■とある科学の超電磁砲<レールガン>
第2話「炎天下の作業には水分補給が必要ですのよ」
「はっ、はっ、はっ、はっ…!」
「はあ、ふう、はあ、ふう…!」
「どわったったっ!?」
「ふう…!もう逃がさないわよ…!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!俺は…!」
「観念しなさぁぁぁぁぁぁい!!」
チュドオオオオオオオン!!
もうきたのか!はやい!きた!上条さんきた!これで勝つる!
なんと2話目の冒頭にして早くも俺達の上条さんが画面に登場!どうやらいつものように、御坂と痴話ゲンカという名の
追いかけっこを繰り広げていたようです。そしてとうとう袋小路に追い詰められて、上条さんは御坂の凄まじい電撃に晒されてしまいますが…
どっこい上条さんにはこの右腕がある!うなれ黄金の右!その幻想をぶち殺す!
「御坂さーん!」
「はっ?初春さん、佐天さん」
「何かあったんですか!?」
「今なんか、すごい音がしましたけど…」
「えっ?い、いやぁその〜…あははは、あははははぁ」
っていきなり場面転換かよ!御坂が電撃を放った次の瞬間、いきなり御坂・初春・佐天のまったり雑談シーンになって
早くも上条さんの出番終了!?マジですか!?なんですかこの電撃の瞬間キングクリムゾンが発動したかのような時間の飛びようは!
むう…ひとつだけ確かなのは、上条さん本格参戦はまだまだ先になりそうということでしょうか。今回は単にサービスの登場だったのかな
「今日は黒子とお姉様のアニバーサリー…!運命の赤い糸で結ばれて
ちょうど一ヶ月目の…!例の品物が届かなかったのは残念ですけど、
今日こそ黒子は差し上げますの…!心を込めたプレゼント…
そう、生まれたままのこの私を!!」
一方その頃、御坂と黒子が暮らす女子寮では、一匹のメスと化した黒子が今か今かと御坂の帰りを待ちわびていました
何かと思えば、今日は御坂と黒子が同じ部屋になってから一ヶ月が経った日…
この記念すべき日に、今日こそ御坂をめくるめく百合エロの園に引きずり込もうと企んでいるようです
というか黒子と御坂って、もっと何年かの長い付き合いなのかと思ったら、まだ一ヶ月の浅い付き合いなのかよ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「わぁー!憧れのお嬢様のお部屋!」
「おっしゃれー!シックー!ベッドもふかふかー!」
「…」
「ったく…!あんたは何考えてんの!!」
「…お…お姉様こそ…どうして初春と佐天さんを…」
そして御坂が帰宅した瞬間に「みことちゅわぁぁ〜ん」とルパンダイブした黒子でしたが、あえなく返り討ちにされて張り倒されてしまいました
連れられてやってきた佐天と初春が御坂の部屋に感激する中、黒子はベッドに突っ伏したまま作戦失敗を嘆きますが…
「やっぱり凄いですねぇ、常盤台の女子寮!」
「食堂なんかもこーんな広かったもんねぇ〜!」
「そんなことないよお!」
(お姉様ったらよりにもよってどうしてこんな日に…!せっかくのアニバーサリーが台無しですわ!)
(はっ!?も、もしかしたら…!)
『私と黒子が運命の赤い糸で結ばれて、ちょうと一ヶ月目の記念日なの。私と黒子は2人でひとつ…
初春さん、佐天さん、これからも私達をよろしくね。君の瞳に…乾杯』
「ズキュウウウウウウウウン!!ふひひ、ふひ、ふっひひ、ふっひひひひひぃ!」
どういう状況なんだコレー!!なんと「さては私達の愛を2人に見せつけるために!」と
意味の分からない妄想を開始した黒子。一体どういう発想をしたらそうなるんだ!
