ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第63話



さてらーめん再遊記63話の感想ですが、
前回の話で小宮山さんが自信満々に出してきた牛清湯らあめんについて
今回じっくりと味の感想を語るという内容になってますね

そして和文と川瀬さんの感想としては、
「まずくはないけどしっくりこない」という意見で一致しているようで
どうもこの牛清湯らあめん、小宮山さんが思っているほど激ウマではなく、どこか微妙なラーメンになっているようで…
やっぱり小宮山さんって自信過剰すぎて自分のラーメンが最高だと思い込んでるって状態なんでは?

「小宮山さんってなまじ優秀だから、自信過剰で自分を正確に見れないのかもしれませんね。
 他人に厳しく自分に甘いタイプっていうか」

ってああー!ぶっこんできたー!!
なんと川瀬さん、前々回から俺が言っていた小宮山さん自信過剰すぎ理論をここで本人にぶつけることに!
よくぞ言ってくれたぜ!(えー
「他人に厳しく自分に甘いタイプ」っていうのも
「他人を見下して自分を優秀だと思ってる」という風に、俺が小宮山さんの欠点として挙げていたことですしね

そして欠点を指摘された小宮山さんの反応は、「ニコニコしながらひどいこと言うね…」って若干ションボリしてる感じですね
まあでも本当のことだしな!元気出してくれや!(えー
さてそんな小宮山さんのことはともかくとして、牛清湯らあめんがイマイチ微妙な仕上がりになっているのはどうしてなのかってことですが…
それについてはまだ和文や川瀬さんも掴みきれていないようで、
俺としてもそういう部分はさっぱり分からんのでどうしたものやら…



って、一方そのころ芹沢サンは、有栖サンと顔を合わせながら小宮山さんについての話をしていました。
ふむ、有栖サンや芹沢サンの視点から、小宮山さんがどう見えているのかっていうのは気になりますね
小宮山さんって自信たっぷりなわりにけっこう穴がある人だから、小宮山さん自身の発言より周囲の意見が聞きたいっていうか…

「そういえば10年前、小宮山さんと芹沢さんで何かゴチャゴチャありましたよね」

「フフ…覚えてたか」

「確か情報誌に小宮山さんの店の記事が載って…」

そんな中、芹沢サンと小宮山さんの不仲について
10年前の情報誌の記事から始まったと語る有栖サン!
情報誌の記事!?そんなん初めて聞いたで!?小宮山さんの言い分では、
10年前に芹沢サンがいきなり店にやってきて、妙に不機嫌な様子でラーメンにダメ出しして行ったとかってことでしたが…

そんな10年前の情報誌というのがこれのようです。そこには店を出したばかりの小宮山さんのインタビューが載っており
「90年代に一世を風靡したニューウェイブ系も、いまや見る影もありません。
 僕がもう一度ニューウェイブ系を再興させたい」
ということを語っていたようで…確かにこれって、和文に対しても小宮山さんが語ってるシーンありましたね
しかしこの発言が、芹沢サンには相当気に入らなかったようです

「確かにニューウェイブ系は衰退傾向にあるが、俺のらあめん清流房も、千葉の神麺亭もまだまだ踏ん張っている。
 小宮山ごときに見る影もないとか言われる筋合いはない。しかも再興したいだと?
 独学で自宅ラーメンしか作ったことのないオタクが救世主ヅラしやがって!」

と、吐き捨てるようにして小宮山さんへの怒りをあらわにしていた芹沢サン!
うーむなるほど、芹沢サンからしたらまだ第一線で踏ん張っている立場だったのに、
それを小宮山さんに見る影もなく衰退したとか言われたもんだから
「なんだァ…?てめェ…」とキレてしまったわけですね(えー



ふむ、小宮山さんからしたら急に不機嫌な芹沢サンが店にやってきたように見えてましたが
実はそんな風に芹沢サンを不機嫌にしたのは小宮山さん自身だったってことか…
小宮山さんは、芹沢サンの冷淡な態度に対して「何か僕に恨みでもあるのかよ!」と言ってましたが
わりと恨み買うことやっちゃってたんやな…(えー

「まあまあ、芹沢さんがむかつくのも分からなくはないですけど、
 これってニューウェイブ系への愛があるからこその発言じゃないですか。そう目くじら立てなくても…」

「あいつがまだ編集者で『語る側』の人間なら何を言っても構わんがな、『作る側』に来たからには言いっぱなしは許されない」

「つまり…この発言に見合うだけのラーメンを作っているか、ってことですか?」

「ああ、作ってるなら文句は言わない。だがそうじゃなかったら…
 知らない仲でもないし、ただじゃおかんぞ」



ああ、そんな不機嫌モードの芹沢サンをなだめようとした有栖サンですが…
しかし芹沢サンの怒りは止められず、「あの野郎タダじゃおかねえ」という心境で小宮山さんの店へと向かったという…
マジかよあの時の芹沢サンは、これほどまでに怒り心頭の気持ちで店に来ていたのか…
こうなると、小宮山さんの微妙なラーメンを食べても無言で帰るだけで済ませようとしたのはまだ優しい対応だったのでは!?(えー



しかもこの後、追いかけてきた小宮山さんに対して「このままだとお前の店は潰れるぞ」ってアドバイスまでしてるし。
なんだか急に芹沢サンのやったことが慈悲深い対応に見えてきたわ…(えー
いや慈悲深いは言いすぎだけど、小宮山さんと芹沢サンのどちらを支持するかって言われたら、俺はだんぜん芹沢サン派になってしまったなあ

あと芹沢サンの言っている「語る側なら何を言っても構わんが、作る側なら言いっぱなしは許さん」というセリフについてなんですが
これは以前のシリーズで芹沢サンが初登場した時の藤本クンへの対応もこんな感じでしたよね



最初はこんな風に、藤本クンが芹沢サンのラーメンに何を言おうと「まあいいじゃないか…」
ニコニコしながら聞き流してましたが、しかし藤本クンがプロのラーメン屋のタマゴだと知った途端に
「チッ、なんだオマエ同業かよ」と怒りをあらわにするようになって



「同業で駆け出しのくせに、よく他人の店のことをとやかく言えるな」
と藤本クンに言い放っていたわけですが、
この一言って小宮山さんに対してもモロにぶっ刺さりますよね
なにしろ小宮山さんもまさしく駆け出しのラーメン屋として活動し始めた時に、
ニューウェイブ系の店をとやかく言うようなマネをしてしまって、芹沢サンの怒りを買ったわけだから…
そう考えると小宮山さんってさんざん芹沢サンの地雷踏みまくってるんやな…(えー
「僕が何をしたっていうんだよ!」みたいなこと言ってたけど、めちゃめちゃやらかしとるやんけあの人!

「それで小宮山くんが泣きついてきた時に、だったら100万円払えって冷たく突き放したんですね」

「ははは、そんなこともあったなあ。まあ確かに小宮山には悪いことをしたかもしれんが、別になんの罪悪感もない。
 作る側の鉄火場に甘ちゃんが紛れ込んできたら、ボコボコにされて当然だ」

「はあ…」

「とはいえ、あれから俺も現場を離れて歳も食った…
 そしてパーティ会場で小宮山を見かけてふと思ったんだ。
 やっぱり、ちょっと大人げなかったかなあと」



ってなんなんですかそのおちゃめな反応は!(えー
小宮山さんへの態度を今にして思い返した結果、「やっぱりやりすぎちゃったかな〜、てへっ」って感じの反応を見せるとは!
このハゲにもそういう気持ちがあったんだな…(えー

「小宮山はいい編集者だったし、自分の店こそしくじったが売れっ子の外食コンサルタント。
 決して箸にも棒にもかからないボンクラなんかじゃない」

「むしろかなり優秀な人材でしょ」

「ああ。そういう男をラーメンの世界から追い出してしまったのは業界的にも損失だし、
 俺にもまったくメリットがなかった」

と、ここで改めて小宮山さんの能力についての話になりますが、
「決してボンクラではない優秀な男」として、芹沢サンも有栖サンも高く評価しているみたいですね
ふむ…なんだかこのところ、小宮山さんの持つ欠点や、穴の部分ばかりが気になってましたが
どうあれ小宮山さんは間違いなく優秀な人材っていうのが芹沢サン達からの評価なんですね
それほど高く評価している人間がラーメンから離れてしまったのはもったいないから、どうにかしてラーメンの世界に連れ戻したいっていうわけか

「それで小宮山くんにラーメン屋の立ち上げの仕事を…」

「うむ、もし小宮山が首尾よく仕事をこなしたら、昔の態度は勘弁してやろうという仏心だ」

「なんにせよ、丸く収まることを願いますよ」

「今の小宮山がどこまで気づくかがポイントになるな…まあ、お手並み拝見だ」

そんなわけで、小宮山さんに対してラーメン屋の立ち上げを任せたそうですが…
というかそのラーメン屋の立ち上げ、今のところまったく進んでないけどいいんだろうか(えー
なにしろ、ラーメン屋の立ち上げをどうしようか考えていたら、急に小宮山さんが
「俺が作った牛清湯らあめんは今のラーメンに負けてねー!!」とか言い出して
その牛清湯らあめんを実際に食わせてみたら「いやこのラーメン、なんか微妙じゃないっすか?」って言われてる状態なんで
肝心のラーメン屋の立ち上げについては1ミリも進んでないっていうか…(えー

まあ、牛清湯らあめんの欠点に気づくことが、ラーメン屋の立ち上げにも繋がるってことだろうか?
次回あたりでそのへんの展開が動くことを期待したいところですね。それでは次回に続く!
 


