■ライブオンCARDLIVER翔 第16話「親子三代!チーム大漁旗!」
《グランドチャンピオンシップ中部大会、第一回戦を開始します。
チーム無敵(アンヴァンシブル)vsチーム大漁旗、第一試合・小芹アイvs三内英世!》
「始まったぞぉ中部大会!」
「アイちゃん、がんばって!」
「この僕が熱く応援してるからねぇ〜!」
いよいよ始まった中部大会。その一回戦で翔たちとぶつかったのは、親子三代が揃ってチームを組んでいるチーム大漁旗です
その中で先鋒として出てきたのは、漁師の爺ちゃんや息子と違って、普通のサラリーマンの英世パパでした
「サラリーマンになった息子よ。男のデッキは大海デッキだ!」
「大海デッキだ!」
「は、はあ…」
同じ家族の爺ちゃんや息子にまで「うだつの上がらないサラリーマンめ、大海デッキ使えよカス」とイヤミを言われて、
見るからに頼りなさそうな英世パパ、こんな調子で翔達の中で最強のアイとまともに戦えるんでしょうか
「レインボースワローで攻撃!」
バッコオオオオン!!
「くうっ!」
ギュボオオオオ!!
「えっ!?」
「はは、運よくフレイムトラップがリアクションで発動してくれましたね
そろそろこちらから行きましょうか、ダイオードグーで攻撃です!」
ガキイイイン!!
「あぁ!?」
「コウソクファルコンがバーストされちゃった!?」
「いやぁはは、ラッキーですね」
(このおじさん…)
手始めに英世パパへ直接攻撃を仕掛けたアイ、しかしアイが英世パパのデッキからバーストしたのは
リアクションで敵に3000ものダメージを与えるフレイムトラップ!(リアクション:そのカードがバーストされた時に発動する効果のこと)
その効果であえなく撃破されたアイのレインボースワロー。さらに英世パパの反撃により
アイはいきなり主力のコウソクファルコンをバーストされてしまいます。一番バーストしたくない敵カードを当ててしまったアイ、
一番バーストしたい敵カードを当てた英世パパ…いきなり両者の明暗がハッキリ分かれてしまいました
「まだまだ、セコンダリーをライブ!」
「ダイオードグーで攻撃!」
ガキイイイン!!
「くうっ!」
「ひ、姫ぇぇぇぇェェェェェ!!!」
「プ、プリンセス・プライマリーまでバーストされちゃうなんて!?」
「今回はアイ君にツキがなさすぎる…」
「ツキがないんじゃない…こういう展開を狙って戦略を立てて来たんだわ」
続けてセコンダリーをライブしたものの、アタックラインに移動させる前にまたも英世パパの攻撃が!
今度バーストされたのはまた主力のプリンセス・プライマリー…というかセコンダリー君は少し落ち着こうな(えー
なんだかアイばかりが損をしているように見えますが、アイはこれも英世パパの戦略によるものだと言います
むう…要するに2人はデッキ構成のタイプが違うってことでしょうか
アイは多数のモンスターを場に揃えて、ガンガン相手のデッキをバーストしていく攻撃主体のデッキ。
英世パパはモンスターの数は最小限に抑えて、リアクション系のワザカードを多く入れてある防御主体のデッキ。
だから確率的に言って、デッキをバーストされた時にはアイは強いモンスターカードが出やすくて
英世パパは反撃のワザカードが出やすいってことなんでしょう
「でもバトルは最後までやってみなくちゃ分からないってね!
セコンダリー!アタックラインに移動して攻撃よ!」
「姫のカタキィィィィィ!!づえええええやああああああ!!」
死ねよやーー!!なんという殺意を思いっきり込めまくりのセコンダリー!完全に英世パパを殺すつもりです(えー
ゲーム中のバリアがなかったら一発であの世行きですよ!むしろバリアをぶっ壊しそうな勢いで恐ろしい男よのう
「ぐわあああっ!!」
ギュボオオオオオ!!
「ううっ!?む、むむ、無念んぅぅ!」
「セコンダリー!!」
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(C)TOMY (C)小学館プロダクション・テレビ東京 |
な、なんてこと!またもフレイムトラップをバーストしてしまったセコンダリーはこんがり焼けた鳥の丸焼きに!(えー
丸焼き姫のヨダレをすする姿が目に浮かぶようです、ああ恐ろしい:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
もはや完全にギャグキャラが板についてますなセコンダリー、これでまたお互い痛み分けとなってしまいました
「がんばって…アイちゃん…!」
要所要所で攻め手を寸断されてしまい、なかなか思い通りの試合運びができないアイ。
しかし、それでも英世パパにリードを許さないのはさすがです。粘り強い戦いで、デッキ枚数は常にアイの方が5枚ほど上回っている状態。
その差を維持したまま、ついに2人の試合は終盤へ…
「ワーカージャイアントをライブ!ラッシュ能力でアタックラインへ!
