サンデー感想:MAJOR 2nd 第45話「緊急事態?」

「いけえぇーーっ!!」



スパッ

「ああっ!?」

「ナイス桶川!」

「あの足がはえー奴か…!外野も鉄壁かよ!
 今の当たりを捕られたら、もうヒットなんて出ねーだろ…」

さて前回、大吾が相手ピッチャーの球種を見抜いたことにより、大飛球をかっ飛ばした光さんでしたが…
しかしホームラン級の当たりだったその打球も、俊足の桶川に追いつかれてアウトにされてしまいます
桶川のやつ、こんなホームランみたいな打球にゆうゆうと追い付くとかどういう足してんだよ…
なにげにこいつも相当やっかいなキャラですよね

「ド…ドンマイドンマイ!内野手の動きで球種は分かるようになったんだから、
 これからだよ!」

《5番、サード、有吉くん》

(えーと…なんだっけ?内野手が腰を落とす時は遅い球で…
 腰を落とさない時は遅い球…)

ともかく光さんがアウトになってしまったことで、次のバッターが打席に立ちましたが…
なんとこいつ、腰を落とす時=遅い球、腰を落とさない時=遅い球って
どっちの場合も遅い球という大ボケかましてます

アホかおのれはー!!なんでどっちも遅い球なんだよ!腰を落とす時は速い球やろ!?
大吾の話をちゃんと聞いてたんでしょうかこいつは、まったくとんだ大ボケ野郎ですね
それともボケていたのは写植を間違えた編集者なんでしょうか、コミックスでは修正しておいてくれよ…(えー

《でも球種が分かってもほとんど意味はなかった…
 光以外は球をまともに捉えられないうえに、
 ビートルズの鉄壁の守備力にスキはなく、
 2対0のまま打つ手なく試合は終盤を迎えた…》

ってええええええ!?なんと大吾がせっかく相手の球種を見抜いたというのに
味方がそれを活かせないボンクラぞろいだったばかりに
まったく相手ピッチャーを打ち崩すことができず、まるっきり歯が立たない状態のまま試合終盤に突入!なんじゃそら!?

いやいやちょっと、せっかく主人公が相手の弱点に気づいたというのに
味方がみんなボンクラで気づいた意味が全然なかったってそんなんあり!?
ドルフィンズのメンバーしょうもなさすぎるだろ!相手の攻略法を見つけてもこのザマだなんて、
とてもこの先勝ち抜いていける気がしないんだが…

(もっと楽に点を取れると思ったが、卜部君が予想以上に頑張ってるな…)

「ボール!フォアボール!」



「よっしゃ桶川が出たァ!」

(だがそろそろ弱点のスタミナ切れで、制球もバラついてきた…
 打順のいいこの回でダメ押しだ!)

ともかく点差は2−0のままということで、ここまでは卜部がひたすら踏ん張って相手を抑えてきたようですね。
しかしそれももう限界、卜部のスタミナはすでに底をついており、コントロールが思ったように定まらず
厄介なバッターの桶川にフォアボールを与えてしまいます。足の速いこいつには、初回でさんざん引っかき回されましたからね…
この苦しい状況で再び塁に出してしまったというのは、卜部にとっては相当なプレッシャーでしょう

(くそ、こいつは間違いなくまた走ってくる…!
 茂野の肩じゃ初回みたいな送球が精一杯だ、
 俺がしつこく牽制して、奴のスタートを少しでも遅らせるしかねえ!)



そしてここで、桶川の盗塁を許すまいと必死に気を配る卜部でしたが…
しかし桶川を気にするあまり、バッターへの投球に集中できなくなってしまうという弊害が!
ただでさえスタミナ切れでコントロールが悪くなっている中、さらに集中力まで乱されてしまって
卜部のボールはもはやまったくストライクが入らなくなってしまいます

「ボール、スリーボール!」

(ど、どうしよう…タイムかけた方がいいのか!?
 でも、俺が盗塁はさせないとか、気にせず投げろとか言える立場じゃないし…)

そんな調子を乱している卜部を見て、何か声をかけるべきだろうかと考える大吾。
確かにこういう時は、「ランナーは気にするな!バッター集中!」みたいな声をかけるのがお決まりではありますが…
しかし、もともと卜部がランナーを気にしているのは、大吾がランナーを刺せないからそのカバーをしようとしているのであって
それを大吾が気にするなって言うのはおかしな話だと…うん…確かに大吾が気にするなって言うんだったら
「ランナーのことは俺に任せておけばいい!」って言えることが大前提ですよね
それが言えない以上、なんて声をかけたらいいのか分からないと…確かにこれは難しい場面だなあ



「ボール、フォアボール!」

「く、くそっ…!」

「よっしゃあノーアウト一・二塁だーっ!」

「お、おい田代、これ以上失点したら終わりだぞ!?リリーフには佐藤がいるんだ、
 卜部はもうバテてるし早めに代えた方がいい!」

ああ、そして結局、コントロールの乱れがどうにもならずにランナーを出してしまう卜部!
これではピンチがますます広がる一方…さすがにもう卜部はもう限界だろうということで、藤井もさんざん悲鳴を上げております
確かにこれ以上卜部を投げさせるのはリスクがありすぎるし、ここは光さんにピッチャー交代したほうが…

「そうだな…代えたほうがいいだろう」



「ピッチャーじゃなくキャッチャーをな」

「え!?」

「アンディ、大事を取りたいのはわかるが緊急事態だ。悪いが出られるか?」

な、なんでそうなるんじゃあああああああ!!
こらああああああああ!!なんとここでまたしても田代のクソ采配が炸裂!なんでそうなるわけ!?
今の卜部が乱れているのは全部大吾が悪いと言いたげに、ケガをしているアンディと交代させるという
ムチャクチャなことをやり始めました。

いやさぁ…お前ホントにどんだけ大吾につらく当たれば気が済むんだよ…
初心者の大吾にどれだけのことを求めてるのかと。この卜部の不調は全部大吾の責任なんですか?
結局さ、この試合で田代が大吾に言ってるのって、あれも出来てないこれも出来てないって
ひたすらダメ出ししてるだけなんだよね

たとえば「この部分はちゃんと出来てるな」みたいな発想がまったくない。
大吾がちゃんと出来てる部分を見ようとせずに、出来てない部分だけを見て、ひたすらそこを責めてる。
初心者なんだから至らない部分があるのは当たり前だろうに、それを許さないんですよね田代は
初心者だろうがなんだろうが完璧にやれと。
それが出来ないようならベンチに引っ込んでろと。

野球センスがねーんだよ、
気づけよ!
完璧なプレーが出来ないなら
ベンチに下がって
くんねーかなコネ野くん。

これ以上チームに迷惑
かける前にさァー!!

「えっ…!?あれ…!?な…なんで…!?」

そんなわけで、田代からの非情な交代命令を受けてしまった大吾は、
なにがなんだかわけも分からず、ただひたすら困惑し、ショックを受けることになってしまいます
そりゃそうですよね、この試合、ここまで必死に頑張って抑えてきたのに
何ひとつ褒められることなく、「お前ゴミだわ、ケガしてるアンディより使えねえ」
いきなり交代させられるわけですから。大吾の受けた精神的ショックは計り知れないですよ



それにアンディにしても、ケガしてるのにここで無理に出させる意味が分かりません
そのせいで足のケガが余計に悪化したらどうするつもりなんでしょうか
ケガは無理をするとクセになりやすいってよく言いますよね
アンディのこの先の野球人生を考えたら、むしろしっかり治るまで休ませるのが監督の役目じゃないのかと。

もうね、田代の行動を見ていると、大吾とアンディを潰したいのかよって気持ちになるんですよ
大吾は精神的に、アンディは肉体的に、余計な負担をかけられる一方で
田代にはそれをケアしようって動きが全然見られないんですよ
というか俺が大吾だったらこんなクソチーム抜けますよマジで(えー

何が楽しくてこんな監督の下で野球をしなきゃならんのか。ただひたすらに辛いだけで何も得るものがないと思います
ましてやこれって趣味でやってることですからね、抜けようと思えばいつでも抜けられるわけで
「やっぱ野球なんか何も楽しくなかったわ、家帰ってゲームやろ」って発想になっても
何もおかしくないわけなんですよ

 

というか田代は一回戦の時、そのことを分かってたはずなんですよね
大吾に辛い思いだけをさせて交代させるということは、大吾が野球を捨てることに繋がってしまう恐れがあると。
だから「簡単に大吾を引っ込めちゃいけない」ということに物凄くこだわりがあって、
大吾がミスをしても最後まで辛抱強く、大吾にチャンスを与え続けたわけです

それがなんで今回はこうなるんだよ!!
お前ホントに一回戦の田代と同一人物かよ!?いともあっさりと大吾を見捨てて交代させやがって!
なんていうか、俺の感想でも一回戦の時は、田代って大吾のことをちゃんと見守ってていい監督だなってことを
何度も書いていたと思うんですよね。それが二回戦になって急にクズになったよね…(えー
なぜここまで酷いやつになってしまったんだろうか、大吾にひたすら負担をかけ続けてゴミのように見捨てるクズ監督みたいに
なってしまって、同一人物とは思えないくらいに差ができてしまった気がします

あとはそうだなあ…これは作品のテーマ性の話になるんですが、
大吾がキャッチャーを始める前、「ヘタクソな俺にキャッチャーなんて出来るわけない」と言っていた時に
姉ちゃんに言われた言葉があって



「あんたさ、頭でっかちになりすぎなんだよ。
 少年野球の適正なんて本人のやる気だけっしょ。
 あたしがドルフィンズにいた時は、キャッチャーなんて誰もやりたがらなかったから、
 運動神経低い子がやらされてたくらいだし。中学でも正直、普通の子がやってるよ。
 それに性格的な適正なら、あんたなんてむしろキャッチャー向きかもよ」

っていうのがそれなんですよね。そう、これはプロ野球じゃなくて小学生の少年野球なんだから
上手い下手なんて気にしなくてもいい、本人のやる気があれば十分やれるんだっていうのが
この作品のテーマだったと思うんですよね

でもそのテーマを今回の田代がメチャクチャにしてしまったと思うんですよ
大吾は十分にやる気があって、この試合でも一生懸命頑張ったのに、田代はそれをまったく評価しなかったわけで。
どんなにやる気があろうが、能力がない奴はゴミと言いたげにアンディと代えてしまったわけですよね

それって姉ちゃんの言っていたことと完全に相反することだし、この作品のテーマをブチ壊したに等しいと思うんですよ。
田代のやつとんでもないことをやらかしたなと。大吾は姉ちゃんの言葉を心の支えにしてキャッチャーを始めたわけだから、
田代にその支えを壊された以上、ここでキャッチャーも野球もやめてもおかしくないと思うんですよね
ほんの数話前までは、田代も姉ちゃんと似た考えを持っていたのにね…ほんと変わってしまいましたよあいつは。
果たして田代が以前の気持ちを取り戻す時は来るんでしょうか。次回に続く


サンデー感想:MAJOR 2nd 第46話「バッテリーの呼吸」

「なに!?ピッチャーじゃなくてキャッチャー代えるのか!?」

「嘘、マジ!?」

「え、なんで!?」

「な…なんで俺が交代なんですか…?」



さて前回、大吾に対していきなり無慈悲な交代命令を出してしまった田代でしたが、今回の冒頭では
そんな田代の暴挙に対して、敵からも味方からも総ツッコミが入っていました
そりゃそうですよね、普通ならここで代えるならピッチャーだろうし、大吾も顔面蒼白になって相当なショックを受けてるようだし
この田代の決定にどんなメリットがあるのかと。交代を取り消すなら今のうちやぞ田代(えー

「こっちは前の回から気になってたんだが、自分では気がついてないようだな」

「え?」

「さっきの2つのフォアボール、お前がちゃんと捕っていれば
 フォアボールになってない可能性が高い。
 きわどいコースの球を、ちゃんとしたフレーミングで捕れてないんだ。
 捕球後もミットが流されたりブレたりして、
 球審の目にはボールに映っても仕方がない。初マスクの緊張や集中で
 疲れが出てきたんだろう」

「…」

「ただお前は、岸本の代わりにレフトへ入れ。
 アンディの足の状態によっては、何があるか分からんからな」

と、ここで大吾を引っ込める理由を詳しく語った田代。これを読んで俺がどう思ったかというと
もっとクズなことを言い出すかと思ったら意外とまだ人情味があったというか…(えー
まず第一に、大吾のことはいきなりベンチ送りにするのかと思ったら、
そうじゃなくていったん外野に回して様子を見るってことみたいですね

