■アマガミSS(七咲逢編) 第13話「サイアク」
「うぅっ、さ、さっぶぅ〜!あぁぁ…梅原、トイレ行きたい!」
「なにぃ!?こっちこっち!ここの公園にトイレあったろ!」
「(ぶわっさああああ)」
「ぬ、ぬおっ!?」
さて、前回中多さん編が終わりアマガミヒロインも今回が四代目…そんな七咲編はいきなり真冬からのスタートとなります。
橘さんが「う〜トイレトイレ」とトイレを目指して公園に駆け込むと、そこにブランコ中でパンツ丸見えになっている女の子が…
毎度の事ながらこういう光景に目がない橘さんは、「ヒャーこいつはいいもん見ちまったぜ」と
すっかりそのパンツに見とれてしまいます
「(ぽわーん)」
「…何を見ているんですか」
「えっ!?あ、ああ、その…す、すごいジャンプだったね!えっと…君、同じ学校だよね?」
「同じ制服を着てて、違う学校の人なんていないと思いますけど?」
「ま、まあそうだな、あはは…」
「あ、あの、僕は2年A組の橘純一、こっちは同じクラスの梅原正吉で…」
「自ら名乗る痴漢も珍しいですね。これで通報するのが楽になりました」
「ええ!?そ、そりゃないだろ!?」
「ぼ、僕たちはただトイレに!」
「警察がそれを信じてくれるといいですね」
って、そ、そんな!いやらしい視線を向けてくる橘さんに向かって「覚悟しろよこの犯罪者が」と
思いっきり敵意丸出しの態度を取るブランコ少女!そう、この人が四代目のヒロインとなる七咲逢なわけですが…
今までのヒロインが橘さんのスケベ心を許してくれたのに対して、七咲はいきなり嫌悪感丸出しで全否定ですね
まあ初対面でこれじゃ、むしろ七咲の方が正しい反応なんや…今までの方が特殊すぎたんや…(えー
「ご、誤解だって!」
「少しは僕たちの話も聞いてぇ!?」
「何を焦ってるんですか?冗談ですよ?(すたすた)」
ところがオタオタと慌てまくる橘さん達を尻目に、「私が本気だといつから錯覚していた?」と
くだらなさそうに言い放って、その場を去っていってしまった七咲。ううむ…とりあえず通報されずに助かった橘さんではありますが、
サブタイ通りヒロインとの出会いは最悪なものとなってしまいましたね
「え?みゃー?」
「違うよみゃーじゃないよ、にゃー!」
「んん?みゃー?にゃー?」
「にゃーだってば!にゃー!」
「あ、ああ、そうか、にゃーね…それで、そのにゃーがなんだって?」
「最近、学校に真っ黒い猫が住み着いてるんだって!猫好きの一年生女子の間では密かなブームなんだよ!」
「ふーん…変なものがブームになるんだなぁ、女子って…」
「みゃーはまだ見たことないんだけど、すっごい綺麗な毛並みで触ったらスベスベしてるんだって!
あ〜みゃーも触ってみた〜い!」
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「(とてとて)」
「おっ…?あれが美也が言ってた黒猫か!」
そんなある日、橘さんは美也から最近学校で可愛らしい黒猫が出没しているという話を聞かされます
大してそんな話には興味なさそうな橘さんでしたが、昼休みにタイミングよくその黒猫が校庭に…
さすがに話を聞いたばかりでちょっと気になる橘さんは、その黒猫を追いかけてみることにします
「(きょろきょろ)あれ?どこ行った?おーい黒猫やーい!」
「何をしているんですか」
「わっ!?」
「また貴方ですか…今度は階段の下から覗きでもしに来たんですか?」
「ち、違う!僕は黒猫を探してたんだ!」
「猫…?ああ、プーのことですか」
「にゃーん」
「あっ、そ、そう、その猫!…あれ?その猫、プーって言うんだ?」
「はい、私がそう呼んでるだけですけど」
ところが、そんな黒猫を探しているうちにまたも七咲と遭遇してしまった橘さん!
どうもたまたま近くに水泳部の部室があったようで…七咲はそこの部員のようですね
そしてこの黒猫には、生徒達が勝手に色々名前をつけているようです。美也はにゃーで七咲はプーで…って
「にゃーんにゃーん(じたばた)」
「はっ!?」
(プ、プー…ナイス!!)
ところがその時、プーがばたばた足を動かした拍子に七咲のスカートがめくれそうに!
