■あにゃまる探偵キルミンずぅ 第9話 「屋根裏の白い恐怖!?」
「というわけでネズミは昔から作物を荒らしたり、食べ物を盗んだり、伝染病を広げたりと
人間にとって迷惑な存在、いわゆる害獣として知られていまーす」
「なんだよそれーっ!!」
べしっ
「あたっ!?」
「授業中は静かにねぇ?猪俣くん」
ある日の授業風景、リコ達は担任のルミコ先生から害獣と益獣について教えられているところでした
そんな害獣としての代表格はネズミ。ネズミと一心同体のケンとしては、「ネズミは人類にとって最高に迷惑な存在なのだ」なんて話を聞いて
ついつい頭に血が昇ってしまいます。それにしてもルミコ先生のミニスカっぷりは相変わらずとんでもねーな(えー
もうほんと超ギリギリの短さですよ!背の低い小学生相手にこんな格好してたら、生徒の目線からは丸見えすぎるだろ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
「一方でネズミの天敵のネコですが、こちらは人間にとって役に立つ動物、
つまり益獣として可愛がられ、ペットとしても親しまれていますねぇ」
「やっぱりネコは偉いなぁ〜ネズミと違って」
「なにィ!?この野郎リコ!表出ろぉっ!!」
「なーによ!やる気!?」
そんな一方で益獣の代表格はネコ、それを聞いたリコは「俺って偉いねェ〜」などと優越感に浸ってケンを煽りまくりです
そんなリコの挑発ですっかりブチ切れてしまったケンは…
(C)本宮ひろ志/集英社
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「屋上へ行こうぜ…久しぶりに…
きれちまったよ…」(えー |
「はいはい、2人ともそんなに外に出たいなら…
しばらくそこに立ってなさい!!」
怒りのサラリーマン金太郎と化してリコとのケンカをおっぱじめるケン、しかしそんな2人に叩き落とされたルミコ先生のカミナリ!
あえなく廊下に放り出された2人は、思う存分そこで反省させられてしまうのでした
「キルミン!!」
ブー!!
「のああーっ!!な…なんで…」
「気合が足りないんじゃないかなぁ、もっとこうキルミンッ!!みたいな」
そんなある日の放課後、我らのタマオ様はリコとリムを一緒にはべらせながらリコ達の家で変身の特訓をしていました
なんという両手に花状態…タマオ様流石すぎる
やはり前回の七不思議調査で、リコとのフラグもすでに完璧ということなのか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「やっぱり僕のキルミンには何か異常があるんじゃ…ちょっとお2人のを見せてもらっていいですか?」
「はいっ」
「うーん…特に違いはありませんよねぇ…
あの、博士のパソコンのデータをコピーさせていただいてもいいですか?一度じっくり調べてみたいので」
「それはいいけど…」
何度やってもまったく変身できないタマオ、もしかして変身アイテムがおかしいんじゃないかと調べてみますが、
アイテムの方には特に異常はないようです。となるとやっぱりタマオ自身がレベル0ってことなのか…(えー
もはやタマオが変身できるようになるにはレベルアッパーを使うしか方法が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「タマオ君、いらっしゃーい」
「あっ、お邪魔してます!」
「どーお、変身練習は?そろそろヒヨコくらいにはなれそう?」
「(ぐさっ)」
そんなタマオの前に現れて天使のような笑顔で毒を吐くナギサ な、なんてことを!
