山の口ぶりだと、強制退去が終わるまで1時間はかかるから、それまでに自分が勝てばいいということでしょうか?
むう…確かに今すぐ退去ってわけじゃなくて、1時間の猶予はあるわけだから、それまでやれることをやろうって気にもなるわなぁ
そういう意味じゃ叡山の詰めがちょっと甘かった感じですね

本当にソーマの心をボッキリ折りたいんだったら、「もうすでに強制退去は終わったぜ」
食戟の前に強制退去を終わらせて、ソーマが戦う意味を根こそぎ奪うくらいはやらないと…
まあ、そこまでやっちゃったらこの先この漫画どうすんのってことになっちゃいますけど(えー

「お前ほんと骨があるなー幸平そーま!で、今から何作るつもりだ?」

「餃子でいきます!」

「餃子?ほんとに大丈夫かー?ヘタに調理したら
 さつま地鶏の上質な後味が消えちまうぜ?」

「まぁ見ててくださいよ!」

ともかくいよいよ調理の準備へと取りかかるソーマ。今回の料理は餃子で行くみたいですね
それにしても竜胆先輩は相変わらずソーマのことを買ってるんだなぁ、ソーマに対してアドバイスみたいなこと言ってるし。
俺が「中立の竜胆先輩が見たい」って言ってたのは要するにこういうことなんですよね

どこの派閥にも入ることなく、自分が気に入った奴にちょっかいを出すようなそういう役回りですよ
今こうしてソーマとフレンドリーに話してる竜胆先輩の姿は、確かに俺が見たかったものなんですが、
この間の中村派についた展開さえなければなぁ…っていうのがすごく気になるんですよね
中立じゃなくて中村派についちゃってるから、なんかモヤモヤした気持ちが残るというか
そもそもお前が中村くんに一票入れたからこんな面倒なことになったんだよ!っていう
竜胆先輩への恨みの気持ちが俺の中に残っちゃってるんですよね…それがもったいないところなんだよなー

「…見ててくださいよじゃねぇんだよ…なぁ幸平!強がるのはもうよそうや!
 勝敗は分かりきってる!帰る場所もなくなった!
 英雄気取りで食戟挑んだ結果がコレだ!すでに終わってんだよテメェはよ!
 認めろや!もう料理する気力はポッキリ折れてんだろ!?」



とそんな中、前向きなソーマの姿に業を煮やして、「さっさと諦めろや!!」とすごい顔で詰め寄る叡山!
いやまあなんというか、「帰る場所もなくなった!すでに終わってんだよ!」って言ってるわけですけど
正確には、今はまだ帰る場所が残っててなくなるまであと1時間の余裕があるわけですからね。
やっぱそういう意味で希望を残しちゃってますよね、これで折れろ折れろ言われてもさすがに効果は薄いと思います

「え、叡山さん!現場から報告です!」

「おう、やっと済んだか…」

「そ、それが…」

「あぁ?」



そして一方その頃、極星寮の様子はというと
バリケードを築いて叡山の手下に放水アタックをかましており
「取り潰しなんてさせねーぞコノヤロー」とひたすら寮を防衛していました

おいおい叡山の手下が1人や2人ならともかく、50人も集まったのにこんな放水アタックに手も足も出ないのかよ!と思いましたが
まあそこはあれですね、つい最近発売されたスパロボVで
ガードダイバーのハイドロキャノンがやたら強いことを考えれば納得かな…(えー

 
 

いやーマジで強いんですよこのガードダイバーのハイドロキャノンがね。どれくらい強いかというと
攻撃力4100で射程が2〜7もありますからね。原作だとビルの消火作業とかに使ってたのにこんな強いんかい!
攻撃力4100がどれだけ強いかというと、F91のヴェスバーがちょうど同じ威力です。こいつは強力過ぎる!(えー



というかこの2つの武装を比べてみるとヤバイですよ、
攻撃力4100、射程2〜7、消費EN20、気力制限なし → ハイドロキャノン
攻撃力4100、射程2〜6、消費EN30、気力制限110以上 → ヴェスバー
という風に、射程もENも気力制限もハイドロキャノンの方が性能が上ですからね

なんてこったハイドロキャノンはヴェスバーよりも高性能な武器だったのか…
さっきから叡山の手下たちはそんな恐ろしい武器をその身に浴び続けているということですよ
逃げろー!逃げるんだー!この水圧を受ければただでは済まんぞ!(えー

「幸平の勝負が終わるまででいい!それまで絶対に寮を守りぬくんだ!」

(ぐっ…なぜ…折れねぇ…!!ここまでやったんだぞ!?
 望みは全て断った!普通調理台に立つ気すら失せるだろ!
 なんで折れないんだ、寮の連中もこの男も…!)

