■イナズマイレブン 第22話「ゴッドハンドを超えろ!」
 

「うわあああああーっ!!…あ…!?はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

ある日の朝、悪夢にうなされ汗だくで飛び起きてしまった円堂。
その内容とは、世宇子との試合に49対0でボロ負けするというものでした。悪夢とはいえなんつー点差だ
そんな夢の中で世宇子のシュートに成す術もなく蹴散らされていった仲間たち…
よかったね半田!一之瀬加入でベンチ要員だけど夢の中だとレギュラーだ!(えー

「強くならなきゃ…今よりもっと…もっと…!」

やはり前回のラストシーンから、円堂は世宇子と戦うのにまるで力が足りないことを痛感していました
決勝戦当日までに、なんとしても今よりもっと実力を身につけたいと思っているようですが…

「ど、どうしたのその顔…?」

「…ダメなんだ…なあ俺、ゴッドハンドで世宇子のシュート止められるのかな…」

しかし、あまりにもでかすぎる世宇子との力の差を考えるだけで、すっかり気が滅入りまくりな円堂。
まるでこの世の終わりみたいな表情で学校に登校してきました

「らしくないぞ。いつものお前ならやってみなくちゃ分からないって、真正面からぶつかって行くじゃないか」

「…この決勝は絶対に負けられないんだ!!やってみなくちゃ分からないじゃ
 ダメなんだ!!分かるだろ!?」

「…あ、ああ…」

円堂の剣幕に(´・ω・`)しょぼーんとなる鬼道さん萌え
相当テンパってますね円堂、励ましてくれた鬼道さんに向かっていきなり怒鳴り散らすとは…
秋もこんな思いつめた円堂は今まで見たことがないそうです、こりゃここから立ち直るにはかなり苦労しそうですな…

「円堂君が…?」

「ええ…」

「まずいわね、みんなの士気に関わるわ…」

そんな円堂の異変をお嬢へ教えに理事長室を訪れた秋。確かに円堂はチームの精神的な柱である以上、
どんより落ち込んでいられるとサッカー部全体の士気に関わってしまいますね

「どんな言葉をかけたら分からないの…」

「私なら見守るけどな…決勝戦に出るなんて、最初の弱小サッカー部の頃に比べたら
 ありえないくらい凄いこと。緊張するなって言う方が無理よ、だから私からあなたにお願い」

「お願い…?」

「私、これから父のところに行かなければいけないの。円堂君を見守っていて、お願い」

ちょ、ちょっと待ってくださいお嬢!そんな自分は身を引いてヒロインは秋に譲るみたいなこと言わないでくださいよ!(えー
なんてこった…この間のトライペガサスの時から、円堂のヒロイン役はどっちだみたいな感じがありましたが
いきなりお嬢が速攻で身を引くことになるとは…ちくしょう理事長め、もうピンピンしてんだからとっとと退院すればいいのに!(えー

「ごめん、遅くな…わっ」

「め、珍しい空気だな…」

その日の放課後、練習を風丸たちに任せた仲良し3人組は部室で思いっきり落ち込んでいました
というか鬼道さんが一番落ち込んでるみたいで吹いた
さっき円堂に怒られたから(´・ω・`)しゅーんとなっているんでしょうか、つくづく鬼道さんはいいキャラだなぁ

「鬼道、雷門で世宇子の力を目の当たりにしているのはお前だけだ。
 奴らのシュートにゴッドハンドは通用すると思うか…?」

「分からないとしか言えない…今はな。世宇子の力だって俺は完全に把握してるわけじゃない、
 ただ…世宇子のシュートは武方3兄弟のトライアングルZより、遥かに強く恐ろしい。
 それだけはハッキリと言える…」

なんてこった…あの惨状を見ての通り、やはり世宇子のシュートはトライアングルZと比べ物にならないほど強力なようです
ゴッドハンドはトライアングルZ相手でも圧倒されてしまったことを考えると、もはや世宇子のシュートにはまったく通用しないでしょうな…
でも「もうゴッドハンドなんて何の役にも立たねえから」とはっきり言わないのは、鬼道さんなりの円堂への気遣いなんでしょうね

「…トライアングルZは栗松と壁山に支えられてどうにか止めることが出来たけど…きっと世宇子戦は
 今までにない激しい試合になる。壁山たちだって、俺のフォローにばかり入ってはいられないよ」

「確かにいつも3人でキーパーをやるわけにはいかないよな…」

「お前のお祖父さんの特訓ノートは…?ゴッドハンドより凄いキーパー技のヒントはないのか?」

木戸川戦で習得したトリプルディフェンス、あれならゴッドハンドより強力ではありますが
円堂は世宇子戦ではほとんど使う余裕はないと考えているようです。確かに準決勝まで勝ち上がったカリビアン中が
10分持たずに世宇子に全員病院送りにされたことを考えると、世宇子との戦いでは雷門中もケガ人が続出することでしょう
3人のうち1人でも欠けたら使えないトリプルディフェンスは、誰か1人ケガしたら終わりですもんね…

「ここだ、マジン・ザ・ハンド…じいちゃんによれば最強のキーパー技を編み出したんだって。
 ここがポイントって書いてあるんだ」

「ここ…?胸?」

「心臓ってことじゃないのか?」

なんとゴッドハンドより強力なキーパー技を書き残していた円堂祖父。しかしその技の説明は「胸がポイント」というたった一言だけ…
これだけじゃ一体どういう技なのかワケが分かりません、とりあえず胸がポイントっていうのは
殺人的シュートの恐怖を乗り越える勇気が必要になるってことでしょうか?

(くよくよ考えたって何も変わらない…とにかく動く!動けば何か掴めるかもしれない…!)

