■カードファイト!!ヴァンガード リンクジョーカー編 第110話「初試合!宮路学園vs後江高校」
 

「ええっ!?相手は櫂くん達の後江(ひつえ)高校!?」

「何か問題でも?負けた場合は即ヴァンガード部を解散してもらいますからねぇ、
 クックック…」

「…」

「あぁあっ!?や、やっぱり櫂トシキなのですね!?
 チームQ4でもニューAL4でも活躍したカードファイター櫂トシキ!
 会えるなんて感動なのですう〜!!」

「ハハッ、櫂、お前のファンらしいぜ?」

「…」

「なんか言えってぇ」

「…よろしくな」

「にょわあああ〜〜!!」

さて今回のヴァンガードは、部活の存続のためにアイチ達が櫂くん達に試合を挑む場面で始まりますが…って
か、櫂くんが!?櫂くんがまともに挨拶をするなんて!?(えー
櫂くんの挨拶シーン…こいつは貴重すぎる…今までこういうシーンなかったよなマジで:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
こういう時の櫂くんはいつも眉間にシワよせて黙ってるのが普通だったからなー、やっぱり櫂くん変わったなぁ

「それでは宮地学園VS後江高校、カードファイト部対抗試合を始めマース!
 5対5でファイトした結果、より多く勝利したチームがビクトリー!
 それではルーレットスタート!第一回戦は…宮地学園・石田ナオキ!
 対する後江高校は…櫂トシキ!」

「ウワアアアア!絶対確実100%あっという間なのですう!!」

「な、なんだとォ!?」

「は?なんすか?これはもう決定事項なのです。いいですか?
 櫂トシキは世界を渡り歩き、彼が通った後には
 ペンペン草も生えないと恐れられた
 伝説級の孤高のファイターなのです!
 そんなファイターに万に一つも勝てるわけが…」

「るっせえ!凄い奴かどうかは俺が決めるんだよ!」

というわけで早速1回戦の組み合わせが決まりますが、
なんと宮地学園で一番ヘッポコなナオキ後江高校でダントツ最強の櫂くんが激突するという展開に!
なんというアンバランスな対決…これにはシンゴも「うわあ終わった!この試合もう終わってもうた!」と負けを確信しております

(櫂くん、ナオキ君…)

(石田ナオキ…アイチが導いた男か…)

(えーっとファーストヴァンガードを伏せて、山札をセット、5枚ドローと)

そして濃厚なホモオーラを撒き散らす櫂くん&アイチ(えー
「石田ナオキ…こいつがアイチの新しい男か…」
「櫂くん、ナオキ君、僕のために争わないで…」と完全にアイチが2人の間で揺れ動くヒロインですよ!
でもそんな中でナオキだけは「えーっとヴァンガードはこうで、山札はこうで、ドローはこう」
完全にヴァンガードのことしか考えてないのが笑えますね
ナオキこいつ純心すぎる!なんというか一番ヴァンガードを純粋にやりたがってるのってナオキなんじゃないか?
その気持ちに不純なものが一切ないというか、ある意味ヴァンガード部に一番ふさわしい人材なんじゃないかなぁ



「それでは始めてください!」

「スタンドアップ!ヴァンガード!」

「スタンドアップ!ザ・ヴァンガード!!」

「なっ…ザ、ザだとぉ!?この〜〜!」

そしてやっぱり出ました櫂くんのザ・ヴァンガード!やっぱり櫂くんと言ったらザですよね
初心者のナオキは「ザなんて説明書に書いてねーじゃんかよぉ!」と言いたげに
いきなりぐぬぬ顔になっております。こんな調子で大丈夫でしょうか

「(くっそ…!カッコイイじゃねえかよ!)面白ぇ、やってやるぜ!!」

「なるかみ対なるかみね…」

「櫂には無駄な試合かな…」

「いいや、櫂にとって無駄なファイトなんてひとつもないぜ?
 どんな相手でも真剣勝負だからな」

ところが、逆に櫂くんのカッコよさにしびれてがぜんやる気が燃えてきたナオキ!
おお、なんというかナオキはかなりいい性格してますよね、嫌味なところのない熱血君というか最近珍しいタイプですよ
単に熱血キャラってだけなら最近でもよく見ますけど、よくありがちなのが「熱血ってこういうのでしょ?」と言わんばかりの
変にあざとくてわざとらしいキャラになってしまうんですよね
ナオキにはそれがなくて自然体なのが見てて気持ちいいですね

「ぶちかませ俺の分身!ライド!
 イレイザー・ボーイングソード・ドラゴン!どうだ!」

「ライド・ザ・ヴァンガード!熱き血潮の真紅の龍!
 イレイザー・ボーイングソード・ドラゴン!」

「ぐぬっ…こ、こいつ、同じドラゴンなのにいちいちカッコいいぜ…!」

さあそして、先ほどミサキさんが言っていた「なるかみ対なるかみね」とはこういうことです
櫂くんとナオキのデッキは「なるかみ」というカードで揃えた同系統デッキ。
なので主力のカードは、こうして似たようなものが出てきてしまうというわけです。
どうやらこの試合、同じなるかみをファイター自身がどう使いこなせるかで明暗が分かれそうですな…

「破軍のイレイザー・ズイタンでアタック!」

「くっ、スパイアイ・ドラグーンでガード!」

ガッキイイイイン!!(ガード成功)

「ボーイングソード・ドラゴンでアタック!ボーイングソード・ドラゴンは、
 相手のダメージが3枚以上ならPOW+2000!(POW17000→19000)」

「ノ、ノーガード…!」

「チェック・ザ・ドライブトリガー…(しゅぴっ)ゲット!クリティカルトリガー!」

「な、なに!?」

ズバズバアアアン!!(ナオキ:ダメージ5)

「ダメージ5枚目…!」

「イレイザー・スパークレイン・ドラゴンでアタック!(POW22000)」

「ナ、ナオキ君ーーっ!!」

「くっそおおおおおおこの2枚でガードォォォッ!!」

ガッキイイイイン!!(ガード成功)

「も、持ちこたえた!?」

「ぜえぜえ…カードファイト部の運命が懸かってんだ…
 負けるなんてカッコ悪いこと出来るかよ!!」

ああそして、主力ユニットの出揃った櫂くんの猛攻にさらされるナオキ!
櫂くんのお家芸である鬼畜クリティカルドローまでも飛び出し、ダメージ5まで追い詰められるナオキでしたが…
トドメの一撃だけはなんとか防ぎ切り、自分の攻撃ターンへ持ち込むことに成功します。ナオキが勝つならもうここしか!



