ジャンプ感想:ワールドトリガー 第161話「玉狛支部C」
 

 
 

さて前回、「玉狛支部の古株メンバーが久しぶりに帰ってくる」という場面で続いていたワートリですが、
今回の冒頭ではまさにその古株2人が自己紹介するシーンとなっていますね
オペレーターであり20代のお姉さんキャラの林藤ゆり、
エンジニアであり30代のおっさんキャラのミカエル・クローニン。

ゆりの方は林藤っていう名字からして支部長の関係者だろうと思ってましたが、やっぱり姪だったみたいですね
それとクローニンは自分のことをカナダ人と言ってますがあきらかに嘘ですよね
玉狛支部のエンジニアは異世界から来た人間だと以前語られてたと思うので
カナダ人っていうのはこっちの世界で暮らすための嘘なんだろうと思います。
ここでユーマあたりが嘘を見抜くサイドエフェクトで
「あんたつまんない嘘つくね」とか言ってくれれば一発なんだけどな(えー

それと今回の話からはいよいよあれですね
まだ単行本化されていないので、
ジャンプ本誌でないと読むことができない
という単行本派は涙目の内容です
単行本派の人たちすまない…ついに俺のレビューも君たちを追い抜く時が来てしまったよ…

「ゆりちゃんゆりちゃん、おれのおヨメさんこうほ」



そんな中、千佳ちゃんのことを「俺の嫁」としてゆりに紹介する陽太郎。
しかしゆりの話では、以前の陽太郎の嫁は千佳ちゃんじゃなくてゆりの方だったようです
こんな風に自分の嫁をコロコロ変えるとは、陽太郎のやつ10年くらい前のアニメオタクみたいだな…(えー

それと陽太郎に対してレイジさんがブチ切れているのは、
レイジさんはゆりに対して片思いしているからってことみたいですね

 
 

こんな感じで、ゆりの前だとギクシャクしてしまい、ついついアガッてしまうレイジさん。
レイジさんにこんな一面があるとは意外でしたね、ふだんは冷静で知的で筋肉モリモリマッチョマンで
あらゆることを万能にこなす完璧超人ってイメージがありましたが、
恋愛に関してはこんなに奥手でウブになってしまうっていうね。

そんなレイジさんをニヤニヤしながら見つめる千佳ちゃんがなんか微笑ましいですね
千佳ちゃん的に、普段は完璧な師匠の意外な姿を見れたことが嬉しくてついニヤニヤしてしまうんでしょう
それとレイジさんとしても、さっき陽太郎が千佳ちゃんを嫁扱いしてた時に相当ブチ切れてましたよね
やっぱり「俺の可愛い弟子をそんな簡単に嫁にやれるか!!」みたいな気持ちがあるんでしょう

もしくは、ひょっとすると恋愛感情みたいなものがあったりして…
まあ俺としては、千佳ちゃんはオサムのヒロインだと思ってるから、
レイジさんと恋愛フラグが立ったりするのは穏やかじゃない気持ちで見てますけどね…(えー

「彼がアフトクラトルの?」

「うん、そう。ヒュースくんはこれからクローニンさんの親類って設定ね」

「よろしく、息子よ」

「息子は無理があるんじゃない?」

「じゃあ、甥っ子よ」

それとヒュースについても今回から、クローニンの親戚のカナダ人っていう設定で生活していくみたいですね
カナダ人っていうのはもはや異世界人の定番の言い訳になりそうやな…ユーマはこういう設定作らなくていいんだろうか
あとどうでもいいんですけど、「彼がアフトクラトルの?」って声をかけられてるヒュースのコマが
すごいダンさんっぽく見えるのは俺だけだろうか

バトルしてない時のダンさんとかよくこんな顔でぼーっとしてた気がする。
ちょっと物憂げというか儚い感じの表情で…いやーやっぱりヒュースを見ているとダンさんを思い出しちゃいますね
やっぱりお前はダンさんの生まれ変わりだったんやな…(えー
それとダンさんといえば、少年激覇ダン&ブレイヴのブルーレイBOXが
発売決定まで予約がまだちょっと足りてないみたいですね
おいおいマジかよ、締切までもうあと1週間切ってんぞ!このまま予約数が届かずに発売中止かというのは勘弁だぜ…
なので、激覇&ブレイヴが気になってる人はぜひ予約お願いします。ちなみに俺はとっくに両方とも予約しているぜ!

「次の試合はどことやるんだっけ?」

「影浦隊と、東隊と、鈴鳴第一です」

「どこも一度戦ったことがある相手だね」

「はい」

そしてここで、次のオサム達のランク戦の話となりますが、
なんと次の試合は影浦隊や東隊を交えた四つ巴の戦いになるみたいです
そうなると嫌でも以前ボロ負けした四つ巴の試合を思い出しますね…
ただ今回はあの時と違って二宮隊がおらず、その代わりに鈴鳴第一が試合に参加するようです
そうなるとちょっとは楽になるのかな?あのクソ強い二宮隊がいないってのは大きいですよね

「点差は?」

「2位の影浦隊が34点、4位のうちが30点だから、2位とは4点差だね」

「あと2試合で、影浦隊より5点多く取らないといけない…」

「そう聞くとけっこう難しそうに思えますが、今のぼくたちは前とは違う。
 ワイヤー陣と空閑の新技もあるし、千佳の鉛弾狙撃もある。
 それに何より、新戦力のヒュースがいます。次の試合、影浦隊との直接対決が
 ぼくたちにとって最大のチャンスです」

ふむ、それとオサムたち玉狛メンバーの目標は、
ランク戦で2位以内に食い込んで、異世界の遠征に行くことなわけですが
その期限は残りあと2試合、そして現在2位の影浦隊とは4点差のようですね
となるとオサムが言っているように、次の試合で影浦隊を叩きのめして一気に点差を埋めるというのが
玉狛にとって最大のチャンスということか。今の玉狛は新しい戦術、新しい武器、新しいメンバーも揃っているし
このチャンスを活かすことは可能なはずだと、オサムもかなり前向きなようですね

「となると、まずやることはヒュースのトリガーセット構成かな。おいでよヒュース、トリガー見てあげよう」

「おれも行こっと」

「メインは孤月?」

「一応そうだが弾丸系のトリガーも欲しいな。トリマルが使っていた曲がる弾がいい。
 B級だとナスが使っていたやつだ」

「バイパーね、OK」

そんな中、クローニンと相談しながらヒュースのトリガー構成を決めることになりますが、
ヒュースはユーマのような近接特化のアタッカーではなく、
弾丸と絡めて孤月で戦うオールラウンダー的な戦いをするつもりのようですね

そして選んだ弾丸はなんとバイパー。これは意外な…これまでの戦いでは使い手の少なかった弾丸ですよね
というのも、B級隊員のほとんどはハウンドを愛用していて、
バイパーを使っているのは那須さんのような一部のキャラや、A級の隊員だけでしたからね

なぜハウンドがB級でこんなにも人気なのかっていうと、俺の予想としては
とても便利で簡単に扱える無難な弾丸だからってことだと思います
なにしろ弾が敵を自動ホーミングしてくれて、当たれば意外と威力もあるので、
「とりあえず撃つ」って意味でこんなに便利な弾はないと思うんですよね
使用者の技量が低くてもちゃんと敵に当たってくれるし、初心者でも扱いやすいとても便利な弾丸だと思います

その一方でバイパーは、自分で設定した弾道を辿るタイプの弾なので
ハウンドのように「弾が勝手にホーミングしてくれる」なんてことはなく、
自分で弾の当て方を考える必要があると思うんですよね

なのでその分ハウンドよりも扱いが難しく、使い手を選ぶタイプの弾になっていると思います
ただ難易度が高い分、ハウンドのような素直な軌道ではなく、多角的で読みにくい軌道で飛んでいくので
相手の虚を突いたり、シールドを避けて当てるような芸当も可能だと思うんですよね



たとえば実際にとりまる先輩がヒュース戦でやっていたのが、
ヒュースが正面に構えたシールドを避けるように、
バイパーの弾を周囲から回り込ませて当てる
という射撃だったわけです

これは弾道を自分でカスタマイズできるバイパーならではの戦法で、
素直に敵をホーミングしてしまうハウンドではできない戦法だと思います。
実際、柿崎隊の2人が以前ユーマにハウンドを撃ちまくった時は、
ハウンドの弾道が素直すぎて、やすやすとユーマのシールドで防がれてましたからね



てなわけで、ホーミング性能が便利なかわりに当て方を工夫しづらいというのがハウンドの欠点であり
一方でバイパーは、扱いが難しいかわりにいくらでも当て方を工夫できるという長所があると思います

俺だったらどっちの弾を選ぶかというと断然バイパーですね
バイパーはただなんとなく撃つだけじゃ効果は少ないだろうけど、
「なぜこの弾道を選ぶのか?」とか「どうやって相手に当てるのか?」っていう
明確な思考があってはじめて効果がある弾だと思うんで、それがすごく俺の趣味に合ってる気がします

一方でハウンドは、確かにホーミングは便利で強そうとは思うんですが
「何も考えずに撃っても効果ありそう」ってところが俺の趣味じゃないというか
ただなんとなく撃つだけでも、弾が自動でホーミングしてくれるから敵めがけてちゃんと飛んでくれるっていう
それだけ便利で強い弾だからこそ逆に使いたくないと思いますね。なんだか弾の性能に甘えてしまいそうで、
自分で戦術を考えなくなりそうなのが怖いなと思います

「ユウマ、今日はトリマルは来てないのか?」

「とりまる先輩は夕方までバイトだよ」

「バイト…?まあいい、とにかくトリマルが使っていた、地面から盾がせり出すトリガーも欲しい」

「エスクードだな。あれは古くて消費トリオンも多いから、あまり使ってる隊員がいないんだけど」

「今の玉狛に足りない要素を考えてのことだ」

「盾のやつなら迅さんも使ってたぞ、迅さんに教わればいいじゃん」

「…あいつには教わりたくない」



そんな中、孤月、バイパーに続いて今度は盾のトリガー・エスクードが欲しいと言い出したヒュース。
また珍しいもの選びましたね、あれはとりまる先輩と迅さんの2人ぐらいしか使ってなくて
クローニン的にも「使ってる人全然いない」という相当なマイオナトリガーなわけですが…(えー
しかしヒュース的には何か考えがあるようですね、ちゃんとした考えがあってマイオナを使うというなら俺も応援したいところです

それにしても、さっきからトリマルトリマルって
ヒュースの奴そんなにとりまる先輩が好きなんだろうか(えー
まあヒュースは迅さんとはウマが合わないみたいだから、必然的にとりまる先輩しか
エスクードの使い手がいないってことかもしれないけど。

ちなみにヒュースが迅さんを煙たがってるのはあれでしょうね、
敵だった頃に迅さんと戦って、いいように倒されてしまったり
玉狛に来てからも迅さんとの賭けに乗って、いいように動かされてしまったり
手のひらの上で転がされてる感じがするのが嫌なんだろうなって思いますね

「そうだ、修くんは今日から泊まり込みだよね」

「そうです、家よりも本部に近いし…」

「それじゃあこの部屋を使ってね、前の人の私物が残ってるかもしれないけど、気にしないで」

(前の人…?誰の部屋だったんだろう?)

一方でオサムはというと、今日から玉狛支部でお泊まり生活をすることになったようで
そのための部屋を借りているところでした。ふむ、玉狛支部って若い女子メンバーが何人もいるわけですけど
この人たちも普段泊まったりとかするんだろうか?
だとしたらうら若い男女がひとつ屋根の下で寝泊まりするといううらやましい状況に…(えー



「城戸…?」

って、そんなオサムが寝泊まり用の部屋にトコトコやってくると、そこにはかすれた文字の「城戸」という表札が!
城戸といえば真っ先に思い当たるのは、もちろん城戸司令なわけですが
あの恐い顔のオッサンが以前はここで暮らしていたってことでしょうか?

それとさっき「前の人の私物が残ってるかも」ってしおりちゃんが言ってましたが、
もしかすると城戸司令の秘蔵のエロ本とかがまだ残ってるんじゃ…(えー
まあそんなバカ話はともかく、城戸司令って今までは何考えてるんだかよく分からない人でしたが
この部屋に入ることで、ちょっとはその人となりに触れられるかもしれませんね。次回に続く!


・ワールドトリガー連載再開するみたいですね。季刊誌なのはちょっと残念ですが…。 by 有馬温泉

・ワールドトリガー連載再開の件、季刊誌じゃなくて月刊誌のジャンプスクエアでしたね。適当なこと言ってすみませんでした。
 月イチで読めるなら凄くありがたいですし、何より大志さんの感想の続きも読めるかもしれないので楽しみです。 by 有馬温泉

・スマホからなので届くか分かりませんが、ワールドトリガーがジャンプSQで復活する様です、やりましたね! by てんむす

・ワートリ再開に全俺が泣いた

・大志さん、ついに、ついに、、、ワールドトリガーが連載再開するようですね!!!
 ナッパと戦いながら悟空を待つクリリン達くらいに待ち望んだワートリの連載がやっと…!!! by 沖縄のL

復ッ!!
活ッ!!

ワートリ復活ッッ!!

ワートリ復活ッッ!!

ワートリ復活ッッ!!

というわけでついにこの日がきましたねー
「ワールドトリガー再開決定」のニュースが駆け巡る日が!
まさに全ワートリファンが待ち望んだ瞬間と言えるでしょう。それと有馬温泉さんが言っているように
最初は季刊誌での再開とかいう情報が飛び交って、多少の混乱がありましたね
それについて、改めて公式の情報を整理しますと

ワートリは10月29日発売の週刊少年ジャンプで再開する。
再開後は、5週間そのまま週刊少年ジャンプで連載し、
それが過ぎたら
ジャンプスクエアへと移籍して月イチ連載となる

ということのようです。なので季刊誌での再開っていうのは、何かの間違いで誰かが広めた情報でしょうね
とりあえず、最初はジャンプでの再開、その後ジャンプスクエアへ移籍ってことだけは押さえておきたいです
最初からジャンプスクエアで再開するもんだと思いこんで、ジャンプをチェックするのを忘れてたなんてことがないようにしたいですね

それにしても、今までずっと不安がっていた世間のワートリファンは、これでようやく安心できたんじゃないでしょうか
「再開はいつなんだろう…もしかしたらもう無理なんじゃ…」みたいな不安な声ばかりずっと聞こえてましたからね
ちなみに俺はどう思っていたかというと、そういう不安な発想とはまた別のことを考えてました

これは確か前にも話したことがあると思います。調べてみたらちょうど1年前の拍手返信の時に話してましたね
そう、この時はワートリ休載から1年が経過したこともあり、
「ついに1年が経ちましたね…」「葦原先生が危険な状態じゃないか心配で…」という不安げな声が続出していたわけです
そんな中で俺が何を言ったかというと、「まあ俺も不安ではあるけど、それとは別に考えてることとしては
俺の感想が追いつくまで神様がタンマかけとるんやろなあ」ってことだったわけです

ぶっちゃけワートリが休載してる間の俺はずっとこのことばっか考えてました(えー
「俺が追いつくのを待っとるんやろな〜。いや〜みんなすまんなぁ」という気持ちでずーっと過ごしてましたね
なんかこう書くと俺がめっちゃアホみたいですけど、実際にワートリが休載してから再開するまでの間っていうのは
俺の感想が追いつく期間とピッタリ一致するんですよね

というのも、ワートリが長期休載に入ったのが2015年11月21日で、
このとき俺の感想はどうなっていたかというと、ワートリ最新話に比べて実に44話遅れの状態だったわけです
とんでもない遅れっぷりで、普通に連載が続いてたらリカバーしようがない状態、それが休載している間にちょっとずつ差を縮めていって、
2018年10月15日現在の状況としては2話遅れの状態にまでリカバーできたんですよね

そう、44話あった遅れがもうあとたったの2話だけ。この2話分については、再開日の10月29日までまだ2週間あるから
その2週間で書けばいいってことです。ちょうど週刊ペース。つまり、俺の感想が追いつくと同時にワートリの連載が再開するという
まさにそんなタイミングになっているわけです。

てなわけで俺としては、「ワートリが俺を待っている」って気持ちでこの2年間過ごしてましたね
そう、ワートリが俺を待っている。さらに言うなら、再開を待ち望む数多くのワートリファンたちも俺を待っている。
この時の俺の心境を画像であらわすなら



まさにこんな感じでしたね(えー
てなわけで、俺的にはワートリの休載を不安がったり落ち込んだりするよりも
「俺って世界に必要とされてるな〜」とか思いながら陶酔する時間のほうが長かったと思います(えー
いやまったく、いくら世界が広いといっても、ワートリ休載の2年間でこんなたわけたことを考えてたワートリファンは
世界中でただ1人、大志Mk−2だけでしょうね…我ながらとんでもなくレアな男だぜ




ジャンプ感想:ワールドトリガー 第162話「玉狛支部D」

(城戸…?なんで玉狛支部に城戸司令の部屋があるんだ…?)

さて前回、玉狛支部でお泊まりすることになった結果、
あの城戸司令が以前住んでいたという部屋を割り当てられてしまったオサム。
まさかの展開になにがなんだか分からないまま、とりあえず部屋の中を確認するオサムですが…

 
 

そんな部屋の中ですぐに見つかったのは、何年か前に撮られた集合写真でした
迅さん、こなみ先輩、レイジさん、ゆりといった古参メンバーは、この写真の頃からすでに玉狛に在籍してたみたいですね
なにげにこの時期のこなみ先輩は林道支部長に抱きついていたりと、かなりの年上好きだったんですね…(えー
あとはレイジさんも、ゆりをじっと見ながら頬を赤らめてるので、この時からゆりに片思いしてたんですね。
この時期のレイジさん、今みたいに髪も染めてないからすごく純朴な少年って感じがするな…ゆりの前でだけは今でもそうなってしまうんやな…

「あら懐かしい!6年くらい前の写真ね、わたし若いわ〜」

そんな写真をゆりに見せに行ったところ、これは「6年くらい前の写真」だとの返答が。
ふむ…現在の年齢はゆり24歳、レイジさん21歳、迅さん19歳、こなみ先輩17歳だから
写真での年齢はゆり18歳、レイジさん15歳、迅さん13歳、こなみ先輩11歳ってことになるわけか。こなみ先輩まだ小学生じゃねーか!

「その…あの部屋って城戸司令が使ってたんですか?」

「そうよ。この写真もたぶん城戸さんの」

「でも城戸司令は映ってないみたいですけど…」

「映ってるわよ。ほらここ」



ってそんな中、めっちゃにこやかに笑ってるオッサンが6年前の城戸司令だと知らされるオサム!
ええええ、オサムも言ってますが別人やんけこんなん!こんなニコニコ笑顔のオッサンが
なぜ今あんなニコリともしない鉄面皮になってしまったのか…

それと個人的にめっちゃ気になるのが、そんなニコニコ笑ってる城戸さんの左側に立ってる男ですね
この男の顔ってどう見ても風間さんにそっくりじゃないですか!?



いやマジで。背のでかくなった風間さんって感じで、明らかに顔がそっくりだと思うわ…
もしかして風間さんの親戚の人だろうか?風間さんは今21歳だから、兄がいたらこれくらいの年頃かな…

「どうして城戸司令が玉狛支部に…?」

「今の本部基地ができるまでは、玉狛がボーダーの本部だったの。
 いわゆる旧ボーダーね、この写真に写ってる19人はそのメンバー」

「旧ボーダー…いま玉狛にいない人たちは、本部の方に移ったんですか?」

「そうね…城戸さん、桐山さん、忍田さん。この3人は本部に移ってがんばってるわ」

って、さらに話を聞いていくと、この玉狛支部はもともとボーダーの本部として使われていたことが発覚!
マジか…俺の中の玉狛のイメージってへんぴな場所にある厄介者の溜まり場って感じだったんですが、まさか本部だったとは…(えー
しかしまがりなりにも本部だけあって、城戸司令とか忍田本部長みたいな現在のお偉いさんも、若かった当時ここに通っていたんですね
あとは桐山さんって人がいるけど…この人誰だろ?桐山なんてキャラ今までにいましたっけ

「あとこの子、真都ちゃんはボーダーを辞めて一般の人に戻ったの」

(辞めた人もいるのか…)

「あの…それで、残りの10人くらいの人たちは…?」

「………」



「……みんな死んでしまったわ。5年と少し前の戦いで」

ってうわあああ、そのとき写真の大部分を占める「10人くらいの人たち」について質問したオサムでしたが
その人たちはもう全員すでに死亡しているということが発覚!
うわーこれは…聞いてはいけないことを聞いてしまったって感じですね、
なにしろさっきまでめちゃめちゃにこやかに話してたゆりが、この質問を受けた途端急に真顔になってしまったので…

 
 

こうして並べてみると分かりやすいですよね。オサムのやつ玉狛のタブーに触れてしまったな…

「えっ…死んだ!?」

「そう…19人のうち10人は死んで、そのうち何人かは黒トリガーになったわ」

ああ…この10人のメンバーについては本当に全員が死んだということを繰り返し語るゆり。きついな…
というか写真の人物のうち、今も玉狛で暮らしてるのが林藤支部長、ゆり、レイジさん、迅さん、こなみ先輩の5人、
新たな本部へと移り住んだのが城戸司令、忍田本部長、桐山さんの3人、
そして一般の生活に戻ったのが真都ちゃんの1人ってことは、この人たちを足すだけでもう9人だから
ここに名前の出なかったメンバーは全員が死んだってことですよね。うわーきつすぎる



そして死んだ人たちをこうして黒塗りにしたイラストも出てきてましたが、
こうして見ると本当にもうなんとも言えない恐怖感に襲われますね…
あれだけにこやかだった集合写真が、黒く塗りつぶされたホラー映像みたいになってるよ
特にニコニコ笑ってる城戸司令が黒い影に囲まれてる光景が怖すぎる…こんなん城戸司令も笑わなくなりますわ

というか今気づいたんですけど、城戸司令の左にいた風間さんのような人も死んでるじゃないですか!
マジかよあの人も死んだのか!気になる人物だっただけに、いきなりもう死んでるとはショックだな…



そんなことを思いながら過去のワートリを読み返してたんですが、第5巻にこんなシーンがあったということに気づきました
なんと城戸司令、林道支部長、そして風間さんが集いながら
「風間さんの兄の復讐」について話しているシーンです

マジかよこんな場面あったのか!てことはさっきの写真の人物は風間さんの兄ってことで間違いなさそうですね
その兄が殺されたことについて、復讐をするのかどうかと風間さんに問うているシーンだということでしょう
というか今見てみるとめちゃめちゃ深い場面ですねこれ、なにしろさっきの画像で言うと
ちょうど風間さんの兄の両隣に立っていたのが、林藤支部長と城戸司令ですからね



この写真を見る限り、2人とも風間さんの兄のことは相当かわいがっていたようだし
それが死んでしまったことについて、復讐をするのかどうかこの2人が風間さんに問うっていうのが
ものすごく感慨深いシーンになってますよね…まさかそんなシーンが
単行本第5巻に仕込まれていたとは夢にも思わなかったな…
葦原先生は一体どれだけ先を見て話を作っていたんだ…まったく恐ろしい人だぜ

「ぎゃーーっ!!ちょっとなに見てんの!!」

「小南先輩!?」

「ちょっとこれ昔の写真じゃない!!ひーーっ!!」

「この頃の桐絵ちゃんは叔父さんにべったりだったのよね」

「わーーーっ!!わーーーっ!!恥ずかしい!!」



ってそんな中、すっとんきょうな悲鳴をあげながら乱入してきたのはこなみ先輩でした
どうやら昔の自分の写真を見られるのがメチャクチャ恥ずかしいみたいですね
そういえばさっきの場面で、林藤支部長に抱きついてるこなみ先輩の姿が激写されてましたっけ…
あれはこなみ先輩にとっては黒歴史なんやな…まあとにかく、さっきまでは死んだ人の話が続いてて
お通夜みたいな暗い空気になってましたが、こなみ先輩の乱入のおかげでその空気が和らいだって感じですね



「現時点ではまだ遊真の方が上だね」

「…現時点では、な」

一方その頃、仮想訓練室ではなんとヒュースとユーマが模擬戦を行っていました。
気になるその結果は8対12でユーマの勝ち。現時点ではユーマの方が強いってことですが…
いやいやちょっと、むしろ俺からすればヒュースが強すぎてビビるんですけど!?
ヒュースってまだ1日前に隊員になったばっかのド素人やろ!?