決勝までに残された貴重な時間を、これ以上うんうん悩んでいるだけで消費してはダメだと思った円堂。
とにかく特訓に特訓を重ねて何かを掴もうとしますが、それは先の見えない暗闇でひたすらもがき続けるようなものでした

「前にパパの手紙を読んでから思っていたことだけど…影山が今までやってきたことを考えると、
 サッカーを憎んでいるとしか思えないの」

「ああ、私もそう思う…そしてその理由を調べていてこのザマさ」

「そのケガ、影山の仕業ってこと…?」

「事故には不審な点が多すぎる…影山が絡んでいることは間違いない。
 だからこそお前に注意して欲しい、みんなにも十分警戒するよう伝えてくれ」

その頃理事長の病室を訪れていたお嬢は、理事長の巻き込まれた自動車事故は影山の仕業であることを知らされていました
ちょっと探りを入れられただけでいきなり殺そうとしたのか…影山は本当にやることが常軌を逸してますな

「それからな…円堂君のことなんだが…」

「えっ…?」

え、そ、そんな折り入って円堂の話って…(゜д゜;)理事長が話すことなんて何かあるのか…?
もしや「父さんは彼との交際を応援しているぞ」とかそういうことを言いたいんでは!?(えー

「お嬢さん、話っていうのは?」

「いつも父と話していると伺いまして…」

「ああ、お互い追いかけているものが同じですからね…ちょっと情報をね」

「円堂君の話も出ていると聞きましたが…」

そして理事長から円堂の話を聞いたお嬢は、その情報を確かなものにするために鬼瓦刑事を呼び出していました
この人に確かめる話となると、やっぱり交際のことじゃなかったのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「……正確には祖父、円堂大介の話ですよ。聞いたんですか…?」

「はい…それは本当なんでしょうか…」

「証拠も何もありゃしませんよ、まことしやかに囁かれる話なんですがね…
 大介の死に…影山の姿がちらつくんです」

なんとそれは、円堂祖父は影山に殺された可能性があるという疑惑の話でした
円堂祖父はイナズマイレブンの悲劇の時もバスに乗ってましたが、影山はそのバス事故だけでは飽き足らず
その後も円堂祖父の息の根を止めに何かやらかしたということか…もう本当にとんでもない殺人犯ですな

「おはよう」

「あっ、おはよう」

「円堂君、昨日鉄塔広場で特訓を始めたわ…とにかくやるしかないからって」

「それで必殺技は…?」

「ううん、まだ…」

「そう…」

そしてマジン・ザ・ハンド習得のために、鉄塔広場で夜遅くまで特訓を始めた円堂。
これはゴッドハンドを習得した時のタイヤ特訓…確かにマジン・ザ・ハンドがゴッドハンドの進化した技なら、
この特訓をもう一度徹底的にやり直すのが一番かもしれませんね。
しかし昨晩は自分の体をどれほどいじめ抜いても、マジン・ザ・ハンドの手がかりは何も掴めなかったようです

「見守るしか出来ないって、結構辛いね…」

「辛いけど…他にどうしようもないから…」

「…?どうしたの、昨日何かあった?」

「う、ううん、違うの、決勝戦のことを考えると私も円堂君みたいになっちゃうだけ…
 じゃあ私、理事長室に用があるから」

「分かった、じゃあ後でね」

円堂祖父が殺されたという事実を知ってしまったことで、円堂の話が出るとなんとも言えず辛い思いを抱えてしまうお嬢。
あれほど尊敬しているじいちゃんが殺されたなんて知ったら、円堂がどれほどショックを受けるか分かりませんもんね…
でもこれはお嬢の頭の中が円堂でいっぱいというお嬢×円堂的にはかなりオイシイ展開に:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(じいちゃん、マジン・ザ・ハンドって何なんだよ…どうやったら出来るんだ…!
 みんなのためにも俺、強くなりたい…!イナズマイレブンのおじさん達が
 叶えられなかった夢を、俺が…俺たちが叶えたいんだ…!)

「こんなことだと思ったよ」

「それでマジン・ザ・ハンドがマスター出来るのか?手伝おう」

この日も円堂が鉄塔広場で厳しい特訓に励んでいると、そこへ手助けのために豪炎寺と鬼道さんが登場!
ちょうど1人での特訓に限界を感じていたところ、2人の申し出は願ってもない話です
そして円堂は2人の強烈なシュートをその身に受け続け、ますますボロボロの姿になっていくことに…

「こ、これが特訓…?いくらなんでも無茶すぎるわ、私は見守るように言ったけど…!」

「ぐうっ!いっつつぅ…あ、あれ?2人ともどうした…?」

「体がボロボロになるわ…!今すぐやめなさい!」

「ムダだよ」

「やめろと言ってやめるような男か?」

「へへ、絶対マジン・ザ・ハンドを覚えて…!決勝戦を戦い抜くんだ!
 みんなで優勝したいじゃないか!続けるぞ!」

「…」

円堂が心配でたまらないお嬢ハァハァ(えー
円堂の特訓の様子を見にやってきたお嬢でしたが、あまりにも過酷すぎるその様子に思わず止めに入ってしまいます
しかし相手は円堂、どんなにボロボロになっても特訓を途中で投げ出す男ではありません
再び豪炎寺たちのシュートを食らい始めた円堂を見て、お嬢は胸が締め付けられるような思いを抱えてしまいます

「どうしたの、見守ろうって言ったのは夏未さんなのに…やっぱり何かあった?」

「ううん、そうじゃないんだけど…ただ円堂君が心配で…」

「今までいっぱい無茶して強くなってきたじゃない、信じようよ」

「…うん…」

円堂の前だと物凄くしおらしくなってしまうお嬢マジ最高。やはりお嬢×円堂は鉄板ですねハァハァ
それに比べて「別にいつものことじゃん」ってケロッと言い切る秋自重(えー
円堂が痛めつけられるのを見てられないお嬢に、「ん?どうしたの?何そんな心配してんの?」っていうのはさすがにひどいですよ
秋の場合は見守るというより見殺しというのに近いんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ファイアトルネエエエドッ!!」

な、なにいいい!?豪炎寺さすがにそれはやりすぎだろ!!
すでに瀕死の円堂に向かってファイアトルネードって!あんたは手加減ってものを知らないんですか!

