■はなまる幼稚園 第9話「はなまるな差し入れ/はなまるな夢/はなまるな夜」
 

(は〜…どうして原稿進まないんだろう、山本さんにも迷惑かけちゃうし…
 山本さんか…可愛いよなぁ…アルバイトなのにしっかりしてるし、いつも元気だし…彼氏いるのかなぁ…
 あぁ、何考えてるんだ俺、まるで気分転換になってない)

「「「(じーっ)」」」

「わっ!?え、えーっと…君たち、何を見てるのかな?」

「おもしろいから見てるの!」

「お、おもしろい?」

「何かを思い出してニヤニヤしたり、その直後に突然思い悩み、
 そしてうつむいて深い溜め息…ズバリ!お兄さんは恋の悩みを抱えていますね!」

「あぐぅ!?」

ある日のこと、杏・柊・小梅の3人が公園で遊んでいると、ベンチでうんうん悩んでいる花丸先生という人に出会います
先生は先生でも、この花丸先生の職業は漫画家…もともとは仕事がスランプなことに悩んでいたようですが、
そこへさらに恋の悩みまで加わって、頭の中がごちゃごちゃになっていたようです
あぁそれにしても髪型変えた柊が可愛すぎる(えー 
里帰りの時もそうでしたけど、意外なことに柊は女の子っぽい髪型が妙に似合う奴ですなあ

「わぁ!?やっぱり恋をしてるんだぁ!杏もつっちーが好きなの!
 ねえねえ、どんな人なの好きな人!」

「えっ?ど、どんな人って…笑顔が可愛い、いつも元気な子だよ。
 一緒にいるとこっちまで元気になるんだ。まるで太陽みたいな…」

「太陽がどうしたんですか?」

「ぎゃあああああああああ!!」

って、噂をすれば背後にその想い人が!いやー!そんな先生の想い人とは山本真弓、花丸先生の漫画出版社の編集部員で、
あの山本先生の妹でもあります。ともかく真弓は、花丸先生の仕事が少しでも進むようにと差し入れを持ってきたようですが…

「差し入れ持ってきました!今日の差し入れはケーキですよぉ!」

「「「ケ、ケーキいいいい!!」」」

「じゃ、じゃあみんなで食べようか」

「杏ねぇ、えっとねぇ、どれがいいかなぁ!」

「小梅いちごの〜!」

「モ、モンブランを!」

「どれも美味しいよぉ!」

そんな差し入れの中身とはなんとケーキ!それを聞いた途端杏たち三人は思いっきり目の色が変わってしまいます
あぁそれにしてもキラキラ顔の柊が可愛すぎる(えー 
あれだけ知的で大人びているのに、ケーキと聞くとこんな風になってしまうんですねえ
柊は一見すると綾波とか長門っぽいキャラに見えますが、実はこういう風に感受性豊かなのが個人的に好印象ですね

「あの人がさっき言っていた、太陽のような人ですね?」

「うぐっ!?な、なんであの人が俺の好きな人って…!」

「ねーねー!あのお兄ちゃんがね、お姉ちゃんのこと…」

「ぎゃあああああああ!!あ、あのねえ、ああいうこと言われちゃ困るよ!」

「ゆっちゃだめなの…?杏はつっちーにいつも告白してるよ!
 小梅ちゃんもゆう君に告白したんだよ!」

「うん、抱いてって言ったの〜!」

「さ…最近の子供は凄いなぁ…」

そして花丸先生のオーバーすぎる反応を見るうちに、すっかり先生の好きな人が真弓だと見破ってしまった杏たち。
そうなればすぐに告白だ告白だと騒ぎ出しますが、花丸先生は「勘弁してくれ」ととてもそんな心境ではないようで…

「あの…差し出がましいようですが、ひょっとして言葉にしなくても
 態度で気持ちが伝わるはず、と思っていませんか?」

「うぐっ…!」

(何を話してるんだろう?)

「相手によっては、それでは一生伝わらないかも…だから、気持ちはハッキリと伝えた方が」

柊さんのものすごい正論きた 
花丸先生の痛いところをズバーッと突いてしまう柊。先生にはきついでしょうが、これはその通りと言うしかありません。
結局のところいくら相手を好きになったところで、それを言葉に出さずにうだうだしていたら関係が進展することなんてないんですよね

告白というと「好きです」+「付き合ってください」とセットにして考えがちですが、別に「好きです」としっかり気持ちを伝えてから
徐々に仲良くなっていくのもアリだと思うんですよね。実際告白される立場になると分かるんですけど、
別に今までなんとも思ってない相手からでも、「好きです」って言われると凄く嬉しくなってその人のことが気になり出すってことが
凄くよくあるんですよね。しかし幼児にしてすでにそれを悟っている柊…恐ろしい子…!(えー

「確かにそうかも知れないけど…でも俺、なんの取り柄もないからなあ…告白したところで…はぁ…」

「元気なくなっちゃったね…」

とはいえさっぱり自分に自信が持てない花丸先生は、「どうせ告白しても振られるだけっしょ」とますます落ち込んでいくばかりです
自分をもてない男と決めつけてすっかり意気消沈してしまった花丸先生、それを前に杏たちがしたことは…


(C)にしむらともこ/小学館・MMプロジェクト・テレビ東京

めちゃモテ!
ミラクルチェンジ!
大さーくせーん!!
えー

これができれば一番いいんだがな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  どうか「気合が足りませんわ!!」と先生を一喝してやってください委員長!