それだけ経験不足な中で、ユーマ相手にもう8本も取れるのかよ!!どんだけ強いんだヒュースのやつ…
今後しっかり鍛えたらどれだけ伸びていくのか恐ろしいですね、ユーマを超えてしまう可能性すらあるんでは?
今まで俺としてはチームで一番強いのはユーマで、二番目がヒュースっていう風に考えてましたが
ヒュースは二番目なんていう器には収まらないくらいとんでもない奴なのかもしれないですね

「バイパーは弾丸トリガーの中でも扱いが難しいんだ。練習すればもっと強くなれるはずだよ」

「分かっている。トリオンの扱いは得意だ、本番までにはモノにしてみせる」

そしてクローニンの目から見ても、ヒュースはまだまだ練習不足であり「練習すればもっと強くなる」ということのようです
いやいやだから、練習不足でユーマから8本取るってことがもうすでに驚異なんですって!
どんだけ伸びしろあるんだヒュースのやつ…最終的には一体どこまで強くなってしまうんだ…

それと「バイパーは扱いが難しい。使いこなすには練習が必要」っていうフレーズも
俺的には気になるポイントでしたね。というのも、前回の話でヒュースがバイパーを選んだ時に
「バイパーの特性はおそらくこうだろう」って俺が解説した場面がありましたよね

あの時の話では、ハウンドと比較しながらバイパーについて色々と語って
初心者向けの扱いやすい弾がハウンド、上級者向けで扱いが難しい弾がバイパーという風に言いましたっけね。
クローニンの話を聞く限り、バイパーの特性はどうやら俺の思った通りで間違いないようです

さらに言うと、バイパーは使いこなすのが難しいかわりに、自分で弾道をカスタムできる利点があるから
工夫しだいで相手が考えもしないような弾道や、相手の予想のスキを突くような弾が撃てると思うんですよね
そこがハウンドとの大きな違いで、ハウンドは自動ホーミングする弾なぶん弾道っていう意味では読みやすいと思うわけです
つまり、相手との読み合いや駆け引きということを考えると、戦略の幅が広いのはバイパーの方だと思うんですよね

バイパーの弾道を工夫する技術と、読み合いを繰り広げる頭脳が備われば、それはもう強力な弾になるだろうと思うわけで。
そういう意味では、俺がヒュースの立場だったとしてもバイパーの方を選びたいですね
扱いやすさではハウンドの方が上ですけど、戦略の幅広さではバイパーの方が上なので
目先の扱いやすさより、最終的な戦略の幅広さを選びたいって意味でバイパーを選ぶでしょうね

「遊真くーん、わたし本部行くけど遊真くんも行く?」

「おー行く」

「レイジさんが車で送ってくれるって」

「ヒュースも行くか?」

「オレは隠し玉だ。これ以上本部で目立つ必要はない」

「そりゃそうか、じゃあしっかり練習しろよ」

「うるさいさっさと行け」

そんな中、千佳ちゃんに誘われてボーダーの本部に行くことになったユーマ。
ヒュースはつれない態度で誘いを断ってますが、なんだかんだユーマとヒュースって
「なあなあヒュースよー」って気安く話しかけるユーマ
「なんだようっせーな」ってつれない態度のヒュースって感じで
いい感じの凸凹コンビって気がしますね。
今まであんまり接点なかった2人だけど、もしかしたら上手くやっていけるかもしれないな

 
 

そんなわけでレイジさんの運転する車に乗って、本部へと送り迎えしてもらうユーマ達ですが
この場面を見ているとすごい所帯じみた感じがして微笑ましいですね
何がそんなに所帯じみてるかって、要するにレイジママが小学生2人を送り迎えしてる図に見えるっていうか
小さい子供を送り迎えする時ってこういう会話あるよなーと思うわけです

「迎えは6時くらいでいい?」

「うん」

「あ、おれは迎えはいいや、今日は友だちの家で遊ぶ予定だから。晩ごはんも食べてくからいらない」

「わかった。でもママは何時でも連絡くれれば迎えに行くよ?」

「大丈夫大丈夫、ありがと」

てな感じで。いやマジでレイジさんママが似合いすぎだろ…(えー

 
 

そんなユーマが「おまたせ〜」と本部にやってくると、影浦くんと村上くんの2人がお出迎えしてくれました。
なんかもう本当にユーマとおともだちの待ち合わせって感じで微笑ましさがすげえ
お前らすっかり一流アタッカー同士でなかよしやな…

それとこの三人、共通点は「一流のアタッカー」っていうだけじゃなくて
次の試合で激突する3人でもあるんですね
そう、次の試合はユーマの玉狛第二、影浦の影浦隊、村上の鈴鳴第一が激突する試合なので(あと東隊もいるけど)
ユーマが言っているように、次の試合を想定したエース同士の手合わせなんですね
まあ3人とも実力伯仲のアタッカーなので、「"分からせる"から覚悟しとけや」という
格付け的な意味もあるかもしれませんね。次回に続く!


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第163話「絵馬ユズルA」



さて今回のワートリですが、ユーマ達がお好み焼き屋に集まって、和やかムードで卓を囲むという話になっております
集まってるメンバーは影浦、ユズル、ゾエさん、当真さん、ユーマ、村上の6人のようですね
前回ラストでは影浦・ユーマ・村上の3人が模擬戦で手合わせしていたので、それが終わったからメシでも食いに行こうってことで
当真さん達を誘ってやってきた流れなんじゃないかなと思います。
あとなにげに店の名前が「かげうら」なので、どうやらこの店は影浦の実家ってことみたいですね

「おお、かつおぶしが生きてるみたいだ」



そんな中、わさわさ動くかつおぶしに目をまるくしたり、お好み焼きのうまさにご満悦の様子のユーマ。
というかこのお好み焼き食ってるユーマの顔めちゃめちゃ可愛いよな…「かわいい〜!」って騒ぐ読者とかいそうだし
このコマだけで間違いなくユーマの女性ファンが増えただろうなと思いますね(えー

「どうだ、うめーだろコラ」

「うまうま」

「にしてもカゲ、おめーずいぶん空閑のこと気に入ってるよな」

「だよね、自分から店に連れてくるとか、カゲに友達が増えてゾエさんうれしいよ」

「うるせー!こいつは他のやつとはモノが違うんだよ。
 普通のやつは攻撃する時、攻撃より先に「攻撃すんぞ」って感情が刺さってくる。
 けどこいつにはそれがねえ、メカか虫かってくらい攻撃の感情が読めねえ。
 こんなに感情を消して攻撃してくんのは、こいつの他には東のおっさんくらいのもんだ。
 だから斬り合いにスリルがあっておもしれえ。そこがいいんだ」

「なるほど、無心の剣か…」

そんな和やかムードの中、影浦がユーマのことを妙に気に入っているという話題で盛り上がる一同。
影浦いわく、気に入ってる理由としては「攻撃の感情が読めないからスリルがあって斬り合いが楽しい」と…
なるほど、影浦は相手の感情が自分に突き刺さってくるサイドエフェクトを持っているから、
普通の相手だったらニュータイプみたいに攻撃を先読みできるんでしたっけね

しかしユーマにはそういった攻撃の感情がなく、無心の剣で攻撃してくるから先読みができないと…
ははあなるほど、こういうのってFGOで言うところの柳生新陰流・水月がそんな感じでしたね
「我が心は不動。しかして自由にあらねばならぬ。すなわち是、無念無想の境地なり」
ってフレーズが柳生但馬守の宝具セリフでありましたが、不動の心を持ちながら、自由自在の剣で戦うという無念無想の境地、
これこそが柳生新陰流・水月をあらわした言葉だと俺は思ってます。

さらには、この水月と同等の境地に宮本武蔵や佐々木小次郎も達していると思うんですよね
武蔵の場合は「無空」というスキルを持っていて、これは水月と同質のものであるとゲーム中で明言されているし
小次郎の場合は「透化」というスキルを持っていて、これは別の言葉で言うと明鏡止水の境地と説明されているので
明鏡止水とは「まったく波打つことのない静かな心」のことだから、柳生の言っている「不動の心」と非常によく似ていると思うんですよね

つまりは、柳生但馬守、宮本武蔵、佐々木小次郎といったFGOの中でも超一流の武芸者が達する境地がそれであり
ユーマや東さんはそれと似たものを持っているという…なんかこう書くと2人がとんでもないバケモノに思えてきたな…(えー

「そういや話変わるけどよー。空閑、こいつおめーんとこのチビスナイパーに気ぃあるみてーなんだわ」

「!?」



ってそのとき影浦が言い出したことは…お、おいおいおい!!
「うちのユズルはお前んとこの千佳が好きみてーなんだわ」って
お前いきなり何とんでもないことバラしてんねん!!
「話は変わるけどよー」とは言ってたけども!話題変わるにもほどがあんだろ!!(えー
なんで急に恋愛の話を!?まさか影浦の口からこんな話題が飛び出してくるとは思わなかったな…

「ユズルにガールフレンドが…!ゾエさんうれしいよ」

「うれしかねーよ。こいつ次の試合でわざと負ける気だぞ」

「…」

「えっ…雨取ちゃんに勝ちをゆずるってこと?ユズルだけに…」

「だって…別にウチは遠征を狙ってるわけじゃないじゃん。だったら真剣に遠征を狙ってる人たちに譲った方がいいんじゃないの?」

とその時、ユズルは千佳ちゃんを好きなあまり、次の試合でわざと負けるつもりだということを明かす影浦。
あぁなるほど…要するに影浦が話したかった部分はこれだったわけね、ユズルが手を抜こうとしてるのが気に入らないから
そこについて話し合うために、まずは「ユズルは千佳ちゃんのことが好き」っていう前提の話から入ったっていう…

「あー、そのへんは大丈夫なんでおかまいなく。チカは遠征行くの決まってるし」



「え…?」

「どーいうこった?」

「チカはトリオンがすごいから、チカがいると遠征の船をでかくできるんだと。それで城戸さんにチカを貸してくれって頼まれてんの」

「なるほど、遠征艇はせめーからな。チカ子のトリオンで船を増築するわけか」

「ならなんも問題ないじゃねーか、遠征行きが決まってるならわざと負けてやる必要もねえ!」

そんな迷えるユズルに対し、「チカの遠征行きはもう決定済みなんでおかまいなく」と例の遠征艇について話すユーマ。
確かに「遠征艇に乗って異世界に行く」っていうことについては、千佳ちゃんはもう乗組員として採用が決まってるんですよね
ただ、あとは玉狛の仲間たちが千佳ちゃんと一緒に行けるのかってことで、
千佳ちゃんを1人で行かせないために、ユーマ達はチームみんなで行こうとランク戦の上位を目指してるわけですが…

「遠征行きが決まってるのは雨取さんだけでしょ。1人で行くより、チームで行った方が安心できるに決まってるじゃん」

「それは確かにそうか…」

「ああ言えばこう言うなこいつは〜!」

って、まさにその「1人で行くよりもチームで行きたがっている」という玉狛の事情について語るユズル。
まあ確かにそうなんですけどね…ただ、そこまで相手チームの事情ばっか考えてるのもどうかと思うけど。
それとこの場面、なにげに「それは確かにそうか」って言ってるのが村上ってところがひそかに俺の注目ポイントでしたね

というのもですよ、村上って以前、サイドエフェクトのせいで孤独になってしまった時期があり、
心が折れそうになっていたところを来馬さんに救ってもらった
経験があるわけですよね

このことがあって以来、村上は来馬さんに対して強い信頼感を持つようになり、
どんなことがあっても来馬さんをかばうっていうくらい、来馬さんを大事にするようになったわけで。
つまり村上にとって来馬さんは、まさに安心感の源のような存在であり、
「1人でいるよりもチームでいる方が安心する」っていうことを、普段から実感しているんじゃないかなと思ったわけです

「いらっしゃいませー」

「お?なんだ?なんの集まりだ?」



って、そんな中で新たに店にやってきたのは荒船さん!おー久々の出番ですね
9月9日生まれのB型、つまり俺である荒船さん!(えー
ここは俺らしくビシッと知的なアドバイスをお願いしますよ、みんなと一味違う視点のやつをビシッと

「なるほど、話はわかった。けど何も難しいことはないだろ、
 絵馬が個人で遠征メンバーを目指して、チビちゃんについていけばいいだけの話だ」

「え…オレが遠征部隊に…?」

「チビちゃんが心配なら、自分で行って自分で守れ。
 それならわざと負ける必要もないし、チビちゃんを1人で行かせることもない」

「なるほど」

「自分で…」

そんな荒船さんのアドバイスとは、「ユズルが一緒に行って千佳ちゃんを支えてあげればいい」というもので
それなら影浦隊が勝った場合でも、千佳ちゃんに寂しい思いをさせずに済むということのようです。
これにはユーマ達も十分納得したらしく、「なるほど」と同意してますね
いやーこうまで的確なアドバイスをしてしまうとはさすがに俺だな…(えー
荒船さんの知的な面があらわれてて、俺としても鼻が高いですよ。はっはっは

「ま、手を抜いてくれてもくれなくても、こっちはどっちでもいいけどね。
 どっちにしろ、勝つのは玉狛第二だ」



って、ユズルの手抜き問題はどうにか解決したものの、「まあ結局勝つのは俺らなんだけど(笑)」
余裕の勝利宣言をぶちかますユーマ!お、お前ってやつはユズル大先生に向かってなんという失礼な!(えー
ユーマお前、確かに今の玉狛は相当強いですが、それだけ強くなったのはユズル大先生の協力のおかげということを分かってますか!?

そう、今の千佳ちゃんが使っている鉛弾狙撃も鉛弾ハウンドも、すへてはユズルのアイデアによって生まれたものであり、
もしこのアイデアがなかったら、千佳ちゃんは今でも
まったく戦う術を持たずに逃げ隠れするだけの土木工事役でしかなかったんやで!?

千佳ちゃんがそんな土木工事役のままだったら、現在の玉狛は果たしてどうなっていたか…
少なくとも、今ほど強力なチームに育っていなかったことは間違いないと思います
そんな玉狛の大恩人であるユズルに向かってこんな失礼な口をきくなんて!そんなことが許されるとでも!?(えー
ユーマって世間知らずだから、たまにこういうことやっちゃうのがオイオイって感じですね…次回に続く!


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第164話「玉狛第二S」

「どっちにしろ、勝つのは玉狛第二だ」

「…(ガタッ)」

「ととと、どこ行くの?ユズル」

「基地に帰る。帰って玉狛のログ見直す」



さて前回、ユズルの目の前で「てめーらがどうしようと勝つのは玉狛だから」という
スーパー失礼発言をぶちかましてしまったユーマ。そんなセリフを言われたユズルはというと、ガタッと席を立ち上がって
「上等だよ玉狛、覚悟しとけ」と不機嫌混じりの闘志を燃やしながらその場を去ってしまいました。ユーマお前ってやつは…

ただ、結果としてはユズルの手加減問題は解決して、全力で玉狛を潰すというつもりになったようなので
こうしてユズルの本気を引き出すために、ユーマはあんな挑発的なことを言ったんでしょうか?
ただまあ、ユーマってかなりの天然キャラだから、単に礼儀知らずでああ言っただけかもしれないけど…(えー

「どうやら吹っ切れたみたいだな、勝ちを譲るって顔じゃなかった」

「よかった〜、荒船くんのおかげだよ。無気力試合とかあるのかわかんないけど、怒られそうだもんねわざと負けたら」

「別にそのくらい平気だろーよ。多少手を抜くのがダメっていうなら、人を撃ちたがらねえチカ子もアウトってことになる」

「ふむ」

「そういえば、チビちゃんが人を撃てないって話は本当なのか?」

「いや〜どうでしょうね」

「いやいや、さすがにもうバレてるでしょ。普通に撃てば点取れてた場面が結構あるし」

「それで鉛弾か…面白いけどな、あれはあれで」

「でも雨取ちゃんが人撃てない感じでよかったよ。あのトリオン量で人も撃てたら最強でしょ」

「撃てるだろ」

「え?」

「チカ子は人撃てるだろ。その気になりゃ」



ってその時、「千佳ちゃんは人を撃てるのか?」という話題になったところで
「撃てるだろ」と当たり前のように言い出した当真さん!え、なんで!?
今まで千佳ちゃんと言えば撃てないということが前提のように語られてましたが、その前提が間違っていたということなのか?

「いやいやいや、トーマくんだってさっき…」

「俺は"チカ子は人を撃ちたがらねえ"って言ったんだ。"人を撃てねえ"とは言ってねえ。
 鉛弾で人を撃てるなら、そっから鉛弾をオフにすりゃいいだけだ。簡単だろ」

「それができないから苦労してるんじゃないのか?性分的に」

「まあ聞けよ、確かに人を攻撃できねー性分の人間はいる。性格がバトル向きにできてねえ奴がな。
 けどチカ子がそのタイプの人間かっつうと、それはノーだ。
 あいつはアシストとはいえバンバン撃つし、自分が撃たれることもビビッてねえ。
 昨日の試合じゃメガネがカシオをぶった斬る手助けもしてる」

そんな当真さんとしては、千佳ちゃんの性格がバトル向きかどうかってところに注目してるようですね
ふむ…言われてみれば千佳ちゃんって、ああ見えてかなり積極的に戦闘参加したがるタイプというか
逃げ隠れしてたのも自分の意志じゃなくてオサムの指示によるところが大きかったと思うんですよね



たとえばこれは、荒船隊・諏訪隊と戦った時のオサムと千佳ちゃんのやりとりですが
「千佳は絶対に顔を出すな!」と隠れることを指示するオサムに対し
「……うん、わかった」と千佳ちゃんはなんだか微妙に納得してない反応なんですよね

「オサムくんがそう言うなら隠れるけどさぁ…」みたいな感じで、
戦いから遠ざけられることを嫌がっていたように思うわけです

 
 
 

そしてこれは、香取隊・柿崎隊と戦った時のオサムと千佳ちゃんのやりとりですが
「頼むぞ千佳」と攻撃することを指示するオサムに対し
「うん!」と千佳ちゃんはめっちゃ嬉しそうにうなずいてるわけで

自分が攻撃に参加できることが嬉しいというか、チームの役に立てるのが嬉しいというか、
かなり積極的にバトルに参加したいっていう感じの反応なんですよね

 
 

あと俺がすごく印象的だったのがこのシーン、千佳ちゃんが照屋さんに鉛弾ハウンドを発射した時の場面ですが
最初に照屋さんを見つめる表情がまるで獲物を見つけたかのような目というか
実際に照屋さんにハウンドをぶつけまくるのもまったく容赦なくて
「千佳ちゃんって鉛弾だとこんなにも容赦なく撃つんやな…」と俺も戦慄した覚えがあります

てなわけで、千佳ちゃんって実は戦闘に参加する意欲はかなり持っていて
「バトル向きの性格かどうか」って言われると、かなりのバトル向きのように俺も思いますね

「俺から見りゃあいつは十分バトル向きの人間だ。ただ自分じゃ人を撃ちたくないってだけでな」

「"撃てない"じゃなくて、"撃ちたくない"か…」

「同じことじゃないのか?結局は」

「全然違うね。0と1くらい違う。"撃てない奴"はどこまで行っても撃てねーが、"撃ちたくない奴"は追い込まれりゃ撃つ」

さらにここで、"撃てない奴"と"撃ちたくない奴"の違いについて説明する当真さん。
ははあなるほど…この話を聞いて俺が思ったのは、ガンダムで考えると分かりやすいなってことなんですよ
たとえば"撃てない奴"で俺が連想したのはガンダムUCのバナージ。
バナージで有名なセリフと言えば「撃てませぇぇぇん!!」であり、当真さんの言うように
どこまで行っても撃てなかった男がバナージだと俺は思います

その一方で、"撃ちたくない奴"で俺が連想したのはガンダムSEEDのキラ。
キラで有名なセリフと言えば「撃ちたくない…撃たせないで…」であり、
典型的な撃ちたくないキャラだったわけですが、しかしそんな中で
不殺のように「敵を殺さない射撃」であれば積極的に撃ちまくるし
それに強敵との戦いで追い込まれた時は、不殺を捨てて敵を撃ったりもしてましたからね
つまり当真さんの言うように、追い込まれたら撃つ男がキラであり、千佳ちゃんも確かにそういうタイプかなと思うわけです
二宮隊との戦いでも自分から撃ってたしね



「チカ子の遠征行きが決まってんなら、遠征の前にしっかり追い込んで
 人を撃てるようにした方がいいと思うぜ。結局はそれが、チカ子の身を守ることになるからな」

「ふむ…」

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「当真さんがそんなことを…?確かに千佳は自分じゃ撃たないだけで、点を取ることには積極的だけど…」

「トーマ先輩はもっと追い込めって言ってたな。追い込まれれば撃つって」

「あんまり千佳を追い込むような真似はしたくないけど…」

「まあそうだな、具体的にどうすりゃいいのかわからんし」

って、そんな風に当真さんから教わったことを、玉狛支部に戻ってすぐにオサムに伝えるユーマ。
ただオサムの反応としては「うーん、だけど…」って感じで、この話にはあまり乗り気じゃないみたいですね
ユーマとしても「具体的にどうすりゃいいのかわからん」ってことで、追い込めって言われてもアイデアが思いつかないようです

とりあえず俺としては、以前にもちょっと言ったことがあるんですが
仮想訓練室でオサムあたりをトリオン体にして、
それをひたすら千佳ちゃんに撃たせる
とかそういう訓練したらどうなのかなって思うんですよね
仮想訓練室なら、諏訪とエネドラが戦った時みたいにいくら撃たれても平気だし、
千佳ちゃんが人を撃つ訓練するならちょうどいいと思うんですけどね

「オサムはどうしてた?」

「次の対戦相手のログを見直してた。特に…鈴鳴第一の動きが変わってて、前より手強そうになってた」

とりあえず千佳ちゃんの話は置いておくことにした2人ですが、オサムが次の試合のためにログを見ていたところ
鈴鳴第一の立ち回りが変わっていて、さらに手強い感じになっているとのことで…俺的にこれはかなり気になる情報ですね



というのもですよ、鈴鳴第一って個人能力で圧倒的に強いのは村上だけで、
他の来馬さんや太一に関しては、ぶっちゃけ大して強くないってわけじゃないですか
ただ、そんな鈴鳴第一が立ち回りを変えて手強くなったっていうことは、
来馬さんや太一が創意工夫をして、弱くても戦えるような立ち回りに改善したってことだと思うんですよね

それがすごく気になるわけですよ。才能だとか圧倒的な個人能力にものを言わせた戦い方じゃなく、
弱くても創意工夫をして強い奴らに食らいついていくっていう、そんな戦法に興味があるわけです
俺的にやっぱり考えて工夫するってことにすごく惹かれるというか、来馬さん達が何を考えてきたのかぜひ見てみたいですね
よくジャンプの三本柱として友情・努力・勝利って言葉が語られますが、
俺の中にある三本柱っていうのは工夫・努力・考案って感じですね

「相手もこっちのログを見てるだろうから、ワイヤー陣の対策をしてるはず…
 ぼくもさらに何か、新しいトリガーを追加した方がいいのかも…」

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「うーん、それはどうかなー」



「だめですか?」

「ダメっていうかねー、うーんと…トリガーって装備するだけでも結構トリオンを食うのね。
 修くんのトリオン量だと、今の構成で結構ギリギリなんだよね。
 だから新しいトリガーを追加するなら、今入れてるどれかを抜かないと…」

ってそんな中、「ぼくも何か新しい武器を持たなきゃ」とついつい焦ってしまい、
すぐさましおりちゃん先輩に相談しに行ったオサム。気の早いやっちゃな
しかし、トリオン量の少ないオサムはもうこれ以上トリガーを積めないようで、
新しいトリガーを積みたいなら、今までのトリガーをどれか捨てなきゃいけないと…

さすがにそれはまずいでしょうね、大一番の戦いが目前だというのに
ここで使い慣れたトリガーを捨てて、まだ慣れてないトリガーに変えるっていうのは、あまりにも危ない賭けっていうか…

「今回は隠し玉のヒュースくんがいるから、修くんが変わったことしなくてもいいんじゃないかな?」

「それはまあ…そうですね…」

ともかく今は、新戦力のヒュースもいることだし、焦って新トリガーに手を出さなくてもいいと説得するしおりちゃん先輩。
俺もその通りだと思いますが、しかしオサムとしては「それはまあ…そうですね…」とイマイチ納得できてないようで…
なんかこうオサムって、今あるものを活かすより、新しいものに手を出したいって欲求が強すぎるように思うんだよなー
たとえば、まだ玉狛の連携が仕上がってない時に、迅さんに仲間になってくれって言ってたのもそうだし。

そんなに焦って新戦力に手を出すより、まずは今あるものをきっちり活かすべきなんじゃないか?と俺は思うわけです
今なんて、ただでさえヒュースという新戦力が手に入ったばかりなのに、さらにこれ以上を望むっていうのは…
ただ、ひとつ思うこととしては、さっきオサムは「相手もこっちのログを見てワイヤー陣の対策をしてるはず…
だからぼくも新しい武器を持たないと…」
っていうふうに不安がっていたので、もしかしたら
この前の王子隊のようなワイヤー陣対策を恐れているってことですかね?



