■アマガミSS(中多紗江編) 第9話「コウハイ」
 

《少年の名前は橘純一、17歳の高校2年生である。
 2年前のクリスマスに手痛い失恋を経験し、
 その古傷を引きずっているせいで恋に臆病になっていた》

「(すたすた)」

《と言えば聞こえはいいが、それ以前に果敢に恋に挑むタイプではないし
 弱虫と言うか、もっと言えば失恋を言いわけに…》

さて前回、2代目ヒロインの棚町薫編の話が完結し、今回から3代目ヒロインの中多紗江編が始まったアマガミSS。
それはいいんですが…今回はなぜか今までと違って、中田譲治のバリバリに渋いナレーション
流れながらのスタートとなっております。こ、これは一体…まさか今回のヒロインが中多さんだから、
それに引っかけてナレーションも中田さんにしたというわけでは…(えー

(はっ!?可愛い子だなぁ〜!)

「(ぼよんぼよん)」

(む、胸が!すごい!ハァハァ…!)

そんなナレーションには恋に臆病だの失恋を言いわけにするヘタレだの、言われ放題な橘さんですが
道ばたで「すごいおっぱい発見!」と中多さんを見るなり激しく欲情
どこが恋に臆病なんだどこが!おっぱい見た途端に恋に落ちる超肉食系じゃねえか!(えー
そんなわけで、登校途中に初めて見かけた中多さんにすっかり見とれてしまった橘さん。ここから2人のストーリーが始まっていくようですが…

「えーっと、今日はカツサンドとコロッケパンと冷やし中華サンドと〜…
 あ、あれっ?サイフ…嘘だろ!?サイフ…あれぇ!?」

「あ…あのっ…これ…」

「あっ、それ僕のサイフ!もしかして拾ってくれたの!?」

「は、はい…」

「ありがとう、凄く助かったよ!このたらこサイフがないと、
 今日は昼ご飯抜きになるところだった!」

「た、たらこ…?あはっ…」

そんなある日の午後、昼食のパンを買おうと校内の購買部を訪れていた橘さん。
ところがサイフを落として困っていたところ、偶然にも中多さんがそれを拾って届けてくれたという…
というか橘さんはたらこサイフなんてものを愛用してるんですねえ。妙にプニプニしてて触り心地よさそうだな…

「あれっ…?ねえ君、この間は違う学校の制服を着てたよね?もしかして転校生?」

「えっ、あの…」

「1年生?クラスは?名前はなんて言うの?」

「あの…その…ご、ごめんなさいっ!」

「えっ!?ちょ、ちょっと待ってよぉ!」

ところがその時、「はっ!?君はあの時のおっぱいじゃないか!」と中多さんの正体に気づいた橘さん!
思わずあれこれと質問ラッシュを始めてしまいますが、内気な性格で返答に困ってしまった中多さんは、その場から逃げ出してしまいます
それでも橘さんは、「サイフを拾ってくれた恩人を逃がすわけにはいかんな」と中多さんの追跡を始めることに…

「あのさぁ美也、1年に髪の毛をこーんな風に縛ってる子っていないか?」

「こう〜って…もしかしてツインテールのこと?」

「そうそう!あとはちょっと気が弱そうで、なんとなく小動物っぽい感じで、
 可愛らしくて目がウルウルしてて…小柄なんだけど、なんて言うかなこう…」

「もしかして…出るとこ出てるとか?」

「そう!そうなんだよぉ!さっきその子に、このたらこサイフを拾ってもらったんだけど、
 ちゃんとお礼を言いたくってね!」

そんな中多さんを追っかけてきた橘さんは、とりあえず同じ1年生の美也にも協力を依頼することにします
それにしても美也、これくらい年頃の妹なら「ちょっと!恥ずかしいから学校で話しかけて来ないでよ!」とか
兄貴に対して冷たい態度を取りそうなものですが…おっぱいの話をする兄貴にもついて来てくれるとは…(えー
この間のヘソチューといいエロビデオといい、こんな変態兄貴を許してくれるとはよくできた妹だぜ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふむふむ…あぁ〜、分かったかも!」

「ほ、本当か!?」

「た、ただいま…」

「紗江ちゃんおかえり〜!」

「えっ?あ、あぁーーっ!!」

「ひ、ひぃっ!?」

って、その時美也の「分かった」という言葉と同時に姿を現した中多さん!
ふむ…どうも中多さんは、もともと美也と仲のいいクラスメイトだったみたいですな
そういえば森島先輩編や薫編の時も2人で一緒に下校したり図書室で一緒にテスト勉強する場面がちょくちょくありましたっけ…

