アニメ感想:ウマ娘ROAD TO THE TOP第1話「夢のはじまり」

さてそれでは、新しく始まったアニメのウマ娘ROAD TO THE TOPの感想を書いていきたいと思います
このアニメはテレビ放送ではなくYouTubeで配信されている新作アニメであり
どうやら全4話の内容が予定されているようですね

話数としてはちょっと短いですがそのぶん作画はめちゃめちゃ良いって感じで
作画を見てるだけでもこりゃスゲーなって気持ちになるから、この形式も十分アリだなと思います



そして内容としては、1999世代のウマ娘たちに焦点を当てた内容となってますね
ウマ娘は作品によって描写される世代が違うわけですが、せっかくなので整理しておくと

1988年:オグリキャップ達の世代 → 漫画ウマ娘シンデレラグレイで描写
1989年:サンデーサイレンス達の世代
1990年:メジロマックイーン達の世代
1991年:トウカイテイオー達の世代 →
アニメウマ娘二期で描写
1992年:ライスシャワー達の世代
1993年:ビワハヤヒデ達の世代
1994年:ナリタブライアン達の世代 →
漫画ウマ娘スターブロッサムで描写
1995年:マヤノトップガン達の世代
1996年:エアグルーヴ達の世代
1997年:サイレンススズカ達の世代
1998年:スペシャルウィーク達の世代 →
アニメウマ娘一期で描写
1999年:テイエムオペラオー達の世代 →
アニメウマ娘ROAD TO THE TOPで描写

とまあこんな感じになってます。1999世代と言ったらなんと言っても
テイエムオペラオーのすさまじい強さが有名なわけですが
しかしテイエムオペラオーが無敵の強さを発揮し始めるのは2000年になってからであり、1999年当時としては
アドマイヤベガ、ナリタトップロード、テイエムオペラオーの三強状態だったと言われているんですよね



なので今回のアニメとしても、ライバルとして激突するこの3人の描写を中心としており、
その中でも特にナリタトップロードが主役級の扱いになっているようです

ナリタトップロードは主に長距離のレースを得意としたタフな馬であり、
一瞬で相手を抜き去るようなスピードは持っていないものの、
その代わりにじっくりと長く良い足を使えるという特徴があり
このアニメでもそれを武器にしてがんばっていくという内容になってますね。
イメージ的には不器用だけどがんばり屋な主人公といったところでしょうか

そしてライバルのアドマイヤベガは、最後方からの猛烈な追い上げを得意とした馬であり
勝負どころですべてをブチ抜くような驚異的なスピードを持っているという特徴がありますね
そういう意味ではナリタトップロードと正反対と言っていいかもしれません
性格はクールで儚げであり、なかなか笑顔を見せないキャラですね
ただ、ゲームではふわふわした感触のグッズや布団乾燥機が大好きというネタがあり
「布団乾燥機を持っている私に死角はないわ」とか言い出すギャグがウマ娘界隈では超有名ですね
まあ今回のアニメでそんなふざけたギャグ入れてる余裕はないと思いますが…

そしてテイエムオペラオーは、スピードとスタミナの両方を併せ持つ驚異の馬であり
一瞬で相手を抜き去るような追い上げや、タフな粘り強い走りの両方を可能にできるポテンシャルを持っており
全盛期となった時には1度も負けることがなかったというまさに覇王のごとき存在ですね
しかし今回のアニメでは、そんな最強の覇王様として君臨するのではなく
むしろ苦悶の表情を浮かべたり、不安に苦しむ描写がけっこう目立ってましたね

というのもやはり、この時期のオペラオーはまだ全盛期を迎えてはいないので、
無敵の覇王ではないってことが大きいんじゃないかと思います
あとオペラオーがデビューして間もない頃っていうのは、まだまだ無名の存在で注目されておらず
世間の人気はアドマイヤベガとナリタトップロードに集中していたみたいなんですよね



それは今回の作中でも表現されており、雑誌の表紙を飾っているのはアドマイヤベガとナリタトップロードの2人だけとなっていて
オペラオーに関してはぜんぜん特集も何もされていないっていう、そんな状態からスタートしているんですよね
なのでオペラオーについては、他のライバル2人よりも下の立場から這い上がらなければならないという状態なので
その余裕のない立場がオペラオーを苦しめていたのかもしれませんね

そんな悩めるオペラオーを励ますという意外な立場で登場したのがこの人、そうオグリキャップです
ここでまさかのオグリかよ!?と思いましたが、調べてみたらこの2人ってかなり共通点多かったんですね
たとえば毎日杯という同じレースを勝っていて、そこから皐月賞や日本ダービーといったクラシックGIレースを目指すっていう。

