■機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン第3話 「アレルヤ奪還作戦」
 

「あなたは4年前に起こったアザディスタンの内紛で、ソレスタルビーイングのメンバーと接触していますね?」

「その時のことは、4年前にもお話ししたはずです…!」

「当時と今とでは状況が違う。新たなガンダムが出現した今、あなたは再び最重要人物となったのです。
 アザディスタン王国第一皇女、マリナ・イスマイール」

前回連邦軍に拉致されてしまった貧乏姫。まるで警察にとっ捕まった容疑者のように「お前ソレスタルビーイングと関係あんだろ」
尋問を受けていました。でも姫と刹那の接触って、マスード・ラフマディーを送り届けた時にちょびっと会った時のことを言ってるんですよね?
それって例えるなら、「お届けものでーす」「どうもご苦労さまですー」とか
宅急便の兄ちゃん相手にしたのと変わらんような関係
だと思うんですが…(えー 
そんなんで最重要人物ってあんまりだよ!貧乏姫よりも2年間スメラギとねんごろしてたビリーさんの方が
よっぽど重要じゃないか!!
(えー





「連邦保安局を、独立治安維持部隊の直轄組織にすることが議会で決定した。
 4000万人規模の軍隊…その創設を可能にしたのは、ひとえにヴェーダの情報統制があればこそ」

《お役に立てて光栄です、連邦政府はどんな些細な抵抗にも屈してはなりません。
 来たるべき対話のためにも》

「あなた方の能力に期待する」

《もちろんです、僕達はそのために生まれてきたのだから》

一方その頃、アロウズの規模拡大についてリボンズと話しているのは、なんと連邦大統領でした
アロウズだけかと思ったら、連邦の最高権力者とまで繋がりあったのかリボンズ!

それにしてもなんてすげー顔で話してんだ  こんな極悪ヅラで対話がどうとか言われても!

(僕はイオリア・シュヘンベルグの計画を忠実に実行している…それは人にはできない。
 できるのは僕達、イノベーターだけさ)

「アザディスタンの姫君…今まで放置してたくせに、どういった心境の変化なんだい?」

「分かってるくせに」

大統領との会話を終え、「すべてイオリアの計画通りさふはは」となんだかご満悦のリボンズ。
イオリアの計画を忠実に…?リボンズは以前、アレハンドロが死んだ時に
「これはイオリアの計画じゃなくて僕の計画になったのさ」と言っていましたが…
「僕の計画」とは言ってもやりたい放題やってるんじゃなくて、基本はイオリアの計画と一緒ってことですか。
相変わらず何考えてるのかよく分からん奴です。そして貧乏姫のことも、どうやらリボンズが連邦軍を動かして拉致させたようで…
てことは冒頭の言いがかりみたいな理由じゃなくて、何か他に貧乏姫には利用価値があるということなのか…?
そういえばアレハンドロも一期の頃から、妙にアザディスタンに接触しようとする場面が見られましたが…

「この男ですか、4年間この収容所に拘束されているガンダムのパイロットというのは…」

「…!!んん…!んんん、んっんんー…!」

(私の脳量子波の干渉を受けていない…?報告には頭部に受けた傷が原因とあったが…)

そして貧乏姫が捕えられている収容所、それはなんとアレルヤが捕まっているのと同じ施設!
そんなアレルヤの前に姿を現し尋問を始めるソーマ。アレルヤのいつもの頭痛は、前期でハレルヤが治してくれたまま
今でも平気になったようですね、よかったよかった。でもソーマの方は確か、
あのパイロットスーツ着てないと脳量子波の頭痛バリバリ出てくるんじゃなかったけか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はぁ…!ようやく出会えた…!やっぱり生きていたんだね、マリー!」

「マリー…?私はマリーなどという名前ではない!」

拘束具を外された途端、マリーだマリーだと親しげにソーマを呼ぶアレルヤ。しかしソーマは
「失礼ですねあなたは…拘束具を外してやるなり人をマリー呼ばわりするとは…
 まるで知性をかんじませんよ」と、その名にまるで覚えがないようです(えー
アレルヤの様子からして、2人が昔の知り合いなのは明らかなはずなのに…
今まで人革連で数々の実験を受けたソーマは、すでに記憶までもいじくられてしまったんでしょうか?

「MSの戦闘経験は?」

「あるわけないだろ、作業用のワークローダーに乗ったくらいだ」

「まったくの素人を連れてきたのか…刹那め」

「だからさぁ、やる事いっぱいあるだろ?よろしく頼むよ、可愛い教官殿」

「茶化さないで欲しい」

一方プトレマイオスでは、MS操縦ド素人のライルの世話をティエリアが押し付けられていました
先代ロックオンさんが優しいお兄さんな性格だったのと違って、ライルはかなり軽いノリの皮肉屋な性格みたいですね
ミハエルと会った時もそうでしたが、ティエリアはこういうチャラい男がかなり嫌いなようです
それが心から敬愛しているロックオンさんと同じ顔をしてるんだから、
「俺のロックオンはこんなこと言わない!」って余計ムカムカすることでしょうなあ

「ミレイナ、アリオスとケルディムの受領は?」

「終わってるです!」

「スメラギさんは何してる?」

「部屋に閉じこもったままだ…ソレスタルビーイングに戻ったわけじゃないと言い張ってな…」

そしてトレミーには新たな2機のガンダムがご到着していました
デュナメスとキュリオスの後継機・ケルディムガンダムとアリオスガンダムです、いよいよ戦力が整ってきたかと思いきや
肝心のスメラギはトレミーに来ても相変わらずのニート生活を送っていました(えー

ベッドに寝転がりながらスメラギが眺めていたのは、もう戻って来ない仲間達との思い出の写真。
でもちゃっかりドクターモレノが写ってて盛大に吹いた
またお前かモレノ!2期になってもちゃっかり屋なところは相変わらずですか!死してなお笑いを取るとは恐ろしい男です(えー
そしてこの全員の集合写真、実は前期のDVD最終巻についてくる、高河ゆん描き下ろしイラストを元にしているんですよね
高いお金を払ってDVDを買った人には、きっと嬉しいサプライズだったんじゃないでしょうか