「「「ぱっぱ〜ぱっぱ〜♪ぱんだねこ〜♪ぱっぱ〜ぱっぱ〜♪ぱんだねこ〜♪」」」

「あっ…?これ…」

「わぁ!ぱんだねこ体操!」

「ぱんだねこ体操を踊ると、みんな楽しくなるの!だからお兄さんも元気出して!」

そこで杏たちがやったのは、今幼稚園児達に人気が出ている踊り・ぱんだねこ体操でした
これをやると園児達はみんな元気が出るということで、花丸先生にも元気を出してもらおうと思ったようですが…

「ははは、ありがとう…元気出たよ!」

「小梅もぱんだねこ体操大好き!」

「杏、2番の踊りもぜーんぶ知ってるの!すごいでしょ!」

「そうかぁ、凄いなあ!」

そんな杏たちの微笑ましい光景に和んだのか、さっきまでの沈んだ顔からにっこり笑顔に変わった花丸先生。
そして仕事をやる気も段々湧いてきたようで、ここで杏たちと別れると自分の仕事場へ向かうのでした

「先生先生!」

「や、山本さん?これは…」

「みーんな幼稚園の子供が作ったものなんです、
 ほら見てください、お絵かきの時間に描いたそうですよぉ」

「あははは、ぱんだねこがいっぱいだ、上手いなぁ」

「お姉ちゃんが先生をしてる幼稚園で、ぱんだねこが大人気なんです!
 ほら粘土ぱんだねこ、にゃ〜ん♪」

ところが仕事場に戻ってみれば、はなまる幼稚園から大量のぱんだねこグッズをかき集めてきた真弓が
先生の前にズラリとそれを並べていました。すると花丸先生の表情は、それを見てますますほころんでいきます
うーむ、まさか花丸先生がこれほどのぱんだねこフェチだったなんて…(えー

(もしかしてこれ、俺のために…?俺がウジウジしていたから、山本さんお姉さんに…)

「うん!なんかやる気が出てきたぞ!ありがとう山本さん!」

「先生…元気になった!」

そんなぱんだねこパワーと真弓の気遣いを受け取り、ついにやる気に満ちた様子で机に向き直った花丸先生。
そしてスラスラと原稿にペンを走らせていきますが、その原稿にはなんとぱんだねこの絵が…
そう、実はこの花丸先生こそ、杏たちが夢中になっているぱんだねこの生みの親だったのです

というか幼稚園児に体操が大人気な作品ってことは、花丸先生の漫画って、
アニメとか体操とか色々かなりのメディアミックスが組まれてる作品なんでしょうね
そうなるともう雑誌の看板クラスの作品なんじゃ…「俺には何の取り柄もない」なんてとんでもないですよ!
「おい真弓よ、お前ら編集部員は俺様の作品のおかげでメシが食えるってことが
 ちゃんと分かってんのか?あ?」くらいのでかい態度になったって文句言えない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ちなみに真弓が持ってきたぱんだねこグッズは、道ばたを歩いていた山本先生とつっちーをとっ捕まえて
幼稚園から持ち出す許可をもらったものです。それにしても今回、山本先生のつっちーを見る目がいつもと全然違う気がするんだが…
こんなに目をキラキラさせながら会心の笑みを浮かべて「これから晩ご飯でも一緒にいかがですか?」なんて
山本先生の方から積極的につっちーを誘うだなんて…こんな光景がこの世に起こりうるとは…(えー
はたから見ると、まるで山本先生の方がつっちーに惚れてるみたいです。今まで脈なしと思われていた山本先生も、ひょっとして少しは…?

「それで花丸先生の原稿、間に合ったのね?」

「うん、菜々ちゃんが協力してくれたおかげだよ!先生も喜んでね、私を映画に誘ってくれたんだよ!」

「うふふ、そうなんだぁ」

「花丸先生って優しいよね、私なんかにお礼だなんて!」

「えっ?そ、そうね、優しい人ねぇ…(それって花丸先生はデートに誘ったつもりなんじゃ…?)」

そして真弓が気を利かせた甲斐もあって、あのあと無事に原稿を完成させたらしい花丸先生。
それはよかったんですが、せっかく勇気を出して真弓をデートに誘ったのに、当の真弓は「恩返しだなんて先生は義理堅いっすねー」などと
これっぽっちも花丸先生の気持ちに気づいておりません。これには超鈍感な山本先生ですら呆れるばかりです

「昨日、土田さんと食事に行くところだったんでしょ?ジャマしちゃって悪かったなぁ…」

「土田先生にはお詫びしなくちゃね、食事に行くの喜んでいたから…」

「んふふ、そうでしょうね〜」

「よっぽどお腹が空いていたのねぇ」

「へっ?あ、あはは、そうかなぁ…?(違う、違うよ菜々ちゃん!土田先生は
 菜々ちゃんと一緒に行くのが嬉しかったんだよぉ!)」

(真弓ったら相変わらずねぇ…)(菜々ちゃん相変わらずだなぁ…)

(花丸先生…)(土田さん…)

((苦労するなぁ〜〜))

人のこと言っとる場合かー!!
なんてニブチン姉妹だ!相手の恋愛話には敏感なのに、自分のことになるとどんだけスカポンタンなんですか!
それにこの山本先生のつっちーへの言葉を聞く限り、さっき「もしかしてつっちーに少しは脈が出てきたんじゃ」とか思っていたのは
まったくの見当違いだったようです  やはり天使のように見えてある意味悪魔だよ山本先生は…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「おっ、みんな上手に描けてるなぁ〜。良太と健一はアニマルレンジャーか?」

「俺、アニマルレッドになるんだぁ!」

「俺もレッドー!」

さて今度は場面が変わって後半の話、つっちーは「将来なりたいもの」というお題を出して園児達にお絵かきをさせていました
この間の葵の話といい、結構お絵かきの授業って多いんですね。苺華なんかはお城を描いてるようで、将来はお姫様になりたいんでしょうか
他の子供たちもアニマルレンジャーやらなんやらと好きなものを描いていく中、杏たちは何を描いているかというと…

