■龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 第3話「地上1000mの遺跡」

 

「これがあの部屋にあった七々々コレクションか…」

コポコポ

「えっ、お湯を入れただけなのにお茶が出てきたよ!?」

「茶葉がいらない急須か…」

「正式名称は仙茶沸(シェンチャフェイ)と言うそうだよ

さて前回、ダンジョン部屋での入部試験をクリアーし、めでたく冒険部へと入部することになった重護たち。
あのダンジョン部屋は、もともとは七々々コレクションが眠っていた部屋だったということでしたが
その眠っていたお宝というのがこれ、茶葉のいらない急須…な、なんつーかすげー地味なアイテムだな
「そんなのよりジュースが飲みたいっす」って人にはなんの意味もないなこれ…(えー

「あらためて君たちを冒険部の部員として迎え入れようと思う。
 優秀な部員が一気に3人も増えてうれしいよ」

ともかく唯我部長にも認められ、優秀な人材として冒険部期待のルーキーとなった3人…って
ゆ、優秀な人材…?ちょっと待て!約1名ほど1ミリも役に立たなかった子が紛れてるんですが
それもまとめて優秀って言っちゃうのはどうなんですか部長!(えー

「七々々コレクションか…唯我殿、龍ヶ嬢七々々が亡くなったのは今から10年前…
 そしてこの第三高等部が完成したのが6年前だったはずだ」

「その通りだね」

「なら誰がこの学校に、七々々コレクションを隠したのだ?」

「いきなりそこを突いてくるとは、さすが名探偵さんだね…だが、それについては分からないんだ。
 七々々コレクションを隠した謎の存在…それはレプラコーンと呼ばれている。
 そして七々々コレクションが隠された場所を遺跡と言い、この島で今も新たに生まれ続けているんだ」

むう…そして唯我部長から、七々々コレクションについて重要な設定が明かされましたね
一体誰がわざわざあんなダンジョン部屋を作って、お宝を隠してるのかと思ったら、
それはレプラコーンと呼ばれる謎の存在の仕業で、こいつらが現在も島のあちこちにダンジョンを作って
七々々コレクションを隠しているんだという…要するに七々々の死後、そいつらがお宝を持って行っちゃったということか

「ところで、入部早々悪いけど八真君に一つ頼みがある」

「え、何でしょうか?」

「202号室に住んでいる、君にしか出来ないことなんだが…」

「本ッ当に使えないわねぇ!
 3個98円の安プリンを食べさせるなんて!!」

げしげしげしげし

「ひいっ!ひいい〜〜!!」

「男だったら自分の女に、毎日卵堂屋のふんわりプリンを
 買ってくるくらいの事しなさいよ!
 この甲斐性なしのダメ男があああああ!!」

ピピピピ ピピピピ ピピピピ

「はいっ、恋人ごっこの試練を無事達成した重護には、
 約束どおり遺跡の場所のヒントを出してあげましょう(にっこり)」

って何してんのこれーーー!?
えー!?なんと唯我部長の頼みということで、家に帰った重護は
七々々からさんざんひどい言葉責めと足蹴にされる屈辱を受けまくることに!
しかし一定時間それに耐えると、ご褒美として次の七々々コレクションが眠る場所を教えてもらえるという…
いやちょっと待て、わざわざこんなSMプレイしないと教えてもらえないのかよ!(えー

それとよく分からんのが、さっきの部長の話だと七々々コレクションというのは
七々々が死んだ後、レプラコーンとかいう連中が遺跡を作ってそこに隠したという話でしたが
なんで七々々がその場所を知ってるんすか!?
どういうことなの…?レプラコーンとかいう奴らは七々々のパシリで、七々々本人の指示によってお宝を隠してるとか…?

ともかく、言葉責めタイムを乗り切ったご褒美として、新たなお宝の場所を教えてもらった重護。
さっそく冒険部のみんなを連れてその場所に出向きます。どうやらどっかのビルの隠し扉から入るみたいですね
しかしこうして見ると、副部長の茨は見た目だけはほんと可愛いよな
見た目だけはこのアニメの中でもダントツだと思うんだけどなぁ、見た目だけはなー(えー

「さて…それではここからは、選抜メンバーで行こうと思う」

「選抜メンバーですか?」

「大人数で押しかければいいというわけじゃない、前回のテスト部屋とは違って
 ここは僕も初見の遺跡だ…命がけだよ」

「…」

「ふん…」

「は、はわ、はわわわわ…」

しかしこの遺跡、迂闊に踏み込めば命を落とす可能性すらあるということで、
並みの覚悟では入れないことを語る唯我部長。その言葉を聞いてキリッと表情を引き締める重護、
自信に満ちた笑みを浮かべる天災、そして…

ダルクは隅っこの方で小さくなってあわあわしているのでした
おめーはここで留守番しとれや!(えー

「メンバーは僕と八真君、そして天災君の3人だ。
 夕とダルク君は、ここで万が一の時のために待機していてくれ」

「ご無事で…!」

「て、天災も気を付けてね…」

「命がけだってよ」

「大丈夫だ。難なくクリアするからな」

「へへ…ああ、そうだな」

「さて…それじゃ行こうか」

そんなダルクはやはり唯我部長から見ても「まあ留守番だわな」と判断されたのか
名指しで留守番組に残されてしまいました。そんな一方で、これから死地に向かう重護と天災でしたが…
相変わらず自信満々の天災、そして重護もそんな天災を見るうちに思わず笑みを浮かべてしまいます
これはやはり、前回で天災の推理力を実感できたからですかね。重護自身も人並み外れた体力を持っているし、
「コイツと力を合わせればきっとなんとかなる」という自信に繋がっているのかもしれません

「さて…どうしたものか」

そんな3人が足を踏み入れたのは、まるでクモの巣のような通路が張り巡らされたダンジョン部屋でした
とりあえず通路の中心を目指していけば、ゴールの宝箱が設置されているようですが…
考えなしに動いたらいきなり死ぬ可能性もあるので、そう迂闊には動けない3人。まずは通路の様子をじっくりと見ていきますが…

ガサガサ…ガサガサガサ…

「…!?何かいる!!」

「え…?」

ビキビキビキビキ!

「なっ…!?」

「天災ーーっ!!」

バッキャアアアアン!

ガシイイイッ!

「ぐうっ…!ぐぐぐ…!」

ああーーっといきなりここで天災危機一髪!重護が何者かの気配を感じたその時、
突然天災の立っていた通路が破壊されてあわやまっさかさまに落ちて死亡という危機的状況に!
ギリギリのタイミングで重護が駆けつけたからよかったものの、一瞬でも遅れていたら完全に死んでいるところでした

「ぐぬおおおおおおっ…!」

ドサアッ!

