■コードギアス 反逆のルルーシュ18話 「枢木スザクに命じる」

「枢木スザク、汝ここに騎士の誓約を立て、ブリタニアの騎士として戦うことを願うか」

「イエス、ユアハイネス」

「汝、我欲を捨て大いなる正義のために、剣となり盾となることを望むか」

「イエス、ユアハイネス」

(イレヴンが騎士になるとは…どうやって取り入ったんだか)

(そこはほれ、ユーフェミア様もお年頃だから)

(くすくすくす…)

前回の爆弾発言により、スザクを自分の騎士にすることを決めてしまったユーフェミア。
今日はその任命式が盛大に行われていましたが、会場の貴族たちは「イレヴンごときが騎士ですか(笑)」
まるでそれを祝福してはくれませんでした

「私ユーフェミア・リ・ブリタニアは、汝枢木スザクを騎士として認めます」

しぃぃぃぃぃーんぱちぱちぱちぱちぱち

普通なら大喝采が起こる場面で会場全員がシカト!拍手してるのはロイドただ一人だけです、気まずすぎる…
少しくらいロイドに続いて拍手する人がいてもよさそうなものですが、
「何こいつ拍手なんかしてんの?空気読めよ」と誰も続いてくれません。これはひどい

ぱちぱちぱちぱちぱちぱち

って、ただ一人ロイドに続いて拍手をしてくれた人が!そんな奇特な人は一体どこの誰なのか…?

ダールトンさんだー!!さすがに肝っ玉の小さい貴族どもとは器の大きさが違います
将軍が拍手を始めたとなるとバカ貴族たちもシカトしてはおれず、見せかけとはいえ任命式は喝采で幕を閉じるのでした





「それでは枢木スザク君の騎士叙勲を祝いまして、おめでとうパーティ開始!」

「お祝いいっぱいされたでしょうけど、私たちのも受けていただけますか?」

「ありがとう、すっごく嬉しいよ!」

続いてアッシュフォード学園でも、スザクの騎士任命を祝ったどでかいパーティが開催。
大量の生徒たちが集まってスザクを祝福しますが、ニーナだけは生徒会室にこもって
「あのヤロー私のユーフェミア様を奪いやがって!」とパソコンをいじっていました(えー

「私…私はどうすれば…ユーフェミア様…」

「コンニチワ〜〜ねえ君、枢木スザク少佐は?」

と、そんなニーナの下へ意外な訪問者が!なんとロイドの登場です。どうやら軍の用事でスザクを呼びに来たようですが…

「ん?ん〜面白そうなことやってるねえ」

「え…分かるんですか?」

「ウランでしょ?質量数235の方」

「あ…!はい!そうなんです!このウラン235に熱中性子を吸収させると2つの原子核と高速中性子に分裂するんです!でも問題は燃料として使えるウラン235が天然ウランの中には0.7%しかないことなんです、いくら分裂させるための装置を用意してやってもこのままじゃ実験できないんですよね、だからペラペラペラペラ」

う…うるせえええー!なんなんだニーナ!典型的なダメオタクですよ!
自分の興味あることになるとここまでお喋りになるのか…しかもウランがどうとかなんて物騒な趣味だ!
頭のネジがすっ飛んだ科学者同士、ロイドとニーナはすっかり意気投合してしまったようです。天才って一体…





「枢木スザク…彼はイレヴンの恭順派にとって旗印になりかねません、私は暗殺を支持します」

「…暗殺…枢木をか」

「なるほどねえ、反対派にはゼロってスターがいるけど恭順派にはいなかったもんねえ」

その後の黒の騎士団でのミーティング。そこでは、しきりにディートハルトがスザク暗殺を主張していました
打倒ブリタニアを目指す黒の騎士団にとって、「枢木スザクみたいにブリタニアにうまく取り入ることもできるんじゃね?」
イレヴン達の心を動かしかねないスザクはとにかく邪魔。宿敵ランスロットに乗ってることも前回バレたので尚更です
「スザクの暗殺なんて絶対にゆるさないよ!」と反対したいフルーチェさんでしたが、なかなか上手い言い訳が思いつかず…

「簡単なことだろう、枢木スザクにギアスを使えばいい」

「…ダメだ」

「なぜだ?意地か、それとも友情?プライドか?」

「ぜ…全部だ!」

しっかりしてよフルーチェさん!なんすかそのヘナチョコな回答は!
ギアスで「お前俺の仲間になれ」とでもやってしまえば一発。しかしフルーチェさんは、ギアスでスザクを操ることは絶対やるつもりがないようです
スザクを引き入れるにしても、あくまでスザクの意思を尊重するってことか…どんだけスザク好きなんですかフルーチェさん




先ほどロイドに呼び出しを受けたスザクは、ユーフェミアの付き添いで式根島という島へと出発。
しかし黒の騎士団にとって、警備の薄いこの島はスザクを襲撃する絶好のチャンスです。
「スザクは真っ向勝負で生け捕りにするかんね!」とフルーチェさん自らが指揮を執り、
黒の騎士団ナイトメア部隊が島の防衛部隊を襲撃!
防衛部隊の連中はまるで相手にならず、黒の騎士団が圧倒的優勢で戦いを進めていきます

「し、司令部が何者かの攻撃を受けているようです!」

「え…!?」

「ご安心ください、ユーフェミア様のことは自分が守ります!」

「いえ、あなたは司令部の救援に向かってください!」

「副総督!彼は名誉ブリタニア人ですぞ!敵は黒の騎士団である可能性が高い、
 ランスロットごと裏切ったら…」

「あの〜〜、分かってます?それって皇族批判ですよ」

「あ、いえ…そんなつもりは毛頭…」

「…枢木スザク、ここであなたの力を示すのです。そうすればいずれ雑音も消えるでしょう」

「…はい!」

副総督の騎士だというのに、名もない一兵士にすら「こんな奴いつ裏切るか」と信用されていないスザク。
「あのバカ兵に目にもの見せてやれ!」とユーフェミアに命じられたスザクは、ランスロットに乗り込み黒の騎士団に立ち向かいます

