■ガンダムビルドファイターズトライ 第9話「決戦のソロモン」

 

「うっ…ううっ…うっ…」

「ギャ…ギャン子が…負けた…?」

さて前回、地区予選の準決勝にてスドウ達のチームと対戦し、手も足も出ず完全敗北を喫してしまったギャン子。
決勝でセカイと戦うという約束をしていただけに、それを守れず完敗してしまったことは
ギャン子にとって相当のショックだったらしく、今もこうして号泣せずにはいられないようで…

「アッハハハハハ!やっぱり張り合いなかったぁ!」

「…!」

「これで分かったでしょ〜?自分たちの実力のなさを!くすくすっ」

「やめろ!サカシタ!!」

「大口叩いてそのザマなんてぇ、ほーんとダッサ〜!
 もういっそのことやめちゃえばぁ〜?」

ク…クズがあああああああああ!!
なんなんだてめえはああああああああ!!ヨミこいつ性格マジ最低じゃねーか!!
なんと号泣しているギャン子に対して、とことん見下してコケにしながら罵倒するという
どうしようもないクズっぷりを見せてしまうヨミ!お前って奴は…

ヨミこいつ、自分がどれだけ酷いことをしているか分かっているんでしょうか
この「大口叩いてそのザマなんて本当ダッサ〜、いっそのことやめちゃえば〜?」というセリフ、
これを聞いて俺が連想したのは、以前ユウマが最大のトラウマを植えつけられた
「何が世界チャンプに教えを請うただぁ?何が優勝候補だぁ?お前、才能ねえよ」ってあのセリフですよ
これと同じことをヨミはやってますよね。むしろ言い方の陰険さではヨミの方が上ににすら思える

ユウマにあのセリフを吐いた奴は、描写からいって作中最低のファイターみたいに描かれてたと思いますが
ヨミはそれすらも超えてしまった感があるというか、本当にやってはならないことをやってしまったというか
最低のファイターよりさらに酷いクズ中のクズになってしまったなぁ…というのが俺の正直な印象です

「このアニメ、ガンプラやってる奴みんなクズばっかじゃん」と一部で言われていると
以前のコメントで書かれてましたが、正直返す言葉がないよ!!(えー
その通りとしか言えねえ…唯一まともなのは「やめろサカシタ!!」ってヨミを止めてるスドウぐらいでしょうか
マジでスドウが最後の希望ですよ、まともだと自信を持って言えるのはスドウしか思いつかない

まともな人なんて
ガンプラファイターの中には
数えるほどしか
いないんだよ…
(えー

バッシイイイイッ!

「あうっ!?な…何すんの!?」

「本気で戦った相手を愚弄するんじゃないよ!!
 そういうことしてると、人としての器が小さくなるんだ!わかる!?」

ってなにー!?なんとその時、ヨミのゲスな態度を見かねて渾身のビンタを見舞ったスガ!
殴ったね!?親父にもぶたれたことないのに!!(えー
しかしスガがこれだけ対戦相手に敬意を払う性格だとは意外ですな、もっとチャラくて人を舐めた奴かと思ってました
とにかくこのスガの性格設定はありがたいですね、スドウの他にもまともな人がいてくれてよかった

そんなスガのことでふと思ったんですが…スガはつい最近ガンプラ学園から転校してきたわけですけど
転校した理由としては、例の才能ねーよ男がガンプラ学園に在籍していて、そいつとソリが合わなかったから
思いついたんですがどうでしょうか

まずあの才能ねーよ男についてなんですが、あいつはユウマにとって最大の宿敵なので、この先
ユウマが最終決戦で戦うことになる可能性大ですよね
それとガンプラ学園については、現時点でぶっちぎり最強の学校と言われているので
トライファイターズが最終決戦で戦うことになる可能性大ですよね

つまりですよ、この2つのことから考えた場合、才能ねーよ男は実はガンプラ学園に在籍していて、
最終決戦でトライファイターズと戦うことになり、ユウマと最後に決着をつける
という展開が
すんなりと想像できるんですよ。なのであいつはガンプラ学園に所属している可能性が高いなと。

それでいてスガはガンプラ学園に通っていたわけですから、さっきのヨミへの注意からして、
才能ねーよ男の言動が許せなくて、何度も言い合いを繰り広げていたんじゃなかろうかと思うわけです
そしてとうとうスガの方が我慢ならなくなり、「こんなクズと一緒のチームなんてやってられるか」
ガンプラ学園を飛び出してきたのでは…まあ全部俺の妄想なんですが…(えー

「あ、あいでで…まだ腫れが引いてない…」

「はは、サカシタが本気で怒ったらその程度では済まない。気に入られたんじゃないか?」

ってさっきの場面の後、なんとスガはヨミから反撃のビンタを食らって顔を真っ赤に腫らしていました
というかこれだけ強烈なビンタ食らっても「その程度でよかったな」って、あの女どれだけ凶暴なんすか
そんなのと今までずっと一緒にやってきたとかスドウさんマジ苦労してんな…(えー

「そういえば去年、全国大会に出たんだろ?」

「ああ…俺にとって初めての全国大会だった。そして、初めて戦うダメージAのバトル…
 全国を侮っていたよ…自分の作ったガンプラが、あそこまで通用しないとは…
 それから俺は、自分で作るガンプラに限界を感じ、
 心形流のサカイ・ミナトに選手権用のガンプラ製作を依頼した…
 ”自分で作って自分で戦う”ガンプラバトルのセオリーを無視してでも、俺は勝利が欲しい…!」

そしてここで、スガのふとした質問からスドウの過去が明らかに。
なんとスドウは、昨年の地区予選を勝ち抜いたはいいものの、全国ではその実力がまったく通用せずに
愛機をメチャクチャに破壊されての大敗北を喫してしまったという…

このことがきっかけで、「自分のガンプラで戦っても全国では勝てない」
ミナトに対してガンプラ製作を依頼したようですが…
しかし前作を見ている身からすると、それでもなお自分のガンプラにこだわって欲しかったですね

たとえば前作の第6話において、サザキとレイジが戦った時のことを皆さん覚えているでしょうか
この時サザキは、ギャンを手塩にかけて改造したギャンギャギャンを駆ってレイジに戦いを挑むわけですよ



