■そらのおとしもの 第7話 「電脳少女(トキメキ)の転校生」
「おはよー智ちゃん!」
「おはよーそはら、じゃあ行ってくるから留守番よろしくな」
「はい、マスター」
「どこ行くのー?」
「学校だよ、夏休みが終わって今日から授業なんだ。あ、言っとくけど2人とも学校には絶ッッ対来んなよ!」
「ふん!」
「はい、マスター(すちゃっ)」
長かった夏休みもとうとう終わり、今日からまた普段通りにそはらと一緒に通学することになった智樹。
学校で余計なトラブルを起こしたくない智樹は、「いいか来るなよ!お前ら絶対来るなよ!」と
イカロスとニンフにさんざん釘を刺して家を出ますが、イカロスは「はい分かりました」と言いながら
「さてそれじゃ学校行くか…」と速攻で例のカードを取り出しました 人の話を聞けやー!!
「なに、学校行きたいわけ?」
「(こくり)でも…マスターとの約束が…」
うろうろ
うろうろ
「…」
うろうろ
うろうろ
「…ああもう!貸して!!」
ところが学校に行こうとカードを取り出したものの、智樹に来るなと言われた以上おいそれとそれを使えないイカロス。
いつまでもうろうろしながら悩んでいると、業を煮やしたニンフがさっさとカードを使ってしまいました
こうして2人はカードの力で、自分達を転校生とでっち上げて学校に潜入…って、もしかしてこれは
「自分がモタモタしてればニンフが勝手にカード使うだろ(笑)」というイカロスの腹黒い計算で:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「えー、今日はまず転校生を紹介します。威伽露主さんとにんふさんです。みんな仲良くするように…」
「るオオオオオオオオオ!!」
そしてまんまと智樹の教室にやってきた2人ではありますが、それを見た智樹は
「うっおー!!くっあー!!ざけんなー!!」と途端にブチ切れて速攻で2人を拉致!
猛烈な速さで新大陸発見部の部室にやってくると、そこに2人をドカドカと押し込んでしまいます
「ぜーはーぜーはー…どういうことだ一体…!」
「すいませんマスター」
「学校行くぐらい、いーじゃない」
「来るだけじゃ済まないだろっ!?問題起こすだろっ!?」
「まあまあ桜井くん、そんなに怒らないであげて」
「少し冷静になれ智樹、普通の人間生活に慣れさせるのもいいんじゃないか?
お前いつも、イカロスに人間らしく振る舞えと言っているだろう」
言いつけを破った2人にガミガミ怒る智樹でしたが、部室にいた部長と会長は「いいじゃんそれくらい」と
イカロス達の通学に賛成してしまいます。というか今は授業中なんですけど
部長達は何をこんなとこでのんびりくつろいでんですか!(えー
この不良どもめー!まあ、この2人は東大大学院クラスの問題すら低レベル呼ばわりする人たちなので、
別に1日2日サボっても授業よりハイレベルな自習で簡単に取り戻せそうな気がしますが:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「むうう…わ、分かりましたよ。でも、くれぐれも大人しくしてるんだぞ!」
「よかったね、イカロスさんもニンフさんも!私が色々学校生活を教えてあげるから、任せておいてね!」
そんなイカロス達の学校生活を一番歓迎しているのは、意外なことにそはらでした。
てっきり前回のように「てめえら私と智ちゃんの間に入ってきやがってクソがよー」と不機嫌になるかと思いきや、
先輩としてイカロス達に親切にしてあげる気満々のようですね
「えーつまり、オーストラリアは広大な土地であるので…」
「(かきかきかきかき)」
そして教室に戻って社会の授業を受け始めた一同。授業中そはらは一生懸命ノートを取っており、
「ここがポイント!」みたいな絵を色々描いて分かりやすいノート作りに励んでいました
なんだか女の子らしくて好感の持てるノートですね、ちなみに私はひたすら文章だけのつまらんノート書いてました:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「よぉーし!ふふふ、イカロスさんノートきっちり取れてる?よかったら私のノートを参考に…」
「(かきかきかきかき)」
「うぇ!?………そ、そうだよね、黒板を綺麗に写すことくらい、イカロスさんにも出来るよね、うんうん…」
う…美しい…なんとそはらの気遣いもむなしく、まるで芸術品のように美しい完璧なノートを取っていたイカロス!