「レベル2にあった情報通り、マイスターの生存を確認…いかがなさいますか?お嬢様」

「対応はこちらでします、戻って結構よ」

「ラジャ♪」

その頃アレルヤ達が捕まっている収容所を嗅ぎ回っていたのは、没落チャイナの指示で動いているネーナでした
今日は刹那達に協力するつもりのようで、アレルヤが捕まっていることの確認にやってきたようですが…
それにしてもレベル2の情報って…こういう風に情報をレベルで呼ぶのって、必ずヴェーダの情報のことを指してますよね
そして今のネーナの目も金色…(メットのせいで分かりにくいけど)そういえば前期でもネーナは、初めてトレミーに来た時
ティエリアの部屋でヴェーダと繋がってましたが、リボンズにヴェーダが奪われた今も、リンクを行うことができるってことでしょうか…?

「アレルヤが見つかったって本当なの!?」

「ああ、これから救出作戦を始める」

「救出ってどうやって…」

「あんたに考えて欲しい」

「え…!?」

「スメラギ・李・ノリエガ、俺達に戦術予報をくれ」

没落チャイナからの情報で、アレルヤの居場所を確認することができた刹那達。
すぐに救出作戦を始めようとしますが、具体的にどうするかはスメラギに丸投げでした。そ、そんな無茶な!
無敵の『ダブルオーガンダム』でなんとかしてくださいよォーーーッ!!(えー

「彼が戻れば、ガンダム4機での作戦行動が可能になります」

「手を貸してくれ…!アレルヤを助けるために!」

「スメラギさん…」

「やめてよ…そうやって期待押し付けないで…!
 私の予報なんて、何も変えることはできない…みんなを危険に晒すだけよ!」

「後悔はしない!!」

「…!」

「例えミッションに失敗しようとも、あんたのせいなんかにしない。
 俺達はどんな事をしても…!アレルヤを…
 仲間を助けたいんだ…!頼む、俺達に戦術をくれ!」

かたくなに協力を拒むスメラギに、仲間を思う決意のほどを熱く語る刹那!
おおお…成長したなぁ刹那…番組が始まったばかりの頃は、仲間意識の薄い電波男って感じだったのが
今では「どんな事をしても仲間を助けたい」とまで言い切る頼れる男にまでなって…

「………フェルト、後で現状の戦力と状況のデータ…教えてくれる?」

「スメラギさん…!」

そんな刹那の決意にとうとう心を打たれたスメラギ。フェルトから作戦立案に必要なデータを受け取ると、
それを元にしてトレミーの誰もがアッと驚くような作戦を提案するのでした

「刹那、ツインドライブが起動したはいいが安定には程遠い。トランザムを使用するなよ」

「了解」

「わずか300秒の電撃作戦…ふふ、それでこそスメラギ・李・ノリエガだ」

「あっれ、俺にも役割あんのかよ?けど、そっちの方が好都合だな…」

《ナンノコト?ナンノコト?》

「こっちの事だよ。サポート頼むぜハロさんよっ」

作戦に備えてガンダムに乗り待機する刹那達。というかダブルオーは、相変わらずドライブの同調率が難しいせいで
いつもあんな超絶パワーを発揮できるわけじゃないみたいですね。
ここ一番で刹那のガンダム魂に火がつくとフルパワーが出せるとかそんな感じでしょうか(えー
一方で気になるのはライルです、「好都合だな…」とかなんとか、この作戦の影で独自に動こうとしているようですが…

《刹那。王留美からの報告にあった、アレルヤが収監されている場所にこんな名前が…》

「な…マリナが…!?」

いよいよ作戦開始というその時、刹那は目標の施設にマリナもいるということを知らされます
マリナもアレルヤと一緒に救出することを勧めるティエリア。ティエリアもこんな気配りができるようになったんだなあ…って
冒頭でも言いましたけど、刹那とマリナの仲ってマスードを送り届けたくらいしかみんな知らないですよね?
もし他の「俺はソレスタルビーイングのガンダムマイスターだ!」って思いっきり秘密をバラした話とか
大事な決戦を前にガンダム使って夜這いしに行った話とかティエリアが知ってるとしたら、
「君のふざけた行いは万死に値する!!」ってとっくに刹那死んでると思うんだけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン





「大佐!大気圏より突入してくる物体を捕捉!ソレスタルビーイングのスペースシップが!」

「…!?減速しないだと!?ま、まさか…!」

「GNフィールド最大展開!」

「トレミー潜水モード!」

「海に突っ込むッ!!」

ドッバオオオオオン!!

ついに作戦決行の時!宇宙空間からとてつもない落下速度で突撃したプトレマイオスは、その勢いのまま海面へと激突!
その瞬間、巨大隕石が降ってきたかのような大津波が発生!津波はたちまち目標の施設を飲み込み、
施設の周囲を警戒していたティエレン達を一掃してしまいます
濡れ濡れのティエレンたんもヒップを見せちゃうティエレンたんもかわいいよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「刹那、ティエリア!粒子ビームの拡散時間は約300秒、その間にアレルヤを!」

「了解、3分でやる!」

「残りの2分でもう一人を助けたらどうだ」

「…マリナ…!」

しかし、津波の本当の目的は敵の掃除ではありませんでした。刹那はすかさずダブルオーを施設へ乗り付け、施設の中へ生身で突入!
その間、無人となったダブルオーをセラヴィーのGNフィールドが包み込む!
そう、作戦時間の300秒というのは辺りに水飛沫が舞っている時間のことで、
この水飛沫でビーム攻撃の威力を拡散させ、セラヴィーがダブルオーを守り続けることが一番の目的だったのです

ドドドドドドド!

