セブン第36話 必殺の0.1秒


ある日地球防衛軍全体での、合同射撃訓練が行われることになった。
訓練と言っても規模は大きく、『防衛軍最優秀スナイパー決定杯』みたいなもんでしょうか
その中で突出した好成績をおさめているのが、ウルトラ警備隊のソガと防衛軍参謀本部のヒロタ。
なんと2人ともミスなしの最高得点でフィニッシュです。
決着つかずのため2人の同点決勝が行われますが、決勝の最中にソガは不運にも体勢を崩して準優勝に終わってしまいます

「すまんなソガ、勝ちを譲ってもらって」

「いや…あれが俺の実力さ。優勝おめでとう」
「ふふ、おかげでウルトラ警備隊のような殺風景なところに行かずに済んだよ、じゃあ失敬…」

な、なんだとー!いかにもヤな感じ君ですヒロタ。アンヌも「何よあれ!?」とご立腹。
ヒロタへの非難ごうごうの中、彼と同期であるソガだけは
「あれでも根はいい奴なんだ」とかばいます。ソガは本当にいいやつだなあ

ウルトラ警備隊の仲間はソガのために残念会を開こうとしますが、そこで突然司令部からソガに呼び出しが。
ソガが司令部に向かうと、何があったのかそこには射撃訓練で特に成績の良かった者たちが集められていました。やな感じヒロタも来ています
参謀達からの説明によると
『現在防衛軍は「人工太陽計画」を極秘で進めているが、それに関わる研究者たちが次々に暗殺されている
 君たちには次に狙われる可能性が最も高い
リヒター博士を警護し、この防衛軍本部まで送り届けてほしい』 とのことです。
ほほー、あの射撃訓練にはこういう目的があったと
でも人工太陽計画って太陽を作ってどうするんだろう…

ともあれリヒター博士と合流したソガ達は
普通の車に偽装してヒロタと南隊員がリヒター博士と同じ車に、ソガと他の隊員はその後ろについて出発です
その途中、いきなり不審車両から銃撃が!げげー
偽装がいきなりバレてるよ!
暗殺者からの激しい攻撃!ソガ達の車はリヒター博士達と分断されてしまいます
からくも暗殺者を倒し、ソガはリヒター博士たちの乗る車に追いつきますが…ウゲゲェーッ!?
そこにはなんと、博士と南隊員の変わり果てた姿が!なんてことだ…
しかし、ヒロタの姿だけが見当たりません。一体何が起こったのか…
ガァァァァァァン!!「ぐうッ!?」
その時、ソガに向けて何者かが発砲!
ソガは脇腹に弾をくらいながらも応戦し、なんとか撃退したものの
出血と痛みで力尽き、そのまま意識を失ってしまいます


しばらくしてソガが目を覚ますと、そこは防衛軍のメディカルセンター。どうやら他の隊員に運ばれてきたようです。
しかし博士達をむざむざ死なせる結果になってしまい、いてもたってもいられないソガは怪我を押して再び司令部へ。
と、そこには参謀達と話し合っているヒロタの姿が!お前どこにいたんだよ!


「南隊員はスパイだったんだ…
 やつは俺がトラックと応戦しているスキに博士を殺し、この俺まで殺そうとした!」


「しかし…俺が現場に向かった時には、お前の姿は見えなかったが」

「…もう一人の犯人を追っていたんだ。だが、途中で見失ってしまってね」

でたらめを言うなー!(ぉ  
ヒロタの話を不審に思ったソガは、いったん司令部で別れた後で話を聞きにヒロタの私室を訪れます。
しかしまったくとりつく島のないヒロタ。「とっとと部屋から出てけコノヤロー」なムードになってしまいます。しかしそこでソガは


「あの時…俺を撃ったのはお前だろう」

いきなり核心!突然の一言にヒロタも驚きを隠せません

「なにを証拠にそんな言いがかりをつける!」

「証拠?その顔のキズさ。それは俺に撃たれて出来たものだ」

はっきりと言い切るソガ!しかしヒロタの様子をうかがうためのハッタリのようです。
そもそもあの時負傷して意識の朦朧としていたソガに、犯人に傷を負わせたかを確認する術はないのだし…
しかし、精神的に追い詰められたヒロタは銃を取り出し強行手段に!ソガ危ない!


