第7話・嘆きの山

「ディガルドなんざ恐れるこたぁない!
 オレ達は奴らが攻めて来る限り、ここで戦い続けるぞォ!」

「オオオオオオオオオ!!」

先日の大勝利にすっかり気を良くしたガラガ。
ゲリラ達を広場に集めて徹底抗戦を高らかに宣言し、全員の士気の向上をはかります。

「ちょっと待ってよ!このアジトはもうディガルドに知られちゃったのよ!?残るなんて馬鹿げてるわ!」

「付近にはディガルドの姿はない、逃げるなら今のうちだよ!」

「なに言ってやがる、逃げる必要なんかねえって話を今してるんだろうが!」

ガラガの考えに反対のルージ達は、ディガルドの増援が来る前にここを離れるべきだと説得しますが
双方意見をゆずらず話が進みません。

「おかしらァ!オレ達も最後まで戦いますぜ!」

「ディガルドにオレ達の怒りを思い知らせてやるぜぇ!」

ルージ達の説得もむなしく、次々にガラガに賛同し打倒ディガルドの叫びを上げるゲリラ達。
せっかくの忠告が無視されて
ミィ様は爆発寸前です




お、お前ら!悪いことは言わん、そのくらいにしておけ!
このままではディガルドの到着を待たずに、ミィ様による
荒れ狂う殺劇の宴が!(えー



結局ゲリラ達は戦うことで万場一致のようですが、自分達はこの先どうするかと話し合うルージ達。
そもそも成り行きだけでここに来たルージ達にとって、ゲリラがどうするにしろ一緒にいる理由はないのです。
むしろ、村の滅びの日に今もおびえているミロード村の人々のためにも
すぐにでも出発してジェネレーター職人を探さなければなりません。

「おぉいたいた!コトナ、そろそろ偵察を頼むぜ!そうだ、みんなにも役割を決めとかないとな」

そこへやってきたガラガ。もう完全にルージ達がゲリラの一員になったものだと信じ込んでいます
調子のいいガラガにミィ様やコト姉のきつーい反論が。

「なんですって?仲間になった覚えはないわよ」

「なーに言ってんだ、お前らも一緒に戦ってくれた。もう仲間じゃないか、ハッハッハ!」

「短絡的〜!そういう思考回路だから女に嫌われるのよ」

「なに!?そ、そうなのか、コトナ!」

「それは理由第3番。全部で108つあるんだけど聞きたい!?

煩悩の数だけコト姉に嫌われまくるガラガ。とことん合わないみたいねこの2人
ミィ様たちのつれない態度に、ガラガは
「とにかくアジトにいるなら協力してくれ」と一言残して去っていくのでした



「仲間にならないなら出てけってこと!?カンジわるぅ〜…!
 おじさま!こんなところ早く出発しましょ!」

「まあ落ち着きなさい…」

ガラガの言葉も
ミィ様にはまったくの逆効果。毎回のようになだめるおじさまも大変ね



しかし、このまま黙って別れるようなことをしたくないルージは、ガラガを追いかけて彼の入っていった洞窟の中へ。
そのまま洞窟の奥へと進んでいくと…

「う…あぁっ…」

「もうちょっと我慢しろよ…?ほいっ…と、また二時間後に替えに来るよ」

「手間をかけるなぁ…」

そこには、献身的に大勢の怪我人の看護をするロンの姿が。
そう、ここの怪我人はガラガ達がアジトに到着するまでディガルドと勇敢に戦ったゲリラ達。





ガラガに撤退する意志がないのも、絶対安静で身動きの取れない彼らを守るためだったのです。

「助けてくれって言えれば楽なんだろうけど…変なところが素直じゃないんだよな。
 あと数日は怪我人を動かせない、今戦いになったらデッドリーコングだけじゃ守り切れないだろう…
 もうしばらく残ってくれないか、せめて僕のゾイドの修理が終わるまで…」