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第64話



さてらーめん再遊記64話の感想ですが、今回の話は牛清湯らあめんの改良版を小宮山さんが考え出したという内容になってましたね
この前の牛清湯らあめんは「全体的にチグハグな味わい」という欠点があったわけですが、早くもそれを改良してきたようで…
というかこの人、すっかり牛清湯らあめんばっか作ってんな!?(えー
社長のラーメンはどうしたんだよ社長のラーメンは!そっちの仕事も少しは進めてくださいよ!

「ん?味がちゃんとまとまってる…!?」

「全然チグハグな感じがしな〜い!」

「なんだか甘みが加わったなって感じで、さっきとは段違いにスープとの一体感が…
 この甘みは、みりんですか?」

「よく分かったねグルタくん、その通りだよ。スープに適量のみりんを加えて味を整えた。それが唯一の改良ポイントだ」

って、そんな改良版の牛清湯らあめんは、これまでの欠点が見事に改善されているようで、
和文も川瀬さんも絶賛しながら食べてますね。どこが違うのかというと適量のみりんを加えたってことで
わずかそれだけの工夫で、劇的に味を良くすることに成功したみたいですね

「それだけであんなに味の印象が変わっちゃうなんて…!」

「今の牛清湯らあめんはね、さっきと違って…MMAなんだよ君たち!!」

 
 

っていきなりなんの話だよコレー!!
小宮山さん急になに言ってんすか!?MMAってなんだよいきなり!?
どうやら打・投・極といった要素がミックスされた格闘技のことみたいですが…突然すぎてビックリしたわ!

そういえば、これまでの話でもプロレスについて熱烈に語るシーンが何度かあったりしたし
作者の人はよっぽどこういう格闘技の話が好きみたいだなぁ。ラーメンの話から突然格闘技に行くとは…
まあ、かくいう俺もラーメンの話から突然ウマ娘に行くとかいう感想を何度かやったりしてるから
あんまり人のこと言えないんだけどな…(えー

「そんな格闘技が…でも、それがなんだっていうんですか?」

「MMAにおいては、打・投・極をつなぐ技術が重要なんだ。
 それぞれの格闘技をバラバラに知ってるだけだと、MMAでは通用しない」

「つまりそれって…」

「うん、かつての牛清湯らあめんは、スープ・麺・具がちゃんとしていても
 各要素のつながりが弱かったと思う。それを繋ぐための要素が必要だったんだ」

ふむ、どうやら小宮山さんは、MMAの打・投・極の3要素のことを
ラーメンにおけるスープ・麺・具の3要素と似た特徴があると考え出したようですね
その特徴とは、ひとつひとつの要素を強くしたとしても
全体的にバラバラになったら意味がなく、3つの要素をつなぐことが重要ってことのようですね

そのために小宮山さんはみりんを入れて、3要素のつながりを良くしたと…
ふむ、この話って確か、藤本クンも以前、同じ課題にぶつかったことがありましたよね


それっていうのがラーメン発見伝第2巻での出来事で、
麺もスープも具もうまいラーメンを作り上げた藤本クンですが
「そんなんじゃダメだな」って芹沢サンにダメ出しされてしまうんですよね

そのダメな理由というのが、小宮山さんと同じく
スープ・麺・具のひとつひとつに全力投球するあまり、
全体のバランスに狂いが生じていたという…




「自分の味を試行錯誤してる人にはありがちなことだよ」と有栖サンも言ってますが
本当にそうなってんなオイ!まさに小宮山さんもこれにハマってしまったわけか…
ちなみに解決方法もよく似ていて、藤本クンはエビ油を加えることでバランスを整えるっていう作業をやってましたね
これは今回小宮山さんがみりんを加えたのと同じ発想なんじゃないでしょうか

「しゃくだけど、芹沢さんの言う通り、僕はラーメンのことを全く分かってなかったよ」

そしてここで、芹沢サンの言っていた「お前はラーメンのことを全く分かってない」というセリフの意味を理解した小宮山さん。
実はこのセリフについてもですね…やはり藤本クンも似たことを言われてるんですよね



それがこのラーメン発見伝第1巻での出来事で、
「お前はただのラーメン好きとしては味を分かってるほうだ。
 しかしプロを目指す身としては何も分かっていない」
って一言なんですよね。これ、芹沢サンとしては
小宮山さんに対してもまったく同じ気持ちで言ったんじゃないでしょうか

ただのラーメン好き、すなわちアマチュアとしては味を分かっている方なんだけども
しかしプロとしてはまだまだだなという、芹沢サンのプロ意識から出てきた言葉っていうかね…
なので藤本クンと小宮山さんって、芹沢サンからの扱いにしてもほんとにそっくりな2人だなあって感じがしますね

《芹沢さん、改良した牛清湯らあめんを是非食べていただきたいんです。
 ご足労ですが、どうか足を運んでいただけませんか》

(小宮山のやつ…石井社長の店のラーメンならともかく、
 今さら10年前のラーメンの改良とはどういうつもりだ?)

そして生まれ変わった牛清湯らあめんを食べさせるべく、芹沢サンのことを誘った小宮山さんですが…しかし芹沢サンからは
「小宮山のやつ、社長のラーメンのことほったらかして牛清湯らあめんとか何やってるわけ?」
みたいな反応が…いやほんとにおっしゃる通りですね(えー
そろそろ社長のラーメンについてもなんとかしてくださいよ小宮山さん!
自分の牛清湯らあめんに夢中になっちゃって、すっかり社長のラーメン放置したまんまになっとるやんけ!

「…これはうまい。昔と違ってよく出来ている」

「え?ホ、ホントですか!?」

「ああ。お前もようやくラーメンが分かってきたようだな」

ともかく新しい牛清湯らあめんを食べさせてみたところ、なんと芹沢サンから
メチャメチャ素直な褒め言葉が出てくることに!
芹沢サンがこうもすんなりと褒めるとは…表情としても穏やかだし、これは小宮山さんのわだかまりも一気に氷解しそうな気が…



「ただ…」

「芹沢さん!僕とラーメン勝負してくれませんか!?」

「…」

って、芹沢サンが「ただ…」と言いかけたその時、突然勝負の申し込みをし始めた小宮山さん!
聞けや人の話を!(えー  大事な一言が出てきそうだったのになんやねん!
それにしても突然のラーメン勝負とは…小宮山さんって突拍子もないこといきなり言い出すからビビるわ
このラーメン勝負って、もしかしたら小宮山さんと芹沢サンでコンペ形式の勝負をするってことですかね?

 
 

コンペ形式の勝負っていうのは、芹沢サンと藤本クンが対決する時によくやっていたやつで、
「用意したお題に対して、より相応しいラーメンを作ってきた方の勝ち」っていう風に
藤本クンと芹沢サンのラーメン作りの実力を比べ合うような対決だったんですよね

たとえば今回で言えば、社長のラーメンをどうするのかっていうお題があるから
小宮山さんと芹沢サンでそれぞれにラーメンを作ってきて
社長のラーメンに相応しいものはどっちだっていう対決をするとか。
これまで放置されてきた社長のラーメンについても、こういうコンペ対決をやれば一気に解決できますしね。それでは次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第65話



さてそれでは、らーめん再遊記65話の感想ですが、まず今回は巻頭カラーでの集合イラストが描かれてますね
芹沢サンにゆかりのあるキャラクターがこうして大勢描かれているわけですが…
いやちょっと待て!?左の方を見てみると藤本クンおるやんけ!!
再遊記ではこれが初めての登場ですよ藤本クン!!やっぱり芹沢サンのライバルと言えば藤本クンなだけに、久々の登場は嬉しいもんがあるな…
藤本クンは今まで再遊記にはまったく関わってませんでしたが、ここでイラストが描かれたのには何か意味でもあるんだろうか?