「か、監督!氷をください!」

「派手にやっちゃって…!」

やっぱり円堂一発KOじゃないですか!ファイアトルネードで昇天した円堂は慌てて雷雷軒にかつぎ込まれます
帝国戦でよそ見してる円堂にぶっ放したり、川原で春奈めがけてぶっ放したり、瀕死の円堂に向かってぶっ放したり…
豪炎寺さん少しファイアトルネード撃つの自重してもらえませんか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ずいぶんと無茶をしたもんだな、新しいキーパー技を編み出そうとしてると聞いたぞ」

「うん、マジン・ザ・ハンド…」

「む…?そうか、ついにお前もアレに挑戦を始めたか」

「か、監督は知ってるの…!?監督は出来た!?」

「俺はマスター出来なかった。だが…お前ならやれるかもしれない、頑張れよ」

な、なんと…円堂祖父に直接鍛え上げられた監督なら習得してると思ってましたが、それでも無理だったのかマジン・ザ・ハンド…
ということは、やっぱり監督は現役時代ゴッドハンドだけで戦ってたんですね。当時の監督は1度たりともゴールを許さなかったそうですが、
やっぱり他のチームが全然必殺シュートとか持ってなかったのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ガラガラガラ

「ん?おいおい、どうしたお揃いで。ひでえ格好だなぁ」

「あ、刑事さん!世宇子に勝つにはこれくらいなんでもない」

「威勢がいいな〜…結構だが、勝つことに執念を燃やしすぎると影山みたいになるぞ」

「影山に…?」

そんな雷雷軒へ偶然やってきたのは鬼瓦刑事。そういえばこの人、普段からずっとこの店に入りびたってるんでしたね
今日もただ単に晩飯を食いに来たみたいですが、いきなり出てきた総帥の名前に円堂達は眉をひそめてしまいます

「何か分かったんですか?」

「40年前のイナズマイレブンの悲劇から、雷門対帝国戦の鉄骨落下事件まで
 一連の不可解な事件を解明するためには、影山という男の過去を知るべきだ…俺はそう考えた。
 始まりは50年前の出来事なんだ…影山東吾という選手を知っているか?」

「昔、日本サッカー界を代表する人物だと聞いたことがありますが…」

「影山の父親だ」

「「「ええ!?」」」

「父親の東吾は昔、人気・実力共に最高だった…
 その年のワールドチャンピオンシップ代表にも選ばれると思っていたが…
 円堂大介を中心とする若手の台頭によって、代表を外されてしまったんだ。ショックだったんだろうな…
 それからの東吾は荒れちまって、奴が出ると必ず負ける、あいつは疫病神とまで言われる始末さ…
 やがて東吾は失踪し、母親は病死…影山は一人きりになってしまった」

なんと、かなりのところまで影山の過去を調べ上げていた鬼瓦刑事。
かつて超一流のスター選手を父に持ちながら、その父が日本代表に選ばれなかったことで
全ての歯車が狂い出してしまった影山の人生…幼くして全てを失ってしまった影山は、
そのせいで父親の代わりに日本代表へ選ばれた選手達に、相当な憎しみを持っているようですな…

円堂祖父を殺したのも、その教え子のイナズマイレブン達も破滅に追い込んだのも、円堂祖父に復讐するためだったわけか…
でも円堂祖父ってキーパーなんだし、どう見てもフォワードかミッドフィルダーの影山父が日本代表から落とされたのと
全然関係ないんじゃなかろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  これで殺されるのって逆恨みってレベルじゃないよ!

「奴の中で、家族を壊したサッカーへの憎しみと、勝ちへのこだわりが膨れ上がって行ったんだろうな…
 そのために多くの人を苦しめてる。豪炎寺、お前もその一人だ」

「な…」

「妹さんの事故…奴が関係している可能性がある」

「…!!」

ゲェー!!やっぱり妹の事故も影山の仕業なのかよ!
木戸川と帝国の試合前に起こった事故だから、まさかとは思っていましたが…あちこちで糸引きすぎですよ影山!
なんだかそれも私だ状態みたいになってきたな…(えー

そしてラストシーンでは、どこかにある世宇子の本拠地にて、ある世宇子の選手が軽く練習をこなしていました
練習のシュート一発でゴールが粉々に吹き飛ぶとかマジとんでもないですな
シュート一発撃つたびにゴールがなくなるんじゃロクに練習になりませんよ!
まあすでに練習する必要がないほどの絶対的強さなのは明らかですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
あまりに最強、あまりに無敵…結局今回マジン・ザ・ハンドは習得できませんでしたが、
この化け物を相手に決勝はどんな試合になるのか…次回に続く!



そういえば今回久しぶりに冬海先生が登場しましたが、この格好どう見てもレイトン教授のコスプレですよね
イナズマとレイトン教授は同じ製作会社つながりなので…ゲームのイナズマにもレイトン教授はゲスト出演してるそうですよ
なんでも世宇子より強い最強シュート撃ってくるとかなんとか…レイトン教授マジはんぱねぇ!


