■ガンダムビルドファイターズトライ 第7話「素組みのシモン」

《ただ今より西東京予選3回戦、聖鳳学園中等部・チームトライファイターズ対、
 私立中水中学水泳部・チームエンゼルフィッシュの試合を行います》

「どのバトルフィールドになるかで、この戦いの行方が決まるな…」

「くっくっく…俺たちは水に愛されている。水さえあれば俺たちは無敵だ!」

さて前回、2回戦でEz8三機のチームを破り3回戦へと駒を進めたトライファイターズ。
今回冒頭ではさっそくその試合となっておりますが…なんと対戦相手は、
水中戦のことしか頭にない変態水泳部どもでした
自分たちは水に愛されていると豪語する変態水泳部。機体を見てもズゴック、ゴッグ、ゾックと水中戦に特化しています
あとはその豪運で、今回もまた水のフィールドを引き当ててしまえば…

「はっ!?か、海面が凍っているだとぉっ!?」

「ぶ、部長!氷が堅くて水に潜れませんっ!」

「そ…そんな…水がなければ俺たちはっ…!
 俺たちはああああああああ!!」

ちゅどーん!!(爆死する水泳部)

「ま、まあ何というか…ともかくこれで準々決勝にコマを進めたな…」

「何かうれしくないけど…」

「そうね…ただ単に相手が自滅しただけだし…」

す…水泳部どもーーー!!なんだお前らーーー!!
結局今回は水じゃなくて氷のフィールドを引き当ててしまってあっさり爆死とか!
出オチ!?単なる出オチ要員だったんですか!?

なんてこった…一見変態に見えて、必ず水のフィールドで戦える豪運を持った連中なのかと思いきや、
それがないんじゃマジただの変態じゃないですか!(えー
ちなみに俺の予想していた展開は、この間セカイがちょうどプールでさんざんバトルの練習をしていたので
「へへっ、水中の戦いなら俺だってバッチリだぜ!特訓の成果を見せてやる!」とか
今度の水中バトルに向けて意気込んでいたら

「貴様のプール特訓など
 基礎中の基礎
 極めるとは
 こういう事だ」

(C)和月伸宏/集英社

 

と、水中バトルで格の違いっぷりを見せつける展開になるのかと思いきや
そんなのが全然なくて出オチだけで終わってしまうとは…なんてこった…

《お待たせいたしました、ただ今より3回戦・第2試合を行います》

「む…見学していこう。この戦いの勝者が我々の準々決勝の相手となる」

「あれはコスモ学園貴族科、チーム・バビロニア…上位入賞の常連チームだな」

「機体はすべてクロスボーン・バンガードか…」

ともかくそんな変態水泳部との戦いはもう終わり、早くも次の戦いに目を向け始めた一同。
組み合わせ的に次で当たるチームのバトルを見学しますが、まず片方のチームは
ガンダムF91に登場した敵軍・クロスボーンバンガードの機体で固めた編成のようですね

学校の名前がコスモ学園で、しかも貴族科というワケ分からん学科なのも
クロスボーンバンガードがコスモ貴族主義とかいう思想を掲げる連中だったからですな

ちなみに今回出てきたこの3機、金色なのがベルガ・ギロス、白いのがデナン・ゾン、赤いのがデナン・ゲーだそうですが
どう区別すりゃいいのかよく分からんな…(えー
こいつらF91の劇中でそんなに目立たないのに、種類はやたら多いですよね
ベルガ・ギロスも似たような名前でベルガ・ダラスってのがいるし、もうワケわかんねーから!

「先輩、あいつらの対戦相手は?」

「えっと…区立常冬中学、選手権には初参加みたいね」

「デスティニーガンダムか…!」

「あれ…?ラルさん、あのガンプラって素組みなんじゃ?」

「ああ、他の機体もだ…」

「…?先輩、素組みって?」

「改造をしないでガンプラを説明書通りに組み立てることよ」

「ガンプラは、その出来栄えによって機体性能が左右される…
 彼らは最低性能のガンプラで、3回戦まで勝ち上がってきたと言うのか…」

そしてコスモ学園の相手となるのは常冬中学、機体の編成を見ると
デスティニーガンダム、ムラサメ、ウインダムという具合にガンダムSEEDの機体で固めてきてますね
しかしこの3機の特徴は、それより何よりまったく改造をしてない素組み状態ということのようで…
ラルさん曰く「素組みのガンプラは性能が最低」って、改造の影響度は思ったより大きいみたいですね

それだけ性能の低いガンプラを使っており、しかも常冬中学は今回が初参加。
相手のコスモ学園はトーナメント上位常連の強豪校なだけに、明らかにコスモ学園が勝ちそうな戦いですが…

「なっ…何だと…!?す、素組みの分際で…!」

ボッガアアアアアン!!

《勝利チーム、区立常冬中学》

「す、すごい…!」

「強いな…ガンプラの性能に依存することなく、
 ファイターの操縦技術だけで勝利を手にするとは…!」

がしかし、仲間のムラサメやウインダムがあっさりと落とされる中で、
一機だけで奮戦し勝利をもぎ取ってしまったデスティニーガンダム!
あんたって人はー!!まさに一騎当千の戦いぶり…素組みのガンプラでこれだけ強いって、
ちゃんとした改造機を使ったら一体どれだけ強いんだろう。
相当な強敵の登場に、セカイも「こういう奴と戦いたかったんだ!」と燃えてきたようですが…

「な、なあゴロー、本当にやるのか…?」

「ああ、今度の相手は今までとは違う…!シモンさんのためにもやるしかないんだ…!
 あのっ、チーム・トライファイターズのみなさんですよね!」

「え?そうだけど…」

バッ!!

「お願いします!!今度の準々決勝、僕ら常冬中に勝たせてください!!」

「え…ええっ!?」

って、セカイ達が会場から帰ろうとしたその時、いきなり土下座して「次の試合で負けてください!」と頼み込んできた2人!
誰かと思えば、さっきの試合であっさりやられていた常冬中の2人です。なんだかやむにやまれぬ事情があるようですが…
それにしてもこのシーン、フミナに対して土下座しながら頼んでるところを見ると
「お願いします!!フミナさん一発やらせてください!!」
「え…ええっ!?」
って言ってるように見えるのは俺だけだろうか(えー

「僕らには…いえ、シモンさんにはどうしても勝たなければならない理由が
 あるんです…!シモンさんには難病の弟さんがいて…ずっと病院にいて、
 大好きなガンプラを作ることだけが楽しみなんです!
 そんな弟さんを励まそうと…シモンさんは、去年全国大会で優勝した
 ボクシングをやめてまで、ガンプラバトルを始めたんです!
 弟さんが作ったガンプラを勝たせるために…!」

「…だから、俺たちに負けろって言うのか?」

「無理なお願いだということは十分承知しているつもりです…!
 シモンさんも僕らがこんなことをしているなんて知りません!
 でも…シモンさんをずっと見てきた僕たちは、こう言わずにはいられなくて!」

そして語られる常冬中の事情というのがこれ、さっきデスティニーガンダムで戦っていたシモンという少年には
難病のために入院中の弟がおり、それを励ますために弟が作ったガンプラでバトルをしているんだと…
ふむ、弟の病室にガンダムSEEDの機体がズラリと並んでいるところを見ると、この子はよっぽどのSEED好きのようですね
おそらくベッドで横になりながら「劇場版ガンダムSEEDの公開はまだかなぁ(どきどき)」
無垢な気持ちで劇場版SEEDを心待ちにしているに違いない…おおなんと不憫な少年だろう
劇場版SEEDは大人の事情でお蔵入りなんだ…可哀想な坊や…(えー

ただ、シモンの弟のために勝ちたいというのは分かったんですが、だからと言って
対戦相手に負けてくださいと頼みに行くのはどうなんだ?勝ちたいのは分かりますよ、分かりますけど
お前ら2人は勝つためにとことんベストを尽くしたのか?と言いたい



例えばさっきの試合、この2人はバトルが始まってすぐに
何もできないままあっさり落とされて戦線離脱してましたよね
もっと大活躍しろとは言いませんが、せめてもう少し粘ることは出来なかったのか?
1対3なんて状況にせずにシモンを援護することができれば、
それこそがシモンにとって一番の助けになるとは思わんか?