この時の王子隊っていうのは、試合が始まった瞬間とにかくオサムに粘着しまくって
なにがなんでもオサムをぶっ殺す
って殺意全開で襲いかかってきて
オサムもそれに全力で応戦したわけですが、
今あるトリガーを全部使っても王子には通用せず、まんまと惨殺されてしまったわけなんですよね

そう、アステロイドもレイガストもスラスターもスパイダーも全部防がれてしまい、バッグワームで隠れても見つけられてしまったわけで。
もしかするとオサム的に、この王子との戦いをかなり気にしているんじゃないでしょうか
どのトリガーを使っても王子には通用しなかった、次の試合でもこんな風にやられてしまったらどうしよう、
そうならないように新しいトリガーが欲しいっていう風に、さっきはあれだけ新しいトリガーを欲していたのかもしれません

まあ確かに、こんな風にエグい殺され方されたら気にもしますわな…
王子には「君は片手の僕より弱いんだよ」とか言葉責めもされてたわけだし
あのクソヤローが残した爪痕はやはりでかかったってことなんやな…(えー

(…うちの隊は良い方に動いてる…次の試合の勝算も低くないはず…
 なのに…胸の奥で引っかかる、この不安はなんなんだ…?)



その後自室に戻り、玉狛は大丈夫なはずだと自分に言い聞かせるオサムでしたが、
しかし言い知れぬ不安がどうしてもオサムの中からは消えないようです
一体オサムが気にしてることとはなんなのか…不安の原因とはなんなのか…

とりあえず俺がこのページを見て気になったのは、
影浦隊、東隊、鈴鳴第一、玉狛の姿が一斉に描写されてるわけですけど、
どの隊もチーム全員揃ってわいわい話し合ってる中、
玉狛だけは個人でバラバラになって訓練してる
んですよね

なんだかそれが見てて気になりました。以前から玉狛については
「個人で訓練しすぎじゃないか?ちゃんと話し合ってるか?」ってことは俺も感想で書いたことが合って、
その最たるものが千佳ちゃんの悩んでた時期なんですよね

 
 

そう、この時の千佳ちゃんは、自分が戦闘に参加できてないことをかなり気にしていたわけですが、
オサムやユーマはそれをあまり気にしておらず、自分たちの特訓をすることを優先していたんですよね
そんな中で千佳ちゃんは、ユズルや出穂に相談しながら鉛弾の習得に励むことになるわけですが
こういう相談をオサム達としないのか?と出穂に尋ねられたところ、
「修くんたちの邪魔したくないから…」と、気が進まないことを千佳ちゃんから明かされたという…

俺がこの回の感想を書いた時に、これじゃチームとして機能不全を起こしてるようなものと書いた覚えがあって
玉狛は個人の訓練を優先するあまり、チームとしてのまとまりに欠けているんじゃないか?と思ったわけです
ただ、この後の描写では玉狛の連携力がどんどんと高まっていったので、俺の指摘が的中することはなかったんですが
しかし今度の試合はヒュースという扱いの難しい男が加入するわけだから、
再び玉狛のチームワーク不安が表面化してしまうんじゃないか?というような気はしますね
なにしろヒュースは「妥当性のある指示でなければ俺は従うつもりはない」と明言してるくらいなので
ヒュースが実際に指示を無視したり、チームの和を乱したりするきっかけになるんじゃないかって不安はありますよね

それ以外の不安だと何かあるかなって考えたんですが、
ガロプラの奴らがまた襲撃してくるんじゃないか?っていうのもありますよね



というのも、ガロプラの奴らってこの間の戦いでいったん撃退されたものの
「まだ日があるから作戦を考え直す。それまで休んでてくれ」っていう風に
作戦を立て直してもう一度襲撃するつもりでいるんですよね
その襲撃がいつになるかはわかりませんが、もしもこのランク戦の最中だったら…と思うと
オサムが妙な胸騒ぎを感じてるってことの理由になるのかなと。

あとはまあ最後の不安として、作者の首の不安っていうのがありますよね…(えー
以前から首の不調を訴えていた葦原先生ですが、まさにこの回を最後に長期休載に入ってしまったので
いつになればワートリが再開できるのか分からないという、そんなリアルな不安をオサムも感じていた可能性が…(えー

まあしかし、そんなワートリ再開はいよいよ明日、10月29日と目前に迫っているので
少なくとも最後の不安に関しては、ついに解消する時がやってきましたね。次回に続く!


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第165話「三雲修O」

おかえりなさい葦原先生
おかえりなさいワールドトリガー

ついにこの日がやって来ましたね、2年間の休載期間を乗り越えワートリが再開する時が!
今日の感想はその喜びを噛みしめるためにも、まず本編に入る前に葦原先生の作者コメントから見ていきたいと思います



「どうにか戻ってまいりました。ジャンプではあと5週、よろしくお願いします」

という感じで…なんというか作者コメント冷静だな!(えー
俺的にこう、「うおおおおお!!ジャンプの皆さんお久しぶりです!!!」みたいに
ビックリマークがめっちゃ並ぶような勢いのコメントを予想していたので、
読んだ時に「あれ?すごく冷静だな」とか思ってしまいました

それと葦原先生の他に、ジャンプ漫画家でワートリについてコメントしてる人いないかなーと見渡してみたところ
ヒロアカの堀越先生がコメントしてましたね



「葦原先生お帰りなさい!待ってました!また折を見て焼肉行きましょう!!!」

てな感じで、ビックリマークがめっちゃ並んでてこれだよ俺が求めていた勢いは!(えー
葦原先生の代わりに堀越先生が書いてくれるとはありがとうございます
一緒に焼肉食べに行ったってことですが、この2人って仲いいんだろうか?ワートリでも梅雨ちゃん出したりしてましたしね



さて、前置きはこのくらいにして、そろそろ本編の方に入っていきたいと思います
今回の話は、ランク戦ROUND7の日がやってきたということで
つまり玉狛第二vs東隊vs影浦隊vs鈴鳴第一の試合が行われる当日っていうことですよね
そしてこの試合がいよいよヒュースのデビュー戦となるわけですが…

「ヒュースくん、今日はいよいよB級デビュー戦だね!緊張してない?」

「緊張だと?誰に向かって聞いている。さっさと勝って終わらせるぞ」

「準備は万端だな」

「うちのメンバーって緊張する子いないよね〜」

「そうでもなさそうよ」

「…」

って、デビュー戦となるヒュース自体は緊張せずに平然としていたものの
その一方で隊長のオサムは、部屋の隅っこでめっちゃ冷や汗かきながら座っていました
うーむ…前回からオサムが感じていた「謎の不安」ですが、どうやら今回もそれは全然消えてなかったみたいですね

「どうしたメガネくん、心配事か?」

「自分でもよく分からないんですが…どうも不安が消えなくて…」

「まあ鈴鳴第一がどんなマップを選んでくるかで、いろいろ条件が変わるからねぇ」

「なんていうか、そういう不安じゃなくて…何かいつもと違うような…
 気づかないうちに間違った道に入り込んでるような…そんな感じの不安なんです」



そんなオサムの不安についてですが、オサム自身も何がそんなに不安なのか分かっていないものの
何かがいつもと違う、間違った道に入り込んでしまったような気がするという
奇妙な違和感を感じ取っていたようです。一体なんなんでしょうねその不安っていうのは…

現時点では確かなことは言えませんが、とりあえず俺の予想としては
王子にやられたことがトラウマになり、進むべき道を見失いそうになっているのかなと思います
というのもですよ、王子との対戦がオサムにとっていかにショッキングなものだったかは、今までも何度か語ったわけですが
あの対戦ではオサムの策も全部王子に読まれて、オサムのトリガーも全部王子に防がれて、
オサムと千佳ちゃんの連携も王子には通用しなかった
わけなので
要するに今までオサムがやってきたことが、すべて王子には通用しなかったので
「今までぼくがやってきたことは間違いだったんじゃないか」という不安を抱えてしまったのかなと思うわけです
「間違った道に入り込んでしまったような気がする」っていうのはそういう意味なのかなと。まずこれが予想の1つですね

2つ目の予想としてはやはりガロプラの襲撃ですかね
「何かがいつもと違う」っていうのは、ガロプラの連中が罠を張っているということで
その罠にハメられるということを指して「間違った道に入り込んでる」と言ってるのかなと。
ただ、オサムってガロプラの連中とまったく面識がないので
そんな奴らの予兆を感じているとしたら、もう超能力の域ですけどね…
それこそ迅さんみたいな未来予知のサイドエフェクトでもない限り、そんなことを察知するなんて出来ないはずですが…

「…メガネくん、おれからひとつアドバイスだ。揺れるな」



ってそこで、まさにその迅さん本人からアドバイスがあったわけですが、
「揺れるな」と意味ありげな一言だけを伝えるという…
いやいやちょっと、あんたが「揺れるな」って言うってことはそれって
「何かとんでもないことが起こる」って言ってるようなもんじゃないすか!!(えー

これがたとえば「おれの予知では何もないな」とかだったら、何も起こらないんだろうと思いますが
揺れるなってことは揺れるような何かが起こるってことじゃないですか!
マジかよ一体何が起こるっていうんだ…オサム達がA級行きを逃してしまうとか、
ガロプラの連中に遠征艇をぶっ壊されるとか、戦いの中で迅さんが死ぬとか、千佳ちゃんが連れ去られるとか…なんだか俺まで不安になってきたぜ



そんな風に不穏な空気が広がる中、ついに開催されることになってしまったランク戦。
今回の実況は結束というオペ子で、解説は犬飼と嵐山さんってことのようですね
結束って子はあんまり見覚えないので、本格的に登場したのは今回が初かな?って感じですね

あと解説役が犬飼と嵐山さんっていうのも個人的に興味深いです
まず犬飼はオサムをギタギタにぶちのめした因縁のガンナーであり、
嵐山さんはオサムに立ち回りを教えた師匠的なガンナーですからね
その2人がここで出会うとは、一体どんな話が飛び出すのか…
今回のオサムの動きについて、この2人から突っ込んだ話をいろいろ聞きたいですね

「今回の試合ですが、お二人はどう見られますか?」

「まずは玉狛が1人増えてますねー」

「そうですね」

「この時期にメンバー増やすのはあんま見ないけど、連携とかは大丈夫なのかな?しかもB級上がりたて?」

「いやあ、彼はただのルーキーじゃないと思いますよ」

と、今回の試合を見るにあたって、まずはやっぱりヒュースの存在に目をつけた2人。
まあ確かに今回ヒュースがどんな動きをするのかは注目のポイントですよね。というか犬飼もやっぱり連携とか気にするんだな
どうでもいいけどこのシーン、ヒュースの名前がヒュース・クローニンとかいう名前で登録されてて吹いた



確かにクローニンの親戚っていう設定にするとか言ってたけども!今後この名前でやっていくのかと思うとなんだか笑ってしまうな

「あーーーーっ!!こ、こいつですよこいつ!オレがこないだ言ってた超強い新人!!」

ってそんなヒュースを見ながら、すっとんきょうな声を上げていた隊員が一人。誰かと思ったら東隊の小荒井です
なるほど、この間ヒュースが基地に来た時に、何人か手合わせしたアタッカーがいましたが
あの時いたメンバーの中で、今回試合に出るのって
小荒井ただ1人なんですね
つまり、唯一ヒュースの太刀筋を知っているのが小荒井なわけですが、それが試合に影響するのかどうか気になるところですね

「玉狛が1人増えたァ?隠し玉かよ、空閑の野郎がやたら自信ありげだったのはこのせいか?」

「別に何人でもいいよ。相手が何人だろうと、勝つのは影浦隊だ」



一方こちらは影浦隊の様子。こっちでもやっぱりヒュースのことが話題になってましたが、
「誰が来ようとぶっ潰す」と、そんなもん関係ないとばかりにユズルが闘志に燃えていました
というかユズルの
「勝つのは影浦隊(うち)だ」ってこのセリフ、こないだユーマが言ってた
「勝つのは玉狛第二(うち)だ」ってのをめっちゃ意識してるじゃないですか!



やっぱユズルのやつ相当根に持ってるわ!!(えー
ユーマが余計なこと言うから!ユズルを完全に怒らせてもうたんや!
これはあれですね、ユーマがユズルにぶち抜かれて
「てめーは俺を怒らせた、敗因はそれだけだ」とかいう展開もあるかもしれないっすね…

「ここでメンバー追加かぁ…!玉狛は大胆不敵だね」

「鋼くんも初めて戦う相手でしょ?大丈夫なの?」

「それは戦ってみないとわからないな」



そしてこちらは鈴鳴第一の様子。こっちもやっぱりヒュースに注目してるみたいです
村上がヒュースと戦った場合はどうなるのか?ということを話し合っていますが
俺としてはおそらく
村上のほうが勝つだろうと思います

というのも、ヒュースって何日か前にユーマと模擬戦やった時には
8−12でユーマに負けてるんですよね
一方で村上は、影浦初登場の回でユーマと模擬戦やった時に
9−6でユーマに勝っているので
単純に考えれば
村上>ユーマ>ヒュースという順番になり、村上の方が勝つだろうなと。

ただ、ヒュースはユーマに負けたあの模擬戦の後に
バイパーの使い方をもっと仕上げてくると宣言していたので
それがどのくらい仕上がったのかによっては、以前よりずっとレベルアップしている可能性もありますね

それとなにげに鈴鳴第一って、かなり
今回の試合のカギになるチームだと思うんですよね
というのも、まずは
新戦術を採用したことで立ち回りが強化されていることが語られていて
さらには
今回の試合でのマップ決定権を持っているので、マップの優位性も活かすことができるっていうね
この2つの理由から、かなりの奮戦を見せるんじゃないかと俺は思っているんですが、果たしてどうなるでしょうかね

「おっと、今ステージが決定されました。鈴鳴第一が選んだステージは…
 市街地D!ステージは市街地Dになりました!」
 
 

そんな鈴鳴第一が選んだステージは市街地D。しおりちゃん先輩の解説によると、
大型ショッピングモールがあるという地形が特徴的なようで
それだけ聞いてると
スプラトゥーンのアロワナモールを思い出しますね(えー

「大通りにいると狙撃の的になる」っていうのもアロワナモールにそっくりですが
しかしそんな狙撃を避けるために
モールの中に避難するという動きが可能なようです
いいなそれ!スプラのアロワナモールではそんな風に避難するなんて出来ないから
ただただ狙撃の的になるだけの超絶クソマップです(えー
短射程シューターの俺からしたら、マジで1の頃から大っ嫌いなんだよなーアロワナモール

「マップ自体は狭いんですが、建物がどれも大きくて"縦に広いステージ"と言えるでしょう」

「大ざっぱに言って、大通りで戦えば弾トリガー有利、屋内で戦えばアタッカー有利って感じですね。
 嵐山さんが言った通り縦の広さがあるんで、レーダー上では近くても相手が見つからなかったり…
 バッグワームで隠れ合いになると、メテオラで焼き出さない限りほぼ見つかんないんで、
 人によってはクソマップ認定もあるステージです」

さらにこちらは嵐山さん&犬飼による解説。これを聞いて俺が思ったのは
かなり面白そうなマップだなってことなんですよ
まずそもそも「縦に広い」っていうのが、スプラトゥーンやってる俺からすると珍しいっていうか
レーダーでは近く見えるのに、実際は高低差で違う場所にいるとかいうのもユニークで楽しそうですよね


あとはやっぱり、
外で戦えば長射程が有利だけど、屋内に入れば短射程も戦えるっていう点がいいと思う。
たとえばアロワナモールは
ひたすら外でしか戦えないから長射程がガン有利というか
あまりにも短射程が報われないから、そういう点がクソマップだと思ってたんですけど
この市街地Dでなら、短射程でも戦いようはありますからね。マジでいいアイデアだなっていうか
葦原先生にスプラトゥーンのマップ作ってほしいレベルですね(えー

それとメテオラで建物をぶっ壊すのもアリだということで、
ゾエさんのメテオラ砲台がまた火を噴くシーンがありそうですね
それにメテオラじゃなくても
千佳ちゃんの砲撃だったら楽々ぶっ壊せるだろうし
この2人みたいな高火力技でボカボカ破壊しまくったら楽しいだろうなー

ただ、建物を壊してしまうとスナイパーが有利になるということで、あんまり壊しまくったら
東さんが大フィーバーしてしまうというのが恐ろしいですよね
今回のスナイパーの中で東さんが一番格上だろうし、建物を壊すということは
東さんに殺されるということを
考えて動かなければヤバイと思います。それにユズルも今回は相当気合入ってるし、東さんだけじゃなくてユズルに撃たれる可能性もあるよなー

「この前の試合のアズマは、壁越しでも当ててきたぞ」



「今回は東隊が選んだマップじゃないから、前ほど精度の高い壁抜きはできないと思うよ」

そんな中、東さんには
壁抜きスナイプがあるから、建物を壊さなくても撃ってくるんじゃないかと意見するヒュースですが
しかし今回は鈴鳴第一の選んだマップなので、その危険性は低いだろうと語るしおりちゃん先輩。
まあ確かに、あの壁抜きスナイプって東さんの個人技ではなくて、
オペレーターの精細なマップ解析と同時に行う
タッグ技みたいなもんですからね

まああれですよ、壁抜きスナイプってスプラトゥーン2で言うなら
曲がらないハイパープレッサーを壁越しに直撃当てるようなもんというか
相手の姿が壁でまったく見えない中でそんな技決めるなんて、
いくらなんでもオペレーターの解析がなければ無理だろうっていうね

で、今回は東隊の選んだマップじゃないから、「オペレーターの精細なマップ解析」ができないために
壁抜きスナイプをやるのは難しいだろうと。まあそもそも、こないだの戦いで
「珍しいわね東さん。壁抜きなんて当てにくいからあんまり使いたがらないのに」
って加古さんが言ってたように、東さんはもともと壁抜きがあんまり好きじゃないので
今回の戦いの壁抜きに関しては
「まずないだろう」と思っていいんじゃないでしょうかね

「鈴鳴第一にもスナイパーはいるのに、スナイパーが戦いにくいマップ選ぶんだな」

「確かにそうだな…何か別の作戦があるのか…?」

「もう時間がないぞオサム。指揮官ならさっさと方針を示せ」



そんな中、鈴鳴第一の思惑も気になるオサムでしたが、戦闘開始の時間が迫ったことですぐに指示を出すことに。
それにしても今回のオサムはめちゃくちゃ冷や汗かきまくってますね
前に香取隊と戦った時のような
まったく冷や汗をかかない最強メガネモードの時とはえらい違いですよ

この時のオサムって、自分のやるべきことが完全に見えていて迷いがなかったから
冷や汗のない最強メガネモードになってたと思うんですよね
しかし今のオサムはそれとは逆に、
迷いと不安を抱えているから冷や汗まみれになっているんだと思います

それほどオサムが迷っているのはなぜなのか?それは自分のやるべきことが見えなくなってきたから、
王子によって自信を打ち砕かれてしまったからというのが俺の予想です
まあ、この予想が当たっていたとしたら
王子は本当にクソヤローだなという話になってしまうんですけどね(えー
そういう意味じゃあんまり当たってほしくないような気もしますが、果たして真実はどうなのか…次回に続く!

