■そらのおとしもの 第1話「全裸王(ユウシャ)世界に起つ!」
 

「これを見てくれ、地球上を謎の穴のようなものが移動している。
 あらゆる学者が研究を重ね観測機器まで投入されたが、
 何の結論も見つけられなかった。だが、それらは所詮現実の理論にすぎない。
 ご存知の通りアメリカ大陸を発見したコロンブスは、発想の転換で卵を立ててみせた。
 非現実とは、現実に目で見るまでは誰にも信じられぬもの。
 言わば女性のスカートの中と同じ未知なる世界!だが俺には見える!
 全てを繋ぐキーワードこそ新大陸!さて次なる問題は新大陸の実態、
 例えて言うならばパンツの中に(強制終了)」

冒頭から物凄い真顔でパンツの話をするイケメンの話から始まってしまったこの作品。なんだこのアニメー!!
ある意味で掴みはOKすぎます。こんなにイケメンなのにこれほどの変態だとはなんてやつ…
どうやらこのイケメン・守形英四郎は、空中に存在する新大陸とやらを探している、新大陸発見部の部長のようです。
「ちょっとマニアックで変態でメガネブタ野郎」とまで言われる変人扱いをされながら、今日も学校の屋上からハンググライダーで飛び出して
空中の新大陸を探しているようですが…

「智ちゃん、起きて〜!起きてよ、遅刻しちゃうよ〜!」

「むふ〜ん、もうちょっと…」

そんな変態部長をよそに、今日も朝っぱらから可愛い幼なじみに起こされていた主人公・桜井智樹。なんてベタな勝ち組なんだ
しかしいつまでも起きないでいると、幼なじみの見月そはらがついに痺れを切らし、智樹の布団を強引にはぎ取ってしまいます

 

「もう…!ダメだってば!」

がばっ!

「へっ…?きゃあああああああ!!」

「ど、どうしたそはら!?(びんびん)がっ…!?こ、これは茶柱です…朝から縁起がいいんです…」

「いやあああああああ!!」

ぶわっきいいいいいん

殺人チョップいったー!!なんとそはらに朝立ちしていた息子をモロに見られてしまい、思いっきり水平チョップを叩き込まれる智樹!
それにしてもこのビール瓶のイメージ映像は!?折られてしまったんですか!?大事な息子を折られてしまったんですか!?(えー
第一話にして男の勲章を失ってしまうとは、智樹…生きろ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(俺達の住む空美町は、山に囲まれた人口7000人ほどの小さな町だ!
 とりたてて名物があるわけでもなく、あるものと言えば農家のおばちゃんの笑顔と、
 樹齢400年を超える大きな桜の木があるぐらいで…何もないとこだってみんなは言うけど、
 俺はこの町が好きだ!平和が一番!)

そんなわけで今日も元気に学校へ登校していく智樹達。どうやらこのアニメの舞台となっている空美町は、
山やら農家やらと相当な田舎町みたいですね。しかし智樹はそんな空美町での暮らしを気に入っているようで、
今日もニコニコ笑顔になりながら一日を過ごしております。なんだか好感の持てそうな主人公じゃないですか
これくらいの年頃だと「あーあつまんねーな世の中なんて滅びればいいのに」とか、すぐ破滅的な考えに走りたがるもんですが、
「毎日が楽しい」って明るく過ごしてるのは凄くいいことですね。それに田舎の暮らしに満足してるのは、
過疎化という田舎につきものの課題をクリアできるいい傾向に:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ドッガアアアアアアアン!!

「うわああああっ!!な、なんだ!?人!?」

お、親方!!空から女の子が!!(えー
ところがそんなある日、いきなり予想だにしない事件に巻き込まれてしまった智樹!
なんと突然目の前に、まるで天使のように羽を生やした美少女が物凄い勢いで落ちてきたのです
晴れときどき美少女とは変わった天気だな…(えー  一体どこから落ちて来たのかと思えば、
どうやら冒頭であの変態部長が研究していた、空中大陸からのようですが…ラピュタは本当にあったんだ!

「…インプリンティング…開始…(ジャラジャラ)」

「な…ななっ…」

「初めまして…私は愛玩用エンジェロイド・タイプα…イカロス。
 あなたが楽しめることをなんなりと…マイマスター」

そして次の瞬間、イカロスと名乗るその少女とクサリでジャラジャラ繋がれてしまった智樹。
智樹の手とイカロスの首輪が繋がって、まるでペットの犬を連れた光景みたいです
というか自分で愛玩用って言ってるしな…まさか本当にペット!?性奴隷!?性奴隷ですか!?(えー

「あっはっはこりゃ夢だ、夢に違いない」とさっさと帰って寝ることにした智樹。しかし一晩経って目を覚ましてみると、
当然ながら目の前には自分と繋がれたままのイカロスが座っていました。そりゃそうだ

「あ…そ、そういや昨日降ってきたよね、ははは…」

「おはようございます。マスター、楽しめる事をなんなりとご命令ください。欲しい物でもいいんです
 私達エンジェロイドは、マスターを楽しませるためだけに作られたものですから」

「ほ、欲しいもの…?あ〜…か、金かなぁ?」

「とりあえず金くれ」ってなんて露骨な命令!他に言うことないんですか!それに金が欲しいったってそりゃ無理な願いなんじゃ…
と思いきや、イカロスがピッポッパッと謎の電卓のような物体を叩き出すと、いきなり智樹の目の前に
一千億円もの札束が出現しました。ドッゲェーッ!?

