・四宮先輩と水原先輩のやり取りは間違いなく「5年後2人は結婚する」系
 あと鉄拳2のアーケード稼働が1995、NiGHTSの発売は1996なので
 ハルオが日高さんに貸したサターンソフトの中にNiGHTSがないのは至極当然なのだァ! by はんぺら

お、はんぺらさんの口からソーマの話題とは珍しいね
確かに水原さんは四宮のことケチョンケチョンに言ってるけど、なんだかんだでいいコンビというか
ケンカするほど仲がいいって感じだよね。四宮の試食タイム終わった後とか、「おいどうだったよ水原」って
わざわざ水原さんにだけ料理の感想聞いてたりするし。

ただ乾さんもあれで結構四宮といい感じなんだよなー
「食事処たどころってとっても語呂がいいですね!」ってなぜかわざわざ四宮にだけ言いに行くし
他にも四宮に憎まれ口を叩いてはツッコミを受ける姿が夫婦漫才のようというか
なんだかんだ言って2人とフラグ立ってるよね四宮
俺の予想では水原さんと結婚して乾さんを愛人にする流れか…(えー

セガサターンについては…ぐわーナイツってそんな発売遅めだったんだ、マジか
俺の印象ではこう、セガサターンが普及し始めた頃にゲーム屋にいくと
試遊台でいつもナイツが置いてある
印象だったから…うーん俺がサターンを知るのが遅かったんだろうか

というか95年だとシルエットミラージュもレイディアントシルバーガンも全然出てないじゃん!
しらんゲームしか出てないよ!実際に発売タイトルリスト見てみると、
マジバーチャファイターくらいしかやるもんないな…ハルオこの時期にサターン買うとか無茶すぎんだろ…
俺はバーチャ1あんまりやってないから、この中でプレイしたのはアイドル雀士スーチーパイくらいか…(えー

むしろハルオ的には3DOに惹かれなかったのかね?
このときは3DOでスーパーストリートファイター2Xが発売されてて、
スパ2Xが家庭用で遊べるのは3DOだけの特権だったはずだけど…スト2の信者なら相当な誘惑だろ…
スパ2Xよりバーチャを選んだというのかハルオ…この浮気野郎!!(えー

日高さんのプレステ購入もかなり無茶な時期だと思うなー
発売ラインナップ見てみると、俺が知ってるのはアークザラッド、ツインビー対戦ぱずるだま、闘神伝、鉄拳ぐらいか
どれもこれもロード時間がひどくてなぁ…プレステはサターンよりロード時間がダメダメだったから
FF7が出るまで欲しいとは思わなかったな。この頃はFF7も出てないし、
俺がやったのはアイドル雀士スーチーパイくらいだな…マジスーチーパイしかねーな…(えー

あとバーチャルボーイも発売してたし、ニンテンドー64も発売を控えてた時期だよね
64は「マザー3開発中!」ってニュースをウリにしてたから、あれで購入するかさんざん迷ったなぁ
この頃はまさに次世代機の戦国時代というか、どの機種を買うかひたすら迷いまくる時期だったよね
スーパースコープとかサテラビュ−とかわけのわからねースーファミの周辺機器も出てたしなぁ
ハルオも日高さんも決断するのはえーよ…


今日からソーマ感想もフラゲ買いでのネタバレ感想に入っていきたいと思います。ネタバレに抵抗がある人はご注意を
そんなわけで来週のジャンプを買ってきたんですが、ソーマの掲載順を見てビックリですよ
巻頭カラーを除外したらなんとソーマが掲載順第1位!マジかよこれ!



ジャンプは読者アンケートの人気がダイレクトに掲載順に反映されるから、多分ソーマがアンケート1位取ったんだろうなあ
おそらくは「食戟であんたを倒したら、田所の退学取り消してくんないすか?」の回の
アンケートじゃないすかね、
あの回は文句なしの神回だったからなあ。1位を取ったならまずあの時で間違いないでしょうね

そしてこのタイミングで、食戟のソーマ第2巻が数日後(6月4日火曜)に発売!
もうすんごい波に乗りまくってますねソーマ、正直ここまで人気が出るとは思ってませんでした
でも最近はそれに見合うだけの面白さが十分あると思います、今後も応援していきますよー



■食戟のソーマ 第25話「その面影」

「…ど、どうぞ、召し上がってください…!」

「むっ…」

「ほう…」

「これは…」



「テリーヌ!!四宮先輩が恵ちゃんを不合格にしたメニューです!」

「7種類の野菜を使った…に、”虹のテリーヌ”です!」

そんなわけで明らかとなった恵ちゃんの料理ですが、意外にもそれは四宮の試験で出たお題・テリーヌ!
肉じゃがじゃねーじゃん!!(えー
完全に俺の予想外れたな…おふくろの味っぽい素朴な料理で来ると思いましたが、まさかテリーヌを出してくるとはなあ

「へぇ…?面白ぇ…俺のルセット”9種の野菜を使ったテリーヌ”に
 ケチつけようってわけだな?(ギロッ)」

「や…!あのっ、わわ、私は、私なりのルセットを
 見て欲しいと思ってですね…!(あたふた)」

「ふむ…色の異なるパテが7つ、虹の如きストライプを作ったわけですか…
 では、お手並み拝見と行きましょう」

「うむ」

しかし、テリーヌで来たとあっては四宮としては面白くない展開、
「俺のレシピにダメ出ししようってか?あ?」と恵ちゃんにガンを飛ばしますが…
とはいえ同じテリーヌでも、恵ちゃんのこれはかなり四宮の料理とは異なる代物…
やはり恵ちゃんのセンスで1から作ったもののようで、四宮のレシピを否定するとかそういうつもりではないようです

「…っ!」

『Eだ』
 
 

『手が遅い。下料理の時点で香りが落ちてる上に、余熱で火が入り過ぎだ。
 君は前回もEだったな、こんな事では…』


『よくそんな完成度で提出したわね』

『なんでこんなヤツがここにいるんだ?』

『学園の価値が下がる』

『田舎帰れよ』

そしていよいよ恵ちゃんの料理が口に運ばれますが…ああ、しかしその時恵ちゃんの脳裏によみがえってきたのは、
遠月学園で常にダメ出しをされ続けてきた忌まわしい記憶!
この頃の恵ちゃんは、テンパり癖のせいで実力を出せていなかったというのもあるのでしょうが…