「描ーけたー!」

「おお、どれどれ?」

「杏がなりたいのはつっちーのお嫁さんだよ!でね、庭付き一戸建てでわんこを飼うの!」

「おっきなお家だねぇ〜」

「お家には暖炉があってね、窓からは海が見えるの!子供もいっぱい欲しいな〜!」

やはりというかなんというか、杏の夢はつっちーとの結婚生活でした。家がどうとか子供がどうとか色々夢が膨らんでるようですが
そんなことより今は凄く重要なことがあるんですよ!葵が!葵の姿が!さっきからずっと後ろ姿しか映ってねえ!(えー
カメラさん…これはどういうことかな?葵の席はいつも杏達と同じテーブルなんですが、今日は全然顔を映してくれてないじゃないですか!
ええいホワイトベースはいい!!ガンダムを映せぇっ!!(えー

「それでねそれでね〜!」

『ただいま〜!』

『お帰りなさい!あなた〜!んむぅ〜♪』

『ははは、杏はいくつになっても甘えん坊さんだなあ。ちゅっ』

『いやぁ〜ん!ねえ、ご飯にする?お風呂にする?
 それとも…やっぱり杏と一緒にお風呂〜?』

『よぉーーし!!』

『あぁん!ダーリン大好き〜!!』

そしてどうしようもないエロ妄想を加速させていく杏。幼稚園児のくせに一体何を考えてるんですか!
まあ快感フレーズを読んでる柊に比べればまだ可愛い方かもしれませんが…(えー

「うふふ、うふ、うふふふふ〜…」

「お、おいおい…帰ってきていきなり脱ぐのか…?」

「うん!パパとママはいつもこうだよ!」

ゲェー!?さらに杏の爆弾発言炸裂!これって杏の妄想なのかと思ったら全部父ちゃん母ちゃんの実話なのかよ!
そ…そんな…家に帰ったらいきなり全裸になって二人で風呂に入るなんて…どういう教育に悪い両親なんだ…

とはいえそんなことより今は凄く重要なことがあるんですよ!
よくよく見てみれば、いつの間にか葵が
どこかに消えちまったじゃないですか!(えー
な、なぜに…一体どこへ行ってしまったんですか葵は!?杏の妄想話にうんざりしてどこかに消えてしまったんじゃ…
俺は杏の未来の姿より葵の未来の姿の方が100倍見たかったんですよ!それを映してくれないなんて…うっうっうっ
ええいホワイトベースはいい!!ガンダムを映せぇっ!!(えー

「こ、小梅はどうだ?」

「まだ…なりたいものがいっぱいあるの、どうしよう…」

「沢山あるなら全部書いていいぞ」

「全部…?小梅がなりたいものは…ケーキ屋さんと、お花屋さんと、ぬいぐるみ屋さんと…お嫁さん!」

今度は小梅が将来の夢を語りますが、さすがというかなんというか、杏に比べてずいぶんと常識を心得た答えですね
「将来の夢はお嫁さん」という意味では小梅も杏も一緒なのに、かたや結婚式場でのウェディングドレス姿を想像し
かたや帰宅と同時に全裸で風呂に直行する姿を想像するとは…(えー

「そうかそうか、柊は描けたか?」

「はい。私は宇宙飛行士になりたいと思います!
 色々な星に降りて、未知との遭遇をしたいのです!
 様々な宇宙人に出会い、幾多の困難を乗り越え、
 そしてみんなで仲良く天体観測したいです!」

そして今度は柊の夢ですが、なんと宇宙の海を旅した末に
E.T.との出会いを経てジェダイとなってシスと戦うというぶっ飛んだ内容でした
まあ男子たるもの一度はジェダイに憧れるもんですよね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン(男子じゃないけど)
しかしジェダイになるには生後6か月以内にアカデミーに入らないといけないので…柊はもう成長しすぎてしまったんだよ!

「宇宙で大冒険かぁ!夢があっていいじゃないか!」

「でも宇宙飛行士になるには自然科学系の大学を卒業し
 かつ3年以上の実務経験が必要、
 そして心身共に健康で何より堪能な英語力が必要です。
 なので限られた時間を有効に使いたいと思います!」

「げ…現実も見ている…」

かと思ったら現実のシビアさを見据えていた女・柊。流石すぎる…戦わなきゃ現実と!
まあ柊なら頭脳的には申し分ないでしょうね、ただ宇宙飛行士は運動神経もよくないとダメって話を聞きますが
柊は運動とかは得意な方なんだろうか?まあシスと戦う予定だからきっとそれ相応の修行を積む気はあるんだろうな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ねえつっちー!つっちーはどうして先生になったの?」

「俺?俺は…」



『うーん…進路どうするかなぁ、楽しい仕事がいいよなぁ…』

『おにーちゃん、お昼寝?ねえ、さつきと遊んで!』

『あとでなー』

『本当に後で遊んでくれる?』

『遊ぶ遊ぶ』

『分かったぁ!』

『そっか、子供の相手をする仕事がいいなぁ。幼稚園なら休みも多いだろうし…』

そして今度は、つっちーの方が今の職業を選んだ理由を聞かれることになってしまいます。
というわけで就活の時期のことを思い出しますが、当時のつっちーが実家でごろごろしながらどんな職業がいいか考えていると
さつきのぱんつが目に飛び込んできてなんとなく「よし子供の相手する仕事にしよう」と決めたという…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
とても情けないわ…子供のぱんつ目当てで幼稚園の先生に決めたなんて…まったくつっちーは変態ですね!(えー

