■戦国BASARA 第10話「幸村再起不能!?伊達軍涙の解散!!」
 

「もっとゆっくり味わいたかった…ですが最高の感触でしたよ、甲斐の虎」

「明智光秀…!てめえ…タダで帰れると思うなよ!!」

「やはり生きていましたか…!独眼竜・伊達政宗!」

「ああ気持ち良かった」と信玄を仕留めた余韻にうっとりと浸っていた光秀、しかしそこへ小十郎を連れた政宗が到着!
この間の借りを返してやると言わんばかりに、政宗はいきなりパワー全開で小十郎との同時攻撃を仕掛けます
その先制攻撃により左右の肩当てを吹っ飛ばされた光秀でしたが…

「クッククククッ…!い〜いですねぇ〜…!独眼竜と竜の右眼の剣を
 一度に味わえる果報者は、そうはいないでしょう!」

「ああ気持ちいい!もっと!もっとやって!」と逆に喜ばれてしまいました
このガチマゾ野郎ー!!サドっ気だけでも十分にぶっちぎりの変態なのに
それに加えてマゾ趣味まであるのかよ!どこまで変態なんだこの男…
こんなキモキャラ君はとっとと政宗にブチのめされて欲しいところですが…



「ですが…たった今甲斐の虎というご馳走をいただいたばかり。
 食べ過ぎは体に良くありません、それにあなたには大事な役割を
 負ってもらわねば…んっふふふふふふ」

しかし「今日はもうお腹いっぱいなんで帰ります」と、早々に政宗との戦いを切り上げてしまう光秀。
素早く馬に跳び乗ってパカパカと撤退して行きますが、何やら政宗を利用しようと企んでいるようなセリフを…
何を考えているのか知りませんが、いや〜楽しみだな〜と色々妄想しながら去っていく光秀の表情は
きもいことこの上ないな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「んっふふふふ、いつもながら惚れ惚れ致します信長公」

「光秀…」

「魔王の魔王たる所以を、天下に改めて知らしめられた此度の九州大遠征…私も随行しとうございました。
 負けを認めた相手の、最後の雑兵一人まで完膚なきまでに殲滅…
 逃げ惑う女子供を容赦なく打ち捨て、虫一匹に至るまで焼き払い、
 跡に蠢くのは無情の風に舞う灰のみであったと…この光秀、つくづく貴方様への心酔を禁じ得ません」

そして魔王様の待つお家に帰って来た光秀クンでしたが、まるで酔っ払いのようにぶ〜らぶ〜らぶ〜らぶ〜らうろつきながら
「皆殺しハァハァ」などと、容赦ない侵略の光景を妄想してニヤニヤしているようです
どんだけマジキチだよお前!なぜここまで放置したんだ!病院さんはやく来てくれー!!(えー
正直光秀があまりにもぶっ飛びすぎてて、信長が単なる雷雲もくもく男っていう印象になりつつある気が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「へつらいは無用ぞ…!己が働きについて述べい…!」

「はっ…三河の徳川家康を、同盟反故の咎にて粛清…
 次いで我々織田を包囲せんと、各国武将を扇動した甲斐の虎・武田信玄を敵地にて抹殺致しました。
 さらに越後の上杉謙信も、帰蝶(濃姫)と蘭丸が討ち果たしている頃合いかと…」

「うむ」

「大将を失い、戦意と士気を挫かれた末端の兵には、横の繋がりなどあろうはずもなく…
 また、それらを纏めて束ねる器の武将も存在致しません」

「…独眼竜…まだ、あの独眼竜がいる」

「…確かに、長篠で手負いとなった独眼竜・伊達政宗がまだ生きております。
 が、所詮は勢いだけの若武者…きゃつは未だ銃創癒えず、床に臥せっております次第…」

むむ、これは…?信長に東国の状況をあれこれ報告する光秀でしたが、すでに銃の傷は全快している政宗の事を
「あいつはまだ重傷で一日中ふとんの中です」などと偽りの報告を…もしやさっきの「政宗に役に立ってもらう」というのは
こうして信長を騙すためのことを言っていたのか…

「つきましては、私が軍を率いて武田・上杉・伊達を個別に制圧致します。手始めに奥州を攻め、
 独眼竜を欠いた伊達軍が守りに戻ったところを、予め分け置いた布陣にて挟撃・殲滅致しましょう。
 そのまま謙信亡き越後を…そして信玄亡き甲斐を落として参ります。
 信長公はかねての軍略通り、心置きなく瀬戸内の毛利と長宗我部をお攻め下さい」

「…」

「ただ…いささかの強行軍と相成りますので、それなりの兵力を私のために割いて戴く必要があります」

「よかろう。やってみるが良いわ」

「感謝の極み…(ニヤ…)」

光秀反逆フラグキター!!こ、これは…「東国みんなぶっ潰してくるからたくさん兵ちょうだい」って
明らかに信長へ反乱を起こすための布石じゃないですか!あっさり言う事聞いちゃった信長はもはやこれまでか…
やはり史実通りに本能寺の変で死んでしまうんでしょうかね、そうなるとラスボスは光秀ってことになるのかなぁ

「お館様…目を開けてくだされ…お館様…!」

「謙信様…うっ…うう…」

一方その頃、信玄・謙信亡き後の甲斐と越後では…ってどこが亡き後だどこが!!(えー
2人とも生きてるんじゃないですか!信玄はともかく、謙信のモロに死んだような描写はなんだったんだ…
それにしても信玄、いつも頭に赤いもしゃもしゃをかぶってるだけに、こんなさっぱりした姿を見るのはずいぶん新鮮ですね
それに対して謙信は
頭のそれかぶったまんまで寝るんかい。
信玄は意識不明なのに謙信は
ちゃっかり元気だし、なんかもうすっかりネタキャラだな謙信:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「今しがた忍隊の配下が、魔王が山城国へ向かったとの情報を得て戻った。
 瀬戸内へ侵攻するべく、定宿の本能寺へ入るつもりなのかもしれない」

「…恐らく罠だろう、織田にとって目下の殲滅対象は、長らく均衡を保っている毛利と長宗我部よりも
 敵対の意志をはっきりと示した我々東方の軍勢…
 事実上の勢力圏内に飛び込み、いつでも攻められる状況となった瀬戸内を攻めるより
 甲斐の虎と越後の軍神を欠いた東国をこの期に潰しておく方が、織田には上策と言える」

「なるほど…こっちに背中を見せて、まとめておびき寄せるための山城入りってわけか」

どうやら信長は光秀の提案通りに、瀬戸内方面へと向かっているようですが
「そんなの追いかけていったら、別働隊の織田軍に襲われちゃうじゃん」と推測する小十郎。
確かに今は、光秀がかなりの兵力を率いて東国を潰そうと目を光らせているはず…
今は信長を狙って本能寺を目指すより、ここに残って光秀を迎え撃つのが先決なのかもしれません

