■イナズマイレブン 第20話「必殺のトライアングルZ!」
 

《な…なんという結末だぁぁぁ!!キックオフからまだ10分だというのに、
 カリビアン中に負傷者が続出!試合放棄せざるを得なくなったぁぁ!!》

とどまるところを知らない世宇子中驚異の快進撃!あまりにも次元の違いすぎるその実力で
あらゆる強豪校をいともたやすく血祭りにあげ、準決勝ですらも10分経たずに試合を終わらせてしまいました
ここまで来ると、もう相手のカリビアン中が生きてるだけでも十分奮闘したと思えるから凄いよな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「フン…世宇子中か、面白いチームじゃん」
「ま、僕らにかかれば一ひねりだけどね」
「誰にも俺達は止められない、今年こそ俺たち木戸川清修が全国一の栄光を掴むんだ!」

そんな世宇子中の試合を見ながら、スタンドで不敵に微笑む謎の3兄弟…
どうやらこいつらは木戸川清修のメンバーのようですな。しかし世宇子の化け物すぎる実力を目にしてこんなセリフを吐くとは…
よっぽどの実力を持つプレイヤーなのか、それとも単に自信過剰なバカなのか(えー
まあしかしこの冴えない見た目からして、明らかにただの自信過剰な奴らな気がしますけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「円堂は守備の確認を徹底してくれ、相手はオフェンス重視で攻めてくるはずだ」

「おお!ディフェンスは忙しくなりそうだな、燃えてきたぜ!」

「こちらの攻撃はカウンター主体になるだろうな…豪炎寺、攻守の切り替えのタイミングに注意してくれ」

一方その頃、学校帰りの円堂・豪炎寺・鬼道さんの3人は、木戸川戦に向けての対策を練っているところでした
鬼道さんが持ってるメモ帳は春奈が用意したのかなぁ、そう考えるとニヤニヤしてしまうぜ

「…ああ…」

ところが明らかに上の空といった感じの豪炎寺。口では「木戸川なんざボコボコにしてやんよ」と言ってはいるものの、
やっぱり一度自分の都合で捨てた仲間と戦うことは、相当な引け目を感じてしまうんでしょうな…

「…よし、作戦会議はいったん休憩だ!来いよ!」

「おい、どこに行く気だ!?」

そんな豪炎寺のブルーな心境をすぐに感じ取った円堂。思い詰めている豪炎寺のガス抜きのために
ちょっとした癒し効果のある場所へと駆け出してしまいます。相変わらず円堂はこういうことによく気のつく奴ですね

「だ、駄菓子屋…?」

「なんだよ、来たことないのか?」

「あ、ああ…」

そして円堂達がやってきたのはのどかな雰囲気の駄菓子屋。というか鬼道さんはこれが駄菓子屋初体験なのか…
やっぱり大金持ちの御曹司だから、駄菓子なんて庶民の食うものには縁がなかったんでしょうか(えー

「こんなところまだ残っているんだな、稲妻町には」

「ああ、俺も初めて来た」

「何にしようかなぁ、梅ジャムか…ミルクせんべいも美味そうだな!」

「えんどーちゃん、いよいよ準決勝だね!がんばってね!」

「おお、ありがとうな!」

「子供みたいだな、純粋でまっすぐで…だからサッカーバカになれるのかもしれないな」

「ああ…」

店の中にいた地元のサッカークラブの子供達と仲良く会話する円堂。これは和む絵ヅラだなあ
鬼道さんや豪炎寺も、そんな光景を微笑ましく思っているようです
というかこの2人ってかなりウマが合うみたいですね、鬼道さんが転校してきてからいつも2人一緒にいるし。
やはりシスコン同士シンパシーを感じてるってことか…(えー

「どけよ!」

「あぁ!?割り込みはいけないんだよ!」

「お前ら!順番守れよな!」

「ん…?」

ところがそんなほのぼのした時間をブチ壊すかのように、店の中から聞こえた殺伐とした声!
自販機で一服していた豪炎寺達が中を覗くと、そこにはあの木戸川中3兄弟の姿がありました
というかこいつら、中学生にもなってこんな幼児相手に横入りってどんだけケツの穴小さいんだ!(えー

「いーけないんだーいけないんだー!」

「うるせぇ!!」

円堂や子供達の抗議をまるで聞く耳持たない3兄弟。というか「いーけないんだーいけないんだー」って懐かしいフレーズだなぁ
これって今の子供達も言ったりしてるんですね、私が小さい時からすでにみんな言ってたから
少なくとも20年以上ずーっと全国の子供達は言い続けてるのか…そう考えると凄いなぁ

「ん…?豪炎寺!久しぶりだな、決勝戦から逃げたツンツン君!」

「く…」

「だ、誰…?知り合いか?」

「俺たちは武方…勝(まさる)!」
「友(とも)!」
「努(つとむ)!」


「「「3人合わせて武方3兄弟!!」」」



お前らお婆ちゃんをおどかすなー!!(えー
バカみたいなポーズ取ったりするせいで、お婆ちゃんが腰抜かしちゃったじゃないですか!もっとお年寄りを大事にしなさい

「な、なんなんだよこいつら?」

「そいつらは去年豪炎寺の代わりに決勝に出場した、木戸川清修のスリートップだよ」

知っているのか鬼道さん!さすが雷門のテリーマンこと鬼道さんは、武方3兄弟のことをすでに知っていました
そういえば鬼道さんは去年決勝で木戸川と戦ってるわけか…それならこいつらとも一度顔を合わせてるんですね