「見ていろよ…!ここからが俺のブレイクタイムだァッ!」
※ブレイクタイム=休憩

「は、はあ!?」

「ブレイクタイム!?休憩か!?」

「だ、だから間違ってるって…!」

って、この大一番で「ここからが俺の休憩だ!!」と大ボケをかますナオキ
あ、ああ…まあ、ナオキはリミットブレイクで仕掛けていくことを「ブレイクタイム」って勝手に呼んでるだけなんですけどね
しかしナオキのアホっぷりにはさしものコーリンちゃんも頭を抱えてしまいます

「俺のハートが燃えている!
 カードファイト部を守り抜けと叫んでいる!
 見ろ!必殺の、無敵の、奇跡のブレイクライド!
 イレイザー・ガントレッドバスター・ドラゴン!!(POW11000)
 ボーイングソード・ドラゴンのブレイクライドスキル!
 このカードになるかみがライドした時、お前のリアガード1体を退却させるぜ!
 さらにガントレッドバスター・ドラゴンにPOW+10000!(POW21000)」


バシュウウウウ!(櫂くんのリアガードを1体撃破)

「…」

「そしてリミットブレイク!お前のリアガードがドロップされた時、
 POW+3000とクリティカルが+1!(POW24000、クリティカル2)まだまだあーっ!」


「こ、このうえエスペシャルカウンターブラストを!?」

バシュウウウウ!(櫂くんのリアガードを1体撃破)

「…」

「これでPOW+3000とクリティカル+1!(POW27000、クリティカル3)
 もう1度だあーっ!!(POW30000、クリティカル4)」

バシュウウウウ!(櫂くんのリアガードを1体撃破)

「パ、パワーアップにクリティカル、おまけにリアガード退却って!?」

と、ここでナオキ必殺の猛攻が炸裂!ボーイングソードドラゴンからガンドレッドバスタードラゴンにライド、
その時の効果でリアガード1体撃破とPOW+10000、さらにガントレッドバスタードラゴンには
相手のリアガードが倒されるたびにPOW+3000とクリティカル+1のリミットブレイク効果があるので、
カウンターブラストの連発でリアガードを次々に撃破、そのたびにパワーアップして最終的には
POW30000のクリティカル4に!ほげー 
とんでもないユニットですね…アニメでクリティカル4とか初めて見た気がします、最近のヴァンガードってこんな火力上がってたんだ

「ナオキ君…!櫂くんを相手にあそこまでやるなんて!」

「いくぜ…!ガントレッドバスター・ドラゴン!ぶちかませええーーっ!!」

「神槍のイレイザー・ポルックス!
 蟲毒のイレイザー・セイオウボ!
 イレイザー・イエロージェムカーバンクル!
 剣舞のイレイザー・ヒセンでガード!!」

ガッキイイイイン!!(ガード成功)

「な…!なにぃぃぃっ!?」

ってあああああここで櫂くんまさかの4枚ガード!どんだけ手札溜めてんねん!4枚ガードなんて初めて見たわ…
直撃さえすれば櫂くんでも一撃で吹き飛ぶ火力でしたが、残念ながら鉄壁の防御の前にこの攻撃は不発…
ナオキとしてもすべてを賭けた一撃だっただけに、この痛手は計り知れません

「フ…アイチが導いただけはある。可能性を秘めたヴァンガードファイターだ」

「なに…?」

「だが貴様のデッキ…それはまだなるかみではない!!」

「なっ…!」

とその時、ナオキの実力を認めてニヤリと笑う櫂くん。「いい攻撃だった」と今のブレイクタイムをかなり評価してくれたようです
ただ、それと同時に「そんなデッキでなるかみ名乗るなんて10年はえーぜ」と痛烈にダメ出し!
この言い分からして、ここから櫂くんの真のなるかみデッキが火を吹くんでしょうか?

「見せてやる…本当のなるかみを!」



「偉大なる古の龍よ!姿と力を巡り、
 再び地上に舞い降りろ!ブレイクライド!
 イレイザー・ドラゴニックディセンダント!!(POW11000)
 ボーイングソード・ドラゴンのブレイクライドスキル!相手のリアガード1体を
 退却させ、ドラゴニック・ディセンダントにPOW+10000!(POW21000)」


「し、しまったっ…!」

「さらにエスペシャル・カウンターブラスト!
 このターン、ディセンダントのPOW+5000!(POW26000)
 キセンのブースト、ドラゴニック・ディセンダントでアタック!(POW32000)
 さらにソウルブラストでPOW+5000!(POW37000)」

「ちいっ…!ガルドで完全ガードだ!」

ガッキイイイイン!!(ガード成功)

「フ…ドラゴニック・ディセンダントのリミットブレイク!!
 アタックを防がれたディセンダントは再び立ち上がり、クリティカル+1となる!」

「な…なに…!?」

グアオオオオオオッ!!

「こ…これが…これが、なるかみかぁぁぁっ…!!」

そう、これこそが櫂くんの言う「真のなるかみ」!ボーイングソードドラゴンからエースユニットにライドして、
エスペシャルカウンターブラストして、リミットブレイクして、相手にガードされて…
と、
ここまではさっきのナオキとまったく同じでしたが、ガードされてもさらにアタックを仕掛けられるというのが違ったんですねえ

これこそが櫂くんの使ったドラゴニック・ディセンダントの効果…1度攻撃を防がれても、パワーアップしてさらに攻撃できるという
この効果はメチャ強力ですね。実際、ナオキがさっきの4枚ガードされた時にディセンダントを使っていたら、
櫂くんは2度目の攻撃で吹っ飛ばされていただろうしなぁ。つまりあれか…「お前のデッキはなるかみではない」というのは
「ガントレッドバスタードラゴン使ってるとかアホでしょ?
 やっぱドラゴニックディセンダント最強だわ」ということなのか…(えー