前回の話では「大吾を引っ込める」ってイメージが先行しちゃって、即座にベンチ送りにすると思い込んでましたが
今回アンディの怪我のことも考えつつ外野行きと聞いて、思ってたより温情のある措置かなという気はしました
あとは大吾を引っ込める理由について、てっきりまた「大吾のやつあれも知らねーのかよ、これも知らねーのかよ」とか
ぶつくさ言い出すのかと
思ってましたが、そうじゃなくて
疲労によって大吾のパフォーマンスが落ちてるってことを田代は言ってるんですね

なんでも大吾がキャッチした時のミットの動きが、疲労によって大きくブレるようになってきてしまったと。
それ聞いてちょっとなるほどなと思いました。これについては寿也も以前大吾に教えたことがあって、
「捕球したら絶対にミットは動かさないこと。そうじゃないと際どい球は
 審判がストライクを取ってくれないぞ」と言っていたんですよね
まさにこのセリフと同じことを田代は指摘しているというわけですか。
今の疲労した大吾ではミットが動きすぎて、審判がストライクを取ってくれないと。それで交代ってことを言い出したわけですね

というわけで、前回思っていたよりはマシな交代理由だったわけですが…



ただやっぱり、「疲労で交代」って話をするなら大吾よりも
ゼエゼエ息を荒げてる卜部の方が明らかに疲れてるだろとか
大吾のパフォーマンスが落ちてきたとはいえ、それってケガしてるアンディを無理に出すほどの理由なのか?とか
色々と気になる点はやっぱりありますね。それに何より、今回の田代のセリフで俺が一番気になったのは
「こっちは前の回から気になってたんだが、自分では気がついてないようだな」って
大吾の異変について早くに気づいていながら、全然それを本人に教える気がないってことなんですよ

あのさ、そんな大事なことに気づいてるんだったらお前さっさとそれを本人に教えてやれと。
なんでそれを大吾に助言せずにほったらかして、「はいお前キャッチャー失格」って交代させるのか意味が分かりません
ちなみにそういう「なんで大吾に助言をしないのか」って件について、田代が前から言っているのは



「ベンチから助言されるような奴は、本物のキャッチャーと言えないから」ってことなんですよ
つまり、大吾が自分で気づかなきゃ意味がないと。田代はそう思って助言をあえてしていないわけですが、
これさ…大吾はまだまだキャッチャーとして初心者なわけですよね、知らないことも足りないこともいっぱいあるわけで
それでなんでいきなり「本物のキャッチャー」なんてレベルの高いものを
要求されなきゃならんのかと。
今の大吾は全然まだそんな段階じゃないと思うんですよ

なんの助言もなく1人で全部やるなんて到底できない初心者だし、周りからのフォローをまだまだ必要としている半人前なわけで。
それにも関わらず、そういうフォローを一切やらずに「全部1人でやれなきゃ意味ない」なんていうのはね、
それはもう初心者を見捨てているのと同じことですよ。もはや育てるってことを放棄していると。

実は世の中でも、田代と同じこと言う人ってけっこう多いんですよね
初心者相手に「自分で気づかなきゃ意味がない」って何も教えようとしない人。
俺も会社の中で、新人を相手にそう言ってる人を何人も見てきました。でもね、そうやった結果一番ありがちなパターンとしては
新人が自分で気づくことができず、ただただ悩んでどうにもできないってことなんですよ

以前、青山学院大学の原監督について紹介した時に、これと似たような言葉があったと思います
「やり方を知らない人に自主性を与えても、どうしていいのかわからなくなってしまう」
っていうね。これほんとにその通りなんですよ。まだ必要な知識を持っていない初心者が、
自分で考えろとか言われて放置されたらどうなるかっていうと、
ひたすらどうしていいのか分からずに悩み続けるだけで、
その結果なにも伸びないし成長できない
んですよ。ひたすら時間を無駄にして悩むだけになるわけです

たとえば、つい先日のうちのサイト内検索の話なんかがそれに該当すると思うんですよ
あの一件では、ある日突然うちのサイト内検索が文字化けを起こすようになってしまって、
俺はそれをなんとか直したいと思ってうんうん悩んでいたわけです。

ハッキリ言って俺は、サイト内検索のシステムを全然理解してない初心者でしたけど
他人からもよく「早く直してほしい」と言われていたし、結構これについては本気で考えていたんです。
なんで文字化けを起こしてしまったのか、どうやったら直るのか、ひたすら自分で考える時期が続いたわけですが
でもね、その結果1年以上悩んでもサイト内検索はまったく直らなかったんですよ

1年も悩んだわけだから、少しは何か前進したことがあったかというと、何も前進しなかったんですよ。
それだけうんうん考え込めば、俺の考える力はアップしたかというと、まったくアップしなかったんですよ。

なんの成果も!!
得られません
でした!!
(えー

(C)諫山創/講談社

 

ただひたすら「どうしていいか分からない」って時間が続いただけで、
何の成果も得られなかったんですよ

そんな風に俺1人ではお手上げな状態が続いていたサイト内検索ですが、
ついこの間「こうしたら直りますよ」って拍手コメントで教えてくれた人がいましたよね
その結果どうなったかというと、いともあっさりと直ったんですよ。それも2分ぐらいで。

俺が1年以上悩み続けても解決しなかったものが、たったの2分で解決したっていう…
1人で悩み続けるってことはそれだけ効果がなかったし、教えられるってことはそれほど劇的な効果があるってことなんですよ
例えばこの教えてくれた人が、「大志Mk−2が自分で気づかなきゃ意味がない!」とか言って
俺に直し方を教えなかったらどうなってたと思います?そうなったらこの先、俺が5年や10年考えこんでも
サイト内検索はずっと直らないままだったと思いますよ

俺だけの話をするのもなんなので、他の人の話もしましょうか、例えばぷよぷよの初心者の人なんかが分かりやすいと思います。
ぷよぷよの初心者にありがちなのって、「がんばって連鎖を組んでも5連鎖ぐらいが限界です」って人が
よくいるじゃないですか。いわゆる5連鎖の壁ってやつで、ぷよぷよ初心者みんなが通る道ですよ。

←典型的な5連鎖の図

そんな壁をクリアするのに必要なのって、「折り返し」とか「連鎖尾」とかってテクニックを知ることなんですよね
誰かからそれを教わって初めて、もっと長い大連鎖を組めるようになっていくわけですよ
でもそこで、そういうテクニックのことを「自分で気づかなきゃ本物のぷよらーじゃない」って
誰も教えてくれなかったら、初心者の人はどうなると思います?

そうなったら10年経っても20年経っても、5連鎖しかできないまんまなんですよ
どうしたらいいのか分からないまま、何も成長できずに時間だけが過ぎていく。
実際、ぷよぷよが発売してもう20年以上経ってますけど、
かつて「5連鎖しかできない」って悩んでた人たちは、自分だけで連鎖伸ばしのテクニックに気づいて、
今では大連鎖を余裕で作れるようになってるんですかね?

そんな人ほとんどいないと思うんですよ。
大抵の人は今も昔も変わらずに、「5連鎖しかできない」って言ってるまんまですよね
だから初心者に何も教えずに「自分だけで気づけ」なんて言ったって、全然気づけないしただの無茶ぶりでしかないんです
そんな指示をするのは初心者の成長を止めているに等しい。

だから初心者にそんな指示をしないでやって欲しい。初心者を育てるなら、まずは必要な知識を与えることが第一だろうと。
ぷよぷよ以外のゲームでも「初心者の館」って言葉がよくありますよね。
初心者のために色々な知識をわかりやすく教えてくれる場所ですよ。俺はそれ自体いいことだと思うし、
自分が初心者の時もよくお世話になったりするんですけど、でもそんな初心者の館に書いてあることが、
「○○の方法:自分で気づかなきゃ意味がありません」
「△△のやり方:自分で気づかなきゃ意味がありません」

とかだったらどうでしょうか、こんなもんで初心者が成長するかよって思いませんか?
だからこういう風に初心者に指示するのって、俺は絶対にやっちゃいけないことだと思うんですよね

さて、クソ長い育成論はこの編にして、本編の方に話を戻しますと…
大吾が外野にまわったことで、大吾・光さん・睦子が外野に並んだわけですが、
それによってベンチに下げられてしまったチームメイト達が
「なんで俺たちがこんな目に…」と不穏な空気をかもし出す結果に!

やー、チームメイト達の不満がだいぶ溜まってるようですね…睦子はこうなることを恐れて「私は試合に出れなくてもいい」
言っていたわけですが、まさに危惧していた通りになってしまったか…
特に睦子の代わりに下げられてしまった永井は、「お前の出番は必ず作る」って田代との約束がありましたけど
今回の試合展開をからするととても永井を出してる余裕はないですよね

0対2で負けている状態のまま、全然反撃の糸口が掴めずにもう試合終盤まで来てしまったから、
「バッティングの下手な永井」と卜部に言われていたこいつを、試合に出す余裕はまったくないというか…
うーん、そうなると永井の親とかが色々文句言ってきそうで怖いですね
まさかこいつの親がモンスターペアレントでひと波乱あったりするんだろうか



ともかく状況は相手の攻撃でノーアウト1・2塁。この場面で相手が選んだ行動は、バントの構えで卜部を惑わすことでした
確かにここで送りバントを決めれば絶好の得点チャンスですからね
これ以上点をやりたくない卜部からしたら、バントされてしまうことは非常に怖いわけですが…

(卜部は連続でフォアボールを出した後だ…
 相手は簡単には送らずじっくり攻めたいはず…
 卜部、ここは真ん中でいい。さっさと追い込むぞ!)

スパアアアン!

「ストライーク!」

スパアアアン!

「ストライクツー!」

おおしかし、「相手は簡単にバントしてこない」というアンディの読みがズバリ的中し、
テンポよくストライクを取って追い込んだ卜部!なるほど、これまで卜部はコントロールをさんざん乱してボールを連発していたから
相手としてもあわよくば様子を見てフォアボールで出塁したいって気持ちがあったんですね
それを読み切ってド真ん中を連発させたアンディは、さすがの判断としか言いようがないなー

「オッケーオッケー!」

「なるほど彼が正捕手か…やはり呼吸が違うな」

「え?」

「バッテリーには一朝一夕には築けない呼吸ってのがある。
 返球やサインの間合い、ちょっとした気づかいや声かけ…
 長い時間で分かり合っているキャッチャーとのその呼吸が、
 ピッチャーに安心感と勇気を与えてくれるんだ」

そんなアンディの立ち振るまいを見て、大吾の時よりも卜部の安心感が明らかに増したと語る茂野じーちゃん。
アンディの発する一言一言や細かい気づかいで、調子を乱していた卜部も復活してきたってことですよね
アンディは能力としても大吾を大きく上回っているし、卜部としてはやっぱり格段の安心感があるんだろうなあ



「走った!エンドランだ!」

おっとその時、ツーストライクとなった相手が取った作戦はヒットエンドラン!
スリーバントになっちゃうからバントはもう出来ないということで、作戦を変えてきたようですね
おそらくゴロを打ってランナーを先に進めるつもりなんでしょう
しかしそんなランナーの動きを鋭く見抜くアンディの眼光!
相手の動きは完全にアンディに見えているようです、そしてアンディが取った行動はというと…



ビシイッ!

「ストラックアウッ!!」

「な、何!?」

おお、ここであえてボールを大きく外して空振り三振に仕留める結果に!
これってあれですよね、ランナーが走ったのは卜部が投げた瞬間ですけど、
アンディはその前から卜部に「この球を投げろ」と指示したわけだから
相手が動く前からヒットエンドランを完全に読んでたってことですよね
さっきランナーの動きを目で追っていたのは、「やっぱり来たな」とすでに走ることを確信していたということか

ともかくアンディの読みが的中したことによりバッターアウト、あとは走り出したランナーが2人いるわけですが…

 

パン!!

「アウト!!」

「よ…よっしゃあああゲッツー!!ナイスアンディ!!」

うおおおなんと、矢のような送球を放って二塁ランナーを仕留めてしまったアンディ!
アンディのファインプレーによって、あっという間にアウトを2つ稼ぐ結果に!
しかもみなさん、この時刺された二塁ランナーが誰だか分かりますか、これって俊足の桶川ですよ
これまで大吾たちがまったく手も足も出ずに、好き放題走られまくっていた相手なわけですが…
それを事もなげにアウトにしてしまいました。マジかよアンディ!?
アンディって足をケガしてるはずなんですが、それでこの驚異的なプレーができるってどういうことなの…



そしてこの顔である。おいおいおい!ちょっと満田先生どんだけアンディをかっこ良くする気ですか!?
もはや王者の風格が漂ってるじゃないですか!こんなんいま人気投票やったら
アンディがダントツで1位取るレベルですよ!(えー

(や…やられた…!)

(すごい…!あれが本物のキャッチャーか…!)