これまで遠月で恵ちゃんの料理を食べてきた者は、誰もがゴミを見るようにして否定的な言葉を投げかけるばかり。
だから恵ちゃんは、さっきもああまで萎縮してしまったのでしょう。自分の料理は誉められたことがない、それが怖い…
今日こそはと全力を出し切って作った会心の一作ではありますが、恵ちゃんにとってはそれが評価されるなど未知の領域です

ドクンドクンドクンドクン

「(パク…)」

 

「「「美いっ!!」」」

「!!」

「パテにジャガイモ、人参、ズッキーニ等を練り込み七色の層を作り…
 各層の野菜それぞれの美味さを活かすよう調理されている!」

「んむ〜〜!!香ばしくソテーしたズッキーニとハーブソースの組み合わせ、
 爽やかで絶品です!!」

「すだちとじんわり甘いトマトも、良い相性…」

が、恵ちゃんの料理を食べた先輩たちから飛び出してきたのは会心の笑顔!
そして絶賛の誉め言葉が次から次に出てきて止まりません、これには恵ちゃんもすっかり目を丸くしております

というかパクッと料理をほおばった瞬間の水原さんが美しくてやばい
そして「美味いっ!!」のコマの水原さんが綺麗でやばい
さらには「じんわり甘いトマトも良い相性…」の水原さんが可愛くてやばい
あーくそ、今日もよくわかんねーキャラしてるけど、水原さんいいな…なんか目で追っちまうなぁ
意外と俺の中でソーマの女性キャラNo.1は水原さんなのかもしれない



「おや…?このプチトマトはドライトマトだな、田所くん」

「は、はい!私の田舎は冬になると雪が多くて…夏にいっぱい採れた野菜を
 冬にも食べられるように、保存食を作るんです!」

「うむ。トマトには旨味物質のひとつ、グルタミン酸が含まれており…
 乾燥させることでその旨味が凝縮され、舌に感じる甘さは格段に跳ね上がる!」

そしてこの料理での「恵ちゃんらしい部分」というのはドライトマトにあったようです
普通なら長い時間をかけて、日光で乾燥させて作るドライトマトですが…
それをオーブンで手早く作る方法を、恵ちゃんは母親から伝授されていたようですね

「同じ野菜のテリーヌというメニューでありながら、
 ”新鮮さの美味””熟成による旨味”
 まったく異なる切り口で野菜にアプローチしている!」

「…」

そしてこれこそが四宮のテリーヌとの最大の違い、四宮の場合はカリフラワーがそうだったように
新鮮さが命であり、「生まれたての美味さ」を追求した料理となっていました。ですが恵ちゃんはドライトマトのように
じっくりと味を熟成し、「長い時間の中で生まれる美味さ」を追求した料理になっていたという…

これはあれですね、どっちの方が優れているというわけではないんでしょう
ですが双方とも、個性をはっきり表現したテリーヌを作ったことは間違いありません
四宮にケチをつけるためではなく、恵ちゃんの個性を活かすために作られたテリーヌ。これを見て四宮はどう思うのか…

「心に沁み入るような味…恵ちゃんの優しさが溢れてくるようですね…」

「ああ…四宮さんがレギュムの魔術師だとすれば、恵ちゃんは…
 自然の恵をささやかに与えてくれる、レギュムのコロポックル…!」



「いいえ違います!恵ちゃんは私に幸せを運んでくれる、
 レギュムの座敷わらしです!!」

でぇー!?なんとここで、「おいレギュムの魔術師みたいな恵ちゃんの二つ名決めようぜ!!」
わけのわからんことを言い出した2人!コロポックルだの座敷わらしだのって!
というか「恵ちゃんは私に幸せを運んでくれるんで!!」とかドサクサに何言ってんだよこの人は!
油断もスキもないな!正直、恵ちゃんがクビになっても乾さんの店で終身雇用してもらえそうだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あるいは…雪深き土地から野菜の恵を届けにやってきた
 レギュムの雪ん子!!」



あんたまでそれ言うんかい!!関守さん…赤面しながらわざわざそんな言わんでも!
レギュムのコロポックル、レギュムの座敷わらし、レギュムの雪ん子…もうそこまで言うんだったら
レギュムの鬼太郎とでもしておけよ!(えー

いやどうすか?レギュムの鬼太郎って。この中で一番言いやすくないすか?:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というか言いやすさっていう意味で言うならあれだよね、「レギュムの魔術師」ってものすごく言いづらいよね
実際口に出そうとすると、めっちゃ頑張ってもレギュみゅの魔じゅちゅしぇになっちまうんだが…(えー

「今は冬じゃないからダメだと思いまーす!」

「つか何で妖怪系ばっかなの…」

(…うそみたい…失敗ばかりで自信が持てなくて、
 学園の落ちこぼれだった私の料理を…いつも本や雑誌で見て憧れてた人達が…)



(美味しいって、言ってくれた…)

そして自分の料理でこうも笑顔になり、心からの誉め言葉を並べてくれる先輩達を見て胸がいっぱいになっていた恵ちゃん。
これまで出会った料理人の中でも、最高峰に位置する人たちが…それを思うと、歓喜の涙が溢れて止まらないようです
その時、ふとチラリとソーマの方へ視線を送る恵ちゃん。今回ここまでの料理を作れたのは、2人で力を合わせた結果ですからね

「(ニッ)」

 

「(ニコッ)」

うおおおおおおおおだ、だんな様!!だんな様ああああああああああああああああああ
なんという!なんという爽やかな笑顔の交換だこれは!どひーーーいやこれソーマこれイイ男すぎるでしょマジで
恵ちゃんの視線にいちはやく気づいてこんなニッコリ笑いかけるって
これもう惚れるしかないっしょ結婚するしかないっしょご結婚おめでとうございます!!(えー

「それでは判定に入る。このコインが票代わりだ、審査員3名に1枚ずつ…
 四宮と田所くん、より美味だった側に票を投じてくれ」

そしていよいよ勝敗の結果発表の時…今回の判定方法は、水原さん・関守さん・梧桐田さんの3人に1枚ずつコインが渡され、
自分が美味しいと思った方にコインを置いていくというもの…ぬう、3人ってことは引き分けは絶対ないわけですな…
恵ちゃんが勝つとすれば、2−1か3−0となるわけですが…

パチッ…

(今までの私は…退学を怖がってただ逃げ回ってただけ…
 でも今やっと…この学園に残りたいって初めて本気で思えた…!
 自分の料理に、初めて本気で向かい合えた気がする…)

パチッ…

(お願いです…!私…まだ終わりたくないです…まだこの学園にいたいです!
 みんなと…創真くんともっともっと料理がしたいです!だから…!神様…!)

