■とある科学の超電磁砲<レールガン>
第8話「幻想御手<レベルアッパー>」
「えっ、風邪?」
《はい…微熱なんですけど、なかなか下がらなくって…》
「そっか…ゆっくり休んでね」
ある日のこと、佐天に電話してきた初春は新型インフルにかかってしまったとかで学校を休んでしまいました(えー
そんな中いつものように授業を受ける佐天でしたが、初春がいなくなるとどうにも元気がなくなってしまいます。
佐天は前回も初春に遊んでもらえなくて元気なくしてたっけな…というわけでただでさえ授業に身が入らない性格なのが、
今日は余計にうわのそらになってしまいます
「以上の事柄から、学園都市で行われている能力開発カリキュラムで重要なのは、パーソナルリアリティ。
つまり自分だけの現実を獲得するということだ。これは超能力と呼ばれるものの基盤に他ならない。
そして、パーソナルリアリティを理解するうえで避けて通れないものが、
ハイゼンベルグが提唱した、不確定原理を元にする量子論だ。パーソナルリアリティと量子論、
ともに共通するのは、それが確率論に根ざしているという点だ。例えば諸君はシュレディンガーの…」
「(ぼけー)」
「…佐天?佐天涙子っ!!」
「えっ!?あ、はいっ!」
「なんだかずいぶん余裕あるな、今んとこ簡単に説明してみろ」
「は、はいっ!」
ところがそんなボケッとしている最中に、「お前話聞いてたかコノヤロー」と先生に当てられてしまう佐天!ニンフと同じ状況すぎる!
慌てて答えようとしても何と言っていいやら分からない佐天でしたが、しかし今の説明を一言で言ってみろって
ちゃんと話を聞いてる僕でもさっぱりです先生!!(えー
不確定原理やら量子論やら確率論やらワケの分からん事を長々と…これをどう一言にまとめりゃいいんだよ!
「え、えっと、えーっと…」
キーンコーンカーンコーン
「はあ…もういい、次までにパーソナルリアリティについて勉強しておくように」
「へっ…!?」
教科書と睨めっこしながらうんうん悩む佐天でしたが、ちょうどチャイムに助けられて授業が終わってしまいます
ところがほっとしたのもつかの間、佐天は今の小難しい話をまとめてくるよう宿題を出されてしまうことに…
「黒子は何にするー?」
「お姉様と同じものを!」
「はい、イチゴ2つですねー」
一方その頃御坂と黒子は、学校帰りにカキ氷を買って公園でまったりしていました
というか学園都市のカキ氷って、単なるイチゴ味ってんじゃなくて本物のイチゴまで中にどさどさ入ってるんですね
なんて変わったカキ氷なんだろう…
どうでもいいけど御坂の乳でっけぇー(えー
でかいよ!この場面だけ異様に御坂の胸がでかいよ!
なんだか固法先輩クラスのばいんぼいんのような…いくらなんでも増量しすぎだろ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「あっ、御坂さん!白井さーん!」
「佐天さん!」
「美味しそうですねぇ!」
って、そんな御坂達の前に偶然通りがかった佐天が登場!こいつら偶然よく会いますね、確か前回も御坂と佐天がばったり会ってたし。
その時もここの公園で話してましたが、お互いに共通の通学路なんでしょうか。
そして御坂達のカキ氷を見た佐天は、自分もレモン味のカキ氷を買ってきますが…
「佐天さん、良かったら一口どーお?」
「いいんですか?いただきまーす!」
「はおうっ!?」
「あむん…美味しい〜!お返しにレモン味食べます?」
「ありがと!あむあむ…」
「ぎゃああああああああああす!!」
なんとレモンとイチゴのカキ氷を仲良く食べっこし始めた2人!普通なら単なる微笑ましい光景ですが、
黒子からしたら世界の破滅にも匹敵する凄まじい光景です(えー
御坂と間接キスし放題なんて、考えただけで黒子には発狂もの!ともかく自分も超高速でカキ氷を差し出す黒子でしたが…
(た…食べ比べ…!その手があったとは、黒子一生の不覚ですわ…!!)