しかし最終的にどうなったかというと
「お前ごときィィィッ!!この俺の!敵じゃねえッ!!」
本気を出したレイジには歯が立たず、ギャンギャギャンはバラバラに破壊されて敗北してしまうわけです

それにサザキは第1話でもレイジに負けており、その時にもギャンを壊されている身…
そのリベンジを誓って改造したギャンギャギャンも通用せず、「俺の敵じゃねえ」とまで言われた完膚なきまでの敗北
もはや心折れてギャンを捨てても不思議じゃありません。というかスドウならそうするでしょう
しかし、そんなサザキが口にしたセリフというのが
「く、くそぉぉっ…!今度こそ僕のギャンで!!」
自分のギャンで戦い続けることを誓っているんですね

これなんですよ、スドウに足りないもの、そして二期になってからこのアニメに決定的に欠けているもの、
どんなことがあっても尽きることがないガンプラへの情熱なんですよ
自分の愛機に対する圧倒的な思い入れ、「この機体で勝ちたいんだ」とこだわる熱い気持ち
フェリーニなんかもまさにそのタイプですよね。苦い敗北を何度も繰り返しながら、
少しずつ愛機を改造して強くなっていったキャラでしたから

しかし今作のユウマやスドウを見ていると、一度挫折を味わったらもうそこで諦めてしまうというか
実際、ユウマは敗北の後ガンプラバトル自体を捨ててしまったし、スドウは自分のガンプラで戦うことを捨ててしまいましたよね
お前らのガンプラ愛はそんなもんなのかよ!と、前作を見ていると余計にそう思います
負けてもなお沸き上がってくる情熱みたいなものはないのかと言いたい

お前らにとって
ガンプラは…!

そんな風に
捨てていいもの
だったのかよ!!
(えー

(C)附田祐斗・佐伯俊/集英社

 

なんというか、二期になってから思うのは、ガンプラへの愛情よりも効率だとか勝つための手段とか
そういう小手先のことばっかり考えてる奴らが多い気がする。2回戦でセカイ達が戦った成練高専とかまさにそうだし

たとえば前作でラルさんは、バトルに使わない観賞用のきれいなグフを作ったり、古臭くて弱っちいグフをバトルに使ったり、
ガチバトル用の最強グフ
を作ったり、すごく色々なタイプのグフを作ってましたよね。
これは効率がいいからとか、勝つための手段とか、そういう意味で作ってたものでしょうか?
違うでしょうよ、単にグフが大好きだから色々作っただけでしょうよ

その好きな気持ちがガンプラに対する原動力になっていて、ラルさん以外にも一期にはそういうキャラが大勢いたわけです
それが「ガンプラバトルを楽しむ」という一期のテーマ性を盛り上げたし、見ていてすごく心地よい番組になっていたわけですが…
しかし二期になってから、その辺がどうも上手く行っていない気がします。

たとえば二期の1話では、「バトル部」と「プラモ部」という風にガンプラを分けて考えてましたが
そんな風にそれぞれ特化させた結果、バトルに関わるキャラの目標としては
「バトルに勝つこと」以外に何もなくなったというか
一期で言っていた「バトルに勝つだけじゃない、ガンプラには幅広い楽しみ方がある」という要素が消え失せてしまったんですね
そのために二期でのガンプラは、バトルに勝つための道具にしかならなくなったというか
自分がガンプラを好きかどうかより、「勝つためには性能がああでこうで…」とこざかしいことを考えるキャラ
増えてしまったように思います

「宮里学院の機体は、百式、Vガンダム、Gファイター…そのどれもが高度にチューンされてるわね」

「まいど〜(ガラガラ)」

「あっ、いらっしゃいま…うっ!?」

「ほ、ほああ!?ワイ、大阪から来たサカイ・ミナトいいます!
 お名前教えてくれはる!?」

「ホ、ホシノ・フミナです…」

「フミナちゃ〜ん!!フミナちゃんの作ったウイニングガンダム見たでぇ!
 SDの特性を生かしたええ改造や〜ん!」

ってその時、ユウマの家のレストランでセカイ達が作戦会議をしていると、そこにやってきたのはあのミナト!
もはやフミナに対してベタ惚れのミナトは、顔を合わせるなりこの調子でフミナを口説き始めてしまいます
やーそれにしても、「機体への愛がなくて、こざかしいこと考えるキャラが多いよなー」と俺が嘆いていた中で
このフミナ大好きで何も考えてないバカはある意味貴重だよな(えー



「特に頭部が変形してコアファイターになるんがぁ!」

「サカイ・ミナト!」

「なんや、楽しい会話の邪魔すんなや!」

「宮里学院が使っていた百式、あれはお前の作品だな」

「えっ?」

「ふふん、さすがコウサカ・ユウマ。すばらしい洞察力や、
 宮里学院のスドウはんは昔からの知り合いでなぁ。
 選手権用のガンプラを頼まれたんや」

「ガンプラバトルを再び始めた、僕への嫌がらせか?」

「うぬぼれんな、ただの偶然や!せやけどちょうどええ…
 コンテストだけやのうて、バトルでも証明したるわい!
 ワイの作ったガンプラの方が、自分のより優秀やいうことをな!」

そしてスドウとの関係について少し説明するミナト。どんな繋がりがあるのかと思ったら、ちょっとした知り合いってことですか
それと「コンテストだけじゃなくてバトルでも思い知らせたる」と熱弁するミナトですが、そもそもコンテストでは
優勝したのはユウマだし次のコンテストなんか出る気ないんですがそれは…(えー
ミナトはこのままピエロで終わるのか、それとも一矢を報いることができるのか?

《ただ今より、西東京予選・決勝戦を行います》

「セカイ君!ユウ君!この試合に勝てば全国大会に行けるわ!」

そんなわけでいよいよ予選大会の決勝の日、フミナ達は気合十分でスドウ達との決戦の場へやってきました
注目の一戦なだけあって、観客席にはあのユウキ先輩も試合を見にやってきたようですな
それとミナトもまた会場にやってきたようですが、お前は大阪と東京を何回往復してんだ!?(えー

さっきのシーンでも制服姿のフミナに向かって「フミナちゃ〜ん!」と会いに来てたし、
平日にわざわざ大阪から東京までやって来てたっぽいですよね。ミナトは学校どうしてるんだろうか
そもそもこれだけ何度も往復しまくってたら旅費が何十万とかとんでもねーことに…(えー

「敵機捕捉!この速度は…ミナトの百式か!他の二機は!?」

「うっ…!?GファイターがVガンダムを牽引して!?」

そして戦闘が始まりますが、スドウ達のチームは二手に分かれて攻撃を仕掛けてきたようです
スドウ(百式)がユウマに襲いかかり、ヨミ(Vガンダム)とスガ(Gファイター)はセカイ&フミナを狙う形に…
つまり、1対1と2対2の戦いに分かれてしまったわけですね、こうなると
いかにも強そうなスドウとタイマンするハメになったユウマがなんだか心配ですが…

バチバチバチバチ!

