■薄桜鬼 第9話「修羅の轍」
 

「すう…すう…」

のっしのっしのっしのっし

「う…ん…?誰かいるんですか…?」

「うっひははははぁ!血をぉ!血をよこせぇぇぇぇ!!」

「えっ!?きゃ…きゃあああーーっ!!」

山南さんウイルスで新選組発狂の巻(えー
今回はいきなり冒頭から、とんでもない事態に巻き込まれていた千鶴!なんだこれ!ある日すやすやと普通に眠っていた夜のこと、
突然千鶴の寝室へとヒャッハーしながら飛び込んできた一人の変態…な、何が一体!?
この千鶴を夜這いにやってくる変質者ぶり、そして真っ白に色が抜けた髪、どう見ても山南さん病の典型的症状です:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「血をォ…!血をよこせェェーーッ!!」

ズバアアアアッ!!

「千鶴!こっちに来い、早く!」

「あっ…!?ひ、土方さん!?」

って、そんな千鶴のピンチに颯爽と土方さん登場!発狂した哀れな患者さんを止めるにはもはや殺す以外になく、
やむなくひと思いに叩っ斬って千鶴を救出!それにしても…こんな誰もが寝てるような真夜中に、千鶴の寝室へ一瞬で飛び込んでくるとは
土方さんも夜這いのタイミングを伺っていたとしか…(えー
この人は今までの話を振り返ってみても

・さんなんさんがあらわれた! 「だ、誰かー!!」「呼んだか千鶴ー!!」
・レイパーかざまがあらわれた! 「だ、誰かー!!」「呼んだか千鶴ー!!」
・こりないレイパーかざまがあらわれた!
「だ、誰かー!!」「呼んだか千鶴ー!!」
・へんしつしゃ(夜這い)があらわれた!
「だ、誰かー!!」「呼んだか千鶴ー!!」

と、千鶴が変態に襲われた時はいつでもどこでも一瞬にして駆けつけてくるお人ですからな…
これで「ガキには興味ねえ」みたいなこと言ってるんだから嘘つけとしか言いようがありません(えー
あんた絶対24時間態勢で千鶴のことを監視してるだろ!?なあ!

「申し訳ありません雪村君…私の監督不行き届きでんほおおおおおお!!」

「さ、山南さん!?」
って、なんとか山南さんもどきを倒したかと思ったらご本人キター!!
山南さんがあああああ!千鶴の寝込みを襲った部下の不始末を詫びにやってきたようですが、
ここでまた山南さんもいつもの発作発動!今斬られた部下とまったく同じようにトチ狂いながら、またしても千鶴に迫ってしまいます

「血ィィ…血がぁ…血が欲しいいいいい!!」

「くっ、山南さんまで血の臭いにあてられやがったか!!」

「(ぺろぺろ)あはぁ〜ああ…!あなたの血…もっとあなたの血がぁ〜…!」

「あ…ああ…!?」

もうどっから見てもキチガイすぎです山南さん(えー
さっきの夜這い男に腕を斬られて流血している千鶴でしたが、その千鶴の血をべろべろ舐め回しながら「あはぁ〜ん」と悦に浸る山南さん…
駄目だこいつ…早くなんとかしないと…
これには騒ぎを聞きつけてきた原田達も「山南さん…どうしてこうなった…」と、色々諦めている表情です
ともかくさっきの夜這い男もそうでしたが、この変態を大人しくさせるには殺す以外に方法がないわけで…

「くそ…!こうなったら仕方ねえ…!」

「ああ、一度にかかるぞ!」

「はっ!?私は一体なにを!?」

おれは しょうきに もどった!!って、な、なんじゃああ!?マジですかこの人は!
原田たちが一斉に飛びかかろうと身構えたその時、「いっけねぇまたやっちゃった」と正気に戻った山南さん!
あれほど真っ白になっていた髪も一瞬にしてこの通り…なんなんだ一体…元に戻ったのはいいですけど、人騒がせにもほどがありますよ!

「局長、女性の客人が見えております。雪村君を訪ねてきているのですが、ぜひ他の方々にもと…」

「えっ、私に…?あっ!?お、お千ちゃん!?」

「千鶴ちゃん、あなたを迎えに来たのよ!
 時間がないわ、すぐにここを出る支度をしてちょうだい」

「えっ?えっ?そ、そんな藪から棒に言われても…」

「お、おい、俺達にも分かるように説明してくんねえか?」

そんな夜這い騒ぎからしばらく経ったある日のこと、今度は千鶴を訪ねて一人の娘が新選組の屯所にやってきていました
その娘とは、この間斎藤が「安心せい、峰打ちじゃ」と暴漢どもから助け出した千姫という少女…
やって来るなり「私と一緒に逃げよう」などと妙なことを言い出した千姫でしたが、詳しくその事情を問いただしてみると…

「風間千景という男をご存知ですね?」

「ああ…何度か俺達の邪魔してくれた…」

「確か薩摩の仲間だよな」

「うむ、彼は自らを鬼と名乗っているそうだが…」

「私も鬼なのです」

「ええっ!?」

なんと「私はLです」みたいに千姫の口から飛び出した衝撃の事実!レイパー風間や千鶴と同じく、
この千姫もまた鬼の末裔なんだとか…というか千景・千鶴・千姫って、鬼の血を引くキャラはみんな名前に千が入ってるんですねえ
それと「女の鬼はレアだから」って風間は千鶴を狙ってるわけですが、この千姫も女の鬼だってんなら
コイツを差し出せば千鶴はあのしつこいレイパーから解放されるんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「こちらは古き鬼の血筋、鈴鹿御前の末裔にあたられる千姫様…
 そして私は、姫様に代々お仕えしている忍びの者…」

「あ、あれっ!?そういえばあんた、島原にいた…君菊さん!?」

「なるほどな…やけに愛想がいいと思ったが、最初から狙いは新選組の情報か」

「んふっ…」

「古来より時の権力者達は、鬼の力に目をつけ利用しようと狙って来ました…
 しかし人との交わりが進んだ今では、血筋のよい鬼はそう多くはありません。
 西国では風間…そして東で最も大きな鬼の家が、雪村家なのです」

「ええっ!?」

「血筋のよい、しかも純血の子孫同士が結ばれれば、より強い鬼が生まれる…」

「それが風間の狙いか…」

そして千姫の口から次々と語られる鬼の情報の数々…その中でも、やはり一番注目してしまうのは風間の目的でしょうか
まさかガチで千鶴と子作りする気満々だったとは…(えー  マジかよ風間さん、最高すぎだろ
今までは冗談半分で、風間はいつも「千鶴は俺の嫁」みたいなこと言ってるなーと思ってましたが超本気だったなんて!
千鶴との会話も、あれが風間流の口説き文句だったんだろーなと考えると胸が熱くなるな…風間さん面白すぎるわ