ともかく御坂に殴られた痛みもなんのその、すっかり復活した黒子はいつもの調子を取り戻しますが…
「さぁさぁ、これと言ったおもてなしもできませんが、どうぞお好きに…って、佐天さんはそこで何を?」
「(がさごそ)いやぁ、友達の家に来たらまずはお約束のガサ入れかなーって」
とその時、気がついたら黒子のベッドの下に潜って、何か面白いものはないかと探していた佐天。
男だったらエロ本捜索とかでよくある光景ですが、女子中学生でもそんなエロイ何かを隠してたりするもんなんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「うおおっ!?エロス!!」
「さ、佐天さん!そんな人のものを勝手に!」
「は〜…!は〜…!さ、さすが御坂さん!おっとなぁ!」
そして何やら白い箱を引っぱり出してきた佐天でしたが、その中にはこれでもかというエロイ下着が大量に!
ハァハァと息を荒げるあむちゃんボイスが性的すぎてたまんねぇ(えー
かな恵ファンの人はこのシーンを永久保存すべき:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「い、いや、それは…」
「私のですわ」
「え…!?し、白井さんの!?」
「こ、この大胆な下着が!?」
「大胆と言うほどでも。黒の下着くらいレディのたしなみですわよ」
「じゃ、じゃあこの真っ赤なバタフライも…」
「気持ちを盛り上げたい時などその色を」
「こ、このほとんどヒモなTバックも…!」
「ぐっ…」
「お肌に跡が残らなくて重宝しますわ」
「こ、この全身メッシュなボディストッキングも!?」
「うぅぅっ…!」
「女には、時として女豹にならなければならない時がありますのよ」
ところがそんなエロ下着の数々は、すべて黒子が愛用しているコレクション!
お前去年までランドセルしょってた人間だろ!中学1年で普段からこんなパンツ履いてるなんて世も末だよ!
色々と進みすぎな黒子に目が点の佐天達でしたが、その中に1枚だけ妙にお子様的なパンツが紛れているのに気づきます
まあ去年までランドセルの人間ですもんね、こんなようなパンツを持っていても別に不思議では…
「は〜…よ、よかった、白井さんもそんなの履くんだ…」
「私の白井さんが帰ってきてくれました…」
「…」
「…?」
「…ご、ごめん…これ…私の…」
「へ…?」
「つーか黒子ぉ!!なんであんたのベッドの下に私の下着があるわけぇぇぇ!!」
「あがががががぁ!」
ところがなんと、このお子様パンツの持ち主は黒子ではなく御坂!それが黒子の下着入れに入っていたということは…
「クンカクンカ!あぁクンカクンカ!いい匂いだなぁ!きゅんきゅんきゅい!」とか
そういう目的で盗み出したということですか!?黒子お前ちょっと自重しろよ…(えー
というか御坂は普段パンチラ防止策のために、スカートの下には短パン履いてて今までパンツなんて見せたことありませんでしたが…
なるほどこういう趣味のパンツを履いていたわけですか。いや勉強になりました:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ま、まぁまぁ御坂さん!そ、そうだ、私アルバムが見たいなぁ〜!」
「お、おお、定番だねぇ!」
「あががががが!」
「御坂さんと白井さんの小学校時代とか!すっごく興味ありますぅ〜!」
「え〜っ?」
そして怒り狂った御坂にこのままでは黒子が殺されてしまうので、なんとか必死に話題を逸らそうとする初春たち。
その作戦はなんとか上手く行き、御坂は照れ照れしながら小学校時代の写真を2人に見せることにします
「「わ〜可愛い!!」」
「これって小学校の入学式ですか!?」
「隣の綺麗な人はお母さんですか!?」
「う、うん…あはは、は、恥ずかしいねこれ…」
「わぁ〜!」
「うわぁ〜!」
ロリ御坂可愛いなああああああ
キャーキャー叫んでしまう初春たちの気持ちも分かるってもんです
しかし気になるのは、この中で一番「幼女お姉様きゃわああああああああハァハァハァハァハァ」と
大興奮しそうな黒子が、なんの反応もなく無言で大人しくしているということでしょうか。(えー
一体どうした黒子!?頭でも打ったのか!?
うーむ、黒子としては幼い御坂には興味がないんでしょうか。それとも「お姉様のアルバムだったら私はもう一万回は見直したよ」と
今さら驚くに値しないくらいさんざんこのアルバムを読み返したんでしょうか(えー
「じゃあ次は白井さんのを…」
「ええ喜んで!…と申したいところですが、あいにく私はアルバムは持ち合わせておりませんの」
「えっ?」
「黒子は今を生きる女!過去を振り返るよりも、未来を夢見るよりも、今を、今この瞬間を見つめていたい!