ダイオードグーとワーカージャイアントでアタック!」
ドガガアアアアン!!
「きゃああああ!」
(バースト2のワーカージャイアント…厄介だわ…!)
「クリスタルスワン、ワーカージャイアントに先制攻撃!」
バコオオオオン!!
「もう1体ワーカージャイアントをライブ!ラッシュでアタックラインへ!」
「ま、また!?」
「ダイオードグーとワーカージャイアントでアタック!」
ドガガアアアアン!!
「ううううっ…!」
しかし、ここに来て一気にアイのデッキを削ってきた英世パパ!
ライブしたターンにいきなり攻撃できる「ラッシュ」の能力と、1度の攻撃で相手のデッキを2枚削れる「バースト2」の能力…
この2つの能力を併せ持つなんて、ずいぶんと優秀なモンスターですねワーカージャイアント。
そんなワーカージャイアントを倒してもすぐ2体目をライブされてしまい、アイは一気に6枚ものカードをバーストされてしまいました
これでアイが守ってきたリードがなくなり、お互いのデッキは残り8枚に…
(…きた!これなら…!)
「…?」
(おじさんの手札は1枚…いける!)
「イーグルケンサク以外のモンスターを前へ!行くわよ、ワザカード”巻き込み”!
ダイオードグーをバックラインへ!」
「まずい…!ダイオードグーが下げられおった!防御できんぞ!」
「さらにワザカード”激高”!」
「ま、まずい!みんなバースト2になっちゃった!」
しかし、それに負けじとアイも怒涛の攻めを展開!英世パパのダイオードグーをバックラインへ吹き飛ばし、
さらに他の英世パパのモンスター達は、さっきアイに攻撃したために全員がダウン状態!(ダウン状態:バトスピの疲労状態と同じ状態)
このターン英世パパを守るモンスターは皆無、それに対してアイは4体ものモンスターをアタックラインに並べます
さらにワザカード・激高の効果でアイのモンスターは全員バースト2に!英世パパのデッキは残り8枚、
この4体の攻撃が通れば勝負は決まる!
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「ウカイトで攻撃!」
バキイイイッ!!
「ぐああっ!」
「よし…!あれはワザカードじゃない!」
さらにこの土壇場にきて冷静なアイ!英世パパの持つ手札1枚が何かを確認するために、まず1体のモンスターでアタックをかける!
その攻撃をモロに食らった英世パパ。ということは、英世パパの手札は反撃に使うワザカードではないということです
これなら残り3体の攻撃も確実に通るはず、いよいよアイは勝負を決めに一斉攻撃を仕掛ける!
「よし!カードックの残りは6枚、3体のバースト2で…!」
「これでフィニッシュよ!」
「いや〜、あの子にお礼を言わないといけませんね」
「えっ…」
「ワザカード”飛び散る火炎”!クリスタルスワン、水溶性インコ、ローソクローに
それぞれ1000のダメージ!」
な、なんだってー!?ここにきて英世パパの持っていた最後の手札が明らかに!
それはなんと、3000のダメージを最大3体まで割り振ることのできる反撃のワザカード!
そう、さっきウカイトの攻撃を食らってみせたのは、この飛び散る火炎で一網打尽にするためのブラフだったのです
さらにこの飛び散る火炎というカード、実は…
「あぁー!あれは俺が交換したカード!」
「「ええええええええええ!?」」
「あのアイが一気にやられるなんて、こんな凄い使い方があったんだぁ〜!」
翔お前って奴はーー!!そう、このカードは会場へ来る途中、駅で初めて出会った翔と英世パパが
お互いにカードをトレードした時にあげてしまったもの…それさえなければこんなことにはならなかったのに!
「あ…あああ…まま、まずい、まずいよ…」
「あれ、徹?なに?」
「ま、前…前!」
「えっ?」
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ドッギャーーン!! |
ぎゃああああああああああ!!