「紹介するね〜、中田紗江ちゃん!で、こっちのちょっとスケベな感じの人
 みゃーのお兄ちゃん!」

「えっ(キモイ人を見る目)」

「み、美也、なに言ってるんだよ!」

「なによぅ、出るとこ出てるとか鼻の下伸ばしてたくせに〜!」

「えっ(超キモイ人を見る目)」

そんなわけで、美也のおかげで中多さんとの仲を取り持ってもらった橘さん…って、
いきなりドスケベ野郎との紹介をされて、「なにそれこわい」と中田さんの第一印象は最悪です
あ、ああ…まあ正直なところ、美也の紹介は何も間違ってないので反論のしようがないんですが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「まったく情けないんだから…でもまぁお兄ちゃんの気持ちも分かる!」

「は、はぁ?」

「紗江ちゃんナイスバディだもんね、みゃーもあやかれるように
 時々触らせてもらってるんだぁ」

「う、うう…」

「なっ…!?触らせてもらう!?」

《(もみもみ)ふわ〜!すっごいねぇ!ふかふかだぁ!》

《んんっ、あ…んうううっ…!》

《(もみもみ)柔らかいねぇ!いいなあ〜!》

(ハ、ハァハァ…!)

そして即座にこのエロ妄想である 橘さんあんたって人はー!!
なんと「胸を触らせてもらってる」と聞いた途端に、激しくエロスな妄想でまたも欲情してしまう橘さん!
なんつーエロい揉み方だよこれ!この揉み方のエロさ=橘さんのエロさと考えて間違いないと思います(えー
やはり美也の「スケベなお兄ちゃん」という紹介は何も間違ってなかったな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「(こそこそ)」

「あれっ?中多さん、そんなところでどうしたの?」

「あっ…橘先輩…そ、その、犬が…恐くて、通れなくて…」

「犬?門があるから大丈夫だと思うけど…」

「あ…うう…」

「むう…じゃあ、僕が一緒に通ってあげるよ!」

ともかくこれで、中多さんと顔見知り程度には仲良くなった橘さん。そんなある日、下校途中に電柱でコソコソしている中多さんに出くわしますが…
なんでも、この先の家の番犬が恐くて通れないんだとか。それを聞いた橘さんは、男らしく自分が先導して通らせてあげることにします
それにしても、巨乳の女の子が電柱でコソコソっていうと

この場面を思い出さずにはいられんな…(えー

まあ、そんな特異な人間は間違いなくこの世でこの俺ただ一人だと思いますが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
いいんだ別に…みんなが忘れてもあさっては俺の中で神だから!
(C)山田J太・マッグガーデン/あさって製作委員会

「わんわん!わんわんわん!」

「ん?ははっ、なんだぁ、子犬だよ子犬。ほら大丈夫…」

「あ、あううっ…!」

「わんわぁん!」

「き…きゃああああーーっ!!」

「な、中多さん!?中多さぁぁーん!!」

って、そんな家の門から顔を出した番犬は、なんとやたら可愛らしい子犬!そんな姿にすっかり橘さんは拍子抜けしてしまいますが、
「なんて下品な顔ですの!?だから下々の番犬は嫌い!」と激しく動揺して
その場から駆け出してしまう中多さん!どうやらこんなワンちゃん相手でも、これほどビビってしまうくらい内気なようですな…

「だ、大丈夫だった?」

「す、すみません…」

「ああ、気にしないで…でも、あんな子犬でも恐いの?」

「は、はい…」

「失礼いたしまぁ〜す、ご注文はお決まりでしょうか?」

「薫…なんだよその顔は?」

「んっふっふ、もしかしてあんたの彼女?ねえねえ、紹介してよぉ〜」

そんな動転してしまった中多さんを落ち着かせようと、とりあえず手近なファミレスへとやってきた橘さん。
ところがそこは例の薫がバイトしている店で、2人で座っているのを見た薫がニヤニヤと冷やかしに…

あ、ああ、なんというか、前回まで彼女だった薫にこんなシーンを見られると、
なんだか浮気しているみたいですごい申し訳ない気分になるな…(えー 
実際、薫を演じている声優の佐藤利奈は、この中多紗江編を「おのれぇ純一…!(ビキビキ)」
橘さんに浮気されてるような気分で見てるようですよ。橘さん…罪深い男よ…