そんなアンディの別格すぎるプレーを見て、「や、やられた…!」と青ざめる敵ベンチの小森。
そして大吾も、アンディこそが本物のキャッチャーだと目を輝かせながら
アンディの活躍にすっかり感心しているようです。なんというかアンディの株が上がりすぎてとんでもないところまで行ってますね

大吾がまだまだ発展途上で半人前なキャッチャーなのに対して、
アンディはすでに完成されていて、大吾の目標である「本物のキャッチャー」にも到達しているという
とんでもない優遇ポジションにつくことになりましたね。初登場の頃からは想像もつかないほどに出世したなあ

そんなわけでとてつもなく頼れる男となったアンディですが、やはり気がかりなのは足のケガがどうなるかってことですね
なにしろアンディがここまでキャッチャーとして完成されている以上、ケガが治って問題なく試合に出られるようなら
大吾がキャッチャーとしてやることがまったくなくなっちゃうので、
やっぱりケガが悪化して思うように試合に出られないっていう状況が続きそうな気がするなー
主役の大吾とポジションが被っちゃってるっていうのは悲しいですね…どうにかして共存してほしいところだけど、
上手くいく方法はあるんだろうか。次回に続く!


・大志さんはどうやってGIFアニメを作って投稿してるんですか?教えてください。 by せとの

なるほどGIFアニメの作り方を知りたいですか。なるほどなるほど、ちょうどそんなあなたにピッタリの言葉がありますよ
GIFアニメの作り方っていうのはですね…自分で気づかなきゃ意味がないんですよ!(えー
なのであなたには何も教えません。あえて黙ってます。あなたが自分でGIFの作り方に気づかないと意味がないんです。
そうじゃないと本物のGIFアニメを作ったことにならないんですよ!(えー

やー、試しに言ってみたけどひどいねこれ。ひどいひどい。やっぱこんなこと言うもんじゃないですよ
それでは気を取り直して、GIFアニメの作り方について解説するとしましょうか。
実はこれについて、2008年の2月にもちょろっと話したことがあるんですよね
今その時の記事を見返してみましたが、なんというかけっこう雑な解説してるな当時の俺…(えー
なので今回もうちょっと丁寧な説明をしてみましょうかね、画像は当時のものを使いますけど。

ちなみに、「2008年の2月にも話したことがある」って、なんでこんなことがすぐに分かったかというと
サイト内検索が直ったおかげなんですよ。これのおかげですぐに確認できたわけです
これが復活してなかったら、今こんな風に調べることさえできなかった。
先日のコメントの人が、俺に直し方を教えてくれたおかげですよ

そう、他人にものを教えるってことは、こうやってできることがどんどん広がっていくんですよね
すごく効率的に物事を進められるし、自分にも周りにも貢献できて次々にプラスの連鎖を生み出すことができる。
それにお互いに足りないものを補えるから、1人じゃ出来ないことも凄い早さで出来るようになっていくんですよ

それを、「自分で気づかないと意味がない!」って言うことは、そういうプラスの連鎖を断ち切ってしまうわけです。
1人で悩み苦しむ時間が多くてすごく効率が悪いし、周囲の協力も得られなくて結局1人で出来ないことは全然出来ないまま。
新たな知識も得られないし成長する見込みも薄いという、まさにいいとこなし。お分かりか?お分かりか田代!!(えー

はい、油断するとすぐに話が逸れてしまうので、いい加減本題に入りたいと思います。
それではまず、動画をGIFアニメにするという作業の流れを説明すると、

1.動画を再生する
2.連写機能のある画像保存ツールを使って、動画の画像を連写する
3.連写した画像を、画像結合ツールを使ってGIFアニメにする

と、こんな感じですね。これだけ言ってもよく分からないだろうから、実際に俺の作業している様子を見せていきますと


↑再生中の動画


↑画像保存ツール

これが実際に動画を再生しながら、画像保存ツールを起動している図になります。
俺が使っているツールというのは、劇場版ディスプレイキャプチャー あれっていうやつですね。
なんともヘンテコな名前してますが、もうかれこれ10年近く俺のGIFアニメ作りに使っている頼れるやつです。

これを使って画像を何十枚かの画像に連写するわけですね
要するにパラパラ漫画みたいなもんで、まずは細かい間隔で撮りまくった画像を用意するということです



実際に撮れた画像の様子。フォルダの中にずらりと連写した画像が並んでます。たぶん100枚近く行ってるんじゃないかな
そして次は画像結合ツールを使って、この画像をひとつのGIFアニメに結合するわけです



画像結合ツールを起動している様子。俺が使っているツールはgiamというやつです
このツールの中にさっきの連写した画像を入れてやって、あとはGIFアニメに結合してやれば
ひとまずGIFアニメが出来上がることになります。



とりあえず出来たGIFアニメの図。いちおうひととおり動いているわけですが、
でも動きがカックカクで、あちこち止まるシーンがやけに多いですよね
なぜこうなるのかというと、さっき画像を連写した時に必要以上に多くの画像を撮り過ぎたからです。

なのでもっと動きをスムーズにするために、手直しが必要です。
具体的には、いらない部分の画像をひとつひとつ削除してやって、滑らかに動くようにするわけです。
これに関しては手作業でやります。



いらない画像を削除し終わった図。さっきのGIFは85枚の画像が元になってましたが、
削除した結果それが64枚まで減りました。とりあえずカクカクなのは解消されて、全体的にスムーズになりましたよね。
ただ、それでもなんだか動きが微妙にノロいと感じる箇所がいくつかある状態です。

なぜかというと、それはまだ画像のウェイト時間をいじってないからです。
動画のスピードを速くしたいなら、自分でそのウェイト時間を短くする必要があります。
この画像で言うと、おっさんが敵に殴られる場面や、リーフが敵の攻撃を避ける場面でしょうか
そんなわけで、主にそのあたりのウェイト時間を短くすると…



こんな感じになります。これで全体的に違和感なく見られるスピードになったんじゃないでしょうか
これにてGIFアニメ作りは終了ですね。おっさんご協力ありがとうございました(えー

(C)2006デルトラクエスト製作委員会・テレビ愛知

とりあえず自分で出来る限りの解説はしてみましたが、どうでしょうか
なにごとも初心者に教えようと思ったら、これくらいの解説は必要だと思うんですよね
これ全部「自分で考えろ!」なんて言われたら、初心者はどれだけ悩み苦しんで解決するまでに時間がかかることか。
指導者はそんなことをさせていちゃいけないと思うんですよ、お分かりか田代?お分かりか田代!!(えー



・大志さん!早く、早くイカの感想…もといワートリ感想をくれ!(禁断症状) by ジェッカス

いやすいません、俺としてもソーマやワートリの感想早く書きたいんですが、
バトスピとMAJORの感想に時間かかりすぎちゃって、なかなか着手できなくて…
バトスピの方は最終回間近のクライマックスなので、必然的に色々なことを語りたくて時間かかってる感じですね
それとMAJORについては田代のやつが余計なこと言わなきゃもっと早く終わるんだけど…(えー

いやマジで、俺が田代の言動について突っ込んでるところを省いたら、多分MAJORの感想は1日か2日あれば終わると思うんですよね
でも実際は、田代がなんかこう俺の逆鱗に触れる発言をいつもかましてくるから
それについてあーだこーだ書いてるうちに、3日も4日も経っちゃってるって感じですね
ソーマやワートリの感想が読みたかったら田代をなんとかしてくれよ田代を(えー
あいつの発言に突っ込んでたらキリがねーんだよ…

やあどうも皆さんこんにちは。このところ俺の感想で毎回のように
「田代の教え方ってマジカスやわー、ほんまカスやわー」という感じの不景気な話題が続いちゃってるので、
今日はもっと景気のいい話をしたいと思います。

つまりどういうことかというと、「こういう教え方はカス」という話題じゃなくて
「こういう教え方って素晴らしい」という良い例としての指導法ですね
今まで俺が見てきた中で、指導者として一番理想的な教え方をしている人物、それが誰かというと…

 
 

実はドラゴンボールの悟空です。
そう、精神と時の部屋で、悟飯に色々なことを教えていたシーン。
この場面の悟空の教え方っていうのは本当に素晴らしいんですよ、今まで俺が言い続けてきたことの全てが詰まってますんで。

まずこの画像の場面なんですが、精神と時の部屋に入ったばかりで何も知らない、何もわからない悟飯に対して
必要な知識を次々と教えてあげてますよね。そう、こういう時に
「自分で気づかなきゃ意味がない!」とか言って突き放すんじゃなく、
積極的に教えてあげることが大事だと俺は何度も言ってきたわけです。

そういう意味だと悟空はものすごくきちんと悟飯に説明してあげてますよね
これが素晴らしいんですよ、悟飯が必要としている情報を的確に次々と与えてあげているわけで。
特に「気をつけろ、遠くに行きすぎると、ここを探せずに迷って死んでしまうかもしれない」ってセリフが凄くいい。
これを聞いてなかったら悟飯は死んでたかもしれないですよね、そういう重要なことを前もって教えてあげてるところがいいんですよ
相手にとっては、それを聞いてるのと聞いてないのとじゃ大違いなんですから、早め早めに教えるというのは素晴らしいことです



ちなみに田代だったら「俺は前から気づいてたんだが、悟飯は気づかなかったようだな」
とか言って悟飯が迷い死ぬまで何も教えなかったでしょうね(えー
いやすいません、今日はこいつの話をしてもしょうがない、もっと景気のいい話をしましょう



そしてこの場面、「まずは超サイヤ人になってみろ」という悟空からの課題を与えられた悟飯でしたが、
ただ気をでかくしているだけで、全然課題をクリアできないという状態に陥ってしまったわけです
そう、「超サイヤ人には怒りが必要」ということに気づかずトライしていたわけで。
そういう肝心なところが抜けたまま、間違ったやり方を続けていたわけです

それを見た悟空がどうしたかというと、怒鳴ったり責めたり一切しないで
「超サイヤ人になるには怒りが必要なんだ」ってことを淡々と教えてますよね。これなんですよ。
これなんですよ俺が何度も言い続けてきたことは。

他人にものを教える時に、怒鳴ったり責めたりする必要なんかないと。ただ必要なことを教えてやればそれでいいと。
そのことを俺はもう、何度も何度も何度も言い続けてきたわけですが、
悟空はそれを完璧にやれてるわけですね。これって本当に凄いことですよ



ちなみに田代だったらこの時点でもう悟飯に怒鳴り散らしてるでしょうね(えー
「怒りがなきゃ超サイヤ人になれないだろ!ただ気をでかくしてるだけでどうする!」
とかそんな感じでギャーギャーと…いや田代はどうでもいいんです田代は。もっと景気のいい話をしましょう



さらに次の場面、「怒りが必要」と言われた悟飯ではありますが、そう言われても思うように怒れずに困ってしまうわけですね
そう、「怒れ」という指示は悟飯にとってはハードルの高い無茶ぶりで、それをクリアするためには
どうしていいのか分からない状態になってしまったわけです。

そう、どうしていいのか分からない状態。これは凄く重要なポイントですよ
俺が何度も言ってきたことは、この状態の相手を放っておいてしまったら
相手はただ苦悩するだけで、1人で問題解決できずに時間を無駄にしてしまう
ってことでしたよね。だからこういう相手には一刻も早い助言が必要なんですよ
高すぎるハードルをちょうどいい高さに調節してやるということ。
どうしていいか分からないなら、「こうしてみたらどうだ」という方向性を示してやることが必要なわけで。

そして悟空はというと、すぐさまそれをやってますよね
困っている悟飯を見るなり、「じゃあこういう方法でやってみろ」とすぐに助言をしてあげてるわけです
これが凄くいいんですよ、悩んでいる悟飯を放っておくべきじゃないということを分かっていて実践できている。
的確なヒントを即座に与えているっていうね。これができる上司っていうのはめちゃめちゃありがたい存在ですよ



ちなみに田代だったら「悟空の指示で動いてるようじゃ、本当の超サイヤ人にはなれん」
とか言って悟飯のことを放置してたでしょうね(えー 
悟飯が自分で気づかなきゃ意味がないと言って、ヒントやアドバイスを与えない。そして高すぎるハードルのまま放置してしまう。
まったくこのカスは…いや、田代はどうでもいいんです田代は。もっと景気のいい話をですね(以下略)



そしてアドバイス通りに怒ろうとした悟飯ですが、結局ここではうまくいかなくて、超サイヤ人になれなかったんですよね。
つまり、この時点で悟飯は与えられた課題をクリアできずに失敗してしまったわけです
しかし、そんな失敗してしまった悟飯に対する悟空のフォローの言葉が素晴らしい。

「いきなり上手くなれるわけないさ、父さんだって苦労したんだ。
 焦ることなんてない、それにいいセン行ってたぞ」

これさ…ほんと素晴らしすぎるよ。実際に上司からこんなこと言われたら俺その人に一生ついてくわ
それぐらいに完璧なフォローです、まずは「いきなり上手くなれるわけないんだし、焦ることないぞ」って
初心者が失敗することを考慮していて、ミスしても責めずにじっくり教えるっていう
この気構えが素晴らしいですよね。初心者の育て方ってものをほんとよく分かってますよ