「さすがはグランプリホルダーの機体だな!」

「出力は互角か!?」

「フフン、アホ言うな。ワイは心形流やぞ?」

ズッバアアアアッ!

「な…!?ぐああああーーっ!!」

ああ、言わんこっちゃない!スドウの切れ味鋭いビームサーベルを受け止めきれず、ピンチに陥るユウマ!
そういえばスドウのサーベルは、ギャン子の盾もたやすく両断したほど強力なんでしたっけな…
ギャン子の盾はセカイの必殺技でもビクともしなかった特別製なので、それをも簡単に切り裂いたということは
普通のビームサーベルなんかスパスパ切れるぐらいにチートな剣のようです

「メガランチャー発射形態!撃つ!!」

ギュボアアアアアア!!

「う、うわああああーーっ!!」

ああ、そして接近戦だけでなく、超強力なビーム砲までも装備しており射撃戦でもユウマを圧倒するスドウ!
ちなみに機体スピードについても、ユウマの速さを見ながら「その程度かいな(笑)」とミナトがつぶやいているので
その点でもミナトの機体の方が上回っているようです。おいおいこれって
接近性能:ミナトの勝ち
射撃性能:ミナトの勝ち
機動性能:ミナトの勝ち
あらゆる点でミナトの方が作るの上手いじゃないですか!!(えー
ユウマお前本当にコンテストで優勝したのかよ!機体の性能全部負けてんぞ!
まさかミナトの言っていた「ワイの機体の方がバトルでも上って証明したるわ〜(笑)」とかいうセリフが
こうして現実になろうとは思わなかったよ…(えー

「くっ…!うおおおおおーっ!!」

「なに!?往生際がぁっ!」

ズッシャアアアアアッ!

 

「…捉えたぞ…!!」

「…!?バカな!ビルダーがガンプラを犠牲にするなど!」

「僕は…!!ファイターだぁぁぁぁっ!!」

ボッグアアアアアン!!

ってなにー!?スドウのメガランチャーで機体の半身を吹き飛ばされ、さらにビームサーベルで串刺しにされながらも
わずかな攻撃のチャンスに懸けてスドウと刺し違えるユウマ!マジかお前!大金星じゃないか!
たとえ機体性能で負けていても、ファイターの闘志で劣勢を覆して強敵撃破とは熱い展開ですね
刺し違える瞬間、ユウマの顔もえらいイケメンだったのでかなり盛り上がった場面だと思います



スドウとしては、自分のガンプラがバトルで壊れるってことに大ショックを受けた過去があるので、
ガンプラを壊れることも構わず攻撃してきたユウマの行動が読めなかったんでしょうね
ただ、ひとつ惜しかったポイントとしては、この試合ってダメージB設定で行われてるので
そこだけは気になるところだよね…

A設定だったらガンプラが本当に壊れるわけですが、B設定なら実際のガンプラにはほとんど影響ないので
別に試合中にどれだけ壊れようが問題ないっつーか…スドウの「ガンプラを犠牲にするなど!?」ってセリフも
A設定なら重みがあるんだけど、B設定だと「え?だってB設定でしょ?何言ってんの?」
って感じになっちゃうのが惜しいよね…というかB設定って言うのはほんとに要らん追加要素だったな…

これがA設定の戦いだったら、ユウマの覚悟も凄くカッコイイものになっていただろうし
そもそも一期の時点で、機体が壊れてもなお戦い続けるシーンが一番盛り上がることは分かってましたよね
具体的には、一期6話のレイジvsユウキ先輩、それと15話のレイジvsフェリーニの話がそれで、
一期における神回といえばこの2つがツートップだと思うんですよ

ガンプラが壊れるのはセイ達にとって辛いこと、しかしそれでもなお戦う闘志というのが最高にカッコよかったわけで
熱い戦いを描くのに「ガンプラが壊れる」ということも重要なポイントであると、ヒシヒシ実感したわけです
でも二期になってから「B設定なら別にガンプラ壊れませんから(^^)」ということになって
そんな設定いらんだろ!一期でそこの重要さをさんざん描写したのに!
なんとも納得いかない気持ちになってしまって…今回はモロにその影響を受けたバトルになってしまいましたね

「行くぜスガ・アキラ!次元覇王流・蒼天紅蓮拳!!」

「言ったはずだぜガンダムちゃん、俺に次元覇王流は通じん!!」

ガシイイイイイッ!!

「ぐっ…!」

さて、こちらはスガとセカイが交戦している様子ですが、スガは試合前に「俺に次元覇王流は通じんぞ?」と言っていただけあって
セカイの蒼天紅蓮拳も簡単に防いでしまいます。というか戦闘機でよく格闘戦とかやってんなお前…(えー
なんだか相当無理のある絵ヅラですよ!なんで戦闘機乗りを格闘メインで戦うキャラにしようと思ったんだろう…

「くっ!次元覇王流・旋風竜巻…!」

「ふん、今度は旋風竜巻蹴りか」

「聖拳突きぃぃーーっ!!」

「な、なにぃ!?」

バッキャアアアアン!!

ってアレーー!?今度は旋風竜巻蹴りと見せかけて、動作の途中で聖拳突きに切り替えたセカイ!
まさかそんな工夫をしてくるとは思わず、ビックリしたスガはまともに食らってしまいます
これは格ゲーで言うとあれか、旋風竜巻キャンセル聖拳突きってやつでしょうか
まあさすがのスガも旋風竜巻蹴りがキャンセル可能とは思ってなかったんでしょう(えー

というか格ゲーの話をしていたら、ボンボン餓狼のアレを思い出してしまいました

おれの技はすべて見切れる…
そう言ったよな?
んならこいつ
見切ってみろやーーっ!!
旋風竜巻キャンセル
聖拳突き!!