『でへへ…それにひょっとして、若い女の先生も…』

《土田先生!こっち手伝ってもらえませんかぁ?》

《やっぱり男の人って頼りになるなぁ!》

《先生、コンビニのお弁当なんですか?私作ってきますよぉ!》

《土田先生、彼女いないんですか?じゃあ私、立候補しちゃおうかなぁ》

《あぁーっ、ずるーい!私も立候補します!》

《私も!土田先生カッコいいと思ってましたぁ!》

『でへへ…でへ、でへへへへ…』

『…?』

カミーユ「目の前の現実も見えない男がぁ!!」(えー
さらに大量の美人先生たちに惚れられまくるというアホな妄想を開始し、とうとう幼稚園へ就職する決意を固めてしまったつっちー!
杏と同レベルの妄想じゃないですか!宇宙飛行士への現実を見ている柊を少しは見習って欲しいもんです
この私も就活の時に「資生堂とかの化粧品メーカーなら女性社員も多いんだろうなでへへ」
エントリーしようかなーとか思ったりもしたけど、結局は他の会社を優先してやっぱりやめたというのに!まったくつっちーは変態ですね!!(えー

しかしこのつっちーの妄想の中で、黒髪ロングの女先生がやけにさつきそっくりなのが気になりますね
この声も多分さつきと同じ人なんじゃないかな?つっちーも潜在意識の中ではさつきにハァハァしているということなんだろうか(えー

「先生になった理由…子供達にそんなこと聞かれたの?」

「いやぁ参りましたよ〜」

「どうせ休みが多くてラクだろうとか思ったんでしょ〜!」

「あっははは、まあそんなと…はっ!?い、いえ違いますよ!?
 やりがいのある仕事だと思ったからです!」

「…?」

「菜々ちゃんはどうして先生になったのー?」

「私ですか?子供の頃に通っていた幼稚園に、とっても素敵な先生がいたんです。
 優しくていつも楽しそうで、一緒にいると幸せな気持ちになれて…
 私もあんな先生になれたらいいなぁって思ったんです」

「へぇ〜、山本先生らしいなぁ!」

そして今日もまた幼稚園が終わった後は、職員室で美女先生5人に囲まれてのハーレム雑談タイムが…なんてねたましい!
それにしても水主川先生って、メガネをかけたりもして知的でキビキビした先輩タイプのキャラといいますか
いかにも「デキる女」って感じでバリバリのOLみたいな雰囲気が漂ってますね

しかし水主川先生、そんなキャラにも関わらずネコ耳フード付きの服を普段から愛用してるところがなんとも可愛らしいというか…
他の先生達はみんな普通の服着てるのになぁ、見た目は無機質そうに見えても実はこういうファンシーなものが好きなんだろうか

「水主川先生はどうして先生になったの?」

「私?一言で言うのは難しいけど、打ち込む価値がある仕事だと思ったからかな」

「私は進路指導の先生に勧められたから。うふふ」

「そ、そうなんだ…」

「川代先生はどうなんです?」

「えっ、私?私は…」

「川代ちゃんはさ、園児達と一緒にいれば自分が小柄なのが目立たないと思ったんだって!」

「あ、あはは…まぁそーゆーこと…」

「私がこの職業に就いたのは、趣味と実益のため!」

「趣味…?」

「草野先生って確か、マッチョが好きでしたよね」

「そー!今の若者はヒョロヒョロしていて鍛えがいがないのよ!
 幼稚園のうちからしっかりした体を作る準備を始めて、運動の喜びを教えてあげるの!
 そうすれば見事な健康優良児に成長するわけ!ふふーん!」

こうしてつっちーの同僚全員の志望動機が明かされたわけですが、中でもやっぱり注目してしまうのは草野先生でしょうか
「今の世の中見た目的に草食系のヒョロヒョロした男ばっか!嘆かわしい!」ということで、
小さいうちから園児を鍛え上げることを志すとは…そんなにマッチョが好きかー!!
きっと草野先生のPCブックマークはガチムチパンツレスリング系の動画で
埋め尽くされていると思います
(えー  ホイホイチャーハン!ホイホイチャーハン!

「ねえ土田くーん!」

「はい?」

「今晩私のマンションに来ない?」

「えええええ!?」

って、な、なにー!?なんとその日の勤務が終わったその時、「やらないか」とつっちーに夜のお誘いをしてきた草野先生!
そ、そんな!一体何を考えて!?つっちーは典型的な痩せ型メガネ君といいますか、
たった今マッチョが好きだと言っていた草野先生の趣味とは、まったく逆のタイプなはずですが…

「ここよ…ここがいいのよ…」

「こ、ここがですか!?」

「そ、そう…ここよぉっ!最高…!!」

エ…エロス!!やってしまった!とうとう言われるままにホイホイ草野先生についてきてしまったつっちー!
そして暗い部屋の中であられもない声を出す二人!なんということだ…女ばかりの職場でよほど男に飢えていたんでしょうか草野先生
「痩せ型メガネ君なのに…くやしい…!でも…(びくんびくん)」と、つっちー相手にそれはもう敏感な反応を…



「最高って…剣持って素振りしてるだけじゃないですか」

「素振りしてる時の背中の筋肉が凄いんじゃない!
 あ、ちょっと待って。今巻き戻すから」

って、な、なんじゃこりゃ!?なんと、ただ単にガチムチなおっさんが剣をぶんぶん振り回してる映像を
延々と草野先生に見せられていたつっちー!なんつー趣味してんだ草野先生…
川代先生とかも一緒に見ようと誘ったようですが、「いや筋肉オヤジとか別に興味ないから…」と断られて
つっちー1人だけがお呼ばれすることになってしまったようです

「ほらここ!すっごいでしょう〜!?」

「むう、確かに…はっ!?」

「あははは、土田君ならのってくれると思った!」

そんな草野先生の熱意に引きずられてとうとうガチムチ動画の良さに気づき始めてしまったつっちー。
ああ…こうなるともう草野先生もブレーキが効かなくなってしまうことでしょう、
きっとこの後はニコニコ動画の「森の妖精」タグを片っぱしから巡りまくって
ホイホイチャーハンとかあんかけチャーハンとかぶち込みチャーハンとかを散々ご馳走されると思います。(えー  次回に続く!