「おががががが!?マ、マジでぇ!?な、何!?そのカードみたいなの何!?」

「そのカードは、こちらの言葉で言うと転送装置なんです。
 マスターのご要望に応じて、シナプスから必要な機器を取り寄せるんです」

「シ、シナプスって…?」

「シナプスが何かについては、私の中にも情報はありません。私もマスターに出会って目覚めたばかりですから」

「…?ま、まあ難しい事はいいや、他にはどんな事ができるの?」

「なんでも」

「な、なんでも!?」

え、えーと…どうやらイカロスはその転送カードとやらを使ってこの謎電卓を取り寄せたらしく、
「いくらでも金が手に入る」という謎電卓の効力で、智樹は一千億円を手にしたと…
さらには、転送カードを使えば謎電卓のようなスーパーアイテムがいくらでも取り寄せられるので、この世の全てが思うがままになるという…
転送カード=四次元ポケット!?完全にドラえもんだこれー!!
まさかこんな萌えドラえもんな展開が待っていたなんて!そんな四次元ポケットを手にしてしまった智樹の行動は…

「う〜ん、また大きくなってきちゃったなぁ」

「す、すすすすっげー!透明人間すっげー!!」

即刻のぞきに使いやがったー!!お前ってやつはー!!何の迷いもなくそんなエロ行為に使うだなんて!
普通だったら「透明になるアイテムを使えば着替えが見放題…い、いやそんなのダメに決まってる!」
良心がブレーキをかけそうなもんですが、フルアクセル全開でのぞきに突入とか凄すぎます智樹
さらには透明なのをいい事に、そはらの乳を揉みしだいて逃走!まさにやりたい放題!
お次は時間を止めるアイテムで、全裸になりながら町中の女の子のスカートをめくりまくったりと凄いことをやっております
こ、こいつ…普通なら妄想だけでやめてしまいそうな事を、微塵も迷うことなく行動に移すだなんて…(えー

「ひゃー!!最高だよイカロス君!」

「他にご命令はありませんか?」

「うーん…他にねえ…脱げ、とか?」

このうえまだエロイことさせるのかよ智樹!今度はイカロスにまで服を脱げとか!お前の性欲は底なしか!
そしてそんな命令を聞いたイカロスは、「バリグザー」「イエスサー」とばかりにすぐ服を脱ぎ出してしまいます

「わああああああ!!ごごごめんごめん!嘘嘘嘘今のなし!!」

「命令の中止は出来ません、私はそういう風に作られておりませんので」

まさか本当にイカロスが脱ぐとは思っていなかった智樹、必死で止めようとするもののイカロスはそれを無視して完全に裸体に!
クーリングオフは受け付けておりません!?サービス悪いよイカロスさん…(えー
とはいえ鼻血ブーしまくりの智樹は、もうこれ以上何も命令できなくなってしまいます

「他にご命令はありませんか?」

「あああいやいやいや!今日はもういいよ!つ、疲れたから明日にするよ!
 …とはいえ、やりたい事はやり尽くしたし…残ってるのは世界征服くらいかぁ?
 だはははは!だっはははは!」

「…」

ば、馬鹿ああああああ!!なんとイカロスの目の前で、「世界征服やってみたいなー」などと
迂闊な発言をしてしまう智樹!たった今「命令の中断はできない」って言われたばかりなのに!
これはえらい事になってしまいましたな…世界を征服するだなんて、一体イカロスが次の瞬間何をやらかすか…

「マスター、間もなく世界征服が完了します。調査の結果、マスターを王と認める人間は存在しませんでした。
 そのため、生きている人間を全て排除するようプログラムを起動しました」

「…!?い…生きてる人間を…全て…!?」

うわああああああああ!!や、やっちまった…世界征服という智樹の命令を実行してしまったイカロスは、
なんと世界中の人類を一人残らず全て皆殺しに!あああ…顔面蒼白となって弾かれるように家を飛び出した智樹でしたが、
町のどこを見ても衣服だけが無惨に転がり、人間はもはや智樹以外誰もこの世に存在していませんでした
まるでセルに皆殺しにされた人々のようだ…ホラーすぎる…

「はっ…!はっ…!はっ…!ほ、本当に…本当に誰も…いなくなっちまった…!?
 お、俺は…俺は…ただ…!」

激しい焦燥感に襲われて町中を駆け回る智樹でしたが、もはや完全に時すでに遅し…
日が暮れるまで走っても誰一人生存者を見つけられなかった智樹は、とうとう激しい後悔の念に押し潰されてしまいます

「…」

「申し訳ありません…てっきり命令だとばかり思って…いかが致しましょう、
 お望みなら私を廃棄処分にできますが」

「…お前はなんも悪くない…俺の命令を聞いただけだもんな…だからお前が消える必要なんてないんだ」

「しかし…」

「頼むよッ!!俺のせいでみんな消えちまって…!どうしたらいいんだよ…!
 俺を一人にしないでくれよ…!頼むから…う…うう…そばにいてくれよ…!
 う…うっうっ…うう…!」

「責任取って私も死にます」とまで言い出したイカロスでしたが、イカロスが消えれば完全に一人きりになってしまう智樹は
なりふり構わず号泣しながらそれを止めようとします。智樹も色々とどうしようもないバカな真似をやりましたが、
ここで「全部俺が悪い、イカロスは悪くない」と自分の罪から逃げないところは評価したいですな…
普通の主人公なら、間違いなく「お前のせいでこんな事になったんだ!どうしてくれるんだ!」とイカロスに八つ当たりする場面でしょうから…

「はい…マスター…」

「う…うう…いっそ…全てが悪い夢だったらいいのに…」

もはや今までのこと全てが夢であることを祈るしかない智樹、しかしこれが現実である事は自分が一番よく分かっています
何もかも取り返しのつかない辛い現実…これからイカロスと2人だけで生きていくことを受け入れるしか…

ところが「それを早く言えよ…」とばかりに、イカロスがまたスーパーアイテムを使うとあら不思議、
今までのことが
ハイ全部ただの夢に!智樹は無事日常に戻って来られましたとさ…っておいイイイイイイイ!!

