■イタズラなKiss 第18話 「不機嫌なトライアングル」
 

「唾液の消化酵素はぁ…プチアリン…胃液はペプシンと…イ、イリ…イリパ…」

「ペプシンとイリパーゼ。膵液はトリプシン、アミロプシン、ステアプシン、ヌクレアーゼ」

「ゆ、裕樹くんなんで言えるの?」

「お前が同じページばっかり何度も大声で読んでるからだろ!」

「ファイトよ琴子ちゃん、トリプシンやアミロプシンが何よ!」

「お、お義母さままで…はあ、これじゃまた啓太にバカにされちゃうなあ」

今日も今日とて看護士の勉強のために、自宅で教科書をあーだこーだと読みふけっていたKOTOKO。
しかし家族たちの前でふと啓太の名前を漏らしてしまいます。それを聞いていた入江からすれば、
前回ラストでKOTOKOと啓太のいちゃいちゃシーンを目撃した直後なだけに、苛立ちを感じずにいられません
さらに啓太の話を続けるKOTOKOを見るや、入江は不機嫌そうに席を立ってしまい…

「あっお兄ちゃん?琴子ちゃんの勉強付き合ってあげなさいよ」

「そんな暇ないね」

「…まったく冷たいんだから!」

「い、いつものことですから」

そして部屋を出て行くやいなや、いつぞやの懐中電灯ヅラを髣髴とさせる演出で立ち尽くす入江!イラついてますなー
これ以上啓太と関わると血の雨が降ることになりそうですが(えー
しかし数日後、KOTOKOは学校の採血実習でまた啓太と組むことになってしまいます

「だぁぁああ!いってえっ!」

「ご、ごめん、血管が見つからなくて」

「い、いってえぞおいっ!は、針で探すな!は、あ、う、うううああ…!」

「お、お気の毒に…」

ところが注射のヘタクソすぎるKOTOKOは、血管を見つけてから刺すのではなく
注射をブスブス刺しまくりながら血管を探すという世にも恐ろしい真似で啓太を苦しめます。何本目に死ぬかな〜?(えー

「琴子さん、私代わろうか?」

「だ、大丈夫」

「けど、このままじゃ啓太が穴だらけになっちゃう…」

「い…いいよ、最後まで琴子にやらせなきゃ実習の意味がないだろ」

「だめよ、啓太もこれ以上痛い思いしたくないでしょ?」

(あれ…智子ってひょっとして啓太のこと…)

「もうやめてKOTOKO!とっくに啓太のライフはゼロよ!」と、口を挟んできたのは
いつもは大人しいあの智子。それが今日は妙に強気で啓太の相手を変わろうと…
これはもしや、啓太に対して片思いをしているとかそういうことなのか…?
でも智子って入江のことも好きだって言ってたし、そうなると見かけによらずミーハーなんだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

結局智子の申し出は啓太に拒まれてしまい、星の数ほど啓太をブスブス刺しまくったKOTOKOは
夕方まで居残りしてようやく啓太の血液を採取完了。早速それを医学部へ届けに行きますが、血液の回収担当はなんと入江…
「こいつらまた今日も2人っきりで…」と、入江の不機嫌度はもはやスーパーエアロブーストモードでアクセル全開です(え−

「入江くーん見て!ちゃんと出来たよ!」

「たかが採血に何手間取ってるんだよ」

「…あ…」

「…!琴子だって頑張ったんだ、旦那だったら一緒に喜んでやれよ!」

「あいにく、仕事と家庭を混同するほどぬるい人間じゃないもんでね」

「い、いいの啓太。私のせいで待たせちゃったんだし…ごめんね入江くん」

「あんな冷たい言い方されてムカつかねえのかよ…!」

「いつものことだもん、入江くんは私のこと甘やかさないんだ」

「…」

血液を持ってきたKOTOKOに振り向きもせず「何やってんだウスノロ看護士が」と冷たく言い放つ入江。
その場は「いつものこと」と気にしないよう努めるKOTOKOでしたが、家に帰ってからも入江の冷たい態度は変わらず…

「ほ、ほうれん草祭りかよ…」

「琴子ちゃんが血を採ったって言うから鉄分補給にね!血を抜く時ってイッタイのよねぇ〜」

「抜く奴の腕によるだろ」

「あ、そういえば智子の注射は全然痛くなかったって!」

「智子さんってクラスメイト?」

「はい、天使みたいに可愛い子なんです!あっそうそう…智子ったらね、
 どうやら啓太のことが好きみたいなの!やっぱ応援してやらなきゃだよね、啓太って凄くいい奴だし!」

「どうだっていいよそんな話。ごちそうさま」

啓太で止まってすぐ離席〜狂気の入江直樹〜(えー
もはや啓太の話は入江にとって完全にタブー。啓太の言葉を聞いた途端に会話をすべて一刀両断してしまいます
夜も同じベッドでKOTOKOと寝ているのに、2人の間に見えない壁があるかのように、気まずい空気が漂うばかり…