そう心に決めておりますのよ」
御坂のアルバムを見終わって、次に黒子のアルバムをリクエストする初春。しかし黒子は自分のアルバムを持っていませんでした
「今にしか興味がない」って、この言葉に嘘がなければ、やっぱりさっき御坂のアルバムにノーリアクションだったのも
過去のことには関心がないってことなんですかね。まあ特に深い意味はないと思うんですけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「(がさごそ)これじゃあ…?」
「ぎゃああああアアアアアア!!そ、それはダメですのっ!!」
ところが、アルバムはないと言いながらいかにもそれっぽい本を発見してきた佐天!それを見た黒子の反応が尋常じゃありません
エロイパンツをあれだけ見られても屁とも思わない黒子がこれほど取り乱すとは…?それほど他人に見られたくない本なんでしょうか
はっ(゜д゜)も、もしかしたら黒歴史ノート!?黒子の黒歴史ノートですか!?
おそらくこの本を開けば、「”奴ら”が近づいてきたみたいだな…フ…邪鬼眼を持たぬ者には分かるまい」
「受けてみるがいい…エターナルフォースブリザード!(一瞬で相手の周囲の大気ごと凍結させる。相手は死ぬ)」
「それが世界の選択か…ラ・ヨダソウ・スティアーナ」とか、そんな感じの凄まじい文章が書かれているに違いない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「わぁぁぁぁ…!」
「あ、あららららぁ…」
「ぐぐぐぐ…黒子ォォッ!!」
「ひいっ!?」
「確かにあんたは過去や未来より、今この瞬間を見つめ直す必要がありそうねぇぇぇ!!」
ところがそんな黒子の本を開けてみると、中には溢れんばかりの御坂の隠し撮り写真が!黒歴史ノートじゃなかったのか…(えー
それにしても出会ってまだ一ヶ月だというのに、アルバム一冊を完全に埋め尽くすほどの量とは…一体一日に何枚隠し撮りしてるんだ黒子
ぐぎぎぎぎぎぎ
「ひたいひたいひたいひたい!ふぇ、ふぇんはいのそうひですのぉ!」
「そうねぇ!変態は掃除しなくちゃねぇ!!」
「ぬんっ!け・ん・か・い・の・そ・う・い・ですの!!
それに私はただ、お姉さまと今日という日をささやかにお祝いしたく…!」
ピンポーン
またしてもほっぺたが引きちぎれそうなほど御坂にぐいぐいつねられまくりの黒子、
なんとかそれを振りほどいて弁解をしようとしますが、その時部屋のインターホンがピンポンと…
ひとまず言い合いを中断してそれに応対してみると、どうやら宅配便がやってきたようですが…
「はーい?」
《宅急便です。208号室、白井黒子さんのお部屋でよろしいでしょうか?》
「(ぎくっ)」
「はい、あのう送り主は?」
《有限会社・愛と漢方の絶倫媚薬さまです》
び、媚薬のお届けものだとおおおお!?なんつーものを届けてくるんだこの宅配便は!
というか住所自体が明らかに「わたしは中学生の女の子です」って丸分かりの女子寮なのに、媚薬なんて平然と販売すんなー!!
それにしてもこの媚薬、黒子が冒頭で「せっかくの記念日なのに例の品物はまだかいな」と言っていたのはこのことだったようです
なんてこった…まさかこの媚薬を使って御坂をメス奴隷にするつもりだったとは…黒子…恐ろしい子!!
「く・ろ・こぉ…?」
「はっ!?」
「ささやかにお祝いするのになんで媚薬がいるのかしら…?」
「え、ええっと…」
「あんたの変態性質を治すには…相当な荒療治が必要なようねぇ!」
ついに御坂切れたー!媚薬まで使おうとした黒子にとうとう我慢がならず、全身から激しい電撃を発し始めた御坂!