■イナズマイレブン 第23話「神の挑戦状!」
 

「フットボールフロンティアを制する者は誰か!」

「「「勿論我ら世宇子中!!」」」

「頂点に立つ者は誰か!」

「「「勿論我ら世宇子中!!」」」

冒頭の場面、ついに視聴者の前に姿を現した世宇子イレブンの面々。
一体どんな奴らなのか今まで想像もつきませんでしたが、こうして見ると結構外見的には普通な奴らなんですね
ただ一人だけ星矢の魔鈴さんみたいな仮面つけてる奴がすっごい気になりますけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「私は勝利しか望まない!だが泥まみれの勝利など敗北も同然…!
 完全なる勝利!圧倒的な勝利のみを欲している!
 その勝利をもたらす者だけが…『神のアクア』を口にするがいい!」

影山のその言葉と同時に、ガパッと口を開けた宝箱のような箱。そこに入っていたのは、人数分用意された謎の飲み物『神のアクア』でした
なんなんだこの飲み物は…影山が神のアクアなんて言うくらいですから、
「みんなスポーツドリンク飲んで水分補給してね〜^^」というのとはワケが違うでしょう(えー
まさかこれが世宇子の強さの秘訣とか…つまりはドーピング…?
世宇子中というのは、ひょっとしたらドーピングをはじめとした肉体改造を施された集団なのか…?
パワプロで言うアンドロメダ学園高校みたいな…そういえばあそこも常勝無敗の帝王実業を0−10で倒したラスボス校って意味じゃ
帝国学園を倒した世宇子にめちゃめちゃそっくりですね(あっちは準決勝だったけど)

「守ー!いつまで寝てんの!」

「起きてるよ」

「えっ、えぇ!?」

「どしたの母ちゃん」

「えっ、あ、お、おはよう…ちょっと待ってねご飯作るから…」

そしてある日の朝の円堂家では、いつもはぐーすか寝坊している円堂が今日はやけにシャッキリと早起きしていました
そんな円堂を見てこの世に有り得ないものを見たように驚く円堂ママ。円堂の早起きはそれほど珍しい事件のようで…

「…」

「(ちらちら)」

「…」

「(ちらちら)…あ、熱っ!!」

「はは、しっかりしてよ」

「えっ、そ、そうね…(それは私のセリフだってば…)」

おかしくなってしまった我が息子のことが心配で、さっきからチラ見してばかりの円堂ママ。料理にも全然集中できてません
そしてテーブルで待ってる円堂は、その間ずっと神妙な顔で押し黙ったまま…
会話する時になると普段の顔に戻りますが、やはり内心では世宇子戦のことを考えて相当ナーバスになっているようです

「うおおおおーっ!!」

ドッシイイイイッ!!

「どわたたたっ!?く、くっそぉ!!」

そして今日もまた稲光修練場で激しい特訓に励む円堂…ってこれは木戸川キーパーのタフネスブロック!?
もしや円堂、世宇子戦のために少しでも地力を上げておこうと、今まで対戦したチームの必殺技を習得しようと…

「円堂、何やってるんだ?」

「え、いやぁ、じいちゃんのノートにマジン・ザ・ハンドはここだって書いてあるから、胸を鍛えればいいのかなって」

って単に胸を鍛えようとしてただけかよ!タフネスブロック全然関係なかった!
まあ世宇子のシュート相手にタフネスブロックなんて使ったら、ドテッ腹に風穴空けられて間違いなく即死だろうしな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「それってもしかして、肺とか心臓のことじゃないか?」

「え?そ、そうか!そういう考え方もできるな!」

ぶくぶくぶくぶく

「ぶっはぁぁぁぁ!く、くそっ、もう一回!」

半田に「胸の筋肉より肺鍛えろよ」と言われて、すぐタライの水に顔を突っ込み肺の特訓を始めた円堂。
そんな風にジャバジャバ何度も顔を突っ込んでいるところへ、今度は影野がやってきました

「何してるんだ、洗面器に顔なんか突っ込んで」

「え?いやぁ、じいちゃんのノートにマジン・ザ・ハンドはここだって書いてあるから、
 肺を鍛えればいいのかなぁって思ってさ」

「肺…なのかな…」

「ん?」

「呼吸って意味かもしれないよ」

また違うアドバイスですか…今度は呼吸ってまるで連想ゲームですな
それにしても肺と呼吸ってどっちも同じようなもんだと思うんですが、影野は具体的に何をしろと言ってるんでしょうか?

「ん…そっか呼吸か。すーはー…あ、そうだ!みんなの練習に付き合わなくっちゃ!」

そうか呼吸かまあいいやみんなの練習行ってこようと、呼吸のことは軽くスルーして駆け出す円堂。(えー
やっぱり円堂も「いや呼吸は微妙だろ…」と影野の答えにはしっくりこなかったんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

その時グラウンドでは、雷門イレブン全員が実戦さながらの激しい練習を繰り広げていました
やはり次の相手が世宇子とあっては生ぬるい練習などしていられないようで、気合いのノリもこれまでとは段違いです

「円堂君たち、必死ね…」

「あぁ…でもなんて言ったらいいんですか…?私たちって、見てるだけであそこに参加できないっていうか…」

「もどかしい…?」

「そう、それですよ!」

そんな雷門イレブン達を、マネージャー3人組は少し寂しそうな目で見つめていました
自分達もみんなの役に立ちたいのに、ただ見てることしか出来ないことをもどかしく思っているようで…

「じゃあ、みんなに気持ちよく練習してもらうために…やりますか!」

「やりますか!」

「えっ?ど、どういうこと?」

「「こういうこと!!」」

みんなに気持ちよく練習してもらうための秘策、それはなんとおにぎり作り!
せめてみんなの空腹くらいは、これで満たしてあげたいと思ってのことのようです
でもみんなにやる気を出させたいなら、チアガール姿で応援でもしてくれればいいのに!(えー