これは佐天に向かって「そろそろレベル1くらいにはなれそう?」とか言ってるようなもんですよ!鬼だ、鬼がいる!(えー
しかし男一人で家に遊びにやってきたというのに、これほど3姉妹が和気あいあいと迎えてくれたりこのうえカノンが嫁候補だったりで
タマオ様の人徳は凄まじすぎるな…もう完全にハーレム主人公なポジションじゃないですか
「はぁ〜あ…」
「おーい!タマオー!!」
「はい…?」
結局今日も変身のコツを掴めずトボトボと帰って行ったタマオ。しかしその途中、たまたま出会ったケンが声をかけてきました
何かと思ったら、近所の中華料理屋に住み着いていたネズミ達が急に姿を消してしまったとか…
まだその中華料理屋に一匹だけ残っていたネズミも、その体には何者かに負わされた傷が残っていたそうです
もはやネズミのことが他人事とは思えないケンは、そのネズミの失踪と傷害事件について調査をしたいようで…
「分かったよ、そのケガしたネズミが心配なんでしょ?」
「おお、事件の臭いがプンプンすんだろ!」
「それじゃリムさん達も誘って…」
「いいやダメだ!これはケンロックホームズの事件なんだから、あいつら抜きで解決するんだ!」
そんなケンの話を聞いて、「へっへっへこいつはリムさんを誘ういい口実になるぜ」と
すかさずリムとのお出かけを企むタマオでしたが、さっきリコと喧嘩をしたばかりのケンは
「あいつら姉妹には絶対言うな」と口止めをしてしまいます。まんまと目論みの外れてしまったタマオ…
しかし親友のケンの頼みとあって、打算抜きでも快く引き受けてあげることにします。さすがタマオ様は人格者やでぇ
「あ、そうだ!キルミンをちょっと見せてくれないかな?」
「ん?おお」
そしてさっきリコ達に見せてもらったように、ケンの変身アイテムにも何か違いはないかと見せてもらうタマオ。
研究熱心ですなぁ、しかし画面を開いてみても、やっぱりケンのアイテムもみんなと同じなんじゃ…?って
ぺかぺか
ぺかぺか
「ん…?あれ?ひとつ光ってる…これは何を表してるんだろう…?」
ところがよくよく見てみれば、4つあるアイコンのうちハートのアイコンがピカピカ点滅していたケンのアイテム!
こ、これは…?さっきリコ達のアイテムにも同じアイコンがありましたが、こんな点滅はなかったのに…それもハートのアイコン…?
一体何を示したものなんでしょうか、他にも葉っぱ、動物の足、水色の変なマークとアイコンが3つ並んでますが、
どれも何の意味があるのかさっぱりですな…どうやら思った以上にキルミンの変身は奥が深いみたいですね
「な、なんじゃこりゃ?」
「僕の作った発信機兼小型マイク!これでケンの居場所はすぐに分かるよ!」
「おぉ〜すげえじゃんタマオ!天才じゃねぇ!?」
「た、大したことないよぉ」
そして次の日、さっそく目的の中華料理屋にやってきてこっそり潜入調査を始めた2人。
店の中へはキルミンしたケンだけが通気口から入ることにしますが、こんなこともあろうかとタマオは
発信機と通信機を兼ねたアイテムを自作していました。これで店の外からでもケンと連絡が取れるというわけですな
こんなステキアイテムを手作りで簡単に用意するとか、マジでタマオ様天才だろ…
阿笠博士とコナンの役割を一人でこなしてるって感じですよ、すげーぜタマオ様
《どうケン、いた?》
「う〜ん…いねぇな〜…あれ?タマオの父ちゃんだ!カノンの母ちゃんもいるぞ!」
《え、パ、パパが?2人で何してるの?》
「カノンの母ちゃん、タマオの父ちゃんに何か食べさせてる…あ〜んってやって…」
「あ、あ〜んって…なんで!?」
ところがなんと、通気口をうろうろしていたケンが発見したのは、ネズミではなくタマオ父の不倫現場!!(えー
と…父さーーーん!!息子に一部始終が伝わっているとも知らずになんてことを!これはタマオ一家家庭崩壊の予感!!
…というかまあ、またカノンママが計画遂行の一環で、タマオ父を接待してるだけみたいなんですけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「むぅ!?そこか!待てネズ公ーーッ!!」
「えっ!?や、やべえ!やべやべやべやべ!」
とその時、通気口を進む途中で料理屋の店員に見つかってしまったケン!
