■戦国BASARA 第1話「蒼紅 宿命の邂逅!」
 

「アーユーレディ、ガイズ!?」

「「「イエエエエエエ!!」」」

「レディゴオオオオオオオッ!!」

冒頭からいきなり英語大好き伊達政宗の合戦シーンに始まり、
物騒なフラフープを振り回して踊り狂う毛利元就、
機動戦士ホンダムと名高い身長数十メートルの大怪獣・本多忠勝、さらには

「お館様!(バキッ!)」
「幸村!(バキッ!)」

「お館様ぁっ!(バキッ!)」
「幸村ぁっ!(バキッ!)」

「おぉ館様ぁぁぁぁっ!!(バキイイイッ!)」
「ゆぅぅき村ぁぁぁぁっ!!(バキイイイッ!)」

「んんんおぉぉぉ館様ぁぁぁーっ!!(バッキイイイイッ!!)」
「ぬおおおおお幸むるぁぁぁぁーっ!!(バッキイイイイッ!!)」

という殴り合いでスキンシップする真田幸村と武田信玄などなど、破天荒な武将達がひしめく戦国時代…
何この神アニメ。最高すぎる
「世間の若い女性達に戦国武将ブームを呼んだ」と有名なこの戦国BASARA、どんな内容なのかと興味本位で見てみましたが
まさかこれほど予想を遥かに超えたもんだとは思いませんでした。相当ハチャメチャな内容ではありますが、
30分間とにかくパワーと勢いに溢れてて問答無用にめっちゃ面白いです。
そりゃ戦国武将ブームも起きるよなという納得の内容、第2話も次回予告の時点ですでに笑いが止まらないので
これからが実に楽しみなアニメです。早くも今期一番注目したい作品が決定してしまったな…


■戦国BASARA 第2話「戦慄!桶狭間の遭遇」

桶狭間の戦い…わずか2000の兵を率いた織田信長が、2万とも3万とも言われる圧倒的兵力の今川義元を撃破した
非常に有名な合戦であります。なんでも大嵐に乗じた奇襲戦法で、今川軍の混乱を突いて一気に大将を討ち取ったとか…



でも実際にその様子を見てみると、快晴のお天道さまの下をヒャッハーしながら突っ込んできた伊達政宗によって、
今川軍はゴミのように蹴散らされてしまったという:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
なんという武将の壮絶な強さ、まさに一騎当千…2000対30000どころか、1対30000でも普通に勝てるから困る(えー

「ち、ち、近寄るでない!まろを誰と心得るおじゃー!!」

「今川のオッサンだろ?俺は奥州筆頭・伊達政宗…悪いが殺らせてもらうぜ!」

「待たれよぉぉぉぉっ!!お館様ご上洛のため、駿河は大切な足掛かり!
 貴殿に今川義元を討たせるわけにはゆかぬ!!」

ところが今川義元の首を取ろうとしたその時、同じく今川を狙っていた武田軍の真田幸村がそこへ到着!
「2人とも私のために争うのはやめてー!」という形で、今川の首を賭けた2人の死闘が始まってしまいます(えー
ちなみにその今川義元は、まんま志村けんのバカ殿様という感じの情けない男…
他の超人すぎる武将と比べて差がありすぎだろ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「武田はこれより小田原城を攻める!ワシに続けェェェェいッ!!」

ズドドドドドドドドドド!!

一方その頃、北条氏政が陣取る小田原城を攻略していた武田信玄。なんとその様子は
2頭の馬に仁王立ちしながら城を垂直に駆け登るというトチ狂った戦法!人間業じゃねー!!
まさに馬鹿げた突進力で侵掠すること火の如く、仁王立ちのまま動かざること山の如し。
さすがいまだに語り継がれる名言・風林火山を世に残した男はスケールが違いすぎます

「む!?お、お主は甲斐の虎!我が北条家に仇なすは奥州の伊達政宗と聞いておったが…?」

「隙あらばいつ誰に攻め込まれようとおかしゅうはない。世はまさに群雄割拠!
 もっとも…この武田信玄、北条とはいずれ同盟をと思っておったのじゃがのう」

「ならば何故攻めるのじゃ!」

「戦場に御大将の姿なきを見たゆえじゃ…多くの者が散ったぞ氏政!」

「ほざくがよいわ!北条家先祖代々の栄光はこの程度では霞みはせぬ!
 ご先祖様の築いたこの城は、誰にも渡さぬ!」

「人こそが城ッ!!そなたのような主君に、過ぎた兵達であったことよ!」

そして城を一気に駆け上がり氏政との一騎討ちになった信玄!元々は同盟を結ぶつもりだったようですが、
氏政の自分は城の中に引き篭もって兵達だけ死んでこいやという戦のやり方に、人の上に立つ資格なしと見て
攻め落とすことを決めてしまったようです。なんか信玄を見てるとセルゲイ大佐を思い出すな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ズバヒョオオオオオオ!!

「ぬう!?」

「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!武田信玄よ!
 伝説の忍・風魔小太郎の前に動かぬ山となるがいい!」

しかしまだ氏政に残されていた最後の切り札!それはなんとあの有名な大忍者・風魔小太郎!
というか風魔小太郎って、実際にどんな人かは全然知りませんでしたが、史実でも本当に北条家に仕えた忍者だったんですね



ヒュボボボボボボボボボ!!

「ぬううう…!」

そして超人的なスピードと手数で信玄を攻め立てる小太郎!それに対して信玄は、典型的な怪力自慢のパワーファイター…
この小太郎の速さにはかなり相性が悪い感じです、信玄の大振りな技の隙を突くのは、小太郎の速さをもってすれば造作もないのでは…!?

バヒュウウウウッ!!