相手がミスしても責めない。なぜそれが大事かというと、
初心者でも真面目な人ほど、ミスをすると自分を責めてしまう傾向があるんですよね
実際に悟飯も「だ、だめだ…!」って自分のダメさを痛感してるわけで
それだけ自分で自分を責めてるんだから、もうこれ以上他人が責める必要なんてないんです。

そんなことをしても必要以上に相手を痛めつけるだけ。それに初心者なんだから、いきなり完璧になんて出来るわけないんだし、
そこは失敗を引きずらずに、今後も前向きにトライしていくことが大事なわけで。
そういう意味で、悟空のこのフォローっていうのは実に上手いなと思います

そして何より、実はこの場面で一番素晴らしい一言というのは、
「それにいいセン行ってたぞ」ってちゃんと悟飯を誉めてあげてるってことなんですよ
これができない人ってものすごく多い。ダメなところだけを指摘して相手を一切誉めないっていうね

そんなことをしても相手がどんどん傷ついて、思い悩んでいく一方なんで
ダメ出しだけをする教え方っていうのは、まったく相手のためにならないんですよ。たとえ相手に穴があって完璧じゃなくても
「ここはちゃんと出来てたぞ、よくやったな」って誉めてあげることが一番大事。
誉めてあげることで相手の気持ちも上向くし、「次も頑張ろう」って活力になって次の機会へ繋がっていくんですよね

ちなみに田代だったら「超サイヤ人になれないなら交代だよお前」って
ベジータやトランクスに交代させて悟飯を見捨てていたでしょうね(えー
そして悟飯の良かったところは一切誉めずに、ダメなところだけを指摘する。いやーこいつは本当にカスの極みですわ

まあともかく、この時の悟空っていうのは、本当に素晴らしい教え方をしていたと思うんですよ
まさに俺の理想そのもの。100点満点。まったく文句のつけどころがありません
これこそまさに理想の上司なんだよなあ…よくネットで言われるのは
「フリーザ様は理想の上司、悟空はニートのクズ」ってことなんですけど
もうね、そんなこと言ってる奴ほんとになんにも分かってねえなと思いますよ
この悟空の教え方っていうのがどれほど貴重で素晴らしいか。
実際に自分が会社の新人になった時、これほどまでにありがたい存在なんていないと思います

そして今日は、ただひたすら悟空のことを誉めちぎる内容にしたかったんですが
田代のカスがちょこちょこと出しゃばってきたなぁ、あいつはよ〜(えー
お前の話とかもうええっちゅうねん!悟空が理想の上司だとするならお前は完全にその反対やないか!このカスが!
や〜もう悟空の良さを語れば語るほど、こいつがカスってことを再認識しますね。ほんま田代ってカスやわ〜

(C)満田拓也/小学館
(C)鳥山明/集英社


サンデー感想:MAJOR 2nd 第47話「バッテリーの選択」



さて前回、大吾に代わって出てきたアンディの大活躍により、ノーアウトの状態から一気にアウトを2つ稼いだドルフィンズですが、
まだ完全にはピンチを抜けきったわけではなかったようです。ツーアウトランナー2塁となったこの場面で、
出てきたバッターは相手の4番…ランナーがいる状況でこいつと勝負するのはかなり怖いですね
あとどうでもいいけど、この4番の名前って玉城っていうのか。今初めて知ったわ

「一塁が空いてる、ここは無理に4番と勝負するな、歩かせろ」

と、ここでアンディ達に「この4番は歩かせろ」と敬遠を指示する田代。
まあ田代にしては割とマシな指示なんじゃないでしょうか(えー
何しろこの玉城は、初回の卜部との対決で卜部の球をやすやすと打ち返して外野の奥深くまでかっ飛ばしたような奴ですからね
あの時は光さんがファインプレーで防いでくれましたが、普通なら完全に長打コースだったわけで
そんな危険な玉城との勝負は避けて、次のバッターでアウトを取りに行くというのも分かる話です

「…」

「どうした、敬遠が不満くさいな」

「…別にプライドうんぬんで不満ってわけじゃねえ。だが今、ウチは2点リードされてて
 あとは6回と7回しか残ってない…これまであいつにノーヒットで抑えられてる状況で、
 ウチが反撃のムードを作るには…あいつを力でねじ伏せるんだ」

おっとしかし、ここは敬遠するよりもあえて勝負したいとアンディに訴える卜部!
なぜなら、ここまで相手チーム有利のままやられっぱなしで、反撃のムードを作れていないからだと…
というか卜部のセリフで初めて気づきましたが、ドルフィンズってここまでの展開で
1本もヒットが打ててなくてノーヒットノーランやられてたんですね

マジか…そりゃ確かに反撃の起爆剤になるような、劇的な変化が欲しいって卜部の言い分も分からんではないな
失点を防ぎたい田代と、得点の起爆剤が欲しい卜部と、どっちか片方だけが正しいってことはないでしょうね
どちらの言い分も分かる場面です。ただ、両方は同時に選べない以上、卜部たちはここで勝負に出るほうを選ぶことに…

(ここでチャンスを潰せば、相手も嫌なムードになるはず…流れを変えるんだ…!
 奴を抑えて、ウチに勢いを呼び込むんだ!!)



おお、そして最高に気合の入った球を玉城に投げ込む卜部!まさに一球入魂、これは読んでて熱くなりますねえ
この場面の卜部の何がいいって、「ウチに勢いを呼び込むんだ!」って
チームを勝たせるために全力を尽くしてるってところですね。

以前の卜部は、チームがどうなろうが関係なく自分の都合だけを優先してましたが
今となってはそんな雰囲気もすっかり吹き飛んで、チームが勝つにはどうすればいいかを必死に考えて、
自分もそのために全力を尽くすという、読んでて応援したいキャラになったと思います

ガキイイイン!

「ちっ…!」

「よし!打ち取った!」

「ライトーッ!!」

そんな卜部の気迫が功を奏したのか、見事に玉城をどん詰まりのライトフライに打ち取る卜部!
これはナイスピッチングといったところです、これだけ卜部が気迫あるプレーを見せて相手の4番をねじ伏せたんですから、
チームの士気もグンと上がることでしょう。あとはライトの睦子が、このフライを問題なく処理すれば…

「センターセンター!」

「え…!」



だああああああああ!?なんじゃそりゃああああああああ!!
おいいいいいいい!なんと睦子がボールを捕ろうとした瞬間、
「センターセンター!」と余計なことをぬかしたアホのせいで
動揺した睦子はボールを落としてしまう結果に!

おいおいおい!誰やねんセンターとか余計な声かけた奴は!
こんな声さえなければ何も問題なかったものを…ボールを見上げてる睦子からしたら、周囲の状況が見えないんだから
状況判断は音に頼るしかないわけですよね。そこで「センター!」って聞こえてきたらこうもなるわな…
これは完全に声をかけた奴が悪いとしか…

「ちょっ…何してんの睦子ちゃん!」

「あのアホ…!打ち取ってたのに…何やってくれてんだよ!」

「やったぜ3点目!ラッキー二塁打だーっ!!」

「う、うそ、なんで…」

「どうしたの睦子ちゃん、落下点に入ってたのに…」

「だ、だって誰かがセンターって言ったから…てっきり光君が来てるのかと思って…」

「え…!?勝俣君、センターって指示した?」

「い、いや俺じゃないよ!」

ああ、そしてそんな睦子のエラーの結果、二塁ランナーが還って致命的な3点目が相手チームに入ってしまうことに!
これには卜部や光さんもショックを隠せませんが、それにしても奇妙なのは
さっきの「センター!」という声が睦子以外の誰にも聞こえていなかったようで…

 
 

いやいやどういうことですかこの怪奇現象は、睦子にしか聞こえない声って幽霊じゃあるまいし…
まさかこのグラウンドが心霊スポットだったという可能性が…(えー
うーむ、ともかくあの声が誰にも聞こえていなかった以上、睦子のエラーは単なるふがいないミスにしか見えておらず
「何やってくれるんだよあのアホ…!」と、この責任はすべて睦子の肩にのしかかってしまったという…

「トラップに引っかかったな、あの子…」

「え?」

「おそらく距離的に、審判やベンチには聞こえてないだろうが…
 ライトの子にセンターって指示を出したのは、バッターの彼だよ」

え、バッターの彼…え、バッター!?ええええええ?!
ちょっと待てオイ!茂野じーちゃんの証言によって犯人が明らかにされましたが、
あの声の主がバッターの玉城って!おま…ちょっと待てよオイ!

なんていうか、「きたねーぞてめー!!」ってことも言いたいんですが、それ以上に言いたくて仕方がないのが
バッターが叫んだりしたら周囲のみんなに聞こえまくりだろーが!!(えー
なんで誰にも聞こえてないんじゃい!一体どうなっとんねん!

ううーん…状況を整理すると、玉城は打った後に一塁へ走りながら「センター!」と叫んだわけですよね
たぶん一塁を通るか通らないかぐらいの位置から叫んだんだろうと思います。しかしそうなると
ファーストや審判がめっちゃ近くにいるはずなんで、
こいつらにまったく聞こえてないっていうのは、なんともおかしな状況に…



たとえばこれ、別の場面でバッターが一塁を駆け抜けた時の画像なんですが
もうほんとすぐ横にファーストと審判が立ってる感じですよね
こいつらに聞こえないようにライトに叫ぶとかどうやったら出来んねん!?いくらなんでも無理ありすぎやで!

うーん、仮に方法があるとすればエコーズACT1を使うとかそんな感じじゃないと…(えー
まあエコーズACT1の射程距離は50メートルあるからなー、それだけあれば睦子に声を届かせるのも可能かなー
ちなみにエコーズACT1が何かわからない人は、今期始まるジョジョのアニメ見ればわかります(えー

(勝負したのが裏目に出たか…この3点目は痛すぎる…!)

「フン、ほれみろ言わんこっちゃねえ…
 あんな練習不足のド新人を使うから、こんなことになんだよ!」



そしてラストシーン、あまりに重い失点でチームに暗い雰囲気が漂う中、
「ケッ、だからあんなザコ女を使うなってんだよクソがよー」と睦子への暴言を吐き捨てる永井!
とりあえず「そんなこといちいち言うんじゃねーぜ永井のクズめ!」と言っておきたい。
チームメイトに対してこんなことを口に出して言うもんじゃない。ただ、永井の気持ちもほんの少しだけ分からんでもないですね。
なにげに睦子ってこの試合でいいところがまったくないからなー

そう、打撃力を買われてスタメン起用された睦子ですが、この試合だとここまでノーヒットに終わってるんですよね
そんな中、この決定的なエラーが出てしまって…睦子の代わりに下げられた永井からしたら、面白くないのもまあ仕方のないところか。
せめて試合の前に、練習で睦子が自分の実力を永井に見せつけていればよかったんでしょうけど、
わざとエラーしたりしてヘタクソな姿しか見せなかったために、
永井からしたら睦子って、「バッティングもカスだし守ってもエラーしまくる雑魚」としか見えてないんだよなー

本当は実力があるのに、それを見せられずに雑魚扱いされてるっていうのが、なかなか悶々とするところですよね。
ただまあ、それは次回以降に、睦子が大活躍する場面を用意して
読者のフラストレーションを一気に吹き飛ばす
っていう展開のための、布石なんだろうなって気はしますが。

後々のスカッとする展開のために今は溜めを作ってるってところでしょうね。少年漫画でよくあるやつです
そんなわけで、今回は敵の汚い作戦やら、睦子のエラーやら、永井の暴言やら、
色々とフラストレーションが溜まる展開があったわけなんですけど、それでも我慢して読めたのは
睦子が可愛かったからかな…(えー

いやマジで、今回の睦子えらい可愛くなかったですか?
エラーしちゃって動揺してる時の顔とか、永井に暴言吐かれて気まずそうにしてる顔とか
ええの〜。かわええの〜とか思いながら見てました(えー
いや満田先生はほんと女の子の画力めちゃめちゃ上がりましたね、
睦子のいろんな表情見てるだけで今回は割と満足できました、次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第48話「礼儀と責任」

(切り替えろよ卜部…この1点は痛いが…まだ終わったわけじゃねえ!)

さて前回、相手の汚い罠にはめられてしまった睦子のエラーにより、致命的な3点目を与えてしまったドルフィンズ。
点差は0−3となり、なおもツーアウトランナー二塁。今回もピンチな状況が続きますね
ともかく4点目だけは絶対にやるわけには行きません、ここは気を引き締めてバッターを打ち取りたいところ…って



(な、なんだこの気のない球は〜〜っ!?)

カキイイイイン!!