さらに2人とも、クラシックGIレースを目指したもののクラシック登録をしていなかったという制度上の問題があって
オグリの方はそれがアダとなってとうとうクラシックGIレースに出ることができなかったっていう苦い過去があるんですよね

 

このへんについてはウマ娘シンデレラグレイでも詳しい描写があったと思います
日本ダービーなどのクラシックGIに途中参戦すべく、いろいろと手を尽くしたものの
結局のところオグリの出走が叶うことはなかったっていう。ただし、このオグリが巻き起こした旋風によって
クラシック登録の制度が見直されることになり、
オグリと同じ立場からテイエムオペラオーが羽ばたいていくっていうことに繋がるんですよね



なのでオグリがオペラオーのことを応援するっていうのは、こういった立場を重ねているってこともあるだろうし
さらに言うならオグリの調教師とオペラオー陣営の関係性っていうのも含まれているみたいです
というのも、史実においてオペラオー陣営は当初クラシックに参戦するかどうかを決めかねており、
毎日杯には勝ったものの、もともとクラシック登録はしていないし、参戦は見送りにしようかどうしようかと考えていたみたいなんですよね

そんな中で声をかけてきたのがオグリの調教師の人であり、オペラオーのクラシック参戦について
「毎日杯であんなにも強い勝ち方をしたんだ。クラシックに出たら面白いよ」
という風に、オペラオーの強さを認めてクラシックでも十分やれると太鼓判を押したそうなんですよね

多分これって、クラシックに出られなかったオグリの無念を知っているから、
同じ思いをしてほしくないと思って声をかけてきたんじゃないでしょうか
そういった実際の人間ドラマもアニメのシナリオに詰まってるっていうのがよく出来た内容ですよね

そしていよいよクラシックGIの初戦・皐月賞に挑戦したオペラオーは、見事にナリタトップロードとアドマイヤベガを打ち破り
クラシック第一の冠という栄誉を手にするという…それにしてもレースシーンの形相すごいっすね(えー
アニメでこんなすごい形相で走ること今までなかったやん!?これ絶対シンデレラグレイの影響やろ!?



なにしろシンデレラグレイと言えばこんな風に、ものすげー形相で走るのが特徴的で
すさまじい執念を感じる真剣勝負が持ち味っていう
プリティーじゃないプリティーダービーという雰囲気を生み出した作品なので
やっぱりその影響を受けてるのかなっていう…

ちなみに他にもシンデレラグレイの影響受けてそうなシーンはありましたね
それが何かというとオグリの食ってるメシの量ですよ
オグリの食事シーンというのは以前と今ではかなりの違いがあると思うので、それについて見ていくと…



まずはこれ、アニメ二期においてオグリが食べていたメシのシーン。
他のキャラよりもかなり多めに描かれてはいましたが、
この時点ではオグリの肩あたりまでに盛られたぐらいの量となっていました

 

ところがウマ娘シンデレラグレイになると、あきらかにオグリの身長より何倍にも盛られたメチャクチャな量のメシを食べるようになり、
食いしん坊という枠を超えた異次元の量を食うようになっていったんですよね



そして今回のアニメでもこれほどの量を平然と食べるようになっており
あきらかにシングレに引っ張られて量が増えとるやろがい!
もしかしてシングレの影響って思った以上にでかいのかもしれないな…次回に続く!


アニメ感想:ウマ娘ROAD TO THE TOP 第2話「栄光の舞台」

さてそれではウマ娘ROAD TO THE TOP2話目の感想ですが、
前回は皐月賞をテイエムオペラオーが制したという展開となりましたが、今回は次なる大レースが開催される内容となってますね
そう、日本ダービー。クラシックの舞台における二冠目のGIレースであり
そして何よりもここで勝つことが競馬界で最高の栄誉とまで言われるほど注目度の高いレースです

そんな日本ダービーを目前に控えて、ナリタトップロード・アドマイヤベガ・テイエムオペラオーの3人が注目を集めることになり
3人のうち誰が勝つのかという三強ムードが世間へ広がっていくことに。
前回だとこの中でオペラオーだけ注目されてない状態でしたが、さすがに皐月賞を勝ったことで世間の評価もグンと上がったようですね

そんな3人の様子を見てみると、アドマイヤベガとナリタトップロードは
「ちくしょう今度こそ…」という皐月賞での悔しさをにじませているのに対して
テイエムオペラオーだけはニッと笑っていて余裕がある感じですね
「いや〜なんせ皐月賞で勝ったしなー、皐月賞で勝っちゃったからな〜」
という勝者の余裕でしょうか
(えー
そんなオペラオーは今回メイショウドトウと一緒にトレーニングに励んでいたわけですが