「ふ…お主の動き…もう見切っておる!うおおりゃあああああ!!」



ってギャラクティカマグナムいったー!!
なんてこった武田信玄!あの小太郎の動きを手に取るように先読みし、世にも恐ろしい右ストレートを叩き込む!
哀れにも特大ホームランと化した小太郎は、空の彼方にブッ飛ばされて城の最上段に埋め込まれてしまうのでした。信玄マジ半端ねえ

「政宗様!」

「ん…あれは…!?」

一方その頃、死闘を演じていた政宗と幸村の方にも異変が!気がつくとさっきまでの晴れた空は完全に消え失せ、
ドス黒い雷雲が空を覆っていました。明らかに何かよからぬことの前兆のような…
そして政宗が高くそびえる丘に目をやると、激しい稲妻の中ある人物の姿が浮かび上がる!


(C)細井雄二/講談社

そう…魔王(えー

人呼んで”第六天魔王”織田信長!桶狭間の戦いとなれば、やはりこの人が黙っているはずはなかった!
まさしく魔界への門が口を開けているかのような、この世のものとは思えない恐怖の光景…
今まであれだけの快晴だったのが、信長が出てきただけでこうなるとは「さすが魔王」としか言いようがありません



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「…っ!!!」

「おお!尾張の魔王こと織田信長公とお見受けいたす!
 拙者は真田源次郎幸村!甲斐の国は武田の家臣なり!」

「…静かにしな…真田幸村…!」

「なに…?」

「…この俺を…射すくめやがった…!!」


(C)鳥山明/集英社

バ…バカな…!こ…このオレが
ふ…ふるえてうごけなかった…
(えー

あまりにも恐ろしすぎる信長の威圧感!あれほど強く不敵な政宗ですら、眼力だけで金縛りにされるとは格が違いすぎます
さすがは天下統一に最も近い男…一騎当千の武将ですらも手の届かない領域に存在しているということか…
この政宗と幸村の反応の違いも面白いですね、政宗は奥州を束ねるトップの人間であって、
自分の首を取られることは奥州が潰されるのと同じ…勝ち目のない戦いだけは絶対に避けなければならないという立場なわけですが
幸村はあくまでも信玄の「家臣」であって、失うものも特にない命知らずの鉄砲玉
そんな立場の違いが、こういう反応の違いにも現れたんじゃないかなと思いました。

うーむ単なるバカアニメで終わらずに、色々考えさせられて戦国BASARAは本当に面白いな
あ、ちなみに今川のおっさんは信長にあっさり殺されてました:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く


■戦国BASARA 第3話「風来坊 前田慶次!」
 

「ふっ…!ふっ…!ふっ…!ふっ…!」

「…」

前回の戦いで小田原は武田信玄に、駿河は織田信長に奪われてしまい、兵力を無駄に消耗しただけに終わってしまった伊達軍。
中でも筆頭の伊達政宗は、信長に格の違いを見せ付けられたことが相当プライドに障ったようで、
まるで信長の影を振り払うかのように、雨の中で一心不乱に刀を振り続けていました

「奥州名物・独眼竜ってのはあんたかい?」

「あぁん?」

そこに現れたのは、”花の慶次”で有名な天下の傾奇者・前田慶次!やたらニコニコとフレンドリーに政宗へ近づきますが、
慶次を知らない政宗達は「なに話しかけてきてるわけ?」と厳しい顔つきです

「政宗様に何の用だ…仮にも奥州筆頭を前にした以上、
 まずテメエから名乗るのがスジってもんじゃねえのか!!」

(゜д゜;)こ、小十郎こえええええええ
政宗の穏やかな参謀役かと思っていたらまるっきりヤクザですよ小十郎!(えー
今にも慶次に襲いかからんとする小十郎を前に、さすがの慶次も慌てて自己紹介を始めます

「おおっとこいつは!俺は前田慶次、諸国の武将を結束させようと思っている!
 尾張の第六天魔王さんと渡り合うために」

「同盟だぁ?笑えないジョークだ、大道芸人が武将を束ねようたぁ」

「前田…?政宗様、そやつ前田家の風来坊にございます」

「ん…?そうかい、どうりで酔狂が過ぎると思ったぜ」

「酔狂は百も承知、だが今はバラバラに小競り合いをしてる場合じゃない。
 奥州の伊達に甲斐の武田、越後の上杉、三河の徳川で東の布陣を固め…
 近江の浅井、越前の朝倉、さらに西国の武将とも手を取り合って織田を包囲したい」

どうやら慶次は信長のことを相当危険視しているようで、その打倒のために名だたる武将をかき集めて
大規模な同盟を組ませようと考えているようです。なんか坂本竜馬みたいな奴だな

「生憎だが俺は人の下につく気はねえ」

「上とか下ってんじゃない、俺が言いたいのはさ…」

しかし不良グループのリーダーみたいな性格の政宗は、「みんな仲良く信長倒そーよ」という慶次の提案に
まるで乗る気がないようです。今はその信長のせいで機嫌最悪なので尚更ですな…

「どうしてもってんなら…力づくでねじ伏せな!」

「はぁ…俺はあんたとやり合いに来たんじゃねえんだ、
 喧嘩なら太平になった華の地でいくらでも相手になるぜ」

「シャラァァァップ!!」

「うるせー死ねー!!」とついにブチ切れてしまった政宗!目にも止まらぬ速さの踏み込みで慶次へ襲いかかる!
そのまま恐るべき勢いで刀を振り抜きますが、慶次もやはり只者じゃありません
紙一重で政宗の攻撃をかわすと、やむなく身を守るために政宗との戦いを始めます

「人が幸せになってこその天下だろう!戦場で血を流して死ぬより、
 好きな人に看取られたいと思わないか!俺は…利(前田利家)とまつ姉ちゃんが
 悲しんでる姿だけは、絶対に見たくねえんだ!」

「ちっ…!」

「あんたにとっちゃ小さい事かもしれないがなァ!!」

そして政宗相手に一歩も引かずに斬り結ぶ慶次!二人の腕はほとんど互角、むしろ気合の乗り具合では慶次の方が上か…
しかし政宗もやられっぱなしで終わる男ではありません、怒涛の連続攻撃で一気に形勢を逆転すると
トドメの一撃を放つべく天高く舞い上がる!

