■アニメ感想:HEROMAN 第22話「メモリーズ」
(昔、母さんがよく聞かせてくれた…センターシティのヒーローの話を。
13年前、あの鉱山で起きた火災事故…ただ一つの逃げ道もガレキで塞がれ、
中で働いていた沢山の人が逃げ場を失った…炎に巻かれた人々が諦め、死を受け入れようとした時…
一人の炭鉱夫が言った…「諦めるな!!」その炭鉱夫は、みんなを救うために全力で立ち向かった…
それが…僕の父さん)
さて前回「鉱山での不幸な事故で命を落とした」という事実が明らかになったジョーイの父親…
一体どんな事故が起こったのかと思いきや、今回の冒頭でいきなりそれが明らかになりました
なんでも鉱山の中で働いている最中に、火災と崩落が同時に炭鉱夫達を襲ったという事故のようで…
ガレキで逃げ道が塞がり炎が迫り来る中、唯一その中で諦めようとしなかったのがジョーイの父親だったのです
ジョーイの父は皆の逃げ道を作ろうと、ダイナマイトで塞がれた道を吹き飛ばすという危険な賭けに出ましたが…
その結果、見事に逃げ道が作られ無事に助かった炭鉱夫達…
しかしジョーイの父だけは、ダイナマイトの爆風で犠牲となり、還らぬ人となってしまったのです
「…」
「あ〜あ、やだねぇ朝から辛気くさっ。そもそも親父はヒーローなんかじゃねーよ」
「むっ…父さんはセンターシティのみんなを守ったヒーローだ!」
「あんなろくでなしはヒーローじゃない!」
「ヒーローだ!」
「だったら言ってみろ、ヒーローってなんだ!?」
「えっ、あ…」
そして昔の写真を手に取りながら、今は亡き父親に思いを馳せて感傷に浸っていたジョーイ。
ところがホリーはそんなジョーイに共感する気がまったくないようで、「あんな糞親父なんか思い出して意味あんの?」とまで
言い出す始末です。ぬう…なぜだかホリーは父親のことを忌み嫌っているようですな…まあ、ホリーぐらいの年頃といえば
お父さんの後のトイレが臭いだのお父さんの後にお風呂入りたくないだの
無意味に父親のことを嫌いになるお年頃ですからな…(えー
「あん?ヒーローだって?ヒーローの事ならお前がよく知ってるじゃないか、
ブライアン・ジョーンズ!センターシティのヒーローはお前の親父さ!」
「ブライアンか、懐かしい名前だなぁ!
炭鉱で働いてた人間で、彼を知らない奴なんていないよ!」
「間違いない、彼は俺たちのヒーローだ!
アイツはいつも自分のことは放りっぱなしで、仲間のことを最優先に考えてた…
そのせいであんなことになっちまったんだが…
いつも頭んとこをコツコツ叩いて、「こいつが俺を守ってくれる」なんて言ってたなぁ…」
ともかく「ヒーローってなんなんだよ、言ってみろよ」とホリーに問い詰められてしまったジョーイは、
町の人達にそのことを相談してみることにします。すると即座に「ヒーローって言ったらお前の親父の事じゃねえか」という返答が…
どうやら身を犠牲にして多くの炭鉱夫達を救ったジョーイの父は、誰からも認められる町のヒーローだったようですね
まあ、なぜかホリーだけはその事を認めてないようですが…
でもそんな事より今回のジョーイ君きゃわいすぎるな…(えー
なんだかいつも以上にフェロモンが凄いですよ!まったくこの可愛さを少しはホリーにも分けてやりたいぜ…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
《うっうううう…あううう…あう…》
《どうしたのジョーイ?またいじめられたの?》
《ひっく…ひっく…ぐすっ…》
《父さんはヒーローだったから、どんな時も泣いたりしなかった。だからジョーイもそんな簡単に泣いちゃだめ》
《…んっ…うん…》
って、そんなヒーロー探しの最中に、ふと昔の母親が言っていた言葉を思い出したジョーイ!