「はあ…!はあ…!はあ…!」

「はあっ…重護…」

「あ…?なんだよ…」

「ありがとう…おかげで助かった」

「えっ…べ、別に、貸し一つだからな」

「ああ…借り一つだ」

そんな重護の活躍でどうにか九死に一生を得た天災、そして意外にも素直に重護へお礼を言っております
こういう時って結構「ふん、助けてくれなんて頼んだ覚えはない」とか言い出す
礼儀知らずのキャラが多いと思いますが、天災はちゃんとお礼が言える子だったんですね。なかなか好感が持てます

ガサガサ…ガサガサガサ…

「ふむ…なるほど、そういう仕掛けか」

そして改めて、この通路を破壊した謎の存在について観察する天災。
すぐにその正体は分かったようですが、天災たちの頭上をうごめくその怪物というのは…

「我が運命の光に潜みし亡者たちの魂よ!流転なるこの世界に
 暗黒の真実を導くため、我に力を与えよ!」

「現れろ!地縛神ウル!」

というわけでまさかの地縛神が登場であります(えー
なんと通路の真上にいたのは恐ろしく巨大なクモの怪物!どう見ても地縛神ウルです本当にありがとうございました
なぜ急に地縛神ウルが出てきたのかというと、これも全部重護の声優が鬼柳さんなせいなんだ…(えー

「よし重護…お前の出番だ!」

「へ?」

「う、うおおおおおお!!」

ドドドドドドドドド

「くそっ!死んだら泣くからなぁ天災!」

「あの親グモは一定のパターンで動いている、通路が落ちるのは一度に2カ所。
 それと同時に通路の修復を一度に1カ所。そして修復された通路は
 固まるまで5分かかる…それまで通路は落とされない。
 つまり、ここから宝箱がある場所までの経路を
 再生したばかりの通路で繋げればいいということだ!」

そして巨大クモの行動パターンを見抜いた天災は、重護を使ってその攻略を始めることになります
どうやらこのクモは、単に通路を破壊するだけではなく修復も行ってくれるようで、
さらに「修復後の通路はしばらく破壊されない」という習性があるらしく、それを利用してゴールへの道を作ればいいみたいですね
つまり、遊戯王風にこのクモの効果を説明すると

地縛神ウル(昆虫族/効果モンスター)

1ターンに1度、フィールド上の通路を2つ破壊する。
この効果で通路を破壊した時、自分の墓地にある通路を1つフィールドに戻す。
この効果でフィールドに戻った通路は、5ターンの間破壊されない。

とかこんな感じか。まさか地縛神ウルの効果がこんな内容だったなんて…(えー



「唯我殿には、宝箱までの道がつながった瞬間に駆け抜けてもらいたい!」

「分かった!」

「あと1カ所!重護、左だ!」

「ぜえ…!ぜえ…!」

「今だ!唯我殿!」

「ああ!」

そんなわけで、ゴールへの道筋を作る役は重護が担当し、天災の指示を受けながら全速力で走り回って
通路の破壊と修復を狙い通りに誘導しております。天災の頭脳と重護の体力、これで巨大クモを攻略し
最後のオイシイところは唯我部長が持っていって3人は宝箱の前へと辿り着くのでした(えー

「ふっふっふ、この名探偵の敵ではなかったな」

「ぜえ…ぜえ…」

ガチャ…

「おお…!これはまさか…!」

ドラゴンのつえを てにいれた!(えー
そんな宝箱の中に眠っていたのはドラクエ5でおなじみの武器ドラゴンのつえ!
ボブルの塔で入手できる主人公の最強装備ですな

5の主人公はてんくうのつるぎを装備できなくて、「くっそー息子はいいよなーてんくうのつるぎ装備できてよー」
勇者の武具を装備できる息子にコンプレックスを抱えるハメになるんですが、終盤で手に入るこのドラゴンのつえは
てんくうのつるぎなんかより攻撃力がずっと高いので
「あれれ〜?てんくうのつるぎってその程度しかダメージ出ないんですか(笑)」
優越感にひたりまくって息子を見下すことができるとても大人げないアイテムですよね(えー

「ふ、ふふふ…ふふふふふ…」

「…?唯我部長?」

「この杖が…ずっと欲しかったんだ…」

がしかし、そんなドラゴンのつえを手にした途端に様子がおかしくなってしまう唯我部長!
なんだか相当この杖にご執心だったようですが…唯我部長あんた…
そんなにてんくうのつるぎに対するコンプレックスが…(えー

「2人とも、このまま動くな!!」

ビキイッ!

「う!?」

「ゆ、唯我部長…どういうことですか!?」

「ふふふふ…」

ゴゴゴゴゴゴ…

「ではさようなら、2人とも」

「マ…マジかよ…!?」

とその時、ドラゴンのつえの効果を使って重護と天災を金縛りにしてしまう唯我部長!
ドラゴンのつえにこんな効果が…ゲームで使うとドラゴラムの効果なのに…(えー
ともかく2人の動きを封じた唯我部長は、そのままゆうゆうと1人で出口へ向かってしまいます
そしてダンジョンが役目を終えたせいか、すべての通路が崩壊を始めてしまいますが、
重護たちはどうにもできずに、宝箱の部屋に取り残されてしまうことに…

「(すたすた)」

「一心さま、ご無事でしたか!」

「あれ…?あ、あのっ、2人は!?」

「ああ。あの2人なら置き去りにしてきたよ」

「ええっ!?な…なんでですか!?」

「ダルクくん、君は少し寝ていてくれ」

キイイイイイン

「ふぇ…?むにゃ…」

ゆいがは ラリホーマを となえた!
ダルクは
 ねむってしまった!(えー
ああ、1人だけ脱出してきた唯我でしたが、抗議しようとしたダルクにもすぐさまラリホーマを唱えて
その場で眠らせてしまうことに!そういえば唯我のやつ、さっきダンジョンから脱出する時も
「僕を出口に移動させろ」ってこの杖の力で瞬間移動してたしな…つまりはリレミトを唱えたってことか…(えー

「どうします?この子」

「すやすや…」

「このままでいいよ、彼女は何もできない」

そして眠りに落ちてしまったダルクは、よっぽどいい夢を見ているようで
無駄に幸せそうな顔をしながら熟睡するのでした。殴りたいこの笑顔(えー
ともかく、唯我と茨の2人はまんまとドラゴンのつえを持ってこの場から立ち去ってしまい…