刀を6本装備して100万×6の600万パワー!!
いつもの2倍ジャンプして600万×2の1200万パワー!!
さらにいつもの3倍電撃を加えれば…
前田慶次!!お前を上回る
3600万パワーだ!!
(えー

「でえええりゃあああああッ!!」

ズガボガアアアアアアン!!

ついに炸裂した政宗の3600万パワースクリュードライバー!天地を揺るがすこの必殺の一撃に、さすがの慶次もたまらず降参です
というかこんなとんでもない攻撃を食らって、「いててぇ〜」だけで済む慶次も大概だな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「い、いってててぇ〜…」

「他を当たりな、優男の兄ちゃん」

「お、おい…!はぁ、ほんと食えないねぇ…」

そして慶次を打ち負かした政宗は、結局慶次に手を貸すことなく背を向けてしまいます
やっぱりこいつに同盟を結ばせるのは無理なようですな…

「お館様ぁっ!!改めまして小田原城ご入城おめでとうございまする!」

「うむ…成り行きによる次第じゃがな」

「いいえっ!!これぞ盛者必衰の理!この地もいずれは武田領となるものとして
 あったものと心得まする!この幸村、胸を熱くしておりますッ!!」

一方その頃、小田原城では幸村がいつものようにやかましく信玄相手に騒いでいました
しかし、今日の信玄はそんな幸村と対照的に、静かに物思いにふけっているようで…

「幸村よ、織田信長を何と見る?」

「は…はっ!言い知れぬものを感じました…何と申しましょう、この世のものとは思えぬような凄みと、
 殺気と呼んでしまうには生易しい禍々しさ…」

「…」

やはり信玄としても一番警戒しているのは、他の武将と一線を画した魔王・信長の動向。
幸村も何も考えていないように見えて、桶狭間で信長の恐ろしさはしっかり感じ取っていたようです

「それでもお館様の敵ではございませぬっ!!」

それだけ感じていながら「でもそんなの関係ねえ!!」って台無しかよ幸村!(えー
そこが政宗とは違うところですな…同じ信長の凄まじさを感じ取っていながら
身も凍る恐怖に襲われた政宗あっけらかんとしている幸村、2人には決定的な違いが…

「幸村よ…奥州の独眼竜が鳴りを潜めているのは何故だと思う…!」

ぎゃあああああああ!!
なんつー顔ですか信玄!あんたも十分魔王を名乗れる人材ですよ!(えー
どうやら幸村の能天気な物言いが逆鱗に触れてしまったようで…信玄がこれほど怒っているのは
幸村がせっかく信長の力を見抜く眼力を持っているのに、それを宝の持ち腐れにしてしまっているからか…

「はっ!それは…無論英気を養っているのでしょう、あの男が第六天魔王と相対し、
 闘志を燃やさぬわけが…」

「んぬああああああ!!」

バッゴオオオオオ!!

「うごあああーーっ!?」

んなわけあるかボケー!!と信玄怒りの鉄拳制裁!!
なんと言うに事欠いて「政宗はきっとのんびりバカンスしてる」などと言い出した幸村。なんというアホの子…
実際には頭の中から信長を振り払おうと、毎日休む間もなく刀を振るっているというのに…

「本当にそう思うか!?幸村ァッ!!」

「ががっ…ま、まさかお館様…あの独眼竜が、今川の首を横取りしてはばからぬ者達に
 臆したと申されるのですか!?強さとしたたかさを併せ持つ、あの男に限ってそのような!
 もしそうなら、この幸村見損ないまし…」

「ふううううああああ!!」

ゴワッシャアアアアン!!

「ぐああああーっ!?」

「恐れを知らぬは愚の極み!恐れを知る事もまた、必要にして不可欠なもの!」

「し、しかし、強い敵を恐れていては…!」


(C)荒木飛呂彦/集英社

巨大な敵に立ち向かうノミ…これは勇気と言えるだろうかねえ
ノミどものは勇気とは呼べんなあ!

『勇気』とは『恐さ』を知ること!
恐怖を我が物とすることじゃあッ!!
いくら強くても幸村は恐怖を知らん!
ノミと同類よォーッ!!
(えー

政宗達に比べて、あまりに恐怖というものを知らなすぎる幸村。全く恐怖を持たないことは、勇敢を通り越して単なる無謀…
恐怖とは、戦場で正しい判断を下すために必要なバロメーターなのです

「幸村よ…お前は何故この戦乱の世に槍を振るう!何故戦う!」

「そ、それは…お館様のお役に立ちたい一心にて!
 ひいてはお館様に天下をお取り頂き、この日の本を統べて頂きたく!」

「それが成った時、お前は何とする」

「某は!お館様のお傍にて、生涯お館様の…!」

「…いずれお前にも、分かる時が来よう」

幸村が恐怖を知らない理由、それは自分の上に立つ人間のために戦っているから…
自分の命も何もかも信玄に尽くすためにあると、常に考えているから無謀に戦って死ぬことも恐れないのでしょう
いずれは幸村が自分に追いつき、追い越して欲しいと思っている信玄は、そんな幸村を歯がゆく思っているようです

「この小十郎、安堵いたしました…桶狭間にて、貴方様が魔王に臆されたことにございます」

「てめぇ、皮肉もいい加減に…」

「政宗様ご自身もお気づきになられたはず…あれは、貴方様が死ねない、決して死んではならない
 お立場にあられることを、全身全霊をもって実感した瞬間に他なりません。
 あれこそ民の命、その誇り、明日を一身に背負う者…一国の主の姿にございます」

そして幸村とは反対に、自分の下に仕える人間のために戦っている政宗。
自分が死ぬことは、何千何万という奥州の人間達が未来を失うということ…
それを自覚し死を恐れる者でなければ、人の上に立つことは務まらないということです

「しかしながら…挑まずにはおられますまい。奥州の民も、兵達も…一蓮托生の覚悟は出来ております。
 初陣以来、片時も離れたことのない”右眼”もここにおりますれば…」