パチッ…

そして3人のコインが置かれる間、ずっと目を閉じて自分の心と向き合っていた恵ちゃん。
料理人として初めて真価を発揮した今回の対決、ずっとこの手ごたえを忘れずこの学園に残っていきたい…
かつてないほどにそう強く願う恵ちゃん、そしてついに目を開くと、その視界に入ってきたものは…

 
   



ああああああああああああああ
そ…そ…そんな…そんな馬鹿なあああああああああああ!!!
なんと結果は0−3!一票も入らず恵ちゃん完全敗北!ウソだろおおおおおおおおおお

ちょ、ちょっと、あれほどに慢心していた四宮にまったく届かないって!そんなんあり!?
まさか負けてしまうとは…一体2人はどうなってしまうんや…ここから逆転の策はあるのか…?
うーんそれにしても、目を開いた恵ちゃんが最初に見たものがキュッと口を横に結んでいるソーマっていうのはいい演出だなあ
この結果を受け入れながらも、隠し切れない悔しさがにじみ出ているって感じで
ソーマの人間性をあらわしてますよね

ソーマって正直、合宿の前まではなに考えてんだかよくわかんねー主人公だったけど、
この四宮編で一気にキャラを確立して、魅力を引き出したって感じだなあ

あとジャンプの次号予告を見ると、「食戟敗戦!そして堂島の意外な行動とは…!?」とあるので
次回は堂島さんが何かするみたいですね、まあ何もしなかったら2人とも退学だしな…

考えられることと言えば…美味かったのは確かに四宮の方、ただしお題に相応しかったのは恵ちゃんの方とかいう感じで
逆転にもっていくとか…?実際、「四宮のテリーヌで使った野菜の残り物で作る」っていう意味では、恵ちゃんは完璧でしたが
四宮はフォアグラだの地鶏胸肉だの、全然関係ない材料使いまくりで
野菜と言えばキャベツぐらいしか使ってなかったですからね

そういえば、そもそも四宮が恵ちゃんに退学を言い渡したのも
「いくら美味い料理を作ろうが、お題を忠実に守らなかったテメーは失格だ」というものなので
この場合、その理屈は四宮自身にもそっくりそのまま当てはまるのでは…?
堂島さんの言っていた「付け入るスキ」とはそういうことなのか…?

いやしかし、四宮を説き伏せるには並大抵の理屈じゃ通用しないでしょうからねえ
ここからどう逆転にもっていくのかとても楽しみです。最近マジで毎回面白くて困るな…次回に続く!


・大志さんの感想が気になって最近食戟のソーマを読み始めるようになりました。
 週刊にしては作画すごすぎやしませんかね…あまり週刊を読んでない身なので他をよく知りませんが
 ところで大志さんは食戟のソーマの女の子では誰派ですか?



僕は、水原冬美ちゃん!!
水原さんは正直かなり気に入ってます、無愛想な人なのかと思ったら割と感情表現が豊かで
そういうシーンを見るたびに「おっ、こんな顔したりするんだ」と見ていて楽しいキャラですね
あと、tosh先生の作画に関しては正直凄すぎます。週刊ペースでなんでこんな綺麗な絵が描けるんだっていうくらい
半端ないレベルの画力だと思いますね

■食戟のソーマ 第26話「ひと皿の記憶」

 
 

「はっ…残念だったな。まあ落ち込むことはないさ、
 当然の帰結ってやつなんだからな」

「…」

「んじゃ、明日も早いし俺は失礼する。お疲れさん」

さて前回、四宮との食戟に0−3で完敗を喫してしまった恵ちゃんでしたが…
今回もまだ硬直したまま、軽口を叩く四宮になんの反応も返せませんでした
というか今回のカラーイラストは四宮単体とは…たぶんソーマ以外の男キャラでこれほどの扱いを受けたのは
四宮が初めてじゃないでしょうか。そう考えると破格の扱いだなー

(…ダメ…だっ…た…)

「田所…わりーな、力に…なれなかった」



「でもお前は胸張れよな、あんないい料理作ったんだからよ」

「ひぐっ…!」

(そんなっ…!違う…創真くんは悪くないの…私のせいで…私のせいで創真くんまで…ごめんなさい…!)

そして敗北を受け入れたソーマが最初にしたことは、恵ちゃんに謝ることでした。
「俺の力が足りなかった、お前はいい料理を作った」と…ああ、この結果でソーマ自身も退学という目に遭ったのに
恵ちゃんへのねぎらいの言葉が真っ先に出てくるとは…ソーマいい奴すぎんだろ…

「実力の差は歴然…四宮の圧勝…というところだな」

パチッ…

「…!?」



「勝負はもうついたはずですが、それは何の真似でしょう?」

「む、いやなに。俺はこちらの品を評価したいと思ったのでな。
 票を投じさせてもらったまでだ」

って何ィー!?その時「四宮の圧勝だな」と口では言いつつも、自らコインを恵ちゃんの皿に置く堂島さん!
明らかにこの結果に異議を唱える行為!これには「俺の勝利に文句でもあんの?」と四宮も黙っていられません
そしてお互い、薄ら笑いを浮かべながらも目が笑ってない状態で緊迫した空気が流れることに…

「審査員でもないあんたが何を言い出すんだよ。
 しかもそっちの料理を評価するだって?理解不能だぜ堂島さん」

「本当に分からないか?」

パシイッ!