「マ、マジわけ分かんねえ…あり得ねえ…」

そして例のシーンキター!!
うおおおついにこの場面が!ダンジョンが完全に消え失せて、唯一残った宝箱の上に取り残されてしまった2人!
しかし漫画版とは少々ポーズが違ってますねえ、漫画ではこれ絶対入ってるよねって感じに
天災が重護にまたがってましたが、アニメではちょっと横を向きながら抱き合ってるという。
でもこの場面で初めて気づいたんですが、天災ってミニスカでニーソ穿いてるのな。エロいふとももしてるわ(えー

しかし2人が抱き合ってる理由について、アニメだと説明がありませんね…
これは下手に動くとバランス崩して落ちそうだから、一番安定する体勢になろうとしたらこうなったってシーンなんですが
ちゃんと視聴者に伝わったんだろうか。あとこの宝箱って宙にプカプカ浮いてるのか?
一体どういう仕組みなんだろうか…重護がワケわかんねえって言いたくなるのも分かりますね

「じゅ、重護…お前の息でくすぐったい…」

ともかく完全密着状態で抱き合う2人でしたが、重護の息がくすぐったいということで
めっちゃ切ないような顔する天災。何これエロい
ちなみに重護はというと、「救助が来るまでヒマだわー」モバゲーしながら遊んでました
こんな時にモバゲーやってんじゃねえよ重護!「美少女カードのSR出たわー」とかやるより目の前の天災に注目しろや!(えー

「も、もう少し離れろっ…(ぐいぐい)」

「え、お、おいっ…!」

グラッ!

「わっ!?」

「ちょっ…!」

ガバッ!

「むぎゅ!?」

「お、お前危ねえな!何がしたいんだよお前は!」

「…ちょ…ちょっとこの感じは嫌だ…これがつり橋効果というやつか…?
 あやうく重護に惚れるところだったぞ…」

「は…?」

とその時、身をよじりながらどうにか離れようとする天災でしたが…
その途端に一気にバランスを崩し、危うく天災は落下しそうになってしまいます
しかしその瞬間ガシッと天災を力強く抱き止める重護。こうなると天災も真っ赤になって、余計に重護を意識してしまいます

ドキドキ ドキドキ

「なにドキドキしてんだよ…」

「う、うるさいっ!男と抱き合ったことなんてないのだ!
 そう言う重護はどうなんだ!?」

「な、何が?」

「こうやって抱き合って異性を肌で感じるのは、平気なのかと聞いている!」

「うっ…!?」

ドキドキ ドキドキ

「ふ、ふん、重護もドキドキしてきたな」

「う、うるさい!お前だって同じだろ!」

そんなわけで、凄い勢いで胸がドキドキしてしまう天災。重護はというと最初は平気そうでしたが
「お前いま女の子と抱き合っとんねんで」という事実を天災から指摘されると、
嫌でも意識せざるを得なくなり、こっちも真っ赤になってしまいます
やはりこのアニメのメインヒロインは天災やな…3話でここまでフラグが進行するとは大したもんやで

ガチャ

「あら…?」

そうこうしているうちに、重護のスマホで110番された警察官が、救助に現れてくれました
2人の抱き合いタイムもこれにて終了か…しかしこの宝箱って本当に宙にプカプカ浮いてるっぽいな
警察官はロープを持ってきてくれたようですが、この状況から助け出すってのもかなり大変だろうなあ



「すぅ…すぅ…」

「…で、この役立たずな付き人は何をのんきに眠っているんだ?」

ぐににににに

「あだだだだ!?」

「おはようダルク、いい目覚めだろ」

「あっ、天災!?」

ともかく無事に救助された天災と重護、しかしダルクは相変わらずのんきに寝たまんまでした
今日もまた1ミリも役に立たなかったなダルク…(えー
天災からも役立たず認定されてるしどうすんだよダルク!
今のところ薄い本でケツを犯される役ぐらいにしか活躍する要素ねーぞ!(えー

「それでは、詳しい事情を聞かせてもらえますか?」

「(ぼそぼそ)重護、このままやられっぱなしで終わるつもりはないな?」

「あん?当たり前だろ、あの部長を1発ブン殴ってやらなきゃ気が済まねえ!」

「私も同じだ、あの男には一泡吹かせないと気が済まん
 私を行かせろ、唯我殿の行動に心当たりができた」

「ん…分かった、後は俺に任せとけ」

とその時、事情聴取のために重護たちから話を聞こうとする婦警さんたち。
がしかし、天災は唯我部長をギャフンと言わせるいいアイデアが思いついたようで
ここは重護に任せて去っていくのでした。そんなわけで、重護が1人で事情聴取を受けることになりますが…

「さて…」



バシイッ!

「あでぇ!?」

「それでは七々々コレクションについて知ってることを
 洗いざらい全て話してもらいましょうか」

ってアレー!?ちょっとした事情聴取をされて終わりかと思いきや、いきなり婦警さんが豹変!
「テメー七々々コレクション探してんだろ、はけよ」とえらいおっかない様子で重護に詰め寄り始めました
一体なんなんでしょうか、この島で七々々コレクションを探すことはタブーなのか?そう、婦警さんがこれほど怒っている理由とは…

「ふひぃ…た…ただいま…」

「え…な、何その格好!?」

「い、いや…あはは…」

って説明されないんかい!!おいいいいいい!!
婦警さんが怒っている理由については丸々カットされ、パンツ一丁の格好で家に帰ってきた重護!
なんでパンツ一丁なのかについても説明ないじゃねーか!!
なんか色々カットされてんな…漫画だとこの辺ちゃんと理由があったんだが

「はあ…七々々ちゃん、あの杖なんだったの?」

「魔法使いの杖。正式名称はドボルド・ヴァン・ザムスの杖。
 中世に実在した魔法使いが愛用していた杖で、杖自体に強力な魔力が備わってる」

「…で、どんな力があるの?」

「使用者が望むあらゆる事象を引き起こすことができる」

「な、何それ、そんなの無敵じゃん!」

「ふふふ、それがそうでもないんだよ」

「え…そうなの?」

そんな中、七々々からあのドラゴンのつえの効果を教えてもらう重護。
使用者の望みをなんでもかんでも叶えるという、使用無制限のドラゴンボールみたいな杖ですが
それでも七々々曰く弱点が存在するという…しかしそんな説明よりも
またバーチャファイターやってることの方が気になって仕方ねえよ!(えー
よっぽどジェフリーが好きなんだな七々々…

 

そんなわけで今回の話は終わりなんですが、ちょっと色々内容がカットされてるのが気になりましたねえ
例えば重護が天災と抱き合う場面でも、漫画だと「天災っていい匂いがするな…なんだか落ち着く…」ってセリフがあったんですよ
このやり取り、地味に好きだったんだよね…なんでかっていうと、重護って初めて天災と会った時の第一声が
「臭っ!!」だったわけじゃないですか。あれはもちろん天災に生ゴミの臭いがついてて臭かったわけですが、
それがなくなって天災本来の匂いを嗅いでみたら、なんだかとってもいい香りで一緒にいて落ち着くという…
そういう第一印象との対比みたいなものがあって、そこがちょっと好きだったんですよね