「ヴィクトリィィーーッ!!後江高校・櫂トシキィィーーッ!!」

「…く…!」

「…(すたすた)」

「あ…おい!また、ファイトしてくれるか…!?」

「…いつでも来い」

そんなわけでナオキに勝利した櫂くんでしたが、なんと意外にも再戦の申し込みを快くOKしております
マ、マジで!?こういう時櫂くんが言うセリフといえば、
「断る!お前に俺とファイトする資格はない!!」が普通だったのに!(えー
そういえば勝負を決めに行く時も「ファイナルターン!!」って言ってなかったですね
やっぱ櫂くん変わったなー、でもファイナルターンは櫂くんの代名詞だから、言って欲しかった気もするな

「それではルーレット!第二回戦はぁーー!宮地学園!立凪コーリン!」

「なにぃ!?コーリンちゃん!?
 ああ…なんという!なんという運命のイタズラだ!?
 なんというアンビバレンツ!俺に愛する人と戦い倒せというのか!?
 天は…天は我に試練を与えたのだあああああああああ!」

「後江高校!井崎ユウタ!」

「はいっ!」

「は?」

「やー、よかったな森川、戦わずに済んで」

って、次の第2回戦はコーリンちゃんVS井崎の戦い!
なんか変な人が1人叫んでますが気にしないでください(えー
森川はいつもこんな調子なんで…コーリンちゃんに片思い中の大バカ野郎で、いつもこんな暴走を繰り返してるんですよね



「井崎ィィィ!お前がコーリンちゃんと戦うなんて100年早い!
 今から俺が!
俺が井崎だあああああ!!」

「ちょっ、お、お前、めんどくせーなもう!」

「ちょっと、早くして!」

「は、はい!井崎ユウタ行きます!」

「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

「ああっ…そ、そんな…コーリンちゃあああああ〜ん!!」

あきらめの悪いやつめ…(えー  最後までぎゃーぎゃー森川がゴネまくってましたが、
とうとう始まることになった井崎VSコーリンちゃんの試合。しかし井崎といえば
すっごい地味キャラで実力もあるんだかないんだかさっぱり分からない奴ですが、
対するコーリンちゃんも連敗記録更新中の噛ませキャラで初心者のナオキにすら負けたくらいですから
ここでコーリンちゃんが負けると面白いんだけどな…(えー
高飛車なコーリンちゃんが地味な井崎に負けるっていうのもオツなもんですよね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


・以前公式で紹介されたユニット設定によるとアルテミスは武器とその使い手の事を指すらしいです。
 というわけで皆別人になりますね。そしてジェネシスはミサキさん補正が入ってるのか強さのわりに高額なクランです・・・
 ちゃんとしたデッキを組む上で必須な2つのカードを4枚揃えるだけで1万円くらい掛かりますorz by アキ

おお解説どうもです、やっぱりアルテミスはエルフとかドワーフみたいな種族名ってことでいいんですかね
というかジェネシスはリアルヴァンガードファイターの話を聞いてると、やたら弱い弱いって声が聞こえてくるんですが
弱い上にお高いんですか…そりゃまた難儀なクランですなぁ…



・ヴァンガードのアルテミスはジェネシスが開発した弓を持つ者たちの総称らしいですよ。
 なのでG1?G3のアルテミスは全員別人です。大志Mk?2さんの注目したおっぱいでかいアルテミスは
 実際のカードイラストもおっぱいでかいです!レアリティが低くで当たりやすいのでオススメです! by 食系人

ほほうアニメで巨乳だったアルテミスはリアルカードでも巨乳でしたか、ほほう
でもお高いんでしょう!?(えー 
レアリティがどうだか知らないけどお高いんでしょう!?そして弱いんでしょう!?

■カードファイト!!ヴァンガード リンクジョーカー編 第111話「助っ人は中学生!」
 

「導きの宝石騎士(リーディング・ジュエルナイト)サロメ!
 凛々しき勇気の剣を振るえ!デスレックスにアタック!!」

ズッバアアアアン!!(井崎:ダメージ6)

「ぐわーーっ!!」

「第2試合ウィナー!宮地学園・立凪コーリンーーッ!!」

さて前回、試合開始となったコーリンVS井崎のファイトですが…もうすでに終わってんじゃねーか!!
なんてこった、井崎弱すぎ!なんと前回ラストで試合が始まったと思ったら今回すでに死んでいたという
超速死亡により決着であります。井崎…こいつがコーリンちゃんを倒してくれれば面白くなると思いましたが
こうもどうしようもないザコっぷりで散ってしまうとは。なんとも使えないやつだったな…(えー

「さすがコーリンさん!」

「これで1勝1敗だぜ!」

「では次の第3試合の組み合わせは…宮地学園・戸倉ミサキ君!
 そして後江高校は…ミステリアスな助っ人君!」

「な、なんだそりゃ?」

「助っ人って…?」


(C)ゆでたまご/集英社

おお!
ミステリアスパートナー!!
(えー

というわけで早くも3試合目となりますが、ここで後江高校から出てきたのはミステリアスパートナー1号であります
果たしてその正体は誰なのか…名前からして超人強度5200万パワーくらいはありそうな気がしますが…

「待たせたなみんなあーーっ!!」

「えっ!?カ、カムイ君が助っ人!?」

「はい、同じ後江ってことで中等部から呼ばれたんです!」

なんだお前か…(えー  誰が来るかと思ったらその正体はクソガキさん!
どうもクソガキさんも中学と高校の違いはあれど、同じ学校に通っているためお呼ばれして来たようです。
しかしクソガキさんは強さ的に、ミステリアスパートナーというよりあれだな…ジェロニモって感じだな…


(C)ゆでたまご/集英社

だってクソガキさんは
人間だから…
(えー

「事情はすべて聞いてます。でも、だからって手加減はしませんよ!」

「望むところよ、私も全力で行かせてもらう!」

「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

「星を射る弓・アルテミス!(POW4000)」

「ライオットホーン!(POW5000)」

そんなわけでいよいよ始まった、クソガキさんVSミサキさんのファイト。
それにしても思うのは、やっぱファーストヴァンガードの星を射る弓アルテミス可愛いよな…
ミサキさんのデッキでアルテミスはいっぱい出てくるけど、これが一番デザイン的に可愛い気がするなぁ

「ライオットホーンでアタック!!」

ズッバアアアアン!!(ミサキさん:ダメージ4)

「これでダメージは4対1…!」

「お、大きく離されちまったな…」

(序盤からどんどん飛ばしてくる。カムイらしい戦い方だね)

(…4対1だってのに、ミサキさん動じてない?)