お前ミミズののたくったような字しか書けないんじゃなかったのかよ!(えー
ううむ…これは多分あれでしょうか、イカロスは自分で字を書くのはヘタクソだけど、
黒板の絵や字を完璧にトレースすることは得意だということでしょうか、スタープラチナみたいな奴だな
(そうだ!ニンフさんの方がこっちの生活が短いんだもの、私が色々教えてあげなくっちゃ!)
もはやイカロスのノートには何も教えることがないので、ここはターゲットをニンフに変更することにしたそはら。
ちなみにニンフは、授業中ボケッと外を眺めたままでノートなんざ一切取ろうとしてません。佐天と同じタイプだな…(えー
「…」
「ニンフさん、ノート取れてる?よかったら私のノートを参こ「別にいい」
「え、う、ああ、うん、そうだよね…」
そ、そはらーー!!(泣)せっかくの親切心もこの無愛想女にはまるで通じず!
「虫のノートなんざ見る価値もないぜ」とばかりに、そはらの方に目を向けてもくれません。ええいなんて横柄な
それにしても授業中に、これだけあからさまにホイホイ席立ってていいのかよこの学校は:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「今日の家庭科は調理実習です、各班に分かれて自由なメニューを作りましょう」
(よーし!家庭科は私の得意科目だもん!今度こそイカロスさんとニンフさんにアドバイスして…!)
『ほらほらイカロスさん、包丁の使い方はこうしてね!ニンフさん、隠し味に少しだけ醤油を使ったら、
凄く美味しくなるんだよ!』
『『すごーい、ありがとうそはらさん!』』
(うんうん!頑張らなくっちゃ!)
しかしあんな目に遭ってもまだまだめげていないそはら、今度は家庭科でイカロス達に料理を教えようと張り切っていました
「先生ー!うちの班のニンフさんとイカロスさんがいません!」
「ええ!?」
ところがなんと、家庭科が始まる頃には授業を抜け出してどこかに消えていたイカロス達!
転校初日からサボリとはなんてことを…(えー
一体どこへ行ってしまったのかとオロオロするそはらでしたが、その時前にもどこかで聞いた耳をつんざくソニックブームの音が!
キイイイイイイン!!
「うわわわあああああ!?」
ドガガガガッシャアアアアン!!
「遅くなりました」
「なんで私までこんな事を…」
なんでそんなに巨大なエサが好きなんだお前ら!(えー
なんと学校中のガラスをブチ割るほどのソニックブームを撒き散らしながら、またしてもマッハ24でどこからか食材を調達してきたイカロス!
この間のピラルクといい、こんなでかい食材を持ってきて一体あんたは何人分のメシを作る気ですか!
「(とんとんとんとんとんとん)」
「すっごーいイカロスさん!」
「超うまそー!天才!」
「…」
しかし意外や意外、食材はどうあれイカロスの料理の腕前はハンパなく高いようで、
クラスメイトの誰もが目を丸くしながら調理の様子を見守っていました。そういえばピラルクの時も美味しい肉じゃが作ってましたっけ
これほどの腕前では料理を教える必要が全然なく、またしてもそはらの出る幕がなくなってしまいます
「ん〜!おいし〜い!」
「こら、まだ食べる時間じゃないぞ!」
「うるさいわね〜」
「お前も何か作ってるのか?」
「あれ」
|
「もちろん牛の丸焼きよぉ〜!!」(えー |
(C)TOMY (C)小学館プロダクション・テレビ東京 |
ゲェー!!そんな一方でニンフが作っていたのはなんと牛の丸焼き!