「で、では私とも間接キ…もとい、食べ比べを…!」
「あんた私と同じイチゴ味じゃない」
「あが…ッ!!バカバカバカバカ!黒子のバカ!うあがああああんッ!!」
がすんがすんがすんがすん
同じイチゴ味なせいで御坂と交換してもまったくの無意味!ああ…宇治金時にでもしておけばこんなことには!(えー
カキ氷屋っていうと必ずあるよね宇治金時…あんなイロモノっぽいのがなんであそこまでメジャーなのか俺には分からない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「そういや佐天さん、初春さんは一緒じゃないの?」
「夏風邪で今日は学校休んだんですよ、それで私はこれから薬を届けに」
「かなり悪いの?」
「大したことはないらしいんですけど、やっぱり心配ですしね…あ、もしよかったら!」
って、佐天はどうやらこれから初春の家にお見舞いに行くようです
新型インフルにかかった初春のためにタミフルを持っていくつもりのようですな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そしてせっかくだからということで、御坂や黒子も一緒になって初春のお見舞いに行くことに…
「お見舞いに来ったよーん!」
「おじゃましまーす!」
「おじゃまいたします!」
「すいません、わざわざ…」
「気にすんなって!ちょっと動かないでねー(ピッ)」
「ひゃうん…」
「37度3分…まぁ微熱だけど、今日は一日寝てること!もうお腹出して寝ちゃダメだよ〜」
「佐天さんが私のスカートめくってばっかりいるから冷えたんですよ!」
というわけで初春の家にやってきた3人。ここが初春の部屋なのか…なんだか二段ベッドの下を物置きにしてたりして、
思ってたより色気がない部屋というかなんというか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
頭にいつもあんな花咲かせてるくらいだから、部屋の中ももっと女の子女の子してると思ってたんですが、
「これ男の部屋なんじゃないの?」ってくらい殺風景な部屋してますね初春(えー
「そういえば白井さん、グラビトン事件の方は何か進展はありましたか?」
「あると言えばある…ないと言えばないですの。分かったのはあの犯人の能力がレベル2ということだけ…」
「え…?」
「けど…あれは間違いなくレベル4クラスよ?」
「それはつまり…さらに分からないことが増えたという進展ですか」
「うーん…そういえば佐天さん、前にレベルアッパーがどうとか言ってなかったっけ」
「はい…?」
そしてグラビトン事件のその後のことを尋ねる初春でしたが、なんと逮捕されたあの介旅はたったレベル2の能力者だったようです
あんなとてつもない大爆発を引き起こせる能力者がレベル2…?
御坂も言ってるように、予想では確実にレベル4はあるって話だったんじゃ…
一体どうなっているのかと頭を抱えてしまった御坂は、ふと佐天の言っていたレベルアッパーの話題を思い出してしまいます
「…能力のレベルを上げる!?」
「いやぁ、だから噂ですって!実態もよく分からない代物ですし」
「実態が分からない?」
「そうなんです、噂も中身がバラバラで…」
「そっか、まあそんなに都合のいい話はないかぁ」
「……実は、バンクに登録された能力のレベルと、被害状況に食い違いがあるケース…
今回が初めてではありませんの」
「え…?」
「常盤台狩りのマユゲ女…銀行を襲ったパイロキネシスト…それ以外にも、
レベルと被害状況に差がある事件が発生していますの」
「おいおいレベルアッパーなんて確実に釣りだろ(笑)」と佐天に言われて、やっぱりただの真っ赤な嘘かと溜め息をつく御坂。
しかし意外にも黒子は、本当にそれが実在する可能性があると思い始めていました。
それというのも、第一話で御坂に叩きのめされた強盗や、常盤台の生徒にマユゲを書きまくっていた重福…
あの2人も元々は大したことない能力者だったのが、短期間で急激に力を増してあんな事件を起こしてしまったというのです
「それって…!」
「レ、レベルアッパーってマジモンなんですか…?」
「何か他に知ってることはない!?」
「えっ、えーっと…ホントかウソか分かんないんですけど、レベルアッパーを使った人達が
ネット掲示板に書き込みをしてるとか…」
「どこの掲示板が分かる!?」
「うぅ〜ん…ええと…えーっと…」
「これじゃないですか?この掲示板!」
「あっ!そこそこ!」
「お手柄ですわ!」
いよいよレベルアッパーの真実味が増してきて御坂も真剣な表情に…もっと情報はないのかと佐天に聞いてみると、
レベルアッパーを使った連中の溜まり場的掲示板があるとかで、ちょうど初春がそれを見つけてきてくれました。
なるほどここを見てみれば新たな手がかりが…って
2ちゃんじゃねーかこの掲示板!!