そんな中、なぜこうもソーマや寮の連中が諦めないのか理解できないといった様子の叡山でしたが
いやいや「望みは全て断った」ってそりゃ違うんじゃないすか。まだ残ってますから!あと1時間残ってますから!
むしろハイドロキャノンのENが続く限り応戦してれば、さらに時間が延びる可能性すらありますよね
吉野もそれを考えて「幸平の勝負が終わるまで寮を守るんだ!」って言ってるし
そういう意味で希望を残しちゃってるのが叡山だと思います。お前それが分かんねーのかよ!

「叡山先輩。先輩ってなーんか外側から色々仕掛けてくるのが好きみたいっすけど、
 俺に言いたいことがあるなら、ちゃんと皿で語ってくれます?」

「…分かったよ幸平…お前を折るためには結局、料理しかねぇってことか…」



そして結局、これ以上小細工を続けても無駄と悟ったか、いよいよソーマとの料理勝負をする気になった叡山。
ここからついに真剣勝負が始まるのか…と思いましたが、よくよく考えてみたら
八百長で叡山の味方になった審査員の問題がまだ残ってますよね

なんてこった、てことは今から叡山が泥団子みたいなクソ料理作っても勝てちゃうってことじゃないか!
そうなって寮が潰れた日には、さすがのソーマも折れそうな気がするんですがどうなんですか!?
ソーマを折ることを考えたら、マジメに料理するよりいかにクソみたいな料理出して審査員の八百長だけで勝つってことを
重視したほうがいいんじゃないですか!?(えー  結局はこの八百長っていうのが一番大きな問題なんだよなー…次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第144話「錬金術士の実力」



さて前回、ソーマを動揺させるための小細工をようやくやめて、料理に本腰を入れ始めた叡山でしたが…
今回その調理風景を見ていると、「極上のスープを作るぜ」と言いながら
パクチーをスープの中にドバドバ入れてますね。ちょ、ちょっとお前、パクチーってそれ
人によって好き嫌いがすごい分かれる食材じゃないか!?

パクチーって最近なにかとよく見かける食材ですけど、人によって「めっちゃおいしい!大好き!」って反応だったり
「クソまずい…カメムシみたいな味がする…」って反応だったり、ものすごい両極端な気がするんですよね
実は俺の身近にも1人、パクチー大好きでしょっちゅうパクチーの話をしてる人がいるんですが、
その人の話を聞いて「へー、そんなにパクチーっておいしいんだ」と思って俺もパクチーを口にしたところ

ドクン

「!!」

ゴブッ!!

(C)和月伸宏/集英社

って感じで味に耐え切れず吐き出してしまったという…(えー
残念ながら俺には合わなかったみたいで…本当これほど個人差が極端な食材って珍しいですよね
ちなみに嵐の櫻井翔とか松本潤もパクチーが苦手みたいです
この間、嵐にしやがれって番組でパクチー鍋を食べるシーンがあったんですが、
スープを飲んだだけで櫻井翔がギブアップしちゃってね…聞いたか叡山…スープを飲んだだけでギブアップですってよ…

お前こんなにスープに
パクチー入れてて大丈夫かよ…
(えー

「(じぃー)」

「…」

「(じぃー)」

「…さっきから何見てやがんだ幸平」

「やー、なんつーか、叡山先輩って料理できたんだなーと思って」

「(ビキッ)」

「あっはっは!やっぱ幸平、お前最高だなー!」

「やー、だって俺、叡山先輩の叡山先輩の料理姿まともに見たことなかったし」

ってそんな中、「へー、叡山先輩って料理できたんだ」とコケにされたような一言を言われてしまう叡山。
まあ今までずっと小細工ばっか使ったり、他人を動かしてばっかで自分は動こうとしなかったり
そんなことしかやってなかったですからね…料理人としての叡山の印象ってまったくないですよね

「ま、幸平の気持ちもわかるぜー。見た目はただのインテリヤクザだもんな、
 えーざんって。けどな、アイツああ見えて意外とやるぜ?
 もしアイツがコンサル業にのめり込まなかったら…
 現十傑メンバーの何人かは、
 ヤツに食われてたかもしれねーぜ?」