「えええええええええ!?ゆ、夢ってそれどうなの!?ホントに!?え、えええええ〜…?」

「はい。夢だったらいいと申しましたので、全て夢にして元通りにするプログラムを起動しました。
 いけなかったでしょうか」

「い、いやいいよいいよ!グッジョブ最高!あはははは!はあ…正直疲れたよ…」

「死んでお詫びします」とか言う前にさっさとそれ使ってくださいよイカロスさん!(えー
まったく融通の利かない奴め…しかし日常に戻ったとはいえ、さっきの「俺の傍にいてくれ」という命令通りに
これからずっと一緒に生活していくことになってしまったイカロス。萌えドラえもんとの付き合いはどうやら長くなりそうです


というわけで、まったくノーマークのアニメでしたが想像以上に楽しめました、そらのおとしもの。
なんと言ってもまず作画のレベル高すぎてやばい。これまでに始まった新アニメの中でもダントツで最高じゃなかろうか
それと智樹の性格が、かなり個人的に気に入ったところも大きいですな。バカな時はとことんバカ、
だけどそれだけじゃなくて、きちんとした魅力のある主人公ってところが。
この調子で智樹には、平凡な主人公にはならずに頑張ってほしいところです。次回に続く


■そらのおとしもの 第2話 「天翔ける虹色下着(ロマン)」
 

「智ちゃーん!起きてー!(ガチャッ)遅刻しちゃうよ、智…ちゃ…」

「はっ!?ち、違うんですそはらさん!これは鎖を外そうとしてるうちに…!」

「イヤアアアアアアアア!!」

ドバババババババ!!

今日も今日とて登校する前に、寝ぼすけの智樹を起こしにやってきたそはら。
しかし智樹の部屋に踏み込んでみると、「おっと手が滑ってついこんな体勢に」
今にもイカロスと子作りでも始めそうな格好の智樹を見つけて、めったやたらのメチャクチャに殴り倒してしまいます

「一体どういうこと!?あの子誰!?なんで智ちゃん家にいるの!?」

「がふっ…じ、実はその…空から降ってきたんだ…」

「智ちゃんのバカ!そんな話信じられるわけないでしょ!」

「ほ、本当だって!見ろそはら!ほらほら、飛んでるよ〜!なぁ、な?あぁ、その前にこの鎖をなんとかしないと」

「鎖でしたら自由に伸ばしたり消したりできますが」

「そういうことは早く言ってくれ!」

このせいでそはらは完全にヘソを曲げてしまい、智樹は朝っぱらから必死に弁解しつつ登校するハメになってしまいます
というかイカロスと智樹を繋ぐ鎖は長さも消すのも自由自在なんですね、前回智樹は鎖が邪魔でトイレまでロクに入れない始末でしたが、
これからはひとまず鎖に悩まされることはなさそうです

「でかしたぞ智樹、こいつは新大陸の住人に違いない!確かお前は一人暮らしだったな、ご両親は諸国漫遊中だとか」

「え、うん、そうだけど」

「ちょうどいい。詳しい事が分かるまで面倒を見てやれ、新大陸のためだ」

「げえええ…!?」

そしてせっかく鎖を消したのについうっかりイカロスを学校に連れてきてしまった智樹は、慌ててイカロスをどこかに隠そうと
例の変態部長の部室へ転がり込みます。というか変態部長は一番イカロスに何するか分からん人物なのに
そんなホイホイ部室に行って危ない奴だな智樹:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
「新大陸の住人!?これはいい実験材料ですね!今すぐに解剖の準備を!」とかいうことにならないで一安心ですよ(えー

「…」

そんな変態部長の話を聞いて、ようやく智樹の言い分を信じる気になったらしいそはら。
とはいえ、イカロスが空から来ようがどこから来ようが、結局智樹を取られてしまっては面白くないようで…

「とにかくイカロス、先に帰って大人しく留守番してなさい」

「ではマスター、これを」

「…なにこれ?」

「旧式のカードです。最新式のカードは全て消えてしまったので」

「へ〜…こんなのあるんだ」

ともかくイカロスはすぐに家に帰らせることにした智樹。大人しく言うことを聞くイカロスでしたが、
その代わりにまた例のドラえもんカードを智樹に渡します。ちなみに前回使っていたカードは「今までのことを夢にしてくれ」という
願いを叶えた結果消えてしまったようですが…旧式のカードをいうのは、最新式のと何が違うんでしょうね

「えー、このように…」

(あ〜いいねえこの感じ…やっぱ平和が一番!ここ数日ロクなことなかったからなぁ〜。
 そういやさっきの、旧式のカードかぁ…こんなん危なっかしくて使えないって!)

ところがなんと、「ヘッこんなカードなんて誰が使うかよ」とポケットにカードを突っ込み、いつも通りのまったりした授業に安らぎを感じる智樹。
な、なんと…てっきりまた調子こいてバカな真似をやらかすかと思ったら、きっちり反省しているとは驚きですね
毎回必ず調子こいて道具使いまくるのび太とはレベルが違います智樹(えー

「智ちゃーん、外でお昼食べよ!お弁当、智ちゃんの分も作って来たから」

「ああ、いつもありがと!」

「ねえ、あの女の子だけど…本当に一緒に暮らすの?」

「まあ、成り行きで…怒ってんの?」

「…別に怒ってないよ。智ちゃんが決めたなら仕方ないもん」

「でもなんか怒ってるみたい」

「怒ってないってば!!」

「おい、あんま急ぐとコケるぞ!」

「きゃあああ!(どでーん)」

「あぁ…ほら言わんこっちゃうおおおおお!!」


(C)荒木飛呂彦/集英社

パン
ツー
まる
見え
(えー

やっちまったー!智樹の目の前でハデにずっこけて、パンツ丸出しになってしまうそはら!
なんとそのパンツはお子様用のバックプリントが入れられたものでした
そはら…今時はもう中学1年生ですらこんなエロイパンツ履いてるというのに、
高校生にもなって犬さんパンツというのはどうなんだ…(えー