せっかくだから原作小説も購入してみました
漫画とアニメの違いが色々と気になってたので、原作はどうなってるのかなと確認してみましたが…
原作は基本的に漫画と同じ流れなんですね。つまりアニメだけ色々と改変を入れてるということか

例えば前回の入部テストで攻略したダンジョン部屋なんかも、謎解きの内容としては
「この部屋の中には1つだけ仲間外れのものがあります。それはなんでしょう」という
ナゾナゾの看板があって、それに答えると宝箱への道が開ける…という内容だったんですよね



アニメ化にあたってそれを改変したのは、やはりナゾナゾに答えるだけじゃ画面のインパクトが少ないというのと
天災に小学生のコスプレをさせたいというスタッフの趣味だったんじゃないでしょうか(えー

しかし原作でもやっぱり天災は可愛いですねえ、イラストを担当する赤りんごという人の絵柄も
なかなか俺好みなので買ってよかったです
やっぱこの作品は天災の可愛さが最大の見どころよね
アニメについても色々とあーだこーだ書いてますが、細かい不満はあっても天災が可愛いので結果的には楽しく見れてます

それと思ったのは、やっぱ茨副部長って見た目的には超可愛いよね
見た目的にはね…性格としては、唯我部長が今回あれだけの暴挙をしても
当然のように「ああ〜ん一心さまぁ〜」とついていく盲目的なクズですけども…(えー  それでは次回に続く

それと、つい先日本屋をウロウロしていたら、龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 The Animationなる単行本を発見しました
何かと思えばこれ、七々々のアニメを基準にした漫画化作品ってことみたいですね
レビューしてる最中でも「アニメは原作と色々描写が違う」って話をしてますが、そっちに合わせた内容になってるってことか

とりあえず絵がめっさ綺麗で良いと思います
管理人さんのおっぱい描写とかもエロ可愛くて申し分なし、ちなみに連載してるのはコンプエースって雑誌だそうです
実際買ってみましたがストーリーの進み具合はかなりゆっくりですね、
最新号でもまだ冒険部の入部テストが始まったばかりというタイミングなので、
だいぶ先を行っているファミ通の漫画とは、その点で差別化ができていると思います

というかファミ通の漫画って今ちゃんと連載しとるんか!?
公式ページに行くと「ファミ通で隔週連載中」って書いてあるんだけど、最近ファミ通読んでも全然載ってないし
WEB上での掲載も16話からずっと止まったままだし、一体どうなってるんやろ…

まあともかく、このコンプエース版は天災とかもえらい可愛いので今後も期待してます
あと茨副部長は、ほんとこの人見た目だけは神だよなー、見た目だけはなー(えー
この作品ってイラストに関してはかなり恵まれてますよね、小説でも漫画でもアニメでも作画のレベル高いし

がしかし、この龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 The Animation第1巻、最後まで読んでみたら
ラストで予想だにしない展開が!それというのが重護が冒険部の入部テストを受けるシーンなわけですが…



原作版での謎解きじゃねーか!!
いやちょっと待て、これって龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 The Animationじゃなかったのか!?
アニメではこの入部テストの場面、授業の時間割りが書いてあって天災が小学生のコスプレするって流れでしたが…
この「部屋の中で仲間外れのものはなんでしょう」っていうのは原作での内容じゃないですか!
The Animationって名前にしたはいいけどやっぱやーめた的な漫画なんすか!?(えー
うーむ…この漫画がどうしたいのかいまいちよく分かりませんが…今後はどっちの方向性で進めていくんだろう



アニメ感想:龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 第4話「夢とか野望とか否定とか憧れとか」

「待っていたぞ重護」

「あの二人が一鶴春秋(いっかくしゅんじゅう)と取引するって?」

「ああ、杖を1億で売り払うそうだ」

「い、1億!?ふん、そんな好き勝手させるかよ!」

さて今回の冒頭ですが、なんだかずいぶん唐突な場面で始まりました
前回裏切った唯我部長について、今回すでに居所を掴み遠くから眺めていた重護&天災ですが…
「一鶴春秋と取引する気だな」って誰なんすかそれは…?
1億円であのドラゴンのつえを買ってくれるとか、七々々コレクションを集めている大富豪か何か?ちょっとよく分からんのだが…

「…なあ重護…私たちは唯我殿たちから、杖を取り戻せるだろうか…?」

「えっ、どうしたんだ?」

「なんだか怖くなってきてしまったのだ…抱き締めてくれないか…?」

えー!?いやいやちょっと何をわけのわかんないこと言ってんですか!?(えー
急に「唯我部長に歯向かうのが恐いのだ…」とか言い出し、抱きしめてくれと懇願する天災!
誰だよお前は! あの自信満々な天災がこんな弱々しい発言をするのか!?

「さ…おいで」

ぶー!?さらには重護も「おいで」とか言い出して、天災を優しく抱きしめるという行為を!
誰だよお前ら!!(えー  こんな歯が浮くようなセリフを言って抱きしめるとかどうなっとんねん…
なんか2人ともキャラ崩壊してるぞ!何がどうしてこうなったのか…って

ジャキッ!

「い!?」

「何者だ、重護とは身長が3センチも違うぞ」

って、そんな重護に抱きついたかと思ったら、すぐさま拳銃を取り出して「誰だお前は」と追求する天災!
ああ、何かと思えばこいつは重護の偽者だったのか…
それで正体を暴こうと天災が一芝居打ったってわけね、どうりで天災らしくないことを言ってるなと…

「バレちゃ仕方ないか…(べりべり)」

「おお、あのときのニセ警官!」

「名前は言えないけど、こっちの業界じゃ怪盗団”祭”の百面相なんて二つ名があるんだ」

とその時、べりべりとルパンみたいに変装用マスクをはがすニセ重護。
なんだか知らないけど、百面相と呼ばれている変装が得意な怪盗だったようです
あとこいつは、前回重護と天災を救助しにやってきた警官の男ですよね
天災いわく、本物の警官じゃないとあの時すでに気づいてたみたいですが、なんでそんなことが分かったんですかね?
うーんちょっと頭が痛くなってきたぞ

「なんと…本物の怪盗だったとは…!これはぜひ捕まえなければならないな!」

「え?あの、ちょっと…俺たち重護くんを拉致してるんだけど…」

「さらばだ重護!来世で会おう!」

「重護くん見殺しかよ!?」

って、本物の怪盗を目の前にして名探偵の血がウズウズと騒ぎ始めてしまった天災。
「俺たち重護くんを拉致してますよ!?」と牽制する怪盗ですが、天災はまったく聞く耳持ちません
というか重護のやつ今拉致されてんの!?アイツいつの間に攫われたの!?