アイちゃんめっちゃ怒ってはる!世にも恐ろしい憤怒の表情、まるで眼力だけで呪い殺されてしまいそうです(えー
アイは今までのバトルで無敗、今回も飛び散る火炎さえなければ確実に勝っていただけに
「翔てめーよくも私の輝かしい戦歴に傷を!」と怒り狂うのも無理ないでしょう。それにしたって恐ろしすぎるけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「みんな、前へ出て総攻撃!」
《ライブオーバー!勝者・チーム大漁旗!》
次のターン、一斉にダウン状態から復帰した英世パパのモンスターは、5体もの攻撃でとうとうアイに土をつけてしまうのでした
「ああ…あああ、ああ…ま、まさかあのアイ君が負けるなんて…」
「翔はどこ?」
「ひいっ!?お、おや…?さっきまでそこにいたのに…」
あまりの殺気で覇王色の覇気をまといながらニコニコと翔の居場所を聞くアイ。殺されます
あのままあそこにいたらもう死ぬしかないと思った翔は、「僕が2番手です早く試合してくださいお願いします」と
徹の順番を抜かして自分が2番手で出場することに…
「ノ…ノォーー!!次の順番は僕なのにぃぃ!」
「あら…翔にしてはいい心がけじゃない。
ボコボコにされる前に許してもらおうって言うんだから」
「(ガクガクブルブルガクガクブルブル)」
《では一回戦第二試合・ライブスタート!》
そのまま始まってしまった第二試合、翔と戦うのは大漁旗のお子様・光代(こうだい)です
でもアイの怒りですでに精神的ダメージ食らいまくりの翔がまともに戦えるのかどうか…(えー
(か、勝たなきゃ、勝たなきゃ…!)
「え、えーっと…えーっと…サルサルサと突撃ムスタングをライブ!」
(プレッシャーなのは分かるが、あんなにビクついてて大丈夫か…?)
「ぐぅー!引きが悪くてライブできない!」
案の定、光代よりもアイから漏れ出る覇王色の覇気が恐ろしすぎて、完全にテンパりまくってしまった翔。
いつも以上に危なっかしい翔のバトルですが、なんと相手の光代はいきなり手札事故を起こして涙目という無防備状態!
こいつは願ってもない展開!このスキに攻撃をガスガス叩き込み、翔は一気にデッキ差10枚近いリードを奪うことに成功します
「サルサルサ、リョウトクバイソンをライブ!いっけぇ突撃ムスタング!」
ドゴオオオッ!
「ぐうう…!ブリザートド、前へ!ハッポウウォーターをダブルでライブ!」
「来たっ!まずセッカチーターをライブ!行くぞぉ!ライブチェンジ・タテガミウルフ!」
ズボオオオオ!!
「うぐぐぐ!」
「さらにラッシュで前へ!そのまま攻撃だぁ!」
ドッガアアアッ!!
「うわあああーっ!!」
なんとか建て直しをはかる光代でしたが、波に乗ってきた翔の勢いはまったく止まらない!
”ライブした瞬間相手モンスターに2000ダメージを与える”というタテガミウルフの能力で
光代の唯一アタックラインにいたブリザートドを爆殺!さらにタテガミウルフのラッシュ能力で、即アタックラインに移動して光代へ攻撃!
無防備な光代に対して、まだまだ他にも場に溢れるほど揃っている翔のモンスター。こいつは完全にワンサイドゲームですな
「…やった!」
「へっ?」
「あ…!?タイダルウェイブがリアクションライブしたんだ!」
ズドドドドドド!!
「どわぁあああっ!?」
「タイダルウェイブはアタックラインにいるモンスターを、
全てバックラインに押し流す力があるんだ!バックラインには5体までしかいられない…
それを超えるモンスターは、フィールドから去らなくてはならないんだ!」
しかしついに光代にも一筋の光明が!翔が光代のデッキからバーストしてしまったのは、起死回生のワザカード・タイダルウェイブ!
翔のアタックラインにいたモンスターは全て押し流されてしまい、大量に揃えていたモンスターも5体まで減ってしまいます
「あ、あんなワザカードがあったなんて…」
「ハッポウウォーター、ダブルで前へ!そのまま攻撃だ!」
バシュウウウウウ!!
「うわああああ!!」
「ノノノォーーッ!バースト2が連発なんてぇ!
このままじゃリードもあっと言う間になくなって!?」
「うるさい」
タイダルウェイブで無防備になったところにバースト2の連続攻撃!ああ翔のデッキがもりもり削られていく…
序盤に奪った大量リードが埋められるほどではないにしろ、少しずつ不安の目が出てきてしまいました
ズドドドドド!!
「ま、またきたぁぁぁ!!」
「シケトルと北極ピラニア2体で攻撃!」
「シケトル…バースト2のモンスターよ、まずいわ!」
ドガガガガガ!!