ああああああ卜部全然ダメじゃねーか!!
なんてこった、睦子のエラーにより完全に集中力を失って、気合の抜けたひょろひょろ球を投げてしまう卜部!
そんなしょぼい球はいとも簡単にジャストミートされてしまい…うーん、卜部はやっぱりこの
味方がエラーした後に集中力がなくなるっていう悪いクセが、どうしても直りませんね
味方がエラーした直後って、それはつまりピンチな状況なんだから、そこはどうにか踏ん張って欲しいところなんですが…

バシイイイッ!!

「なに!?」

「アウトォ!スリーアウトチェンジ!」

おお!しかしそんな相手のかっ飛ばした打球は、大吾の絶妙なダイビングキャッチにより防がれる結果に!
いやこれは値千金のプレーですね、ここで4点目が入っていたら本当にドルフィンズは終わってましたよ
大吾のファインプレーのおかげで、どうにか首の皮一枚つながった感じのドルフィンズ。あとはここから反撃できるかどうか…って

「(つかつかつか)」

「えっ…」

「てめー何やってんだよ!!あんなイージーフライ落としやがって!!
 せっかくお前のセンス買ってスタメンに推薦してやったのに、
 無気力プレーで試合ぶち壊してんじゃねーよ!!」

「む、無気力なんかじゃないわよ!捕ろうとしたら誰かがセンターって…!」

「言い訳してんじゃねーよ!!
 プレー見てりゃ気持ちが入ってないことぐらい分かんだよ!!
 どーせまた永井に悪いとか、しょうもない同情して遠慮してんだろ!!」



うわあああ、しかしベンチに戻ってきた途端、睦子のエラーに我慢がならず苛立ちを思いっきりぶつけまくる卜部!
あかんで卜部、それはあかんで!イライラするのは分かるけどこの怒鳴り方はまずいものがあります
何がまずいって、まずひとつは勘違いで睦子のことを責めてるってことですよね

睦子のエラーは、相手がトラップを仕掛けてきたから起こってしまったわけですが、
しかし卜部は「お前の無気力プレーのせいでこうなったんだよ!!」と怒っているわけで
そういう勘違いで怒られるっていうのがものすごくキツイ。会社の中でもよくあるんですよこういうの
原因を勘違いして、物凄い勢いで怒鳴り散らしてくる人っていうのがよくいるんですが…それをやられてる人を見て思うのが

あーーこれはキツイ
誰か知らんがお気の毒よ
これをやられるとキツイ
(えー

(C)平野耕太/少年画報社

 

なんていうか、こういう風に怒られるのってすごく理不尽に責められてる気持ちになるんですよね
本当の原因とは違うのに、それを相手は知らなくて「お前がだらしないからだろ!!」
勘違いして怒ってくるという。こういうカッカしてる状態じゃまともに話も通じないしね、キツイんですわぁ…

あともうひとつは、失敗の原因について話そうとしたら「言い訳すんな!!」って遮ってるところですね
いやーダメでしょこれは…会社の理不尽な上司によくある例ですよ。典型的なパターンとしては
「おい!この失敗はなんで起こったんだ!」
「すいません、それにはこういう理由が…「言い訳すんな!!」
ってやつですね。自分で理由を聞いておきながら「言い訳すんな!」って切れる上司。これはサイテーな上司ですわ…

まあ卜部の場合はそこまでひどくはないですが、しかし睦子が理由を話そうとしているのに
それを遮ってしまっているのはよくないですね。結局のところ、ミスした後に一番大事なことは何かっていうと
同じミスがまた起こらないようにするってことなんですよ

ミスの再発を防止すること。それにはミスが起こった理由を聞くのは大事なことだし
むしろそれをちゃんと聞いて対策しないと、いつまでも同じミスが起こる可能性がありますよね
だから相手が理由を話すっていうのは貴重な情報源なんですよ
それを「言い訳すんな!!」と遮ってしまうのは、ミスの原因をほったらかしにして何も解決しないようなものなんです

「誰かを蹴落として出る奴は、その誰かに負けないプレーをする責任があるんだよ!
 全力でそれを見せることが、蹴落とした相手への礼儀なんだ!
 茂野や佐藤はめちゃガチでやってんじゃねーか!
 できるくせに本気出さねえ奴が一番むかつくんだよ!!」



あっとしかし、それでも卜部の怒りは収まらないようで…とにかく睦子に本気を出せと怒鳴り続けております
なんというか、この怒鳴りまくってること自体はよくないことだと思うんですけど、
でも今卜部がここで言った「茂野や佐藤はあんなに頑張ってるじゃねえか!!」って気持ちだけは
評価してあげたいところですね

このセリフ聞いてちょっとジーンときてしまいましたよ俺は、卜部がこれだけ睦子に怒ってるのって
仲間の頑張りを無駄にしたくない、なんとしてもチームのために勝ちたいって
気持ちがあるからなんだろうなって思ってね…卜部としても、大吾や光さんのことを一緒に戦う仲間だと本気で認めていたんですね
そんな仲間と真剣に、精一杯やって勝ちたいと思っているからこそ、手抜きをする奴が許せないという…
まあ、「さっきの睦子のミスは手抜きのせいなのか」って引っかかるところはあるんですけど、
それでもやっぱりこの卜部の熱い気持ちだけは評価したいなー

「(ぼそぼそ)センターって指示出したの、たぶん相手の選手だと思う。
 睦子ちゃんはひっかけられただけだって、僕が後で言っとくよ」

「ううん、いい…」

「えっ?」

って、睦子がエラーしたことの事情を察した光さんが、後で卜部にフォローを入れておくと言ってくれましたが…
しかし、なぜかそれを断ってしまう睦子。そしてすぐに睦子の打順がやってきて、ネクストバッターズサークルに向かいますが…



あっとこれは!?自分の打順が来るのを待つ間、卜部のことが気になるようにジッと見つめる睦子!
なになになんなの!?もしかして卜部のことが気になるアイツみたいになってきたの!?(えー
マジかよ睦子、もしや今の卜部の熱い一面を見たことで、怒られながらもちょっとときめいちゃったんでしょうか

(…真剣じゃなかった…確かに卜部君の言う通り、
 あたしは永井君への後ろめたい気持ちで消極的だった…
 あんなに私のセンスを信じて、本気で推薦してくれてたのに
 卜部君の気持ちをないがしろにしてた…)

そして今までの自分のプレーについて反省する睦子。むう、「確かに今まで消極的なプレーをしてた」っていうのは
さっきのエラーだけのことを言ってるんじゃなくて、この試合全体を通してのことを言ってるんでしょうかね
そういう意味では睦子のこの反省も分かる気がしますね。特にバッティングにおいて、本来なら抜群のセンスを持つ睦子が
これまでノーヒットで終わってるわけですから、そこはやる気の問題で今まで力を出せてなかったってことなんでしょうか



それと「あんなに私のセンスを信じてくれた卜部君」のシーンを見て、
ますます卜部と睦子のフラグが立ったと思ったのは俺だけでしょうか
なんか睦子のやつ卜部にマジでときめいてないか!?おいおいこれあるんちゃう!?マジで卜部×睦子の展開くるんちゃう!?

(一生懸命勝とうとしてるみんなの気持ちも、ないがしろにしてた…!
 あたし…自分のことしか考えてなかった!)

カッキイイイイン!!

「や、やった!まわれーっ!!」

ダダダダダダ!!

「は、速い!あいつ、あんなに足はえーのか!?」

おおそして、バッターボックスに立った途端に見事なヒットをかっ飛ばす睦子!
ライト線を深々と破ってボールが転がるうちに、ものすごい俊足を飛ばして一気に三塁へ!
おいおいすげーな睦子のやつ、バッティングセンス抜群で、足もやたら速くて、しかも守備は鉄壁って
イチローかよお前は!やっぱ睦子のポテンシャルは凄いものがあるな…一番バッターに起用したら大活躍すると思うわ



そして見てくださいよ、三塁打をかっとばした睦子を見ながらポッと頬を染める卜部の姿を!
完全にフラグ立っとるわこれーー!!
マジかーーー!!卜部×睦子が本気で成立しそうやんけ!こりゃ面白いことになってきたわ
考えてみたら卜部と睦子って、試合前に練習してる時からなんか微笑ましい会話してましたよね

「よし、じゃあそこの暇そうな補欠、バッターボックス入れ」

「え、あたし?」

「あたししかいねーだろ、さっさとしろ補欠!
 バッターが立った方が実戦の感覚に近いんだよ」

「うっさいわね補欠補欠って!!名前で呼びなさいよ!!」

っていう風に、卜部は口が悪いけどそれが強気な睦子と相性がいいというか、お互いに言いたいこと言い合ってる図が
ケンカするほど仲がいいって感じで、見てて微笑ましいんですよね
それと睦子って、てっきり今まで大吾のヒロインなのかなと思ってましたが



よくよく考えたら第2話で大吾には思いっきり失恋してたわけだから、
この時点で「大吾のヒロイン」って線はもうなくなってたのかもしれませんね
もしかしたらこれも、大手を振って卜部×睦子の関係を描くための伏線だったんだろうか
いやーなんにしても盛り上がってまいりました、今後この2人がどうなっていくか気になるんで注目したいですわ、次回に続く!

   

今月のアフタヌーンでおお振り読んでみたら、前回に引き続きメントレ講師の人が来てましたね
そんなメントレ講師の人が今回言っているのは、「選手のミスを責めるのは良くない」という話。
なぜ責めるのがよくないのか、その理由は「責められた選手はどんどん萎縮してしまう。
そんなことをしてもなんの得にもならない」
ということなんですが

いや本当にその通りですよ。この講師の人いいこと言うわ、
「選手を責めたって萎縮するだけ、そんなことをしても意味がない」っていうことは
俺が今まで何度も繰り返し言い続けてきたことですよね
それとまったく同じことを言ってくれてるのがびびる、この人は俺の心の代弁者か?

他にもこの講師の人が今回言ってたのは、
「同じ素質を持った選手でも、怒鳴られて育ったのと誉められて育ったのでは、まったく違う結果になる」
ということでしたね。これについてはスラムダンクでも似たような話があったなー

スラムダンクには陵南というチームが登場するんですけど、ある日その陵南に仙道と福田という
2人の1年生ルーキーが入部してくるわけです。2人とも将来に期待できる選手であり
陵南を率いる田岡監督は、この2人が本物に育ったら陵南は最強のチームになる
2人の素質をヒシヒシと感じていたわけです。なんとしてもこの2人を育てたいと思った田岡監督は、
仙道のことは誉めて育てることにして、
福田のことは叱って育てることにしました
まったく逆の育て方をされた結果、2人がどうなったかというと

誉められながらのびのびと育った仙道は、その才能をいかんなく発揮して
作中でも最強クラスのとてつもないプレイヤーへと成長しました



「それでも仙道なら…仙道ならきっと何とかしてくれる!!」という名言を生んだりするくらい
すさまじい実力を持つ絶対的エースとなり、田岡監督の期待通りの超一流プレイヤーに成長したわけです

一方で、叱られ続けた福田の方はどうなったかというと、成長するどころか
どんどんストレスが溜まる一方で、ある日それが爆発してしまい
暴力沙汰を起こして無期限部活禁止処分
となってしまうわけです

仙道とはまったく逆の道を行くことになってしまった福田、同じ陵南のエースになることを期待されていたのに
怒鳴られ続けた結果どんどんと道を踏み外してしまったわけです。
まさしく「誉められて育ったのと怒鳴られて育ったのでは、まったく違う結果になる」という例の言葉通りですよね
そんな福田の育て方について田岡監督は、「オレのミスだった…!」と深く反省しており、
叱って育てようとしたことは失敗だったと悔やみ続けることになるわけです

そして長い月日が経ったある日、ついに禁止処分から開放された福田はようやくチームに戻ってくるわけですが、
そんな福田がプレーをしながら一番思っていたことは何かというと



「もっとホメてくれ」だったというわけです
そう、誉められることが福田にとって一番のモチベーションであり、誉められることでどんどんやる気が出るし成長にも繋がるという
怒られたってやる気なんか出やしない、むしろストレスになっていたということなんですよね

だから結局のところ、2人とも誉めて育てるのがベストだったってことなんですよ
この2人に限らず、大抵の人はそうだと思いますよ。誉められるっていうことは想像以上にどんどんやる気が湧いてくるものだし
怒られるっていうことは想像以上に打ちのめされてストレスの元になってしまうものなんですよ
だから教育っていうのは、誉めて伸ばすのが基本にして大前提だと俺は思うんですよね

(C)ひぐちアサ/講談社
(C)井上雄彦/集英社




サンデー感想:MAJOR 2nd 第49話「変わった流れ」

「よし!佐倉が出た!ワンナウト三塁だ!」

《1番、ショート、木村君》



さて前回、睦子が見事な三塁打を放ったことで、ワンナウト三塁と絶好のチャンスを掴んだドルフィンズ。
ここから一気に盛り返したいところですが、しかしここで打席に立つのは
1番バッターのモブキャラ君であります。おいおいここでモブキャラかよ!