「ラーメン勝負だと?ふん…確かにこの牛清湯らあめんは美味いよ。
 だがな、これでは60点。及第点ギリギリのレベルでしかない」

そして本編の方を見ていくと、前回小宮山さんに勝負を挑まれたことについて
「こんな60点のラーメンで俺に勝負を挑む気か?」と芹沢サンが語る場面で始まってますね
あれが60点だなんてそんな…まるで桃井タロウに採点されてる気分だぜ…(えー



「ろっ、60点…!?たったの…!?」

「この牛清湯らあめん…みりんを加え、その糖分が生み出すとろみによって
 スープと麺を絡ませ、以前にはなかった統一感を生み出している。
 しかしながら…みりんを加えたことで、かつてのスープの美味さは大きく減じている」

「えっ…!?」

「い、言われてみると…」

「決してまずくはないが、これでは世間によくある牛だし系ラーメンと大差ない。よって60点がいいところだ」

そんな60点の理由とは、みりんを加えたことで麺とスープの絡みは良くなったものの
その代償としてスープの美味しさが犠牲になってしまっているとのことでした
うーむ、バランスとしては整ったものの、スープが弱体化してしまったことで特別な美味しさのないラーメンになってしまっているってことか

「で、でも…!麺とスープの絡みを良くするために粘度を加えるとなったら、
 美味しさが多少犠牲となるのもやむを得ないのでは!?」

「やむを得ない…だと?」



「おい小宮山ぁ…そんな志の低さで、よくもニューウェイブ系を再興したいなどと大口を叩いたもんだな。
 いいか?お前の改良は失敗作の角を丸め、ありがちな佳作に小さくまとめたに過ぎない。
 だが俺なら失敗作のエッジを尖らせ、画期的な傑作へと昇華させんと挑む。
 それがニューウェイブ系のスピリットだ」

って、「美味しさがちょっと犠牲になるのはしょうがないじゃないですかー」と語る小宮山さんに対し、
「なに言ってんだテメェ」とばかりに怒りをあらわにする芹沢サン!
芹沢サンにとって、「美味しさがダウンしても別にいいや」なんていう妥協した考えは許しがたいことみたいですな…

それと、「お前がやってるのはチマチマした改良でラーメンを小さくまとめているだけだ」っていうのは
これ芹沢サンが藤本クンにめっちゃ言ってたことですよね
藤本クンにとって会心の出来のラーメンであっても、芹沢サンからしたら小さくまとまっている魅力の乏しいラーメンでしかなく、
「俺が本物の改良ってものを見せてやる」みたいに、大胆な改良の仕方を芹沢サンが見せつけて
藤本クンに力の差を思い知らせるっていうのが過去作の定番の流れだったので

 
 

今回の芹沢サンは、この当時の雰囲気が戻ってきた感ありますね
小宮山さんが行った改良に対し、「お前がやってるのはラーメンを小さくまとめているだけだ」とバッサリ切って捨てて
「俺ならもっと大きく進化させるような改良ができるがね」と自信満々に言い放つっていう。これぞ芹沢サンっていう懐かしい感じがありますよ

「くっ…」

「まだ俺と勝負がしたいか?」

(ここで引いちゃダメだ…!前に進まないと僕はずっと過去に囚われたままになってしまう!)

「僕の気持ちは変わりません!勝負してください!」

そんな芹沢サンの指摘を受けて、思わず気圧されそうになってしまう小宮山さんですが…
しかし引いてたまるかと自らを奮い立たせ、再び芹沢サンに向かっていくことに!
おお、意外とガッツある人ですね小宮山さん…あれだけ言われても向かっていくのはなかなかできることじゃないですよ
そういえば藤本クンも、芹沢サンに力の差を見せつけられて、心をバキバキに折られてもガッツで向かっていくキャラだったなあ

「ほう…で?ギャラはいくらだ?」

「は?」

「人様に何かをしてもらう時に金を払うのは当然だろう。ボランティアで勝負なんて冗談じゃないぞ」

「…100万円でどうですか?」

「いいだろう…お前も羽振りが良くなったものだな」

って、小宮山さんとの勝負を受けることにした芹沢サンですが、「タダで勝負なんてしねーからな」と金を要求することに!
藤本クンとはさんざんタダで勝負してたのに!(えー
何が違うっていうんですか芹沢サン!最近の小宮山さんとか藤本クンそっくりじゃないですか…
しかしそんな芹沢サンからの金の要求に応え、しかも100万円を払うと言い出した小宮山さん!
100万円といえば、10年前に芹沢サンから言われて小宮山さんが払えなかった金額なわけですが



それを今こうして払って勝負を挑むというのは、
「10年前の俺とは違うぜ」っていう小宮山さんの気概を感じますね
そんなわけで、芹沢サンと小宮山さんが激突して
「どちらが改良した牛清湯らあめんの方が美味しいのか」
という勝負を行うことに…

というか勝負はあくまでも牛清湯らあめんなんやな!?
社長のラーメンはどうすんの社長のラーメンは!?(えー
今回もまったく言及されてないけど、一体どうなるんや社長のラーメン…

「実験的失敗作だった牛清湯らあめんの改良を考えるにあたって、BGMにふさわしい音楽を思い出したぞ…
 ロック史上最悪の実験作にして、最低最悪の失敗作とも言われるルー・リードのメタルマシーンミュージック!
 なんと1時間以上にもわたって、単調で起伏のないノイズだけが垂れ流されるという常軌を逸したアルバムだ。
 作った人間もどうかしているが、レコード会社もよく発売したよ」

って、そんな牛清湯らあめんの改良に取り掛かることにした芹沢サンですが、まず最初にやったことは
「ちょうどいいBGMがあるぜ!」ロック史上最悪にして最低最悪の音楽をかけ始めたのでした
いくらなんでも最悪なもん選びすぎじゃないですか!?(えー
牛清湯らあめんも失敗作とはいえ、そこまで最悪なもんじゃないやろ!?
ちなみにこのメタルマシーンミュージック、YouTubeで検索したらすぐ出てきたので、俺も聞いてみたんですが
なんていうか…ただただうるせぇ音がずっと垂れ流されてるって感じだな…(えー

「…やっぱり、あいみょんでも聞くか」

ってあっさり聞くのやめとるー!!やっぱり芹沢サンにとってもうるせぇだけの音楽だったんや!
つーかあいみょん好きだったのかよ芹沢サン!!
そっちの方がビックリだよ!あいみょんってかなり最近出てきたアーティストだから
古いもの好きの芹沢サンが気に入っていたのは驚きというか…

ただ、考えてみたら芹沢サンって、新しいものに関しても抵抗なく受け入れるシーン結構ありますよね
たとえば電動アシスト自転車を楽しく乗り回したりだとか。
あれっておっさんキャラにしてはかなり珍しい場面だと思うんですよね
「電動アシストに頼るなんてけしからん」とか普通は言い出しそうなもんだし…
そんな電動アシスト自転車をすんなりと受け入れたり、あいみょんの曲がお気に入りだったり
はたまた昔のプロレス談義も好きだったりと、芹沢サンは新しいものも古いものも全力で楽しんでる感じがしますね。それでは次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第66話

 

さてらーめん再遊記66話の感想ですが、今回の冒頭では
石井社長のラーメンとして、牛清湯らあめんをさらに進化させたものを出したいと提案している場面となってますね
ついに来たか!牛清湯らあめんを社長のラーメンにすると明言される時が!待っていたぜこの展開を!

いやマジで、そもそもが「この社長のラーメンとして何を出すのか?」っていうのがこの章のテーマだったわけですが
「そんなことより牛清湯らあめんだ!!」って、ここんとこひたすら牛清湯らあめんに躍起になっていたので
「おいおい社長のラーメンはどうするんだよ」と毎回のように突っ込んでましたが、ようやく今回ハッキリしましたね
これまで推測で「牛清湯らあめんを社長のラーメンにするのかなあ」と感想を書いてきましたが、
やっぱり推測してる時のモヤモヤした気分と、ハッキリ明言されるのとでは全然印象が違いますね



そんな牛清湯らあめんについては、芹沢サンと小宮山さんがそれぞれ独自に進化させたものを用意し、
それを石井社長に食べ比べてもらって、どちらのラーメンが相応しいかを判定するっていうことになるようです
つまりはコンペ形式の勝負ってことやな!
やっぱりきたぜコンペ形式が!藤本クンと芹沢サンでお馴染みの勝負なだけに、久しぶりの復活って感じでなんか嬉しいもんがあるな

「いやあ、それは嬉しいねぇ!ラーメン界のカリスマと、飲食店再生師の新作ラーメンが競演とはなんとも楽しみだよ!」

そして石井社長も今の話を聞かされてノリノリで喜んでおり、芹沢サンと小宮山さんが腕を競い合うなんて最高だと
このラーメン勝負を快諾してくれたようですね。これで舞台は整ったといったところでしょうか
あとは勝負の日までに、小宮山さんと芹沢サンがどれだけ牛清湯らあめんを進化させられるかがカギになりますが…



とか言ってたら次の場面でこれは一体!?あんた誰!?(えー
小宮山さんが自分の事務所に戻ってみると、なんとそこでは新キャラの女性を相手に川瀬さんがラーメン作りのレクチャーを行っているところでした
このタイミングで新キャラの登場だと…!?しかもけっこう若そうな女の子やん!?

「何やってんの川瀬さん?」

「あ、いやぁこの前の小宮山さんのお話がためになったので、雫ちゃんにも教えてあげようかと…
 あっ板倉くん、彼女はたまに来てもらってるアルバイトの綾野さん」

そんな新キャラの名前は、どうやら綾野 雫というようで、小宮山さんの事務所でバイトしている女の子なんだという…
マジかよ川瀬さんといい綾野さんといい、若い女子を集めたウハウハの環境で仕事してんのかよ小宮山さんはよぉ!!(えー
このムッツリスケベが!!女に興味なさそうな顔して女子ばかり集めやがって!!
俺も長いこと社会人として働いてますが、職場にいる人といえば俺より年上のおっさんおばさんしかいねーんだよな…(えー
若い女子とかどこにいるんだよマジでよ…それとも現実に全然いないからせめてフィクションの職場では女子を出そうってことなんだろうか



ってそんな中、さっきの川瀬さんの「ラーメンには粘度が大事」という話を聞いて
「でもあんかけとか粘度のあるラーメンってあまり見かけないですよね」と語る綾野さん。
ふむ、あんかけの使われたラーメン…それならあるじゃないですかサンマーメンが!