「さあ…向かって来いスザク!」

ランスロットの登場に待ってましたとフルーチェさん始動!さてスザクが相手となれば藤堂やカレンをぶつけて…って
ちょ、ちょっと待ってください!逆に2人ともスタコラサッサと退散です。エースの2人がなんでまた!?
というより、カレンと藤堂だけでなく黒の騎士団全体が一気に退散。残るはフルーチェさんの無頼だけとなってしまいました
どんな策だか知りませんが、スザクとタイマンだなんてフルーチェさんじゃ何秒持つか分かりませんよ!(えー

「ランスロットを囲むつもりか…?自らを囮にして…しかし!」

罠だと知りつつもフルーチェさんに飛びかかるスザク!やはりフルーチェさんではまるで太刀打ちできません
あっと言う間に追い詰められてフルーチェさん生命の危機!

「ゼロ!これでッ!!」

「お前を!!」

「捕まえたぁ♪」

その瞬間、フルーチェさんの仕掛けていたトラップが発動する!
これがガンダムナドレのトライアルシステム!(えー
妙なフィールドが辺りに発生したかと思うと、スザクのランスロットはまるで操作を受け付けなくなってしまいます

「ナイトメアの駆動系に使われているサクラダイト…そこに何らかの干渉が!?」

「ゲフィオンディスターバー…!?理論だけかと思っていたけど迂闊だった…
 やはり君なのか、ラクシャータ…!」

あのロイドですら舌を巻くほどの超最先端システム。この効果範囲に入ると、どんなナイトメアでも行動不能になってしまうようです
さらに効果範囲のギリギリ外、四方八方からカレン達に銃をつきつけられてしまうスザク。
やむなく降参のポーズで外へ出てくると、フルーチェさんも無頼を降りて一対一でスザクの説得を…

「枢木スザク、単刀直入に言おう。私の仲間になって欲しい」

「断る!前にも言ったはずだ、間違った方法で手に入れた結果に意味はないって!」

「では聞こう。今の平和にも意味はないのか?」

「…!?」

「7年前、日本が徹底抗戦を選んでいたらどうなっていたと思う?
 中華連邦とEUが介入し日本は3つに分断され、いまだに戦い続けていただろう。
 つまり今の平和は、いち早く決まった無条件降伏によるものだ」

「くっ…そんな父さんの築いた平和を壊さないために、自分は戦っている…!」

「違うな、間違っているぞ。降伏は枢木首相ではなく、
 彼を殺した何者かが勝手に決めたことだ」

「…!」

「政府の指揮系統に乱れが起こり、降伏を選ぶしかなくなった…分かるだろう?
 人々の意思は奪われたのだ。ルールを破った一人の犯罪者によって、勝手に!」

「ルールを破ってなかったら今ごろ日本滅んでますね(笑)」とスザクの信念を揺さぶるフルーチェさん。
頭の中がルールを守ることでいっぱいのスザクにとって、これはかなりガツンと来る一言です
そもそも枢木パパを殺して日本を守ったのはまさに自分。そんなトラウマもほじくられてしまい、スザクの信念もだんだんと怪しいものに…

「ど…どうしてそれを…」

「一つだけ贖罪する方法がある、あの時の日本人が選べなかった選択肢を
 身をもって提示することだ。ブリタニアと戦うという道をな」

「戦う…!?またそれか!!」

せ、せっかく上手く行ってたのに!結局スザクの反感を買って説得はまた振り出しです
このガンコ者をどうしたらいいやら…とその時、スザクの無線にブリタニア軍から通信が。
その内容はなんと「今からそこにミサイルぶち込むからゼロと一緒に死んでくれ」というとんでもない命令!
「ちょ、まさかそんな命令受けないよね!?」と動揺するフルーチェさんでしたが、
スザクは何のためらいもなくフルーチェさんを羽交い絞めに!へへへ…オラもいっしょに死んでやらあ!

「誰がこんな作戦を!?枢木スザクは私の騎士ですよ!」

「これは準一級命令です、命令の撤回は総督以上か、
 3名以上の将官クラスの合意によってのみ行われます」

「だからそんな指示を出したのは誰です!私にラインを繋ぎなさい!」

「準一級命令です」

「…!おどきなさいっ!基地に伝えなさい、私が巻き込まれる危険があると!
 それでも発射命令を出せますか!」

スザクに死ねというこの作戦にユーフェミア大激怒!せっかくスザクを騎士にしたのに1話もせずに殺すだなんて冗談じゃありません
なんとユーフェミアは自らナイトメアに乗り込むと、一心不乱にスザクを目指して自らの命を盾に!
しかし、それでも覆らないミサイル発射命令。よっぽどの偉い人からの命令のようですが…

ギュオオオオオオ!!

「接近するミサイルを確認!」

「ええい…!全ナイトメア、飛来するミサイルに弾幕を張れ!」

「このままではお前も死ぬ!本当にそれでいいのか!!」

「く…」

《枢木少佐、これは無駄死にではないぞ!
 国家反逆の大罪人・ゼロを確実に葬ることができるのだ!
 貴公の功績は後々まで語り継がれることとなろう!》

「黙れェェェッ!!」

ついにフルーチェさん達へ向けて大量のミサイルが迫る!
なんとかフルーチェさんを守ろうとする黒の騎士団でしたが、あれだけのミサイルはどう考えても撃ち落とせる量ではありません

「ゼロ!今助けに…し、しまった!スザク!ゼロを放せ!
 私は、私は、生徒会のカレン・シュタットフェルトだ!こっちを見ろーーっ!!」

(スザク…!まだ死んではなりません!)