こうして見てみると2人のおっぱいのサイズ違いすぎて吹いた(えー
横から見ると全然違うなオイ!?同い年のウマ娘でもこうも体つきが違うのか
ちなみに調べてみたらオペラオーはバスト76ドトウはバスト99だそうです

ドトウが爆乳キャラなのは知ってましたが、オペラオーは控えめな方なんだなぁ
ウマ娘でバスト76ってなにげにかなり珍しいですよ
たとえばアニメ一期主人公のスペちゃんがバスト81で、普通ぐらいの体格でもウマ娘では80前後なことが多いから
70台ってなるとウマ娘では小柄とか痩せ型のキャラって分類になるんじゃないかなあ

ちなみにドトウの99って数字はウマ娘で最大のサイズです
ウマ娘で巨乳キャラと言ったらドトウというのが以前からのお約束ですよ
ただドトウってけっこう厚着するタイプだから、あんまり胸とか素肌がばばーんと見えるような衣装って着ないんですよね
それがもったいないところというか…もっとエロい服を着てくれよエロい服をよー(えー

そんなバカ話は置いといて、いよいよ始まる日本ダービーの大舞台。
レース展開としては、三強のうちテイエムオペラオーがグングンと前に出ていき、ナリタトップロードがそれを追うという展開になりますが…

《速い速いテイエムオペラオー!大外に持ち出してグングンと上がっていく!》

「く…!」

「さあ!勝利の凱歌を響かせよう!!」

自信満々な様子でみるみる先頭へ上がっていくオペラオー。これは作戦か!?勝利の方程式なのか!?
ちなみに実際のレースでもオペラオーが同じように上がっていくんですが
そちらは作戦ではなくてやらかしちゃって上がっていくんですよね(えー

というのも、本当ならじっくりと脚をためながら勝負どころを待つつもりだったのが、
すぐ前の馬が壁になりそうな状態だったので、それを避けようとオペラオーを促したところ
オペラオーがドギューンと前に出ちゃって「やべえどうしよう」って早仕掛けになってしまったという…
なので本来は「こんな前に出るつもりなかったのに…」という計算外のやらかしでオペラオーが飛び出してしまったというわけです

《第4コーナーをまわって先頭はテイエムオペラオー!しかし外からナリタトップロード!》

「く…!」

「絶対に捉える…!!今まで積み上げてきた全部出し切って!!今度こそ掴む!!」

さあそして、いよいよレースも正念場を迎えたわけですが、先頭のオペラオーを標的にしてジリジリと寄ってくるナリタトップロード!
このへんはやはり良い足を長く使えるナリタトップロードの強みなんじゃないでしょうか
オペラオーが早仕掛けしたぶん、まだゴールまで距離がある状況での勝負となったので
それならば持続力の高いナリタトップロードに分があるというか、少しずつ差を詰めてオペラオーを捉えられるってわけですね
そしてついに、オペラオーを追い抜き先頭を奪い取るナリタトップロードですが…

《外からアドマイヤ!外からアドマイヤベガ!!》

「な…!?」

がしかし、ナリタトップロードの勝利が見えたその瞬間に強襲するアドマイヤベガ!
完全に虚を突かれてしまったナリタトップロードは、まさかの展開にすっかり青ざめてしまいます
オペラオーを抜けば勝ちと思っていたこのレースですが、
その後ろでは虎視眈々とアドマイヤベガが勝負のタイミングを狙っていたという…

《アドマイヤベガ!アドマイヤベガです!皐月賞の無念を晴らし輝く一等星!アドマイヤベガ!!》

そしてゴールするその瞬間、ナリタトップロードから先頭を奪取し優勝するアドマイヤベガ!
ナリタトップロードからすれば、優勝が見えたその瞬間に天国から地獄へと叩き落とされたような気持ちでしょう。
そのショックはあまりにも大きく、ナリタトップロードはその場でひたすらに号泣してしまいます

ちなみに実際のレースでも、ナリタトップロードに乗っていた渡辺薫彦ジョッキーが同じくらい号泣していたそうですね
やはりダービーを勝てると思ったその瞬間、それを落としてしまったというのは計り知れないほどショックなんだろうな…

一方で、負けた悔しさをにじませながらも、勝者のアドマイヤベガに祝福の拍手を送るテイエムオペラオー。
スポーツマンシップを貫く素晴らしい行動ですが、実際にテイエムオペラオーに乗っていた和田竜二騎手はどうだったかというと
この時ひたすらぼうぜんとしていたそうです(えー

やはり実際のレースでは、オペラオーに早仕掛けをさせてしまったという
悔いが残る内容となってしまったので、この大一番のダービーを「やっちまった…」って気持ちで終えてしまったことから
ぼうぜんとしていたってことじゃないでしょうか