そのために自分たちが必死で特訓するとか、そっちの方に気持ちを向けるべきじゃないか?
これから先、強い奴が出てくるたびに土下座して「負けてください」と頼むのか?
シモンは強豪相手に1対3でも勝てるくらいなんだから、お前らがしっかりすればもっと強い奴にだって勝つチャンスはあるだろうに。
いくら素組みとはいえ、あんな何もしないまま撃墜されてしまってどうするって話ですよ
あれがお前らの本気か?お前らの全部を出したのか?「勝つために俺は必死で頑張った」と胸張って言えるのか?

俺の言いたいことををすべて言わせてもらうなら
今日のお前ら最低だ!!それは勝つってことを舐めてるからだ!
真剣勝負をバカにしている!いま自分がやっていることを
ひたむきにやらないで、この先のバトルで何が出来ると思ってんだ!

「…」「…」

よく考えてみろ、シモンだって同じ素組みのガンプラだ!
同じ歳、同じ背丈、頭の中だってそう変わらんだろ!
それがなんで戦果ゼロで撃墜なんて差がつくんだ!?

「…」「…」

お前らゼロか…!ゼロな人間なのか!
シモンにばかり頼って、相手に土下座して、自分はゼロのまま終わるのか!?
それでいいのか、
お前らそれでも男か!悔しくないのか!!

「悔しいです!」「悔しいよぉ…!」

悔しいのは誰でもそう思う、お前たちそれでどうしたいんだ!

「勝ちたいです!」「トライファイターズがなんだってんだ!」

そうか…しかしな、トライファイターズに勝つためには
並大抵の努力じゃ勝てないぞ、血ヘドを吐いて死ぬほどの練習を
しなけりゃならん。誰も助けてくれるわけじゃない、
どんなに苦しくても言い訳はきかないんだぞ、お前らそれでも勝ちたいか?

「勝ちたいです!」「お願いします!」

よく言った…!俺が必ず勝たせてやる!!

こういう流れだったら俺の理想的な展開なんだが…(えー
書いてて思ったけど、なんというか俺は80年代の「努力と根性」みたいなスポ根モノが一番好きなのかもしれないなぁ

「…勝手なことを言ってくれる…僕らにだって戦う理由はあるんだ」

「でも…あれほどまでに切実な理由じゃないかも…
 私たちはいつだってガンプラバトルができるし、来年でも再来年でも選手権には出られる…」

「だから何だって言うんですか…相手にほだされて負けるつもりですか!?」

「そんなこと…!」

「…」

そんな常冬中の事情を聞かされてしまった3人は、「私たちは次もチャンスがあるし…」と迷いを抱えてしまうことに…
って、ちょ、ちょっと待ってください、シモンの弟は「難病で入院中」って言われてるだけで
あと1年で死ぬって言われてるわけじゃないんですが、「来年になったらもうチャンスはないわよね…」って
縁起でもないこと言わないでくださいよ!(えー
重い設定にしすぎだから!まだまだ弟くんは死にません!死にませんぞー!!

「あっ、ラルさーん!」

「む…」

「あら…?何かあったんですか?」

「…」

「そうですか…そんなことが…」

とその時、ラルさんの姿を見つけるなり手をふりふりしながら駆け寄ってきたミライ!
さらにその後、2人きりでじっくりと夜遅くまで話し合うという流れになってしまいます
ちょ、ちょっとこの2人ってもしかしてデキてるの!?(えー
ミライがあれだけ嬉しそうに手を振りながら近づいてくるって、セカイ以外にそうそうないやん!?
ラルさん×ミライとは、まったく予想だにしなかった組み合わせがまさかの浮上ですよ

「おそらく彼らは今、自らに戦う意味を問うているのだろう。戦うべきか、戦いをやめるべきか…
 戦うと決めても、心に刺さったトゲを無視できるのか…
 そして戦うならば、どのような覚悟を持てばいいのか」

「セカイたちに、戦う意味を教えてあげないんですか?」

「彼らに手を差し伸べることはたやすい。だが、それでは真の意味での成長にはならん。
 彼らが自分たちで考え、導き出した答えこそが尊いのだ」

って、ラルさんいわく「セカイ達に助言することはたやすい」とのことですが
うーむ、そうかなあ…俺は結構難しい状況だと思うんですけども、まあとにかくラルさんは
3人が自分で考えて戦う意味を見つけ出すことを期待しているようですね
それにしてもこの場面、夜のベランダで考え込むフミナの姿がめっちゃエロイんだが…(えー 
ほんとフミナは何やっててもエロ可愛いですね、そこに関しては文句なしにいい感じなんだけどな。Bパートに続く!

「わぁぁ〜!すごい!このガンプラどうやって作ったの!?」

「はは、俺が作ったわけじゃないんだけどな」

「ん…?マモル、友達か?」

「あっ、兄さん!見てよこのガンプラ!すごい作り込みだよ!」

「ん…?そのガンプラ…!お前は、次で対戦する!」

「チーム・トライファイターズ、カミキ・セカイだ!」

シモンの事情を聞いて本気で戦えるのか…と心配されていた中、
なんとセカイは直接シモンの弟に会いに行くという無茶をやらかしていました
おいおいセカイのやつどうやってこの場所がわかったんだお前は!(えー

あの土下座してたシモンの仲間2人は、「シモンさんには難病の弟さんがいるんです!」としか言ってなくて
「○○病院の△△号室に弟さんはいるんです!!」とかいう
個人情報をベラベラしゃべってはいなかったんですが、セカイのやつ一体どうやって調べ上げたのだろうか…

「お前、なぜここにいる!?」

「宣戦布告だよ、次の試合で勝つのはこの俺と!
 俺の分身・ビルドバーニングガンダムだ!!」

「えっ?」

「へっ…おもしれぇ…!」

って、なんとシモンに対してわざと負けるどころか「ぜってー勝つのは俺だから」と宣戦布告するセカイ!
もうすでに悩みは吹っ切れたんでしょうか?それとも悩んでいるからこそ
自分を背水の陣に追い込んで闘志を奮い立たせているのかもしれませんね

そんなセカイの宣戦布告を受けたシモンはというと、骨のあるライバルが現れたことを喜んでいるようです
ふむ、やはりこいつは例の2人とは違いますね。セカイが本気で勝ちに来るからといって
「そ…そんなー!この可哀想な弟が目に入らないんですかー!!」なんて
軟弱なことを言う気は毛頭ないようです。たぶん弟のガンプラで戦うって決めた時から、
「どんな相手がかかって来ようと必ず勝ってみせる」って覚悟は決めてたんじゃないでしょうか
やはり素組みのガンプラというハンディを背負ってでも戦うと決めたなら、そういう強い気持ちを持って戦って欲しいですね

「…セカイ君…どうして…」

「どういうことなのセカイ君、どうして病院に…」

がしかし、なんとセカイと同じタイミングでフミナもこの病室を訪れており、
今の話を聞いたフミナは「おいふざけんなこの野郎」とセカイを問い詰めることに…
い、いやちょっと待ってくださいよ、さっきのセカイの行動ってそんな責められなきゃいけないことか!?

たとえば「こんなクソガキの作ったガンプラとかカスでしょ?余裕で勝てるから」みたいに
相手を侮辱するような言動だったら怒るのもわかりますけど、さっきセカイが言ったのは
「今度の試合は本気で勝ちに行くぜ!」って真剣勝負をすると誓っただけだし、
それを言われたシモンも望むところだって反応だったから、別に問題発言ってわけじゃないんじゃないですか?