「これで全て計算通りです」

「あとは私たちが宝を奪うだけですね」

「ええ」

って、あ、あれ?拉致されたという重護の様子ですが、ムリヤリ誘拐されたという感じではなく
むしろあのニセ婦警さんと協力関係みたいになってます。えっと…拉致されたって話は嘘だったのか…?
なんだか何が本当で何が嘘なのかワケわからなくなってきたんだが…
ともかく重護は、天災とは別にこのニセ婦警さんと協力して、唯我部長に挑む感じなのか…

「あっ、これが約束の報酬です」

「偽物じゃないでしょうね…」

「これは本物ですよ」

「そうですか」

って、そんな重護が交換条件として手渡したものは、2話で出てきたキラキラ嘘発見機でした
いやでもこれって、すでに天災が「これは私が責任を持って警察へ届けよう」って言って
警察に持って行ってついでに逮捕されたっていう品だったやん!?なんでここにあんの!?
まあ俺は原作を読んでるんであの時天災が持っていったのはニセモノだったって知ってるんですけどね(えー
あえてすっとぼけてみましたが、これアニメ初見の人だったら意味不明なシーンなんじゃないかな…

「それにしても意外でした。まさかあなたが、"祭"に共闘を申し込んでくるとは…」

『ご、ごめんなさいごめんなさい!本当にすみませんでしたぁ!』

『…』

と、ここで場面は回想シーンとなり、前回のニセ警官2人に尋問される重護の場面となります
うーん、これ回想で入れてくるのか…順番が前後してて正直混乱してしまうぜ
とりあえずゴミを見るような目で重護を睨む婦警さんの顔いいね
これはなんとも踏んでもらいたいタイプのお姉さんだな…(えー

『あのう、ところで七々々コレクション欲しくないですか?』

『…どういうことですか?』

『ここにあった七々々コレクションを、これから取り返しに行くので協力してください』

そしてこの場面で、重護から婦警さん達に同盟の話を持ちかけたようですね
「唯我部長からドラゴンのつえを取り返すのを手伝ってほしい」とのことで、
協力してくれたら婦警さん達にキラキラ嘘発見器をあげる、さらにドラゴンのつえを取り戻せたらそれもあげる
という
婦警さん達からしたら、七々々コレクションを一気に2つもゲットできるチャンスだったというわけですか。なるほどな

「彼女をお願いしていいですか?」

「分かりました…お気を付けて」

そしてついに、唯我部長と茨副部長の前にやってきた重護と婦警さん。
奇しくも男女のペア同士で2対2ですが、重吾は「茨副部長はおねがいしますよ」
婦警さんに茨副部長とのタイマン勝負をさせることにします。というかこの女同士の勝負というのが
思いっきり殴る蹴るの肉弾戦すぎてびびるな…(えー
そういえば茨副部長って、初対面の重護を半殺しにするくらい武闘派の人なんだっけ



「フフ…こうして君と戦うことになるとは思わなかったよ」

「俺も予想してませんでしたよ。まさか部長の目的が、七々々コレクションを売り払うことだったなんて」

「ククッ…ハッハッハッハッ!そんな事をするわけがないだろう!
 これさえあればどんな願いだって、いくらでも叶えることができる!
 まさに最強の七々々コレクションだよ!」

「なら、本当の目的は何なんですか?」

「世界征服だ」

「えっ」

「世界征服だ!!僕の野望はね…この世界を支配することなんだ!
 手始めに、これからやってくる一角春秋を操りこの島を手に入れる!」

そして唯我部長と1対1になった重護ですが…ここで唯我部長の大それた目的が明らかに。
冒頭では「あの杖を1億円で売り払う気だ」と言われていた唯我部長ですが、
本当は杖の力で世界征服するのが目的だったという…


(C)創通・サンライズ・テレビ東京

この人と考えることが
まるで逆やな唯我部長…
(えー

「世界征服なんかマジどうでもいいんで」と言ってたマシタ会長とは対極の野心の持ち主だったとは

「えっと…とにかくそれは渡してもらいます」

「フ…ではこの杖の力で君を排除するとしよう。燃えろ!!」

ボワアアアアア!!

「うっ…!」

しかし2人のおしゃべりタイムもここまで、いよいよ唯我部長と重護のバトルが始まってしまいます
杖を使って「燃えろ」との魔法を唱える唯我部長ですが、てっきり仮面ライダークウガの超力自然発火みたいに
重護の体から炎が発生するもんかと思ったら、杖の先からボンッと火の玉が出てくる魔法なんですね
要するにメラゾーマじゃないか!(えー  やっぱりドラクエっぽい効果だよなこの杖

「凍れ!突き刺せ!」

ビキビキビキ!

「う、うわっ…!」

「ふむ…君のその素早い動きは厄介だな。
 とりあえず、その場で硬直しろ。八真重護」

ピシイッ!

「うっ!?そ、それずるいっす…!」

「フフ…少し痛いよ?吹き飛べ!!」

バッゴオオオオオ!!

「ぐあああああああ!!」

メラゾーマの後はヒャド系呪文を唱えながら攻撃する唯我部長でしたが、
なかなか重護に当たらないので、今度はなりふり構わず回避不能の魔法を使ってきました
ああ、その場で動きを硬直させた後に、思いっきり吹っ飛ばすこの魔法は…

フリーザが
悟空に使った
この技や!!
(えー

(C)鳥山明/集英社

 

戦闘力300万の悟空ですら危ういところだったこの技、
おそらく重護は戦闘力8くらいだろうから完全にどうしようも…(えー



「う…うぐっ…いってえ…」

「ふむ…なるほど、声の大小やイメージによって威力が変わるのか。
 ありがとう八真くん。おかげでいいデータが取れた」

「…おい…いいかげんにしろよ…!てめえは何様のつもりだ!?
 ホントにこの島はイラつく連中ばっかいやがる!
 名探偵になりたいだの世界征服だの、バカかお前ら!
 もうそんなノリはお呼びじゃねえんだよ!恥ずかしくてヘドが出んだよ!
 そんなこと堂々と吠えてんじゃねえ!てめえらみたいな奴は
 見てるだけで腹が立つんだよ!!」