「もー、いいからあっち行けよ!」

「だってまだオーダー聞いてないでしょ?」

「くっ…じゃあコーヒー。中多さんは?」

「わ…私も…同じで…」

「かしこまりました、コーヒー2つですね!んひひ…じゃあごゆっくり〜」

「…(じーっ)」

「…?薫がどうかした?」

「えっ、あ…!せ、制服…可愛いなぁって…」

「へえ、ずいぶん熱心に見てたけど、ああいうの興味あるんだ」

「は、はい、一度着てみたくって…」

ところがその時、薫の姿を実に興味深そうにジッと眺めていた中多さん。なんでもここの制服にかなりの興味を持っているようで、
本気でこの店でバイトをしたいと考えているんだとか…。とはいえ、知っての通り中多さんは極度の内気であがり症な性格…
とても現段階では客商売なんて出来そうにありません。そこで橘さんが、中多さんにある1つの提案を…

「オッケー分かった!せっかく紗江ちゃんが
 アルバイトに挑戦しようとしてるんだもん、協力するよぉ!」

「あ、ありがとう…」

そんな橘さんの提案というのがこれ、中多さんを自分の家に連れて行って、美也も交えて接客の特訓をするという…
ま、まあなんというか、それはいいんですが、ほぼ初対面も同然の女の子を
こうもスムーズに家へお持ち帰りするとは…(えー  まったく橘さんの手腕は恐ろしいぜ…

「で、みゃーは何をすればいいの?」

「美也にはお客さん役でもやってもらおうかなぁ」

「うん、それでお兄ちゃんは?」

「ん?僕は…ん〜と、そうだな…はっ!?そうだ!僕は教官だ、教官の役をやる!」

「ええ!?」

「さあ!呼んでみて!」

「えっ、きょ…教官…」

「教官…ああっ…教官!!そうと決まったら、ビシバシ指導するからそのつもりで!」

「はっ、はい…」

早速また意味の分からないフェチ心を炸裂させる橘さん
テーブルの上に置いてあった「教官と私」という漫画を見るなり、その言葉の響きにうっとりと悦に浸る…なんなんだあんたはー!
毎度ながら橘さんのフェチ心は守備範囲が広すぎます。教官と呼ばれてこうも歓喜するなんて!まったくこの人の性癖は計り知れないぜ…

「さあ、まずはちゃんとお客さんに聞こえる声を出す特訓だ!」

「はっ、はい!せんぱ…あっ、教官…」

「大きな声を出すために、お腹を膨らませたりヘコませたりする練習をしよう!」

さて、まずはいつも蚊の鳴いているような声しか出していない中多さんのために、橘さんが課したのは腹式呼吸の特訓でした。
どんな変態メニューが組まれるかと思ったら、こいつは意外とまともというか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
確かにファミレスの店員だったら、ハキハキ喋ってくれないと困りますからねえ

「すー、ふー、すー、ふー…あ、あれ?よく分かりません…」

「ほら、僕のお腹に手を置いてみて」

「は、はい…」

「すううううう、はあああああ、すううううう、はあああああ」

「わ、わぁっ…!」

「分かる?じゃあやってみて!」

「すー、ふー、すー、ふー…あれぇ…?」

「むう…ちょっといいかな?(さわさわ)」

「ひぃっ!?」

「ほら、特訓特訓!」

「あ、は、はい…」

まともだとか思っていたら途端にこれだよ(えー  何やってんだこの人ー!
中多さんが全然お腹の膨らみを実感できていないと見るや、すぐさまお腹にタッチしてセクハラ行為を開始した橘さん!
とはいえ、しっかり先に自分のお腹を触らせて「おあいこだから全然セクハラじゃないですよ?」という
大義名分を作っておくとは流石すぎます橘さん(えー
何の前触れもなくお腹を触ったら絶対に避けられるでしょうが、中多さんが許容せざるを得ない状況を作り出すとは…橘さん…恐ろしい子!!

「きょ、今日はお邪魔しました…せんぱ…あっ、教官も、ありがとうございました」

「う、うん」

「あ、そうだ!久しぶりにおんぶジャンケンしようよぉ!」

「お、おんぶジャンケン…?」

「うん!負けた人が勝った人をおんぶするんだよ!」

「例えばパーで勝ったらパインアイス、グーで勝ったらグラタンとか、文字数分だけおんぶして歩くんだ。
 勝った人が指定した文字数分歩くのと、一度言ったものは使えないのがルール」

「な、なるほど…」

そして日暮れまで中多さんの特訓は続き、そろそろ今日のところは中多さんも帰宅していくことに…って
そこで中多さんを送り届けるついでに、おんぶジャンケンというゲームをやろうと言い出した美也。
ふむ…この手のゲームは小学生の時よくやりましたが、買った人が好きなフレーズを選べるというのは画期的ですね
私らの時はグー → グリコ(3歩)、パー → パイナップル(6歩)、チョキ → チョコレート(6歩)で固定でしたからな…
グーで勝っても全然進めねーじゃんかよというバカげたルールを、こんな具合に改善しているとは…(えー