ここでモブキャラにヒットを打てというのは荷が重いでしょうねー
何しろ相手ピッチャーの玉城は、睦子に打たれるまでノーヒットノーランでドルフィンズを抑えてたわけだし。
綺麗なヒットは難しそうだから、せめてバントで1点入れるぐらいはして欲しいところ…

カキイイイイン!

「やった抜けたーっ!1点返したぞ!」

「木村のやつきっちり捉えたな!3巡目で慣れてきたか?
 ここへきて大吾の見つけた球種バレが効いてきたぞ!」

って綺麗なヒット打っとるううううううう!!ええええええ!?
なんと玉城のボールを完璧に捉えて、三遊間を破るタイムリーヒットを放ったモブキャラ君!マジかよオイ!?
まさかこうも見事に打つなんて…バントしろとか言ってすいませんでした…(えー

《2番、レフト、茂野君》



「つなげ茂野!!」

(あと2点…チャンスを広げて光まで回せば…!)

さあそして、ワンナウト一塁の場面で今度は大吾の打席になります。
ここはなんとしてもランナーをためて、4番の光さんまで回したいところですね
それにしても大吾に対してこれだけ声を張り上げて応援する卜部の図っていうのが、
ちょっと感慨深いものがあるなあ。最初の頃からは考えられないくらい、今ではちゃんとした仲間になったよなー

(塁に出るのに確率の高い方法は…
 イーファスシフトで一番手薄なところを狙うんだ!)

コン!

「なに!?」

「プッシュバント!?」

って、ここで大吾が選んだ作戦というのはまさかのバント!
ちょっ、俺がさっきモブキャラにバントしろとかなんとか言ってたら主人公がやるのかよ!(えー
ただし、大吾のバントはただの送りバントではなく、自分も生き残るためのプッシュバントです
相手ピッチャーがスローボールを投げる時、相手の野手は極端に左方向に寄って守ろうとするので、
その逆を突いて右方向への強いバントをしたってわけですね

 
 

って、そんな大吾を刺そうとした相手ピッチャーが物凄い勢いで走ってきたのにワロタ
特に最後は勢いあまってコケてんじゃねーか!まさかこいつにこんな一面があったとは
今まではずっとヘラヘラ笑いながら斜に構えた態度だっただけに、こんな風に闘志を前面に押し出して
泥臭いプレーをするとは思いませんでした、ちょっとこいつのこと見直したわ

《3番、ピッチャー、卜部君》

(バッターが自信を持って振ってきてるな…まさか球種がバレてるのか…?)

ダダダダダダ!

「よっしゃあダブルスチール大成功ーっ!!」

「タ、タイム!」

おお、そして大吾も出塁した次の瞬間、すぐさまダブルスチールを仕掛けて状況はワンナウトランナー二・三塁に!
いやーどんどんチャンスが広がりますね、これなら1本のヒットで2点入るし同点も見えてきましたよ
こうなってくると苦しいのは相手チームの方です、たまらずタイムを取った小森はチームメンバーを集めると…

「えっ、球種がバレてる!?」

「ああ…おそらく内野手の動きを見て盗んでるようだ。
 お前たち、速いボールの時に早く構えすぎなんだよ。
 ギリギリまでスローボールの時と挙動を同じにしろ」

「は、はい」

「それと相手はスローボールに慣れてきてる。
 スローは見せ球にして速い球で勝負しろ」

さすがにこうなると小森も球種を見破られていることに気づいたようで、それについての対策を命じていますね
球種がバレないように内野手の動きを修正して、あとは打たれにくい速球でなるべく勝負するようにと…

「監督、相手は一打同点で3、4番ですよ。そんなもんでいいんですか?」

「…何が言いたい?」

「切り札使っちゃダメですか?」

「…」

がしかし、そんな小森の指示について「そんなぬるい指示でいいんすか」と言いたげに物申す玉城!
なんやねんお前、切り札を使いたいとか言い出しましたが、こいつはまだ何か奥の手を隠してたのか?
うーん、それがまっとうな手段ならいいけど、こいつはこないだ睦子に汚い罠を仕掛けた前科があるから
またろくでもないことやりそうで、なんともやな感じだなあ

小森が切り札の許可を出してないことからしても、薄汚いプレーの予感がするし
「バカめ!勝てばいいんだ何を使おうが!」って外道なことやりそうな気がするぜ…



ちなみにそんな切り札の餌食になるのは卜部みたいですね
卜部のやつここでもまた凡退するのかよ!完全に噛ませキャラになってんな!(えー
卜部はなんかいいとこなしの展開が続いちゃってますねー、前まではもうちょっと強キャラの空気あったんですが
これがヤムチャ化するということなのだろうか…次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第50話「切り札」

「監督…切り札使っちゃダメですか?」

「何?」



さて前回、ワンナウト二・三塁のピンチで「切り札を使いたい」と言い出した相手ピッチャーの玉城ですが、
今回の様子を見てみると、何やら真剣に鬼気迫る様子で切り札を使おうとしていますね
ふむ、切り札っていうのは、それだけ玉城にとってもかなりのリスクがある戦法ってことでしょうか?
てっきり鼻歌交じりで汚い手でも使ってくるのかと思ってましたが、まったく逆で玉城の態度は真剣そのものですね

「…ダメだ。お前には腰の持病があるだろう?去年に腰椎終板障害になったから
 今のピッチングスタイルで完治を目指してるのに…
 ここでまた腰へ負担をかける投球なんかしたら、元の木阿弥だぞ!」

「…」

「お前は身長は高いが、それを支える筋肉はまだ少年なんだ…
 これから先の野球人生を考えろ!」

がしかし、毅然とした態度で「切り札は絶対に使うな」と玉城に釘を刺す小森。
この小森のセリフで初めて明らかになりましたが、なんと玉城は腰に爆弾を抱えていたようですね
以前に腰を壊すようなケガをしてしまったことで、今では腰への負担を最小限にするために
あのキャッチボールのような投げ方をしていると…そんな事情があったんだなあ

いやー俺も数年前に腰をやっちゃって今でも腰痛を抱えている身なので、この玉城の立場にはかなり同情してしまいますね
それと切り札を使えば腰に激しい負担がかかるということで、
玉城の体を思ってそれを止める小森は、監督としてかなりいいこと言ってますよね



やはり監督っていうのは、選手の体を預かってる責任者なんだから、こういう時は絶対に無理させずに止めるっていうのが
監督としての使命ですよね。「これから先の野球人生を考えろ」ってセリフも印象的でした
いやあいいじゃないですか、この小森の言い分には実に共感してしまいましたよ。というのも、何回か前の感想で
田代がケガしてるアンディを引っ張りだした時に、俺が書いたことが
「田代のやつ、アンディのこれからの野球人生を考えろよ!!」ってことだったんですよね

そう、小森の言ってることはあの時に俺が書いたことそのものなので、よくぞ言ってくれたという気持ちですね
監督であるならば、目先の勝利のために選手を潰すようなことがあってはならないと。
ケガをしている選手に無理をさせるようなことをすべきじゃないと。そういうことなんですよね
田代のやつ小森さんの言うことをよーく聞いとけよ!?コラァ!?(えー

カキイイイイン!!

「ファール!」

「ああ、惜しい!」

「くっ…」

バシイイイッ!

「ボール!」

バシイイイッ!

「ボール!フォアボール!」

「よーし!満塁で佐藤だ!」

って、小森の言いつけを守って切り札を封印したままピッチングを続ける玉城ですが、
もはや卜部にもこれまでのボールは通用せず、なかなか勝負に行けないうちにフォアボールを出してしまう結果に!
なんてこった、これでワンナウト満塁という大ピンチで4番の光さんを迎える結果となってしまいます
これは玉城としては相当に苦しい状況でしょう、俺としては同じ腰痛持ち仲間としてなんだか玉城を応援したくなってしまうな
玉城がんばれ!!超がんばれ!!

《4番、センター、佐藤君》

「くっ…」

「光君がんばれーっ!!」

「…玉城!この回だけだぞ!この回だけ解禁だ!この4番をねじ伏せろ!」



ってここで解禁しちゃうんすかー!?おいおいおい!光さんとの大勝負を前にして、
たまらず玉城に切り札の使用を許可してしまう小森!うーん…気持ちはわからんでもないですが…
ま、まあちょっとだけならどうにかなるかもしれないしな、ちょっとだけ!ちょっとだけだから!(えー

(恩に着ます監督…!これさえ使えるなら…
 この試合、必ず勝ち切ってみせます!!)



ズッバアアアアン!!

「ストライーク!!」

「な…!?」

「う、嘘だろオイ…!?あんな本意気のピッチングを温存してたのかよ!?」

さあそして、今までとは一転して実に豪快なフォームからの全力投球を投げ込む玉城!
その球威はすさまじく、傍から見ている大吾たちが目を白黒させております。これが玉城本来のピッチングフォームってことか
それとどうでもいいけど、「本意気のピッチング」っていうこのセリフって
「本気のピッチング」の書き間違いだよな!?なんかこの手の間違い多くねえか!?

ここ最近、こんな感じのセリフのちょっとしたミスがちょくちょくある気がするんだが…
担当の人はどうしちゃったんだろう、疲れでも溜まってるんだろうか

(これを打てる小学生は、東都ボーイズぐらいにしかいまい…!)

ともかく玉城の全力速球については、そうそう打てるバッターはいないと小森も考えているようです
しかし東都ボーイズはこれでも打ち返してくるのか…なんだか東都ボーイズのハードルがどんどん高くなってるな
小森いわく、東都ボーイズにかかったら俊足の桶川もあっさりと刺されてしまうし
玉城の全力投球もバカスカ打ち返される
ってことですからね。どんだけ強いチームなんだよ
というか卜部はよくそれだけ強いチームに入れてもらえたな…(えー
今となっては卜部がそんな超一流の強豪チームにいたってことが驚きだぜ

ってあああああああああ!?う、嘘やーん!?
なんとそんな玉城の放った全力投球を、いともやすやすとスタンドに運んでしまった光さん!
逆転満塁ホームランかよ!!あんた正真正銘のバケモンやな!!

つくづくとんでもない実力ですね光さんは、この人の何がヤバイって、
一度見せてしまった球はもう二度と通用しないってことなんですよ。もはや聖闘士星矢かよ!?
これまでも一球見ただけのボールを、二球目からは完璧に見切るってことをずっとやってきましたからねー
こんな人から三球ストライクを取るなんてほんと至難の技ですね。ましてや一試合まるまる抑えるなんてとてもとても…

ともかく、光さんの満塁ホームランが炸裂したことで点差は5対3になりましたが…
このまま試合はドルフィンズがモノにするんでしょうか?まだ相手には最終回の攻撃が残ってますが、果たして…次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第51話「逆転勝利」

さて前回、光さんが放った逆転満塁ホームランにより、5−3というリードを奪ったドルフィンズ。
このまま一気に大勝利といきたいところですが、相手にはまだ最終回の攻撃が残されています。
そうなるとまだ試合がもつれる可能性が…ってサブタイに結果書いてあるーー!?(ガビーン)
「逆転勝利」っておい!これ見たら試合の結果わかっちゃってんじゃねーか!
なんてこった、「城之内死す」みたいなネタバレサブタイをこんなところで目にするとは…(えー



そんなわけでタイトル通りの逆転勝利に終わったこの試合。相手の玉城がめっちゃしおらしく泣いてるのがちょっと意外ですね
ああ見えて野球への思い入れはかなり強いやつだったんでしょうか、
自分の腰の故障も構わずに投げようとする一面もあったぐらいだしなー

「みんなよく頑張った!ウチが3回戦進出なんてまさに快挙だ!
 この余韻にゆっくり浸っていたいところだが…次の3回戦は、昼飯を食って午後からすぐに始まる」

ともかくこれで2回戦が終わって、3回戦へと進出した大吾たちですが…
しかし、そういえば3回戦はこの日の午後からすぐに始まるというきつめのスケジュールだったんでしたっけね
今の激闘で大吾たちもかなり消耗してしまったと思いますが、間髪入れずに次の試合をやってまともに戦えるんでしょうか?

「3回戦の相手はどこなんですか?」

「本郷シャークスvs清水アイアンボーイズの勝者だ。
 その試合はまだやってるかもしれん、とりあえず見に行ってみよう」

と、ここで次の対戦相手のことが気になる大吾たちは、まだ試合中だという本郷シャークスvs清水アイアンボーイズの試合を
見に行くことになります。ここで勝った方と当たるようですが、なんとそこには
圧倒的にバカスカ打ちまくり大量点を奪う本郷シャークスの姿が!