しかし黒子も今度ばかりは黙ってやられるわけには行きません、御坂の電撃をまともに食らえば次の瞬間ケシズミです
自慢のテレポート能力を発動した黒子は、なんとか直撃を食らうまいと御坂の攻撃をかわしますが…
「こうなったら食うか食われるか…!黒子の愛を受け入れられないのなら、
黒子と戦ってくださいまし!!」
「ぬううう…!ん?」
「!!!!!」
「寮則第9条…寮内での能力の使用は、これを固く禁ずる」
「へぐうっ!?」
ところが黒子の背後の人影に気づいた途端、いつもの強気は消え失せ完全に凍りついてしまう御坂!
それは黒子も同じのようです。誰かと思えば、そこにいたのは寮の風紀を取り締まっている寮監さん…
それにしても御坂と黒子がこうまで震え上がるとは、もはや恐いでは済まないほどに凄まじい存在のようです
「よもや忘れたわけではあるまい白井…ん?」
「こ、ここここれは御機嫌うるわしゅう寮監さま!んっもぉちろぉんですわ!!
私達、ただいたずらに能力を使ったわけではありませんの!
これには色々と深ぁいわけが…!」
ボキッ!!
「あふん」
「く、黒子ぉ!!」
「そんな事情をいちいち斟酌していては、寮の規律は守ることは出来ん。
規則破りには罰が必要だ。そうは思わんか?御坂」
「は…は…は…!ひゃいっ…!」
なんとか必死に弁解を試みる黒子でしたが、次の瞬間問答無用で寮監に首をへし折られて戦闘不能に!く、黒子ー!!
一瞬で黒子を抹殺した寮監には御坂ですらどうすることもできません、もはや失禁寸前というくらいにガタガタ怯えまくりの御坂は、
ただただ寮監の言葉にぶんぶんと頷くことしかできないのでした
「(ゴシゴシ)…ったくもう…どうして私がこんなこと…(ゴシゴシ)…確かにちょっとはやり過ぎたけど…
(ゴシゴシ)…だからってその罰が、このクソ広いプール掃除って…!そりゃないでしょおおお!!」
そして御坂と黒子に与えられた寮監からの罰、それは10コース以上もあるだだっ広いプールの掃除でした
休日の朝からブラシ片手にえっさほいさと掃除していましたが、半日かかってもまるで終わらず御坂は相当うんざりしているようです
「はー…朝からやってもう昼過ぎだってのに、まだ3割も終わってないって
どういうこと!?これ今日中に終わるのかしらね!」
「…」
寮監がいないのをいいことに、「なんだってんだバカヤローチクショー」と言いたい放題愚痴りまくりの御坂。
しかし気になるのは、さっきから御坂と掃除していながら一言も喋っていない黒子…
大好きな御坂と2人っきりだというのに、一体どうしたんでしょうか。寮監に首を折られたのがいまだに後を引いているとか…?
(ぐふ…ぐふふふ、ぐっふっふっふっひっひっひっひ!これはラッキーですわぁ!!
水場で汗だくな濡れ濡れのお姉さまと2人っきりのプライベートタイム!
まさに昨日の雪辱を晴らす千載一遇のチャンスですのよ!!)
こいつに心配なんざまったく必要なかった!(えー
なんてやつだ黒子!なんとさっきから無言でいたのは、
「ぎゃーっはっはこいつは笑いが止まらねーぜ」というニヤつきを必死に押し殺していたせいでした
しかも昨日のリベンジにと、隙あらば御坂に飲ませようと媚薬入りスポーツドリンクを持参してきている始末。
昨日の今日で性懲りもなく御坂のメス奴隷化を企むとは、まったくこいつはたまげた女ですな
「あらっ?白井さん、こんなところで何をなさってますの?」
「見ての通りプール掃除ですわ、初夏でも世間の風が冷たいんですの」
(…?黒子のクラスメイトか)
「…!?あ、あの、失礼ですが御坂さまではありませんか!?」
「え、ええ、そうですけど」
「あぁ、やっぱり!覚えてらっしゃいませんか!?私、先だって粗暴な殿方に
取り囲まれておりましたところを、御坂さまに助けていただいて!」
「あ〜そんなことも…あったっけ?」
ところがそんなところに姿を現したのは、黒子の同級生の水泳部員2人組でした。
そんな水泳部の子は、御坂の姿を見た途端すごい憧れの目を向けてきます
どうやら御坂がいつものようにいけ好かないチンピラをぶっ飛ばしていたところ、偶然にもそれに助けられた経験があったようで…
「でも本当に、暖かくなると変なの増えるしねえ」
「本当にあの時の御坂さま素敵でした!」
「この暑い中大変でしょう、スポーツドリンクを持参しておりますので、よろしかったら!」
「ありがとう、いただくわ!」
きゃっきゃっ
きゃっきゃっ
(はっ…こ…これは…デジャブ!?い、いやいやいや!昨日の今日でナーバスになっているだけですわ!