そんなある日、今度は医学部と合同での解剖実習をやることになったKOTOKO。
解剖と言えばカエルとかマウスなんかを思い浮かべてしまいますが、
そんなのとはワケが違い解剖するのは人間の死体です。いやあああああああああ

「大事なご遺体だからな、しっかり勉強させてもらえよ」

「あっ、い、入江くん!」

「いやあん手術着もステキ!ああ、あの汗を拭いて差し上げたい!」

「ダメだよそれは私が!」

「はっ…!う、う…うぷっ…」

「む、むぐぐ…お、おえっ…」



手術室で入江と一緒になって大喜びのKOTOKO達でしたが、手術台に転がる死体を見るや一発で顔面蒼白に!
KOTOKOのラブパワーすらも上回るグロさだなんて相当だな…あぁ想像したくない(´・ω・`)

「医学の進歩のために、力になってくださったご遺体に感謝して…合掌。
 ではご遺体に両手をつけて、よろしくお願いしますと挨拶してから始めます」

「う…ううっ…あ、あ、あたし心臓が飛び出しそう…!」

あのず太い真理奈でさえガクガクして直視もできないようなグロ解剖。
そんな中、たった一人だけご遺体の前にずいっと歩み出た生徒が…

「私やります!こういうの全然平気ですから!」

ぐちゃっぬちゃっべちゃぐちゅぬる

「ああ…これが心臓ね…」

 

うぎゃあああああああああああ
めちゃくちゃグロい音を立てながら死体の内臓をまさぐる智子!しかも「チョー気持ちいい」と言わんばかりの恍惚とした表情です。おええー!
大人しい顔をしてこんな内臓フェチの一面があったとは…悪趣味としか言いようがないな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そして智子ほどスムーズには行かずとも、ぶるぶる震えながら内臓に触れ始めたクラスメイト達。
しかしKOTOKOは、あまりのグロさに意識がぶっ飛んで卒倒してしまいます
そんなKOTOKOを慌てて抱え上げたのはやはり啓太。大急ぎで医務室のベッドへKOTOKOを連れていきますが…

「薬、薬…あ、これじゃ苦しいよな…」

「すぅ…すぅ…」

「…」

KOTOKOをベッドに寝かせてマスクを取ってやる啓太でしたが、その唇を見ているうちによからぬ気持ちがムラムラと…
そしてそのまま人は…流れに乗ればいい…とキスの態勢に入ってしまいます(えー

「それからどうすんの」

「…!!」

その時背後から入江の声が!ふと気がつけば医務室の入口からギロリと睨んでおります
さすがの啓太もこんな恥ずかしい場面を見られては、ばつが悪そうに縮こまってしまい…

「またお前か」

「………別に俺は」

「わざわざ悪かったな、あとは俺が見るから実習戻れよ」

「…はあ…」

「人のかみさんにちょっかい出そうなんて思うなよ」

「…偉そうに…!さんざん琴子に冷たくしておいて、こんな時だけ旦那ぶるんじゃねえよ!」

ここぞとばかりに容赦なく啓太を責めまくる入江でしたが、言いたい放題な入江に啓太もついに爆発!
完全に修羅場になってしまいました、2人の視線の間にはバチバチと激しい火花が…

「お前にとやかく言われる筋合いはない」

「あるさ…!俺の方があんたより琴子のことを考えてやれる!
 あんたなんかよりずっと大事にしてやれる!」

「ふーん…上等じゃないか」

「ふん…!」

ハッキリと入江に宣戦布告する啓太!こいつは本格的にドロドロになってまいりました
そのままプイッと啓太は医務室を去ってしまい、入江はKOTOKOの意識が戻るまで横で見守ることにします
しかし、そんな入江に空気読めない教授から緊急の呼び出しが…(えー
やむなく入江が一旦医務室を留守にすると、ちょうどそのタイミングでKOTOKOが意識を取り戻してしまい…

「あっ、琴子さん!大丈夫!?」

「どうなの具合は…?」

「ま、まだちょっとクラクラするかも…」

「…あいつはどうしたんだよ」

「あいつ…?」

酔っぱらいみたいなおぼつかない足取りで、フラフラと智子たちのところへ戻ってきたKOTOKO。
ですがKOTOKOは入江が傍にいたことなんて知るよしもありません
啓太にとっては「何あいつ、偉そうなこと言って放置プレイとかふざけてるの?」という気に入らない状況…
結局体調の優れないKOTOKOをまた啓太が家に送っていくことになり、
誰もいない医務室に戻ってきた入江はぼーぜんと立ち尽くすことに…

「ごめんね…啓太には迷惑かけっぱなしだね」

「んなこと気にすんな。お前は頑張ってるよ、もっと自分に自信持てよ」

「あ、ありがとう…」

「琴子ちゃーん!」

「あっ、お義母さま…」

いい雰囲気で入江家までやってきた2人でしたが、ちょうどそこに買い物帰りの入江ママが!
まさか「琴子ちゃんをたぶらかすゲス男め!」と、入江ママとも険悪な仲になってしまうのか…