うおおーっ!!あれは
旋風竜巻蹴りと
聖拳突きの合わせ技!!
(えー

(C)細井雄二/講談社

 

「くっ…!まだまだなのよねぇっ!!」

「なっ…あいつら!?」

ドドドドドド!!

とその時、セカイの聖拳突きで機体が破損したものの、それを補うようにヨミのVガンダムと合体するスガ!
そしてとんでもない量のミサイル弾幕を発射し、セカイに付け入るスキをまったく与えません
もはや格闘勝負など捨てて勝ちに行く気のようです、こうなるとセカイとしては厳しい展開ですが…

ドドドドドド!!

「ぐっ…!こ、このままじゃ…!」

ギュオオオオウ!!

「なに!?」

って、セカイがミサイルの雨にさらされる中、飛行形態で飛んできてセカイを救出したユウマ!
ユウマ生きとったんかワレ!!(えー
完全にスドウと刺し違えたと思いましたが、まさかまだこれだけ動ける状態とは意外でした

「行け!セカイ!」

「セカイ君!使って!」

「行くぞビルドバーニング…!先輩もユウマも!俺も一緒だぁぁっ!!」

ゴオアアアアアッ!

「な…なんやアレは!?」

「ビルドバーニングが…炎のように赤く!?」

そしてフミナのパーツを右腕に装着し、ユウマの機体に波乗りポーズで飛んでいくという
Get Ride!アムドライバーみたいなポーズで突っ込んでいったセカイでしたが、
その結果、これまでに見たこともないような猛烈なエネルギーに包まれることに!
なるほど、これはアムドライバーでおなじみのアムエネルギーというやつか(えー
この土壇場でセカイはアム次元覇王流に目覚めてしまったんやな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「みんなで勝つんだぁぁぁぁぁっ!!」

「こ、この光は!?」

「まさに…!人機一体の輝き!」

「ならば!燃え上がるがいい!ガンプラァァァァッ!!」

もえあがーれーもえあがーれー♪って相変わらずやなユウキ先輩!
アムエネルギーに満ち溢れたセカイが放った渾身の一撃、それと同時に激しい閃光が辺りを包み込みますが
それを見ていたユウキ先輩は燃え上がる展開に満足しているようです。この人が出てくると笑ってしまうな

「う…うおおあああああーーっ!!」

ボッガアアアアン!!

「はあっ…はあっ…はあっ…」

「や…やった…!」

「勝ったわ!」

「…いや…判定はまだ下されていない!」

「!?」

そんな渾身の一撃でスガ&ヨミを粉砕したセカイでしたが、なぜかまだ勝利の判定は下されないままでした
一体なぜかと思いきや、さっきユウマにやられたかに見えたスドウがギリギリ生き残っていたという…
スドウ生きとったんかワレ!!(えー というかスドウの姿を見て、
スガやヨミまでめちゃくちゃビックリしているので、本当に誰もスドウが生き残ってると思ってなかったんやな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…ぜぇ…ぜぇ…くっ…」

「ビルダーとしてのプライドを捨て…他人の機体を使ってまで戦ったのは…!
 すべて勝利のため…!もう一度…全国へ!行くためだぁぁぁぁっ!!」

ああ、そして襲い来るスドウに対し、すべての力を使い果たして完全に死に体となっていたセカイ!
ビルドバーニングはすでにボロボロ、セカイ自身も疲労困憊で、これ以上何もできそうにありません。ドラゴンボール風に言うなら
オ…オラにはハナクソをほじる力も残っちゃいねえ…す…好きにしろ…
といったところでしょうか(えー そんなわけで、完全に無防備になっているセカイに、スドウ渾身の右ストレートが炸裂してしまい…

グワッキイイイイイイッ!!



ばっきーん(ぶっ壊れる百式)

え…ちょ、ええええええええええ!?なんでええええええええええ!?
なんでこれで百式の方がぶっ壊れんの!?
嘘だろオイ!?どういうことだよ!自分から殴りに行った百式が一方的に壊れるの!?ええええええ!?

なんとこの自爆パンチによりスドウは戦闘不能となり、生き残ったセカイの方が勝利者となったという…
なんだそりゃあああああああ!!アホかあああああああ!!
なんなんだこの決着は!勝因:ビルドバーニングがめっちゃ頑丈すぎたとか、こんなアホな決着ありか!?

ビルドバーニングってそんなに頑丈だったのか…?でもビルドバーニングって、以前シモンのデスティニーガンダムと戦った時は
普通のパンチを食らった時に顔とかバキバキ壊れてましたよね



この差はなんなんだよ!しかもシモンのデスティニーガンダムって素組みだっただろ!
素組みのガンプラは最低の性能だとラルさんが言ってましたが、
今回ぶっ壊れたミナトの百式は最低性能のガンプラより弱くてモロいってことなのか!?(えー

それともボクシング王者のシモンと、ただの素人のスドウとのパンチ力の差なんだろうか
もうわけが分かんねーよ…この意味不明な決着はないわ…
今回のバトルは全体の流れとして良かったと思うんだけど、最後にスドウがパンチしたらなぜか自滅するという
この決着シーンだけはまったく納得できなかったな…

《勝利チームは聖鳳学園中等部!チーム・トライファイターズ!》

ワアアアアアアアア!!

「やった…!勝ったぞセカイ!」

「全国よっ!セカイ君!!」

「…はぁ…はぁ…俺たちの…勝ち…だ…(クラッ)」

「セ…セカイ君!?」

って、勝ちを決めたはいいものの、セカイは意識が朦朧とするほど消耗しきっており、ついには気絶してしまったという…
なんだか実際にあちこち傷もついてるみたいだし、これはどういうことなんでしょうか
さっきユウキ先輩が「人機一体」という言葉を使ってましたが、本当にガンプラと一体化してダメージまで受けるようになった
ということでしょうか?それともグラップラー刃牙でさんざんやってたように
強く「思い込む」ことで実際に体が傷ついてしまうっていうアレでしょうか?