セブンイレブンとかでも売ってると思いますよサンマーメン。
見てくださいよこのあんかけが載ったネバネバっぷりを
粘度の強いあんかけラーメンと言ったらサンマーメンで決まりかと…

「中華料理屋なら広東麺、天津麺、五目麺、旨味そばとあんかけ系の汁麺はあるけど、
 ラーメン屋ではどういうわけか見かけないわねぇ」

そんな中、広東麺、天津麺、五目麺、旨味そばと名前を出しつつ
ラーメン屋でそういったものは普通出してないと語る川瀬さん。
いやいや…だからサンマーメンなんですって!(えー
サンマーメンはラーメン屋でも普通に出してるから!ひとまずここはサンマーメンの話をですね…

「お客さんがラーメンに求めるものと、あんかけ麺の間にはギャップがあるんだと思うよ。
 ラーメンは麺料理でありながら味の主役はスープ。お客は何よりもまず美味しいスープを目当てにやってくる。
 そこであんかけ麺を出されると、うまいまずい以前にこれじゃない感が強すぎるんじゃないかな」

そして今度は小宮山さんが、ラーメン屋であんかけ麺を出されるとコレジャナイ感が強すぎると言い出すことに…
そ、そんな…サンマーメンってそんなにアカンか!?(えー
「食いたいのはこれじゃないんだよな」と思われるラーメンだったんか!?おおサンマーメンよ…まさかそんな目で見られていたなんて…

「スープにこだわるラーメンマニアの中には、あんかけ麺を邪道だと言う人もいますよ。
 どんなスープもあんかけ状にしたら似たような味になっちゃうじゃないかって…」

さらに今度はあんかけ麺そのものが邪道だという声もあると言い出した和文!
ま、まさかそんな…サンマーメンの存在そのものが邪道だったんか!?(えー
そこまで言われてしまうほどアカンかったのか!?というかそもそもサンマーメンの名前すら出されてないところを見ると
邪道かどうか以前に存在すら認識されていないのか!?(えー

「神奈川や静岡の一部ではサンマーメンを出してる飲食店が多く、僕も嫌いじゃないけど…
 あれもご当地ラーメン止まりではあるし…」



あ…ああ〜〜〜!!やっと出てきたよサンマーメン!!
待ってた!!待ってたからサンマーメンの話題を!!忘れられてなかったんや!!
いやーよかったよかったと言いたいところですが、「サンマーメンは神奈川のご当地ラーメンだよね」とのことで、
他の県では知名度が低いという…あ、そうだったんっすか!?(えー
俺はまさに神奈川に住んでる身なので、ドンピシャでその地域に当てはまりますわ!サンマーメンってご当地ラーメンだったんか…

神奈川に住んでるとそのへんの感覚狂っちゃうな…というか神奈川のラーメン店っていうのがそもそも偏りすぎなんですよ!
8割ぐらいが家系ラーメンの店しかねーしよぉ!!(えー
神奈川はとにかく横浜家系ラーメンが牛耳ってるって感じで、家系の店がアホほど多くて、
それ以外の店に行ってみるとサンマーメンを出してるとかそんなパターンが定番かな…
マジでメチャクチャ偏ってるから、神奈川にいると全国のラーメン屋のバランスがどうなってるのか全然わからんぜ

「さて試食会を始めるぞ!まずは小宮山さんからお願いしようかな!」

それから一週間後、いよいよ勝負の日を迎えることとなり
さっそく社長の前で小宮山さんが腕を振るうことに!
果たしてこの一週間の間に、小宮山さんの牛清湯らあめんはどう進化したのか…

「お待ちどお様でした!!」



ゲゲェーーッ!?な、なんだこりゃあああ!?
なんと小宮山さんが作り上げた新・牛清湯らあめんは、まさかまさかのオムレツラーメン!!
オムレツラーメンなんて聞いたこともねえぞ!?あまりにも予想外すぎる形になってんな!?

ただ考えてみれば、ラーメンってゆで卵が定番の具ではあるから
「卵を入れる」っていう意味では別におかしなことはしてないってことか…卵の調理法を変えるだけでこうも印象が違うんだなあ
とりあえず、このオムレツの中に牛清湯らあめんの具が詰まってるってことは間違いないと思いますが、お味の方はどうなのか…次回に続く!


どうもこんにちは、今日はらーめん再遊記に関するコメントがいくつか来てるのでそれに対して返信しようかと思います。

・すごく今更ですが、らーめん再遊記 第21話の「お前、平田だろ」って、プロレス界では有名な、新日本プロレスでの名(迷)言なんですよね……
 たぶん、この台詞をいわせたくて、平田って名前にしたんでしょうね。プロレスネタが度々でますし。 by まいやー

まずはこれ、以前の話に出てきた「平田!お前平田だろ!?」が実はプロレスネタだったっていう話ですが…



わ…わかんねぇ〜!!今こうして見ても、単に平田さんを呼び止めてるシーンにしか見えねー!!
本当に分かる人には分かるっていうネタの入れ方をしてきたんだなぁ。
というか「お前平田だろ!?」って、普段どういう場面で使うんだろうかプロレス好きの人たちは…
元ネタを調べてみたら、どうやらマスクをかぶった相手の正体をバラしちゃった時に言われたのが
「お前平田だろ!?」って一言みたいですね…ふむ、てことはマスクをかぶったキャラを見かけたら
とりあえず平田扱いするとかそういう感じの使い方でいいんだろうか?(えー

・サンマーメン食べたことないですね。存在自体も桃鉄で見たことがあるからサンマーメンという食べ物があるらしいということをうっすら知ってるレベルです。
 調べたらセブンに売ってるのも東京と神奈川だけらしいです by カンメン

こちらはサンマーメンに関するコメントですが、セブンイレブンで売ってるというのも神奈川周辺に限定されていて
他の県では売ってないし桃鉄でしか知らないと…マジか…本当に神奈川県民ぐらいしか馴染みのないラーメンなんだな
桃鉄でしか知らない食べ物の店っていうと、たとえば出雲そば屋みたいなもんか…(えー



桃鉄やってたらとりあえず出雲そば屋は覚えるけど、実際に行って食べたことはないからな…
サンマーメンの店っていうのもそれと似たようなものだったってことか…

・あんかけラーメンでいうと仙台で「ウーシャン麺」なるラーメンもありますねぇ。
 ナスと肉の炒め物が乗ったあんかけラーメン的なものなんですが、なかなか美味しかったです。 by ちけっつ

そしてこちらはウーシャン麺というラーメンが仙台にあるということですが…
うーむ聞いたことないな…他の県から見たらサンマーメンもそれぐらいの知名度なんだろうか?
とりあえず桃鉄はどうだろうかと思って仙台の物件を見てみたら桃鉄にもねえぞオイ!!(えー

 

ずんだ餅屋とか牛たん屋とかしか仙台に並んでねえ!ということはつまり…
ちゃんと物件が存在するサンマーメンの勝ちってことやな!?(えー



もはやなんの勝敗を争っているんだかわけが分からなくなってきましたが…
にしても桃鉄の物件ってあらためて見ると面白いですね
日本の主な都市や地名も覚えられるし、地理を勉強するなら教科書読むより桃鉄やった方が覚えられるよな

・僕が「粘度のあるラーメン」ときいて真っ先に連想したのは王将の天津麺(天津飯の飯をラーメンに替えたもの)なんですが
 オチがオムレツラーメンだったので僕らの予想するものなんか作者サイドはとっくに通過済みなんだなーと参りました by 鈴木太郎

あとは、天津麺のことを考えていたらオムレツラーメンが出てきて驚いたっていうコメントですが…
ふむ…でも天津麺って、言われてみたらかなりオムレツラーメンに近いんじゃないですか?