「その罠、乗ってやろうじゃねえか」

「政宗様…!?」

「そこに魔王がいることに変わりはねえ。たとえ姑息な段取りをしやがったのが、
 あの明智でもな」

「お待ちください!織田が痺れを切らせ、個別攻撃に切り替えるまでの時を利用し、
 体勢を整えるべきかと!さすれば瀬戸内に赴いた前田の働き次第で、
 織田を包囲する事も…!」

「武田のオッサンとあのお祭り男の目論見は、もう織田に知れちまってる。
 囲もうとしてることを分かってる相手を囲んだところで、今さらどうにもならねえ」

ところが
「正面突破で天下トータル!!」と罠を知った上で信長への攻撃を主張する政宗!
もはや同盟軍での織田軍リンチは全て相手の予想通りでしかなく、一か八かの突撃戦法で信長を倒すしか勝ち目はないと…
今となっては慶次の説得が成功しようがしまいが、なんの意味もなくなってしまったのね
結局1ミリも戦力にならんかったな慶次…(えー
「魔王が相手でも僕ちゃん説得しちゃう!」とかズレたこと言い出した汚名を、少しは晴らしてくれるのかと思いきや
結局何の役にも立たずにフェードアウトとは…あいつ一体何のために出てきたんだろう:;y_ト ̄|○・∵. ターン

「真田幸村、あんたはどうだ。俺はあんたが真っ先に飛び出して行くもんだとばかり
 思ってたぜ」

「…」

そして幸村に話を振る政宗。しかし幸村は信玄の前でうなだれたまま、心ここにあらずという様子で落ち込むばかり…
自分の全てであるお館様が倒れた今、もはや幸村は自分の生きる意味すら見失ってしまったようです

「…お館様…申し訳ございませぬ…明智光秀の奇襲に際し、某何の役にも…」

「真田の旦那、敵はいつも一番大事なものを狙ってくる。
 これまで俺達武田も、伊達も、そうしてこの戦国をのし上がってきた!
 それはお互い様だ、分かってるはずだろう」

「…某…戦場以外で敵を殺した事はござらん…ましてや、民を巻き込むような方法で…」

「だったら怒ってくれ!そのままお館様の枕元でうつむいて、織田に潰されるのを
 待つつもりなのか!?そうしていたいのは旦那だけじゃないんだぜ!」

「…どうしたら良いのか分からぬ…心細い…恐いのだ…!」

幸村…戦わなきゃ現実と!!(えー  もう一度幸村を奮い立たせようと発破をかける佐助でしたが、
戦意喪失状態の幸村はガクガクと震え出し、弱音ばかりを吐いてしまう始末。とても戦う事などできそうにありません

「…羨ましい野郎だぜ」

そんな幸村を見て、ぽつりと一言漏らしながら部屋を出て行ってしまう政宗。
今の幸村が羨ましい…それはつまり、辛い現実の中で戦い続ける自分たちには
現実から目をそむけてしまった幸村が、情けないと同時に羨ましく見えるということでしょうか。
現代の就活に例えるなら、第一志望に落ちたショックで引きこもりニートになった幸村
今年の大不況の中でも必死に就活を続ける政宗達には羨ましく見える、みたいな(えー

「あ…筆頭、出陣ッスか!?待ってました!」

「…」

「…?」
「奥州伊達軍は…本日只今をもって解散するッ!!」

な、なんですとー!?いきなり何を言い出すんですか政宗!?部屋を出た瞬間にいきなり伊達軍の解散を宣言するとは!?
一体政宗の心中に何が…ま、まさか今の幸村のニート姿を見て、「あ〜あなんか俺も働くの嫌になっちゃった」
自分も無職への道を選ぶつもりなのか!?(えー

働きたくないでござる!!
絶対に働きたくない
でござる!!
(えー

「な…あ…!?」

「(すたすたすた)」

「どこへ行く、独眼竜」

「本能寺に決まってんだろ、今度こそ俺が直々に魔王の首を獲らせてもらう」

「ど…どういう事ッスか筆頭!?俺達も一緒に!」

スパアアアアアン!!

「こいつは…てめえらと楽しむPARTYじゃねえ」

ああー!!な、なんということを!ついて来ようとした部下のリーゼント頭をまっぷたつにしてしまう政宗!
そこまでして働きたくな…ってそういうわけじゃないみたいね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
どうやら信長を倒そうとしていることに変わりはないようですが、なぜか政宗は【伊達軍】として戦うのではなく
一人の【伊達政宗】として戦う道を選んでしまったようで…

「ま…政宗殿、何をするのでござる!?この者達は貴殿のために…
 貴殿と天下を獲るまでは死ねぬと、気力で生き延びた得難き家臣達でござるぞ!」

そんな政宗の行動に口を挟んだのは、意外なことになんと幸村!やはり人一倍主従関係には敏感なせいでしょうか
今の政宗に捨てられた家臣達を見て、信玄に自分が捨てられた姿を重ね合わせたのかもしれません

「ハッ!てんで説得力がねえな…あっさり”死んじまった”野郎が何を吠えようがよ!」

「う…」

「こいつもただのお飾りってわけだ…!地獄の川の渡り賃、
 初めてあんたに会った時、俺はそう踏んだ。
 残念ながら見込み違いだったみてえだなァ!!」

しかし、今の腑抜けとなった幸村の言葉ではまるで心動かない政宗!幸村のトレードマークである六文銭
引きちぎらんばかりの勢いで掴みかかり、「失望したぜ腰抜けめ」という言葉を残して立ち去ってしまいます
それにしてもこの六文銭、どうやら本当に三途の川を渡るための代金として身につけているらしく
「常に死と隣り合わせの覚悟を持って戦う」という、命を懸けて勇敢に戦う覚悟を示した物のようです
だから政宗は「今のお前にはただのお飾りだな」と食ってかかったわけか…

「ひ、筆頭!」

「追うんじゃねえ!!」

「片倉様…!?」

「政宗様が決められたことだ…織田は武士の戦とは程遠い、
 ゲスな命の取り合いを仕掛けてきやがった…!
 武将達の誇りと尊厳を、ことごとく踏み躙りやがったあいつらを…
 もはや一人の武将として許せねえんだ…!」

そして政宗の心中を理解し、伊達軍の面々をその場に留めた小十郎。
浅井長政、本多忠勝、徳川家康、島津義弘、武田信玄、上杉謙信…あらゆる武将達を弄び、無念の中で散らせた織田軍を相手に
もはや武士の誇りと生き様をぶつけあう”合戦”など成立しない…だから政宗は一人の男として、”喧嘩”をふっかけに行ったのですね

「お前はどうなんだ、真田幸村」

「…無論…某とて思いは同じ…されど、某には…!お館様が全てなのでござる…!
 お館様の居られぬ明日など、某にとっては無意味…!
 もし今お傍を離れ、お館様に万一の事があれば…!」