(犬柄のパンツか…そはらも小学生じゃないんだから、もっとこう違うやつをだなぁ)

そしてそれは智樹も同じ気持ちでした、やっぱりどうせ見るならもっとエロイパンツが見たかったようです:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ところが智樹がそれを思い浮かべた途端、いきなりポケットの中のカードがビカビカ光り出してしまい…

「あっ!?きゃああああ!?」

バサバサバサバサ

「な、なんだぁ!?」



なんだこの光景はー!!き、きもい!いきなり鳥のようにバサバサ羽ばたいて、空を舞い出したそはらのパンツ!
もしかしなくても、智樹の持つカードの力で「そはらおめー違うパンツ履けよ」という願いが叶ってしまった結果、
こんな風にパンツが勝手にそはらから逃げ出してしまったようです。なんかパンツが羽ばたく光景ってすげぇ異様だな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「もう…どうなってんのよまったく!昔から智ちゃんはHなんだから…!」

ビカビカビカビカ

「え…?」

ドヒュウウウウウン!!

「きゃああああーっ!!」

すっ飛んで行ったパンツの代わりにブルマを履こうとするそはらでしたが、今度はそのブルマまでいきなり空の彼方へブッ飛ぶ結果に!
なんてこった、智樹はブルマでも満足できないのか。さっきの犬さんパンツと同じで「ブルマなんかじゃ萌えねーよ」という
智樹の趣味によってどこかへ飛んで行ってしまったという…智樹の萌え属性って一体なんなんだ…(えー

どひゅうううううん

「うーん、俺のジャージでもダメかぁ…」

「全てはこのカードの仕業というわけか…美月、これを履いてみるといい。フンドシだ」

「う、うぅ…!」

どひゅうううううん

「真っ赤なビキニ」

どひゅうううううん

「網タイツ」

どひゅうううううん

「包帯」

どひゅうううううん

「何を履こうとしても全部飛んでっちゃうわねえ」

「大変だなーそはらも…」

「誰のせいでこうなったと思ってんのよぉっ!!」

もう履けるものならなんでもいいと手当たり次第に試しまくりますが、それでも何一つそはらが履くことは出来ずに
次々と空の彼方へ消えてしまいました。それにしても、包帯なんて「履く」と言っていいか分からんような物体までが
すっ飛んで行ってしまうとは…こうなるともはや今スカートを履けていることがすでに奇跡ですな(えー

どひゅうううううん

「も…もうやだよぉ…」

「もしかしたらそはら…お前このまま一生ノーパン!?」

「その可能性は否定できないな…このカードが、お前の願望をそのまま叶えるものだとしたら…
 実験してみるか。智樹、このカードに何か念じてみろ」

もはや手当たり次第に試すだけでは無理だと悟った変態部長、そこでカードの能力についてもう少し調べてみようと
智樹に別の願望を叶えさせてみることにします。そしてカードに向かって智樹がむんむん念じてみると、
カードの力でなぜか手錠が姿を現す結果に…

「手錠…?」

「これは一体…?」

「あぁ!分かった!」

「(がちゃがちゃ)え!?な、なに!?」

「いや〜、何かやってみたくって」

っておいイイイイイ!!「ただなんとなく」の一言で、そはらを後ろ手にして手錠をかけてしまった智樹!
お前何やってんだ!ただ緊縛プレイがやりたかっただけか!この期に及んでエロイ事しか考えてないとは、
まったくもって度し難いアホです智樹

「わ…私、今履いてないんだよ!?この状態で風とか吹いたら
 どの手でスカート押さえればいいの!?」

「はっ!?」

気づくの遅いわあああああ!!そはらに言われて今ごろ「はっ!?た、確かに…」と自分のしでかした事に気づいた智樹!
お前どんだけアホなんだ!エロイ事が絡んだ時の智樹は、のび太も裸足で逃げ出すくらいのアホに変わってしまうな…(えー

ぶわっさぶわっさ

「お困りですか、マスター」

「あああ、パ、パンツ、パンツがぁ!」

「はい、パンツですね。では半径100m以内のパンツを全て集めます」

そして智樹が頭を抱えてしまったその時、タイミングよくイカロスが助け舟を出しに登場!…って
来て早々いきなり何しとる!?なんと智樹の「パンツがパンツがぁ」という言葉を聞いたイカロスは、
「ギャルのパンティおくれー!!」と言ってるものと勘違いして、学校中の女生徒からパンツを奪い取ってしまいます

「「「「きゃあああああああああー!!」」」」

どさどさどさどさどさどさ

「ぐああああーっ!!な、生温かい!」

「ああう…!や、やられちゃったわ…」

そして学校中から集めた何百枚というパンツに埋もれる智樹!今ここにいる会長もパンツを取られて苦悶の表情です
しかし関係ないんですが変態部長はパンツ取られてないのね。男からはパンツ集めてないのかイカロス
これだけメチャクチャやらかしながら、パンツを奪う対象はしっかり選んでるあたり
気が利いてるんだか利いてないんだかさっぱり分からん奴だな…(えー

「これでいいですか、マスター」

「って違あああああう!!」

そんなパンツの山に埋められながら、「こんなパンツなんていらんわボケ」と大声をあげる智樹!
するとその願いをカードが叶えてしまい、集めたばかりのパンツ達はすぐに大空へと羽ばたいていくことに…

「わ、私達のパンツが…」

「空へと飛んで行く…」

まったく頭がどうにかなりそうだぜ…なんつー光景なんだよこれは!まるで新たな住処を求める渡り鳥のように
空の向こうへと飛んで行くパンツ達。空飛ぶパンツというのがこれほどまでにカオスに満ちた存在だとは…(えー
なんにしろ、まだそはらのパンツ履けない病を治すのに一歩も前進していません。変態部長はイカロスから話を聞いて次の解決策を練りますが…