ともかく千姫が千鶴を連れ出そうとしたのは、そんな風間の魔の手から千鶴を守るためということのようです
しかし守ってくれる人と言うなら、すでに頼れる男たちが千鶴の周りにはごろごろいるわけで…
結局千鶴は千姫の申し出を「間に合ってます」と断り、今後もこの屯所で暮らすことを選ぶのでした

「千鶴ちゃん…忘れないでね、私はあなたの味方だから!」

「うん…ありがとう!」

「ククク…迎えに来たぞ、千鶴…」

噂をすれば婚活に熱心な風間さんキター!!(えー
今日も「千鶴たんは俺の嫁だお」などと意味不明な供述を繰り返しつつ、新選組の屯所を強襲する風間!
ちなみに風間と一緒にいるのは、銃使いの不知火拳法使いの天霧、この2人も鬼の一族であります

「お待ちしていましたよ…あなた達鬼のお相手は、我ら羅刹隊が致します!」

「「「ヒャッハアアアアア!!」」」

って、そんな風間たちを屯所で待ち受けていたのは、山南さん率いるマジキチ隊士部隊!
量産型山南さん…完成していたの!?(えー
なんというかこいつら…千鶴を守る正義の部隊のはずなのに、見た目からして妖怪にもほどがある:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
目を合わせただけで呪われそうですよ!恐すぎだろオイ…しかし精神的にはアレでも、戦闘力はかなり強化されているはずですが…

「例のまがい物か…!」

ズバッドバアアアン!!

「ギャハァーーッ!!」

「フン…急所を突けば脆いものだな」

「まったくです…こんなものを造り出すとは酷い事を!」

「くっ…!やはり本物の鬼はすさまじい!」

って、こんな人間をやめちゃった人達にも関わらず、バッタバッタと簡単に倒されていくマジキチ部隊!こいつら使えねえー!!
それどころか「こんな非人道的な強化兵を造り出すとは許せん」と天霧の怒りを買ってしまう始末です
返す言葉もございません(えー  山南さんはマジキチ部隊にひどいことをしたよね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ちなみにこのマジキチ部隊や山南さんは、「人工的に鬼の力を得られる秘薬を飲んだ強化人間」であります
だから元々鬼の一族な風間たちからしたら、「鬼の真似事をしてトチ狂ったまがい物」ということになるわけですな
ジョジョで言うところの石仮面かぶった吸血鬼が山南さん達、そして究極生物が風間たちって感じです

ドカアアアアッ!!

「山南さんっ!こいつは俺が仕留める!」

「ふん…来たか、面白い」

「新選組の屯所に踏み行って…これ以上好き勝手させるわけにゃ行かねえんだよッ!!」

とその時、そんな頼りにならない山南さん達に代わって、風間達との戦いに身を投じる土方達!
風間とは土方が、不知火とは原田が、天霧とは永倉がそれぞれタイマンを挑み、3人とも互角以上にやり合っております
ドーピングもしてないただの人間なのにこの強さ!人間やめたのに頼りにならないマジキチ部隊って…(えー

ビュバッキイイイイイン!!

「ちっ…!」

そんな主力3人の中でも圧倒的に土方さん強し!風間と激しい斬り合いを続けながらも、その中で渾身の一刀を放ち
ついに風間の愛刀を一刀両断!うひょー土方さんかっこいいぞ、普通の人間が超人を圧倒するというのはやはり燃えますな

「貴様は鬼ではない…何故これほどの力を…何者なのだ、お前は…!!」

「ただの…人間だ!!」(えー

というわけで勝負あったに見えた二人の死闘でしたが、どっこい折れた刀を気にも留めずにさらなる猛攻を仕掛ける風間!なにィー!?
土方とて気を抜いていたわけではありませんが、予想を超えた風間の凄まじい攻撃に対応が遅れてしまう!
それでもなんとか風間の猛ラッシュを防いではいましたが…

ガッキイイイイン!!

「つうっ!」

とうとう一瞬のスキが生まれたところを風間に突かれ、愛刀を弾き飛ばされてしまう土方!
それでもさすがの土方は、すかさず間合いを取って今度は脇差での勝負に出る!
しかし風間もやはり勝負どころを知っています、土方が脇差を抜くより速く一気に間合いを詰めていき…!?

「やめてええええーっ!!」

「なっ…!バカ野郎!!余計なことを!!」

って…(゜д゜;)え、えーーーー!?なんなんだこの唐突なラブシーンは!!(えー
土方の危機にいてもたってもいられず、なんと自分の刀をひっさげて飛び込んできた千鶴!…ってそこまではいいんですが
この思いっきり抱き合って身動き取れないポーズは一体なに!?なんで急にこんなイチャイチャしてるの!?(えー

「…」

そんな目の前に突然生まれたイチャイチャ空間に、さすがの風間さんも「えー」という感じで固まっております:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
はっ(゜д゜)ま、待てよ、風間のような「○○は俺の嫁!」というタイプは、そういう自分のひいきにしているヒロインが他の男とイチャつくと
「裏切られた!騙された!今まで買った関連グッズ全部燃やしてくる!ビッチ死ね!!」すぐに発狂するタイプだから
これは風間にとっては物凄い精神攻撃になっているのかも:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ハッハッハッハ!風間〜、フラれちまったな!」

そしてこの絶妙のツッコミである  完全に俺の気持ちを代弁してるよ不知火!
完全に風間より土方の方を選んだ千鶴を見て、「いや〜風間くん今日の婚活は失敗っすね」と声をかけてやる不知火。
それに対して風間は「ふん…興が削がれた(´;ω;`)」負け惜しみを言いながら退散して行くのでした。いかん…こいつら面白すぎる

「大丈夫か、千鶴!」

「は…はい…でも…わ、私のせいで皆さんが…」

「そんな顔するなって…男が女を守るってのは正義だ、
 お前がいたから俺達は普段の何倍も力が出たんだ。土方さんも新八もな」

そしてようやくレイパー風間の脅威は去ったものの、今になって死闘の恐怖がドッと押し寄せてガクガク震え始めてしまった千鶴。
そんな千鶴にフォローを入れにやってきたのは原田でした。前回千鶴が落ち込んでた時もそうでしたが、
この人気配り兄さんって感じでかっこええですなぁ。というか原田も永倉も、不知火や天霧相手の戦いを無傷で乗り切ったのね…
やっぱりこいつら、一瞬にしてバサバサやられまくってたマジキチ兵士達より遥かに強いんだなぁ

「は…原田さん…皆さん…ありがとうございました…!」

「…(すたすた)」

「はは、土方さんもよくやったってさ」

「…はい…!」

そしてやはりというかなんというか千鶴が可愛すぎてやばい。これはもうやばいマジやばい
こんな目をうるうるさせた姿を見てしまったら「普段の何倍も力が出た」とか「千鶴は俺の嫁」とか言い出すのも分かりますわな。
さて、ともかく今回は引き返してくれたわけですが、婚活に熱心な風間さんはこれで諦めてくれたのかどうか…次回に続く!