さっき政宗がした「あんたはどうなんだ」という問いをもう一度繰り返す小十郎。
さっきは「どうしていいか分からない、恐い」と自分を見失っていた幸村も、
政宗の覚悟を目にした今は「自分も織田が許せない、戦いたい」と進むべき道が見えてきたようです
しかし、それでもやはり幸村には信玄が全て…せっかく自分のすべきこと分かっても、信玄を心配する思いが足かせとなり
身動きが取れないようで…

「甲斐の虎を…見くびるんじゃねえ」

ばさっ

「…!!」

「何年甲斐の虎の傍にいる、明智如きの不意打ちでくたばるはずねえ事ぐらい、
 てめえが一番分かってるはずじゃねえのか」



その時そっと信玄の布団をめくり上げた小十郎。するとそこには、今にも幸村を殴りつけようと硬く握りしめた信玄の拳が!
幸村が道を間違えた時には、必ずそれを正してくれた信玄の拳…たとえ意識不明になろうとも、
信玄が幸村に伝えようとする熱い魂は少しも変わっていませんでした

「…お…お館様…お館様ァァァァッ!!」

これまで信玄の拳を数え切れないほど食らってきた幸村でしたが、今日の拳は今までで一番効いたことでしょう


(C)三条陸・稲田浩司/集英社

すでに死んだ身で
ベギラマを撃ったポップ
ぐらい
衝撃的だったかもしれません
(えー

「ワシの事など気にするな幸村、信長の首を獲りに行け」…信玄からの無言のメッセージを受け取った幸村は、
ついに噴き上がるような闘志を蘇らせ、すぐに政宗の後を追いかけます

「待たれよ独眼竜ゥゥゥゥッ!!拙者、同道致す!!」

「…ハッ…ALL RIGHT!!」

ガキイイイイイン!!

「真田幸村!その鋼の牙を、甲斐の虎と研いできた牙を
 今こそ立ててみせな!!」

「某の牙、それ即ちお館様の教え!全てこの胸に!!」

「「敵は本能寺にありッ!!」」

そして一直線に本能寺への道を駆け抜ける2人!ここで史実でも有名な、この名セリフが飛び出してくるとは!
なるほど確かに「本能寺の信長を討つ」セリフとしては、これ以上のものはありませんな
前回・前々回のガッカリ感を今回でかなり盛り返してきた感じですね、次回に続く


■戦国BASARA 第11話「光秀の謀反!本能寺大炎上!!」
 

「敵は本能寺にあり…この時を待ちわびていました。戦のたびに敵を完全に滅却し尽くしてきた貴方は…
 残された者の恨みがどのようなものか、いまだご存知無いものとお察し致しします。
 無敵にして無慈悲の魔王たる貴方なればこそ、余力を残し怒りにかられた敵の反撃には
 無警戒で脆いはず…クククッ、そうでしょう?信長公…!」

政宗と幸村が全速力で本能寺を目指していたその時、なんと光秀はすでに自らの兵を率いて本能寺襲撃への秒読み段階に入っていました
やはり光秀は信長をこの本能寺で仕留めるつもりだったのか…それにしても「残された者の恨み」という言葉が少し気になりますが、
光秀は信長に故郷を滅ぼされた経験でもあるんでしょうか?その復讐のためにこんな謀反を…?
なんにしても、この分だと政宗達が到着する前に光秀の激しいドンパチが始まりそうですね

「奥州筆頭伊達政宗ッ!!魔王の首を貰いに来たァッ!!」

「某は武田の将・真田源次郎幸村ッ!!出でよ織田信長!
 そして卑劣なる武将どもよォッ!!いざ尋常に勝負!!」

「…?独眼竜…武田の若き虎と2人だけで斬り込んで来ようとは…」

って政宗達に先越されやがったー!!何をもたもたやってんの光秀!
ガケの上でずっとぶつぶつ「どうです信長公?そうでしょう信長公?」と独り言に夢中になってるうちに
政宗達が到着して本能寺の決戦をおっぱじめてしまいました。なんというアホの子…
光秀の後ろでじーっと待機してる兵隊の皆さんも「あのー光秀さんいつまでやってんすか」
すっかり呆れていることでしょう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「織田一党ッ!!貴殿も武人ならこの勝負受けられよ!!」

「どこにいやがる第六天魔王!!明智光秀!!」

そして本能寺からぞろぞろ湧いて出てきたザコ共を、一気に蹴散らして進撃する政宗&幸村!
こんな連中いくら出て来ようとも2人にとっては屁でもありません。しかし、いくらザコを吹っ飛ばして進んでも見つからない信長の姿…
本能寺の最深部まで突撃しても、まるでその気配すら感じないという奇妙な状況。さすがにおかしいと感づき始めた2人でしたが…

「…どこにもおらぬ…!?」

「SHIT…!どうなってやがる…!」

「くくく…そうでしたか…」

「明智光秀!?」

「随分待たせるじゃねえか…織田のオッサンはどこでくつろいでやがる!」

「どうやら…嵌められたのは私の方だったようですね…」



困惑する2人の前にジャミラ顔の光秀がぬーんと登場!ウルトラマン助けてー!(えー
嵌められたとか一体どうしたのかと思いきや…なんと、ついさっきまで明智の旗を掲げて光秀に従っていた兵達が
一斉に織田の旗を掲げて光秀に攻撃を始めたのです。そう、全ては信長の手の平の上の出来事…
光秀が謀反を起こすことをとっくに見抜いていた信長は、こうして光秀を始末するために兵を与えたに過ぎなかったのです

「てめえ…見限られたな。この寺に魔王はいねえ…!
 織田信長は奴と俺達を、この本能寺で心中させる気だ!」

「な…!」

「最高のご馳走を食べ損ねた気分というのは、最悪なものですねえ…」

「俺達もろとも魔王を倒して、天下を獲ろうってハラだったのか」

「天下に興味などありません。第六天魔王を名乗る不世出の武将が、
 俸給の軍勢に大挙して襲われ、泣き叫びそして命乞いする姿を見たかった…!
 そして最後に息の根をこの手で…!」

そして信長を狙う胸の内を2人に明かした光秀…って、信長を倒したいのは復讐でもなんでもなくて
単にいつもの変態趣味なだけかよ!!つくづくどうしようもない男です
しかしそれほど変態人生に全てを懸けている光秀からすれば、信長との戦いがおじゃんになったことは何より耐えがたいはず…
今すぐ信長の代わりを用意して、心の乾きを癒さなければ我慢ならないようで…

「このやり場の無い昂ぶり…あなた方で晴らさせてもらいますよ!」

そして2人との戦闘が始まりますが相変わらず光秀のキモさは異常
このトチ狂った顔はなんなんだよ!もはや妖怪じゃないですか!
こんなのとこれまで3度も戦うハメになった政宗には、もうかける言葉が見つからない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「今頃は東国の残党どもが、本能寺へとおびき寄せられていることでしょう。
 上総之介様…此度の采配、私の望むようにさせていただきましたこと、感謝致しております。
 貴方様を陥れようなどと…ただ粛清するだけでは、濃の気が済みませぬ」

「恩を知らぬ飼い犬の始末など、好きにするが良いわ」

一方その頃、信長達が実際に向かっていたのは本能寺でなく安土城…って、
光秀の考えを見抜いたのは全部濃姫で信長何もしてないのかよ!!
なんじゃそりゃー!!もしかして信長、光秀が謀反を起こすなんてことは濃姫に言われるまで夢にも思ってなくて
「ええ!?光秀が謀反なんて…どどどどどうしよう、濃らえもん何とかしてよぉー!!」
「ンモーしょうがないなぁのび長くんはー」
と何から何まで濃姫になんとかしてもらったんでは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

そんな安土城には信長や濃姫の他にお市の姿も…ってかすがさん何してはるんですか!?
なんであんたがこんなところで信長達の捕虜に!?越後で謙信の看病してるんじゃなかったんですか!?

