・バックトゥザフューチャー三連発は楽しかったですね
 子供のころ見た時の印象でマーティは1の頃から「誰にも……臆病者とは……言わせない!」とキレ散らかしてる印象でしたが
 2からの悪癖だったのは意外でした、声優が変わったと言われましたが最後に見たのが昔過ぎて違和感は感じられなかったです

どうもです、バックトゥザフューチャーは本当にいい映画ですよねー
俺も子供の頃から数え切れないほど見ましたが今でも大好きです、もちろん今回の金曜ロードショー3連発も全部見ました
ぶっちゃけ俺が見てきた中で一番好きな映画だと言っても過言ではないです

とにかくあらゆる面白さが詰まってる。コメディもアクションもSFも恋愛も全部詰まってて
それでいてちゃんと面白いっていうのがすごい。これだけ色んなものをブチ込んでも話がとっ散らかってなくて
しかも 1作だけじゃなくて1、2、3のシリーズ全部が面白いっていうね
普通はこういうのって、たとえば1作目が面白くても続編が出るごとに微妙になっていくとかよくある話ですが、
バックトゥザフューチャーに限ってはそれがないのが凄いと思います
3つの作品をキチッと作ってその3つがちゃんと面白く仕上がってるっていう、シリーズ物では理想的な形におさまってると思うんだよな

たとえば1、2、3がそれぞれどんな風に面白いかっていうと、
まず1は伏線回収がすごいんですよね
1985年で暮らしていたマーティが1955年へとタイムスリップしてしまう話なんですが、
1985年での描写すべてが1955年の伏線になってるというレベルでめちゃめちゃ伏線だらけになってるわけです

たとえばマーティが自分の曲をレコード会社に売り込むことにビビッてて
「もしも才能がないとか言われちゃったらショックで立ち直れないよ」とか弱気になってたり
黒人市長の選挙カーが道を走りながら投票を呼びかけてきたり
壊れた時計台への寄付を迫ってくるおばさんがいたり
「昔はこのへん一帯が畑で、地主の人が松を育てておってなあ」とドクに昔話を聞かされたり
マーティの母親が父親とのなれそめ話をしつこく喋ったりだとか
このへん全部が過去の描写に繋がってくるわけで
ストーリーを知った状態でもう一度見ても、とにかく2つの時代をつなぐ伏線の多さにビックリするわけです

あと俺がまだ幼い頃に見た思い出としては、マーティがダースベイダーを名乗るシーンがすごい好きだったなー
あとはカルバン・クラインって言葉をこの映画で初めて知りました(えー


次に2なんですが、2で面白いのはなんと言っても2015年の未来の描写だと思います
2015年といえば俺たちはもうすでに経験した時代なわけですが、
でも俺たちの2015年と、バックトゥザフューチャーの2015年ではまるっきり違うのでそこが面白いんですよね

たとえば車が自由自在に空を飛んでて空中に道路ができてたりとか
天気予報が超正確で「あと5秒で雨がやんで晴れる」って秒単位でズバリ当てたりとか
服にはサイズ調整機能とドライヤーのような乾燥機能があるとか
靴には全自動くつひも結び機能があるとか
ズボンのポケットを外にびろーんと引っ張り出すファッションがマジイケてるとか

この2015年はどうなっとんじゃい!ってツッコミながら見るのがとにかく面白いっていうかね
これは実際に2015年を経験した今だからこそ、さらに面白くなったなと思います
現実とのギャップを楽しみながら見るのがもうめっちゃ面白いんですよ
あとギャップといえば、2015年のマーティの上司が伊藤富士通さんって変な名前してるのも面白いですよね
これって映画の監督が日本の名前に詳しくなくて、「富士通ってのはたぶん人の名前やろ」って名付けちゃったんだそうで、
日本人からしたらヘンテコで笑えるネタになってると思います、そういう意味じゃ日本人向けの映画だよなー


そして3なんですが、3の好きなところはやっぱりなんと言っても
機関車でひたすら爆走してタイムワープするシーンですよ
あそこの盛り上がりはとにかくすごいものがあるというか、シリーズの最後を締めくくるのにふさわしい
大興奮の場面になってると思います。機関車を加速するのに3段階の火薬を使ったアイデアや、
火薬が点火するごとに文字通り爆発的に加速するっていう疾走感とドキドキハラハラ感がとにかくすごい。
BGMがまたこの場面の盛り上がりにピッタリで、何度見ても手に汗握って興奮するシーンです

というかそれだけ大好きなシーンなだけに、今回の金曜ロードショーで
一番盛り上がるところでCM入ったのには「おいいいいいいいいいいいいい!!」って思いましたけどね(えー
あとなにげにこの機関車の場面では、マーティを演じるマイケル・J・フォックスがめちゃめちゃいい演技してると思う。
機関車がどんどん加速していく中で、慌てふためきながらドクのことを心配する様子だったり、
最後にドクが助かったことを見届けながらも、自分はそれを置いてタイムワープしなけらばならないっていう複雑な表情とか
とにかく臨場感にあふれてるのが素晴らしいと思う。あの名演技があってこそ、こっちも一連の場面に没頭できるというかね