「小十郎…そうだったな…誰かがやらなくちゃならねえ。だったら…やるのはこの俺だ…!」

しかし天下統一を目指して戦う武将として、信長は必ず倒さなければならない壁…
このまま手をこまねいていても何も変わらない以上、政宗は信長への恐怖を乗り越え戦う道を選ぶのでした

「アーユーレディ、ガイズ!?目指すは尾張!魔王の首を獲りに行くぜぇぇッ!!」

「「「イエエエエエエ!!」」」

「丁か半か…奥州の御輿で天下の運試しだ!」

そして尾張へ向けて出撃する伊達軍…って慶次お前なにしとるーー!?
「とっとと帰れカス」って追い返されたのにこっそり混じってやがる!このちゃっかり屋が!
さっき色々口にしてた武将達への呼びかけはもう終わったんでしょうか…
あれほどの猛者達を揃えなければ勝ち目なしと見ていた信長に、果たして伊達軍だけでどこまで通じるのか…次回に続く!


■戦国BASARA 第4話「揺れる緋の華 悲を呼ぶ信義!」
 

「天下布武…!我こそは第六天より来たれし魔王なり、我が開くは地獄の蓋…!
 ひれ伏せい愚民ども!!」

冒頭の場面、女子供も関係なく皆殺しにし、草木一本残らぬように焼き尽くすという凄惨な侵略を行っていた信長。
しかもこれ、自分の妻である濃姫の故郷を襲っているというのだから驚きです。この男に人間の血は流れていないのか…
桶狭間では一言も喋らなかったので分かりませんでしたが、本当に世界征服を企む魔王みたいな性格してるんですね信長
こんなのに天下を取られたら、本当にこの世の終わりとしか言いようがありません

「お館様!真田幸村、参りましてございます」

「うむ、入れ」

「はっ…!むっ?」

「上杉の遣いで参りました、かすがと申します」

一方その頃、武田信玄の下を訪れていたのは、上杉謙信の右腕である女忍者・かすがでした。
いつも謙信を相手にほぼイキかけましたなことをやっているかすがが、
謙信の宿敵である信玄を訪れるとは…そんなかすがの用事とはやはり…

「一時共闘の申し入れじゃ」

「共闘…?もしや他国の武将と共に、織田を討つのでございますか!」

「いかにも…!信長の掲げる天下布武とやらが、殺戮と恐怖による世の支配を意味するならば…
 我らはまずこの天下を獲り合う前に、守らねばならぬ!」

あの無慈悲な殺戮を繰り返す信長が天下を統一した日には、この日本はもはや滅んだも同然…
そうなる前になんとしても信長を倒さねばならないと、信玄達は他国と同盟を結ぶことに意欲的なようです

「解せぬようじゃな?」

「は…はっ!お言葉ではございますが、お館様のお力と、我が武田軍騎馬隊の底力を持ってすれば
 織田の軍勢であろうとも、伍することは十分に出来ると考えまする!」

「無傷では済まぬぞ…織田を倒したは良いが満身創痍、そこを他国に突かれれば我が軍とてひとたまりもない」

「ですが何事もやってみなければ…!」

「ぬおおおおあああああ!!」

ボゴアアアアアア!!

「うぁがあああーっ!!」

「常に大局で物を見よと言うておるのが分からぬか!幸村ァッ!!」

そして今日も始まってしまった2人の殴り愛タイム。「同盟なんて関係ねーよ俺達だけで勝てるじゃん」という
幸村の楽観的な考えを戒めるべく信玄の鉄拳が炸裂!2人にとってはいつもの事ですが、
幸村がゴミのようにブッ飛んで行く光景を初めて見るかすがには相当刺激が強かったようです

「も、申し訳ございませぬ…!しかしながら謙信公以外、隙あらば漁夫の利をと狙う
 他国の武将達が、果たして呼びかけに応じるものでしょうか…!?」

「ふぬあああああ!!」

ドッゴオオオオオオ!!

「うがはああああーっ!!」

「矛盾しておるぞ幸村!何事もやってみれば分からぬと、お前自身が申したであろう!!」

信玄と謙信は知っての通り宿命のライバルですが、強敵と書いて”とも”と読む関係で互いを認め合っており
今回もすぐに同盟の話はまとまったようです。しかし、政宗のように他の武将達はあまりこの同盟に乗り気でないようで…

「…実を申せばワシとて、色よい返事が一つもなく半ば諦めておった。じゃがある日、ある男から書状が届いてのう」

「しょ、書状…?ある男とは…」

「前田の風来坊じゃ。家に縛られぬ身の利を活かして、諸国の武将を訪ね行脚しておるというその男…
 前田慶次の見立てた同盟軍の構想は、ワシのそれと違わぬ物であった。
 与太者の酔狂でない事を確かめた上で、今一度各地の武将の下へ佐助を奔走させたのじゃ」

なんと、信玄は慶次に言われて初めて動き出したのかと思いきや、それより前から同じ思想を持って同盟を呼びかけていたんですね
そういえば小田原城に攻め入った時も、「元々は北条軍とも同盟を結ぶつもりだった」って言ってたっけなあ…
残念ながら上手く行かずにやる気を失いかけていたようですが、今回慶次が動き出したことで再びやる気を取り戻したようです



「前田慶次にけしかけられた独眼竜は、恐らく自分のみで斬り込まんといたすはず…
 我らはそれを先鋒として活かし、一気呵成に進軍する。そのためには徳川を味方につけ、
 浅井に是非とも織田の背後を押さえて欲しいところ…」

「猿飛佐助、戻りました!お館様…面目ない。浅井も徳川も全く取り合っちゃくれません…!」

「…織田を包囲すること、叶わぬか…」

しかし織田の息がかかっている徳川・浅井の軍は同盟には参加せず、むしろ信長を守る盾として立ちはだかってしまうことに…
信玄達の成り行きを見守るだけならまだしも、進軍を邪魔してくるとなると相当辛い戦いになりそうですな…