「尾張を発つ前に捕えた愚かな上杉の忍…お市、あなたのために生かしておきました」

「ど…どういうこと?」

「織田のため、上総之介様のために働くつもりがあるのなら、この女を処刑なさい」

と、ここでかすがを捕えた時の濃姫の回想シーンが…どうやらかすがは進軍中の信長を暗殺しようと襲撃したものの、
あっさりと濃姫に返り討ちにされて捕まってしまったようです。かすがこいつ本当使えねーな…(えー



謙信がやられた時もそうでしたが、今回もまた丸腰の濃姫相手に完敗とかお話になりませんよ!
「武将の片腕キャラ」っていうと幸村や小十郎をはじめとして、ご主人様にも負けない超強力な強さを持つ連中が揃っているのに
そのうちかすがだけ明らかにレベルが違うというか弱っちいというか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「さあ、覚悟をお見せなさい」

「市…市は…長政様…」

「殿方に依存し、ただ戦が終わるを待つだけが女の務めではなくてよ。
 兄である上総之介様のお役に立ちたくはないの?出来ないと言うなら…」

「市…できない…」

処刑用の薙刀を渡され「ああどうしよう長政様…」と散々悩む市でしたが、「やらないならお前も殺すぞ」と濃姫に脅された瞬間
「あ?できないに決まってんだろクソ野郎」と言い出してしまいました。普通逆だろー!


(C)荒木飛呂彦/集英社

この市の最も好きな事のひとつは…
自分で強いと思ってる奴に
NOと断ってやる事だ!!
(えー

意外なことにNOと言える日本人だった市。ピストルを前にそれが出来る度胸はたまげたものですが、
このままでは濃姫に始末されることは確実…って!

「はあっ!!」

ズバアッ!!

「…!?」

その時指の仕込み刃で緊縛を解き、空中へと飛び上がったかすが!そして市の薙刀を奪い取り一気に信長たちへ迫る!
まさかのかすが大立ち回りキター!!信長の首を獲るのは無理だとしても、何か一矢報いるような展開か!?
上手くすればここで濃姫ぐらいは倒すことも出来るかも…

 

「逃げるんだよオオオオオオオーーッ!!」

何もせずに逃げ出しやがったー!!何なんだお前ー!!
あ、ありえねえ…信長を暗殺するまたとないチャンスだったのに…汚名返上する絶好の場面だったのに…
お前一体何のために信長襲撃なんかしたんだよ!信長を殺すためなら今は絶対に戦うべきだったし
信長達の居場所を掴みたいだけだったら、最初から暗殺なんかせずに尾行だけしてれば良かったし…
かすがが一体何をしたいのかさっぱり分からん…お前は一体何なんだよ…



はっ(゜д゜)ま、待てよ、かすがは一人で逃げ出したんじゃなく市も一緒に連れて来たわけで…
もしかするとこの市が打倒信長のために重要な役割を?

「魔王の妹よ、私と来るか?」

「(ふるふる)長政様と…約束したから」

「そうか…死に急ぐな」

「…大丈夫…」

って結局ここに置いて行くんじゃねーか!!わけわかんねー!!
今わざわざ市を連れ出した意味って!?そもそもかすがが信長を襲撃した意味って!?
わけ分からんな…市もここに残れば濃姫に殺されるだけなのに何考えてるんだか…

「もう一度…兄様に会わせて…」

「その必要は無いわ。愚かな妹…せめて苦しまずにお逝き」

バアアアアン!!

のこのこ戻った市はやっぱり脳天を撃ち抜かれましたとさ。こうなって当たり前じゃねーか!!
何がしたいんだよ市は…さっきの「できないって言ったら殺す」「できない」といい、
いちいちどうぞ私を殺して下さいと死に急いでるようにしか見えないんだが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(C)鳥山明/集英社
それにしても市のバカは無謀にもほどがあるぜ…
濃姫の殺意はあきらか、生還率はゼロに近かった…
そこまでして死にたいのか…!!
(えー


「ひィゆゥゥゥッ!!」


「でえやああああッ!!」

ドッゴオオオン!!

「あぁ…痛い…!さすがは独眼竜、骨の髄がわななくようです…!」

一方その頃本能寺では、政宗と幸村のタッグを相手に光秀が奮闘を続けていました
もっと一方的な戦いになるかと思いきや、なかなかどうしてしぶとい奴です光秀
これまで2人とほとんど互角の戦いで、お互いに決定的なダメージを与えられずにいました

ドカカカカカカ!!

「む!?」

「いよっと!」

「蘭丸…?」

「お前の事はあんまり好きじゃないけど、可哀想だから助けてやる!
 だから信長様に謝れよ!」

そんな光秀を助けに現れたのは森蘭丸!織田軍としては裏切者の光秀を助ける道理などありませんが、
「勘違いしないでよね!あんたなんか好きじゃないんだからね!」という光秀大好きっ子の蘭丸は
光秀を見殺しにすることが忍びなかったのです

「フン、しおらしい事言ってくれるぜ」

「な、なんだか複雑な気持ちになるでござる」

「だからあんたはしんどくなるんだよ」

「え?」

カキカキカキカキカキカキイイイン!!

「そもそもこっちが全部正しいわけじゃねえ、先を見据えていればこそ
 非道も道のうちに入るのが、この戦国だ」

蘭丸の加勢で光秀側が有利になるか…?と思いきや全然政宗の相手にならない蘭丸
政宗つええええええ!!「悪魔にだって友情はあるんだー!!」という蘭丸達の友情について幸村とお喋りしながらの片手間
軽々と蘭丸の攻撃を全て弾き返しております。なんという圧倒的な力の差…蘭丸の攻撃なんぞどれだけ油断しても食らいそうにありません
こんなの相手に不覚を取った謙信って一体…(えー

ドッガアアアン!!