俺はこないだ、オムレツラーメンを見た時に「普通のラーメンにもゆで卵は入れるわけだし…」
ゆで卵の入ったラーメンと比較してましたが、卵を溶いてから調理するっていう意味では
天津麺の方がだんぜん近い気がします。まあ小宮山さんは土瓶蒸しから思いついたって言ってたから
直接関係はないかもしれないけど…でも現存のラーメンで近そうなのは天津麺になるんじゃないでしょうか


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第67話

 
 

さてらーめん再遊記67話の感想ですが、まず今回の冒頭では
前回ラストで出てきた小宮山さんのオムレツラーメンを目にした各キャラクターが
どういう反応をしているかが描かれてますね

まず川瀬さんは「こんなんで大丈夫なのかよ」とたいそう不安がっており
芹沢サンと有栖サンはまったくの無表情でオムレツラーメンを眺めていたという…
う、うむう…この反応っていうのはつまり今のところ誰もそそられてないんじゃないですか!?(えー

「うわ〜おいしそ〜」みたいな顔してる人が誰もおらんやんけ!
特に有栖サンが気になるなぁ。有栖サンって感情豊かな人だからこんな無反応な顔してるの怖いんだが…
そんなわけで、食べる前の印象ではまったく期待できなさそうなオムレツラーメンですが、実際に食べてみたらどうなるのか…

「ではオムレツを潰して…おおっ!?中から半熟卵とチーズが出てきたぞ!」

な…なんですって!?チーズ!?このオムレツにはチーズが入ってんのか!?
ラーメンにチーズ入れて食べるってマジか…!?俺はチーズラーメンなんて食べたことないからギョッとしたんだが…
ただでさえオムレツという変わった具で攻めてるのに、さらにチーズまで入れてくるとは大胆すぎるだろ小宮山さんよ

「うん!いける!牛清湯スープの中で麺、半熟卵、チーズが見事に調和した濃厚かつ贅沢な味わいだ!」

「みりんの時はスープの味を落としちゃってたけど…」

「これなら麺とスープの一体感ある美味しさを味わえますね!」

ところがそんなチーズオムレツラーメンの味はなんと大好評!マ…マジかよ!?
以前にみりんを使った時はスープの味が落ちてしまうという欠点がありましたが、
今回の方法ならスープの味が落ちずに美味しく食べられると…うーむそうなのか

正直なところ、みりんとチーズのどっちがスープの味を落としてしまうかと聞かれたら
チーズの方がスープの味落ちそうじゃねと思うのは俺だけか!?(えー
ラーメンスープにチーズ入れたらとんでもない味になりそうで恐いんだが…それとも実は相性のいい組み合わせなのか…?



って、そんな中で大仏顔になりこのラーメンを褒めちぎる有栖サン!
くっ、これが出てしまったら俺はもうなんも言えねえ!(えー
有栖サンの大仏顔が出たということは、文句なしに一級品の美味しさだと太鼓判を押されたってことですからね
この漫画において何よりも重要な基準が「有栖サンの大仏顔が出るかどうか」なので、
すでにそれが出た以上、俺がケチをつけるのは野暮ってもんでしょう

「小宮山くん、実にいい感じに仕上がってるじゃないか」

(え…?)

「さすが小宮山くんは芹沢さんが見込んだだけあるよ!」

「石井社長にもお気に召していただけたようで何よりです」

(…石井社長の前ではこう言うしかないか…でも…)

とその時、芹沢サンも「実にいい感じに仕上がってるじゃないか」と、このラーメンを褒め始めますが
しかし小宮山さんは「石井社長の前だからお世辞を言ってるってわけか」と、本気で受け取ってはいないようです
ふむなるほど…俺が思うに、ここで芹沢サンが言いたいことっていうのは
「実にいい感じに仕上がってるじゃないか。アマチュアにしてはな」っていう風に
よく出来てはいるがまだまだアマチュアだっていう含みが持たされてるんじゃないのかな…

「次は芹沢さんの番だな!楽しみだ!」

「ご期待に添えればいいのですが…」



「ほほぉ〜!?この上に乗っている黒いのと赤いのはあんのようだが!?」

「はい、牛清湯らあめん二色あんかけ仕立てです」

そんな芹沢サンが作ったラーメンというのがこれです。
パッと見た感じ、でっかいチャーシューが2枚乗ったラーメンかと思いましたが
これは2枚のチャーシューじゃなくて2種類のあんをかけているってことみたいですね

つまりはあんかけラーメンを作ってきたわけですが、あんかけラーメンと言えば前回の話で小宮山さんが
「ラーメン屋であんかけ麺を出されてもこれじゃない感が強すぎる」って言ってましたよね



つまり小宮山さんの理屈で言えば、ラーメン屋にはふさわしくない料理ということになるわけですが、
しかし芹沢サンはそんな料理をあえて作ってきたという…これは2人の価値観が真っ向からぶつかる形になりましたね
ともかくそんなあんかけラーメンのお味はというと…

「この黒いあんは…カツオ節を効かせた醤油あんか!?
 強烈な魚介風味が牛清湯と混じり合い、なんとも複雑で奥行きのある味わいだ!」

「淡麗な牛清湯スープを味わった後の、濃厚なカツオ味へのジャンプが凄い!
 一瞬で美味しさのシーンが変わった感じだ!」

「あ〜ん!!カツオあんがあ〜ん!!」

「今度は赤いあんを…ひいっ!?激辛でスパイシー!
 中華スパイスの辛味を牛清湯の旨味が下支えする立体的な味わいで、これまたすこぶる美味い!」

「端麗から濃厚に飛んだかと思ったら、今度は刺激的でスパイシーなシーンへとジャンプした!
 なんて奔放自在な味作りなんだ!」

「あ〜ん!!四川火鍋あんがあ〜ん!!」

あんあん喘いでるんじゃないよこのメスが!!(えー
あんが美味しいからってあんあん喘ぎまくってる川瀬さんはなんなんだー!!
1人だけ食戟のソーマみたいなリアクションしやがって!(えー



そんな川瀬さんの喘ぎっぷりは置いといて、芹沢サンが用意した2種類のあんというのは
黒いあんが濃厚なカツオ味、赤いあんがスパイシーな激辛味となっており
あんをつけずに食べた場合、黒いあんをつけて食べた場合、赤いあんをつけて食べた場合と
次々に味が変化する様々な楽しみ方ができるみたいですね

「ま…待て待て!牛清湯、黒いあん、赤いあんが渾然一体となることで…なんとなんと!
 動物系&魚介系の旨味たっぷりのスパイシーな醤油ラーメンという、第四の味が現れてきたぞ!?」

「それがこのラーメンのクライマックス。3つの味が混ざり合っても調和するよう、
 旨味をバランス良く組み立てるのは少し手間がかかりましたがね」

「少し手間をかけるぐらいでこんな風にできるなんて、芹沢さん凄すぎ…!」

「あ〜んあんあん、こんな凄いの初めて〜!!」

「な…なんという…」

さらにはこのラーメン、あんを混ぜて食べた場合というのも劇的に美味くなるようで、
1つのラーメンでありながら4種類もの美味さが味わえるという…
そんな底知れない美味さに川瀬さんはますますあんあん喘ぎまくっており
小宮山さんも次元の違いを見せつけられて絶句してしまったという…



さらには有栖サンの大仏顔もやはり出ることに!
これだけ完成度の高いラーメンが出てきてしまっては、有栖サンとしても文句なしの出来といったところか
それにしてもイメージ映像で描かれてる世界の人たちテキトーすぎるだろ!(えー

「それにしても、ラーメン店のメニューにあんかけ麺を出してくるあたり、芹沢さんらしい大胆不敵さを感じますね。
 長らくラーメン業界では、ラーメン店であんかけ麺はウリにしにくいと考えられてきましたから」

「な、なに?それじゃいくら美味くてもこのラーメンはリスキーなんじゃ…」

「ノーリスクとは言いません。しかし近年の町中華ブームで状況はずいぶん変わったと思います。
 このブームに後押しされ、町中華に興味を持つ層が年配の世代にも若い世代にも増えているんですよ」

「つまり…広東麺、天津麺、五目麺、うま煮そばといった町中華のあんかけ麺も…」

「ええ、ラーメン店で出しても問題ない下地が整いつつある…と思った次第です」

そんな中、あんかけ麺というのはラーメン屋にはふさわしくない風潮があるという件についてぶっこんできた有栖サン。
しかし、そう言われていたのも今となっては古い話で、最近は町中華ブームが起きており
町中華ではあんかけ麺が定番なので、ブームに後押しされてあんかけ麺を好む人もどんどん増えてきているってことみたいですね

(つまり僕は…あんかけ麺について古い認識のままだったわけか…
 この10年、ラーメンから目を背けてきたせいで町中華との関係なんて考えもしなかった…)

そんな中、「昔と今ではあんかけ麺への認識がずいぶん変わった」ということについて
今まさに思い知らされることになってしまった小宮山さん。なるほど小宮山さんは10年間ラーメンから離れていたので
その間に町中華ブームが起こり、あんかけ麺が世間に受け入れられていったことを知らなかったってことか
10年のブランクがある小宮山さんならではの欠点を突かれてしまったってことですね。このへんは上手い展開だなー
芹沢サンとしては「小宮山よ、まさかあんかけ麺はラーメン屋にふさわしくないなんて
いまだにそんな古い認識してるわけ?」
って皮肉る気持ちマンマンで今回のラーメン作ったんだろうなあ

「というわけで社長、小宮山くんと私のラーメンを試食していただいたわけですが、どうでしょうか?」

「どうって…ウチの新店でどっちのラーメンを出すってことか?」

「はい」

「うーん…両方出すってことでいいんじゃないか?」

「え?」

「甲乙つけがたかったことだし、どっちかを落とすなんて勿体ないだろう」

(…甲乙つけがたいなんてことは…)

おっとしかし、どっちのラーメンを社長が採用するのかという件については両方とも採用ということに!
ふむ…まあ社長が決めたいのは、「自分の店でどんなラーメンを出すか」ってことだから
ここで勝者と敗者に分けるより、両方とも採用したほうがお得ってことか
しかし小宮山さんとしては、自分の完敗だったという敗北感を味わっており、
採用はされたものの芹沢サンにはかなわなかったという気持ちに打ちひしがれているようですね