■薄桜鬼 第10話「絆のゆくえ」

 

ビョオオオオオオ

「ひゃっ…はぁーっ、はぁーっ」

「ん、千鶴、寒いのか?俺の手で暖めてやろうか?」

「い、いえ!このくらいの寒さ、へっちゃらです!」

「ははーん、左之ぉ、なーにこんなところで千鶴ちゃん口説いてんだよぉ?」

確か前回は夏の話だったはずですが、巡り巡って早くも作中の季節は冬。
あのレイパー風間につけ狙われている千鶴も、ひとまずこうして平穏に暮らしているようで…って、
こんな吐く息が真っ白になるような寒い時期なのに永倉の裸同然の格好は一体…(えー
よく真冬でも我慢して半袖の格好してる人がいますが、そういうレベル超えてるよこれ!胸とか腹とかモロ出しじゃねえか!
スタッフさんどうかこの原始人に、もう少しマトモな格好をさせてやってください:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「なんだって!?坂本が斬られた!?」

「原田君、坂本が斬られた所にあんたの刀の鞘が落ちていたらしいが…」

「なっ…」

「なあんだ、左之さんが坂本龍馬を斬ったんだ?僕も呼んで欲しかったなぁ」

「バカ言え!俺の鞘はここにあるだろうが!」

「なんにしてもだ…新選組の仕業にしたい奴がいるって事だな…」

《慶応三年10月、大政奉還により幕府と朝廷は新しい時代を迎えた…
 だがその一月後、歴史の立役者であった坂本龍馬が暗殺され…
 新選組もまた、否応なく時代の大きなうねりに飲み込まれようとしていた…》

しかし冒頭のアホなやり取りとは裏腹に、世の流れは歴史の大きな分岐点を迎えているところでした
大政奉還によって幕を閉じることになる江戸幕府、さらに何者かによって暗殺された坂本龍馬…
そんな中で原田に龍馬暗殺の疑惑がかかったり、敵対勢力が近藤勇暗殺を狙っているとの噂が立ったりと
どんどん新選組の周囲でもキナ臭い話題が絶えないようになってきました。これは新選組にも終わりが近づいている予兆なのか…

「雪村君、ひとつ頼みがある…俺に何かあった時は、俺の代わりに沖田さんの看護に当たってほしい」

「えっ…?な、何かって…」

「他の者には頼めない。彼の病気を知っていて、医術に明るいのは君だけだ」

そんなある日、新選組の一員である山崎から沖田の看護を頼まれることになった千鶴。
沖田が肺結核を患う剣士であることは非常に有名な話ですが、この時期にはすでに相当ヤバイところまで病状が悪化していたようです
まあ今までも戦うたびにゴホゴホ咳き込んで血を吐いてましたからな…

「これは松本先生の指示を受けて、隊内の病人や怪我人の治療法をまとめたものだ」

「山崎さん一人でこれを…?」

「俺が留守の時は、これを見て対処してやってくれ」

「あの…私、お手伝いだったらいくらでもします…でも…でも、山崎さんの代わりは出来ません…!」

「ああ…」

さらにそんな沖田の治療法を教えた山崎まで、まるで自分の死期が迫っているかのように千鶴との会話を…
なんかマジで物凄い勢いで新選組のメンバーに死亡フラグが立ちまくってますな…
このまま次々に新選組メンバーが破滅を迎えていくんだろうか…

関係ないけど新選組の山崎っていうと、銀魂に出てくるミントン山崎くらいしか知らないんですけど
薄桜鬼の山崎はあんなアホを絵に書いたような奴じゃなくて、任務を忠実にこなす忍者さんって感じなんですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「うっ…ゴホッ…!ゲホッグゴホッ…!はあ…ぐっ…はあ…っ!」

ガラガラッ

「…う…?誰かと思ったら…よくここまで入ってこられたものだね…」

「ご安心を。いつぞやのお礼に参っただけです」

って、噂をすれば病に伏せる沖田の部屋に予想もしない客人が!真夜中に沖田が自室で激しく咳き込んでいた時のこと、
なんと突然そこに姿を現したのはあの南雲薫でした。なんでも以前助けてもらった礼をしに来たそうですが…
確かに薫はゴロツキから救ってくれたという恩が沖田にあるものの、この間は原田に向かって突然斬りかかったこともある女…
とても新選組の味方とは思えないのに、それが沖田を訪ねてくるとは一体何を考えて…

「(がさごそ)」

って、お礼がどうとか言うなり突然自分の胸をまさぐり始めた薫!
ちょっ…お礼っていうのはまさか体!?「私の体で払います」とか言うつもりですか!?
それにして目の前で女の人が胸をまさぐる光景のなんとエロイことよ(えー
この間は薫のことを「千鶴の劣化版じゃん」と言った私ですが、たった今凄い勢いで薫の株が私の中で急上昇を:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「これは…!?なんで君がこれを…」

「綱道さん(千鶴の父)から頂きました」

って、そんな薫が胸元から取り出したのは、山南さんや羅刹隊を変貌させたあの変若水(おちみず)!
変若水ってなんなの?という人のために説明しておくと、まあ要するに神のアクアみたいなもんです(えー
こいつは人間に鬼の力を与えるドーピング剤で、飲めば病気や怪我もたちどころに治す強靭な生命力が湧いてくるという…

ただしその代わりに、副作用として正気を保っていられなくなり、山南さんや羅刹隊やのような変態に成り果ててしまうわけですが…(えー
イケメンとして死ぬか変態として生きるか
…これは沖田にとって苦渋の選択を迫られる場面ですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「綱道さん、ね…君とはどんな関係なの?」

「私の父です。そして千鶴は私の双子の妹…私達の生家が倒幕の誘いを断って滅ぼされた折、
 千鶴は綱道さんに、私は土佐の南雲家に引き取られて、離れ離れになってしまったのです」

そんな変若水の入手経路を尋ねる沖田でしたが、その質問から意外な事実が明らかに!なんと薫と千鶴は生き別れの双子だったという…
どうりで顔がそっくりなわけですな…それとこの間、原田が土佐藩士と戦ってる時に「原田死ねやー!土佐の皆さん今のうちに逃げて!」
こいつが現れたのも、要は土佐の家に引き取られたから、現在も土佐に味方してるってことみたいですねえ

病のことは千鶴に聞きました。この変若水を飲めば、蝕まれた体も治りま…」

「あの子は僕の体のことを人に話したりしない。
 誰かに言ったら斬るって約束だからね…(チャキ…)」

ところがその時、薫の何気ない一言から殺気をピリピリと発し始めた沖田!
「あんたの病気は千鶴が言いふらしてたよ」などと言い出した薫でしたが、
千鶴はそのことを絶対にバラさないと沖田に約束していたわけで…

実際、さっき山崎&千鶴が沖田の病気について話していた時も、
「ねえねえ沖田さんの病気についてなんだけど」「そんなの知りません」「本当は知ってるだろ」「いいえ知りません」
「じゃあそれでもいいから俺の話聞いてよ」
と、千鶴からは決して沖田の病気について話そうとはしなかったんですよね

ともかく、そんな嘘をついて沖田に変若水を飲ませようとする薫は明らかにうさんくさいわけで…
「何企んでんだテメー」と薫を敵とみなした沖田は、刀を手にして居合いの構えを取りますが…

「…今のあなたに、戦えますか?」

「僕は…!まだ戦える!!」

ジャキィン!!

