最終章 新たなる出発(たびだち)

「姉さんが死に、カガチも死んだ!ザンスカール帝国はもうおしまいだ!
 だがウッソ・エヴィンきさまだけは…殺す!!」
ついにエンジェル・ハイロゥも崩壊を始め、姉、国、そして勝利も失ったクロノクル。
もはやクロノクルを突き動かすのはウッソに対する憎しみのみ。クロノクルは因縁のV2にむけて真っ直ぐに突進していく!
「バカめスキだらけだ!!」
対するウッソ。目の前で父さんを殺されてしまったせいか
いつも以上に口調が容赦ありません
ウッソはクロノクルの突進を見切ると、そこに合わせてメガビームライフルを叩き込む!
バシャドゴオオオオオ!



メガビームライフルの直撃で焼き尽くされるドッゴーラ改!(;゜д゜)ま、まさかこんなに早く決着が…
と、思ったその時。ドッゴーラを包んだ爆煙が少しずつ晴れていくと…
「なにぃ!?む…無キズだってーっ!?」
「このドッゴーラ改は全身をバリアコーティングしているのだ!どんな攻撃も受けつけん!」
どんな攻撃も受けつけん!もしやそういう理由でジャンヌ・ダルクの体当たりを食らっても無キズだったんですか!?
単なるビームコーティングではなく、絶対無敵なバリアを発生させているという事なんでしょうか…


「クッ!」 ビッビッビッ!
ウッソは繰り返しビームライフルをドッゴーラに撃ち込みますが、すべてバリアにはじき返され全くダメージを与えることができません
「フハハハハハ、効かんと言ってるだろうがあ!
 このドッゴーラ改は全身がビームそのものなのだ!!」
あがくウッソを見てご満悦のクロノクル。気分がハイになったのか
意味のわからないことを言い出しました
全身がビームそのものって何!?バリアコーティングじゃなかったんですか!
ともかくV2の攻撃が通じないドッゴーラ改。ウッソはじわじわと追いつめられていき、
ついにドッゴーラはトドメの一撃を加えるべくV2へと迫る!
「クッ!」
「フン!そんなビームシールドが役に立つものか!」
何を思ったか、ドッゴーラの突進に合わせてメガビームシールドを展開するウッソ。接近武器には効果の薄いこれで一体何を…?
と、その時四面体のバリアがドッゴーラの周りを包み込む!



「こ…これは!?」
「ミノフスキー粒子に電磁波を流して作ったプラズマバリアーだ!
 この中にメガ粒子砲を撃ちこめばどうなるか!さらばだクロノクル!!」
ヴァドドドドドド!!
バリアーで作られた密閉空間!その中でドッゴーラはビーム砲の無限地獄を味わう!
「ぐわああああああ!!」
「きさまは電子レンジに入れられたダイナマイトだ!!
 メガ粒子の閉鎖空間の中で分解されるがいい!!」
しゅ、主人公の言うセリフじゃねえー!分解されるがいい!って悪人でもなかなかこんなセリフ吐かないよ!
かくして電子レンジのダイナマイト状態になってしまったドッゴーラ改。これにはさすがのバリアコーティングも用を為さず
ドッゴーラはボロボロに破壊され、まるでガイコツのような無残な姿に…



クロノクルを倒し、
「終わった…」と一息つくウッソ。しかしそんな達成感もつかの間、崩壊したエンジェル・ハイロゥが
みるみる地球へ向かい落下していく!エンジェル・ハイロゥのキールームには取り残されたシャクティが…
「シャクティーッ!!」
シャクティを助けに向かおうとするウッソ。しかし、V2の行く手をさえぎりボロボロのドッゴーラが再び動き出す!
「クロノクル!きさままだ生きていたのか!?」
「オ…レはもう…ダメだ…だが…きさま…も…道連れ…だ!
 バリアエネルギーをすべて解放した…!一緒に死ねえええええ!!」
ババババババババ!!
組み付いたドッゴーラ改のエネルギー解放により、V2のボディのあちこちが爆発していく!
落下していくエンジェル・ハイロゥを目前にもがくV2。その時、必死に伸ばしたV2の手が何かをとらえる!
「こ…これは…!?オデロのビームサーベル!!」
偶然か、それとも亡き親友の起こした奇跡か、ウッソはオデロの遺したビームサーベルを起動し、クロノクルにトドメの一撃を叩き込む!
ドオオオオン!!
ついにコクピットを貫かれて絶命するクロノクル。ドッゴーラを倒したウッソは全速でエンジェル・ハイロゥへと向かいます
しかし、すでに大気圏突入を始めボロボロに破損していくエンジェル・ハイロゥ。
ドッゴーラとの戦いで半壊したV2もまた、大気との摩擦でボディが次々に弾け飛んでいく!
「シャクティーーー!!」
「ウッソーーー!!」
V2とエンジェル・ハイロゥが砕けていく中、執念でシャクティのいるキールームのブロックを掴み取るウッソ。
しかしV2はグングンと地表へ向かって引かれていき…
「最後の…最後の力を貸してくれ…ガンダム…!」
シュバアアアアアッ
ウッソの声に応えるように、光の翼を広げて舞い降りていくV2ガンダム。
そういえばここが
なにげに光の翼初使用じゃないですか!いつも真・V字斬ばっかり使ってるからですよ!


そして戦いから半年後…平和になった世界でのどかに暮らすウッソ達。
「まてーっリーンフォース!ったく…ヤギ飼うって大変だよ」
「ふふ…モビルスーツを扱うようにはいかないみたいね」
「マーベットさーん、ウッソー!ご飯の用意ができたわよー!」
戦いとは無縁のなごやかな時を過ごす一同。このカサレリアで、これからも穏やかな日々を過ごしていくことでしょう…







あれ?








そういえば…










カ、カテジナ出てきてねえーー!!!




機動戦士Vガンダム・完




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