「イカロス、説明してもらおうか。全てはあのカードの仕業なのか?」

「はい。このカードはいわゆる転送装置になってまして、シナプスから様々なものを取り寄せます。
 旧式のカードは、1枚につきひとつの事を叶える能力しかありません。
 例えば今回のカードは、マスターの望みを強制的に叶えるためのものでした」

「なるほど」

「それで結局、私はどうしたらいいんですか!?」

「原因が分かれば解決などたやすい。美月は智樹の好みの下着を身に着ければいいだけだ。
 イカロスと美香子に頼んで、買えるだけの下着を買ってきてもらおう」

うーむ…いまいちカードのシステムがよく掴めませんが、とりあえず今回のカードはやはり「智樹の望みをそのまま形にする」という
効果を持ってるって事でいいようです。そして変態部長の考えた策は、ありったけのパンツを買いまくって全部そはらに履かせてみるという…
えーと…この際「おい智樹お前の一番好きなパンツ買ってこいよ」って一枚だけ買って履かせればいいことなんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「うう…その前に無事に家まで辿り着かなきゃ…」

ずででえええん

「きゃああああーっ!!」

そして山ほどのパンツを買ってきたイカロス達でしたが、智樹の家で集合のためにそはらはそこまで辿り着かなければなりません
しかしそはらはノーパンでもじもじ歩きのうえに、両手まで塞がっているので歩くことすら一苦労…
というかイカロス達はなんで直接そはらにパンツ届けてくれなかったんだ!!
学校に持ってきてくれりゃいいのに!「私ら家でのんびり待ってるからお前早く来いよ」ってどういうこと!?鬼畜すぎるだろイカロス…(えー

「おおお…す、凄い量だ!」

「これだけあれば、一枚くらいは桜井君の好みに合うでしょ〜」

「はぁ…じゃあ履いてきます。とことん試してやろうじゃない!」

ようやく命からがら智樹の家に辿り着き、さっそく超大量パンツの試し履きを始めたそはら。
もう相当うんざりしているようですが、ともかくこれでようやくノーパンから解放されます。気合を入れてパンツを履き始めるそはらでしたが…

どひゅどひゅどひゅどひゅどひゅどひゅどひゅどひゅどひゅーん

「どういうこと智ちゃん!?あれだけあったのに全部ダメなんて…!
 まさか履いてないのが好みなんて言うんじゃないでしょうねえ!!」

ゲェーッ!?なんとあれだけのパンツを試したというのに結果は全滅!全てのパンツがそはらに適応できず空へブッ飛んでいきました
なんなんだ一体…智樹のパンツへのこだわりはそんなにまで強いんでしょうか、まったくフェチというやつは厄介なもんですな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「そはらさん、袋の底に一枚残ってました」

「え…?うーん…これはダメだと思う、だって私が最初に履いてたのとほとんど同じだもん…」

ところが、買い込んできたパンツの中に一枚だけまだ試していないものが!残り物には福があると言いますが、そのパンツは
そはらの履いていた犬さんパンツがクマさんパンツになっただけのような代物…とてもこれが履けるとは思えませんが、
もはや最後に残った希望なだけに、そはらは藁をも掴むような気持ちで試してみることに…



「あ…あぁ…!?は、履けた…履けた!履けたよ智ちゃん!手錠もこの通り!」

「マ、マジ!?これで解決!?」

「はい、このカードは自動終了したようです」


(C)ABC・東映アニメーション

な、なんだってー!?

こ、これは一体!?あれだけ試してもダメだったというのに、このクマさんパンツだけはすんなり履くことができたそはら!
そして智樹の願いを叶えたカードは役目を終えて、手錠の効果も切れたようですが…
なんでこのクマさんパンツがOKなのか…?智樹はそもそも「小学生みたいなパンツが嫌」と言っていましたが…

「今日はごめんな、そはら」

「もういいよ、解決したんだし」

「はは、それにしてもあの犬のパンツ、お前変わってねーよなぁ」

「え?」

「覚えてないか?昔のこと」

そして夜も更けた頃、「いやー今日はえらい目にあったね」とにこやかに今日のことを振り返る智樹たち。
しかし智樹によれば、あの犬さんパンツには昔からの思い出があるようですが…

『ふぇぇぇぇぇん…智ちゃん無理だよ、こんなの割れるわけないよぉぉ…』

『ばかもーん!!貴様の気合が足らんのだ!!』

それはまだ智樹達が幼い時のこと、なぜか智樹はそはらに瓦割りの修行をやらせていました
一体どういう成り行きでこんな修行を!?それに自分はふんぞり返ってそはらだけに厳しい修行を課すとか
わざわざ空手着まで着ながら何やってんでしょう智樹は

『うぇぇぇぇん…うぇぇぇぇん…』

『ふっふっふ、よーしスパルタ教育だ!ふん!(ずるっ)ほほーう犬柄のパンツですか?
 やっぱプリントパンツは最高だねぇ!』

ゴワッシャアアアアアン!!

『(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)』

『…へ…?』

ところがなんと、智樹がスパルタ教育と称してそはらのパンツを丸出しにしたその時、
おだやかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士が覚醒!
それ以来そはらの手刀は殺人的な威力を持つようになり、その原因になった犬のパンツはすっかり智樹のトラウマになってしまったという…
って…プリントパンツが大好きだけど犬のパンツだけはトラウマってそういうオチかよ!!
というかプリントパンツが好きなら好きで最初からそう言えばいいだろ…まったく智樹はどんだけ人騒がせなんだ…

《続いてのニュースです。世界各地の空で大変珍しいパンツ流星群が目撃されました。
 異常気象が原因と見る専門家もおり、各機関はさらなる調査を進めているとのことです。
 ここニューヨークも昨夜から幾度も流星群が目撃されており、国民は不安な夜を過ごしています。
 それを受けてホワイトハウスでは多くの閣僚が出入りしており、
 早期解決に向けての政府の対応が待たれます》

さあそして今回最大の山場と言っても過言ではない狂気のパンツエンディングのお時間です
大空に去って行ったパンツ達が、世界各地を旅するという特別エンディング!今回に限ってエンディングの映像は全てパンツです
見てるこっちの気が狂うわ!!やべえ…やばすぎるぜこのアニメは、見てて頭がどうにかなりそうだよ!
もう今すぐにスタッフは全員入院すべきだと思います。マジキチにもほどがある!病院はやくきてくれー!!