カレンはフルーチェさんを、ユーフェミアはスザクを守ろうと必死に2人の下へ急ぎますが、すでにミサイルはもう目と鼻の先!
これでは今からスザクの気が変わったとしても、もう…

「軍人は命令に従わなければならないんだ!」

「ふん!その方が楽だからなぁ!人に従っている方が!」

「…!」

「お前自身はどうなんだ!!」

「違うッ!!これは俺が決めた俺のルール…う!?」

フルーチェさんもうやけくそ
「バーカバーカ!この考えなしのボケナスが!」とスザクの痛いところを突きまくりますが、
スザクはどんどん意固地になるばかり。そしていよいよミサイルが2人の頭上に!もうだめだー!!

ドドドドドドドド!!

え!?ちょ…な、何コレ!?一体何が!?突然フルーチェさん達の頭上に現れた機動戦艦ナデシコ!(えー
降り注ぐミサイル攻撃からフルーチェさん達を守ってくれたようですが…

「あれは…お兄様のアヴァロン!?」

このアヴァロンという戦艦を指揮するのは、ユーフェミア達の兄・ブリタニア第二皇子シュナイゼル。
それにしてもこのアヴァロン、今までの世界観からすると場違いなくらいに飛び抜けたテクノロジーの艦ですね
なんだかATフィールドみたいなバリアがポコポコ発生してミサイルを防いでるし、
あのラクシャータですら、あんぐりと開いた口がふさがらない様子です

まあなんにしても助かった…って、その時アヴァロンの格納庫ががしょーんとオープン。
そこから一機のナイトメアが顔を出し、フルーチェさん達に向けて物凄いエネルギーチャージを開始!
ちょ、ちょっと待て!せっかく助けてくれたのに一体なにを!

キュイイイイイイイイイ

「…!?スザク!このままでは本当に死ぬぞッ!!」

「ルールを破るよりいいッ!!」

「こ、この…分からず屋がぁぁぁぁッ!!」

グラビティブラスト発射しまぁーーす!!

ぎゃーフルーチェさん達吹っ飛んだー!!謎のナイトメアの壮絶な攻撃でフルーチェさん達はコナゴナに!
これこそまさに「これでアヴァロンのダニが一匹減ったな」というやつか(えー
こんなえぐい攻撃を食らってしまったフルーチェさん達の安否は…?次回に続く!


■コードギアス 反逆のルルーシュ19話 「神の島」



「…ランスロットは…ゼロ…?」

アヴァロンから現れたナイトメアの”ハドロン砲”で、吹っ飛ばされてしまったスザクとフルーチェさん。
あの後どうなったかと思いきや、なぜか無傷で助かっていたスザクは別の島に流れついていました

「やっぱり別の島か。インカムを失くしたから連絡手段がないし、ひとまず水場を確保して
 ビバークをできるようにしておいた方がいいか」

なんでそんなに冷静なんだスザク!
あの状況でどう助かったかも分からず、一人ぼっちで無人島に流れ着いたっていうのに!
まるでキャンプしに遊びに来たかのような落ち着きっぷりですよ!
普通の現代っ子ならあっさり飢え死にしそうなもんですが、スザクはずいぶんサバイバル能力が高いようで…
というわけで近くの水場へやってきたスザク。しかしそこには、なんと素っ裸で水浴びをしているカレンが!

「カレン…?まさか…あ、あの!」

「スザク!?うおおおおおお!!」

「本当に…君なのか?」

キャーエッチー!と恥ずかしがるかと思いきや、逆にナイフをぶん回して襲いかかってくるカレン!こわいよー!
しかしスザクは裸のカレンを顔色ひとつ変えずに投げ飛ばしてしまいます。なんて動じない奴なんだ!

「カレン・シュタットフェルト、君は…」

「そんな名前で呼ぶな!私は紅月カレンよ、日本人の!」

「…!じゃあ本当に…」

「私は黒の騎士団、今さら隠す気はない!」

「では紅月カレン…君を拘束する。容疑はブリタニアへの反逆罪だ」

すっぱだかのクラスメイトを組み伏せて馬乗りになりながら
冷静そのもので話を進めるスザク。
いくらなんでも落ち着きすぎ!
緊急事態とはいえよくそんな冷静に…スザクは性欲ってもんをこの世のどこかに置いてきたんじゃないでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「植生や気温は式根島と変わりはない…そう離れた島ではないが…
 扇達と連絡を取るのは難しいか…ん!?」

「(ぽかーん)」

一方、同じ島に流れ着いていたフルーチェさんとユーフェミアも偶然の遭遇を!
まさかのゼロと出くわしてしまい、あっけに取られるユーフェミア。フルーチェさんはそんなユーフェミアを銃で牽制しますが…

「ルルーシュ…?ルルーシュなのでしょう?」

「な…!?」

「誰にも言っていません、本当です。だから私を撃つ前にせめて…」

ゼロの正体ばれてーら!お飾りの副総督だなんだ言われてますが、意外と鋭いんですねユーフェミア
素顔を見せてくれるように懇願すると、「ええいバレちゃ仕方がない」と意外にもあっさりとそれに応えるフルーチェさん。
そういえばホテルジャック事件の時も、フルーチェさんはユーフェミアを見逃してましたし、
命乞い無視してあっさり殺したクロヴィスよりは親しみを持ってるんでしょうか