「こちら鴨狩啓太くん。この前話した…」

「あぁ、熱血の!」

「…?」

「私、今日解剖の実習で倒れちゃって送ってくれたんです」

「あらやだ…大丈夫!?わざわざすいませんでした」

「いえ、じゃあ俺はここで。無理すんなよ」

あ、あら?(゜д゜;)実にあっさりとした対応で何も問題なく去っていく啓太。
もっとKOTOKOに粘着しようとすれば入江ママが黙っていなかったでしょうが、
立場をわきまえた紳士的な対応で、入江ママの目にも優しい好青年と映ったみたいです

「じゃあ反対方向だったの?鴨狩くん…親切なのねえ…」

「…」

「それに引きかえお兄ちゃんったら!琴子ちゃんが倒れたっていうのに、放ったらかしで今ごろ帰ってきて!」

「あの程度で倒れてるようじゃ看護士なんて務まらない。
 本気で看護士目指すんなら、もう少し気を引き締めるんだな」

「そ、そうだよね…」

「んっまあ何なのアレ!?」

それどころか、むしろ入江に対してブチ切れまくるママ。入江の帰りが遅かったのは、医務室から消えたKOTOKOを
探していたせいかもしれませんが…だとしても、何もかもが裏目になってすれ違うばかりですね



しかしママは、啓太に対して好感を持ってはいるものの、あの少ないやり取りで啓太がKOTOKOに惚れていると見抜いていました
いくら好青年だろうが大事な大事なうちの嫁を奪われてしまってはたまりません、
そんな啓太を徹底的に調べ上げることにしたママは、黒装束に身を包み看護学科へ乗り込んでしまいます

「ちょっとあなた方!看護学科の鴨狩啓太ってご存知!?彼ってどんな人なのかしら!」

「え、ど、どうって…男気があっていい奴ですよ。真面目だし、面倒見いいし…」

「…あぁ、そ、そう…」

手当たり次第に生徒をとっ捕まえて情報を吐かせるママでしたが、誰に聞いても帰ってくる答えは
「鴨狩はナイスガイ」というものばかり…ママ自身も啓太の人柄の良さを知っているだけに、悪いところが見つからず肩を落としてしまいます

「はぁ…誰に聞いても答えは一緒、こんなんじゃお兄ちゃんの立場が…
 …あ、あら?あらら…らぁ…?め、めまい…がぁ…」

「あ、危ない!」

とその時、突然目まいを起こしフラフラと倒れてしまう入江ママ!この真夏にクソ暑い革ジャンを着ていたせいで、
熱中症にかかってしまったのです。するとそんなママを颯爽と助けてくれた人影が…振り向いてみれば、それはなんと啓太でした

「あ…?はぁ…はぁ…す、すいませ…って、か、かもが…!」

「こんな暑い中そんな格好してるから…今日はどうしたの、入江のおばさん」

「な、なぜ分かったのっ!?」

「そりゃ分かるでしょう、医務室行く?すぐそこだから案内するけど」

「い、いえ!大丈夫よ!少し休めば…」

「とりあえず水分取った方がいいよ。これ買ったばっかりだから、良かったら」

「あ、す、すいません…」

「じゃあ、気分が悪かったら、そこの校舎一階に医務室があるから」

さすがは看護士の使命に燃える男。口をつけてないポカリを惜しげもなく入江ママに渡し、
ママの体調を気遣いながら去っていきました。入江にはない爽やかオーラを持つ啓太に、さすがのママもすっかり撃沈されてしまいます

「な…なんていい子なの!?あんないい子が相手じゃ
 冷血のお兄ちゃんなんて全ッッ然ダメよ!!私だってあっちだわ!
 琴子ちゃんがあの子のところへ行っちゃうわぁぁぁぁぁぁ!!」






「今日はみんなでパーッと飲みに行こ!いいよね啓太」

「ん、ああ」

「琴子さんも行くよね?」

「あ、あたしは一応人妻だし、あんまり夜に出歩くのは…」

「旦那さまの許可があれば問題ないわよね、入江さんに聞いてみたら?」

その日のお昼時、今夜いつものメンバーで飲み会に行こうと真理奈達に誘われるKOTOKO。
入江に黙って夜遊びしていいものかKOTOKOが悩んでいると、ちょうどそこへ昼飯を食いにやって来た入江が…

「い、入江くん!あのね、今夜みんなで飲みに行ってもいいかな」

「みんな?」

「真理奈も智子も、啓太も行くって言うから」

また禁止ワード言ってもうたー!今の入江の前で啓太の名前を出すことは、ブロリーの前でカカロットの名前を出すようなもんです(えー
表情は今まで通り変えない入江でしたが、心の中ではどれだけ怒りの炎が燃え盛っていることか…