むしろ、「本気で勝ちに行く」という言葉を聞いて「セカイ君…どうして…」って言っちゃうフミナは
お前本気で勝つ気ないのかよ!って感じで、俺としてはそっちの方がガッカリなんですが…



「そういう先輩こそどうして?」

「わ、私は…自分の覚悟を確かめようと思って…」

「俺もそうですよ」

「…そう…そっか…セカイ君は弟さんを見て、それでも戦うって決めたんだ」

「はい!」

って、最初は浮かない表情のフミナでしたが、セカイが自分と同じ気持ちだったと聞いて、次第に笑みを取り戻しております。
ふむ、なんというかやっぱりセカイとフミナってお似合いですよね
フミナの方はまだ微妙に踏ん切りがついてなかったようですが、このセカイの晴れやかな顔を見てどうやら吹っ切れたみたいで…
これで明日の勝負は正々堂々とした真剣勝負になりそうですね

《ただ今より西東京予選・準々決勝、聖鳳学園中等部・チームトライファイターズ対
 区立常冬中学・チームフェイスの試合を行います》

「…」

って全ッ然吹っ切れてねええええええ!!
おいいいいい!!フミナあああああああ!!なんやねんお前そのこの世の終わりみたいなツラは!
結局そこまで思いつめちゃってるの!?さっきの会話はなんだったんだ…そんな風に悩むくらいならシモンの顔を見てくださいよ
これが「手を抜いた勝負してくれないとヤダ」とかぬかす男の顔に見えるか!?むしろ真剣勝負を望んでいるんじゃないのか!?
それなのにユウマも同じように暗い表情をしているし…くそ…もはやここまで来ると

きさまら
イズナ・シモンを
なめるなよ…!!
って
(C)鳥山明/集英社

シモンに対して無礼な気持ちでバトルに臨んでいるように俺には見えてしまうな…

「決着をつけるぜ!イズナ・シモン!」

「本気でかかってこいよ!カミキ・セカイ!」

実際にシモン自身の口からも「本気でかかって来い」との言葉が出てきております
やはりシモンは手抜きの戦いなんて望んでないんですね、いい加減フミナ達にも気づいてほしいもんです
これがスクールウォーズだったとしたら、フミナとユウマはどうなるかというと
バカ者が!この試合お前たちは明らかに手を抜いたッ!!相手に対して無礼だ!
あれほどまでに
「本気で来い」と言われたのにまだ分からんのか!?
この痛みと共に反省せんかァッ!!(ドカバキ)
思いっきりブン殴られてるところですよ。今が80年代じゃなくて良かったなお前ら…(えー

「僕だって…戦う理由はある…!」

ドウドウッ!

「まだまだぁーーっ!!」

「なっ!?こ、こいつ…!」

「僕だってぇぇっ!」

ギュオオオオオ!!

「えっ!?う、動けない!?」

「シモンさん!後を頼みます!」

って、試合が始まった直後、ポケモンで言うところのすてみタックルを仕掛けてきた相手の2人!
ユウマ&フミナは良心の呵責で反撃できず、それを食らってまんまと場外リングアウト負けになってしまいます
うーむ…まあユウマとフミナが全力を出してないのはアレですが、相手の2人としては頑張ったんじゃないでしょうか
すてみタックルは自分たちのヘッポコな腕前でも戦うための工夫ですから、リングの外で土下座するよりよっぽどいいと思います

すてみタックルで相討ちとはな…
思いきったことしやがったぜ…
あの2人にしちゃ上出来だ…
(えー

(C)鳥山明/集英社

 

「次元覇王流!旋風竜巻蹴り!!」

ガキイイイッ!!

「くっ…カミキ・セカイ!」

「イズナ・シモン!どうした、もう終わりか!?」

「フッ、まだ始まったばかりだあぁぁっ!!」

バッキャアアアアッ!!

「ク…クロスカウンター!?」

「こいつで吹き飛べぇぇーーっ!!」

「まだだ!次元覇王流・疾風突きぃぃーーっ!!」

そんな中、セカイとシモンだけは惜しみなく全力を引き出して互いにぶつかり合っていました
セカイの旋風竜巻蹴り、
シモンのクロスカウンター、セカイの疾風突き、シモンのパルマフィオキーナックル
次々に大技が炸裂し、お互いの機体はどんどん壊れていきます

この熾烈なタイマン勝負を制した方がこの試合の勝利者なわけで…
意地と意地がぶつかり合うようなその戦いは、ますます激しさを増していくのでした

ドガアアアッ!バッキャアアアン!!

「へへ…やるな…!ガキの遊びだと思っていたが、
 マモルがハマッた理由がわかったぜ!」

「そうさ…!これがガンプラバトルだ!!」

「勝つぜ!マモルのためにも!!」

シュバアアアッ!!

「なに!?」

「飛び十字!?」

って、そんな激しい殴り合いの果てに、シモンの左腕に飛び十字を仕掛けて極めにいくセカイ!
ふうむ、今までセカイの戦闘は派手な力技が目立ってましたが、こんなテクい関節技も習得していたんですね
左腕を極められているシモンは、右腕でどうにかするしかありませんが…しかしデスティニーの右腕は
さっきの疾風突きとパルマナックルが激突した時に破壊された状態です。これでは脱出しようがありませんね…
そして左腕も破壊されるのは時間の問題、ボクサーであるシモンにとって両腕の破壊は敗北と同じことでしょう

メキメキメキメキ

「これで終わりだ!」

「まだだ…!まだ終わらせねえ!
 終わらせるわけにはいかねえんだああああッ!」

ググ…グググ…!

「う…動かないはずのデスティニーガンダムの右腕が!?」

がしかし、凄まじい気迫によって動かなくなった右腕をムリヤリ動かすシモン!
ああ、これは修羅の門でよくある光景や!(えー 
九十九が自分の腕をメチャクチャ痛めつけられた後によくやるやつですよね、「二度と腕が動かなくなるぞ!」とか言われながら
強引に動かして戦うシーン。具体的にはレオン・グラシエーロとか姜子牙と戦った時にやってた気がする。そんなわけで
「陸奥圓明流1000年の歴史に、敗北の二字はない!」という気迫で右腕を動かしたシモン、
そこから決死のパルマフィオキーナをセカイに叩き込み、辺りは大爆発に包まれることに…

 

バッグオオオオオン!!

「くっ、奴はどこに…」

「次元覇王流!」

「うっ!?」

「閃光魔術蹴りィィィィッ!!」

ってなにー!?そんなシモンのパルマフィオキーナを食らいながらも、すぐさま次の技を繰り出していたセカイ!
腕十字を破られた瞬間、もうすでに次の攻撃に移っていたとは凄い切り替えの速さですね
そして放った技の名は閃光魔術蹴り…初めて聞く名前ですが一体どんな技なのか…



ってシャイニングウィザードだこれーー!!
おいいいい!!相手のヒザを踏みつけて間髪入れずに顔面への膝蹴り、完全にシャイニングウィザードじゃないですか!
閃光魔術ってのはシャイニングウィザードを日本語読みした名前かい!
ここでまさかのプロレス技とは…次元覇王流ってそういうのもアリなのね

ともかくこの技が決め手となってデスティニーガンダムは爆散し、この戦いはセカイの勝利で終わるのでした
しかしビルドバーニングもずいぶん壊れちゃって修理はどうするんだろうと思いましたが、
この地区予選の試合はダメージレベルがB設定で行われているようで
B設定の時はガンプラがやられてもほとんど壊れないみたいです
お、おいマジかよ…それはそれでなんか緊張感に欠ける気がするけど…
前作では「ガンプラが壊れてもなお戦う強い気持ち」というのが主題だっただけに、
それが薄れてしまっているのは正直残念な気がするな…