■はなまる幼稚園 第10話「はなまるな応援団/はなまるな告白」
 

「(じーっ)」

「うん…?あの人、さっきからずっといますね」

「そういえば…」

「なんだか睨んでるみたい、様子が変だよぉ…」

ある日のこと、はなまる幼稚園の周囲になんと変質者が出没していました
門に隠れてまじまじと園児たちの姿を眺める謎の男、これはもう警察のお世話になってもらうしかないような状況です
そんな男の視線に気づいていた杏や柊は、「なにあの変質者キモーイ」と不安感を募らせていましたが…

「どうしたんだ?お前達」

「つっちー助けてぇ!杏狙われてるぅ!」

「土田先生、怪しい人が!」

「うん?ああ、あの人なら大丈夫だよ。だって…」

「あっ、お兄ちゃーん!」

「へへへへへ、小梅ぇぇー!!大学お休みだから、小梅の様子を見に来たんだよぉー!」

ゲェー!?なんとその変質者の正体は、猛烈にシスコン全開な小梅の兄!、
今日はたまたま暇だから幼稚園を覗きにやってきたという…おいおいこう書くとすごい変態チックに聞こえるな
暇だから女子プールを覗きに行く変態紳士の橘さんと同レベルの行動というか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「いやぁすいません先生、心配しすぎなのは分かってるんですよ!だけど大人しい子なんで気になって!」

「はは…」

「実は昨日も…」

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「へえ、もうすぐ幼稚園の運動会かぁ!この日なら応援に行けるなぁ!」

「お兄ちゃん、運動会来るの…?」

「…?小梅は運動会、楽しみじゃないのか?」

「小梅…きっとかけっこでビリだから…」

ところが小梅兄が幼稚園へやってきたのは、単なる変態紳士のたしなみというわけではなく
このところ小梅が運動会のことを憂鬱に思っている姿を見て、それを心配して様子を見に来たのです。
しかし小梅兄は顔だけ見るとすごいイケメンですね、それなのに性格は変態紳士だとはなんて残念な…(えー

「うっうっ…もしビリになったら小梅泣いちゃうんだろうなぁ…
 ひっぐうぐえぐうぅぅあぁふぅぅぅん」

「お、お兄さん、落ち着いて!」

ってあんたが号泣してどうするー!
やっぱりあんたは変態だー!まだビリにもなってないうちからこうも泣き叫ぶなんて!
実際に小梅がビリになってしまった時も、間違いなく小梅より兄ちゃんの方が号泣してると思います(えー

「だったらかけっこの練習すればいいんだよ!」

「えっ、お前達聞いてたのか?」

「うん!小梅練習してみる!」

とその時、小梅兄とつっちーの会話を聞いていた杏達は、「ビリが嫌なら特訓するしかねーぜ」と小梅を鍛えてあげることにします
小梅本人もかなりのやる気に満ちているようで、さっそく専属コーチを招いての特訓が始まることになりますが…

「よろしくー!お兄ちゃんに心配かけたくないからかけっこ頑張りたいんだって!?
 燃えるシチュエーションだねぇ!」

「え、えっと…」

「任せて!必ず小梅ちゃんに一等賞を取らせてあげる!」

って、その専属コーチとやらはなんと草野先生!そ、そんな!これは正直言って人選ミスですよ!この人に特訓を任せてしまったら
小梅はたちまち筋肉の鎧に包み込まれたガチムチマッスルボディに!いやあああああ!!
かけっこに勝つという代償にTHE・ガッツな体型になってしまう小梅…これは結局小梅の兄ちゃんが間違いなく号泣するな…(えー

「まずは腕を振りながら歩こーう!」

「はいっ!」

すたすた すたすた

「腕振りを意識してゆっくり走ろーう!」

「はいっ!」

とてとてとて とてとてとて

「少し前かがみでアゴを引こーう!」

「はいっ!」

ぱたぱたぱたぱた ぱたぱたぱたぱた

「そうそう!上手上手!」

とかなんとか思っていたら、予想よりずっとまともな方法で小梅をじっくり鍛えていく草野先生!
こ、これは…実際に小梅の走り方もずいぶん良くなっているし、思ったよりかなり効果がありそうですね
しかしてっきり筋肉大好きな草野先生のことだから
「まずはプロテインをじゃんじゃん飲もーう!」「はい!(むきっ)」
「ステロイドをバンバン打とーう!」
「はい!(むきむき)」
「ガチムチ動画をどんどん見よーう!」
「はい!(むきむきむっきむき)」
という筋肉第一の肉体改造をするもんだとばかり:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



《それでは、今日は思いっきり元気に走り回ってください!だけどケガには気をつけてね!》

「「「はぁーい!!」」」

そしていよいよ運動会当日、園児の前で園長先生が挨拶をして競技が始まることになります。それにしてもこの先生たちが並んでる図、
水主川先生のしなっとした立ち方
ものっそい可愛く見える。フェロモンむんむん
というか水主川先生って大人の中じゃかなり小柄なんだなぁ。川代先生(145cm)がいなかったら一番のちびっこですよ
ちなみにつっちーが172cm草野先生が167cm山本先生が162cmなので、水主川先生は間違いなく150台、それも前半って感じですね
あんなデキる女って感じの人が身長はおちびさん…(*´д`*)これは萌える

