サンデー感想:MAJOR 2nd 第27話「クロウホップ」

さて前回、ワンナウト満塁の場面で高く上がったライトフライ。
これをライトの大吾がどう処理するかで、試合の行方が左右されそうな場面ですが…

『素早い返球をするには、まず捕球姿勢から意識しないとダメだ。
 まず落下地点よりも2、3歩後ろに下がる…そしてダッシュ!』



と、ここでいったん回想シーンに切り替わり、大吾が寿也に何を教わったかが明らかになります
ふむ…フライを捕る時の基本として、落下点よりも後ろに下がってから助走をつけて捕るってのを寿也は教えたみたいですね。
これは確かにその通りだなあ。素人によくありがちなのは、落下点の真下でバンザイしながらフライを捕ろうとするんだけど
それだとフライを捕っても棒立ち状態だから、送球にまったく勢いがつかないんですよね

それにバンザイしながら捕るのは後ろにそらしやすいって欠点もあるから、
やっぱりこんな風に、あらかじめ下がっておいて前進しながら捕るってのが基本なんでしょうね

『な、なるほど、助走で肩の弱さをカバーできると…』

『そう、そして投げ方にもコツがある。前にも言ったように、山なりの遠投はほとんど実戦では必要ない。
 スローイングの基本は…低い軌道で力強いボールを投げることだ。
 山なりよりこの方が早く相手に届くし、低く強く投げる訓練で地肩が鍛えられる」

そして捕り方の次は投げ方のレクチャーも始めた寿也。
フワーンと高い球をノーバウンドで投げるより、低く強く投げる球の方がバウンドしても早く届くと…
へええ、今まで意識したことなかったけど、よくよく考えてみれば確かにそうかもしれないなあ

フワーンと山なりになってるってことは、それだけボールが無駄な距離を飛んでるってことだし
それよりも最短距離を飛ばすような投げ方を意識した方が、ボールが早く届くってことなんでしょうね
要するに上に投げるよりも前に投げろってことなんだと思います

それとこういうバウンド送球でバックホームする場面っていうと、プレイボールの墨谷高校vs京成高校の試合を思い出すよね…
え、古すぎて知らない?こう、ライトを守ってた谷口が、試合の最後にバウンド送球でバックホームしてさ…え、知らない?(えー



さあそして、回想も終わっていよいよ大吾がフライを捕った場面がこちらです
教えられた通りに助走をつけての捕球、さらに「前のめりにこけてもいいくらいの勢いで投げる」と意識しての送球…
おお、この投球シーンはまさに親父の吾郎に生き写しですね
吾郎もしょっちゅう帽子が吹っ飛ぶくらいの勢いでボール投げてたからなあ

パアアアン!!

そんな大吾の投げた送球は、ホームのアンディに向けてしっかりビシッと返ってくる結果に!
これぞ練習の成果ですね、しかもちょうどランナーを刺せるかどうかの面白いタイミング。
本塁クロスプレーとなった結果、気になる判定は…

「アウトォ!!スリーアウトチェンジ!!」

「だ…大吾が刺した…!」



「驚いたな、ツーバンだがストライク返球だ」

「ナイス大吾!やるじゃん!!」

見事にランナーを刺してスリーアウトチェンジ!おお、これは野球で一番盛り上がるパターンですよね
仲間たちも大吾のファインプレーに次々と駆け寄って声をかけております
以前に孤立してた大吾からしたらこれは嬉しいよなあ、あとアンディも素直に大吾のプレーを認めてくれてますね。
卜部に比べてアンディって、大吾への変な反感持ってない気がする。なんだか段々アンディのこと気に入ってきたわ
でも今後大吾がキャッチャーやるならアンディとポジション争いしなきゃいけないんだよな…
うーむそれはちょっと不安、アンディとはあんまりギスギスした関係になって欲しくないなー

「やりましたね!見ましたかお母さん!大吾君が刺しましたよ!
 投げて帽子を落とすとこなんか、まるでおとさんみたいでしたね!」



そして大吾のプレーを見守っていた保護者2人も、これには興奮冷めやらぬ様子ですよ
というか母ちゃんマジで若すぎ可愛すぎでワロタ。もはや18歳ぐらいに見えるわ!
あと寿也も相当はしゃいでますね、「まるでおとさんみたい」って吾郎を思い出しながら頬を染めてるシーンは
さすが吾郎とのホモ生活を送ってただけあるな…(えー

「ありがとうございました佐藤さん…あの子に自信をつけてくださって、
 本当にありがとうございました…!」

「いえ、僕はただ技術的なことを教えただけですよ。
 短期間で今のプレーが出来るってことは、大吾君が努力しただけです。
 あの姿勢があれば、彼はまだまだ伸びますよ!」

そして最後に、今回のプレーが出来たのは大吾がしっかりと努力してきたからだ
日頃の積み重ねについて言及する寿也。確かに大吾の練習シーンは、今まで結構な量が描かれてましたからね
その成果はちゃんと出てきているということか、最終的に大吾がどこまで伸びるのか気になるところです。次回に続く!

サンデー感想:MAJOR 2nd 第28話「主力のプライド」



さて今回のMAJOR 2ndですが、いきなり扉絵をでかでかと飾ってるのは卜部&アンディですね
お前らこないだも2巻の描き下ろしで描いてもらってたじゃねーか!
この2人の存在感もどんどん増していくなあ。最初はモブキャラ1号2号って印象だったのが、
まさかこれだけ話の軸に関わってくるとは思いませんでしたね

「ようしあと2イニング!この回で追加点を取ればほぼ決まりだ!頼むぞ大吾!」

そして試合の方はどうなっているかというと、点差は1−0のままドルフィンズのリードで6回を迎えていました
ふむ、少年野球は7回で終わりですから、残すところあと2回ってことですね
そんな6回表のドルフィンズの攻撃、先頭のバッターが出塁したことで、ノーアウト1塁で大吾の打席が回ってきました
ここはなんとしても追加点を奪いたいところ、監督もこのランナーを大事にしようと送りバントの指示を出しますが…

コツン

(うわっ!?ちょっと上げちまった!捕るな〜〜!!)

ポトッ

「よし、送りバント成功!」

「あぶね〜、小フライになるかと思った…」

(ほっ、ゲッツーにならなくてよかった…)

そんな送りバントを試みた結果、あわやフライになる寸前の危なっかしいバントを披露する大吾。
まだやっぱりちょっとバタバタした部分がありますねえ、まあいきなりなんでもかんでも活躍しろって方が無理か
ともかくどうにか送りバントを決めた大吾ですが、この危なっかしいプレーを見て卜部がまた何を言い出すか…



「ナイスバント」

「え…」

ええええええ!?いやいやちょっと!?卜部の口から飛び出たのは、まさかまさかの褒め言葉!
嘘だろ絶対イヤミを言い出すと思ったのに!マジかよ卜部のやついよいよデレたのか!?(えー
これまで大吾を敵視してた卜部も、前回の大吾のファインプレーを見ていよいよ思い直したと…

(ベスト8まで残れば東都ボーイズとやれる…
 残念な味方をおだてて褒めそやしてでも…
 それまで絶対に負けるわけにはいかねえ!!)