「さすがは鬼道有人、有力選手のデータは全てインプットされてるみたいだな」

「3つ子のFWが珍しかったから覚えていただけだ」

「なにィ!?今年の俺たちの活躍を知らないのか!」

しかし「そういえばいたなぁ見せ物みたいな3兄弟が」という物珍しさだけで覚えていた鬼道さん。
それには3兄弟もすぐに反論しますが、「うるせー今年は活躍してんだよ今年は!」と言ってるあたり
去年は帝国にボロクソにやられたと見て間違いないんだろうなあ(えー



「ま、せっかく挨拶に来たんだしィ、今の豪炎寺クンの力を見てみたいなぁ〜みたいな?」

「…悪いがその気はない」

「おやぁ?また逃げるつもりですか?やっぱりお前は臆病者の卑怯者だ!!」

罵倒の言葉を吐きながら、いきなり豪炎寺に向かってボールを蹴とばした3兄弟!何すんだー!
やはりこいつらにとって豪炎寺は、決勝の舞台から逃げ出した裏切者のようで…どうやら相当な恨みを買ってしまったようです

バシイイイッ!!

「くっそぉ…!もう我慢できない!俺が豪炎寺の代わりに受けて立ってやる!」

「うわ…マジで時代遅れの熱血君て感じ」

「やるのかやらないのか、どっちだ!」

「ふふん、卑怯者の豪炎寺クンと違って俺たちが逃げるわけないっしょ?」

そんな3兄弟のシュートを叩き落として激昂する円堂!仲間をこれほど口汚く罵られて、円堂が黙っているわけがありません
「川原へ行こうぜ…久しぶりに…きれちまったよ…」と3兄弟を川原のグラウンドへと連れ出し、
3兄弟とシュート1本勝負の対決を行うことに…

「それじゃあ武方3兄弟の力…見せ付けてやりましょうかァ!!」

「こ…これは!?」

「ファイアトルネード!?」

「いいや…!回転が逆だ!!」

「これがファイアトルネードを超えた俺たちの必殺技!バックトルネード!!」



豪炎寺のパクリ技キター!!なんと長男の放った必殺シュートはファイアトルネードと瓜二つ!
威力の方もほとんど遜色ないような感じです、というかこいつら豪炎寺のこと散々ボロクソに言っておいて
必殺技はちゃっかりお手本にしてるって調子のいい奴らだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「爆裂パンチィィィッ!!」

ドドドドドドッゴオオオ!!

しかし円堂もそれに負けじと爆裂パンチで応戦!さすがは熱血パンチのパワーアップ版、
バックトルネードをパワーで上回り見事に弾き返す!これで勝負は円堂の勝ち…って!

「「そらそらァーー!!」」

「な…なに!?」

な、なにをするきさまらー!!なんと円堂がシュートを防いだその瞬間
それと同時に2発のシュートをドカドカ撃ってきた3兄弟!3発同時に飛んできたシュートなんて防げるわけがありません
さっきの横入りといい、こいつらいちいちやることがなんてセコいんだ…

「何するんだよ!?」

「はぁーい、ちょっとゴール奪ってみましたみたいな」

「ちょっと待てよ、そんなの止められるわけないだろう!
 一度に3本同時のシュートなんて!」

「な〜るほど、3本同時では止められませんかぁ?」

「当たり前だ!ボールを3つ使うなんて、そんなのサッカーじゃない!」

そんなのサッカーじゃない!え、あ、うん…そうですね円堂さん…でもすでにゴールずらしという同レベルの技があるだけに
「こいつら汚い真似しやがって、でも超次元サッカーじゃ仕方ないな」と思えてしまうから困る:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「それじゃあ1本なら止められるわけだな?くくくく…」

こ、これは一体?今の3本シュートで「はい俺達の勝ち、終了〜」と言い張るつもりかと思いきや
意外にもボールを1つにして勝負を仕切り直す3兄弟。それにしてもこの自信、まさかバックトルネードよりまだ上があるのか…!?

「「「見せてやるぜ!武方3兄弟最強の必殺技を!!
    トライアングル!Zォォォッ!!」」」

ドドドッゴオオオオッ!!



うおおなんじゃこりゃ!?は、速すぎて目が追いつかん…長男から3男への高速パス、さらに3男から次男への高速パス、
そして次男が長男に乗ってシュートを決めるというトライアングルZ!最後を飾るのが次男っていうのは意外に珍しいな…
こういう3兄弟の技っていうと、次男はまず間違いなく引き立て役をやらされるのに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「爆裂パンチィィィッ!!」

バッチイイイイッ!!