これはまたなんというか精神ポイントが全回復しそうな料理ですね(スパロボK的な意味で)
しかしニンフがイカロスの料理をつまみ食いしてるところを見ると、エンジェロイドって睡眠はできなくても食事はできるんですね
というかニンフは初登場の時もポテチばりばり食ってたしな…こんなこと言うのは今さらか
「(ぼけー)」
「転校生のニンフ君…!君の学校は授業を聞く必要がないくらい進んでいたのかね!!」
そして三時間目の数学の時間、またもボケッと窓の外を眺めているだけのニンフは、とうとう先生からお叱りの言葉を受けてしまいます
どうやらこの先生が、以前智樹達に東大クラスの宿題を出した竹原先生のようですな…一体どんな嫌味ったらしい顔してるのかと思いきや、
なんだかたこ焼きに目と鼻と口をつけましたって感じで、意外と親しみの湧くような顔してるんですねえ
「よそ見した罰としてこの問いに答えてみたまえッ!!」
「半径1の円周に正十二角形が内接しているものとする。
正十二角形の一片の長さをxとするとうんたらかんたらどうたらこうたら」
そんなニンフにお灸を据えてやろうと、また難問を無茶振りしてきた竹原先生!
しかしニンフはそんな問題をいとも簡単にすらすら解いてしまいます、こいつはイカロスと違って計算も得意なのか…
ちなみにニンフに出した問題は円周率πは3.05より大きいことを証明せよ。(円周)=π×(直径)、
半径1の円周を正六角形の周で近似すれば、2×π>6×1すなわちπ>3、問題ではこれより厳しくπ>3.05を示す。だそうで…
うーん、正六角形の近似より厳しい求め方をしろってことで、ニンフは正十二角形を使ったのか…
要は円周の長さ>正十二角形の一辺の長さ×12って近似から求めればいいんですね、
正十二角形の辺の長さは補助線引いて余弦定理で求められますが
こんな問題中学生に出しても「あっぱらぱーわけ分かんねー」ってなるだけですよ!(えー
「こ、これ何語なの…!?問題の意味さえ分からないよぉ!イカロスさんは分かる…?」
「…」
「だ、だよねぇ…」
「そこぉっ!!私語を挟む余裕があるならこの問いに答えてみろ!」
って、ニンフにやり込められた竹原先生は次にそはらとイカロスにまた別の問題を!
今度の問題はなんだこりゃ!?一行目からして言ってることがよく分からんな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
Xlってのは「えっくすいち」って読めばいいんだろうか、「かけるいち」にも見えるし竹原先生字のセンスないな…(えー
「(きゅいいーん)」
「イ、イカロス…?」
「f(x)=x^2-nx+mと置く。軸の方程式はx=2/nでn≦2mよりうんたらかんたらどうたらこうたら」
って、そんな問題を例の大虐殺モードを起動してたやすく解いてしまうイカロス!なにー!?
そんなお気軽に使えるのか大虐殺モード!?(えー それにしても演算能力皆無なイカロスが
このモードになった途端これとは、このモードの最中だけイカロスの性能が大幅アップするとかそんな感じでしょうか
大虐殺モードというよりSEEDの種覚醒に近いかもしれませんね
「α…?あんたってもしかして…くすっ…面白いこと発見しちゃった、
わざわざ学校までついて来た甲斐があったわ!うふふふ!」
そんな風に秘めたる性能を垣間見せたイカロスを、ニンフはやたら興味深げに見つめていました。
こいつがこんなに笑った顔なんて見たことないですよ、やはりニンフの目的というのはイカロスの観察なんでしょうか
「どうだった?午前中の授業は」
「散々でしたよぉ!まあニンフもイカロスも、意外と優等生なのには驚いたけど」
「2人とも学校には馴染めたのぉ?」
「少なくとも男子学生からは受け入れられたみたいだな」
わいわいがやがや
わいわいがやがや
「ちょっとそこの虫連中!静かにしてよ!昼ドラ見てんだからッ!!」
午前の授業が終わって昼休み、智樹達は食堂で昼飯を食っていましたが、すでに学園のアイドルとなってしまったニンフとイカロスは
とんでもない数の男子から熱烈な視線を送られていました。しかしそんな連中そっちのけで
テレビにかじりついて昼ドラに夢中のニンフ。こいつにそんなおばさんくさい趣味が!?