「熱いから気をつけてね〜」

「あつっ、あつつっ、あっつ〜い!」

そしてあつあつのお米を一生懸命握り始める春奈…こ、これは可愛すぎる!鬼道さん僕に妹さんをください!(えー
しかしそんな春奈と秋を、お嬢はひたすらポカーンと見つめ続けていました。ま、まさかお嬢、おにぎり作ってるとこ見るの初めてなんでは…

「ほら、夏未さんも」

「えっ?え、ええ」

秋に促されてとりあえずしゃもじを掴んでみるお嬢。しかししゃもじを持つのもこれが初めてのようで、
このアイテムを私に使いこなせるかどうか…という顔ですっかり固まってしまいます(えー
それでもやがて意を決したように、炊飯器にしゃもじを突っ込んで山盛りのご飯を手に持ちますが…

「あっつぅぅぅいっ!!あつっあつっあぁぁぁ!!」

ご飯の吹雪よ乱れ飛べー!(えー  あまりの熱さに耐えかねて持っていたご飯を部屋中に撒き散らしてしまったお嬢、
まともにご飯も握れないその様子に、秋や春奈も苦笑いを浮かべてしまいます

「も、もしかして夏未さん…おにぎり握ったことないの…?」

「夏未さん…お嬢様だから…」

「うぅ…ご、ごめんなさい…」



「じゃあ男子たちにならって…必殺ダブル茶碗!!」

おにぎりが作れないんじゃあしょうがない必殺技伝授開始!(えー
あつあつのご飯を触らなくても済むように、秋は必殺のダブル茶碗をお嬢に教えることにします

「これにご飯をよそうでしょ、キャップをかぶせて…振る!こうすると…」

「はっ…!?」

「形は出来てるし少し冷めてるから、あとは手に水をつけて握ればいいの」

茶碗である程度形を作ってから、素手で仕上げだけを行うというこの技。ところでみんな最後は素手で握ってますけど
必殺サランラップ包みは使わないんでしょうか(えー
まあでもラップごしに握るより、女子の素手で直接握ったおにぎりの方が男にははるかにご褒美になると思うけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「やってみて?」

「う、うん…」



しゃかしゃかしゃかしゃか しゃかしゃかしゃかしゃか
しゃかしゃかしゃかしゃか しゃかしゃかしゃかしゃか


「も、もういいんじゃないかな…」

「え、そ、そう…?(パカッ)わぁ…!こ、これを握るのよね」

「そう」

にぎにぎ にぎにぎ

「で…できた…?できた!できたぁ!ほらほら、凄い!生まれて初めておにぎり握ったわ!」

この可愛さには絶対耐えられない!!(えー
なんて可愛いんだお嬢!今日ほどイナズマイレブンを見ててよかったと思ったことはないぜ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
恐る恐るお米を手に乗せるこの仕草いいなぁ、ちゃんと形になった後はしゃぎまくる姿もいいなぁ、お嬢最高だなぁ

そして炊飯器の中身が空っぽになるまで、ありったけのおにぎりを作った3人。出来たてをさっそくみんなの前に持っていくと
休憩を兼ねて食べさせてあげることにします

「みんなー!」

「おにぎりが出来ましたー!」

「「「うおおおおおおお!!」」」

「いっちばーーん!!」

べしっ

「い、いってぇ!?何すんだよぉ…」

「手を洗って来なさい!!」

女子のおにぎり女子のおにぎりうおおおお!!と目の色を変えておにぎりに手を伸ばす雷門イレブンでしたが、
「汚い手で私のおにぎりに触れるなー!」とお嬢のビンタでそれを阻止されてしまいます。さすが清潔にはうるさいのね…
おあずけを食らって仕方なく手洗い場へ向かう雷門イレブン。しかし、すぐにおにぎりが食べられるとあってその足取りは軽やかです

「おっにぎ〜りおっにぎ〜り〜♪うん?」

「(ふきふきふき)」

き、鬼道さん抜け目ねええええええええ!!
「こんなこともあろうかと手を洗っといてよかったぜ」とばかりに、ゆうゆうと円堂達を置いておにぎりへ向かう鬼道さん!
すでにこの事態を見越して手洗い場へ向かっていたとは!さすが鬼道さんは天才ゲームメーカーだぜ
というかこの鬼道さんの行動は想定外すぎて爆笑してしまいました、鬼道さんは何をやらせても最高だな



そしてよい子の鬼道さんはみんな戻ってくるまで待っててくれました(えー
全員の手洗いが終わるまで、おにぎりに手をつけないであげるとはなんて鬼道さんのフェアプレー精神…
というか鬼道さん以外のメンバーで一番早く戻ってきたの豪炎寺かよ!
洗いに行く時は確かに最後尾だったのに帰ってくる時は一番早いって!?
豪炎寺め…「おにぎりなんて興味ないぜ」って態度をしていながら、実は一番必死に戻ってきたなんて笑わせてくれます(えー

「ふふ、はいどうぞ!」

「「「いただきまぁぁーーす!!」」」

いよいよ心置きなくおにぎりに手を伸ばす一同!単におにぎり食うのにも、みんなの性格が表れてて面白いですね
一之瀬や土門は真っ先に秋のおにぎりに群がり、鬼道さんは春奈のおにぎりをムシャムシャほおばり…
特に鬼道さんの方は、さっき春奈がおにぎり作ってる時に「こんな大きいの作っちゃったけど食べてくれるかな」って顔してた奴を
「せっかくだから俺はこのバカでかい奴を選ぶぜ!」って自ら食ってるところがミソですな
一番張り切って作ったおにぎりを、鬼道さんが食べてくれて春奈も実に嬉しそうです
これは鬼道兄妹好きの俺にはかなりのハァハァポイントだぜ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ははっ、ヘンテコな形だな〜」

「…それ、私が握ったんだけど」

そして円堂が選んだのはやっぱりお嬢のおにぎりでした。秋や春奈と比べていびつな形のおにぎりに、
思わずニヤニヤと笑ってしまう円堂でしたが…

「あ、あぁ!ま、まあ形はどうであれ味は一緒だよな!」

もぐもぐ

「…んぐ!?しょ、しょっぱ…!」

「お、お塩つけすぎたかしら…」

「あぁ…いや…練習で流した汗の分だけ、塩分補給しないと…かはっ!?の、のどに…つまっ…」

「も、もう!世話が焼けるわねぇ!」

見た目だけでなく味も塩まみれ、さらに喉に詰まったりと踏んだり蹴ったりの円堂でしたが、
お嬢に背中をバシバシ叩かれて介抱してもらえるという、うらやましい目に遭わされるのでした(えー

「うおおおおおーっ!!」

ドッゴオオオオッ!