というかデロリアンがタイムワープするシーンは1、2、3通してどれも好きですね
なんと言ってもデロリアンがワープした後に炎の道筋だけがその場に残るっていう演出がめちゃくちゃカッコいい。あれ考えた人は天才だと思う
それにデロリアン自体もカッコいい車だし、カッコいい車がカッコよくワープする。これが最高なんですよ
考えてもみてください、世の中にはタイムマシンとかタイムトラベルを題材にした作品っていっぱいあると思うんですが、
でもその中でカッコいいタイムマシンだとか、カッコいいタイムワープの仕方をする作品がどれくらいあるかっていうと、
実はそういうのって意外と少ないと思うんですよね。なので俺的に、タイムトラベルという題材にカッコよさを持ち込んだという意味で
バックトゥザフューチャーのことはすごく評価してます。

それに140キロで走るのがタイムワープの条件っていうところも、疾走感があって見てるとすごく気持ちが盛り上がるし。
さっき語った3の機関車のシーンにしても、140キロを目指して疾走していくその流れがめちゃめちゃ好きなわけで。
単純にタイムワープしましたってだけじゃなくて、そこに盛り上がる要素を追加してきてるのがこの作品のうまいところですよね


あとバックトゥザフューチャーといえば、どの吹き替えが好きかっていうのでも色々と話題になりますよね
山寺宏一のマーティ、三ツ矢雄二のマーティ、織田裕二のマーティ、宮川一朗太のマーティと数多くの吹き替えがあって
とりあえず今回の金曜ロードショーは山寺宏一だったわけですが、
山寺宏一のマーティはなんというか二枚目キャラって感じがしますね。マーティはもともと二枚目な部分と三枚目な部分のあるキャラですが
山寺ボイスだと二枚目のイメージがだいぶ強くなるような気がしました。ビフに立ち向かうシーンとかもうイケメンの域ですよ
あとは山寺マーティの場合、相棒のドクの声が青野武になるってところがデカイですよね
青野武といえば今は亡き名声優なわけですが、博士役とかおじいちゃん役にとにかくピッタリはまる人だったので
ドクの声についても物凄くイメージと合っててそれが非常に良かったです

次に三ツ矢雄二のマーティなんですが、こちらは三枚目キャラって感じで「面白いヤツ」ってイメージがすごく強くなる印象があります
イケメンというよりは、ちょっと頼りないんだけどコミカルでとにかく見てるのが楽しいっていう。
俺的に昔から慣れ親しんだのがこの三ツ矢マーティなので思い入れもあるし、そういう視聴者は俺以外にも多いだろうと思います。
あとは三ツ矢マーティの場合、ライバル役のビフの声が玄田哲章になるっていうのがこれまたデカイですよね
もうね、玄田哲章といえば俺がめちゃめちゃ好きな声優で、俺の趣味で好きな声優ランキング作ったら
1位か2位が玄田哲章になるってぐらい圧倒的に好きな声優だから、それがビフの声で出てくるってところがたまらなく好きですね

そんなわけで、山寺宏一版も三ツ矢雄二版もそれぞれに長所があるので、
どっちか片方だけがいいというよりは、片方を見たらもう片方も見たくなるんですよ
いやマジで、山寺マーティはこんな風に演技してたけど三ツ矢マーティはどうだったかなとか気になっちゃって
実際に今そんな気分で、山寺マーティは金曜ロードショーで見たから三ツ矢マーティを見返したい衝動にかられてます
さらに言うなら、吹き替えだけじゃなくて本来の英語でも見たくなるんですよ

実はこれって英語ならではの見どころもいくつかあって、
それっていうのが例えば「バックトゥザフューチャー」ってセリフが何度も劇中に出てくるんですよ
そう、これが日本語版だと「未来に戻ろう」とかそんなセリフになっちゃうんだけど、
英語版だと「バックトゥザフューチャー」ってセリフで聞けるわけです。
やっぱりバックトゥザフューチャー見るからにはこのセリフ聞きたいやん!?(えー

あとはマーティがビフに挑発されるシーンなんかでも、英語版だと「チキン!!」って言われるんですよね
やっぱマーティへの挑発といえばこれですよ。日本語版だと「臆病者!」とか「腰抜けめ!」とかってなっちゃうんだけど
俺としてはやっぱり「チキン!!」が一番しっくりくるというかね
まだ幼かった頃の俺はチキンって食べ物のことだと思ってたから、最初なんのことだか分からなくて
臆病者って意味でのチキンを初めて知ったのがこの映画だったから、そういう意味でも思い出深いんだよなー

なので俺的にはバックトゥザフューチャーって
山寺宏一版も三ツ矢雄二版も英語版も全部見たくなる作品なんだよね
どのバージョンにもそれぞれ違った味があって、ひとつ見たらまた別のも見たくなるし
シリーズ的にも1、2、3どれを見ても面白いしで、まあとにかく飽きずに楽しめる不朽の名作
って言葉がピッタリだなと思います。実際、俺としては本当に何度も何度も見てるんだけど
今回の金曜ロードショーでもまた見ちゃって、それでもやっぱり面白いって思うぐらい飽きが来ないですからね

中にはまだ見てないって人もいるかもしれないけど、俺的にはこれって誰にでもオススメできて
誰でも楽しめる作品だと思ってるから、未見の人にはぜひとも一度見てほしいですね
もしも「あなたが思う面白い映画ってなんですか」と聞かれたら
俺は自信を持って「バックトゥザフューチャー」と答えるくらいに大好きな作品ですね






トップに戻る