ちなみにはなまる幼稚園の大人男性キャラは全員身長170cm以上あるんですよね
身長が判明してる男性はつっちー、杏の父、柊の父、小梅の兄、花丸先生、ヤクザ組長、山本先生の父の7人ですが、
この7人の平均を出してみるとなんと177.86cm。でかすぎだろ  くっ俺の身長コンプレックスが…(えー

「うんしょ、うんしょ…!」

「あっ!ゆう君とけんじ君だぁ!」

「ゆう君がんばってぇ〜!」

「…」

そして様々な競技が行われていく中、玉転がしではゆう君とけんじが熱戦を繰り広げていました
ところがゆう君と仲良しの小梅は迷わず声をかけますが、柊はけんじの師匠なのに特に応援するつもりもないようです
やはりこれがそれぞれのカップルの親密度の差なのか…(えー

「ねえねえ、けんじ君は応援しないの?」

「えっ…!け…けんじ君…がん…ばれぇ…」

「はっ…!?師匠!応援してもらったからには一等になります!
 うおおりゃああああああ!!」

って、な、なんと!杏に言われた柊は、顔を真っ赤にしながら苺華の頭に隠れてこっそりけんじの応援を開始!
こ、これは…もしかしなくてもけんじを意識しすぎて声をかけるのが恥ずかしいという場面なんじゃないでしょうか。それにしても柊可愛すぎる
そんな柊の応援を受けて200%の力で大ハッスルを始めたけんじ!うーむ、単にお友達的な親密度じゃなくて恋愛的な意味で言うなら
こいつらの方が小梅たちより上なのかもしれんな…

「おーい、そろそろかけっこが始まるぞー!」

「スタートラインに集合してねー!」

「小梅ちゃん、頑張ってね!」

「うん!」

そしていよいよ本日のメインイベント、小梅のかけっこ競争が始まる番がやってきました
それにしても今回は、かけっこの他に組み体操とか玉入れとかパン食い競争とかお花のダンスとか
色々とモブキャラ達が頑張るシーンがあったんですが、
それだけモブキャラ達がいるのにどこにも葵がいないという悲劇  うわああああああ!!
そ、そんな!葵って運動得意そうなキャラなのに運動会で出番なし!?一体どういうことなんですか!
今回初めて出てきた新規キャラ達がちらほらいましたが、そうやって新しくデザインを描き起こすよりも
すでにデザインの決定してる葵の方が、アニメーターの現場作業的にも楽なんじゃないですか!?(えー


原作5巻79Pより

こうなったら原作で
時代劇見て感激してる葵

満足するしかねーな…
(えー

葵可愛すぎるだろ…この時代劇話は柊が主役の回なんですが、私にとってのベストなシーンはやはりこれでした。もっと葵に出番を!

「が、がんばらなくっちゃ…」

「それじゃあ行くよー!よーい…」

さあそしていよいよスタートラインに立った小梅、緊張に胸が高鳴る中、水主川先生がスタートの合図を…って
一緒に走るキャラを見てみれば、なんとそこには苺華の姿が!そ、そんな!よりによって苺華と競争するっていうんですか!?
こりゃ小梅には悪いけど
苺華を応援するしかないわ…(えー
私の中で好きなキャラツートップの苺華と当たってしまったことが小梅の不運だったんや…

「どん!!」

しゅたたたたたたた

そしてスタートと同時に一斉に駆け出したランナーたち!中でもダントツのスタートを決めて先頭に立ったのは
なんと小梅!
それとは対照的に最後尾を行くのは
なんと苺華です、そ、そんな!苺華がんばれ超がんばれ!

うっうっ…もしビリになったら…
苺華泣いちゃうんだろうなぁ…
ひっぐうぐえぐうぅぅあぁふぅぅぅん
(えー

「小梅ちゃんが一番だぁー!!」

「うっひゃあ小梅ぇぇぇぇーっ!!」

しゅたたたたたたた

「はぁ、はぁ、はぁ…!」

(こ、小梅が一番…!?本当にメダルがもらえるかも…)

ずっだぁん!

「…っあぅ!?」

って、ここでアクシデントが!快調に一位のまま飛ばしていた小梅でしたが、勝てると思った瞬間に足を滑らせてなんと転倒!
その間他の全員に抜かれて差を大きく広げられてしまい、もう挽回は不可能になってしまいます
なんという…私もいくら苺華を応援していたとはいえこの結末は…
小梅は犠牲になったのだ…苺華がビリをまぬがれる因縁…その犠牲にな…(えー



「あぁ…!?」

「小梅、大丈夫か!?」

「ん…ぐぐ…平気!」

ぱたぱたぱたぱた

ところがそれでも小梅は、最後まで諦めずに自分の力で走り抜こうとかけっこを続行!
つっちーの助けも借りずに自分で立ち直るとは、小梅にもこんな芯の強い一面があったんですなあ
そんな小梅の姿は観客達の心を掴んだようで、周囲から小梅に向けて次々と暖かい声援が送られます

「あと少しだよ、がんばれ!」

パチパチパチ

「…」

たったったったっ

「えらいぞ!応援してるよー!」

パチパチパチパチ

「ぅ…」

たったっ…たっ…


「がんばれぇ〜!」

パチパチパチパチパチ

「う…うぅ…ひっく…うぅ…」



ってあれェーー!?な、何が一体!?ところがそんな声援を受ければ受けるほどに、
なぜかどんどん足が止まっていきついに棒立ちで泣き出してしまった小梅!そ、そんな!完全に逆効果だというんですか!?
これはなんというか…小心者の小梅には、この大声援が恐く感じてしまったんでしょうか