「ぐおっ!?があああーっ!!」

そして爆裂パンチをも寄せ付けない恐るべき破壊力!パンチの連打を撃つ暇もなく、円堂の体ごと吹っ飛ばされて
ゴールを許してしまいました、これほどの威力となるとゴッドハンドでも防げたかどうか…

「あ〜れれれれェ!?ボール1個なのに止められないってアリ!?」
「これでハッキリしましたねぇ、準決勝は僕達の勝ちです」
「世宇子中を倒して全国一になるのは…」


「「「俺たち武方3兄弟の木戸川清修だ!!」」」

「何をやっとるんだお前達!!」

円堂を叩きのめした3兄弟が調子に乗っていると、そこに騒ぎを聞きつけた木戸川の監督達が登場!
その場で3兄弟に向かって説教を始めますが、果たしてこいつらが大人しく言うことを聞いてくれるのか…?

「サッカー選手ならば試合で正々堂々と戦え!!」

「「「わ、わかりました!!」」」

「お前達は先に帰ってろ!」

「「「は、はい!」」」

あっさり言うこと聞きやがったー!!なんなんだお前らー!!
さっきの横入りの時なんかは注意されても全然悪びれる様子なかったのに!
もしかして自分よりちょっとでも立場が上の人に対しては、もう完全に絶対服従になるんだろうか。なんてやつらだ

「二階堂監督…!」

「久しぶりだなぁ豪炎寺、フットボールフロンティアでの活躍は見ている。
 元気にサッカーを続けているようでよかった、がんばれよ!」

「ありがとうございます」

そして久々に顔を合わせた恩師に挨拶を交わす豪炎寺。この監督は3兄弟とは違って、豪炎寺のよき理解者みたいですね
声優も山寺宏一だし結構印象に残る人だなあ、そういえば山ちゃんは秋葉名戸の時も監督役やってましたっけ

「西垣…!?西垣!驚いた、こんな所で会えるなんて!」

「…?い、一之瀬!?一之瀬か!?ど、どうなってるんだ一体!?
 土門!秋!な、なんだよ俺は、タイムスリップしちゃったのか!?」

とその時、遠巻きに円堂の対決を見守っていた一之瀬がいきなり大騒ぎを!な、なんだ?どうも二階堂監督の横にいるドレッド君と
知り合いのようですが…って、ま、まさかこの西垣ってトライペガサスの3人目の奴か!?こいつも日本人だったのかよ!
西垣のことは一之瀬だけでなく、もちろん土門や秋もよく知っている仲。久々に再会した4人は、
敵味方のことも忘れて日が暮れるまで語り合うのでした

「そうかぁ、それで一之瀬は雷門中に…とにかく一之瀬がまたサッカーに戻ってきてくれて、俺嬉しいよ!」

「西垣君はいつから木戸川清修に?豪炎寺君からは名前を聞いたことなかったけど」

「今年だよ!親の転勤でね」

「でも不思議なもんだなぁ、バラバラになったアメリカ時代の仲間がもう一度出会うなんてさ!」

「サッカーの神様が、どこかでちゃんと見てるのさ!」

「でも不公平な話だよなぁ、俺だけ違うチームで君たちと戦わなくちゃならない。
 でも負けないぜ!3対1だけどな!」

「ああ、がんばろうな!」

実に爽やかにお互いの健闘を誓い合う一之瀬たち。久々に会えたことがよほど嬉しいんでしょうね
それにしても、豪炎寺がまともに戦えるか分からない木戸川戦では、唯一豪炎寺抜きで使える合体技・トライペガサス
鍵を握ると思っていましたが…まさか木戸川にそのトライペガサスを知り尽くしている男がいようとは。
トライペガサス返しみたいな技でも持ってるんだろうか?こりゃあ木戸川戦は一筋縄じゃいかなそうですね

「問題は、あのパワーとスピードをどう阻止するかだが…」

「トライアングルZか…」

「あんな凄い技見たことないですよ」

「今まで対戦した中でも最強のシュートじゃないか?」

「ああ、単純なパワーの比較なら、帝国のデスゾーンより強力かもしれない」

その頃鬼道さん達は、雷雷軒でラーメンをすすりながら武方3兄弟の攻略法を考えていました
それにしてもデスゾーンより強力ですか…そこで皇帝ペンギン2号より強力って言わないところに鬼道さんのプライドを感じますな(えー
というか風丸達が「今まであんな凄いシュート撃ってた敵いねー」って言ってるのを聞いて
「ちょっと待てお前ら俺の皇帝ペンギン2号忘れんな」って内心思ってると思う:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「大丈夫!今日は初めてだったから驚いただけさ、試合では絶対に止めてみせる!」

「本当に出来るのか?」

「根拠は…?」

「死にもの狂いで練習する!」

「も、もの凄く単純な理論だな…」

「もっとがんばって止める」というなんとも単細胞なことを言い出す円堂。風丸達も思わずズッコケてしまいます
というか鬼道さんもこういうギャグシーンにちゃんと付き合ってくれるんですね、豪炎寺はこういうシーンにまったく絡んでこないからなぁ
今でもギャグの空気を察してか一人だけみんなに背中向けてラーメンすすってるし(えー