「セカイ君、ここにいたんだ?」

「あ…先輩」

って、試合が終わったその直後、川原で寝転んでいるセカイのところへフミナがひょっこり顔を出していました。
いやあ…いいですねえ、寝転んでいたら顔を覗きこむように現れる可愛い先輩。
フミナの行動は本当そそるというかツボにはまるんだよなあ
今作では不満も多いけど、フミナの可愛い描写だけはよく出来てると思うわ

「常冬中の人から連絡があってね…」

「あっ、兄さん!試合どうだった?」

「負けちまった、すまんな…」

「謝るのは僕の方だよ!僕、もっともっと強いガンプラを作るから!
 病気なんかに負けないから!カミキさんのビルドバーニングみたいに改造して、
 色を塗って、最強のガンプラを作ってみせるから!
 そしたらまた戦ってくれる!?」

「ああ…!もちろんだ!!」

そしてシモンとその弟については、負けたことに「もうだめだ…おしまいだぁ…」なんてショックを受けることは全然なく、
むしろより一層の強い気持ちを持って、これからもっと強いガンプラを作ることにやる気を燃やすのでした
やはりこの2人は、周囲が思うほど精神的に弱いキャラじゃなかったってことですよね
同情して「負けてあげなきゃ…」なんて思うことよりも、セカイのように本気でぶつかっていくことの方が大事だったように思います

「セカイ君…こうなるって分かってたの?だから迷いなく戦えたの?」

「迷ってましたよ…でもイズナ・シモンの弟と会って、あいつの楽しそうな顔を見た時、
 師匠に言われたことを思い出したんです。”勝負にウソを持ち込むな”って」

「ウソをつかない…」

「はい、俺がわざと負けたらイズナ・シモンの勝ちがウソになる。
 兄貴の勝ちを喜ぶ弟にもウソをつくことになる。それだけはしないでおこうと思ったんです」

「そっか…」

そしてセカイ自身も最初は迷っていたようですが、シモンの弟と実際に会ってみてから覚悟は決まったようです
それにしても今回ずっと思ってたんですがシモンの弟はめちゃくちゃショタかわいいですね
というより今回の作画が凄いと思う。ショタの良さを完全に引き出しているとしか言えない可愛らしさですよ
「今日の作画すごいなぁ、作画監督は誰なんだろう」と思って調べてみたら千葉道徳でした。またあなたでしたか!!

この人本当凄いですよね、ビルドファイターズで人物作画がめちゃ可愛いと思った回は絶対この人ですよ
特にショタやロリの可愛さを表現するのが抜群に上手いというか、
ビルドファイターズのスタッフの中で一番印象に残ってる名前だなー

それとセカイの師匠が語った「勝負にウソを持ち込むな」という言葉、これを聞いて俺が連想したのは

(C)森川ジョージ/講談社

はじめの一歩でまだカッコよかった頃の鷹村ですね(えー
この頃の鷹村はいいキャラしてたよね…うん…今はなんて言うか、一歩達のことをただ見下してるだけで
どんどん仲間意識がなくなってるっていうかね…この頃の鷹村は、試合中にズタボロになって立つ力さえなくなった時に
仲間たちの幻影が体を支えてくれるというシーンがありましたが、今の鷹村が同じ状況になっても
たぶん誰も支えに来ないと思います(えー



「…かっこいいぞ…(ぼそっ)」

「え、なんて?」

「…悔しいって言ったの」

「なんで悔しいんですか?」

「悔しいものは悔しいのっ!」

「よく分からないんですけど…」

「いいわよ、分からなくて!」

って、なんとさっきのセカイの言葉を聞いたフミナから「やだ…かっこいい…」との反応が!
うおおおセカイ×フミナの展開マジで来とるううううううう!!ついにそう思い始めるようになったかフミナよ!
徐々にこうフミナからセカイに対する好感度が上がり続けているのがいいですね、最終的にどこまで行くのか実に楽しみです

そしてそんな2人のことをラルさん達も見守っていたわけですが、
ラルさんのすぐ隣に立ってユウマからはめっちゃ離れてるミライ姉ちゃんの立ち位置にワロタ
おいおいこのラルさんにぴっとり寄り添う感じは!ミライ姉ちゃんってマジでラルさんの愛人なんじゃねーのか!?(えー
それに対して、まったくミライ姉ちゃんが近くに寄ってきていないように見えるユウマ…ま、まあ単なる立ち位置の問題だから…

「そ、そんな…僕が精魂込めて作ったジオ・ジオングが…!?」

「どうだい部長さん、これで俺を出場メンバーに選んでもらえるかい?」

「ああ、それはもちろんだが…」

一方その頃、スドウ達の学校に前回転校してきたスレッガーさんですが、自分もチームメイトに入れてもらいたいということで
スドウの仲間である坊主頭くんにバトルを挑み、そのガンプラを見るも無惨に粉砕していました
う、うーむ…今作の設定では「ダメージレベルを自在に変えられて、設定Bにすればガンプラは壊れない」という話を
さっきしましたが、この坊主頭くんはついうっかり設定Bにするのを忘れていたんだろうか…(えー

「あんた、どこでこんな実力を!?」

「言ってなかったか?俺が前にいた学校は、私立ガンプラ学園だ」

「ガ、ガンプラ学園!?」

「去年のチャンピオンチームか!」

「ふっ…」

って、ものすごいドヤ顔で正気かと言いたくなる学校名を明かし始めたスレッガーさん
ガンプラ学園ってなんだよオイ!そんなふざけた名前の学校があるのか!?
普通なら恥ずかしくてとても名乗れないと思いますが、なぜこんなドヤ顔なんでしょうかこの人は
いや〜イカれてますねスレッガーさん…俺がスドウならチームメイトにする件は丁重にお断りしてるわ…(えー

・今週のビルドファイターズ、素組み使いと聞いて単なる格闘バカみたいなのを想像してましたが、ああゆう背景があるとは。
 素組みを使う真っ当な理由があって、顔も性格もIKEMENでついでにホ〇ネタも提供してくれてシモンが好きになりました。
 それだけにバトルの方は個人的にちょっと残念でしたね。道連れ場外が許されるならチーム戦の意味が無いですし、
 絵面も悪いですし。あれならまだウイングガンダム使って組みついた所で自爆でもした方が
 絵面的にもネタ的にも良かったんじゃないでしょうか。どうも人間ドラマに時間を割き過ぎて
 バトルが薄くなってる感があります。 by よもぎ

・ビルドファイターズの関西人、確かに言ってることは正鵠を射てるのかも知れませんが
 坊主憎けりゃ袈裟まで憎しというか・・・もう出てくんな!って思ってしまいますね

・ビルドファイターズ・・・トライになってからどうにもファイターのモラルが著しく低下してるように感じてしまいます
 懐古厨の思い出補正だと思いたいのだけど、それにしても何だか・・・って感じで

・正直ビルドファイターズトライ微妙です。キャラが薄い、もしくは好感持てない奴が多いのと
 他2人がチームというよりはビルドバーニングの添え物ぐらいの役割しか果たしてないのが残念
 今のところチーム戦にしたことのマイナス(一人あたりの時間が減ることによる諸々の弊害)しか出ていない気がします
 3体3なんだから名人対レナード兄弟のようなもっと戦術・戦略を練った戦闘が見れると思ってたんですけど

そして今作のいろいろなコメントについてここでご紹介。どれもかなり厳しい意見が寄せられてますねえ
まあ俺も気持ちは分かりますけども…特に3人チームの編成について、
「メインなのは1人だけで他の2人は添え物になってる」という意見には正直言って同感です

たとえばギャン子のチームはギャン子+その他2人という構成、そしてシモンのチームもシモン+その他2人という構成で
キャラが立っているのは1人だけで、他の2人の必要性をあまり感じないんですよね
ああいった「その他2人」のキャラについて、ちゃんと名前を覚えてる視聴者とかどれだけいるんでしょうか