「!?」



そもそも堂島さんは審査員ではないので、「あんたの票とか関係ねーだろバカなの?」と強気な態度の四宮。
しかし堂島さんは「このたわけが!わからんのか?」と、不破刃のように四宮へコインを投げつけます

「田所くんが作った料理…その中に答えはあるぞ」

「…?」

「四宮…お前今…」

   
 

「停滞しているな?」

「…!!」

そしてついに、堂島さんの核心を突く一言が炸裂!停滞している…具体的にどういうことかはともかくとして、
それを言われた瞬間、今まで余裕の表情だった四宮がすっかり青ざめて硬直してしまいます
どうやらよほど痛いところを突かれてしまったようで…それにしても「停滞している」というこのフレーズ、
「天」でのアカギとひろのやりとりを思い出さずにはいられんな…

(どうしてこの人は知っている…?
 
俺のこの停滞を…!どうしてっ…!?)

「堂島さん…どうして…そんなこと言い出すんですか…?」

「どうもこうもねぇ…ただそう感じたんだ、
 今日会って一見…朧だなって…!」

「朧…?」

「命が煙っている…!お前の全体から、
 まっすぐ生きてない淀み…濁りを感じた…!
 苦戦の臭い…立ち止まりを感じたっ…!」

「…!」
「たぶんお前は…」

「そんなっ…!よしてくださいよ…!
 勝手に…!それって印象じゃないですか!?
 根拠も何もない、ただの印象っ…!」

「ククク…そう、印象だ…!
 でもそれで十分…難しく考えることはないんだ…
 輝きを感じない人間は、
 命を喜ばしてないんだなってすぐ分かる。
 どうして命が喜ばないかと言ったら…
 これまたひどく単純な話…
 要するに動いてないのだ!」

「…!」
「命の最も根源的な行動は活動…
 動かなくなったら…即、死なんだからよ…たぶん、
 お前は遠月学園の卒業からこっち…約数年…
 半死っ…!」

「うっ…!」

「わけ分からないんじゃないか…?
 自分でもこの数年、何をやってるんだか…」
   

どこまでも続いてしまいそうなのでここらで止めますが(えー
苦戦だらけの人生で立ち止まってしまったひろに対し、新たな人生の見方を教えるアカギの超ウルトラ名シーンであります
ここから先のアカギのセリフは、読んでてもう本当に目から鱗がボロンボロン落ちるので
まだ見たことがない人にはぜひとも見てもらいたい。「読んでない人は人生損してる」ってよく漫画の褒め言葉に使われるけど
これは本当に読んでない人は人生損してると思う

大分話が脱線してしまいましたが、四宮の「停滞」というのが具体的に何かというと…



『ヒナコ…寂しいのは分かるけど、もう泣かないで。四宮さんを笑顔で見送ってあげないと…』

『だっで…えぐ…卒業してすぐフランスに行っちゃうなんて…聞いでないでず…』

ってなにぃーッ!?なんとここで、これまでの四宮について語られる四宮過去編が開始!
時期は遠月学園卒業式の日、3年生の四宮が卒業していく中、2年生の悟桐田さん乾さんが見送っていたという…
この2人って四宮の1個下だったのか…そして何より驚愕なのは、四宮との別れを
号泣しながら悲しんでいる乾さんの姿!なんですとー!?

「卒業した四宮先輩がフランスに行っちゃう」のが寂しいってつまりあれか、四宮がそのまま日本に残っていたら
卒業後もいっぱい会いたかったってことなのか!?マジか!?
この2人ってもしかして、在学中は普通に恋仲だったのか!?少なくとも片思いくらいはしてそうな…ひええー
確かに今でも、乾さんは妙に四宮と2人で喋るシーンが多かったし…やっぱりいい仲だったんだろうなー

というか乾さんが現在ガチ百合キャラになってしまったのは、四宮が海外に行くことになった後
四宮以外の男を好きになれなかった→女に走ったとかそんな感じの流れが…?(えー

『四宮先輩愛想ないから、絶対友達できないです!
 スタッフともケンカするに決まってます!』

『それは同意…』

『てめえら…はなむけの言葉とかねぇのかよ!?』



『本気なのね…?』

『ああ…フランスで自分の店を持って、プルスポール勲章を獲る。
 その年最もフランス料理の発展に貢献したシェフへ与えられる、プルスポール勲章…
 もし獲れれば日本人初の快挙だ、やってやる!!』

そしてとくとご覧あれ、これが当時18歳のきれいな四宮の姿であります
というかそれより水原さんがうおおおお!水原さんがうおおおおおおおおおお
可愛すぎんだろおおおおおおおおおおお



なんやこれ!めちゃめちゃ美人やないかい!18歳時の水原さん美少女すぎてびびる
というか四宮とは同級生なのね、どうりで今でもあれだけ好き放題言い合ってるわけだ…
それと「本気なのね…?」って言い方は、なんか四宮に行ってほしくないみたいだし
やはり水原さんともいい仲だったのか!?水原さん=正妻、乾さん=愛人の関係なのか!?(えー

(日本人がフランスで店を開く…それは想像を絶する苦難の道だ、
 俺は6年間の修行を経て、有名店がしのぎを削る美食の一等地パリ8区に
 SHINO'Sをオープンさせた)

『驚いたよ、その若さでオーナーシェフとは…!まったく見事な料理だった!』

『ありがとうございます…!』



ともかく、そんな水原さんや乾さんを置いて、自らの夢のためにフランスへと渡った四宮。
6年間の修行の後、ついに自分の店を持つことに成功します
というかこの「ありがとうございます…!」って頬を染めてる新人四宮がめっちゃ可愛いんだが
四宮のやつ当時はこんなに無垢な性格だったのかよ!なんかナデナデしたくなるわ、これが後にああなってしまうとは…

『チッ…日本人(ジャポネ)が…!』

(はじめは小さな歪みだった…)



『おいっ…!誰だ!?ソースのルセットを変えたのは!?』

『(ニヤニヤ)パリではこちらの方が好まれますよ?』

『ムッシュ四宮の味作りは、いささかオリエンタルに過ぎると思いますねぇ。
 ま…日本人(ジャポネ)には分からないか』

『ハハッ、聞こえるぞ』

がしかし、順風満帆に思われた四宮の店は、思わぬ形で歯車が狂い出してしまいます
「チッ生意気なジャップの小僧が」と嫉妬した店のメンバーが、嫌がらせにルセットを変えて好き放題な料理を始めたという…
なんてこった…四宮が今かたくなに「ルセットを変えたらブッ殺す」と言って聞かないのは、こんな苦い経験をしていたせいだったのか…