「小宮山くん、外食コンサルでありながら、ラーメンプロパーの俺と互角とはやるな」

ってそんな中、なんと「俺と互角とはやるな」と小宮山さんに声をかけ始めた芹沢サン!
芹沢サンがそんな気遣いを!?芹沢サンにも優しさってもんがあったんですか!?(えー
小宮山さんも健闘したことだし、その頑張りを認めてお互いに爽やかな決着を迎えるっていう…



とか思ってたら全然ちげえー!!
爽やかさのカケラもねえわこれ!完全に小宮山さんのこと見下しにかかっとる!
ああ、これはあれでしょうか、今回の勝負は実質的に芹沢サンの勝ちだったということを踏まえた上で
「プロが作るラーメンとはこういうことだ。アマチュアとの違いを分かっていただけたかな?」
みたいな感じに勝ち誇っとるやろ!いやはやこれぞ芹沢サンって感じがしますね

   

この時の顔とかそっくりやでホンマ!!(えー
藤本クンに勝って「しょせんお前はラーメンマニアだ」って言ってる時の顔そのまんまや!
いやあ今回の対決はマジでラーメン発見伝を思い起こさせる内容で、俺としてはすごい楽しかったですね
やっぱり芹沢サンは、腕のいい一流のアマチュアを相手に戦って超一流のプロとしての格の違いを見せつけて
アマチュアとプロの違いが分かったか?と勝ち誇ってる姿がよく似合うぜ(えー

小宮山さんのストーリーは次回で終わりみたいですけど、
こういう話もちょくちょく見たいなあって正直思いましたね。次回に続く!

 


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第68話

さてらーめん再遊記68話目の感想ですが、今回の話は前回行われた芹沢サンVS小宮山さんの勝負について
「誰がどう見ても俺の勝ちでお前の負けだよなぁ?」
と、芹沢サンがメチャメチャ勝ち誇ってる場面で始まってますね。せ、芹沢サンあんたって人は!

前回ラストの時点では、「小宮山くん、俺と互角とはやるな。さすが飲食店再生師と呼ばれるだけはある」
小宮山さんへのお世辞を言って引き分けという形にしていた芹沢サンでしたが
やっぱり本音が我慢できなくて「お前の負けだよなぁ?俺のがすげぇよなぁ?」と言い出したようです。
「お前の負け、俺のが凄い」っていうのはそうなんだけれども!そうなんだけれどもむかつくなこのハゲは!(えー

面と向かってこんなこと言われたら、芹沢サンの言ってることが正しかろうがなんだろうか
「うるせ〜〜〜!!知らね〜〜〜!!」って大暴れしたい気分になるわ(えー
それぐらい悔しすぎる言葉をぶつけられてしまった小宮山さんの反応はというと…

「…おっしゃる通り僕の完敗です。芹沢さんのラーメンは僕より一枚も二枚も上手でした。
 まさにニューウェイブ系の真髄とも言える逸品で…10年前、僕が身のほど知らずにも
 ニューウェイブ系を再興したいなどと口走り、ご不快にさせたことをお詫びいたします」

ってなんと、「おっしゃる通り僕の完敗です」といさぎよく負けを認め、頭を下げて過去の非礼も詫びる小宮山さん!
お、大人〜〜〜〜〜(えー
あれだけキレたくなる場面でもグッとこらえて穏便な言葉で返すとは、お、大人〜〜〜と思ってしまったわ

なんていうか小宮山さんって、これまでの場面では能力が高いわりに精神的には未熟っていうイメージがありましたが
今回でそういうマイナスイメージをすっかり乗り越えた感がありますね



たとえば今までの小宮山さんって、「世の中なんてバカばっかりだ」とか「俺はバカとは違ってちゃんとやれる人間なんだ」とかって
他人を見下して自分の優秀さを主張するような傲慢な部分があったように思うんですが
しかし今回の態度を見る限り、そんな傲慢さはまったく感じられず、むしろ謙虚に頭を下げていたくらいなので
今回の勝負を経験したことで、小宮山さんに良い変化が生まれてきたのかなと…

「そ、そうかそうか。小宮山がそう言うなら何もかも水に流そうじゃないか。
 昔は俺も言いすぎたよ、久しぶりにお前に会いに行ったのも、
 今回の案件にかこつけて和解できないかと思ってのことだった。改めて乾杯しようか」

って、そんな小宮山さんの謙虚な態度を見せられた芹沢サンは、「そ、そうかそうか、俺も言いすぎたわ」とおとなしくなって小宮山さんと和解することに!
あんだけ人のこと煽っといてこのハゲは!(えー
たぶん芹沢サン的に和解したいって気持ちはあったんだろうけど、それはそれとして「ねえ負けてどんな気持ち?」って煽ってやりてぇ〜って欲求もあったもんだから
つい調子ぶっこいて煽りまくっちゃったというのがさっきの態度ってことでしょうか。まったくしょうがないハゲだぜこのオッサンは

「ところで小宮山くんは、またラーメン屋をやるつもりはないの?
 今はもう、芹沢さんにラーメンのことを分かっていないなんて言われた頃の小宮山くんじゃないでしょ」

「うむ、今の小宮山なら店を始めて繁盛させるだけのポテンシャルは充分ある。
 もともと全体的な店作りには長けていたわけだしな」

ともかく小宮山さんと和解した結果、酒を酌み交わしながら今後のことについて話し始めた一同。
今の小宮山さんならプロのラーメン屋としてもやっていけると有栖サンが言っており
芹沢サンも「うむ、今の小宮山なら店を繁盛させるだけのポテンシャルは充分ある」と同調しているという…
調子のいいこと言ってんじゃないよこのハゲは!(えー
すっかり小宮山さんへの褒め言葉を並べるようになってからに!さっきの煽りを俺は忘れてないからな!

「いや、あの…さっき勝負を振り返ってみて気づいたんです。
 何が一番悔しかったのか…それは僕のラーメンが負けたことじゃありませんでした。
 昨今の町中華ブームを思えばあんかけラーメンがアリだということを
 芹沢さんは分かっていたのに僕はあり得ないと思いこんでいた…
 ずっとラーメンから目を背け、マーケット情報がアップデートされていなかったこと…そのことが何よりも悔しかった。
 それってつまり…ラーメン職人じゃなく外食コンサルタントとしての悔しさじゃないですか」

「確かに…味じゃなくマーケット情報の優劣で悔しく思うなんてね」

「今まで僕にとって外食コンサルタントという仕事は、
 やれるからやっているだけというものでしかなく、どこか仮の宿のように思っていたんですが…
 知らず知らずのうちに、外食コンサルタントが僕の居場所になっていたみたいです。だからラーメン屋はやりません」

って、ラーメン屋をやるかどうか語り始めた小宮山さんからは、なんとも意外な返答が。
今回の勝負を通して小宮山さんが感じていたことは、今は外食コンサルタントが自分の仕事なんだという
今の仕事への強いこだわりであり、ラーメン屋としてやり直すことよりも、外食コンサルタントとして負けたくないという気持ちの方が大きかったという…
最初は単に「やれる仕事だからやってるだけ」という気持ちで外食コンサルタントを始めた小宮山さんですが、いつの間にかプロとしてのプライドを持つようになったようですね

「…いいんじゃないか。やりたいこととやれることがズレている時、人はやりたいことのために努力するものだが、
 そうそう上手くはいかない…極端な例が、プロ野球選手になりたいとか、プロサッカー選手になりたいとかだ。
 いくら頑張ってもおそらく99%以上の夢はあっけなく潰える。
 そんな失敗確率の高すぎる夢なんぞに賭けるより、やれることをやり続け、
 成功体験を喜び自信を積み重ね、それをやりたいことに代えていった方がよっぽど上手くいく…」

そんな話を聞いた芹沢サンは、「世の中にはやりたい仕事とやれる仕事がある」といったことを語り始めましたね
芹沢サン曰く、やりたい仕事というのはえてしてハードルの高いものであり、それを叶えることは非常に難しく
どれだけ頑張っても夢破れて挫折してしまう人間が後を絶たないと…

そんな風に叶わない夢を追い続けるよりも、自分にやれる仕事をやり続けることで
経験や自信を積み重ねていき、やがて仕事の楽しさを知って
「これが自分のやりたい仕事だったんだ」と気づくことの方が、よっぽど実りがあるってことを言いたいみたいですね

ふむ、これに関しては俺も似たようなことを思ったことがあって
就職の時は「やりたい仕事」よりも「やれる仕事」を探したほうがいいとやはり感じたんですよね
なぜそう思ったのかというと、まず1つ目の理由としては
自分にとってやりたい仕事っていうのはまず見つけること自体がそもそも難しいんですよ

「俺がやりたい仕事はこれだ!」なんてそうそうポンと出てくるもんじゃないし
やりたい仕事がなかなか見つからず、どこを目指していいのか分からないって思い悩む状況になりがちだと思うんですよね
たとえば、手に職のない人が「どうして就職しないのか?」って質問をされた時に
「やりたい仕事が見つからないんで…」って答えるパターンすごく多いじゃないですか