えー!?そんな卜部の本心というのがこれでした、頭の中で考えていたのは
「なんとしても東都ボーイズと戦いたい、こんなところで負けたくない」ってことで、そのためなら
残念な味方(つまり大吾)を誉めてでも、少しでも勝ちに近づきたいってことだったみたいですね
結局大吾のことはダメな味方扱いかい!卜部がデレるまではまだ時間がかかりそうですな…

ただ卜部のこの考え方、内心では味方を役立たずと思ってても、表向きはちゃんと誉めるって点に関しては
俺は大事なことだと思いますね。社会人になってからの仕事ぶりに、この精神は必要だと思います
なぜなら、会社の部署には何人かの同僚がいて、そいつらと協力して普段の仕事を進めるわけですけど
中にはびっくりするほど仕事のできない奴がいるんですよ

いやほんとに、部署のメンバー全員がしっかりしてて仕事をバリバリこなせるなんて、
そんな部署にはまずお目にかかれないと思います。たいてい1人か2人は、要領が悪くて仕事のできない人を抱えてるもんなんですよ
そういうダメな人がいたとして、いくらその人の役立たずっぷりにイライラしたとしても、
「使えねーんだよなぁお前!なんでこんな簡単な事もできねーんだ!」とか言ったりするのは
愚の骨頂だと思うんですよ。こんなことを言って相手を責めても、部署にとってなんのプラスにもならない。
 
 

それはこの画像の卜部と大吾のやり取りを見れば分かりやすいと思います。
失敗ばかりのダメな大吾を激しく責める卜部ですが、その結果大吾がどうなったかというと
完全に自信喪失して、まったく試合に集中できなくなってしまったわけですよね

実際の職場でもこれと同じことが起こるわけです。そしてこんな風に集中できなくなった人がどうなるかというと、
ただでさえ普段からミスをしやすい人なのに、ますます安定感がなくなりミスの歯止めがかからなくなるわけです
こうなると大変ですよ、どんな簡単なことでもまともに出来なくなってしまう可能性がありますから。

実際、この時の大吾は、ヘルメットから帽子に代えることさえも忘れて守備につこうとしてますよね
「ヘルメットを脱いで帽子をかぶる」ってこんな簡単な事さえ忘れてしまうくらい
余裕をなくしてしまってるわけですよ。こんな状態にしてしまったら、大量のミスが続いてチームに物凄い負担がかかる。
だからこんな風に相手を責めて追い込んでも、誰も得しないってわけなんですよね

それよりも考えるべきなのは、相手がダメならダメなりにどんなことを任せたらまともに出来るのかとか
ミスをしやすいならそのミスが少しでも減るような環境を作ってやるとか、そういうことなんですよ
ダメ社員がまともに出来ない難しい仕事を振り続けて、「使えねー使えねー」とか文句言ってるのはただのバカですよね
人を使うってことをまるで分かってない。そんな奴が人の上に立って他人を管理するようになったらオシマイですよ

まあともかく、今回の卜部の「ナイスバント」って一言誉めるっていうのはアリですよね
こうやって相手が気持ちよく動けるような環境作りをしてやれば、相手の気持ちに余裕ができてミスが減るってこともよくありますから
卜部の内心はどうあれ、表向きこんな風にするだけでも、大きく違うと思うんですよね

カキイイイン!

「よっしゃあワンナウト一・三塁!行けアンディ!」

(頼むぜアンディ…俺たちの野望のためには、
 この程度の相手に苦戦してらんねーんだ!)

バッキイイイイイン!!

さて話が長くなりましたが、とにかく大吾の後に打席に立った卜部はヒットで出塁してワンナウト一・三塁。
さらに続くアンディが会心のスリーランホームランをぶちかまして一気に点差は4−0に!
ついに4番アンディの一発が出ましたねー、ホームランを狙えるくらい強烈なパワーのある打者だったのか

それに卜部もなんだかんだで毎回きっちり出塁してますね、こっちはパワーよりも確実性を重視したヒッティングって感じがします
卜部が出てアンディが還すって構成なわけか、なかなかいいコンビじゃないか。この2人の存在感もすっかり増してきましたねえ
この2人に対して大吾がどう関わっていくかって話になってきてるし、そろそろマジで
光さんがこのチームに戻る余地がなくなってきたんですけどどうするんですかあの人!?(えー



「いいじゃん!もしかして勝っちゃうんじゃない!?」

「守りも締まってきましたね、ただ…ピッチャーの彼は、少し疲れてきてるかな」

「え?」

「はあ…はあ…」

「前半は飛ばしてて、相手は手も足も出ない感じでしたが…
 前の回あたりから、空振りが取れなくなってきてます」

残すところ2回で4−0の大量リード、いい流れとなったドルフィンズですがしかしここで卜部に異変が!
どうやらスタミナが尽きてきたようで、徐々に球の勢いがなくなってきてしまいます
うーむ…卜部は前半で、味方のエラーにムキになって力んだ投球を続けてましたからね…
その負担がここで影響してきてしまったというわけか

カキイイイン!

「ライト―ッ!」

ガコーン

「げっ!?」

「うわ、蹴ったーっ!?」

「わ、わりぃ…」

「はあ…はあ…くそ…」

(疲れたか…だがあとアウト4つだ!
 このランナーはどうでもいい、ランナーを溜めるな!)

ああ、そんな卜部がきつい投球を続ける中、ボールを蹴飛ばすエラーをしてランナーを出してしまう大吾!
この卜部が大変な時に!逆に助けて欲しかったところでこのエラーは痛いですね
これでツーアウトランナー三塁。ただ4点リードしているので、ここはアンディも言ってますが
三塁ランナーは無視して、バッターでしっかりアウトを取っておきたいところです

カキイイイン!

「やった!一・二塁間抜けたーっ!!」

だああああー!?しかしもう力尽きてしまったのか卜部よ!
バッターにまんまとボールを捉えられてしまい、内野を抜けてライト前ヒットに!
まずいですよ、このままではズルズルと相手が逆転の流れを作っていく恐れが…

パン!!



「アウト!!スリーアウトチェンジ!!」

な、なんだって―!?なんとここで、素晴らしい反応で相手のゴロを処理すると
ライト前ヒットの当たりをライトゴロに変えてしまった大吾!ファインプレーじゃねーか!
さっき情けないエラーをしたかと思ったら、今度はこれとはムラのある奴だなあ

「やったぁーっ!!ナイス大吾!」

「ライトゴロでアウトにしちゃった!?」

「初回に自分がやられて、ずっとチャンスを狙ってたんでしょうね」

って、そういえば大吾はこの試合の序盤で、味方のセンター前ヒットをもたもたしてセンターゴロに変えちゃったんでしたね
それを挽回するために今まで機会を伺ってたというわけか。この試合中に借りを返せてよかったですな

「やるじゃねーかあいつ、結局また助けてもらったな」

「ああ…」



「良かったり悪かったりおかしな奴だが、ただの七光りじゃねえのは確かだ」

おお、そしてこの大吾のプレーを見てついに卜部がデレる結果に!
ようやくかお前!長いこと待たせやがって!アンディも大吾を認めてくれてるようだし、このチームで上手くやっていけそうですね
しかしマジな話光さんはどうしたらいいんですかこれは!?(えー
これだけチーム一丸となったところにのこのこと戻ってくる余地があるんだろうか…
光さんあんなウジウジしてないで早いとこ戻ってきてればよかったのに!次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第29話「あと1人!」



「さあ最後の守りだ!一回戦突破はもう目の前だぞ、しまっていこう!」

「「「はい!!」」」

さて前回、アンディのホームランや大吾のファインプレーもあって、4−0という大量リードを奪って試合を進めていたドルフィンズ。
今回はというと、そのままの状態で最終回へとなだれこみ、あとは7回の裏さえ守りきれば勝てるというところまで来ていました
こうなると最後は、エースの卜部にビシッと0点で締めもらいたいところですが…

「ボールボールフォアボール!」

「ぐっ…!」

「やった押し出し!1点返したーっ!この試合まだわからないぞ!」


が…駄目っ…!!(えー なんとこの大事な場面で、ボール球を連発する大乱調により
ノーアウト満塁、しかもそこからフォアボールで1点与えるという炎上モードに入ってしまう卜部!なにしとるー!
まさかの押し出しってお前、完全にもうスタミナが底をついてしまったのか!?

(俺のスリーランが余計だったか…卜部のやつスタミナだけじゃなく、
 点差があると集中力を欠きやがる)

って、そんな卜部の乱調についてこう分析するアンディ。どうやら4−0という大量リードを奪ったことで
逆に卜部の集中力が切れてしまったようで、スタミナがない今はそれが致命的に投球に影響してしまっているという…
うーむなんてこった、味方が点を取るほど調子を崩してしまうとは、難儀なやっちゃなあ



「だらしねーな。そんなザマで打倒東都ボーイズとかマジで言ってんのか」

「う…うるせー!」

「まあスタミナ配分の反省は試合に勝ってからすればいい。
 とにかく4点差もあったこの試合を落とすわけにはいかねえ、
 次のバッターを打ち取れなければ”あの手”で行く」

「!?」

「いいな?かっこつけてる場合じゃねーぞ」

「…わ、分かったよ…!」

そんな卜部に対して声をかけに行くアンディ。なんだかアンディには「あの手」とかいう謎の秘策があるようですが…
この状況からピンチを打開できる方法があるのか?それにしてもこの場面、まず卜部に気合を入れるために「だらしねーぞ」って
ビシッと言いつつも、今すぐ失敗を責めるんじゃなくて「反省は試合に勝ってからな」って頭を切り替えさせるアンディが
卜部とすごくいい関係築いてるように思いますね。卜部をダメなままで終わらせないための声かけというか
最初はこいつらのこと、馴れ合いやってるだけで相手をダメにする関係だと思ってたけど、今はそれとはまったく逆の
相手の成長を促す関係になってきた気がします。特にアンディの性格が俺のツボにはまってきたなー

(冗談じゃねえっ…!!アレだけは勘弁してくれ!!)