店側としては、ネズミなんて不潔な輩はなんとしても退治したいところです
店員から執拗に追いかけられてしまったケンは、無我夢中でネズミに変身すると店の中をメチャクチャに逃げ回ってしまいます
「ちゅっちゅっちゅっちゅー!!」
「あ、あれ?どうしたんだろう…ケン!応答せよ!ケン!」
「ケンがどうしたって?」
「ほあっ!?」
「私達に内緒で何やってるのかなぁ〜?」
「え、えーっと…」
突然ケンとの通信が途絶えて困惑するタマオ、「応答せよ!応答せよ!」ってちょっと気分を出してかっこよく呼びかけを続けていると、
気がつけばタマオの背後にはなぜかリコとリムが!そして「私達をハブるなんていい度胸じゃん」と問いつめられてしまい…
なんだかんだ言って、リコ達って結構タマオ達との仲間意識強いんですね
そしてタマオから全てを聞かされたリコとリムは、通信の途絶えたケンを追って店の中に侵入することにします
「おお〜!か、かわいいなお前ら!そうか、子供がいるから隠れてただけで、
別に消えたんじゃなかったのかぁ!」
一方その頃、ネズミの姿で店の中を走り回るうちに、失踪したネズミ達を発見していたケン!
どうもネズミ達は生まれたての子供達を安全な場所で育てたかっただけのようで、失踪に関してはさほど深い意味はなかったようですね
「な〜んだ、これで事件解決じゃんかぁ!」
「ちゅちゅっ!ちゅううう!!」
「ん?どうした?」
「キッシャアアアアアアアッ!!」
「うわあああああっ!?な、な、なんだこりゃ!?
なんでこんな奴がこんなとこにいるんだよぉ!!」
ゲェー!!なんでこんなところに大蛇!?
これで一件落着だと安心したのもつかの間、なんとケン達の前に世にも恐ろしい大蛇が登場!
どうやらケンが見つけたネズミが傷を負っていたのは、こいつに襲われたからのようですな…
こんなバケモノを子供達に近づかせたら、いとも簡単に全員おいしく食べられてしまいます
やむなくケンはネズミ達を守るために、必死に蛇の注意を引いて店中を逃げ回ることに…
《リムさん、そこの角を曲がった先に換気口があります!そこから天井裏に行けますよ!》
「了解!」
ケンがそんなピンチに陥っている頃、リコとリムはタマオのナビを受けながら店内を突っ走っていました
ケンのいる天井裏への換気口はもうすぐそこです、あとちょっとでケンと合流できる…というその時!
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「う〜トイレトイレ」(えー
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あいつはーー!!なんとリコ達の前で突然ドアが開いたかと思えば、姿を現したのは牙組の獅子山くん!
よりによって牙組と遭遇を…って、冷静に考えてみれば牙組とリコ達って敵対関係でもなんでもないですよね
牙組からするとリコ達は「なんか中途半端なアニマリアン」という以外に何も思ってないというか…
だからこの場面もそれほどのピンチでは…
「んぅ!?ウ、ウサギ!?うおおおおメシ!!いただきまぁーす!!」
「ひゃああああああ!?」
「生肉ぅぅぅぅぅぅ!!」
とか思ってたら食われるー!!大ピンチじゃねーか!なんてこった!
なんと獅子山くんがバリバリの肉食系だったせいで、大好物の獲物として襲われてしまうリム!
そりゃライオンのアニマリアンだもんな…これがキリンさんの桐野くんとかだったらこんなことには:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ケン、どこ〜!?ケ〜ン!」
《リムさん、ケンはベランダに繋がる通気口から外に出たみたいです!》
「了解!…あっ、いた!」
そんな獅子山くんとの命がけの鬼ごっこにさんざん付き合わされたあげく、やっとの思いでケンのいるフロアへとやってきた2人。
そこでケンの姿をすぐに発見したものの、ケンはいまだに白ヘビと対峙しながら猛攻に晒されている最中!
予想外にケンがとんでもない状況に陥っているのを見て、2人は真っ青になってしまいますが…
「キッシャアアアアアッ!!」
「な、何アレ!?」
「わわわ私、爬虫類はダメぇ!タマオ君どうしよう、ヘビがケン君を狙ってるよ!」
《ええ!?》
もはや袋小路に追い詰められて絶体絶命のケン!リムは恐怖にすくんでしまって動くこともできません
頼みのタマオ様も通信だけじゃどうすることもできませんが…そんな中で唯一ケンを救いに動いたのはリコ!
ケンを救いたい一心のリコは、無我夢中で飛び出すと果敢にもヘビの前に立ちはだかりますが…
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なんでそこで変身すんねん!?キルミンのままで戦えばいいのに!