なんてこと!レベルアッパー使った奴らはみんな2ちゃんねら!?というかそんな掲示板をすぐ見つけてきた初春も2ちゃんねら!?
おいおい初春、掲示板の話題はたった今出たばかりなのに、すでにPCの電源つけて2ちゃん開いてるってことは
布団の中でこっそりずっと2ちゃんやってたろ!(えー
「ありがとう初春さん!行ってみるわ!」
「お姉様!?それは私の仕事ですのよ!お姉様ーっ!」
そんな2ちゃんスレで「近所のファミレスでオフ会やろーぜ」という書き込みを見つけた御坂は、
すぐにそのファミレスに突撃しようと外へ飛び出してしまいます
そして黒子もそんな御坂を追いかけて、一緒にファミレスへドタドタやってきましたが…
「ここね!じゃあ行きますか!」
「またお姉様は…!」
「あんたはジャッジメントだから面が割れてるかもしれないでしょ?」
「で、でも…」
「いーから私に任せておきなさいって!それじゃ、あんたは離れた席で待機ね!」
ところがファミレスに踏み込む前に、「2ちゃんねらの相手は私に任せろ」と黒子には引っ込んでいるよう打ち合わせする御坂。
どうやらあくまでレベルアッパーの情報収集が第一目的のようで、黒子がいると警戒されるから一人で接触する気のようです
ここは下手に波風を立てないよう、御坂は穏便に2ちゃんねら達に話しかけますが…
「あ?レベルアッパーについて知りてぇだ?」
って、えええ!?(゜д゜;)思ってたよりもなんだか凄まじくガラの悪そうな2ちゃんねらの人たち!まるっきり不良じゃないですか!
まさかこんな奴らだったとは…私はてっきりデブでメガネでアニメキャラのTシャツ着ててリュックから丸めたポスターはみ出してるような
人たちだとばかり:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン ともかくヘタな話し方をしたら、すぐに首根っこ掴まれて因縁をつけられてしまいそうです
果たして御坂はどうやって情報を聞き出すのか…
「うんー!ネットに偶然〜、お兄さん達の書き込みを見つけてぇ〜、
できれば私にも教えて欲しいなぁーって!おねがぁい!」
ゲェー!?誰だよお前!(えー
なんとか不良たちに取り入ろうと可愛こぶりっこを始めた御坂!
普段からは想像もできないような態度ですが、それに対する不良達の反応は…
「しつけえぞ…!ガキはもうおねむの時間だろ!!」
(う、うぅ…)
(ま、まずいですの、早くも頓挫の予感が…)
ぜ…全然効いてねぇー
せっかくのぶりっこ作戦もむなしく、イライラした様子で御坂を追い返す不良たち!
やはり御坂では色気が足りないのだろうか…これが固法先輩だったら…(えー
そんな様子を見守る黒子も「ああ、こりゃ聞き込み作戦失敗だわ」と諦めムードになってしまいます
「えぇ〜?私ぃ、そんなに子供じゃないよぉ〜!」
「ぶふぅ!?」
「へへ、確かに子供じゃないよなぁ〜?俺はあんた、好みだぜ」
「きゃ〜ん!ホントにぃ?じゃあ教えてくれるぅ〜?」
ゲェー!?なんとさらなる超絶ぶりっ子演技で媚を売りまくる御坂!
そして不良の仲間の中に生足フェチの男がいてくれて助かりました(えー
その男に「この女いい生足してんじゃんハァハァ」とエロイ目でまじまじ見られてしまいますが、
情報を聞き出すならこのフェチ男が一番狙い目な感じでしょうか
「でもやっぱりタダってわけには行かねーよなあ」
「え、えっと…お金なら少しは出せますぅ」
「金もいいけど、こういうときゃやっぱりこっちの方かねぇ…!」
「で、でもそういうのはやっぱ恐いっていうかぁ…私まだよく知らないしぃ…やっぱりお金じゃダメ?」
なんとか金だけ払って情報が欲しい御坂でしたが、フェチ男は一発やらせろと言い出して聞きません
やはりここは体を売るしかないのか、御坂にとってある意味最大のピンチですが…
(ハァハァ…!ハァハァ…!ハァハァハァ…!)
しかしそんな御坂の危機に一番興奮してるのは黒子でした
お前自重しろやー!!
