第22話・誓い


いよいよ打倒ディガルトに向けて本格的に動き出したルージ達。
まずはキダ藩時代のラ・カンの部下達と合流するために、ズーリという町へとやってきたのでした

「ダ・ジンのおじ様、元気にしてるかしら…」

天然の要塞とも言うべきズーリの町。どうやらディガルドに反感を持つ人たちの拠点となっているらしく、
以前ミィ様達もここに滞在していたようです

「お久しぶりです!ラ・カン様…!」

「元気にしていたか、ダ・ジン」

(あれがラ・カンの家老だったダ・ジンさん…さすがに威厳がある)

「ジンおじ様!」

「姫…!お奇麗になられて!ますますミレ様に、お母様に似られましたなぁ…!」

「姫…?」

「ミィ、本当にお姫様だったんだ…!」

「ガサツなお姫様もいたもんだ」

ドグシャアッ!!

「誰がガサツなのよッ!!」

ぐわー!「お奇麗になられて」と誉められたのもつかの間、怒り狂ったミィ様はガラガに向けて
金的ミサイル発射!
再会して早々なんということを!泣くぞ、ダ・ジンが泣くぞ!まさか国の未来をしょって立つ姫様が、こんな
野獣に育っていようとは…

「ヒザ蹴りも幼き頃のミレ様に瓜二つですっ…!」

な、なんだとぉぉ!?むしろミィ様の凶暴な姿に、ミレママンの面影を見て感涙にむせぶダ・ジン。
家系からしてこんなんかよ!キダ藩のムコ殿は代々大変な思いをしてきたに違いない…


「これは…?」

「我が藩に古くから伝わる世界の地図です」

「「「えぇぇ!?」」」

屋敷の中に通されたルージ達が見せられたのは、この大陸全体の地図。
しかしこの世界で地図は相当珍しいもののようで、ガラガやコト姉も初めて見たように目を丸くします

「ガーラガぁ、ハラヤードはどこだと思う?」

やたらニヤニヤしながらガラガにハラヤードの場所を尋ねるミィ様。
ハラヤードから相当な距離を旅してズーリに来たので、ズーリからすすーっと指を動かしていくガラガでしたが…



「いくつも山を越えて来たから…この辺りか?」

「ブブー、はっずれぇ」

「ハラヤードはここ、ゼ・ルフトはここ、ルージの故郷ミロード村はここだ」

ガラガに代わって正確な位置を指差すラ・カン。なんとこれまでの旅は、この地図上では数ミリ程度にしか過ぎませんでした
最高速度マッハ2.5のレインボージャークでも、ゼ・ルフトからミロード村まで数日かかったところを見ると
この大陸って相当バカでっかいんじゃないでしょうか。さすが惑星Ziは地球と違います

「せ、世界が広いったってどれだけ広いんだ…!?」

「さすがに驚いたわ…」

しかし「世界は広いな大きいなー」だけで話は終わらず、ラ・カンは何やら碁石のようなものを取り出すと…

「ディガルド武国は…着実にその戦力を増大させ続けている」

ディガルドの支配下にある場所にポンポンと碁石を置いていくと、なんと地図の半分以上が真っ黒に!アタックチャーンス!
想像以上に広いこの世界で、想像以上に勢力を伸ばしていたディガルド。ルージ達はこの戦いのスケールの大きさを実感するのでした


とりあえず話が終わり、「世界って広いんだわねえ」と感想を漏らすルージ達。
しかし気がつくとミィ様の姿がありません。なんとなく気になったルージは、屋敷を歩き回ってミィ様を探してみることに…
バカだなあルージきゅん、トイレだったらどうするんだ(えー

「いつか故郷に…お母さんと一緒にしてあげるから、待っててね…」

屋敷の裏の林にてミィ様ハケーン。しかし何やらお墓にお参りしている最中で、ルージも話しかけるのをはばかられます
そこへやってきたダ・ジンとラ・カン。ミィ様と同じくお参りをしにきたようで、ルージにこのお墓のことを説明し始めます

「…レインの墓です」


(C)BIRTHDAY・NAS・テレビ東京

!?
レインの墓ですって!?まさかわずか8歳にしてくたばってしまうとは…これぞ宇宙が授けた光の答えか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「レイン…?」

「私の妹、ミレが嫁いだ男であり…ミィの父親だ」

ありゃりゃ、なるほど。ミィ様の親ということはレインじゃなくてレ・インだったと…キダ藩出身者の名前はちょっと分かりにくいなぁ


早くにミレを亡くしたこともあり、親子2人で二人三脚の暮らしをしていたミィ様とレ・イン。
ミィ様が乗っているランスタッグは元々レ・インのゾイドであり、ミィ様が幼い頃から乗せてもらったりしていたようですが…

