■アマガミSS(中多紗江編) 第11話「ヘンカク」
《町のあちこちが、少しずつ秋の色に染まり始めていた…そんな中、少年と少女は
人気の少ない早朝の学校で、アルバイト面接試験の特訓に励んでいるのだった》
びゅおおおおおおおお
「じゃあ中多さん!お腹から声出して言ってみよう!」
「は、はい…!」
「それじゃあ僕に続いて!いらっしゃいませー!!」
びゅおおおおおおおお
「い、いらっしゃいま…」
「だめだだめだ!聞こえないよ、お腹から声を出すんだ!」
「で、でも教官、あの…か、風が強くって…」
「ん?むしろ好都合じゃないか!!この風の音で他の人には聞こえないだろうし、
もっと大きな声で!」
はてさて、相変わらず2人の特訓の日々が続く中、作中の季節はついに秋。中多さん編の始まりは夏でしたから、
もうかれこれ数ヶ月は特訓してるんですね。そして今日は風の吹き荒れる屋上で声出しの特訓をやっているようですが…
しかし中多さんはスカートを押さえるのに必死で、いつも以上に声が出ていないようです
それにしても毎度毎度羞恥プレイの特訓ばかりを課している橘さんは一体…(えー
「お客様は神様です!お帰りなさいませご主人様!」
「お、お客様は神様です!お帰りなさいませごしゅじ…えっ?」
「どうしたどうした!?はい、ありがとうございましたぁぁ!!」
「あ、ありがとうざいま…(びゅおおおおおお)えっ!?い、いやぁああああーーっ!!」
「…!!!」
そんな特訓の中にも、さりげなく「お帰りなさいませご主人様!」とフェチな言葉を紛れ込ませる橘さんがさすがすぎる
ところがそんな中、ついに突風が吹き荒れて、思い切り舞い上がってしまった中多さんのスカート!
ああっパンツが丸見えにー!と思いきや、めくれたスカートからぺろーんと見えたのはカッターシャツ…
アニメではずいぶん珍しい光景ですが、「こ、これはこれで…!」と橘さんは今日もまた荒ぶっております(えー
パンチラならぬシャツチラか…このアニメは次々に斜め上を行くフェチ心を開拓していくな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「でさ〜!俺はローアングル探偵団が最高だと…」
「ふぅ…」
(私は妹じゃ…妹じゃ嫌です!)
「…?おーい、どうしたんだ大将?またあの可愛い少動物系の顔に似合わない、
ふかふか巨乳な彼女のこと考えてたのか?」
ところがそんな特訓が終わった昼休み、橘さんは友達の梅原と一緒にメシを食いながら、大きなため息をついていました
何かと思えば、前回ラストで言われた「妹じゃ嫌です」という中多さんの言葉を気にしているようで…
って、そのことでずっと悩んでいながらついさっきまであんなハレンチな特訓やってたのかよ!(えー
あ、そうそう、ちなみに梅原と橘さんはエロ本収集仲間という意味での親友なので、
「俺はローアングル探偵団が最高だと思うんだよな〜!」っていうのはもちろんエロ本の話です
お前らメシ食ってる時ぐらいはエロ本の話すんなよ…なんか不潔なもん食ってる気分になるだろ…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「あのさ梅原、”妹じゃ嫌です”ってどういう意味なんだろ?」
「は…?そんなことも分からないのか?」
「そんなことも分からないの?ダメねぇ〜!」
「えっ!?も、森島先輩!?」
って、な、なにぃ!?いくら考えても分からない橘さんがアドバイスを求めたその時、なんと横のテーブルで話を聞いていた森島先輩が登場!
な、なんと…こんな形で元カノが関わってくるとは、ちょっとドキドキする展開ですな。
まあ中多さん編での森島先輩と橘さんは、まったくと言っていいほど接点のない間柄なわけですが…
「妹じゃダメってことはぁ…つまりお姉さんになりたいってことよ!」
「は…?」
「それか、お母さんかも知れないわね!」
「え、えーと…?」
「いずれにしても、あなたが弟か子供を演じないとダメってことよ!簡単でしょう?」
「…森島先輩…(絶句)」
「呆れてものも言えないぜ…」と橘さんですら絶句する先輩の超理論炸裂。
違うよ!全然違うよ!お姉さんだの母親だの、どんだけ見当外れな発言してんですかこの人は!