・最近また楽しくワートリ感想拝見してます。始まりますね、運命のランク戦。大志さんの予想では、村上vsヒュースは村上有利なんですね。
 私としては、今回に限りヒュースにワンチャンあるんじゃないかな〜、と思ってます。
 と言うのも、「今回初顔合わせ」 ってとこでして、村上さんに見切られる前に倒し切れればどうにかならないでしょうか。
 ユーマも初めの5本に限れば勝ち越してましたし、ヒュースが辻氏とやりあったときに辻氏が「他の人と太刀筋が違う」と話していましたよね。
 相手の出方を知ってるかつ自分の出方を知られていないアドバンテージを活かしてなんとか勝利を掴んでもらいたいです。
 最後に最近寒くなってきましたが大志さんも御身お大事なさってください。感想作成に無理はなさらないでくださいね。 by T太郎

T太郎さんこんにちわ。村上vsヒュースの戦いについて、T太郎さんの予想ではヒュースにもワンチャンあるってことですが
その理由が興味深いですね。以前ヒュースと辻が手合わせした時に、「他の人とは太刀筋が違う」と辻に言われていたから
その太刀筋なら初対戦の村上に効果があるんでは?ってことですよね
言われて思ったんですが本当にその通りだなと思います(えー

考えてみたら村上の強さって、今までの対戦で覚えた攻撃をたちまち見切ってしまうっていうことで
以前ユーマが大苦戦したのも、ユーマが考えてきた技の数々が他のボーダー隊員の技に似ていたからっていうのがあるんですよね
たとえばピンボールは緑川の技、モールクローは風間さんの技、足ブレードは木虎の技っていう具合に
他の使い手が似たような技をすでに村上に見せていたから、その経験によってユーマの技も見切られてしまったわけで。

ただ、そんな中でヒュースの技っていうのは「他の隊員とは違う」と言われてるわけだから
これって村上と戦う時に大きなアドバンテージになるっていうか、
ユーマの時のような「他の隊員と動きが似ていて見切られる」って事態にならなくて済むと思うんですよね

そう考えたらヒュースってむしろ村上対策として玉狛で今一番使える駒っていうか
ユーマあたりをぶつけるよりヒュースをぶつけた方がよっぽど勝ち目ありそうですよね
なにしろユーマって、これまで村上と何度も繰り返し手合わせしてるから
すでに動きを相当知られちゃってるだろうし、その状態で村上と戦うのはかなり危険だと思うんですよね



今にして思えば、ヒュースって自分のことを「隠し玉」と呼んで目立つことを避けてきたわけですが
そういう隠し玉が一番効果ありそうな相手って、誰かと言うと村上だと思うんですよね
「手の内を知られていない」ってことは村上に動きを見切られなくて済むってことだから
今度の村上戦に関してはヒュースが玉狛の切り札になるかも知れないって気がしてきました
ぶっちゃけ拍手コメントで言われるまで俺もぜんぜん気づいてなかったので言われてよかったです、ありがとうございます



・ワールドトリガーの124話から135話の感想まとめがない……あそこら辺の太刀川さん含めた四人の猛攻や
 ヒュースと陽太郎くんの先輩後輩関係誕生とかすごい好きなのでその感想も是非みたいです……ご確認頂けたら……! by あいすくりん

あいすくりんさんこんにちわ。ワートリ124話から135話の感想がないってことで
ログまとめミスったかな?と確認してみたら、ログにはまとめてあったので
うーんどういうことなんだろうと思ったんですが…

ただ、そのへんの話って、俺がウメハラネタを絡めて一気に10話分くらい進めたような内容だから
話の大半がすっとばされてて「感想がない」って思ってしまったのかもしれないですね



これが実際にログで書かれてる部分です。まさに指摘されてる話数を一気にまとめちゃってますね
このへんの話はガロプラとの戦闘がメインなわけですが、俺的にこの頃すごく悩んでたのが
ガロプラ関連の感想を書こうとすると、どうしてもあらすじをただ追っていくような内容になっちゃうというか
俺はこう思う、ああ思うみたいに、自分なりの意見を言える箇所っていうのがすごく少なかったんですよね

あと話の流れ的に、二宮隊たちとのランク戦 → ガロプラとの戦い → 香取隊たちとのランク戦っていう具合に
このガロプラとの戦いっていうのは、玉狛が二宮隊たちとの試合でボロ負けした直後の時期で
俺が玉狛の立ち回りをめちゃくちゃボロカスに言ったまま、
まだ何も褒めていない状態
だったんですよね

玉狛の立ち回りがいかに改善したかってことを俺が語ることができたのは、
香取隊たちとのランク戦の部分になってからのことなので
それまでは本当に玉狛についてひたすらダメ出ししてばっかりの感想だったから
早いとこそれをなんとかしたいと思ってたんですよ。俺は別に玉狛にダメ出しがしたいわけじゃなくて、
以前の玉狛にはダメな部分があって、それが二宮隊たちとの戦いで浮き彫りになってしまった。
しかしその後、改善のためにオサム達が動き出し、特に香取隊たちとの戦いが始まってからは
しっかりと改善した姿を見せることができた
っていう、そんな話がしたかったわけですね

こういう流れで感想が書きたいと思っていただけに、二宮隊たちとの戦いの時期では
あえて玉狛のダメな部分をひたすら指摘する内容になっていたわけです
ただ俺は、そういうダメ出しだけやって終わりにしたいんじゃなくて
「そのダメな部分が、その後どんな風に改善されたのか」ってことも合わせて語りたかったので
そこまで話してはじめて意味があるっていうか、それを語れる部分まで早く行きたくてしょうがなかったんですよね

つまり俺の心情的に、二宮隊たちとの戦いが終わった後は、すぐにでも香取隊たちとの戦いの感想を書きたかったわけです。
しかし実際は、ちょうどその間にながーいガロプラ編が立ちふさがっていたわけで
もうね、こんなのいちいち書いてられるかと。早く香取隊たちとの戦いについて語りたいんじゃと思って
一気にガロプラ編をすっとばして、香取隊たちとの戦いの感想に着手したっていう、そんな事情があったんですよね

ただまあ、その結果ガロプラ編で描かれていたヒュースと陽太郎の絡みとかもすっとばしてしまったので
その部分が好きだったっていう人には申し訳ない感想になっちゃいましたね…あいすくりんさんはまさにそういうタイプの人だったみたいだし
まああれですよ、当時の俺はヒュースにあんまり愛着がなかったんですけど
今ではダンさんの生まれ変わりネタがきっかけで結構好きになってきたっていうか(えー
今後の感想ではヒュースについて語ることも増えていくと思うので、それでなんとか埋め合わせにしてほしいですね



・うおお、まさか大志さんのワートリ感想がそのジャンプ掲載の翌日に見られるとは…。
 2年前までは全然想像してなかっただけに、凄い感動してしまいました。
 大型ショッピングモールなんてよくある日常的な場所でありながら、アタッカーや射程持ちに有利不利な場所がある等、
 様々な独自色を持つマップでの戦闘が楽しみですね。 by 有馬温泉

有馬温泉さんこんにちわ。そうなんですよね、「ジャンプ感想」って書いてる俺の感想が
ちゃんとジャンプ最新号の感想書いてるってある意味大事件というか
あれだけ数十話も遅れまくった感想が、ちゃんと最新話に追いついたっていうのも俺の人生初の経験というか…(えー

しかも追いついたタイミングが、本当に休載明けギリギリの瞬間だったし、
そういう意味じゃ、ワートリ休載の2年間っていうのは、俺の感想にとって本当にちょうど必要な期間だったって感じですよね
世間のワートリ読者にとっては、この休載の2年間って本当に嘆きと悲しみしかない絶望の期間だったと思いますが
そんな中で俺にとっては、災い転じて福となすって感じに遅れを解消できて、世にも珍しいラッキー野郎だったというか…(えー
そういう意味じゃ非常に貴重な経験をしたと思ってますね。ワートリ休載というショッキングな2年間を
この世で一番いい感じに過ごした読者なんじゃなかろうかと自分でも思ってます


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第166話「玉狛第二21」

さて今週のワートリですが、本編に入る前に葦原先生の作者コメントを見ていきたいと思います



「堀越さん、ぽすか先生、先週号でのコメントありがとうございます!嬉しいです!」

ということで、先週葦原先生の帰還を歓迎した堀越先生たちにお礼を言う内容となってますね。
素直に嬉しかったようでよかったですねえ、それと「ぽすか先生」って誰かと思ったら
約束のネバーランドの作者の人ですね。この人も歓迎コメントを残してくれてたのか、見落としてたな

それと細かいことなんですけど、葦原先生的に堀越先生は「堀越さん」で、ぽすか先生は「ぽすか先生」なんですね
さん付けと先生呼びで微妙な違いが…やっぱり堀越先生とは一緒に焼肉食べに行くぐらいだから、そのぶん仲が良くてさん付けなんだろうか

「今から序盤の作戦を伝える。まず第一に今回は、過去2戦の勝ちパターン…
 ワイヤー陣は狙わない」



「理由は大きく分けて3つ。まずマップが狭くて建物が大きいから、ワイヤーを効果的に張れる場所が少ないこと。
 次に敵チームにそれぞれスナイパーがいて、ワイヤー地帯の外から攻撃を受ける可能性が高いこと。
 そして最後に、ワイヤー陣を敷いたとしても、今回の相手は乗ってこないだろうってことだ」

「ふむ?なんでだ?」

「今回の4チームの中で、一番点が必要なのはうちだ。守り合い、隠れ合いになったらこっちから攻めざるを得ない。
 敵もそれは分かってるはず…敵は"待ち"や"逃げ"が使えるけど、ぼくたちはとにかく攻めて点を取らなきゃならない」

さて、それでは本編の方に入っていきますが、今回の冒頭では
いきなりオサムが勝ちパターンであるはずのワイヤー陣を使わないという
かなり意外なことを言い出した場面で始まってますね。今までの必勝法だったワイヤー陣を封印するってなると、
「本当に大丈夫なのか?」ってなんとも不安な気持ちになりますよね。それに加えてあの前回のオサムの迷いっぷり…
果たしてこの作戦はいいのか悪いのか、俺の口からビシッとそれを言わせてもらうと
私はいいと思う(えー

そう、俺はこのオサムの作戦については非常にいい内容だと思います。なぜそう思うのかを説明するとですね…
オサム自身が語っている「なぜ今回ワイヤー陣を使うべきでないのか」というその理由。
それが非常に納得のいくものだったから
というのが俺の考えです

まずオサムが言っている理由その1、「今回のマップはワイヤーを効果的に使いにくい」について。
要するにオサムは、今回のマップの特徴を把握したうえで、「ワイヤー陣を狙うことに適していない」と判断したってことですよね
それがいいんですよ。マップの特徴に合わせた戦術の選択。まずそれが出来ているのが良いと思う。

というのもですよ、以前俺が二宮隊たちとの戦いが始まった時、オサムになんと言っていたか思い出してほしいんですよね
あの時の戦いでは、オサムが自分1人で点を取ろうと躍起になっていたわけですが、
しかしマップ的にそれは不向きだから、もっとマップに合った戦法を選ぶべきだと語ったんですよね

そう、あの時のマップは辺り一面に雪が積もっていて、グラスホッパーのないオサムは非常に動きにくいという特徴があり
さらに東隊がアタッカー有利になるよう遮蔽物だらけのマップを選んだので、シューターのオサムは遮蔽物が邪魔で射線が通りにくいという
二重の意味で苦しいマップになっていたわけです。その時俺がなんと言ったかというと
オサム1人でキルを取ろうなんて考えは、今ここで捨てるべきだと言ったんですよね
なぜってそれはマップ的に全然向いてない戦法だから。オサムが無理に前に出るより、グラスホッパーを持っているアタッカーのユーマを中心にした方が
よほど効果的だろうって話をしたんですよね。オサム1人でキルを取りたいなら、せめてもっと相性のいい別のマップにするとか、状況をよく見て判断するべきだと。

つまりそんな風に、マップの特徴に合った戦い方をすべきだということ、
マップに合ってない戦い方は、いくら未練があっても早く捨てるべきだということを語ったわけです
そういう意味じゃ今回のオサムは、まさにそういう判断ができてるわけなんですよね。
ワイヤー陣という戦い方にはかなり未練があったと思いますが、しかし今回のマップにそれは合っていないということで、
今回はワイヤー陣を使わないことを選んだと。俺からするとこれはナイスな判断だったと思います

なんだか理由その1からずいぶん長い話ですが、まだ理由その2とその3もあるのでそろそろそっちに…
ではオサムが言っている理由その2、「敵チームにスナイパーが多く、ワイヤー地帯の外から攻撃されてしまう」について。
要するにスナイパーを警戒しているってことですよね、確かにワイヤー陣っていうのはスナイパーからの攻撃に弱いと俺も思います
なぜスナイパーからの攻撃に弱いのか。それについては、以前俺が香取隊と生駒隊の違いについて語った時のことを思い出してほしいんですよ

まず香取隊についてですが、こいつらはワイヤー陣と相対した時に
とにかく手も足も出なくて、ひたすら大苦戦することになってしまったわけですよね
その一方で生駒隊ですが、こちらもワイヤー陣と相対したものの
そこまで苦戦しておらず、割とまともに戦えていたわけです。じゃあその両者の違いはなんなのか?っていうと

 
 

スナイパーがいるかどうかが大きく違うってことを語ったことがありましたよね
この画像を見ての通り、生駒隊にはスナイパーの隠岐がおり
隠岐が遠距離からひたすら千佳ちゃんを牽制することで、千佳ちゃんの狙撃を封じてしまったわけです

つまりワイヤー陣っていうのは、敵スナイパーが遠距離から狙い撃つことで対応できてしまうってことなんですね
そこへいくと今回の試合では、敵の3チームすべてにスナイパーがいるという状況なので
これだけスナイパーが大勢いる状況では、ワイヤー陣を狙うのはかなり苦しくなるだろうなと思うわけです

そしてオサムが言っている理由その3。「敵は"待ち"も"逃げ"も使えるけど、自分たちは攻めなきゃいけない」について。
こういう風に待ちとか攻めっていう風に分類した場合、ワイヤー陣っていうのは待ちの戦法なんですよね
ワイヤーを大量に張った場所で待ち受けて、そこにやってきた敵を迎え撃つっていう戦い方。
格ゲーでたとえるなら画面端でガイルがずっとしゃがんで待ってるようなもんです(えー



こういう待ちガイル的な、強力な待ちの戦法がワイヤー陣なわけですが
しかし今回のオサム達は、「影浦隊と比べて4点負けている」という事情からひたすら攻めて点を稼がないといけない立場であり
悠長にこんな待ちの戦法なんてやってる場合じゃないってことなんですよね

要するに体力ゲージで負けてるのに待ちガイルやってる場合じゃないっていうか、
まずは攻めて得点で優位に立たなきゃどうしようもないってことなわけで…
それにしても、葦原先生が"逃げ"とか"待ち"って言葉を使って説明してるところを見ると
やっぱこの人絶対格ゲー好きだよなって気持ちになりますね
逃げとか待ちとか格ゲーでめっちゃ使う言葉なんで…逃げ竜巻とか待ちガイルとかガン逃げとかガン待ちとか
葦原先生の格ゲー好き疑惑は深まる一方やなー。本人が格ゲーについて語ってる場面とかないもんかな

ともかく以上のことから、「ワイヤー陣を使わない」というこれらの理由について俺は納得してますね
さらに言うと、オサムが語った3つの理由に加えて、
大志Mk−2が語る4つめの理由というのがあります
それがなんなのかというとですね…ワイヤー陣というのは確かに強力な戦法であり、玉狛にとって
ひとつの勝ちパターン
と言える戦い方だと思います。言うなればこれはひとつの正解だということです。
ただですよ、この間のソーマやら遊戯王やらミルキィホームズやら語った時にも言ったことですが
正解はひとつじゃないと俺は思うわけで。

要するにワイヤー陣だけが効果的な戦法じゃないってことですよ
他にも有効な戦法なんてのは星の数ほどこの世にあると思うわけで。
正解はまだまだいっぱいあるでしょうてな感じにね
だからワイヤー陣だけに頼る必要なんかないし、これだけ不利な条件も揃っているなら
今回の試合で使わないのも全然構わないと思います。
むしろ「ワイヤー陣で戦うのが正しいんだ」って固執する方が俺にとっては恐いぐらいですね

「ここが今回うちの不利な点…逆にうちが有利な点は、当然ヒュースの存在だ」



「ヒュースはまだ手の内を知られてない。他のチームには"弧月使いのアタッカー"っていう情報しかないはずだ。
 だから弧月使いのふりをして、隠し玉のバイパーで奇襲をかける。
 落とす相手は影浦隊の誰かだと都合がいいけど、ヒュースのその場の判断に任せる」

そして次にオサムが語ったのは、隠し玉であるヒュースの使い方についてですね
「手の内を知られていない」ということが非常に重要であることは、俺もつい数日前に語りましたが、
しかし俺が「ヒュースは村上の撃破に使うべきだ」と語ったのに対して、
オサムは「ヒュースは影浦隊の撃破に使うべきだ」と考えてるみたいですね

要するに俺とオサムで意見が割れてしまったわけで、俺はここに関して譲りたくないわけですが
このオサムの言い分について俺がどう思ったかっていうと

私はいいと思う(えー

いや何がいいかっていうとですね…意見が割れた時の落としどころとして非常にいいことを言ってると思うわけです
オサムが言ってるのは「落とす相手は影浦隊だと都合がいいけど、その場の判断で変えても構わない」ってことなわけで
つまり影浦隊だけを狙えってガチガチに縛ってるんじゃなくて、状況によっては変えてもいいっていう風に
判断に自由度を持たせてるってわけですね。それがいいと思うんですよ
状況によっては村上を狙っても構わないわけだから、俺の主張を否定するような内容じゃないんですよね

これがもし、「ヒュースは村上を落とすために使いたい」って俺の主張に対して、
「いいやヒュースは影浦隊を落とすために使え。それ以外には使うことは許さん」なんて否定の言葉が飛んできたら、
「は?何言ってんだテメー」と反感を持ってしまうわけですが
しかしさっきのように自由度のある指示のおかげで、そんな反感を持たずにすんなり納得できたわけです

それに「なるべく影浦隊を倒したい」ってことについても分かる話だしね。影浦隊に得点で勝たなければ、玉狛は遠征に行けないわけだし。
だから影浦隊を優先的に倒せたら都合がいいってオサムの考えも理解できます
俺が言っている「ヒュースは村上にぶつけるべき」っていうのは、優先度ではなく相性の話なので
優先度として影浦隊を選ぶか、相性として村上を選ぶかっていうのは判断の分かれるところでしょうね
どちらを選んでも間違いではないと思います。こういうところも正解はひとつじゃないっていうのが面白いですよね

なんだか思った以上に話が長くなってしまいました。
できれば今日1話ぶん書き上げたかったんですが、長くなりすぎてちょっと無理なんで
また明日あたりに続きを書きたいと思います


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第166話 昨日のつづき

さて、それじゃ昨日のワートリ感想の続きを書いていこうと思います。
昨日は確か、「ワイヤー陣を使わない」とか、「隠し玉のヒュースをどう動かすか」って点について語ったんでしたっけね
そのへんについてはいいとして、あとはそれ以外に玉狛の作戦はあるのかってことですが…

「それ以外は基本的にいつも通りだ、開幕からチームの合流を目指す。
 今回はうちのチームだけ隊員が1人多いから、4人揃うだけで他のチームよりも有利になる。
 空閑とヒュースのダブルエースで点を獲って、ぼくと千佳がワイヤーや鉛弾で援護する」



そのあたりの作戦については、「基本的にいつも通り」と語るオサム。試合が始まったらチームの合流を目指して
4人でフォーメーションを組んで戦っていくつもりのようです。ふーむ、「いつも通り」って聞くとなんだか工夫がないように聞こえますが、
この作戦で本当にいいのか?って件について俺が一言言わせてもらうと

私はいいと思う(えー

そう、俺はこのフォーメーションでまったく問題ないと思います。そう考える理由についてはですね…
俺が以前、生駒隊の安定感の理由について語った時のことを思い出してほしいんですよね
そう、生駒隊はやたら安定感があるとか当真さんやゾエさんに褒められてて、その理由は何かってことについて語った時に、

近距離アタッカーでありエースのイコさん
近距離アタッカーであり2人目のエースの海
中距離シューターでありチームの司令塔の水上
遠距離スナイパーであり狙撃で支援する隠岐

っていう風に、近・近・中・遠という組み合わせが非常にバランスよく
苦手とする距離がないためオールラウンドに戦えるっていう意味で安定していると語ったわけです
そしてこの生駒隊の編成は、現在の玉狛にもそっくりそのまま当てはまることであり、
生駒隊の評価があれだけ高かったのは、ヒュース加入後の玉狛の編成をすでに先取りしていたから
ってことも語ったんでしたよね

ともかくですよ、この時に俺が言っていた近・近・中・遠という編成、
この言葉を言いながら俺が脳内でイメージしていた図っていうのが、
まさにこの今回のフォーメーションってことなんですよ



そう、近距離アタッカーの2人が前衛となって得点を稼ぎ、
中距離シューターのオサムが中衛となってチームを支え、
遠距離スナイパーの千佳ちゃんが後衛となって狙撃でプレッシャーをかけるという
そんな風に全員がバランスよく役割を持って戦うことが出来るんですよね

このポジションをサッカーでたとえるなら、
ユーマとヒュースは最前線で点を取るフォワード
オサムは中盤でチームのつなぎ役となるボランチ
千佳ちゃんは後方からビームを発射できるゴールキーパーって感じですかね(えー

もしもこれが全員フォワードだけのチームだったり
全員ゴールキーパーだけのチームになったらどうなるかを考えてみてください
めちゃくちゃ役割が偏っちゃってバランス悪くて、でっかい穴を持ったチームになってしまいますよね

そこへいくと、玉狛のこの編成っていうのは非常にバランスがよく穴がないので安定感が抜群っていうか
スプラトゥーンやってても思うんですけど、この陣形こそが基本とすべきオールラウンドの陣形って気がするんですよね
そう、この陣形こそが安定感とバランスを兼ね備えた基本陣形であると。俺はそう思うわけです

今まで玉狛はワイヤー陣で戦うことが多かったから、あっちが基本と思ってしまうかもしれないけど
俺からするとワイヤー陣って、迎撃に特化した防衛用の特殊陣形だと思うんですよね
相手を待ち受けて迎撃することだけに特化した特殊な戦法。それがワイヤー陣だと思うわけで
そういう特定の状況で使う陣形ではなく、オールラウンドかつ万能な基本陣形となるのが今回のフォーメーションだと思うわけです

いやほんとにね…スプラトゥーンやってるとこの編成の強さは嫌というほど分かるっていうか…
なんていうかこう、「4人チームはどういう編成にしたら強いのか?」っていう疑問に対する一種の解答って感じですよね
つまりですよ、これもまたワイヤー陣とは別のひとつの正解の形であると俺は思うっていうか、
ワイヤー陣を使わずとも問題ないくらいの戦闘力を発揮できるだろうと思うんですよね

そういう風に考えるとですね…今回のオサムって全然おかしな指示は出していないと思うんですよね
どの戦法も納得できるものばかり。俺が玉狛の戦術アドバイザーだったら「よく考えてきたな!」とオサムを褒めてやりたいくらいです
てっきり、前回までのオサムの迷いっぷりからして、とんでもない穴だらけの作戦を考えてくると思ってましたが…
というかね、今回のオサムを見てて思ったんですけど、作戦の説明中に全然冷や汗をかいていないんですよね

いやマジで。ご覧の通り全然まったく冷や汗かいてない。
前回の感想でも書いたことですが、冷や汗をかいてないオサムっていうのは
自信に満ち溢れていて迷いのない最強モードのオサムであるって俺は思ってるんですよね

今回の話を見て、いきなりオサムがこの最強モードになっていたのはかなり驚きました。
なにしろ前回まではとにかく迷いまくりの冷や汗かきまくりで、いつもの弱キャラモードになっていたので
それが今回になると「あれ!?お前いきなり最強モードになっとるやん!」って感じで
急に冷や汗が止まって的確な指示をバンバン出しまくりだったので…オサムにどんな心境の変化があったんや…
迅さんの「揺れるな」って助言がよっぽど効いたんだろうか。なんか今回のオサムを見てると
揺れることさえなければまったく問題なく戦えるっていう気さえしてきたな

「このマップってやつは、モールにこもってスナイパー封じが狙いだよね?」

「別になんの問題もねえ。建物ん中で斬り合いなら望むところだぜ」



さて、こちらは場面が切り替わって影浦隊の様子です。おそらくモール内での戦いになることを想定し、
斬り合いが楽しみだと滾っている様子の影浦。俺が思うにですね…今回の影浦隊っていうのは玉狛にとって
それはもう恐ろしい強敵になるだろうと思いますね。いやマジで、ぶっちゃけ俺から見ても相当に恐い相手です

何がそんなに恐いって、今回のマップはモールの外で戦えばスナイパー有利、逆にモールの中で戦えばアタッカー有利と言われているわけですが
どこのチームも基本的にモールの中で戦うつもりのようなんですよね。外で戦うってことはかなり少なくなるようで
そんな風にモール内での戦いがメインとなった場合、アタッカーの強さが勝ちに直結すると思うんですよ

そしてアタッカーの強さっていう点で言うなら影浦隊は最も警戒すべき相手っていうか
なにしろ個人ポイント14780とぶっちぎりで強い影浦がいますからね
ただ、影浦ってこの前の四つ巴の戦いではそこまで大暴れしなかったし、ユーマとも互角くらいに斬り合ってたから
世間の読者的にはあんまり「ぶっちぎりで強い」って印象ないかもしれませんけど
しかし忘れちゃいけないのがですよ、あの四つ巴の時はマップに雪が積もっていたので
影浦の動きが鈍っており、本来の実力が発揮できてなかったんですよね



それについては加古さんもこう証言しているわけで。そんな風に弱体化状態だった影浦が
とうとう100%本領発揮するであろう戦いが今回であり、それがとにかく恐ろしいんですよね
「建物ん中での斬り合いなら望むところだぜ」と本人も自信満々の様子ですが
これに関してはガチで手のつけられない強さを発揮するんじゃないかと俺は思ってます

そう考えると、影浦とだけは絶対戦いたくないっていうか、なんとしても交戦を避けたいところですが
しかし玉狛にとって頭が痛いのは、影浦隊を蹴落とさないと遠征に行けないってことなんですよね
この事情があるから、影浦との交戦を避けるどころかむしろ早めに戦って落とさなきゃならないっていう。いやーキツすぎでしょ

というか影浦と早めに戦うっていうのはですね、ワートリのセオリー的にもかなり無謀な戦いだと思うんですよ
そのセオリーが何かっていうと、「取りやすい点から先に取る」「落とすのはまず弱い奴から」っていうやつですよ
そういう風に弱い奴から狙うのがなぜ良いのかは、前にも語ったことがありましたよね

まずはやっぱりその方が得点を稼ぎやすいからっていうこと、あとはチームの消耗を抑えるためってこともあると思うんですよね
たとえば一番強い敵にいきなり襲いかかっていって、激闘の末にそいつを倒せたとしても
仲間が深刻なダメージを受けたりチームが消耗してしまったら、他の敵を倒して勝ち抜くだけの余力がなくなってしまいますよね