素直にルージ達に助けを求められないガラガに代わって、事情を説明し改めて協力を願い出るロン。
自分達と同じく、ガラガもディガルドから仲間を守るために戦っていることを知り、ルージはここに残る決心を固めます。
 

こうしてしばらくの間アジトに留まることになったルージ達。
予想されるディガルドの襲撃に備えて、戦いを有利に進めるための仕掛けを数日かけて作り上げます

そんなある日、早朝にコト姉とレインボージャークに乗り偵察飛行に出るルージ。
コト姉と一緒ということで
またまたこんなことになっています

このスキモノのスタッフどもが!!こんなの見せられたら嬉しいだろ!よくやった!(えー

「どう、何か見える?」

「いえ、今のところ…ん…?メガラプトルだ!このままじゃ見つかる、すぐに引き返して!」

とうとうやってきたディガルドの軍勢!しかも先頭に立つのはあの
ザイリン!
あんた
管轄外なのにまだここにいたのかよ!
どうやら、バイオラプター7機を失った前回の大失態の責任を取ることになってしまったようです。どこの世界も管理職は大変ね

「ん…?思ったより早かったな…小隊止まれ!」

その時、山の向こうに消えていったレインボージャークのわずかな光を見逃さず、ルージの存在を察知したザイリン。
驚くべきは
ルージ並みのザイリンの視力!
さすがは若干27歳で少将にまで登りつめた男。相応の能力は持っているということか

「もう少し時間をあげるよルージ君…!準備がいるだろう?色々とね…」

なんと、わざわざルージ達が迎撃準備を整えるまで到着を遅らせるザイリン。
前回あれだけの完敗を喫しておきながらこの自信。今回はそれだけ万全の体勢で臨んでいるということに…?


ルージ達の作戦は、まずガラガ達が真正面から迎え撃ち、そこへルージとコト姉が空から奇襲し敵の数を減らす。
その後狭い谷に敵を誘い込み、大量の丸太を落とし敵戦力を分断・各個撃破するというもの。

しかしガラガは
「ソッコーで勝てそうなら最初で決めちまおうぜ!」とあくまで楽観的。

「ほんっと単純!短絡的!」

ミィ様も呆れ顔です。果たしてこんな調子でうまくいくのか…


「散開しろッ!」

とうとうザイリンがその姿を現した!
ガラガは真っ先にザイリンのメガラプトルへ突撃し、ミィ様とラ・カンは周囲のバイオラプターを倒しにかかる!しかし…

「数が…!多すぎるっ…!」

嵐のように途絶えることのないバイオラプターの攻勢に、さすがのミィ様達も劣勢を強いられます

「うぅおおおああっ!?」

ザイリンと戦うガラガもまた、ヘルズボックスの隠し腕攻撃を完璧に見切られ投げ飛ばされてしまう!



「面白い武器だ、次は花でも出るかな?」

重量級のデッドリーコングをやすやすと投げ捨て余裕の一言。
う、嘘だ!ザイリンがこんなに強いわけが!(えー
ルージに勝ったガラガですらまったく相手になりません。
あかごのほうが はごたえあるわ!ちからなきものは みるのもけがらわしい!

しかしその時、苦戦中のガラガを支援に空高くからルージがザイリンに斬りかかる!ガイ様華麗に参上!

「ルージ君かっ!!」

ルージ相手の戦いにはいつも相性が悪いザイリン。ムラサメブレードの連撃を受け体勢が崩される!
そのスキに、作戦通り谷の奥へと後退するルージ達。
「もう逃げるのかルージ君ッ!!」とザイリン達もすぐに追跡を開始!


どうでもいいけど
後退するコト姉エロすぎ。なんかオシリが見えてませんか!肉が!肉が!(えー




しかし、トラップ地点の目前まで来ると突然足を止めるザイリン達。
それと同時に、崖の上で罠を起動するタイミングを見計らっていたゲリラ達が、次々にバイオラプターの襲撃を受ける!