ズッバアアアアアン!!

「ストライーク!!」

「あれ?あの子なんか気合入った?」

「なんでしょう、急に良くなりましたね」

(なんだよ卜部のやつ…そんなにアレは嫌なのかよ)

って、アンディから秘策の話をされた途端、「アレだけは勘弁してくれ!!」
ものっそい気合を入れた投球を開始し、うってかわって急に息を吹き返した卜部!マジか、そこまで嫌な秘策ってなんなんだろう
よっぽど恥ずかしい何かをやらされるようですが、アンディとの熱烈なキスとかそんなんでしょうか(えー
アンディの方は「なんだよそんなに嫌なのか…」ってまんざらでもない感じなのが、そういうホモっぽさを感じさせるというか。ははは



ズッバアアアアアン!!

「ストライークバッターアウッ!!」

「おっしゃツーアウト!あと1つあと1つ!」

(どうやらあの秘策は使わずに済みそうか…)

そしてなんと、そのままの勢いで一気に打者2人を三振に仕留めた卜部!マジかよここまで気合が入るもんだとは
結局秘策とやらがなんなのか分からずじまいでしたが、この分だとそれを使うまでもなさそうです
残るバッターはあと1人、こいつさえ打ち取ればこの試合は勝利ということに…

ガキイイイン!!

「…!!」

「抜けた!やったあーっ!!」

ってああー!!そうは問屋が卸さなかった!最後の1人というところで痛恨のヒットを浴びてしまう卜部!
ライト前に転がるこのヒット、ツーアウト満塁なので1点か2点は入ってしまうでしょうか
さらにその後もピンチは続くので、いよいよ秘策の出番ということに…

(まだだ!一塁で刺せばゲームセットだ!)

がしかし、そんなライト前ヒットをなんとしてもアウトに変えてやると、猛然とボールに突っ込んでいった大吾!
なるほど大吾は前回もこういう当たりをアウトに変えてましたからね、再びそれを狙っての積極的な守備ということか
ここでアウトが取れれば値千金の超ファインプレーですが、果たしてその結果は…



う…うわああああああああ!!
そ、そんな…そんなー!!なんと大吾、このボールをまさかの後逸!ファインプレーどころか致命的エラーに!
なんてこった…アウトを取ろうと焦りすぎてしまったんでしょうか、そして満塁でこの後逸となると
走者一掃で3点入るか、ヘタするとランニングホームランで4点入ることまで有り得るかも…うわあああ
大吾は本当に成功と失敗が交互にやってくるって感じですね、それにしてもこれはキツイ

ここでもし4点入ったら逆転サヨナラ負けになってしまうので、さすがにそれは大吾が可哀想すぎるからないと思いたい…
次回3点入って同点、あとは卜部が秘策でなんとか粘りながら、いよいよもうダメってところで光さん登場っていう流れでしょうか
願わくば、次回の冒頭にもう試合は終わってて、負けてうなだれる大吾の姿で始まるとか
それだけは勘弁してくださいよ満田先生!冗談じゃねえ…それだけは勘弁してくれ!(えー  次回に続く!

サンデー感想:MAJOR 2nd 第30話「取り返せ!」



「やったやったぁーっ!!最終回で追いついたぁーっ!!」

「う…うそだろ…大吾…」

さて前回、最終回ツーアウト満塁の場面で、あまりにも痛すぎるエラーを犯してしまった大吾。
今回はというと、顔面蒼白になりながら逸らしたボールを追いかけますが、その間に3人のランナーが次々に生還してしまい
3点のリードが一気に吹っ飛んで4−4の同点になってしまいます。しかもさらにランナー三塁のピンチが続く状況…
今のエラーでバッターが三塁まで進んだのか…きついな、このランナーが還ったらもうサヨナラ負けになってしまいますよ

「よーし三塁ランナーも還して一気にサヨナラだぁーっ!!」

(お…俺…何をやっちゃったんだ…)

「だ…大吾…」

「ライトゴロを狙って、最後にボールから目を切ってしまったか…
 アグレッシブにやるのはいいんですが、3点差でランナーが溜まってる場面なら
 絶対にやっちゃいけないミスだ…外野手の後ろには誰もいないんですから」

そして相手チームが反撃ムードに湧き上がる中、大吾や母ちゃんはあまりのショックで呆然としていました
これがカイジならぐにゃああああああって顔になってる場面だと思います(えー
寿也からしても、今のミスは絶対しちゃいけなかったものに見えたようですね…

確かにさっきの状況をよくよく考えると、3点リードのある状態で満塁、そしてライト前ヒットを打たれたわけだから
せいぜい点が入っても1点か2点で、まだ追いつかれてなかったってことですよね
つまり無理するような場面じゃなかったってことか…ただ、満塁の緊張した場面で
小学生にそういう冷静な判断をしろって方が無理な話ですが…

「まさかの事態だが…同点になっちまったもんは仕方ない!
 とりあえず切り替えろ!サヨナラを阻止すればまだ十分勝つチャンスはある!」



そしてベンチを飛び出してきた監督が、マウンドの卜部に声をかけますが…
しかし卜部はというとあまりのショックで精神がどっか行っちゃったようで
うつろな目でボーッと立ってる状態になっていました。だ、だめだこりゃ!とてもこれ以上は投げられそうもないな…

「すみません監督、一回戦に勝ったら言うつもりだったんですが…
 卜部に替わって俺がピッチャーやります」

「何!?」

「2人で密かに練習してたんですよ。少年野球には1日7イニングとか、連投禁止の制限もありますから
 どっちにしろこの試合も卜部はこの回までしか投げられない。
 ここは俺が投げるしかないと思います」

ってなにぃ!?なんとここでアンディから意外な申し出が!「卜部に代わって自分が投げる」と…
もしかして前回、アンディが言ってた秘策ってのはこのことだったのか?前回の卜部がやたら嫌がってたのは、
「試合の途中でマウンド降りるなんて俺のプライドが許さん」とかそういうことだったんだろうか

それと少年野球には「1日7イニングまでしか投げられない」、「連日連投するのもダメ」というルールがあったんですね
こりゃ知らなかったなあ、多分こういうルールがないとピッチャーが無理して体を壊しちゃうからってことで
作られたルールなんだろうなあ。ほんと野球のピッチャーは無理して肩やヒジを壊すパターン多いですからね、
それを避けるためにも、確かにこういうルールも必要だなと思いますね

「…(ぼーっ)」

「おい卜部、もう投げなくていいからマスクかぶれ。
 俺がなんとかサヨナラは阻止する」

「…え…?ははは、アンちゃんなにマジになってんの…?こんな試合もうどうでもいいだろ。
 俺らがいくら張り切ったって、あのヘボバックのクソ守備でこのザマだよ…
 打倒東都ボーイズとか、しょせん2人じゃ無理なんだよ」

そんなわけで、ピッチャー交代の準備をしようとするアンディでしたが…
しかし卜部はというと、「もうダメだぁ…おしまいだぁ…勝てるわけがない…」
ブロリーに睨まれたベジータのようになってしまい、もはや完全に戦意を喪失していました
何もやってももう無駄だと、ひたすら弱音を吐き続ける卜部でしたが…

「いいから捕れ。まだ試合は終わってねえ!!」



パン!!