「うぐぐ…!4枚もバーストされた…!」
「お兄ちゃん…がんばれ!」
建て直しをはかる翔でしたが、またしても邪魔をするのはタイダルウェイブ!また丸裸にされたところへ総攻撃を受けてしまい、
いよいよデッキ枚数も追いつかれる寸前に!接戦になってきたところで2人の試合もいよいよ終盤、
このまま翔が逃げ切るのが先か、光代が追いつくのが先か…
(負けられない…俺は負けられないんだ!
アイに怒られるとかじゃなくて、チームの一員として!)
この大会は2本先取のチーム戦…ここで翔が負けてしまえば、翔たちの一回戦敗退が決定してしまいます
これまでの地区予選では、自分の実力不足を何度もアイ達の勝ち星でフォローしてもらった翔。
そんな仲間達の頑張りに報いるためにも、ここはなんとしても踏ん張って次の徹に繋ぎたいところです
「力を貸してくれ!怒涛ムスタング!」
「…?初めて見るモンスターね…」
「あれは…私と交換したカードですね」
この土壇場で翔が引いたのは、英世パパとトレードしたモンスター・怒涛ムスタング!
さっきの飛び散る火花のように、この怒涛ムスタングが勝負を決める鍵となってくれるのか…?
「お、親父!?ひょっとして親父じゃねえのか!?」
「せがれか…大きくなったな」
「ええ!?すごい、今度は親子なんだ!」
しかしその時、すでに場に出ていた突撃ムスタングと「お父ちゃんこんなところで何してんの」と会話を始めた怒涛ムスタング!
名前が似てると思ったらお前ら親子かよ!ちなみにもう一体いる疾風ムスタングは、突撃ムスタングの兄弟だそうです
「と言っても、会うのは2度目くらいだがな」
「ど、どういうこと?」
「この親父、一つのところには留まっていられない放浪癖がありやがって…
おかげで俺達兄弟も行くアテがなく、マウントされて人の手を転々と…」
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親父がふらふら遊び歩いてるせいで俺たち兄弟路頭に迷って、人間にカードにされたあげく離れ離れになったけど
たまたま翔のデッキで再会できましたという感動的なお話(えー
なんてダメな親父なんだ怒涛ムスタング!
一言で言うと親父のせいで人生破滅しましたってことじゃないか!(えー
「でもそんなことはもう気にしてねえ!今はこうして思う存分突撃できるんじゃねえか!」
そんな親父をあっさり許してあげる突撃ムスタングは心が広すぎると思います:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ところがその時、いきなり翔のデッキから勝手に飛び出してきた疾風ムスタング!ど、どういうことだ!?
「突撃が許しても俺は絶対に許さないよ」と親父への怒りで飛び出してきたのか!?(えー
「怒涛ムスタングは、カードックからムスタングを1体呼べるんだ!」
「ち、父上ってか!?」
「おう!ウルフのガキ、俺たち親子が揃ったからには…
ムスタングの名に恥じねえ戦いを見せてやるよ!」
って、疾風ムスタングがライブされたのは怒涛ムスタングの特殊能力によるものでした
うーんそれにしても、かつては親父に勝手に捨てられ、今では親父に勝手に呼ばれるって
疾風ムスタング達ちょっと可哀想すぎないか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「よし、頼んだよホウヒベアー、ムスタング達!」
「敵一体をアタックラインからバックラインへ押し戻す」という能力を持つホウヒベアーを使い、
光代の壁モンスターをバックラインへどかせた翔!そこにムスタング達が決着のための攻撃を仕掛ける!
奇しくもさっきアイが英世パパに仕掛けた最後の攻撃と瓜二つです、今度はきっちり攻撃を通すことができるのか!?
全弾直撃いったーー!!まともにムスタング達の攻撃をくらって全てのデッキを失う光代!
この辺が最後まで逆転の策を残しておいた英世パパと、特に何も用意してなかった光代の格の違いか…(えー
ともかく見事に光代相手に勝利を収めた翔、なんとか次の徹へ希望を繋げるのでした
「やったぁ!これで1対1だ!」
「オォー!!」
「これくらいやってもらわなくちゃね」
「うんうん」
「ア、アイ、これで許してもらえた?」
「いいわ、徹が勝ったらね」
翔の活躍で、ちょっとはアイの怒りも収まったようです。よかったよかった
だからアイさんいつまでもその覇王色の覇気出さないでください(えー
次回に続く!
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