「いつから気づいていた…?」

「ホテルジャックの時。でも確信したのは今さっき…」

「そうか…あの時は思わず言い過ぎた」

「ナナリー、どうしてる?」

「一緒に暮らしている。でも、体の方はまだ…
 一つだけ教えてくれ、君は母が殺された事件について何か…?」

「ごめんなさい…でも、お姉様は色々調べているみたい。マリアンヌ様はお姉様の憧れだったから」

これはちょっと意外…ルルーシュ母はコーネリア達にずいぶん慕われてたみたいですね
私はてっきり「庶民上がりの分際で厚かましいんじゃこのメスが!」とか忌み嫌われてると思ってたんですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「私も聞いていいかしら…」

「ん?」

「あなたはゼロ…?それとも…」

「ルルーシュだよ。今ここにいるのは、君の知っているルルーシュだ」

「ル、ルルーシュ…!」

さっきからどうも遠慮がちだったユーフェミア。やっぱり敵同士なことを意識してギクシャクしていたようです
しかし、今はそんな立場を置いておき優しい言葉を返すフルーチェさん。
なんというかフルーチェさんって、友達とか家族とか親しい人はずいぶん大事にする人だなぁ

「(ぐきゅ〜)あ…安心したらお腹が空いちゃいました」

「ほ、本当に大丈夫?」

「フンや足跡からここが野生動物の通り道だと分かる…ん…くっ…
 中世からの罠に…ぐぐ…!アレンジを加える…チャンスだっ…!」

それじゃ晩メシの支度でもすっかー!と額に汗して肉体労働を開始!なんてレアな姿のフルーチェさんだ
どうやら落とし穴で動物を捕獲するつもりのようで、フルーチェさんはえっほえっほと穴を掘り続けますが…

「ぜえ…ぜえ…ぜえ…ぜえ…テ、テコを使っても…」

「わ、私も手伝うから」

「こ、皇女殿下に…肉体労働は…大丈夫、システムは完璧…!はあ…はあ…」

「えっと…じゃ、じゃあ果物か何か探してきますね!」

「気をつけるんだぞ…」

「はい!」

け、計算が違った…!肝心の穴を掘るルルーシュに体力が足りん…!(えー
まだまだ穴は完成に程遠いのに、全身汗だくでバテバテになってしまったフルーチェさん。
落とし穴実際に作るのって超しんどいんですよね、スコップでも相当疲れるのにこんな棒っきれじゃ…
しかしそんなヘロヘロでも「汗を流すのは男の仕事だお!」と奮闘するフルーチェさん。がんばれフルーチェさんお前がナンバーワンだ!(えー

「…」

「どうしたの?美味しいのに」

「…」

「明日には出来ると思いますよ、落とし穴」

「うぅ…」

でもやっぱり無理なもんは無理ですた(´・ω・`)
結局落とし穴は出来ずじまい。ユーフェミアが取って来た木の実を前に、しょんぼりと落ち込みまくりなフルーチェさん。
まさにヘタレ萌え。こういう微妙に情けないところが母性本能を刺激するんでしょう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はー満足ー!食べすぎちゃった」

そんなフルーチェさんとは反対に、海の幸をわんさか取りまくっていたスザク。
なんという超人…マシンガンをも上回るスザクの反応速度には、魚を捕えることなんぞ造作もないということか…

「いや〜まさか浮遊航空艦とはねぇ、実用化はデータを取ってからとか言ってませんでした?」

「君等が作るものは、みな興味深いからね。つい実現したくなるんだよ」

「ハドロン砲も?」

「まずはやってみないとね」

その頃アヴァロンでは、ロイド&セシルがシュナイゼルと顔を合わせていました
セシルは初対面のようですが、ロイドはシュナイゼルとかなり親しい仲みたいですね
というかアヴァロンやハドロン砲の技術にもロイドが関わってるのか…どうりで異常なまでにハイテクなわけです

「一度お会いしたかった、セシル・クルーミーさん。シュナイゼル・エル・ブリタニアです、さあお手をどうぞ」

「シュ、シュナイゼル殿下!?」

まさに白馬の王子様。物腰柔らかな好青年のシュナイゼルにセシルはもうメロメロです
私はてっきりシュナイゼルは、スーパーエリートで血も涙もない冷徹キャラかと思ってましたが…なんだかずいぶんまともな人みたいですね

「はっ…待ってください、昨日の命令は殿下が…!」

「…私ですセシルさん、ハドロン砲もね。あの状況で忘れてはならないことは優先順位です、
 そしてイレギュラーが起これば彼が助かる可能性もあった。そこに賭けたのです、
 ユフィの騎士であり特派の重要なパイロットである、枢木スザク君…」

「は、はい…分かりました。無礼をお詫びいたします、処分はいかようにでも…」

「まさか、部下を守れない私が悪いのです。申し訳なかった…」

「むしゃくしゃしてやった。スザクが死ぬとは思わなかった。今は反省している」と謝るシュナイゼル。(違
しかしこれだけシュナイゼルの優しい面を見せまくられると、逆に「本当にそう思ってんの?」と疑ってしまいますね
いっそのこと「ゼロを仕留めるためだと割り切ってやりました」って言ってくれた方が、私としちゃスッキリするんですが…

「思考エレベーターねえ…考古学は得意じゃないんですが…」

「そんなに嫌がらないでくれよ」

「でもねえ、僕の専門とは違いすぎて…こんなことならセシル君に頼めばよかった」

そしてロイドを連れてアヴァロンを降りたシュナイゼル。フルーチェさん達のいる神根島にやってくると、
古い遺跡の中で思考エレベーターとやらをロイドに調べさせます。しかしエレベーターが思考…?
言ってることがよく分かりませんね、アスラーダの搭載されてるエレベーターとかそんな感じでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「父君もこの手のものにはご執心らしくってね、そうなんだろうバトレー」

「はい、同様のものが世界の数ヶ所で見つかっており、私が発見したここを除き
 全てが天領とされております。これは推測ですが、各国に対しての侵攻計画は
 これらのポイントに沿って行われているものかと…」