そう言うが早いか、薫に向けて刀を抜き放った沖田!「俺は最後までイケメンとして死ぬんじゃー!!」という
人としてのプライドをかけた一撃!そんな沖田に対して、正座したまま動こうともしない薫でしたが…

ボヒュウッ!!

「…!?」


(C)荒木飛呂彦/集英社

「そんなねむっちまいそうなのろい動きで
 この薫が倒せるかァーーッ!!」(えー

ってなにィー!?沖田の刀が薫を捉えたかに見えた瞬間、目にも止まらぬ動きでそれをかわしてしまった薫!
座ったままの姿勢!膝だけであんな跳躍を!!(えー
そういえば千鶴と双子ってことは、薫も鬼なんでしたっけな…だからこんなツェペリさんのような超人的な動きもできるということか…

 

「(ニマアッ)」

そしてこの顔である  ウヒャアー!!なんという悪い顔!この妖しいオーラを漂わせた表情は正直たまらんですな
あ…あの女の目…まるで養豚場のブタでも見るかのように冷たい目だ…残酷な目だ…
「かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね」ってかんじの!
(えー
残る力を振り絞った沖田に向かって、このまるでゴミを見つめるような冷ややかな視線…
「天才と言われた沖田も地に落ちたな」とでも言いたいんでしょうか、ともかく今の沖田では薫に触れる事すらできないようです

「…く…っ…!」

そんな薫が部屋から消えて行った後で、悔しそうに顔を伏せながらうめき声を漏らす沖田。
今のような屈辱を味わわされればそうもなるでしょう、せめて自分に全盛期の力があれば…
しかし、そんな沖田の切実な願いを叶えてしまう薬が今まさに目の前に転がっているわけです。
薫が置いていった変若水…これを飲みさえすれば…しかし人の道を踏み外してまでやる事なのか…?

これは沖田の心中に相当な葛藤が渦巻いてるみたいですね。しかし私だったら
「Σ(゜д゜)はっまてよ、この薬は薫が胸元に入れていたからおっぱいのぬくもりが!!」
即ガブ飲みをし始めるかも知れませんが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  いやしかし薫はいいね!今回で一気に株を上げたね!
健気で可愛い美少女の千鶴に対して、薫は妖しい色香の漂うお姉様って感じで別の魅力があるのがいいなぁと。
沖田に向けた冷たい視線とかははぁ!女王様ぁぁーーっ!!って感じでひれ伏したくなるな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「いよぉ人間!遊びに来てやったぜぇ?」

「不知火…!なんでお前らがここに!」

「なんでって、まぁ仕事だよ仕事」

「はっ…よくもまぁこんだけ集めたもんだ…風体からすると薩摩の連中だな」

「不意を突くような真似は詫びましょう。だが我々も一応、藩命に従う必要がありましてね」

一方その頃、なんと夜の町中で不知火&天霧率いる薩摩藩士の大群に襲われていた原田達!
「私らも薩摩藩の命に従う必要がある」という天霧のセリフからして、どうやら今日は薩摩藩にとって邪魔者の新選組メンバーを
消しにやって来たようで…それにしても、こちらの戦力は原田、永倉、藤堂のたった3人だけなのに対して、
相手は数十人の薩摩藩士+鬼の力を持つ不知火&天霧とは…完全に勝ちの見えない戦いですな…

それにしても、あのレイパー風間さんも一応薩摩に属する鬼なはずなのに、一緒にやってきていないのはなぜでしょうか
やはり前回目の前で千鶴と土方にイチャつかれたのがあまりにショックで、今頃うんうん寝込んでいるとか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「ふんっ!おおりゃああっ!!」

そして次々と襲いかかってくる薩摩藩士を相手に、必死の奮闘を繰り広げる原田達!
名もないザコども相手に簡単にやられる原田達ではありませんが、それでもこの人数で来られるとあまりに厳しい戦い…
息つく暇もないほど次々襲ってくる敵を相手に、原田達の体力はどんどん削り取られていく一方です

というか薄桜鬼って、なにげに戦闘シーンが迫力ありますよね。この永倉の鍔迫り合いから回し蹴り、さらに背後の敵にも応戦という
流れるような動きには惚れ惚れしてしまいますな…やっぱり永倉の強さって新選組の中でも頭ひとつ抜けてる気がします

「ぐっ…はぁ…はぁ…!」

「ぜぇ…ぜぇ…!」

「ひとつ提案があります。そこにいる雪村千鶴君をこちらに預ける気はありませんか?
 そうしていただければ、皆さんを見逃しましょう」

「え…!?」

「なんだと…!」

「決して悪い取引ではないと思いますが…この戦力差、これ以上戦うのはお勧めしません」



ところが原田達の体力がそろそろ尽きかけてきた頃、「千鶴を置いて行ったら見逃してやるよ」などと言い出した天霧!
薩摩藩の命令通り原田・永倉・藤堂をここで殺すより、千鶴をゲットすることの方が大事なのか…
今ごろ自宅に引きこもってしくしく泣いているレイパー風間を慰めるためにそこまでして千鶴を…(えー

「わ…私が…私がそっちへ行けば、本当にみんなを助けてくれるん…」

「こいつを渡して長らえるぐらいなら、お前ら道連れに果ててやる。来いよ!!」

「は、原田さん!?」

「あとは俺達に任せなァ!!平助ェッ!なにボサッと突っ立ってやがる!
 左之だけにカッコつけさせる気か!!」

「へへっ…新八っつぁんも左之さんもケンカの時はいっつもそうだ!
 俺の都合なんて関係なく呼んだりしてさぁ!」

「そいつはお互い様だろうが!」

「はっ…こうして3人でケンカすんのも久し振りだなぁ!
 うおらあああああああーーっ!!」

がしかし、ハナっからこの3人に千鶴を見捨てる気など微塵もなし!むしろ「千鶴を置いてったら見逃してやるよ」という
天霧の言葉に荒ぶる闘志を爆発させる3人!どうやら天霧はとんだバーニングソウルを呼び覚ましてしまったようです
まさしく鬼神のごとき激闘を開始した3人は、凄まじい勢いで薩摩藩士のザコどもを撃破していく!

ズバッドバアアアン!

「天霧…!お前は俺が倒すッ!!」

「…単身で私に挑むつもりですか」

「嫌でも付き合ってもらうぜ!おらあああーーっ!!」

バッキャアアアアン!!