やりたい仕事を探そうとするあまり、それが見つからずに無職のまま足踏みしてしまうっていう
そんな罠にはまってしまう人がすごく多いように思うんですね
だから俺が思うに、仕事を探す時はやりたいかどうかじゃなくて
「これなら俺にもやれそうだ」っていうやれる仕事を探した方がいいと思うんですよ

やれるってことは続けられるってことなんで、一度入っちゃえばそのまま続けられるだろうし
俺にしたって今の仕事を15年以上続けてますけど、やれるからやってるんであって、やりたいなんて別に思ってないですからね
俺がやりたいことなんて「早く帰ってゲームやりてー」とかそんなもんですよ(えー
そんな心境でも、やれる仕事をキチッとやっていれば、充分な収入があるしプライベートの時間にやりたいゲームもやれますしね

あとは「やりたい仕事」っていうのは、それが見つかってうまく就職できたとしても、
実際に職場に入ってみたら「やりたいのと違った」ってパターンも多いと思うんですよね
自分が思い描いていたやりたい内容と、実際の仕事はぜんぜん違ったっていう風に、期待を裏切られることも多いし
それが原因でやる気をなくしたり、すぐに辞めてしまったりっていうことにも繋がってしまうと思うんですよ

あとは、やりたい仕事ではあるんだけど死ぬほど大変っていうパターンもあるしね…
特にアニメとかゲームとか、趣味で親しんでるものを作る側に回るってなると
とんでもない激務で死ぬほど大変な思いしてボロボロになるってこともありがちなんで…

だから仕事を選ぶ時っていうのは、やりたいかどうかで選ぶんじゃなくて
やれるかどうか、続けられるかどうかで選んだほうがいいと俺は思いますね



話が長くなりましたが、今回のラストシーンとしては
外食コンサルタントとして生き生きと仕事をする小宮山さんの場面で締めとなるのでした
どうやら小宮山さん編の話はこれにて完ということになりそうですね

俺としては、小宮山さんと芹沢サンの対決を見るのが好きだったから
丸く収まるより小宮山さんには今後も芹沢サンに突っかかっていってほしいなーとか思ってたんですが(えー
ただ小宮山さんはそんな風に争うより、外食コンサルタントとして穏やかな道を進んでいくことになりそうですね
となると次回から新章スタートってことなるんでしょうかね?それでは次回に続く!

 


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第69話



さてらーめん再遊記69話の感想ですが、前回までやっていた小宮山さん編が終わったことで
今回から新章に突入する話となってますね。そんな冒頭のシーンでは
芹沢サンが自転車でお出かけ中にどしゃ降りの雨に降られてしまい、慌ててそのへんの店に駆け込むシーンで始まってますね

そんな風にたまたま立ち寄ったのはラーメン17番という店であり、個人でひっそりとやっているラーメン屋のようです
ラーメン17番…そう聞くと思い出すのが、昔11番ラーメンっていうチェーン店あったよな…
うちの近所にあったからよく覚えてるわ。今じゃもうなくなっちゃったんだよなー
あと11番の他に8番ラーメンとかって店もあった気がする。11番とか8番とか
なんの番号なんだかさっぱり分からなかったんですけどね(えー



ともかく、芹沢サンが駆け込んだラーメン17番という店では、だいぶ若い女の人が店を切り盛りしていました
ふむ…パッと見ではバイトの子かなぁと思いましたが、なんとバイトではなくれっきとした店主のようです
これだけ若いうちからラーメン屋の女店主とは珍しいですね…

というかこの漫画で若い女性キャラっていうと思い出すのが、小宮山さん編が終わる直前で
なんか若い女の子の新キャラ出てきてましたよね!?



そう、小宮山さん達が「ラーメン屋であんかけ麺を出すのはどうなのか」って話してた時に
いきなりポンと出てきた女の人ですよ。けっこう可愛い子が出てきたなぁと思ってたら
その後すぐあっと言う間に小宮山さん編が終わってしまったので
一体この子なんだったんだろうか(えー

あんな一瞬だけの出番のために、なんでわざわざ出てきたんですか!?
なんとも謎ですな…出番的にはたいした役目はなかったわけですけど
若い女の子描きてぇんだよ!!という作者の衝動から生まれたとか…?(えー
今回の新キャラも若い女の人だし、作者の人がそういうキャラをもっと描きたいと思っている可能性が…?



「ご注文はどうしましょう?」

「えーっと…ラーメンで」

とりあえず注文についてはラーメンを頼む芹沢サンですが、メニューを見てみると
大盛とか焼豚とか別メニューっぽく書いてはいるものの、ラーメンの種類は基本的に1つだけで
あとはチャーハンや餃子といった定番メニューが並ぶ程度…

なんというかあれですね、見るからに個性の乏しいラーメン屋って感じですね
いやこう見えて実は超一流のラーメンやチャーハンを出している可能性も…と思いましたが
出てきたラーメンは凡庸なラーメンそのものといった感じで、まるで美味しくない代物だったようです

(若い人間が作ったとは思えない古臭いラーメンだな…
 スープ・麺・具のすべてが貧弱で、悪い意味での昭和ラーメンという印象だ…)

芹沢サンとしても古臭くてマズいラーメンとしか思わなかったようで、若い子のわりになんでこんなものを作ってるんだと思ったら
無職暮らしで困っていたところ、じいちゃんばあちゃんから受け継ぐことになったのがこの店なんだそうで
古臭い味はじいちゃんばあちゃんの味を受け継いだのが原因か…それと少し前まで無職だったってことは
ラーメンの本格的な修行とかもしてないだろうし
つまり素人の女の子がじいちゃんばあちゃんに古いラーメンを教えられたって状態でやってるのがこの店なわけか…
そりゃダメだろうなって気しかしないな…実際、この店のまずいラーメンには客も寄り付かず、さっぱり繁盛していない状態が続いているようです



そんな女店主に「このラーメンじゃダメでしょうな」とハッキリ伝える芹沢サン。
ただ、どうラーメンを改善したらいいとか、そこまで突っ込んだ話まではしていないようです
まあ、芹沢サンのアドバイスって本来なら10万円とか100万円とか大金払って聞くような代物だしな…
さすがに無料でいきなり教えてやるほど芹沢サンもサービスよくはなかったか



ちなみに、あの女の人はああ見えて子持ちだったようで、
シングルマザーとしてこの小さな男の子を育てている身のようです
ただ、この男の子、なんとも無口で無愛想な性格をしているようで
話しかけたのに無視された芹沢サンが「ガキが…舐めてると潰すぞ」みたいな反応してますね(えー

ひょっとしてこの子供と縁ができて教える展開に…なんて思いましたが
どうやらただのムカつくガキというだけでまったく縁ができそうもなく
芹沢サンはさっさと帰ってしまいます。お、おいー!!

この親子に関しては見捨てて終わりですか!?(えー
と思ったら、帰宅した芹沢サンは「ふー、厄介なことに巻き込まれてしまったな」と言っていたので
どうやら見捨てるつもりではなく面倒くさいけど最低限の協力はしてやるぐらいには考えているようです
なるほど今日のところは話だけ聞いて、次回からちょっとした改善案を教えてやるって流れだろうか

「ん…雨にも濡れたしちょっと熱っぽいか…?」

ところが先ほどずぶ濡れになったせいか、少し熱っぽくなってきて風邪でも引いたかと感じ始めた芹沢サン。
それはよろしくないですね、ここはひとつ早めのパブロンでもキメて風邪の対策を…
と思ったら、どうやら芹沢サンにはスペシャルな秘策があるようで、さっそくその秘策を披露することに…



って…えええええええ!?チャルメラ!?なんでここでチャルメラ!?
早めのパブロンならぬ早めのチャルメラだとぉ!?(えー
チャルメラで風邪対策が出来るなんて聞いたこともねーぞ!?一体なにが始まるのか見当もつかねー!
こいつは面白そうな展開ですな…これで風邪対策が出来るなら実際の生活にも役立ちそうだし、ぜひとも聞いてみたいですよ
正直さっきの親子よりチャルメラの風邪対策のほうが気になってしょうがねーぜ…(えー  次回に続く!

ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第70話

さてらーめん再遊記70話の感想ですが、前回ラストでひき始めの風邪を治す秘策としてチャルメラを持ち出した芹沢サンですが
あの後いきなりチャルメラを食べるのではなく、「まずは長湯だ」と風呂に入ることから始めてますね
そんな風呂場にパソコンとビールを持ち込んでじっくりとくつろぐ芹沢サン。すごい生活してんなアンタ!