なんにせよ、これだと今後セカイは、激しいバトルのたびに自分自身も傷つくことになってしまいそうですね…大丈夫なんだろうか
「ダメージを受けない設定B」のことをいらねぇいらねぇと言い続けてきましたが
セカイ自身を設定Bにする必要があったんや…(えー  次回に続く!

 


・ビルドファイターズトライ、ユウマが期待通りに成長してくれて見続けて良かったなぁって思います。
 そこで大志さん、続きを全部レビューしろ、とまでは言いませんがせめて最近の話の、ちょこっとした感想だけでも
 聞かせていただけないでしょうか?ユウマも、それからミナトもイイ感じになっただけに、
 大志さんの書いた辺りまでだと両者とも印象の悪いままなので、それで終わって欲しくないです。
 わがまま言ってすいませんが・・・。 by 通りすがりの郵便局員♀

どうもこんにちは、ユウマとかミナトが最近の話だと良キャラになってきてるというのはマジですか?
俺はというと、基本的にレビューの止まってるアニメはそこから先の話を見てないので
今の展開がどうなってるのか知らないんですよね。なので最近のビルドファイターズの感想は書けなくてすいません

これは他のアニメもそうで、アイカツとかモンスーノとかガンダムユニコーンとか遊戯王5D'sとかも、
レビューが止まってるところから先の展開は知らないまんまです
キルミンずぅとかイタズラなKISSとかもそうですねえ。キルミンはキャラ可愛かったから続き見たいなー
あとイタキスは、原作漫画の途中で作者が亡くなってしまったから
最終回を迎えられずに途切れる形で漫画が終わっちゃったんだけど、アニメの方では
作者の構想を元にしたエピソードを追加して、最終回まできちんと終わらせたという
ファン必見の内容になってるんですよね。でもそれをいまだに見てないというのが現状で:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

我ながらアホですな…いやね、「レビューするまで意地でも見ねぇ!」って思ってるわけじゃなくて、
なんとなくそうしちゃうんですよね、なんとなく。レビュー止まってるのに先を見るのってちょっとなーと
ついつい保留してしまうわけで。そしていったん保留モードに入ってしまうと、ずっとそのまま放置してしまうという…
俺には拭いがたくその傾向がある…体に染み付いたパターン…(えー
なんか結局のところいつも保留癖の話に行き着く気がする。我ながらなかなか重症だよなー


ビルドファイターズの感想は無理だったんだよ!!(挨拶)
みなさんお久しぶりです。そして俺もついに悟りました…ビルドファイターズの感想はもう無理だということを
この9日間、ビルドファイターズの感想をどうにか書こうと思っていたんですが
まったく手が進まないまま9日が過ぎてしまいました。これだけ時間がありながらまったくもって成果ゼロですよ

なんの成果も!!
得られません
でした!!
(えー

原因はやっぱり、そろそろマジでこのアニメへの興味がなくなってきたように思います
スドウだけは唯一のお気に入りだったので、今まで「スドウが最後の希望」と思いつつなんとか気持ちを繋げてきたんですが
しかしこの間のスドウの自滅パンチで本当にがっくりきてしまったというか、あれでいよいよ気持ちが切れたというか…

もはや俺の中で、ビルドファイターズの感想に対するモチベーションがずいぶんなくなってしまった状態です
まだ何かあるとすれば、この間の拍手コメントで来ていた
通りすがりの郵便局員♀さん「最近の話ではユウマやミナトがいいキャラになってきています」というアレでしょうか

そう、まだかろうじて俺の中に残っていたモチベーションの正体とは
おっビルドファイターズの感想書いたら女の人からコメント来たわ!イエーイ!という
単なるスケベ心のみだったのです(えー

いやまあ、「ユウマやミナトに期待するってことじゃないのかよ!」って思うかもしれませんが、
そのへんの話って多分、俺の感想からまだ10話くらい先に進まないとダメだと思うんですよ
今まで俺が感想を書いたのってたった9話ですよ、その9話の間にモチベーション最高の状態からゼロにまで転落したので
あと10話くらいガマンして書くってのはまぁ無理かなと思って…

なので、今はもうビルドファイターズ感想のために俺を突き動かすものは単なるスケベ心のみ。
「女の人からコメントがもらえるぜぇー!!」という気持ちだけで書こうと思いました
しかしね…それだけじゃやはり上手く行かないというか、アカギの言葉で言うなら

大志Mk−2にはまだ
感想を書く気があった…
が、それはあくまで
スケベ心によって
そう動かされているだけで…
書くという信念によってではない…
そんな書く気など、
状況ひとつで
あっさりひっくり返せる…

つまりそういうことです。他に気になるものがあったら全然感想に集中できないんですよ
結局のところ、作品に興味がないからそうなってしまうというか、他に興味があるものの方にフラフラ行ってしまうんですね
この9日間はそんな時間をずっと過ごしてました。あっちにフラフラこっちにフラフラ、
感想を書く気持ちが続かずに他のことばっかりやってた気がします

なのでビルドファイターズの感想については、もうあかん!放り出すしかないわ!(えー
俺としてもこれ以上モタモタしてらんないんですよ!ソーマやワートリの感想をもっとサクサク進めていきたいので、
どうにも進まないビルドファイターズは放り出すことにします
今後再開するかどうかはまったく分かりませんね…まあ俺の性格からいって無理なんじゃないかな…(えー



・百万式の腕が破砕したのは、スドウの拳が全国に届かなかったっていう演出だと思うんです。
 (あとそもそも機体が限界だった)たとえスドウの全国に対する思いが本物だとしても、所詮借り物の拳では叶うことはない。
 そういう暗示のように思えて自分はかなりぐっと来た演出だったのですが。 by your

・百万式の自滅は、格闘少年漫画によくある『ダメージが蓄積し過ぎて本当は動く事さえ困難な状態で気合で動かした』状態
 だったのでは?スドウ自身もほとんど負けは意識していたけど最後の意地を見せただけ。死力を尽くして
 トドメを刺したと思ったライバルがゾンビの様に立ち上がって動けない主人公に襲い掛かるも、
 その拳にはほとんど力が入っていなくてニヤッと笑って崩れ落ちて行くと言う・・・

・最後の百万式の自壊シーンは、スドウが自身で作った機体じゃないため、
 機体に限界が来ていたことに気付けなかったという演出だと自分は解釈しました

・殴って自滅は、単純に本人の想いが強くて何とか動かせたけどそこまでで、殴るには機体が限界だったというだけでは?