「円堂の言うことも間違っているわけじゃないぞ、サッカーの中で絶対に嘘をつかないものが一つだけある。
 練習だ、練習で得たものしか試合には出てこない」

「確かにそれは正論ですね」

「よぉーし!明日から特訓だ!」

最終的には監督のフォローにより、特訓するのが一番という結論に落ち着いたようですが…
鬼道さんこの間は監督に「10分で十分だ!!」とかめっちゃ横柄な口きいてたのに
今日はちゃんと敬語なんですね(えー  やっぱりあの時の鬼道さんは何か頭がおかしかったんだよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「まだまだ!もっともっとパワーを上げろ!」

「む、無茶ですよキャプテン!」

「無茶を乗り越えなきゃ木戸川清修には勝てないんだ!」

そして稲光修練場で特訓を始めた円堂…ってなにこのハチャメチャなガトリング砲!?
あまりにもトンデモな装置すぎて爆笑ですよ!イナズマイレブンの人たちはどうやってこんなもん作ったんだ

《さあフットボールフロンティアもいよいよ佳境!本日はBブロック準決勝!
 名門木戸川清修と、今大会台風の目となっている雷門中との対戦です!》

そしていよいよ迎えた木戸川との準決勝の日!そういえば一之瀬が入ったからMFは一人抜けたんですね
さあリストラされたのは一体誰…っては、半田だとおおおおお!?
そ、そんな!雷門では風丸の次にイケメンな半田が!これは腐女子のお姉さん達が怒り狂う展開ですよ
それに半田のせっかく習得したローリングキックが、結局一度も使われないままベンチ入りだなんて…
まあそれを言ったら宍戸のグレネードショットもまったく同じなんですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

《さあキックオフだぁー!》

「見せてやる、俺たちの本当の力を!」

「なっ…」

「少林!マックス!中央をふさげ!」

そして試合開始となりますが、なんといきなり強引な中央突破を仕掛けてきた3兄弟!
関係ないんですけど、今まで少林寺、松野って本名で呼んでた鬼道さんが
今回から少林、マックスってあだ名で呼ぶようになってるんですね。仲良くなったみたいでよかった:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「バックトルネェェェドッ!!」

ドッゴオオオオオ!!

「そいつは通用しないぜ!爆裂パンチィィッ!!」

そしてマックス達がマークするより早く、いきなりバックトルネードを撃ち込む3兄弟!
しかしこの技は爆裂パンチで返せることが証明済み、3兄弟の先制攻撃は不発に…って!

ギュギュギュギュギュギュ!!

「う…!?こ、この前とパワーが!」

ズッドオオオオオ!!

「ぐあああああーっ!!」

な、なにいいいい!?なんとこの間の対決より遥かに威力を増していたバックトルネード!
爆裂パンチでも威力がまるで衰えず、早くも先制のゴールに突き刺さってしまいます

「ど…どうなってるんだ…!この前のバックトルネードとはケタが違う!」

「あーん、何驚いちゃってるの?」
「前回の対決はデモンストレーションに過ぎませんよ」
「試合前に本気出すわけないだろ〜?」


「「「ハハハハハハ!ハーッハッハッハッハ!!」」」

なんとこの間の対決ではまったく本気を出していなかった3兄弟!
というか爆裂パンチは、鬼道さんと佐久間の合体技・ツインブーストすらも跳ね返す強力な技…
それをたった一人でたやすくブチ破るなんて、こいつらのシュート力はそれほどまでに強いのか!?
態度と見た目はまるっきり小者なくせにこんなに強いなんて…(えー
これは予想以上に苦しい戦いになりそうです、次回に続く!


■イナズマイレブン 第21話「激闘!木戸川清修!!」



《さあ先取点を取った勢いに乗って木戸川清修の攻撃が続いている!
 いきなりの劣勢に動揺したか、まだ調子の上がらない雷門中!
 果たしてこの時間帯をしのげるのか!?》

試合開始早々炸裂した3兄弟のバックトルネードにより、すっかり立ち上がりのリズムを崩してしまった雷門イレブン。
その後もいいように木戸川の猛攻にさらされてしまい、またしても3兄弟にバックトルネードを撃つチャンスを与えてしまいます

「バックトルネエエエエドッ!!」

ドッゴオオオオオッ!!

「爆裂パンチィィッ!!」

ま、また爆裂パンチで迎撃ですと!?何をやってんですか円堂!
前回それで「うわぁん爆裂パンチじゃ返せないよう」と痛い目に遭ったばっかだというのに!これじゃまた吹っ飛ばされて2点目献上ですよ!

ドドドドドドドッゴオオオオ!!