「ぐっ…!俺が世宇子中のボールを止めなきゃ…!」

そしてマジン・ザ・ハンド習得のために、今日もまた鉄塔広場で特訓を開始した円堂。
特訓に使うタイヤも、今までの数倍はあろうかという超巨大なものに変わっていました。ますます特訓の激しさは増していくばかり…
そんな円堂の様子を、遠巻きに鬼道さん・一之瀬・豪炎寺の実力派メンバー達が見守っていました

「いいの?手伝ってやらなくて」

「あいつは今、自分と戦ってるんだ」

「壁は誰かが作るものじゃないからな…」

「そうか、壁はここ(胸)にあるんだな…」

マジン・ザ・ハンドを編み出すためには、自分達が力を貸しても助けにならないと鬼道さん達は思っているようで…
そして、ここにきてようやく円堂祖父の言っていた「胸がポイント」の意味が明らかになった感じです
要するに自分の限界が見えても、絶対に諦めずにそれを乗り越える強靭な意志が必要になるということか…

「円堂の祖父さんもそれが言いたかったんだ、なんて言うなよ?」

「ははっ、バレた?」

そ、そんな!?(゜д゜;)鬼道さんに速攻でダメ出しされた!?(えー
すいませんでした鬼道さん…どうやら私の考えが浅はかだったようです:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
結局まだまだ「胸がポイント」の意味は分からずじまいってことですか、マジン・ザ・ハンドへの道のりは一体どれだけ険しいんだ…

「く…!ぐうっ!くっそぉっ…!もう1回!」

「…」

もう何時間特訓を続けたんでしょう、日が暮れるまでタイヤに吹き飛ばされ続けても、円堂は決して特訓をやめようとしませんでした
そんな円堂の姿を、いつの間にか心配そうに眺めていた円堂母…
あまりに過酷な円堂の特訓を見て、円堂母の手はぷるぷると静かに震えています
息子がこんな風にボロボロになっているのに、平気でいられるわけがありませんもんね…

ガッシイイイイッ!

「くっ…!はぁ…はぁ…!や、やった…!?くぅぅぅぅーーっ!!やったぁぁぁぁぁぁ!!
 ようし、燃えてきたぁぁぁ!!」

「あっ…」

その時、ついにこの巨大タイヤに吹き飛ばされずにガッシリと止めてみせた円堂!
気の遠くなる回数をこなしてようやく掴んだ成功に、円堂は心底嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねます
それほど喜びに溢れた円堂を見て、円堂母は何か感じるものがあったようで…

「守…サッカー楽しい?」

「ん…?うん!あ、でも母ちゃんは反対なんだっけ…」

そう、円堂祖父がサッカーのせいで死んでしまったことで、以前からサッカーのことを忌み嫌っていた円堂母。
特にイナズマイレブンの話をすることは、円堂家では完全にタブーとなっているほどでした。でも今は…

「そうよ、私は守がサッカーするのは反対…でも…
 でも、一度こうと決めたら母親が反対したって貫きなさい…!男でしょ?」

「…ははっ、母ちゃん!」

円堂があれほど夢中になっている様子を見て、とうとう円堂のサッカーを認める気になった円堂母。
このサッカー嫌いな円堂母の一面は、19話で雷門イレブンが家に集まった時ニコニコしてたから
なかったことにされたのかなーと不安に思ってましたが…きっちりこんなエピソードがあって安心しました
さすがイナズマ脚本は、こういうところが丁寧で好感が持てますね

「おじいちゃんがね…私が小さかった頃いつも言ってたことがあるんだ」

「じいちゃんが?」

「キーパーはね…足腰だって。”ヘソと尻に力を入れて踏ん張れば、捕れない球はない”って」

「ほ…本当!?そっか!ヘソと尻に力を入れて踏ん張れば…ようし!頑張るぞ!!」

(お父さん…初めてお父さんのこと、守に話せたわ…)

今まで心の奥に固く封印してきた祖父のことを、とうとう円堂に話すようになった円堂母。
これは家族としても、じいちゃんの教えとしても大きな一歩になりそうですね。
ちょうどこのフレーズが、マジン・ザ・ハンドのためのヒントになるのかも…って、ヘソと尻に力を入れて踏ん張る…?
それってお通じをよくする秘訣とかじゃないですよね!?(えー
なんかそれをやると尻からアレが出てしまうような気がするんですが、本当に大丈夫なのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ガラガラガラガラ

「いらっしゃ…ん!?お前は…影山!!」

「ほう、随分な態度じゃないか。この店は客を選ぶのか?」

「…」

「ではラーメンでも作ってもらおうか」

そんなある日、雷雷軒に思いもしない来客が登場!それはなんと影山…一体何の目的でこんなぬけぬけと!?
ところで関係ないんですけど、この店のメニューって普通のラーメン:750円、大盛ラーメン:750円、
チャーシューメン:750円、玉子ラーメン:750円、もやしラーメン:650円、みそラーメン:700円
って
一体どういう値段の決め方してるんだろう(えー
以前壁山が「チャーシューメンはセレブの食べ物」って言ってたのなんだったんだ!普通のラーメンと値段おんなじじゃん!