ネコになっちゃったらかえって弱くなっちゃうじゃないですか!(えー 果たしてこんな姿でヘビを相手に太刀打ちできるのか…って
「ちゅっちゅっちゅっちゅー!(ずだだだだだ)」
「え!?ちょ、ちょっとケンまってぇ!!」
ええええええ!?なんとその時、ヘビを対峙するリコを置き去りにして一目散に逃げ出したケン!
見殺し!?せっかく体を張って守ってくれたリコを見殺しにして逃げるだと!?こ…この腰抜けがー!!
と、言いたいところですが、いくらなんでもケンの様子が何かおかしいとしか…
今までヘビを相手にずっと戦っていたのに、リコが来た途端に逃げ出してリコの言葉にも耳を貸さないなんて…
(うう…もう、なによぉ…ネズミバカにしたこと、まだ怒ってんの…?)
「タマオ君、なんだかケン君の様子がおかしいの、私達から逃げたりして…」
《えっ…?ちょっと待ってください、今博士のデータを見てみます!何か分かるかも…》
《…うん?キルミン3原則…?》
逃げ出したケンを追ってリコ達もヘビとの戦いから離脱し、一応は危機を脱出した2人。しかしやはり気になるのはケンの様子…
そのことを相談されたタマオは、さっきリコ達の家でコピーしておいた博士のデータに目を通してみますが…
《えっと…?”第1条、キルミンを使って動物・人間などに危害を加えてはならない”
”第2条・むやみに人前で変身してはならない”
”第3条・完全変身した場合、99分以内に元に戻らなければならない”…?》
そんなデータの中でタマオの目を引いたのは、キルミンに関することで最も大事なことを記した3原則でした
それにしてもキルミンを使って動物に危害を加えてはならないとか、むやみに人前で変身してはならないとか
すでにもう壮絶に破られまくりで大丈夫かこの原則…(えー
しかし気になるのは、第3条の完全に動物になった場合、99分以内に元に戻らなければならないという一文でしょうか
さっきのケンがリコ達の言葉にまったく反応しなかったことといい…もしかすると99分の制限時間を超えてしまったら、
人間の理性が完全に消え失せて、身も心も動物と化したままで生き続けることになってしまうのでは…?
《今が5時30分…ここに来たのは4時くらいだから…あぁ!?もうすぐ99分!?
リムさん、早くケンにくしゃみをさせてくださいっ!!》
「えっ!?ど、どういうこと!?」
《とにかく早く元に戻らないと、大変なことになるかもしれないんです!》
そして気がついた時には、すでにケンの変身時間は99分ギリギリ!やはりさっきのケンがおかしかったのは、
タイムリミットが目前に迫っていたからなのか…ともかくケンをすぐにとっ捕まえて、くしゃみで元に戻したので事なきを得ましたが…
というかくしゃみで変身って、ケンはもう完全にランチさんだな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「えっ、キルミンにタイムリミット!?99分を過ぎるとどうなるの!?」
「それがまだ分からなくて…やっぱりキルミンには、まだまだ謎が多いみたいですねぇ…おっ?」
ぺかぺか
ぺかぺか
「み、みっつ光ってる…?何が関係してるんだろう…?」
助けたネズミ達を連れてリコ達の家に戻ってきた一同は、ナギサも交えてキルミンについて話し合います
ところがタマオがケンの変身アイテムを手に取ってみると、なんと今度はハート、葉っぱ、水色のアイコンと
3つのアイコンが点滅していました。なんでさっきよりも光ってるアイコンが増えたんだ…?
しかもそれが何を意味してるのかは、相変わらずさっぱり分かりません
そもそも水色のアイコンはこれが何の絵なのかもよく分からないんだが…
「あ、あのさ、ケン…ごめんね、ネコの方が偉いとかって…同じ動物なのに、そんなの関係ないよね…」
「えっ、いや…お、俺もその…悪かったよ、ついカッとなって…」
(C)ABC・東映アニメーション
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あ…甘酸っぱぁー!!(えー |
そしてネズミ達を優しい目で見つめながら、お互いに意地を張ってしまったことを謝る二人。
なんかもう両思いのオーラがすごいですな…ネズミを見守る2人の目が、まるで
「うふふあなた、私達の赤ちゃんとても可愛いわ」「そうだな、俺達の愛の結晶だ」とでも言ってるように見えるんだが:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
というわけで次回に続く
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