それに気づいた橘さんは、またしても食い入るような視線をスカートに向けてしまいます
橘さんの辞書に反省の文字はないのであった(えー
あんたついさっき同じことして七咲に痴漢扱いされたばっかじゃないですか!
「…そんなに見たいんですか」
「えっ!?」
「見たいんですよね?スカートの中」
「み、見たいかって言われたら、それはその…」
「じゃあ見せてあげます(ぺろっ)」
「どひぃ!?み、見てないぞ!?僕は見てないぞぉ!?」
ゲェーッ!?ところがその時、「そんなに見たけりゃ勝手にすれば?」と自分からスカートをめくってしまった七咲!
そんな…いくらなんでも自分からなんて痴女か!?痴女なのか!?(えー
そしてパンチラ好きな橘さんもパンモロはさすがに恥ずかしいようで、真っ赤になりながら目を覆ってしまいます
「見ても構いませんよ?私なんとも思いませんから」
「そ、そんな…(おずおず)はっ!?み、水着だったのか!?なんだよ驚かせるなよ…」
「ふふ、すみません」
パンツじゃないから恥ずかしくないもん!!(えー
なんと…七咲がスカートの下に着ていたものは、スカートではなく部活用の水着!どうやら冒頭でのパンチラもこの水着だったようですね
しかし口では「見られてもなんともない」と言っている七咲ですが、少し赤くなってるところを見ると、やっぱりちょっと恥ずかしいみたいですね
まあパンツだろうと水着だろうと、他人にスカートの中身を見られるのっていい気はしないだろうな…
パンツだけど恥ずかしくないもん!!とか言ってたあの人は
やっぱりちょっと普通とはズレてる人だったんや…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「私、1年A組の七咲逢って言います」
「な、七咲ね、七咲…ん?1年A組って…」
「はい、美也ちゃんと同じクラスですよ、橘先輩。もう痴漢はやめてくださいね?
クラスメイトのお兄さんが犯罪者なんて嫌ですから」
と、ここでようやく七咲の名前を知ることになった橘さん。七咲は美也と同じクラスで仲のいい友達みたいですね
それにしても、七咲にとって橘さんは会うたびにスカートを食い入るように見てくる変態なのに
よく自分から自己紹介なんてする気になったなあ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ねー、にぃに今日逢ちゃんに変なことしたでしょ?
いきなり逢ちゃんに「お兄さんってどんな人?」って聞かれたんだけど」
「へ?七咲が?何もしてないよ、してないしてない」
そしてその日自宅に帰ってみると、「なんで逢ちゃんがにぃにに興味持ってるわけ?」と美也が話しかけてきました
むう、あんなやり取りで橘さんに興味を持ち始めたのか七咲…あいつ大丈夫か…(えー
そんな美也に対して「別に何もしてない」と答える橘さん。そうですね、別に何もしてないですね
誰もいない校舎裏で「君のスカートの中が見たい」「いいですよ…」という
やり取りは何もしてないようなもんですよね:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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「む〜、ホントにしてない!?とにかく逢ちゃんに変なことしないでよ、みゃーの大事な友達なんだから!」
「はいはい」
「あ、そーだ。にぃに、これ知ってる?商店街の福引き!ねえねえ一等ハワイなんだよ!」
「へー、すごいな〜」
「にぃには漫画とかゲームを商店街でよく買うでしょ?福引券もらって当ててきてよぉ!可愛い妹のために!」
「かわいいかわいい、美也はかわいいよ」
「ほんとー!?」
「静かにしてくれるともっとかわいい」
「(ぼすっ)バカにぃに!ハワイ当ててこないと許してあげないんだから!」
そんな中、商店街で行われている福引きのチラシを橘さんに見せ始めた美也。
どうも一等のハワイ旅行がお目当てのようですが、橘さんは手元のマンガに目を落としたまま「あーはいはーい」と
興味なさげな生返事を返すばっかりです。どうも橘さんは美也のことをちっとも可愛いとか思ってないみたいですなぁ
まあ実の妹相手にそんなこと思ってたら、それはそれで恐いんですが:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
まぁしかし、私らのような視聴者からの目線だと、やっぱり一番可愛く見えるのは美也だよね…
「(ごくごく)」
「(ごくごく)」
「ぶふっ!?ぷっくくく…す、すみません…!」