「「「ジャンケンポン!」」」

「あは…」

「「ジャンケンポン!」」

「くっ…」

「はーい!負けたお兄ちゃんが紗江ちゃんをおんぶしたまえー!」

「くそぉ…次は負けないからな!」

そんなおんぶジャンケンで勝者となったのは中多さん、敗者になったのは橘さん…
というわけで、さっそく中多さんをその背におんぶする橘さんでしたが…

「し、失礼します…」

むにににぃっ

「はっ!?」

ピキュリリリリィィィン!!

「え、えっと、どうしよう…グーだから、ぐ…ぐ…」

「グラマラスボディとか」

「は!?」

ちょ、ちょっと待てこら!おんぶした瞬間、中多さんのおっぱいがむにむに当たって何かに目覚めてしまった橘さん
フレーズを決めるのは中多さんの権利なのに「こいつはグラマラスボディで決定だな」
橘さんが勝手に決めてしまいました。そんな決定権がお前にあるのかぁ!!(byクワトロ・バジーナ)

「ほら!お腹から声出して!はい!」

「えっ?え…?グ、グラマラス…ボデ…」

「もっと大きく!グラマラスボディィィィッ!!」

「グ…!グラマラス…!ボディ…っ!!」

「(にっこり)」

《少女が口にすることによって、その軽くエッチな言葉は
 かなりエッチな言葉となって、少年の耳に届いていたのだった》

そして中多さんに羞恥プレイを強要し、にっこりと爽やかな笑みを浮かべる橘さん。もうなんなのこの人(えー
このセクハラ大王め!よく次から次へこんなプレイを思いつくぜ…
まあ、中多さんも割とついて来てくれているのでアリかもしれませんが…

そうそう、話はまったく変わるんですけど、前回書いた勝負パンツの件については
誰も教えてくれる人がいませんでした。ちくしょおおおおおお!!
しょうがないから自分で調べたよ…でもグーグルとかで「勝負パンツ」って検索してみても
なんかキモイ男用の変なパンツしか出てこないんだよ!(えー  どういうことだ、これが本当に勝負パンツなのか!?
「他人に見られても平気」どころか、他人に見られたら恥ずかしくて生きていけないようなのばっかりじゃねーか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
薫…もしかしてあいつ、ああ見えてこのアニメ一番の変態だったんじゃ…(えー  次回に続く!


・アマガミで僕もあさってを思い出しましたw 00二期大好き、ハルヒ大好き、ギアス二期も好きで
 少女アニメまったく興味ない自分ですがあさっての方向だけは神だと同意します



ほぉ!つまり00二期がダメ、ハルヒがダメ、ギアス二期がダメ、少女アニメ見まくりな私とは正反対というわけですね
しかし、あさってが神という点でだけはお互い共通しているというわけですね、ほぉ!
気に入った!家に来て妹をファックしていいぞ!!(えー
今でもあさってを好きっていう人は超貴重だからね…この際他のアニメをどう思ってるかなんて小さなことですよ!
最近のオタクは、新番組が始まるたびに昔の番組を使い捨てのように忘れていくとよく言われますが
お互いにあさってのことは、これからも大事にして行きたいもんですなあ

(C)山田J太・マッグガーデン/あさって製作委員会


>グー → グリコ(3歩)、パー → パイナップル(6歩)、チョキ → チョコレート(6歩)
 自分の地元の地域ではグーはグリコのおまけ(7歩)でした。これも各地域で言葉が変わるんですかね?
・グーで二連勝以上で「グリコのおまけ」で7文字になります。

グリコのおまけ…グリコの他にもそんなルールがあったとは初耳ですな…
しかし「グリコのおまけ」ってフレーズ自体は、そこかしこで聞き覚えがあるような気がしますね
つまりそれだけ世間には普及してるってことなんかな?