御坂のベッドシーンを想像して興奮しまくりとはどうしようもないやつだ!やはりここは
「た…頼む、レベルアッパーの情報をくれ!あなたが望むなら私の全てを捧げよう!
金だと言うなら墓場に入るまで働く!体が欲しいのなら好きにしてくれていい!
だから…頼む!!」と
セシリー流なんちゃって土下座をするしか方法はないのか…(えー
|
体は好きにしてくれていい…!
好きにしていいが…ククク…
まだその時と場所の指定まではしていない
つまり私がその気になれば、体で払うのは
10年後、20年後ということも
可能だろう…!ということ…! |
(C)2009
三浦勇雄/メディアファクトリー・アーススターエンターテイメント |
まったくセシリーさんはつくづく悪どいお人やでぇ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「うっ…うっうっ…うぅ…」
「なっ…」
「くすん…私、家に嘘ついてるの…」
「い、いきなりなんだぁ…!?」
「私…もうレベルアッパーしか頼れるものがないのぉ…うう…」
こ、今度は嘘泣き!?なんとかして不良達の同情心をくすぐろうと今度は嘘泣きを!
もはやどんな手を使ってでも不良たちに取り入るつもりのようです御坂、これには今までニヤついていたフェチ男も途端にオロオロと…
涙は女の武器とはよく言ったものですなぁ
「ひっく…ひっく…だ、だから…ダメ…かな…?」
「はうっ…!」
「(ぼそぼそ)あの制服、常盤台じゃねえか?意外といい金づるになるかもしれねえぜ」
「…」
そんな御坂のお色気アタックにフェチ男ついに陥落!ところがその時、他のメンバー達は
「こいつ相当な金持ちだからむしれるだけむしろうぜ」と、金だけでも利用価値はあると思い始めていました
さすがお嬢様学校と有名な常盤台、そのおかげでついに情報を教えてくれることになり、御坂は薄暗い路地へと連れて行かれますが…
「まずは有り金全部出してもらおうか」
「えっ?」
「キャッシュカードと暗証番号も忘れずにね。あとクレジットカード、
常盤台のお嬢様なら持ってるよねえ」
「え、えっとぉ、少しは持ってきたんですけどぉ、さすがにそれ全部は…」
「あ?話聞きてぇんだろ…!とっとと払えっての!!」
ところが話を聞かせてもらう前に、御坂の金を何から何までむしり取ろうとする不良達!
キャッシュカードなんて渡したら貯金が全額取られてしまうし、
クレジットカードはもっと最悪、これから先もずっと御坂の金を使われ放題になってしまいます
そんなものはさすがに渡せずに言葉を濁す御坂でしたが、不良達はそれを出さないと情報を教えてくれそうにないようで…
「はーあ…めんどくさ」
バチチチイッ!!
「あがあッ!?」
「もういいわ…せっかく人が下手に出てやったのに!!」
実力行使キター!!ここまでくると、ついに穏便なやり方なんてやってらんないと電気攻撃を仕掛けた御坂!
一番威勢のよかった男を瞬く間に瞬殺し、残る2人も赤子の手をひねるようにあっさりと片づけてしまいます
こいつらもレベルアッパーでパワーアップしてるはずなんですが、さすがに御坂の強さにはまったく追いつけていないようですな
(C)鳥山明/集英社
|
あたりまえだ…
たった3匹のアリが
恐竜に勝てると思ったのか?(えー |
ともかく後は、ボコボコにした連中からレベルアッパーの情報を吐かせるだけですが…
「ずいぶんと派手にやってくれたじゃないか」
「あ、姉御!?」
「おいお前達…あんな嬢ちゃん相手に何やってんだ?女のサイフなんか狙いやがって…!」
「す、すいません!」
「謝る相手はあたいじゃねえだろうッ!!」
「ほ…本当にサーセンっした!!」
「「したあッ!!」」
「これでケジメはついたろ?許してやっとくれ。お前ら!もう帰んなッ!!」
「「「ウ、ウス!お先です!!」」」
ちょ、ちょっと!いきなり出て来てなんですかあんたは!空気読んでくださいよ!(えー
せっかくこれから情報を聞き出そうという時に、不良達のボスっぽい女がそこにやってくると、
「ケンカ売ってすんません、こいつらはもう帰しますんで」と不良達を全員帰らせてしまいました
いや別に謝るとかいいから、レベルアッパーの情報をくれないと困るんだが…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「あんた、あいつらのボス?ならレベルアッパーのことも知ってるわよね」
「そんなことより、あたいの舎弟をかわいがってくれたんだ…覚悟は出来てんだろうね」
「か、覚悟って…さっき謝ってくれたのは!?」
「あれはあれ、これはこれ…借りはキッチリ返さないとねぇ!!」
な、なにぃ!?話を丸く治めたかと思いきや、今度は一対一でのタイマン勝負を仕掛けてきた女ボス!