「でええやあっ!!おっしゃあ!!」

「ふうっ…ハラハラさせるわね」

って、あ、あれェー!?普通に返しやがったー!!なんてこった、爆裂パンチはバックトルネードより弱いわけじゃないのか!?
要するに円堂の気合のノリ次第で結果が違ってくるんだろうか

「これ以上追加点は許さないぜ!」

その後もガンガン一方的に攻めてくる木戸川でしたが、雷門も円堂のゴッドハンド、壁山のザ・ウォールといった大技を惜しみなく発動!
その甲斐あって、なんとか失点には繋げずに踏ん張っていました

「ずっと攻撃されてばかりじゃない…!」

「いいや…突破口はある」

「え、突破口…?」

「追加点の欲しい3兄弟が、攻撃にはやって突出ぎみになっている。
 中盤との連携に隙が出来始めた」

「そ、それじゃあそこを突けば」

「鬼道はもう気がついてるはずだ」

なかなか2点目が取れないことに焦れ始めた3兄弟は、どんどん強引に点を取ろうとするようになり
味方にラフプレーをかましてボールを奪い取ったりとメチャクチャをやり始めてしまいます
だんだんと足並みが狂い始めた3兄弟と木戸川イレブン…それをいち早く見抜いた鬼道さんは
今が反撃に転じるチャンスだと仲間達に指示を飛ばします

「3兄弟が焦り始めたぞ。ディフェンスは機能している、後は攻撃だ!」

「だけどあいつら、豪炎寺を特に警戒してるはずだぞ」

「じゃあどうすりゃいいんだ…?」

「あ…その警戒を逆に利用するってのは?」

「ああ、それがベストだろうな。頼んだぞ豪炎寺、染岡!」

今日はいつにも増して相手から厳しいマークを受けている豪炎寺。木戸川イレブンは豪炎寺の強さを誰より知っているので当然です
ならばその警戒を利用し、豪炎寺と染岡さんを囮にすれば絶好の得点チャンスが生まれるはず…
そこでトライペガサスの出番というわけですね。それにしても千羽山に続いてまた囮ですね染岡さん
まあ染岡さんはシュート打つより囮の方が役に立つからなぁ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「マジそれ?わざわざチャンスをくれるとは!」

そして円堂からのゴールキックで試合再開となりますが、わざとゴール前のパス回しでもたついていると
「うわーい得点チャンスだ」と3兄弟が一気にボールを奪おうと突撃を!かかったなアホが!
まんまと誘い出された3兄弟の背後へ向けて、土門の放ったパスが通される!

「鬼道ーっ!!」

って、ど、土門お前!?いつの間にか鬼道さんのことを呼び捨てだと!?
こいつ恐れ多くも鬼道さんに向かってー!まあ元々2人は同学年ではありますけど…
鬼道さんも雷門イレブンを愛称で呼ぶようになったし、多分鬼道さんから土門に「もう敬語やめろ」って言ったんだろうなあ

《おおっと!?豪炎寺と染岡がサイドから駆け上がっていく!》

そして鬼道さんへパスが通ったと同時に、木戸川の両サイドを一気にえぐる豪炎寺&染岡さん!
「さては豪炎寺を使ったカウンターだな」とすかさず豪炎寺達へマークを集中させる木戸川、しかしそれこそ鬼道さん達の思う壺!

「今だ!!」

「行くぞぉっ!!」

手薄になった中央を一気に駆け上がっていく一之瀬・土門・円堂の3人!そして絶好のタイミングでトライペガサスの体勢に入る!

「「「うおおおおおおおおお!!トライペガサス!!」」」

シュゴオオオオオオッ!!

見事に決まったー!!敵キーパーも思わずビビッてよけるトライペガサスの破壊力!
これで試合は振り出しになったな…とその時、ちょうど前半終了のフエが鳴りハーフタイムに入ります

「ま、まさかあんな必殺技を隠していたとは、思っていませんでしたね…」

「…トライペガサスだ」

「「「え…?」」」

「あの技のことなら俺が一番良く知っている。俺と一之瀬と土門が一緒に編み出したんだからな」

「な、なんだと!?」

「だから俺が封じてみせる!」

トライペガサスの凄まじい威力に冷や汗をかきまくりの3兄弟。しかしトライペガサスを使ってくるとなれば、
やはりこの男が黙っていませんでした。西垣が邪魔してくるとなると、後半同じ手で得点しに行くことは難しいでしょうな…

「みんな頑張って!3兄弟と中盤の連携を崩せば、必ず逆転できるわ!」

「だが、それも後半では修正してくるだろう」

「それにまだあの技を出していない」

「トライアングルZか…」

一方、トライペガサスの得点により活気づいていた雷門ベンチ。しかし、豪炎寺・一之瀬・鬼道さん達実力派メンバーは
まだあちらに有利なカードが残っていることを警戒していました。トライアングルZ…爆裂パンチを軽く弾き飛ばしたあの技を出されては、
戦況はいとも簡単にひっくり返されてしまうでしょう

「大丈夫さ!どんなシュートだろうと俺が必ず止めてみせる!」

すいませんキャプテン正直無理だと思います(えー
今回はバックトルネードを止めるのにもゴッドハンドを使ってるくらいだし、それより遥かに強いトライアングルZとなると
もはやゴッドハンドでも手に負えないだろうなぁ…

「そろそろ見せてやろうじゃん!」

「来るぞ!!」

そして木戸川ボールで始まった後半、前線でボールを受けた3兄弟は早くもトライアングルZの体勢に!いきなりやばいぞ円堂!