・パンチ時の衝撃だけで壊れてしまうほど百万式がすでにボロボロだったということかと



さて、そんな中で俺のビルドファイターズ感想についてのコメントが色々きてますね
とりあえずこれに答える形で、ビルドファイターズの最後の打ち上げ花火にしようかな…(えー

とにかく今回集まったコメントを見てみると、
「ビルドバーニングが頑丈すぎたから勝ったってなんなんだよ!」
俺が書いたことについて、色々な意見がきているわけですが…まずちょっと確認しておきたいことがひとつ。
みなさんもしかして、俺があの一言をロクに考えずにその場の勢いで書いたと思ってないですか?

それは違うんですよ、俺なりにこの決着のことを色々と考えて、
なぜスドウの百式が一方的に壊れたのか?という疑問を解決するべく、ひたすら悩み抜いたんですよ
その結果、一番もっともらしい理由として最終的に残ったものが
「ビルドバーニングが頑丈すぎたから」というアレだったわけなんですよ
それ意外の可能性もさんざん考えましたが、どれも納得のしようがなかったわけで。そういう意味でも失望したというわけです

どうやらその辺を詳しく語った方がいいみたいですね、アカギの言葉で言うところの

ビルドバーニングが
頑丈すぎたというのは、
俺が積み上げた
考察という積み木のいわば頂点…
そこだけ話しても分かりにくいから
1段目の所から話しましょう…
(えー
 

それではまず、今回のことで俺が解決したい一番の疑問について。
「なぜ殴ったスドウの方が一方的に壊れたのか?
 なぜ殴られたセカイの方はまったくのノーダメージなのか?
 この2人の決定的な差は一体なんなのか?」
ということです。すべてはこの疑問を解決するための考察ということになります

とりあえずコメントを拾いながら語っていくとしましょうか、今回のコメントを見ていると、
「スドウの機体がもう限界だったから」という理由が一番多いように思います
でも俺はそれでは納得できません。なぜなら、確かにスドウの機体も限界でしたが
セカイの機体も相当限界だったからです

機体がもうボロボロだったのはセカイの方も同じのはず。実際に腕がもげてましたし、体中傷だらけで、
スガ達を倒す時に真っ赤っ赤モードを使ったせいで、エネルギーも使い果たしていました

もし仮に、両者のダメージを比べたら「多少はセカイの方がマシだった」としましょう
でもスドウがあれだけ渾身のパンチを繰り出してきて、まったくの無防備状態でそれを食らってしまったら
”多少の差”なんてものはカンタンにひっくり返ると思うんですよ

なにしろ、格ゲーで言うならピヨピヨ状態で気絶してるところに強パンチ打ち込まれたようなものなんですから
よっぽどのことがなければ、セカイの方が殴り倒されていたはず。
でも実際は、セカイはノーダメージでスドウの方が一方的に砕け散ったわけなので…

この結果に納得するためには、”多少の差”なんてものではなく、
どうやっても埋めようがない”決定的な差”が必要なんですよ
俺はそれを見つけるまで絶対に納得できないんですよ。
そして、両者の機体のダメージという意味では、多少の差しかなかったと俺は思います
だから「スドウの機体が限界だった」と言われても俺は納得できません。もっと決定的な差が必要なんです

・百万式の腕が破砕したのは、スドウの拳が全国に届かなかったっていう演出だと思うんです。
 (あとそもそも機体が限界だった)たとえスドウの全国に対する思いが本物だとしても、所詮借り物の拳では叶うことはない。
 そういう暗示のように思えて自分はかなりぐっと来た演出だったのですが。 by your

そこで注目したいのがこのコメント。機体が限界だったと書いてる点はスルーするとして、重要なのは他の部分です。
スドウのガンプラが砕け散ったのは、借り物の力では全国へは届かないと暗示していたという点。
俺も最初はそう思いました。こう考えたら、スドウの機体が砕け散ったのもうなずけるんじゃないかと。
なぜならスドウは最後のパンチを繰り出す瞬間、



「ビルダーとしてのプライドを捨て、他人の機体を使ってまで戦ったのは…!
 すべて勝利のため…!もう一度全国へ…!行くためだぁぁぁぁっ!!」

と叫んでいるから。そんな気持ちを乗せたスドウの拳が粉々に砕かれるわけです。
それすなわち、他人の機体を使って勝とうとするのは間違っているという暗示ではないかと。

そう考えると納得できそうな気がするわけです、セカイとスドウの決定的な差とは
自分の機体を使っているか他人の機体を使っているかという差であり
ビルドバーニングを自分でゼロから作って改造してきたセカイには、
スドウとは全然違う決定的な差が…決定的な…

はい、ここまで書いたらもうみなさん分かったと思います。
あ、そんな差なんてなかったわということが(えー

なぜならセカイはビルドバーニングを全然自分で作ってないから…これって借り物の機体だから…
セカイも他人が作った機体を借りて使っているに過ぎません。だから「借り物の機体では全国に届かない」という理屈では
スドウだけが砕け散るのはおかしいということになるわけです
セカイが自分で作ってりゃ良かったんだけどね…自分で作ってりゃ…

というかこの部分をさらに深く考えてしまうと、非常にまずいことになります。なぜならここを掘り下げていくと
セカイはスドウの同類というよりも、むしろそれよりさらに下。まったく勝つ資格がないファイターに思えてきてしまうからです
なぜならセカイの機体は、セカイがまったく知りもしない赤の他人が作ったものであり
「自分で作った自分のための機体」から最もかけ離れたところにいるからです

対してスドウはどうかというと、知り合いのミナトに頼んで作ってもらったものであり、ミナトもそれを承知しています。
つまり他人が作ったとはいえ、スドウのために作られた機体とは言える状態なわけです
セカイの方はそれすら言うことができない。セカイとはまったく関係ないところで作られた機体を、勝手に使っている状態…

こう思ってしまうと、もう本当にスドウだけ一方的に負けたのが納得できないんだよね…
ますますあの決着に対して疑問符がつく一方なんですよ

・良くスドウさんは色々言われてますが、前作風に言うならば『君が作って僕が戦う』形式になっただけだとも
 言えるんですよね。ファイターとビルダーで役割を分けてる選手たちもいないことはないですし。
 正直スドウさんよりもどうにもセカイのスタイルの方が自分的にはちょっと拒否感強いです。
 なんでかはちょっと説明しづらいのですが……描写の問題か、セカイのガンプラとガンプラバトルへの愛が
 やたらと少ない気がするからですかねえ……。