そしてパソコンで見ているものは何かと言ったら荒野の少年イサムだそうですよ
そ、それは…名前だけは聞いたことある昔の漫画!(えー
確か巨人の星の作者が描いてた漫画ですよね、調べてみたら1971年〜1974年に連載してたそうだから
それを読むのが「小学生以来」と言っている芹沢サンは1960年代に生まれたってことか

芹沢サンの年齢については前にも考察したことがありましたっけね。
確かあの時は「1960年代あたりに生まれたんじゃないか」と書いたので
その考察に関してはけっこうちゃんと当たってたってことだと思います。ふっふっふ

そして風呂からあがったらついにチャルメラを作り始めた芹沢サン。いよいよ本命のご登場ですな
ちなみにどうしてチャルメラを選んだのかというと、
「俺が一番好きなインスタントラーメンだからだ」って
そんな理由だったのかよ芹沢サン!(えー

てっきりチャルメラには風邪の時に有効な何かがあるのかと思ったら!
好きな袋麺だったら別になんでもいいってことかよ!
ちなみに俺の好きな袋麺といったらサッポロ一番の塩かとんこつだなー
なんか独特な味わいがあるよねサッポロ一番。あれが好きで袋麺を買う時はいつもサッポロ一番だわ

ともかく芹沢サンはチャルメラが好みだということで、特に粉末スープを入れた時の香りが最高だと思っているようですが
そんな芹沢サンと同じことを考えていた友人がかつていたという…
その友人は「ナントカくんって名前だった」ってちゃんと覚えてねーのかよ芹沢サン!(えー
顔も名前もすっかり忘れとるー!そりゃねーぜ芹沢サン!
しょせんナントカくんとはその程度の関係だったってことなんだろうか(えー

「チューブのニンニクとショウガをたっぷり、あとはコショウとラー油…
 九条ネギのみじん切りも入れたら、風邪予防仕様のチャルメラの完成だ」

そしてただ単にチャルメラを食べるのではなく、ニンニク、ショウガ、コショウ、ラー油、ネギを投入する芹沢サン。
さすがにちょっと手を加えるんですね。ただこれって一般人でも真似できるような手軽な方法を選んでると思います
ニンニクやショウガはチューブでいいってことだし、コショウ・ラー油・ネギなんかも家にある調味料を入れればいいから
俺たちでも十分に真似できる調理法ですよね。ここで変に難しいこだわりの調理法とかにしないのはさすがというか
俺たちにも生活の知恵として参考になるし、それに風邪の時って動くのもしんどいから、できるだけ簡単な調理法のほうが助かりますしね



そんなチャルメラをめっちゃいい笑顔で食べる芹沢サン。
こんないい笑顔で「うまいっ!!」って言いながら食べる芹沢サン珍しいな!?
チャルメラみたいに身近なラーメンの方が芹沢サンも素直な気持ちになるんだろうか…
なんだか「おいしーっ!」って言いながら食べる佐倉サンを思い出しちまったぜ



さらにチャルメラを食べると同時に、アツアツにしておいた日本酒を用意して
そちらも飲んでいく芹沢サン。どうやら体をとにかくあっためる作戦のようですね
そして芹沢さんの反応としては「くぅ〜〜っ!!五臓六腑がマグマのごとし!!」
もはやテンションが最高潮に上がってきたような状態になってしまいます



なんていうか芹沢サン、リアクション系ユーチューバーとしてやっていけるんじゃね!?(えー
この一連の様子を動画で流すだけで再生数荒稼ぎできるんじゃね!?
それぐらいチャルメラにしろ日本酒にしろいい反応しながら飲み食いしてるなーと思うっていうか
人生楽しんでる感がすごいですよね。こういう動画はやっぱり伸びると思いますよ

・再遊記70話、ハンチョウの風邪予防の回を思い出した。おっさんの日常ものとしてハンチョウ好きなのですが、再遊記もその枠になりつつあります
 発見伝のノリなら、チャルメラのシンプルラーメンが立て直しの鍵になりますが
 電動自転車もサウナも特段ラーメン関係ない日常描写だったので
 今回の風邪予防が伏線なのかどうか悩ましいですね  by 所見

そんな今回の内容について、ハンチョウの風邪予防を思い出したというコメントがきてますが
確かにハンチョウも張り切って風邪予防する回ありましたね。

これがその時の様子で、ネギとショウガのたっぷり入った鍋を作って体を温めてたのが印象的だったというか
今回の芹沢サンにしろハンチョウにしろ、風邪のひき始めにネギとショウガは基本なんですね
それに加えて、2人に共通してるのはやはり、ひき始めのうちに早めに風邪をやっつけるってことでしょうか

一般的にありがちなのが、「ちょっと調子悪いけどまあいいか」って無理して仕事したりして
すんなりとは治らずに風邪をこじらせるパターンだと思うんですが
ハンチョウにしろ芹沢サンにしろ、ちょっと調子が悪い程度のうちに徹底的に風邪対策するという気概を感じるというか
その結果2人ともすっかり回復してましたよね

 
 

なのでそういう心構えも大事なんじゃないかなと感じましたね
早め早めに手を打つことで快適な暮らしを送れるっていう。俺も見習いたいもんです
あと今回、風邪対策以外にも例のラーメン屋をどうするかという話について
ワンタンメンがどうとかいう話が出てきてましたがまあそれは次回でいいかな…(えー  次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第71話



さてらーめん再遊記71話の感想ですが、今回の話は
エースコックのワンタンメンって美味しいよねという話題が出てますね
前回はチャルメラでしたが、今回はエースコックのワンタンメンとは…
この章ではスーパーで手軽に買えるような袋麺をメインに語っていくってことでしょうか



ちなみに俺はこのエースコックのワンタンメンって食べたことないっすね
見かけたことはあるけど買ったことはないっていう…考えてみたら袋麺っていつも同じようなの買っちゃうなあ
俺がよく買う袋麺と言ったらダントツでサッポロ一番のとんこつですね



とんこつと言えばこの味が一番好きっていうくらい圧倒的に好きだなあ
こう、安っぽいのがとんこつは逆に良いというかね
というのも、とんこつラーメンって本格的になればなるほど臭みが強烈になったりスープがドロドロになったりと
すごい食べにくくてクセの強い味になっていくイメージがあるんですが
安っぽいとんこつラーメンはそういうクセがなくてすごく食べやすいっていうか
そういうところが好きだから、俺的にとんこつラーメンは安物ほど好きっていう特徴があるんですよね

ともかく俺が好きだったのはとんこつのサッポロ一番なんですが
最近これってスーパーから姿を消しちゃいましたよね…
販売終了になったのかなんなのかよく分かりませんが…
そんな消えてしまったとんこつの代わりに置かれるようになったのが塩とんこつとかいう袋麺なわけですが



こいつは一体なんなんですか!?(えー
急に塩とんこつとか名乗りながら出てきてなんなんだお前は!?今までのとんこつと何が違うっていうんですか!?
俺の愛したとんこつがなぜ急に…塩とんこつお前は一体…まあ細かい味を食べ比べたわけじゃないから
何がどう変わったのかよくわかんねーけど…(えー

・大志さんこんにちは。好きな袋ラーメンの話が出ましたが、九州出身の方なら大体「うまかっちゃん」という袋ラーメンを話題にしておけば間違いないので
 頭の片隅にでも入れていただければもし九州の方と話をする機会があった時に便利かもしれません。 by しおしお

そんな中、しおしおさんから「袋麺ならうまかっちゃんがオススメ」というコメントが来てますね



これは俺も結構見覚えがありますよ、なんでかっていうと
俺の親父がこれ好きでよく買ってたんだよね
なので俺がまだ一人暮らしを始める前、親と一緒に暮らしてた時はよく親父がこれ買ってきてたなあ
あとうまかっちゃんって名前を聞いてふと思い出したんだけど、うまいっしょって名前の袋麺も昔あったよね?



うまいっしょは俺の母親がよく買ってきてたイメージなんだけど、
最近はめっきり売ってるところを見かけなくなったような気が…今ではもう販売終了しちゃったんだろうか



さて本編に話を戻すと、チャルメラやらエースコックのワンタンメンやら
手軽なインスタントラーメンに触れる機会が続いたことで、
せっかくだからもっと深く話してみたいと、有栖サンや和文を呼び出した芹沢サン。
本格的なラーメンに関しては、この3人が揃ったらいくらでも話ができそうですが…

「正直、俺はこれまでインスタントラーメンには積極的に関心を持ったことがなかった。
 だがここに来て色々と思うところがあってな」

「そういうことですか…でも僕もあまり詳しくない分野なんで、ご期待に沿えるような話ができるかどうか」

「気にしないでくれ、店のラーメンもインスタントも両方詳しいなんて奴は、そうそういないだろうしな」

がしかし、芹沢サンも有栖サンも、正直インスタントに関してはあんまり詳しくないという風に
ラーメンとはいえそこは専門外な分野だったようです。ふうむ、本格的なラーメンを追求してきただけに、
安物のインスタントに関してはあまり目を向けることがなかったってことでしょうか
「この両方の分野に詳しい奴はそうそういない」と芹沢サンも考えているようが…

「フフフフ…」

「ん…?どうした和文くん」

「ようやく僕の出番がやってきたようですね…
 インスタントラーメンならお任せください」



な、なんですとー!?なんとその時、超ドヤ顔で「インスタントのことなら俺に任せろ」と豪語する和文!
そんなにもインスタントの話題に自信があるのか!?これはやはり、ラーメンユーチューバーをやっているだけあって
インスタントラーメンの食べ比べやら考察やらっていうそんな企画の動画も数多くやってきたってことでしょうか
ここにきてラーメンユーチューバーならではの強みが出るとは…これは和文の活躍っぷりに期待ですね。次回に続く!






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