「「「トライアングルゥッ!!ゼェェェット!!」」」

ドドドッゴオオオオッ!!

「ゴッドハンドオオオッ!!」

「ぐ…!ぐぐっ…!ぬ…ぐっ…!」

バッキイイイン!!

「ぐぅああああーっ!!」

やっぱ無理だったー!!トライアングルZの恐るべきパワーには、ゴッドハンドですらもまったく相手にならず!
やはり少なくとも皇帝ペンギン2号クラスのパワーがあるのかトライアングルZ…
またしても木戸川がリードする展開、雷門に2点目が重くのしかかります
というか円堂、俺が必ず止める発言から1分もせずに失点っていうのはさすがにまずいだろ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ゴッドハンドが破られるなんて…」

「監督、どうしたらいいんですか…!?」

「…」

想像以上に手ごわい3兄弟に騒然となる雷門ベンチ。さすがの監督もこれには言葉がないようで…もしかすると内心では
やべー俺の時代はゴッドハンド絶対無敵だったのに
現代っ子はなんでこんな強いの(´・ω・`)
と半泣きになってるかもしれません(えー
気分としては人造人間編の亀仙人ですよ、天下無敵の武天老師と言われた時代が懐かしいわい…

「マックス!一之瀬!コースをふさげ!」

「ぬ…くっ!勝!」

「うおおおーっ!!」

「く…ぐぅっ!!」

しかし、そんな何も言えなくなっちゃった監督に代わり、鮮やかなトライアングルZ封じを見せる鬼道さん!
次男がボールを持てば素早いチェックで苦し紛れのパスを打たせ、
長男がボールを受け取れば、切れ味鋭いタックルで苦し紛れのシュートを打たせ…
こんなへなちょこシュートは円堂にまるで通じず楽々キャッチです。鬼道さんの素早い状況判断の前には
トライアングルZを使う隙なんてほとんどないようですな。というか鬼道さんがいれば監督いなくてもいいな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「行くぞ!トライペガサスだ!」

な、なんですって!?ちょっと待ってください円堂!そんな自軍ゴールでボール持った状態で「よしトライペガサスだ」って!
そんな遠い距離からどうやってトライペガサス撃ちに行く気ですか!囮作戦もバレてるからそもそも敵陣を突破する術が…

どどどどどどどどどど

って普通に敵ゴール前まで来とるー!!なんだコレー!!
円堂達がピッチの端から端まで走るのを、木戸川の人たちは暖かく見守ってたんでしょうか、そんな無茶な!
トライペガサスの「円堂が参加しないと使えない」って設定には、脚本の人も色々苦労してそうだなぁ(えー

「来たな…!俺の目の前で何度もやらせはしないぞ!食らえ!
 スピニングカットオオオオッ!!」

ズッバアアアアン!!



うおおおお西垣つええー!!こんな魔王三日月剣みたいな大技を持ってたとは驚きですよ
円堂達がクロスする瞬間、スピニングカットの直撃を食らいまとめて吹き飛ばされる3人!
3人が交差するタイミングは百も承知ということですか、さすが経験者となると違いますな

「ペガサスの羽が折れたな」

「くっ…!さすがは西垣、凄いディフェンスだ…!」

そしてなんだかかっこいいセリフを残して定位置へと戻る西垣。もっと地味な奴かと思いきや洒落たこと言うじゃないですか(えー
ちなみにボールも一緒に吹っ飛ばされてタッチラインを割ったようで、ガラ空きの雷門ゴールを狙われなくて一安心ですね

「ぐ…トライペガサスが止められるなんて…!」

「焦るな円堂、俺が必ずゴールを決める」

頼みのトライペガサスが封じられて焦る円堂。そこに静かに燃える男・豪炎寺の頼れる一言が!うーん豪炎寺かっけー
この「豪炎寺なら必ずやってくれる」と思える絶対的な安心感ときたらどうでしょうか
言ってることは「俺が必ずシュートを止める」っていうさっきの円堂と同じなのに、どうしてこんなに信頼感が違うのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



言うが早いか木戸川のパスを読み、まんまとボールを奪い取った豪炎寺!そのまま自らドリブルで切り込み
一気に木戸川のゴール前へ!さあ必殺シュートの種類なら飛びぬけた数を持つ豪炎寺、ここではどれを撃っていくのか…

「染岡ぁっ!!」

「「ドラゴンッ!!トルネエエエエドッ!!」」

染岡さん君に決めた!(えー  豪炎寺が選んだのは染岡さんとのドラゴントルネード!
さっきのトライペガサスをビビッて避けたあたり、木戸川のキーパーはさほど強くないのか…?これで1点もぎ取ることができるかも…

「タフネスブロックゥゥッ!!」

ドシイイイイイッ!!



ってこいつも必殺技持ってやがったー!!木戸川キーパーのタフネスブロックにより、あえなく弾き飛ばされてしまったドラゴントルネード!
やっぱりそうそう上手くはいかなかったか…というかタフネスブロックって早い話が
ただのやせがまんじゃないかこの技!
(えー  どうりで強いシュートからは逃げ出すわけだ…

ズバアッ!!