「うがはあーーっ!?」

ゲェー!?しかし気合だけではどうにもならない天霧のこの強さ!一人で威勢よく突っ込んで行った藤堂でしたが、
猛烈なカウンターパンチを合わせられて激しく吹っ飛ぶ結果に!そういえば藤堂は第3話でも天霧相手に戦って一撃でのされてましたな…
ちなみに永倉は、前回屯所を襲撃した天霧とも無傷でガチにやり合える腕前なので
藤堂…悪いことは言わないから、天霧は永倉に任せて君はザコ狩りに専念しててください!(えー

「ぐぐっ…く…そっ…!」

「見上げた度胸です…だが…愚かだァッ!!」

ゴワッシャアアアアアン!!

「へ…平助君ーーっ!!」

ぎゃー藤堂死んだー!!首吊りの態勢から藤堂に放たれた天霧トドメの一撃!
激しく吹っ飛んで打ち上げ花火と化した藤堂は、大量の血を吐いてお空の星となる結果に!
ああ、これはなんというか…完全に致命の一撃が入ってしまったという感じですが…
果たして藤堂は次回も命を繋いでいるんでしょうか、永倉に任せていればこんなことには…(えー  次回に続く!


・薄桜鬼はEDによっては、千姫が風間に
「私が嫁になってやるから千鶴狙うのやめろ」って言って
 風間も「じゃあいいよー」ってあっさり了承して千鶴から手を引くっていうルートもあったりしますよ(笑)
 多分アニメではそんな展開にはならないと思いますが・・・(平助ルートとかその辺だったんで)
「くれてやるぜ私の体を!
 入ってきやがれーっ!!」


(C)細井雄二/講談社

「よかろうー!!」

こうですか!?わかりません!(えー
いや凄いルートがあるもんですねゲーム版の薄桜鬼は…私が感想で書いた「女の鬼が目当てなら千姫とも婚活しなさいよ風間さん」って話が
キサマのいる場所はゲーム版がすでに通過した場所だッッ!!と実現済みだったとは…

それにしても千鶴のために風間に体を差し出して子を宿す千姫…ヒャアー!!
それを聞いた以上は風間さん主人公のエロゲー版薄桜鬼の発売を所望する!(えー
というか正統派美少女の千鶴、妖しい色香の漂う薫、サバサバした元気っ子の千姫を、「よーし今日こそ孕ませに行くぞー」と狙ってるなんて
存在自体がエロゲーな人ですね風間さん。じゃあとりあえずタイトルは「炎の孕ませ婚活鬼」これでどうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



・薄桜鬼の感想が毎回マジで面白いのでいつも楽しみにしております。原田はいい兄ちゃんですよね。
 ゲームだとCEROCの血描写以外の原因をほぼ一人で担う男ですが…。

やぁありがとうございます、薄桜鬼はなんだかんだで今期一番好きなアニメなので、感想を楽しく読んでもらえて私も嬉しいですな
原田は私の中でもかなり好感度高いですねえ、ああいう優しくて面倒見のいい兄貴分キャラって個人的にかなり好きです
ガンダムOOのロックオンさんとか、ファーストガンダムのリュウ・ホセイとか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ただ薄桜鬼の男キャラは、私から見てもみんないい感じの奴らが揃ってるなーって思いますけどね
怒鳴り声のドスの効き方がかっこいい土方とか、普段アホなのに戦闘時の頼りがいが凄い永倉とか、
美形度ナンバーワンでアニメ雑誌とかに引っぱりだこな斎藤とか。藤堂はまあ…ドンマイって感じですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

しかしゲームの原田がCEROCの原因を作ったっていうのは、一体何をやらかしてしまったんでしょうか
やはり得意の裸踊りでハッスルしすぎてしまったのか…(えー



・もっと山南さんを出してください。
・大志さんに残念なお知らせです。なんと山南さんは攻略対象じゃないらしいっすよ!?ゲームスタッフしっかりしろよ……
・薄桜鬼の感想見ました!大志さん……大丈夫ですか?(山南さん的な意味で)

みんな山南さん好きすぎだろ…まあ俺も人のこと言えないけど。OPでも「山南さんどこに映ってるかなー」と思って色々探してしまいました
しかしどこにも見つからない!山南さんはOPからハブられてしまったのか!?そう思って何度もOPを見直すハメになりましたが、
その甲斐あってようやく見つけましたよ、山南さんの勇姿を



みなさんお分かりでしょうか、この画面中央にいる近藤、そして画面の右にいる永倉
その間に米粒みたいな大きさで映ってる山南さんの姿が。山南さァーーん!!なんだこの扱いはー!!
ちなみにOPでの山南さんの出番はマジこれだけで終了です。何故だよ!!
永倉と近藤の間ってめちゃめちゃ広くスペース空いてるじゃないですか!
それなのにわざわざこんな誰も気づかないような位置に…なんというひどいことを…
こうなるとオープニングテーマ「十六夜涙」のテロップが山南さん涙目なことを意味している
ように見えるから困る:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■薄桜鬼 第11話「零れ落ちるもの」
 

「千鶴!平助は…平助はどうなんだ!」

「あ…あぁ…!」

「おおおおおーーっ!!」

「ちぃ…っ!!」

ドバシュウッ!!

「くそっ…キリがねえ…!」

前回から薩摩藩士との壮絶な死闘を繰り広げていた原田たち…そんな中で天霧から致命傷を受けてしまった藤堂は、
もはや虫の息といった感じでピクリとも動きませんでした。原田と永倉は藤堂をかばって奮闘を続けますが、
2人とも体力的に限界が来ているのは火を見るより明らか…もはや原田達もいつ一気に崩れるか分からないような状況でした

ズッドババシュウウウッ!!

「ぐがああああーっ!?」

「…!?」

って、こ、これは!?そんな絶体絶命のピンチに突如現れた謎の助っ人!瞬く間に薩摩藩士数人を斬り伏せるほどの超高速の剣閃…
なんと…このおよそ人間業とは思えない超絶な強さは…?一体どこの誰がやってきたと言うんでしょうか
私の予想としては「勘違いするなよ新選組、貴様らを倒すのはこの俺だからな」
薩摩藩士にエモノを横取りされたくなかった風間さんとかが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「すまんな、遅れた」

「さ…斎藤!」

斎藤さんだー!!そんな助っ人の正体はなんと斎藤さん!鬼でもないのになんつー強さだ!
というかこの人、ここへ援軍に来る前にぞろぞろと現れた大勢の敵と戦ってそいつらを全員ぶった斬ってからやってきたわけですが…
そんな激闘の疲労を微塵も感じさせないこの強さ、原田や永倉も相当に強いはずなんですが、この人はさらにそれを上回ってる感じです

「ここは俺に任せろ」

って、な、なにィ!?目の前の薩摩藩士どもに「俺1人で十分だ」と1人だけで戦いを挑む斎藤さん!そ、そんな無茶な!
いくらなんでもこれは自殺行為としか…相手が薩摩藩士だけならともかく、藤堂を一撃で倒した天霧や不知火までいるっていうのに…
それでもやはり1人で戦う気満々の斎藤さん、ああ果たしてどんな戦いが繰り広げられるのか…