ここで注目したいのはこのコメント。スドウとセカイを見比べているとセカイの方が拒否感が強いと書いてますよね
この人自身は説明しづらいと言っていますが、要するに俺が今言ったことなんじゃないでしょうか
スドウのガンプラは、知り合いがスドウのために作ってくれたもの、
セカイのガンプラは、まったく知らない赤の他人が作ったものでセカイとは関係ない
というその差です
そんなわけで俺は、スドウとセカイには明確に差があると思います。悪い意味で。あの決着に納得できる気がしない…

それともうひとつ、このコメントのことで語っておきたいことがあります。
この人は、スドウ&ミナトのことを「君が作って僕が戦う形式」、つまりセイ&レイジと同じであると言っていますよね
俺はそこに関しては意見が違います。セイ達とスドウ達とは同じではないということです

その違いを説明するにあたって、分かりやすい例を挙げるならキララですかね。
俺はスドウの立ち位置に関しては、レイジではなくキララに似ていると思っています

そう、キララが使っていたこのガーベラテトラですが、これはキララ自身が作ったガンプラではなくて
キララがファンの男たちに作らせたものでしたよね。そこが凄くスドウに似てると思うんですよ
俺自身の反応も似たような感じでした、キララにしてもスドウにしても、ガンプラを他人に作らせたと最初に聞いた時は
「お前ふざけんな」と相当ブチ切れた感想を書いていたように思います

俺からすれば、他人のガンプラを使って戦うということは受け入れがたいことなわけです。
ではセイ&レイジについてはどうか?セイのガンプラを使っているレイジに対して、俺がブチ切れるといったようなことは
これまで全然ありませんでした。今もそんな気持ちはありません

なぜならセイ&レイジにはキララやスドウとは違う要素がいくつもあるから。
具体的に言うと、セイはただレイジにガンプラを渡して終わりのキャラじゃなくて
常にレイジの隣で一緒に戦うキャラだったんですよ

レイジがビルドストライクを使う時は常にセイが一緒でした。だからビルドストライクには「2人で戦う機体」という印象があり、
2人は戦いの厳しさも喜びも分かち合う運命共同体だったんですよ。そこがスドウ達とは違うところで、
スドウとミナトの関係は、完成品のガンプラをポンと受け取ったらもうそこで終わりなんですよ
それ以上ミナトがスドウの戦いに関わってくることがない。だから結局は他人事みたいに思えてしまうわけです

ついでに言うと、「ビルドストライクがセイ&レイジ2人の機体」と言えるようなエピソードは他にもあります
それは一期の第6話、街中でユウキ先輩と決着をつけるチャンスを掴んだレイジは、大急ぎでセイの家に舞い戻ると
「頼むセイ!お前のガンプラを貸してくれ!頼むっ…!」とセイに頭を下げるんですよね
そう、この時レイジは、ビルドストライクのことをセイのガンプラだと言っているわけです
だから自分が勝手に使うわけにはいかないと、頭を下げて頼むわけですが…

そんなレイジの頼みに対し、セイは「何言ってんだよ、ビルドストライクは
レイジ専用のガンプラだって言ったろ!」
と快く答えるわけですよ
セイの方はビルドストライクのことをレイジのガンプラだと言っているわけですね

セイのガンプラでもありレイジのガンプラでもある。それでいて、この後は2人でユウキ先輩と戦いに行くわけですよ
だからこその「2人のガンプラ」であり、この2人で使うことになんの疑問もないというわけです
セイとレイジに関しては、これだけしっかりした描写の積み重ねがあるから、
レイジ本人が作ったガンプラじゃなくても十分に納得して見ることができたんだよね…

なので、俺の中でセイ&レイジはスドウ達と比べて明確な差があります。
セイ&レイジ>>>スドウ>>>セカイというぐらい、ファイターとしての好感度に開きがあると思う。
というか、考えれば考えるほどセカイの株が下がっていく一方なんですが、例の問題はどう納得すりゃいいんだよ…

・百万式の自滅は、格闘少年漫画によくある『ダメージが蓄積し過ぎて本当は動く事さえ困難な状態で気合で動かした』状態
 だったのでは?スドウ自身もほとんど負けは意識していたけど最後の意地を見せただけ。死力を尽くして
 トドメを刺したと思ったライバルがゾンビの様に立ち上がって動けない主人公に襲い掛かるも、
 その拳にはほとんど力が入っていなくてニヤッと笑って崩れ落ちて行くと言う・・・

では次のコメント。これはセカイとスドウの差がどうとか言うより、
決着の場面が少年漫画のよくあるシーンに当てはめられたという意見ですね
まあ有名な例で言うと、北斗の拳のラオウvsトキの決着シーンでしょうか。具体的には
この2人が壮絶な死闘を続けた結果、ついにトキがラオウを追い詰めるわけですが、最後にトキが放った渾身の一撃は
悲しくもラオウに決定的なダメージを与えられず、「きかぬ…きかぬのだ…!」とトキが敗北してしまったという。

つまりこの場合、ラオウ=セカイであり、トキ=スドウってことですね。しかし俺の考えを言わせてもらうなら、
トキvsラオウは名勝負だと思いますが、スドウvsセカイはそう思いません。
やはりスドウvsセカイの戦いは、こういった名勝負とは別物のように俺は思うわけです

 

じゃあその違いとは何か。トキはラオウのことを自らの力で追い詰めてから最後の一撃を放ったわけですが、
スドウはというと、他人がセカイを追い詰めた後に現れて最後の一撃を放ったわけです
どちらも「最後の一撃は通用しなかった」という点では同じですが、
そこに至るまでの過程が大きく違うと思います

トキの場合は、最後の一撃を放つ前の段階で、もうすでにラオウとの戦いを十分に描き切っているわけです
トキが最後の一撃を決めようが決めまいが、もうすでにトキは
「ラオウと戦う」という役割をすべて果たし切った後なんですよ
「トキはもう十分よくラオウと戦った」と言えるだけの描写の積み重ねがあるので、
たとえ最後の攻撃でラオウを倒せなくても、トキの戦いぶりを不満に思ったりしないわけです