な、なにぃ!?そこまで大事なもんなのか思考エレベーター!まさかそんなもののために世界侵攻を行っていたとは…
そこまでして手に入れたいエレベーターって一体なんなんでしょう





「ねえ、その明かりって本当に見たの?」

「ああ」

「捜索隊だろう、確認したうえで対応を決めよう」

「対応…」

そしてスザクとフルーチェさんは、それぞれの位置でアヴァロンのサーチライトが夜空を照らすのを確認していました
「やっほー助けが来たぞー!」とアヴァロンを目指して動き出す2組。
確かにアヴァロンから捜索隊は出されてるようですが、
あくまでエレベーター研究がメインであって、捜索はそのついでってことみたいですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「この辺りだと思うんだが…」

「ルルーシュ…捜索隊がいたらこの時間も終わりなの?」

「…仕方ないさ。ふふ、こんな頼りない騎士がお供じゃ食事すらね…ん!?なぜあの2人が…!」

アヴァロンの近くをうろついているうちに、フルーチェさんはこちらへ向かってくるスザク達を発見!
見つかったら殺される!慌てて草むらへ逃げ込むフルーチェさんでしたが、
ユーフェミアはのこのことスザクの前へ姿を現してしまいます。あーバカー!

「スザク!」

「ユーフェミア様!?」

「動くな!彼女は私の捕虜だ!」

(ここは私に合わせろ…)

 

いきなりユーフェミアに銃を向けスザクを牽制するフルーチェさん!スザクから逃れるにはこうするしかありません
「さあ人質交換といこうかスザクさんよ」と凄むフルーチェさんでしたが、宿敵ゼロを前にしたスザクはギリギリと苦い顔をするばかり
すると、縄抜けしたカレンがスザクを襲いその動きを封じてしまう!

「くっ!?」

「おやめなさい!」

「黙ってろ、お人形の皇女が!一人じゃ何も出来ないくせに!」

「んぬ!?構いませんスザク!私のことなど気にせず戦いなさい!」

「こ、皇女殿下…?」

子供のケンカが始まっちゃったよ!(えー
「バーカバーカ能なし王女は黙ってな!」「うわーんあいつがいじめるよスザク!」と妙にヒートアップしてしまう2人。
そしてカレンの気がそれた瞬間脱出するスザク!あっと言う間に間合いを詰めて、フルーチェさんからユーフェミアを奪還してしまいます

バシュオオオオオオオオオ!!

「うう!?」

「なっ!?」

その瞬間、なぜか突然地面からバカでかいギアスの輝きが!
フルーチェさんの右目も激しく反応しているようです、一体なんでこんなものが!?
わけの分からないまま、みるみるうちに沈んでいく地面!なす術もなくフルーチェさん達が下へと沈んでいくと…

「く、枢木少佐!?それとまさか、ゼロ!?」

そこはブリタニア軍のド真ん中!!落ちた先にはエレベーター研究中のロイド達が!
不思議のダンジョンで言うとこの落とし穴落ちたらモンスターハウスだったって感じです。フルーチェさん終わったー!!

 

「く…!」

「ユーフェミア様もおられる!確保だ、確保しろ!」

「ゼロ、あそこにナイトメアが!」

「よし…!あれを使えば!」

しかし不幸中の幸いか、ユーフェミアがすぐ横にいるのでブリタニア兵は銃撃できない!
そのスキにフルーチェさん達は、例のハドロン砲を持つナイトメア・ガウェインへと一直線に走る!

「ありがたい!無人のうえに起動もしているとは!」

こ、こいつ動くぞ!エレベーターとの接続のために、運悪くエンジンかけっぱなしの状態だったガウェイン。
まんまとガウェインに乗り込んだフルーチェさんは、辺りのサザーランドを蹴散らし飛行能力で空高く飛翔!
あっひゃっひゃっひゃと高笑いを浮かべながら姿を消してしまうのでした

そんなフルーチェさんの大暴れの最中、ほげぇ〜〜と意識がどこかにぶっ飛んでいたスザク。
完全に目がイッちゃってますよ!一体何に反応してこんなことに…?さっきのギアスの紋章も謎ですし、分からないことだらけですね

「あぁあ、ガウェインが、我々のガウェインが…」

「よい、所詮は実験機。それより2人の無事を祝おう」

「シュナイゼルお兄様!」

久々の再会を喜ぶユーフェミア&シュナイゼル。スザクの意識もようやく戻ったようで、とりあえずは一件落着のようですが…

「殿下、それでは予定通り」

「あ、ああ…」

「枢木スザク少佐、第二級軍規違反の容疑で逮捕します」

「え!?」

突然のスザクタイーホ!!そんな逮捕されるようなこと何かやったか!?
まさか「奴は大変なものを盗んでいきました、ユーフェミア様の心です」とかそんな理由じゃあるまいし:;y=_ト ̄|○・∵. ターン





と、ここで場面はあのハドロン砲発射シーンに戻ります。あの生死を分ける一瞬に何があったのか…

「この分からず屋がァッ!!」

「!?」

「”生きろ”!!」

スザクが死を覚悟したあの瞬間、フルーチェさんは咄嗟にギアスを発動!
絶対にスザクだけには使わないと誓っていましたが、2人とも死ぬくらいならこうする他になかったのです

「…!」

《枢木少佐!命令を!》

「うるさい!!知った事かそんなもの!俺は生きなきゃいけないんだァッ!」

命令なんぞ知ったことか!俺がルールブックだ!
大暴言を残してランスロットでトンズラしてしまったスザク。こういう理由で助かったのか…逮捕されても仕方ないな…
って、フルーチェさんはスザクと一緒にランスロット乗ってたからいいとして
生身でドタドタ走ってたカレンはどうやって助かったんですか!(えー
それにハドロン砲から逃げ出した後、なんであの4人が神根島に流れ着いたのか分からないな…
わざわざナイトメアを降りて海に飛び込んだとしか思えないんですが…なんだか今回は終始謎だらけでしたね。次回に続く