しかしファイトが始まって間もなく、あっという間にダメージ4対1まで差を広げられてしまったミサキさん。
ナオキ達は「嫌な予感ビンビン丸でござる」と冷や汗をかきながら見守っておりますが、
当のミサキさん自身は実に涼しい顔です。うーむ何か作戦でもあるのか…?



「じゃあ私も本気で飛ばしていくよ!
 淡くほのかな輝きは、満ちる時来たらば強き光に!
 ライド!月夜の戦神アルテミス!(POW11000)」

って、ついにここから追い上げる気になったのか、グレード3にライドして反撃開始!
…ってあれ?この「月夜の戦神アルテミス」って、こないだのアイチ戦でも使ってたけど、あの時は
「純心なる戦乙女!月光の弓で闇を切り裂け!ライド!月夜の戦神アルテミス!」って
違うセリフ言ってたよね?ミサキさんもうあのセリフに飽きちゃったの!?(えー

しかも「来たらば」ですよ「来たらば」。すげーセンスだよな来たらばって
他のアニメじゃまず聞くことのないセリフですよ。だって来たらばだぜ…来たらばだぜ(えー

「戦巫女タツタヒメのブースト!月夜の戦神アルテミスでアタック!(POW18000)
 限界を超え新たな世界を切り開け!リミットブレイク!
 山札から2枚ドロー!手札から1枚をソウルに送り、
 月夜の戦神にPOW+5000!(POW23000)」

「おおっ…!?」

「さすがミサキさんですーっ!!」

「パワーアップし、かつ手札も増やす…
 これが月夜の戦神のルナ・グロリアス・グローイング!!」

そして月夜の戦神のリミットブレイク効果発動!パワーアップし手札も増やす!ただこれもやっぱりこの間は
「リミットブレイク!蒼き光は満ち引きを操り、生命に輝きを灯す!
 ブルームーン・ライジング!って言ってたのが別のセリフになってますね。
飽きるの早いよミサキさん!!(えー
ブルームーンライジングはどうしたの!同じスキルなのに、もうルナグロリアスグローイングに名前変えたのかよ!



うーむ、それにしても「ライジングからルナに乗り換えた」って聞くと
太陽神龍ライジング・アポロドラゴンから
月光神龍ルナテック・ストライクヴルムに乗り換えた
ようで
ブレイヴ好きとしてはちょっとこうモヤモヤしたものを感じるな…(えー

「猫の魔女クミンのブースト!パプリカでアタック!(POW20000)
 月夜の戦神がヴァンガードにいるので、パプリカはPOW+3000!(POW23000)」

「くっ…ノーガード!」

ズッバアアアアン!!(クソガキさん:ダメージ4)

「やったぁ!」

「これで4ダメージまで追い上げたぜ!」

そこからはもう物凄いドヤ顔でダメージをバシバシ当てていくミサキさん。(えー
なんだよこの得意気な顔は!まったく今回のミサキさんは笑わしてくれるぜ
あと今回初登場のパプリカっていうこのユニット、無表情少女ですけどなんだか可愛いですね
というかパプリカちゃんは少女でいいんだよね?少年じゃないよね?
なんだか胸が全然ねーけどパプリカちゃん…まっ平らすぎる…(えー



「ヘイトレッドケイオスでパプリカにアタック!」

「ローリエでガード!(ガード成功)」

「エシックス・バスターで月夜の戦神にアタック!」

「クシナダで完全防御!(ガード成功)サホヒメでアタック!」

「ウォールボーイでガード!(ガード成功)」

「月夜の戦神でアタック!」

「ツイン・ブレーダーで完全ガード!(ガード成功)」

「りょ、両者まったく互角なのです…!」

「すっげぇ…!」

そしてお互いのダメージが並んでからは、一歩もゆずらずアタックとガードを繰り返す2人!
手に汗握る展開に、観戦しているナオキやシンゴも感心せずにはいられませんが…

「…」

やっぱりそれをめちゃ不機嫌そうに見ていたコーリンちゃん
以前からそうでしたが恋のライバルであるミサキさんが誉められるのは面白くないようです(えー
「すげぇミサキさんすげー」とシンゴ達が誉めるたびに仏頂面になりまくるコーリンちゃん…なんてあからさまな子!

「ふうっ…」

(敵に回すと恐いよね、カムイは…)

(まったく、ギリギリの思いをさせてくれるぜミサキさん…!)

「俺様のターン、ドロー!(しゅぴっ)ん…?ヘヘッ、ミサキさん!
 悪いけどここからは俺様のオンステージだ!」

「…」

「聖なる輝きは希望の証!光で世界を包み込め!
 超獣神イルミナル・ドラゴン!
 エシックス・バスターに俺様ブレイクライド!!」

そんな激しい攻防に一息ついたミサキさんですが、ここにきてクソガキさんの切り札ユニットが登場!
その名も超獣神イルミナルドラゴン、エシックスバスターからのブレイクライドなので
リミットブレイク効果を発動して畳み掛ける気でしょう、これには多少余裕のあったミサキさんも顔色が変わってしまい…

「…くっ…!」

「イルミナルドラゴンとエシックスバスター…!?まずい組み合わせね…」

「そ、そんなにまずいのか?」

「なに言ってんの!当たり前でしょ!
 …まぁ、とは言っても私なら楽にしのぎ切れるけどね」

「は、はは…」

そんなブレイクライドにはコーリンちゃんでさえぎょっとした様子ですが、「ふ、ふん、でも私なら余裕だけどね」
すぐに意地を張った強がりを言いだしました。でたらめ言うなや!!(えー
まったくもう…これはあれでしょうか、さっきからナオキ達がミサキさんをすごいすごいと連呼しているので
「私だってすごいんだからね」と自分も誉めてもらいたかったんでしょうか
手のかかる子供やなコーリンちゃん!なんかアホっぽくて可愛く見えてきたわ



「さあ、これがブレイクライドの効果だ!
 イルミナル・ドラゴンにPOW+10000!(POW21000)
 ヘルアーティ・デストロイヤーのブースト!
 ヘイトレッドケイオスでアタック!(POW19000)」