なんと本郷シャークス、5回までに11点も取ってコールド勝ちしてしまったようです。これはかなりの強敵の予感がしますね
さっき戦った虹ヶ丘ビートルズは、ピッチャーの巧みな投球と堅守が特徴的な守りのチームでしたが
次に戦うこの本郷シャークスは、バッターが打って打って打ちまくる打撃のチームって感じがしますね
そうなると、大吾たちがシャークス打線をどれだけ抑えられるかが、次の試合のキーポイントになりそうですが…

「監督、次の試合でうちのスタメンマスクはどうするんですか?」

「ん…足の具合はどうだアンディ、さっきの試合は打席に立たずに済んだが、走塁とかはしんどいだろ」

「ええ、まあ」

「この際走塁は捨ててもいいだろ、茂野じゃまだスタメンマスクには早いと分かったんだ、
 お前がやるしかねえ」

って、次の試合のキャッチャーについて、「大吾よりもアンディ出そうぜ」と言い始める卜部!
お前なー!!ケガしてるアンディをそんな気軽に出そうとすんなっつーの!
そもそも卜部のやつあれだろ、さっきの2回戦が始まる前に、アンディが「代打くらいならやれるぜ」って言い出した時
「バカ!そんな無茶はさせねーからな!次の2試合は俺達で必ず勝つ!
 来週の本番に備えて、アンディはおとなしく応援してろ!」って言ってたんですが
お前そのこともうすっかり忘れてんじゃねーか!!(えー



「でもよ卜部、ここで俺の肉離れが再発したら、たとえ勝っても
 来週の東斗ボーイズ戦に俺は出られねーぞ」

「う…」

「それに次の先発は佐藤だ、ピッチャーが投げやすい方がいいんじゃねーのか」

とその時、先のことを考えたら、ここは無理せずにケガを治すことを優先したいと語るアンディ。
さらには、次の試合で投げるのは光さんなので、相性のいい大吾をキャッチャーで出したほうがいいと…
いやほんと、まったくその通りですよ。さすがアンディとしか言いようがないわ
アンディってほんとに周りがよく見えてるし、判断も的確だしで、頼りになる奴だよなぁ。
もうアンディをキャプテンにして、チームメートみんなアンディの指示で動かした方がいい気がしてきたわ

ともかく次の試合は、大吾&光さんのバッテリーで挑むようですね。
相手の本郷シャークスはかなり優れた打撃力を持ってそうなので、これを2人がどう乗り切るかがカギになりそうな予感…



「か、勝った…また勝っちまった…うちがベスト8まで残っちまった!」

ってもう試合終わっとるううううううううう!!!
えええええええええええ!?ちょ、ちょっとなにそれ!?なにこの展開!?まさかの試合内容全カットでもう終了!?
いともあっさりと3−0で蹴散らして試合終了かよ!!なんだコレー!!

いやいやいや、相手チームはめっちゃ打撃が強いのかと思ってたら
あいつら完封負けして終わったのかよ!!なんやねんもう!
光さん&大吾が四苦八苦しながら相手の打撃陣と戦う展開かと思ったら、余裕で完封して終わりって!

いやはやなんとも…とんだ噛ませチームだったな本郷シャークス…
「大吾たちが激戦の直後で消耗してる」って流れからしても、大苦戦はまぬがれないだろうと思ってましたが
苦戦どころか今までで一番の楽勝で終わるってなんやこれ!
本郷シャークスの奴ら、前の試合をコールドで終わらせたんだから、体力的にも大吾たちより余裕あったんじゃねーのかよ!



まったく本郷シャークスときたら…って最後になんかキター!!
おいおいおい!「はい眉村です」ってここで眉村の息子登場かよ!?
しかも着ているのは東斗ボーイズのユニフォームで背番号2って!こいつ東斗ボーイズのキャッチャーやってんのか!

眉村といえば前作での強豪ピッチャーでしたが、その息子がキャッチャーをやってるとは、大吾と同じ境遇なんですね。
というかキャッチャーってことは、以前アンディが東斗ボーイズにいた時は眉村ジュニアとポジション争いしてたのかな?
アンディの実力なら東斗ボーイズでも通用しそうだし、眉村ジュニアとはライバル関係だったのかもしれませんね

眉村ジュニアがわざわざここに偵察に来たのも、もしかしたらアンディを警戒してのことだったりして。
まあ、元東斗ボーイズって意味では卜部もいますけど、卜部はなんつーか
偵察しなくても普通に打てそうだしなあ(えー  次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第52話「おまえを倒すため」



さて前回、3回戦に出てきた本郷シャークスをいともあっさりと片付けてしまった大吾たち。
試合の描写がまったくありませんでしたが、今回ちょっとだけ語られていますね
・卜部のヒットで点を取った
・睦子のヒットでも点を取った
・光さんのピッチングは完璧で、相手にヒットもフォアボールもほとんど与えなかった
・大吾もキャッチャーとして最後まできっちりプレーした
ということのようで…つまり何もかもが順調な勝利だったってことですね
これまでの試合は1回戦も2回戦もバタバタした内容でしたが、この3回戦はなんの問題もなく勝利したってことのようです

「これでいよいよ東斗戦だな」

「ああ、佐藤の異次元のセンスには正直ムカつくが…
 奴が加入してなきゃ、こんな簡単にベスト8には残れなかった。
 念願の打倒東斗ボーイズも夢じゃ…」

(ん…?ま…眉村!?)

って、ドルフィンズの面々が勝利に酔いしれる中、試合の偵察に来ていた眉村ジュニアに気がついた卜部!
そういえば前回のラストで登場してましたよね、そしてそれを見た瞬間に卜部の目の色が変わってしまいます
やはり東斗ボーイズの主力ということで、眉村ジュニアは卜部と因縁浅からぬ仲なんでしょうか

「眉村か」



「やっぱりそうか…」

「ああ、お前か…なんだっけ…名前忘れちまった…アンディだっけ」

「それはデブの方だよ!!卜部だ卜部!!」

「ああ、卜部か…ウチを逃げるように辞めて、三船に入った腰抜けバッテリーね」

「だ、誰が逃げただとォ!?」

「いや…チームメイトの間ではもっぱらそういう噂になってたけど」

って、カッコよく眉村に声をかけた卜部でしたが、名前すら忘れられてたうえに
「ウチのチーム辞めて腰抜けって言われてた人」ぐらいの認識しかなかったことが発覚!
ゲェー!?完全に眼中にないじゃないですか!ライバル関係どころかほとんど他人みたいなもんとは…
どうやら卜部が一方的に眉村のことを意識してるみたいですねえ

「う、うるせー!!俺とアンディはお前らをぶっ倒すためにドルフィンズに入ったんだよ!!」

「じゃあ今、お前が三船のエースなのか?」

「当たり前だろ!!」

「そりゃ凄いな…さっきお前らの試合で投げてた、あの豪速球メガネは2番手なのか?」

「い、いやまあ…つーか、あのメガネは野球を始めたばっかの新人で…」

「新人!?あいつが!?」

って、自分の存在を眉村に知らしめようとアピールを続ける卜部でしたが、
眉村はというとさっきの試合で投げていた光さんのことばかり興味があるようです
あかんやん卜部!こりゃ眉村のライバル枠は光さんに取られちゃうパターンだわ!(えー
そもそも実力から言って、卜部が眉村に勝てるとは思えないしな…卜部は犠牲になったのだ…

「ああ…俺、道草食ってる場合じゃなかった、もうすぐウチの試合が始まるんだよ。
 そこで勝てば三船とだな、せーぜーウチを応援でもしてくれよ(くるり)」

「え…!?お、おいちょっと待て眉村!なんで背番号2番なんだ!?
 お前東斗のエースじゃねーのか!?」

「キャッチャーだからに決まってるだろ、俺はピッチャーじゃねーよ」

とその時、くるりと背を向けた眉村の背番号を見て、「なんで背番号2番なんだ!?」と激しく驚愕する卜部!
眉村は平然と「キャッチャーだからに決まってるだろ」と答えてますが、そのことに卜部はひたすら困惑しているようです
むう、この卜部の様子からすると…かつて卜部が東斗ボーイズにいた時、
エースとして君臨していたのは眉村だったってことでしょうか

つまり卜部が「あいつ」と呼んで意識していたのも眉村だったってことで…
そんなピッチャーとしての眉村に対して、同じチームにいたら超えられないと思った卜部は、
ドルフィンズに移籍して眉村と戦う道を選んだわけですよね
でも今じゃ、眉村はなぜかキャッチャーになっていたわけで…そりゃ卜部も困惑しますわ
つまり今の東斗ボーイズには、眉村をも超える凄まじいピッチャーが現れてしまったということなのか?



ともかく東斗ボーイズの試合を見に行く卜部でしたが、
さすがの東斗ボーイズは完全に相手を圧倒しており、まったく付け入るスキを与えていませんね
なんと3回で16点取ってスコアは早くも16−0ですよ。とんでもねーなおい

あっさりと3回コールドで終わってしまいそうな雰囲気が…い、いやでもあれだから!
今さっき大吾たちが勝った本郷シャークスも、大吾たちと戦う前は
5回で11点取って、11−0のコールド勝ちで上がってきたチームだったから!(えー
そう考えると本郷シャークスよりちょっと強いチームなのか東斗ボーイズ。そう思ったらなんか勝てそうな気がしてきたな(えー

それにしてもスイングする瞬間の眉村の表情すごいですねこれ
どんだけ凄みのある表情なんだよ、これで小学生かよお前!
なんにしても眉村といえば、前シリーズでもライバルとしての凄みをビンビンに感じさせたキャラだったので
眉村ジュニアもそれを受け継いでいるようで何よりです。そして、そんな眉村ジュニアをも超えるピッチャーというのは…

「あ…あいつは…」



ええええええええ何これ!?
ちょっとちょっと!一体どんな強キャラピッチャーが出てくるのかと思いきやまさかのかわいこちゃん!?
なんやこれ!?どういうことなんだ一体、この美少女が眉村をも超えるピッチャーだとでも!?
別に眉村を超えてないけど監督が趣味で投げさせてるとかそういうことじゃねーよな!?(えー

「眉村渉の双子の姉…!眉村道塁がエースだとォ〜!?」



えええええええええええええええ!?
ちょっ…お前らまさかの姉弟かよ!?眉村の娘がこんなかわいこちゃんに!?
いやはやこいつは色んな意味でぶったまげましたね、東斗ボーイズのエースが女の子で、しかも眉村の娘で、しかも可愛いって
卜部もこのことは全然予想してなかったみたいですけど、一体卜部が抜けた後の東斗ボーイズで何があったんでしょうか

いやーがぜん面白くなってきましたわ、姉弟といえば大吾とねーちゃんとかもそうだけど
お互いの姉弟の絡みとかも見てみたいよなー、興味あることが急にブワッと湧いてきて今後の展開がめっちゃ気になるわ…
次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第53話「眉村世代」



さて前回、いきなりの登場で読者を驚かせた眉村姉こと道塁ですが、今回もこうして扉ページをでかでかと飾っておりますね
うーんそれにしても可愛いキャラですねほんと、ツリ目できつそうな顔してるのに、ほっぺたに赤丸がついてて妙に和むというか
このツリ目+ほっぺた赤丸の組み合わせは個人的にかなりイイよなーと思ってます
なぜならバトスピのごじゃるがまさにこのタイプだったからな!

ごじゃるは俺の中でメチャメチャ評価高いヒロインだったので、道塁もそうなってくれれば言うことないですねー
というか道塁はごじゃるがもうちょっと成長したらこんな感じになるのかなっていう印象の見た目してますよね
やべー、そう思ったらがぜん道塁に興味が湧いてきたわ。登場から間もないのに早くも大注目のヒロインですよ



そんなわけで道塁にばかり夢中になっていたわけですが、いきなり姉ちゃんの尻キター!!
うおおー!!この漫画のヒロインは道塁だけじゃねーぜと言わんばかりに、姉ちゃんも存在感をアピールしてきとる!
いやさすがですね、確かに俺は姉ちゃんのことも前から相当気に入ってるので、
冒頭から道塁と姉ちゃんのドアップが連続でどどーんと出てきたのには
息もつかせぬ波状攻撃って感じで読んでて昇天しそうですよ(えー

「やっぱり光君がホームラン打ったり完封したりとかしたの?
 3回戦のレベルであんたが活躍できるわけないじゃん」

「むぐっ…!このヤロォ、じゃあ俺の成長見せてやる!庭で勝負だ!」

「大吾おおおおおお!!ドロドロのストッキングで家に上がるなって
 何回言わせんのよ!!早く洗濯出してきなさい!!」

「あ、あいあいさ〜…(そそくさ)」

「三船勝ったらしいじゃん、あいつ少しは勝利に貢献したの?」

「貢献?なに言ってんのよ、いずみが思ってるよりずっとあの子は頑張ってるわよ」

「え?」

むうしかし、ドルフィンズが順調に勝ち進んでいることを聞かされた姉ちゃんですが、
まさか大吾が活躍しているとは夢にも思っておらず、光さんが1人でなんとかしているだけだと思い込んでいるようですね
そういえば姉ちゃんは、まだ大吾が試合中に頑張っている姿というのをまったく見たことがないのか…
だからいまだに、ダメな時期の大吾のイメージが抜けていないんでしょうね
今回それを母ちゃんから指摘されたわけですけど、今後試合を見に来て考えを改めたりしてくれるんでしょうか?