■コードギアス 反逆のルルーシュ20話 「キュウシュウ戦役」


「自分には…あなたの騎士たる資格がありません」

「命令違反のことなら、シュナイゼル兄様が責を問う必要はないと…」

「自分を許せないんです…だから…」

前回の命令違反で逮捕となったスザク。その件については、シュナイゼルがうまく揉み消してくれたようですが
スザクはとても「さすが殿下は話が分かるぜー」とそれを受け入れる気分ではありませんでした
ルールを侵すことが何より嫌いなスザクにとって、あの自分の大暴言と、揉み消しという裏技でそれをなかったことにされるのは
とても耐えられるものではなかったのです。激しい自己嫌悪に陥った結果、スザクはユーフェミアの騎士を自ら辞めてしまいます

《我々はここに正当なる独立主権国家、日本の再興を宣言する!》

「ゼロ、私たちどうすれば…」

そんな中、「日本返しやがれーうおー」と突然九州を襲撃したデコハゲのおっさん率いる大部隊!
なんと瞬く間にブリタニア軍を退け、九州の大部分を制圧してしまいます。
この澤崎というおっさん、日本がブリタニアに負けた時に中華連邦へ亡命していたそうで、
ゼロがブリタニアを引っ掻き回していると聞き、日本を取り戻すチャンスだということで
中華連邦の後押しを受けて舞い戻ってきたようです

ところでコードギアスのブリタニア、中華連邦、EUっていうのは、
ちょうどガンダムOOのユニオン、人革連、AEUと似たようなもんだと考えていいのかな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「澤崎とは合流しない。あれは独立ではなく傀儡政権だ、中華連邦のな」

「しかし日本を名乗っている!」

「名前と主君が変わるだけ、未来はない。無視するべきだ、あの日本はな」

そんな澤崎を「あんな奴中華連邦の手先じゃん」と見捨てる気満々のフルーチェさん。
ブリタニアを日本から追い出したところで、結局中華連邦に支配されるのでは意味がありません
澤崎の掲げるエセ日本は、別方向の日本を求める黒の騎士団にとって邪魔でしかないのでした





(資格なんて…私だって…)

一方、スザクに言われた「騎士の資格がない」発言がチクチク胸に刺さっていたユーフェミア。
「そういえば私だってお飾りの副総督じゃん(´・ω・`)」と、スザクと同じように自己嫌悪に陥ってしまいます
こうなったらバリバリ仕事してやんよ!と一念発起して仕事に臨むユーフェミアでしたが…

「戒厳令は必要ないよ、市民を不安にさせるだけだからね。
 EUのガンドルフィー外相に陳書を…ああそれと、カンボジアのトロモ機関に繋いで」

「シュナイゼル殿下、トロモは扱いが…」

どたどたどたどた

「最上閣下!何かお手伝いできることはありませんか、エリア11の副総督として私も!」

「ありがとう、その気持ちだけで十分だ」

「でも…」

「副総督には何もさせるなと総督(コーネリア)のご命令です」

な、なんてこと!せっかく気合入れて来たのにまるっきり邪魔者扱い!
まあ職場なんてこんなもんですよね…私もそうですけど、配属されたての新人って本当にこんな感じ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「お姉様が…?いくら勝手に騎士を決めたからといって…」

「あ、いえ…それは違います、枢木の件は私も…」

「分かってあげなよユフィ、こんな時だからコーネリアにも余裕がないんだよ…
 
ダールトン、さっきの件だけど私の知り合いがルートを持っている。頼んでみるよ」

「分かりました」

結局、シュナイゼルを訪ねたユーフェミアが思い知ったのは「今の自分じゃ何の役にも立たない」という現実だけでした
バリバリと九州の処理をこなす兄を目にして、むしろ余計に劣等感に苛まれてしまいます

ところで「私が一人で騎士を決めちゃったから」「いえそれは私も」ってセリフからして、スザクの騎士任命については
ダールトンも賛成だとコーネリアに話してたみたいですね
任命式のダールトンの拍手は、もしかしたら裏があったのかもと思ってましたが(単なるユーフェミアへの建前とか)
あれはマジに2人を祝福してのものだったのか…ダールトンは理解ある人だなあ、イレヴンに差別的なコーネリアだとこうはいきません





(お飾りの副総督…それは最初から分かってたし、やれることを頑張ろうと思ったのに…
 どこへ行っても足手まといで、気がついたらワガママばかり…)

結局ユーフェミアにできた仕事と言えば、大わらわの九州とは何の関係もない科学技術庁の視察のみ。
こんな大変な時に何も力になれず、私はなんてダメな奴なんだ…とユーフェミアはますます落ち込んでしまいます
そして、視察を終えたユーフェミアが科学技術庁を発とうとすると…

「ユーフェミア様ぁぁぁぁぁ!!」

「…?」

「ケースデルタ発生!ケースデルタ発生!全てのゲートを封鎖しろ!」

不審者ニーナの突撃キター!!
なんと偶然科学技術庁に立ち寄っていたニーナ!ユーフェミアの乗る車が出てきたと聞き、
まったく自重できなくなったニーナはいきなり突撃を仕掛けて即タイーホ!
そ、そりゃそうだろ…あんたのやってることは不審者以外の何者でもないですよ!(えー

「お願い!お願い!」

(あ…!?ホテルの…!)