「テコでも動かんッ!!」

「敵モビルスーツ、出撃ですっ!」

「ケルディム!砲狙撃戦開始だ、当てなくてもいいから牽制しろ!」

「了解!ん…なあハロ、兄さんは戦う時に何か言ってたか?」

《ネライウツゼ!ネライウツゼ!》

「オーライ、ロックオン・ストラトス!狙い撃つぜぇ!」

元から配置されていたティエレン部隊は軽く蹴散らしたティエリアでしたが、油断ならないのは後続で発進してきたジンクスV部隊!
いくら水飛沫が上がっているとはいえ、ジンクスの集中砲火を受けてはセラヴィーもいつまで持つか分かりません
ここはとにかくライルに弾幕を張らせて、少しでもティエリアへの攻撃を減らしたいところです
というかライル、先代ロックオンさんと「狙い撃つぜ!」の言い方を微妙に変えてるところがニクイ演出ですね

ドキュウドキュウドキュウ!

「な、なんだ!?別方向からの攻撃!?」

「ケ、ケルディム、敵機を撃墜しました…!」

「…素人じゃなかったのかよ!?」

《タオシタ!タオシタ!》

「まぐれまぐれ」

(ライル・ディランディのこの能力値の高さ…彼は…)

しかしなんと、ド素人のヘタクソ射撃かと思いきや、驚くべき正確な狙いで次々とビームを直撃させるライル!
MSに乗り始めて一日二日の男がどうして…と、フェルト達も驚きを隠せません
そしてスメラギの見ているライルのデータによれば、訓練でも素人では有り得ない驚異的な結果を残していたようで…
ただの双子の弟かと思いきや、ライルにはまだ謎が隠されているんでしょうか…?

「この振動…一体何が…?」

ドガアアアン!

「うっ…せ、刹那!?どうして…!」

「そのポイントに行け、アリオスが来る(すたすたすたすた)」

「ア、アリオス!?」

「お前のガンダムだ」

ついにアレルヤを発見した刹那!わーい感動のご対面!…って、アレルヤを解放した途端さっさとその場を立ち去ってしまう刹那
そ…そんなー!!アレルヤの扱いぞんざいすぎやしませんか!姫様が心配とはいえあんまりだろ刹那!
銃すらもらえず丸腰で逃げ出すアレルヤ涙目  再会早々こんな扱いとか、アレルヤの今後が思いやられるな…

「ん…?囚人達を逃がしてる…?刹那達の仕業じゃない、彼らは一体…」

一人寂しくアリオスの下へ向かう途中、施設の連邦兵と銃撃戦を繰り広げている人達を見かけるアレルヤ。
そう、ライルが裏で手を回していたのはこれのこと。戦っているのはカタロンの構成員達です
ここはアレルヤや貧乏姫など、反連邦の疑いのある人物が数多く集められている施設…
なのでカタロンに関わるメンバーも、かなりの数が捕えられていたのです。その救出のためにライルはこの人達を突入させたんですね

「外で戦闘が行われてるの…!?どうして…」

「聞こえるか、ドアから離れろ!」

「え…?」

「離れろ!」

ドガアアアアン!

「うっ…!」

「行くぞ!」

「せ…刹那…!」

そして主人公&ヒロイン運命の再会!囚われのマリナを見つけ出した刹那は、
独房から救い出すとその手を引いてダブルオーの下へ急ぐ!
無言でドアぶっ壊したアレルヤの時とは違って、一言断ってから壊すあたりマリナへの思いやりが感じられますね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ここが指定ポイント…!」

「止まれ!そこまでだ被検体E−57!」

一方、やっとの思いでアリオスの下へ辿り着いたアレルヤでしたが、そこへ銃で武装したソーマが現れてしまう!
ドラクエで言うならあと一歩で町に入れるところで敵が出てきたような絶望感!(えー
丸腰なうえに4年の監禁でヘロヘロの体で、この危機をどう突破したらいいのか…

「マリー…!」

「動くな!」

「マリー!」

「私はそんな名前ではないッ!!」

「いいや…これが君の本当の名前なんだ…!マリー・パーファシー!」

「…!?マ、マリー…パーファシー…!?」

しかしソーマと争うことなど元より考えていないアレルヤ!ひたすらマリーと呼びかけを続けるうちにソーマに異変が!
どうやら過去の記憶の断片が掘り起こされてしまったようで、その脳裏には幼い頃に研究所で過ごした映像が…

「な、なんだ…今のビジョンは…!?」

「中尉、大丈夫ですか!投降しろE−57!」

ドキュンドキュンドキュン!

「くそっ…!すぐそこにマリーがいるのに!」

《アレルヤ!刹那!限界時間だ!》

もう一押しでソーマの記憶が戻るかというその時、タイミング悪くアンドレイ達が現れて激しい銃撃を開始!
さらに300秒のタイムリミットまでも訪れてしまい、ソーマの相手をしていられるのもここまで…
やむなくアレルヤは、ソーマへの未練を残しながらもアリオスに乗り込んでいくのでした

「マリー…!必ず迎えに来るから、必ず…!」

「ぐっ…!ガンダムが3機!?」

アレルヤと貧乏姫の救出が完了し、すぐにでもこのエリアから離脱しようとする刹那達。
行く手を阻むジンクスVと戦闘になりますが、素晴らしいのは刹那達3人の連携戦闘です
4機のジンクスが密集陣形で襲ってくる
→アレルヤがビームをバラ蒔いて敵のフォーメーションを崩す
→さらに刹那がビームを撃ち込み敵を孤立させる
→すかさず突撃して孤立した敵を仕留めるアレルヤ
→続けざまにもう一方の敵へアレルヤが牽制射撃を放つ
→アレルヤに気を取られているスキに別方向から刹那が仕留める




この流れるような連携はすげえや…見事としか言いようがありません
4年前はガンダムの性能に頼ってるだけの二流パイロットとか言われてましたが、
今ではそんじょそこらの一般兵なんて腕の差で圧倒できるくらいに成長しましたね
ずっと監禁されてたアレルヤが成長してることに疑問を感じたりもしますが(えー
それはきっとこういう理由があったんだよ!