■そらのおとしもの 第3話 「エンジェロイド初体験(ゼロシレイ)」

今回はサブタイトルがウルトラセブンの「アンドロイドゼロ指令」をパロっているのが好感持てますね
私はウルトラシリーズの中じゃセブンが一番好きだからなぁ

「ああー!!むかつくなぁ〜!!」

「ど、どうしたの?」

「見ろよこの数学の竹原の宿題!いつもいつも一般人には絶対に解けないような
 問題出しやがってぇ!!」

さて今回は、夏休みの宿題を前に2人でうんうん頭を悩ませている智樹とそはらの場面から始まります
まだ8月31日でもないのに宿題に手をつけるなんて…ハルヒ先生の教えを忠実に理解していますね!(えー
ところがあまりの問題の難しさに怒りが有頂天になった智樹は、ムシャクシャして突然叫び出してしまいます
それもそのはず、智樹達に出された数学の宿題は東大の大学院レベルの微分方程式…
こんなもんを中学生の宿題に出すとは、どうやらその竹原とやらは相当性根の曲がった先生のようですな

「(きゅっぽん、きゅっぽん、きゅっぽん、きゅっぽん)」

そんな中イカロスは、なぜかひたすらこけしの頭をきゅぽきゅぽ抜き差しし続けていました。こ…こけし…?
一体何をやってるのかと思いきや、これイカロスの趣味なんだそうです
ちなみにもう一つの趣味は便器のフタを開け閉めすること。どういう趣味してんだよ!

「ぐぉぉぉっく!!こうなったら意地でもこの問題解いてやる!!」

「偉い智ちゃん!でも…これ問題文の意味さえ分からないんだけど、智ちゃん分かるの?」

「バカだな、そはらが無理なら俺だって無理に決まってるだろ!」

「(゜д゜ )」

「くっそーこうなったら意地でも解いてやる!ただし解くのは俺じゃないけど」
変態部長に宿題の相談をしに行くことにした智樹。なんてやつだ!ちなみに智樹も変態部長の家に行くのは初めてのようで、
「確か部長の苗字は守形(すがた)だったなー、守形と言えばあそこしかないなー」と、近所で有名な豪邸の守形さん家に向かいますが…

《うちには英四郎などという子供はおりません(ブツッ)》

「あれ?おっかしいな、守形って家はこの辺じゃここしかないんだけど…」

ところがそんな守形さんの家を訪れたものの、「英四郎?誰それ」と冷たく門前払いされてしまった智樹。家を間違えてしまったんでしょうか
しかしここの他に守形なんて家はどこにもないわけで…行くアテをなくした智樹達は途方に暮れてしまいます

「あら、美月さんじゃなぁい」

「あっ、会長!」

「今日はデート?」

「「違います!」」

「あら?2人は今でも一緒にお風呂に入る仲なんでしょ?」

「「ち、違います!」」

「美月さんの下着はぜ〜んぶ桜井君が選んでるって話、本当?」

「「ち、ちが、違いま…」」

「この前美月さん、ノーパンで手錠させられてたわよねぇ」

「「あ…あ…」

「ところで守形君の家を探してたみたいだけど」

「分かってたんなら変な小芝居挟まないでください!」

と、そんな智樹達の前に偶然通りかかった会長が登場!どうやら会長は変態部長の家を知っているようですが、
それを教える前にとりあえず智樹達をさんざん言葉責めしまくるあたり、さすがのドSっぷりです(えー
ともかく智樹達は、そこから会長に案内してもらってついに変態部長の家へと辿り着きますが…

「獲ったどーーーー!!!」

ゲェーッ!?ちょっ…これは一体どういうこと!?なんといかにもインドア派っぽい知的メガネな見た目と裏腹に、
川原にテントをぽつんと建てたサバイバル生活を送っていた変態部長!ホームレス生活だったのかよ!
どうりで家を探しても見つからないはずだと…

「い、家か!?家なのかここは!?」

「まさか先輩、ここから毎日学校に通ってるんですか!?」

「む?そうだが」

「もちろんここが俺のマイホームだよ」としれっと答える変態部長。とんでもねーな…
もしかしたらたまたまキャンプして遊んでるだけかと思いましたが、ガチでテント暮らしが基本生活のようです。
部長の人生に一体何が…もしかして元々守形家の御曹司だったのが、親に勘当でもされて家を追い出されてしまったんでしょうか
部長が勘当される理由となると思い当たるフシが多すぎるから困る:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふむ。問3の(1)について、まずは恒等式(cosθ+isinθ)^5=cos5θの左辺を展開し…(すらすらすらすら)」

「ずいぶん程度の低い問題ねえ」

「ああ。数学者を気取るなら、もう少しひねった問題を出して欲しいものだ」

「す、すげぇ…レベル違ぇや…」

「う、うん…」

そしてさっそく部長にさっきの問題を見てもらう智樹でしたが、「なによこの低レベルな問題ふざけてるの?」
一瞬にして東大大学院レベルの問題を片づけてしまいました。強すぎるだろ部長…!
というか会長も部長と同レベルの学力とかマジ何者ですか、お前らまだ中学生だろ!