「フォースリングを開けておけ、連行する!」

「おやめなさい!彼女は私の友人です!」

そんなニーナとホテルジャックの時会ったことを思い出すユーフェミア。
ガードマン達からニーナを助け出し、さらにその後ニーナを自室へ連れ込んでしまう!
な、なんて恐ろしいことを!自分が何をやってるか分かってるんですか!
何しろユーフェミアの写真を見た瞬間、ところ構わずおっぱじめるような女です。それがユーフェミアの部屋で一対一だなんて…
爆発寸前の核ミサイルを部屋に連れ込むようなもんですよ!(えー

「あの時、ユーフェミア様が私を助けてくれた時…女神様に見えたんです!
 光り輝いていて、まるで…す、すみません!服を貸してくれたお礼から言うべきでした!」

「そんなこと気にしないで、それにね…私はそんな立派な人間じゃないわ、姉達に比べたら全然ダメで…」

「ダメじゃありません!ユーフェミア様がダメだなんて…
 私なんかいいところ一つもなくて、本当に何も…本当にダメなんです、全然…」

(嫌いなのね、自分のことが…)

スザク、ユーフェミアに続いて、ここにもまた自分をひたすら卑下する子が一人。
自分はどうしようもないダメ人間だと言うニーナに、ユーフェミアは自分と同じだとシンパシーを感じてしまいます。
あんまり肩入れはしない方が…(えー

「頭では分かっていても、スザク君のことだって…」

(あ…!そうか、スザクも…!)

「だから、ユーフェミア様が自分をダメだなんて言うのはやめてください!
 だって…必要なんです、私にとって!」

「ありがとうニーナ…!あなたに会えて良かったわ、なんか分かっちゃった!」

突然吹っ切れたようにニッコリ笑顔のユーフェミア!な、何が一体?
ニーナの話を聞くうちに、「スザクも同じ自己嫌悪仲間」ということを思い出し、そこからいいアイデアが閃いたようですが…

《作戦概要を再度説明します。当艦は高高度から敵の前線を突破し、発艦ポイントまで移動中。
 ランスロットはフロートユニットを使用し敵司令部・フクオカ基地を強襲せよ。
 なおフロートはエナジー消費が激しいため、稼働時間に留意》

「イエス、マイロード!」

《九州ブロックを占拠しようとしてる連中の大義名分は、澤崎アツシの存在。
 つまり彼を失えば新日本政府は瓦解…中華連邦も介入の口実を失って、撤退せざるを得ないよね》

そんな中、九州の澤崎軍を叩き潰すためブリタニアの電撃作戦が開始!
強力なシールドを持つアヴァロンでギリギリまでランスロットを運び、
そこからランスロットを撃ち出して、フクオカ基地の澤崎を直接叩く作戦のようです
というわけで、ランスロットも空戦仕様のフロートユニットを取り付けられての出撃。
それにしてもこのフォルム、なんだかリフターを装備したドラグナー1を思い出しますね。ばーにんはーばーにんはー

「あれが敵の司令部…!ん?オープンチャンネル…?」

《私は澤崎だ、こちらに向かってくる君は枢木の息子か?
 君は日本独立の夢を奪う気かね》

「なら正しい手段で叶えるべきです!」

《君はそうやってワガママを通すのか、理念なき正義だな》

「違います!それは!」

ドバゴオオオオオオ!!

「ぐ…!ヴァリスが!?」

(くくく…会話だけで気をそらすとは、まだまだ青い)

フクオカ基地まで辿り着いたスザクでしたが、「この偽善者野郎!どっか行け!」という澤崎の通信により、
動揺したスキにヴァリス(銃)とフロートユニットを破壊されてしまいます
しかもランスロットのエネルギーはほとんどフロートユニットに通していたので、それを失いエネルギー残量は一気に急降下!
こんな状態で剣一本での戦いとなると、いくらスザクでもまったく勝ち目は…

「はあ!?フロートまで壊れたって!?」

「このアヴァロンを直接基地に…!」

「無理無理!全方位シールドじゃないんだから、こっちが落とされちゃうよ!」

《投降したまえスザク君、枢木ゲンブ首相の遺児として丁重に扱うことをお約束しよう》

「お断りします…!ここで父の名を使ってしまったら、もう自分を許すことができない!」

あのロイドまでが取り乱すほどの絶望的状況!明らかに生還不可能なほどの敵に囲まれてしまうスザク。
しかし、投降するくらいなら死んだ方がマシだと澤崎の言葉をはねつけます。もはや華々しく散るしかないのか…

《枢木スザク!》

「な…ユーフェミア様!?」

《スザク、私はあなたを…!えっと…ええっと…》

「あの…!今は!」

ユーフェミアどいてそいつ殺せない!(えー
今まさに生死を賭けた戦いの真っ最中に、いきなり空気読めない通信を入れてくるユーフェミア!
敵から気をそらしたらいつ死ぬか分かりません、そんな場合じゃないとスザクも必死です

「私を好きになりなさい!」

「はい…!え!?」

「その代わり私があなたを大好きになります!」

な、なに言ってんだああああああああ!!
こんな死闘の最中に一体何を!?突然の告白!?ワケが分からずスザクは頭が真っ白になってしまいます

「ユ、ユーフェミア様…?」

「あなたの頑ななところも、優しいところも、悲しそうな瞳も、
 不器用なところも、猫に噛まれちゃうところも全部!だから自分を嫌わないで!」

「あ…!」

むう…どうやら「お互い好きになって自己嫌悪病から抜け出そう」って意味での告白だったようですが…
でも今のピンチと自己嫌悪とは無関係なんじゃ…だからスザクは戦闘に集中させてやった方が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「そうか…かえって心配かけちゃったんですね…
 あなたって人は、いつもいきなりです!出会った時も、皇女だって名乗った時も、
 学校を決める時も、僕を騎士に選んだ時も、いつだって!」