「ストライクバッターアウッ!!」

うおおおおおおお!!なんとそんな卜部を一喝し、見事な投球でバッターをねじ伏せるアンディ!
マジかよアンディかっこ良すぎるだろ!!メンタル的にも実力的にも素晴らしいよお前!
この状況でまったく愚痴ひとつ言わず、凄まじいプレーでチームを救うってホントすげえよ
何しろの試合、味方に一番足を引っ張られてるのって実はアンディなんですよね

この試合でのアンディとしては、スリーランホームランをブチかまして大量リードを作って、十分に勝てる流れを作ったわけですが
しかし終盤に卜部のスタミナ切れ&集中切れにより、次々にフォアボールを連発するミスが出て満塁のピンチ、
そこへさらに大吾のミスで3点入って、せっかくのアンディのスリーランホームランがパーになってしまったわけです

自分の活躍が味方のミスで帳消し、さらに他のチームメイト達もこの試合さんざんエラーしまくってますから、
「てめえら本当使えねえなカスどもが!!」って、アンディが一番キレててもおかしくない状況なんですが
「俺がなんとかする。まだ試合は終わってねえ」って最後まで諦めずに
全力でプレーを続けてるわけですよ。アンディめちゃめちゃ格好いいわマジで
光さんがいない今、この漫画で一番カッコいいキャラが誰かっていうと間違いなくアンディだわ
まさかアンディの株がここまで上がるとは思わなかったな…

「よーしナイスピッチング!なんとかサヨナラは逃れたか!」

「…あの…すみませんでした監督…俺、取り返しのつかないミスしちゃって…
 この回、俺からの打順ですけど…代打出してください…」

「え…?」

そんなアンディの活躍により、なんとか延長戦に望みを繋いだドルフィンズでしたが…
しかし大吾はあのミスのショックがあまりにも大きく、消え入りそうな声で監督に交代を申し出ていました
確かにこうなっちゃうのも無理はありませんが…監督としては対応の難しい場面ですね…

「いいか大吾…俺は後ろ向きのプレーをしたら代えると言ったんだ。
 お前のさっきのミスはそうじゃない、お前を代える理由はない」

「で…でも…」

「いいから行け!試合は終わったわけじゃねえ!取り返せばいいんだよ!」

「…(とぼとぼ)」

「田代…」

「…分かってるよ、子供が簡単に切り替えられるミスじゃない…
 でもこのまま引っ込めて負けたりしたら…
 大吾の野球はまたこれで最後になっちまうかもしんねえ…!」



おお、ここで大吾を再び励まし、もう一度チャンスを与える田代!
田代も監督としてかなり頑張ってますよねほんと、この試合でミスを連発してる大吾に耐えて耐えて
なんとか成長させようと頑張ってる。部下思いのいい上司だと思いますよ

ここで大吾を交代させるのは簡単ですけど、そうなったら大吾はもう二度と野球に戻ってこれないだろうということで
そんな不幸な人生を歩ませないために、田代も必死で考えてますよね。前に一度大吾がチームを去ってしまったことも、
田代としてはかなり気にしているんでしょう。この試合、アンディに続いて田代の株も上がってると思うわー

(…いやだ…もう無理だ…あとアウト1つだったのに…俺のエラーがなにもかもブチ壊しちまった…
 俺にはもう取り返せない…いくら前向きになれったって、なれるわけねーよ…!)

ああ、しかしもはや完全に心折れた大吾には、そんな田代の思いやりも効果がないようでした
ガクガクと震えながらバッターボックスに立つ大吾、失敗への恐怖が大きすぎて何もできない状態になってしまいます
うーん、ほんと思うことなんですが…世の中の子供にはもっと失敗してもいいってことを学ばせるべきだよね
失敗するのはいけないことだ、悪いことだっていうイメージが強すぎて、ミスに対する恐怖があまりにも大きすぎると思うんですよ

だから実際にミスをしてしまった時、あまりの恐怖で判断力を失って、さらなるミスの連鎖を生んでしまう
新しい何かにチャレンジしようって時も、「ミスしたらどうしよう」という不安が強すぎて挑戦できなくなってしまう
その結果すごく臆病な人間になってしまうと思うんですよね
ミスの恐怖に縛られて何もできない人間になってしまうんですよ、そうならないためにも
世の中の大人も子供もみんなもっと、ミスを受け入れる度量が必要だと思うんですよね

ブウウウウン

「ストライーク!」

「どこ振ってんだよ大吾君!」

「え…?」

「タイムリーエラーくらいで心折れてんじゃないよ!
 そんな豆腐メンタルじゃ、僕とバッテリー組めないよ大吾君!」



ってあああああああ!?
ここでついに…ここでついに光さん登場ですか!?心折れた大吾を立ち直らせるべく、姿を表した光さん!
これまでもそうでしたが、大吾がどうしようもない心の傷を負った時には、
光さんがそこから立ち直らせる役割を担っているんですなー

それにしても光さん、「そんな豆腐メンタルでどうすんの」と大吾に声をかけていますが
あんたこの試合が始まる前の自分の発言忘れたんですか!?(えー
 
 

そう、めちゃめちゃ弱気な発言を連発する豆腐メンタルな光さんの図。
こうなっちゃった光さんがなんで急にまた強気キャラに!?うーむ、光さんってもしかして、本当は弱気だけど
大吾の前では強気を演じてるってキャラなんでしょうか。ただそうは思えないくらい以前は活躍してたからなあ…

それとも今回出てきた光さんは、大吾の精神が極限状態で生み出した幻覚か何かだということでしょうか(えー
本当の光さんは今も弱気でウジウジしてるという…いやそれはないか…次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第31話「今できること」



「ひ、光…!?なんで…なんでここに光が!?」

「き、聞こえました?ネット裏に光くんが来てるって…」

「ええ…」

(そうか…応援には来たのか光!)

さて前回、精神的にドン底状態となり、まともなプレーができなくなってしまった大吾ですが、その前に姿を表した光さん…
ついに光さんがこの試合に参戦かと思いましたが、なんと光さんは単に応援しに来ただけであって
自分でプレーするつもりはなかったようです。えええ!?じゃあ結局のところ
「僕はもうよそ者だから試合に出るのは迷惑だよ…」って気持ちのままってこと!?
なんてこったい、あの弱気な発言は一時の気の迷いであって欲しかったけど、
光さんの心中にはまだあの気持ちが残っているんだろうか

カキイイイン!

『オーケー、100キロのボールにはよく当たるようになってきたね。じゃあ次はこっちでやってみよう』

『え、80キロ?次は110キロじゃないんですか、なんで今さらスローボール?』

『ごちゃごちゃ言ってないでさっさとやる』

『は、はい』

(なんだよお金がもったいねーよ…)

って、ここで場面変わって回想シーンが始まりました。これは大吾がバッティングセンターで打撃練習をした時の様子ですね
まずは寿也に言われて100キロのボールで練習を行った大吾ですが、それが打てるようになったら
今度はなぜか80キロのボールで練習しろと…なぜさっきよりも遅いボールで?といぶかしげな大吾ですが…



しかしこの場面で個人的にツボだったのはこれですね、遅いボールで練習しろと言われて
「お金がもったいねーよ…」と支払いを渋る大吾。その言葉が聞きたかった!!(えー
いやマジで、これまで大吾は捕球練習やら打撃練習やら、とにかく毎日バッティングセンターに通ってましたが
それ読んでて庶民の感覚としてはやっぱり、「お金がもったいねーよ…」と思わずにはいられなかったので
今回大吾が同じこと考えてて「やっぱそうだよな!」と思ってしまいました、金持ちでもお金はもったいなかったんや!(えー

(おっそ…!)

ブウウウン!

『ほら、教えたこと全部リセットされた』

『あ、あれ?』

『実は100キロくらいの球より、スローボールの方が打つのは難しいんだよ。
 だいたい待ち切れずに上体が突っ込んで、自分のスイングができなくなる。
 山なりでボールが来るからポイントも小さくなるし、反発力も少ないから、
 バッティングの基本ができてないとまともに飛んでいかないんだ。
 少年野球でこのくらいの球を投げるピッチャーはたくさんいるけど、
 なめてるとマジで打てないよ』

って、実際に80キロのボールを打とうとした大吾ですが、遅いボールを待ち切れなくて
グチャグチャな打撃フォームで空振りする結果に!どうやら寿也はこれを伝えたかったようですね
普通の速さの100キロぐらいのボールより、かなり遅い80キロぐらいのボールの方が打ちにくいものなんだと…

そして少年野球では、ピッチャーの経験が浅くて大した球速を出せない子が多いから
そういう子がちょうど80キロぐらいのボールを投げてくるって、そういうことみたいですね
それを打ち返すためには、バッティングの基本を身につけてフォームを崩さず打つことが必要だと…
うーむなるほど、毎度ながら満田先生って少年野球のことについてかなり深く調べてるよなあ

(どんな球でも…!常に自分のスイングができるようになるんだ!!)