黒子だけ仲間はずれになっているなんてそんなこと!)
ところが御坂たち3人の会話が盛り上がる中、一人だけ明らかにのけ者になっていた黒子。
昨日の初春・佐天・御坂の3人で仲良く盛り上がって、黒子だけ浮いてたのとまったく同じ光景です
気づいたらいつも自分だけなぜかハブられてる…それに気づいた黒子に言いようのない焦りがむくむくと…
(お、お姉様、ひょっとして私のこと本気で疎んじてらっしゃる…?
し、しっかりするのよ黒子!私だけのアドバンテージ、テレポートをもってすれば
お姉様のお役に立つことなどいくらでも!)
ざばざばざばざば
「おぉ〜すごーい!どんどん綺麗になってく!」
「私の能力、水流操作系なんです!助けていただいたせめてものお礼ですわ!」
「本当凄いね〜!これならあっと言う間だよぉ!すっごく助かるわ!」
「…」
な、なんてこと!とうとう黒子の最後の砦・特殊能力のプライドすらもガタガタに崩れ去る結果に!
黒子のテレポートなんかより、よっぽどプール掃除に役立つ水の能力を持っていた水泳部の子…これには御坂も手放しで大喜びです
こんなどこの誰かも分からん脇役の方が使えるなんて…くやしい!と、完全に自分をいらない子だと思い込んでしまった黒子は、
どんよりと激しく落ち込んでしまう結果に…
「や〜、なんかいい子達じゃない黒子!」
「そうですわね」
「ありがたいよね、あれなら10分かからないかも!」
「そうですわね」
「あー早く終わらせてアイス食べたい!」
「そうですわね」
「…?10世紀に誕生した中国の王朝といえば?」
「そうですわね」
(C)渡辺保裕/新潮社
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壊レテシマイマシタ…(えー |
もはや自分の存在価値を見失った黒子完全崩壊!御坂が何を聞いても「そうですわね」としか答えないポンコツと化してしまいました。
どんだけテンションの上がり下がり大きいんだ黒子、まさに激情タイプですね
(私なんて…掃除もロクにこなせない能無しですから…)
「えっと…どうしたの?何か悩み事があるなら…」
「結構ですのッ!!私が…お姉様に相応しくないのがいけないんですの…!