■アマガミSS(中多紗江編) 第10話「トックン」
 

《橘純一と中多紗江の運命の歯車が動き出してから3週間…
 少女のアルバイトの面接試験の特訓は、少年のおかげで成果が見え始めていた》

「えっと…あ、秋になってくると、温かい飲み物がいいですね。お汁粉とか、コーンスープとか、ココアとか…
 あ、その…私はミルクティーが好きなんです!ミルクティーをいただけますか?」

「(ぼそぼそ)ね、ねえ…今の…なに?」

「特訓だよ!中多さんも自販機相手ならほぼ合格点だね!」

「ひ、人見知りとは聞いてたけど…バイトの面接大丈夫なのぉ?」

前回から引き続き、今日もまた面接対策のために橘さんの特訓を受けていた中多さん。そんな本日の特訓内容とは、
「やあ!すっかり秋ですね!」と自販機相手に世間話をするというものでした。おいいいいい!!
これってむしろ人と話すより恥ずかしいんじゃないか!?なあ!?(えー 
周囲から見たらまるっきり不審者や…実際、その姿を目撃した薫は完全に引いております。ああ…

「中多さん、そろそろ本当に食堂のおばさんと会話してみたらどうかな?」

「えっ…!で、でも教官、私…まだ…」

「いいかい中多さん、あそこにいるのは人じゃない。おばさん型自動販売機だ!
 そうやって考えてごらん、今の中多さんならきっと出来るよ!」

「は…はいっ…!教官…!」

そんな中、ついに自販機相手ならそれなりに会話ができるようになってきた中多さん。
そこで次のステップに進むために、今度は食堂のおばちゃんに向かって話しかけてみることに…
橘さんの言う「あそこにいるのは自販機だ!」っていうのはあれですよね、
よく緊張しやすい役者が客の顔をカボチャだと思い込むってのと、同じことを言ってるんだと思いますが…

「あ、あのっ…!」

「(がったんばっこん)あいよ!」

「えっと…今日は少し寒いですね」

「(がったんばっこん)ん?そうだねぇ、そろそろ秋だからねえ」

「寒くなると、洗い物が大変そうですよね…」

「(がったんばっこん)あ〜そうなのよぉ!まあここは食器洗い機があるから、まだマシなんだけどね」

「そ、そうなんですか…」

「(がったんばっこん)心配してくれてありがとうね」

「は、はい!では、失礼します!」

「(がったんばっこん)またね〜!」

ゲエエー!?ところが中多さんの目には本当に完全なる自販機と化していた食堂のおばちゃん
なんつー想像力なんだよ!せっせと食堂で働いてる自販機の姿とか面白すぎるだろ!
自販機と言えば、最近の仮面ライダーでは自販機がバイクに変形するってんでびっくりしましたが、
自販機が食堂で勤労にいそしむ姿はその衝撃をさらに超えているな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「ど、どうでしたでしょうか…」

「うん、ぎこちないながらもよく話せていたと思うよ!」

「ほ、本当ですか!?」

「今までの中では一番自然だったね!もちろんまだまだ、会話も唐突で荒削りだったけど…
 とりあえずは、成功と思っていいんじゃないかな!」

「あ、ありがとうございます!」

「これからも頑張ろうね!」

「はい!よろしくお願いします、教官!」

まあそんなイメージ映像はさておいて、結果としては食堂のおばちゃんときっちり会話することの出来た中多さん。
そのことを橘さんに誉められると、実に嬉しそうにニッコリと笑っております
ふむ…前回はまだまだ橘さん相手にギクシャクしていた中多さんですが、この三週間の間にすっかり心を許せるようになったようですな

「それじゃ中多さん、次は機敏な行動の特訓をしようと思う!」

「は、はいっ、教官!」

「バイトでは常に素早い行動が求められるはずだ…というわけで…
 今日の特訓は早着替えだ!!」

「は…え、ええっ…!?」

かと思えばまた意味不明な特訓を開始した橘さん
中多さんの敏捷性を鍛えるために早着替えをやらせるだとォ!?なんかもう発想が色々間違ってますよ!
そんな橘さんが特訓場所に選んだのは理科室、こんな隠れる場所がほとんどないような場所で着替えだなんて…

「まずは制服から体操服への早着替えだ!」

「こ、ここでですかっ!?」

「その机に隠れれば見えないから、大丈夫だよ!」

「で、でも…誰か来ちゃうかもしれないですし…」

「それなんだよ中多さん…!緊張感だよ!実際のバイトはもっと大変だし、
 凄く緊張する環境だと思う…そんな環境で時間内にきちんとした格好に着替える!
 それが早着替え特訓だ!」

「は…はい…分かりました…!教官!」

「設定は、バイトの日だというのに美也とちょっと話し込んで、
 学校を出るのが遅くなってしまった!シフトの時間が迫っている!
 タイムカードを押すまで残りあと3分しかない!いいかな!?それじゃあ始めるぞ!」

「は、はい!」

橘さん曰く、「この誰に見られるか分からない緊張感の中でやるから、意味があるんだよ!」とのことですが…
それって一言で言うなら羞恥プレイというものではないだろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ともかく制限時間3分の間に、制服から体操服への着替えにチャレンジすることとなった中多さん…
ちなみに体操服とは言っても中多さんが着替えるのはジャージであります。ブルマを期待した愚か者は廊下に立っとれ!(えー