あと、さらに最悪のシチュエーションとして考えられるのが、しょっぱなから強い敵に挑んだ結果
そいつが強すぎて逆にこっちが返り討ちになるというパターンですね。
こうなったらもう本当に最悪ですよ。こっちの貴重な戦力をいきなり失ってしまって、早くも負け確定みたいな流れになってしまうわけですから
玉狛で言えばユーマ&ヒュースを開幕で影浦にぶつけて、2人とも影浦にやられてしまうって状況が一番最悪ですね
もしもの話ですけど、そうなってしまったらオサムと千佳ちゃんに勝ち残るだけの力はないだろうし、完全にお手上げになってしまうっていう。

だから俺が思うに、最初から強いやつを狙いに行くっていうのは相当なリスクを伴うと思うんですよね
それが上手く行けばいいけど、上手く行かなかったらとんでもない不利を背負うことになってしまうという。
そう考えると影浦との交戦はなるべく避けたいわけですが、しかし影浦を放っておくと得点を稼がれてしまうので
そうなると玉狛が遠征に行けなくなるっていう…どうすりゃいいんだよマジで!
影浦とは交戦するべきなのか放置するべきなのか、とんでもなく悩ましいですね…マジで今回の戦闘判断は恐ろしく難易度が高いと思う

「ユズルはどうすんだ?モールの外から壁抜きでも狙うか?」

「いや、オレも中に入ってカゲさん達の援護するよ。外にいたんじゃ点取れない」

「ガンナーみたいな戦い方するってこと?」

「だいじょぶかあ?」

「外に出るのは鈴鳴の思うつぼだし、オレだけ遊んでるわけにはいかないよ」

って、そんな影浦だけでも悩ましい一方で、なんとユズルがガンナー的な立ち回りで戦うという意外なことを言い出すことに!
お前そんなこと出来たのかよ!生粋のスナイパーだと思ってたからなんとも予想外だな…
なんにしろ、ユズルも例のお好み焼き屋の一件で相当気合入ってるだろうから、かなり活躍しそうですよね。
影浦も大暴れするだろうから、今回の影浦隊は相当な難敵になりそうな気がするな

そして今日も長くなりすぎて最後まで書き切れませんでした。うーん明日こそはなんとか最後まで書きたいぞ


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第166話 つづきのつづき

さて、それではワートリ感想166話つづきのつづきです。さすがに今日は終わらせたいですね
昨日は影浦隊の様子について語ったので、今日は東隊の方を見ていくとしましょう



「それにしてもこのマップ…本当に単なるスナイパー対策なんですかね?」

「そりゃそうだろ、鈴鳴の鋼さん中心の戦法にも合ってる」

「鈴鳴のスタイルには合ってるけど、それだけで影浦隊に有利取れるか?」

「奥寺はこのマップに何か別の意図を感じてるわけだな?」

「はい、具体的にどうとかはまだ思いつかないですけど…」

「そういう勘は結構大事だ。自分じゃ気づかなくても、無意識に情報をキャッチしてる可能性もあるからな」

そんな東隊の様子がこちら。どうやら今回のマップの意味についてあれこれ話し合ってるみたいですね
今回のマップを選んだのは鈴鳴なわけですが、何かの策がない限り鈴鳴は影浦隊には勝てないだろうと思ってるみたいです
とりあえずこのセリフ聞いてて思ったのは、こいつらの目から見ても「影浦隊は相当強い」って認識なんですね
鈴鳴がただ普通に戦っただけじゃ、影浦隊には勝てないぐらいあいつらは強いと。
村上も以前、影浦には勝ち越せてないって言ってたもんなー

ちなみに村上が影浦に勝ち越せない理由について考えたんですが、これについてはおそらく
影浦の攻撃力が高すぎて村上の防御力を上回ってるんじゃないかと思うんですよね
村上の特徴といえば、もちろんサイドエフェクトによる抜群の学習能力なわけですが
その学習能力が何に活きるかっていうと、相手の攻撃を見切ってさばくという
防御や回避に最も活かされていると思うんですよね

 

ユーマも以前の戦いで「考えた手が全然当たらん」と言っていたように、村上には生半可な攻撃がまるで通用しないっていう
そんな防御力の高さが特徴的なキャラだと思うわけです。
ただ、そんな村上の防御力を上回るくらい敵の攻撃力が圧倒的に高かったらどうなるか?と思うんですよね

要するに、村上でもさばき切れないほどの猛攻を仕掛けてくる敵だったらどうなるかってことですよ
こうなるとさすがの村上でも、敵の攻撃に対応しきれずにやられてしまうんじゃないかなと。
そういう「さばき切れないほどの猛攻」を実際にできる相手っていうのが、
影浦とか太刀川さんなんじゃないかなと思うわけです

なぜなら影浦はスコーピオン二刀流、太刀川さんは弧月二刀流っていう風に、
どちらも近距離で圧倒的に手数の多いアタッカーであり、恐ろしく攻撃力が高いんじゃないかなと。
実際にこの2人は、ワートリのデータ本でも攻撃能力が非常に高いと評価されてますね

実際に、村上、影浦、太刀川さんのデータを見比べてみるとこうなります。
村上は防御10という風に、非常に防御に優れたキャラとして設定されてるわけですが
影浦は攻撃12、太刀川さんは攻撃14という風に、この2人はとんでもなく高い攻撃力を持ったキャラであり
この高い攻撃力があるために、村上の防御をもってしても攻撃をさばき切れない
ってことじゃないかなと思うわけです。それが村上がこの2人に勝ち越せてない理由だと思いますね

「じゃあまずは相手の出方を探るってことね?」

「特殊なステージにデータのない相手、今回の試合は対応力が問われそうだな。
 でも基本は忘れるなよ、人数が多いチームと戦う時にすることは?」

「オペレーターの処理能力に圧をかける」

「情報を増やして忙しくさせて、相手の連携に混乱とスキを作ります」

なんだか村上や影浦の話ばかりしてしまいましたが、話を東隊の方に戻しまして。
今回の東隊の作戦としては、人数の多い玉狛にプレッシャーをかけるということを考えてるみたいですね
今回の試合では、影浦隊・東隊・鈴鳴第一は3人チームですが、玉狛だけは4人チームなので、
「人数が多いとどうなるか教えてやるよ」っていう風に、4人チームの欠点を突くつもりのようです

これはなかなか興味深いですね。「4人チームになるとオペレーターの負担が増える」ってことは今までも語られてましたが
ただ実際に「うおおお負担がやべえええ」みたいにオペが困る描写がなかったので、
一度ここらでちゃんと見てみたい
って気持ちはありますね

というのも、スプラトゥーンやってる俺からすると、オペレーターって存在がそもそもいないから
単純に3人チームより4人チームの方が圧倒的に有利としか思えなくて、
オペレーターへの負担がどうこうって話が分からないんですよね

なので、ここらでひとつ4人チームのデメリットを見せてほしいと思います。ただ今回でいうと玉狛が狙われることになるから
オサム達からすると「ふざけんなよマジで」って感じでしょうけどね…(えー
なんだかあれですね、オサム達が影浦隊を狙おうとしてる中、東隊が邪魔してきて玉狛をぐちゃぐちゃに引っ掻き回すとか
そんな感じの戦いになりそうですね…ただでさえ影浦隊が手強いってのに、ますます厳しいことになりそうだな



「太一は予定通りの地点に移動して、今ちゃんとタイミングを合わせる」

「了解です!」

「本当に大丈夫…?今になって不安になってきたわ…」

「だーいじょうぶですって!!」

「太一じゃなきゃ思いつかない作戦だから、他のチームも意表を突かれると思うよ。
 だけど、そう何度も通じる手じゃないから、相手が慣れる前にどれだけダメージを与えられるかが大事だね」

そしてまた場面変わって、こちらは鈴鳴第一の様子。今回のマップを選んだのはそもそも鈴鳴なわけですが、
この会話によると何やら太一が考案したという相当な奇策を用意してきたようですね
まあ、アホアホマンな太一が考えたすっごいアホな作戦なんだろうとは思いますが(えー
ただ、アホゆえに予想外で他のチームのペースを乱すことは間違いないと思います

俺が思うに今回の鈴鳴っていうのはですね…もう相当な強敵になるだろうと思うんですよ
影浦隊にも似たようなこと言いましたけど、鈴鳴もそれと同じくらいヤバイと思います。
このチームはなんと言ってもまず村上が恐いですよね。個人ポイント12042というムチャクチャ強いアタッカーだし
今でもまだユーマ相手に勝ち越し続けているというくらい、ユーマ達にとって格上のアタッカーですからね

そんな村上だけでもヤバイのに、最近なにやらチームの動きを新しく変えたとかで
前よりもさらに手強くなったと言われてますからね



この時点でもう相当ヤバイのに、さらに今回マップ選択権を持っててマップの有利を最大限に活かすことができ、
そこに加えて太一考案の奇策までも用意してきたっていうんだから…いやもうこれヤバすぎるやろ!
俺の心情的にこの鈴鳴のヤバさをあらわすとするなら

「鈴鳴第一」

「ヤバいな」
「ヤバいやろ。え?ヤバない?
 まずこの村上がヤバいやろ」

「ヤバいっす」


「せやんな!」
「村上だけでもやばいのに
 最近新戦術で化けおったやん?」


「そうすねえ。あの新戦術は
 どうにかせなあかんけど
 今回もうち、マップ選択権ないしなあ」

とまあこんな感じですね(えー
もともと強かった鈴鳴が、新戦術、マップ有利、太一の奇策によって何重にもパワーアップしたって感じで
今回の試合で相当に活躍するんじゃないかと思ってます。ワンチャン鈴鳴が勝ち残る可能性すらあると俺は思ってますね

《時間です!全隊員、転送開始!》

キイイイイイン



そしてついに試合開始時間がやってきたことで、一斉に戦闘フィールドへと転送されたユーマ達。
こうして見ると夜景のきれいな街って感じのマップなんですね
それと俺的に注目のポイントは、オサムが戦闘開始と同時に即座にバッグワーム着てるってことなんですよ

なにげに嬉しいシーンですね。オサムってなんだか本当に
びっくりするほど俺の教えを守ってるシーンがあるよね
以前のオサムって全然バッグワーム着てなかったのに
「オサムは開幕バッグワームを着るべきだ」って俺がギャーギャー言って以降
マジでしっかり着るようなったっていうか…ただの偶然かもしれないけど
なんだか自分の教え子を見てるみたいで不思議な気持ちになるんだよな

今回の感想についてはそんなところですが、オサムが謎の不安を感じていた例の件について
また新しい仮説を思いついたので、最後にそれを語ろうと思います。もう何個目の仮説だよって感じですけどね
もしかしたらオサムの不安の原因っていうのは、玉狛が負けてしまって
チームとして遠征に行けなくなったその後のことをうっすら考えているんじゃないかなと思ったんですよ

そう、チームとして遠征に行けなくなったらその後どうなるか。
チームで行けなくなると個人で行けるかどうかの話になるわけですが、
その場合まず千佳ちゃんは行けると確定してるんですよね。遠征艇の乗組員として内定してるから。
そして次にヒュースも行けると確定してるわけです。異世界の案内役として内定してるから。

次にユーマはまだ確定していないわけですが、しかし城戸さんが「B級の優秀な隊員も選抜して連れて行く」と言っているので
まず間違いなくその選抜枠で選ばれるだろうという予感がありますよね
つまりユーマも行けると考えて構わないと思います

そうなると玉狛のメンバーはオサムだけが遠征に行けず居残りってことになってしまうわけで
もしかするとオサムの不安っていうのはぼんやりとそのことを考えているんじゃないかと思うんですよね

今回ちょうど東さんが「自分じゃ気づかなくても、情報をキャッチしてる場合がある」って言ってましたが
まさにそんな感じで不安に思ってるんじゃないかなと。
俺がさっき言ったような情報については、もうすでに城戸さんから示されてるわけですからね
オサムはまだ「自分だけが居残りになる」とハッキリ思ってはいないものの、無意識的にうっすら感じてるんじゃないかなと。

いや実際、仲間たちがみんな遠征メンバーに内定する中で、自分だけ内定がもらえないっていうのは相当に焦ると思いますよ
というのも、俺は就職活動の時まさにそれを経験しましたからね
そう、俺が大学4年で就活をやってた時、まわりの友達はみんな次々と内定が決まっていったわけですが
しかし俺だけはなかなか内定が取れないという時期が続いて、どうしようどうしようと焦りながら
自分1人だけ取り残されたように就活を続けるってことがありましたからね

いやマジであの時の不安ときたらなかったですね…
俺の人生で一番不安と焦りを感じて生きていたのがあの時期だと思うんで
もしもオサムが同じことを考えていたら、あれだけ不安になるのも分かるなって気がしますね



たとえばダイの大冒険のポップなんかも、仲間が次々とアバンのしるしを光らせていく中で
自分だけがアバンのしるしを光らせられないという挫折を味わって、打ちひしがれてしまったことがありましたよね
やっぱりこういう状況になると、落ちこぼれとしてひどい劣等感にさいなまれてしまうというか
みんなに置いていかれて自分だけが取り残されるという恐怖、どうしようもないほどの不安や焦りを感じてしまうと思うんですよね
もしかしたらオサムの不安もそれなのかなって今回新たに思いつきました。それでは次回に続く!


・ワートリの感想ありがとうございます!いつも楽しみに見ています! by 四つ葉模様の鞠

・ワートリ最新話、チカにメテオラとか、とんでもないことが現実に!

・東さんって「前作の主人公」的立ち位置で強キャラ感ありますよね。
 自らベイルアウトする姿は想像できますが敵にやられる場面が想像出来ない・・・ by TONO様

・ワートリ1話分で大志さんの3日分の感想が読めて確かな満足です。各隊の戦法やらステージやら修の不安やらで考えることが多くて楽しいですね笑。
 そこらへんをわかりやすくまとめて意見を言ってくれる大志さんは流石です。来週からも中身の濃い感想期待してます! by 沖縄のL

・鈴鳴の秘策とは村上くんスナイパーとかでは……と、思っていたのです
 荒舟さんがスナイパーもマスタークラスになったら叩き込んでくれるわ、と言ってましたし
 ただマップみたらそれは無さそうなんですよね、所詮浅知恵か

・ワートリ感想お疲れ様です。再開2話にしてかなり密度ある感想で感心しました。
 影浦の本気や鈴鳴の作戦と大混戦になること間違いなしって感じで、ロボットものとかで新登場のメカが登場回は無双する、
 なんていうセオリー通りには全然いかなそうで、どんな試合を魅せてくれるか私もかなり期待してます。
 もしかしたら少し前に当真さんが言ってた「追い込めば人を撃てる」って話のように、
 最後に残った千佳ちゃんが人撃ってポイント取って終了、とかもあるかもしれませんね。 by オーヅキ

・ワートリ感想お疲れ様です。3日連続で感想更新だなんて、なんだか凄く贅沢な感じがしますね。
 「修の不安は自分一人だけ置いて行かれる事じゃないか」説についてなんですが、
 ネット上の考察とか見ると同様の意見の人がちらほらいるんですけど、個人的には「いやちょっと待って欲しい」と思います。
 何故なら、このB級の優秀な隊員も遠征に行かせる話が持ち上がったのは149話で、修が不安に駆られた164話の15話も前だからです。
 これが原因なら、もっと早い段階で不安になっておくべきではないか?と思うのです。
 実際大志さんの第149話感想でも既に「玉狛の当確はオサムの当確っていうくらい、あとはオサムが行けるかどうかが問題」と言われてますし、
 修もこの時点でこの可能性には思い至っておくべきだという気がします。
 まあ「じゃあ何が原因で修は不安なんだよ」と聞かれると、ちょっと自分は見当がつかないんですが…。 by 有馬温泉

・ワールドトリガー。太一の策って「停電」ですかね?
 そう考えると鈴鳴の作戦会議も大体あぁなるほどと納得できるような気がします。闇に紛れて奇襲をかけるが慣れるまでが勝負、的な。
 ただ、東さんが「夜…」と転送直後に気付いていることから太一の策まで看破してそうな気もします。
 ・・・とここまで書いておいてなんですが トリオン体での明るい・暗い認識はどうなってるんですかね?
 視力は補正がかかるみたいなこと書いてあったような気もしますがどこだったかしら…。
 武器もモノによっては光っていてもおかしくなさそうなのもあるし そういう視点で考えたことは無かったので
 もしこの「停電」説が当たっているとすればそのへんの回答を作中で見せてくれるかな?と先がますます楽しみになっています。 by ローアングルロングレンジ録画

みなさんこんにちわ。ワートリに関していろんなコメントが続々と寄せられてますねー
千佳ちゃんのメテオラはとんでもない火力になるんじゃないかとか
村上がスナイパー役やるんじゃないかとか、
この試合で千佳ちゃんを追い込んで人を撃たせるんじゃないかとか、
オサムの不安は今までの仮説に出てない別の何かじゃないかとか
太一の奇策は「停電」なんじゃないかとか…

とりあえず停電について俺はちょっと思うところあるんですよね
ネットのワートリ界隈でも、かなりこの停電作戦っていう意見が根強いわけですが
しかし俺の願望としてはですね、太一にはもっとこう超絶アホな作戦をやってほしいと思うんですよ(えー

太一ってアホさが売りのキャラだから、アホすぎて誰にも真似できないくらいとんでもないことをやってほしいなと。
そういう意味じゃ停電作戦ってアホというよりむしろ賢い感じがするというか、
「普通に効果ありそう」と思ってしまうので、アホ的な意味で俺が満足できないというか…(えー



それに停電作戦って、ハンターハンター12巻でキルアとゴンが幻影旅団相手にやったことがあって
これがかなり効果的で、パクノダの顔面に蹴り入れたりマチの胸に手刀ぶっ刺したり、幻影旅団が相手でも普通に通用してたので
やっぱりこう効果的で賢い作戦だなって思っちゃうんですよね

俺が太一の作戦で見たいのはですね、効果的とか賢いとかじゃなくていかにアホかってことなんですよ(えー
なにしろ「こんな作戦は太一にしか思いつかない」と言われてるぐらいだから、
それはもう常識をはるかに超えてしまったミラクルアホなやつを見せてほしいというか
太一にしかできない太一だけの発想によって生まれたもの、いわゆるアホのスペシャリテのような作戦を見せてほしいなと…(えー

まあ、ここまでハードル上げまくって太一がそれに応えてくれるのかというと正直疑問ですが。
果たして太一はアホのスペシャリテを俺に見せてくれるのだろうか…



・ポジションのバランスの話で、荒船隊は全員スナイパーで一人オールラウンダーを兼ねてるって編成じゃないですか(いまいち覚えてないけど、)
 これもなかなか異色な編成ですけど、この編成の強みはなんだと思いますか、荒船さん by クロキ

クロキさんこんにちわ。俺のことを「荒船さん」と呼んで荒船隊について質問してくるとは、
同じ9月9日生まれのB型であり、俺と荒船さんは一心同体であるという
前提があっての質問だろうと思います(えー

で、まあ荒船隊の編成バランスについての話なんですが
これはもうバランスなんて完全無視の狙撃特化編成というか
バランスなんていう言葉はとっくに投げ捨てたのが荒船隊だと思ってます(えー

メンバー全員をスナイパーで固めるということは、遠距離では最強だけど近距離では最弱っていう風に
強みと弱みがあまりにもハッキリ出てしまうというか、
強みを押し付けることができれば一方的に勝てるけど、弱みを突かれてしまったらズタボロに負けてしまうっていう風に
とにかく結果も極端になりやすいわけです。それってつまり安定して勝てないってことであり
生駒隊のように「安定して勝てる」チームとはまったくの真逆だと思うんですよね

ただまあ荒船さんの目的は、自分のチームを安定して勝たせることじゃなくて
自分が近距離アタッカー、中距離ガンナー、遠距離スナイパーの全てを修めることにより、
その方法論をボーダー全体に展開すること
だから
その目的のために今のチームバランスはあえて捨ててるって感じですよね

いずれボーダー全体を強くするってことを考えて、今の自分のチームの勝ち負けにはこだわってないと。
ウメハラのよく言ってる「目先の勝ち負けにこだわる必要はない。もっと先のことを考えるべき」っていうのと
少し似てるなと思いますね。まあ荒船さんについてはそんなところじゃないでしょうか


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第167話「鈴鳴第一A」



今週のワートリ作者コメントですが、先週に続いて今回もお礼の内容となってますね
「宇佐崎先生ありがとうございます」ということで、今度は誰かと思ったらアクタージュの作者に向けた内容ですね
アクタージュってなにげに読んだことないんですが、ネットではかなり評判いいですよね…俺もこの機会に読んでみようかな

《さあ各隊員が動き出した!初期配置は全チームバラけて転送された模様!
 今回は夜という環境設定が追加されていますが、
 これもスナイパー対策のひとつということでしょうか?》



そして今回の本編を見ていくと、まず冒頭の場面では
「夜という設定はスナイパー対策なのか?」という会話が行われてますね
それに対する嵐山さんの返事は、「スナイパーにはそれほど影響はない」とのことですが
しかしスナイパーには影響ないとはいえ、オペレーターの仕事が増えて忙しくなるらしく
特に4人チームの玉狛は負担がでかいと語ってますね
確かにしおりちゃんも珍しくマジ顔で仕事してるので、実際かなりの負担が増えているように思います

うーむ…今回の夜マップを選んだのは鈴鳴なわけですが、おそらく「玉狛のオペに負担かけてやろうぜ」って意図はなかったと思うので
これに関しては玉狛のアンラッキーって感じがしますね。このうえ東隊まで負担をかけてくると思うとかなり不安だな…
ともかく、戦闘開始からいきなりついてない展開となってしまった玉狛ですが…

(空閑とヒュースの転送位置は最悪…!いや…狭いマップだ、作戦に影響は少ないはず!)