主人公チームのトライファイターズにしても、俺としては特にユウマの扱いをずいぶん持て余してるように感じますね
たとえばセカイとフミナは毎回何かしらの会話シーンがあって、お互いの親密さがどんどん上がっていってるように感じますが
ユウマはいつもそこにいなくて一人だけチームの輪から外れてるというか
今回にしてもユウマだけ話の軸にまったく関わってなかったですよね

そしてバトルの時も、試合の行方を左右するのはセカイの次元覇王流やフミナの合体パーツなので
ユウマ自身の見せ場が特にないというか、チームにおけるユウマの役割がまったく描けてないと思うんですよね

やはり3人編成にしたことで、キャラの数が増えて1人1人の描写を掘り下げることができなくなってしまったというか…
この2期を見てて思うのは、バトルの中でも3対3だと微妙で2対2や1対1だと面白いってことなんですよ

たとえば2対2だと、第1話のドム&パワードジムカーディガンvsイナクト&ライトニングガンダム。
1対1だと、第4話の武者ゴッド丸vs荒鬼頑駄無とかですかね、この辺のバトルは見ごたえあって面白かったんですが
3対3のバトルで面白いのはあったかと聞かれると、正直言ってないというのが俺の素直な気持ちです

今回の戦いにしても、あっという間に仲間が退場してしまって、実質的にシモンvsセカイのタイマン勝負みたいなもんだったし
3対3のバトルで全員にちゃんと見せ場を用意して面白い勝負にするっていうのは、正直無理なんじゃないかなと考え始めてます



そんな風に、3人チームという設定を扱い切れてないというのが不満のひとつ。
そしてもうひとつは、ガンダムやガンプラバトルに対する情熱ですかね
2期になってから、こういう情熱を持っているキャラが全然いなくなってしまったのがなんとも…

たとえば、1期でそういうキャラの代表格といえばもちろんフェリーニですよ。
自分の作ったガンプラが好き、自分の作ったガンプラで勝ちたい。
そういったガンプラに対するこだわりと情熱を、激しく内に秘めているのが特徴でしたよね

マオなんかもそのタイプのキャラだったと思います。ガロードのコスプレをしたり、ガンダムXの主題歌を歌ったり、
Gファルコンを作ったり、クロスボーンガンダムを作った時にもサテライトキャノンを組み込んだり、
「ああ、こいつガンダムXが本当に好きなんだな」って感じるような描写がいくつもあったわけで。

2期になってから、そういうキャラをとんと見かけなくなってしまったのが悲しいですね。例として挙げていくと
セカイ:ガンダムやガンプラバトルが好きというより、むしろ「次元覇王流を極めたい」という側面が大きい
フミナ:効率を重視するために愛機をすぐ変えてしまった
成錬高専:そもそも愛機という考えがなく、「相手に対して相性のいい機体」を毎回考えて機体を変えまくっている
スドウ:ガンプラを自分で作らずに他人に依頼してしまった
シモン:弟のためにやっているだけで、本人はガンダムにもガンプラバトルにも興味がない
こんなところでしょうか、セカイやシモンは純粋に100%ガンプラバトルに目が向いているかというと
そうでもない気がします。「次元覇王流を極めたい」「弟のため」って気持ちでやっているので
ガンプラバトルに夢中っていうほどの好きな気持ちを感じないんですよね

あとフミナ、成錬高専、スドウについては、ガンプラが好きかどうかって気持ちよりも
効率だとか性能だとかを考えてばかりのような気がします
そんなこざかしいことを考える前に、こいつらにひとつ聞きたい。お前ら本当にそのガンプラ好きか?っていう。

頭でどうのこうのと考える前に、「絶対にこの機体で勝ちたいんだ」という熱い気持ちは持ってないのかと言いたい
例えばフェリーニの場合は、もう完全にそういう気持ちが原動力でしたよね。そもそもガンプラバトルをやっている理由が
俺の作ったガンプラが!ウイングガンダムフェニーチェが!
一番強いんだと!世界に向かって叫ぶためだ!!
という風に、愛機に対する果てしない情熱によって動いているキャラだったので。
好きだからこそ勝ちたいと思う、好きだからこそ本気になれるというのが
1期のテーマでしたが、2期になってからそういう「好きだという気持ち」がすっぽり抜け落ちてしまっているように感じます

今回フミナやユウマが相手の事ばかり考えて悩んでいた件についても、ガンプラバトルに対する気持ちが薄くて
どうしても勝ちたいって気持ちが湧いてきていないように感じました。すべてを投げうってでも勝ちたいというそんな気持ちが。
松岡修造の言葉で「一つの所に命を懸ける!一所懸命ってそういうことだろ!」って
言葉がありますが、フミナ達には命を懸けるってほどガンプラバトルへの情熱がないというのが
正直なところだと思います。1期でレイジは、自分のライバル達のことを「ガンプラバトルに命懸けてる奴ら」と
言ってましたが…やはり2期に足りないのはそういう気持ちだと思いますね。最後にフミナ達に言っておきたいことは

強い心を持つ!そのためには心の根。しっかりした根っこを作ることだ!
見て下さいよお米の苗!力強いよね…台風が来たり大雨が来たりしても
この根っこがあれば絶対負けないよね!そうだよ、お前らもこの苗のように
強い根っこを持て!出来るよ!
お米食べろ!!(えー


■ガンダムビルドファイターズトライ 第8話「この盾に誓って」

 

《第7回ガンプラ制作コンテストメイジン杯、栄えあるグランプリを獲得したのは!
 エントリーナンバー8番!大阪府出身、サカイ・ミナト君です!」

「うっしゃあああーっ!!」

さて今回のビルドファイターズですが、なんと冒頭の場面では
ミナトが以前ユウマを誘っていたガンプラコンテスト・メイジン杯に出場し、優勝を飾っているシーンで始まります
お前結局1人で出たのか…って、このミナトが作ったガンプラは!ガンダムトライゼータじゃねーか!!
「ガンダムトライエイジ」ってゲームにしか登場しない機体で、胸の部分がライオンだったり巨大な剣を持ってたり
明らかに勇者シリーズを意識して作られた機体!まさかこのチョイスで来るとは意外だったな…

そしてミナトに拍手を送る女性たちが、歴代ガンダムの女キャラばっかりで吹く
0083のニナ、Zガンダムのキッカ、∀ガンダムのローラ・ローラ、ガンダム00のマネキン大佐、0083のシーマ様…
というかシーマ様がニコニコしながら拍手してるシーンとか怖すぎるんですけど!(えー
シーマ様のこんな顔見たことねえよ!こわっ!シーマ様はふだん苦虫を噛み潰したような表情ばっかりしてる人なので
こんな微笑み顔とは最も遠いところにいる人なんや…

パチパチパチ パチパチパチ

「おおっ!どっかで見たことある美女のオンパレードや!なにげに師匠まで!」

そんな客席からの拍手喝采にはしゃぎまくるミナト…って、なんとその時客席にはミナトの師匠が!
マジで!?マオが来てんの!?これまでまったく姿を見せていなかったマオですが、いよいよ今回出番が来ましたか
果たして数年経った今ではどんな風に成長しているのか…



ってお前かーーー!!師匠ってお前かーーー!!
おいいいいい!ミナトの師匠って、てっきりマオだとばかり思ってましたが珍庵師匠だったのかよ!!
ということはマオは兄弟子なのか…しかし今作になっても全然変わってないのな珍庵師匠。ラルさんにしてもそうなんだけど
俺としては「二期になって前作のキャラはどう変わったのかなぁ」ってドキドキしながら見てるのに
変わりばえしない奴ばっかり出してもしょうがねーだろ!!(えー
なんかこう見たいものとズレてる気がするんだよなー