チャ…チャキッ 「銃を捨てろ」 「!?」 

なんとヒロタの行動を完全に読んでいたソガ!ヒロタより先に銃をつきつけ、すぐさまウルトラ警備隊へと連絡を!かっこよすぎるー!
しかし、ヒロタを牽制しながらソガが受話器を取るとそこから強力な電波が!なにー(゜д゜;)
ソガはその電波を受け気を失ってしまい、ヒロタに連れ去られてしまいます

ソガの連れて行かれた先はぺガ星人という宇宙人の円盤!
どうやらぺガ星人はヒロタを射撃訓練でソガに勝たせる代わりにヒロタを洗脳し、
今度はソガをも洗脳して人工太陽計画を完全に潰すつもりのようです

無情にも洗脳されてしまったソガは防衛軍に帰還。
すると先日殺されたリヒター博士は実は諜報員の変装だったとの知らせが…
そして、今度は本物のリヒター博士をウルトラ警備隊とヒロタで護送することに。
今回は
ヒロタ・フルハシ・博士ソガ・ダン・アマギに分かれて本部に向かいますが、護送の途中でヒロタがフルハシに向けて発砲!
そのままダン達から逃走をはかるヒロタ。ダン達も追おうとしますが、洗脳されたソガがそれを妨害!
一体どうしたら!ソガが相手では手が出せな…
ドカドカズガバキバキベシ
こ…こいつら容赦ねえー!!(゜д゜;)
ダン達は邪魔なソガを叩きのめして・゜・(ノД`)・゜・そのままヒロタを追走…君らには遠慮ってもんがないのか!
それを見たヒロタは、追いすがるダン達に向けて手榴弾をブン投げる!
ドガァァァン!
かろうじて直撃は避けたものの、ダンとアマギは爆発の衝撃で気絶してしまいます。
が、なんとソガは逆にショックで洗脳から復活!なんてやつだソガ!
正気に戻ったソガは逃げるヒロタ車のタイヤを狙撃し、これ以上の走行を不可能に。
しかししぶといヒロタは博士を車の外へとひきずり出し、走ってでも逃げようとします


「ヒロタ、目を覚ませッ!その拳銃を捨てるんだ!」

ヒロタに追いつき必死に訴えかけるソガですが、残念ながら今のヒロタには通じる様子がありません

「どうしても博士を助けたいなら…俺と勝負するんだな。5つ数えたら撃つ…!」

「ヒロタ…!」

「ひとつ…ふたつ…!」

ついにソガの声に応えることなく、発砲のカウントを開始するヒロタ。
もはやソガにできることは、ヒロタの決闘に応じることだけなのか…






みっつ…




よっつ…






いつつッ!!  ドドキュゥゥゥゥン!!





ズ……ドサッ





その場に崩れ落ちたのは…


「ヒロタ…っ…」
倒れたまま動かないヒロタ…同期の友人を殺してしまったソガの心中はいかばかりか…
しかし、悲しみに暮れるソガの前にペガ星人の円盤が!
さすがのソガもこれには反撃できずに逃げ回るしかありません
そこへ目を覚ましたダンがセブンに変身!円盤内部へと突入すると
中のペガ星人を始末し、無人となった円盤をワイドショットで仕留める!

ペガ星人は倒され、危機は去ったものの
ソガの心に残されたのは深い傷…
ソガはヒロタの亡骸に、自分とヒロタの拳銃を十字架として重ね合わせ
悲しみの中で自分を奮い立たせるのだった…




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