「空閑とヒュースは最速で合流だ!合流まで敵は無視していい!ぼくもすぐに追いつく!」

なんと玉狛の不運はそれだけでは終わらなかったようで、オサム曰く転送位置までも最悪とのことで
作戦通りに合流するかどうかいきなり迷う展開になってしまったようです。実際に転送された位置を確認してみると



全員の位置についてはこんな感じです。ユーマがマップの右下にいるのに対し、ヒュースはマップの一番上って感じで
確かに2人の距離はかなり離れてますね。早く合流したい玉狛としては悩みどころですが、
ただちょうど2人の中間地点にオサムがいるので、2人が合流すると同時にオサムを拾ってモールに向かうっていうのも手だと思いますね

しかしオサム的には、自分の合流は後回しでまず何よりもユーマとヒュースを合流させるっていう策を考えてるみたいです
ふーむ…エース同士を合流させることで、まずは確実に得点を稼げる状態を作り上げる算段か?
オサムの合流が遅れてしまうことは正直不安ですが、ただオサムはバッグワームを装備中なので
そう簡単に敵に見つかることはないはずだから、このオサムの判断も確かにアリっちゃアリだと思います

《他のチームは大体みんなモールに向かう動きをしてるよ、千佳ちゃんは外に逃がしていいよね?》

「………はい、千佳は外に避難させてください!」

《了解!千佳ちゃん行くよ!暗いとこに出る時は言ってね!》

そして各チームの隊員が続々とモールに集まる中、千佳ちゃんの扱いをどうするかで相談するオサム達。
なんと千佳ちゃんはスタート時点ですでにモールの中へ入ってしまっていたんですね
これまたアンラッキーな展開というか…モールの中はアタッカーが有利だから、千佳ちゃんがそこにいてもしょうがないんですよね。

しかしオサムの反応を見るに、「………はい、千佳は外へ避難させてください!」って感じで、
千佳ちゃんを避難させるかどうかかなり迷ったうえでの決断をしてるって印象ですね
千佳ちゃんを逃がすことより、もっと戦闘させるべきなんじゃないかと悩んでるってところでしょうか
ただ俺としてはこの場面、わざわざアタッカー有利のモール内で千佳ちゃんを戦わせる必要はないと思いますね
しかも現在のモール内には、アタッカーの中でもハンパなく強い村上がうろついているので、ヘタに千佳ちゃんを戦わせるよりとっとと逃がした方がいいと思います
そういう意味じゃ、オサムは迷ってはいるものの判断としては間違っていないと思います

 
 

そんな中、スコーピオンをワイヤーのように使って華麗にモールへと飛び移っていた影浦。
つーかスコーピオンってこんな使い方もできるのかよ!どんだけ応用の幅が広いんだよこの武器は!
ほんと毎回のようにスコーピオンの応用パターン出てくるなぁ…色んなことが出来すぎて無限の可能性がある気がしてきたぜ

この応用の広さに比べてしまうと、弧月がただのブレードに見えて仕方ないんですが、弧月も何かすごい長所ないんですか!?
まあつい数話前に、生駒旋空を駆使して弧月の可能性を感じさせてくれる男が出てきたばかりですが…イコさんだけじゃさすがになあ
うーむ。ただ村上やヒュースも弧月使いだから、今回の戦いで弧月のいいところを見せてくれることに期待したいですね

「ゾエ、おめー何階だ?」

「4階から上に向かって移動中、下のフロアに誰かいる。
 寄ってきてるから多分1人でも強い人、遊真くんかな鋼くんかな?ゾエさんドキドキ」

とその時、ゾエさんに今何階にいるのかを尋ねる影浦でしたが、
ゾエさんの答えはただ「4階」っていうだけじゃなくて
「下の3階に誰かいる」とか「積極的に寄ってくるから多分強いやつ」とか「きっと遊真くんか鋼くん」とかって
細かい状況の報告も次々に話してますね
ゾエさんってテキトーそうに見えてしっかり頭が回るタイプなんだな…
実際、3階にいるのは村上なので、ゾエさんの推理はちゃんと当たってるわけだし。B級2位はダテじゃないって感じですね

ってうわあああ、村上の姿がちらりと見えたその瞬間、容赦ない銃撃を思いっきりぶちかますゾエさん!
やべーだろこの鬼みたいな銃撃は!マジで戦争やってるみたいじゃねーか!
ついさっきまで「ゾエさんドキドキ♪」とか言っていたのが
敵を見つけた瞬間にこの銃撃とか恐すぎますゾエさん
ゾエさんはトリオン量も多いだけあって火力もすげーな…もはやシールド張ってもブチ破ってきそうな恐さがありますよ

《各チームが続々とモール内へ!この流れは鈴鳴第一の狙い通りか!?
 そして…ん?鈴鳴のスナイパー、別役隊員は上へ向かわず1階の奥へ。どこに行くつもりなのか?》

そんな風にモール内の3階・4階で戦闘が始まった中、鈴鳴の太一はというと
こそこそ隠れるように1階の奥の方へと進んでいました。どうやら例の奇策を使うつもりのようですが…
ただこの奇策については、今回の嵐山さんの話からしてもう十中八九停電作戦で決まりかなって気がしますね

というのも、嵐山さんは今回の冒頭で、「明るい場所と暗い場所では、オペレーターが視覚支援を切り替えないといけない」と語っていたので
明るい場所が停電して突然暗い場所になったら、オペレーターが対応できずに
隊員たちは目が見えなくなって大きなスキが生まれるわけで
つまり嵐山さんの説明は、停電作戦がいかに効果的かを語ったようなものだと思うんですよね

ただ俺的にはあんまり受け入れたくないんですけど…太一お前は俺にアホのスペシャリテを見せてくれるんじゃなかったのかよ!(えー
もっとミラクルアホな作戦を期待してたのに!そういえばネットで見かけた意見のひとつに
「太一は迷子の店内放送をかけることで敵を困惑させる気なんじゃないか」
って意見があってこれアホっぽくていいなと思ったんですよね
ピンポンパンポーンと迷子の放送をかけて敵の動揺を誘う作戦。すげえ、相当アホっぽくて満足度たけえよ!今からでもこれにしてくれ!(えー



一方その頃3・4階では、ゾエさんに影浦が合流、さらに村上に来馬さんが合流して
2対2の戦いが始まろうとしていました。これって玉狛にとってはかなりありがたい展開ですよね
なにしろ敵の二大エースである影浦と村上が潰し合ってくれるんだから、
こんなにありがたいことはないと思います

この戦い、順当にいけば影浦の方が勝つと思いますが、しかし村上には新戦術や太一の奇策があるので
今回に関しては影浦とも互角以上に戦えると思います。なにしろ影浦ってログをまったく見ないタイプのキャラだから
最近の鈴鳴が新戦術で戦ってることもまったく知らないと思うんですよね

たとえば、数話前のお好み焼き屋で千佳ちゃんの鉛弾が話題になった時も、影浦は
最近の千佳ちゃんが鉛弾で戦ってることをさっぱり知らなくて
「玉狛のチビがどうしたって?」ってトンチキな質問をしてましたからね



この時にゾエさんから「もうちょっとログを見なさい」と言われてたことからしても、
影浦はログを全然見てなくて鈴鳴の新戦術も知らないだろうと思うわけです

というわけで、今回の戦いに関してはかなり村上に勝ち目あるんじゃないかなって思うんですよね
玉狛にとっては村上がうまいことやってくれて影浦を倒してくれたらベストですかね
そうなったら影浦が0点のまま早々に退場してくれて、玉狛はまったくの無傷のままどんどん点差を埋めていけるので。

逆に村上がやられてしまった場合ですが、影浦が残るのは少々やっかいなものの十分許容範囲だと思います
なぜなら、これだけ新戦術を用意してきた村上と戦えば、影浦もタダではすまないだろうと思うので
たとえ影浦が勝ったにしてもかなりのダメージを負わされた状態になると思うんですよね

あとは弱った影浦を玉狛が落としてしまえば、もはや場に恐いアタッカーがいなくなるので
ユーマ&ヒュースが点を取り放題な状態になるっていうね。
なのでこの影浦vs村上の展開は、どっちが勝っても玉狛にはオイシイと思います。ワートリのセリフで言うなら

敵のエースが削り合うのは
ラッキーな展開だ
敵の戦力が削れたところを
うちが万全の態勢で叩く。いいな!

というザキさんの作戦がまさに的中する場面かなと。やっぱザキさんって素晴らしい隊長なんやなって…

《おっと、奥寺ここでバッグワーム?隠密行動にしては遅いし、奇襲にしては早いような…》

《これは多分、オペレーターへの嫌がらせですね。
 レーダー上で意味なく出たり消えたりされると、気になってムダに意識割かれるんです》

ってそんな中、東隊の奥寺がバッグワームをつけたり消したりとなにやら不可解な動きをし始めました
何がしたいのかと思いきや、これもまた敵オペレーターへの負担を増やす行動なんですね
ただでさえ夜マップで処理が面倒だというのに、バッグワームの処理まで手間を増やされて
しおりちゃんの負担が少々気になる場面ですが…



「!!」

「三雲…!」

《あーっとここで、三雲隊長と奥寺隊員が遭遇!お互いバッグワーム状態で気づかなかったか!》

「アタシの警戒ミスだ!ごめーん!!」

って、そんな風にバッグワームをつけたり消したりしていた奥寺ですが、なんと偶然にもその最中にオサムと遭遇してしまうことに!
お互いがバッグワーム状態でレーダーに映っていなかったために、ここまで近くにいることに気づかなかったようです
しおりちゃんの負担が増えて警戒できなかったということもありますが、
それより何より玉狛のアンラッキーという部分が大きい気がしますね

今回の試合を見ていて思うんですが、玉狛にとってかなり運がない、ついてないという場面が多いと思います
4人チームにしたことが夜マップで裏目に出たり、最初の転送位置が最悪だったり、オサムが奥寺とたまたま出くわしてしまったり、
とにかく不運であり、作戦としては問題ないのにうまく事が運ばない状態になってると思うんですよね

もしかしたらこの試合、玉狛が運の要素に振り回されてしまう内容になるんじゃないかと読んでて思いました。
ランク戦において運の要素がどれだけ大事かっていうのは、以前太刀川さんが語っていたことがあるんですよね

勝負を決めるのは
戦力・戦術
あとは運だ

っていうのがそうで、今回の玉狛についてはまず「戦力」って意味では問題ないと思うんですよ
ユーマ・オサム・千佳ちゃんの連携が仕上がってきた中、ヒュースも加入して戦力としてはもう十分に整ったと思うので。
さらに「戦術」って意味でも問題ないと思います
前回からオサムの立てた戦術について考察してますけど、おかしな戦術を立ててるとは思わないしちゃんと効果が期待できると思うので。
ただし「運」って意味では今回さんざんなことになってますよね
今回の玉狛はとにかく運がない。ツキに見放されたとしか言えないような展開ばかりが続いていて、
不運な状況に苦しめられるという内容になってますよね

つまり今回の戦いは「運」に玉狛が振り回されてしまうという試合になるんじゃないのかなって思います
もしかするとオサムが感じていた不安っていうのも、今回の試合がとんでもなくアンラッキーな内容になるって意味での不安だったのかもしれませんね



「なにかいつもと違うような」っていうのはいつもと違ってめちゃくちゃ運が悪いってことなのかなと。
たとえば前の試合で生駒隊と戦った時、当真さんの解説で「玉狛は運が良かったな」って言われてましたよね
つまり、今までの試合は割とラッキーな部分があったわけですが、今回はそれと違ってひたすらアンラッキーが続いてしまうのかなと。

「まちがった道に入り込んでるような」っていうのは、そういうアンラッキーが続くことで
オサムの判断がことごとく裏目に出てしまうってことを意味してるのかなと。
それによって「ぼくの判断は間違っているんじゃないか」ってオサムが迷ってしまう展開なのかなと思います

あと迅さんの言っていた「揺れるな」っていうのは、今回の玉狛が苦戦しているのは
あくまでも運の要素であって、オサムの作戦が間違っているわけじゃない
と言いたかったのかなと思います。そういう意味での「揺れるな」なのかなと。

というわけでまた新たな仮説が増えてしまいましたね。もう何個目の仮説だよって気がしますが
今回の仮説は結構当たりそうな気がするんだよなー



おっとそして、オサムを発見した奥寺はというと「ヒャッハァー!!三雲だぁー!!」と言わんばかりに
大喜びでオサムに対して飛びかかってくることに!なんていうか敵チームにとってのオサムって
完全にボーナスステージみたいな扱いというか、「俺たちに点をくれるオイシイ奴」みたいに思われてるんだな…
ここまで露骨にカモ扱いされると俺だったら自信なくしちゃうぜ

「…!」

「大丈夫だ!!このまま東隊もそっちに連れて行く!作戦の変更はなしだ!」

「………了解!」

そんな窮地に陥ったオサムをユーマが助けに行こうとしますが、しかしユーマの救援を断り
ここは自分が踏ん張ると主張するオサム。うーむ、このオサムの判断というのは…
相当にリスクが高いと思いますが、しかしナシではないと思います

というのも、以前の四つ巴戦の時にオサムや千佳ちゃんの行動で問題だったのは
ピンチに陥るたびにユーマの助けを借りてしまい、
そのためにユーマがまるで自由に動けなかった
んですよね

あの試合で重要だと語られていたのはエースを自由にするということであり、
あの時もっとユーマを自由にできていれば…と、俺も感想の中で何度も指摘したわけです
そう考えると、今回オサムが自分1人で踏ん張ると判断したのは、
あの時の二の舞にならず、ユーマを自由にするという意味ではアリだと思います

ただそうは言っても、めちゃくちゃリスクの高い行動だということは間違いないんですよね
シューターのオサムに対して奥寺はアタッカーなわけですが、
シューターvsアタッカーの戦いはアタッカーの方が有利であると前に嵐山さんも言っていたし
しかもオサムと奥寺が戦っているもうすぐそこまで東隊のメンバーが集まってきてるんですよね



これがあまりにもヤバイっていうか、チームワーク抜群の東隊が集まってしまったら
オサムはもう持ちこたえることすらできないと思うので、どうにかしてウルトラCを起こさないと助からないっていうか…
あとはヒュースあたりが助けに来てくれることを祈るしかないですね、現在の位置的にヒュースがかなり近い位置にいると思うんで…
ヒュースはやくきてくれーーーーっ!!!

《一方、上階での鈴鳴第一対影浦隊、別役隊員が合流しない以上、戦力的にはやはり影浦隊の方が有利か!》



そんな中、3・4階にいるゾエさん達の様子ですが、なんとゾエさんが圧倒的な弾幕により
鈴鳴をグイグイ押している状態となっていました。鈴鳴にも来馬さんというガンナーがいますが、
このゾエさんの圧倒的な火力の前にはどうしても押されてしまうようですね

なんだか今回でゾエさんの評価がドーンと上がった気がするな…
今までは適当にメテオラ撃つだけの存在かと思ってたけど、むしろアステロイドで敵を押し込む時の火力がすごいっていうか
ゾエさんと正面切って撃ち合ったら大抵のガンナーは勝てないんじゃないのかな…
それに火力だけじゃなくて状況の判断もかなり知的だったし、ゾエさんって本当に強い隊員なんだなってことを実感しましたね

《結束ちゃん、スカウト旅行ってたから鈴鳴の新しい試合見てないでしょ》

《え?》

《最新の鈴鳴は、一味違うんだなこれが》



ってその時、「影浦隊が有利か」と語った結束ちゃんに対して「違うんだなこれが」と自信ありげに答える犬飼!
そして実際、いよいよ鈴鳴がここから反撃に転じるようです。やはり今回の鈴鳴は相当油断ならんな
気になるのは村上が持っている弧月で、なにやら真っ黒な刀身をしてますよね
これは新戦術にあわせたカスタム弧月ってことでいいんだろうか
なんと…今まで俺の感想だとただのブレード扱いだった弧月ですが、いよいよ新たな可能性を見せてくれるのか!?
「スコーピオンの方が便利じゃん」という俺の評価を覆してくれるのか村上よ!?
いやはや一体どんな戦いを見せてくれるのか実に楽しみですね…弧月の可能性を見せてくれよ村上!次回に続く!


・大志さんこんばんは。アニメや漫画の感想、いつも楽しく読ませてもらっています。
 ワールドトリガーの感想の所で、アクタージュ読んでみようかなとおっしゃっていたのが気になって、コメントさせていただきました
 アクタージュ自体はとても面白いし好きなんですけど、主人公の女の子とライバルの女の子の百合っ気がかなり強い部分があるんです。
 勿論それだけではないんですけど、大志さんはよく感想で百合キャラが苦手、って言っていましたので大丈夫なのかなって思ったんです。
 先入観を植え付けるのはよくないし、余計なお節介かなとも思ったのですが、あとで大志さんがアクタージュを読んだ時に
 そういう部分で嫌な思いをしてほしくないし、百合っ気はアクタージュの見所の一つでもあるので、お伝えした方がいいかなと思ってコメントさせていただきました。  by 黒乃

黒乃さんこんにちわ。「アクタージュには百合っ気がかなり強い部分がある」ってマジですか
それは確かに聞いといた方がよかったかもしれませんね、俺の百合に対する苦手意識はなかなかのもんなので
知らずに読んでたらブーブー文句言ってたかもしれません
心の準備をしてから読めば、たぶん何も知らない状態より苦手意識は少ないと思うんで…とりあえず教えてくれてありがとうございます



・宇佐崎先生はワールドトリガー大好きマンなのでツイッターフォローしてみるだけでも良いのではないでしょうか。
 大志さんなら過去ツイートを楽しめると思います。もちろんマンガも良いですよ〜。考察しがいのあるキャラがたくさん出てきますからね〜。 by ラッキーP

ラッキーPさんこんにちわ。「アクタージュの宇佐崎先生はワートリ大好きマン」って、まさかそんなにワートリ好きな人だとは知らなかったですね
ツイッターをフォローするといいってことは、普段からワートリ関連のツイートをよくやってるってことですかね?
なんか色々気になるな…とりあえずツイッターを見てみるところから始めてみましょうかね



・停電作戦が多いですけど俺はブレーカー上げたり下げたり作戦だと思ってますね・・・
 停電だと1回暗視にされたら終わりですけどブレーカー上げ下げなら好きなタイミングでつけたり消したりできて、
 ガチャガチャ遊んでる絵面が間抜けな太一も見れるという一石三鳥作戦です

これはワートリの停電作戦についてのコメントですが、確かに一回停電にして終わりにするより
ブレーカーをガチャガチャ上げ下げして遊んでる方がアホっぽくていいですね
名前にしても「停電作戦」っていうより「ブレーカーガチャガチャ作戦」の方がめっちゃアホっぽいので
これはこれで太一らしい感じの作戦になるのかもしれませんね



・今回、結束ちゃんが旧東隊のメンバーだということが判明したわけですが、東・二宮・加古・三輪・結束って、旧東隊ちょっと強すぎじゃないですかねぇ
 オフィシャルデータブックに結束ちゃんのステータス乗ってないんですが、この面子のオペレーターだけに相当な腕前な気がします。

これはワートリの旧東隊に関するコメントですね、東・二宮・加古・三輪・結束ってメンバー強すぎってことですが
まあ旧東隊はかつてのA級1位チームなわけだから強くしすぎなくらいでちょうどいいんじゃないでしょうか
それと俺的に気になるのは、旧東隊が1位だった時期って太刀川隊は何位だったんですかね?
すぐ下の2位にいたのか、それとも当時はまだ育ちきってなくてもっと下の順位だったのか。
今の太刀川隊と、旧東隊がやりあったらどっちの方が強いのかは気になりますねー



・お久しぶりです!大志さん!ワートリの連載が再開したと聞いて久々にこちらに遊びにきました!
 以前私が香取隊と生駒隊は作戦をどちらもあまり立ててないみたいなのになぜこんなに違うのですか、と質問した件について
 お答えしていただきありがとうございます!すごくわかりやすかったです!さすが大志さん!
 これからも大志さんの考察を参考にしてワートリを読んでいきたいと思います(*^^*) by のら

のらさんこんにちわ。以前に「香取隊と生駒隊は似てるのに差があるのはなんでなのか」って質問してくれたのがのらさんでしたね
俺としてもあの2隊って似てるよなーとぼんやり思ってたんですが、何が似ていて何が違うのかってことまではちゃんと考えてなかったので
質問してくれてむしろよかったです。今後もわからないことがあったらどんどん質問してくれていいですよ



・大志さんこんにちは!前回のワールドトリガーについてですが、なぜ修は人が交錯しやすいモール内に入ったのでしょう?
 ユーマとヒュースが合流するのを待つのであれば、それまで暗さで見つかりにくく、また逃げ場も多い外で待機しておいたほうが良いように思ったのですが、、、 by よしき

・こんばんわ、ワートリの感想更新いつも楽しみに見ています。今回の展開でどうしても玉狛の判断ミスじゃないかと思った点が一つ……
 ヒュースと遊真の侵入経路についてなんですが、これ上下で分ける意味あるんですかね?
 ユーマだけが屋上から入ってしまうと合流に時間が掛かるし、遊真が単体で落とされる確率も上がるのでは?
 そも遊真とヒュースのダブルエースで戦いたいのに合流時間を長くするようなルートは本末転倒なのでは?と考えてしまいました。
 もしよろしければ太志さんの意見をお伺いしたいです。
 PS:太志さんのブログで紹介され面白そうだなーと昨年11月あたりにスプラ2を買い、先日ようやくエリア・スパッタリーでXにいきました。
 このような素晴らしいゲームを紹介していただき、本当にありがとうございます。 by ちけっつ

よしきさん&ちけっつさんこんにちわ。さっそくワートリの件でわからないという質問が来てますね
「なぜオサムは1人でモール内に入ったのか?」ってことと、「ヒュースとユーマの侵入経路を上下で分ける意味はあったのか?」ってことで
俺がこれについてズバリお答えしますと、ぶっちゃけた話ワシにも分からん…(えー

いやほんとにね、俺としてもてっきりまず外で合流してからモールの中へ入るものと思っていたので
3人がバラバラの状態でモールの中に入っていったのはかなり意外でした
とりあえず考えられそうな理由としては…玉狛が合流する場所っていうのは
あらかじめモールの4〜6階あたりに決めていたって説はどうでしょうか



モール内で合流するってことを先に決めていたのであれば、バラバラの状態で入っていったのもうなずけるし
目指す場所がモールの高い階であれば、ユーマとヒュースがそれぞれ上と下から入っていった理由にもなると思うんですよね
まあ完全に推測で話してるから信憑性は薄いですけど…まずは玉狛が実際にどこで合流するのか注目したいですね



あと関係ないけど、ユーマとヒュースが上下に分かれてモールに入っていくシーン見てたら
例によってヒュースの顔がダンさんに見えてちょっと興奮しちまったわ…(えー
なんかヒュースってほんとダンさんに雰囲気似てるから、読んでてたまに見とれちゃうんだよなー

それとちけっつさんはスプラ2でウデマエXに到達したということで、それはすごいですね
近接武器のスパッタリーで達成したってことだから、ワートリ的に言うなら
アタッカーとしてマスターに到達したと言っていいんじゃないでしょうか。おめでとうございます

ちなみに俺はどうかというと、Xの下のS+でずっと足踏みしてますね
もっと正確に言うと、足踏みしてると言うより「S+まで来れたし、これでいいや」と思って止まってしまったんですよね
その後はすっかり努力する手を止めてしまい、上を目指すことをしなくなってしまったという…
ほんとにね、アイカツで言っていた「"これでいい"と思ってしまったらそれで終わり」って言葉は真実ですよ
これでいいと思った瞬間、もっと成長したいって気持ちがなくなってずっとその場で停滞してしまうんでね…
俺もちけっつさんに負けないようにもっと上を目指すべきなのかもしれませんね


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第168話「鈴鳴第一B」



今週のワートリ作者コメントですが、「ジャンプ+で100話無料配信中です、未読の方は是非」とのことで
ジャンプ+の宣伝的なコメントとなってますね。ふむふむ、それはいいんですが
ジャンプ本誌で作者コメントが読めるのももうあと1回で終わりですよ葦原先生!
あと残りたった1回て!先生の生の声を聞く機会がなくなっちまうよ!というかラスト1回は俺の予想だと
「ジャンプ編集部の方々ありがとうございました、12月からはジャンプSQで頑張ります」てな感じに
移籍の挨拶的なコメントになるだろうから、実質的には今回ラストですよ葦原先生!(えー

確か移籍先のSQには作者コメントを書く欄がなかったと思うので、
葦原先生の声を聞けるのは単行本だけってことになりそうな予感
うーむ、休載してた2年間の話とか、最近の体調とか気になるんですけど、話を聞けるチャンスは少ないっぽいですね



《黒い弧月…!?これは…この黒い弧月が、鈴鳴の新戦法に関係あるということでしょうか!?》

さて本編の方に入っていくと、前回は影浦隊との戦いの中でついに村上が黒い弧月を抜刀したんでしたっけね
世にも珍しい黒弧月を目にした結束ちゃんは相当驚いており、これが新戦法に関係があるのか質問してますが
それはもう関係アリアリでんがなとしか言いようがないですね(えー
鈴鳴の新戦術の秘密はこの黒弧月に隠されていると言っても過言ではないでしょう
ではさっそく、そんな黒弧月の正体について犬飼たちから解説してもらって…

《いや、あれは知らない》

《初めて見ますね》



っておいいいいいいいい!!どういうことじゃああああああ!!
おいおいおい!「あんな弧月知らない」っておい!てっきりこれが新戦術と関わる武器かと思ったら
実は全然関係ない武器だったってことですか!?なんじゃそれえええええ
前回あんな思わせぶりな抜刀しといてまさかの展開っすね…

ただまあ、今回の鈴鳴は新戦術の他に、太一のブレーカーガチャガチャ作戦を用意してきてるだろうから
多分そっちの作戦に合わせた武装ってことなんでしょうね。おそらく暗闇の中だと黒い刃が見えなくなって
アルトリアの風王結界みたいな感じに見えない刃で戦えるんじゃないでしょうか(えー



《鈴鳴第一と影浦隊が至近距離で激突!ボーダー屈指のエースアタッカーが斬り結ぶ!
 変幻自在の二刀スコーピオン、攻めの厚さで圧倒する影浦隊長!
 堅いガードからの鋭い一撃、鉄壁の対応力を誇る村上隊員!》

ともかく戦闘の様子を見ていくと、いよいよ影浦と村上が剣の間合いに入って激しく斬り合い始めたようですね
それとなにげに結束ちゃんが語っている影浦と村上の特徴っていうのが
ちょうどこないだ俺が説明した影浦と村上の特徴とよく似ていて
俺の解釈は間違ってなかったんやなって確認できたのが嬉しかったですね