「うぐぐ…!いっつつ…!」

「とっとと終わらせねえとなァ」

「う…!?ひ、ひい…!ひぃぃぃっ!!」

やはり蘭丸とは比べ物にならない政宗の実力!目にも留まらぬ速さの踏み込みで、あっさりと必殺の間合いに入る!
追い詰められた蘭丸は、政宗の世にも恐ろしい極悪顔にビビッて逃走してしまいます
確かにこの政宗は恐すぎとしか言いようがありませんが、それにしてもやはり蘭丸はケツの青い子供だったということか…

つくづくこんなのに不覚を取った謙信はなんだったのかと:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  仮にも軍神と言われた男が…
弱すぎなんだけどマジ!誰だよこいつを軍神とか言った奴は出てこいよ!
よーえーな神神とか言ってマジで!
そういうゲームじゃねえからこれ!(えー

「うふふ…痛いですねえ…」

「そろそろ決めるか…!」

「政宗殿、この勝負やはり某に!」

「政宗様ッ!!」

そしてまたも政宗達と2対1になった光秀、このまま2人が押し切るか…というその時なんと小十郎が登場!
どうやら小十郎は、逃げのびたかすがから信長が安土城にいる事を聞いてきたようですが…

「魔王は安土山に!越後の忍による確かな情報!雨雲に覆われし山上に
 築かれた大城塞にて、天下布武の総仕上げにかかろうとしております!
 今をおいて時はございませぬ!表に待つ軍を率いまして魔王の下へ!
 おめえもだ真田幸村!」

「し…しかし!この者との決着を!」

「ここは俺に任せろ!私怨にかられて大義を忘れるんじゃねえ!
 てめえが甲斐の虎に誓ったのは、しみったれた仕返しなんかじゃねえはずだ!」

なんと表に待つ伊達・上杉・武田・徳川・浅井連合軍を率いて、信長のいる安土城を目指せと語る小十郎。
政宗は前回「これは伊達軍で戦うパーティじゃねえ」と言っていましたが連合軍じゃ仕方ないね(えー
それに織田軍から離反した光秀は、倒したところで何のメリットもないただの変態野郎に過ぎません。
こんな奴の相手をするだけ時間の無駄、政宗と幸村は小十郎に任せて安土城へと向かいます

「…いかにも…お預け致す、片倉殿!」

「オーケイ、ここは任せたぜ小十郎!」

「安土城…最後の宴には…そちらが似合いかもしれません」

「生憎だが…てめえはお呼びじゃねえ」

「いいこと聞いちゃった」と信長のいる安土城へ行く気満々の光秀、しかし眼前に立ちはだかる小十郎がそれを許さない!
次回はいよいよ最終回、魔王との最終決戦の時!それにしても本当慶次出てこねーな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く


・多分なんですけど、蘭丸が出てきたところの台詞は「死にたくなるんだよ」ではなく、「しんどくなる」ではないでしょうか?

あふん、これは失礼しました。何か会話の流れが変だなぁと思ったら聞き間違いだったんですね、さっそく修正しておきました
教えてくれたお礼に
筆頭の
ひぁうぃごー目覚まし
君にプレゼント
(えー

自分で書いといてなんですが筆頭目覚まし良いなこれ…プレゼントっつーかむしろ俺が欲しいよ
というかむしろ夕月先生が欲しいよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ちなみに兼続様抱き枕は
全然欲しくないのであしからず
(えー

(C)ぢたま某/講談社


・筆頭のひぁうぃごー目覚まし>BASARA政宗っぽいのに兜が違うこれは何ですか?

あれは今週のキスシス(ヤングマガジンで連載中)に出てきたワンシーンで、
主人公の担任の美人先生がBASARAおたくで、ああいう風にやたらとグッズを集めているという場面なのでござる
兜が違ったりしてるのは単にパロディで書いてるからですな

■戦国BASARA 第12話(最終回)「安土城天守 明日を懸けた死闘!!」
 

「大所帯はあんまり好きじゃねえが…
 一度くらいこんなド派手なPARTYも悪くねえ。ARE YOU READY GUYS!?」

「「「YEAHHHHHHHH!!」」」

冒頭の場面、安土城へ向けて猛烈な勢いで駆け抜けていた男達の群れ。
もはやそこには所属も何も関係なく、打倒信長という志に全てが集約されていました

「政宗殿…もしや貴殿はこうなる事を見越して、塞ぎ込んでいた某を鼓舞するために、あの時伊達軍を…」

「どいつもこいつも命の賭け時って奴を分かってやがった。ヘッ」

なんとあの時の伊達軍解散は幸村を立ち直らせるための薬で、政宗は再びこうして部下達が自分の下に集うと信じていたようです
正直「なんだよ「お前らと戦うパーティじゃねえ」とか言って一緒に戦うのかよ」と不満に思ってたんですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そういうことならこの展開も納得がいきますね

「一気にケリをつけるぜ!安土の城が魔王の墓場だ!!」

「温情なき大将に断じて明日は渡さぬ!魔王に渡すは引導のみ!!」

「「「YEAHHHHHHHH!!YEAHHHHHHHH!!」」」

そして決戦の時も近づき連合軍のボルテージは最高潮へ…って兼続までちゃっかり混じってるよ!!
ホンダムにあれだけ派手に吹っ飛ばされてピンピンしてるとは、さすがは自称無敵の男…
さらに今度はちゃんとトレードマークの愛の兜を被っての出陣です
これは夕月先生も思わず悶える展開ですね。あーん兼続サマー!!(えー

「唸れ!鳴神ィィッ!!」

ズッドオオオオオ!!

「かはっ…凄く痛いですねえ…!それに熱い…!」

「心配要らねえ…俺がてめえの火を消してやる!」

場面変わって炎に包まれた本能寺では、光秀と小十郎の激闘が繰り広げられていました
光秀相手に一歩も引かないとはさすがですね小十郎、この頼りがいかすがとは一味違います(えー
それに光秀は、政宗&幸村と戦い通しで疲労しているはず…これは小十郎が優勢な雰囲気に…って

「(ふらふら)あ…熱い…熱いよぉ…信長様…濃姫…様…」

なんとその時、一度は本能寺から逃げ出した蘭丸がなぜか自分から火の中に舞い戻ってきて勝手に死にそうという
とてつもなくアホな事態に!な、何なんだお前!?「熱いよ〜助けて〜」とかなんとか言いながら
自分からのこのこと火の海に突入ってなんなの!?そりゃ熱いに決まってんだろ!!(えー

ズザザァッ!!

「…?」

次の瞬間、そんな蘭丸に向かって弾けるように飛び出した光秀!こ、これはもしや
逃げろ蘭丸…オレとまともにしゃべってくれたのはお前だけだった…
き、きさまといた数ヶ月…わ…わるく…なかったぜ…
と、光秀にも人の心が芽生えた瞬間なのでは…(えー

ギラアッ!!

「んっふっふっふっふ…」

「…てめえ…!!」

「心ゆくまで楽しみましょう?あなたに子供は殺せませんよねえ…!
 んっふっふ、どうします?弱っていますよ?早く助けないと死んでしまいますよぉ?」

っておいいいいいい!?まさかの蘭丸人質展開キター!!
なんじゃそれー!!前回助けに来てくれた恩もクソもないな光秀…それ以前に織田軍の武将を人質に取るってメチャクチャですよ!
しかし、そうは言っても蘭丸はまだ無邪気な子供、それに光秀を助けに来てやったのにこんな目に遭わされるっていうのも
なんだか同情を誘ってしまいます。一見バカげたこの作戦も、実際にやられてしまうと効果は大きいようで…

「んっふっふっ…はっ?」

「そいつはただのガキじゃねえ。散々人を殺めてきた…
 織田の武将だァッ!!」

ズギャゴオオオオオオ!!