っておいおい!頭のハッパはこんな小さい頃からのっけてたんかい!
本体か!?やはりこのハッパがミィ様の本体なのか!?(えー
もう何年もこのハッパ生活を続けているようですが、一体どんな素材なんでしょうかね。替えがあったりするんでしょうか?
なんだかハッパの設定なんかも色々気になるところです


キダ藩から逃れてきた後、ズーリで平和な生活を続けていたレ・イン達。
そんなある日、とうとうディガルドの放ったバイオラプターの襲撃を受けてしまいます。
愛機で応戦するラ・カンやレ・インでしたが、その戦いでレ・インが命を落としてしまい…


国に続いて自分の後継者までも失ってしまったラ・カン。とうとう自分の器量のなさに絶望し、
ズーリにダ・ジン達を残して放浪の旅に出るのでした。誰もお供は連れないつもりのラ・カンでしたが、
ミィ様はレ・インの遺した
「私に代わって殿を守ってくれ」という遺言にしたがって、
形見のランスタッグに乗り込みラ・カンに同行することになったのです



「父さんのランスタッグ…かぁ」

ラ・カンとダ・ジンの話を聞いて、今までとランスタッグを見る目が変わるルージ。
じーっとランスタッグを眺めているうちに、ルージは長い旅の汚れを落としてあげたくなり…

「なにやってんのー!?」

「なにって、磨いてるんだよー!」

「…なんで?」

「なんでってその…たまにはキレイにしてやらないとな、ミィの大事なランスタッグだろ?」

「キモチ悪いわね、変なルージ!」

「(ごしごし)」

「……もっと腰を入れて磨きなさい!私がお手本見せてあげるわ!」



つんでーれ!(゜∀゜ ≡ ゜∀゜)つんでーれ!
まるで心に命の泉が湧いてくるようだ!おお神よ!ツンデレはまさに心の栄養ですね(えー


どでかいランスタッグをすみずみまでピカピカにしたルージ。大仕事を終えて一息ついていると…

「…」

「…セイジュウロウさん?」

ブンッ! 「わぁっ!?」

シュガァッ! 「なっ、何するんですか!」

やってくるなりルージに棒を投げつけ、さらに鞘で斬りかかってくる師匠!いきなり何をしやがりますか!
もしやランスタッグを掃除してるのを見て、
「あんな小娘のゾイドなんか!なぜ俺のソウルタイガーを洗わん!」
機嫌を損ねてしまったんですか!?そうなんですか師匠!?

無言で襲いかかってくる師匠から身を守るため、ルージは投げつけられた2本の棒を拾ってなんとか防御!
…ん?
二本の棒…二本の剣…二刀流…

「そうか!セイジュウロウさんは俺がハヤテライガーでちゃんと戦えるように特訓を!」

そ…そんなバカなー!?
確かにハヤテライガーはムラサメと違って二刀流ですけど!
ゾイドの操縦とチャンバラと一体何の関係が!?
師匠の修行は、これまでもムラサメの上に乗っかったりルージに筋トレさせたり
ルージきゅんをいじめたいだけにしか見えないんですが
師匠ってば!そこんとこどうなんですか!?小さい頃は
好きな女の子のスカートめくっていじめるタイプじゃなかったですか!?(えー

「はぁっはぁっ…!あ、ありがとうございました、明日もお願いします…!」

結局日が暮れるまで師匠とのチャンバラを繰り返したルージ。明日もがんばる気ですか!
師匠…この純真無垢な子にそろそろまともな修行方法を…(えー


そして翌日の早朝。広場にズーリの民衆を集めて、ついに反ディガルドの旗揚げを宣言するラ・カン。
しかしラ・カンの横には見慣れない少女が…その気品漂う物腰に、ルージやガラガはすっかり骨抜きです

「まるで人形みてえだぁ…あれが本当のお姫様ってもんだぜ!」

「ミィもお姫様なら、少しは見習えばいいのに…」

「バカめ…」

そんな2人を見てあきれたようにつぶやく師匠。そしてルージ達がまじまじと少女の顔を眺めていると…

「ミ…ミィ!?」

「あ、あれが…ミィ!?」

少女の正体が正装したミィ様だったことに気づいたルージ。思わぬ一面にぽやーんと頬を染めるのでした

というかミィ様髪切りそろえちゃったんですか!?次回からずっとこのまんま!?そんなのヤダー!ヽ(`Д´)ノ(ぉ
次回へ続く!




そして今回から放送後の目玉コーナー、
ロン先生のゾイド講座がスタート。
主役機をさしおいて、第一回はいきなりザイリンのゾイドです

「ディガルドの誇る無敵のバイオゾイド、バイオメガラプトル!
 表面を覆っているバイオ装甲で弾もビームも跳ね返されちゃう!
 唯一リーオで出来た武器だけが、バイオゾイドを倒す事ができるんだ」

「串刺しにしてやる!」








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