って、今のを食らってもなんとか立ち上がった重護ですが、なぜか物凄い勢いで怒り出して
名探偵とか世界征服の夢を全否定し始めました。ど、どうしたんだ重護、頭でも打ったのか?
「今のは…いたかった…いたかったぞーーー!!」
痛みに対してブチ切れやすいフリーザみたいな性格なんでしょうか(えー

「八真くん…君は哀れだな、なんだいそのくだらない物言いは。
 夢を抱くことが恥ずかしいだって?だったら君は一体なんだ?
 周りの人間と同じなら、自分は正常だとでも言うのか?
 そんな連中と一緒になって、目指すべきものに向かってあがく人間を
 笑いさげすむのが正常か?そんなことをする奴はただのクズだ!
 人は夢を失わない!」

がしかし、夢を否定する重護に対して痛烈な一言を返す唯我部長!
ううむ…確かに重護の言ってることは「何が夢だよバッカじゃねーの」と、夢に向かおうとする人間をけなす内容で
唯我部長の言ってることは、「夢に向かって頑張ることの何がおかしいんだ」と至極まともなことを言ってるんで…
これで部長が前回重護と天災を裏切って見殺しにしたクズでなければすごい正論なんだが…(えー

たとえばこのシーンを見てもらえると分かりやすいんじゃないでしょうか
名探偵を名乗る天災に対して、「なんだこいつバッカじゃねーの」とゲラゲラ笑い転げるクラスメイト一同の姿。
しかしこのゲラゲラ笑っている連中に尊敬できる部分など1つでもあるでしょうか

夢を持とうとせず、自分たちは何も大したことをしていないのに、一生懸命な他人をコケにしてあざ笑う連中
シロッコ的に言うなら天災の足を引っ張るしかできない俗人どもといった感じでしょうか
唯我部長が言っているのは、「こんな連中と一緒になって、夢を持つ人間を笑いさげすむのが正常か?そんな奴はクズだ」という
ことなんですよね、まったくもって唯我部長の主張は正しいと思います
これで部長が前回重護と天災を裏切って見殺しにしたクズでなければなぁ…(えー

「ムカつくんだよ…!どっちが正しいのか勝負しましょうよ…!
 あんたの夢が勝るか俺の腐った根性が勝るか、我慢比べといきましょう!」

「いいだろう…僕の魔法を存分に味わうがいい!!」

ドドドドドド!!

「ぐ…ぐぐっ…!」

「ふう…それにしてもタフだねえ、だがこれ以上は本当に命に関わる。
 もう帰って眠るんだ八真重護」

重護自身も、自分のこの主張は「腐った根性」だと分かっているようですが、
それでも唯我部長と決着をつけるべくバトルを再開します。その後も決定打が出ないまま耐え続ける重護ですが、
唯我部長はここで終わらせるために、「おうちに帰ってクソして寝ろ」ある意味最強な呪文を唱えてしまい…



しーん

「…!?ど、どうした!?」

「ふ…ふふふ…ははははは!ようやくエネルギー切れかぁ!」

「なっ…どういうことだこれは!?」

「ふふ…部長、知らなかったでしょ。その杖は無制限に使えるわけじゃないんですよ」

「なんだって!?くそっ…!燃えろ!燃えろぉ!!」

しーん

がしかし、その時まったく魔法の効果を出せなくなってしまったドラゴンのつえ!
何かと思えば杖のエネルギーには限界があり、やたら魔法を使いまくったせいでガス欠になってしまったという…
要するにあれなのか、ゆいがはメラゾーマをとなえた!MPがたりない!
って状態になってしまったんやな…(えー

「あんたはいいところばかりに目がいって、その杖の欠点を見ようとしなかった。
 杖の力を過大評価し過ぎたこと、それがあんたの敗因だ」

「くっ…」

「唯我部長、あんたは七々々ちゃんに杖の使い方を確認すべきだった。
 だけど、俺たちへの後ろめたさからそれが出来なかった。
 結局あんたは、最後の最後で自分の夢を誇れなかった。
 あんたの夢は、しょせんまだその程度だってことだ!!」

もはや完全に形勢逆転し、呆然とする唯我部長を言葉でも打ちのめす重護。
唯我部長が犯してしまった一番の失敗は、やはりクズな真似をしてあの杖を手に入れたことみたいですね
その負い目があったせいで、七々々に杖の詳しい説明を聞くことができなかったという

リアルでもそうなんだけど、負い目を作らないようまっとうに生きるっていうのは大事だよね
「誰も見てないから」と言ってゴミをポイ捨てしたり物を盗んだり、そんな風に自分の中に負い目を作ってしまうと、
自分を好きになれないし、生きてて楽しくないですからね。唯我部長のように「いざという時に胸を張れない」というのもそうでしょう
ここで負い目を感じない奴だったら本当にただのクズですけども(えー

(…だせえ…マジでだせえ…!死ね八真重護…!
 何をそんな偉そうに講釈たれていやがる…!てめえなんかとっくの昔に
 自分の信念捨てて周りに溶け込んだ、ただのカスだろうが…!)



がしかし、口ではそんな風に唯我部長を打ち負かした重護ですが、
内心では自分のことをどうしようもないカスだと思っており、激しい自己嫌悪に陥ってしまいます
うーむ…このセリフからして、どうも重護は以前に自分の夢を叶えられず挫けてしまった経験が
あるみたいですね

だから夢を追い続けている天災や唯我部長を見ると、その時の劣等感が刺激されて
「てめえらみたいな奴を見るとイライラするんだよ!」という気持ちになるんでしょう
しかし、そんなイライラしている自分はみじめな負け犬だと重護自身が一番痛感しているようで、
唯我部長を殴ろうにも、自己嫌悪の気持ちが大きすぎてそれができないという…

「…殴らないのかい…?」

「…別に…その必要もないでしょ…今回は俺の勝ちってことで、その杖をください」

「それはできぬ相談だな」

「う!?」

ガスウッ!!

「が…っ…」

「許せ後輩…その杖は一心の野望のために、渡すことは出来ん」

えーー!?な、なんや急に!このまま両者痛み分けで話がまとまるのかと思ったら、
「バカめスキだらけだ!!」と唯我部長の仲間である忍者野郎が重護を襲撃!
汚いなさすが忍者きたない  タイマン勝負かと思ったらこんな伏兵がいたなんて…
そんな忍者野郎の攻撃で重護はあえなく気絶、唯我部長は茨副部長とも合流し、まんまと逃げおおせることに…

「はあーっはっはっはっはっ!!」

「うっ…!?て、天災くん!?」

「どうも唯我殿、こんな場所で会うとは奇遇だな」

とか言ってたら天災キター!!
トンズラしようとする唯我部長たちの前に現れ、仁王立ちで行く手を塞ぐ天災!
しかもその周りにはまるで軍団のような兵隊たちが!誰だよこいつら!どこから連れてきた!?