「独眼竜ーっ!!」

「どうしたい色男?」

「今ごろ上杉の軍勢が、信濃を抜けて甲斐へ向かっているはずだ!」

「川中島の再戦でもやろうってのか?」

「いいや、武田と合流して尾張へ攻め込む!俺達を先鋒にしてな!
 悪く思わないでくれ、けどあんた俺がけしかけなくても…」

「そんな事ぁ小十郎がとっくにお見通しだ!」

「あらら…」

「例え100万の軍勢が追ってこようとも、魔王の首を獲るのはこの俺だ!
 そのまま一気に天下を獲る!その時は背中の武田と上杉から潰すことになるぜ?」

一方その頃、同盟の話は断った政宗も、背後から信玄と謙信が自分の加勢に向かっていることに気づいていました
自分が信玄達の盾になるような形になってしまいましたが、
「別に好きにしたら?俺が信長倒したら2人まとめて片付けてやるぜヒャッハー」と特に気にする様子のない政宗。


(C)鳥山明/集英社

まあ「この戦いが終わったら世界は俺様が(以下略」
が口ぐせのピッコロさんと同じで
そんな展開はないと思いますけども
(えー

というか政宗の乗ってる馬なんじゃこりゃ!?思いっきりバイク用のマフラーとかグリップとかついてやがる!
政宗に仕える兵士もリーゼントとかグラサンとかばっかだし、どう見ても暴走族です本当にありがとうございました

「馬鹿な…!朝倉を攻めるとは…何故なのだ兄者…!」

「長政様…」

「市、貴様は逃げるのだ!第六天魔王とて、実の妹の命は奪うまいが…
 万一という事もある!」

ところがその時織田軍に意外な動きが…また新たに他国を侵略しようと兵を派遣する信長でしたが、
そんな織田軍の前に信長の妹・お市の方と、市の夫・浅井長政が立ちふさがっていました。
そう、今織田軍が攻めようとしているのは、浅井軍と非常に親交の深い朝倉軍…
信長は長政に「ウチの妹と結婚した長政クンと仲のいい朝倉は、さすがに侵略できませんよ〜^^」と誓いを立てていたにも関わらず
それを無視して朝倉へ攻撃を開始したのです。まあ自分の妻の故郷すら攻め滅ぼすような男だしな…

「これは浅井長政殿…いずこへ出陣なされるのですかな?」



そんな長政達の前に現れたのは、織田軍の兵士達をまとめる不気味な男…
この生気を感じない顔といい、その手に持った巨大な大鎌といい…まさしく死神としか言いようがありません
見た目からはギルティギアのテスタメントを髣髴とさせますが、史実には存在しない外人か何かでしょうか?

「ぬっ、明智光秀…!」

な、なんだってー!?こ、こいつ明智光秀!?
なんじゃそりゃあああああ!!またずいぶんぶっ飛んだデザインだなおい!どう見ても日本人じゃねえよ!
まったくBASARAスタッフの凄まじさには恐れ入るぜ…
初めてこれを見て「あっ明智光秀だ」なんて気づく奴この世にいませんよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「我が盟友朝倉を攻めに、越前へ向かう悪の一群あると聞き兵を敷いた!」

「ククク…その悪の一群というのは我々の事のようですね」

「武士と武士との盟約を平然と反故にするとは…もはや真の悪と見なさざるを得ん!
 正義の名の下に悪を削除する!!」

「よいのですか?信長公はお市様の兄上。兄妹の絆を裂かれれば悲しむのは…」

「…」

「どうです浅井長政、貴方が魔王を説得してみては?」

こ、これは?この場で長政をブチ殺して進軍再開するのかと思いきや、意外にもあまり好戦的ではなかった光秀。
「信長に歯向かえばお前の嫁が泣くぜ」と長政を丸め込み、直接信長に引き合わせることにします
しかしあの魔王を説得するなんて無理な話、長政が何を言ったところで信長が言うことを聞くわけが…

「よかろう、朝倉は攻めぬ」

ってあっさり言うこと聞いたーー!!
一体どういう風の吹き回しですか!?朝倉攻めのことを「おいやめろ馬鹿、俺とあんたの仲は早くも終了ですね」
長政にちょっと咎められただけで、ホイホイこの魔王が自分の考えを改めるとは…

「貴様が攻め落とせ」

「な…!?い…今何と申された!?」

ってもっと鬼畜なこと言い出しやがったー!!
長政と朝倉との繋がりがどれほど深いかを聞かされた途端、「じゃあお前が朝倉滅ぼせ」などと言い出すとは…
やはりこの男の辞書に情けという文字は存在しないのか。こんな馬鹿な話は長政が受けるはずもありませんが…

「ひ…!に、兄様…!」

「浅井備前守長政、余に代わって朝倉を殲滅せよ」

「な…!何と言う事を…!何と卑劣な脅しをなさるのだ兄者!!」

「余は第六天魔王、元より人にあらず。余に逆らう者には死あるのみ」

なんと市の頭に銃を突き付け長政を脅す信長!もしここで長政が首を縦に振らなければ、
実の妹であろうと容赦なく脳天をブチ抜いてしまうでしょう。まさしく鳴かぬなら殺してしまえホトトギス
妻の命と武士の誇りの間で揺れる長政でしたが、どうしても目の前の市を見殺しには出来ず
ギリギリと唇を噛みながら信長の命令を聞き入れるのでした

「ぬ…光秀!?」

「何故軍を率いていないのです、話し合いでもするつもりですか?」

「…いかにも…!血を流さず、織田に降伏する事を進言しに参るつもりだ!」

長政は早速朝倉軍を目指して馬を飛ばしますが、攻め滅ぼすのではなく一人で降伏の進言をしに行くようで…
そんな長政の前に現れて「へー話し合いに行くんだ、へー」とニヤニヤする光秀。何かまたよからぬことでも考えてそうな…