「なあ…羅刹隊なんてよ、あんなモンいつまで続けるつもりなんだよ…!そりゃ俺だって
 平助に死んで欲しいわけじゃねえけどよ…斬った張ったをやってりゃ、いつか自分が斬られちまうことだってある…
 だがここは、死ぬことも許されねえってのか…?」

「お前の気持ちも分かるがよ…羅刹になると決めたのは、平助自身だろ」

へ…?(゜д゜;)ちょっ、あ、あの…?斎藤さんの激闘が始まるかと思いきやいきなり場面転換!?斎藤さんはどうなったんですか!?
ええいホワイトベースはいい!ガンダムを映せ!!(えー
これは無事に奉行所へ帰ってきた永倉や原田の場面のようですが…少なくとも斎藤さん以外はみんな生還できたのか…?
でも藤堂はやはり傷が深すぎて瀕死となっているようで、もはや変若水を飲んで羅刹になるしか回復の手段が残っていないとか…

って、気がつけば奉行所にはちゃっかり元気に帰ってきていた斎藤さんの姿が。ふ、普通に無傷で帰って来とる!?
あれだけの大軍団をたった一人で壊滅させてきただと!?つ、強すぎる!あまりにも強すぎる!
いやとんでもないっすね斎藤さんの実力は…私の中の薄桜鬼強さランキングでいくと

ランクSSS:斎藤さん ← 地上最強の男
ランクA+:土方、レイパー風間 ← 作中最強レベル(斎藤さんがいなければ)
ランクA:原田、永倉、天霧、不知火 ← 文句なしに強い超達人クラス
【越えられない壁】
ランクB:
沖田 ← まあ強い
ランクC:藤堂、山南さん ← それなりに強い…はず
ランクD:羅刹隊 ← 正直微妙
ランクE:普通の武士 ← やられ役のみなさん
ランクF:千鶴 ← 「きゃああー!!」と守られるのがお仕事です

こんな感じですな…斎藤さん最強すぎるだろ…FFTで言うと剣聖オルランドゥくらいズバ抜けてるよ…(えー

じゃぶじゃぶじゃぶじゃぶ

「…」

「よう」

「えっ!?」

ガッシャアアアアン!!

「うおっ!?ごめん、驚かせちまったかな」

「へ、平助君!もういいの!?」

「ああ、ケガは治ってるみたいだ。前と何も変わんねえよ」

「そう…!」

「ただ…今は黄昏が夜明けに見えるし、月が太陽に見えるかな」

そしてさっきまで生死の境をさまよっていた藤堂ですが、変若水を飲んだ途端にみるみる傷がふさがって早くも復活!
元気になって何よりではありますが…「今の俺には黄昏(夕焼け)が夜明け、月が太陽みたいな感じ」と言っているように、
全てが元通りとはいかなかったようで…要するにこれって太陽の光が苦手になっちゃったって言ってるんですよね?
山南さんや羅刹隊のように、変若水を飲んだ人間は夜にしか行動してないし、羅刹の体になると陽の光に当たれなくなってしまうのか…

「ごめんなさい…私をかばってくれたから…」

「ん?お前のせいじゃないって!俺がもっと強ければケガなんてしなかったんだから、悪いのは俺の弱ささ」

「平助君…」

「それに薬を飲むって決めたのは俺だしな、俺にはまだやり残したことがある気がするんだ。
 だから千鶴は気にすんなって!」

それにしても藤堂、羅刹になったというのに性格の方は全然変わってないみたいですね
山南さんなんかは変若水を飲んだ途端に「ヤリなさいッ!!ヤリなさいぃぃぃぃッ!!」
理性がぶっとんで千鶴に襲いかかったというのに…(えー
やはり元々の性格が変態だと、羅刹になった時の暴走ぶりが激しくなるということなのか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「(かちゃかちゃ)あいたっ!」

「ん?大丈夫かちづ…うっ!?う…お…あ…!がああああっ…!!」

「え…?へ、平助君!?平助君っ!!」

ところがその時、ふとした拍子に藤堂の体に異変が!千鶴がさっきびっくりして割ってしまった器を片付けようとしたその瞬間、
うっかり手を傷つけてしまいタラタラと指から血が…それを見た藤堂は、みるみるうちに正気を失い苦しみ出してしまいました
そう、この間の山南さんもそうでしたが、羅刹となった人間は血を見ると理性が完全に吹き飛んでしまうわけで…

「それは吸血衝動です。血を飲めば治りますよ」

「さ、山南さん!?」

「ッは…!い…嫌だ…!ぐ…う…う…!お、俺は絶対…血を…飲むだなんて…!」

「なにを耐える必要がありますか?血が欲しいのなら口にすればいい」

「やめてください山南さん!平助君に変なことを吹き込まないで!」


(C)武論尊・原哲夫/集英社

なぜ我慢する必要がある?
お前ほどの男が
なにを迷うことがある!奪いとれ!
今は悪魔がほほえむ時代なんだ!!
(えー

なにをジャギみたいなこと言ってんですか山南さん!悶え苦しむ藤堂の前に現れた山南さんですが、
まるで悪魔のささやきのように「血なんていくらでも飲めばいいじゃない」と繰り返すばかり!まるで悪役ですよ!山南さん…一体何が…
今の山南さんを見ていると「これから毎日家を焼こうぜぇ?」と誘惑するジュラル星人を思い出してしまうんだが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「変なこと?人間が食事を求めるように、我々羅刹には血が必要なのですよ」

「そんな…」

「だ…大丈夫だ、千鶴…俺は血なんて飲まない…
 そんなの、人間がする事じゃない…!だろ…?」

「あなたはまだ自分のことを人だと?君は羅刹でありながら、人間の善悪に縛られている。
 不幸としか言いようがありません」

「く…!」

「ですが…私も人から羅刹に変じた身。君の動揺も分かります。
 血を求めるのがどうしても嫌だと言うのなら、これを飲みなさい」

「羅刹になったら善悪なんてどうでもいいし、やりたい放題やれよ」と、ますます悪役じみたことを口にする山南さん。
ところが一応は吸血衝動を抑える薬も存在するようで、山南さんはそれを藤堂に差し出しますが…
お、おいおいこれって本当に飲んで大丈夫なんだろうな…今の山南さんのことだから
「残念これは吸血衝動をMAXにする薬でしたァー!!」ぐらいのことはやりそうな気が…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「(ごくごく)ぐっ、くっ…う…はあ…はあ…ふぅ…」