それとも最下位の自分が、必要以上に応援されることをみじめに感じたとか…
小梅は自分の兄ちゃんにも「かけっこでどうせビリだから、あんまり運動会来てほしくない」って言ってましたし、そんな自分のビリな姿が
これほど観衆の目を集めてしまったわけですから、もう晒し者すぎる気持ちでたまらなかったとか…

「拍手だめぇーー!!しちゃだめぇーー!!」

「「「!?」」」

パチパチ……パチ……

「ひっく…ひっく…うぅっ…うっ、うう…」

「こっちだよ、小梅!」

「…?お、おにい…ちゃん…う…うあああああん!!お兄ちゃん!お兄ちゃああああん!!」

とその時、小梅の異変に気づいた杏が観客達に応援をやめるよう大声で注意を!
そのおかげで会場が静まり返ったその時、ゴールテープの向こうから兄の優しく小梅を呼ぶ声が…
その声に呼ばれて顔をくしゃくしゃにしながらゴールした小梅は、号泣という形でこの運動会を終えるのでした

「小梅、ほら!お兄ちゃんが作ったから、あんまりカッコよくないかもしれないけど」

「えっ?だけど、小梅ビリだったよ…」

「最後まで走った小梅は、一等と同じくらい偉かったよ」

「あ…ありがとう!」

ところが後日、小梅兄はメダルがもらえなかった小梅のために、手作りのメダルをプレゼントしていました
ビリになったことを気にしていた小梅も、そんなメダルのおかげでやっと笑顔に戻ったようです。よかったよかった
しかし草野先生好きとしては、ここでひとつ言っておかなければならないことが…
いいメダルだ、感動的だな、だが無意味だ(えー

・草野先生の出番削られちゃいましたねー・・・・・10話目Bパートにして、やっと本来の草野先生が出た気がするのは気のせいかしら?

原作4巻112〜114Pより

そう、実はメダルを小梅に作ってあげるのも、ゴールで迎え入れてあげるのも、もともとは草野先生の役割だったんですよね
この場面は原作者の勇人先生も、草野先生の中で一番の名場面と言っているシーンなんですよ!
それが何故かアニメでは小梅兄に差し替わってしまったという…何故だ…
原作の展開でも小梅兄に出番はあるし、別に差し替える必要はなかったと思うんだけどなあ…うう

「今日は久しぶりの親睦会ですね、それじゃあかんぱーい!」

「「「かんぱーい!!」」」

そしてBパートのお話ですが…なんとこの日ははなまる幼稚園の教員総出での飲み会!
普段は草野先生や川代先生とよく飲みに行っているつっちーですが、今日は園長先生・西風先生・水主川先生も一緒のハーレム状態!
うぐぐ、いつぞやの「忘年会とかハーレム状態なんだろうなー」という話がこうして現実になろうとは…ちくしょォォォォ

「にゃぁーによぉ!先生だって、出来ることと出来ないことがあるにょよぉ!」

「うんうん、そうだなぁ」

そんな中で一番ガブ飲みしてハメを外しているのは、なんと意外にも水主川先生でした。
この人単なる「しっかりした先生」かと思いきや、色々な一面がちらほら見られて面白い人だなあ

「か、水主川先生すごい酔ってるなあ」

「そりゃあ仕事してればストレスも溜まるわよぉ〜」

「ふふふ、そのストレスを発散するための親睦会ですからね」

「むっ?つちらくん!ちょっとこっちに来にゃさい!あなた幼稚園に入ってきた頃は
 ほんっっとーに頼りないと思っていたけど!ま、最近はちょっとできるよーになったわよ」

「は、はあ…」

しかもツンデレじゃねーか!なんだかんだで一番濃いキャラしてるよあんた!
それとは逆にものすごい空気で存在感のない西風先生にももう少しスポットライトをですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
西風先生…特徴があるとすれば、乾杯のシーンなのにビールじゃなくてカクテルを飲んでるってことでしょうか
山本先生もウーロンハイらしきものを飲んでるなあ、そして川代先生も…
若者のビール離れがアニメの中にまで…(えー  せめて最初の乾杯はビールだろ!
まあでもお婆ちゃんな園長先生もカシスオレンジ飲んでるんですけどね、やはりビールの時代は終わったということか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「それじゃ、お先に〜」

「「お疲れ様でしたぁ〜!」」

「よーしもう一軒いくぞー!」

そんな一次会で酔い潰れてしまった水主川先生と、園長先生・西風先生はひと足お先にここで帰宅。
残ったつっちー・山本先生・草野先生・川代先生の4人は、この後カラオケボックスに向かって二次会を始めます。これぞまさに社会人の週末
というわけで今度は、狭い密室に男1人女3人というハーレムその2を堪能するつっちーでしたが…

「いやー土田くん、美女3人に囲まれて幸せ者だねぇ!」

「杏ちゃんや雛菊ちゃんにもアタックされちゃって、土田くんホントモテモテだぁ!」

「まあ私にしてみれば筋肉が足りないかな〜!」

「筋肉好き…」

「なーによ、巨乳好き!」

「ぶふぅ!?」

「あはは、やっぱりおっぱいなんだー!」

「や、山本先生の前でそういうこと言わないでくださいっ!」

「あらあらつっちー、こぼしちゃったねぇ。先生が拭いてあげるね〜♪」

「つ、つっちーって!?山本先生酔ってるんじゃ!?」



ところがなんと、酒が回ってきてほろ酔い状態の山本先生は積極的につっちーとのスキンシップを開始!
こうして画像だけ見てみると「うっふんお兄さん私とイイことしな〜い?」って誘惑してるようにしか見えんな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まったくなんたる魔性でしょうか山本先生、これを見た草野先生はチャンスだとつっちーを煽りまくりますが…