さすがは予想の斜め上を行く発言に定評のある森島先輩…この中多さん編でも、掴み所のない性格は相変わらずのようです
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「ええっ!?アルバイトの面接試験が今日になったの!?」
「は、はい、今から受けに行くことになっていて…」
「むう…よし…!僕も一緒に行くよ!」
「あっ…!ついて来てくださるんですか!?」
「もちろんだよ!早く結果を知りたいからね!」
「あぁ…!よかった…!」
ところがその日の放課後、なんと今日が中多さんのバイト面接本番の日だったことが発覚!
なんとも急な話ですが…とはいえ特訓を始めてすでに数ヶ月ですから、そろそろそういう時期が来てもおかしくない頃でしょうか
そして最初は不安げな表情で話しかけてきた中多さんですが、橘さんが来てくれると聞いてぱぁーっと明るい表情に変わっていき…
「一人じゃ心細くって…それに、誰よりも早く結果を知らせたかったので…」
「中多さん…」
「あの…先輩のおかげです、本当にありがとうございました!
先輩が色々考えてくれて、それを一生懸命教えてくれたから…ここまで来れました…!」
「はは、そう言ってもらえて僕も嬉しいよ!でもお礼を言うのはまだ早いかな、ちゃんと合格してからでいいよね?」
「あは…そうですね!」
ふむ…どうやら中多さんの中で、橘さんの存在は相当大きなものになっているようですね。
すでに橘さんに対しては、揺らぐことのない絶対的な信頼感を感じているようです
あのセクハラまがいの特訓でなぜそこまで信頼できたのか疑問ですが(えー
ともかく橘さんと一緒にファミレスへ出向いた中多さんは、ついに運命の面接の部屋へ入っていくことに…
「先輩!ご、合格です!合格!」
「中多さん!?やったぁ!よかったねぇ!!」
「はいっ!先輩の特訓のおかげです!」
「いやぁ、中多さんが頑張ったからだよ!」
「そんなことないです、先輩に色々な初体験をさせていただいて…
それが合格に繋がったんだと思います!」
なんと、意外にもアッサリと面接を通過し一発合格を果たした中多さん!こいつは少々意外というか…
落とされて落ち込む展開かと思いきや、面接の結果はバッチリだったみたいですね。まさかあの特訓で成果が出るとは…
しかしそうなると、あのセクハラざんまいな特訓の日々もとうとう終わりを告げることになるのか…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「これで可愛い教え子も、いよいよ卒業だね」
「…あ…あの、先輩…そのことなんですけど…」
「ん?」
「私…まだ卒業したくないです」
「えっ?」
「ほ、本当に大変なのは、これからだと思うんです…ちゃんとアルバイトのお仕事が出来るかどうか…
だから、まだまだ色々とアドバイス、してほしいなって…」
「中多さん…」
「ダメ…ですか?」
「いや、ダメってことはないけど…」
「ずっと、私の教官でいてください…!お願いします!」
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何だってェーッ!? |
(C)渡辺保裕/新潮社 |
な…ななな、なんと!なんと自分から、あのいかがわしい特訓でもっと調教してください!などと申し出た中多さん!
本当にそれでいいんですか!「これからの方が大変」だなんて苦しい言い訳をしてまで
さらなる調教の日々を望むとは…中多さん…ここまでのメス奴隷に仕上がっていたなんて…(えー
「むう…よし、分かった!任せたまえ!」
「あ、ありがとうございます!あの、美也ちゃんにもお礼を言いたいので、
これから一緒にお家に行ってもいいですか…?」
「うん、もちろん!」
さらに今度は美也をダシに使って橘さんと一緒に家へと向かう中多さん。意外と計算高いっすね(えー
さっきの特訓延長の言い訳といい、橘さんを落とすために色々と策を練ることを覚えたんですね!?
ピュアだと思っていた中多さんも、意外とこういうずる賢い一面があったんだな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「結局、彼女はここで働くことにしたんだ?」
「うん、制服が可愛いからっていうのと、薫と一緒だと甘えちゃいそうだからって言ってた」
「そんなの気にしなくてもいいのに…でも確かにここの制服は可愛いわね〜!
近所にこんな強力なライバル店が出来てたなんて、知らなかったわ」
さて、そんなわけでついに仕事場で働き始めた中多さんですが…って、あ、あれ!?結局薫のファミレスはやめにしたんですか!?
ついさっき内定をもらったばかりなのに…どうやら薫のファミレスとは別に、もっと気に入った店があったので
さっきの内定は蹴ってここで働き始めたようです。しかしどんな店かと思ったらメイドカフェじゃねーかよ!!