というのも、以前俺が説明したことをもう一度おさらいすると
影浦はスコーピオン二刀流を武器とした猛烈な攻めが特徴のキャラであり、
村上は高い学習能力を活かした頑健な守りが特徴のキャラであると語ったわけです
これと同じことを結束ちゃんは言ってますよね。影浦は攻めの厚さ、村上は鉄壁の対応力で戦っていると。

特に俺が強調したいのはですね、村上の真骨頂は守りであるってことなんですよ
そういう意味では村上って、アタッカーとしてかなり異色の存在だと思うんですよね
普通のアタッカーだったら、得意とするのは当然攻撃であり敵を倒すことなわけですが、
村上はただそうやって攻撃するだけじゃなく、防御を得意としていて味方を守る動きが可能なんですよね



たとえば今回もまさにそうやって味方を守るシーンがあるわけです
味方の来馬さんに迫りくる攻撃を、完璧に見切って防御するっていう。つーかこの場面カッコよすぎだろ
そしてこれと同じようなことはガロプラとの戦いの時にもやってましたよね。
あの時は味方の遠征艇が狙われて何度も敵の攻撃を受けたわけですが、そのたびに村上が巧みな防御によって攻撃を防いでのけたわけで。

つまり俺が言いたいのは何かっていうと、村上はアタッカーというよりもむしろ
ディフェンダーと呼んだ方が分かりやすいキャラクターだと思うんですよね
FFで言うとメイン盾と呼ばれるナイトのようなものかなと。
その一方で影浦は、二刀流で高火力の忍者って感じですかね
つまりこの2人の戦いは、奇しくも謙虚なナイト汚い忍者の因縁の対決になってしまったというわけですね…(えー

《この2人と玉狛の空閑隊員は、個人ランク戦でしのぎを削る好敵手でもあります!
 ここ最近の個人戦勝率データは以下の通りです!》

とその時、影浦と村上にユーマを交えた個人戦の勝率データを表示する結束ちゃん。
なかなか準備のいい子ですね。確かにこの3人は最近よく手合わせしてますが、
その結果誰がどのくらい勝っているのかぜひ知りたいところです。そんな結束ちゃんのデータによると

影浦の勝率:対村上戦59.5%、対ユーマ戦52.4%

村上の勝率:対影浦戦40.5%、対ユーマ戦61.2%

ユーマの勝率:対影浦戦47.6%、対村上戦38.8%

こんな感じになっているようです。こりゃまた興味深い結果が出てますねー
この結果から分かるのは、まず最も勝ち越しているのは影浦だということですよね。
村上が相手でもユーマが相手でも勝率が5割を超えていて、3人のうち影浦が一番勝ち越していることが分かります
そして次に勝っているのが村上。村上は影浦相手になかなか勝てていないものの、
ユーマとの戦いは得意なようでかなり勝ち越していますね
最後にユーマなわけですが、村上相手には苦戦が目立つものの
意外にも影浦との戦いは50%に近い勝率を誇り、相性的に村上より影浦の方がやりやすいみたいですね

ユーマが影浦相手になぜこれだけ戦えるのかって理由については、
この間のお好み焼き屋で影浦自身が話していたように
ユーマの"攻撃の感情"が読めないために、影浦のサイドエフェクトで感知できないっていうのが原因でしょうね



影浦本人も「スリルがあって面白い」ってユーマとの斬り合いを喜んでましたが、
試合の結果も5割近い勝率ってなると、そりゃあ影浦にとっては歯ごたえがあって嬉しいでしょうね

《勝率によると影浦隊長が2人に対してやや優勢でしょうか》

《数字の上ではそうなってるけど、チーム戦の一発勝負だとわかんないよね》

《そうですね。エースの勝率が6対4くらいなら、チームの連携ひとつで勝ちを引けます》

そんな風にエース3人の勝率を見比べていた一同でしたが、6対4くらいの相性であれば連携ひとつでひっくり返せると語る嵐山さん。
この一言って嵐山さんが言うとすごく説得力ありますよね
というのもですよ、嵐山隊っていうのは俺が前に力説したように連携力が非常に優れたチームであり、
個々の実力ではかなわないような強敵との戦いでも、連携によって勝ちを掴めるチームだと思ってますからね
実際、嵐山隊はそうやって単行本4巻で当真さんや出水のような最上位の隊員に勝ったわけだし
格上の敵を相手に連携力で戦うっていうのは、嵐山さんにとってはもはや日常なんじゃないでしょうか

《となるとカギになってくるのは、エースを援護するガンナーの働き
 …ということになるでしょうか》



《両部隊ガンナーの現在の個人ポイントは、来馬隊長が7881点、北添隊員が9728点です》

《結束ちゃん数字好きだねえ》

ってそんな風に嵐山さんが連携の重要さを説いた結果、「そしたら仲間の援護がカギになりますよね!」
今度は援護役のガンナーに目を向け始めた結束ちゃん。なんかこの子って生真面目でかわいいな
そんな結束ちゃんによって、来馬さんとゾエさんの個人ポイントが明らかになってますね。こいつは興味深いデータやで
「結束ちゃんは数字好き」って犬飼が茶化してますが、この大志Mk−2も相当な数字好きであると覚えておいてくださいよ(えー

まず見ていきたいの来馬さんの個人ポイント7881点について。
これ見て思ったのがかなり高いなってことなんですよ
なにしろワートリの個人ポイントといえば、8000点に届けばマスタークラスと言われるほどに
8000のラインが一流と二流を分ける指標になっていて、実際に8000以上ある隊員は誰もが優秀なキャラとして描かれてますからね

あと8000以上になったら
ナッパが驚きますからね
(えー

まあそれぐらい8000っていうのは優秀な数字なわけですが、今の来馬さんは
その8000にもうほとんど手が届いてるっていう位置まで来てるのが、かなり凄いと思います
さらに来馬さんのことで注目したいのがですね、来馬さんってここ最近でポイントを結構伸ばしてきてるんですよ
というのも、実は那須さんと戦った時にも来馬さんの個人ポイントは明記されていて、その当時は7222だったんですよね



そう、7222だったポイントが、ここ数試合のうちに7881まで伸びてきたわけで。
こうなると8000を超えるのも時間の問題というか、そこまで行ったらもう
那須さんや犬飼とも渡り合えるレベルって感じですよね(犬飼は8422のガンナーなので)

そんな風に今の来馬さんはかなり実力を伸ばしてきてると思うわけですが、
しかしその来馬さん以上にやべー点数を持つのがゾエさんですよね
なんとその点数は9728点。高すぎるだろゾエさん!まさかゾエさんがこんな強キャラだったとは
これって今までのガンナー・シューター系キャラの中でぶっちぎり最高の数字ですよね
まあ二宮とか出水とか、数字の出てないキャラも大勢いるから一概には言えませんが、ゾエさんが強キャラなことは間違いないと思います


とりあえず今日はこのへんで。続きはまた明日にでも書きたいと思います


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第168話 昨日のつづき

さてそれでは昨日の感想の続きを書いていきたいと思います。
昨日は確かゾエさんの個人ポイントが9728とメチャクチャ高いってところまで話したんでしたっけね
今まで出てきたガンナーの中でも相当な強キャラであると明かされたわけですが…

《北添隊員は、援護役の多いガンナーというポジションの中でも、
 単独で点を取れる火力を持っている優秀なヘビーガンナーです》

さらにそんなゾエさんの特徴について説明する嵐山さん。
ゾエさんはガンナーの中でも異彩を放つ存在で、単独で点が取れるほどの大火力が特徴と語ってますね
この一言って嵐山さんが言うことにかなり意味がありますよね



というのも嵐山さんって、以前こうして一般的なガンナーは単独で点を取ることが難しいと説明したことがあるから。
そう、ガンナーは1人で点を取りにくいからこそ、仲間との連携を意識して戦うのが重要であると語ったわけで。
要するにそれがガンナーのセオリーってわけですよね。しかしゾエさんは
このセオリーに当てはまらない規格外の存在であると嵐山さんは今回言ってるわけです

その理由はヘビーガンナーと呼ばれるほどの大きな火力。それがあるからこそゾエさんは単独でも点が取れるってことのようです
じゃあなぜゾエさんはそんなにも大きな火力が出せるのかというと
それはやはりゾエさん自身のトリオン能力がとても高いからだと思います



そんなゾエさんのトリオン能力については、例によってワートリのデータブックを見ることで確認できますね
その数値はなんと10点中9点であり、これはボーダー隊員の中でも
第5位にランクインするほど高い数値なんですよね
ちなみに1位は千佳ちゃん、2位は二宮、3位は出水、4位はレイジさんです
二宮や出水のすぐ下って考えると、ゾエさんの凄さが分かると思いますね

さらに、ガンナーというポジションにおいてトリオン量がどれだけ重要かというのは以前とりまる先輩が語ってましたね。
具体的には単行本第4巻と第5巻で、オサムが「ぼくはガンナーになろうと思うんです」と相談を持ちかけた時に

ガンナーは自分のトリオンを弾丸にして飛ばすのが特徴で、
トリオン能力の強弱の差がモロに出る
と語っていたわけで
ゾエさんの強さの理由はまさにこれだと思うわけです
強力なトリオンを持っているからこそ、並大抵のガンナーよりも火力がすさまじく、それによって相手を圧倒できるっていうね。

《その火力差が響いてきたか!気付けば鈴鳴第一が防戦一方!》



そして本編の方に話を戻しますと、今まさにゾエさんが自慢の火力で来馬さんを追い詰めているところでした
出ております出ております、トリオン能力の差がモロに出ております(えー
ちなみに来馬さんのトリオン能力はデータブックによると6点です。これは隊員の中だと高くも低くもない平均的な数値ですね

つまり来馬さんは平均的な火力のガンナーと考えていいと思うわけですが、それがゾエさんと撃ち合うと
こんな風にパワー負けしてみるみる苦しくなってしまうってわけですね
来馬さんのトリオンが6点でゾエさんが9点ってことは、単純に考えて
来馬さんが攻撃力100とするとゾエさんは攻撃力150みたいなもんでしょうか、そう思うとかなりの差を実感してしまうな

《…あっ!?》

ドドドド!!



《来馬隊長がフルアタック!?》

《出たあ》

《ガードを捨ててのアステロイドとハウンドの多角攻撃!北添隊員を押し返している!
 いや、守りは村上隊員が担っているのか!?》

とその時、左手で張っていたシールドを捨ててライフルに持ち替え、二丁ライフルでの攻撃を仕掛け始めた来馬さん!
単純な二丁ってだけでなく、弾もそれぞれアステロイドとハウンドで異なるようで、弾の軌道を見極められなかったゾエさんが何発か被弾してますね
それと防御を捨てたように見える来馬さんですが、実際は村上が来馬さんの分までしっかり防御してくれているので
防御は村上に任せて攻撃に専念していると言ったほうがいいでしょうね

ドドドドドド!!

「野郎…!」

《このダブルライフルが鈴鳴の新戦法!?》

《その通り。来馬隊長が通常より大きく前に出て、村上隊員にガードを任せてフルアタック。
 射撃戦の瞬間火力をアップさせる陣形ですね、
 これによって鈴鳴の戦術に、ミドルレンジでの撃ち合いという手札が加わった》

《ひとつ間違えると味方を撃っちゃいそうな陣形なのに、この短期間でモノになってるのは
 鋼くんの学習能力とチーム練習のたまものだろうね》

そしてこれこそが鈴鳴の新戦法だったようで、中距離での弾幕の厚さにさすがの影浦も手を焼いております
俺としてはこの戦法、村上を防御役として最大限活用するって意味で、いい着眼点の戦法だなと思います
というのも、俺がこれまで繰り返し言ってたのは村上の真骨頂は防御であるってことで
アタッカーと言うよりはむしろディフェンダーのような男だって主張してましたよね

今の村上はまさにそういうディフェンダー的な役割を任されており、その防御能力の高さをあまさず発揮しているわけです
あと昨日の感想で村上のことをFFのナイトのようなものと語りましたが、この村上の立ち回りはまさしく
「かばう」のアビリティ使って来馬さんを守ってるようなもんですよね(えー

来馬さんにしても、今まで片手ライフルの攻撃力100で攻撃してたのが
二丁ライフルになったことで攻撃力200に増えたと思えば
攻撃力150のゾエさんを圧倒できているのも道理ですよね
しかし我ながら、攻撃力がどうのアビリティがどうのってゲーム脳というかRPG脳っぷりがひでえな…(えー

ドドドドドド!!

「どひー、この陣形きつい…!ユズル抜きじゃ撃ち負けちゃうよ!」

「………仕方ねえ。退がるぞ!」

「ほ?意外…」

とその時、来馬さんの弾幕に押し負けてゾエさんが悲鳴を上げる中、「ここはいったん退がるぞ」と冷静な判断を下す影浦。
ゾエさんも言ってますがすごい意外な判断ですね
影浦のことだからてっきり一度噛み付いたら離さないというか、自分か相手のどっちかが倒れるまで戦い続けるというか
そういうバーサーカーみたいな判断をすると思ってましたが、今日の影浦はちょっと違うようです

「隊長の判断」という意味ではすごく正しい判断だと思いますけどね
今ここで戦っても影浦隊の戦力が削れるだけだし、一時撤退して次に備えたほうがいいと思います
もしかすると影浦にも隊長の自覚がちょっとは芽生えてきたんでしょうか?
今回はチームメイトのユズルが「絶対勝つ」とやる気になっているから、それに触発されて影浦もチームを勝たせたいと思うようになったとか。

ともかくここで影浦隊は早めに引いたわけですが、これって玉狛としてはかなり厄介ですよね
なにしろ影浦は無傷でピンピンしてるし、村上もまた同様に健在なので
警戒すべき強豪アタッカー2人がまったく消耗していないために、
それを倒さなければならない玉狛からすると、まだまだ油断ならない状況だと思います

そういう意味じゃ、もっとガンガンやり合って2人ともボロボロになってくれた方がおいしかったんですけどね
影浦が少し賢くなったことで、玉狛としては面倒なことになりましたね。この試合まだまだもつれそうな気がします


とりあえず今日はこのへんで。続きはまた明日にでも書きたいと思います


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第168話 つづきのつづき

さてそれでは、第168話のつづきのつづきを書いていきたいと思います。
昨日は確か、鈴鳴第一が新戦術を披露して影浦隊が撤退したところまで書いたんでしたっけね
ちなみに鈴鳴第一vs影浦隊の描写はあそこで終わりで、次の場面はオサムが逃げているシーンとなります
オサムは前回東隊の奥寺に見つかってしまって、さらに他の東隊メンバーも続々と集まってくるという
どえらい絶望的な窮地に立たされてしまったわけですが…



今回のオサムはというと、東隊にしつこく追われながらもどうにかこうにか生き延びていました
おお、てっきり1階で捕まってなぶり殺しにされてるんじゃないかと思ってましたが
どうやらそんなことにはなっておらず、あれからオサムは階段に逃げ込むことに成功したようですね
そして狭い階段にワイヤーを張りまくることで、奥寺を足止めしながらなんとか逃げているようで…

「くっ!小荒井!上にまわれ!」

「わかってらい!」

シュパッ!

「…追いつかれる…!」

がしかし、階段を登っていくオサムを逃がすまいと、グラスホッパーで跳び上がって一気にショートカットする小荒井!
ひとっとびでいきなり2階分くらいの距離を縮めてますよこの男、これだけ素早く追ってこられると
すぐに捕まってしまうとオサムも悟ったようで、どうやら小荒井とも交戦するしかないようですが…

「スラスターON!!」

ボッ!!



とその時、スラスターで急加速して小荒井に先制の体当たりをぶちかましたオサム!
おお、思い切りのいい攻撃で小荒井を吹っ飛ばすことに成功し、なんとかスキを作ることができたようです
それにしても、こうして見るとスラスターってすごい勢いですねー。オサムがほとんど真横にギューンとかっ飛んでますよ
たとえるならエドモンド本田のスーパー頭突きで一気に画面端まで飛んでいったようなもんでしょうか(えー
というかこの場面、スーパー頭突きというよりもむしろ、画像を90度回転させると
昇龍拳を小荒井に食らわしてるみたいでめっちゃ面白いですね
←昇龍拳で小荒井をKOするオサムの図。昇龍拳を破らぬ限りお前に勝ち目はない

(二枚抜きだ)

「…!?まずい!」

って、どうにか小荒井にスキを作ったものの、今度はユズルの狙撃によって狙われていたオサム!
こいつら次から次へと!奥寺を足止めしたら小荒井が、小荒井を足止めしたらユズルが襲ってくるとはたまったもんじゃないですね
しかもユズルが狙っているのはただの狙撃ではなく、オサムと小荒井を一直線上に貫く二枚抜きのようです
ええい2人まとめて片付けようとは大胆な奴め、そんなユズルの狙撃はすぐさま発射されてしまいますが…

ドッ!!



ってなにー!?なんと今度はガイルのようなスピニングバックナックルを繰り出すことで
自分が助かると同時に小荒井までも助けることに成功したオサム!マジかお前ー!!なんやこの超絶ファインプレーは!!
なにしろ今の二枚抜きを食らっていたら、影浦隊に一気に2点も入っていたので
そうなるともう玉狛が追いつくことは絶望的になっていたでしょうからね

玉狛が影浦隊との点差を縮めるってことを考えたら、なんとしても得点を許すわけにはいかない場面だったわけです
そしてオサムは実際に超絶ファインプレーを決めることで得点を許さなかったわけで
どうしちゃったんすかオサムのやつ!?信じられないくらい大活躍してませんか!?
なんかもうエドモンド本田とリュウとガイルをインストールしたぐらい強くなってませんか!?(えー
まさかこうなったのは今年がストリートファイター30周年なことと何か関係が…(えー



(次は外さない)

(撃たせるな…!間合いを詰めるんだ!)

がしかし、今の一射は外されたものの、すぐに気を取り直して次弾の発射体勢に入るユズル!
そしてオサムもまた、発射するスキを与えまいと牽制弾を撃ちながら間合いを詰めております
ユズルが当てるのが早いかオサムが接近するのが早いか、緊迫の場面ですが果たして…

「3、2、1、スイッチョフ」

フッ

「…!?停電!?」

ってここで停電作戦キター!!突然の停電によっていきなり辺りが真っ暗になり、オサムはユズルを見失ってしまうことに!
やっぱり太一の奇策は停電だったのか…それにしてもなんてタイミングで使いやがるんだ!
ちょうどオサムとユズルが真剣勝負をしている最中にこんな真似をするとは…
この暗さではユズルもオサムを見失っただろうし、勝負なしって感じかな…

ドパッ!!



ってなんですとー!?
なんと周囲は真っ暗なのにも関わらず、正確にオサムの位置を掴んで狙撃してきたユズル!
その直撃を受けたオサムの右腕は無残にも吹き飛ぶことに!ぐええー!なんでや、なんでユズルにはオサムの位置が分かるんや!?

「…しまった!トリガーの光を狙って…!」

その理由がこれでした、どうやらオサムの持っていたレイガストが光を放っていたらしく、
それを目印に照準を合わせて撃ってきたようです。なるほど暗闇の中でライトを点けてたら目立ちますもんね
ただ、こんな予想外の停電が急に起こったパニック状態の中で、冷静にトリガーをしまうなんて判断そうそうできないと思いますが…



と、思ったら東隊の2人がそれをやってました。なんなのお前ら!?
冷静に弧月をしまってユズルに狙われないよう息を潜めるって君らちょっと冷静すぎない!?(えー
急な停電に少しは困惑してもよさそうなのに全然動じてないな…ダテに東さんに鍛えられてないってことだろうか
ちなみに暗闇の中で孤月を抜くとどれくらい目立つかっていうのは、アニメのワートリを見るとよく分かりますね



たとえばこれ、アニメの太刀川さんが夜の町で弧月を抜いたシーンなんですが
ビームとかレーザーみたいに刀身が光ってますね。弧月ってマジでレーザーブレードじゃねーか!
関係ないけどこういう光の剣みたいな武器ってカッコよくて憧れるよなー
俺も幼い頃からライトセーバーとかリボルケインとか見ながら育ってきただけに、ヒーローの武器ってイメージが強いです

さてともかく、暗闇の中だと弧月は光の剣として目立ってしまうわけですが
そこへいくと村上が用意した黒弧月っていうのは、そういう光って目立つ性質をなくすために用意した
考えていいんでしょうかね。なにしろ普通の弧月のままだったら、東隊のようにうかつに抜刀できないわけだから
暗闇の中でも抜刀してガンガン戦えるように、黒い刀身にカスタムしたってことなんでしょうかね

今回の内容についてはそんな感じです。それにしても今回のオサムの活躍ぶりには驚かされましたねー
俺の予想してた内容だと、まずそもそもオサム1人では奥寺を足止めすることさえ無理だろうと思っていたので
今回のオサムの戦いぶりは100点以上の大活躍だと思います。実際に俺が今回のオサムを採点すると
奥寺を足止めしながら5階まで階段を登った時点で120点
さらに小荒井を吹き飛ばして5階まで登った時点で250点
さらにユズルの狙撃から自分と小荒井を守った時点で400点
という風に400点あげてもいいくらいメチャクチャ予想以上の活躍だったと思いますね

最後にはユズルの狙撃で腕を吹き飛ばされてしまったわけですけど、そんなのはこの400点の活躍に比べたら屁みたいなもんですよ
すでにオサムは東隊を5階まで連れてきたわけだし、この間ユーマに約束した
「ぼくが東隊をそっちに連れて行く!」っていう役目をもう十分に果たしたと思うんですよね



なにしろユーマがいた屋上から見て、5階っていうのはすぐそこの場所だから
さすがにもう合流するだけの十分な距離は稼いだだろうと。オサムが奮闘して約束を守った分、
今度はユーマがそれに応えるという展開に期待したいですね。次回に続く!
 


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第169話「玉狛第二 22」



今週のワートリ作者コメントですが、「半端な所ですみませんが、この続きはジャンプSQで。有難うございました!」とのことで
先週の予想通り、やっぱりSQ移籍にあたっての挨拶が今回のコメントになりましたね
これがジャンプ本誌における最後の作者コメントということで、この2年間の話は聞けずじまいだったのがちょっと残念です
あとは単行本のコメントでどれくらい語ってくれるかですねー。ただ、復帰してから今までのコメント見た感じだと
休載の2年間に触れるようなことはなさそうな気もしますけど…

3日前、鈴鳴支部

「何か新しい作戦が必要だね」

「そうっすか?今でも十分B級上位で通用してると思うっすよ?」

「確かに手応えがないわけじゃないけど、先週の試合も最後は押し負けちゃったし、
 射撃重視の新陣形もそのうち対応されてくると思うんだよね」

さてそれでは本編の方を見ていくと、今回の冒頭の場面では3日ほど時間が巻き戻って
試合前に鈴鳴メンバーが話し合ってるシーンから始まってますね
どうやらこの時期すでに来馬さんのダブルライフルは習得済みだったようですが
「それだけでは足りない」と、また別の作戦を考えようとしていたようです

どうやらその結果太一の停電作戦が生まれたってことのようですが…
それにしてもこの場面で気になるのは、来馬さんが言ってる「先週の試合」の内容ですよ



なんと二宮隊、影浦隊、東隊、鈴鳴第一での四つ巴という
以前の玉狛がやった試合とそっくりな構成での試合を鈴鳴もやってたんですね
その結果、二宮隊3点、影浦隊3点、東隊2点、鈴鳴第一2点であと一歩及ばなかったという…

ふむ…とはいえかなり健闘したと思いますけどね、この間の玉狛は
二宮隊3点、影浦隊2点、東隊2点、玉狛第二1点で負けてしまったわけだし。鈴鳴はそれよりがんばったということか
というか二宮隊&影浦隊と一緒の試合にブチ込むのやめろやマジで!(えー
こいつらあまりにも強すぎんねん!この二隊はメンバーの能力がもう完全にA級レベルで
罰則くらったからB級に居座ってるだけっていうのが本当に周りとのレベル違いすぎるっていうか…
他のB級からしたらこの二隊って目の上のたんこぶなんだろうなー



さて、そんな3日前の話し合いシーンが終わり、現在の試合の様子が映し出されますが…
って、あれ?鈴鳴と影浦隊が睨み合っている真っ最中?おいおいおい、影浦隊といえば
前回「仕方ねえ、退がるぞ!」って言いながら撤退したんじゃなかったんですか!?
なんか場所変えて今回また戦ってるけど…もしかして影浦の言ってた「退がるぞ」っていうのは

「場所をかえるぜ…」

「スキにしろ、おなじことだ」

っていう意味で言ってたってことですか!?(えー

ドドドドドド!