「あ、ありがとうございます、山南さん…!」

「礼を言われるようなものではありませんよ。それは所詮その場しのぎでしかありませんから。
 我々羅刹の苦しみは、血を口にするまで続くのです(すたすた)」

「あ…山南さん、また見回りかい?」

「…ええ」

ところがなんと、その薬は本物の吸血衝動を抑える薬!おおなんと…山南さんにもまだひとかけらの良心が残っていたか…(えー
しかし今日のところは薬のおかげで助かったものの、山南さんは「こんなもんでいつまでも正気を保てると思うなよククク」と、
嫌な笑いを浮かべて藤堂達の前から去っていくのでした。一体どうしたんだ今日の山南さんは…
変態なのはいつものことですが、今日は完全にダークサイドに堕ちているというかなんというか…



「しばらくぶりね、千鶴ちゃん!」

「あっ!?お千ちゃん!?」

「ここは部外者は立ち入り禁止なんだがな…一体何の用だ?」

「ごめんなさい、どうしても今日しなければならない話があったものですから」

ところがそんなある日、新選組の奉行所に思わぬ来客が!それはなんと、この間「私ら鬼なんで里にでも帰ります」と去って行った千姫でした
それがトンボ帰りしてくるとは一体…?千姫が新選組に話したいことは、この間鬼の情報を色々話したことで片付いたと思いますが…
はっΣ(゜д゜ )もしやこれが噂に聞く「私が風間の子を産みます!」の宣言をする展開なんでは…(えー

「話というのは他でもありません、羅刹のことです。
 単刀直入に伺います、彼らは失敗作なのにいつまで使うつもりなのですか?」

「…」

「アレは新選組の手に余るもの、これ以上新選組は羅刹に関わるべきじゃありません」

「失敗かどうかは俺達が決めることだ、あんたにゴチャゴチャ言われる筋合いはねえな」

しかし残念ながら千姫の口から妊娠の話はさっぱり出てきませんでした。そうか…残念ながら…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ともかく千姫の話というのは「あんな鬼の劣化コピーいつまで使ってんの?」と新選組の羅刹隊をとがめる発言…
確かに羅刹になった人間は、大抵がただのキチガイになるだけで、あまりにも精神状態がまともじゃないですからなあ

しかし土方も、山南さんや藤堂のような仲間を「失敗作」と呼ばれちゃ黙っていられません
「お前にあーだこーだ指図される筋合いないから」と千姫の話を突っぱねてしまいます

「その羅刹の方が、見回りと称して辻斬りをしているのはご存知ですか?」

「なに…!」

(え…?み、見回りって…)

「彼らが突然壊れる症状はなんら改善されていません。
 都の治安を守る役目の方々が、罪もない民を斬るなんて…本末転倒もいいところです」

「…」

ところがその時、君菊の口からとんでもない事実が発覚!なんと羅刹になった隊士が、
街中で見回りと言いながら罪もない一般人を惨殺しているとか…完全にただの凶悪殺人犯じゃねえか!本当なら許しがたい話です

しかしそれを聞いた千鶴は、「見回りってまさか…」と何かに気づいたような反応を…ま、まてよ…
そういえばさっき、山南さんが藤堂に薬を渡した時に「じゃあ今日も見回りに行ってきます」などと言っていたような…
ちょ…そ、それって…山南さん=凶悪連続殺人犯かよ!!うわああああああ!!も、もうダメだあの人!
山南さん…どうしてこうなった…そういえばさんざん血が欲しい血が欲しい言ってたし、辻斬りをしてるのも人の生き血を吸うためってことか…

それと君菊が「羅刹の精神は突然壊れる時が来る」と言っていますが、山南さんが今回になって急に悪人丸出しなことを言い出したのも、
やはりその突然壊れる時がやってきてしまったからなのか…

「それからもう一つ…千鶴ちゃん、ここを出て私達と一緒に来ない?」

「えっ!?」

「もうじき京は戦場になります…」

「前に言った時とは状況が違うわ、千鶴ちゃんにも分かってるでしょう?」

「…う…うん…」

そして千姫のもう一つの用件とは、またしても「私らと一緒に行こう」と千鶴をここから連れ出そうとすることでした。
おいおいまたその話かよ…と思いきや、確かにこの時期の京都は恐ろしくヤバイ時期だったようです。
なにしろ新政府軍と旧幕府軍が京都で天下分け目の大戦争を行ったという鳥羽伏見の戦い(戊辰戦争)
この数日後には勃発するという時期だったようで…こうなると、もはやこの京都の奉行所に留まること自体が自殺行為です
だから千姫は、一度ケリがついたこの誘いをもう一度言い出したようで…

「…わ…私…私は…」

「出て行きたかねえんだろ」

「えっ…?」

「だったらここにいりゃあいい」

「…は…はい…!」

ってえええええええ!?な、なんと、にも関わらず「残ればいいじゃない」などとアッサリ居残りを勧めてしまう土方!
マジですか!他のアニメだったら間違いなく「ヘッお前がいなくなった方がせいせいするぜ」
「ああそうですか!お望み通り出てってやるわ!」
(出て行ったか…これもあいつの安全のためだ…)
みたいなこと言い出してるだろうに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  まさか土方がこんなことを言うとは意外だったな…

しかしそれ以上にもっともっと意外なのが、ぽわわ〜んと土方を見つめる千鶴の表情でしょうか。
完全に恋する乙女の顔だこれ!!まさか千鶴の本命は土方だったのか!?
なんという意外な展開…まさかここまでハッキリした恋心を千鶴が持っているとは思いませんでした

「ねえ、もしかして千鶴ちゃんの想い人って…」

「えっ!?え、あ、い、今は新選組のみなさんの側にいて、何か力になれればいいなって…」

「ふふ…じゃあね千鶴ちゃん!またいつかどこかで会いましょうね!」

そんな千鶴の気持ちは千姫にもバレバレ!「千鶴ちゃん土方さんのこと好きだったんだぁ〜!」と突っ込まれて
しどろもどろになる千鶴が可愛いですなあ。しかし千姫とのやり取りは今度こそこれが最後、
千鶴の「新選組と一緒に残りたい」という強い気持ちを知った千姫は、今度こそ完全に千鶴の前から去って行ったようで…
ああ…やはり噂の千姫の妊娠ENDはアニメ版では見られなかったか。当然だけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

パカラッパカラッパカラッパカラッ

「…」

ドッバアアアアアン!!

「ぐ…!がああああっ…!?」

「きょ…局長!?局長ォォォォーーッ!!」

ところがそんな微笑ましい光景が映し出される一方で、新選組に思いもよらぬ壮絶な事件が発生!
なんと町外れの街道を馬で駆けていた近藤勇が、何者かに狙撃されて深刻な重傷を負わされてしまったという…
前回から近藤勇暗殺の噂はちらほら囁かれていましたが、こんな形で実行されることになろうとは…

「う…ぐ…!はあ…はあ…」

「血が止まりません…!雪村君、焼きますよ!」

「は…はい…!」

ドッジュオオオオオオオ!!