(C)細井雄二/講談社

この施設のおかげさ…この施設…
独房に4年間監禁され
その間じっくりと休んだ…
おかげで体力をたくわえ
たっぷりとイメージトレーニングを
つむことができた
強くなるには休養も必要だと
おしえられたよ
(えー

なにはともあれ追っ手を振り切り戦闘エリアを離脱した刹那達。
無事プトレマイオスに到着すると、疲れの見えるアレルヤにティエリアから暖かい飲み物が差し出されます
本当にいい奴になったなあティエリア

「ありがとうティエリア…」

「どうして連邦政府に捕まっていた?超人機関の情報を…」

「いやはや凄いなこの艦は、水中航行まで可能とは」

「ロ…!!ロックオン!?どうして!?」

「そのリアクション飽きたよ」

「………す、すまない」

「変わらないな、君は…お帰り、アレルヤ」

お前らどこまでアレルヤをハブれば気が済むんだ!(えー
ライルのことについて説明なんもなしだなんて!「アリーって誰?」「傭兵だよ」の時よりひどいじゃないですか!
なんだかもうティエリアにすらハブられ属性キャラとして認定されてしまったアレルヤ。
でもこのほっぺた染めてうつむくシーンはなんか可愛いな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「俺が関わったせいで、余計な面倒に巻き込んでしまった…すまないマリナ…」

「刹那、なぜなの…?なぜ、あなたはまた戦おうとしているの…?」

「…それしか出来ないからだ」

「嘘よ!戦いのない生き方なんて、いくらでもあるじゃない!」

「それが、思いつかない…だから俺の願いは、戦いでしか叶えられない」

「そんな…そんなの、悲しすぎる…」

「なぜ泣く…?」

「あなたが…泣かないからよ…」

(C)荒川弘/スクウェア・エニックス

一方格納庫で2人っきりの刹那とマリナは、ハガレン5巻の名シーンを再現しているところでした:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
会話の流れがエド&ウィンリィと同じすぎて思わず吹いた
いやうん、刹那とマリナの仲が深まっていくのは私も嬉しいんだけどね…ネタにしてすまない!

そうそう刹那&マリナといえば、2人でダブルオーに乗って施設から脱出した時に
あまりにも密着度がなさすぎて全俺が泣いた
姫様なにそんなとこ突っ立っちゃってんの!こういう時はべったり2人くっついて乗るのがロボットアニメのお約束でしょ!
え?なんですか、ゾイドジェネシスの見すぎ?そんなことないよ!
ルージきゅんじゃなくてもショウ・ザマだってシーラ様助けた時にベタベタ乗ってるよ!

シーラ様かわいいよシーラ様、この回はダンバイン唯一の萌え回でしたよね
狭いコクピットで慌てて起き上がって天井に頭ぶつけるシーラ様とか最高さ
しかも咄嗟に支えようとしたショウがどう見てもシーラ様の尻触ってるし
同じお姫様×主人公のシチュエーションなんだから、ハガレンよりこっちを見習ってくれたらよかったのに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(C)創通エージェンシー・サンライズ


■機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン第4話 「戦う理由」
 

《誰か…誰か…聞こえる?誰か…》

「…頭の中に、声が響く…?」

冒頭で始まったのはアレルヤの回想シーン。前回少しだけ見られたソーマ(マリー)との過去の体験のようです
アレルヤが人革連の超兵研究所で暮らしていたある日、どこからか脳量子波のテレパシーが聞こえてきて
その声に呼ばれるままに研究所を歩いていくと…

「君が…僕を呼んだの?」

《私の声が聞こえるの!?どこ?どこにいるの?》

「君の目の前にいるじゃないか」

《…ごめんね、分からないの…でも、お話できて嬉しいわ。ずっと一人ぼっちだったから》

行き着いた部屋に寝かされていた少女、それがマリーでした。妙な実験を受けてしまったせいなのか、
人形のように横たわったままピクリとも動かないマリー。目もパッチリ開いたまま瞬きすらできないようです
テレパシーの声はずいぶんと元気なので、仮死状態とかそういうわけではないようですが…

「君は…?」

《マリー!あなたは?》

「…分かんない…思い出せないんだ、僕が誰だったか名前さえ…」

《だったら私が名前つけてあげる。そうね…あなたの名前は…アレルヤがいいわ!》

「え…アレルヤ?」

《神様への感謝の言葉よ》

「感謝…?何に感謝するの?」

《決まってるじゃない!生きていることよ》

アレルヤの名前はマリーにつけてもらったものだったのか…
そしてマリーと話をするうちに、全てが白だけだったアレルヤの世界に様々な色がつき始めます
これは多分、名前も記憶もなく過酷な実験だけを繰り返す毎日で、何のために生きているのか分からなかったアレルヤが
初めて生きていることの実感を得られたということなのか…

「助けていただいたこと、そして5年前アザディスタンの内紛を止めていただいたこと、
 本当にありがとうございました。戦いを行わずに内紛を止めた…
 あの行為はとても素晴らしいものだと私は考えます」

「そんなことはいい、これからどうする?」

「…アザディスタンに戻ります」

「無茶だろ…!?」

「保安局が来る」

「あなたを口実に連邦が介入してくる可能性もある」

そして時間は現代へ。前回刹那達に助けられたマリナは、早くもこの間拉致られたアザディスタンへ帰ると言い出します
「何言ってんのこの子は!」と反対する刹那達でしたが、マリナにはこれ以上ゆっくりしていられない事情があったのです

「連邦に参加しなかったアザディスタンは、世界から見捨てられています…経済は破綻し、
 保守派の指導者であるラサー(マスードのこと)は亡くなられ、
 改革派との争いも泥沼化の様相を呈している…でも、だからこそ私は…」

「…分かった、トレミーの進路をアザディスタンに向ける」

ただでさえ太陽光発電にハブられて貧乏国になってしまったアザディスタン。それが今度は地球連邦からもハブられてしまい
貧乏も治安の悪さもどうしようもなく加速していたのです。早く手を打たなければ本当に国が滅んでしまいます
マリナの決意のほどを聞かされて、アザディスタンへ送り届けることを約束する刹那。
というか「アロウズに狙われてるところを助けた」って立場は同じなのに、
マリナと違って家に帰れず独房にぶっ込まれたままの沙慈涙目
まあ沙慈は帰そうが帰すまいが、国も何も関係ないからしょうがないんだけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「つかぬことを聞くです!二人は恋人なのですかぁ?」