「ファイアトルネエエエドッ!!」

「な、なに!?」



こ、これはー!!しかしボールが弾き返された次の瞬間、間髪入れずにファイアトルネードを叩き込んだ豪炎寺!
キーパーに体勢を立て直す暇を与えない見事な連続攻撃!案の定キーパーの反応はまるで間に合わず、
「俺が点を取る」の宣言通りボールは2点目のゴールへ!豪炎寺つええー!

戦国伊賀島やイナズマイレブンと戦った時もそうでしたが、ファイアトルネードは破壊力が他の技より低かろうと
タイミングとスピードでキーパーがまるで反応できない撃ち方ができて、凄く優秀な技ですね。
逆にドラゴントルネードはもう全然だめぽな事を考えると、もはや染岡さんにはボールを回す価値が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

そして試合は同点、先に勝負を決める3点目を奪うべくますます激しさを増す両校の攻防!
こうなると互いに必殺技の出し惜しみはしていられません。ってマックスが地味にクロスドライブ使ってるよ!
あれ意外と強力な技でしたもんね、こっそり習得してるとはマックスも見どころあるじゃないですか
破壊力的に言ってクロスドライブ(熱血パンチに圧勝)>>>>>>ドラゴンクラッシュ(熱血パンチに敗北)ってことを考えると
もう本当に染岡さんはこれから一体どうすればいいのか…(えー

「延長なんて必要ないっしょぉぉっ!!」
「絶対に!!」
「俺たちが!!」


「「「勝つんだぁぁぁっ!!」」」

とその時、互角の攻防を一変させるプレーを見せたのは武方3兄弟!凄まじいまでの執念でボールを奪い取り
トライアングルZを雷門のゴールめがけて発射する!もはや試合はロスタイムを残すばかり、ここで点を取られることは雷門の敗北を意味することに…

「ゴッドハンドオオオオッ!!」

ズッドオオオオオ!!
「ぬぐっ…!く…ううううっ…!うおおおおおーっ!!」 

やはりゴッドハンドのパワーを大きく上回るトライアングルZ!しかし円堂は、ここで帝国との戦いで見せたダブルゴッドハンドを発動!
おお、これならばトライアングルZだろうがなんだろうが…って!

ギュゴオオオオオオ!!

「ぐ…!ぐぐぐぅっ…!」

な、なにいいい!?ダブルゴッドハンドですら止められないのかトライアングルZ!
グイグイとゴッドハンドごと円堂をゴールへ押し込む恐るべきパワー!
鬼道さんすいませんやっぱデスゾーンどころか皇帝ペンギン2号より強いよこれ!(えー

「が…あああっ…!このゴールを許したら、チームのみんな思いが途切れてしまう…!
 だから俺は…!絶対に止めてみせる!!
 ゴールを背負うっていうのはそういうことなんだッ!!」

「キャプテェェェンッ!!」

「危ないッスゥゥッ!!」

「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」

こ、これは!必死に耐え続ける円堂の下へ駆けつけた栗松&壁山!そして2人の力を得た円堂は、ついにトライアングルZを抑え込む!
これぞ円堂達の新たな必殺技トリプルディフェンス!かなり地味だけど一応凄い必殺技なんですよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「円堂!こっちだ!」

「ぐ…!やらせねえぞ!」

そして残り時間はあとわずか、最後の逆転に望みを賭けて豪炎寺にボールを託す円堂!しかしその前に3兄弟が立ちはだかる!
豪炎寺はこの因縁に決着をつけ試合を決めることができるのか…!?

ぱしっ

って…あ、あれぇ!?勝負する気ゼロでさっさと一之瀬にバックパスとな!?
ちょ、ちょっと!最後はカッコよく締めてくれると思ったのに、何やってんですか豪炎寺!

「今だ!トライペガサス!」

「え!?」

「決めるんだッ!!」

何かと思えばトライペガサスを…ってこんな敵陣深くにいる状態で「よし円堂ここまで上がってこい」ってなんじゃそりゃー!
いくらなんでも無理ってもんですよ!木戸川の人たちがそんな時間を与えてくれるわけが…

どどどどどどどどどど

ってまた普通にゴール前まで来とるー!!わけわかんねー!
やはりトライペガサスの「円堂がいないと使えない」という設定には脚本家も(ry

「トライペガサスは決めさせないッ!!」

ズッバアアアアン!!

しかしここで立ちふさがるのはまたも西垣!今度もトライペガサスの発動に合わせてスピニングカットを撃ち込みますが…



ところが「それがどうしたー!」と言わんばかりの気合でスピニングカットを突き破った円堂達!
するとなんと、3人の生み出したペガサスが不死鳥へと姿を変えていく!こ、これは!?トライペガサスならぬトライ炎の風見鶏なのか!?(えー

「な…なんだと!?」

「「「うおおおおおおおおおおおお!!」」」

シュゴオオオオオオッ!!