「勝手にすれば」

「えっ…」

「いちいち俺に聞くなよ。お前は自分のことも一人で決められないのか」

「…そ、そんな、私はただ…」

「(すたすたすたすた)」

「っ…わ、分かったわよ!勝手にするわよぉぉっ!」

やはりまた冷淡な態度でKOTOKOを突き放してしまった入江。今までは「いつものことだから」と気にしないようにしていたKOTOKOも、
とうとう我慢の限界を超えて泣き出してしまいます

そしてその日の夜、真理奈たちと飲み屋にやってきたKOTOKOでしたが、
無表情のまま心ここに在らずといった感じでまったく酒が進みません
今までKOTOKOは嫌なことがあったらいつもヤケ酒しまくってましたが、今日はその気力すらもないということか…

「見てらんねえな」

「えっ…」

「なんであんな奴と結婚したんだよ…悪いけど、あいつがお前を好きだとはどうしても思えない。
 本当に好きならもっと大事するはずだ」

「あ…」

「…ごめん、俺…」

そんなKOTOKOに声をかけてきたのはやはり啓太。「あいつお前のこと好きじゃないのと違う?」
痛いところを突かれたKOTOKOは余計に押し黙ってしまいます
何しろ啓太の指摘はKOTOKO自身がいつも普段から疑問に思っていること…
その疑問に一番考えたくない答えをはっきりと出されてしまい、KOTOKOは精神的にかなり参ってしまったことでしょう

「あ、あたしそろそろ帰らなきゃ、お義母さまも心配してるし」

いたたまれなくなったKOTOKOは、そそくさと席を立つと飲み屋を後にしてしまいます
そのままトボトボと家路を歩いていると、啓太もまた飲み屋を飛び出してKOTOKOを追ってきて…

「琴子、待てよ!」

「…そうだよね、なんで入江くん私と結婚したんだろ…」

「…琴子…」

すっかり入江が自分を好きなのかどうか信じられなくなったKOTOKO…ってこのスポットライトみたいな演出は一体なんなんだ
いくらなんでもこの街灯ピンポイントすぎだろ!不自然すぎてさすがに吹いたよ!
まあでもギアスも同じようなことやってたし、こういう演出も割と普通なんだろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…帰るなよ、あんな奴のとこ…やめちまえよ、あんな奴…」

って不倫のお誘いキタキター!!
消え入りそうなKOTOKOの背中を見るや、背後から抱きつき甘い言葉をささやく啓太!
心の支えをなくしたKOTOKOにはかなり効果的なはず…
このまま心の隙間を埋めるために啓太とのめくるめく肉欲の毎日が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


そういえば以前、「OPのタンクトップ入江フェロモンすごいお( ^ω^)」という話をした時に
「旧OPから成長した裕樹にも注目してください」というコメントをもらったので
旧OPと新OPで変更になった点をgifにして並べてみました

こうして見るとすっごい成長してたんですね〜裕樹…新OPだけ見た時は「ん?ちょっと大きくなった?」程度にしか思ってませんでしたが
並べて見るとどれだけ大きくなったか一目瞭然です。今の私の気分を一言で表すなら
精神と時の部屋から出てきた悟飯を見た時のピッコロさんの気分です(えー  あ、あれが悟飯か…!みちがえた…!

それにしても新OPの方、ほんの一瞬だけ智子がすっごい可愛い顔するのに
その顔がモロにテロップで隠れてて全俺が泣いた
ちくしょう誰がこんなことを…智子の女神スマイルを拝むためにはDVD買ってノンテロップOPを見るしかないというのか!
Σ(゜д゜ )ハッそうか…これはDVD販促のためのスタッフの巧妙な罠だったんだよ!!(えー
ま、別にいいんだけどね…元から俺イタキスDVDは普通に買い集めてるから…


■イタズラなKiss 第19話 「CRAZY FOR YOU」
 

「も、もう…啓太ったら何言ってるの?人妻からかったらダメじゃん!」

「琴子、俺は…」

「じゃあまた明日ね!」

いきなり啓太から受けた大胆な告白、KOTOKOはどんな答えを返すかと思いきや、
「フハハハ面白いジョークだ」と誤魔化して逃げるようにその場を去ってしまいました
ふうむ…これだけドン底な状態でも、他の男の甘い言葉に転んだりしないのはさすがですね
これがそこらの昼ドラなら、あっさり啓太の誘いに乗ってめくるめく肉欲に溺れる毎日が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

しかし啓太から逃げ出したのも単なるその場しのぎ…明日には嫌でも大学で顔を合わせなければなりません
次の日の朝、教室にやってきたKOTOKOは啓太の隣を智子に譲ろうとしますが…

「と、智子ここに座りなよ!啓太と智子ってお似合いだと思うし」

「えっ?なんのこと?」

「だ、だからその…好きなんでしょ?啓太のこと」

「…?別に特別な感情はないけど」

「え!?だ、だって採血実習の時…」

「ああ、あれは啓太って血の気が多いし、採血のし甲斐があるかなぁって」

「あんたそういえば妙にイキイキしてたわよね、解剖実習の時…」

な、なんだそりゃ!採血実習の時に「啓太の注射は私にやらせろ!」と片思いのような態度を見せていた智子でしたが、
単に智子は例のグロ趣味のせいで人の生き血を抜き取るのが好きなだけだったようです(えー
血を見るのも内臓触るのも大好きとか悪趣味すぎですよ!一歩間違えばただの殺人鬼になっていたかもしれない;y=_ト ̄|○・∵. ターン