「ガード!(ガード成功)」

「うん?ブレイクライドの効果ってあれで終わりか?POW+10000だけかよ…」

「違うよナオキ君、あのブレイクライドの本当の恐ろしさは…」

「ブランク・マーシュのブースト!キングオブソードでアタック!(POW17000)」

「ガード!(ガード成功)」

「さあ次だ…!ヘルアーティ・デストロイヤーのブースト!
 イルミナルドラゴンでアタック!そして再び立ち上がれ強者達よ!」

シュインシュイイイイン

「なっ…なんじゃこりゃ!?」

「あれがブレイクライドの能力…!これでカムイ君はあと2回の攻撃ができる!」

さて、コーリンちゃんが言っていた「エシックスバスターとイルミナルドラゴンの組み合わせはヤバイ」とのセリフですが…
まずはエシックスバスターの持つスキルというのがこれ、
すでに行動した前列リアガードをすべてスタンドさせ、2度目の攻撃を可能にするというもの…

ただし後列リアガードはスタンドしないので、それがいちおう救いと言えば救いです。
なぜなら、後列がスタンドしなければブーストを発動することができないので、攻撃を通すだけの火力が稼げないわけなんですが…

「しかもそれだけじゃない…」

「今度はイルミナルドラゴンのリミットブレイク!
 立ち上がれ軍神の名を持つ戦士たちよ!」

シュインシュイイイイン

「これが俺様必殺の、フルメタルバトルグラップル!!」

「な…なんつー技だ…!」

がしかし、そんな後列リアガードをスタンドさせてしまうのがイルミナルドラゴンの持つスキル!
そう、エシックスバスターとイルミナルドラゴンの組み合わせがヤバイというのは、
前列後列すべてのリアガードが一斉にスタンドしてフルパワーでの攻撃を2度も叩きこんでくるから…
この怒涛のアタックをしのぎ切るのは至難の業というわけですな…

ズッバアアアアン!!(ミサキさん:ダメージ5)

「げげっ…の、残り1ダメージ…!」

「ミサキさんは、さっきの攻撃でもう2枚もシールド10000をガードに使ってます…!
 残りの手札に大した防御力が残っているとは…」

「んっふっふっふ、旗色が悪いようですねえ?
 カードファイト部の設立がどんどん遠のいていきますねえ〜、
 戸倉ミサキでしたっけ?たかが中学生を相手にブザマな…
 ふふふふ、はーっはっはっはっはっ!!」

「く…」

「あの野郎…!」

そしてイルミナルドラゴンのアタックが通り、ミサキさんはもうダメージ5…しかもまだリアガードの攻撃が残っています
そんなミサキさんのピンチを目にして、「あれあれ〜?これ負けちゃうんじゃないですか〜?」
言いたい放題に煽りまくってきた生徒会の副会長。本当にこいつはもう
回を重ねるごとにゲス度が増していくな(えー  こんな人間のクズだとは最初は思わなかったよ…

「副会長でしたっけ?アンタがどんな予想をしようが、
 あいつはそれを覆す。だから黙って見ててください」

「ぐ、ぐぬ…」

「コーリンさん…!」

「ふん…!」

って、そんな副会長にガツンと一言かまして黙らせたコーリンちゃん!さすがと言いたいところですが、でもコーリンちゃん的に
ミサキさんが誉められるのは面白くないので、「なんで私があんなやつ誉めなきゃいけないのよ」という感じで
ぶっすーと不機嫌顔になってしまいます。自分で誉めて自分で不機嫌になるなんて…
コーリンちゃんの行動はいちいち笑えてくるな…(えー



「さあ再び俺様のアタックだ!ヘルアーティ・デストロイヤーのブースト!
 行けヘイトレッドケイオス!(POW19000)」

「ガード!」

ガッキイイイン!!(ガード成功)

「ま、まだあんな防御力が!?」

「すげーぜ番長!」

「まだまだ!ブランク・マーシュのブースト!
 キングオブソードでアタック!(POW22000)」

「ガード!そしてインターセプト!」

ガッキイイイン!!(ガード成功)

「ま…また防いだぜ!?」

「くっ…さすがミサキさん、ターンエンド」

「防いだ!?防ぎ切っちまった!?すげえ…!番長ってすげえな!!」

しかしそんな猛攻に晒されつつも、ついにすべての攻撃を受け切ったミサキさん!
このターン、ミサキさんは敵リアガードの攻撃(POW20000前後)を全部カード1枚で防いでますが、
つまりシールド10000のカードが4枚も手札にあったってことか…よほど引きがよかったんだな
ミサキさん「ガード!」しか言ってないから何でガードしたかわかんねぇけど…(えー

「し、しかし…ここからはまずいのです、手札は1枚しか残ってないし
 前衛も欠けていて、相手フィールドにはインターセプトできるユニットが2体…
 それに相手の手札は3枚、ミサキさんはもうズタボロの状態なのです!
 この状態で勝ち切れるか…」

「大丈夫…」

「なんとかなるんじゃない?」

「えっ…?」

しかし、どうにか生き延びたもののミサキさんに反撃できる戦力が残ってないことを心配するシンゴ。
さっきインターセプトに前列リアガードを使ってしまったので、そこを補充しなければミサキさんが攻撃できるのは2回のみ…
果たしてまともに攻撃が通るのか…って、どうもアイチとコーリンちゃんはそんな心配してないようです
む、むう、アイチはともかくとしてコーリンちゃんの言うことを信じていいのか…?(えー

「私のターン、ドロー!(しゅぴっ)星のごとき静かなる魂の熱さ!
 海のごとき深く激しき思いは未来永劫に!
 ライド!永久(とこしえ)の女神イワナガヒメ!(POW11000)」

「はっ…!?こ、このカードを忘れていたのです!」

「リミットブレイク!相手の前列リアガードをすべて退却させる!
 エバーラスティング・ヴァニッシュ!!」

ズドドドドド!!