そして優勝したアドマイヤベガについてですが、このとき実際にアドマイヤベガに乗っていたのは
あの有名な武豊です。この大舞台で優勝をもぎ取っていくところが流石ですよね
年齢的にも、今回の三強を争ったジョッキーの中で武豊が一番上なので
「若いもんにダービーを渡すわけにはいかんな」
みたいな感じでベテランの意地による勝利って印象がありますね

なにげにダービーってそういう展開多いよなと思うのは俺だけでしょうか
若いジョッキーが優勝寸前まできたところで、その甘い夢をベテランが打ち砕くっていう。
少し前のダービーもまさにそれだったと思うんですよ



それっていうのがこれです。2021年に開催された日本ダービー。
この時、ゴール寸前で先頭に立ったのはエフフォーリアという馬で、
それに乗っていたのは横山武志という若手ジョッキーであり、若くしてダービー優勝という栄光が
もう目の前まで来ていたわけですが…

しかしそれを打ち砕いたのがベテランジョッキーの福永祐一だったんですよね
ゴールするその瞬間、福永祐一の乗るシャフリヤールがギュンッと迫ってきて
ほんのわずかエフフォーリアの前を取り、ダービー優勝をもぎ取っていったという…

もうなんていうか、ゴールする瞬間を狙って前に出るっていう
その極限の勝負どころを見極めて勝つのがベテランの神業って感じですよね
これをやられる若手にとってはまさしくプロの洗礼というか、しかも日本ダービーという大舞台
そんな洗礼を受けてベテランよりも自分が甘いことを思い知らされるってなると
マジで今回のトプロみたいな反応になるやろなぁ…

それと今回の話、なにげにハルウララとライスシャワーの出番多かったですね
この2人は第1話でも出てきてましたが、第2話でもこれだけ出番あったのはちょっと意外でした
この2人が出てくる理由としては…まずハルウララの方は
今回の主役陣と同世代の馬だからでしょうね

そう、ナリタトップロード・アドマイヤベガ・テイエムオペラオーという1999世代の馬たちとは
実はハルウララも同世代なんですよね。まあ、オペラオー達は中央競馬の芝レースで走っていたのに対して、
ハルウララは地方競馬のダートレースで走っていたので、一緒に走るような接点はまったくないんですが
しかし同世代ではあるので、レースを見に来る応援役になっているってことじゃないでしょうか

ライスシャワーの方はというと、1992世代の馬なので世代はぜんぜん違うんですが
しかし日本ダービー2着で1着を取れなかったという意味で、今回のナリタトップロードと共通点があるから
そのつながりで出したってことでしょうかね

それともうひとつ、今回ライスシャワーのセリフで興味深かったのが
「トップロードさんいいマーク!このままオペラオーさんに合わせられれば!」
って一言だったんですよ



つまり、テイエムオペラオーをマークするナリタトップロードの走りを褒めるっていう役割で出てたわけで
それの何が興味深いかって、ライスシャワーっていうキャラはもともと
相手をマークして走ることを得意とするキャラでしたよね



そう、これと決めた相手に張り付いてマークしながら走るっていう戦法に定評のあるのがライスシャワーだったわけで
それと似た走りをやっていたナリタトップロードに言及するために今回出てきたのかなっていう。
つまり今回ライスシャワーが出てきた理由は、ナリタトップロードとのダービー2着つながりに加えてマークマンつながり
ってことなんじゃないかなと思います。それでは次回に続く!


アニメ感想:ウマ娘ROAD TO THE TOP 第3話「走る理由」

さてウマ娘ROAD TO THE TOP 3話目の感想ですが
今回は砂浜に出向いたナリタトップロード達が特訓を行うという内容でしたね
なるほどこれはゲームのウマ娘でおなじみの夏合宿回というわけか

考えてみれば、前回の話が日本ダービーだったんだから、それが終わったらすぐ夏合宿に突入するというのは
ゲームのウマ娘やってる人にはすごく実感しやすい内容ですよね
がしかし、そんな夏合宿の最中だというのに、ナリタトップロードはどうにも浮かない表情で気持ちが沈んでいるようです
おいおい待ってくれよ、トレーニングレベル5の夏合宿でやる気ダウンとか勘弁してくれよ!(えー

冗談は置いといて、やはり皐月賞・日本ダービーと負けが続いたことを気にして
「自分は頑張っても勝てないのかもしれない」って不安がトプロの中で生まれ始めたってことでしょうか
このまま不安に押し潰されるようなことにでもなったら早くも引退?ここで引退かナリタトップロード!?(えー