ではスドウの場合はどうかというと、あの最後のパンチ以外にまったくセカイと戦っていないので、
「スドウvsセカイ」という意味では、あのパンチ一発にすべてが集約されているんですよ
それがトキとは違うところで、スドウはあのパンチ一発でセカイとの戦いすべてを表現しなければならなかったわけです
そういう意味では非常に重要なシーンだったと思います。あの一発だけで、スドウがどれだけの戦いを見せられるのか
注目の場面だったわけですから。

しかしその結果、スドウのパンチはまるでノーダメージでしかも自分が砕け散るということになってしまったわけで…
あれじゃあもう戦いにすらなってないというか、セカイと戦うという役割をまるで果たせてないと思うんですよ
そんなスドウを見て思うことは何かっていうと、「こいつ一体何しに来たんだ」ってことなんですよ

セカイと戦うために最後出てきたはずなのに、それをまともに出来ずに退場してしまった。
つまり最後に出てきた意味がないように感じるんですよ
さっきのトキvsラオウの例にあてはめると分かりやすいかもしれません

この場合、ラオウと戦ったのはトキではなくケンシロウだったとする。
ラオウはなんとかケンシロウを倒したものの、激闘のダメージと疲労で身動き取れないほど余力がなくなってしまったとする。
そんなところにトキが現れるわけです。「ラオウ…せめて奥義で葬ろう!!」とラオウを殺る気満々のトキ。
ラオウ絶体絶命の中、トドメのパンチを放つトキですが、トキは病人だったので瀕死のラオウに傷ひとつ付けることが出来ず、
むしろ一方的にトキの方が吹っ飛んでそのままトキは死んでしまったという…

←吹っ飛んで死ぬトキの図

こんな展開になってしまったらトキは一体何しに来たんだよって思いませんか!?
わざわざ現れた意味がない、パンチを放った意味がない、相手が何もしてないのに自分のパンチで負ける結果にしても
もはやギャグかよこれはという気持ちになってしまいます。それぐらいおかしな決着だと思うんだ…

せめてね…せめてセカイがカウンターパンチでも放っていたなら違っていたかもしれません
そんなシチュエーションで思い出すのは、ジョジョ第三部の承太郎vsDIOの決着シーンですよ
決着の瞬間、渾身の一撃を仕掛けてきたDIOに対して、カウンター気味にパンチで返す承太郎、
そしてそれがぶつかり合った結果、DIOの方が一方的に吹っ飛んで敗北するというラストだったわけです

こんな風にお互いの攻撃が激突した結果、敵キャラが一方的に吹っ飛んで負けるというなら分かります
なぜならそれは、主人公が自らパンチを放ち、自らの力で勝利を掴み取ったと言えるからです
そうしたら敵キャラが吹っ飛ぶ理由なんて考える必要がないんですよ、
主人公が動いて勝利を掴んだ、何よりもその事実が大きいからです

でも今回問題なのは、決着の瞬間セカイは何もせずただプカプカ浮いてるだけだったんですよ
全然自分で動いていない。それなのに何故か勝ってしまった。こういう展開だと
なんでそうなるのって気持ちが湧いてしょうがないんですよ
何もしてないのになんで勝てたのか不思議でしょうがない。だからスドウが吹っ飛んだ理由をあれこれ考えるハメになる。
でもスドウが吹っ飛んだ理由で、納得できるものはどこにも見当たらないわけです
もう本当に手詰まり。どうにも解決しようがない。そんな疑問にぶつかってしまったわけですが

しかしね、あるんですよその疑問を解決する魔法の言葉が。
たったひとつだけあるんです。もうこれ以外に考えられない、それぐらいどうしようもない
そんな魔法の言葉が何かというとビルドバーニングが頑丈すぎた。

なぜ殴ったスドウの方が一方的に壊れたのか、ビルドバーニングが頑丈すぎたから。
なぜ殴られたセカイの方はノーダメージだったのか、ビルドバーニングが頑丈すぎたから。
この2人の決定的な差は一体なんなのか、ビルドバーニングが頑丈すぎるという差。

もうこれで全部が片付くわけです、俺がこの結論に行き着いたのは、
今回コメントの質問に答えたのと似た感じで、ひたすら自問自答し続けた結果です
だからその場の勢いで書いたものではないんですよ、考えに考え抜いてこれ以外にもうどうしようもないという
苦悩の果てに導いた結論だったわけです



ただ、この間も書いたように、ビルドバーニングは以前シモンのパンチで壊れているので
「頑丈すぎる」という理由もまた矛盾をはらんでしまっています。
まあボクシング王者のシモンと、素人のスドウとではパンチ力が違うとムリヤリ理由をつけることもできますが…

なんにしろですよ、ビルドバーニングが頑丈すぎて勝ったなんて、そんな理由ぐらいしか納得できない決着って
こんなくだらないのはあんまりだと思うんですよ
こんな呆れた決着があっていいのかと。特に俺の場合、スドウのことはこのアニメ唯一の良心だと思っていたので
そのスドウがこんな形で終わってしまったのはなんとも無念というか…それで色々と他の理由も考えまくったわけですが…

結局、「頑丈すぎる」という以外に納得できる理由なんて見つからず、
このアニメに対する失望の気持ちだけが残ってしまったというか。
一期はあんなに神アニメだと思っていたのが、今となってはもうずいぶん変わってしまったなーと…

そうか…神アニメの中の神アニメ、
ガンダムビルドファイターズはもうおらぬか


ああ、とっくの昔にな
ならばもはや迷いはない
もう感想には
こだわらぬ!!

今の俺の気持ちはまさに変わり果てたあやつを見ている悪魔将軍そのものというか
あやつなんだよなーマジで…二期になってからのこの番組はあやつなんだよなー

”3人チーム”なる
くだらぬシステムを作り出し
”頑丈な方が勝つ”などという
くだらぬアニメに成り果てた

きさまを誰が心の底から
認めているものか
だから今は皆
あやつと呼ぶ!!

そう、俺が見ていたこの番組は、ガンダムビルドファイターズじゃなかったんだ…
ガンダムあやつファイターズだったんだよ!!(えー

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