■フレッシュプリキュア! 第12話「みんなで変身!フサフサ大作戦!!」
「ふう…」
冒頭の場面で、廃品回収に精を出し労働の汗を流す爽やかな青年。それは悪の3幹部の一人・ウエスターでした
悪人がなんでまたこんな慈善活動を!?と思いきや、どうやら人間を不幸にするネタが尽きてしまったウエスターは
こうして人間の町に新たなアイデアを求めに来たようです。「あぁ人間を不幸にしたいなーよし慈善活動をしてやろう」って
ウエスターの思考回路が俺には分からない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
(不幸のネタを探すなら、町に出るのが一番よ)
(この世界の人間にさりげなく尋ねてみればいいのさ)
「(イースとサウラーはああ言ったが…)ところで一つ聞きたいんだが、最近不幸を感じたことはないか?」
「不幸…さあねえ、おかげで粗大ゴミも片付いたしあたしゃ幸せだよ」
「そ、そうか…(なかなか上手くいかないもんだな…)」
「おーい兄ちゃん!こっちの回収も頼むぜー!」
「あ、はいただいまー!!」
そして一生懸命働いてみんなをハッピーにしてしまうウエスター
ウエスターお前…どこまで悪人の才能がないやつなんだ!(えー
むしろそこらの人間よりよっぽど感心な奴じゃないですか、ウエスターは就職先を間違えてしまったようだ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「っちゅーわけで、昨日は色んな動物用のカツラを試着してなぁ。ワイかてオシャレもしたい年頃やし、
あんな楽しいもんかぶれるなんて、動物も案外ええやんなぁ〜」
「ラブちゃんのお父さんって、カツラメーカーに勤めてるのよね?」
「うん、いつも新しいアイデアが見つかったらそれしか見えなくなっちゃってさ」
一方その頃、公園に集まってカツラ談義に花を咲かせていたラブ達。ラブのパパはカツラメーカーの社員だそうで、
ブッキーのパパ(獣医)と一緒になって、動物が快適にかぶれるカツラを開発しているようです
というかタルトのかぶってる紫カツラがティエリアっぽく見えるのは、私の気のせいだろうか…
「でも、カツラをかぶったペットってどう思ってるんだろう」
「タルトちゃんみたいに喜んでる子は多いと思うけど、そうじゃない子もいると思う。ほら、無理矢理とかは…」
「うんうん、嫌がってるのにカツラをかぶらされたりしたら不幸だよね」
「ああ、だから父さん達は動物達も幸せになれるような、最高のカツラを目指してるんだ!
ラブも一緒に手伝ってくれないか?」
「ええ!?きょ、協力って…だぁぁぁ!!私はパス!!」
ラブにもそんなカツラの試着を頼むパパですが、自分のカツラ姿を想像したラブは速攻で辞退してしまいます
まったくラブは見る目がないな…どう見てもカツラ姿の方がかわいいのに!(えー
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「くっくっくっく…ついに見つけたぞ!あのカツラというものをかぶせれば、
皆が不幸になるのだな!?」
そこへ不幸と聞いてすっとんできましたと話を聞いたウエスターが登場!不幸を撒き散らすネタを見つけて大喜びです
というか「カツラをかぶせれば不幸」って、ブッキーはそれより「喜んでる子が多い」って言ってたんですが
聞いてなかったんでしょうかこの人は(えー
「はーっはっはっは!不幸の素はいただくぞ!ナケワメーケ!我に仕えよ!!」
ずもももももも
「う、うわああああっ!?」
そんあウエスターの手により、パパが手塩にかけて完成させたカツラは巨大な化け物に!
ナケワメーケとなってしまったカツラの能力、それはあらゆる人間にヘンテコなカツラをかぶせてしまうというものでした
「ふっははははは!さあいくぞオオオオオ!!」
すっかりご機嫌なウエスターは、ナケワメーケを連れて多くの人が集まる町のど真ん中へ!
罪のない一般市民達が次々と妙なカツラをかぶせられ、市民達はあまりの恥ずかしさで阿鼻叫喚の地獄絵図に…
「ぶはははは!なによその頭!?」
「あんたこそ超ウケる〜!」
「まあ〜マルちゃん可愛くしてもらったねえ」
げえなんだこりゃー!!ポルナレフにされた女子高生、キュアドリームにされたお子様、超サイヤ人にされたメガネの人、
キュアホワイトにされたおばあちゃん、さらにペットの犬はガイキングになっちまった!!