「恐いんです…みんなの期待を裏切っちゃうのが…また負けて、応援してくれるみんなをガッカリさせるのが恐くて…」

「次も負けると決まったわけじゃない」

「トレーナーさんも知ってるはずです!ダービーの私は最高のコンディションでした…それでも負けた…!
 それ以来考えちゃうんです…強くなれなかったらどうしよう、もう勝てないかもしれないって…
 頑張りたいとは思ってます、でもどうしようもなく恐いんです…!」

そんな膨らみ始めた不安を吐き出して、抱えていた気持ちをトレーナーへとぶつけていくナリタトップロード。
なるほどやはり、負けが続いたことで自分の限界が見えてきたような、嫌な気持ちを抱えてしまっているようです
頑張っても勝てないかもしれないという不安が止まらず、負けるのが恐いと感じるようになったようで…
つまりは引退ってことか…(えー



やはりナリタトップロードもこうなってしまうんや!負けて心を折られた人間は辞めていく運命なんや!
どこもこうやってコンテンツは先細りしていくんやなぁ…(えー

「…確かに恐いよな、持てる力を出し切っても勝てなかったっていうのは…
 でも、辞めるとは言わないんだな」

「え?」

「お前さんは負けた後もずっと勝つ方法を探していた、立ち止まらず一心に努力し続けた。
 負けてヒザをついても最後まで戦い続ける、それが俺の知るナリタトップロードだ!」

な、なんだってー!?なんとここでトレーナーが言い出したのは俺と真逆の言葉!
恐いとは言いつつも「辞めるとは言っていない」とトプロの闘志がまだ萎えていないと指摘するトレーナー!
くっ、なんということだ…まだ心の折られ方が足りなかったというのか(えー
皐月賞3着、日本ダービー2着という好成績ではまだ心をバキバキに折られるまでは行ってなかったということなのか!?

「そ、それでも勝てなかったら…みんなもう応援したくなくなっ…」

「応援するさ!お前さんがナリタトップロードだから!戦い続けるから応援したくなるんだ!」

さらに続けて力強い言葉をトプロに投げかけていくトレーナー!
くっ、トレーナーめ…俺の引退理論を見事に覆しやがって…(えー
まあそんな引退理論の話は置いといて、ナリタトップロードっていうのは実際に
なかなか勝てなかったけど応援するファンはものすごく多かった馬らしいですね

実際に見たわけではないですが、そういう空気感を持つ頑張り屋の馬だったということを伝え聞いております
それを聞いて俺が連想したのがですね…現役馬のディープボンドなんですよね



このディープボンド、今も走っている馬で、ちょうど今週の天皇賞(春)に出走したばかりで惜しくも勝てずに2着だったんですよね。
これでディープボンドは天皇賞(春)で3年連続2着という風に、いまいち勝ちきれない立場となっているわけですが…
でも好きで応援しちゃうんだよなあ…

今回の天皇賞(春)、世間はもっぱら一番人気のタイトルホルダーに注目が集まってましたが
俺はディープボンドが好きだから、五番人気だろうがなんだろうが熱心に応援しながら見てたんだよなぁ…
つまりそういうことなんやな…
人気がどうとか結果がどうとか関係なく、頑張って戦うディープボンドが好きだから応援するっていう。
今回のトレーナーが言ってるのはそういうことなんでしょう
なにげにナリタトップロードも天皇賞(春)で3年連続3着という成績の持ち主だから、ディープボンドと本当によく似てるなあ

 

あと関係ないけどナリタトップロードの胸でっけーよな…(えー
この場面マジで胸に目が行っちゃってやばかったわ
俺がトレーナーだったら、さっきナリタトップロードが落ち込みながら話してたこととか
「えっ何か言った?胸しか見てなかったわ」ってことになりそうだわ…(えー

さてともかく、ナリタトップロードに関してはトレーナーの励ましで立ち直ったわけですが、
しかしその一方でアドマイヤベガは闇落ちルートへと突き進んでいました
おいおいおい、ダービーで優勝したお前がなんで闇落ちしとんねん!と思ったら

私には死んでしまった妹がいるのよ…
そんな妹のことを忘れてダービーに夢中になっていた私は姉として最低だわ…

ということを考えてひたすらネガティブな気持ちになっていたようです
これはなんというか…めんどくせぇ性格してんなこの女!?(えー
いくらなんでも妹のこと気にしすぎやろが!「ダービーに夢中になって妹を忘れるなんて最低だわ」って
つまりアドマイヤベガ的には、常にずっと死んだ妹を気にして供養し続ける生活じゃないと納得行かないってことでしょうか
どんだけ供養したいんだよマジで…そういうのはお盆の時期ぐらいにしとけって…(えー