「天災くん…君は一体何者なんだ!?」

「ふっ、ただの名探偵だよ。しかし今だけは一鶴春秋の使いだ」

「どういうことだい…?」

「実は先日、国家権力の誤解を解く際に一鶴氏の力を借りてね…
 不本意ながら、一度だけ役に立つ行動をするという取引をしたのだ」

えーと…なんかすごく分かりにくい説明ですが、要するにこの軍隊は一鶴春秋とかいう奴の私設部隊で
天災はその使いっ走りとしてやってきただけみたいです。
天災が言ってる「こないだ国家権力の誤解を解くのに一鶴氏の力を借りた」というのは
2話でキラキラ嘘発見器を警察に届けようとしたら天災が逮捕されちゃった時のことを言ってるんでしょうな
しかしそもそもよく分からんのは一鶴春秋って誰やねんマジで!!
この聞き覚えのない名前が今回いきなりポンポン出てきて、ほんとに意味が分からんのだが…

「…この杖を渡せば、僕と仲間たちの身の安全を保障してくれるのかな?」

「一鶴氏からの伝言だ、”私はビジネスはするが強盗はしない”だそうだ」

とうとう観念してドラゴンのつえを渡す気になった唯我部長。まあどうせこの杖MP切れで使い物にならんしな
とその時、杖をそのままもらって行くのかと思いきや、今回の冒頭で言っていた
「一鶴春秋は1億円で杖を買うつもりだ」という取り引きをマジに実行する天災!
ゲエエーー!?結局唯我部長は1億円もゲットできておとがめなしかよ!!
なんだそりゃ!終わってみれば唯我部長は「ドリームジャンボ宝くじ当たったぜイエーイ」みたいに
今回1番の勝ち組じゃねーか!(えー



「すまなかったね…呼び出したりして。ケガは大丈夫かい?」

「すげー痛いっすよ」

「すまない…後輩を裏切って、無駄に力を振り回して結末がこれとはね」

って、次のシーンはなんと、唯我部長が重護を呼び出して謝罪をする場面になりました。これは意外な…
というか「後輩を裏切って無駄に暴れた結果このザマか…」みたいに言ってますが
あんた1億円もらったんやろが!!何をそんな負け組みたいなセリフ吐いてんですか!
いらないなら俺にくれよ!くれよ1億円!(えー

「それで?これからどうするんですか?」

「また何か別のものを探すよ…自分の野望に役立つ七々々コレクションをね」

「ふふ…じゃあまた、部室に顔出しますから」

「えっ…?」

「もう裏切りはナシですよ」

「はは…それは保証できないな」

って、なんと今後のことについてまた冒険部を一緒にやろうと言い出した重護!
まさかの和解エンドですか!?ついさっき、ちょっと分かり合えそうと思ったら
汚い忍者に不意打ちかまされたばかりなのに、えらい歩み寄ってますね重護(えー
まあ、唯我部長は悪人じゃなさそうだし、今回のことはちょっと杖が凄すぎて調子ぶっこいちゃったってことでいいんですかね

「やあ重護、待っていたぞ」

「うん…?何が待っていただ、ふざけんな。俺のことを見捨てたくせに」

「なんのことだ?」

「お前、俺があの連中に拉致されたのに見捨てたろ」

って、重護がアパートに帰ってみると、そこにはなぜか天災が待ち受けていました
しかし、「拉致された俺を見捨てたくせに」と今ごろ拉致の話を持ち出してヘソを曲げる重護。
いやいや何言ってんだあれ拉致でもなんでもなかったじゃねーか!
むしろ重護が自分から「協力してくださいよ〜」って擦り寄っていったのに!そういえばあの怪盗2人はどこ行ったんだろうな…

「だって重護は、怪盗団"祭"の関係者ではないか」

「…はい!?」

「重護たちの狂言誘拐に、なんで私が付き合わなければならない?」

「ま…待てお前!?え、えーと…その…なんで分かった…!?」

「確信したのは、202号室に押しかけて重護の携帯をチェックした時だ。
 お前の携帯電話には、着信もメールもなかったが
 アラームがあの時間にセットされていた。
 それはあの宝石の入った箱が、パラシュートで路地裏に降下してくる時間だった」

しかしなんと、そんな拉致の話がまるっきり嘘だということを完全に見抜いていた天災!
さらには、以前から重護があの怪盗連中と繋がりがあることまで突き止めていたという…
天災の言っているアラームのセット時間というのは、2話で重護がコンビニに行った時に
もぞもぞとちんこをいじっていたあのシーンですね(えー
あれは本当はちんこをいじっていたのではなく、怪盗団の連中が盗みを行う時間にアラームをセットしていたんだという…

「重護、お前は怪盗団"祭"関係者だった。
 そしてお前は、その計画を横取りしようとした」

「…はあ…まさかこんなふうにバレるなんて思わなかったよ…
 それで?俺を警察にでも突き出すか?」

「ふふん…重護よ、名探偵にはライバルが必要だ!
 そいつは悪者の方がもちろんいい!具体的には悪のサラブレッドだ!」

「は…?」

「秀でた身体能力!計算高い頭脳の持ち主!そして悪者っぽい目つき!」

「お、お前、まさかそれを俺にやれとか言わないよな!?」

って、「実は前から怪盗の仲間でした」と明らかにされた重護ですが
天災はそんな重護のことをちょうどいいライバルが見つかったと思っているようです
ああ…そういえば、今回も百面相とかいう怪盗に会った時にすごい喜んでたなぁ天災、そういうライバルが欲しいってことか

「今さらやれとは言わない、なぜならもうなっているからな」

「ど、どういうこと?」

「学校では隣の席、そして明日から私とダルクは
 幸せ荘の203号室に引っ越すことにした」

「へ!?」

「これが名探偵・壱級天災だ!!(ばーん)」

そしてなんと、明日からお前の隣の部屋に引っ越すから
すごいことを言い出した天災!隣の家ってとんでもないヒロインフラグじゃねーか!
しかし前から思ってたんですか、天災ってほんとふとももエロいよなー
幼児体形ってイメージがあるけど下半身はむっちりしてて、割と十分な発育してると思うわ