なんという…橘さんが冒頭でテキトーに口走った「お帰りなさいませご主人様!」の練習が
まさかこんな形で活かされることになろうとは…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン ここまで読んでいたのか橘さん…大した奴だ…
「い、いらっしゃいませ…今日は皆さんで来ていただいて、ありがとうございます」
「ん〜、紗江ちゃん可愛いねえ〜!」
「なあなあ、棚町もアレ着たら可愛くなるんじゃないか?」
「えっ?そ、そっかな?」
そんなわけで、中多さんの晴れ姿を拝みに橘さん・梅原・美也・薫の4人で店を訪れていた一同。
メイド服というと少々マニアックな気もしますが、4人ともそんなのまったく気にしてないようで、素直に可愛い可愛いと褒めまくっております
さらには薫にも「お前もアレ着てみろよ」とさえ言い出す梅原でしたが…
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《いらっしゃいませぇーっ》
「あっはははは!ないわ〜!自分でもないわ〜!」
そんな自分の姿を想像して爆笑しまくる薫。ええー?俺は十分アリだと思うんだけど…
というか普段から似たようなフリフリ被ってるのに、どの辺がそんなにおかしいってんですか!?
それに黒髪のメイドっていうのも、生真面目そうっていうかより一層ご奉仕してくれそうな印象が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「えっ、遊園地?」
「はい、常連のお客様から招待券をいただいたんですけど…一緒に行ってくれませんか?先輩にお礼がしたくって…」
って…中多さんがそんなバイト生活を送っていると、ある日客の一人から遊園地の無料招待券をもらったそうで。
そこで中多さんは今までのお礼として、橘さんと2人きりで遊園地に出かけることに…うーむ中多さん、普段はあれだけ口下手なのに
こういうデートの口実作りではすらすら言葉が出てくるなんて…やはり中多さん…根っからの策士…(えー
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「さてと、次は何に乗ろうか!」
「せ、先輩…あの…私、行きたいところがあって…」
「えっ、どこ?」
「えっと、その…ヒ、ヒーローショーが…見たいんです…」
「えっ、ヒーローショー?そんなのやってるのかぁ…好きなんだ?ヒーローもの」
「えっ…あ、あの、なんていうか…は…はい、そうです…あ、でも先輩があまり興味がないなら…」
「いいよ、行こうよ!」
「ほ、本当ですか!?」
って、そんな中多さんが遊園地で一番楽しみにしていたのは、意外や意外お子様向けのヒーローショー!
でええええええまさかの特オタ!?なんと意外な…こう見えて特撮ヒーローが好きだなんて、外見からはまったく想像がつきませんね
まあしかし、宇宙刑事やウルトラマンをはじめとして特撮大好きな私にとっては「お嬢さんいい趣味してるじゃないの」と言わざるを得ません
「わぁぁ〜!先輩、このセットすごいですねぇ!」
「うん、結構ハデだねえ」
「あ、そういえば今回のシリーズはイナゴマスクが13人もいるんですよね!
全員集合したところがこんな近くで見られるなんて、ワクワクします〜!」
そんな2人が見に来たヒーローとはイナゴマスク。名前からして完全に仮面ライダーのパロディの…って
じゅ、13人の仮面ライダー!?それってつまり仮面ライダー龍騎じゃないか!
おお…仮面ライダー龍騎と言えば、ライダーの中でも俺がダントツに好きな作品ですよ。スタッフも中多さんもよく分かってるじゃないか
「イナゴマスクはみんな格好いいんですけど、私はゴールドウルフが一番好きなんです!
先輩はどのイナゴマスクが好きですか?」
「えっ?う、う〜ん、シルバーレオかな?」
「あぁ、さすが先輩!すごいです、ゴールドウルフのライバルを選ぶなんて!
私もシルバーレオは2番目に好きです!」
「あはは…詳しいんだね、中多さん」
「えっ!?あ、そ、そんなことないと思います!ふ、ふつうくらい…」
そしてさっきから特撮の話となるとやたらハイテンションになる中多さん。普段の内気さが嘘のようにペラペラと凄い勢いで語りまくりです
うーむ、まさにオタクの典型的症状…私は逆にリアルでオタク的な話を振られると、「え〜?知らないっすよそんなの〜!」としらばっくれて
自分から熱烈に語るってことは絶対しないですね。プリキュアとかリルぷりとかは特に鉄壁のガードを:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ガンダムとか遊戯王くらいならそれなりに喋りますけど…それにしてもイナゴなのにウルフとかレオとか
一体どういうヒーローなのか想像もつかねえぞイナゴマスク…(えー
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「イカーッカッカッカッカ!ほ〜今日も元気のいい子供が沢山いるじゃなイカ!