しかしアドマイヤベガのネガティブな考え方はまるで変わらず、とうとうレイプ目になるまで自分を責め続けてしまいます
おいおい、顔はすごい綺麗な子なのに性格はメンヘラそのものやんけ!?
まさかダービー優勝という偉業を成し遂げておきながら、たったの1話でこんなことになるとは…
いくら綺麗で強いウマ娘でもお近づきにはなりたくないって感じがすげーな…(えー



そんな風にアドマイヤベガが狂っていく一方で、テイエムオペラオーはというと
めっちゃ元気に夏を満喫していました。お前1人だけ元気じゃねーか!!
いやマジで、オペラオーも皐月賞で勝ったりダービーで負けたりしているわけですが
ナリタトップロードのように負けて落ち込んだりだとか、アドマイヤベガのように勝って落ち込んだりだとか
そんな様子は一切ないんですね。1人だけ落ち込むことを知らない超健康メンタルやな…

そんなオペラオーですが、今回のサングラス姿が騎手の和田竜二とそっくりで吹いた
服装といいサングラスといい和田竜二に寄せてきてるだろこれー!
思わぬところで騎手要素をぶっこんでくるから油断ならないアニメだぜ

 

それと今回もハルウララ&ライスシャワーの出番が結構ありましたね
そろそろこの2人も癒やしキャラとして定着してきた感あるな
話の内容的に、今回はメインキャラ達が落ち込んでいくネガティブな空気があったから
ときどき出てきて癒やしオーラを振りまいてくれる2人は良い清涼剤になったと思いますね
残りあと1話ですが、この2人にも最後までがんばってほしいところです。次回に続く!


アニメ感想:ウマ娘ROAD TO THE TOP 第4話「想いはひとつ」(最終話)

さてウマ娘ROAD TO THE TOP 4話目の感想ですが、このアニメは全4話構成なので
今回の話が最終話となりますね
早くも終わってしまうとは名残惜しいですが…そんな最終話の内容は、
クラシック三冠レースのうち最後の三冠目である菊花賞がこれから開催されるという内容になってますね

「クラシック三冠の最後にふさわしい最高のステージで、ボクは必ず栄冠を掴んでみせる!
 すべてを魅了しライバル達にも恥じぬ覇王の走りでね!」

そんな菊花賞を控えた状態で、メチャメチャ自信満々に勝利宣言するテイエムオペラオー。
ちなみにこの時、史実においてもテイエムオペラオーは
超絶好調な最高のコンディションで菊花賞を迎えたそうです
オペラオーの競走生活の中でもナンバーワンの仕上がりがこの菊花賞だったんだとか。
さっきのオペラオーがニッコニコで勝利宣言してたのはそれが理由かもしれませんね



(今までと同じ走りをしていたら、オペラオーちゃんにもアヤベさんにも勝てない…分かってる…分かってるけど…)

そんな一方で、菊花賞を前にして徐々に表情が沈んでいくナリタトップロード。
今まで通りでは勝てないということで、菊花賞では走りを変える作戦をトレーナーと練っているようですが、
しかし自分らしからぬ走りへと変わっていくことに、どうにもモヤモヤした気持ちがぬぐえないようです。
そんな迷えるトプロの前に、スッとオペラオーが姿を現しますが…

「どうしたんだい?ボクの輝きに目がくらんでしまったかな」

「オペラオーちゃんは…迷ったりとか、自分の力が足りなくて悔しかったりとか…そういう時って、ないんですか?」

「あるはずがないだろう」

「え…」

「なぜならボクの前には、果てなく伸びる覇王への道がある!
 ならば当然、行くしかないさ」

なんと自らの進む道に1ミリも迷いはないとはっきり言い切るオペラオー!
さすがは世紀末覇王…我が生涯に一片の悔いなしというメンタルの持ち主ってことでしょうか(えー
そんな迷いなきオペラオーの姿に感銘を受けたトプロは、自分もまた最後まで自分の道を貫き、自分らしく戦うことを誓うのでした

「アヤベさん!私、アヤベさんにお伝えしたいことがあって!」

「…何?」

「菊花賞で私、あなたに勝ちます!」

「な…」

「今まで何度も負けて、悔しくて泣いちゃったこともありましたけど、どうしても追いつきたくて…
 アヤベさんは私の目標でライバルなんです!菊花賞では私らしく走って、アヤベさんを超えてみせます!」

って、迷いを振り切ったナリタトップロードは、自分らしい全力の走りで菊花賞に勝つとアドマイヤベガに宣言しに行きますが…
アドマイヤベガの反応としては、「急に来たかと思えばなに言ってんねん…」って感じでなんとも困惑してますね(えー
アドマイヤベガは前回からずっと闇落ち中ということもあって、キラキラしたトプロの姿を急に見せられても「なんやこいつ…」ってついていけないようですね