「2分経過!さあどこまで着替えられてるかな!?」

「う、上は着替えました、あとは下を…あっ!?こ、これ、前と後ろが…!あれ、あれ…!?」

「時間がないぞ!急ぐんだ!」

「は、はいっ!お待たせしました、教官!」

「よし!ふむ、時間内に着替えられたね…でもちゃんと着替えられたかどうか、
 服装の確認をする!」

「お願いします!」

「(じろじろ)むふー…!むふー…!よ、よし…OKだ!ではジャージの下を脱いで!」

「はい!(ぬぎっ)」

「よ、よし…!次は水着だぁっ!」

そんなわけで着替えを終えた中多さんですが、ものっそい鼻息を荒げながら「はぁはぁ…ジャージの下も…」
ジロジロ舐めるような視線を送る橘さん。
もう完全に変質者だこれー!!
何やってんだあんた!意味なくジャージ脱がせたり水着着させたり、もう単に自分が見たいだけじゃねえか!
まったく橘さんはなんてことを…ちなみにアマガミの時代設定は90年代なので、中多さんがジャージを脱いだら当然のごとくブルマ姿に…
冗談抜きでこの特訓、橘さんがブルマとスク水見たいからやってるだけなんだろうな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「(ぬぎぬぎ)え、えっと、こうで、こうで…」

「(ごくり…)」

「お、お待たせしまし…!(ずるっ)きゃあっ!?」

「うおあっ!?」

ドダダアアアアン!!

「あ、あいつつつ…はっ!?」

もみもみ

「えっ…?あ…ああうぁ!?」

ゲェー!?ところがここで思わぬアクシデント発生!水着姿に着替え終わったその時、足が滑ってズッコケてしまった中多さん!
その結果橘さんの上に覆いかぶさり、おっぱいを思いっきり揉み揉みされてしまったという…何このラッキースケベな展開!?
はっΣ(゜д゜ )もしや橘さん、こうなることを計算してあれほど中多さんを急かすセリフを…大した奴だ…やはり天才か…(えー

ガチャッ

「ごっめーん!来るの遅くなっちゃっ…ぶわ!?」

「はっ!?」

「に…にぃに…何やってんのぉぉぉぉーーッ!!!」

ところがそんなエロ丸出しの現場になんと美也が登場!うわあああ!この光景には美也も
「何してんだよォーーッ!?オメーーッ!?」と凄い勢いで大激怒を…
ああ、さすがにヘソチューもエロビデオも許してくれる美也でさえ今日ばかりは許してくれなかったか(えー
まあ今まで許してくれてたのが、むしろ異常だったというかなんというか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
果たしてこの後橘さんは、美也とまともに口をきいてもらえるのだろうか…



「ごめ〜ん中多さん!待たせちゃったかな!」

「あっいえ、今来たばかりですから…」

「そっか、よかったぁ…まったく美也が寝坊するから遅刻だよ、遅くまで漫画読んだりしてるからだぞ!」

「だ、だって…ビーバー三国志読み出したら、やめられなくなっちゃったんだもん!」

「あ、あのうそれより、ここって…」

「ん?そう、温泉だよ!今日はここで特訓だ!この間雑誌で見たんだけど、
 ここにはちょっと変わった温泉があるらしいんだ!」

「にしし、美也こういうとこ初めて〜!」

ゲゲェーッ!?ところが口をきいてもらえなくなるも何も、次の休日にはみんな仲良くスーパー銭湯へと特訓にきていた3人!
あんな事があった直後にスーパー銭湯で特訓だとォ!?
どう考えてもいやらしい予感しかしませんよ!そんなの許していいのか美也!?さっきのあれで怒ったんじゃなかったのか…

「お待たせ!おおっ中多さん、その水着似合ってるね!」

「あ、ありがとうございます…」

「あれ、どうしてにぃには水着じゃないの?」

「誰も得しないからだよ」

「は、はぁ?」

そんなわけで男女別に脱衣所を通り、水着姿で合流した3人。ところが橘さんだけは、なぜか水着ではなく浴衣を着ての登場です
理由を聞いてみると「俺の水着姿とかマジ誰得だよ…」と、視聴者の心境を察した発言を…
さすが橘さん、テレビの向こうの人間のことまで折り込み済みとは大した奴だ…やはり天才…(えー

「わ〜、お湯の中にお魚が泳いでる…」

「ほぁ〜、いっぱいいるねえ〜!」

「ドクターフィッシュって言ってね、リラックス効果やマッサージ効果があるんだって。
 それと肌の角質を取ってくれたり、色々体にいいらしいんだ」

そんな3人がやってきた「ちょっと変わった温泉」というのは、体にいいお魚さんがうようよと泳いでいる足湯のことでした
こいつは確かにそこらの銭湯ではお目にかかれないシロモノですが、これを使った特訓というのは一体どんなものなのか…?