「違う」「違います」

「お、乙女のカンが外れたです…」

そしてミレイナのナイスな突っ込みキター!…と、思いきや物凄い真顔で即刻「違う」と言い捨てる2人
刹那はともかく姫はしどろもどろになる姿が見たかったのに!
やはり29歳彼氏なしともなると、すでに恋愛に関しては諦めという悟りの道を開いてしまったんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「スメラギさんは?」

「はぁ…制服の袖に腕を通す気はまだないようだな…」

そして前回立ち直ったかと思ったらまたニート生活に戻っていたスメラギ
いい加減早いとこ立ち直ってくださいよ!精神的にマシになったかと思ったらやっぱりダメ、またマシになったかと思ったらやっぱりダメって、
そんなのはOVA版の風見ハヤトだけにしてください!(えー
TV版以降のハヤトは本当アレだったよね…いつも3歩進んで4歩下がるというか、
シリーズを重ねるごとに今までの成長を全部リセットしてダメ人間と化すというか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふうっ…!ハロ、命中率は?」

《78パーセント!78パーセント!》

「兄さんのようには行かないな…ん?」

「あっ…!!」

そんな一方でライルは、少しでも操縦の腕を上げようとシミュレーターで戦闘訓練を行っていました
努力とは無縁の軽い奴かと思いきや、こういう殊勝な一面もあるんですね…
と、そんなライルにこっそりフェルトから熱い視線が注がれていて…

「よう、どうかした?」

「う、ううん、なんでも…!」

「フェルトって言ったよな、君の視線よく感じるんだけど…なんで?」

「そ、そんなこと…」

《フェルト、ロックオンスキ!フェルト、ロックオンスキ!》

「なっ、あ、ハ、ハロ!!」

ハロさんよくぞ言ってくれました!!(えー
真っ赤になってオタオタするフェルトは可愛いのう(*´д`*)とはいえ、自分を兄さんの代わりと見られているライルは
あまり嬉しい気分というわけでもないようで…

「俺は兄さんじゃない」

「分かってる…うん、分かってる」

ぐいっ

「え?」

「あんたがそれでもいいって言うなら付き合うけど」

「え…!?ん…む、むぐっ…」



イタズラなKissキター!!(えー
ライルお前という奴はー!!こうも簡単に10歳下の相手に手を出すとは!
お前が成人した時フェルトはまだランドセルですよランドセル!そんな相手にためらいもなくぶっちゅうとは…すごい漢だ…

「その気があるなら後で部屋に…」

バッシイイイイン!!

「…!!」



さらに「あとで俺の部屋に来て一発やろうぜ」などと言い出すライルでしたが、そこで激高したフェルトの平手打ちが炸裂!
傷ついたフェルトはポロポロ泣きながらその場を立ち去ってしまいました。あーあ…

《フラレタ!フラレタ!》

「気づかせてやったんだ。比較されたらたまらんだろ…?」

って…ここでライルから意外な一言が。今のはフェルトを弄んでやろうと思ったキスではなく、
「自分はニール兄さんとは違う」ということを決定づけるためにやったと…
もしかしたら、ライルはライルでニールと比較され続けることをコンプレックスに感じていたのかもしれませんね
自分で訓練をやっていても思うことは「兄さんはもっと上手くやっていた」、初めて会う相手は誰もが自分を兄さんと勘違いする…
そういう「もういい加減にしてくれ」という気持ちの現れが、あんなキスなんて結果を生んでしまったんでは…

 

「捕虜にガンダムパイロットを奪われ、そのうえカタロンにまで遅れを取るとは。失態だな大佐」

「…ソレスタルビーイングの戦力を見誤っておりました」

「言い訳は聞かん。無能の者はアロウズには不要だ。リント少佐、次の作戦は貴官が立てろ」

そしてアロウズ陣営では、マネキン大佐が「まったくおめーは使えない部下だな」と上司に説教を受けていました
無能だ不要だと好き放題言っているのは、中年太りの准将アーサー・グッドマン。ですが1話でセラヴィーに、2話でダブルオーに
ボコボコにされたMS部隊を率いていたのはコイツです。お前の方がよっぽど無能だろうがー!

「かしこまりました。アロウズのやり方というものを教えて差し上げますよ?大佐」

「…勉強させていただこう」

「もうよい下がれ」

「はっ」

(掃討作戦を指揮したアーバ・リント少佐…あの悪名高い男を連れて来るとは…)



そんな嫌味な上司グッドマンに指名されたのは、連邦の中ですらゲス野郎で名が通っているリント少佐という男。
「無能なマネキン大佐に俺が見本を見せてやるよ」とは少佐のくせになんて横柄。
グッドマンとはクソヤロウ同士気が合うのかもしれませんね

「貴官はどう見る?」

「ガンダムパイロットには中東出身者がいると聞いております」

「うら若き姫君を守るため、白馬に乗ったナイトを気取るか…」

「今のソレスタルビーイングは、私情で動いていると私は推測します。
 仲間のパイロットを助けたのが何よりの証拠…となれば、この辺りで網を張るのが妥当でしょう」

「了解した。トリロバイトの使用を許可する」

トレミーは必ずアザディスタンに姫様を送りに来ると読んだリント。それに賛同したグッドマンは、
新開発された水中戦用モビルアーマー・トリロバイトをリントに与えます
それにしても29歳の姫がうら若き姫君とかこのおっさん何を言ってるんだろう…(えー

「ありがとうございます。もうひとつ、本作戦には彼の参加を願いたいのですが」

そしてぜひ使いたい軍人がいると言い出すリント。こんな他人のことを信用しそうにない男が、こうまで使いたがる軍人とは一体…



「む…?ミスター・ブシドー…」

ってお前かあああああああ!!
ここでミスターブシドーなのかよ!他人を見下しまくりのリントがなぜこんな変態丸出しの男と「一緒に作戦やりたい」だなんて!?
こいつらめっちゃ気が合わなそうなタイプだと思ってたんですが…意外な交友関係ですね…
とにかくこれでブシドーにも活躍の場が与えられることになりそうです