「奥州から独眼竜率いる伊達軍が、魔王の首を狙い迫っているそうです。
 朝倉よりも、今はそちらの方が大事かと」

「…独眼竜…」

「徳川は今、武田・上杉と長篠で睨み合っています。伊達にそこを抜けられると少し厄介な事に…
 なぜあなただけに明かしたかお分かりですね?別の軍功を挙げでもしなければ朝倉の件、
 信長公は承服しますまい。さすればお市様の御身も危ぶまれます」

「ぐ…!」

「私はあなたの正義を信じる心に打たれたのです、これくらいの事しか出来ませんが…」

朝倉軍が「降伏しますんで勘弁してください」と言い出したところで、信長がそれを許すはずがないと語る光秀。
それを認めさせるためには、長政が伊達軍を撃破して大きな軍功を挙げる必要があると…
確かにその通りではありますが、厄介な伊達軍を前にして長政をボロ雑巾のように使い潰すつもりで言ってるに違いありません
光秀のしらじらしい言葉に苦い顔をしながら、それでも長政は伊達軍を迎撃に向かうしかないのでした。次回に続く


■戦国BASARA 第5話「壮絶!長篠・設楽原の義戦」
 

「久し振りじゃのう、竹千代」

「信玄公…!ますますのご壮健ぶり、何より!」

「某は真田源次郎幸村、お初にお目にかかり申す!」

「うむ、幾多の武勇聞き及んでおる。心配は無用だ、今ここで丸腰のお前や信玄公に斬りつけたりはしねえ」

信長のいる尾張を目指す途中、長篠で徳川軍と睨み合うことになってしまった武田・上杉連合軍。
そこで徳川の大将と顔見知りの信玄は、なんと丸腰で徳川軍に歩み寄ると話し合いでの解決を試みていました
そんな徳川の大将とは、言わずと知れたあの徳川家康…でもなんか他の武将と比べてタヌキの置物って感じで
いまいち頼りない感じだな:ぁ;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「お主が時の来るのを待っておる事、重々分かっておるつもりじゃ。
 同盟の名の下、織田の傘下に置かれ屈辱に甘んじておるのも全て…」

「…いかにも。わしにとって今はまだ大きく事を起こす時ではない、今はひたすらこらえ
 いつか信玄公をも超える武将となって天下を…!この手で時代を創るつもりなれば!」

「…」

さすがは鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスの男、今はまだ天下獲りに動き出す時期ではないとして
じっと信長の下で様子をうかがうつもりのようです。それにしても「いつか信玄を超えて天下を獲る」というこの野心、
まさに信玄が幸村にそうなって欲しいと願っていることであって、幸村には決定的に欠けている要素なだけに、信玄も複雑そうな表情です

「待ちの采配で活路が開ける時ではない、今のままでは天下を望む前に
 織田に利用された挙句潰されよう…!このまま織田を野放しとすれば、
 もはや国獲りどころではない。次の世に草木の一本も生えぬことは必定…
 竹千代、織田に組するのをやめ、我らについてはくれぬか」

「…それは…出来申さぬ…!織田より東国の監視を任されている以上、
 ここで引けば盟約違反となる…一度交わした約束は!
 例え相手が非道の限りを尽くす第六天魔王であっても!
 例え裏切られることがあったとしても!こちらからは絶対に反故には出来ぬ!
 三河武士の名に懸けてッ!!」

「…!」

な、なんと…単に信長に歯向かうのにビビッて尻尾を振ってるのかと思ってましたが、
家康は自分が誇りとする武士道を最後まで貫くために、断腸の思いで信長に従う道を選んだのです
さすがは江戸幕府300年の礎となり歴史に名を刻んだ男、これほど誇り高き武人だったとは…
さっきはタヌキの置物とか言って本当すいませんでした:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…戻るぞ、幸村」

(…家康殿…)

(お許しくだされ信玄公…この手で明日を創るためにござる…!)

こうして残念ながら交渉は決裂、信玄と幸村は武田軍へと戻り、ついに徳川軍との決戦の火蓋が切って落とされるのでした

ドッバゴオオオオオオオ!!

「天・覇・絶・槍!真田幸村、見参ッ!!」

ギョバオオオオオオオオ!!

「んぬううううああああああ!!」

しかし分かっていたことではありますが幸村達の強さは異常  見ろ人がゴミのようだ!(えー
武器の一振りで数百人がブッ飛ぶ幸村達の超絶パワー!これでは徳川軍が叩き潰されるのも時間の問題でしょう

「く…!さすがは信玄公…やはり数の差は如何とも出来ぬ…!
 戦国最強・本多忠勝!出撃せよッ!!」

そんな劣勢を悟って家康が出撃を命じたのは、戦国武将最強との呼び声も高い本多忠勝!
史実でも57度の戦を経験し、数多くの武勲を挙げたそうですが、何より恐ろしいのはそれほどの修羅場を経験しながら
ただの一度もかすり傷を負った事がないという驚異の戦績でしょうか。
まさしく無敵の武将として、当時からその名は天下に轟いていたそうです。そんなリアルでもとんでもない武将が、
BASARA世界の超次元な強さを得たらどうなるか…

出撃せよ機動戦士ホンダム!!本多忠勝マジ有り得ねえええええええええ!!
徳川驚異のメカニズムってレベルじゃねーぞ!なんですかこのハチャメチャなロボット野郎は!?
こんなモビルスーツが相手じゃあそりゃ傷つけられる奴なんか誰もおらんわ!(えー

「本多忠勝だ!討ち取って名を上げろーっ!!」

しかしそんな機動戦士ホンダムを前にして、怯むどころか「やったーこれで俺の名が上がるよー^^」
大喜びで突撃していく上杉軍の兵が!バ、バカが!命知らずにも程がありますよ!そんなかませ犬丸出しな兵の名前は…

「我こそは上杉一番隊、直江兼続ーッ!!」

こ、このアホが直江兼続かよ!(゜д゜;)
兼続と言ったらあなた、兜にでっかい愛の字をくっつけて戦場を駆け抜けたと有名な武将じゃないですか
でもBASARA版の兼続は普通の兜をかぶってるんだな…これだけ色々メチャクチャなのに、変なところで普通なんだから:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「一番隊は無敵の俺一人!でぇやあああああーっ!!」

ガッコオオオオオン!!