智子と啓太がくっついてくれれば、この三角関係も丸く収まったんですが…どうやらそれは無理な話のようです
その日の昼休み、やはり啓太と顔を合わせづらいKOTOKOは、食堂に行った智子たちと別にベンチでパンを食べることに…

(はぁ…啓太の前でどんな顔したらいいんだろ…でもこんなことしてたらますます気まずくなっちゃうし…
 そうよ、いつも通りにしてればいいのよね)

「あっ、入江くん…………い、入江くーん!」

うーんうーんと悩んだ結果、変に意識するのはやめようという結論に達したKOTOKO。その時ちょうど通りがかった入江を発見します
「声かけたいけど最近冷たいしなぁ(´・ω・`)」と躊躇してしまうKOTOKOでしたが、意を決してニッコリ笑顔で声をかけてみます
しかし入江は「あ?気安く声かけんじゃねーよボケが!」とKOTOKOを完全無視。
今日は啓太の名前出してないのにこの態度ですか!いよいよ夫婦仲に亀裂が入ってしまったのか…って

「う、うそぉ…無視されたぁ…」

「クリス!しっかりせえクリスゥゥッ!!」

「き、金ちゃん…?」

「入江…!クリスが、クリスが大変なんや!」

そんな入江の下へ血相を変えてやってきた金ちゃん!その腕にクリスを抱きかかえてひどく慌てた様子です
見てみればクリスの足にはひどい火傷が…そう、この時間金ちゃんと一緒に学食で働いていたクリスは、
煮えたぎった天ぷらの油をひっくり返してこの火傷を負ってしまったのです
すぐに入江は、金ちゃんとクリスを連れて大学病院へと駆け込みますが…

「真皮まで火傷が及んで水疱もできてますね…痛みも続くと思いますので、
 入院して経過を見たほうがいいでしょう」

「あ、あの、入院したら奇麗に治してもらえますんやろか…」

「…ここまでの症状となると、痕が残る可能性もあります。様子次第では形成手術が必要になるかもしれません」

どうやら想像以上に深刻らしいクリスの火傷。入院が必要なうえに手術の可能性もあるとは…
クリスの足に一生ものの傷痕が残るかもしれないと聞き、金ちゃんは激しく落ち込んでしまいます

「大丈夫だ、石垣先生は優秀だから…」

「せやけど傷が残るやなんて…」

「経過を見なくちゃ分からないだろ?」

「あいつは…クリスはまだ嫁入り前なんやで…」

「けど、お前が嫁にもらうんだろ」

「なっ!?なに言うてんねんッ!!」

「じゃあ他の男に渡すのか?」

「え…そ、そないなこと…させへんけど…」

「なんだって?」

「せ…!せやからそないなことさせへん言うとんのじゃ!行ってくる!」

「おい、金之助…」

「善は急げや!」

沈んでいる金ちゃんを励まそうと色々声をかける入江。しかし話はあれよあれよと話題は変な方向へ…
気を紛らわそうと言った「クリスは金之助が嫁にするんだもんなー」という冗談を真に受けて、
「おおよ俺が嫁にしてやるよ」と結婚の決意を固めてしまった金ちゃん。そのままドタバタとクリスの病室へ乗り込んでしまい…

「クリスゥゥゥッ!」

「金之助…?」

「ク、クリス、お、俺と、その…俺と結婚せえへんか!!」

ほんとにプロポーズしちまったー!金ちゃんあんたまだクリスに好きだとも言ってないだろ!
入江もそうだったけどお前らはなんて気が早いんだ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
しかし金ちゃんにベタ惚れのクリスにとって、これ以上幸せな話なんて他にないはず…さぞかし満面の笑みで承諾するに違いありません

「それはでけへん」

あ、あれぇー!?(゜д゜;)ちっとも嬉しくなさそうに布団の中に潜り込んでしまうクリス!
なぜせっかくのプロポーズを無下に!?ですが金ちゃんもそう簡単に引き下がるわけにはいきません

「い…今なんちゅうた!?」

「私、金之助とは結婚せえへん…!」

「な、なんでやねん!そんな…はいそうですか言うて引き下がれるかいな!」

「そやかて私、もう資格があらへんもん…本に書いてありましてん…
 大和撫子は一点の染みもなく、汚れぬ体のままお嫁に行かねばならぬって…!」

は、はあ…なるほど、火傷のせいで純潔でなくなった自分には嫁の資格がないと…それはまたクリスらしい世間ズレした発想ですね
でもなー、純潔なんて話をしたら大半の女の人は処女じゃないんだし
それだと大和撫子で結婚できる人なんて誰もいない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「アホか…!お前の火傷なんぞなんも思うてへんわい!
 傷があろうがなかろうがお前はお前や!」