って、そんな叡山の実力について、「本気出せば十傑のもっと上位に行けたかも」と語る竜胆先輩!
ちょ、ちょっと!そんなこと言っちゃっていいんですか!ほんとにそれ言っちゃっていいんですか!?(えー
本気出した叡山は十傑の上位に行ける…
もしもですよ、もしもそんな叡山がこれからソーマにボロ負けでもした日には…
もしもそんなことになってしまったら…そんなソーマ以下の叡山の腕が通用する十傑の奴らっていうのは
レベルの低いクソザコ集団になってしまうと思いますが、本当にそれでいいんですか!?(えー

「なんだ十傑ってこの程度の奴らなのか」
って印象がめっちゃ強くなると思いますが、本当にそれでいいんですか!?
ま、待て落ち着け…まだ叡山が負けると決まったわけじゃない…落ち着くんだ…もしかしたら叡山が十傑の実力を見せつけて
ソーマとかいう身のほど知らずをボコボコにする展開がくるかもしれん!!(えー
十傑の格を保つためにも、むしろそうなってくれなきゃ困るんですよ!すまんなソーマ…極星寮は諦めてくれや…

「料理は戦略が全てだ…何の策謀も勝算もなく、プランナッシングで
 俺に食戟を挑んだこと!後悔しながら遠月から消えろ!」

「戦略なんて言えるものはないっすけど…
 なんの勝算もなく挑んだわけじゃないっすよ」

「あぁ?」

「この食戟で、先輩に見せときたいものがあったんで」

とそんな中、叡山に対して「見せておきたいものがある。そして勝算がある」と語るソーマ。
ほほー、これはなんというか…ソーマには十傑の一員を倒せるような、一発逆転のアイデアがあるってことですかね?
そのアイデア次第によっては、十傑の格を落とさずに叡山だけを負かすってことも可能かもしれませんね
果たしてソーマは一体どんな策を用意してきたのか…

「審査員の皆さん!今から餃子焼いてすぐ提供しますんで、
 そのつもりで待っててくださいっす!」

ジュアアアアア

「…?あの餃子…ただの餃子じゃねぇ…!?」



ともかく、ひとまずは料理を進めるソーマですが、作っている餃子にも何かの秘密があるようです
「十傑上位クラスの素質がある叡山を倒す」ということ、それに「八百長の不利な状況を覆す」ということを考えたら、
ここからソーマの秘策がバンバン炸裂する展開に期待したいですね。頼みますよ附田先生!!次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第145話「真の美食」

ジュアアアアア

「これは…通常の餃子の皮でなく、鶏の手羽肉で具を包み込む…」

「手羽先餃子。さつま地鶏の手羽先餃子ってワケか!」



さて前回、調理を始めたソーマの餃子を見て、「ただの餃子じゃない」と警戒していた叡山でしたが…
今回その全貌が明らかになりましたね。要するに皮を工夫して作った手羽先餃子だという…
それにしてもこの見た目、手羽先餃子っていうよりは巨大エビ餃子って感じに見えるのは俺だけだろうか(えー
いや、なんかこうピンク色でぷりぷりしてて、やたらでっかく見えるのが巨大エビ餃子みたいで…

ジュアアアアア

「ん〜香ばしい匂いがしてきてるぜ!中身の具はなんだ?」

「豚ひき肉とニラ、キャベツ、それにみじん切りした豚トロも加えてるっす!
 あとはシイタケも味のポイントなんすよ、鶏肉に含まれるイノシン酸と
 シイタケのグアニル酸は、同時に食べると相乗効果が生まれて
 より強いコクが出ますからね」

そんな餃子の中身について説明するソーマですが、イノシン酸とグアニル酸が相乗効果を起こしてなんたらと
なんかめちゃくちゃソーマらしくないこと言ってんなオイ!(えー
ソーマの口からこんな科学的な言葉が出てくるなんて!こういうこと言いそうなのはアリスだろ!
ソーマがこんな小難しいことを知ってるとは思わなかったなー

「くだらんな。幸平創真くん、我々の分は焼かなくて結構だよ。
 こんなB級グルメの域を出ないもの、口にする必要はないからね」



がしかし、そんなソーマの調理に対してまったく興味を持たず、「俺らの分は作らなくていいから」と一蹴してしまう審査員。
どうもB級グルメってところが気に入らなかったみたいですが…ふむ、八百長をしてる以上はこいつも中村くんの賛同者だろうから
B級グルメ=大衆の餌ってイメージを持ってて、そんな餌みたいな料理いらねーよって思ってるのかもしれませんね