「おめでとう!さすがはウルトラスーパーデラックスグレートスペシャルモデラーの
 ミナト君だ!僕の作品など足元にも及ばないよ!」

「はっはっは!殊勝な心がけやんけユウマぁ!」

って、その時ミナトに対してウルトラスーパーなんたらかんたら
アホみたいな言葉でひたすらに褒めちぎるユウマ!お、おいちょっと待てこれ
完全にミナトの妄想じゃねーか!さっきから妙なキャラが大量発生してたのはそういうことか!
ここはミナトの妄想の世界なんやな…セカイなんて顔がへのへのもへじになってるし

「ミナト君!あんなすごいガンプラが作れるなんてステキ〜!
 私も改造してほしいなぁ…なんて…」

「したるしたる〜!ワイ好みにチューンナップしたるでぇ〜!!」

ふざけているのかあああ
あああああああああ!!
(えー

ミナトてめえこらー!!なんとフミナを性的な意味でチューンナップするという大それた妄想を!
やっぱミナトの奴フミナをそういう目で見てるのかよ!こんな光景を見せられてしまった日にはマスク先輩もブチ切れですよ!
もはや興奮状態に陥ったマスク先輩は誰にも止められず
「奴らはあああああああああ!!
 ミナト×フミナが成立するのが嬉しいのかあああああ!!」
と、この妄想世界そのものに切れて大暴れしてくれることでしょう。マスク先輩はやくきてくれーーっ!!(えー

「…はっ!?なんやもう…ええ夢やったのに…」

そんなわけでミナトの妄想タイムは終了です。やっぱり今のはミナトの夢だったのね
ミナトはえらい質素な場所で寝泊まりしているようですが、ここは心形流の道場なのか
それとも東京の激安な宿でも見つけて泊まっているのか?

「はっ…!せや、もう東京予選の結果が出る時間や!
 ユウマのチームはもう負けてるやろ。ふふん、今ごろベソかいて…
 って勝っとるやないかあああああああ!!
 ユ、ユウマの奴そんなにメイジン杯に出たないんか!?
 ワイとの決着つける気ないっちゅうんか!?
 あんのドアホがああああああ!!」

って、ユウマと一緒にメイジン杯に出たいのに、まったくそんな願いは叶いそうもなく
ぴーぴー泣き叫びながらその場でジタバタするミナト。ふむ、やっぱりこいつって
ユウマ相手にホモホモしてる時は可愛げがあるんですよね(えー



いやマジで、下手にフミナに手を出して俺の怒りを買うより、こうしてユウマとじゃれてる方がよっぽどいいと思うわ
もうホモでいいよお前!ホモになれミナト!フミナのことなんて考えてたらあかん!
すまない!ホモ以外は帰ってくれないか!!(えー

《ただ今より、西東京予選準々決勝、第4試合を行います》

「予定ポイントに到着したわ!敵機は海から来るはずよ!」

「砲撃態勢に入ります!」

「モビルアーマーの規定にまで大型化させたこのスーパーザメルで、
 私たちのタンク道を見せてあげるわぁっ!」

そんな中で行われていた西東京予選の準々決勝。なんとザメルに乗った女の子3人チームがここまで勝ち上がってきていました
しかも単なるザメルではなく、巨大な体に強化改造した3人乗りのザメルだという…
マジかよ他の機体の出場枠を削ってまでザメルで戦うとは!この子たち渋い趣味してんなぁ…(えー

まあ「私達のタンク道」って言ってるからガルパンのパロディなんでしょうね
あとパロディって話をするなら、この子たち3人は
伝説の勇者ダ・ガーンのヒロイン3人(香坂ひかる、桜小路螢、レディ・ピンキー)に外見が似てるとも言われてます
前にも大会の会場に「風の未来へ」って垂れ幕がかかってたし。「風の未来へ」はダ・ガーンの主題歌なんで
あれはこの子達を応援する垂れ幕だったんでしょう。曲自体もアニメの歴史に残る名曲なので
まだ知らない人たちは一度聞いてみることをオススメします

さあそんなわけで、ダ・ガーントリオの伝説の力が発動して準々決勝を勝ち抜くことができるか…って、
星さえも砕く我がドッゴーラのバリアーアタック!
くらええええええい!!

このドッゴーラ改は全身がビームそのものなのだ!!(えー
なんということでしょう、スーパーザメルの相手はVガンダムに登場したドッゴーラ!
特にボンボン版ではラスボスを務めた猛者であります
そんなドッゴーラの星さえも砕くバリアーアタックの前にスーパーザメルは手も足も出ず、無念の敗北を喫してしまうのでした

「これでベスト4が出揃ったな…行こう、組み合わせ抽選会だ!」

「はい!」

《西東京予選、準決勝進出チームは
 聖鳳学園中等部・チームトライファイターズ
 聖オデッサ女子学園・チーム北宋の壺
 水竜学園・チームリヴァイアサン
 宮里学院高校・チームGマスター
 以上の4チームにより、準決勝の組み合わせ抽選会を行います!》

そしてセカイ達はもうすでに準決勝への進出を決めていたようで、今の対戦でベスト4が決定したようです
セカイ達のチーム、ギャン子達のチーム、ドッゴーラのチーム、スドウ達のチーム
がそれで、
この4チームで改めて組み合わせをシャッフルするみたいですね

(ぐぐ…サカシタとスガは何を…!)

しかしどのチームも全員揃っているのに、1人だけ仲間にすっぽかされてひとりぼっちなスドウ。
あらら、「抽選会なんてかったるいしー」と来てくれなかったんでしょうか
もっとクールなキャラかと思いきや意外と苦労人なのなスドウさん…同情するぜ…

《それでは、こちらが準決勝の組み合わせとなります!》

「私たちの相手は水竜学園…!」

「あの竜使いたちだ!」

「カオルコ様、私たちの対戦相手は宮里学院ですわ」

「聖オデッサ女子学園と対戦するのは初めてになるな…よろしく頼む」

「ふん。去年の優勝チームだろうが、私たちが勝たせてもらうわ」

そんな組み合わせの結果、セカイ達はドッゴーラのチームとの試合、
そしてギャン子達はスドウ達のチームと試合をすることに…って、スドウ達って昨年の予選優勝者だったのかよ!
こりゃギャン子達はかませ確定だな…(えー

昨年優勝ってだけでもかなりヤバイのに、今のスドウの機体はミナトが作った超一流ガンプラだし
さらに全国優勝チームのガンプラ学園からスレッガーさんが助っ人に来ているので、
もうこれギャン子達にはまったく勝ち目がない戦いだな…

「年下だから、女だからと舐めてかかったら、痛い目に遭うわよ」

「舐めてかかれるほどガンプラバトルは甘くない。
 それに第10回世界選手権ベスト16、サザキ・ススムの妹君が相手とあらば、
 なおさら舐められん」

って、なんとここでスドウの口から意外な事実が明らかに!
サザキのやつ世界大会のベスト16まで行ったのかよ!!
マジか…第10回大会の時ってことだから、これまでの世界大会の話を整理してみると

第7回大会:セイとレイジがビルドストライクガンダムで出場し、世界一になる。(前作の話)
第8回大会:セイがビルドストライクコスモスで出場。
第9回大会:不明
第10回大会:サザキがギャンで出場し、世界ベスト16まで進出。
第11回大会:セイがビルドバーニングガンダムで出場。
第12回大会:不明

ということのようですね、しかしサザキって確かセイと予選ブロックが同じだから
セイを倒さないと世界へは行けないですよね!?
ルールが変わったのかそれとも引っ越したのか?もしかするとセイは10回大会の予選でサザキに敗れてしまって
打倒サザキを目標に作り上げたのがビルドバーニングガンダムという
可能性はないだろうか…(えー