というか食堂でテレビが自由に見られる中学校ってすげえ…笑っていいともとか見れるんじゃん!
そもそも中学校なのに食堂って給食は!?給食はないんですか!?(えー
キーンコーンカーンコーン
「さてと、午後の授業だな」
「えー!?まだ授業あるの!?もう飽きちゃったわ…あ、そうだ、ねえα!」
「…?」
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「本日は臨時講師の先生に授業をお願いしたいと思います。イカロス先生です」
「よろしく」
ってなんじゃそりゃー!!またカード使ってメチャクチャを始めたニンフ!
なんとすっかり学校に退屈してしまったニンフは、授業を面白くしてやろうとカードの力でイカロスを先生にしてしまいました
こいつが先生だなんて一体どうなってしまうんだ…
「へー、白衣似合うじゃない」
「お前の入れ知恵かあああ!!」
「先生、今日は何の授業をするんでしょうか」
「あんたが何故ここにいる!?」
「はあい、桜井くんの人体実験なんてどうかしら」
「人をオモチャにすることばっか考えてんじゃねええええ!!」
って、教室にはいつの間にか部長と会長の姿まで!また授業サボリですかあんたら!
というか会長はイカロスと入れ替わりに座っているからまだいいんですが、
部長の席にもともと座ってた子は一体どこに消し去られてしまったんですか!(えー
「今日の授業は空の飛び方…さっそく誰かに飛んでもらいましょう」
じろじろじろじろ
「だ…誰かって誰だよ、お、おい!その手を放せええええ!!」
そんなイカロス先生の授業は、教室の窓からの空中ダイブ。またの名を飛び降り自殺です(えー
そんなものやりたがるアホがいるわけありませんが、なぜかクラス全員の視線は「お前がやれ」と智樹に向けられてしまいます。無茶言うなー!
「大丈夫…人の背中には見えないけど大きな翼があります。
その中でもとりわけ、マスターは大きな翼を持っています」
「えっ…?」
「分かるんです、なんとなくだけど…でも分かる。マスターは、空に呼ばれている」
な、なるほど…イカロス先生…もっともらしいこと言って智樹を丸め込む気ですね!(えー
「人には大きな翼がある」って、これが例え話ならいい教訓にもなりそうですが、
実際にここから飛び降りろというのはあまりにも無茶すぎるとしか…
さっくっらい!さっくっらい!さっくっらい!さっくっらい!さっくっらい!さっくっらい!
しかしそんなイカロス先生の教えを受けて、次々に湧き上がる怒涛の智樹コール!
それほどイカロス先生の言葉に説得力があったということでしょうか
信じれば夢はかなう、人間はどこまでも羽ばたける…人間は飛べる!飛べるんだ!
「こんなこともあろうかと…!使ってくれ智樹!!」
「せ…先輩!」
そしてこんなこともあろうかと部長が密かに開発していたペガサスの聖衣を託される智樹!燃え上がれ俺の小宇宙!
そんなセブンセンシズに目覚めた智樹の姿を見て、クラスメイト達は絶対に飛べるとますますヒートアップするばかり!
さらに勢いを増した割れんばかりの智樹コールがクラス中に鳴り響きます
「す、すげぇかっけえ!」
「飛べるよ桜井くん!」
「やってくれ智樹!」
「みんなのために!」
さっくっらい!さっくっらい!さっくっらい!さっくっらい!
(みんな…!覚えていて欲しい。信じれば誰だって、あの大きな空を…
飛べるってことを!!)
ぶわあああああああ
ズッドオオオオオオオオオオン!!
「うがががが…も…もう怒る気にもならん…」
で…ですよねー クラスメイト達の思いを背負って窓から飛び出した智樹でしたが、
当然のごとくまっさかさまに墜落してボロクソにケガしてしまいました。
(C)井上雄彦/集英社
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なにが「人には見えない翼がある」だ…!
なにが「空に呼ばれている」だ!!