「この品ウチの客には評判よかったんすけど?めちゃくちゃ美味くなるんでー」

「まだ気付いていないのか?なら教えてあげよう。
 君はさつま地鶏を台無しにしているのだよ!!
 具材に豚トロを使っているのが根拠のひとつ!
 豚トロの脂によって安易にジューシーさをプラスしようと言うのだろうが、
 それが大間違いなのだ!!素材の上質かつ繊細な後味を殺している!
 食べずとも分かる完全なる愚行!!そんな品は遠月学園では通用しない!」

って、「この餃子ウチの客には評判よかったんすけど?」と一言言い返したソーマですが、その途端に
物凄い勢いでケチョンケチョンに罵倒されてしまいます。特に豚トロを使ったのは相当な悪手だということで
「素材の後味を殺す完全なる愚行」とまで言われてますね。本当えらい言われようだな

ただまあ、悪手とかどうとかって話はこの際置いておいて、俺が気になるのは
「この餃子ウチの客には評判よかったんすけど?」ってことをいくらアピールしても
中村くんの手先の興味を引くことはできないだろうなってことですね

なぜならソーマの店に来ている客というのはただの一般大衆だからですよ
そういう大衆にいくら受けがいい料理と言っても、それは中村くん一派にとって大衆の餌でしかないから
「ウチの客には評判よかった」とどれだけアピールされたところで、まるで興味をそそられないだろうなって思います

「分かったろ幸平、お前の料理なんてそんなもんだ。
 もう座ってろ、ガスが無駄になる」

ああそして、誰も興味のないソーマの料理はもう必要ないということで、ガスコンロの火を止めてしまう叡山!
それにしてもこのシーン、普段はあれだけ全力で相手をコケにしまくる叡山が
真顔で静かに「もう座ってろ…」って言ってるのを見ると、
「これ以上恥かくことないんやで…座ってた方がお前のためやで…」って
哀れなソーマをさとすために言ってくれてるように見えてしまいますね(えー

なんか叡山がソーマに気を使ってくれてるみたいで吹いてしまいました。このシーンマジで俺のツボにはまってしまった
「もういいから幸平…お前はあっちで座ってていいから…」みたいに言ってあげてるように見えちゃうんだよなー

絵であらわすと
大体こんな感じですね
(えー

「いいからそういう餃子…本当に今更そういうのいいから…」って感じで
マジで求められてないってことを静かにさとす叡山の図みたいなね…

「さあ、茶番に付き合ってくれた例だ。食ってくれ」

「おおお…!なるほどこう来たか!海南鶏飯(ハイナンジーファン)だ!!」

そんな中でついに完成した叡山の料理。海南鶏飯っていうのがそれのようで
これに関して俺が言えることがあるとすれば、なんだか海南大付属高校みたいな名前してんなあ
ってことぐらいでしょうか(えー  いやすいません、海南鶏飯って言われてもなんのことだかよく分からなくて…

モグ…

「美味い…!美味すぎる!繊細かつ怒涛の旨味!
 完璧に茹でられた身の柔らかさは官能的ですらある…!
 そして飲み込んだ後の上質な後味…ほはああああ」



そんな叡山の海南鶏飯を食べた結果ものすごいアホ面をさらす審査員のオッサン。
頭のおかしな変質者みたいになってんぞオイ!官能的とかなんとか言ってたから
性的な意味でヘブン状態になってしまったんでしょうか(えー

あと気になったのは、叡山の料理に対してこのオッサンが「上質な後味」をヒシヒシ感じているってことですかね
そう、上質な後味。これ結構重要なポイントだと思います。なぜなら、さっきこのオッサンがソーマの料理にあれだけ怒ってたのは、
豚トロを使ったことで「上質な後味を殺している!!」ってことを主張してたわけだから
そういう意味じゃ叡山は、そんな後味をしっかり残してオッサンにとって理想的な調理を行ったってことですよね

「さつま地鶏の良さを活かし切る発想と味付け…
 叡山枝津也の料理センスが細部にまで発揮されている!まさに味の錬金術!」

「どれどれ…」



そんな中、叡山の料理に興味を持った竜胆先輩も、審査員の分をひったくって食べ始めることに…
それにしてもこの真ん中のコマのあーんしてる竜胆先輩の図めっちゃエロいですね
ただ料理を口に運んでるだけなのにエロく見えるっていうのは、なにげに凄いと思いますわ
これぞtosh先生の画力のなせる技って感じですな