イカカカカ!全員捕まえて、このイカ男様の手下に改造しようじゃなイカ!」
「ヒーッヒッヒ!さぁお前も来い〜!」
「えっ…?わ、私!?」
「来るんだぁ〜!」
「あぁっ!?せ、せんぱぁぁーい!」
「あ、あらら…」
って、いよいよショーが始まったその時、怪人イカ男の放った手下に連れ去られてしまった中多さん!
これは観客が悪の軍団に捕まって、「助けてぇぇぇー!!」とヒーローを呼ぶお約束の展開ですな
橘さんもそこんところは心得ているので、「ありゃー中多さん連れてかれちゃったかー」と今後の展開を見守っております
「逃がさなイカぁぁぁぁ!!」
「きゃああああーーっ!!」
「ああっ大変!お友達がイカ男に捕まっちゃったよ〜!」
ゲゲェーッ!?ところがここにきて、中多さんに怪人イカ男のエロ触手攻撃が炸裂!なにしとるー!!
お子様向けのショーにあるまじきけしからん光景!なんてやつだイカ男…まさに神をも恐れぬ所業!
しかしこうなると、イナゴマスクには「助けに来たぞー!」とかすぐには来ずにもっとゆっくりしてもらいたい:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「(もみもみ)最近の子供は成長が早いじゃなイカ!貴様、何年生になったんだ!」
「あぁっ…い、一年生ですっ…!」
「な、なんてこったイカ!?小学校一年生でそこまで育ったのか!?」
「ぶふっ!?うくっくっくっく…!」
さらにはドサクサに紛れて中多さんの乳を触手で揉みまくっていたイカ男。じ、自重しねえー!!
しかも中多さんの「(高校)一年生です」発言を聞いて壮絶なボケをかます始末、狙ってボケたのか素で勘違いしたのか…
どっちにしろコントのようなやり取りに橘さんも爆笑してしまい、ヒーローショーは予想以上の盛り上がりで幕を閉じるのでした
「あはははは、すごかったね〜!」
「は、恥ずかしかったです…」
「いやぁ、貴重な体験をしたと思うよ!こうして記念写真も撮れたし、
イナゴマスク全員とも握手ができてよかったね!」
「で、でも小学生に間違えられるなんて…私、そこまで子供っぽいでしょうか…
先輩と私、2人でいても…カップルに見えないんでしょうか…?」
「えっ…?カ…カップル?」
ところがヒーローショーが終わってみると、ここで橘さんとの恋人関係について話題を振ってきた中多さん!
今回は橘さんもずっと「妹じゃ嫌です」発言のことで悶々としていたわけで…
それがこの一言でついに火がついてしまったらしく、2人とも一気にボンッと真っ赤っ赤になってしまいます
「…(ごくり)」
「あ、あのっ…お願いが…あるんです…べ、ベストカップルコンテスト…」
「えっ…?あ、ああ、学校の創設祭の…」
「あれに…一緒に出ていただけませんか!?」
「ええっ!?」
「あ…ダメ…でしょうか…?」
「…いいよ、一緒に出よう!」
「ほ、本当ですか!?あっ…ありがとうございます!」
って、それだけバリバリにお互いを意識する中、中多さんが話題に出したのは学園祭のコンテスト!
ベストカップルコンテストという名前の通り、どうも恋人同士で参加する内容のようですが…
「先輩と一緒に出たい」「分かった一緒に出よう」というこの会話、もはや2人の関係は正真正銘のカップルになったということですね
「そ、それと…あの…あの…な、中多じゃなくって…紗江…って…
紗江って…呼んでください…!」
「う…うん…!紗江…ちゃん」「はい…」
「紗江ちゃん…」「はい…」
「紗江ちゃん」「先輩…」
「紗江ちゃん…!」「先輩…!」
「紗江ちゃん…!」「先輩…!」
「紗江ちゃぁんっ!」「せんぱぁいっ!」
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完全にこの状態
じゃねーか!!(えー |
なんなんだお前らはー!!ついに本物のカップルになった途端、本編のシーンだけでなく
次回予告まで突き抜けてお互いを呼び続けるという超絶バカップルぶりを発揮!
なんてやつらだ…イチャイチャっぷりで言えば先輩や薫の時よりも遥かに強力だな…次回に続く!
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