「あなた、お兄様のことを?」

「中学時代に対戦したことがある…良いギャンと良い盾だった。俺の完敗だった…」

「ふふん。ならその敗北を、妹の私がもう一度味わわせてあげるわ」

「それは遠慮したい。これでも研鑽は続けてきたつもりだ」

そしてスドウは全盛期のサザキと対戦した経験があり、その時にはコテンパンにやられてしまったようです
しかし「俺の完敗だった」とか「良いギャンだった」とか、素直に敗北を認めて相手を称えるあたり
スドウこいつめっちゃ良いやつですね

ギャン子に対しても「よろしく頼む」って握手を求めに行ったり、スポーツマンシップの塊のような奴ですよ
もっと嫌な性格なのかと思ってましたが、これは好感の持てるキャラですねえ
今作のキャラクターはよく「クズみたいな性格の奴ばっかり出てくる」と言われてますが
このスドウだけは違うとハッキリ言えるんじゃないでしょうか



「うわあああ〜〜ん!セカイくんセカイく〜ん!(どたばた)」

「な、なんだぁ!?」

「どうしよう宮里学院と当たっちゃった…!
 もうセカイ君たちと戦えないわぁ!うわあああ〜ん!」

「お、おいおい、なに弱気になってんだよ」

「だってだってぇ…去年の優勝チームなのよお?うっうっう…」

っておいいいいい!!なんと次の瞬間、大号泣しながらセカイに飛びついて弱音を吐き始めたギャン子!
お前さっきと言ってること違うじゃねーかよ!!(えー
セカイに抱きつく口実のために、こうも分かりやすい演技をするとは…
というかギャン子がセカイに抱きついた瞬間、すごい目してるフミナの反応がいいですね(えー

 

そう、確かギャン子初登場回でも似たようなシーンがありましたが、あの時はフミナが完全に無反応だったのが悲しかったんですよ
俺の感想でも「セカイが取られちゃいそうなんだから何かフミナも反応してくれよ!」と書いた気がする。
これぐらいギョッとした表情してくれると、セカイ×フミナ派の俺としては嬉しいものが…

「ふふ…セカイ君、ギャン子のことよろしくね」

「えっ!?」

「私達は行きましょ」

「えっ!?ちょ、ちょっと、先輩!ユウマ!ラルさあああん!」

ってアレーー!?お、おいいいいい!!
なんとその時、「それじゃ2人でお幸せに」と言わんばかりに、セカイ達の前から立ち去ってしまうフミナ!
あかんやんそんなん!あかんやんか!そこは嫉妬に狂ってギャン子をひっぺがすくらいしてくれないと
あかんやんかーーー!!なんでじゃーーーい!!結局まだそんなにセカイのこと意識してないってことですか!?
く、くっそ〜…今の俺としては冒頭のミナトみたいにすっごいジタバタしたい気分です(えー

フ、フミナの奴そんなにセカイに興味ないんか!?
ギャン子に取られてもいいっちゅうんか!?
あんのドアホがああああああ!!(えー

「なあ、元気出せって…そんなんじゃ戦う前から負けちまう」

「…」

そんなわけでまんまとセカイと2人きりになったギャン子。2人でハンバーガー屋にやってきたようですが、
ギャン子は机に突っ伏したまま顔を上げようとしません。内心しめしめと思ってるんでしょうけど
「まだだ…ここではまだ動くな…」とあえて溜めているんでしょう(えー

「師匠が言ってた。どんな困難な相手でも、挑戦する気持ちをなくしたら戦いには勝てないって」

「なら…挑戦する気持ち…ちょうだい…」

「え?どうやって…」

「明日、私のチームが勝ったらデートして…?」

「ええ!?デートって…またデートかぁ!?」

「…また?またってどういうこと!?セカイ君誰とデートしたの!?」

「あ、いや、その…」

「さてはホシノさんと…!」

って、しおらしい態度でデートの約束をさせようとするギャン子ですが、
デートと聞くと思わずフミナとGミューズに行った時のことを思い出してしまうセカイ!
これにはギャン子もムッとした表情でずいずい詰め寄ってきますが、これじゃあまるでセカイが
浮気したことが嫁にバレてタジタジになってる旦那みたいじゃないですか!(えー

「ぬぬぬ…!しおらしく同情を誘う作戦はもう終わりよ!!
 明日のバトルもセカイ君も、すべてこのサザキ・カオルコがいただくわ!!」

「ウフフフ…準決勝の前日に男子とイチャつくなんて、私らも舐められたものねぇ」

「ん?あなたは宮里学院の…」

「おっ待たせ〜ヨ〜ミちゃん」

「はぁ?あなたも男連れじゃないのよ」

「ち、違ーう!コイツが遅刻したから、お詫びにおごらせてるの!」

って、開き直ったギャン子が威勢よく叫び始めた途端、ニヤニヤとそこに現れた女が!
誰かと思えば、スドウのチームメイトのサカシタ・ヨミです。スレッガーさんも一緒にいますね
そして「私らも舐められたものね〜」ってことですが
抽選会サボったお前らのほうがよっぽど舐めてるよね(えー
スガが遅刻したせいって言ってますが、それならヨミだけでもスドウに合流すればいいのに…
スガに付き合って自分もサボるのはどうなのよって気がします

「ふん。準決勝の組み合わせ抽選会に遅れてくるなんて、
 去年の優勝チームの余裕かしらぁ?」

「そんなんじゃないわよ!転入したてのコイツが遅れて、
 そのとばっちりを受けただけ!そう言うあなたこそ余裕じゃない?
 明日の相手が私らだってのに、男の子とデートなんてさ〜。
 あ〜あ!準決勝の相手がこんなんだなんてね!」

「どういう意味よ!」

「張り合いないって言ってるの!」

「何ですって〜!?」

そしてここからはお互いに憎まれ口を叩き合い、みにくい言い争いが続く泥沼の展開に…
もう分かった、分かったからやめようぜ…お前らこんなことやってるから
「この番組にはクズしかいない」とか言われちまうんだよ!!(えー
スドウを見習えよスドウを!あいつだけだな、対戦相手に敬意を払って「よろしく頼む」って握手するような奴は…
スドウと同じチームにいながら、ヨミにはその精神がまったく備わっていないのが悲しいですね

「おい。あんまこいつのことバカにすんな」

「えっ…?」

「こいつは本気でガンプラバトルをしてる。
 一度戦った時、俺の拳がその気持ちを聞いている」

「な、何よそれ…」

「甘く見るなってことだ、明日があるんで俺は帰る。ギャン子、決勝戦で会おうぜ。
 去年の優勝チームだかなんだか知らないが、こんな奴らに負けんじゃねえぞ」

「も、もちろんよ!私のガンプラに、私の盾に誓って!」

とその時、毅然とした態度で「あんまギャン子をバカにすんな」とヨミを黙らせるセカイ。
それ自体はとてもいいことなんですが、その後に言ってることが
ヨミ達の目の前で「こんな奴ら」呼ばわりとか、当てつけみたいにギャン子と決勝で戦う約束をしたりとか
その辺の話は余計だろセカイ!!(えー

それはあかんやろ…「相手に敬意を持て」ってことを言ってくれるのかと思いきや、ギャン子だけを庇って
ヨミ達のことをバカにしてしまうとは…セカイまでこんなことになってしまったら
もう本当にスドウしかまともな人間がいないんだが…(えー

「おい坊主…お前、チーム トライ・ファイターズのメンバーだろ」

「ん?ああ」

「お前のバトル、ビデオで見させてもらった。
 なかなか面白い技を使うじゃないか、次元覇王流拳法…」

「なに…?知っているのか!?」

「俺には通じんぞ?」

「…!」

「ま、その前に準決勝を頑張るんだな…カミキ・セカイ君」

って、ここまで黙っていたスガですが、セカイの去り際になんとも意味深なセリフを!
どうもすでに次元覇王流のことを熟知しているような口ぶりで、「俺には通じんぞ?」と自信たっぷりに語るとは…
これまでセカイの次元覇王流を封じた奴は誰もいないわけですが、こいつがその1人目となってしまうのか?
ともかくセカイはハンバーガー屋を後にして、自宅へと向かっていくことになりますが…