「い、一体何がどうなってやがるんだ!」

「うまく罠にはめたつもりだろうが…罠にはまったのは君達のほうだよ、殲滅しろッ!!」

なんと、ルージ達の考えを完全に読み切っていたザイリン!
ザイリンが用意しておいた別働隊に罠は潰され、四方八方から現れたバイオラプターがルージ達を襲う!
う、嘘だ!ザイリンがこんなに知略に長けるわけが!(えー

こうなってはバイオゾイドへの対抗手段を持たない仲間たちが心配です。
かろうじてバイオラプターの包囲を突破し、洞窟に残った仲間の元へ向かうルージ達。
怪我人を動かせるだけの日数が経っていたことが、せめてもの救いでしょうか…

しかし、最後の怪我人を乗せてコト姉が飛び去った瞬間、すでに包囲網は突破不可能なほどに完成されていました。
脱出は絶望的となってしまったルージ達。ロンの
「僕に考えがある」という言葉を信じて洞窟の奥へと進みますが…

「ここに火薬の入ったタルがある。こいつで入口を爆破して、ひとまず篭城作戦で時間を稼ぐんだ」

「賛成できんな…篭城は外からの援軍を待つための作戦だ、レインボージャーク一機にそれは期待できない」

「じゃあ、他に何ができるって言うんです!あと5分もしないうちに奴らはなだれ込んで来るんだ!」

ラ・カンに反対されてヒステリックに叫ぶロン。
使えないなぁコイツ
参謀ならいい案がなくても冷静でいてくれよ!
お前のメガネが泣いてるぞ!

もはやディガルドに蹂躙されるのを待つしかないのか…というその時、
ルージは作戦前に見せられた地図を思い出し、そこからひとつの脱出方法がひらめく!

「あっ…!この壁をぶち破るんだ!この壁の向こうはすぐ谷だ、そこから脱出できる!」

な、なんだってー!!
かなり突飛な作戦ですが、確かに岩盤は決して厚くはないはず。もはやルージの考えに賭けるしかありません
というわけでゾイドでガスガス穴掘り開始。ロンはガラガと一緒に二人乗りです。



見よ!インリン・オブ・ジョイトイ直伝M字開脚ビターンを!
ぐぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!見せんでいい見せんでいい!誰だよこんな画像保存したの!!(私です


「ハッハッハッハ…!最高だ!悪あがきもここまで来ると美しいよ!」

とうとう洞窟へとやってきたザイリン。壁を掘り続けてあがくルージ達がよほど滑稽に見えたのか、
まるでショーでも見物しているように声を飛ばします

「どうした!待っててやるからもう少し頑張ってみせろ!ふははははは!」

待っててやるというだけでなく頑張れというおまけもつけるザイリン。
う、嘘だ!ザイリンがこんなに愉快なことを言うわけが…
そんなわけが…

わけが…









煤i゜Д゜)はっ


いや、いつものことでしたね。(えー

そんなザイリンの皮肉な言葉に、発奮したルージは力の限りムラサメブレードを壁へ叩き込む!

ズガアアアアアン!!

「ば、馬鹿なっ!!」



ルージの一撃により崩れ去る岩壁!まさか壊せるなどとは微塵も思っていなかったザイリンは
慌ててバイオラプターに追撃を命じますが、時すでに遅し。もはやルージ達は谷の向こうに姿を消した後でした。

「…運のいい坊やだ…!」

ルージ達が去ったのち、噛み締めるように一人つぶやくザイリン。
いや99%あんたのせいみたいなもんだから!そこを反省しろよ!


しかし、かろうじて生き延びたものの戦い自体はルージ達の完全敗北。
逃げ延びてきたルージ達の表情は、固く暗いものでした

「オレ達の砦が……みんな、すまねえ……オレのせいで大事な仲間を…
 …うっ、くううううっ……うおおおあああああッ!!」

砦から立ちのぼる煙を遠くに眺めながら、認識の甘さから生まれた悲劇にガラガは慟哭するのでした

次回へ続く!








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