カキイイイン!

さあそして、再び試合に場面が戻って練習の成果を見せる大吾!
ちょうど今回の相手ピッチャーが、まさに「80キロぐらいのスローボールしか投げられない子」だったらしく、
それを見事に打ち返して起死回生のツーベースヒットに!

いやしかし、それはいいんですけどもうすっかり精神的に立ち直ったのかよ大吾!(えー
前回あれだけメチャクチャ落ち込みまくってたのに!光さんが応援に現れた途端すっかり元気になりやがって!

「変わりましたね大吾君、タイムリーエラーで落ち込んでたのに
 光が来て明らかに集中力が変わった」



そんな大吾の変わりようは、寿也から見ても「あれっ、急に元気になったな」と明確すぎる変貌ぶりだったようです
マジでもう大吾は完全に立ち直ったみたいですね、どんだけだよこいつらのホモパワーは!
あれだけの精神的ショックから一瞬にして復活してしまうとは、ホモパワー恐るべし…
ともかく大吾のツーベースヒットにより、これでノーアウト二塁のチャンスに…

「よーしワンナウト三塁!頼むぞアンディ!」

ってあれ?ワンナウト三塁!?え、なんで!?ノーアウト二塁じゃなかったの!?と思ったら
いつの間にか卜部が内野ゴロで凡退してこうなってたようです。う、卜部ー!!
お前前回まですげえ主役級の扱いだったのに!光さんが出てきた途端に急に影が薄くなっちまって!

そういえば以前に光さんがチームにいた時も、卜部とアンディはいまいち影が薄くて目立ってなかったなー
あれですかね、光さんがいると大吾が光さんのこと以外何も考えられなくなるから
そうなってしまうんですかね(えー  まったく光さんは罪深いお人やで…

カキイイイン!

(光が俺を応援しに来てくれた…!野球に俺を呼び戻してくれた光に…
 今の俺の全力を見せるんだ!!)



そして最後は、アンディが大きな犠牲フライで大吾をホームに還したわけですが、そんな走塁の最中にも
「光に俺のいいとこ見せるんだ!!」と光さんのことしか考えてなかった大吾
お前本当そればっかやな!どんだけ光さんのこと好きやねん!つくづくホモだぜこの漫画は

ともかくこれで点差は5−4。ドルフィンズが1点リードしたわけですが、次の相手の攻撃は誰がピッチャーを務めるんでしょうか
前回の様子を見ると、アンディが投げれば問題なく勝てそうですが、やはりここは光さんが登板する機会を作るために
アンディがなんらかの不調に陥るとか、そういう展開になりそうかな?次回に続く!

サンデー感想:MAJOR 2nd 第32話「急造バッテリー」

さて今回のMAJOR 2ndですが、サンデーの表紙をでかでかと大吾が飾っており
さらには巻頭カラーということで、かなり大きな扱いを受けてますね
やはり前作が看板クラスの作品だったこともあり、今作もけっこう楽しめる内容になってるから
そろそろ軌道に乗ってきたということでしょうか

「光、気になって応援に来たのか?」

「パパ…うん、ほんとはもっと早く来たかったんだけど、ベンチに入っちゃうかもしれないから
 
わざと遅れてきたんだ」

さて今回の本編ですが、前回応援にやってきた光さんと寿也が話しているシーンから…
って、「ベンチに入れられるのが嫌だから、わざと遅れてきた」ってそれマジで言ってんすか光さん!?
そんなセコいことのためにわざわざ遅れてきたんですか!?(えー

いやなんていうか、他のキャラがこういうこと言ってても、別にわざわざ気にしたりしないんですけど
光さんだけはこういうセコいことやって欲しくなかったっていうかね
なぜかって、光さんといえば常に堂々とした立ち振るまいが魅力だったと思うんですよ

それが「試合に出されたら嫌だな」ってネガティブな気持ちで、わざと集合時間に遅れてコソコソと応援にやってくるって、
なんとも光さんらしくないなと思って。なんていうか、試合に出たくないなら出たくないで、ちゃんと時間通りに来て
「僕は今日応援だけに専念させてもらいます」って堂々としてればいいのにって思いますよ
その方がよっぽど光さんらしいと思うんですよね



以前の光さんはこんな風に言ってたわけだし。恥をかこうがなんだろうが
自分がすべきことを堂々とやるべき、他人の目なんか気にするなって。
俺もその通りだと思うんで、今回コソコソと遅刻してきた光さんには納得できないもんがあるというか…
やっぱりあの引っ越しを境に、光さんのキャラがブレてきてしまった感がありますよね。ちょっと悲しいもんがあるな

「さあ、あとアウト3つだ!しまっていこうぜ!!」

さて、そんな一方で試合の内容ですが、前回大吾がホモパワーにより1点を入れたことで
現在の点差は5−4となり、ドルフィンズがリードしております。残すところは延長の8回裏のみ…
なので、あとはここさえビシッと締めれば、晴れてドルフィンズの勝利となるわけですが…

ガキン!

「キャッチャー!」

ポロッ

「ゲ!?く、くそっ…!」

ああ、しかしこの場面で不覚にもエラーで相手のランナーを出してしまう卜部!
キャッチャー前の凡打で完全に打ち取った当たりでしたが、まだキャッチャーの守備に慣れていない卜部は
ぎこちない動きでボールの処理をミスってしまい、ランナーを出してしまったという…



うーむ、やはり卜部はまだキャッチャーの経験が浅すぎるのか。これなら代わりに大吾がやった方がいいかもしれませんね
というわけで、今の卜部に大吾が言うべき言葉があるとしたら

捕手センスがねーんだよ
気付けよ!!
今ので足ぐねったとか言って
ベンチに下がって
くんねーかなコネ部くん。

これ以上チームに迷惑
かける前にさァー!!
(えー

(くそっ…送らせねーぞ!!)

ともかくノーアウト一塁のランナーが出たことで、相手チームはあからさまに送りバントの体勢を取ってきました
しかし、そう相手の思い通りにさせてたまるかと警戒するアンディ。
投球と同時に素早く前に出て、相手の送りバントを潰す作戦に出ます



ズダダダダ!

「よし、ナイスアンディ!」

「うお!?動けるぞあのデブ!」

(よし!間に合う!)

ビキッ!!

「ぐ!?」

ってあああああ!なんと素早く相手のバントを処理した瞬間、足が嫌な音を立ててその場に倒れこんでしまうアンディ!
マジかよアンディここで負傷退場かよ!やっぱりこうなったか…このままアンディが順調に投げてたら光さんの出番ないもんなぁ
これは明らかに光さんがマウンドに立つための離脱ですね。しかしアンディもこの漫画でトップクラスの良キャラに育ってきてるので、
大吾や光さんと共存できないっていうのは悲しいもんがあるなぁ。どうにかならないんですか満田先生!

「ふくらはぎの肉離れですね…アイシングしてすぐに病院へ行った方がいい」

「じゃあ俺が病院に連れて行くよ」

「あ、ああ」

「すみません…後は頼みます」

そんなアンディの負傷は肉離れだそうで、即座に試合を抜けて病院に向かうことになってしまいます
それにしても、この状況で監督に「すみません、後は頼みます」って言えるアンディマジいい奴だよなぁ
さっきの卜部のエラーもそうですが、この試合でアンディはとにかく味方のエラーで足を引っ張られまくって
そんな中1人気を吐いて頑張っていたわけですが、その結果こんなケガまでしてしまったわけで

普通だったら「チッ!まったくついてねーぜ、なんで俺がこんな目に!」とか愚痴っても無理ないような場面ですが、
「すみません、後は頼みます」って自分の至らなさを謝り、チームのことを案じる言葉が出てくるんですよ
アンディマジいい奴すぎるだろ…正直この漫画で好感度ぶっちぎりだわ、なるべく早く帰ってきてくれよアンディ

「仕方ない、投げてくれ松原!」

「は、はい!(ガクガクブルブル)」

「ノーアウト一・二塁であの子か…大変なことになったな」

「う、うん…」

「光。お前、投げられるなら投げる気あるか?」

「え!?」



ってついにきたか!アンディが抜けた今、まともにピッチャーを務められる人材がもういないということで
いよいよ光さんにお声がかかる結果に!やっぱ最後は光さんが締める流れになりそうですね
ただ、光さんは「僕はよそ者だし試合に出たくない」って繰り返し言ってましたが、
ここでキチッと心変わりして試合に出られるんでしょうか?わざわざ遅刻までしたくらいだし、そう簡単に出てくれるとは…

「ボール!ボール!ボール!」

(ダ、ダメだこのチキン…松原のやつ、練習から一回もストライク入ってねーぞ!)