「ん…?」

「…」

「あれっ?先輩!どうしたんです!?」

「あっ、別に用事はないんだけど…ギャン子と何を話したのかなぁと思って…」

ってフミナキターー!!うおおおおおお!なんとセカイが家に帰り着いてみれば、
門の前ではずっとセカイのことを待ちわびていたフミナの姿が!おいおいマジかよ!
さてはギャン子と2人きりにさせたはいいものの、やっぱりセカイのことが気になってしまって
こんな風にずっと帰りを待っていたんですね。いや〜いじらしいですねえ
やっぱセカイに対してちょっとは脈があるんだよな!うんうん

でもフミナさん、夜遅くにその格好で出歩くのはマジやめたほうがいいと思います(えー
こんな薄暗い中でその格好は完全にアウトだろ!レイプ魔とかに襲われてないのが不思議なくらいですよ!
ほんと改めて見るとすげえ格好してるよな…こんな人が実際にうろついてたら仰天するわマジで

「それが聞いてくださいよ!あいつわざとしょぼくれてたんですよ!?
 ジュースおごって損しましたよ!」

「あはは、そうなんだ…そういうやり方、セカイ君には逆効果なのにね」

「それと先輩…俺、ギャン子に決勝戦で会おうって約束しました。
 だから!明日は絶対勝ちましょう!」

「うん…!頑張ろう!」

そしてギャン子に騙されたことについては少々腹を立てているらしいセカイ。
フミナはセカイのそういう性格を熟知しているところを見ると、マジにセカイとくっつくのではと期待してしまうな
その後はお互いに見つめ合う2人…この2人のこういうシーンって毎回のようにありますよね
やはり制作側も意図してこのフラグを立てて行っているのだろうか
そしてこういう時にいつもいないユウマ…(えー  ほんとユウマの存在感がどんどんなくなっていく…

《ただ今より、準決勝・第1試合を行います!》

「みんないい?ドッゴーラには分離機能があること、ちゃんと理解しておいてね!」

「はい!」

「了解!」

そして翌日、例のドッゴーラを相手に予選の準決勝を戦うことになったセカイ達。
どうやらドッゴーラ対策もしっかり考えてきたようですね。
そう、体のあちこちを分離できたり全身がビームそのものだったり厄介な機能を持つドッゴーラですが
それを攻略するのに一番効果的な方法は…

「セカイ君!今よ!」


(C)岩村俊哉/講談社

ヴァドドドドドド!!

「ぐわあああああああ!!」

「きさまは電子レンジに
 入れられたダイナマイトだ!!
 メガ粒子の閉鎖空間の中で
 分解されるがいい!!」

「おわった…」

《勝利チームは聖鳳学園!チーム・トライファイターズです!》

というわけでこの戦いはセカイ達の勝利に終わるのでした(えー
まあやっぱりドッゴーラの攻略法といえば、ダイナマイトをレンジでチンするのが一番の方法っすよねー:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
なんにしろ今回のドッゴーラは簡単にセカイ達にやられてしまいました。これでもう決勝進出かぁ

《続きまして準決勝第2試合、聖オデッサ女子学園・チーム北宋の壺VS
 宮里学院高校・チームGマスターの試合を行います》

「サザキ・カオルコ!その他2名!約束を果たす!」

「カ、カオルコ様ぁ〜!」

「はしょりすぎですわぁ!」

そしていよいよギャン子達の試合が始まりますが、セカイが約束通り決勝に進んだことで
ギャン子も相当気合が入っているようです。もはや仲間2人のことも「その他2名」と言うくらい一心不乱に…
うんまあこの2人は最初から「その他2名」だったけどね(えー
「ギャン子に比べてキャラが立ってない」とシモンの回の時に俺も書いてたからなあ

チュボオオオオオオオ!!

「きゃあああああーーっ!!」

「なっ!?一撃で!?」

ズギャギャギャボッガアアアン!!

「カ…カオルコ様ーーっ!!」

ああ、やっぱダメだこいつら!戦闘が始まって間もなく、スドウ達の攻撃を次々に食らって
ほとんど何もできずにやられてしまったその他2名!
やっぱりこいつら「その他」ていどの戦闘力しかなかったか…(えー

うーん、この2人は以前にセカイ達と戦った時も、あんまり強いって印象がないまま負けてましたしね。
そこらへんのファイターよりは強いんだろうけど、優勝を争うような一流同士の戦いってなると
正直ついて来れないレベルっていう気がするなぁ

「あははは、やっぱり見かけ倒しじゃない!」

「なんですって!?」

「あ〜ら、前日に男子とお茶してるからもっと手ごたえがあるかと思ったけど」

「それは関係ないでしょ!!」

あっという間に仲間を失ってしまったギャン子は、それでも1人で戦おうとしますが
相手のヨミと剣を交えながらまたしても罵り合いが始まってしまいます
ヨミの奴やたらと「あんた男子とお茶してたわよねぇ?」って呪文のように繰り返してますが、こいつ多分
自分に彼氏がいないのがよっぽどコンプレックスなんだろうか…(えー

ズドドドドド!

「ぐぬうううっ!」

「ヒュウ、やるねぇ」

「ああ、良い盾だ…さすがはサザキ・ススムの妹君。
 だが…その防御力を超える剣があれば!」

ズバアアアアッ!!

「な…!?私の盾が…!」

そして孤軍奮闘を続けるギャン子でしたが、いよいよ勝負を決めに来たスドウ相手にはどうすることもできません
自慢の盾すらも軽々と切り裂いてしまう、恐るべき切れ味のビームサーベル…
ギャン子の盾はサザキ直々に作ったものでセカイの必殺技でもビクともしなかったわけですが
それをRギャギャの腕ごとカンタンに切り裂いてしまうとは、ミナトのやつとんでもないガンプラを作ったもんですね

さっきギャン子の仲間を葬った超火力ビーム砲といい、ミナトのガンプラは今作の中でも飛び抜けて強いような気がします
すでにミナトってユウマよりガンプラ作りの腕前ずっと上なんじゃねーかな…(えー

「そ、そんな…私の…Rギャギャが…!」

ボッガアアアアン!!

(ごめん…セカイ君…約束…守れなかった…!)

「ギャ…ギャン子おおおおおーーっ!!」

そして手も足も出ないまま、最後はスドウに一刀両断されて敗北してしまったギャン子。
まあ順当な結果といったところでしょうか。ヨミに対して何もやり返せなかったのは辛いところですけどね
だからこそセカイにはあんな風に言って欲しくなかったな…
ヨミ達のことを「こんな奴ら」と見下したり、決勝でギャン子と会うのが当然のように語ったり。
「こんな奴ら」に手も足も出なかったギャン子が余計みじめになると思いました
ギャン子が完敗することは組み合わせの時点で分かり切っていたので、何かもっと敗北をフォローすることを言って欲しかったな…

「まさかな…転校したスレッガーが、東京の学校から選手権に出場しているとは…
 彼の存在は、我々の脅威となるかな?」

「なりませんよ、叔父さん」

「…ここではその呼び方はやめたまえ」

「申し訳ありません。アラン・アダムス監督…」

そして今回のラストシーン。「転校したスレッガーが…」と言っていることから、これは噂のガンプラ学園の様子でしょうか
そこで監督を務めているのは前作に登場したアラン!アランか…そうか…
まあ別にアランでもいいんだけどもう少しあっと驚くキャラ出してくんねーかな…(えー
今回の師匠にしてもそうだったけど「え、こいつなの?」って感じで、見ていてあんまピンと来ないというか
ただでさえ前作キャラの出番が少ないのに、出てくる優先順位もなんか違う気がするんだよな…次回に続く






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