『えっ!?眉村ってまさか、あの元メジャーリーガーの!?
 そ、その眉村の双子の子供が、東斗ボーイズのエースバッテリーなんですか!?』

『いや、俺もそのことは卜部から聞いて初めて知ったんだ』

『ええ…でも双子の姉の方がエースになってるなんて、俺も知りませんでしたよ。
 俺とアンディがいた時も眉村姉はいましたけど、当時彼女は外野手志望でしたし』



そして次の場面、大吾たちが眉村姉弟についての詳しい情報を卜部に聞いているシーンとなりますが…
やはりというか卜部がいた頃は、ピッチャーをやっていたのは弟の渉の方であり、
姉の道塁はピッチャーとは全然関係のない外野でプレーしていたようですね

それが今では、2人ともポジションがガラリと変わっているのは一体どういうことなのか…
それとやっぱり、卜部が敵視していた「あいつ」というのは渉で間違いなかったようですね
ただ前回も書いたことだけど、ピッチャーとしての渉を倒すことが卜部の目標だったのに
それがとっくにピッチャーをやめちゃってるんじゃあ卜部の目標どうするんだろう…(えー

『どっちにしろ東斗は、あの2人を中心に圧倒的な強さを見せた…
 16対0の3回コールド、打線は眉村弟を中心に超強力、守りも鉄壁だ。そして…
 エースナンバー、左サイドスローの眉村道塁…球速、キレ、コントロールと
 3イニングだが完璧なピッチングで、つけ入るスキが見当たらない…』



そして東斗ボーイズは、結局前回の試合を3回コールドの圧勝で終わらせたようで、
道塁のピッチングについてもただ可愛いだけじゃなくてまったくスキのない完璧な内容だったようですね
ふーむマジか、ひょっとしたらただの酔狂で投げてるだけかと思ってましたが、
それだけ完璧なピッチングだったってことは、マジでエースを任されるだけの実力があるってことか

それにしても卜部のやつ、さっき道塁のことを「正直全然眼中になかった」って言ってましたけど、
これだけ可愛い子が眼中にないってお前どういう趣味してんだよ!!(えー
さっきの外野守ってた姿にしてもめちゃめちゃ可愛かったやんけ、
これで全然興味なくて渉ばっかり見てたってお前ホモかよぉ!?(えー



そんな中で次の場面はというとまたしても道塁キター!!
ぬ、ぬおーー!!何このエロさは!なにやらトレーニング器具を使って筋トレしているようですが
筋トレしてるだけなのにエロい!何このエロさは!!(2回言った)

いや正直道塁のエロ可愛さには脱帽ですわ、さっきから思ってたんですけど道塁って何やってても可愛く見えるのが凄いと思う
今回の道塁の画像を見返してみると、立ってるだけでも可愛いし、グローブ構えてるだけでも可愛いし、
ボール投げてるだけでも可愛いし、筋トレしてるだけでも可愛いっていうくらいに、ほんと何やってても可愛く感じるわけですよ

つまりあらゆる場面で読者を満足させることが可能ってわけなんですね
もはや道塁が映っているだけであらゆるページで満足できる。
満足できるってことは今週のサンデー買ってよかった、次回も買おうと思えるってことです。
読者にこう思わせるだけのヒロインっていうのは相当なもんですよ。満田先生ほんと女の子描くの上手くなったよなあ

「また筋トレやってんのかミチル、高負荷のマシントレはまだ早いって言われてんだろ。
 親父が遠征でいないのを見計らってコソコソやってんなよ、チクるぞ」

「ふーん、じゃあわたしもワタルが立っておしっこしてるのママに言っちゃお」

「ぐっ…なんで知ってる…」

そんなわけで筋トレをやっていた道塁ですが、どうやら本来なら止められている負荷の高いトレーニングを
自分から進んでやるほど筋トレ好きな一面があるようですね。ということはつまり、今後もこうやって
道塁がハァハァ息を荒げてハードトレーニングしてる場面がいっぱい見られるってことですか!やったー!!(えー
それとこいつら姉弟で呼び合う時は、「ミチル」「ワタル」っていう風にカタカナで呼んでるのか。
確かにその方が分かりやすいし、俺も今後はそうしようかな

あとこの場面、「ワタルが立っておしっこしてるのママに言っちゃお」っていうミチルのセリフがありますが、
なんで立ちながらおしっこするのがダメなのかってことはみなさん分かりますか?
俺はこれすげー分かりますよ、なぜならウチの家族がまさに
最初は立って小便してたのが途中から禁止になった家族だからです

そう、男だったら普通は小便するとき立ってジョボジョボやるもんですけど
このジョボジョボっていうのがクセモノなんですよ。やってる本人は気づかないんですけど、
実は細かい飛沫が周囲に飛び散っていて、それが原因でトイレがちょっとずつ汚れてしまうわけです

だからある日、トイレ掃除をしていたウチの母親が、立って小便するのはもうやめてくれと言い始めて
ウチの家族は男もみんな座って小便するようになったというわけです。
実際この方法だとトイレが綺麗に使えるから、立ってするより清潔でいいと思いますね
そして眉村家もウチの家族と似たような状況なんだと思います。
トイレ掃除をしている母親が、「トイレが汚れるから立ってジョボジョボおしっこしないで」って言ってるというね

「まあいい、それより次の試合の話だ。今日うちの次の相手に決まった三船ドルフィンズを偵察してきた」

「三船?あんなところ事前調査いらないでしょ」

「準々決勝まで残るチームには、必ずそれなりの理由がある」



って、この間ドルフィンズの試合を見に来ていたワタルでしたが、その場の気分でふらっと来ただけかと思いきや
ちゃんとビデオ撮影しながらしっかりと偵察していたことが発覚!マジかよオイ!
ミチルなんかは「あんな雑魚チームに偵察なんていらんやろ」と慢心してますが、それに対してワタルは
「ここまで上がってきたチームには必ず強みがある。油断するな」と気を引き締めていますね

いや良いじゃないですかワタルのこの性格。
あれだけ強くて16−0でコールド勝ちするくらいなのに、相手に対する警戒を怠っておらず
「準々決勝まで上がってきたチームは雑魚なんかじゃない」と、相手がどこの誰であれ
ここまで上がってきた以上は警戒すべきだと思っているわけですよね。こいつはライバルとしてかなり好感が持てそうです

「ベスト4常連の本郷シャークスを相手に3−0…三船には昔ウチにいた卜部とアンディもいるが、
 この試合では2人はバッテリーで出ていない。この試合で投げてたのはこいつだ」



「佐藤光…聞いた話だと、まだ野球を始めて日の浅い二番手投手らしいが、
 見た感じ球速は120キロ近く出てる。コースを狙うコントロールはないが、とにかく速い。
 ほぼ真ん中しか投げていないのに、強打の本郷に2本しかヒットを許さなかった」

「へえ…」

そして光さんのビデオ映像を見る2人ですが、今まで半目みたいになっていたミチルが
光さんを見た途端にくわっと目を見開いて瞳をキラキラさせてますね
おっとまさか光さんに惚れてしまったのか!?まあ光さんってかなりのイケメン設定で、
大吾の姉ちゃんも初めて会った時はキャーキャー言ってた気がするしなー

それとワタルの話によれば、本郷シャークスってなにげにかなりの強豪だったっぽいですね
ベスト4の常連って言われてるし、俺が最初に予想してた「強打のチーム」ってことも間違いなかったようです
実際の試合ではいともあっさりやられてましたが、それは相手を抑えこんだ光さんがそれだけ凄かったということか

「ちなみにマスクを被っているのは茂野大吾。この佐藤と茂野のバッテリーは、
 俺達と同じ元メジャーリーガーの2世コンビだ」

「え!?し、茂野吾郎と佐藤寿也の!?」

「まあそれはどーでもいい。とりあえず打者別のデータはノートにまとめておいたから、必ず見とけ」



そして光さんと大吾の素性についても説明するワタルですが、それを聞いた途端に
「えーっ!?あの有名な茂野吾郎と佐藤寿也ですかー!?」
ミチルがすっとんきょうな声を上げてますね、これまでのシーンでは低いテンションでまったり喋るキャラって印象でしたが
吾郎と寿也の名前を聞いた途端にこんな声を出すとは、意外とミーハーな性格だったりするんでしょうか

それとワタルは、ただビデオを撮ってきただけじゃなくて、
打者の特徴も1人1人しっかり分析して、全部ノートにまとめてきたみたいですね
ほんとに性格しっかりしてんなお前!「油断せずに勝ちに行く」という言葉にまったく嘘はないようで、
格下相手の戦いでもこれだけちゃんと準備して、勝つために全力を尽くすっていうね…
いやあほんとにワタルの方も好感度爆上がりですよ。これだけ真摯なライバルキャラも珍しいんじゃなかろうか

「三船の先発は佐藤か卜部かは分からんが…佐藤の攻略に関しては、いくつか方法がある。
 とにかく地区予選だからって油断だけはするな、ちゃんと準備しておけ」

「オッケー」

さらにワタルは、光さんのピッチングについて分析した結果、いくつかの攻略法を考え出したようです
ほうほう、これまで光さんの圧倒的な素質から繰り出される凄まじいプレーは、誰も止めることができませんでしたが
ワタルの策は果たして光さんをどこまで苦しめるんでしょうか?そういう意味でも注目ですね

(まさか…まさかずっと憧れてきたこの人の…)



(茂野投手の息子さんと戦うことになるなんて…!!)

ぶふうううううううううう!?
え…ええええええええええ!?マジかあああああああああああ!?
なんとここでミチルの予想もしない一面が明らかに!ミチルの部屋には吾郎の写真がでかでかと額に入れて飾られており
昔から吾郎のことがめっちゃ好きだったということが発覚!そういうキャラだったのかよ!

まさかミチルがそれほどまでに吾郎の大ファンだったとは…こりゃぶったまげたなー
そこまで吾郎のファンだったとなると、当然大吾についてもなんらかの絡みがあるでしょうね
考えられそうなのは、極端なプラス評価か極端なマイナス評価のどっちかになりそうな気がしますよね

極端なプラス評価の場合、「さすがあの人の息子だわ!!キャー大吾さまー!!」って大吾に対してメロメロになりそうですが
逆にマイナス評価の場合、「あの人の息子なのにこの程度の実力しかないの?ガッカリだわ」っていう風に
思いっきり失望することになりそうですよね。うーむ、どっちかというと俺の予想では失望コースになりそうな気がしますが…

それとメロメロコースになった場合は、大吾と睦子が一緒にいるのを見て睦子に対して激しく嫉妬するって展開もありそうですよね
いやあなんにしても大吾との絡みが楽しみですわ、今まで読んできて今が一番ワクワクしてるかもしれないなあ

「隼人〜、田代監督から電話」

「え?(ガチャ)はい卜部です」

《ああ卜部か、すまんなこんな時間に》

一方その頃、卜部の自宅には、田代からの電話がかかってきているところでした
それはそうと卜部の名前って隼人っていうんですね、今まであんまり意識したことなかったですが…
ん?ちょっと待てよ、確か小森のチームとの試合の時、フルネームが書かれてた場面があった気が…


↑小森との試合時の卜部


↑今回の卜部

確認してみたら…お、おい、卜部航介って名前になってんじゃねーか!!
航介!?この時は航介だったの!?隼人って誰やねん隼人って!名前ちゃんと決めてなかったんかい!
うーむしっかりしてくれ満田先生、この部分に関しては単行本化の時に修正をしてですね…
さすがにメインキャラの名前はちゃんと統一して欲しいぞ

《今日いろいろ考えて、藤井とも話し合ったんだが…
 今度の東斗との試合、先発は佐藤で行かせてくれるか》

「は…はああ〜〜っ!?」

そして田代からの電話とは、今度の東斗ボーイズ戦での先発ピッチャーについての話でしたが…
田代は卜部よりも光さんを先発させたいみたいですね、まあ本郷シャークスを抑え込んだのも、光さんの実力あってのことだしなあ。
たぶん卜部が投げてたら、あの試合も4〜5点は取られてたんじゃなかろうか。

それに東斗ボーイズの試合にしても、卜部がライバル視してるワタルはピッチャーじゃないんだから、
もはや卜部がピッチャーにこだわる理由もないというか…
そういうわけでここは光さんに譲ってくれや航介…いや隼人…(えー 次回に続く!




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