とか思ってたら思いっきり必殺技いったー!!小十郎すげえー!勝ち誇って高笑いする光秀に向かって
「人質を取るなんて汚い奴め…でも関係ねえなそんな事は」と渾身の一撃をブチかますとは!
私達の平和な頭で考えれば「小十郎きたねー!」と見えてしまいますが、しかしここは戦場です。
いくさ人であれば、「殺るか殺られるか」という覚悟を持って戦場に出るのは至極当然のこと…
その覚悟すら持たずに、遊びで戦場を踏み荒らした光秀達の方が愚かだったのです

ドドドドドドドド!!

「い、痛い…痛い…あぁ…♪痛い…!」

「明智光秀…!てめえのやり口…一つ残らず許せねえッ!!」

ズダダァン!!

「ぐほ…っ!?おや…?足がつきませんね…あっあっあぁ…♪ゾクゾクします…!」

小十郎から怒涛のラッシュを叩き込まれ、激しく壁に打ち付けられた光秀!
すると自分のカマに引っかかって宙吊りとなってしまい、身動きが取れずに丸焼きを待つ身となってしまいます
というかこんな状態になっても「あはぁんゾクゾクする〜!」と喜んでる光秀はさすがとしか言いようがない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あの世で政宗様の天下獲りを見物してな…!」

「あっあっあぁ…もっとぉ!!もっと遊んでくださいよ…!あっ…あぁ…
 た、足りません…!まだ、もっと現を味わい尽くしたい…!もっと…あっあぁ…!
 こ、これが煉獄…いい…!んっふっふ…ああ…いい!!もっとぉ!!
 あぁぁあぁぁあああぁああああぁ♪♪」

結局最後までそれかお前はー!!
つくづくなんという男でしょうこいつは、全身を炎に焼かれながら「ンッギモチイイイイ!!」
まさしく身を焦がすような快感にハァハァしながら色んな意味で逝ってしまいました
この場面は光秀を演じる速水奨の演技も神がかってて、物凄い迷場面に仕上がってますな
最初から最後まで本当に変態の中の変態野郎でした光秀、これほど突き抜けてるとむしろ「よくやった」と誉めたくなる:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はっ…はぁ…はぁ…はぁ…」

「織田は俺達が滅ぼす、お前の帰る場所はもうなくなる…これからは一人だ、どこへなりと仕官して
 自分の力で生きて行くんだな」

「あっ…」

そして崩れゆく本能寺の中から、蘭丸を助けて脱出した小十郎。さっきの一撃は「蘭丸ごと殺しても仕方ないね」という気持ちで
放ったのでしょうが、運よく助かったのなら命くらい拾ってやろうということでしょうか。光秀よりはまだ同情の余地もありますしね
そして小十郎は蘭丸にせめてもの路銀を手渡し、自分も政宗達を追って安土城へと出発することに…

「突っ込むぜぇ真田幸村!!」

「お願いします筆頭!」「お2人を信じてます!」
「行けぇ真田の兄さん!」「任せやしたぁぁっ!」


「後はお頼み申す!!」

「小賢しくも攻め来るか…滅せよ!!」


その頃の安土城では、ついに織田軍と連合軍の総力を挙げた決戦が幕を開けていました
ひたすら信長のみを目指して一直線に突き進む政宗と幸村、無数に群がる兵たちの相手は部下達に任せ、
猛烈な勢いで一気に天守閣へと突撃します

「ご…ごめんなさい兄様…市…濃姫様を…」

ところがその時、信長の天守閣にふらふらと現れたのはなんと市!お前死んだんじゃなかったのかよ!



そう、実は濃姫に銃を向けられたあの瞬間、突然市の影の中からマドハンド達があらわれて濃姫を殺してしまったのです…って
おいいいいい!!濃姫こんなんで死んだのかよ!!
仮にもホンダムと謙信を始末して、かすがにも肉弾戦で完全勝利した織田軍の戦果ナンバーワンの人間が!
こんなポッと出のマドハンドに殺されるって正直ひどいな…そもそもこのマドハンド達は一体なんなんだよ

「ハッ…事も無し…!あれもその程度の女であったか…!」

「そ…それだけなの…?兄様のことを心から…命を懸けて愛してくれた人なのに…」

「人形が余を諭すか…!」

うぞうぞうぞうぞ

とその時、市に口答えされたのが気に障ったのか、信長の影からうぞうぞとマドハンドが出現!
こ、これは…要するにこのマドハンドは、信長や市たち魔王の血筋が持つ力なんだろうか。
もしくはさっき濃姫を殺したのは信長の仕業で、「俺が助けなかったら死んでたくせに口答えすんな」という
アピールのために市に見せ付けているのか…

「愚妹よ…!ならば我が身を貫いてみよ…!」

「ち…違う…!殺したいんじゃないの…目を…覚まして欲しいの…!」

「余を刺し貫く以外、貴様に道は無し…!!」

なんと「よーし出血大サービスにちょっと刺されてあげようかな」などと言い出した信長。
血も涙もない信長からしたら、これが肉親に対する最大限の情けなんでしょうか
しかし市には実の兄を手にかけるなど到底できず、薙刀を手放してボロボロ泣き出してしまいます

「兄様…可哀想…兄様…兄様…」

「愚かな女よ」

バアアアアン!!

そんな市とは逆に、何のためらいもなく肉親に引鉄を引いた信長!銃弾をその身に受けた市は、その場にぱったりと倒れて命を散らすのでした
うーん…ピストル向けられて死にそうですって状況は濃姫の時と同じなのに、今度はマドハンドさん達は助けてくれなかったなぁ
やっぱりあれは信長の能力だったんだろうか。でもせっかく助けた市を結局自分で殺すのか…
市も何のために出てきたキャラなのかいまいちよく分からなかったなぁ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン 
こいつは長政が死んだ時点でフェードアウトしててもよかったんじゃなかろうか…

「魔王の…妹…!?」

そして市が息絶えたと同時に、天守閣へとなだれ込んで来た政宗&幸村!市の事は詳しく知らないとはいえ、
今まさに肉親に殺された哀れな姿に沈痛な面持ちの2人…しかし感傷に浸っている暇はなく、すぐに魔王へと向き直ります

「うつけが2人…余の首獲れると思うて参ったか…?
 笑止ィィィィィェェェェァァァァァッ!!」

魔空空間に
引きずり込め!!
(えー

2人に向かって信長が凄まじい怒声を上げた途端、突然そこに謎のステンドグラスの浮かぶ魔空空間が出現!
ワケも分からず戦闘に突入する2人でしたが、この空間で超常的な力を発揮する信長の前にまるで歯が立ちません

「ぐっ…!魔王…それがただの通り名でなかったこと、よく分かり申した…!
 朱雀翔ォォォッ!!」

「戯けがァァァッ!!」

ドッバアアアアン!!