「ぐ…!」

「おおおっ…!」

「これで相手がガードに使えるのは手札の3枚のみ!」

「これがミサキさんの凄さなんだ…!」

と、ここでミサキさんが出してきたのは、アイチ戦でも使っていたイワナガヒメ!
そのスキルにより相手の前列リアガードは全滅、つまりインターセプトできるユニットをすべて蹴散らしたということです
なるほどこれなら攻撃も通りやすく…ただエバーラスティングヴァニッシュする時に、この間は
「変わることなき生命の修羅場をもって、永遠より長き時の彼方へと消し去れ!
 エバーラスティング・ヴァニッシュ!!」と言ってたのが
今回は「エバーラスティング・ヴァニッシュ!」の一言だけに変わってましたね、せっかくの長ゼリフが…
生命の修羅場はどうしたんですかミサキさん!生命の修羅場!生命の修羅場は!(えー

「コール!」

(く…参るなあ、ミサキさんには…)

(攻撃態勢は完全になり、勝利に王手をかけたも同然…やるな…戸倉!)

そして欠けていた自分のリアガードについても、最後の手札をコールしてきっちり補充。
ミサキさんの抜け目ない戦略に、クソガキさんもとうとうお手上げであります
そんなミサキさんを櫂くんでさえ「やるじゃない」と絶賛。櫂くんがこんな誰かを誉めるシーンってすごい珍しいな…
ナオキについても一応は認めてたけど「お前のデッキはなるかみではない」ってダメ出ししてたしなー



ズッバアアアアン!!(クソガキさん:ダメージ6)

「第3試合ウィナー!宮地学園・戸倉ミサキ!」

「うおおーーっ!!」

「やったぁぁーーっ!!」

「お見事ですぅーーっ!!」

「ふん」

そんなわけでついにこの激闘を制したミサキさん!厳しい戦いだっただけあって、アイチ達の喜びようは
2回戦でコーリンちゃんが勝った時とは比べ物になりません
なのでやっぱりコーリンちゃんは素直に喜べないのでした(えー
ほんとコーリンちゃんの動向を見守るのは面白いわー

「では第4試合の組み合わせ…宮地学園・小茂井シンゴ!
 後江高校・三和タイシ!」

「おっと、いよいよ僕ですね」

「三和くんのファイト、久しぶりに見ますね…」

「うん…」

「あいつ、向こうの部長だろ?だったら強いんだろうなあ…」

そして次の試合となり、宮地学園からはシンゴが出て行きますがその相手はなんと三和!
おいおいここで三和を使っちまったらもうあとは森川しか残ってねーぞ!(えー
大将戦はアイチと森川でやるのかよ!一瞬にして決着がつきそうだな…

それにしても三和が後江高校ヴァンガード部の部長だったとは驚きでした。
マジか…強さ的には櫂くんが最強だし、自己アピールでは森川がうるさいだろうから
三和が部長という発想はなかったな…あ、でも学年で言えば櫂くんと三和が2年生で、森川と井崎は1年生なのかな?
そしたらさすがの森川も部長にしろとは言えないか、櫂くんはこういうのやりたがらないだろうから
実力とコミュ力のある三和が部長というのは意外と妥当な選択なのかな?

「ふふん、三和なんて名前は月刊ヴァンガードでも見たことありませんです。
 絶対弱っちいに決まってます。
 相手にとって不足ありありなのです」

「え…」

「ほほ〜?いい度胸じゃねえか、それじゃ軽〜く相手お願いしちゃおっかな〜」

「お、お手柔らかに…」

「食らえエエエアアアアア!!ドラゴン怒りの鉄拳ンンンン!!」

「うっぎゃああああーーっ!!」

「第4試合ウィナー!後江高校三和タイシーーッ!!」

「ああ…三和くんは櫂くんといつも戦ってるぐらいのファイターだから…」

「えーっ!?それ早く言ってほしいのですーっ!!」

そして一瞬にして終わりやがったー!!なんというザマだシンゴ!
三和の実力をあなどった結果、一瞬にして蹴散らされ試合終了であります。おお…
まあ三和は櫂くんの相棒のようなキャラだし、以前アイチが三和とファイトした時も相当苦しめられましたからねー

「もう2−2の同点じゃない!」

「残るはあと1試合…」

「次のファイトで全てが決まる!」

「くっくっくっく…この試合の大将にして後江ヴァンガード部最強の男…
 天才の名を欲しいままにし敗北を知らぬ無敵の男…
 この俺!森川カツミ様の出番がついに来たようだなぁ!
 だーっはっはっはっは!!」

ああそしてやっぱり最後の相手は身のほど知らずという言葉が服を着て歩いている
後江ヴァンガード部最弱の男・森川マケミ
しか残ってませんでした(えー
まさかこいつが最後になるとは!最初期のアイチでさえ練習相手にもならないほど弱いからなー森川は…

「隊長!デッキをどうぞ!(さっ)」

「うむごくろう!俺様最強!後江ヴァンガード部最強!ぐははは!」

「も、森川くん相変わらずだなぁ…」

「ふう。この試合、いただきかもね」

「えっ?」

「あいつはデッキの構成が偏ってて、デッキの半分もグレード3だから。
 それでいつも結局負けるんだ」

「な、なんですかそれ…」

「はは、宮地学園の勝ちは決まったなぁ。
 まあこれで無事、アイチお兄さん達のカードファイト部もできるってことかな」

「それはどうかな」

「!?」

ってなにぃ!?ミサキさんやクソガキさん達、森川を知る誰もが「もうこの試合アイチの勝ちじゃん」
勝利を確信していましたが…「それはどうかな」と遊戯王の最強呪文を唱え始めた三和!(えー
まさか森川に勝つ見込みがあるというのか!?そういえば今井崎が「デッキをどうぞ」と渡してましたが、この中身というのは…

「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

「って、な、なんじゃこりゃーっ!?
 これ俺のデッキじゃねーぞ!?」

「えっ?」

「にひひひひ…」

「ど、どういうことだよ?」

「へへっ、あのデッキはな、櫂が組んだのさ」

「えっ!?」

「いつもの森川と思うなよってな。なぁ櫂?」

「…」

そんな森川を勝たせる秘策というのがこれ!森川に自分のデッキを使わせるのではなく櫂くんのデッキにすり替えての勝負!
そう、実は森川というのは、ちゃんと組んだデッキを使えば凄まじく強いという
設定があったりします。森川が弱い理由というのは、さっきミサキさんが言っていたように
自分でデッキを組むとバカみたいにグレード3を入れまくるからであって、
ちゃんとしたデッキさえ使えば圧倒的に強い男なんですな…しかも櫂くんが本気で組んだデッキとなればどこまで強くなるか…
どうやらこの森川の起用は後江高校の秘密兵器だったようです、思わぬ強敵を相手にアイチはどう戦うのか…次回に続く!