「そうですいきなりです!いきなり…気づいちゃったんですから…」

「でも、そのいきなりの度に僕は扉を開けられた気がする…!ありがとう!」

《何をしている!?奴を止めろぉぉっ!!》

うふふあははーと2人だけの世界を作りながらも物凄い勢いで敵を撃破しまくっていくスザク。
剣一本でも全然関係ねえええええ!!この調子で行けば簡単に澤崎の下まで辿りついてしまいそうです、スザク強すぎだろ

「最期に…お願いをしてもいいですか」

「さ、最期…?」

「僕に何かあっても、自分を嫌いにならないでください…
 あと、その時は僕の存在を消してもらえると…友達に迷惑はかけたくないから、
 転校したことにでもしてください」

しかし、そんな優勢ムードにも関わらずスザクはまるで遺言のようなことを…
それもそのはず、残り少なかったランスロットのエネルギーはついに底をついていたのです
いよいよ身動きを取ることもできなくなるランスロット。そして、四方を囲まれたスザクはついに最期の時を迎えることに…

「スザク…まさか…!」

「もうエナジーが尽きました…セシルさんやロイドさん、
 それとシュナイゼル殿下によろしく…はは、最期まで独りよがりだったな…」

「スザク死なないで!生きていてぇっ!」

《撃てェェェェイッ!!》

ギョバアアアアアア!!

しかし次の瞬間吹き飛んだのは、スザクではなく四方を囲んでいたナイトメア!絶体絶命のスザクを救ったのは…

「あ…あれは…!」

《ゼ…!ゼロだと!?》

勘違いするなよスザク!お前を倒すのはこの俺だからな!(えー
手に入れたばかりのガウェインでフルーチェさん&CCまさかの登場!
しかも「衝撃波が拡散して狙いがつけられない」という欠点のあったハドロン砲まで、しっかりと改良済みの様子です

「邪魔なんだよ君たちは…!」

ズドオオオオオ!!

「ハドロン砲は未完成のはずじゃ…!?」

「しゅ、収束できてる…!?ぐぐぐぐぐ…!僕が完成させるはずだったのにィィッ!!」

「ん〜、ゲフィオンディスターバーの応用でなんとかなったな。
 でもフロートシステムの開発は私の負け…やっぱり相手はプリン伯爵か。
 思わぬ共同作業ね、あ〜気持ち悪い…」

自分のハドロン砲がラクシャータに完成させられてしまい、あまりの屈辱で我を忘れてしまうロイド。
ゲフィオンディスターバーの開発でも先を越されてしまったわけですが、あの時より遥かに怒り丸出しなのは
やっぱり「自分が苦労して作ったけど完成できなかったハドロン砲」をラクシャータがあっさり仕上げてしまったからでしょうか。
ラクシャータもロイドのことを「あのプリン伯爵かよ、きもいわー」と毛嫌いしているらしく、2人には浅からぬ因縁があるようで…

「…エナジーフィラー?」

「枢木よ、私はこれから敵の司令部を叩く。君はどうする?」

アンパンマン新しい顔よ!(えー
ランスロットのエネルギー補給用アイテムまで持ってきていたフルーチェさん。
それをスザクに差し出すと、「俺も目的は同じだぜ」と敵意はないことを伝えます
しばらく神妙な顔でそれを眺めていたスザクでしたが、やがて微笑みと共にエナジーフィラーを受け取ると…

「残念だけどゼロ、お前の願いは叶わない。自分が先に叩かせてもらうよ!」

一時休戦!今は2人とも澤崎を目指して同時に進撃を開始する!
フルパワーのランスロットとハドロン砲を持つガウェイン、澤崎軍のザコどもがいくら出て来ようと相手にならず、
フルーチェさんとスザクは並んで快進撃を続けていきます

「紅蓮が壁になればもっと楽に…今さらランスロットなんかと手を組まなくたって…」

「必要なことは勝利ではありません、この戦いに黒の騎士団が参加したという事実です。
 ゼロが言う通り、これは私たちの立場を全世界に伝える役に立つでしょう」

今の私は烈海王(ランスロット)にだって勝てる!と空気読めてない発言で水を差すカレン。(えー
しかし、ディートハルトはこの共同戦線に重大な意味があると語ります
ふうむ…単に世界規模での黒の騎士団の知名度をアップするチャンスだってことでしょうか
それとも黒の騎士団が目指す日本は、澤崎のそれとは違って本当の意味で”独立”しているものだってことをアピールするためでしょうか

「外国に助力を乞い、機会を待って何が悪い…!それこそが戦略というものなのに…!」

ガゴオオオオッ!!

「澤崎さん!」

「ここまでだな!」

「バ、バカな…!九州最大の要害をいとも簡単に…!?」

こうなったら出直すしかないお!とヘリで逃亡をはかる澤崎でしたが、
防衛線を全て突破してきたフルーチェさん&スザクがその前に立ちはだかる!
あえなく澤崎は御用となり、中華連邦もこの件からは手を引くことにするのでした

「枢木スザク、ただ今帰還しました」

「お帰りなさい、スザク…あの、私ね、分かったんです。理想の国家とか大儀とか
 そういう難しいことじゃなくて、ただ私は笑顔が見たいんだって。
 今大好きな人と、かつて大好きだった人の笑顔が。私を…手伝ってくれますか?」

「イエス、ユアハイネス!」

無事に作戦を完遂し、帰還したスザクはお花畑でイチャイチャしながら再び騎士の証を受け取ります(えー
ユーフェミアの今大好きな人=スザク かつて大好きだった人=フルーチェさん っていうことなのかな…
その両方の笑顔が見たいということは、ユーフェミアが目指すものは
今回のようにブリタニアと黒の騎士団が手を取り合う道ということなのか…?次回に続く!






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