というか2児のママなのにママさん可愛いなあああああ しかもジョーイ君そっくりじゃねーか!
なるほどジョーイの女顔はママさんから受け継いだものだったのか…
ホリーは両親のどちらにも似てない感じですが、近所の川からどんぶらこっこと流れてきた子じゃあるまいな…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
(やっぱり…!やっぱり父さんはヒーローだったんだ!)
「ジョーイー!」
「あっ、リナ!どうしてここに?」
そんな町のオジさんや母親の話のおかげで、やっぱり父さん=ヒーローという確信を得たジョーイ。
喜び勇んで家へ向かって駆け出しますが、その時リナがジョーイの所にトコトコやってきました
しかしそんなリナの表情は…なんだか普段より元気がない感じです、どうもジョーイに相談があってやってきたようですが…
「あの…ちょっと…相談…」
「ねえねえ聞いてよ!僕の父さん、やっぱりヒーローだったんだ!
母さんの聞かせてくれた話も本当だったんだ!」
「…?そ、そう、それはよかっ…」
「早く姉ちゃんにも言ってやらないと!それじゃ!」
「あっ、ジョーイ!?」
などとジョーイ君は意味不明な供述を繰り返しており…(えー
ぐわあああ、ジョーイ空気読めてねえー!!なんとあまりにもルンルン気分すぎるジョーイは、
リナにとってはさっぱり意味の分からん言葉を連発してそのまま姿を消してしまったという…ア、アホや…
かわいそうに、リナの相談とやらは一言もジョーイの耳に入ることはなく、リナはしょぼくれたままその場に取り残されてしまい…
ガチャ…
《…!?だ、誰!?》
《…》
《あっ…?もしかして…お兄ちゃん!?》
《…そこでいい。こんな姿、お前に見せたくない》
そんなリナがジョーイに相談したかった事とは…なんと、昨夜の夜遅くにウィルが夜這いにやってきたということでした(えー
ウィルお前…いつかはやらかすだろうと思っていたが…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ともかくリナの部屋の窓越しに現れ、ぽつぽつと話を始めたウィル…何かリナに伝えたいことがあるようですが…
《ジョーイと会った》
《えっ、ジョ、ジョーイと…?》
《…聞いてないのか?そうだな…俺とやり合ったなんて言えるわけがない。
あいつとはもう関わるな、分かったな》
《そんな…お兄ちゃん…》
《リナ…今日は別れを告げに来た。もう2度と会うこともないだろう》
《えっ!?ま、待ってお兄ちゃん!もうどこへも行かないで!
パパ達もずっとお兄ちゃんのこと心配してるの!》
《…母さん達を、頼む》
《あっ、お、お兄ちゃん!?お兄ちゃん!》
ところがそんなウィルの用件とは、「ジョーイとはもう仲良くするな、あと俺もお前とはもう会わない」というものでした
うーん…?一体どういうことなんでしょうか、近いうちにジョーイとウィルが相当ヤバイ危険に巻き込まれるとでも言うんでしょうか?
そんな危険からリナを遠ざけるために、ジョーイとは関わるな、自分もリナに近寄らないと言っているんでは…
ふむ、どうやらウィルの関わっている謎だらけな事件の方も、そろそろ大きく動き出してきそうな感じですね
「姉ちゃん!やっぱり父さんはヒーローだったよ、みんなが言ってた!」
「あ?だからなんだ、他人がどう言おうと関係ないね」
「なっ…」
「あ〜そういえば、お前も親父のことロクに分かってなかったんだよな」
「なんで…どうして父さんのこと、そんなに悪く言うんだよ!」
「うるっせえな!親父の事は私が一番よく知ってんだ!