(よそ者への差別意識…若すぎる俺への反発、嫉妬…
 それは次々と大きな裂け目を作り出し…)

”SHINO'S、日によって安定しない味、サービスに難あり。
 5段階評価で3以上を与える客はいないだろう”

『この店にしようか?』

『あまり良い評判聞かないわ、他へ行きましょ』



(店の経営は傾いていった…)

『これ以上入金が遅れるようなら、もう取引はできないよ!』

そんな店のメンバー達の嫌がらせは、最初は些細な問題だったものの…どんどんそれが大きく膨れ上がり、
最後には店が潰れる寸前にまで追い込まれてしまったという…お、おいこれって…
「たったこれだけのことで客を失うこともある。テメェ俺の店を潰す気か?」
四宮が最初にクビにした生徒に言っていたあのセリフ!?これも実体験からくるものだったのか!?

なんてこった、初めて聞いた時は「なんて理不尽な奴だ」と思いましたが…こんな事情があってのセリフだったとは
ただの悪党かと思った四宮ですが、今回どんどんそのしっかりしたバックボーンが明らかになってますね…すごいぞ疾駆先生
そして来る日も来る日も苦悩を重ねた四宮は、とうとうダークサイドに覚醒してしまいます



ドガッ!

『愚図は俺の厨房に必要ねぇ。消えろ』

(信じられるのは自分だけ…スタッフすら敵と考えろ)

『ダメだ。俺のルセットは崩させない、ルセット通り最後にミロワールして仕上げろ』

『お、お言葉ですがシェフ!この方法でも十分高品質に仕上がります、
 それに原価率と作業効率はこちらの方が…』

『料理長は俺だ。不満なら出て行け』



『(ゾク…)ウ…ウィ…シェフ…!』

その後は嫌がらせメンバーを容赦なくクビにし、何があっても自分のルセットを変えさせないという
暴君スタイルを確立した四宮…ここのセリフも全部現在の四宮に繋がりますね
ソーマ達に課題を課した時のアドバイス「周りの奴ら全員敵と思って取り組むのが賢明だぜ?」
恵ちゃんにクビを言い渡した時の「料理長は俺だ。俺の創ったルセットに手を加えることが、
下っ端に許されるわけ無ぇだろう!」
というセリフ…全部過去の経験によるものだったのか…

(張り詰めて…張り詰めて…張り詰め通して…)

『美味い…!こんな料理があったのか!フランス料理の王道を外さず、
 野菜の扱いで日本的なエッセンスを散りばめている!』

『まさしく魔術級の仕事だっ…!魔術師!レギュムの魔術師!』

(俺はそこまで辿り着いた…)

ワアアアアアアアア!!



しかし、そんな暴君スタイルがあってはじめて大成功を収めた四宮の店。
みるみるうちに料理の評判は国中へと広がり、レギュムの魔術師という二つ名と、あの夢に見たプルスポール勲章を
手にすることになったという…

というか「フランス料理の王道を外さず…」ってやっぱ王道って大事だよねうんうん(えー
漫画界ももっと王道を大事にしろよな…むやみやたらに王道から外しゃいいってもんじゃないんだよ…
ともかく勲章を手にした四宮ですが、むしろそこからが新たな苦悩の始まりだったという…

「本当は気づいているんだろう?
 勲章を獲った今、次にどこへ向かえばいいのか分からなくなっている事。
 頂に立ち尽くしたままで、一歩も前進できていない事に」



「料理人にとって停滞とは退化と同義、
 この勝負で看板料理(スペシャリテ)を出さなかったのは…
 自分の料理が止まってることを、
 俺達に知られたくなかったからだろう」

「…!!」

そして時代は現代へと戻り…堂島さんの言っていた「停滞」とはこういうことだったんですね
念願の勲章を手にした四宮ですが、そこから先どうしたらいいのか分からなくなってしまったという
結局どこを目指すこともできず、同じ場所で立ち尽くしたまま進化のない毎日を送っていたと…

これはあれですね、ゾイドジェネシスで言うところの

君はいい料理人のようだが、
私の心は踊らない!
何故だかわかるか?
それは君がすでに
道を極めてしまっているからだ!
進化の止まった料理を
食べていても退屈なだけだ!!

とかそういう感じか…アイカツでも「”これでいい”と思ってしまえばそこで終わり、
でもアイドルは常に前に進まなきゃ」
というセリフがありましたね。
アイドルでも料理でも、トップに立つ人間の考えることは同じってことか…

「黙れェェッ!!あんたに何が分かる!?
 遠月グループの雇われシェフやってるあんたなんかに!
 この俺の何がっ…!!」

そしてついに、図星をグサグサと突かれ続けた四宮大激怒!
そうか…堂島さんは遠月グループに雇われている身、言わば会社に守られているわけですから、
四宮のように1人だけで店を経営して後ろ盾のない人間とは立場が違うんですな

「分からない…
 堂島さんには分からないっ…!
 へこたれる人の気持ちが
 分からない…!」
「やろう…と思っても萎えてしまう…
 心ならずも停滞してしまう…
 そんな人間の気持ちが
 分からないっ…!」

「食ってみろ。田所くんの料理…」

「…」

しかし、そんな自分の苦悩を吐き出した四宮に対して、もう一度「田所くんの料理を食え」と勧める堂島さん…
そういえばこの料理の中に答えがあると言ってましたっけ、本当にそんなことが…?
「こんなもん食って何になるんだよ…」と言いたげな四宮ですが、とうとう恵ちゃんの料理を口に運ぶことになります



カチャカチャ

「ハ…火入れが甘ぇ」

「…」

「盛り付けも、パテの繋ぎもなってねぇ。堂島さんもヤキが回ったな…」

そんな四宮の口から出てきたのは、「なってねーなこの料理」という余裕のコメント。
しかしその言葉とは裏腹に、食べていくうちにどんどん四宮から余裕が失われていきます
まるで今まで虚勢を張っていたものが、だんだんと剥がされていくような…