■カードファイト!!ヴァンガード リンクジョーカー編 第112話「櫂の影」 

 

「あ〜くそぉ…こんなデッキで戦うことになるとは…しかしまあ、それでも勝つのは俺様だ!
 なぜなら俺様は天才だからな!ドーントレス・ドライブドラゴンで最強アターック!」

ズッバアアアアアン!!(アイチ:ダメージ4)

「くっ…!」

「むっふっふっふ。ダメージ逆転だぞぉアイチ?」

「し、信じられねえ…あのマケミがお兄さんと張り合ってやがる!?」

(間違いない…あれは櫂くんのデッキ…!でもどうして…?)

(アイチ…俺の力が今のお前にどれだけ届くか、確かめさせてもらう!)

さて前回、まさかの櫂くんデッキをひっさげてアイチと戦うことになった森川ですが…
「あーこんなデッキ使いたくねーなー」などとぶつくさ言いながらも、
いつもと違ってみるみるアイチを追い詰めております。やはりまともなデッキを使えばそれだけ強いのか…

それと櫂くんがアイチに挑戦するみたいなことを言ってるのは、
これまで一期でも二期でも櫂くんがラスボスに挑む→櫂くん敗北→アイチがラスボスに勝つっていう
パターンが続いてるからでしょうね。一期ラスボスは雀ヶ森レン、二期ラスボスは蒼龍レオンでしたが、
いずれも櫂くんがファイトを挑んで敗北し、その後アイチが勝利する形になっております。
だから櫂くんの中では、自分よりもアイチの方が強くなってるイメージがあるんでしょうね



(でも僕は…!必ず勝ってみせる!)

「僕にさらなる勇気と力を!気高き誇りの白き翼!ブレイクライド!
 孤高のリベレイター・ガンスロッド!(POW11000)
 ブレイクライドの効果で、ギャラティン、ういんがる、エスクラドにPOW+5000!
 さらにガンスロッド自身にはPOW+10000!(POW21000)」


「おお、素晴らしいっ!全体が一気にパワーアップしたのです!」

「これが…ガンスロッドのブレイキングシャイニングウイング!!」

と、ここでアイチは劣勢を覆すべくブレイクライドスキルを発動!その名もブレイキングシャイニングウイング!
それにしてもこういうスキル名って、アイチ達が全部その場のノリで考えてるんでしょうか(えー
だってヴァンガードのカード自体には書いてないみたいだし…
ミサキさんもルナ・グロリアス・グローイングとかブルームーン・ライジングとか
同じスキルのことをその日の気分で別の名前にしてるからな…(えー

「ブーストしたガンスロッドでアタック!さらに自身のスキルでPOW+2000!
 リューのスキルでPOW+4000!」

「こ、これでガンスロッドの攻撃力は合計33000です!」

「すげーぜアイチ!絶対防ぎ切れねえ!」

「ぐ、ぐぬぬ…!」

「ツインドライブチェック!(しゅぴっ)ヒールトリガー!ダメージ1枚回復!
 (しゅぴっ)クリティカルトリガー!ガンスロッドにクリティカル+1!」(アイチ:ダメージ3に回復)

「う、うおおっ!?」

ズバズバアアアン!!(森川:ダメージ5)

さあそして、強化に強化を重ねたガンスロッドの一撃が炸裂!クリティカルトリガーも乗ったので森川はあっと言う間にダメージ5、
さらにアイチはヒールトリガーで回復したうえに、まだリアガードの攻撃も残しています。
これは一気に形勢逆転という感じですなぁ

「よっしゃあ!あと1ダメージだ!」

「先導くんやっちゃってください!」

(まだだ…!ここで決着はつかない…俺のデッキはそこまで甘くない!)

「ういんがるのブースト!ギャラティンでアタック!(POW35000)」

「はっはぁん!ワイバーンガード・バリィで、最強完全ガード!」

ガッキイイイイン!(ガード成功)

「だーっもう!あとちょっとだってのに!」

がしかし、そこは完全ガードのカードでシャットアウトしてしまう森川!さすがにそう簡単にはいかなかったか…
ギャラティンの攻撃も、色んな効果が乗りまくってPOW35000まで跳ね上がってましたから、
アイチとしても少々ショックを隠せません。なにげにさっきのガンスロッド超えてるじゃないか…

「はっはっはっ、さすがは俺の一番弟子…アイチもなかなかやるじゃねーか?
 だがな…俺もそろそろ本気で行くぜ!!
 コイツの強さはネバーエンド!俺様の天才もネバーエンド!
 ネバエン同士が手を結べば、他の全ては終りを迎える!
 ドラゴニック・オーバーロード・ジエンドに最強ブレイクライド!」

「あ、あれは…!?」

「櫂の最強カード!?」

「くっ…!」

「ふっふっふぅん、ブレイクライドの最強効果!
 ジエンドにPOW+10000…さらに最強スキルを与える!」

「ま…まずいのです!あのスキルというのは…!」

(それでいい…)

と、ここで森川が出してきたのは、櫂くんの切り札ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド!
櫂くん本人でさえも、全身全霊の戦いの時にしか使用したことのない超とっておきのカードであります。
まさかそれを森川に持たせるとは…それだけ本気でこの戦いに勝ちに来てるということでしょうか



「ジエンドでガンスロッドにアタック!(POW28000)」

「マルクで完全ガード!」

ガッキイイイイン!(ガード成功)

「ふふん、ここでさっきの最強スキル発動…ジエンド!再び最強スタンドォッ!!」

シュイイイイン

「くぅっ…!」

「これがドーントレス・ドラゴンがジエンドに与えたスキルだ…
 アタックした後、手札を3枚捨てることで再びスタンドできる!
 これが俺の必殺技!これでお前もドーンと☆ジエンドーっ!!」