「ぐおあああーっ!!」

「WAR DANCE!!」

「失せよォォォッ!!」

ズボアアアアアア!!

「うぐああーっ!!」

魔空空間では織田信長のパワーが3倍になるのだ!(えー
信長の使うメイン武器、それは銃でも刀でもなく意外にもマント!
それもどんな手品を使っているのか、攻防一体・伸縮自在でまったく隙のないチートな代物!
政宗達の実力を持ってしても、近付くことすら出来ずに一方的にやられてしまい…

「う…ぐ…!」

「戯れは終わりぞ…!残りの眼も抉り出してくれるわ!
 分を弁えぬ愚行の狼藉、死して報いよ!!」

「ぐ…う…う…!や…やってみやがれ…俺の眼は…牙を剥いて…噛み付くぜ…!」

「政宗殿ォォーッ!!」

そんな死闘のさなかに再び腹の傷が開いてしまった政宗!激痛に悶えてしまったその時、信長の猛烈な首絞めを食らわされ
さらに左目へ指を突っ込まれそうに!うぎゃあああ!頼りの幸村は信長のショットガンに牽制されて動きの取れない状態、
政宗が殺されるのをただ見ているしかできません

ギュオオオオオオオオ!!

「…!?ほ…本多…忠勝殿!?」

な、なんだってー!?そんな窮地に現れたのは意外や意外機動戦士ホンダム!お前生きとったんかー!!
腹に大穴が空いているものの命に別状はなかったようです。さすが戦国最強…
思いもよらぬ強敵の登場に、すかさず政宗を投げ捨ててショットガンを乱射する信長!
幸村と瀕死の政宗には目もくれず、ひたすらホンダムへ向けての集中砲火!ああホンダムの装甲が…!

ドドドドドドドド!!

「…」

(忠勝…!織田を倒せ!奴等はやべえ…誰かが倒さねば、この国に明日はねえ!
 例え刺し違えても…後を生きる奴等が、ワシ等の夢見た天下を築いてくれる!忠勝!
 戦国最強の名に恥じぬ戦いを!ワシにもう一度見せてくれ!)

「…!!」



そんな弾幕の雨の中、織田の凶刃に散った主君の声を確かに聞いたホンダム!
ショットガンの銃弾ごとき何するものぞ!我こそは戦国最強・本多忠勝なり!!

バオオオオオオオオ!!

「ほ…本田殿!?」

「無駄に…するんじゃねえ…!あいつの姿を、その目に…焼き付けろ…!」

背中のバーニアで空高く舞い上がったホンダム!そして信長へ向けて、一気に急降下し最強最大の一撃を振り下ろす!
目にもの見せてくれる!これが!これが!これが!!
戦国最強・本多忠勝だ!!

 

ミス!こうげきは あたらなかった
っておいイイイイイイイイイイ!!これだけ盛り上げたホンダム意地の一撃が空振りで終了だと!?
しかも返す刀で放った信長のショットガンであっさりとホンダム昇天ですよ。なんじゃこりゃー!!
ひどいっ…!ひどすぎるっ…!こんな話があるか…!(えー
せめて今のは信長の片腕くらいもぎ取っていくべきだったろ…あっさり避けられて死ぬなんて、
一体なんのためにホンダムは今回出てきたんだよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふううううィィィィィ…!」

そして死の瞬間、天守閣をまるごと吹っ飛ばすほどの大爆発を起こしたホンダム。
その爆発が晴れた後には、マントとショットガンを失った信長の姿がありました。ホンダムの命は信長の武器を奪っていったわけか…
とはいえまあ一応無駄死にじゃなかったって感じなのがなんだかなぁ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「うおおおおおーっ!!」

ドッゴオオオオン!!

その頃城下では、連合軍の仲間達が織田軍相手に奮闘を続けていました
本能寺から駆けつけた小十郎、幸村クラスの実力を持つ佐助、一応ザコよりはマシなかすが…(えー
並外れて強いこの3人に比べて、もはや織田軍にこのレベルの武将は残されていません
あとは時間さえあればじきに制圧できる…というその時!

「いよぉ!竜の右眼!」

「ま、前田!?」



役立たずキター!!(えー
お前今ごろ何しにきやがったー!!このアニメで何の役にも立たなかった男・前田慶次が今さら登場!
「西へ行ったきり出番なしじゃ可哀想だから出してやろう」というスタッフの哀れみの声が聞こえるかのように、
とってつけたようなタイミングで今ごろやってきました。お前来てももうやることねーから!!

「ハッ!富岳の大筒、見事に当たったぜ!野郎共ォ!片っ端から喰らってくぞォ!」

「織田さえ滅すれば、我が毛利の繁栄と安芸の磐石を脅かす者は無し…!
 ゆけ日輪の子らよ!」

そんな慶次に連れられて、瀬戸内の二大巨頭・長宗我部元親毛利元就も安土城へ到着!
この2人、作中で繰り返し「犬猿の仲犬猿の仲」って言われてましたが、なんだかんだでいつの間にやら説得成功して
助けに来てくれることになるとは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

どちらも今までまったく出番なくて可哀想な2人ですが、特に毛利元就は個人的に
MUGENでも最強鬼畜オクラとして馴染み深くて、声優も私の大好きな中原茂さんが演じているので注目してたんですが
まさか1話でフラフープで遊んでたっきり最後の最後まで出番がないとは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ぐ…う…!俺は…あと一撃が限界だ…」

「この期に及んでまだ足掻くとは…我が覇道に逆らう賢しき虫共よ!」

そしていよいよ最後の激突の時を迎えていた信長との戦い。もはや刀を握る握力すら残されていない政宗は、
幸村のバンダナを借り自分の手をグルグル巻きに!政宗自身もこの一撃が最後だと重々分かっているようです
ONE SHOT ONE KILL!!英語好きの政宗にはまさしくこの言葉こそ相応しい

「…奥州筆頭伊達政宗…!推して参るッ!!」

「武田軍!真田源次郎幸村!我が胸の炎、消える事無しィィッ!!」

「ぬうううううあああああ!!」

ボゴアアアアアアア!!

「「がああああああーっ!!」」

そーれたかいたかーいって最後の一撃あっさり破られたー!!
2人の全ての力を乗せた決死の一撃!しかしそれすら魔王の力に及ばず真っ向から弾き返されてしまう!
そのまま雲の上まで吹き飛ばされてしまった2人には、もはや一片の力も残されてはいませんでした。しかしその時…

「集いし星の輝きが
 新たな奇跡を照らし出す!
 光差す道となれ!!」(えー

なんとこの場に集った武将達の輝きが、輪となって2人を包み再び力を与えていく!
これは最終回ならではの元気玉モード発動!?そして2人の全身にみなぎる力が結集し、
再び一撃必殺の決め技を放つ体勢に入る!