「ぐっ…冗談じゃないっしょ!」
「このままじゃ僕たちは終われない!!」
「決めさせるかああああーーッ!!」

トライペガサスの進化したこの技にしぶとく食らいつく3兄弟!しかし、その猛烈なパワーは何人がかりのブロックだろうとものともしない!
3兄弟全員をいともたやすく吹っ飛ばし、ついに雷門決勝のゴールに突き刺さる!

「ペ、ペガサスが…フェニックスになって翔んだ…!?」

「くっ…ちくしょおおおおっ!!」

ピッピッピイイイイイッ!!

そしてここで試合終了!この激闘を制したのは雷門中、ついに世宇子の待つ決勝の舞台へと駒を進めるのでした

「やられたよ…素晴らしい技だった」

「西垣…!」

「あれはお前達と円堂の技だな…一之瀬が不死鳥となって甦った、ザ・フェニックスだ…!」

あの土壇場でトライペガサスを進化させた3人に、脱帽する西垣。わざわざ技の名前まで考えてくれました
ザ・フェニックスか…やっぱりトライ炎の風見鶏っていうのはアホらしすぎる名前だしな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というかこんな見た目のかぶる技覚えちゃって、炎の風見鶏の立場ないじゃないですか!
ここはやはり、ザ・フェニックスに豪炎寺と風丸を加えた5人技ザ・炎の風見鶏の習得をですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「…」

「…もしかして笑いに来た?みたいな」

そしてがっくりとうなだれていた3兄弟に歩み寄る豪炎寺。3兄弟の健闘を称えて握手を交わそうとしますが、
「誰がそんなもんしてやるかー!」と切れた3兄弟はその手を払いのけてしまいます

バシイッ!

「僕達3兄弟はあなたを超えてみせると誓い合った!」
「トライアングルZは最強のはずだ…!なんで勝てねえんだよッ!!」


「確かにお前達はこの一年、必死に練習した。ただお前達は、3人で豪炎寺を…
 雷門中を倒そうとした。でも彼らはチーム全員の力で戦った。
 豪炎寺1人がいるというだけで、勝ち負けが決まるようなもんじゃないのさ」

やり場のない気持ちを抱えて声を荒げる3兄弟、そこへ現れたのは木戸川の二階堂監督でした
豪炎寺がいるから勝ったわけじゃない…もしかして最後に豪炎寺がトライペガサスに勝負を任せたのは、
雷門は自分だけの力で勝ってるわけじゃないことをアピールしたかったんでしょうか?
そこんとこ「よし円堂今から敵ゴールまで来い」じゃなくて、もうちょっと自然な流れにしてもらいたかったな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「二階堂監督…」

「豪炎寺、この一年でお前は大きく成長したな…先生は嬉しいよ」

「去年のこと…みんなに迷惑をかけてすいませんでした」

「…妹さんの事故のことなら、知っていたよ」

「「「…?」」」

「しかし、どんな理由も言い訳にならないって思ったんだろう?だから黙っていなくなった…そうだな」

「…」

「でも今日の戦いで、お前が逃げ出したりするような奴じゃないって分かったはずだ。こいつらにも」

な、なんと!豪炎寺から何も聞かされていなかったにも関わらず、妹の事故のことをすでに察していた二階堂監督。
さらに黙って木戸川を去った豪炎寺の心の内まで、正確に把握していました
大した人物ですなぁ二階堂監督、声も山ちゃんだしここで消えるにはちょっと惜しい気がします

「監督…」

「もういいんだ…気にするな」

「…はい…!」

こ、これは!?いつも難しい顔してる豪炎寺がこれほど爽やかな笑みを!
さすがの豪炎寺も、監督の懐の深さに心を動かされたということか…
次の即売会は二階堂監督×豪炎寺これね!!(腐女子的な意味で)

「ご、豪炎寺…正直すまなかった」
「あなたを誤解していました…」
「去年の負けはお前のせいじゃない…お前一人に頼っていた俺たちがいけなかったんだ」

豪炎寺のことを決勝から逃げたチキン野郎と思っていた3兄弟も、今の話を聞いてすっかり考えを改めます
まあこいつらも1年という短期間で、バックトルネードとトライアングルZを身につけるほど猛練習したってことは
心の根っこのところでは、こういう真面目な一面があるのかもしれませんね

「ついにここまで来たな…次は世宇子との決勝戦だ」

「ああ…!」

ついに決勝進出を決め、世宇子との戦いに闘志を燃やす円堂たち。しかしその時、自分の右手を見つめているうちに
円堂がどんどん神妙な表情に…え、まさかケガでも…!?(゜д゜;)でも試合中に痛めたような様子はなかったし…
もしかすると、ゴッドハンドが世宇子に通用するかどうか不安に思っているんでしょうか

「…大丈夫か」

「……ああ」

そんな円堂の異変に気づいて決勝への覚悟を再確認する鬼道さん。果たしてあの圧倒的な世宇子相手にどこまで戦えるのか…

そういえば、容態が危険なことになってるかもしれないと思っていた理事長は
今回「イエーッス!イエス!!」とめっちゃ元気に観戦してました
お嬢の悩みって理事長の容態じゃなかったのかよ!!それならお嬢の悩みって一体なんだったんだろうな…次回に続く





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