「…やっぱ無理ですねん…!私、同情は嫌やねん…
 金之助優しいから、『俺が面倒見な』思うたんやろ…?」

「そんなんやない!」

「ほんまは私のこと好きちゃうのに、同情で結婚してもらっても私かて辛いし…」

熱心にクリスに自分の気持ちを伝える金ちゃんでしたが、あまりにも後ろ向きなクリスは全く耳を傾けてくれません
まさにネガティブスパイラル。「お前はお前だろ」というギャルゲーなら一発で女が落ちる魔法の言葉を口にしても効果なしです(えー
いい加減にしろと切れるか金ちゃん?と思いきや、逆に金ちゃんは静かな覚悟に満ちた口調で話し出し…

「アホウ。ほんなら、俺がお前と同じようになったら信用できるか」

「ちょっ…金ちゃん何する気!?それ熱湯だよ!」

「クリスと同じになるんや、俺も同じ火傷作ったる」

「…!?」

「金之助!バカな真似はよせ!」

「邪魔や、離れとけ!」

なんと、ポットの煮えた熱湯へ足を突っ込もうとする金ちゃん!プロポーズが同情なんかでないことを証明するために…
まさに「クリスのためなら例え火の中水の中」、あわや金ちゃんも大火傷というその時、そこまでの覚悟を見せられてしまったクリスは…

「金之助ぇぇぇぇ!!もうええ、もうええから!ホンマは…ホンマは嬉しかってん…
 せやけど、ホンマに私でええのか思うたら急に不安になってもうて…」

「…同情なんかで一生一緒におれるかいな!ええか、け、結婚すんでクリス!」

「はいな金之助!ものごっつう愛してまっせ!」

ついに布団という名の天の岩戸をこじ開けて飛び出してきたクリス。力いっぱい金ちゃんに抱きつくと熱烈なキスを!
でもやっぱり金ちゃん絵にならねえええええ  この口→( ´3`)でキスするとか何やってんですか金ちゃん!

そして入江の言っていた石垣先生は本当に凄腕の名医だったらしく、しばらく入院生活を送った結果きれいに火傷が治ったクリス。
金ちゃんはそんな先生を紹介してくれた入江に感謝を込めて、入江を店に招待すると自分の腕をふるったごちそうを差し出します

「さあどんどん食べてや!」

「ずいぶんと豪勢だな」

「世話になった礼や、入院の手続きやらなんやらで力になってもろたからな」

「よかったなー金之助!俺も聞きたかったぜ、金之助の熱烈プロポーズ」

「じゃかあしゃぁぁぁ!仕事せえ仕事!」

「確かにこっ恥ずかしいプロポーズだったよな」

「ほ、ほっとけ!」

「けど、初めてお前のことカッコいいって思ったよ」

金ちゃんを恥ずかしい奴だとからかいながらも、少しそんな金ちゃんがうらやましそうな顔をする入江。
まるで「俺もあんな風に素直になれたら」とでも言いたげな…

「ふう…」

「…?お前、琴子と上手くいってへんのか?」

「…自分でも分からない、なんで琴子にああいう態度を取るのか。
 あの鴨狩ってやつが現れてから、琴子を見ると妙にイライラする」

「お…お前ホンマに分からへんのか?そらお前、ただのヤキモチやろ」

「…ヤキモチ…?俺が?」

「かーっ!ええか!?俺ぁお前のせいで5年もヤキモチ妬き続けた大ベテランなんや!
 その俺が言うんや、間違いない!お前は琴子とその男にヤキモチ妬いとるんや!」

「…嫉妬…」

しっとの心は父心、押せば命の泉湧く(えー
自分のイライラの原因が何か今まで分かっていなかった入江。もちろん嫉妬という言葉自体は知っていたでしょうが、
実際どんな気持ちになるのかを実感したことがなかったんでしょう
今まで何をやっても自分より優れた人間がおらず、どんな女にも興味がなかったせいで
嫉妬なんてものとまったくの無縁だった入江…よくこんな超人が生まれてきたな本当に:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ともかく金ちゃんの指摘で自分の嫉妬に気づいた今、KOTOKOへの態度が変わることになるんでしょうか…?