「LAST SHOOTだ…!真田幸村!!」

「心得申した…!政宗殿!!」

「我は墜ちぬ…!我行くは覇の道!天下に武を布くなり!!」

ドギョバオオオオオオオオ!!

「燃えよ!燃えたぎれェェェェェッ!!」

「REST IN PEAAAAAACE!!」

「かああああああああああッ!!」

そして蒼紅の流星となって地上へ降り注ぐ2人!幸村・政宗・信長の凄まじい咆哮が交錯する中、
ついに信長は2人に敗れこの世から消えていく!第六天魔王討ち取ったり!!

「「「ウオオオオオオオオオオオ!!」」」

念願の魔王討伐を果たした2人を出迎えたのは、空が震えるような歓喜の声とまばゆいほどの日の出でした
これこそまさに暗黒の時代に終わりを告げる夜明けという奴でしょうか。
そしてこの場で一つとなった武将達も、月日が巡れば再び天下を賭けた戦いの日々を送ることに…

「ますますもって万馬奔騰…!今ここに果てようとも、悔いと憂いの一片もありません!」
※万馬奔騰(ばんばほんとう):万の馬が飛び回るくらい俺はハッスルしているよの意味

「まだまだ…!この天下、若輩どもには預け置けん!いよいよもって憚ろうぞ!!」

すっかり死の淵からの復活を遂げた信玄・謙信も満を持して激突!というか謙信ってこういう氷の技で戦う武将だったのね
何しろ技を出すような活躍が一度もないまま濃姫にやられたから
こういうのを見るのはマジで最終回が初めてという:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というかここまで株の下がりまくった謙信とライバル関係ってことになるとお館様の株まで下がるからやめてちょうだいよ!(えー

「久し振りだな…!真田幸村!」

「この時を待ちわびていた!独眼竜・伊達政宗!いざ尋常に勝負!!」

「上等だ…!最高の気合を入れて俺を楽しませてくれよ!!」

そして信長を破った英雄2人も、今や顔を合わせれば雌雄を決さずにはいられない宿命のライバル。
1話の激突から互いに持っていた「この男に勝ちたい」という思いを、ついに存分にぶつけ合うことに!

「燃えよ!我が魂ィィッ!!」「イヤッハアアアアアアッ!!」

俺達の戦国は
まだ始まった
ばかりだ!!
(えー

戦国BASARA・完

というわけでアニメBASARA一期はこれにて終了です、さっそくOVAやらアニメ二期の動きが出てきてるようですが
まあそっちはまた今後縁があったら…一期全体の感想やなんかは拍手の返信でまた語りたいと思います


・慶次のあまりの空気さに泣いた。一応(ゲームでは)…主人公…だった…のに………
 まあ政宗がかっこよかったんでいいんですけど、とりあえず二期に期待ですね…次はきっとあのゴリラが出てくるに違いない…
 ということで二期のレビューも楽しみに待ってます!って前もって言っときます by なにね
・ボロクソ言われてる慶次ですが、BASARA2では正宗、幸村と同格の主役扱いです。腐の方々に好かれてないので
 次作でどうなるかわかりませんが

出番もなけりゃ人気もないだなんて…慶次…(つд`) というか腐女子のおねーさん方に見向きもされないのはやっぱあれでしょうか、
慶次はホモカップルにできる相手がどこにも余ってないからでしょうか
BASARAのキャラが学校の先生に「はーい2人組作ってー」と言われたら最後に余るのが慶次みたいな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そこいくと小十郎との主従コンビ、幸村との主役コンビ、長宗我部元親との眼帯コンビと
ホモの3本矢で固めた筆頭に隙はなかった(えー



・ロリでショタな大志さんならてっきり、一番最後の蘭丸といつきのシーンを紹介すると思ったのですが

だって…こいつら可愛くないんだもん…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
バシンとメガネコとか、翔とアイとか、円堂とお嬢とか、少年少女の仲良くするシーンにニヤニヤする事が多い私でも
このシーンには全くセンサーが反応しなかったな…二期ではこれくらい可愛くなってから出直してきてください!(えー

(C)CAPCOM / TEAM BASARA


・市のマドハンドは彼女自身の能力です。なんかよく分かりませんが、冥界から怨霊を呼び寄せるとかなんとか。
 信長も『兄+同属性(2人とも闇)』ってことで似たような技が使えるというオリジナル設定かと
・市のマドハンドは市が気絶したときしか出せないみたいですよ
・市の影から出てきたあのマドハンドっぽいのは、死者の怨念の具現化でれっきとした市の技です
 関わりの薄かった濃姫には反射的に出したのかもしれませんが、さすがに実兄には出せなかったのでは…
 もしくは似たような技が使える信長には死者達が攻撃できなかったとか…

やぁありがとうございます、やっぱりあれは市の隠された力ってことでよかったんですね
信長相手に発動しなかったのは、自分の防衛本能より信長を心配する気持ちの方が強かったってことでしょうね、きっと



・PEACEはPEA”S”Eではなくて、PEACEですよ^^ by 通りすがり

そ、そんなバカな!俺は常に正しい!俺が間違うことはない!(えー
レストインピース…政宗の最後の決め台詞だから頑張って聞き取ろうとしたけど何言ってんだか全然分かんなくて
「らすてぃんぴーすって何だろう、らすてぃんぴーすって何だろう」と散々悩んでるうちに、
「そういえばぷよぷよフィーバーでユウちゃんの最強連鎖ボイスがレストインピース(安らかに眠れ)だったじゃないか!!」と気づいて
でもスペル分かんなくてrest in peaseとrest in peaceでグーグル検索してみたけど、どっちもまったく同じような数しかヒットしなくて
最終的にはスペースアルクで確認してやっとの思いで書いたんだもん!ここまで頑張った俺が間違っているわきゃねーっ!
って、おかしいな…なぜスペースアルクで表示されてるのがrest in peaceの方なんだ…?:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
要するにこれだけ調べても最終的に俺が書き間違えたってことか…すまない…



・basaraで好きなキャラもしくはカップルはありますか?

そうですね、好きなキャラはおやか…って好きなカップル!?男の俺にそれを聞きますか!?(えー
え、えーと、気を取り直して…好きなキャラはお館様かな。ギャグもシリアスもいける人間的魅力に溢れた人だったというか
もし自分がBASARAのいち兵士だったら、どこかの軍に入るならお館様の部下が一番いいなーと思うし。
筆頭もかなり好きですけどね、というか筆頭と小十郎はカッコ悪いシーンがひとつもなかったし
盛り上がる場面もほとんどこの2人が担当してたんで、たいていの視聴者は普通の武将以上に好きなんじゃないでしょうか
ただ筆頭の名セリフ「独眼竜は伊達じゃねえ」(訳:伊達政宗は伊達じゃねえ)をアニメでも聞きたくてウズウズしてたんですが
最後まで言ってくれなかったのはちと残念だった:;y=_ト ̄|○・∵. ターン






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