「…(ぴたっ)」

「…?どうしたんですか?」

「イカロス、続きをやってみてくれないか?」

「私…ですか?」

「先輩、なんでイカロスに?」

「イカロスがロボットのようなものだとしたら、電算能力に長けているのではないかと思ってな」

全部の問題を解くのは部長にとって造作もないことですが、部長はイカロスに問題を任せてその性能を確認することにします
すると見事にパッパッパッと答えを書き連ねて、あっと言う間に宿題を終わらせてしまったイカロス。
さすが新大陸驚異のメカニズム…現代数学の問題くらい解くことは朝飯前なレベルなのか…

「すっげぇー!わざわざ先輩のとこ来なくてもよかったじゃ…あ…?あ…?」

とんだポンコツじゃないですかイカロス!(えー
やたら早く問題を解き終わったかと思いきや、ミミズののたくったような字で「マスター」「マスター」と書いただけだったなんて!
おいおい…一体何をもって「できました」なんて自信満々で答えたんだイカロスは
ここはお前の日記帳じゃねえんだ、チラシの裏にでも書いてろ、な!(えー

「ありがとうございました、先輩!」

「これくらいお安い御用だ」

「何かお礼くらいさせてくださいよ、何もなしってわけには…」

「もちろん見返りはいただく。明日飛行実験をやる、お前達にはその手伝いを頼みたい。
 どうせ明日は休みだ、今夜は泊まっていくといい」

結局はまた部長に任せて全部の問題を解いてもらった智樹達。そのお礼として部長の実験を手伝うことになり、
今日のところはみんなでここにキャンプすることになります。そして夕飯の役割分担にクジ引きを始めた一同でしたが…

「それじゃあ会長と守形君がご飯係、桜井君と美月さんが魚釣り係、イカロスちゃんが買い出し係ね」

「イ、イカロスが買い出し!?ムリムリこいつに買い物なんて!」

「大丈夫よぉ、この町の人はいい人ばっかりだし、きっと助けてくれるわ」

「いい機会かも知れん、イカロスの潜在能力を計るためにも色々試してみたまえ」

なんとクジ引きの結果、たった一人で買い出しに行くことになってしまったイカロス。不安な智樹も会長と部長に言われて
試しにやらせてみますが、「くれぐれも普通の人間らしく言ってきなさい」と指示すると「はい分かりました」
いきなり羽生やして飛んで行こうとする相変わらずのポンコツぶりです
嫌な予感しかしないイカロスのおつかい、結局智樹達はカレーの材料を頼んで送り出したようですが、果たしてどうなるやら…

「へいらっしゃーい!安いよー!」

「…(なでなでさわさわ)」

「お、お客さん?そんなに気に入ったんなら安くしとくよ?」

なんとか八百屋まで無事やってきたイカロスでしたが、さあこれからカレーの材料を買おうという時に
「はっ!?う、美しい…」とすっかりスイカの虜になっていました
なんだかよっぽどスイカのことが気に入ってしまったようで、その場に座り込んでひたすら手触りを堪能し始めますが…

「気になって来てしまった…!」

「どうやらスイカに引っかかっているようだな…」

「やっぱりちょっと心配だし…」

「カレーの材料ちゃんと買えるかしらぁ」

そんなイカロスの事が気になって、全員が自主的にここまで追いかけてきてしまった智樹達。みんな面倒見いいですね
それは感心なんですが、君ら自分の当番のことはほったらかしなのか…(えー

「にんじん…(ニンジンを手に取る)」

「じゃがいも…(ジャガイモを手に取る)」

「たまねぎ…(糸こんにゃくを手に取る)」

「惜しい〜!」

「惜しくない!」

「スイカも結局買ったみたい…」

「興味深い現象だな」

意外にもスイカ以外は割とまともに買い物をこなしていたイカロス。「これがタマネギというものか…」と糸こんにゃくを買ってますが、
まあこれくらいは許容範囲でいいんじゃないでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  とりあえず後はルーと肉を買って終わりのようですが…

「肉…お肉…ひよこ…」

な、なんと!肉を買いに向かったイカロスは露店のヒヨコを一匹購入!そいつを食うつもりなんですか!?
マジに食う気満々でヒヨコを智樹達のところへ持ち帰ったイカロス。すると会長の反応は
「これはいい肉ですね、グラットンスウィフトでバラバラに引き裂いてやろう」とノリノリでさばこうとしますが、
そはらや智樹は当然それに大反対。やむなくカレーに肉は入れないことになり、他の材料だけで作ることになりますが…

「それと…カレールー」

「ぐぁ…こ、これでカレー作れるのか!?」

そして最後に「ところでこのカレールーを見てくれ、こいつをどう思う?」と智樹の前にルーを取り出したイカロス。
どう見ても醤油です本当にありがとうございました
なんてこった…結局揃った食材はスイカ、ニンジン、ジャガイモ、糸こんにゃく、醤油の5種類のみ。
あとは智樹達が川で魚を釣ってくる予定ですが、この食材でカレー作ったら一体どうなってしまうんだ…

「うはー!釣れた!釣れたぁぁ!」

「わっわっ、智ちゃんこれどうするの!?きゃああああ!!」

ザッバアアアアン!!

カレーの行く末はともかく、とりあえず智樹達の魚釣りは上手くいっているようです
釣り竿に振り回されてびしょ濡れになるそはらハァハァ、これが中学生とはまったく考えられんな…

「おい智樹、イカロスが見当たらんのだが…」

「え?どこ行ったんだあいつ」

「お〜いイカロスさ〜ん!」

キイイイイイイイン!!

「…!?待て、何か聞こえる!」

ところがその時、平和なキャンプの雰囲気を一変させる不可解な出来事が!
たまたまイカロスがどこかへ行ってしまったその時、突如としてキャンプ場に急接近する何者かの姿が…

ドッバゴオオオオオオオオ!!