なんという仮想パーティ…これには不幸どころか、すっかりお祭り気分のように盛り上がった市民達は幸せいっぱいです
というかお子様の女の子にしてみれば、キュアドリームと同じ髪になれるなんて普通に嬉しいでしょうな
ってキュアホワイトばあちゃんの後ろにいるのはダイヤとルルだコレ!!スタッフのこのガイキングリスペクトっぷりは一体!?
あははははは わははははは
「な…な…なぜだ…?なぜ不幸にならん…?」
(C)細井雄二/講談社
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あ…?あ…?なぜだ?
なぜこいつらは不幸にならない?
なぜだ!?(えー |
せっかくの作戦が大失敗に終わり、すっかり意気消沈してしまったウエスター。
とぼとぼと敗北感に打ちひしがれながら、ひとまずナケワメーケを連れてこの場を離れるのでした
「お父さん達まだやってるのかなぁ」
「なんか楽しそうだったよね」
「そうかなぁ、やっぱり変だと…ぎょええええええ!?」
って、そんな町を去ったナケワメーケとラブ達が偶然にも鉢合わせ!
いきなり目の前に現れたカツラの化け物に、目玉が飛び出るほど驚きまくりのラブ。
そして、ナケワメーケの能力によりラブ達も妙なカツラ姿に変えられてしまい…
「な、なんやぁ!?」
「あっ、可愛い〜!」
「美希ちゃんも似合ってるう!」
「な、なんで私だけコレぇぇ!?」
こ、これは!?ババアが数段可愛くなったじゃないか!!(えー
ピンクカツラの美希、これはここだけで終わらせるには惜しいな…おかっぱ頭のブッキーはやっぱり普段の方がいいかな
ユウキ・コスモになったラブはまあグレンキャノンでも撃っててください:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「みんな!」
「うん!」
「オッケー!」
「「「チェンジ!プリキュア!ビートアップ!」」」
そんなカツラがナケワメーケの仕業と気づいた3人は、即座にプリキュアに変身してバトル開始!
リーチの長いナケワメーケの触手を必死にかいくぐって接近していきますが…
どどどどどどどどどどど
おお作画が動く動く!ここ数話のプリキュアのバトルシーンはスピード感が凄いですなあ
始まったばかりの頃の超もっさりバトルが嘘のようですよ、最初だけで視聴切らなくてよかった
ぼんよよーん
「ふ、ふわふわして跳ね返される!?」
しかし、必死に接近して殴っても蹴ってもまるでダメージを受けないナケワメーケ!
まさしくのれんに腕押しといった手ごたえのなさに、ラブ達は戸惑いを隠せません。しかも、そんなふわふわボディの割に
触手攻撃のパワーはかなり強力…こいつは意外にも攻守ともにスキのない強敵ですな
あんなにアホなウエスターではありますが、あいつの作り出すナケワメーケは毎回無駄に強いから困る:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「やめてくれぇーっ!そのカツラに攻撃するのはやめてくれ!」
「え…!?カツラって…まさか!?」
ズガアアアンドガアアアン!!
「やめるんだ!君は誰かを傷つけるために生まれてきたんじゃない!
何度も何度も研究を重ねて…最高の軽さと涼しさを追求して!沢山の動物達を
幸せにするために生まれてきたんだ!お願いだから元の姿に戻ってくれェッ!!」
「無駄だ!もはや誰の言葉も通じはせん!!」
そこへ現れたのはウエスターを追いかけてきたラブのパパ達!必死にナケワメーケに向かって訴えますが、
ナケワメーケはそれに応える心を持たないただの破壊者…パパの言葉は届かずに攻撃を続けるばかりです
そんなパパに引け目を感じながらも、やっぱり倒す以外に止めようがないと戦うラブ達でしたが…
「きゃああああうあああああ!?」
「「わわっわっわぁぁぁぁあ!?」」
ボッゴアアアアアア!!
倒すもクソも強すぎてまったく歯が立たず!いとも簡単に3人まとめて叩き潰され一網打尽!
こんなアホみたいな敵がまさかここまで強いとは…しかも3人が折り重なって倒れているこの状況は、トドメを刺す絶好のチャンス!
そして無防備なラブ達に向けて、ナケワメーケ渾身の一撃が振り下ろされてしまう!
バッシイイイイン!!
「す、すいません…!あなた達をこんな目に遭わせてしまって…!」
「あ…!?」
「む…無茶ですよ!!」
「無茶だとしても俺達が…!後は任せて欲しい!」
「この子は…!軽快痛快ペット君2世は…!僕達にとってかけがえのない
子供みたいなものなんです!倒すしかないのなら…!