「がッ…!あああ…!あああああ!!うぁがあああああーーッ!!」

「局長…!」

「こ、近藤さんっ…!」

そんな重傷を負った瀕死の体で、暗殺者を振り切り奉行所へと転がり込んできた近藤ですが…
山崎や千鶴が懸命な治療を続けるものの、近藤の傷はあまりにも深すぎました
普通の止血法では出血が止まらず、やむなく傷全体をジュウジュウ焼くことで出血を抑えたという…ひえええええ

「副長…今夜が峠です」

「…そうか…」

ただでさえ瀕死の傷を負ったまま、暗殺者からの逃走を続けて衰弱した体…
そこに麻酔なしで気が狂うような激痛を伴なう治療を受け、近藤の心身にはあまりにも過大な負担がかかっていました
一通り手は尽くしたものの、いまだに生死の境を漂い続けている危険な状態…新選組の誰もが、最悪の事態を想定して押し黙っていました



(こ…近藤さん…くっ…!)

そんな新選組メンバーの中でも、最もこの事態にショックを受けていたのは沖田…
そう、沖田はこんなショタ時代からずっと近藤を慕ってきた仲で、
最近でも「僕のいつもの髪型、実は近藤さんの真似でやってるんだ。似合ってるかなぁ」と千鶴に話してみたり、
ある日には近藤の上着をかけられて「近藤さんのニオイがする…」とくんかくんかしてみたり…
うん、まあ、要するに近藤さん大好きなホモっぽい子なんだ…(えー
まあ乙女ゲー原作のアニメですからね、一人ぐらいはホモ要員がいるというのもそれはそれで仕方ない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「うぐっ…ぐ…く…!うう…!はぁ…はぁ…くそ…!
 いくら仇を討ちたいと願っても、刀を振ることすら…ままならないのか…!」

もはや沖田にとって、近藤をこんな目に遭わせた連中は1秒たりとも生かしておけません。今すぐぶった斬ってやると愛刀を手に取りますが、
今の沖田は相当に病気で弱り切っている状態…もはや満足に歩く体力すらも残ってはいません
フラフラと刀を支えにしても起き上がることさえできず、沖田はこの病弱な体を心底恨めしく思ってしまいます
そしてついに、あの薫からもらった変若水を口にして羅刹へと変貌してしまうことに…

バアアアアン!バアアアアン!

「君たちかなァ?近藤さんを撃ったのは」

「あーん?ケケケッ、バカめ!まんまと挑発に引っかかりやがっ…」

ズバッシャアアアアア!!

「うおっ!?こ、この野郎!死ねぇぇぇぇーっ!!」

そんな羅刹と化した沖田は、奉行所の周囲でバンバンと銃声を鳴らしていた武士どもを襲撃!
「オラオラ新選組出てこいやー!」と挑発をしていたバカどものようですが、
「お前らその銃で近藤さん撃ったわけ?」と沖田の目にも止まらぬ剣閃を叩き込まれ、あっと言う間に全員皆殺し!うひえー

しかしこんな時になんですが、首斬られた画像の血しぶきの飛び方がゴンさんの髪型に見えて仕方ない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「変若水、飲んでくれたんだ?ふふふ…新選組一の剣士と謳われる沖田を、
 羅刹に出来るなんて光栄だよ」

「…南雲薫…近藤さんを撃ったのは、君?」

ところがそんな武士どもを片づけて間もなく、沖田の前にニヤニヤしながら現れた薫!あれ、しかしこの薫の格好は…?
なんだかいつもとえらく雰囲気違いますね。髪も短く切ったようだし、いつもは着物姿なのに今日は洋装だし。イメチェンでもしたんでしょうか

「証拠もないのに俺を疑うの?」

「…」

「ふふ…そういえばさっきの人達、新選組に恨みを晴らしたいって言うわりに、
 奉行所に踏み入る勇気もなくってねえ…街道に張り込めばいいって教えてあげたかなァ?」

「(ギロ…!)」

「やだなァ、俺だって悪気があってやったわけじゃないんだよ?
 新撰組局長ともあろう人が、まさかあんなに油断してるとは夢にも思わなかったからねぇ」

そしてなんとも嫌らしい笑みを浮かべながら、「まさか本当にあんなザコどもにやられるとか(笑)近藤勇(笑)」
近藤を散々コケにしつつ、そもそも狙撃の提案をしたのは自分なことを明かした薫。これは沖田にとって許せるわけがありません
しかし「俺が俺が」って、今日の薫はまるで男みたいな口調で話してますが…いや、あの、これってまさか…

ガキイインガキイイン!!

「君の目的はなに…!」

「ククッ…南雲家に引き取られてから、俺がどんな苦しみを味わったと思う…!?
 女鬼じゃないというだけで、それは酷い虐げられようだったよ!
 なのに千鶴は兄である俺のことなどすっかり忘れ、
 一族を滅ぼした人間を仲間のように慕い、大切に守られている…!
 大事なものを守れず、誰からも守られず…!己の存在理由すら分からない!
 そんな俺の苦しみを、カワイイ妹にも味わわせてやるんだよォ!!」


↑ギース・ハワードさんの反応

「あ…?あ…?」


↑黒崎一護さんの反応

「何………だと………」


↑夜神月さんの反応

「くそっ!!やられた!!」


↑ジェリド・メサさんの反応

「女の名前なのに…なんだ…男か!!」


↑エウメネスさんの反応

「よくもだましたアアアアア!!
 だましてくれたなアアアアアア!!」

お…お…お前男だったのかよぉぉぉおおおぉぉおおおおお!!
うわああああああああ!!今まで散々エロイだの色っぽいねーちゃんだの言っていた薫が男…男…うおああああああ!!
誰得!?誰得な設定なの!?女鬼じゃないから酷く虐げられた=「なんだよ孕ませたいのによ〜!」と代わりに後ろの穴を開発されまくった
というハードプレイをお望みの腐女子の方々のためのキャラなのだろうか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

それだったらちゃんとした女鬼って設定にして、今まで「ヒャッハー!女鬼だぁー!」と子孫目当ての連中に何度も孕まされて
「なんで双子なのに私だけこんな目に!千鶴の奴もあのレイパー風間の慰み者にしてやる!」
と千鶴の敵になったとかの方が
よくないですか?そしたら薫の妙にエロイ雰囲気の説明もつくしさ…ちくしょォォォォォ

バアアアアアアアン!!

「お、沖田さぁぁぁぁん!!」

そうこうしてるうちに沖田は撃たれてやられてしまいました。おわり(えー
いや、うん、なんていうか…「へっへっへっ実はお前の病気は羅刹になっても治らないぜ」とか
「実は羅刹には銀の銃弾がクリティカルヒットするんだぜ」とか、色々重要っぽい話もあったにはあったんですが…
さすがに今回ばかりはもう気力が…気力が…(えー  というわけで次回に続く!

(C)細井雄二/講談社 (C)久保帯人/集英社 (C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)創通エージェンシー・サンライズ (C)岩明均/講談社






トップに戻る