「無敵なのにやられたアアアアアア!!」

か、兼続がーー!!まるっきり出オチで終わりやがったー!!(えー
無敵を自称する兼続でしたが、真の無敵武将であるホンダムとはまったく比べ物にならず!
まるでセルに「うるさい」と吹っ飛ばされたミスターサタンのごとく、かるーく払いのけただけで遥か彼方へ吹っ飛ばされてしまいました
まあどう見てもギャグキャラなんで、兼続もこれしきで死んではいないと思いますが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「忠勝!この家康に過ぎたる物とはお前よ!…む?あれは…奥州の独眼竜か!」

ホンダムの驚異的パワーにより、みるみるうちに形勢を盛り返し始めた徳川軍!
しかしその時、そんな戦場を我関せずで横切る伊達軍が姿を現します

「武田と上杉を、徳川が阻んでおります!」

「小競り合いだ。魔王をブッ倒したら取って返して雪崩れ込む!信濃ごといただくぜ!」

苦戦中の武田・上杉軍を目にしても、「ふーん大変だねえ、どっちにしても俺がすぐ全殺しにしちゃうけど^^」
まるで感心を示そうとしない政宗。それにしても今さらながら伊達軍の連中すげえ
政宗の馬は馬の頭が生えたバイクって話がありましたが、こんな一般兵どもまで全員馬バイクに乗ってんのかよ!
まったくBASARAはつくづく常識の通用しないアニメだぜ

(どこから見てる…?魔王さんよ…!)

そんな伊達軍の中で慶次は、この戦いを信長が見物していると読んで辺りの様子をうかがっていました
するとそんな慶次の読み通り、戦場から少し離れた崖の上にやたらヤバそうな雷雲がモクモクと!
きっとあの雲の下に信長がいるに違いありません、信長がいるだけで雷雲モクモク出てくるっていうのも
本人にしてみたら居場所バレバレなのが困り物ですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はあっ!」

ドカカッドカカッドカカッ

「…あの野郎…!前田慶次はお膳立てを終えて本隊へ戻った模様です。
 織田は我々と武田・上杉をこの長篠で一度にねじ伏せるつもりかと」

「上等だ、partyが派手になるってもんだぜ」

そして信長を暗殺しようとでもいうのか、一人で伊達軍から離れて信長の下へ向かった慶次。
しかしそんな慶次の行動は、「あの野郎織田軍と合流しに行きやがったふざけんな」
完全に信長のスパイ扱いにされてしまいました
こりゃ慶次はもう伊達軍に戻って来れませんな…もしノコノコと戻ってこようものなら、確実に小十郎にブッ殺されることでしょう。
まったく小十郎はおっかないやっちゃなあ…

「うん…?俺の前に立ちはだかるとはいい度胸だな」

「克目せよ!我こそは浅井備前守長政!貴殿をここから先へ行かせるわけには行かぬ!」

「浅井長政…?」

「正義の名において、貴殿を削除する!」

そして進軍を続ける伊達軍の前に、姿を現したのは浅井長政!当然のことながら激突は必至ですな…
しかし前回から、雰囲気的にどうも普通の人という感じが否めない長政は
果たして政宗相手にどこまで食い下がれるんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「つぅああああーっ!」

「ちいっ!」

ズッドオオオオ!!

「輝斬・十文字ィィッ!!」

「イヤッハアアアアッ!!」

ギュボオオオオオ!!



ってまともにやり合ってやがるー!!
なんてこった浅井長政、てっきりBASARAにおけるヤムチャ的ポジションかと思ってましたが
なかなかどうして政宗にひけを取らない相当な腕前です。「必ず勝って市を救ってみせる」という意気込みもあってか、
これは一筋縄で勝てる相手じゃなさそうですな…

ドバオオオオオン!!

「いいぞ忠勝!もうすぐ織田の鉄砲隊が来る、我ら徳川軍も…うっ!?」

「うおおおおおーっ!!戦国最強・本多忠勝殿とお見受けする!
 真田幸村…!全力でお相手致すッ!!いざ尋常に勝負ゥゥッ!!」

一方その頃、快進撃を続けていたホンダムの下へ姿を現した幸村!
やはりホンダムの無敵伝説はBASARA界でも天下に轟いているらしく、
幸村も「天下無敵の本多忠勝」と知った上で勝負を挑んできたようです



「うおるああああーっ!!」

ガギョオオオオオオッ!!

「うおおおおおおお…っ!!」

ギョギョギョギョギョギョ!!

そして飛びかかってきた幸村に向けて、超巨大ゲッタードリルを繰り出すホンダム!
その凄まじいパワーにはさすがの幸村も一気に後方へと弾かれる!

「ぐううううう…っ!み・な・ぎ・るぅぅぅぅぉおおおおお!!」

 

ゲッタードリルがなんぼのもんじゃー!!
凄まじい火事場のクソ力でホンダムのドリルを強引に弾き返した幸村!
これには家康も「忠勝を止めただとー!?」と目ん玉飛び出てしまいます
そして今ので体勢を崩されたホンダム!その懐に飛び込むには絶好のチャンス!

バッゴオオオオオン!!

「うぉぐあああーーーっ!!」



ってこいつスキがねえー!!
なんとすかさずスラスターを大噴射して、幸村を超特大ホームランのようにかっとばすホンダム!
そして間髪入れずにゲッタードリルで追い討ち!今度は空中なので受け止める余裕はない!
そこで幸村は槍を使ってひらりと身をかわします、うーむ手に汗握る超次元バトルですな

「旦那ァッ!!」

「ん…!?佐助!」

「ぬうううおうあああああ!!」

「お館様!?某1対1で!」

「一人で倒せる相手では…ない!」

そんな幸村の下へ、信玄と猿飛佐助が加勢に登場!「なんでタイマン勝負の邪魔すんだよー」と納得が行かない幸村でしたが、
確かに勝てるかどうか分からない戦いをやらせて、幸村が殺されたら元も子もありません
何しろホンダムは、生粋のパワーファイターである信玄すらも上回る恐るべきパワー…
そんなホンダムと幸村達は、3人がかりでなんとか互角以上に渡り合うのでした

(ぐっ…!織田の鉄砲隊は…まだなのか!)