一体どういうことなのか…って、要するに不良達がカツアゲしようとしたことはさっきの「サーセンした」でケジメがついたものの、
御坂が不良達をボコボコにしたことについてはケジメがついてないから、今からその借りを返そうというわけか…
「行くよォ!!」
ぐももももも
「…!?な、何これ、地面が!?」
「あたいの能力はフラックスコート…アスファルトの粘性を
自在にコントロールする事ができるのさ!」
そんな女ボスの武器は意外なことにアスファルト!こんなものを操る能力って今まで聞いたことないな
しかしその能力は思ったよりもかなり強力!足下のアスファルトをドロドロにして御坂の動きを封じ、
さらには御坂の電撃もタタミ返しのような盾を作ってあっさり防いでしまいます。攻防一体でかなり応用範囲の広そうな能力ですが…
「ふふふ、こんな攻撃あたいにゃ…はっ!?」
なにィー!?ところが女ボスが電撃を防いだその時、気がつけばえっさほいさと建物の壁を垂直に登っていた御坂!
こ、これは!?どうやら手足から電流の磁場を作り出して、建物の鉄骨に体を吸いつけているようですが…
上条さんと戦った時の高周波ブレードといい、御坂の能力も相当応用範囲が広いですな
ドッゴオオオオオン!!
「な…っ!!」
「どーお?そろそろ大人しく喋ってくれる気になった?」
そんな女ボスの射程外から、ひときわ大きな電撃をブチかます御坂!すると女ボスの目の前のアスファルトが跡形もなく粉々に!
どうやらさっきタタミ返しで防がれたのは様子見の電撃だったようで、本気になった御坂の電撃はアスファルトでは
到底防ぎ切れないようですな…
「…最初の一撃は本気じゃなかったってわけだ…?
そして今の一撃もわざと外してくれたと…」
「そうよ、分かったら大人しく…」
「ふざけんなァッ!!あたいはまだ負けちゃいないんだよ!
あんたも能力者なら本気で来な!!
あたいの鉄の意志、そんなチンケな電撃ごときで砕けるもんなら砕いてみな!!」
ところがなんと、「手加減されるくらいなら叩きのめされた方がマシだ」と言わんばかりに
思いっきり御坂にタンカを切る女ボス!こうまで言われては御坂も黙っていられません
「お望み通り食らわせてやんよ」とばかりに、これまでとは比較にならないほど強烈な電撃をチャージし始める!
「嫌いじゃないわそういうの…じゃあお言葉に甘えて…!」
ドバババババババ!!
「お、お姉様待って!」
「分かってるって…!」
「分かってませんのっ!!」
しかしそんな電撃チャージの最中、血相を変えて御坂を止めにやってきた黒子!
「おいやめろ殺す気かー!」とでも言いたいんでしょうか、それに対して御坂は「大丈夫だよ半殺しで済ますから」と言いますが、
黒子が言いたいのはそうではないようで…?
ゴロピシャアアアアン!!
「わっ…て、停電!?」
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「…」
「だから待ってと申しましたのに…」
「…仕方ないじゃない、まさかこんな所にこんなものがあるなんてぇ!!」
御坂が電撃を最大限に溜めたその時、辺りの町一帯が真っ暗になりなんと停電!
そう、御坂達が戦っているその場所は変電所だったのです
ご町内の皆様にとんだ迷惑をかけてしまった御坂は、そのまますごすごと退散することに…ってレベルアッパーの情報は!?