「ふん…!」

「そうツンケンするな…お互い同じイナズマイレブンの仲間だったじゃないか?」

「…!」



馴れ馴れしい影山の態度に、かつてない怒りの表情を見せる響木監督…こ、こええ…これは本気で怒ってますな…
何しろ目の前にいるのは、自分やイナズマイレブンの仲間達を破滅させ、円堂達を鉄骨で殺そうとまでした男…
そんな最悪の男がかつて自分達と同じチームにいただなんて、考えるだけでも吐き気がすることでしょう

「同じフィールドに立っていたというのに、今ではずいぶん違うな?
 お前はラーメン屋の店主、私はフットボールフロンティアを制しサッカー界の頂に立つ」

「頂点に立つかどうかは分からんだろう」

「分かるさ、試合をする前からな。私は勝利を掴みお前はまた負け犬になる。
 地べたを這いつくばり、運命を呪うことしか出来ない負け犬にな」

「決勝でボコボコにしてお前の監督生活終了、ラーメン屋に専念させてやるよ」とイヤミなことを言いまくる影山。
こいつ一体何しに来たんでしょうか。何か話したいことがあるのかと思いきや、嫌がらせみたいなことを延々と言い続けるばかりです

「食わないのか」

「フン。食いたくないな、負け犬が作ったラーメンなど」

お、お前がラーメン作れって言ったのにー!!(泣)
酷すぎます影山、「おい俺様は客だぞラーメン作れよウスノロ店主」って言うから仕方なくラーメン作ったのに
「誰がそんなもん食うかバーカ」って箸をつけようともしないなんて…冷やかしならとっとと帰ってくださいよ!(えー

「ひとつ教えてやろう、お前は人を信じすぎる。それが弱点だ」

「それは俺の長所でな。お前は選手を信じることが出来ない、
 だから汚い手を使ってしか勝つことが出来ないんだ」

「心外だな、いつ私が汚い手を使ったと言うのだ?証拠があるなら見せてもらおうか」

「証拠はそこにある。全てはお前の胸の内にな」



「何言ってんの?俺がやったって証拠でもあんの?」と見苦しく自分の悪行を認めようとしない影山。
そんな影山に、監督は自分の胸に聞いてみろとおたまをグイッと突きつけます
こいつは一本取ってやった感じですな、さすがの影山も息が詰まったように口ごもってしまいます

「………ふ………ふふふふ…ふふふふふはは、ふはははははははは!!
 少しは変わったようだったから利口になったのかと思えば…!お前はお前だな…!
 決勝戦の日、己の愚かさを呪うことになるぞ。
 目の前で大切な円堂達が倒されて行くのを、お前は黙って見ているしかないんだ」

「…」

「試合、楽しみにしているよ。いや…円堂はすでに倒されているかも知れんがな

「…なに!?」

本性の狂気が溢れるような笑いを浮かべて去って行った影山、しかし最後に衝撃的な一言を!
すでに円堂へ向けて刺客を放ったというんですか!?そういえばこいつは、帝国との試合の時も
心理作戦やら鉄骨落としやら卑劣な罠を仕掛けてきた男…試合前に闇討ちぐらいのことはやって当然なのかもしれません
それを聞かされた響木監督に動揺が走る中、その頃雷門イレブン達は…

(ヘソと尻に力を込めて踏ん張れば、捕れない球はない…!そしてポイントは胸だ!)

「よし!来いッ!!」

「「ドラゴンッ!!トルネエエエエドッ!!」」

「「ツインッ!!ブーストオオッ!!」」

ドドバッギョオオオオオオ!!

うおおおおこ、これは!?2個のボールでドラゴントルネードとツインブーストを同時に撃ち込むキーパー特訓!
確かにこれほどの威力なら、世宇子のシュート対策としちゃかなり有効かもしれません
というかいつの間にやらツインブーストを習得してたとは、さすが天才一之瀬ですね
まあツインブーストはバックトルネードより弱っちい技なんだけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

バシバシイッ!!

「な…!?」

こ、こいつはーー!!なんと4人がシュートを撃ったその瞬間、円堂の前に姿を現した世宇子のメンバー!
それにしても必殺技を使わずして軽々ボールを受け止めるとは…!?
これまでの戦いで、必殺シュートをただのキャッチングで防いだキーパーは一人たりともいませんでした
必殺技は必殺技でないと返せない…そんな円堂達の常識を楽々とブチ破る、ケタ外れの実力を持っていることが分かります

「す…すげえ…!ドラゴントルネードとツインブーストを止めるなんて…!?
 お前、凄いキーパーだな…!」

「いいや…私はキーパーではない。我がチームのキーパーは、
 こんなもの指一本で止めてみせるだろうね」

「そのチームってのは世宇子中のことだろう…!アフロディ!!」

帝国の仇を目の前にして激しく昂ぶる鬼道さん!こいつの名前はアフロディって言うのか…
やはり世宇子イレブンは鬼道さんのように、総帥が世界中からかき集めてきたサッカーのエリート集団なんでしょうかね
…と、思いきやEDのキャストを見るとアフロディの名前が亜風炉照美なんて書いてあって吹いた
お前れっきとした日本人かよ!!しかも亜風炉照美ってまるっきりギャグキャラの名前じゃんか!
もはや私には暴尾亜空(あばおあくう)と同レベルの名前にしか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「て、てめえ…!宣戦布告に来やがったな!」