「…」

「な…なんつー技だ…!!」

そんなジエンドの猛攻に晒されるアイチでしたが森川の技名ダサすぎ&アホすぎ!!
なに言ってんだお前!要するに、攻撃した後またすぐスタンドしての連続攻撃が可能というスキルなわけですが…
あまりにダサい技名にこのシンゴの死ぬほど嫌そうな顔ときたら
ナオキは素直に驚いてるみたいですけどねー

「ジエンドで再び最強アターック!!」

「…ノーガードです!」

「最強ツインドライブ!(しゅぴしゅぴ)おっ?」

「あっ!?ああっ…!そ、そんな!」

「な、なんだ、どうした!?」

「こ、ここでまたジエンドが来るなんて…!あああっ…!」

ジエンドの連続攻撃を受け切る手札がないのか、いよいよノーガードで攻撃を受けるしかなくなったアイチ。
しかし、その時森川が引いたのは本日2枚目となるジエンドのカード…
それを目にした途端、シンゴはガクガクブルブルと震え上がってしまいます。2枚目のジエンド…これが意味するところというのは…



ズバアアアアン!!(アイチ:ダメージ4)

「くううっ…!」

「再び最強ターイム!今度はジエンドのスキルを発動だ!」

「2枚目のジエンドは、ここで使われるのです…!」

「最強ペルソナブラスト!ジエンドは終わらない!」

シュイイイイン

「ま…また立ちやがった!?」

「ペルソナブラストでジエンドは再び攻撃できるのです…!POW26000の攻撃がまた…!」

「アイチ…」「アイチ…」

「…」「…」

そう、これこそが2枚目のジエンドの意味、それを捨てることで再びジエンドはスタンドしての攻撃が可能になるという…
ずっとオレのターン!それにしてもアイチを心配して静かな戦いを繰り広げるヒロイン2人がいいですね
「私の方がアイチ心配してるんだけど?」「私の方がしてるんだけど?」と少しニヤニヤするものがあります

「行くぜぇ!最強アタックネバーエンドーッ!!」

ズバアアアアン!!(アイチ:ダメージ5)

「くうううっ…!」

「ご、5ダメージ…!」

「残りはあと1ダメージ…それにリアガードの攻撃がまだ残っています…!」

「…」

『ぜえ…はあ…ぜえ…はあ…』

「…」

終わりの見えないジエンドの攻撃に晒され続けたアイチは、もはや心身ともに限界…
ジエンドを自ら授けた櫂くんも、自分のカードがこれほどアイチを叩きのめすのを見るのが辛いのか、
「もう見てらんない…」とばかりに、悲痛な顔で去ろうとしてしまいます



「僕は…僕は!負けるわけにはいかない!」

「…!?」

「これでトドメだーっ!」

「そうはさせない!ガード!」

ガッキイイイイン!(ガード成功)

「ちぇ…あと1ダメージだったのに。ターンエンド」

(…今のターンを…防ぎ切っただと!?)

がしかし、それでも心折れずに攻撃を耐え抜くアイチ!最後に温存していた手札でガードし、長かった森川のターンもついに終了です
櫂くんも完全に無理だと思っていただけに、この結果には目を丸くしていますね
まあこれで、あれだけ辛そうだった櫂くんも少しは明るい感じに…

(ジエンドですら…今のアイチには届かないと言うのか…)

ってあれー!?櫂くん結局曇りっぱなし!?
ちょ、ちょっと!せっかくアイチが耐え抜いたのに「俺のジエンド負けちゃうの…?(´・ω・`)」ってまた暗い顔するんかい!
お、おいおい…アイチがジエンドに負ければ「アイチ…お前はジエンドにかなわないのか…(落胆)」
アイチがジエンドに勝てば「ジエンド…お前はアイチにかなわないのか…(落胆)」って
どっちが勝っても結局落ち込むんじゃねーか!めんどくさい性格してんなもう!(えー

(僕は決めたんだ…絶対にくじけない!必ず勝ってみせるって!)

「孤高のリベレイター・ガンスロッドにブレイクライド・アゲイン!」

「す、すごい!ここでもう一度ガンスロッドにブレイクライドですか!?
 これでガンスロッドはもう一度…!」

「ブレイキングシャイニングウイング!!
 ギャラティン、リュー、ういんがるにPOW+5000!ガンスロッドにPOW+10000!」

「きたあーっ!ユニット達がまたパワーアップだぜ!」

そしてここで再びブレイキングシャイニングウイング発動!アイチの場のユニットが一斉に大幅パワーアップ!
それにしてもブレイキングシャイニングイングって、語感がなんだかイングイングイングって感じだから
なんかちょっとくどいイメージあるよね…イングイングくらいに減らしてくれないかね…(えー

(このターンで…終わりにしてみせる!)

「リューのブースト、ガンスロッドでアタック!
 ガンスロッドのスキルでPOW+2000!リューのスキルでPOW+4000!」

「ぐ、ぐぬぬ…こうなった以上は…最強ノーガードーッ!!」

ズバアアアアン!!(森川:ダメージ6)

「最終ウィナー先導アイチーッ!これにより、両校の対戦は
 宮地学園のウィニングでーす!」

「やったあーっ!!」

「よっしゃあーっ!!」

「さすがね…」「さすがね…」

「…」「…」

そんなアイチのガンスロッドを止める力は森川に残っておらず、ついに攻撃が通り勝利したアイチ!
そしてここでもやっぱりセリフが被るヒロイン2人
この2人はずっとこのポジションで行くんだろうか

「後江のみなさん!ありがとうございました!」

「あいつ、本当に強くなったよなぁ」

「ああ…」

(今は…俺が直接やっても、アイチの力に届かないかもしれない…)

そんなわけでアイチ達の宮路学園が勝利し、ヴァンガード部設立が決まって万々歳なわけですが…
しかし、それでもやっぱり自分の切り札が負けたとあって、櫂くんは複雑な気持ちでアイチを見送るのでした
なんか本当どないせえっちゅうねんって感じだったな…今回の櫂くんは…(えー

まあ、これで「ジエンドでは今のアイチに勝てない」と悟った櫂くんが、
新たな切り札カードを今後入手するという伏線になるのかもしれないですけども。
つまりは新発売のカードを出すための前フリ…
櫂くんは犠牲になったのだ…販売戦略の犠牲にな…(えー  次回に続く!






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