そして食った後もエロいキメ顔をする竜胆先輩。いやーこりゃたまりませんな
竜胆先輩については最近色々言ってるけど見た目はほんと文句なしだよなー
もうなんていうか竜胆先輩は、変に事態をひっかき回すより試食役だけやっててくれてると一番嬉しいかな…(えー

「これだ…!これが真の美食だ!どうだ幸平創真!
 君の料理などセントラルには遠く及ばないのだ!理解したかね!?」

「でもなぁ…俺の料理まだ全然未完成なんすけど。
 最後のひと手間で俺の餃子はようやく完成するんすよ」

そんな中、審査員の一人が勝ち誇って「どうだ幸平創真」と言い始めましたが、
ソーマとしては自分の料理はまだ完成してないので、これで勝ちだの負けだの言われても納得がいかないようです
それにしてもソーマのやつ、なんか最近いつも「俺の料理はまだ完成してないんすよ」って
言ってる気がするな…
(えー  このセリフ聞くのもう何回目だろう…そろそろこのパターンは勘弁してくださいよ!

「お前の工夫なんてたかが知れてる。格の違いは歴然なんだよ」

「叡山君、もう時間の無駄だろう。判定を済ませていいかね?」

「ああやってくれ。これにて食戟は終いだ終い」

「まあまあそんな事言わずに、別にいいじゃないすか叡山先輩だけでも
 食ってくれたって。あれ?それともぉ…先輩ビビッてんすか?俺の料理に」

ふむ、ソーマの言う「最後のひと手間」なんてものに興味なさげな叡山や審査員は、さっさと判定を済ませて
食戟を終わらせようとしますが…そんな中、ソーマだけが「あれ?先輩、俺の料理にビビってんすか?」
叡山を挑発して食戟を続けさせようとしてますね。いやーしかしこれは正直、苦し紛れな挑発って感じが否めないというか…

なにしろこの一言を叡山にスルーされてしまったら、もうそれだけでソーマは終わりですからね。
それにビビッてると言われても、ソーマの料理はさっきからコケにされっぱなしでビビるような要素に欠けてるというか…
たとえばさっきの「上質な後味」って話にしてもそうですよ。叡山の料理はきちんとその後味が表現されているのに対し、
ソーマの料理はそれがぶち壊しにされてると言われてるわけだから、
「そんなお前の料理なんかに誰も興味ねえよ」って叡山はスルーすればそれでいいんですよね
すでに格の違いは見せた後だから、もう叡山は勝者の余裕だけを見せていればいいという…



と思ったら叡山のやつ勝者の余裕ゼロじゃねーか!!(えー
なんでそんなにキレてんだお前ー!!おいおいおい!すでに決着はついたも同然だというのに
ソーマの挑発に乗ってしまうんですか!?落ち着け叡山!スルーすればお前の勝ちなんだ!ここは我慢するんだ!

「ビビってねーんだったら食ってくれても構いませんよね?
 俺にこんなこと言われてんのに、食わないで帰るなんて情けないんじゃないっすか?」

「…て…テメェ…ッ!!!」



我慢できなかったー!!叡山だめだこれー!!
ソーマの挑発で完全にブチ切れてしまい、みすみす目の前の勝利を逃す結果に!さすがにアホすぎるだろ
これだけ挑発に乗りやすい叡山は、とりあえずバックトゥザフューチャーでも見るべきだな…(えー

バックトゥザフューチャーって、主人公のマーティが「この臆病者が!チキン野郎!」って挑発されると我を忘れて
ブチ切れてしまう性格なんですが、そんな挑発に乗ったことが原因で未来のマーティは破滅しているということが語られていて、
挑発に乗って怒ってもいいことないって内容になってるんですよね。それを悟ったマーティは、
最終的にはチキンと言われても我慢してスルーするようになり、そのおかげで幸せなラストを迎えたという…

つまりそういうことなんですよ、一時の怒りに任せて挑発に乗っても身の破滅を招くだけっていう
バックトゥザフューチャーはそれを教えてくれる映画なんですね。
叡山お前はまずそれを見てくるべきなんですよこのチキン野郎が!!(えー  次回に続く!






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