「光秀。家康に与えるはずの鉄砲隊はどうなっておるのだ」

「浅井の後方支援に当てがいました。伊達の機動力には、一層の警戒が必要かと」

頼みのホンダムも幸村達に押さえ込まれ、もはや信長の鉄砲隊が来なければ敗戦濃厚となってしまった徳川軍。
しかし光秀は、なんとそんな家康との約束なんざ守る気ゼロで長政の援護に鉄砲隊を向かわせていました
これほど奮闘してる徳川軍を見殺しかよ!やはりこの光秀、他人を手の平の上で弄ぶことしか考えていないのか…

「…!?明智様…あのまま鉄砲隊に攻撃をさせるのですか…?」

「独眼竜を足止めしておく必要があります」

「そ…それでは…長政様が…!」

しかし長政の援護に向かった鉄砲隊に目をやると、それは援護と言うより長政もろとも伊達軍を攻撃するための立ち位置!
こ、この外道がー!徳川軍だけでなく、長政までここで殺してしまおうというのか!

「に、兄様…!やめさせて…長政様を殺さないで!」

「光秀。貴様…興が過ぎるわ」

「これは申し訳ございません」

光秀の非情な作戦に泣き叫ぶ市でしたが、信長は「んもう光秀クンは遊び好きなんだから」とだけ残してどこかへ行ってしまいました。
妹の願いなど一切聞く耳なし!相変わらず情けなどカケラも持たない男です信長、このまま長政は殺されるしかないのか…

「に…兄様…!」

「お市様。まだ…間に合いますよ?」

そんな絶望の淵にいる市にニマアッと笑いかけながら、「急げばまだ長政を助けられるよぉ〜」などと言い出した光秀!
こ、こいつ…もしや市を助けに向かわせて、市まで長政と一緒に殺してしまおうというのか!
一体長政が何をしたー!!なぜここまで長政を徹底的に陥れようとするのか…トンでもねえゴミクズ野郎です光秀

「待ちなさい慶次!」

「う…!謙信!?」

「初めからそのつもりだったのですね…私達東国の武将を連合させ抑止力とし、
 前田の名をもって魔王に近づき説得する…残念ながら体制は不完全です」

「…やってみなきゃあ分からねえだろ!?戦いが拮抗してる今なら…!」

一方その頃、信長の下へと向かう慶次を止めに入っていた謙信!そして同盟軍を組んだ慶次の真の思惑も明らかに…
それはなんと、信長を倒すのではなく同盟軍の強さに信長がビビったところを説得するというものでした
なんてこった…それはいくらなんでも甘ちゃんすぎるぜ慶次:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
慶次はついこの間政宗の説得すら上手く行かなかったのに、信長を説得なんてどんだけ無謀なのかと(えー

「魔王の返答などすでに自明…!あなたは人の善を信じすぎています」

「魔王だって、初めから魔王だったわけじゃないだろ…!?」

「悲しいかな、生まれながらの魔性もこの世にはある。
 友として…死にに行かせるわけにはいきません」

「…」

「信長相手に説得とかお前バカなの?死ぬの?」と至極もっともな意見と共に、力づくでも慶次を止めようとする謙信。
謙信はもともと慶次とかなり親しい間柄のようで、だからこそ慶次に無謀な説得をして死んで欲しくはないようです



「天空…!烈翔剣ッ!!」

ザッシャアアアアアッ!!

「フッ…」

「あんた…上等だ!!」

「な!?」

「エェェェェェックスッ!!」

ズドドッゴオオオオオ!!

「う…ぐうう…!わ…我が正義は…不倒…不屈なり…!」

場面変わって長政vs政宗の死闘は、最後に一枚上を行った政宗の勝利に終わろうとしていました
政宗の必殺技JET−Xを食らって満身創痍の長政、それでもなおボロボロの体で戦い続けようとしますが…

「長政様!長政様、逃げてぇぇーっ!!」

「い…市!?」

そんな長政に駆け寄ってきたのは市!そして長政が市の方を振り向くと、市の背後にはニヤリと笑う光秀と大量の銃兵達が…

「クククク…さあ、仲良く踊っていただきましょう」

ドドドドドドドドウ!!

うああああああああ!!非情なる命令の下放たれた銃兵達の一斉射!
その銃弾は次々と長政の体を貫き、屈強な武将の肉体にもやすやすと致命傷を与えてしまいます

「うっ…!うう…うぐおおっ…」

「…!!」

「…う…あ……い…市……」

ドドドドドドドドウ!!

さらに放たれた非情の第二射!!てめえ等の血は何色だー!!
第一射ですでに致命傷を受け、命尽きる前に愛する妻へと歩み寄ろうとした長政…
しかしそれすらも許されず、第二射を受け市の目の前で命を散らしてしまうのでした

しかし長政哀れすぎるな…信長のためにこれだけ体を張ったのに、なぜここまで無念な死に方をさせられなければならんのか
それに「仲良く踊っていただきましょう」と言いつつどう見ても撃たれたのは長政だけっていうのがもうね
光秀は長政によっぽどの恨みでもあるんとちゃうんかと。そうでもなけりゃここまでやる理由って一体なんなんだ…

ところでBASARAってBGMの方もかなり秀逸ですね、あちこちで思わず熱くなるようなBGMが使われてますが
中でも特別気に入ったのは、長政が政宗に天空烈翔剣を叩き込む場面のやつかなぁ
あそこは感想書いてる途中でも何回繰り返して見たか分かりません、あれはもっとバトルの最中じゃんじゃん流して欲しいぞ。次回に続く





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