そんな風に温度差がありつつも、とうとう菊花賞の日が訪れてしまい
テイエムオペラオーとナリタトップロードがキラキラした光に満ちた表情でレースに挑む一方、
アドマイヤベガだけが闇落ちしたままで走り出すことに…

《ナリタトップロードが先頭!外からテイエムオペラオー!アドマイヤベガは4〜5番手!》

「ハァ…ハァ…ハァ…!負けられない…!負けられないのに…!どうして…どうして…!?」

そしてレースが進むにつれ、ナリタトップロードとテイエムオペラオーが先頭争いを繰り広げていく一方で、
アドマイヤベガは伸びあぐねてしまい、息を乱しながら「どうして…どうして…!?」と苦悩にまみれてしまいます
なぜこんなにも苦戦してしまうのか、それは闇落ちしてるからですよ(えー
やっぱ闇の力じゃ光には勝てないんやな…光2人を相手に闇1人で挑むのは無謀すぎたんや!

「お姉ちゃん、前だけを見て振り返らずに走って」

「え…!?」

「運命は私が持っていくから、これからは自分のレースを思い切り楽しんでね、お姉ちゃん」

「ま…待って!」

って、そんな闇落ち状態のアドマイヤベガの前に突如として1人の少女が!
アドマイヤベガそっくりの姿をしたこの少女は、以前死んだというアドマイヤベガの妹ですな…
今までアドマイヤベガは妹のことを気にするあまり、ひたすら闇に沈んでいったわけですが…
妹としてはそんなことを気にせず、自分のために走ってほしいと思っていたわけですね

それと「運命は私が持っていく」というこのセリフですが、運命っていうのは何かっていうと
アドマイヤベガの足が壊れてしまう運命のことですね
史実のアドマイヤベガは、この菊花賞で走ったのを最後に、足を壊しての引退となってしまったわけですが…
その運命を妹が持っていくということで、ウマ娘のアドマイヤベガはこれからも走り続けられるっていうことなんでしょう

 

そしてレースが終盤を迎える中で、目から赤い光を放ち猛然と追い上げるテイエムオペラオー!
こ、この演出はまさか…ウマ娘シンデレラグレイでいうところのゾーンの力!?
目からほとばしるようなようなオーラの演出がゾーンの力の特徴的なところでしたが…



こうして並べてみるとなんか表情もよく似てるな!?
シングレをリスペクトしたシーンなのか!?覇王と化したオペラオーはゾーンの力を駆使して走れるのか!?
ちなみになんですが、トプロの方もわずか一瞬だけ目から赤い光を放ってるんですよね



オペラオーほどではないですが、トプロにもわずかにゾーンの力を使えるだけの素養があるってことでしょうか
なにげにトプロを生んだ親っていうのは、シングレにも出てきたあの人なんですよ



そう、ディクタストライカ。この人こそナリタトップロードを産んだ親にあたるキャラであり
シングレの劇中ではゾーンの力を駆使してオグリと戦ってましたよね
そんなディクタストライカの血を引いているからこそ、ナリタトップロードも今回ゾーンの力をわずかに使えたんじゃないかな…って
シングレの感想を書いている身としては思ってしまいましたね

《ゴールイン!!ナリタトップロード、ついにやりました!!
 何度も掴みかけてはすり抜けていった栄冠!それでも諦めずに挑み続け、ついに届きました!!》

そしてこの死闘を制したのはナリタトップロードであり、今まで勝ちきれずに負け続けていた雪辱をついに果たすことに!
そんなトプロの優勝する姿を、スペちゃん達も「ドッゲェー!?」という驚き顔で眺めてますね
なんでこんなにスペちゃん達が驚いてるのかというと、スペちゃん達は
トプロより1歳年上の馬で、これから戦うことになるからだと思います

要するにスペちゃん達からしたら、自分たちの1歳下の世代から
「うわなんかめっちゃ強いやつら出てきたー!?」って感じで
「私らこんな強い後輩とこれから戦わないとアカンのやな…」ってことを実感しているシーンなんじゃないかと思います

実際、この画像に並んでるセイウンスカイ、スペシャルウィーク、キングヘイローっていうのは
史実でいうとナリタトップロード&テイエムオペラオーを同時に相手取るレースを実際にやることになるんですよね
今回の菊花賞は、時期的に1999年11月なわけですが
1999年12月になると、有馬記念でスペシャルウィークがトプロ&オペラオーと戦い
2000年12月になると、有馬記念でキングヘイローがトプロ&オペラオーと
戦い
2001年04月になると、天皇賞春でセイウンスカイがトプロ&オペラオーと戦う