迷惑ばかりおかけして、お役にも立てない…!こんな私では…
お姉様のお傍にいる資格がありませんの…!うあああ…あああああ…!」
思いあまって黒子なんとガチ泣き!とうとう自分を責めすぎて自己嫌悪のあまり、御坂の目の前でとめどなく号泣です
相当思いつめているのは分かりましたが、御坂にしてみれば黒子がなんで思いつめてるのかさっぱり分かりません
「あれ、なんで急に泣き出したんだろう…」と呆然とする御坂でしたが、ここはとにかく黒子を元気づけてみることに…
「ん」
「え…?」
「黒子、一月前の今日のこと覚えてる?あんたが私の部屋に押しかけてきた夜、寮監に見つかって
大目玉食らったでしょ?それで次の日、2人で食堂の掃除させられて…結局なんだかんだで
今日まで一緒にやってきた。私たちに記念日があるとしたら、それって今日なんじゃないかな?」
そう言いながら、御坂が黒子に手渡したウサギのTシャツ…それはなんと、2人の記念日を祝う御坂からのプレゼントでした
黒子は一月前の2人が出会った日を記念日と言っていましたが、御坂にとってはその次の日、
一緒にバツ当番をやらされた日の方が思い出深かったと…こんなプレゼントまで用意してるとは意外でしたね
「あ、あぁ…あははぁ…!」
「これからもずっと一緒なんだから、よろしく頼むわよ」
「え…!?お、お姉様…今ずっと一緒って!?」
「当たり前でしょ、同じ学校の同じ部屋で暮らす、離れようにも離れられないパートナーなんだからさ」
「あぁ…!」
「はい!パートナーに乾杯!」
そして御坂から「自分はいらない子」という不安を吹き飛ばす一言が聞けて、もはや感無量といった表情でTシャツを抱きしめる黒子。
最後にはスポーツドリンクで景気よく乾杯して、これからもずっと仲良くやっていくことを約束します。よかったよかった
って…ス、スポーツドリンク?この中に入っていたのは確か…
媚薬ガブ飲みキター!!なんてこと!御坂は後輩からもらったドリンクを飲んだので助かりましたが、
黒子はうっかり自分のドリンクを飲んでしまったばかりに発情してご乱心!ああ、せっかくいい話で終わりそうだったのに、
ここにきて黒子のやつとんだ大ドジを…
「おっ姉さまぁ〜ん♪プールのお掃除は濡れても平気な水着の方がよろしくなくってぇ〜ん?」
「はぁ…?でもまあ、取りに行くのも面倒だし」
「んっふふふ、こんな事もあろうかと…じゃじゃ〜ん!お姉様のスクール水着は
ちゃんと持ってきてありますのよ〜!」
「ぐっ…!カギつきのロッカーに入れておいたはずなんだけどねぇ!」
「ぐふふふ…私の能力の前ではカギなど無力ですのよ!」
なんと御坂のロッカーにテレポートで侵入して水着を強奪!何やってんですか黒子!せっかく上がった好感度が台無しです
コソ泥黒子にまた怒りが湧いてきた御坂は、持っていたブラシを思いっ切り黒子に直撃させて着替え拒否!
しかしそれぐらいでは止まらない発情黒子は、ブラシのダメージなど意にも介さずテレポートを発動すると…
「わ…ひっ!?」
ドゲエーッ!?なんと黒子、素早く御坂の背後に回りこむと御坂の下着を自分の手元にテレポート!!
下着だけ脱衣させやがった!こんな使い方も出来るのかテレポート…突然ノーブラノーパンにされて、狼狽する御坂が可愛いなあ
しかし水着を着せたいのに下着だけ脱がせてどうするんでしょう黒子、全部脱がさないと!
全部脱がさないと水着は着れないよ黒子!(えー
「く…黒子ォォォッ!!」
「お姉様ったらまたこんな子供っぽい下着を…」
「返せぇぇぇッ!!」
「ですから水着を…あら?あらら…!?おそろ!おそろですわぁぁぁ!
おっそろ!おっそろ!お姉さまとおっそろ!!」
「んんんんんがああああああッ!!」
ところがなんと、黒子が脱がせた御坂のパンツにはさっきのTシャツと同じ絵柄が!
「うわあああお姉様とペアルック最高ハァハァ」と大興奮の黒子でしたが、とんだ恥をかかされた御坂は完全に怒り大爆発!
プールの中は辺り一面水浸し、電撃からは逃げられないこの状況で、思う存分黒子に怒りの電流アタックを食らわしてしまいます
ドバババババババババ!!
「んああおおおお!!い、いい…!お姉様の愛のムチ、とってもいいですわあああ!!」
「いいから返せ!返しなさいよ!!」
「うふふひひひ、嫌ですわああ…!」
ドバババババババババ!!
「あああああああ!!」
(黒子は挫けませんの…!ずっとお姉様のお傍にいますのよ!!)
こ…これが煉獄…!いい…!ああ…いい!!あぁあああぁああああ!!
まるでどっかの変態戦国武将のように、御坂の電撃を浴びながら快感の悲鳴をあげる黒子。なんというドM!
水泳部の2人も、そんな黒子たちのSMプレイを見て完全に言葉を失っております
「黒子は挫けませんの!」って決意をする方向性が何か間違ってるような気もしますが、黒子じゃあ仕方がないな…次回に続く!
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