「宣戦布告?ふふふふ…私は君たちと戦うつもりはない。
 君たちも戦わない方がいい、それが君たちのためだよ」

「何故だよ…!」

「負けるからさ。神と人間が戦っても勝敗は見えている」

「…!試合はやってみなけりゃ分からないぞ…!」

「そうかな?リンゴが木から落ちるように、
 世の中には逆らえない事実というものがあるんだ。だから練習もやめたまえ。
 神と人間の間の溝は練習では埋められるものじゃないよ、無駄なことさ」

なんと雷門イレブンにケンカを売るどころか、まるで大人が聞き分けのない子供をさとすように、試合の放棄を勧めてきたアフロディ。
一見すると紳士的のようですが…戦う前からすでに円堂達を対戦相手と見てすらいない、同じ土俵に上がるのも無意味としか思っていない…
対戦相手としてこれほど屈辱的なことはないでしょう。ついさっきまで温厚だった円堂の表情も、みるみるうちに険しいものへと変わってしまいます

「うるさい…!練習が無駄だなんて誰にも言わせない!
 練習はおにぎりだ!!俺たちの血となり肉となるんだ!!」

こ、こんな緊迫した場面でおにぎり!?(えー
キャ、キャプテンその例えはちょっと…思わず吹き出しそうになってしまいました、まあ円堂らしいっちゃらしいんですけどね

「あぁ…なるほど、練習はおにぎり…ははは、上手いこと言うねぇ、ふふっ」

「笑うとこじゃないぞ…!!」



え、円堂こええええええええええ!!
ぎゃあああああ円堂さん吹き出しそうになったとか言ってすいませんでした!お願いだから殺さないで!(えー
というか今まで見たことがないくらいの、凄まじい怒りの表情ですね
世宇子戦を控えてナーバスになっていた円堂の心が、アフロディの不遜な物言いで一気に決壊してしまったんでしょうか

「しょうがないな…じゃあ、それが無駄なことだと…証明してあげるよ!」

言うが早いか、持っていたボールを突然空高く蹴り上げたアフロディ!いきなり何を…と思ったその瞬間、
円堂達の目前にいたアフロディは高く上がったボールよりさらに高い上空へと出現する!そ、そんな!?
まるっきりワープのような恐ろしい速さの身のこなし…単に移動するだけでも、こんな肉眼で捉えられない圧倒的なレベルなのか!?

「うっ…!?い…いつの間に!!」

「(ぱしっ)」

ドギュアゴオオオオオオオ!!

そしてボールを優しく撫でるかのように、まったく力を込めずにシュートを放ったアフロディ!
しかしそんな限界まで手加減されたシュートですら、とてつもない破壊力を持って円堂へと飛んで行く!
な、なんという…軽く触れただけでこの威力!?これで必殺シュートなんて撃たれた日には、一体どうなってしまうんだ…

(ヘソと尻に力を入れれば…!捕れない球はない!!)

ギョギョギョギョギョギョギョギョ!!

「ぐ…!ぐぐぐぐ…!ぐおおおおおーーっ!!」

全身全霊を懸けてこのシュートに挑みかかり、相討ちに近い形でボールを弾き飛ばした円堂!
かろうじてゴールの外へボールを押し出すことに成功しますが、円堂も激しく吹き飛ばされて気を失ってしまいます

「円堂!?おい、大丈夫か円堂!」

「しっかりしなさい円堂君!」

「……う……ぐ…っ!どけよ…!来いよもう一発ッ…!
 今の…本気じゃないだろう!本気でドンと来いよッ!!」

ダメえええそれ以上いけない!!(えー
朦朧とする意識を激しい怒りで繋ぎ止め、世宇子への敵意を剥き出しにする円堂!
もはや足腰もまるで言うことを聞かないはずですが、這ってでもアフロディに食らいつこうとする凄まじい怒りです
今までに感じていた影山への怒りや試合への焦りが、ここに来て一気に爆発してしまった感じですな…

「…面白い。神のボールをカットしたのは君が初めてだ、決勝が少し楽しくなってきたよ」

その言葉を残して、一瞬のうちに円堂達の前から消え去ってしまったアフロディ。一体どんなレベルの速さで動いてるんだ…
どうやら自分のシュートを初めて止めた円堂を見て、ようやく雷門イレブンを戦うに値するチームだと認識したようです
それにしても大人しく帰ってくれてよかった…もしも気分を害したアフロディが、うさ晴らしに必殺シュートの一発でも撃っていたら
円堂達は跡形もなく消し飛んでたかもしれないし…これが全然冗談にならないから世宇子はこえーよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「決勝戦…とんでもないことになりそうだな」

「…世宇子中はあいつみたいな奴ばかりなんだ」

「はぁ…」

「円堂、手はいるか?」

「あ、あぁ、いるいる…へへっ、今のシュートで新しい技が見えたような気がするぜ…やれるよ俺達!」

世宇子にはあんなのが11人もいるのか…そんな奴らと対峙するなんて、私なんかは考えただけで小便ちびりそうだぜ(えー
ですがアフロディがいなくなったことで、とりあえず円堂はいつもの調子に戻ったようです。よかったよかった
それにマジン・ザ・ハンドの正体もおぼろげながら見えてきたようで…
今のも必殺技を使わずに世宇子のシュートを止めたことには変わりないんだし、勝ち目も完全にゼロというわけではないのかも…

「いいや…今のお前たちには絶対に不可能だ!」



そ…そんなーー!!やっぱダメですか!?わずかな希望を完全に打ち砕く監督の一言!
もしかしたら主人公補正でなんとかなるかもなんて思ってましたが、やっぱりそんな程度でまともに戦える相手じゃないか…
あのまったく強さの次元が違う化け物達と戦うには、円堂達も今のレベルとはまったく違う領域へと
パワーアップしなければならないはず…響木監督にはそのための秘策があるんでしょうか?次回に続く!





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