モグ…
(……ッ……なのに…なのに何故…こんなにも心に染みるのか…!
 拙さはある、だが工夫のひとつひとつに食べる側への気配りが込められて…
 張り詰めた心をほどいていくような…この味は…まるで…)

『小次郎ー!!あんたまたケンカしたと!?どーせつまらん意地ば張ったとやろ!』

『ふん…!しゃあしか!俺はひとりでよか!
 誰にも分かってもらえんでもよかったい!』

そんな四宮の脳裏に浮かんできたのは、まだ自分が小さい頃の母さんとの思い出。
友達とケンカしてしまい、「別に俺は一人でもいいし」と強がりを言っていた四宮ですが…

きゅっ

『アンタはいつもそげんしてつっぱっとるけ、誤解されやすいばってん…
 ホントは優しか子やって、お母さん分かっとるけんね』

『…』

『さ、もうすぐ暗くなるばい…今夜はアンタの好物ば作ったけん、
 はよぉ帰って食べようね』

『お…おかぁ…ちゃーん…』

しかし、そんな強がりの態度は虚勢を張っているだけであり、本当の四宮はそうじゃないことを見抜いていた母さん。
「お母さん分かっとるけんね」と優しく四宮の手を取り、四宮もついに本来の自分をさらけ出して泣き始めてしまいます
恵ちゃんの料理もそういうものだということでしょう
「もう虚勢を張らなくていい」という癒しの味…優しさに包まれるようなおふくろの味です

『ほら小次郎見てみぃ!虹の出とらすばい!』

(この味は…まるで…母の愛…!!)

そしてついに、恵ちゃんの料理で心震わす四宮。
それにしても、ここでレギュムの雪ん子、座敷わらし、コロポックルが勢ぞろいするとは…
それとこの虹がかかるシーンは、シチュエーション的に魔神英雄伝ワタルのOPを思い出すなあ

君の涙、最後にするわけは、虹の橋がもうすぐ架かるから
きらめくRainbow、心の奥の 鍵を開ければ輝くのさ

泣き始めてしまったショタ四宮と、その強がりを「心の鍵」と見ればピッタリの歌詞ですな



カチャン…

そして現在の四宮もまた、優しいおふくろの味に包まれて涙を流していました
ついに四宮を包んでいた虚勢が取り払われ、素直な自分を取り戻したということか
夢を求めてくじけた時は、新しいSTEPで、素直になればいい
なんというワタルOP。というか久しぶりにワタルOP見たけど、龍神丸に乗り込む時のドルゥゥゥゥゥンって音いいよね(えー

そんなわけで今回の話は終わりのわけですが…正直この話はすごいね、脱帽ですよ
まさか四宮にこれほどしっかりしたバックボーンがあったとは…
これまで全部の理不尽な言動にちゃんと理由があって、四宮に対する印象が大きく変わった回でした

なんというか…王道はいい、王道最高と言って何度も誉めてきましたが今回は王道を超えた感あるよね
そもそもソーマが四宮を倒すと宣言したシーンを王道と言っていたわけですが、
結局はそこから派生して別のストーリーを展開していったわけで。

あのままソーマが四宮を倒したら王道で盛り上がっただろうけど、作中のパワーインフレがひどいことになってしまうから
バランスを取るために路線変更したわけですよね。四宮には勝てない流れにして、恵ちゃんの力で勝つのではなく癒すという
展開に持っていき、四宮が病んでいる原因はなんだったのかということを明確に描写したという…

とにかく四宮というキャラを描くのが非常に上手くて素晴らしかった。
今までの理不尽にしか見えなかった言動に、こんな理由があったというのは度肝を抜かれました
それがあったから、この王道から外れた展開でもとても綺麗にまとまりましたよね

単に小手先の展開じゃなくて、最初から最後まで四宮というキャラが一貫しているのが凄いと思います
疾駆先生の手腕すごすぎるだろ…四宮編に入ってから神がかってるわ
今回またこんな神回になるとは思わなかったな…疾駆先生の評価が上がりすぎてやばいぞ…次回に続く!


・こんにちは!ソーマ26話読みました!1個1個の展開は王道である程度の予測はでき、描き方次第では
 駄作になる可能性もありまあすが附田先生の道筋の示し方は非常にうまいと思います。
 tosh先生の絵も相変わらずいい味だしてますねー水原さんかわゆす
 ひなこ→四宮←水原でしょうか 四宮爆発しろですが
 来週以降の展開も楽しみですねー。まだ四宮が1点入れても2-3ではありますし by 日本文化センター

・大志さん、今週の四宮の一挙一動から目が離せない。俺は一体どうしてしまったんでしょう!
 あんなに憎たらしかったら四宮がカッコイイやら可愛いやら可哀想やらでもう自分の感情がわかない。
 これからは四宮から目が離せません。水原さんprpr

・最終的に四宮が認める流れだろうとは思ったけど、予想以上に綺麗な展開でびびったぞ 
 ちゃんと物語してるじゃないか < ソーマ by taka

やはりみんなの目から見ても、今回のソーマの展開はかなり評価高かったみたいですね
今にして思えば、卒業生一同で四宮を野次りまくってたシーンも感慨深いです



この場面で四宮に野次を飛ばしてる3人、学生時代から四宮と仲良くやってた3人なんですよね
この頃は四宮の過去について知らなかった俺ですが、「なんだか四宮が憎めない奴に思えてきた」と思いつつこの場面を見てました
その「憎めない雰囲気」ってのが本来の四宮だったんだなあと今回の話で思いましたね

フランスでの苦い経験で、すっかり人が変わってしまった四宮でしたが
こんな風に仲のよかったメンバーとギャーギャー言い合ってる時はちょっとだけ本来の四宮に戻るという
もしかすると乾さんや水原さんが必要以上に四宮に絡むのは、そういう昔の四宮に戻ってほしいからだったりして…

なんて考えすぎかもしれませんけど、今回の話で「もしかしたらそこまで考えて描いてるかも」
思わされるようになりましたよね。グンとこの作品の深みが増したというか、
まだあるというのか!
この先がッッ!!