「足湯だから足だけ入れればいいんだけど…(ちゃぽん)おぅあ!?
 こ、こりゃなんとも不思議な感じだね!」

「(ちゃぽん)んっひはははは!く、くすぐったいよ!うっひゃははははは!何これ〜!」

「(ちゃぽん)んぁっ!?ダ、ダメ…!足の指の間に…ん、あ、あっ…!?
 はぁ…はぁ…く、くすぐった…あぁっ!?ダメぇっ…!」

「な、中多さん…?」

ともかくそんな足湯に浸かり始めた3人ですが、その途端に悩ましげな喘ぎ声を出し始めた中多さん
足にむらがってくる魚が無性にくすぐったいようですが、それにしたって性感帯を責められまくってるようなエロ声ですよ!
まさか足湯でこんなことになろうとは…橘さんの企みとはこういうことだったのか!(えー

「な、なんか紗江ちゃん、ちょっとエッチっぽい感じだね…」

「はぁ…はぁ…あ、あぅぅっ…!」

「…はっ!?そ、そうだ!特別特訓を始めるよ!」

「んっ、あ…こ、ここで…ですか…!?」

「バイトの模擬面接試験をする!いいかい、まず名前は!」

「な、な、中多…あぁうっ…!さ、紗江…ですっ…!」

「何年生!」

「んっ…はぁ…!き、輝日東(きびとう)高校…いち、いちね…はぁっ!?
 ダメ、くすぐった…!(ばしゃっ)」

「ダメダメ!足を出したら失格だよ!!」

「は、はい…!ごめんなさいっ…!(ちゃぽん)あ…あ、う…あん…!あぁあ…!」

「はぁはぁ…な、な、中多さ…」

そんな中多さんがアンアン言ってる状況で、ムリヤリ面接の予行練習を始めた橘さん!
あまりに感じすぎて足を引っ込める中多さんですが、「おやおや、言いつけを破るとはいけない子だなぁ!」「あひぃ!ごめんなさい!」
再び足を湯に突っ込ませて面接を続行!た、橘さんそれ特訓やない調教や!完全にただの調教や!(えー
そんな中多さんのエロい姿にすっかり夢中の橘さんは、もはやゆでダコのように興奮しすぎて真っ赤になってしまい…

ぬーん

「はっ!?こ、これは!この温泉のヌシだ!」

はむはむ

「せ、先輩!せんぱーい!」

「なにィ!?大変だ、中多さんが襲われる!中多さん!中多さーん!」

------------------------------

「う〜ん、う〜ん…」

「先輩、大丈夫ですか!?先輩!」

「はっ!?な、中多さん!?」

「先輩、足湯でのぼせちゃって…」

《少年がのぼせたのは、足湯のせいではない》

そんな感じに極度にハァハァしすぎた結果、ふら〜っとその場にぶっ倒れて温泉のヌシと戦うアホな夢を見てしまった橘さん。
次に目が覚めた時には、銭湯の出口に引っぱり出されて中多さんの介抱を受けているところでした
まったくヒロインに調教して喘ぎ声に興奮して気絶した主人公なんて今まで聞いたこともないですよ!(えー

「あの…教官、それで模擬面接の結果は…?」

「ん?今日はよく頑張ったからね、合格!」

「あ…よかったぁ…!でも…まだ鍛えてください!」

「ん…まだ足りない?じゃあ家でもう一揉みしてあげよう!」

「はい、教官!」

そんなハチャメチャな内容で終わることになった銭湯特訓ですが…って、な、なにィ!?
あれだけ調教されたのにまだ物足りないだとォ!?(えー
中多さん…一体どんだけMなんだ!まさか自分から「もっと教えて欲しいのぉ!」なんて言い出すとは思いませんでした
こりゃ次のコミケでは、特訓と称して中多さんをやりたい放題やりまくる本が何冊出るかわからんな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ねぇこれ!紗江ちゃんもいるから、ちょっとだけやろうよ〜!」