「入江くん、ちょっといいかな?」

「…ああ」

「今度の日曜日、2人で出かけない?ほら、昔ボートに乗った公園あるでしょ、
 あそこ今アジサイが奇麗なんだって!だから…たまには2人で…」

「俺、今学会の準備で忙しいんだ」

「…あ…そ、そうなんだ…」

「話それだけ?」

「…うん…ごめん、勉強の…邪魔して…」

な…何も変わっちゃいねえええーー!!
なんてこと!せっかく仲直りしたいKOTOKOがデートに誘ってきたというのに、入江はまたも冷たい態度で突っ返してしまいます
うーん…頭でいくら嫉妬だと分かったところで、湧き上がるイライラはどうにもならんということなのか…
もしかしたら本当に学会の準備に追われていたのかもしれません、そういうタイミングの悪さで
「なんで今来るんだよオメーはよ」という気持ちが上乗せされて、ああいうトゲのある言い方になってしまったとか…

しかし、どんな理由があるにせよKOTOKOを傷つけてしまったことには変わりありません
トボトボと部屋を出て行こうとするKOTOKOでしたが、ドアの前でピタリと立ち止まってしまい…

「…琴子?」

「こんなの違う…!こんなの違うんだからぁっ!」

バサバサバサバサ

「何してるんだ、やめろ!」



このド畜生がァーーッ!!いきなり振り向くと入江に本をバサバサ投げつけてしまうKOTOKO!
KOTOKOの心もとうとう限界。さんざん繰り返されてきた入江の冷たい仕打ちに、もう耐えられなくなってしまったのです

「入江くんが私のこと見てくれないなんてもう嫌…!
 入江くんなんかより、啓太の方がよっぽど私のこと考えてくれてるよ!
 啓太は本気だって言ってくれたわ…『入江はお前のこと好きじゃない』って、
 啓太の言ってた通りだよ!入江くんは私のことなんて、どうだっていいんだ!」

バシイイッ!

「落ち着けよ…」

ことこはこんらんしている! いりえのこうげき! ことこに20のダメージ! ことこはわれにかえった!(えー
次々にまくしたてるKOTOKOを落ち着かせようと入江のビンタ炸裂!ばたかれた途端に口をつむぐKOTOKOでしたが、
それは躁状態から鬱状態に変わったようなもの…まるで根本的な解決にはなっていませんでした

「…もうやだよ…あたしばっかり凄く好きで…もうやだ…!」

KOTOKOがいくら求愛してもまるで応えてくれない入江、報われない毎日に傷ついたKOTOKOは家を飛び出してしまいます。
すでに辺りは真っ暗、ひとまずKOTOKOは智子の家に向かい、事情を聞いた幹や真理奈もそこへ集まってくることに…



ていうか智子の部屋趣味悪すぎ
例のグロ趣味に加えてこんなオカルトグッズ収集癖まで!しかも本人曰く「これでも自重してる」そうです。なんてやつだ

「片思いしてた頃はね…ただ見つめていられればそれで十分って思ってた…
 けど今はもっと私を見て欲しいって、どんどん欲張りになって…」

「好きなら当然よ」

「でも結局はずっと片思いのままなんだよね…やっぱ変だよね、こんな夫婦…」

「もっと信じてあげなさいよ、入江さんは他の誰でもないあんたを選んだのよ」

酔い潰れてしまった真理奈、智子をよそに、最後までKOTOKOの愚痴に優しく付き合ってあげる幹。
オカマキャラってこういう風に人間ができてることが多いよなぁ…KOTOKOもこれで少しは気分が晴れるといいんですが…
そういえば今までモトキのことをって書いてましたが、正しくはが正解でしたね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
「大志Mk−2は嘘つきだ」と思った少年少女のみなさん、どうもすみませんでした
大志Mk−2は嘘つきではないのです、間違いをするだけなのです…(えー

そして同じ頃、入江もKOTOKO父に呼ばれて2人で酒を酌み交わしていました。
KOTOKOと入江がどんどん気まずくなっていることを知ったKOTOKO父は、人生の先輩として入江に少し助け舟を出そうとしていたのです

「俺も若い頃はよく女房とケンカしたよ…家出されたこともあったっけなあ」

「そうなんですか…」

「昔のことを思い出してたら懐かしくなってな…押入れから引っ張り出してきたんだ」

「え…琴子…?」

「似てるだろ、母親だよあいつの。おおこれこれ、あいつが初めて作った料理だ(真っ黒コゲのハンバーグ)」

「ほんとに琴子みたいですね…」

「料理もヘタでドジばっかりだったけど、俺にとっては最高の女房だった…
 この頃俺はまだ見習いの身分で、気の休まる暇もなくってなあ…
 けど、あいつといる時だけは本当の自分に戻れたんだ…」

(本当の…自分…)

KOTOKOのドジは親譲りだったようで、毎日のように大失敗ばかりしていたKOTOKO母。
しかしKOTOKO父にとっては、本当の自分を取り戻させてくれる何より大事な人でした
それを聞いた入江はKOTOKO父にシンパシーを…KOTOKOと出会ってからというもの、
入江は過去の自分にない様々な感情を揺り動かされてきました
今のような自分でいられるのはKOTOKOがいるから…自分にとってKOTOKOがどれほど大事か入江も気がついたようですが…




「うう〜…あ、頭痛い…」

「ほれ、これが一番よく効くんだ」

そして次の日、ガバガバ智子の家で飲みすぎて頭痛を抱えながら大学にやってきたKOTOKO。
そんなKOTOKOを気遣うのはやはり啓太。「こいつは効くぜ」とKOTOKOにタミフルをプレゼントします(えー
啓太とはいまだに気まずいKOTOKOでしたが、啓太はそのまま続けて驚くべき言葉を…