「…あたいの…負けか…」
そして女ボスはどうなったかというと、変電所に一人ぽつんと残されたままうなだれていました
どうやら最後の電撃は受けずに済んだようですが…なんて釈然としない決着だよこれ!(えー
レベルアッパーの情報を聞きたくて戦っていた御坂は、結局何も聞けないままであっさり帰っていき
全力で私を倒してみろと言っていた女ボスは、なんか勝手に自爆して帰った御坂に負けを認めるという…
一体なんだったんだよこの戦いは:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン なんだかものすげぇ微妙な決着になってしまったな…
「初春はさー…高レベルの能力者になりたいって思わない?」
「えっ?」
「御坂さんや白井さんみたいな」
「うーん…そりゃ能力は高いにこしたことないし、進学とかもその方が断然有利ですけど…」
一方その頃まだ初春の部屋にいた佐天は、濡れタオルで初春の汗を拭いてあげているところでした
う、初春の肩甲骨エロス!!37度3分くらいの熱ならさっさと風呂入ってくりゃいいのにという疑問を
軽く吹き飛ばすほどのエロさですね:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「やっぱりさぁ…普通の学校生活なら外の世界でもできるし、超能力に憧れて学園都市に来た人って
結構いるでしょ?私もさ…自分の能力ってなんだろう、どんな力が秘められているんだろうって…
ここに来る前の日は、ドキドキして眠れなかったよ。それが最初のシステムスキャンで、
”あなたには全く才能がありません、レベル0です。”だもん…あーあって感じ。正直へこんだし…」
もともとは家族たちと一緒に平凡な暮らしを送っていながらも、超能力に憧れながら学園都市にやってきて能力開発を受けた佐天。
しかしそんな能力が最底辺のレベル0だったことで、佐天にこれほどのコンプレックスを持たせる結果になってしまったようです
(C)PEACH-PIT・講談社/ エンブリオ捜索隊・テレビ東京
|
自分の才能を一番ダメだと
思ってるのは自分じゃない!
レベル0って言われたから何!?
それなら沢山
頑張ればいいじゃん!
いつかきっとレベルが上がるよ! |
と、自分の分身が励ましてますよ佐天さん:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン この分だと佐天から×たまが生まれるのも時間の問題だな…(えー
「その気持ち…分かります。私も能力レベルは大したことありませんから…
けど白井さんと仕事したり、佐天さんと遊んだり、毎日楽しいですよ。
だってここに来なければ、皆さんと会うことも出来なかったわけですから」
「初春…」
(C)鳥山明/集英社
|
そのおかげでオラは
この学園都市に来れたんだ、
感謝しなきゃな。それによ…
落ちこぼれだって必死で努力すりゃ、
エリートを超えることがあるかもよ |
と、佐天と似たような落ちこぼれの境遇でも、あくまで前向きに充実した学園都市での生活を送っている初春。
そんな初春の言葉を聞いて、佐天も少しは気が楽になったようです。これでコンプレックスも多少は解消してくれるといいんですが…
「え!?介旅初矢が意識不明!?」
「詳しいことは分からないのですが、アンチスキルの取調べ中に突然…!」
ところが翌日になるとまた新たな事件が!あの介旅が取調べを受けている最中、
突然意識を失って倒れてしまったというのです。そのまま意識がまったく戻らないようで、そのまま植物状態になってしまったとか…
何がどうなっているのかも分からないまま、とにかく黒子と御坂は病院で医者から話を聞きますが…
「ジャッジメントの白井です!容態は…!?」
「最善は尽くしていますが、依然意識を取り戻す様子は…」
「あ、あの、私この前そいつの顔、思いっきりぶん殴っちゃったんですけど…」
「いえ、頭部に損傷は見受けられません。そもそも、彼の体にはどこにも異常が見受けられないのです」
「原因不明というわけですの…?」
「ただ…おかしなことに、今週に入って同じ症状の患者が次々と運ばれてきていて…」
話によれば、介旅の体はまったくの無事なのに、魂でも抜かれたかのように意識だけが戻らないそうです
さらに意外なのは、介旅と同じく突然意識を失った患者が何人も病院に運ばれているという事実。
そんな患者リストを見てみると、あの重福と第一話の強盗までも患者の中に!
介旅・重福・強盗の共通点といえばもちろんレベルアッパー…もしかすると、これはレベルアッパーの副作用による症状なのか…
「情けない話ですが…当院の施設とスタッフの手に余る事態ですので、
外部から大脳生理学の専門家を招きました」
「お待たせしました」
「…!?あ、あなたは…!」
「水穂機構病院院長から招聘を受けました、木山春生です」
残念な木山先生キター!!こんなところで再登場ですか木山先生!なんという残念な!
相変わらずの薄暗〜い残念な顔ですが、私はこの人結構好きなので出て来てくれたのは素直に嬉しいです
というわけで来週は木山先生の残念な脱ぎっぷりに期待しましょう:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
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