と、思うようになりましたよね

漫画家 附田祐斗
21歳の夏…


灼熱の時間(とき)…

まあ、附田先生が何歳かって知らないんですけど(えー

(C)板垣恵介/秋田書店


・こんばんは。最近のソーマが面白くてここの毎週のレビューも楽しみに読んでます。
 今週のですが、店の経営が傾くほどになるまでクズ2人をクビにしなかったのは、元々は四宮は母親の言った通り
 ホントは優しか子だったんでしょうね。停滞しているとはいってもプレスポール勲章を取ってますし
 卒業生6人の中では一応 1番成功しているんでしょうか。停滞しちゃったけど by ひ

四宮が嫌がらせメンバーをなかなかクビにしなかったことについては…
あの状況でクビにするっていうのは、色々難しい状況だったんじゃないかなって思います

まずあの時の四宮っていうのは、18歳で高校を卒業して、それから6年修行して店を開いた状態ですよね
つまり24歳。24っていうと、普通の若者なら大学院を卒業してまだ社会人1年生の歳ですよ
四宮としても、修行が終わって料理長になったばかりの料理長1年生ですからね



それはこの四宮を見ての通り、初々しさが明らかに見て取れる新米くんです。
修行したっていうのは自分の料理修業だけでしょうから、部下を管理することについてはまるで素人な状態…
それが自分より年上で、しかも外国人の部下を操縦するっていうのは、
とてつもなくハードルが高かったんじゃないかな…
ましてやクビなんて人の人生を左右する決断、とてもじゃないけど下せるもんじゃないと思います

他にもクビにできない理由はいろいろ考えられますね…実を言うと、ウチの職場にも四宮の部下と似たようなダメ社員がいるんですよ
上司に対して反感を持ってて、上司がいないところでいつも
「上司は何も分かってねえよな、あんな仕事のやり方じゃダメだ」
とか陰口言ってて、
上司の許可もなく勝手な仕事の進め方して、「おいっ!なんで知らないうちにこんなことになってるんだ!」って
問題起こして上司をブチ切れさせるボケナス社員がね

もう本当に頭痛の種で、トラブルばかり起こす邪魔者なんですが、それでもクビにはできません
俺が上司でもクビにしないでしょうね。なぜかって言うと、そんな奴でも仕事の防波堤になるからです
もしそいつがいなくなってしまったら、そいつの抱えてた仕事がドバッと他のメンバーに押し寄せるわけで
他のメンバーは普段「自分はこれだけやるのが精一杯です」って量の仕事をすでに抱えてますから、
そうなると負担が大きすぎて残業地獄になってしまいます

それに、クビにした分を埋めようと新しく人員募集をかけたからといって、
1日2日ですぐに人が入ってくるとは限りません
特に四宮の店はフランス最高峰の料理を出そうとしてるわけですから、
その辺のニートやフリーター雇っても戦力にならないでしょうしね…相当に人員集めに苦労するでしょう

凄腕の料理人が欲しいとはいえ、そんな貴重な人材はどこも欲しがるだろうから、ヘタすりゃ何年かかっても雇うのは無理でしょう
もうそうなるとじっくり育てるしかないですよね、ある程度の人材で我慢して、長い目でひたすら育てるしかない。
でもそういう職場での育成っていうのは、教える側のメンバーに凄く負担がかかるわけですよ

すでに手一杯な職場のメンバーに「こいつの教育よろしく」と任せて、新人がまともに使えるようになるまで
きつい激務を数年も続けるという…店にとんでもなく負担かかった状態が続きますよね
ファミレスじゃないんですから、新人もそう簡単に料理をマスターはできないでしょう

なので邪魔者でもおいそれとクビにはできない、どうにかうまく操縦してやっていくしかないという…
そんな感じになっちゃうんじゃないかなあ、「どうしようもない部下を工夫して使っていくのが上司の役目」ってよく聞くしね…



・こんにちは!大志さんのおかげでソーマにハマったので本日さっそく2巻をゲットしてきました!
 大志さんがレビューで恵ちゃんと呼んでるのにマンガでは田所ちゃんと呼ばれてるのに違和感を感じました。
 大志さんの影響ってすごい…/// ところで裏表紙は見ましたか??私は偶然発見したので驚きました〜

ふむ、恵ちゃんに関しては、作中のキャラによってかなり呼び方変わるんですよね
ソーマは「田所」
一色先輩は「田所ちゃん」
吉野は「恵」
乾さんと梧桐田さんは「恵ちゃん」
四宮は「ノロマ」
堂島さんは「田所くん」
とかこんな感じで。あと疾駆先生も「田所ちゃん」って書いてるかな?
コメントの人が「田所ちゃんって呼ばれてる」と思ったのはこのせいでしょうか



それと裏表紙ってのはこれのことですよね
2巻のカバーを外すとものすごいビッチ顔した肉魅のイラストが描かれているという…
正直これはなんつーか…ビッチすぎてなんつーか…(えー
肉魅はやっぱり一見ビッチそうだけど実は純情ってとこが個人的にツボなんで、こういうイラストはちょっとなぁ…


■食戟のソーマ 第27話「敗北の苦み」

 

 

さて今週のソーマですが…って、本編に入る前にまず何よりも
扉絵の肉魅エロ可愛すぎじゃああああああああああ
ぬおあああああ!!なんつー色気だよ!単行本の制服姿もよかったですが、Tシャツ一枚ってのもまたえらく可愛いな
それとこの、ソーマのことを考えてぽけーとしてる呆け顔がまたいいですなー
肉魅はソーマに負けてからどんどん可愛くなってきてるね…

きんっ カチャッ

「…」



そして本編の方ですが、まず最初の場面は四宮の落としたコインが恵ちゃんの皿に入ってしまったシーンから…
四宮自身、コインを取り出そうとしないところを見ると、もう恵ちゃんの料理を認めてくれたんでしょうか
それにしても、あれだけ泣いた後だというのに結構落ち着いてますね四宮
「クソ…俺としたことが…」みたいにちょっとは恥ずかしがるかと思いましたが、ずいぶんと心静かな状態というか
ここはもうちょっと取り乱す姿が見たかったなー
公衆の面前で泣いちゃった四宮さんコメントを!泣いちゃった四宮さんコメントを!(えー