「お前…家出たんだって?俺んとこ来るか」

「えええええ!?ちょっ、け、啓太なに言って…!」

「琴子、俺はお前が好きだ」

公衆の面前で告白キター!!昼休みの食堂でなぜそんなー!
周りからの注目度がハンパじゃありませんが、啓太はそんなことまるでお構いなしです

「だ、だって私は入江くんの…!」

「あいつは追いかけてきてくれたのか?」

「…」

「あいつはお前のために何一つしてくれやしない、俺の存在を知っても顔色一つ変えない」

「違うな、全然違うんだよ」

と、啓太がずいずいKOTOKOに迫る中入江が乱入!役者は揃ったというやつでしょうか、ついにKOTOKOの目前で2人が直接対決する時が…

「今さら何しに来たんだよ…!琴子をさんざん悩ませやがって、
 お前じゃ琴子を幸せにできない!」

「確かにそうだったかもしれない…嫉妬してた、俺はお前に嫉妬してたんだ」

「え…?」

「俺は今まで嫉妬するとか悲しむとか、そういった感情を持ったことがなかった。
 でもお前が現れてからというもの…自分の中に隠れてたそういう感情に
 振り回されるようになった」

「なんだそれ…意味分かんねえ!」

「だろうな…お前みたいな男をもう一人知ってるよ。
 理性とはまるで無縁で、情けないくらいに感情に支配されてるやつ…
 そいつを見てるうちに気づいたんだ、人間らしく生きるってのはこういうことなんだって」

理性とは無縁だとかケチョンケチョンに言いながらも、感情のままに生きる金ちゃん達こそ人間らしいと語る入江。
そんな金ちゃん達とはまるで逆の生き方をしてきた入江には、金ちゃん達の生き方の方がまぶしく見えていることでしょう
でも金ちゃんはともかく、啓太を理性とは無縁で情けないほど感情丸出しってのは言いすぎじゃなかろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
人間らしく自分らしく…入江にはそれができないという話ですが、入江にも唯一それができる相手が…

「お前はそのままでも自分らしく生きていける。
 でも俺が本当の自分になれるのは、琴子が傍にいる時なんだ」

「入江くん…」

「だからお前に琴子は必要ない、必要なのは俺だ…!」

「琴子は俺のものだ」という入江の超ストレートな求愛!入江がこれほど自分を必要としていたと分かり、
KOTOKOは涙でグシャグシャになりながら入江の胸に飛び込んでいきます



「うっ…う…うぅ…!もう絶対…!絶対に死ぬまで離れないからね…!」

「覚悟してる…」

「おめでとぉ〜!うらやまし〜!」

「お幸せに!ご両人〜!」

「あぁ…!?」

 

でも公衆の面前で赤っ恥の2人
食堂でこんな告白とラブシーンやるなんて恥ずかしすぎる!さんざん注目を集めてしまい真っ赤になるKOTOKOでしたが、
入江は「何を恥ずかしがることがある」と言わんばかりにKOTOKOをハグしたまんまです。
ここが「別にこんな奴好きじゃないんだからね!」とか言い出す並のツンデレと入江の違うところだな…さすがとしか言いようがありません

「はあ…」

ぼかっ

「いてっ!何すんだよ!」

「どーすんのよ、夫婦の絆深めちゃっただけじゃないの」

「う…」

「あんたはさ…不幸だと思ってた琴子を救ってあげたい、そう思ってただけよ。啓太」

「…そういうことに、しとくかな」

恋に破れて一人ため息をつく啓太。そこへ声をかけてきたのは幹でした
傷心の啓太をわずかばかり楽にしてやろうと、幹は「あんたの気持ちはちょっとした同情心だったんだよ」と言い出します
啓太の気持ちが本物だと分かった上での気遣いに、啓太も少しだけ楽になったような微笑みを…

(早く帰ってみんなの笑顔が見たい…そしてそれから、2人っきりになったら…
 今までの分、とびっきりのキスをしようね…たくさんたくさん、しようね…)

そして仲むつまじく家へと帰ってきた2人。ひとしきり家族からの祝福を受けた後、
2人だけの部屋で今までの欲求不満を全部吹っ飛ばすような熱烈なキスを…
今夜はもうキス以外のこともたくさんたくさんすることでしょう(えー



ところで今回の本投げシーン、原作にあった結婚記念日の話がカットされたのはちょっと残念でしたね
結婚記念日に興味がない入江 → 結婚そのものに興味がない → 嫁のKOTOKOに興味がない
とKOTOKOには見えちゃう描写がこれはショックだろうなーと思ったので…
アニメの「思い出の場所でもう一回デート」っていうのは、それほどあれは印象的な思い出って感じがしなかったので:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まあでも金ちゃん関連はうまくまとめてくれたと思うし、贅沢な要望なのかもしれませんね。次回に続く





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