「GNドライブ搭載型のモビルアーマーまで開発しているとは…」

「噂では、多額の寄付をした女性がいるとか」

「物好きな者がいる…」

そしてトレミーへ向けて発進していくトリロバイト。それを見送るのはソーマ&アンドレイです
それにしてもトリロバイト開発に多額の寄付をした女がいるって…もしかしてまたあの没落チャイナの仕業か!
まさかアロウズにまで寄付するとは、あの女は自分で言ってたように世界を滅ぼしたがってるとしか思えませんな。なんてやつだ

…って、アンドレイのセリフに被さるように映し出されたのはチャイナではなくルイスの姿…(゜д゜;)あ、あれ?
もしかして寄付したのってルイス?そういえばルイスは、お金持ちだった両親の資産を
まるごと全部アロウズに寄付したとかいう設定があると聞きますが…
もしかしてチャイナは全然関係なかったのかなぁ。だが私は謝らない!(えー




「ここにいたのか」

「あ…刹那…」

「どうした?」

「…刹那、私と一緒に来ない…?」

「…!?」

一方のトレミーで爆弾発言きたこれ!刹那と2人きりになった姫様が突然のお持ち帰り発言を!(えー
姫様いきなりそんな!「うちのお婿に来てください」だなんて大胆なことを…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「国を立て直したいの、争いのないみんなが普通に暮らせる国に…あなたにも手伝って欲しい…!」

「…それはできない。俺にできるのは、戦うことだけだ」

「…悲しいことを言わないで…刹那、争いからは何も生み出せない…失くしていくばかりよ」

「ソレスタルビーイングに入るまでは、俺もそう思っていた。だが、破壊の中から生み出せるものはある。
 世界の歪みをガンダムで断ち切る…未来のために。それが、俺とガンダムの戦う訳だ」

しかし、姫様の誘いに対して静かに首を振る刹那。「武力による戦争根絶をガンダムと俺が成す」と言っていた通り、
すでに世界のために戦うことを誓った刹那に、今さら別の道を選ぶ気はありませんでした

「一杯、付き合ってもらえませんか?」

「あ…」

こちらにも私室でお話し中の男女が2人。飲み友達のアレルヤとスメラギです
そういえばこの2人、ドラマCDでもなんだかエロイ関係になってましたっけ…
もしかしたら2期で姫&刹那より進んだ関係になるかもしれないなぁ。そうなったらビリー涙目だけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ソーマ・ピーリス…確か人革の超兵だったわね」

「どうして気づかなかったんでしょうね…僕の脳量子波にあれだけの介入ができるのは、
 マリーしかいなかったのに…国連軍に捕まった時、僕は罪を償う時が来たのだと感じました。
 あのまま朽ち果ててもいいとさえ思った…でも、今は違います。僕はマリーを取り戻したい」

「相手は敵よ…?」

「分かっています」

「それにあなたは、超人機関の施設を…」

「…はい…僕は同胞たちを殺しました、マリーがそれを知ったら僕のことを憎むでしょうね…
 僕はそれだけのことをした…でも、例え憎まれているとしても…!」

ソーマと自分の関係について洗いざらいスメラギに話すアレルヤ。「敵にマリーがいるなんて戦うのヤダヤダ」とか
弱音を吐くのかと思いきや、意外にもそれをバネにして戦う決意を固めたようですね

「羨ましいわ…あなたには戦う理由が出来たのね。私の戦いにそんな理由があったかしら…」

「…イオリアの計画に賛同して参加したんじゃないんですか?」

「もちろんしてたわ、争いをなくしたいとも思った…でもね…それとは別に、
 私は自分の忌まわしい過去を払拭しようと思ったの。その思いで戦った…
 そうよ、私は自分のエゴで多くの命を犠牲にしたのよ…!」

「スメラギさん…」

「でも私は過去を払拭できなかった…今の私には戦う理由がないの、ここにいる理由も…」

「…今のあなたには戦う理由があると思います」

「そんなの…」

「だったらどうして僕を助けてくれたんですか?戦う意味、見つけられますよ。あなたになら」

そんなアレルヤとは反対に、命を懸けて戦う動機を見失い、戦いのモチベーションがまるで湧いてこないスメラギ。
でもいまだにトレミーを降りていないということは、心のどこかにまだ戦う意志がくすぶっているんじゃないでしょうか?
アレルヤは、スメラギがその戦う意志を取り戻してくれることを信じているようで…

(アリオスガンダム…キュリオスの後継機…この機体で、ガンダムで…僕はマリーを取り戻す…!
 ハレルヤが逝き、脳量子波が使えないとしても…)

スメラギと別れたアレルヤは、アリオスの前で戦いの決意を確固たるものに…ってなにげに爆弾発言が!
脳量子波使えなくなっちゃったってそれ相当ヤバイじゃないですか!
例えばソーマなんかは、一期でハレルヤに「反応が速いだけで何も考えてない」と言われていました
そんなソーマから脳量子波の反応の速さを取ったらどうなるか…多分今のアレルヤもソーマと同じだと思います
要するに取り柄をなくしたウスノロになっちゃったんじゃないですか!それでエース揃いの連邦と戦っていけるのか!?

(ロックオン、クリス、リヒティ、モレノさん…もう一度私に出来るかしら…世界と向き合うことが…
 そして、大切な人を守ることが…………エミリオ……)

そして部屋に残ったスメラギからも意味深な発言が…散って行った仲間を思ううちに、エミリオという初耳な名前を口にします
これがさっきから言ってる「忌まわしい過去」とやらに関係する人物なのかな?
ありそうな線だとエミリオはかつての恋人で、スメラギの作戦が原因で死んでしまったとか?
でもそんな恋人がいたってことは、ビリーは昔からスメラギの眼中になかったってことに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ビィィィィ!ビィィィィ!