最初から言ってんだろ!親父はヒーローなんかじゃない、ただのろくでなしだってな!」
一方その頃、喜び勇んで「町のみんなも父さんはヒーローだって言ってるよ〜ん」と自宅に帰っていたジョーイでしたが…
「愚かな俗人どもの言葉など聞く耳持たんな!!」と相変わらずホリーはまるで話を聞いちゃくれません
なんでそこまで父さんを嫌っているのか、ホリーにそれを尋ねてみても「うるせー馬鹿」の一点張り…一体過去に何があったというのか…
「…姉ちゃん…教えてよ、父さんのこと…」
「…」
「どうして父さんのこと、ヒーローじゃないって言うの…?」
「…どうしても、許せないことがあってね…親父は…嘘をついた」
ゲェー!?ところがジョーイ君がシュンとして同じ質問をしてみると意外にあっさり口を割り始めたホリー(えー
おま、今までどんなに尋ねてもうるせーうるせーとしか言わなかったのに!押してダメなら引いてみろとはこのことか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
まあとにかく、再びここで過去の話が始まるようです。どうも父親が亡くなる直前の時のことのようですが…
「あの日親父は…いつものように家を出た…6時には帰るって約束して…
でも、それが親父を見た最後だった…何日も待ち続けて、ようやく分かった…
親父はもう帰ってこない…私との約束なんて、忘れちまったんだって…」
「…」
「確かに親父は、沢山の命を救ったヒーローかも知れない…
でも、それがなんだってんだ!?残された家族はどうすりゃいいんだよ!!」
そんなホリーが父親を嫌っている理由とは、「必ず帰る」と言った父親がそれを裏切り、2度と帰ってこなかったから…
なるほど…カミーユ的に言うなら「ヒーローってそんなに大事なんですか!?僕は父さんに親をやって欲しかったんです!!
子供が置き去りにされちゃあたまんないんですよ!!」な状態だったというわけか…
それにしても幼女ホリーめちゃくちゃかわええなぁ(えー
小さい頃はこんなに可愛かったのかよホリー!それが今じゃあんなになるなんて…
なぜ成長してしまったんだよホリー!まったく月日というものは実に残酷ですね:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「…母さんは、父さんのことを誇りに思ってた…姉ちゃんみたいに、悪く言ったりはしなかったよ」
「…母ちゃんが泣いてるとこ、見たことあるか?母ちゃんは誰にも涙を見せなかった、
どんなに悲しくても、どんなに苦しくても、いつも笑顔で…でも、隠れて泣いてたに違いないんだ…
私達に見られないように、一人ぼっちでな…!
私達の前で無理して、無理しすぎて…あっと言う間に逝っちまった…!」
「…」
「私は、世界中の人に親父を誉められて感謝されるよりも…ただ…傍にいて欲しかったんだ!!」
さらにホリーとの約束を破っただけでなく、母親に過度の心労をかけていたという父親の死…
ジョーイ達の回想の中では、いつも明るく笑って2人を育ててくれた母親でしたが…
実のところ、父親が死んでからは精神的に相当ムリをしていたようで、ある日突然その母親まで亡くなってしまったという…
そうか…ホリーにとって父親の英雄的行動は、自分から父親と母親を一気に奪い去ったものみたいなものだったんですね
だからああも頑なに「あんなクソ親父なんて単なるろくでなし」と言い張っていたわけか…
「カッコつけて妙なヒロイズムに酔っ払って、親父は死んじまった…
はは、笑えるよな…結局私達家族に残されたのは、あの小汚いヘルメットだけだ」
「…ヘルメット…あっ…!姉ちゃん、そういえば父さんには、
いつも頭をコツコツやるクセがあったんだって」
「…?そんなこと、家では一度も…」
「父さんは…姉ちゃんが考えてるより、家族のことを思ってくれてたと思うよ。ほら!」
「あっ…!?」
とその時、町のオジさん達から聞いた「父親はいつも自分のヘルメットをコツコツ叩いてた」という話を思い出したジョーイ。
きっとそれには意味があると思って、父親のヘルメットを隅々まで調べてみると…
なんとそこから出てきたのは、小さく折り畳んであった家族みんなで写っている幸せな写真でした
「家族のことも考えずに勝手に死んだクソ親父」と何度も口にしているホリーですが、実際はそんなはずがなかったのです
いつだって父親は家族のことを考えており、どんな時でも一緒にいたくて、ヘルメットに写真をこっそり忍ばせて頭を叩いていた…
それに父親だって、死にたくて死んだわけじゃないでしょうしね…むしろ、あの事故で炎に巻かれて誰もが死を覚悟した時に
父親だけは最後まで諦めずに、精一杯生き抜こうとしたわけで…カッコつけて他人のために犠牲になったのではなく、
なんとしても生きて家族の所へ帰ろうとした結果、不運にもダイナマイトに巻き込まれてしまった…そういうことだったんでしょうね
「僕らはずっと…一緒にいたんだ。ね」
「…親父の…バカ…!」
ドンドンドン!ドンドンドン!