「うわああああ!!な…なんだ!?」

「衝撃波…!?もう一度来るぞ、伏せろ!!」

なんといきなり物凄い衝撃波を発射して攻撃してきた謎の人影!もしや智樹達の命を狙いにやってきた新大陸からの刺客!?
そして智樹達は、地の果てまで吹っ飛ばされそうな凄まじい衝撃波に再び襲われてしまいます
こんな物騒な攻撃をいきなり仕掛けてきた人影の正体は…



       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ

イカロスじゃねーか!!おま…一体誰かと思ったら!!
いきなりご主人様に向けて衝撃波をぶっ放すとはとんでもない奴です、一体どういう了見であんなことを…

「な、なんじゃありゃ!?」

「ピラルク…!?南米アマゾン川に存在する、世界最大の淡水魚だ!」

「ア、アマゾン!?どうやってアマゾンまで行ったんだよ!」

「私はマッハ24で飛べますので」

なんと衝撃波の正体は、マッハ24でアマゾンからすっ飛んできたイカロスのソニックブームでした
マッハ24てなんつースペックだよイカロス…ウルトラマンの5倍の速さじゃないですか!
やはり新大陸驚異のメカニズム、頭の方はポンコツでも別の部分では物凄い性能を秘めているようですな…

「おお…!?ちゃんとしたカレーが出来てる!」

「イカロスちゃんが作ったのよぉ」

「そっか、お前も一生懸命がんばったんだよなぁ、ありがとう!」

それからしばらくしてついに完成したカレーですが…っておいイイイイイイイイイイ!!
こ、これは一体!?どうして見るからに美味そうなちゃんとしたカレーが!?あれだけメチャクチャな食材しかなかったのに!
もしかしてこれは…スイカ、醤油、ピラルク、それら全てがカレー鍋の中で出会ってしまい化学反応を起こしスパーク…
という毒の裏返り理論によって:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あぐっ、もぐもぐ…はっ…こ、これは!?思い出す母さんの味…この甘みといい…
 ってこれ肉じゃがじゃん!!」

とか思ったらこれ肉じゃがなのかよ!言われてみればニンジン、ジャガイモ、糸こんにゃくに醤油って、
この材料で作れば肉じゃがが出来上がるのもうなずけますな…それに智樹の反応からして味そのものはかなりいい感じのようです
これを料理したのはイカロスのようですが、意外にも料理の腕はかなり高いみたいですね



「…」

そしてその日の晩。みんなが寝静まった頃、イカロスだけはテントから出て月を眺めていました
もしかしてエンジェロイドだから、人間と違って睡眠は取らないんでしょうか。そういえばさっきもイカロスだけご飯食べてなかったな…

「お前は何者だ」

「…?私は愛玩用エンジェロイド・タイプα…」

「とぼけるな。愛玩用が5メートルもの巨大魚を生け捕りにしたり、
 マッハ24で飛ぶ必要があるのか?かと思えば電算能力は赤子並み、
 感情にも制限があるらしいな…限りなく完全で限りなく不完全、お前は一体何者だ…!」

ってその時、いきなり険しい顔でイカロスの前に現れて、敵意ムキ出しの尋問を始めた部長!い、一体どうしたんだ!?
てっきり部長は新大陸から来たイカロスを好意的に見てると思ってましたが、まさかこんな不信感を抱えていただなんて…

「…」

「答えろ!お前は何が目的で智樹に近づいている!」

むう…どうやら部長がこんなに怒っているのは、よからぬ企みに巻き込まれそうな智樹を心配しているからのようですね
てっきり「智樹なんてしょせん俺の奴隷みたいなもんさ」とか血も涙もない性格かと思ってましたが、意外にも友情に厚い人だったんですね

「私は…何を目的にしたらいいのでしょうか…」

「なに…?」

「私は…マスターに傍にいろと言われてお傍にいることはできますが、
 私が何かするとマスターは怒っているように思えて…マスターのマスターが今お怒りになられているように、
 私はマスターの傍にいるべきではないのでしょうか…」

(…当の本人も、自分が何者か分かっていないというのか…?
 となると問題は、誰がイカロスを智樹の下へ送り込んだのかだが…)

ところが、「目的って言われてもほんとに分からなくって…(´・ω・`)」と本当に一切のことを知らなかったイカロス。
さらにはいつも智樹に迷惑ばっかりかけて申し訳ないと、部長に相談まで始める始末です。これには部長も毒気を抜かれてしまい…
というかイカロスは、部長のことを「マスターのマスター」なんて呼んでるんですね。智樹の先輩だからそう呼んでるんでしょうが、
紛らわしい言い方するなぁ。イカロスが他人を名前で呼んでるのは見たことありませんが、そはらや会長はなんて呼ばれてるんでしょうね?

「楽しいんでいればいい…智樹の傍で、ただ楽しめばいい」

「あの、マスターのマスターは…マスターと一緒にいて楽しいのですか?
 私はまだ、楽しいという言葉の意味がよく分からなくて…ただ、私は…マスターといると
 なんというか心がフワフワとはするのですけど…」

「ふむ、なるほど…それは宿題にしておく。いつかレポートを提出するように」

「はい…」

まだまだ頭の中もカラッポで、楽しいという言葉の意味が分かっていないイカロス。
ただ、智樹と一緒にいる時にはよく分からない心地よさを感じているようです。
それが人間で言うところの「嬉しい」とか「楽しい」って感情の芽生えだと思うんですが…
部長はあえてそれをイカロスに教えることはせず、イカロスが自分で気づく時を待つことにするのでした。次回に続く


♪君は、何をい〜ま〜♪み〜つ〜めて〜い〜る〜の♪
って、今回のエンディングはなんと音楽の教科書やらでおなじみのフォークソング「太陽がくれた季節」!なにー!?
画面に映し出されているのは、今回のキャンプを楽しんだ智樹達の写真の映像です。
前回のパンツEDもそうでしたが、もしかして毎回映像も歌も違うEDを用意するつもりなんでしょうか。だとすれば凄いな…
しかし君は何を今見つめているの、若い悲しみに濡れた瞳でとか、
君も今日からは僕らの仲間とか、飛び出そう青空の下へとか、この歌詞は色々とアニメの内容にマッチしていて選曲のセンスを感じますね






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