「Eソナーに反応!6つの敵が高速で接近してくるです!」

「そりゃ魚雷だ!フェルト!」

「GNフィールド最大展開!」

その時トレミー内に走る緊急警報!こちらに迫っていたトリロバイトがついにトレミーを捕捉し、奇襲の魚雷攻撃を仕掛けてきたのです
攻撃を察知したフェルト達はすぐにGNフィールドを展開しますが…

ドガボガアアアアン!

「…!?魚雷の中に重化合物が!」

「ソナーを無効化されたです!」

「予定通りに敵の足を止める…!虎の子を撃つぞ!」

ボシュボシュウウ!

しかし魚雷の目的はトレミーへのダメージではなく、重化合物の散布によるソナー無効化!
そのせいで全く敵の動きが掴めなくなってしまったトレミー。どこからいつ襲ってくるか分からないなら、
ひたすらGNフィールドを張って防御するしかありません。しかしそんな事態もトリロバイトは想定済み…
なんとトリロバイトにはフィールド貫通能力を持つ魚雷が!虎の子と言っている通り弾数は少ないですが、
直撃を受けたトレミーは手痛いダメージを食らってしまう!



「GNフィールド、突破されたです!」

「下部コンテナに浸水!」

「ガンダムを発進させようにも、この深度では…!」

「く…トレミーを浮上させる!ガンダムを出せる深度へ!」

ドドドガアアアアン!!

「きゃああああ!!」

「海上からの爆雷…!?恐らく使用しているのは…ケミカルボム!」

もうガンダムに頼るしかないと浮上を試みるラッセでしたが、その途端頭上から雨のような爆雷攻撃が!
爆雷を落としてきたのはトリロバイトではなく、海上で待機していたリントの艦でした

「2分間の爆撃の後、トリロバイトで近接攻撃を仕掛けます。敵艦が圧壊する様が見られないのは残念ですが」

(リント少佐、索敵と初期行動までは見事…しかし相手の指揮官がどう出るか…?)

「船体を覆った樹脂で、砲門が開きません!」

「操舵もだ…!打つ手なしかよッ!!」

トレミーに接触した途端、網のような樹脂となり船体にまとわりついてくるケミカルボム!
その樹脂で攻撃も移動も封じられてしまったトレミー。そのうえ索敵もできないのでは完全にサンドバッグ状態です
もはや絶体絶命となり動揺に包まれるラッセ達。しかしその時、ブリッジにスメラギの凛とした声が響き渡り…

「落ち着いて!もうすぐ敵の爆雷が止む…
 そして海中の敵がこちらに接近し、直接攻撃を仕掛けてくる!」

そのスメラギの言葉通り、間もなくしてリントからの爆雷投下がストップ!
なるほど…この爆雷は敵を拘束するためで破壊力は低いから、トリロバイトの直接攻撃でなければトドメは刺せないはず。
爆雷を撒き続けていたらトリロバイトの邪魔になるから、一旦投下をストップしたというわけですか
しかしそれが分かったところで、トレミーがまったくの無防備なことに変わりはないんでは…



ドッガアアアン!!

「きゃああああっ!?」

「て…敵が船体左舷に突撃しました!被害甚大!このままでは圧壊する恐れも…!」

「ラッキーね、私達は」

「な…なにを!?」

「索敵不能の敵がそこにいて、トレミーはガンダム出撃深度まで到達している…
 しかも敵は、下部コンテナの注水時間まで短縮してくれたわ」

トリロバイト会心の一撃がトレミーに炸裂!いよいよ致命傷を受けてしまいフェルト達は顔面蒼白に!
しかしスメラギだけは今が逆転のチャンスであることを確信していました
今まで場所がまったく掴めなかったトリロバイトでしたが、トレミーにガッシリと取り付いている今なら
場所を割り出すことは造作もないこと。さらに爆雷が止んだことで、トレミーはガンダム出撃可能な深度まで浮上していました
とは言っても、トリロバイトにブリッジとか直撃されてたらどうする気だったんですかスメラギさん!(えー
もしかして「ラッキーだった」というセリフは、一撃で撃沈しなくて良かったってこともひっくるめてのことなのか…
どこに突撃してくるかなんて誰にも分からないしなぁ。スメラギも冷や汗かいてますし、内心は相当ドキバクもんだったんじゃないでしょうか

そして真っ先に出撃したティエリアは、トレミーへ追撃しようとするトリロバイトに掴みかかる!
しかしさすがは水中専用モビルアーマー、トリロバイトの出力はセラヴィーを大きく上回っていました
逆にセラヴィーがグイグイと押し込まれてしまう一方で…

「モビルスーツの推力で、このトリロバイトにィッ!」

「く…!切り札はある!トランザムッ!!」

「水中でもこれだけ近けりゃあ…!」

ドウドウドウッ!

「くっ!?距離を取って魚雷を!」

セラヴィーのトランザムを発動しパワー差は逆転!さらに至近距離からスナイパーライフルの連射を叩き込むライル!
2人の猛攻にひるんで一旦間合いを取ろうとするトリロバイト。しかし、その隙に今度は刹那が一気にトリロバイトへ突撃する!

「ダブルオー!目標を!」

(私と一緒に来ない…?アザディスタンに…)

「…!目標をっ…!駆逐するッ!!」

必殺のタイミングで飛び込む刹那!しかし、その一瞬マリナの姿が目に浮かんでしまいます
マリナの言葉は刹那の心を揺るがしてしまったのか…って、マリナより何度も何度も「戦争なんてやめろコノヤロー」
刹那に言ってきたのにあんまり気にしてもらってない沙慈って一体…(えー
なんて冗談は置いといて、一瞬だけ見せた躊躇をグッと飲み込みトリロバイトへ飛びかかる刹那!
トリロバイトの反撃をさばいて蹴散らし、見事にこの厄介な敵を撃破するのでした

「刹那!海上へ出る!トランザムッ!!」

さらに続けて、海上のリントを叩こうと急浮上する刹那&アレルヤ!
猛スピードで海上に姿を現すと、リント達が仰天している隙にブリッジへの直接攻撃を仕掛ける!