「(ガクガクブルブル)」

「ボール!フォアボール!」

「よっしゃあノーアウト満塁だーっ!!」

「お…終わった…」

「タイム!」



「ピッチャー交代!15番佐藤光!!」

ってあっさり出場しとるー!!おいいいいいい!!
なんやねん光さん!あれだけ嫌だ嫌だ言ってたのにいともあっさり出場してんじゃないですか!
うーん…正直ここは、心変わりするまでの光さんの心境をしっかり描いて欲しかったですね

たとえば、もうまともなピッチャーがいなくてボロボロになっていくドルフィンズを見て、
遅刻してきたことを後悔する光さんのシーンとかあったら良かったと思います
わざと遅刻してベンチ入りを避けるなんて、そんなセコい真似をしなければよかったと。
最初からリリーフとして、自分が控えていればよかったと。何しろ、ついさっき大吾が必死になって取った1点
リリーフがいないせいで今まさに台無しになろうとしているわけですから、大吾のためにもチームのためにも
「この1点を守りたい、僕がマウンドに上がりたい」って光さんが悩むシーンが欲しかったです。
で、そんな風に苦悩する光さんに対して、「まだ間に合うぞ光。マウンドで堂々と投げてこい!」って
寿也が背中を押す展開だったら、もうなんの不満もなく読めたと思うんだよなあ

でも実際は、大吾の1点が台無しになろうって時に、光さんの反応は特に何もなくて
「光、お前投げてみる気ないか?」って寿也に言われて初めて「んー、じゃあそうしよっかなー」とマウンドにやってきたという…
これじゃあまりにも光さんに主体性がないんじゃないっすか!?
寿也に言われてやるだけかよ!それよりも自分が投げて勝つんだっていう強い気持ちはないのかよ!

ちなみに、そういう強い気持ちを持ってマウンドに上がった人物が誰かっていうとアンディなんですよね
そう、アンディがピッチャー交代を申し出た時も、今と似たような状況でリリーフ不在のサヨナラ負け寸前という大ピンチだったわけで
「もうまともなリリーフがいない、どうしよう」ってチームに悲壮感が漂う中
「俺が投げます。俺がサヨナラ負けを阻止してみせます」ってアンディが直訴してきたわけで。

やっぱりそういう風に、アンディ自身が「俺が投げて抑えてみせる」って言ったからこそ、あそこはカッコいいシーンだったんだよなー
あれが今回みたいに、「アンディ、お前投げてみる気ないか?」「そうしよっかなー」って流れだったら
アンディなんにもカッコよくなかったですよ!(えー

なんかこう最近の光さんの描写が、いまいち締まってない気がする。
個人的に好きなキャラなんで、どうにか持ち直して欲しいですね…次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第33話「緊急登板」
 

「オイ!どうなってんだ!?なんでウチを辞めたはずのお前が出られんだよ!」

さて前回、ドルフィンズのピッチャーがガタガタになった大ピンチの場面で、ついに姿を現した光さん。
ピッチャー交代すべくマウンドへと向かいますが、しかし仲間たちは光さんを見てけっこう動揺してますね
ふむ、そういえば仲間はみんな詳しい事情を知らないから、「光さんはチームを抜けた」っていう認識しか持ってないのかな?
特に卜部が「なんでお前が出てんたコラァ!」ぐらいの勢いで詰め寄ってきてますが、
このやかましい卜部を光さんは説得できるのか…最近の光さんはどうにも内気だからちょっと心配ですね

「大会前にメンバー登録されてたら出られるんだってさ。
 だから引っ越したけど、僕はまだドルフィンズのメンバーなんだ」



「まあ出るつもりはなかったけど、チームがピンチだから出てもいいかなって」

「オイオイずいぶん気楽な感じで言ってくれんじゃねーか!」

ってアレーー?ちょっとちょっと!例の内気な雰囲気はどこへやら、
「やー僕まだこのチームのメンバーなんで、試合に出てもいいんすよ」
なんともお気楽な様子で語る光さん!え、どしたの急に!?変なもんでも食ったのか!?(えー

ついこの間まで、「僕はもうよそ者だし、試合に出るわけにいかないよ…」って
めっちゃウジウジしてた光さんと同一人物に思えないけど…一体どういうことなんだろう
でも1つ言えることは、このお気楽で明るい光さんこそ当初の光さんの性格ってことですよね

なのでこの場面を見て思ったのは、以前の光さんが急に戻ってきたなってことでした
もしかして光さんは、ドルフィンズのみんなの前だと、こんな風に物怖じしない堂々とした性格になるのか?
それでいて寿也をはじめとした家族の前だと、なぜかえらく内気でウジウジした性格になってしまうという…

ふーむ、光さんは寿也が初登場した時も、急に様子が変わってモジモジし始めてたしなあ
もしかして本来の光さんは内気な性格の方で、今回のような堂々とした性格は
内気な自分を隠すために作り上げた仮の人格なのかもしれませんね。FF7のクラウドなんかがそういうキャラだった気がする

「たった1点差でノーアウト満塁だぞ!打たれたらサヨナラだぞ!?
 大体てめーノーコンじゃねーか!どういうつもりで出てきたんだ!?
 出戻りの助っ人ごっこでサヨナラくらっちゃ、たまったもんじゃねーんだよ!!」



っておいおい、よほど光さんの登板が気に入らないのか、「引っ込んでろよこのクソ野郎!!」ぐらいの勢いで
光さんを引きずり降ろそうとする卜部!いや何してんのお前!?そんなにチームを負けさせたいのかよ!
ここで光さんを引っ込めちゃったら100%確実にドルフィンズは負けるだろ!
それを防ぐために光さんがやってきたというのに、ギャーギャー文句つけるって何やってんだ卜部…

「大体てめーノーコンじゃねーか!」ってことですけど、それを言っちゃったら
今投げてる松原のほうが遥かにひどいわけで…
何しろストライクが一球も入らない男ですからね松原は。いくら光さんがノーコンと言っても
全球ボールってことは有り得ないので、どう考えても松原より光さんを出したほうがマシなわけですが…

「卜部、俺が許可したんだ。佐藤さんの勧めでな」

「な…」

「松原がもうダメなのは分かるだろ、うちにはもうピッチャーがいないんだ
 ここは佐藤さんを信じて光に任せるしかないだろう」
 

そこで、「松原じゃ無理だから光を出すしかない」と卜部を説得にやってきた田代。まったくその通りだと思いますよ
明らかに松原じゃ勝ち目がない以上、少しでも勝ちたいと思うなら光さんを出すしか…

(佐藤さんの勧めだと…!?元メジャーリーガーだからって言いなりかよ!
 どうかしてるぜこいつら!こんなコネ起用でチームを私物化しやがって!!)

ってなんなんじゃお前はー!!卜部てめえいい加減にせんかいこのボケナスが!
なんと「佐藤さんの勧め」という一言にイライラして、コネ起用だのチームの私物化だのとさんざん切れまくる卜部!
勝ちたくないのかお前は!?それってそんなに噛み付くとこなのか!?