「拙くても響く…そんな料理だったな」

「…」

「田所くんは勝負の場であっても、料理を食べてくれる相手のことを
 しっかり見ようとした…お前が頂の先へ道を拓くのに、必要な事のように思うが?」

(そうか…俺はもうずっと長いこと、客の顔もスタッフの顔も顧みず
 ひとりっきりで料理を…)

 

そして、堂島さんの言葉で今の自分が持っていないものをハッキリと自覚した四宮。
それは料理を食べてくれる相手、一緒に料理を作る仲間のことを思いやるという気持ち。
今までひたすら誰にも心を許さず、「仲間ですら敵と思え」と思ってやってきたわけですからな…

「たあっ!」

ぺちっ

「!?」

「はい、これで同票。すなわち引き分けですねっ!
 この勝負…私が預からせてもらいますよ!」

その時、いきなり皿にコインを置いたのは乾さん。これで恵ちゃんの皿にも3枚のコインが投入され、勝負は3−3の引き分けに…
って、「この勝負、私が預からせてもらいますよ!」ってどっかで聞いたセリフだなと思ったら、
タクミとソーマが勝負した時に乾さんが勝敗決めかねて言ったあれか!あんた勝負預かってばかりだな!(えー

というか乾さん、なにげに自分用のコインがなかったから500円玉突っ込んでます
500円って!500円を惜しげもなく突っ込むって!10円とかならまだ分かる話ですが…
俺だったら500円を犠牲にしながらこんな笑顔はできねーわ…(えー

「む、引き分けと言うことはつまり…
 田所くんの処遇は、食戟開始前のままだということだが?(ニヤニヤ)」

「…フー…何から何までイレギュラー…とんだ茶番だ」

って、食戟は引き分けに終わったわけですが、ここで堂島さんの一言が。
引き分けでは食戟をやらなかったのと同じ、つまり恵ちゃんの退学は撤回されてないということで、
「あれれ〜?これどうすんの?どうすんの〜?」とわざとらしく四宮の反応を待ちますが…

「(キッ)」

「あ、あう…!?」

「ま…一日でも長く生き延びるよう努力するんだな」



「ノロマはノロマなりに…な」

もうちょっとデレろよ四宮!(えー
分かりにくー!!恵ちゃんに対して「1日でも長く生き延びるんだな」という言葉を残して去っていった四宮。
要するに退学は取り消しますってことですが、なかなかデレねーなこのツンデレ野郎は!(えー

「えっ…?あの…えっと…?」

「田所くん、食べる者を温かくもてなそうという気概…
 ”心遣い(ホスピタリティ)”それが君の料理にはある!
 その強力な武器をこれからも、遠月で大事に磨いてゆきたまえ。
 その3枚のコインは、君らの未来に対する投資だ」

そして「え?どういうこと?」さっぱり恵ちゃんに伝わってなかったので堂島さんが通訳するハメに。
正式に退学がなくなったことを言い渡され、恵ちゃんは嬉しさのあまり泣き出してしまいます
それと「そのコインは君らに対する投資だ」ってことは乾さんの500円はもらってOKということか、やったー!!(えー

「なんか…助かったみてーだな。よかったな、田所っ(ニッ)」



「こうなること…始めから見越していたのですかな?」

「む…もちろん田所恵が不出来な品を出すようなら、学園からお引取り願ったさ」

「四宮の停滞は…鋭すぎる才覚ゆえ、ですか」

「ああ、四宮は上だけを見るあまり…不必要と思うものを全て残さず削ぎ落とし、
 ひたすら自分の料理のみを追求した。そして奴は高みへ到達”してしまった”。
 その類い稀なる才覚ゆえに、圧倒的な速度で
 オーナーシェフとしての器が成熟する前に…!」

そして食戟の会場を後にしながら、今回のことを振り返っていた堂島さんと関守さん。
どうやら四宮が持つ才能というのは、卒業生の中でもさらに郡を抜いていたほど
凄まじかったようですね。しかし、それほど才能があるがゆえにダークサイドに堕ちたままでも頂点を取れてしまったのが
そもそも四宮の停滞の始まりだったという…

「料理人が高みを目指し続けるためには、切り捨てるのではなく…
 あらゆるところから吸収しようとする貪欲さこそが不可欠なのだ。
 今夜で四宮はそれを取り戻すだろう…!」

「この食戟で、2人の料理人が同時に救われた…堂島さんは教育者ですな」

「ふ…買い被りだな」



そして食戟を終えた今、しっかりと前を見据えて歩き始めていた四宮。料理人として歩みを止めることはもうないでしょう
それと今回の食戟を堂島さんが推し進めたのは、四宮と恵ちゃん、
2人の才能ある料理人を両方とも救うためだったという…
なるほどなー、堂島さんこれだけ後輩を伸ばすために動いてくれるとか、確かにもう一流の教育者ですよね

「やー…すっかり夜だなオイ」

「そうだね…(ヴヴヴヴ)ん…?メール?
 あわわっ!?悠姫ちゃん達からの着信がたくさん!?」

「先に部屋戻って顔見せてやれよ、俺はゆっくり帰るからさ」

「うん!い、急いで行ってくるね!」

一方その頃、ソーマと恵ちゃんも自分の部屋に戻ろうとしていましたが、
携帯を見てみると物凄い数の「今どこにおるんじゃー!」という着信が。
どうやら相当心配させてしまったようで、恵ちゃんは先に部屋に戻ることにします
というか悠姫ちゃんって言われてもわかんねーな…誰だっけ悠姫ちゃん…(えー

「あっ…あのっ、創真くん!本当に…ありがとう…」



「私、このご恩を…ぜったいに忘れません!!」

って、部屋に戻る前に、改めてソーマに対するお礼を口にする恵ちゃん!
ほとんど告白みてーな雰囲気じゃねーか!!
この背後に舞う木の葉といい、恵ちゃんの赤面顔といい、もうこれ告白でいいだろ!
そして、そんな恵ちゃんに対するソーマの反応は…

「みんな心配してる、早くいきなっ…(ニッ)」



どんだけイケメンなんだよ!!
いやこれソーマのイケメンぶり極まりすぎだろ!行き着くところまで来ちゃったって感じだよ!
これまでも毎回イケメンシーンがありましたが、今回のは爽やかすぎて逆に心配になるな…(えー
ソーマは今後この路線で行くんですかねー、次回に続く!






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