《地の利を得たのは影浦隊か!?》

《そのようですね、あの狭さではさっきまで効果的だった
 来馬隊長の多角的な攻撃も封じられている》

《影浦隊にしては珍しく頭使った戦い方だね》

ともかく場所が変わったことで、今度は影浦隊が有利に戦えるようになったようです
前回は来馬さんのダブルライフルに苦戦してましたが、それを店内の障害物で封じることにより
ゾエさんの貫通力のある弾で一方的に攻めていくという形になったようですね。ゾエさんって本当に強いガンナーだよな

「ここだ!太一!」

「ハイ3、2、1、スイッチョフ!」

フッ

「んん!?」

ってそんな風に影浦隊が有利になったところで、すかさず停電作戦を使って有利を取り戻そうとする鈴鳴!
なるほど前回オサムが戦ってる最中に停電したのは、その裏で鈴鳴と影浦隊がこうして戦っていたからだったんですね



そして次の瞬間、影浦を狙って繰り出された村上の鋭い一撃!
しかし影浦は、例のサイドエフェクトによりピキーンと攻撃を察知してギリギリ回避できたようです
というか今までも影浦のことニュータイプニュータイプ言いまくってましたが本当にニュータイプだなお前!
もしこの辺の話をアニメ化する際は、この場面の効果音はもちろんこの音でお願いしますよ(えー

《モール内が停電!?》

《鈴鳴には暗視の視覚支援が入ってますね。有利を取るために灯りを消したのか》

「やばいやばい!カゲを撃っちゃいそう!」

「ヒカリ!さっさと暗視入れろ!」

「今やってら!まったくお前らアタシがいないとなんにも…」

ともかく電気が消されてしまったことで、周囲がロクに見えずわちゃわちゃした状態に陥ってしまう影浦隊。
ただし、オペレーターが視覚支援を入れれば暗闇でも目がきくようになるので
急いでヒカリが影浦たちに視覚支援を入れる作業をすることに…

《影浦隊にも視覚支援が入った!》

「これで条件は五分だぜ!」

「ほい3、2、1、スイッチョン」



ってああ、今度は視覚支援が入った途端、「そんじゃ電気つけますわ」と即座に停電を解除する太一!
すると影浦の暗視がアダとなり、部屋の光がまるで閃光のようにまぶしく見えてしまうことに!
なるほどドラゴンボールで言うところの太陽拳を食らったような状態になってしまったわけですね(えー
その結果影浦は、村上の攻撃を避けきれず一太刀モロに食らってしまったという…

《影浦隊長にいいのが入った!これは致命傷か!?
 かろうじて急所は外しているが…左腕の伝達系切断!トリオンの漏出も大きいぞ!》

そんな影浦の受けた傷はかなり深かったようで、急所は外しているものの片腕がロクに動かない状態になってしまったようです
なるほどこれはドラゴンボールで言うところの、ピッコロとの戦いの時に深手を負ってしまって
急所は外れたものの片腕がロクに動かなくなった悟空
のような状態になってしまったわけですね!(えー



いやぶっちゃけ細かすぎて伝わらないたとえだと思いますが
「急所は外れたけど片腕が動かない」って聞くとこれを思い出してしまうんですよ!

「でかいのもらっちまったぜくそったれ!!」

「ユズル!太一くん狙えない!?」

「当たんないでしょレーダーにも映ってないし」

ともかく影浦が負傷してしまったことで、再びわちゃわちゃした空気で動揺が走る影浦隊。
停電をコントロールしている太一を狙撃できないかユズルに相談しますが…
ってユズル!?お前今なにしてんの!?



いやいやちょっとユズルと言えばオサムと交戦中だったんじゃないの!?
お前なんで普通にこっち援護してきてんの!?オサムとの戦いはどうなったの!?

「どひー、こりゃきびしい…!」

ドガガガガガ!

《北添隊員が店内の電気系統を破壊!》

《なるほど、壊してしまえばオンオフできない。地味に気が利いてる》

ってそんな中、部屋の照明をぶっ壊して停電作戦を無効化するゾエさん。ひとまずこれで停電に惑わされることはなくなりましたが…
それはいいとしてオサムは今どうなってんの!?もうあいつユズルに殺されたの!?(えー

(電気がついたり消えたり…どこかの部隊がコントロールしてるのか?)

ってそんなオサムですが、今はまだ生きていてモールの中をうろうろしていたようです
そ、そうなのか…オサムが生きてたことはいいんですけど
ユズルとの戦いはどうなったの!?どうやって生き延びることができたの!?

(宇佐美先輩のサポートがなかったら死んでた…
 右腕はやられたけど、その後は仕掛けのおかげで逃げられた…)

ってユズルのと戦いの結果について説明するオサムですが…どうやらユズルに狙撃される瞬間
停電が解除されてユズルの目がくらみ、オサムはしおりちゃんの素早い視覚サポートにより逃げられたってことのようです
えっと、そうなのか…さっきの影浦みたくユズルが太陽拳を食らって「目が…目がー!!」ってなってるうちに逃げられたってことか…(えー

そう、だいたいこんな感じで。まあそれはいいんですけど
この重要な場面を一切描写せずに説明だけで済ませるってそれはどうなんですか!?
俺オサムがどうなったのかメチャクチャ気になってたんだけど!?
まさかいつの間にか助かってて説明だけで済ませるとは思わなかったよ…
あと今のオサムは一人みたいだけど、ユーマ達との合流はどうなったんだろうか…

「太一!誰かがそっちに向かってる!」

「ほえ?」

「やはり照明を操作してる奴がいたか」

「でも遠回りになったぞ、上で待ってる予定だったのに」

ってそんなユーマ達の居場所が明らかになりましたが、なんとその場所は1階であり
停電を制御している太一を今まさに狩ろうとしていたという…
い、いやちょっと待て1階!?お前ら1階におるんか!?マジで言ってんの!?
正直これを知った時の俺の心境は、ドラゴンボールで言うところの

そ…そりゃ
ねえだろ〜〜〜!!
もう〜〜〜っ!!

っていう感じでしたね…(えー  まさか1階に行ってるとは思わんかったよ…
とりあえず今日の感想はここまでですが、俺の感じたそりゃねえだろ感については、また後日説明しようかと思います



(C)鳥山明/集英社


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第169話 そりゃねえだろポイント

それでは昨日書いたワートリ感想のそりゃねえだろポイントについて説明していきたいと思います
ちなみに俺が「そ、そりゃねえだろ〜〜!!もう〜〜っ!!」と思ったのは一箇所だけじゃなくて
今回の話で結構いくつかあったんですよね
そのうちのひとつが、オサムvsユズルの結末が描かれなかったってことですね



やっぱり前回ラストのこの引きから言って、ユズルに狙われてしまったオサムは一体どうなってしまうのか
その結末がすごく気になってただけに、それが描かれずに「いつの間にかオサムは助かってた」って結果だけ示されてしまったのがちょっとね…
ジョジョ5部でいうところのキングクリムゾンで過程がすっ飛ばされて結果だけが示されたって感じで
俺的にそりゃねえだろポイントだなって思ったところはありますね(えー

たとえばなんですけど、島本和彦の新・吼えろペン第8巻にこんなセリフがあるんですよ



「読者に「これはどうなるのか」と期待させた気持ちを裏切らないで、
 ちゃんとそのキャラクターや事件やテーマに決着をつけてやる」

「すばらしい着地を見せてやる、ということだ!」

っていうセリフがあってね…そういう意味ではオサムvsユズルのシーンっていうのは
「オサムは一体どうなるのか」って思わせるまではよかったんだけど、
その後の決着となるシーンがすっ飛ばされてしまった
っていうことが俺的に気になったんですよね

読者の知らないところで「いつの間にか決着がついた」ってことにされてしまって、
話が着地する瞬間を見せてもらってないわけですよ。そこがやっぱり不満っていうかね
たとえるなら内村航平が体操の競技やってるのをテレビで見てるっていう時に
内村航平がバーンとジャンプして空中で技を決めて、いざ着地が決まるかどうかというその瞬間に
急にチャンネルを変えられてしまって着地の瞬間を見せてもらえず
「おいおい内村の着地はどうなったんだよ!」とチャンネルを戻した時には何もかも終わっており
「内村の着地ですか?無事成功しましたけど」と結果だけを説明された的な。
(えー
こういう時ってさ…結果だけ説明されても満足できないじゃん…着地の瞬間をこの目で見たいと思うじゃん!!そういうことなんですよ!!

オサム&ユズルに関するそりゃねえだろポイントはそんなところですね
ただ、ユーマ&ヒュースに関してもそういうのがいくつかありまして…



この2人に関してはですね…やっぱりオサムがあれだけ必死に5階まで登っていったのに
2人はそれをスルーして1階にいた
っていうのがすげー気になりましたね…
オサムがあれだけ頑張ったのはなんだったんだ…っていうね

オサムが5階まで登っていったのって、「東隊をそっちに連れて行く!」ってユーマ達がいる場所を目指していたからだと思うわけですが
当のユーマ達は登ってくるオサムを無視して1階まで降りていたっていうのは…そんなんあんまりじゃないですか!
そこはちゃんとオサムを迎えに行ってあげてくださいよ!確か前話の俺の感想で、
「これだけオサムが奮闘した分、今度はユーマ達が応えてあげてほしい」と書いたわけです
応えるっていうのはつまり、オサムが連れてきた東隊をユーマ達が仕留めるってことを言いたかったわけで
そういう展開を期待してたんですが、無情にも叶うことはなかったっていうのがね…なんとも悲しくてね…

あとそれに加えて、ユーマ&ヒュースがオサムから離れて別行動してるっていうのは
この前の当真さんの解説とつじつまが合わない感じがして、なんか俺的にスッキリしないんですよね



そんな当真さんの解説というのがこれ、
・玉狛はユーマがいないところが穴になる
・オサムも頑張っているけどそれだけじゃ足りない
・その穴を埋められるだけの新たなメンバーが必要
っていう話だったわけです。これについては今回の試合でもまさに
オサムが頑張ってるけどそれだけじゃ足りない状態になってると思うんですよね

この試合でのオサムはそれはもう必死に頑張って東隊やユズル相手に粘ったわけですが、
しかしそうは言ってもユズル相手に危うく殺されるところだったし、
結局オサム1人ではいくら戦っても点が取れないので、
そういうオサムの足りない部分をカバーできるだけの仲間に来てほしい場面だったと思うんですよね

俺としてはヒュースってそういう役目のために仲間になったんじゃないのかなと思うわけです
当真さんが解説してたのってそういうことなんじゃないのかなと。ユーマが手助けできない場合でも
オサム達をカバーできるような頼れる仲間が欲しかったんじゃないのと。

そのヒュースがユーマと一緒に遠くに行ってしまってオサムのピンチを放置してるっていうのが
俺としては許容できなかったっていうか…もうね、お前なにそんなとこで油売ってんねんと。(えー
太一にエスクードサンドとかやって遊んでる場合かと。さっさとオサムをカバーしに来てくれと思いながら見てたわけですよ

それと最後にひとつ。今回ユーマが1階まで降りてきてしまったことで、
ユーマがモールの屋上から侵入した意味がなくなってしまったと思うんですよね
これについても結構気になってたというか…というのも、この間の拍手コメントで
「ユーマがモールの屋上から入ったのって判断ミスじゃないですか?」って意見があったんですよね

そして俺がこのコメントにどう答えたかと言うと、「わからない」って返信したわけですよ
というのもね、その時の俺が頭の中で思ってたのは
きっとユーマが屋上から入ったのは何か意味があるはずだということで
今はその意味がわからないけど、きっとこの後の話で明かされるだろうと思って「わからない」と答えたわけです。

きっとこの漫画なら、考えなしにユーマを屋上から入れるってことはしないだろうと。
そこにはちゃんとした意味があるんだろうと思って、描写されることを今か今かと待っていたわけですが
ただ今回の話でもう屋上から入った意味なかったみたいな内容になっちゃったから…(えー
そういう意味でも俺としては「そりゃねえだろ〜〜!!もう〜〜っ!!」と思ったポイントでしたね…

今回のワートリ感想についてはそんなところです。
なんていうか…ジャンプにおけるワートリ最終回で、こんな風にブーブー言うのもどうかとは思いましたが…
そんな風に不満を感じていた中、俺の脳裏には新・吼えろペンのボタQ元編集長の話がぐるぐる浮かんでましたね



その話っていうのがこれです。たとえ天才でも100回連載が続いたら1回はつまんない回がある。
そして天才はその1回を最終回に持ってくる
っていうね
今回の話はそれなんだろうか…なんてことをぼんやりと考えてました。

ちなみにボタQのセリフには続きがあって、
「100回のうち99回も読者を楽しませるんですよ!
 最終回の1回くらいいいじゃないですか!私に言わせれば
 そこまで楽しませてもらったのに文句を言う奴の方がどうかしてますよ!!」
っていう言葉になってます。この理屈でいうと完全に俺がどうかしてる奴になっちゃうんですけどね…(えー

ち、ちくしょう、俺だってなあ、俺だって最後くらい
「葦原先生、ジャンプでの週刊連載お疲れ様でした。ジャンプSQに移ってもずっと応援し続けます!」
っていうようなあったけぇコメントで締めたかったよ!(えー
最終回でこんなブーブー文句垂れるような感想書くとかなんなんだ俺は…なんなんだ俺はー!!
今の俺の気持ちをドラゴンボール風に言うなら

み…みんな
すまねえ…!!

こ…こ…
こんなはずじゃなかった…

っていう感じですかね…(えー

・すばやいワートリ感想お疲れ様です。なんだか話がキンクリ気味だったのは
 エース揃い踏みの一番いい引きからSQ移籍に繋げるための苦肉の策なのかなーと思いました
 再開からの5話がそれぞれ休載中のどの時期に描かれたのかはわかりませんが、察するに前回と今回の間あたりで移籍が確定して大きく調整が入ったんじゃないかと。
 Wエースの合流場所が1階だったのは確かに意外ですね。必死で東隊を上に引っ張ってった修の苦労はなんだったんだという
 当初の予定では合流まで敵は無視することになってましたが、さすがに停電犯は見過ごせないのでヒュースが直行決定→じゃあ合流も1階にしとくか〜って流れでしょうか
 修としおりちゃんの気が散らないようWエースが勝手に判断して動いたのかもしれませんが、なんだか修がハブられてるみたいでいたたまれないぜ… by エクシア
 
・初めまして、いつもブログの更新楽しみにしてます。今週のワールドトリガーの感想も読ませて頂きました。
 大志さんの「そりゃねえだろ感」は何とな〜く予想は付きますので、ジャンプSQ1月号の予告のリンクを貼らせて頂きます。
 少しだけワールドトリガーのページが見れるのでネタバレを完全回避したい場合はご覧にならないでください。
 https://jumpsq.shueisha.co.jp/sq/yokoku.html by ヴェテルA

って、そんな風に「みんなすまねえ…」と思いながら拍手コメントを眺めてたら
けっこう俺の心情を理解してくれてるコメントが来てて驚きました
特にエクシアさんの方はオサムの苦労はなんだったんだ感について、俺と似たことを書いていたので
やっぱりそういう風に思った読者もいるのかなとちょっと安心しました。
それと展開が飛び気味だったのは、ジャンプSQへの移籍によって調整せざるを得なかったというのも、
言われてみれば確かにその可能性はありそうですね

あとヴェテルAさんの方は、なんとジャンプSQの次号予告サイトを見に行くと
次回のワートリのページが少しだけ見れるという…うおおマジだこれ!マジだこれー!!(えー
なんか次回の話をちょっと見れたらかなり得した気持ちになれました。
なんだかんだ言いつつも、次のワートリの話が見れるのはやっぱり楽しみですね
そんなワートリが載るジャンプSQは12月4日(火)発売、そして同じ日に最新コミックス19巻が発売するので
この日付は忘れないようにしたいですねー


みなさんこんばんわ。今日はワートリ単行本19巻発売&ワートリの移籍したジャンプSQ発売という
ワートリダブルコンボの日でしたね。俺としても語りたいことはいっぱいあるんですが
まずはやっぱり単行本19巻の方から語っていきたいと思います



この19巻なんですが、おまけページの充実ぶりが今まで以上にすごくて
何から紹介したらいいやら…って感じの内容になってますね
とりあえず俺的に一番衝撃を受けたのはやはり、ワートリが休載した2年間のことを
葦原先生が詳細に2ページ使って解説するという部分があったことですかね



こんな感じですごく丁寧に解説してくれて…文字が細かくて見えないでしょうけど、
とにかくいっぱい説明してるということだけは分かっていただきたい(えー
いやもうこのページを見た時本当にびっくりしましたよ、なにしろ今まで俺はこういう「休載の2年間」の話を聞きたくて
ジャンプの作者コメントとかも毎週チェックしてたわけですが、けっきょく作者コメントでは一切そういう話がなかったから
「葦原先生はこの2年間について話す気はないのかな…」ってすっかり諦めていたんですよね

これと似た例で言うとハイスコアガールがちょうどそんな感じだったというか
あの漫画もSNKとのトラブルによって長期休載に入った結果、
ワートリと同じように2年間の休載が続き、その後奇跡の復活を遂げたわけなんですが
ただ復活したのはいいけど、その2年の間に何がどうなって復活したのかっていう詳しい話は、まったく聞けないままで終わってしまったんですよね

要するに「復活した」って結果だけが与えられて、それまでの過程が全部すっ飛ばされてしまった印象というか
もうまさにジョジョ5部のキングクリムゾンを食らったような気分だったわけですよ
ハイスコアガールがそんな感じだったから、ワートリも同じように休載の2年間については触れられないのかなとか
漫画業界ってそういうもんなのかなとか思って諦めていたわけですが、
しかしそんな中で葦原先生がこうしてメチャメチャ詳細にこの2年間を語ってくれたっていうのは、あまりにも予想外すぎてひっくり返りましたね

せっかくなのでそんな葦原先生の話を詳しく見ていくと、まず休載した理由は「首を壊したから」ということで、
そこに関しては俺が以前まとめた内容と同じでしたね。ただ、首を壊した理由について、
俺が「編集部からの仕事の負荷が大きすぎた」と語ったのに対し、
葦原先生は「自分のキャパを考えずに仕事を引き受けすぎた」という風に
悪いのは編集部ではなく自分であるみたいな言い方をしてますね。

そして首を壊した結果、痛み止めすら効かないほどの痛みが首を中心に広がっていき、
背中や頭にまで痛みが出るようになって起き上がれない時間が増え、
無理やり体を動かしながら仕事をして精神的にもどんどんおかしくなっていくという
それほどまでにヤバイ状態になっていたようです

ただ、そこまで追い詰められているのに、葦原先生は強がりを言ってしまうタイプだったらしく、
「なんとかいけます」と担当に言いながら仕事を続けていたそうです。
しかしついに、葦原先生の容態を見かねた担当からのストップがかかり、長期休載に入ることになったんだとか。
葦原先生いわく、「担当さんが止めてくれなかったらもっとしんどいことになっていた」そうで、
あくまでも悪いのは自分であり、担当や編集部は悪くないっていうスタンスのようですね

とにかく葦原先生の説明を読んでいて一番感じたのはそれですね。
俺が今まで「葦原先生がこうなったのは編集部が悪い!!」と言ってきたのに対し、
葦原先生は「いやいや編集部は悪くないよ、自分のせいでこうなったんだよ」っていうような内容を語っているように思います

そう考えると確かに、俺も編集部だけを攻撃的に責めすぎたかなと思うところはあります。そこについては反省したいですね
ただ、そこを踏まえてもやっぱり、編集部にはもっと早くに止めて欲しかったって気持ちはありますね
というのもですよ、たとえば野球の投手とかもそうなんですけど、あまりにも体を酷使しすぎてぶっ壊れる寸前のような状態でも
「まだ投げられます!やれます!」って本人はそう言うと思うんですよ

実際、葦原先生も「まだ行けます!」ってずっと言い続けて無理した結果、あそこまで体を壊してしまったわけだし
やる気のある人間ほどそうなるというか、自分自身だとブレーキをかけることができないというか
だから周りの人が早めに止めてあげなければいけないと思うんですよね。
野球だったら監督やコーチ、漫画だったら編集部や担当のような人が、早め早めに判断して止めてあげてほしいと思うわけです

やっぱりね、故障してからじゃ遅いと思うわけですよ。そうなる前に早めに手を打って、故障だけは防いでくれと。
たとえば最近、野球の大谷翔平が右ヒジを故障してしまうという出来事があったわけですが、
やっぱりそうなった時って「故障する前に止められなかったんだろうか」「監督やコーチはどんな指導をしてたんだ」みたいに
大谷翔平を指導している監督やコーチに詰め寄りたくなるじゃないですか

それと一緒で、漫画家が体を壊してしまった時は、担当や編集部に文句を言いたくなってしまうわけですよ
一体今まで何を見てたんだみたいにね。特に葦原先生の場合は体の壊し方が尋常じゃないというか
なにしろ休載に入った後、1ヶ月はずっと寝たきりの生活で、2ヶ月してやっと数時間くらい起き上がれるようになり、
病院に行こうにも首への振動がキツイから車に乗ることができず、
ちゃんと病院に行けるようになるまでに6ヶ月かかったとか
もう本当に体を壊しすぎて日常生活が送れなくなってるレベルだから
「なんでこんなになるまで酷使してしまったんだ」って気持ちはどうしても持っちゃうわけですよ

葦原先生の他にも、たとえば食戟のソーマのtosh先生なんかも
ソーマの連載の他に特別企画の漫画とかイラストとか描かされることが多くて、そのたびに作者コメントで悲鳴を上げてるんですよね



たとえばtosh先生が以前描いたこのジャンプヒロイン集合ポスターだとか、ワンピースとのコラボ漫画である食戟のサンジとか描いた時なんかは
「ソーマの連載やりながらこういう仕事をするのは本当にキツイ」という内容の作者コメントを残してますからね
葦原先生が体を壊したのも、「連載以外の仕事をやりすぎたのが原因」って今回語っているから
連載しながらこういう仕事も同時にやるのって作家への負担がすごいんだろうなと思うんですよ

だからやっぱりね、そういう風に作家の負担をどんどん増やすんじゃなくて
逆に減らしたり、故障しないようコントロールして欲しいと思います、マジで
漫画の中でも週刊連載は特に過酷なことで有名だから、今後それを変えていくような工夫をしてほしいですね
なにしろ、ドラゴンボールの鳥山明とか、NARUTOの岸本斉史みたいな大御所クラスの漫画家も
「週刊連載はあまりにも過酷すぎる。自分が再びそれをやるのはもう無理だ」と語っているし
ワンピースの尾田栄一郎も同じことを言ってるんですよね。今のワンピースを書き上げたら、次の作品を連載するのはしんどくてもう無理だと。

そういう風に、ジャンプ漫画家の話を聞いていると、週刊連載の仕事っていうのは
しんどすぎて自分をすり減らしている感がすごいというか
自分をすり減らしてすり減らして連載を続けて、終わった頃には「もう無理だ…」と力尽きてしまうような
あまりに過酷な状況っていうかね…そんな風に人材を使い潰すようなやり方はあまりにもったいないと思うわけです
せっかくヒット作を出した漫画家もそうなってしまうのはね…昭和のブラック企業じゃないんだから
昭和の時代はもう終わって、さらにその後の平成まで終わろうとしているんだから
昭和の過酷なブラック体質とはもうおさらばして、余裕を持って働けるようなホワイト体質へと改善していってほしいと俺は思います
 






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