前から思ってたんですけど、卜部はチームが勝つことよりも自分が気持ちよくなることしか考えてないというか
この間もミスした大吾に対して、コネ野郎だなんだと吐き捨てて大吾のパフォーマンスが落ちる原因を作ってましたよね
自分でわざわざチームを勝てなくしてるわけで…そんなことより勝つために何が必要なのかを考えろと言いたい

それともアレなのかなあ、卜部が噛み付いてるのは、大吾にしろ光さんにしろコネ起用って部分だから
コネ起用がよっぽど気に入らない何かがあるのかもしれませんね
そう例えば、卜部が以前に所属していた東都ボーイズですが、
「アイツがいる限り、俺は東都ボーイズでエースになれない」って卜部は言ってましたよね

その「アイツ」というキャラ、もしかすると
東都ボーイズでコネ起用されてエースに居座ってたキャラなんじゃないでしょうか
そう考えると辻褄が合いますよね、卜部が東都ボーイズを捨ててドルフィンズにやってきた理由、
そして大吾や光さんに「またコネ起用か!」とブチ切れる理由が。そうじゃないと卜部がただの頭おかしい奴になっちゃうしな…

『光、お前投げられるなら投げる気あるか?』

『え!?』



『な…ないよ!!今さら試合だけ出るなんて図々しいって言ったじゃない!
 僕はもうチームメイトじゃないし、みんなの迷惑だよ…!』

ってここで、前回「投げる気はあるか」と寿也に聞かれた光さんの回想シーンが始まりますが…
「投げる気なんかないよ!」ってそんな風に言ってたんかい光さん!
しかも続けて「僕はもうチームメイトじゃないから、試合に出たらみんなの迷惑」と出てくる言葉…
うーむ、やはりさっきの強気な光さんは単なる強がりで、本心ではこう思っているということなのか?

『そうか…じゃあこの絶体絶命のピンチを、お前が救えばいい。
 それだけで、きっとみんなチームメイトと認めてくれる』

『え…!?』

『本当はやりたくてウズウズしてるんだろ?
 そのバッグにもグローブ入れてきたんだろ?』

『…』

『この前受けてみたお前のボール、あれを見て確信した。
 その球なら、必ずみんなの期待に応えられるはずだ』

ってなにぃ!?なんと光さんの本心は試合に出たくてウズウズしてると指摘する寿也!
そうか…俺は今まで出たくないのが本心かと思ってましたが、それは違ってて
本当は出たいけど恥ずかしいから決心がつかなかったということなのか!?

たとえばこの試合に遅刻してやってきた点についても、本当に心から試合に出たくないなら
そもそも試合にやってこないという選択肢もあったわけで。それがこうして来たということは
心の奥に「試合に出たい」って気持ちがあって、それを捨て切れずにやってきたということなんか?
そう考えると、前回叩きまくった遅刻の件も、少し納得できるかもしれないな

(こんな茶番が俺の少年野球ラストゲームかよ!
 くっだらねえ、こんなチーム来るんじゃなかったぜ…ん?)

ビュオッ!!

「だいぶ制球よくなったでしょ、監督」

「あ、ああ…!(これならもしかして…!)」

そして回想が終わり、投球練習をする光さんのシーンになりますが、
相変わらずの目にも留まらぬ豪速球を投げ込む光さん!あまりの速さに卜部はまったく反応すらできておりません
それとしっかりコントロールもついてるみたいですね、考えてみれば光さんがノーコンだったのって
ボールをワシ掴みにして投げてた頃の話で、握り方を直してからはちゃんとコントロールつくようになったんですよね
卜部や田代は、ワシ掴みの頃の光さんしか知らないから、今でもノーコンだと思ってたわけか

(ちっ、ムカついてぼんやりしてたせいで、よくボールを見てなかったぜ…
 制球はマシになってんのかこいつ?)

ギュオオオオオオオ!!

「…!!」

「おい卜部、ちゃんと捕れ!」



がしかし、光さんの制球はしっかりしているわけですが、あまりに速すぎるその豪速球に対し
やはり反応できずにキャッチができない卜部!うーむ、捕手の経験が浅い卜部では無理なのか…
大吾も最初はまったく捕れなかったしなあ。しかしそう考えると、この光さんの球を初見でパンパン捕りまくってた
睦子ってやっぱおかしいですよね(えー



これを睦子はまゆ1つ動かさずに平然と捕ってたからなー、どんだけチートな女だよ!
「お兄ちゃんと昔キャッチボールやってたから」というのが捕れる理由でしたが、
いやいやそんなもんで捕れるレベルじゃないから…まったく睦子の才能は光さん並みに底知れんぜ

「あの、監督…俺がキャッチャーやりましょうか。
 いや、やりたいです。やらせてください!」

そして最後は、卜部に代わってのキャッチャー役を申し出る大吾のシーンで幕となります
グイグイと自分から「キャッチャーをやりたい」と主張する大吾がイイですね
そうですよね睦子にやらせるわけには行きませんもんね(えー
そんなわけで、次回いよいよ光さん&大吾のバッテリー結成となりそうです。
この2人が組むのはもっと先の話かと思いましたが、逆にずいぶん早い時期での結成となりましたね…次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第34話「初心者バッテリー」



(言葉は交わさなかった。何か言いたかったけど照れくさかった…
 光も多分そうだったんだろう)

さて前回、光さんがマウンドに上がるのと同時に、キャッチャー役を申し出た大吾ですが…
今回はというと、そのまま黙々とキャッチャーの守備につき、いよいよ光さんとのバッテリーが結成されようとしていました
もはやその結成自体が2人にとって特別なためか、特に何も喋ることなくプレーを始めようとしていますね
そしていよいよ、光さんの全力投球が大吾に向かって放たれるわけですが…

(ずっとモヤモヤとふさいでた…自分でも気づかなかった…
 新しい学校や群馬が憂鬱だったんじゃない…僕は…
 野球がしたかったんだ!!)

ズッバアアアアン!!

「スットライーク!!」

「は…はええ!速すぎるって!!」

万感の思いを込めて放たれた光さんの豪速球、そしてそれを見事に受け止める大吾!
しかしそれはいいんですが、「ずっとモヤモヤとふさいでた…新しい学校が憂鬱だったんじゃない…僕は…」に続くセリフ、
てっきり「大吾くんが好きだったんだ!!」とか
言い出すんじゃないかと思ったのは俺だけでしょうか(えー
いやだって光さんがさっきから、すげえ頬を染めながら大吾のこと見てるからさー



さっき貼った画像もそうでしたが、これやばくないすか?光さん大吾のことを性的な目で見てないすか?(えー
それとこの「それだけで十分だった…」のコマも見てくださいよ、
なんていうか明らかに2人だけの世界って感じになってませんか!?お前らマジでホモすぎんよー!!

「タ、タイム!」

「え?」

「おい、ゆっくり振りかぶって投げるな!セットで投げろ、ホームスチールされるぞ!」

「…?セット?セットってなんですか?チャーハンとか…」

「マ…マジかお前〜!!」

って、そのとき2人の世界を壊すようにしてタイムを取った田代!いいタイミングなのか悪いタイミングなのか
ともかく、思いっきりワインドアップで投げていた光さんに対して、ランナーがいるからセットポジションで投げろと言いますが…
しかしド素人の光さんは、セットのことをチャーハンセットか何かだと思っていました。ぐわあああ!

そういえば光さんは野球経験ほとんどゼロだったんやな…セットポジションなんて習得してるはずもないか
それでもなんとか「あっ、そういえば本で読んだことあるかも」ぐらいにはセットのことを理解した光さん。
実際にそれで投げてみようとさっそく試してみますが…

(えっと、確かこれでよかったはず…)

バシッ

「ボール!」

「とりあえずボークは大丈夫みたいですね…」

バシッ

「ボールツー!」

「…(冷や汗)」



「でも明らかにぎこちないし、制球も球速も落ちましたね…」

「…」

(まずいな…やっぱりセットには慣れてないじゃん…!)

あああ、しかしセットポジションで投げてみたものの、まったくコントロールが定まらずにストライクが入らない光さん!
さらに球のスピードまで格段に落ちてしまっているようで、これではセットで投げても意味がありません
光さんも慣れない投球で動揺しちゃってるし、こんなセットにこだわる必要ないっすよ!
ワインドアップでええやんか!たとえば振りかぶってもモーションを早くするとかさ…
これじゃセットで投げる方がよっぽどヘマしそうで恐いんですが…

「ああっ!!」



って言ってるそばからーー!!
やらかしたー!!あああ、やはりセットではまともに投げられない光さんはここで痛恨のワイルドピッチ!
大吾もボールを後ろに逸らしてしまい、それを見て三塁ランナーが猛然と突っ込んできてしまいます
これならホームスチールの方がまだマシだったじゃねーか!!
セットポジションなんかいらんかったんや!!田代のやつ余計なことを言いやがって…

うーん、せっかく光さんと大吾の夢のバッテリーが結成されたというのに、
よかったのは最初の一球だけで、あとは全部ボロボロっていうのは悲しいですね
それもこれもセットポジションで投げたせいなんですけど。
せめて最初の1人くらいは、ワインドアップで気持ちよく三振に取って欲しかったなぁ

なにしろ今はまだノーアウトなんで、1人くらい三振に取るサービスがあってもいいと思うんですよ
セットポジションがどうとか言うのは2人目以降にしてさ…
いくらなんでも、ピッチャー交代してすぐに、これだけストライクが入らなくてボール球を連発するとか、
これじゃあ交代する前に投げてた松原となんにも変わらないじゃないですか!
なんのために光さんが出てきたんだよ!結局ボール球しか投げないんじゃ同じじゃないかよ!