「…?」
そんな事があった翌日、すっかり福引きのことで美也の怒りを買ってしまった橘さんは
寝ている間に「ハワイ当たれ」と落書きされたアホづらで登校するハメに…
すると水場で偶然七咲と出くわしてしまい、「先輩なにやってんすかwww」と思いっきり爆笑されてしまいます
「うぐぐ、まさか額にそんなのが書かれてたなんて…これじゃ自分で分からないじゃないか…どう?消えた?」
「あ、はい、消えました…でも、どうして額にあんなこと書かれていたんですか?」
「美也のせいだよ…ゆうべ商店街の福引きで一等がなんとか言ってたから」
「美也ちゃんが…?あの、先輩。今日時間ありますか?」
「え?」
ところが七咲に事情を話してみた結果、いきなり七咲の方から一緒に放課後お出かけしようとのお誘いが…
うむむ、それが美也のためというのは分かりますが、それにしたっていきなり2人きりでお出かけというのは凄いですね
橘さんがやったことってパンツ見てまたパンツ見て顔に落書きして登校してきただけですよ!(えー
「先輩のおかげで、数量限定の特売品がこんなに買えました!」
「はは、荷物持ちか…お役に立てて光栄だよ…」
「はい先輩、これどうぞ。さっきもらった福引券です」
「えっ?いいの?」
「今日のお礼と、美也ちゃんのためです」
そんなわけで放課後、美也のための福引券稼ぎに買い物をして回る2人。
それにしても、この辺りから七咲の表情もずいぶん柔らかくなってるなぁ…もうずいぶん橘さんに心を許し始めているようです
まあ橘さん本人にというより、「美也ちゃんのお兄さんだから」という点がでかいんだと思いますが…
中多さんの時といい、まったく美也さまさまやで…
「おめでとうございまーす!六等、商品券500円分になりまーす!」
「やりましたね先輩、おめでとうございます!」
「はは、ありがとう。でもまともに当たったのはこの六等だけだったね…どうしよう、二人で使っちゃおうか」
しかし稼いできた券で福引きに挑戦したものの、結局ゲットできたのは500円というお駄賃のような商品券だけ…
これを美也に渡しても「チッこのバカ兄貴のうすのろ野郎」と言われて終了だと思った橘さんは、
「いいやもう使っちゃえ」と、商品券を近くにあった大判焼きの店で使ってしまうことにします
「はふはふ…」
「んぐあぐ…」
「はい、紙くずは私にください」
「ん?そこにゴミ箱があるんだから捨てればいいのに」
「浜辺に置かれているゴミ箱は、ウチの水泳部がボランティアで用意したものなんですよ」
「えっ?そうなんだ…七咲もボランティアでゴミ拾いとかするの?」
「はい、もちろんです」
そんなわけで浜辺にあるベンチで、むしゃむしゃと大判焼きを食べ始めた2人。
ところが橘さんが食べ終わった紙くずを捨てようとすると、「そこのゴミ箱の回収役はどうせ私らだから」と
七咲が橘さんのゴミを持ち帰ることに…お、おいおい、こんな公共の場にゴミ箱設置して、その後も自分達でゴミ回収してるのかよ!
立派ってレベルじゃねーだろ…なぜただの高校の水泳部がこんな慈善事業を…
「七咲は凄いよなぁ、部活やってボランティアやって、僕なんていいとこな…
あっ、ゴミ!誰だよ捨てたの…困るよなぁ、ったく」
ところがそんな帰り道の途中、浜辺に捨ててあったゴミを見つけて「まったくしょうがねーな」と持ち帰り始めた橘さん。
ふむ…さっきの七咲の話に影響されての行動かもしれませんが、動機がなんであれこうしてゴミを片付けるのは立派なことですね
橘さんはさっきも紙くずをちゃんとゴミ箱に捨てようとしてたし、その辺のモラルはしっかりしているようで…
さすがは紳士を名乗るだけあります(えー
「うふふ…先輩!大判焼き美味しかったですよー!」
そしてこの急速なデレっぷりである
えええええええええ!?
いやちょっ…七咲は早くも橘さんに惚れちゃったんですか!?
確かに今のゴミ拾いは「お、えらいな」とは思いましたが、一体どこに惚れる要素があったんだ!?(えー
好感度最低から始まったのに、これほどの超加速で爆上がりするとは…
七咲のこの表情、もはや「美也ちゃんのお兄さん」ではなく完全に恋愛対象を見る目ですよ
ううむ、まさかゴミ拾いが恋愛ムードへのターニングポイントになろうとは…まったく予想外だった…
さてと俺も明日から美少女の目の前でゴミ拾いにいそしむとするか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
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