っていう風に、これから実際にトプロ達と戦う未来が待ち受けているので、
「こりゃ私達もうかうかしてらんねーわ…」っていう立場として今回出てきたんじゃないかなと思います

そして最後は、ウマ娘といえばウイニングライブということで、トプロ達3人が盛大なライブを行ったところで
ウマ娘ROAD TO THE TOP ・完
という形で終わりとなりました。とりあえず俺的に、このアニメを振り返ってみて思うことは
オペラオーのドラマももうちょっと欲しかったな〜ってところでしょうか

なんというか、ナリタトップロードとアドマイヤベガに関しては十分なドラマがあったと思うんですよ。
苦い挫折を味わったりそれを乗り越えたりっていう、山あり谷ありの展開になってたと思うんですが
でもオペラオーはあんまりそういうのなかったよね!?
2人に比べるとドラマがちょっと薄味に感じたんだが!?いや主人公のナリタトップロードが濃いのはいいにしても
アドマイヤベガめっちゃ濃すぎじゃなかった!?(えー

いやマジでアドマイヤベガのドラマは濃厚だったな〜とつくづく思いますよ、
ダービーで優勝してからみるみる闇落ちしていく時のインパクトの強さは
主役のナリタトップロードすらも超えてたんじゃなかろうか。

それと比べるとテイエムオペラオーは、闇落ちも何もなく光の中にいるキャラって感じで
劇的なドラマ展開っていうものがあまりなかったように思うんですよね
そこは何かオペラオーにも欲しかったところだよな…ちなみに史実でいうと
まさに今回の菊花賞がオペラオーにとって一番の挫折になるんですよね

最高のコンディションで絶対に勝てるという必勝の構えで迎えた菊花賞を、
レース中の判断ミスにより不覚にも落としてしまって
激怒した馬主から騎手の交代を言い渡され、騎手だった和田竜二にとって人生最大のトラウマとなったのがこのレースなんですよね

「菊花賞はもう…僕の人生の中で一番覚えていますね、本当にもう…
 どう責任を取ったらいいのかぐらいの負け方をしてしまったんでね」

「あそこは絶対勝たないといけないレース。
 本当に勝てたレースを落としてしまったっていうのがありましたから、
 僕自身もうあの馬には乗れないだろうなって…本当に覚悟が足りなかったって思いましたね」

という風に、最高の状態だったオペラオーを自分の至らなさで負けさせてしまったっていう
とてつもない自責の念を和田竜二に植え付けた因縁のレースであり、馬主からも交代を言い渡されてドン底に陥ったところを
師匠と言える人が庇ってくれて「どうか竜二を乗せてやってください」っていう熱心な説得により
和田竜二の続投が決まって、そこから本当の意味で覚悟の決まった和田竜二が
翌年オペラオーと共に全戦全勝の伝説を打ち立てるっていうね

俺はオペラオーのドラマっていうとそれが一番好きなんだよな…
人生で一番忘れられないほどの大きな挫折を経験して、師匠に助けられ再スタートを誓ってから
全戦全勝という歴史上で唯一の大偉業を成し遂げる
っていう流れがな…

一度ドン底を味わってからの再起っていう、決して順風満帆ではなかったドラマが好きだったから
今回のオペラオーのようにずっとまっすぐに覇王への道を進んでいるっていう姿を見てしまうと
いや挫折しようや…って思ってしまいましたね(えー

挫折しようや…もっと挫折しようや!こんなキラキラした光の中でまっすぐに進んどったらあかん!
人生最大級のトラウマを味わう展開が必要なんや!(えー
そういう意味では、序盤のオペラオーが苦悶の表情を浮かべてる時とか結構俺好みの展開だったんですよ

覇王を目指しているオペラオーも、こんな風に苦しみながら進んでいるんやなぁ…ってことが感じられて
俺的にかなりグッとくる展開だったんですが、しかし後半になるほどオペラオーのこういう描写は減ってしまったので
もっと挫折しようや…って思うようになっていきましたね(えー

まあしかし、ナリタトップロードも負けて落ち込む場面が多かったし、アドマイヤベガも闇落ちキャラだったので
オペラオーまで落ち込むとなると内容が暗くなりすぎるっていう可能性があるから
オペラオーは暗さよりも明るさを強調する方向でいくことになったってことかな

そういう都合もありそうだし難しいところですな…オペラオー1人だけのストーリーじゃないから
作品のバランスを考えると現状で良かったのかもしれないし
全4話ってことを考えても、あれこれ足せっていうのも無理な話だから
むしろ4話でよくこれだけまとめたってことを評価すべきなのかもしれませんね。
とりあえず、今後もウマ娘のアニメ企画には期待していきたいです

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