夢見させるようなことを言うな!!(えー |
「良かったじゃない、その程度のケガで済んで」
「…すみませんでした…マスター…もう2度と、学校には行きません…」
「…?」
ところが重傷の智樹を見ても平然としてるニンフと違って、イカロスは智樹にケガをさせたことを本気で後悔しているようです
さっきのもふざけて言ってたんじゃなくて、本当に智樹なら飛べると思って言ったんでしょうか
ともかく智樹に迷惑をかけた償いに、2度と学校へは行かないことを誓いますが…
「…そのことなんだけど、行けばいいんじゃないか」
「え…?」
「いいから2人とも、明日から学校に行きなさい!分かったな、そういうこと!」
ところがそんなイカロスに「いいから明日も学校行けカス」とぶっきらぼうに答える智樹。
イカロスがこんな無茶をやらかしたのも、まだ常識が身についていないからってことで
それを教えるには学校が一番だと思ったんでしょうか。いいとこあるじゃないですか智樹
どさどさどさどさどさ
「うおっ、マ、マジで!?」
「す、凄い数…!」
「…?これは何ですか?」
「ははは、ラブレターだよラブレター!」
「何なのよぉこれ!(ゴミ箱へ持っていく)」
「やめんかーっ!!お前なぁ、これを書いた奴の気持ちも少しは考えてやれ!」
というわけで翌日も学校へやってきた2人でしたが、なんと下駄箱にはご覧の通り山ほどのラブレターが!
「なんだよこの邪魔くせえ紙クズはよー」とニンフはまとめてゴミ箱へブチ込もうとしますが、
智樹はそれを止めてちゃんと読むよう二人に言い聞かせます。むう、智樹は「どいつもこいつも俺のイカロスに色目使いやがって…」と
少しは嫉妬でもするかと思いましたが、むしろ2人がみんなに好かれているのを微笑ましく思っているようですね
「ラブレター?」
「そうなんすよ、こーんな山ほど!」
「しかし…ラブレターなどもらっても、イカロスは恋愛感情を理解できるのか?」
「分からないから図書館に篭もって、一通ずつ丁寧に読んでみるって言ってました」
「あらぁ偉いじゃない、会長なら全校生徒の前で読み上げちゃうわぁ」
そしてラブレターのことを部長へ報告しに、智樹とそはらは新大陸発見部の部室を訪れます
いつものようにそこには部長がいましたが、なぜかやっぱり会長も部長と一緒
この2人ほんといつも一緒にいるな…この部と会長はなんの関係もないはずなんですが、やっぱり部長と一緒にいるのが好きなんだろうか
「しっかし世の中には物好きもいるなぁ、羽生えてんだぞ羽」
「でもイカロスさんは美人で料理も上手だし、ニンフさんだってキュートで可愛らしいし…」
「そりゃあそうかもしれんが…」
「…智ちゃんはどうなの?イカロスさんとずっと一緒に住んでて、可愛いなーとかそういう風に思ったことないの?」
と、ここでそはらからなかなか鋭い質問が!さっきの下駄箱の場面でも思いましたが、
智樹がイカロス達に恋愛感情を持っているのかどうかは気になるところ…
それをズバリ尋ねてみたわけですが、それに対する智樹の反応は…
(C)岩明均/講談社
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「ば〜〜〜っかじゃねえの!?」(えー |
「はぁ〜?なに言ってんだお前、バカかぁ?」
「んぐ…バカは余計だと思うんだけど!」
あれまあ、あれほど救いようのないドスケベな智樹でしたが、意外なことにイカロス達への恋愛感情はまったくの皆無!