「なにごとっ!?」

「艦を後退させろ!」

「くっ、ま、まさかトリロバイトが!?モビルスーツ隊を!」

「もう遅いッ!!」

ギュオオオオ!!

「へぁあ!?」

リントが口を開いた時ダブルオーはもう目前!死んじゃうよママー!!とヘタレ丸出しな悲鳴を上げて情けなく頭を抱えるリント。
こ、こいつ…もしかしたら凄く面白い奴なのかもしれない(えー
しかしダブルオーがブリッジを潰そうとしたその瞬間、猛烈な速さでダブルオーの攻撃を阻止した機体が!

「ミ…ミスターブシドー!!」

出やがったあああああああ!!
その動きはまさに疾風迅雷!そんじょそこらの乗り手とは格が違いますミスターブシドー
まるで刀のような刀身のビームサーベルを取り出し、猛然と刹那に斬り合いを挑む!
ブシドー怒涛の連続攻撃に、接近戦が得意の刹那ですら主導権を握れません

「この動き…!手強い奴か!」

「その剣さばき…間違いない、あの時の少年だ…!
 なんという僥倖ッ!生き恥を晒した甲斐があったというものォォッ!!」

歓喜にも似た気迫をぶつけてさらに刹那を攻め立てるブシドー!
というか「生き恥を晒した甲斐があった」って、やっぱりその名前と格好恥ずかしいのかブシドー(えー
その割にヘルメットにツノまでつけるほどノリノリなのはなぜなんだ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

そして刹那とブシドーが剣を交える一方で、一緒に海上に出たアレルヤも交戦状態に入っていました
こちらの相手は因縁のソーマが駆るアヘッド。脳量子波が使えない分、パイロット的にはアレルヤ不利ですが
アリオスガンダムはアヘッドより性能面で勝っているはず。これなら総合的には互角の戦いに…

「その機体…!被験体E−57ッ!!」

ドゴドゴドゴドゴ!

「うっ!?ぐああああ!き、機体のせいじゃない…僕の能力が…!ぐううっ!」



って一方的にやられまくっとるー!!(ガビーン)
全然ダメじゃないですかアレルヤ!今のアレルヤじゃ、反撃を当てる以前に避けることすらままならないのか…
スメラギと飲んでる暇あったら、あんたもライルみたいに操縦の練習しといてくださいよ!(えー
いいように嬲られてアレルヤが体勢を崩したその時、ビームサーベルを引き抜いたソーマが一気に勝負を決めに出る!

「墜ちろガンダムゥーーッ!!」

ドドウドウドウ!

「あれは…!?まさかカタロン!?」



しかしその時、アレルヤを守るようにレールガンがソーマへ飛来する!
見てみれば、リアルドを駆るカタロンの部隊がこちらへ向かって来ていました
ソレスタルビーイングはアロウズ打倒のための貴重な戦力、それを失わないためにわざわざ加勢に来てくれたのです

「反政府組織が…!私の道を阻むな!」

ズドンドオオオン!

「くっ…手合わせを拒まれたか…」

ありがたくカタロンに後を任せた刹那たちは戦場から撤退。やがてトレミーとも合流し安全な場所までやってくると
カタロンのメンバー達から「貧乏姫に会いたい」との要望を受けることになり…

「反政府組織カタロン…これほどの戦力を…」

「誰なのかしら、私に会いたい人って…」

ずらりと並んだ荒くれ男達を前に「一体どんなゴリラ男が出てくるのかしら」と緊張の面持ちの貧乏姫(えー
しかし荒くれ男達の間から姿を現したのは、姫にとってとても馴染み深い顔でした

「シ、シーリン…!?シーリン・バフティヤール!?」

「私は今カタロンの構成員。地球連邦のやり方に異議を唱える女よ」

アザディスタンをおん出たシーリンと貧乏姫感動の再会!って…シーリンこいつ、貧乏姫がアロウズに捕まったと聞いた時は
「そ、そんな!心配だわ心配だわマリナは大丈夫かしら心配だわ」とかメチャクチャ取り乱してたのに
いざ再会すると「なに気安く話しかけてきてるわけ?」みたいに挨拶もせず冷たい態度取ったりして
今さら「異議を唱える女よ」とかカッコつけて何してんのって
かなり滑稽に見えるんですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…サイズ合わないの…きつくて…」

「スメラギさん…!」

「あっ、すぐに他の用意します!」

「ワシはそのままがいいなぁ」

「セクハラです!パパ!」

そしてこちらは、いよいよ新生ソレスタルビーイングの制服に袖を通したスメラギ。
先ほどまで探していた戦う理由は、さしずめ「ソレスタルビーイングの仲間をこれ以上死なせたくない」というところに
落ち着いたようですね。しかしスメラギのダイナマイツな体は、用意した制服に収まり切らずぱっつんぱっつんの姿に…
でもこんなに腹が丸出しになってるところを見ると、今まで散々飲みまくったせいで相当なビールっ腹に:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ようやく決心したか。ビリー」

「お世話になります、叔父さん」

「ここでは司令と呼びたまえ…君には亡きエイフマン教授の後を継いで、
 新型モビルスーツの開発主任を担当してもらう」

「了解しました」

最後に来ました我らのアイドルビリー・カタギリが!
やはりスメラギとの一件からアロウズに走ってしまったビリー、早速叔父のコネを利用してMS開発主任の座に就いてしまいました
そしてまたもや憎しみたっぷりの表情になると、スメラギに対する恨み節を…

(クジョウ…君はずっと前から僕のことを利用していたんだね…?
 そして踏みにじったんだ…僕の気持ちを…!)

スメラギへの思いが
こんなビリーすら狂わす!
愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!
愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!
(えー

愛ゆえに歪んだ道を選んでしまったビリー、彼の行き着く先は破滅かそれとも地獄か…(えー  次回に続く!

(C)武論尊・原哲夫/集英社





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