せめて生みの親の僕達の手で!!」
親父ーズかっけええええええ!!
なんとスコップを握り締めナケワメーケの一撃を受け止めていたパパ2人!
普通の脇役ならただ脇でわめいて終わるところが、心からこのカツラを大事に思っているからこそ、
自らの手で決着をつけるべく立ち上がるとは…プリキュアを倒したパワーすら受け止める社会人の意地!パパの格好良さに全俺が泣いた
「2人の大切なもの…!取り戻してみせます!」
「私たちに!」
「任せてください!」
そんなパパ達のおかげでピンチを脱したラブ達は、すかさず3人で飛びかかり反撃開始!
そして無我夢中で飛びついたところ、ナケワメーケの体重が意外なほど軽いことに気づきます
さすがは「最高の軽さを追求した」というカツラの化身、それが弱点だったというわけか…
「よおーし!届け愛のメロディ!キュアスティック・ピーチロッド!」
そして3人がかりでナケワメーケを投げ飛ばしたラブ達は、そこへ必殺技を叩き込みこの強敵を撃破するのでした
「本当に…大切なんですね」
「あ、分かりますか!?いやぁついつい夢中になってしまってお恥ずかしい!
…娘にも、呆れられちゃってるんですけどね」
「…あ…」
パパの持つ情熱の凄さに心打たれながら、ナケワメーケから戻ったカツラを手渡すラブ。
パパはそれを笑顔で受け取りますが、「自分は娘に呆れられてるダメな父親です」と少し寂しげな表情を…
今までパパのカツラへの思いを馬鹿にしていたラブは、申し訳なさでいっぱいになってしまいます
しかし今の自分は変身中のキュアピーチ、ラブとしてパパに言葉をかけることはできず…
「はっ!?そ、そうか、なぜ気づかなかったんだ!今まで水に濡れた時のことを
考えていなかった!」
「おお!そうか、防水性能も考慮しないと!」
「ありがとうプリキュアの皆さん!おかげでいい物が出来そうです!」
「そ、それは良かったですね…」
そしてまたひとつ新たなカツラの改良点を見つけてしまったパパ。こうなるともう誰にも止められません
「やたーもっといい物が作れるよー^^」と、激しく盛り上がってラブ達に背を向けてしまいます
「あ、あのっ!む、娘さんも…お父さんのこと…
少しは分かってくれてると思いますよ、たぶん…」
そんなパパに、「娘さん」はもうパパのことを呆れてなどいないと精一杯伝えるラブ。
ラブの懸命な気持ちがパパの心にも響いたのか、パパはにっこりと笑顔を浮かべてそれに応えるのでした
「……ありがとう!では早速取り掛かりましょう、山吹先生!」
「ああ!やる事は山積みだな!」
「頑張ってください!」
「楽しみにしてます!」
「ふふ…まだまだ僕たちの挑戦は!始まったばかりだぁぁぁっ!」
俺達の冒険はまだ始まったばかりだ!フレッシュプリキュア完!!(えー
夢を追い求める男達の挑戦は終わらない!夢を忘れない大人っていいよね
そんなパパ達の背中をラブ達は感慨深そうにに見送るのでした
「あーら、早かったわね」
「うっ…」
「FUKOのゲージが一滴も溜まらないとは、ご苦労なことだ」
「し、しかし!?俺はお前達のアドバイスに従ってだなぁ!!」
「どうせあんたなんかに何をアドバイスしたって、ムダだと思ったわよ」
「ぬぐっ…!」
「メビウス様に報告だな」
「はうっ…!」
その頃3幹部のアジトでは、今日もまた役立たずに終わったウエスターがイースとサウラーに心底呆れられていました
同じ3幹部なのに「お前ほんと使えねーな」とか「別に最初から期待してなかった」とか一人だけマジ立場下すぎ
ラブの信頼を取り戻したパパとは対照的に、すっかり仲間に愛想を尽かされたウエスターの明日はどっちだ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「そ…そんなぁぁぁ…不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
自分でFUKOのゲージ溜めやがったー!!
自給自足できるのかよ!なんつー斜め上なオチだこれ、まったくウエスターは面白い奴だぜ
始まったばかりの頃はブッキーの可愛さしか見るとこなかったこのアニメも、
ネタキャラとしてメキメキと頭角を現してきたウエスターと、よく動く戦闘作画で最近は面白くなってきましたね
今回はそこにパパの格好良さも加わって、言うことなしの神回だったと思います。この調子で今後も頑張ってもらいたいですね
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