「土田くん!狭い室内に若い男女、しかも菜々ちゃんはあの調子だ!
 告白のチャンスだよぉ!」

「い、いきなり何を!?そ、そんなの無理…」

「いけるいける!」

「大丈夫大丈夫!」

どぷどぷどぷどぷ

「お、俺なんて…」

「土田くんいいとこいっぱいあるじゃん!」

「ほらぁビデオ一緒に見てくれたじゃん!」

どぷどぷどぷどぷどぷどぷ

「お…俺でも…いける…?」

「「いっちゃえええええー!!」」

なかなか「じゃあ告白するか」とは踏み切れないつっちーでしたが、そんなつっちーにやたらめったら酒を飲ませて告白を煽る二人!
それにしても川代先生、ついこの間は「土田くんは何もいいとこないから雛菊ちゃんも愛想尽かしてくれるよー」なんて言っときながら
まったく調子のいいこと言ってくれます(えー

「や…山本先生!一番辛い時や、一番嬉しい時に…!
 横にいさせてくれませんか!!」

「え…?」

「「ひゃあああああああああ!?」」

ってうおおお!?酔いに任せた勢いとはいえ、ついにつっちーが自分の気持ちをはっきりと!
はっきりと……はっきりと?言ったうちに入るのかなぁこれは…(えー
ううむ、あの激ニブチンな山本先生がこれでつっちーの気持ちにちゃんと気づいたんでしょうか
「え?横にいたい?どうぞどうぞ」って何も考えずに言いそうな気がするのは俺だけだろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はぁ〜ぁ〜ぁ…」

「つ、土田先生どうしたの…?」

「今朝も遅刻を…もしかしたらゲームで夜更かしですか…?」

「…そうだったらどんなにいいか…」

「あ、あのう、よかったらお話をお聞きしますが…」

ところが次の日、どういうわけかまるっきりゾンビのような顔で出勤してきたつっちー。
話を聞いてみれば、昨日つっちーは告白後に酔い潰れて意識を失ってしまい、今朝は山本先生に合わせる顔がなくて遅刻してきたと…
酔って意識を失ったとは恐ろしいですな、これはもはや告白と同時にゲロぶち撒いて昏倒したという
可能性も捨て切れないんでは…(えー

「どうしたの土田くん、遅刻だなんて〜」

「はっ!?草野先生!?」

「ひょっとして昨日のアレのせい?いや〜昨日は楽しかったよぉ!」

「あ、あのう草野先生、昨日のこと山本先生、何か言ってました?あ、いや、あんまり聞きたくない気もするけど〜」

「うん?今朝はそのこと話してないよ」

「しくしく…そ、そうですか…」

「ダメだぞぉ、ちゃんと自分で聞かないとぉ〜」

「う、うおおおおお!!」

そんな苦悩のつっちーの前にひょっこり現れた草野先生ですが、つっちーをからかいに来ただけで有力な情報は持ってないようです
それと「私もまだ返事聞いてないよ」って口ぶりからして、結局山本先生は昨日何も言わずに帰ったみたいですね
告白されたのに返事せずに帰った…これはやはり、つっちーのゲロで全てがうやむやになったと考えるのが妥当:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「土田先生、どうしたんですか?」

「はっ!?や、山本先生!あ、あぁその、昨日のお酒が残ってて!」

「まぁ大変、お薬取ってきましょうか?」

「い、いえ、その…」

(き、綺麗だ…やっぱり綺麗だ…やっぱり…この人を誰かに渡したくない!)

がしっ!

「えっ?」

「山本先生…!昨日の言葉、覚えてますか…!?返事を聞かせてください!!」

とその時、噂をすれば今度は山本先生が登場!突然のことにすっかりテンパってしまうつっちーですが、
やがて少し落ち着きを取り戻すと、ちゃんと返事を聞くべきだと思い直して、ハッキリと男らしく山本先生の返事を促すことに!
おぉ、今度はよく頑張りましたつっちー、そして気になる山本先生の返事とは…

「私も…大好きです…」

「え…!?」

「あのセリフって、恋愛ステップの名場面のセリフですよねー!!」

し…知るかー!!なんつー大ボケかましてくれとんだー!!
なんと「あれって名作少女マンガのワンシーンですよねー」などと、まったく意味の分からないことを言い出した山本先生!
どうもつっちーの告白のことは、つっちーが急に少女マンガのモノマネを始めたというくらいにしか伝わってなかったようです
がっかりにも程がある…こうも上手く持ち上げてから落とすとは、恐ろしい女です山本先生

「私もあのセリフ大好きなんです!だから土田先生がドラマみたいに格好良く演じてくれて、
 とっても嬉しかったです!うふふ、私もあんな素敵な言葉、言われてみたいです〜!」


(C)荒木飛呂彦/集英社

「お前に向けて言っとるだろーが!
 人の話聞いてんのかァ
 この田ゴ作がァーーッ!!」(えー

(俺…言ったじゃん…)

あまつさえ「私も言われてみた〜い」などと壮絶にズレまくったことを言い出した山本先生、
これほどまでにつっちーを弄ぶとは、この人の魔性はとどまるところを知らんな…

「あぁぁもぉっ…俺ってば…」

「いいじゃない、別に振られたわけじゃないんだし!」

「振られるところにも達してないんですよぉ!ひょっとして一生気づいてもらえないかも…あぁぁもぉぉぉっ…」

結局この日も仕事が終わってからは、草野先生たちと飲みに来て愚痴りまくるハメになってしまったつっちー。
というか草野先生とはもう毎日飲みまくりじゃないですか、正直山本先生をモノにするよりこっちの方が数倍うらやましいんですが
さあ早く筋トレして草野先生を嫁にする作業に戻るんだ!(えー  次回に続く!

 






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