なんともガッカリな展開になってしまったわけですが…この試合、ここから持ち直すことはできるんでしょうか。次回に続く!

サンデー感想:MAJOR 2nd 第35話「大吾の判断」



さて今回のMAJOR 2ndですが、今週もまたサンデーの表紙をでかでかと飾っておりますね
確かつい最近もそうだったような…マジでそろそろ看板連載になってきたってことでしょうか
それと今回のカラーページ読んでて驚いたんですが、「MAJOR 2ndが早くもアニメ化!」ってええええええ!?
いくらなんでも早すぎるだろ!!まだコミックス3巻くらいしかやってないのに!



と思ったら、これってマジモンのアニメ化じゃなくて「サンデーCM劇場」っていうので少しだけ流れるショートアニメだったんですね
あーびっくりした、アニメ化とかいうから何事かと思ったわ
ただ、CM用のショートアニメと言っても声はしっかりついてるようなので、声優とかが早くも公開されてますね

大吾の声は田村睦心ってことでバシンの人ですか。ふーむ、バシンは常に元気でわーわー騒いでるタイプのキャラだったけど
大吾はけっこう気持ちの上がり下がりが激しい奴だから、その辺どうなるかちょっと気になりますね
そして光さんの声は内田雄馬…え、内田雄馬!?ちょ、ちょっとそれマジで言ってる!?
内田雄馬って言ったらビルドファイターズトライのユウマやってた人じゃんか!!



いやいやちょっと!それ本当!?みなさん以前の感想で、俺が光さんを初めて見た時なんて書いたか覚えてますか!?
「この光ってキャラ、ビルドファイターズのユウマにそっくりじゃん」って書いたんですよ
お前ら声まで一緒だったのかよ!!マジかああああああああ
俺の書いたことがこんな形で現実に!さてはアニメスタッフは俺の感想を配役の参考にしたに違いない…(えー
いやーびっくりしましたね、とにかくCMが流れるようになったらチェックしてみようと思います



そして今回の本編ですが、前回ラストで光さんが不覚にも暴投をしてしまった場面で始まります
満塁の大ピンチで痛恨のワイルドピッチ、大吾の頭上をボールが飛び越えていく中、
「やったぜ同点だー!」と敵のランナーが突っ込んできますが…

ガコォン!!

「!?い、いや、戻れーーっ!!」

「ホッ…上手く跳ね返ってきてくれて助かった…」

ってなにー!?そんな光さんの暴投は、バックネットでいい感じに跳ね返ってすぐに大吾のところへ戻ることに!
それを見た相手は「やっべーこれじゃ突っ込めないわ」と即座にランナーを戻し、大吾たちはなんとか九死に一生を得るのでした

・まあしかしここで次回に続くと言う事は、思った以上にボールがバックネットから強く跳ね返って来て
 3塁ランナーアウトって所でしょうかね?

ちなみにこれは先週の時点で送られてきたコメントですが、
「ボールがバックネットから強く跳ね返ってきてなんとかなるんじゃ?」ってところはズバリ当たってますね
3塁ランナーアウトってところはちょっと違ってましたが、いい予想してると思います

「光!振りかぶって投げろ!動作を早くすればいい、ワインドアップに戻せ!」

とその時、セットポジションだとノーコンになってしまう光さんに、ワインドアップに戻すよう指示する大吾!
「モーションを早くすればワインドアップでも大丈夫」って、これ前回俺が感想で書いたことじゃないですか!
いやぁマジか、大吾のやつ俺の感想読んじゃったかー。いやぁ読んじゃったかー(えー



「ストライーーッ!!」

さあそして、ワインドアップに戻した光さんはみるみる調子を取り戻し、まずは1人目のバッターをたやすく三振に!
おいおいワインドアップ効果てきめんじゃないの!マジかよ俺のアドバイス強すぎんよー!(えー
嫌な流れも変わってきたことだし、この調子でどんどん投げていきたいところですが…

(くっ…あの球はまず打てない…!
 とはいえホームスチールもリスクが高すぎる…!となるとあとは…)

しかし、このままおめおめと光さんに抑えられるのは避けたい相手チーム。
打てないなら打てないなりに、何か他の策はないかと考えを巡らせております。その結果選んだ作戦というのが…



「スクイズだ!!」

そう、バントでランナーを還そうとスクイズを仕掛けてきた相手チーム!
振り回しても当たらないならバントするしかないということか、しかし今は満塁の状況なので
大吾たちとしてはランナーにタッチせずともホームを踏めばアウトが取れるはず…
なんとか慌てずにバントを処理できれば、アウトにできる可能性は十分に…

「えっ!?なに!?」

ブウウウウン!!

「ゲッ…!ワイルドピッチ!?」

ってめっちゃ慌てとるー!!(泣)
うわあああ!!急にランナーがスタートしたことに慌ててしまった光さんは、
投げる瞬間に手元が狂ってまたも暴投をしてしまう結果に!
さっきは大吾の頭上を越えて行きましたが、今度は大吾の手前でズドンと落ちるようにバウンドを…
ううむ、なんとも波乱だらけのピッチングですな…ともかくこのボールを処理しないことには…

《恐がるな!体をコースに入れろ!キャッチャーは体で止めるんだ!!》

「…!」

ビシッ!!



とその時、寿也との特訓を思い出しつつボールに向かっていく大吾!
まさに体全体で止めるようにしてボールにぶつかっていき、この難しいバウンドを逸らさずきっちり止めております
なにげに相手もバントを空振りしてますね、どうにかスクイズは阻止できたか…というその時!

「そのまま突っ込めぇーっ!!」

ああ、しかしスクイズが失敗しようと構わず、そのままホームスチールを強行する相手チーム!
大吾がバウンドを処理している間に、一気にホームを襲ってしまおうという魂胆か

そしてこの場合厄介なのは、スクイズだったらわざわざランナーにタッチしなくてもホームを踏むだけでアウトが取れたんですが
ホームスチールになってしまったので大吾がランナーにタッチしないとアウトにならないってことですね
つまり猛烈な勢いで突っ込んでくる相手に向かっていかなきゃならないわけです。
タイミングとしても非常にきわどいプレーですが、その結果どうなったかというと…



「アウト!!」

「おっしゃあああああああ!!」

なんと相手のスライディングにぶつかるようにしてしっかりアウトを取った大吾!
マジかよお前、キャッチャーになってからめちゃくちゃ完璧なプレーしてないか!?
ここ数回ではヘマをしてるのは光さんの方だけで、大吾はファインプレーを連発して光さんのミスを挽回してますね
ライトだった時は大吾もめっちゃエラーしてましたが、キャッチャーになってからの安定感は凄いものがあるような…

(驚いた…初マスクでなんて勇気あるプレーをするんだ…!
 大吾君はキャッチャーに一番大事なモノを持ってるかもしれない!)

そんな大吾のキャッチャーセンスには寿也も相当驚いているようで、もはや手放しで大吾のことを褒めまくっていました
ふうむ、今まで寿也が予想していた以上に大吾のキャッチャー適性は高かったみたいですね、
光さんと2人で「いつか最強のバッテリーになろう」という約束も、これなら夢物語じゃないってことか?



あとなにげにこのシーン、「ナイス茂野!!」って卜部がガッツポーズしながら大吾を誉めてますよね
今まで卜部がここまで大吾を誉めるような仲間意識ってなかったと思うんで、
やっとこいつも大吾をチームメイトとして認めたってことでしょうか。
確かに卜部ができなかったキャッチャー役を大吾はしっかりこなしてるわけだし、
それを見るうちに認める気持ちになったっていうのも分かりますけどね。次回に続く!






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