「ん?これって確か…親戚で一番お金持ちのおじさんにもらったんだよな」

「うん、おじさんみたいにお金儲けが上手くなるように練習しなさいって!にしし、にぃにはこれ弱いんだよね〜」

「ぐっ…」

そんなわけで特訓第二ラウンドのために自宅へ戻った一同。ところがその時、「そんな事よりゲームやろうぜ」
美也がボードゲームを引っ張り出してきました。その名もぬくぬく長者ゲーム…見たところ人生ゲームの一種のようですが
「人生はぬくぬく!人生山あり谷あり、ぬくぬくに生きて億万長者を目指そう」だの、
ベーシックステージぬくぬくステージが用意されていたりだの、
普通の人生ゲームよりうさん臭い香りが漂っております。ぬくぬくってなんやねん

「むぅ…”新築マンションを500万円で買える”…いーらない!」

「ほ〜、いいのか?新築は人気物件だけど?」

「ふふん、イベントカードであっと言う間に値段が下がる
 
新築マンションは買わないよ〜ん。資産運用は慎重に!」

「くそ…そうなのか…」

「にっしっし。次は紗江ちゃんの番だよ!」

「え、えっと…”新人小説家賞の大賞を受賞して小説家デビュー、
 処女作が大ベストセラーで印税が入る、その印税で個人の出版社を設立”…だって!」

「紗江ちゃんすごい!いきなり大富豪だ!」

「すごいな中多さん…よーし、次は僕だ!なになに、”さっき投資したゲーム会社の
 ゲームが完成、なぜかZ指定を受けて子供が買えない、投資したお金は
 一切戻ってこない”…ぎひぃ!?」

「あーっはっは!失敗じゃん!お金戻ってこないんでしょ〜、失敗!失敗!」

「ぐっ…いいんだよ!ゲームが完成したってことは、男のロマンは貫いたんだ!
 お金じゃないんだよォ!!」

そんなぬくぬく長者ゲームの進行具合を見てみると、意外に手堅く慎重なプレイングの美也、
猛烈な運の強さでバリバリに稼いでいく中多さん、
そして一人だけ負け組でどんどん金をすり減らしている橘さん
三者三様の進み具合となっているようで…しかしそれにしてもカメラさん妙にエロアングル多いですね(えー
中多さんの胸の谷間を映したり、中多さんと美也の股ぐらを映したり…なんなんだ一体!?今日はやけに性的なシーンが多いじゃないか!

「はっ!?いけない、ゲームに夢中になってすっかり遅くなっちゃったな…」

「あっ、特訓がまだ…」

「ねえねえ紗江ちゃん、今日は土曜日だし泊まっていけば?」

「えっ、いいの…?」

「うちは全然大丈夫だから、家の人に電話して聞いてみなよ!」

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「わ〜、浮いてる浮いてる!紗江ちゃんの胸、やっぱり大きいねぇ!」

「そ、そうかな…」

「みゃーのは浮かないよ〜!みゃーの3倍…いや4倍!?
 まんま肉まんの2倍くらいかなぁ!ほんとに紗江ちゃんはふかふかボディだね〜!!」

そんなぬくぬく長者ゲームをやっているうちに、気がつけば時間はすっかり夜遅く…そこで親に電話して
今日は泊まっていくことにした中多さんでしたが…って今度は風呂シーンだとォ!?
やはり明らかに今回は普段よりお色気シーンが多いな…どういうことなの…
聞くところによると、中多さんはアマガミヒロインの中であまり人気がない…というか一番人気がないそうなので
さてはアニメではそのテコ入れのために、お色気シーンを多めにして視聴率を伸ばそうと…(えー

それにしても中多さんのおっぱいは「まんま肉まんの2倍くらい」か…まんま肉まんって前回初めて明らかになりましたが
なんだかすっげぇでかい肉まんだったじゃないですか!あれの2倍はさすがに言いすぎだろ!そこまで行ったら奇形になっちまうよ!(えー

「あ、中多さんそのパジャマ…」

「えへへ…美也ちゃんに借りました」

「よく似合ってる!可愛いよ、中多さんみたいな妹がもう1人欲しいな〜って思うよ」

「…え…?私は嫌です…私は妹じゃ…妹じゃイヤです!!」

「えっ…!?」

そんな魅惑の入浴シーンも終わり、橘さんの前にパジャマ姿で現れた中多さんでしたが…なんとそこで珍しく強気の自己主張を開始!
「中多さんが妹だったらよかったのに」という言葉に表情を曇らせ、橘さんの妹なんて関係にはなりたくないと…
そうですね…中多さんは橘さんの妹じゃなくて、メス奴隷になるのがお望みですもんね…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
なにしろ自分から調教を望むほどに、すでに身も心も橘さんの奴隷に(以下略)次回に続く!






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