イカロス達は明らかに人間じゃないせいか、ハナから恋愛もクソもないと思っているようですな。脱がせようとしたことはありますが(えー
智樹のイカロス達に対する感情は、なんというか保護者が面倒を見てあげてるっていう感じですよね
「そっか…智ちゃんイカロスさんのこと何とも思ってないんだぁ」
「思ってないに決まってるだろ、有り得ないっつーの!」
「あは…そっかぁ!」
そんな智樹の素直な気持ちを聞かされて、この上ないくらいににこぉっとめちゃめちゃ嬉しそうな顔をするそはら。
もうこの子は完全に智樹大好き病ですな。なんか回を重ねるごとに智樹にラブラブになってる気がします
まあそはらは毎回のように智樹にピンチを助けてもらってるから、頼れるダンナ様として好きになるのも当然か…
「愛してるだの好きだの、ダウナーってほんとにくだらないわねぇ」
一方図書館でラブレターを一枚一枚読んでいたニンフとイカロス。しかし色恋沙汰にさっぱり興味がないニンフは、
「何この紙クズくっだらねぇー」とラブレターを読みながらせせら笑っていました
こいつ昼ドラは大好きなくせに愛とか恋には興味ないのか…(えー
昼ドラなんて内容の9割が痴情のもつれじゃないですか!まったくよく分からん趣味ですニンフ
しかし気になるのはダウナーという言葉ですね、こいつらは空に浮かぶ大陸の出身だし、地上に住む人間をそう呼んでるんでしょうか
「…」
「そんな緑色の瞳のままじゃ、愛なんて言葉到底理解できないんじゃない?」
「えっ?」
「私が教えてあげましょうか?ちょうどいいわ…今なら誰もいない2人きりだものねぇ」
そして黙々とラブレターを呼んでいるイカロスに向かって、ニヤニヤとやな感じの笑みを浮かべながら
「おいお前ちょっと大虐殺モード起動してみろよ」などと言い出したニンフ。そしてイカロスの頭にむんずと掴みかかると…
「スキャン開始!」
しゅぱああああああああ
「…!!」
「機能プロテクト99%正常、可変ウイングプロテクト72%正常、
メモリープロテクト100%、エモーショナルプロテクト100%!ほーらやっぱり!
能力やメモリーだけでなく、感情までプロテクトをかけられていたなんてお笑いだわ!」
「な…なに…?」
「まるで人形ねぇ!ウラヌスクイーンと恐れられ、シナプスを震撼させた貴様が!!」
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こ、これは…?手の先からまばゆい光を発しながら、イカロスの内部情報を読み取っていくニンフ!
それによると、イカロスはいくつものプロテクトをかけられて本来の性能が発揮できていないようですが…それを確認するなり
「ぎゃっはっはウラヌスクイーンも地に墜ちたな」などと、ニンフは憎悪のような感情をむき出しにしてしまいます
うーむ…このニンフの様子からして、イカロスはあの天空大陸では破壊神的な存在だったのか…?
それに普段数学がさっぱり出来ないのも、ぼけっとしてて感情がないのも、全部プロテクトがかかっているせいだったようですな…
あの大虐殺モードの時は、そのプロテクトが解除されて本来の性能が出せるっていうことなのか…
ガラガラッ
「…!?」
「邪魔したかな?」
「…何のことかしら」
今にもイカロスの頭をぶっ潰しそうなほどやばい様子のニンフでしたが、その時いきなり部長が図書室に乱入!
そして「あれ今何かやってたの?」と何食わぬ顔で本棚をいじり始めました、
しかしこのタイミングはどう考えてもイカロスを助けに来てくれたんだよな…イカスぜ部長、やっぱこの人はタダ者じゃありません
「(ぺらぺら)」
「…αったら愛も恋も分からないくせにラブレター読んでるのよ?バカバカしいでしょ」
「ああ、どうやら感情が制限されているらしいからな。しかし同じエンジェロイドでもお前は違う…
まるで、別の目的を持って地上へ送り込まれたかのように見えるが?」
「っ…何が言いたいの?」
「…」
そんな部長の腹を探るかのように話しかけてきたニンフ。しかし部長は「いやあ、まさかニンフさんの目的がアレだったとはなぁ」と
含みを持たせるような言い方で、ニンフの痛いところをチクチクと突いていきます
「アレってなんだよハッキリ言えよコノヤロー!」と睨みをきかせるニンフでしたが、部長は涼しい顔で本を読みながら
口を閉ざしてしまいます。うーむ部長かっけー、2人してお互い腹を探り合ってますが、ニンフより部長の方が上を行っている感じですな
部長って単なるサブキャラかと思いきや、このアニメの謎めいた部分を一手に引き受ける裏主人公って感じですなあ
私もかなり好きなキャラなので、これからも部長の活躍に期待したいところです。次回に続く!
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