プルルルル プルルルル

「うん…?(ピッ)なんだよ…」

《雪姫から報告を受けてな、気になったから電話しただけだ》

「あーそうですか」

《どうだ?その島は》

「ずいぶんとおかしな島に島流しにしてくれたもんだ。
 まあ"祭"なんて時代遅れの家業からも解放されたし、好き勝手にやらせてもらってるよ」

《フフ…そいつはよかった》

って、重護が天災との会話を終えたその時、なんと重護の父親から電話がかかってきました
重護の親父が出てくるのはこの場面が初ですな…それと怪盗団の"祭"が家業だと語っていることからして、
重護の家は単に怪盗団にちょっと関わってるというレベルではなく、怪盗団を率いる長を代々やってるということですよね
重護の基礎体力がやたらと高いのも、一人前の怪盗になるように昔から鍛えられてたということか

《それで?祭からそっぽを向いて勝手にやっているお前が、雪姫たちを巻き込んで
 どういう心境の変化だ?》

「別に何もねーよ」

《俺の跡なんて継がないんじゃなかったのか?》

「ああそうだよ。悪人からしか盗まない義賊だの、
 困ってる人たちを救うだの、そんなのくだらねえ!」

ふむ…怪盗団・祭というのは単なる盗賊集団ではなくて、悪党からしか物を盗まない義賊だったようです
でもこいつらって、一鶴春秋からキラキラ嘘発見器を盗み出したわけですから、
一鶴春秋ってのは悪党と考えていいんですかね?今回やたら名前の出てきた謎の権力者だけど…

《ま、そうだろうな。なんせお前は、人ってもんが好きじゃないからな》

「なっ…勝手に決め付けてんじゃねえよ!」

《なら、もう彼女の一人や二人はできているんだろうな?》

「ぐ…あ、当たり前じゃねえか…モテモテだよ!
 最近知り合った金髪女なんて、俺にひっついて仕方がねえよ!」

って、親父に「当然もう彼女ぐらいできてるよね?」と突っ込まれて、思わず天災のことを言ってしまう重護。
巨乳の女の子と同棲してるぜ!って七々々のことを言うんじゃなくて
真っ先に天災のことが出てくるとは、重護もけっこう天災を意識してるんですかね?
天災のためにこのアニメ見てる俺としては喜ばしい展開ですけども

《へえ、凄いじゃねえか。ならお前は、その子のことをどれくらい好きなんだ?ちょっと言ってみろよ》

「あ…?な、なんでだよ…」

《人ってもんが嫌いじゃないんだろ?だったら聞かせてみろ》

「…えっと…尊敬はしてる…あいつのことは素直に凄いと思う」

《…だけど、それだけだろ?何を捨ててまで、その子のためにしてやろうというほどじゃない。違うか?》

「だから、別に惚れてるとかじゃ…!」

《なら、もしもその子がお前を頼ってきたら、お前はその子のために何かしてやれるのか?》

「…そりゃ…出来る限りのことはするさ…」

《出来る限りってのはどれくらいだ》

「ぐっ…」

がしかし、具体的に天災のことをどう思ってるかズバズバ突っ込まれて、たちまち言葉に詰まってしまう重護。
かなりしつこく聞かれてますが、まあもともとこの問答は「お前は人のことが好きじゃないだろう」という
親父の言葉から始まってるんで、「いや普通に好きだし!」って言うならどれほど好きか聞かれるのも当然っちゃ当然か…

《ハハッ…つまり今のお前は、他人を好きになれてないんだよ。だからお前は誰も救おうと思えない。
 それなりの力があるのに、それを他人のために行使しようと思えない》

「…」

《ま、結局あれこれ言う以前に、そもそもお前に俺の跡を継ぐ資格はなかったってことだ》

「…言われなくても義賊なんて死んでもならねえよ!!
 祭がやりたきゃ親父たちだけで勝手にやってろよ!!
 俺はやらない!絶対にやらない!死んでもごめんだ!!」

ああ、そして結局「お前は他人を好きになれてない」という親父を論破できないまま、
思いきりブチ切れて電話を切ってしまう重護!うーむ…しかしこの最後の親父との会話、
「ハハッ!お前は覚悟が足らないからそういうことを言うんだよ!
 意気地なしめ!男じゃないんだよ!!」
「意気地なし!?覚悟がない!?」って
ブレンパワードのジョナサンと勇の会話を思い出したのは俺だけでしょうか(えー

ピコピコ ピコピコ

「ぬおお、そんなのあり!?こなくそーっ!」

「…」

そして失意の重護が部屋に戻ってくると、なぜか七々々はスペランカーをやって遊んでいました
まだファミコンの実機持ってんのかよ七々々!しかしゲーム機本体は確かにファミコンなんですが
プレイ画面を見てみるとどう見ても最近の映像だよな…

ちょっと調べてみたんですが、どうやらこの映像に関しては
「みんなでスペランカー」というPS3で発売されたバージョンの映像を使ってるみたいですねえ

でってれってれって でってってー(ゲームオーバーの音)

「あ〜もう〜!くやしい〜!」

「…」

「ん?おかえり!」

「…ただいま」

そして今日は妙にゴキゲンで重護を出迎えてくれる七々々。今までの七々々って
重護の腕折ったりさんざこき使ったり足蹴にしたり罵倒したり
そういうイメージしかなかったんで、普通に出迎えてくれるってなんか新鮮ですね(えー

あとプリンをほおばって丸顔になってる七々々がなんか可愛い。
ワールドトリガーとかも見てて思うんだけど俺的に丸っこい顔って好みだわ

「あれ?それってキラキラ嘘発見器だよね。取引に使うとか言って持っていかなかった?」

「うん…だけど持って帰ってきちゃった。笑いを取るつもりで偽物を渡したんだけど、気付いてくれなくて」

って、お、おい!今回あのニセ婦警さんに渡したキラキラ嘘発見器ですが、実はアレは偽物で
本物はまだ重護が持っていたことが発覚!またあれも偽物だったのかよ!
何が偽物で何が本物なのか、もうマジで意味がわからねーよ!今回のこのワケ分からん構成はどうにかならなかったのか…

「…実は、ちょっともったいないと思って手放したくなかったです」

「ふーん…でもまあいいかな、重護だったらきっといいことに使ってくれると思うから」

「え…?どういうことですか?」

「だって重護は、私を殺した犯人を見つけてくれるんでしょ?えへへ」

「あ…」

とその時、「私を殺した犯人を見つけてくれるんでしょ?」という七々々の言葉を聞いて、ハッとした表情になる重護。
なるほどそうか…重護が七々々コレクションを集めているのは、七々々を殺した犯人を見つけ出すため。
今回親父に「お前は他人のために自分の力を使おうとしてない」と散々言われてしまいましたが
七々々のためにコレクションを探しているという意味では、もうすでに他人のために力を使っていたんですね

でもそう考えると、七々々が特別なヒロインみたいで天災好きとしては複雑な気持ちになるな
あかんで重護、天災のためにその力を使え!天災のためにな!(えー  次回に続く!






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