「…?」
「(ドタドタ)リナの居場所を教えてくれないか!心当たりは全て探した!
だが…どこにもいないんだ!」
「は…!?リ、リナが!?」
って、せっかく話が丸く収まったその時、いきなりジョーイ達の前に血相を変えて現れた人物が!誰かと思えば、それはリナの父親…
話を聞いてみると、リナはジョーイと別れた後に「ウィルなんて家出息子はもうウチの子じゃありません」と父親に言われて、
口論の末に家を飛び出してしまったようですな…そんなわけで、ジョーイは心当たりを探して町中を駆け回ることに…
「はあ、はあ…あっ!リナ!」
「あっ…ジョーイ…!」
「お父さんと…ケンカしたの?」
「…うん…」
そんな中、ほどなくしてリナの姿を発見したジョーイ!リナが佇んでいた場所とは、この間ジョーイと一緒に泳いだ海水浴場…
ふうむ、ここは2人が初デートをした思い出深い場所なだけに、思わず足が向いてしまったという感じでしょうか
「僕も…父さんのことで、姉ちゃんとケンカしたんだ。父さんは僕がまだ小さい時に死んじゃったから、
僕は父さんのことほとんど覚えてなくて…それで、ちょっとね」
「あ…そうなんだ…ごめん、そんな大変な時に私…」
「あっ、違う違う!僕が言いたかったのはそういう事じゃなくって…!
なんて言うか…そのおかげで僕も姉ちゃんも、父さんのことを前よりもっと近くに感じることが出来たんだ」
「…」
「僕は…僕はもう迷わない。頑張れる!!」
キュッピイイイイイン
「あっ…これは…!?そうか、ヒーローマンが新しい能力に目覚めたんだ!」
…?(゜д゜;)い、いやあの…リナに対して口を開くなり、「うちの姉ちゃんがさー、そんで父ちゃんがさー、あっヒーローマンが!」と
なんか自分のことばっかり話しまくりなジョーイ
ちょ…ちょっと待てこらー!今ここで一番に言うべきは、「急に家出なんかしてどうしたの?」ってリナの話を聞いてやることなんじゃないのか!?
なぜそんな俺が俺がって自分の話ばかりを!ヒーローマンの新能力とかいいから、リナの話を聞いてやってくださいよ!
|
|
「…で、リナは?」
「えっ?」
「何か相談事があったんじゃないの?」
「あ、うん…そうなんだけど…」
(ジョーイとは、もう関わるな)
「…あ、あのね、ジョーイ!」
ピリリリリリ
ピリリリリリ
「わっ…で、電話?デントン先生から…?(ピッ)もしもし?はい…はい…えっ、ええ、ジョーイならここに…」
「(ぱしっ)もしもし?えっ…?ええええっ!?」
ま、また話が変な方にズレおった!
なんてこと!「ところで相談ってなんだっけ?」と、話をようやく軌道修正したジョーイでしたが、リナが話を始める前に
今度はデントン先生からの電話が!おいおい…受話器を渡されたジョーイがやけに驚いてますが、
正直そんなの後にしとけやと言わざるを得ません(えー
「あの…ジョーイ…相談…」「ええっ!?それは一大事ですねデントン先生!
ごめんリナ、早く先生のところに行ってあげないと!」って
さっきと同じ事になるのが眼に浮かぶようだぜ…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
|